2018-12-10 22:17:37 更新

概要

注:閲覧注意! 血や臓器や劇薬などの言葉が出ます、耐性が無い方は見ない事を勧めます。


概要:覚えのない罪状を突き付けられ処刑されそうになる提督。辛うじて生還した提督は
   提督になる前から身に着けていた技術や知識を駆使して復讐を行おうとする。





前書き

キャラ紹介、

提督:階級は大佐。仕事に真面目で数日後には海風と結婚する予定だった。

海風:提督の秘書艦、指輪を渡されて数日後に幸せな結婚式を開くはずだったが・・・

江風:海風の妹。

山風:海風の妹。



なぜこうなってしまったのだろう・・・


突然、大将殿から「今すぐに来て欲しい!」との通達を受けて鎮守府に赴くが、


「この提督を捕縛しろ! 数々の粉飾をした犯罪者だ!!」と大将から身に覚えのない罪状を突き付けられる。


「知りません! 私はそんな事は一度も!」と何度言っただろう?


牢屋越しに見える他の提督たちからは、


「卑怯者め!」


「お前みたいな反逆者は死刑に値する!」等、


誰も信じてくれる人間はいなかった。


毎日のように響き渡る怒声や誹謗中傷、


次第に精神が疲弊していき、抵抗する気力も無くなり遂に、


「もういいです、オレを殺してください。」


と願い出て翌日、射殺と言う死刑宣告を受けた。


・・・・・・


翌日、


大将「全員撃ち方用意!!」


憲兵たちが武器を構え・・・いや、艦娘たちがオレに主砲を向け始める。


提督「・・・・・・」


目の前には砲撃準備の艦娘たちに加え、他艦娘たちもオレの事を哀れんだ目やゴミを見るかのような目で見つめる。


・・・処刑される所も見世物扱いか。


空母や軽巡たちの編成隊が全員、オレに向けて発砲しようとしている。


ははは・・・艦娘たちの攻撃を受けたら間違いなく死ぬな。


出来れば苦しまず、一瞬で殺して欲しいもんだ。


提督「・・・・・・」



はっきり言って最悪な日だ、


後数日で、オレの大切な人と結婚式を挙げる予定だったのに・・・


・・・・・・


海風「改白露型の海風です、提督! どうぞよろしくお願いします!」


着任したと同時にオレは彼女に一目惚れし、すぐに秘書艦に任命。


海風もオレのために頑張ってくれて、一緒に喜び一緒に苦しみ、そしてお互いを好きになった。


そして、海風が練度99になった時、


提督「海風、これからもオレを支えて欲しい。」


と、彼女に指輪を進呈。


海風「提督、ありがとうございます! 海風、これからもずっと提督の側でお仕えします!」


海風も受け入れてくれて、妹である江風と山風からも応援され、後は結婚式を開き誓いを立てるはずだった。


・・・・・・


せっかく海風と一緒に新婚旅行を決めて、楽しみにしていたのに。


それが今では、誰かの罪を擦り付けられオレは今まさに死刑にされようとしている。


提督「・・・・・・」


でも、オレは抵抗しようとも命乞いしようとも思わない。


昔、誰かが言ってた・・・”弱き者は強き者に何をされても仕方がない”、と。


確かにその通りだと思う。



戦争だってそうだ、結局どちらかが勝ち、どちらかが負ける。 負けた側は捕虜や奴隷にされ、勝った側はその国では


”英雄”として称えられる・・・それがこの世界の成り行きだ。



だとすれば、下っ端であるオレは、上官である人間に”罪を押し付けられた”のかも。


本来ならば証拠を集めてそいつを追い詰めて法で裁きたい、と思うが、今となってはもう手遅れだ。


結局、弱き者は強き者にねじ伏せられる・・・誰かの言った通りだ。



大将「全員構え、撃てぇ!!!!」


上官の合図で艦娘たちの砲撃音が聞こえる・・・そして着弾・・・オレに当たった・・・




・・・・・・?


・・・あれ?


何で? オレはまだ生きてる?



?「はぁっ、はぁっ・・・」


オレは目を開けると、


提督「!? う、海風!!?」


目の前に海風が立ってオレを庇っていた。


海風「ううっ・・・」


海風は直撃を受け腰を下ろす。


提督「海風! 何をしているんだ!? 早くここから離れろ!!」


オレは必死で離れるように言うが、


海風「はぁっ、はぁっ!!」


海風は再び立ち上がり、


海風「止めて下さい!! 提督は無実です! 処刑を止めて下さい!!」


海風がオレの前で身を挺して叫ぶも・・・


大将「構わん、反逆者の部下も一緒に殺せ!!」


大将の命令で艦娘たちが一斉砲火。


提督「海風! 逃げろ! 海風ぇ!!!!」


オレは必死に叫ぶも、次の瞬間彼女は・・・


提督「あああ・・・」


吹き飛ぶ腕・・・飛び散る血と臓器・・・制御を失った本体はオレに衝突して、オレと一緒に海に沈んだ。



提督「うわあぁぁぁぁ!!!! 海風! 海風ぇ!!!!」



海中で人形のように変わり果てた姿の海風を見て、狂ったようにオレは叫んだ。




提督「ごぼっ ごぼぼぼっ!!」


海中の中でひたすらオレはもがく。


提督「ごぶっ! ・・・!? ぐぶぐぶ!!」


先程の砲撃の流れ弾が鎖に当たったのだろうか、腕が自由に動かせるようになった。


提督「ごぶっ・・・」


オレは海風を抱くと海面まで上がっていく。


・・・・・・


出た場所は、処刑場所から少し離れた浅瀬、


提督「はぁっ、はぁっ。」


すぐに海風の安否を見る。


提督「海風、しっかりしろ! 海風!」


何度も名前を呼んで、何度も体を揺らすが・・・


提督「くっ! くそぉっ!!」


海風の目が開く事は無かった・・・が、


提督「!? 心臓の鼓動がする? 海風はまだ生きている!!」


胸に手を当てると、微かに鼓動するのが分かった。


提督「待ってろ海風、お前だけは絶対に助けるからな!」


提督は海風を抱き、ある所へ連れて行く。


・・・・・・


着いた場所は、どこかの地下施設。


提督「もう二度と使うまいと思っていたけど・・・」


提督は電源を入れて、施設を起動させる。



昔はバカばかりやってた時代があった、この地下施設もそう。


大金を出し地下施設を購入、1人籠って、狂気の実験や兵器の開発をやったりと人成らぬ行為を永遠としてきた。


そんな時、ある恩人に「その知識と技術を人のためになる仕事をしないか?」と諭されてからオレは変わった。


地下施設を封印し、地上でずっと人を守るための仕事にいくつか就き、最後は提督として着任した。


国のために、そしてオレを信じてくれる人のために・・・オレは頑張って来た・・・



提督「・・・痛覚遮断、血液巡回装置稼働、これで後は目が覚めてくれれば。」


昔の記憶をたどって、海風に出来る限りの治療を施す。 後は海風が目を開けてくれれば・・・


・・・・・・

・・・



数日後、


軍事新聞には「大佐提督、数々の資金着服と戦果の水増し・・・秘書艦だった艦娘”海風”は提督の処刑後自害」との


情報が各鎮守府に報じられた。


江風「海風の姉貴が死んだって!? そんなの嘘だぁ!!」


江風は知らせを聞いて泣き叫ぶ。


山風「海風姉・・・海風姉・・・」


山風はショックのあまり何も答えられない。


江風「こんなの嘘だ! 姉貴が好きだった提督だって悪い事なんか、ただの一度もしていない!


   絶対に誰かに罪を擦り付けられたに違いない!!」


怒った江風は抗議するために、執務室へと向かう。
















・・・・・・

・・・



海風「う、う~ん・・・」


地下施設のベッドで海風が目を覚ます。


海風「・・・・・・」


意識が回復し、周りをきょろきょろし始める、


海風「あ、あれ? 私・・・どうしてこんな場所に?」



確か・・・提督を庇って被弾して、それから・・・あれ? 思い出せ・・ない?



そう思っていると、


海風「!? て、提督!?」


彼女が呼び、


提督「う、海風!? 良かった・・・意識が戻ったか、海風!!」


すぐに駆け寄る提督。


提督「良かった! 本当に生きていて、本当に良かった!!」


提督の目からは涙が溢れる。


海風「提督・・・」


海風は提督の側に近寄ろうとしたが、


海風「? あ、あれ?」



体が動かない? どうして?



必死で起き上がろうとする海風を見て、


提督「・・・ごめん、手は尽くしたけど・・・」


海風「えっ?」


海風は一瞬提督が何を言っているのか分からず、


提督「ごめん・・・オレのせいで、オレの力不足で!」


提督が何度も何度も謝る、


海風「・・・・・・」


海風は近くに会った鏡を見て自身の状況を悟る。


海風「・・・ああ、そうでしたね。 私の体はもう・・・」



海風は頭と負傷した胴体に複数のチューブを取り付けられた状態で、片腕と片足が無くなっていた。


しかし、痛みが全く無く少し経って気づくが、体が水に浮かんでいた。



提督「君を痛覚遮断水に浸らせて、損傷した部位は消毒した、でも腕と足はもう腐敗が進んでいて


   胴体にくっつけることが出来なかったんだ。」


提督は必死に謝るが、


海風「提督、どこもお怪我はありませんか?」


提督「えっ?」


提督は驚く。


海風「大丈夫ですか? どこか痛むところはありませんか?」


海風は怒ることも嘆くことも無く、それどころか真っ先に提督の安否を心配してきた。


提督「・・・どこも負傷はしていない。海風が身を挺して護ってくれたから。」


提督の言葉に、


海風「そうですか、良かったです。」


痛覚遮断水に浸った海風は笑顔で答える。


・・・・・・


海風「提督、私はもう動くことは出来ませんか?」


何とか起き上がろうとする海風に、


提督「ごめんな、今は痛覚遮断水に浸っているから痛みは感じていないけど、そこから出れば想像を絶する激痛が


   一気に襲い掛かってくる。」


海風「・・・そうですか。」


海風は諦めて動くのを止める。


海風「提督は医療関係に務めていたのですか?」



いきなり素人がこんな装置を作れるとは考えにくい、提督は過去に医療に携わっていたと海風は推測する。



提督「ああ、提督の前は医療や技術関係の仕事をやっていたよ。」


そう言いつつ、提督は何かの準備をしている。


海風「・・・・・・」



海風は気づく、提督が作っている物・・・どう見ても爆弾や弾丸の一種で側には手術用の器具がたくさん置いてある。



海風「提督、もしかして?」


海風の言葉に、


提督「ああ・・・でも、本当はするつもりは無かった。」


海風「・・・・・・」


提督「”オレ1人”が死ねばまだ諦めはついた・・・だが、”オレの愛する人”を巻き込んで置いて、こんな姿にさせた


   あいつらを、オレは絶対に許さない!!」


提督は拳をわなわなと震わせる。


海風「提督。」


憎しみに染まっている提督に海風は声を掛けることが出来なかった。


・・・・・・


提督が復讐の準備を始めてから数日後、


買い出しのために鎮守府から遠くの店で買い物をしていた時の事、


軍事新聞には「提督は死亡」と表記され、死んだ扱いになっている、鉢合わせを避けるため、


わざわざ遠い店に赴いていた。


提督「これとこれに・・・後はこれ、と。」


提督は生活するために必要な食糧とその他消耗品に、鎮守府の情報源である軍事新聞を購入したが、


提督「!? な、何だよこの記事は!!?」


新聞に書かれている記事を見て提督は目を疑う。


・・・・・・


海風「あ、おかえりなさい。提督。」


痛覚遮断水に浸っている海風が挨拶をする。


海風「? どうしたのですか?」


提督の表情には数日前と比べて怨恨難き表情を浮かべており、


提督「江風と山風が・・・」


海風「!? 江風と山風が、どうしたのですか!?」


海風は過剰に反応する。


提督「精神病院に搬送されたそうだ。」


海風「精神病院!!? どうして2人が!?」



記事によると、


江風と山風が本営に虚偽の訴えをした事で2人は地下牢へ幽閉され、


提督達から度重なる尋問により、2人は精神を病んで病院に収容された、と。



提督「虚偽の訴え・・・もしかしてオレと海風の事か?」


「なんて事を・・・」と自分が原因でこんな事になり、2人に申し訳なく思う提督に対して、


海風「・・・許せない。」


海風は怒りを露わにする。


提督「海風?」


海風「酷い、提督だけでなく妹にまで傷つけるなんて・・・絶対に許せない。」


海風の瞳には悔しさで涙が溢れていた。


海風「許せない! 絶対に許せない!! 提督と江風たちを苦しめた人間たちを私は絶対に許さない!!」


海風の優しかった心はいつしか憎しみに変わっていく。


・・・・・・


提督「本当にいいのか、海風?」


提督は海風に改めて尋ねる、


提督「もしかしたら失敗して本当に死んでしまうかもしれないぞ? それでもいいのか?」


海風「構いません、私は・・・提督を信じていますから!」


提督「そうか・・・分かったよ。」


提督は決意して何かの装置を起動させる。


提督「絶対に成功してくれよ!」


起動と同時に提督は成功することを、ただひたすら願い続ける。


・・・・・・

・・・



提督が何かの装置を起動してから更に数日後、


提督「海風、気分はどう?」


提督の目の前にあるメカ(ロボット)に海風と呼ぶ提督。


海風「はい、まだこの体には慣れていませんが・・・動けるようになってとても嬉しいです。」


メカ(ロボット)から海風の声が聞こえる。



体がボロボロになり、動くことすら出来なかった海風に提督は自身の技術を集結して開発した女性型ロボに


海風の意識を入れ替え、成功。まだ不慣れだが、歩行や腕を振ったりが出来るようになる。



海風「提督、復讐すべき相手は誰ですか?」


提督「ああ、あの時オレたちに砲撃した艦娘、見て見ぬ振りをした艦娘とそれを指示した提督は・・・」


オレが覚えている限りの情報では、



艦娘は赤城・加賀・川内・神通が砲撃していて・・・側には他駆逐艦複数が見て見ぬ振りをしていた。


後はオレを陥れたとされるだろう提督は大将と中将の計2人だったはず。



海風「やりましょう、提督。」


提督「本当にいいのか海風? 本当ならオレ1人でいい、止めるなら今の内だぞ?」


海風「構いません、私は提督のお役に立ちたいんです! それに、江風たちの恨みは私が晴らします。」


提督「・・・そうか。」


海風の言葉に提督は決心する。


提督「まずは中将がいる鎮守府を奇襲、決行は深夜に行う。 報復準備を始める。」


そう言って、提督と海風は準備に取り掛かる。


・・・・・・

・・・



ここは中将がいる鎮守府、


赤城「こちら赤城、異常なし!」


赤城が無線で知らせる。


加賀「こちら加賀、こちらも異常ありません!」


赤城と加賀の2人が深夜の警戒を行っていた。



赤城「お疲れ様です、加賀さん。」


加賀「赤城さんこそ、深夜警戒任務お疲れ様です。」


時間になり、部屋に戻ろうとする2人。


赤城「任務が終わったら急にお腹が空いてきました。」


加賀「赤城さん(呆)・・・そうですね、私も少し小腹が空きましたね。」


赤城「皆寝静まっているでしょうから、少し貯蔵庫から失敬しますか?」


加賀「赤城さん(呆)・・・でも、皆眠っているでしょうから少しなら構わないと思います。」


結局2人は貯倉庫へと向かう。



赤城「それでは失礼しま~す。」


赤城が恐る恐る貯蔵庫を開いて、


赤城「!? そうでした! 提督が昨日発注して夜に届いたばかりでしたね!」


赤城は貯蔵庫に溜まった食材を見て目を輝かせる。


加賀「赤城さん(呆)・・・ですが、たまにでしたら悪くないと思います。」


赤城「そうでしょ? ではでは・・・掌を合わせて、頂きまーす!」


そう言って、近くに会った食材に手を差し伸べようとしたその時、


海風「こんな深夜でも食べ物を貪るのですね。」


赤城「!? 誰!? ごはぁっ!!!!」


後ろから殴られて赤城は気絶、


加賀「!? 赤城さん!! ぐっ!!?」


後ろの気配に気づく前に虚を突かれて意識を失う加賀。


海風「余計な手間を掛けないでください、お2人にはもっと苦しんで頂かないと・・・」


そう言って、赤城と加賀を持ち上げて運んで行った海風。


・・・・・・


赤城「う~ん・・・はっ!」


赤城は目を覚ます。


加賀「気が付きましたか、赤城さん。」


赤城「加賀さん? ・・・あれ? う、動けない!?」


赤城は必死に動こうとするが、


加賀「無駄ですよ、どうやらこのロープは艦娘拘束用のベルトのようです。」


確かに赤城がいくら力を入れても千切れない程頑丈だ。


赤城「うぐぐ・・・それにしても一体誰がこんなことを?」


そう言っていると、


提督「久しぶり、赤城と加賀。」


目の前に提督が現れる。


赤城「!? 嘘!? 貴方は死んだはずでは!?」


提督を見て驚きを隠せない赤城と加賀。


提督「うん、オレも死んだと思った・・・だが、オレは生きている。」


提督は素直に答える。


加賀「・・・それで、一体何の真似ですか? 私たちをこんな状態にして?」


心当たりがないのか質問してくる加賀に、


提督「・・・何だ、悪いと言う気持ちも無いのか。」


提督は呆れてため息をつく。


加賀「悪い? あなたが着服や粉飾等をしたからでしょう!」


提督「ああ、そうなっていたね。 でもオレは無実だ、誰かに罪を擦り付けられた。」


加賀「そんな話、信じられるわけがないでしょ?」


提督「うん、信じなくていい。 別に信じて欲しいとも思っていないから。」


そう言って提督は手に手術用のメスを持ち、


加賀「・・・何ですかそれは? 一体何をするつもりです?」


加賀の表情が青ざめ、


提督「何って・・・こうだけど?」


そう言って、赤城の腹にメスを刺す!



ブスッ!! ザクッ!! ザシュッ!!



赤城「!!? ぎゃああああっ!!!! いやああああ!!!!」


加賀「!!? 止めて! 何をしているの!? お願い、止めて!!」


加賀は止めるように叫ぶ、


提督「何? 何か言った? 全然聞こえないけど?」


提督は止める事無く、赤城の体を複数回刺して行く。



ザクッ!! ズバッ!! ブスッ!!



赤城「いやぁぁぁぁ!!!! がああああっ!!!!」


赤城の叫び声が室内に広がり、


加賀「止めて・・・もう止めて!! 赤城さんが死んでしまう!!」


提督「大丈夫、今刺している箇所は痛いけど、死ぬわけじゃないから大丈夫大丈夫。」


提督の手は止まることなく赤城の体を八つ裂きにしていく。


赤城「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」


散々叫び続け、今は虫の息になり、


提督「当分激痛が続くね・・・でも、安心して。 死ぬわけじゃないから・・・じゃあ次は加賀ね。」


今度は加賀に近づく提督。


加賀「ひっ! 止めて、近づかないで!!」


先程の赤城に対しての行為を間近で見た加賀は恐怖で怯えている。


提督「じゃあ問題です、何故こんなことをしているのでしょうか?」


加賀「そ、それは・・・」


加賀が急に無言になる。


提督「何故でしょうか?」


加賀「・・・・・・」


提督「無言を貫くか・・・いいよ、嫌でも口を割らせるから。」


そう言って、赤城を切り刻んだ際に切り取った体の肉片を加賀に突き付ける。


提督「ほら食べろ、腹が減っているんだろ? 遠慮はいらない、さぁ食え!」


加賀の前に血で汚れた臓物のような物体を出されて、


加賀「この悪魔!! どうして、こんな事は人のすることじゃない!!」


加賀は提督に叫ぶも、


提督「誉め言葉として受け取ろう、それで食べないの? だったら罰を与えないといけないな。」


提督は加賀に向けてメスを突き付ける。


加賀「!? 罰って、何? 何なの!?」


提督「そうだな、加賀の体の一部を赤城に食わせるって言うのはどうだ?」


提督は笑いながらメスを顔に突き付け、


加賀「止めて! お願い・・・止めて下さい。」


恐ろしさのあまり遂に泣き出す加賀、


提督「じゃあどうする? 食べる、食べない? せっかくの取れたて新鮮なお肉なのに?」


再び肉片を加賀の前に出し、


加賀「ううっ・・・食べます、食べますから!」


涙が止まらず、提督から出された肉片を頬張る加賀。


提督「ほほぅ、何でも食べるって聞いたけど艦娘も食べるんだ、しかも相棒のをね~。」


提督は笑いながら加賀に語り掛ける。



加賀「ぐふっ・・・い、言った通りに食べました。」


提督「よし、じゃあ次は・・・」


加賀「!? ちょっと待って! 次って一体!!?」


提督「一口じゃあ足りないだろう? 次はどこにするかな?」


そう言って、赤城にメスを突き立てる提督、


加賀「止めて! もう十分です! 止めて下さい!!」


加賀が必死で訴えるも、


提督「よし、目に決めた。 目は珍味だからな。」


迷うことなくメスで突き立てる。


赤城「ひいいいいっ!! ああああっ!!!!」


赤城の雄叫びが室内に響き渡る。


提督「ほら加賀、今獲れたばっかりの新鮮な1航戦の眼球だよ・・・さぁどうぞ、あーんして。」


再び加賀に差し出す提督。


提督「いらない? じゃあ代わりに加賀の眼球を赤城に・・・」


加賀「!? 食べます! 食べますから!!」


加賀は口を開け、中に放り込む、


加賀「んぐっ・・・ぐじゅっ、うええっ。」


加賀は今にも吐きそうな苦しい表情で眼球を貪る。


提督「ほほぅ、美味そうに頬張って・・・流石1航戦の食欲は凄いねぇ~。」


提督は狂気に満ちた笑顔でにやける。


・・・・・・


提督「体を切り刻んだし、目もくり抜いた。さて次はどこをやろうかなぁ~・・・」


提督は気が晴れないのか、再び赤城にメスを刺そうとする、


加賀「お願い、止めて・・・赤城さんをこれ以上、傷つけないでください。」


加賀は何度も必死に止めるように懇願する。


提督「あ、そう。 じゃあ、そろそろ頃合いかな。」


提督は加賀に詰め寄り、


提督「オレを陥れたのは誰か知ってる? 言っとくけど嘘は通用しないよ? 嘘と分かれば今度は加賀の体を・・・」


加賀「た、大将と中将が・・・何度も資金着服をしてしまい、それが本営に気付かれてしまってそれで・・・」


提督「それで? 下っ端のオレが罪を擦り付けられたわけ?」


加賀「はい、貴方はどうしてか元帥殿に気に入られている存在、大将や中将たちはそれが気に入らなかったのだと思われます!」


提督「ふ~ん、そうなんだ。」


加賀「私たちは艦娘です、上官の命令に従うのが義務。上官が「撃て」と言えば撃つしかないんです!」


提督「・・・それが罪を擦り付けられた無実の人間でもか?」


加賀「・・・申し訳ありません、本当にごめんなさい。」


加賀は何度も謝り続ける、


提督「そうだよね、艦娘だし上官の命令には逆らえないよね? うんうん、気持ちは分かるよ。」


加賀「・・・・・・」


提督「だから”オレは”これで勘弁してやるよ。」


加賀「? オレは・・・とは?」


妙に耳に残る意味ありげな言葉に、


提督「でも、あの子はどうするかなぁ~」


提督が下がると次に現れたのは、


加賀「・・・何、この機械は?」


2人の目の前に、提督が開発した女性型ロボが立ち、


海風「もうお忘れですか? 赤城さんに加賀さん?」


加賀「!!? その声は、もしかして・・・」


声を聞いて震えが止まらない赤城と加賀。


赤城「う、海風さん・・・」


海風「はい、そうです。」


加賀「ど、どうしてそんな体に!!?」


海風「どうしてって・・・赤城さんたちのおかげで、体がボロボロになったからですよ!」


そう言って、加賀に向けて武器を構える。


加賀「ひっ! 何、何なのそれは!? 止めて!!」


海風「問題です、この武器は何でしょう? 見事正解できればどちらかを助けてあげますよ。」


加賀「なっ!?」


赤城「ひっ!?」


2人は急に無言になり、


海風「ただし、不正解だった場合はこの武器で1人犠牲になります、さぁ制限時間は10秒です、それでは開始~。」


海風が「10…9...8...」と数えて行く、


加賀「海風さん、止めて!! 本当に、あれは仕方がなかったの!!」


海風「7...6...5…」


加賀「ごめんなさい、本当にごめんなさい!!」 


海風「4...3...2...」


時間切れになる手前で、


赤城「そ、その武器はマシンガンではないですか? 腕に装着しているので、重火器のような重い兵装には見えません!」


赤城が答える。


加賀「あ、赤城さん!!」


赤城「それから推測すれば、兵士が持つ一般的な武器のマシンガンかと・・・こ、答えました。


   ですから助けて! 私を助けて下さい!!」


海風「流石赤城さん、少し見ただけなのにここまで推測できるなんて、1航戦の洞察力は侮れませんね。」


海風は加賀に武器を構えて、


加賀「ひっ!!?」


加賀は死を覚悟する。


赤城「答えました、さぁ加賀さんを犠牲にして私を早く自由にしてください!!」


赤城の口から予想外の言葉が出て、


加賀「!? そ、そんな・・・赤城さん、ううっ」


見捨てられたと確信した加賀は絶望し、涙が止まらない。


海風「覚悟はいいですか?」


武器が加賀に向けられる、


海風「加賀さん・・・ではなく、赤城さん?」


赤城「! えっ!?」


次の瞬間、



ボオォォォォォォッ!!!!



赤城「ぎぃあああああああっ!!!!」



発射口から炎が噴射され、赤城は数秒で黒焦げに・・・


加賀「あああっ・・・うううっ。」


加賀はあまりの光景に怯え、震えが止まらない。


海風「残念、正解は”火炎放射器”でした・・・1航戦の赤城さんでもたった数秒でこんがり焼けてしまう高火力ですよ♪」


海風は笑いが止まらない。


海風「さてと、次は加賀さんですね。」


海風は加賀と顔を合わせる。


加賀「・・・私も殺すのね? いいわ、もう殺して!! 好きにして頂戴!」


加賀は覚悟を決めたようだ。


海風「そうですか、ではその前に1つだけ質問に答えてください。」


加賀「・・・・・・」


海風「どうして江風と山風まで巻き込んだのですか?」


加賀「? 一体何の事?」


海風「とぼけないでください、中将の秘書艦は加賀さんでしょ? 江風と山風が中将に抗議しに行った事は


   既に知っているんです。」


加賀「・・・・・・」


海風「どうして江風と山風まで傷つかなければならなかったの? ねぇ、教えてください加賀さん。」


海風は加賀の首を絞め始め、


海風「教えてください・・・どうして2人を?」


海風には明らかな怒りと殺意が見て取れる、締める力が強くなる・・・それに対して加賀は、


加賀「・・・ごめんなさい。」


加賀は海風に謝る。


加賀「江風さんと山風さんは中将に抗議しに行って・・・中将の命令で地下牢に入れるように命じられました。」


海風「・・・・・・」


加賀「後に中将から「この件は内密に」と口を閉ざされ、抗議することも助ける事も出来ませんでした。」


海風「・・・・・・」


加賀「全ては命令されたから従った事、でも、私たちがそれに逆らえなかった事も事実・・・本当にごめんなさい。」


海風「・・・・・・」


加賀「もういいです、海風さん・・・覚悟はできています、殺してください。」


加賀は死を覚悟するが、


海風「何を言っているんですか? 誰が”殺す”と言いましたか?」


加賀「えっ?」


海風「殺したら復讐になりませんよね? 生かしたまま苦しめるから復讐と言うんですよ? もしくは拷問とも言いますか。」


加賀「ううっ・・・」


海風「でも、上官の命令に従わなければ行けないのは分かります。ですから2人には1つチャンスを与えようかと思っています。」


加賀「? チャンス?」


海風「はい、このチャンスが見事達成できれば、”今まで受けた傷を治し、罪を許してくれる”と提督は言っています。」


加賀「・・・それは何ですか?」


海風「簡単なお仕事です・・・食い意地の張った赤城さんと加賀さんにならね。」


・・・・・・


中将「今帰還した~!」


執務室に中将が入ってくる。


中将「むむっ! 加賀はどこに行った? 帰って来たのに、迎えも無しか!!」


急に不機嫌になり中将は乱暴に椅子に座る。


中将「しかし、大将の着服を隠すのに苦労したわ・・・まぁ、オレの所にも金が入ったから悪くない条件だったが。」


中将「あの若造、今頃海底へと沈んで生きてはいまい・・・」


中将「しかし、何故あの若造・・・元帥閣下に気に入られていたのだ?」


中将「元帥閣下も「あの者を次期元帥にする」だとか言いおって、あのクソ爺が。」


中将「おかげで我らの昇進が危ぶまれ、着服も気づき始め、危ない所だったわ。」


中将「大将が計画して来てそれに手助けし、あの若造を罠に嵌めて罪を擦り付けて処刑したんだ。」


中将「まぁこれでオレも罪に怯える事は無い、これで普通通りの生活に戻れるな。」


そう言って、伸びをした瞬間。


提督「言い身分ですね、中将殿。」


中将「!!? お前は・・・ぐふっ!!」


頭を殴られ、気を失う中将。


・・・・・・

・・・



中将「ううっ・・・うおっ! どこだここは!?」


どこかの暗い空間で目が覚める中将、


中将「!? そこにいるのは赤城と加賀か? 何をしておる、早くオレを助けないか!」


中将は2人に指示するが・・・動く気配がない。


中将「おい! お前ら! 上官のオレが命令をしているだろう! 早くしろ・・・ってうわああ!!」


中将が見た光景、それは体を無数に切り刻まれ、丸焦げになった赤城と精神が崩壊していた加賀。


中将「く、来るな! こっちへ来るな!!」


中将は縛られた体を動かして逃げようとする、


加賀「中将、あなたのせいで・・・」


赤城「私たちは・・・こんな姿に・・・」


赤城と加賀は中将に近寄り、


中将「ひぃっ! そのメスは何だ!? 止めろ!」


命乞いする中将、


赤城「あなたを切り刻めば・・・」


加賀「私たちを助けてくれると、言われました。」


そう言って、2人は中将の体を無慈悲に切り刻む、


中将「ぎゃあああ!! や、止めろ!!」


必死に抵抗するも、


赤城「最低でも”1000回は刺せ”と言われています。」


加賀「”簡単には殺すな”・・・”手足から1mm毎に刺していけ”と指示されました。」


それ以降、赤城と加賀は終始無言でメスで切り刻む。


中将「う、うわあああああ! た、助けてくれぇ!! だ、誰かぁぁぁぁっ!!!!」


・・・・・・

・・・



提督「お~、あの2人、メス捌きが上達したな~。」


海風「本当ですね・・・あら、中将がもう肉の塊になりつつありますね~。」


提督「最後まで捌いたら、それを残さず”食え”と命じた、それがあの2人の傷を治す条件だからな。」


海風「いつまで掛かる事やら・・・海風はもう見飽きてしまいました。」


提督「そうだな、じゃあ後で様子を見に来よう・・・次の復讐に移るぞ。」


そう言って、提督と海風はその場から去る。


・・・・・・

・・・



数日後、


曙「ねぇ聞いた? 中将が失踪したんだって。」


大将がいる鎮守府で駆逐艦たち(霞・曙・叢雲)が会話をしている。


霞「知ってる、秘書艦の加賀さんも「知りません」と一点張りだし(ぼりぼり)」


スナックを食べながら話す霞。


曙「赤城さんと加賀さん・・・何か元気がないと言うか、魂が抜けちゃった様な表情だったけど?」


霞「そうね、何かあったのかもね(ばりぼり)」


叢雲「大将も中将の事に関して何も言わないし、むしろ何か恐れているような感じだったわ。」


霞「ふ~ん(ぼりぼり)、そうだったかしら(ばりぼり)?」


音を立てて、スナックを食べる霞に、


曙「・・・・・・」


叢雲「・・・・・・」


霞「な、何よ? 私の顔に何かついてる?」


凝視された事で霞はたじたじ、


叢雲「会話している時位は食べるの止めたら?」


曙「そうよ、確か提督が処刑される直前にもスナック食べてたわよね?」



処刑上で提督が撃たれる場にも関わらず、遠慮も無しに菓子を頬張っていた霞。



霞「別にいいじゃない、あんな着服したクズ提督の前で静かに座ってろだなんて無理だし!」


全くマナーを守る気が無く、永遠とスナックを食べる霞。


霞「でも、あれでクズ提督は死んだことだし、一件落着じゃない。」


そう言った所で、


霞「・・・スナックが無くなった、新しいスナック袋を持って来るわ。」


霞は立ち上がって、部屋から出て行く。




ピッ ピッ ピッ



提督「そうか、あいつらには何の自覚も無いのか・・・」


大将の鎮守府のいくつかの場所に盗聴器を設置し、様子を伺っていた提督。


海風「酷いですね、同じ駆逐艦として恥ずかしいです。」


側で海風が呟き、


提督「霞だったっけ? オレが処刑される寸前までスナックを頬張っていた奴は?」


海風「はい、あの時は咄嗟に提督の前に立って、記憶が曖昧でしたけど・・・後方でお菓子を食べ、笑いながら


   食べてる霞さんの姿があった気がします。」


提督「ふ~ん・・・で、もう2人も霞の側に居ながらただ見ていただけって事ね。」


提督は立ち上がり、


提督「こいつらにも処刑される人間の気持ちがどれほど絶望的な物か、教えてやる必要があるな。」


提督の横にはこれから使うであろう道具が並んでおり、


提督「そんなに菓子を喰いたいなら、好きなだけ食わしてやるよ。 死ぬまで、好きなだけな・・・」


準備が出来た提督は海風と一緒に施設から出て行く。


・・・・・・

・・・



霞「ねぇ、曙! これ見てよ!」


何故か霞がチラシを持ってはしゃいでいる。


曙「? 何これ? ”霞様おめでとうございます! 1年分のお菓子が当選いたしました・・・はぁ?」


曙は意味が分からない、


霞「ずっと応募していたら、遂に当選したのよ! しかも、1年分のお菓子って・・・想像しただけで


  嬉しいじゃない!!」


曙「・・・・・・」


霞「受け取り場所は、”〇〇店のレジカウンターにて” すぐ近くにある店じゃない! 今日は特別遠征も出撃も


  ないから今すぐにでも貰って来よう~♪」


そう言って、霞はその場から去る。


曙「あっ、ちょっと霞!!」


曙が制止しようとするも、”1年分のお菓子”が頭から離れない霞の耳には届かなかった。


叢雲「さっきから何2人で大声出しているわけ?」


叢雲が現れる、


曙「あっ、叢雲。 霞がさっきね・・・」


先程の事情を詳しく話す曙。


叢雲「・・・あ、そう。別にいいんじゃない? いつでもどこでもスナックを頬張る霞には


   夢のような出来事なんだし!」


曙「それはそうだけど・・・」


叢雲「それで受け取りに行こうと向かったわけね・・・一体受け取り場所はどこかしら?」


叢雲の質問に、


曙「霞が言っていた場所は確か・・・〇〇店のレジカウンターって言っていたわ。」


叢雲「? 〇〇店?」


店名を聞いて考え込む叢雲、


曙「? どうしたの叢雲?」


考える叢雲に声を掛ける曙。


叢雲「〇〇店は確か去年に閉店しているはずよ?」


曙「えっ? じゃああのチラシは一体どこから?」


曙が考えていると、


海風「あら、ご存じだったのですね。」


曙「!? 誰・・・ぐっ!!(気絶)」


叢雲「!? 曙!・・・がはっ!!(気絶)」


虚を突かれて。倒れこむ曙と叢雲。


海風「さてと、提督の命令通り2人を運んで、と。」


2人を軽々担いで、ある場所へと向かう海風。


・・・・・・


霞「・・・確かここのはず、よね?」


チラシに書いてある店名に着く霞だが、


霞「・・・何で? ”この店は去年の12月をもって閉店しました”って、一体どう言う事!?」


霞が困惑している中、


提督「本当にお前は菓子の事しか頭に無いんだなぁ!」


霞「!? あ、あんたは・・・ぎっ!!(気絶)」


スタンガンで気絶させる提督。


提督「さてさて、豪華なゲストたちには凄いサプライズを用意してやったからな。」


そう言って、霞を担ぐと海風同様にある場所へと向かう。


・・・・・・


霞「う~ん・・・はっ!」


霞の意識が戻る、


霞「いたたた・・・って、ここは一体どこ!?」


辺りを見回すが、身に覚えのない場所である。


提督「霞、久しぶり~。」


上部にある画面から提督の姿が映し出された。


霞「!? あ、あんたは!?」


霞は驚く、


霞「嘘でしょ、あんたは死んだはずじゃあ!?」


提督「うん、確かにオレは死んだことになってる・・・でも、実際は死んでいないけどね。」


画面の向こうで元気にアピールして、


霞「・・・それで? 私をここに連れて来たのはあんたなわけ?」


提督「うん、霞には少しマナーと言うものを頭に叩き込んでやろうと思ってね。」


提督の言葉に、


霞「はっ! 資金着服のクズ提督に何で教育されないといけないのよ! さっさとここから出して!!」


霞は怒り口調で叫ぶ。


提督「お~怖っ、だが残念。オレは大将に罪を擦り付けられた冤罪者なんだ。」


霞「はぁっ!? そんな嘘を誰が信じろと?」


信じられないようで、提督に抗議する霞。


提督「・・・別に信じて欲しいと思っていない、でも真実だから。」


提督は「はぁ~」っとため息をついて、スイッチを押す・・・霞の周囲が明るくなり、


霞「何なのよ・・・一体何がしたいわけ?」


全体が明るくなった所で、


霞「!? あれは何? 一体何なの!?」


目の前にある装置を見て霞は驚く、



正面には重りを計る台の様な形状の装置に、更に上部には真四角の巨大な岩が鎖1本だけで繋がれているだけだった。



霞「・・・・・・」


よく見ると、巨大な岩の真下には小さな箱が置いてあり、その中には・・・


霞「!? 曙に叢雲!?」


箱の中にはあの2人が入っていた。



提督「さてさて、オレが処刑される寸前までスナック菓子を頬張っていた行儀の悪い霞ちゃんへ、


   豪華なゲームを与えましょう。」



提督が何かのスイッチを起動、その瞬間、目の前の重量計であろう数値が表示され、


それと同時に上から大量のスナック菓子が際限なく落ちてくる。



提督「今の時点で999kg、上からスナックが際限なく落ちてきます。 スナックの重みで


   1000kgに達した瞬間、上部の鎖が切れて巨大な岩が小さな箱を押しつぶしてしまいまーす。」


霞「!? そんな! 嘘でしょ!?」


霞が困惑している間にも、スナックはどんどん落ちてきて、重量が999.3kgまで上昇する。


提督「さぁ、霞ちゃんの出番だよぉ。 制限時間は1時間、スナックをたくさん頬張って見事1000kg以内に


   抑えたら、箱の中の2人を助けてあげまーす。」


提督が説明を終えるころには、後残り0.5kgで1000kgに到達してしまう。


霞「そんな・・・1時間ってそんなに食べられるわけ・・・」


躊躇う霞に、


提督「じゃあいいの? お前が食べなかったせいであの2人は・・・潰れて、死んでしまっても?」


霞「・・・・・・」


提督「オレが処刑される寸前までスナックを食べて笑っていた霞ちゃん、今度は話し相手の2人を見殺しに


   しちゃう? そしたらお前は本当にクズだね。」


挑発する提督に、


霞「うるさい! あんたなんかに言われたくないわよ!」


言い返す霞、


提督「だったらさっさと食えよ、後0.3㎏で1000kgになるぞー、いいのか?」


霞「ううっ・・・」


霞は悩んだ末に、落ちてくるスナックを拾っては食べ始める。


提督「おいおい、もっと早く食えよ。 そんなスピードじゃあすぐに1000kgになっちゃうぞー。」


霞「ううっ・・・ばりぼり・・・ぼりぼり・・・ばりぼり。」


いくら食べても上から降ってくる、重さが増える・・・それでも、早いペースで食べ続け、上昇を何とか抑える霞。


提督「そうそう、その調子なら2人を助けられるな。」


霞が食べ始めてから、10分が経過。


提督「おおっ、まだ重量が999、7kgから上がっていない、霞ちゃんは頑張っていますね~♪」


提督が霞を見てにやける。


提督「後45分、達成できるかなぁ~。」


必死でスナックを減らそうと食べ続ける霞を見て、楽しむ提督。


・・・・・・


25分が経過し、


霞「ううっ・・・水が飲みたい。」


スナックの食べ過ぎで口内が渇いてきたのか、食べるペースが急激に下がっていく。


霞「水が・・・水が飲みたい!」


提督に訴えるが、


提督「はぁっ? 水なんて飲む暇あるの? 飲んでいる間にスナックの重量が増えて行くよ、それでもいいの?」


霞「そ、そんな事言ったって・・・のどが渇いて、口内も切れて痛いし。」


提督「後30分弱、水くらい我慢して食えよ! それとも、2人を殺すか?」


霞「・・・・・・」


喉がカラカラで口に運べない、そして時間が経ち、徐々に腹も膨れて来る。


提督「何休んでいるんだよ? お前の好きなスナック菓子だぞ? オレが処刑される間際でも遠慮なしに食いついていたよな?


   そんな好きなお前にたっぷりサービスしてやってんだぞ、もっと味って食えよ!」


霞「・・・ううっ。」


腹がいっぱいで苦しいのか、次のスナックが口に運べない。


提督「あ~そう、じゃあ2人は死亡確定。」


霞「!?」


提督の一言を聞いて、再び食べ始める。


霞「うえっ・・・ばりぼり・・・ぼりぼり・・・うぷっ。」


吐き気を催しながら、苦しみつつも涙を浮かべながら食べ続ける霞。



残り時間が20分を切ったところで、


霞「うえっ、うぷっ・・・も、もう駄目。 これ以上食べられない。」


霞は苦しそうに腹を押さえる。


提督「まだ時間が残っているぞ~。」


提督は全く容赦ない。


霞「・・・ごめんなさい、私が間違ってた・・・本当に悪かったから、ごめんなさい!!」


今更ながら自身の過ちを認め、謝罪をする霞。


提督「あ、そう。 別にオレは謝って欲しいわけじゃない、2人を助けたいなら食べ続けろ、と言っているんだ。」


そう言っている内に、重量が1000kgに達して、


霞「お願い・・・許して・・・もうあんな事しないから・・・お願い。」


霞が必死に懇願するも、


提督「残念、1000kg越えちゃったよ~。」


その瞬間、



バキイィィィィッ!!!!



岩を支えていた1本の鎖が外れ、下の箱に向かって落下していき・・・



グシャッ!!!!



2人が入っていた箱が見事に潰れる。


霞「!!? 曙!! 叢雲!!」


霞は潰れた箱に向かって叫ぶも、2人からの応答がなく、岩の隙間から大量の血痕が。


霞「ううっ・・・うああああっ!!!!」


霞は絶望のあまり、狂ったように叫び出す。


霞「あああ・・・ううっ、うええ・・・おええええ~~~!!!!」


同時に気持ち悪くなり、その場で大量に嘔吐する。


提督「うわぁ~、汚ぇな。 食べ物を粗末にするなよ。」


提督は呆れつつ、


提督「仕方がないだろ、お前が途中で諦めたんだし。 オレは消えるよ、じゃあな。」


そう言って、画面が消えて提督の画像が消える・・・その瞬間、全体を照らした明りが一気に消灯する。


霞「待ってよ・・・こんな暗い場所に私を・・・置いてかないでよ・・・うっ、ああああ~!!!!」


暗闇の中でたった1人で遂に狂った霞・・・終いには何を思ったのか、潰れた箱に向かって歩き出す。



霞「曙・・・叢雲・・・いるの?」


箱に着いた霞、


霞「ねぇ曙、いるの? 叢雲もさぁ・・・いるなら返事してよ。」


精神が崩壊しかかっていた霞は2人を必死に探す。


霞「!? 何だ、ここにいたの? それなら返事をしてよね全く。」


霞は2人らしい側に近づき、手を握る。


霞「あはは・・・これでまた一緒・・・これでまた3人で一緒に・・・あははは~。」


曙と叢雲らしい腕の残骸を握って、笑い続ける霞だった。


・・・・・・


数日後、


神通「提督にお届け物です。」


大将「ああ、そこに置いておいてくれ。」


神通から荷物を受け取る大将。


大将「・・・”生ものですので早めにお召し上がりください”、何だ冷凍物か・・・すぐに食わんといかんな。」


そう言って、箱を開けて見ると、


大将「!!? うわああああっ!!!!」


中身を見て叫ぶ大将。


神通「どうしました提督!!?」


大将の叫び声に真っ先に駆け付ける神通、


神通「!? これって・・・」


神通も言葉を失う、



箱の中に入っていたのは・・・”曙と叢雲の凍った生首”、そして同封していた紙には・・・”次はお前だ”、と。



大将「嫌だ・・・オレは死にたくない、オレは何も知らない!!」


大将は怯え、何故か自身の無罪主張を述べる。


神通「提督、落ち着いてください! ・・・それにこれって。」


神通は何かに気付く。


神通「提督、これはレプリカです。よく見てください・・・まるで本物のようですが、ただの作りものです!」


神通の説明でようやく落ち着く提督。


大将「そうなのか? 本当に・・・曙と叢雲の首ではないんだな?」


未だに信じられなく、神通に尋ねる大将。


神通「はい、それに曙さんと叢雲さんは先ほど私と挨拶をしていましたよ?」


神通によれば、執務室に来る前に2人と挨拶をしていたそうだ。


大将「そうか、ならいいんだ。」


そこまで言われてようやく納得する大将。


神通「・・・ただ、霞さんが。」


大将「霞? あいつが一体どうした?」


神通「いえ・・・数日前から行方不明で、昨日閉店した暗い店内で発見されたようなんですが・・・」


大将「・・・・・・」


神通「何と言いますか、奇声を上げたり、泣きじゃくったり、寒くもないのに震えだしたりと、


   まるで精神がおかしくなった状態で見つかりまして。」


現在、霞は明石の工廠場で治療中との事。


大将「・・・・・・」



作り物の生首に置かれた謎のメモ・・・大将には何か心当たりがあったようで、



大将「・・・今すぐに鎮守府内の厳戒態勢を取れ!」


神通「? 提督、今何て?」


大将「今すぐだ! 正門から廊下に至るまで全艦娘を配置して監視! 怪しい人間を排除しろ。


   何なら赤外線探知機も使っていい、見つけたら即排除するんだ!」


そう言って、大将は執務室の小部屋に閉じこもり、鍵を掛ける。


・・・・・・


川内「夜戦だぁ! 今日は夜戦! や・せ・ん!!」


夜になって、川内と神通が鎮守府内のパトロールをする。


神通「姉さん、皆が寝ています。 もう少し静かにお願いします。」


川内「何言ってるのさぁ、夜のパトロール、そして射撃許可もあってある意味夜戦だよ? 最高じゃん!!」


川内のテンションは上がったままだ。


神通「はぁ・・・警戒を怠らないで、最後までやってくださいよ。」


そう言って、神通は川内と別行動をとる。



神通「提督はまだ小部屋に閉じこもったまま・・・一体どうしたのでしょう?」


神通「提督のあの態度と言い、まるで何かに怯えているような感じ・・・」


箱に入っていた作り物の生首に”次はお前だ”と書かれた紙。


神通「”次はお前だ”・・・つまり提督は誰かに恨まれている?」


推理していると、


神通「!? そこにいるのは誰!?」


気配を察知し、赤外線探知機を構えた状態で周囲を見渡す。


神通「・・・・・・」


赤外線探知機に反応はない。


神通「おかしい、間違いなく人の気配がしたのに・・・」


もう一度確認するが、赤外線探知機に人の体温が表示された形跡がない。


神通「・・・気のせいだったかしら、少し眠いから警戒が緩んだのかも・・・」


そう言って、軽い欠伸をしたその瞬間、



スパーーン!!!!



神通「!!!?」


一瞬の出来事に神通は何も言えない・・・それもそのはず、


神通「・・・(ころん)」


ほんの一瞬、神通の胴体から頭が離れて地面に落下する。


海風「神通さん、”一瞬の油断が命取り”はあなたから教わった言葉ですよ?」


鋭利な刃物を装備した海風が落ちた首に語る。


海風「後は、川内さん・・・貴方にはもっと苦しんでもらいますから。」


そう言って、その場から離れる海風。


・・・・・・


川内「ここは問題なし、神通聞こえる? そっちはどう?」


川内が無線で呼びかける、


川内「・・・神通聞いてるの? ねぇ、神通ったら。」


何度呼び掛けても返事が無い。


川内「・・・・・・」


妹の身に何かあったのか、すぐに武器を構えて神通がいた場所に向かう。



川内「神通、どうしたの? いるなら返事してよ。」


赤外線探査機を前に出しながら、神通を探す。


川内「!? これって・・・血!?」


地面には大量の血痕があり、


川内「まさか神通の・・・でも、一体誰の仕業?」


そう思っていると、


川内「!? そこにいるのは誰だ!」


気配がして振り向く川内。


川内「・・・・・・」


見ると、服装に見覚えが・・・


川内「何だ神通か・・・全く驚かさないでよ。」


「ふぅ~」と深呼吸をして神通に近づく。


川内「私の見回りは終了、神通は終わった? まだなら私も手伝うけど?」


そう言って、神通の肩に手をやる・・・すると、



ずるっ、ころん(首が落ちる)



川内「!!? うわああああっ!!!!」


突然の出来事に叫ぶ川内。


川内「神通!! くっ!!」


すぐに戦闘態勢に移る。


川内「どこだ・・・どこにいるのよ!」


神通を軸として回りながら武器を構える川内。


川内「隠れてないで出てこい! 神通の仇を取ってやる!!」


見えない敵に威嚇をする川内、その時後方から、



ガサッ!!



川内「!? そこかぁ!!」


持っていた主砲と魚雷を同時発射する川内。


川内「・・・いない、どこだ? 一体どこなの!?」


再び詮索するも、



バシャッ!!



川内に何かの液体が降りかかる。


川内「なっ!? 誰、一体どこから投げて来た!?」


敵の正体を知る以前に、


川内「・・・あ、熱い? こ、これって・・・」


液体に降れた箇所が徐々に溶けていく。


川内「これってまさか・・・酸!!?」


触れた個所と主砲が徐々に溶けていく。


川内「うわああああっ!!!!」



強酸だからか、主砲は一瞬のうちに溶けて変形、腕の皮膚はただれ残りの酸性液が魚雷に掛かる。



川内「!? まずい!」


魚雷の先端が溶け、すぐに装備を外そうとするも、次の瞬間、



ドカアアアアン!!!!



魚雷が誤爆、間近で川内は被弾し、意識を失う。


提督「・・・・・・」


草むらから提督が姿を現す。


提督「よし、着を失った。 今の内に・・・」


川内を担ぎ歩いて行く提督。


・・・・・・

・・・



川内「ううっ・・・はっ!」


意識が戻る川内。


川内「!? 痛っ!」


酸に触れた腕は爛れた状態で痛みを伴う。


川内「・・・と言うか私、どうして縛られているの!?」


よく見ると、地面の金具に縛り付けられ両腕は動かせないが、何故か両足は自由に動かせる?


提督「やぁ、川内。」


川内の前に提督が現れる。


川内「!? あ、あんたは!?」


提督を見て驚く川内、


川内「あんたは、死んだはずじゃあ?」


提督「うん、お前らに撃たれて死んだとオレも思った・・・でも、見ての通りオレは生きているよ。」


川内「・・・ちっ、あの江風の姉が余計な事をしたせいで!」


川内が舌打ちをして、


提督「余計な事? オレを庇った海風が何が余計なんだよ!」


提督が川内に詰め寄る、


提督「海風はなぁ、被弾したせいでもう普通に生活する事が出来ない体になってしまったんだぞ!


   それなのに、お前らは悪い事をしたという自覚すらないのか?」


川内「はぁっ? あんたが資金着服で処刑されるはずだったのが、あの女が余計な真似をしたからでしょ!」


提督「・・・・・・」


川内「その後、妹たちから「姉貴が死んだのは川内さんたちのせいだ!」とか抗議して来て、はっきり言ってうるさかったよ!!」


提督「何? 江風たちが抗議したのは中将じゃなかったのか?」


加賀が言っていた内容と食い違っている、


川内「ふん、あの時中将と加賀さん、そして大将と私で会議の最中だったんだ・・・そこに江風たちが入って来た!」


提督「・・・・・・」


川内「「姉貴が死んだのはあんたらのせいだ、姉貴を返せ!」って永遠に叫ぶから江風には悪いけど少し痛めつけて


   やった、それを見た山風が江風を庇っていたけど、大将の命令で中将と加賀さんが地下牢へと入れたのよ。」


提督「・・・・・・」


川内「後は中将と大将が江風に尋問を繰り返し、次第に疲弊して江風は精神に異常をきたして・・・


   山風は狂った江風を見て毎日泣いていたわね。」


提督「・・・・・・」


川内「それで江風と山風は精神病院に搬送されたのよ。」


提督「そうか・・・上官たちと言いお前も本当に救いようがないなぁ。」


提督は「はぁ~」とため息をつく、


川内「元はと言えば、あんたが資金着服をしたのが原因でしょ? あんたには罪の意識は無いわけ?」


川内の言葉に、


提督「実はな・・・その資金着服はオレじゃなく、大将がしたことなんだ。」


川内「えっ?」


川内は驚く、


提督「大将がオレに罪を擦り付け、オレを処刑しようとした。」


川内「そんな話、信じられない!」


提督「信じようが信じまいが、それが事実だ。 仮に処刑になっても、オレ1人の命で済むはずが、


   お前らはオレの大切な人を傷つけ、関係ない江風たちまで巻き込んだ。」


川内「・・・・・・」


提督「楽に死ねると思うなよ? お前と大将にはこれから地獄の苦しみを味合わせて、海風や江風たちの


   無念を晴らしてやるよ!!」


そう言って、提督は立ち上がる。


川内「ちょっ! 何をする気? この枷を外して、今すぐに!!」


川内が叫ぶも、


川内「!? 何、この機械は?」


川内の前に立つ、女性型ロボ。


海風「お久しぶりです、川内さん。」


川内「!!? そ、その声はまさか・・・」


声を聞いた瞬間、川内は震え上がる。


川内「う、海風?」


海風「はい、そうです。」


川内「何で、どうしてそんな姿に!?」


海風「何でって・・・川内さんたちのせいで本来の体がボロボロになったからですよ。」


そう言って、川内に詰め寄る。


川内「ま、待って! やめ・・・」


恐ろしくなり、目を逸らす川内。


海風「少し昔話をしましょうか、江風から聞いた話なんですが・・・」


海風が口を開く。


海風「江風、川内さんに「無理やり酒を勧められた」と言っていたのですよ。」


川内「・・・・・・」


海風「江風が「飲めません」と言ったにも関わらず、「先輩の酒が飲めないの!」と怒られて渋々飲んでいたと、


   それは間違いありませんか?」


川内「そ、それは・・・後輩へのコミュニケーションであって、強要したわけじゃ・・・」


海風「じゃあ次です、川内さんは夜戦が得意ですよね?」


川内「・・・・・・」


海風「江風に武器を持たせず、そのまま「出撃」させようとしたのは本当ですか?」


川内「そ、そんな事を指示した覚えはないわ!」


海風「・・・(睨)」


川内「・・・き、近海だけ未装備で巡回しろと命じた・・・本当よ、近海だけだから!」


海風の視線に恐れを成したのか、自身の悪行を素直に白状する川内。


海風「その後、上手く出来なかった江風を全裸にして、鎮守府内を歩かせたのも本当ですか?(睨)」



どうやら海風は前に江風が川内から強要やいじめを受けていた事を相談されていたようだ、それでも、


「川内さんは悪くない、あたしが上手くやれなかったから」とあくまで自分が原因と言い聞かせていたらしい。



川内「ううっ、それは・・・」


事実であろうか、川内は何も言えない。


海風「そこまでされても江風は川内さんの事を尊敬していたのに・・・それなのに、川内さん! どうして江風を!」


海風の怒声が川内の耳元に大きく響く、


提督「そうだったのか、川内・・・お前は根っからのクズだったわけね。」


提督も納得して、


提督「海風、後はお前に任せる・・・江風の分も目一杯晴らしてやれ。」


そう言って、提督は部屋から出て行く。


川内「ちょっ! 待って提督! 外して、今すぐ私を解放して!!」


必死に抵抗するが、頑丈な枷はびくともしない。


川内「ひっ! 近づかないで! こっちに来るな!」


目の前には今にも危害を加えるだろう海風の姿があり、


海風「川内さん、もう一方の夜戦も得意でしたよね?」


川内「・・・・・・」


海風「そんな川内さんに刺激的で最高の快楽を与えてあげますよ♪」


そう言って、海風はポケットから何かの液体が入った注射器を出し、


海風「足を開いてください、川内さん。」


海風が足を開くように要求、


川内「・・・・・・」


身の危険を感じたのか、咄嗟に足を閉じる川内。


海風「そうですか、仕方ありませんね~。」


海風が川内の閉じた両足を掴んだ瞬間、



ボキイィィィィッ!!!!(骨を折る音)



川内「!!? ぎぃやああああっ!!!!」


両足を根元から折られて絶叫する。


海風「はいっ、これで足は常時開いたままですね♪」


そう言って、スカートを破って下半身を露出させる。


川内「はぁ・・・はぁ・・・こ、今度は何を・・・するつもり?」


痛みで苦しむ川内に、


海風「言ったはずです、「刺激的で最高の快楽を与えてあげます」って。」


有無を言わず、川内のあそこに注射器を挿入後、謎の液体を注入。


川内「ああっ、中に何を入れ・・・!!!!?」


その瞬間、


川内「あ、あづい!! 痛いしあづい!!!! あああ、痛ぁいいいい!!!!」


急に苦しみだし、下半身は血まみれになる。


海風「当然です、硫酸ですから♪」


海風は笑いながら語る。


川内「ぎゃああああっ!!!! いだぁい!! いだぁいよぉぉぉぉ!!!!」



化学反応で溶け出す肉片、暴れるごとに血が噴き出る、むごいとしか言いようがない光景だ。



川内「うううう・・・たすけて、痛い・・・たす・・けて。」


激痛で涙が止まらない、下半身は麻痺して動かせない、川内は海風に助けを求める。


海風「まだまだですよ・・・江風にした仕打ち、そして無実の提督を殺そうとした川内さんには、


   もっと苦しんで頂かないと。」


海風は次のステップに移り始める。


川内「ううっ、ごめんなさい・・・私は酷いことをした・・・うううっ、ごめんなさい。」


遂には謝り出す川内。


海風「・・・根性ありませんね、散々周りを苦しめたのに、その程度で根を上げますか?」


海風は興ざめしたかのように「はぁ~」とため息をつき、


海風「仕方がありません、では薬を出しましょうか。」


そう言って、川内の目の前に複数の錠剤が置かれる。


海風「この中に”高速修復材”と同じ効果の錠剤が1つだけ含まれています、好きな錠剤を飲んでください。」


川内「・・・・・・」


海風「但し、5つの内1つだけが当たりです、残りは全て猛毒が含まれています。」


川内「・・・・・・」


海風「確率は20%、では頑張って下さい。 全部飲む手もアリですよ♪」


そう言って、海風はその場から去る。


川内「うううっ・・・」


目の前に置かれた錠剤を見る、


川内「痛い・・・あああっ、痛い・・苦しい。」


辛うじて1つを手に取ると、


川内「もう嫌だ・・・もう早く楽になりたい。」


川内は錠剤を口に含んだ。


川内「・・・!!? おげぇぇぇぇ!!!!」


猛毒を引いたようだ、今度は口から吐血する。


川内「ち、ちく・・しょう! はぁ・・・はぁ・・・もう全部・・・飲む!」


残り4つの錠剤を全て飲み干した。


川内「!!? 歯が、歯が抜け落ちて・・・ああああ!! 目が、目が見え、ない!!?」


川内の苦しむ声だけが響き渡った。



海風「えっ、高速修復材? そんなものは入れていませんよ。」


海風は最後に捨て台詞を吐いてその場から去る。


・・・・・・


大将「遅い! 川内と神通は何をしている! 深夜巡回の時間はとっくに終わっているぞ!」


小部屋にまだ閉じこもっている大将。


大将「あの作り物、そしてあの紙といい・・・あいつなのか、あの時死んだはずだ!?」


処刑した提督の事を思い出す。


大将「あいつが何故、元帥閣下に気に入られているのかは分からんが、オレには気に入らなかった。」


大将「もうすぐ閣下は引退する、そしてその席にオレが座るはずだったのに・・・」


大将「閣下は「あの男を次期元帥にする」と言い出して・・・」


大将「しかも、オレが鎮守府維持のために本営から勝手に資金を持ち出した事を気づかれるとは。」


大将「だが、あの若造は何事にも熱心で上官に対しても忠実、敢えてそれを利用させてもらったまでだ。」


大将「オレの罪を擦り付けて、中将やその秘書艦にも金で賄賂し、あいつを処刑したまでは良かった。」


大将「しかし、閣下から「資金着服したのはお主だろ?」と完全に気づかれ、オレの出世は完全に断たれた。」


大将「こんなはずでは・・・オレは昇進していない、よってオレは何も悪くない、何もやっていないのと同じだろう?」


大将「それなのに、今更こんな脅迫をしてきて一体オレが何をしたって言うんだ。」



全ての発端はこの大将が原因だが、あくまで本人は「オレは悪くない!」の一点張りだ。



?「失礼しまーす。」


扉の奥で聞こえる艦娘の声、


大将「だ、誰だ? 川内か、それとも神通か?」


側近に入れている割に、声を聞いて誰かも判断できない大将に、


?「お届け物が届いています。」


そう言って、艦娘は荷物を扉の下に置く。


?「生ものですので、お早めにお召し上がりください。」


そう言って、少し経って気配が無くなる。


大将「・・・・・・」


恐る恐る扉を開ける。


そこには、作り物の生首が入っていた箱と似た様な箱が置いてあり、


大将「・・・まさか、また生首って言うのは勘弁してくれよ?」


そう言って、箱を開けた瞬間、


大将「!!? うわああああっ!!!! じ、神通!?」


箱の中には神通の生首が入っていた。


大将「いや、落ち着け! 神通なら今鎮守府外を巡回中だ。 これも作り物に違いない。」


大将は神通の生首を持って見る。


大将「そうだ、これは作り物だ。 本物が届くわけ・・・」


しかし、生首を反対に向けた瞬間、


大将「!? どう言う事だ!? 何で作り物から血が出ているんだ!?」



前の曙と叢雲の作り物はレプリカだったため、血などの液体が垂れる事は無かった・・・しかし、今回の生首は、



大将「じゃあこれは・・・本物の神通の首!!? うわあっ!!!!」


大将は思わず神通の首を投げ捨てる。


大将「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・?」


正面に誰かのだろう足が目に入り、


大将「・・・・・・」


上を見上げると・・・


提督「久しぶりです、大将殿。」


処刑したはずの提督が目の前にいて、


大将「お、お前はっ!!?」


叫ぶと同時に、無線機を取って、


大将「侵入者だ!! 執務室に侵入者が入った!! すぐに執務室に向かわれたし!!」


鎮守府内の艦娘たちに救援を求めた。


提督「・・・無駄ですよ、艦娘たちは来ません。」


大将「な、何だと・・・」


提督「大将殿、貴方は自分に何かあればすぐ他人のせいにし、「オレは無実だ」とよくほざいてましたね。」


大将「・・・・・・」


提督「いい加減にしとけよ、お前の自分勝手な罪を他人に擦り付けた挙句、「オレは悪くない」だぁ?


   ふざけるのもいい加減にしやがれ!!」



バキイッ!!



大将「ごはぁっ!!」


一撃で殴り倒す提督。


提督「あんたには中将や加賀・川内たちよりも、もっと上の地獄の苦しみを味合わせてやるよ!」


そう言って、大将を椅子に座らせると、準備を始める提督。


・・・・・・











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2018-12-11 00:53:55

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1: SS好きの名無しさん 2018-12-07 21:42:24 ID: S:HJTaBQ

別の世界線だとは思うがこのハードな状況に
村雨と愉快な姉妹達は出るのだろーか

2: SS好きの名無しさん 2018-12-08 00:29:32 ID: S:9mFDoR

いいね〜^_^

3: キリンちゃん 2018-12-08 21:39:43 ID: S:b-oEe0

1さん、
今回は改白露型の海風・江風・山風だけの登場です。
白露たちはまた違うSSで出す予定です。

4: SS好きの名無しさん 2018-12-09 01:59:23 ID: S:C0lI12

即死出来ただけ神通はマシかねぇ? ......ていうか、冤罪だと知らなかったのに標的にされて精神崩壊した霞があまりにも哀れなんだが。

5: みがめにさまはんさみかたき 2018-12-09 02:28:51 ID: S:FiqAnw

いいよ~…やっぱこういうのいいよ~
やっぱどの復讐系も最初に罰を受けるのは赤城さんと加賀さんなんだね(裏切り者SSから目を背けながら)

6: みがめにさまはんさみかたき 2018-12-10 17:38:24 ID: S:wP99qW

おぉう…ここの川内も無茶な夜戦を…

7: SS好きの名無しさん 2018-12-11 01:18:51 ID: S:T86-ij

白露型って何故か白露がイジめられる事が多いだけに江風がそういう
扱い受けるの珍しい。いや江風だろうが止めてくれよ(絶望)だが


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1: SS好きの名無しさん 2018-12-09 02:08:09 ID: S:WOIXJD

『他の方の復讐系と比べると』余りグロい描写が少なくアッサリしてて気軽に読める(あくまで個人の感想であり、それも相対的な評価です)。


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