2019-01-03 01:46:55 更新

 ある日の夜のことだ。


少年は鬼街道を散歩していた。


放浪するかのように散歩していた。


ただ一つの単語の為に人生を捧げた少年がそこに独りで嘆く。


しかしその少年を認識できるのはレンドウだけだ。


レンドウにしか理解できない領域に達した。


その少年は幸せ者だったという。


だが今はどうだろうか。


レンドウという名の怪物に成り果てたその少年は、今も幸せ者だろうか。


それは誰にもわからない。


しかし、最後にその少年を見た者はこんな意味のことを記した手記を見れば...。


”彼はとても幸せそうな顔をしていましたよ。きっと、幸せ者になれたのでしょう”


だが、この手記を残した者は未詳であり、唯一知られているのはその者がセキゼイという言葉を好んだということだけだ。


後書き

たまには息抜きにこんな手抜き作品を作ってみるのも良いかもしれませんね。今作には明確な答えはありません。それでは、また次回作でお会いしましょう。今作はこれで完結です。


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