2019-01-12 17:35:36 更新

2017年9月30日(土) AM9:00


代々木ゼミナール凡矢理校 自習室


万里花 「はぁ〜〜、休日も自習室で勉強とは。

疲れますわ〜〜。」


万里花は、来年楽と同じ大学の凡矢理大学に入る為、予備校に通っていた。


? 「おーい、橘さん。

今、この前貸した数学Ⅱの問題集、もう解いたーー?」


ガタッ


自習室の万里花の隣の席に、ミルクティーの様な色の茶髪をした童顔の少年が、万里花に話し掛けながら座って来た。


万里花 「あ、夜内(やうち)さん。

はい、解けましたわよ。

ありがとうございました。」


スッ


万里花は数学の問題集をその少年に差し出した。


夜内 「しっかし、橘さん頑張るねー。

土曜日も自習室で自習とは。」


万里花 「凡矢理大学に来年入る為、私(わたくし)は頑張りますわよ!」


夜内 「何で凡矢理一本なの?

万里花さん、ここ数ヶ月で驚異的に模試の点数伸びてるし、もっと上の大学も狙える事無い?」


万里花 「私(わたくし)は他の大学になんて、興味はありませんわ。

楽様のいる凡矢理大学こそが、私(わたくし)の第一志望校ですわ!」


夜内 「すごいよね………

好きな男の人のいる大学をそんな必死に目指すなんて。

しかもその人、スッゴく美人の彼女がいるんでしょ?」


万里花 「そんな事、関係ありませんは。

大学は受かればいい。彼女は、その人から楽様を奪えばいい。

ただそれだけですわ!」


夜内 (……………橘さんと知り合って、もう丁度約半年。

ここまで、自分のやりたい事にまっすぐ努力する人、初めて知り合ったよ。)


万里花 「夜内さんは、何故この地方に?

確か実家は千葉県にあるのでしょう?」


夜内 「ああ、俺はね………」


万里花と夜内がお互いの志望目的を話し合っている中、代々木ゼミナール凡矢理校には、

1つの火星の光が近付いていた………


第125話 完










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