2019-01-12 16:49:43 更新

小咲 「へぇ〜、御柳君って、色んなお菓子屋さんを食べ歩いて、味を研究してるんだ!」


御柳 「ああ、いいお菓子を作るには、

年上の菓子職人(パティシエ)や和菓子職人の人が作った味を参考にするのが、努力の1つだからね。」


春 「それで御柳さん、菓子職人(パティシエ)志望なのに、ウチみたいな和菓子屋の味まで食べ歩いて、研究してるんだよ!

今まではお姉ちゃんが店番の日に偶然にも来なかっただけで、ウチにも何回も来てて、私も何回も会ってるんだよ!」


小咲 「へぇ〜、凄いね。

御柳君、今までどんなお菓子屋さんのお菓子が一番美味しかったの?」


御柳 「うーん、一番はね………」


カランコロン


春 「あ、いらっしゃいませ〜〜〜。」


? 「へぇ〜、この和菓子屋娘の姉の方が、星の光の素養に目覚めてると聞いたけど、

まさかその他にももう1人、いたとはナ!」


御柳 「!」


和菓子屋おのでらに入って来た客は、金髪でサングラスを掛けた、派手な風貌の男だった。


御柳 「あんた………この気配………!」


? 「オット、気づいた様だねボーイ。

まあ、そりゃそうか。

キミは素養のあるだけの一般人じゃ無くて、

既に星神に覚醒してるみたいだしネ!」


御柳 「くっ!………」


春 「?どうしたんですか、御柳さん?

このお客さんと、知り合いなんですか?」


? 「オット、お嬢さん、ワタシは客は客でも、和菓子を買いに来た訳じゃナイヨ。

私が貰いに来たのは………」


スッ


男はポケットから、シカの紋章が描かれた

黄色い星匣を出した。


? 「金星雷鹿 (きんせいらいか) ボルト!」


シュンッ


男が召喚の言霊を唱えると、黄色い星の光を纏った契約星神、金星シカのボルトが現れた。


小咲 「え!?アレって、滋賀県の琵琶湖に旅行に行った時や、千棘ちゃんの誕生日で見た………」


春 「え?え?何ですか、あの黄色いシカ!?」


小咲 「え!?春、あれが見えるの!?」


ボルト 「呼びましたか、ユスフ党首。」


ユスフ 「今日のターゲットは、あの姉妹の姉の方だ。

星の光の素養があるみたいだ。

星の光のエネルギーを、奪ってしまえ!」


店にやって来た男は、パピヨンコクーンの星神、ユスフ・エレキテルだった。


ボルト 「了解です。」


御柳 「……………」


ボルト 「さあ、ボーイ。キミも自分の契約星獣を出したらドウダイ?

このままじゃあ、キミのガールフレンドが星の光を奪われるよ!?」


小咲 「え!?」


第120話 完




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