2018-12-17 22:00:00 更新

概要

残っていた二人をフュージョンさせました。乙葉と水領さま。芸術家同士のぶつかり合いは見ものですぞ。


前書き

2018年もいろいろとお世話になりました。
2017年は、「君の名は。」創作ブームの過程で当サイトを知り、10タイトル余りを上梓。今年は「キミコエ」「若おかみ」と、多重回数見て世界観が手の内に入っている作品を中心に、その後系やコラボにもこだわってきました。
圧巻は、やはり「ペンギン・ハイウェイ」と「若おかみ」のコラボ。自分でも気に入っている作品です。

「映画キミコエ」と「若おかみ」のコラボ小説は、アクアマリンの面々が番組作成に「春の屋」を選ぶという形で実を結び、矢沢一家にも泊まっていただくことになりました。

 「あれ?」

そうです。乙葉チンが蚊帳の外、だったのです。これはいけない、となって、「こうなったら水領さまにもご出座願うか」となった、というのが今回の企画です。
実は、二人とも芸術家的な感性の持ち主。二人が水領さまのご指定部屋たる「やまぶきの間」で交わす会話には要注目です。
2018年最後のこの作品。どういう形に仕上がるか、ご期待ください。
2018.12.9  着手
2018.12.11 6000字強。
2018.12.12 9000字強。やまぶきの間での食事シーンまで。
2018.12.15 11000字弱。食事シーンまで完了。
2018.12.17 PM10:00 一応完成、上梓(14,842字)


2018年…平成最後の年末。

来年の運勢を占ってもらおうとする人で、三本木ヒルズにある「占い館」は、この時期特有の活況を見せる。

占いの需要は、のべつまくなしあるものではない。恋愛ごとに絡むイベントや行事・・・例えばバレンタインや夏休み前後、クリスマスや成人の日、と言った節目節目は「神頼み」ならぬ占いの結果で内心を安定させたいと思う人たちでごった返すのだ。

占いの大半は、根拠がない、というよりもその占いの結果自体も「運」が作用する。だから、タロット占いなんかは出たカードの解釈がその場その場で変わってくるから面白いともいえる。

占い師のご託宣が人の人生を変える、ということはそんなにないはずなのだが、今日もその手腕で生計をたてられている凄腕占い師・・・グローリー・水領氏が来るとあって、店頭にはただならぬ熱気を帯びた待機列ができあがっている。


「お待たせしましたぁ、次の方どうぞぉ」

甘ったるいアシスタントの呼びかけに応じる一人のうら若き女性。

席を勧められて、グローリーと相対する。

「えっと、ではさっそくお名前から、いただきましょうかね」

いつも通りの手順でグローリーは相手に自己紹介させる。

「乙葉です。琵琶小路乙葉」

グローリーに相対していたのは、デビュー間もない新人歌手の乙葉だった。

「びわこうじ・・・面白い名前ですね。まあ、私も苗字は水領だし、変わった者同士ってことで」

どぎつい占い師メイクに似つかわしくない柔らかな物腰。乙葉の方が逆にそのギャップに格好を崩す。

「ウフフ。面白い人」

それだけ言うと乙葉は、少し深刻な面持ちにまた変わる。

「それで、今日はどのような悩みでお越しいただいたんですか?」

セールストークは慣れたもの。グローリーは乙葉にそう言って問いかける。

「実は…曲の方がうまくできなくって…」

2018年に、湘南音楽学院を卒業した乙葉には、早速のオファーがあり、それに乙葉は乗った。もちろん、とんとん拍子にメジャーデビュー、は難しいとわかっていたつもりだったが、一朝一夕に曲が作られるはずがない。何とかデビューシングルまではたどり着いたが、そこから先の展望やら、展開やらに躓いていた時期でもあった。そもそもデビューシングルは、思ったほどの売り上げもヒットもしないままであった。

「そうなんですね。私は音楽のことってよくわからないところもあるんですけど、自分ではなんでできないって思います?」

占い師、とはいっても、先ほども言ったように、カードの出目…タロットなので正位置逆位置と言った部分もある…は何が出るかわからない。それまでに相談者の人となりから「解決法」を見出すのだ。タロットや水晶玉のお告げなんて言うのは後付けでしかない。

「うーん、なんていうのかな…焦っている、というのもそうだし、迷っているって言うのも当たっていると思うし…」

乙葉にとって、今年一年は、結果を残すことしか頭になかった。4月の卒業と同時に音楽中心の事務所と契約。彼女の声と作る音楽にほれ込んだ社長自らがマネジメントするといい出すほどの逸材として社内では認められていた。それがこの体たらくでは、社長に迷惑をかけたにも等しいし、これから先の未来予想図が描けなくなってしまうほどの一大事である。

話をしている乙葉のそぶりを見ながら、タロットカードをシャッフルするグローリーだったが、その手がふいに止まる。

「そんな話、社長さんとかにもしてますか?」

ここに来る前にやるべきことがあるだろう…とグローリーは思ってそう口に出す。

「あ、いえ、それが・・・」

その一言でグローリーは「またか」というような顔をする。


占ってもらって解決することというのは、その人にとっては実はそれほど深刻な悩みや迷いではないことの方が多い。占いの結果で人生が振り回されるのと同じなくらいその根本が軽いからである。

だが、占いに向いていない人や内容というのが往々にしてある。今回の乙葉のケースがまさにそれである。

本人は「占ってもらって指針を示していただければそれで解決」と思っているようだが、それが会社の方針やマネジメントの方向性、作家としての琵琶小路乙葉の否定につながってもいいと感じている様子には見られなかったからである。

会社に内緒で「自分で解決しようとした」こと自体まで否定しようとは思わない。だが、そう言った話を膝付き合わせて行っていない状態で占いの結果だけが独り歩きするのは、どう見ても乙葉にとって損でしかない。

「場所柄かしら、仕事の悩みで相談されることが多いから、まず自分はどうしたか、から聞くことにしてるの。結果、こうして事実があぶりだされるからいいんだけども、ね」

「占えない」という結果を提示するのは、占い師として失格である。グローリーはそれでも「正しい方向を導き出さない占いに与する」ことを排除した。お互いがWIN-WINの関係が構築できて、はじめて占いは成立する。今の乙葉には、自分を見つめ直す時間と場所が必要だ、と即座に悟ったのである。


         『私が出せる"処方箋"は、ただひとつ…』


翌日。

フリーだった乙葉は、マネージャーである社長を帯同させず、西に向かう電車の中の人になっていた。

"あなたには時間が必要なようね。ここ、良い旅館だから行ってみるといいわよ"

昨日の占い師・・・グローリー・水領からもらったのは、「春の屋旅館」の名刺だった。

さっそく予約のために電話する。「女ひとり旅ですけど大丈夫ですか」と聞くと、「エエ、ぜひともお待ちしています」との快諾。部屋料金なことに懸念を示すと「お一人様価格でご提供します」と、これまた取り計らってくれた。

なんでも、基本は部屋料金なのだが、「露天風呂プリン」とか言うスイーツが雑誌に掲載されて一人で来たいという客が急増。やむなく一人料金も設定するようになったそうだ。

「おかげで毎日満室を戴いてます」

電話口で初老の女性が対応する。乙葉が予約したことで満室になったようだ。

電車に乗って遠出するのも久しぶりだ。電車は湘南の、潮風薫るあの場所付近を高速で通過していく。もっとも、海からはかなり離れているのだが…

それでも、海岸沿いを走ったり、そうかと思うとトンネルを抜けたり。熱海駅に着いたのは、お昼過ぎだった。

そこから伊豆急線に乗り換える。

「あれ?どこかで見たような…」

無理もない。昔東急で走っていた電車が流用されているからだった。揺られること小一時間。「花の湯温泉」駅に到着する。

乙葉は、駅に着くなり、大きく伸びをする。

「うーん、いい空気。気持ちいいわね」

吸った息が清々しく感じられる。にこっと一人、ほほ笑んだ乙葉は、宿にいきなり向かわず、花の湯温泉街を散策する。

「いろいろなお店があるのね…和服店、お土産物や…古い建物ばかりだけど、火事や戦災に遭わなかったのかしらね」

両脇に並ぶ店舗はおよそ30軒。昼下がりだというのに、意外なほど人通りがある。

乙葉は、休憩がてら、古風なカフェに立ち寄り、カプチーノを所望する。

引きも切らない人の往来を眺めながら、乙葉は一年を少し振り返っていた。だが、それは、明るい色で彩られた記憶ばかりではなかった。


乙葉にとって最大のトラウマになっていたイベントがあった。

それが、7月発売のシングルのリリースイベントだった。著名なレコード店/しかも渋谷という一等地で開かれたにもかかわらず、集まったのは、わずかに30人ほど。もちろん、その中に放送業界でも一定の知名度を有しつつあった、乙葉の友人であり、ファン第一号の中原あやめの姿もあった。とはいえ彼女のような若い人の参加はごくわずかだった。聞けば、ほとんどが、ラジオ・アクアマリンで乙葉の存在を知った、日ノ坂町と、その周辺の住人、SNSで繋がった同世代の人たちという状態。なので、曲調のポップさとは裏腹に40代以降の人たちがメインになってしまっていた。

ファンが付くことは喜ばしいことだったが、思い描いている本来とどけたい人たちに伝わっているとは言い難かった。

「まあまあ、そうがっかりしなさんなって」

サイン会を兼ねた握手会。殿を務めたあやめが、そう言って乙葉を慰める。

「そうはいうけど・・・」

さすがに気落ちした乙葉が口ごもる。

「誰だってデビュー当時はこんなもんよ。むしろ何とか流みたいなのって逆におかしいんだから…」

地道な活動しかやっていけない乙葉にとって、初イベントの手ごたえのなさに、今更ながら愕然とする。

「こんなんで、この先、やっていけるのかしら…」

また独り言のようにつぶやく。

「あっっ、そういう悪いコトダマはよろしくありませんでしてよっ!」

メガネをくいっと上げて、周りに聞こえるような声であやめは言う。

「あはっ、そうだったね…」

コトダマ…概念は知っていた。でも、純真無垢な女子高生…行合なぎさの一言に反応したのは去年の夏だった。

口に出した言葉が現実のことになる、悪口や妬みは自分に帰ってくる。だからこそ、ネガティブな発言は厳に慎んできていた。でも、現実はそう甘くはない…あやめの対応を終わり、ふぅっとため息をつく。もう並びかけてくる人はいなかった。

「それでは、これにてO-TO-haさんのデビューシングルイベントを終了させていただきます。ご参加いただき、ありがとうございましたぁ」

司会の声が人もまばらになった会場に響き渡る。パラパラとなされた拍手もより一層侘しさを醸し出してしまう。座ったまましょげかえる乙葉にとって、それは厳しい現実そのものだった。


あの悪夢のようなイベントから半年余り。

「大丈夫だって」とマネージャー兼社長は言ってくれたのだったが、甘えてばかりもいられない。

"まずは自分で立ち直らなくっちゃ…"

乙葉は、気合を入れ直す。

2時間近く花の湯温泉街を散策し、梅の香神社にもお参りした。「春の屋」の玄関先に着いたのは、5時前のことだった。

「ああ、これはこれは。ようこそいらっしゃいました」

声に聞き覚えがあった。電話口で応対していたのはこの人だった。仲居さんのようで、エツ子さんとか言っていたか…

あとからこの宿の主人らしく、70歳くらいの老婦人も見える。

「琵琶小路です。初めまして」

乙葉は自己紹介する。

「ああ、あなた様が。歌手のオトハさま、でいらっしゃいますよね?」

靴を脱ぎながら、このおかみの一言に乙葉は反応する。

「え?わたしのこと、ご存知なんですか?」

「ええ。今年の夏でしたか、ラジオ?のDJっていうんですか?それやってた高校生の方たちがお話しされていたのを覚えておりましたものですから…」

「ここに泊まりに来たんだ、あの子たち…」

「はい。番組の取材って形でしたけどね」

エツ子さんが合の手を入れる。

「そうなんだ…」

ぼそっと乙葉はつぶやく。曲作りに没頭していて、テレビの存在はとっくに乙葉の中から消えていた。音楽業界に入り込んでしまった乙葉にとって、彼女たちとは住む世界が異なってしまったんだな、と思わずにはいられない。

乙葉は、一人/二人的な部屋である「もくれんの間」に通される。隣りも30代の女性が一人で泊まりに来ているらしい。

「予約するときしっかり見なかったんですけど、ここって、5部屋しかないんですね」

荷物を持って来てくれたエツ子さんに話しかける。

「はい。多くの方にはお泊りいただけませんが、田舎に帰ってきたような安心感をお届けできるように心がけております」

そう言いながら、お茶のセットに手を伸ばして、淹れてくれた。

「ありがとう」

手ずから湯飲みを渡されてそれを一口飲む。ほっとする感情が乙葉を包み込む。

「今日は水領さまも来られるから、大忙しなんですよ」

エツ子さんはそういう。

「え?水領って、あの占い師の?」

乙葉は思わず聞き直す。

「ええ。何かとごひいきにしていただいてます。水領さまがお泊りになるときは、やまぶきの間が空いているときだけ。一番のお気に入りですからね」

そこは、多人数の家族が泊まれるような広さの、一番の場所。ことあるごとに泊まりに来るそうだ。

「あ、そうそう。この間の時は突然お見えになられてびっくりしましたわ…」

そう言っているそばから、小学生くらいの女の子が「お一人様宿泊特典」のウェルカムドリンクをもってやってきた。

「あ、エツ子さん、その話は止めてって…」

少し顔を赤らめて、困惑しているその女の子。

「あの…こちらは?」

乙葉は、従業員にしては若すぎるその子を見てエツ子さんに問う。

「あ、これは失礼しました。当館の若おかみでございます」

言われて、おっこが自己紹介する。

「初めまして、春の屋の若おかみの、関織子です。おっこ、ってよんでいただければ結構です。本来でしたらお迎えの時にご挨拶申し上げるところでしたが、使いに出てたものですから…」

そう言うと、その若おかみ…おっこは、温かい感じのするドリンクをテーブルに置いた。

「では、ごゆっくりとおくつろぎください」

二人して一礼してふすまが閉じられる。


"若おかみ、かぁ…"

乙葉は、その甘美な言葉の余韻に浸っていた。シンガーを夢に持っていた子供のころ、中学時代。専門学校に等しい音楽学校に通えたのも、親の理解と励まし、なにより資金がないと無理な相談である。

"出世払いでいいから"

父がそう言って送り出してくれたことを昨日のことのように思い出す。

"でも私って、何か成し遂げたかしら…"

両手でウェルカムドリンクを持つ。温かみが陶器を伝わって乙葉の手にも伝わってくる。

一口飲んでみる。それは、生姜の味の濃い、生姜湯だった。飲んだそばから、温かみが胃を伝わり、胃から全身にしみわたっていく。

「あたたかい・・・」

思わず乙葉は口に出す。心のわだかまりが解けていくような感覚にとらわれる。

もう一口、今度は味わって飲む。地元で採られた生姜だからなのか、そのくどいばかりのエキス分と香りが、乙葉をとらえて離さない。うまい、というより「すごい」という感想がぴったりだった。

三口で生姜湯を飲み干した乙葉は、少し、血色もよくなり、なにより少し、リラックスした感覚を持っていた。

「あッそうだわ、食事の前にお風呂入っときましょ」

夕暮れがあたりを占め始めたことに気がついた乙葉は、露天風呂でもう一段リラックスしようと思い立ったのだった。


ざばぁっっっ。

身体を踊り入れるように、乙葉は露天風呂の湯船に身をゆだねる。

少し熱めのそのお湯は、外からは痛いくらいの熱さを感じさせるものの、内からは、身体に不必要な様々なもの・・・体内的には毒素や老廃物、心情的には妬みやそしり、不安や不満を吐き出してくれる、そんな風に感じられていた。

「はあぁぁぁ、いい気持ちだわ」

思わず口をついて出てくる、リラックスしていると自分でもわかるそのお湯に、温泉特有の効能以上のものを感じていた。

そこへ引き戸ががらがらっと開き、モデルかと見間違うようなスタイル抜群の女性が入ってきた。

湯気で隠れているうえに、夕暮れ時で確認しづらかったこともあって、その人が誰かわからなかったが、

「あ、いらっしゃったのですね」という声に聞き覚えがあった。

「あ、あのぅ・・・」

思わずどもってしまう乙葉。

「もしかして、水領さん、ですか?」

恐る恐る聞いてみる。

「ええ、そうですけど・・・ああ、その声っっ」

今度はグローリーが昨日聞いたばかりの、特徴ある声に反応する。

「乙葉さん!! まさか昨日の今日で来ているなんて思いもよりませんでしたよ」

「エエ、空いてるって聞いて、即断即決で来ちゃいました」

少し照れ笑いを浮かべる乙葉。

「そういうところは、アーチストっぽいですよね。私も、行くときは自分がお気に入りの部屋が空いてないと来ませんから…」

すらっとした長身のグローリーが入ってくる。水面はグローリーの体を受け入れたかのように静かなたたずまいを見せている。

「ほんと、ここのお湯はいつ来ても癒されるわ。ねえねえ乙葉さん、せっかくですから、私の部屋で夕食、ご一緒しませんこと?」

確かに一人で食べる夕食は、それが豪華絢爛であればあるほど、より一層侘しく感じられる。よもやの"ゲスト"がいるとなったら、その提案に乗るべきだと思った。"占いの続きもしてもらいたいしな…"


だが、グローリーの気まぐれは、春の屋の厨房を困惑させていた。

上得意であり、金に糸目をつけないグローリーだからこそ、超のつく食材でもてなしを絶やさないできていた。だが、乙葉から「グローリーさんとご一緒することになりましたので」という申し出を受けて、康さんはじめ、春の屋の面々は思案投げ首する。

「そりゃぁ、料理のアップグレードはやってやれなくないですけど、今からでは、仕込めてない料理もありますし、どうあってもそろえるのは難しいですよ」

康さんは、急すぎる申し出に半ばギブアップ状態だ。

「うーん、乙葉さんもそれなりのグレードだったら何とか誤魔化せるところなんですけどねぇ…」

エツ子さんもそう言う。別格な料理と、普通の献立。月とスッポン、とはまさにこのことだった。

「そうだっっ」

おっこが何かひらめいたようだった。


「ああ、いいお湯だったぁ」

グローリーは、自分の部屋よろしく、「やまぶきの間」でくつろいでいた。

そこへ乙葉がやってくる。浴衣の上に、寒いからか、どてらを羽織っている。

「ああ、ようこそ。遠慮なさらずに」

少しドギマギしていた乙葉だったが、相手の誘いでもあるので、度胸を決めて部屋に入る。

そこは乙葉の泊まっていた部屋とは何もかもが違っている。前室があるだけでもすごいが、8畳はある客間は、広々としている。同じ茶卓であるはずなのに小さく見えるから不思議だ。

「ここって、広いですねぇ」

乙葉は、ついきょろきょろしてしまう。

「そうでしょ?最初は6畳のお部屋に案内されたんだけど、「お金出すからここ限定にして」って言ってそれからずっとやまぶきの間、ばかりなの」

彼女には「お一人様料金」という貧乏くさい設定は無用のようだ。"そういう、出せる人になりたいなぁ"乙葉も、お金に汚くないグローリーを見てそう思う。

「でも、なんで誘ってくれたんですか?」

気になって乙葉は尋ねる。

「袖触れあうも多情の縁。まあ、それは表向きで、ここの板長さんに難題を吹っ掛けてみたって言うのかな、ちょっとした私のいたずら」

何のことかすぐには飲みこめなかった乙葉だったが、料理のランクが違いすぎることをどうアレンジするのかを見たかったようなのだ。

「乙葉さんにはラッキーなのかもしれないけど、私のメニューをどういじってくるのかが見ものなの。今回はうまくまとまらないって思うんだけどなぁ」

その顔は、占いをしている時とはまるで違う。いたずら好きの小悪魔を気取ったセレブな女性だった。


「大変お待たせいたしました」

いつもより時間を要したが、ようやく二人の夕食が運ばれてくる。

春の屋の夕食にしては、大柄な弁当箱が二つ用意されている。それがドン、と二人の目の前におかれる。

そして陶板焼き、カセットコンロには寄せ鍋用の出汁が入っている。

康さんが一歩前に進み出る。

「いつもごひいきいただき、ありがとうございます」

帽子を取り一礼する康さん。

「今回、お友達をお部屋に御招きすると聞き私どももいろいろ悩みました。普通の料理と水領さまのお料理をどう折り合い付けるか…」

とここで一呼吸入れる。

「でも、今まで水領さまって、お一人の御食事ばかりで楽しくなかったはず。そうではありませんか?」

グローリーの顔がぱっと明るくなる。

「よくわかったわね。話しながら食べたいって思っていたから、乙葉さんを呼んだのよ」

「であるならば、二人が二人とも別々の料理で楽しまれるより、同じ鍋をつつきながら食べていただく方がより会話も弾むって考えました」

「それ、私が思いついたんだけどね」

横からおっこが口を出す。

「え、お、お嬢様、そこは私の手柄にしていただきませんと…」

内情をばらされて、康さんはたじたじになる。

「あっはっはっは・・・」

グローリーはそんな掛け合いを見て大笑する。

「でもさすが「春の屋」さんねぇ。私の想いをちゃんと誰かが汲み取ってくれる。そしてそれに対する答えもずば抜けている。感服いたしました」

「でも、お鍋とこの御弁当箱がちょっと不釣り合いなんだけど…」

乙葉が、謎に迫った。

「お鍋は確かにお嬢様のアイディアですが、それまでにお二人のすべての料理は準備されていたんです。でも、手塩にかけた料理を捨てるには忍びない、かといってそのまま出したら卓の上が器だらけになって、お鍋を味わいたいのに邪魔になる。そう思って小分けにしてお出しできるように松花堂弁当ぽく盛り付けさせていただきました」

言われて乙葉がふたを開ける。そこには、色とりどりの料理がこじんまりと、でも一つ一つ主張して盛り付けられていた。

水領もふたを開ける。乙葉のそれとは微妙に量も内容も違う。

「もちろん、元になっているのはお二人のご所望になった料理ですので内容は違って当然です。でも、お鍋がメインなのですから、少しだけ量は控えてお入れしてあります」

小鉢がいっぱいあるように見立てられた折り詰めは、器にいちいち入っているのと違い、画一性と均等さを主張していた。なにより、相手にはなにが入っているのかがわかりづらい。お互い遠慮しないで食べられるように器を統一したのはそのためである。

「鍋をつつきながらの箸休めにもよし、お酒のおつまみにも良し。そういった分量を考えてお入れしてあります」

そろそろと、鍋の出汁が沸騰を始めていた。エツ子さんが、手早く具材を鍋に入れ始めた。

「少し煮立てば出来上がりです。「春の屋鍋」どうぞ、ご賞味くださいませ」

大きく一礼して康さんは口上を〆る。

グローリーは、その姿にやんやの喝さいを浴びせる。つられて乙葉も拍手する。

「これができるのが、春の屋さんなのよ。素晴らしいわ」

ねぎらいの拍手は、康さんに止められるまで続いた。


二人は、飲み、食い、そしてまた飲む。たわいのない世間話やお互い聞きたい業界裏事情、はたまた、最近見た映画の話で大きく盛り上がる。

「そう言えば、あの監督の新作、ようやく発表されたわよね」

「エエ。いつかは、私が音楽を担当したいなって…まあ、永遠にかないっこない願いですけど」

「いやいや。そんな風に諦めてちゃダメ。そこはむしろ、ドンと構えておかないと。いつでもオファー来いっって思い続けるべきですよ」

一本万は軽くする赤ワインを湯水のごとく飲みながら、グローリーは乙葉をそう諭す。

「そんなもの、なんでしょうか…」

乙葉はまだ内心半信半疑だった。カクテルをもてあそぶ乙葉。

「実はね、あなたの名前が気になって調べていたのね。結構ファンも付いてきてくださっているみたいだし、そこまで落ち込むことって何があるのかなぁって思ったりもしてたんだけど…」

「何か、わかりましたか?」

もはや相手を占い師とは見ていない乙葉は、目の前のセレブな女性に聞く。

「あなたに必要なのは、自然体だと思うのね」

「自然体…」

乙葉は、もっていたグラスに目を落とす。

「売れなきゃ、とか、迷惑かけたらいけない、とかの遠慮や不必要な気遣いがあなたを委縮させていると思うのね。それって、誰のためにもならないと思うの」

酔った口で言っているのではない、と乙葉も理解した。今までの会話や立ち居振る舞いからにじみ出てくるものを感じ取ったグローリーの本音だった。

「もちろん傍若無人に振る舞うのとは違うわよ。要するに琵琶小路乙葉自身を出すことを始めたらいいと思うの」

「私、自身…」

シンガーソングライターなのに自分が表現できていない、と言われたに等しかった。

「曲も聞いてみたけど、なんか、こう、窮屈なのよね。広がりを感じないって言うか、歌っても晴れ晴れしないって言うか…」

「え?本当にそんな風に感じました?」

「エエ。感じたわよ。あなたのファンは、そこまで辛辣にいうことはないでしょうけど、私のお客さんだから、私ははっきりといえるの」

「そうですか…」

実はダメ出しされたのは2度目だった。初めて曲自体に不満を漏らしたのは、今回のプロデューサーだった。何度か手を入れていくのだが、うまくまとまらないうちに締め切りが迫ってきていた。「まあ、これでいいけど」と半ば投げやりにOKを出したプロデューサーだったが、彼の言ったことは、ヒットしなかったことも含めて正しかったのだと知る。

そして、グローリーの評価である。彼女がどこまで音楽関係に明るいかなどは乙葉は知る由もない。ただのリスナーの意見として考えても、否定的なものは皆無だった中での初めてのネガティブ評。乙葉が衝撃を受けたのも仕方ないところだ。

「まあまあ、そんなにしょげないでいいわよ。自分を出すって難しいことだもん、実際」

言い過ぎたと思ったのか、グローリーはそう言って乙葉をなだめる。

「でも、今言われて、私って我慢や気遣いばっかりになっていたんだなぁって思いましたもの」

乙葉も、グローリーの言葉が、正しい方向に導いてくれる占い師の言葉のようにも感じていた。

「もっとも、今の社長さんのやり方では、せっかくの美声が聞かれなさ過ぎるわね。もっともっと新曲出し続けていかないとだめなんじゃないかしら?」

グローリーはそう提案する。

「月一ペース、くらいですか?」

恐る恐る乙葉は聞く。

「もっともっと早くてもいいくらい。要するにこの声を出せる女の子が次々新曲出したら、そりゃぁ話題になるでしょう?そうなったらしめたものよ。そこまでに自分を取り戻していけば、突っかかってたものがすっと取れるわよ」

最後に残っていたグラスのワインを一飲みしてグローリーは乙葉を見据える。

そこには、今までの少しおどおどして何かに恐怖していた乙葉ではない。未来の展望が開けて光を見出した探検家のような生き生きとした表情になっている。

乙葉も、グローリーの言葉を聞いて、勇気とやる気がみなぎってきているのを感じた。私が私であるためには私を表現しないといけないのだ、と思い知る。

「なんかこう、胸のつかえがすっと取れたように思います」

乙葉は、そう言ってグローリーに礼をする。

「いえいえ。私は今のは"お友達"としてのアドバイスよ。占い師グローリー・水領としてではないから」

照れたのか、やや赤みを増していた頬は少しだけその色を濃くした。

「どっちでも同じです。ありがとう、グローリーさん」

「いいえ、こちらこそ、乙葉さん」

そういうと二人は、空になったグラスをカチン、と合わせて、その余韻を楽しんだ。


すっかり夜も更けてきた。寒さが身に沁みる時間帯であったが、乙葉は、部屋から出て、少し旅館の周りを散策する。

グローリーとの会話は、思いもよらない"収穫"だった。占いとは違う、まるで友人にでも語り掛けるような言葉の数々。それらが、単に当たっているだけではなく、的確に指摘していることに驚く。

「でも結局、占いってそういうもの、なんだろうね…」

アルコールで火照った身体は、わずか数百メートルの散歩で一気にクールダウン、むしろ寒気すら催してきた。

あわてて部屋に戻ろうと玄関口まで来たときに、乙葉は戸締りしようとしていたおっこに出会う。

「あ、これはこれは乙葉さま。お出かけになっていらっしゃったとは…」

誰にも告げずに外に出たのは失敗だったか…心配させてしまったことを乙葉は少し申し訳なさそうな態度で示す。

「ごめんなさい。外を歩きたくなってしまって…」

「いえいえ。門限は決まっていませんが、そろそろ締め時だなって思っていたところですから…」

時刻は11時を少し回ったところ。普通の旅館なら、確かに施錠されていてもおかしくない時間帯だ。

「それにしても、よく頑張っているわよね」

乙葉は、そんな夜更けまで仕事をする若おかみにねぎらいの言葉をかける。もっとも、すでに作業服である和服は着ておらず、普段着のような格好に変わっていた。

「仕事ですから」

きっぱりと言い放つその決然とした態度に乙葉は、少しだけびくっとなる。

見ていると、わずか4人しか従業員のいない旅館。身内で固めているわけでもなく、おかみと若おかみの関係は、明らかに祖母と孫。無理のきかなくなった祖母を補佐するにしてはあまりに若すぎる。それでもできること、代わりならやれることを探しておっこは毎日の業務をこなしている。

「すばらしいわ。これならこの旅館も安泰ね」

「いえ、違うんです…」

せっかくの褒め言葉を無下に扱うかのように、おっこは乙葉の言葉を否定する。

「むしろ、私の代で終わらせてしまわないか、と毎日びくびくしてます」

おっこはついこの間の宣言とは真逆の言葉を口にする。

「だって、私は年を取っていけばいくほどできることは増えていくけど、おばあちゃんや、康さんや、エツ子さんは、逆にできなくなることが増えていくんですよ。それってすごい恐怖じゃないですか?」

乙葉は、うなづくしかなかった。

「私がいなくても旅館は回っていました。でも、私が来たことで、みんな私に頼るようになっていくと思うんです。それをできる私になれるのか、どうか…毎日が不安で仕方ないですよ」

おっこは、若おかみとしてやっていく自信とは別に、それ以上のプレッシャーに打ち勝てるのかどうかに不安を感じていた。

「そうね・・・私も、歌手としてやっていくって決めた時って、あなたと同じくらいの年頃だったかしら…」

乙葉は、小学校時代のころを思い出しながら言う。

「モー娘。時代って言うのかしら。オーディションで一発逆転ができるんだって無茶苦茶ときめいたものよ」

おっこは、乙葉の話を黙ってきいている。

「何度か書類もデモテープも送ったけど失敗。でもあるプロデューサーだけは素質を認めてくれたの。それが今のマネージャーでもある社長さんなのね」

乙葉の昔語りは続く。

「だから私もこの人のためにはって思うようになったんだけど、今日水領さんと話して気付かされたの」

「え?なんですか?」

今度はおっこが聞いてくる。

「自分のために音楽を作るってこと…」

「自分のため…」

おっこは復唱する。私も自分の生きる道をこの旅館に求めたから、今の自分があるのではないか、と思い直す。

「おっこちゃんも、他の人のことより自分ファーストで毎日過ごした方が、絶対ハッピーになれるはずだよ」

乙葉は、はやりの言葉も交えつつおっこに言う。

「そうですね。自分が楽しくなくっちゃ、他の人は喜ばせられませんからね」

おっこの顔がにわかに明るくなる。グローリーから乙葉へ、乙葉からおっこへ。言葉のリレーは、見事に繋がりを見せていく。


翌朝。

朝食は一堂に会して提供されると聞き、乙葉は、宴会場である「あんずの間」にほぼ出発できる体制で向かう。

部屋を出てすぐに後ろから声を掛けられる。

「乙葉さん、おはよう」

声の主は言うまでもなくグローリーだった。

「あ、おはようございます」

軽めに会釈する乙葉。

「昨日はよく、眠れましたか?」

グローリーはそう聞いてくる。

「エエ、久しぶりに、ぐっすりと。昨日今日で、なんか私自身変わったかも」

その一言を聞いて、満面の笑みをたたえながらグローリーは言う。

「そう!それはよかったわ。私のアドバイスもまんざらではなかった様ね」

「はい。自分のためにこれからは頑張ってみようと思いました」

乙葉は言う。

「また何かあったら、いつでも相談に来てくれればいいわよ。その時は、しっかり見料、取るからね」

茶目っ気たっぷりにグローリーはそういいつつ、乙葉にウインクする。

「あはっ、面白い人」

そう言った乙葉からは、にこやかな笑顔が華やいでいた。


「これから、予定ってないんでしょ?」

あんずの間に入って隣どおしに並んだ膳を前にして、乙葉の方を向きながらグローリーは言う。

「ええ、東京に帰るだけです」

「ふぅーん。それだけじゃあ、つまらなくないですか?」

あの「いたずらっぽい顔」がまた見られるとは思っていなかった乙葉。

「ちょっと羽目を外して、ドライブしてみませんこと?」

もうグローリーの中には、乙葉は同行するものと決まっているかのようだった。

「面白そうね。ご一緒したいです」

そう来ると思った、とばかりのグローリーの破顔一笑。

「じゃあ、あとのことは私に任せて」

頼もしい、親分肌のグローリー。だから、パトロンもいっぱいついて、それなりの生活もできているんだろう。乙葉には、これこそが自分のために生きている人なのだと確信していた。だからお金も、時間も手に入るのだ、と。


出発の時。

「今日もお泊りいただき、ありがとうございました」

グローリーにおかみがあいさつする。

「いえいえ。今回も楽しかったわ。また年明け早々に予約入れとくから」

グローリーはそう言ってほほ笑む。

「乙葉さまも、ようこそお越しいただきました」

若おかみに変貌しているおっこがそう言う。

「楽しかった、って思える宿泊なんて生まれて初めてじゃないかしら」

乙葉はそういう。

「そのお手伝いができて、光栄ですわ、乙葉さん」

グローリーはそういってさらに顔を緩める。

返されて少し頬を赤らめる乙葉。

「お二人でお帰りになられるのですね」

おかみがそう言う。すでにグローリーは、近場の駐車場から、愛車のポルシェを出しているさなかだった。

「ええ。でも、なんだか、昨日今日に出会った人とは思えない魅力がグローリーさんにはあって…」

そう話しているさなかに横付けされる深紅のポルシェ。その存在感に圧倒され、話の続きができないでいる乙葉がそこにいた。

「まあお宿もグローリーさんもすごかったっていうことでした!」

乙葉はそう言って締めくくる。

「それじゃぁ、また来年。よいお年を」

グローリーは車から降り、あいさつする。

「来年もぜひお待ちしおります。乙葉さまも…」

そう言っておかみは深々と一礼する。

「また二人で来てくださいねぇ」

おっこは、若おかみ的ではない、そんなフランクな言葉で二人をまたいざなおうとする。

「これ、おっこ!」

おかみの軽いげんこつと、舌を出すおっこの対比が二人をまた楽しくさせる。

「それでは、ごきげんよう」

乗り込む前に一礼して、乙葉は暇を告げる。

「お気をつけてお帰りくださいませ」

春の屋一同が一礼する。車は、軽いエギゾーストノートを響かせ、春の屋を後にする。


「ああ、今回も楽しかった」

グローリーはそう言って乙葉に話しかける。車は、まだ朝方の空気に包まれている温泉街の中をそれほどスピードを上げずに走る。

「旅館に泊まることが楽しいなんて、今回初めて教わりました」

乙葉は、はじめて体感したその感情に逆らわずに言う。

「でしょう?私がおすすめした理由、わかってもらえたかしら?」

「エエ、もう、十分」

「でもね、私があなたをドライブに誘った理由がもう一つあるの」

言うと、グローリーは、カーステレオを操作し始める。そして流れてきたのは…

Wishes Come Trueだった。乙葉が「ラジオアクアマリン」のために作ったテーマ曲。あの時の6人の気持ちの乗った作詞は知る人ぞ知る楽曲としてじわじわと支持を集めていた。

「この曲を作ってくれてありがとうって言いたかったのね。私の青春時代にも似たようなことがあって、それが走馬灯のようによみがえったの」

グローリーの昔語りはここまでだった。

「こんな歌詞、曲が作れる琵琶小路乙葉さんってどんな人なんだろうって思っていたんだけど、やっぱりあなたは、天才、なのかもね」

少しだけうるんだ瞳のグローリーを見て、乙葉は、やはり私の天職は音楽家なのだと思い知る。

「あらら、しめっぽくなっちゃったわね。そろそろ高速道路に入ることだし、気分を入れ替えますかぁ」

言うと、今度は、別の曲をセレクトする。

                ♪ジンカーンバンジージャン・・・

ノリノリのナンバーに包まれて、真っ赤なポルシェは、車もまばらな新東名を東に向かってひた走っていった。


後書き

占い師であるグローリー・水領は、原作の中での設定。でも、琵琶小路乙葉の「それから」は設定されていません。
当方は、2018年にデビューし、スランプに落ち込んでいたという秘技を持ちだし、水領さまと絡ませる、というこの上ない設定を用意することができました。これを仕事中に思いついたときは、ガッツポーズしましたけどねw
乙葉の悩みがどう解決されていくのか…それができて初めて、のグローリーだし、夜更けのおっことのツーショットも未来を感じさせる展開にできたと思ってます。
ラストはポルシェと「あの」楽曲も出せて、まさしく素材を出し切った感がすごかったですね。
というわけで「きみの声をとどけたい」の主要メンバーは全員、なんとか「春の屋」にお泊りいただけました。あとは、瀧三…?え、ま、まあ、そこは期待せずお待ちいただければ…
とにもかくにも、2018年、「艦これ」SSメインのこのサイトで孤軍奮闘?創作してまいりましたが、お楽しみいただけたでしょうか?ネタになる映画も見ていきたいですし、まだまだ作っていきたいと考えてます。2019年には52歳のごく潰し、となる当方ですが、これからもどうぞごひいきに。


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