2019-01-13 21:10:55 更新

概要

ナンバリングの続きです。トラック泊地に演習に来た御一行のお話です


前書き

演習風景は描写していません。あれって結構大変なんです。暁ちゃんのキャラ崩壊はいろいろあったんです


演習の日ー母艦甲板ー


雷「んーーっ!いい風よ司令官!!朝方の空、気持ちいいわよね」


提督「だな、明け方だもんな、大体3日かかったか。弥生はまだ寝てるみたいか」


雷「そうよまだ5時だもの。みんなまだ寝てるわ」


提督「居住スペース改築しといてよかったわ」


雷「でも今日のメンバー結構強めよね。龍驤さん、神通さん、暁、響、電、弥生。弥生は経験をつませるにしてもほかがもう歴戦よ?」


提督「雷はよかったのか?演習メンバーじゃなくって」


雷「今日は秘書だもの。戦闘じゃなくって司令官のサポートよ?」


提督「ふふ、ありがとう」


雷「いいのよ司令官♪どんな形でも、司令官を支えられる立場にいられれば雷は満足だから」(ギュ


暁「あ、ほらやっぱりここに居たわ。おはよう司令官。ほら、弥生も」


弥生「おはようございますお父さん。起きたら隣に居なかったので寂しかったです」(ギュ


暁「ここまで数回の戦闘でトラックに着くのは珍しいわね。もうすこし戦闘があると思ったわ」


雷「別にいいじゃない。ない方がいいわ」


暁「そうじゃないわ。体がなまってしょうがないじゃない」


暁「”また”なめられたらたまったもんじゃないわ」


提督「暁…」


提督「お前はあの時とはもう違うくらい成長したろ」


雷「そうね。正直前の暁が懐かしいって思うくらいには変わったわよね」


弥生「昔の暁お姉さん?」


提督「うん、昔は弥生よりも幼かったよな。レディになるんだったか?」


暁「ちょっと!弥生の前でそういう話はやめなさいよ!」

雷「夜はトイレに行けないし、雷もすごいこわがってて~」


提督「すぐ泣いちゃって」


弥生「暁お姉さんってずっと前はそんなだったんだ」


暁「もう!1年も前の話でしょっ!?」


提督「そ、1年も前。それまでに暁は成長したろ?」


暁「えぇ」


提督「だったらなめられないさ。俺だってアレは嫌いだけどな。ただ今回受けたのは暁にもリベンジしてほしかったからな。それに、俺もちょいと用事があったからな」


弥生「どんなことがあったのか気になります。教えてほしい」


暁「ん、まあいいけど。簡単に言えばバカにされたのよ、あのドイツ艦に。司令官ともどもね」


暁「だから暁は悔しかったから、暁は変わりたいって努力したのよ。それだけ。さて、そろそろ着くでしょ。部屋戻るわね」(背を向け


弥生「暁お姉さん、なんだかかっこいい」


雷「雷もすっごい誇らしいわ、姉があんなにも駆逐艦の中でも力を持った艦娘になったんだもの」


提督「そうだな、と。そろそろ戻ろうか。港に着くぞ」


「「はーい」」


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トラック泊地


トラ提督「おー!特鎮提督、よく来てくれた」


五十鈴「遠方からお疲れ様です」(ペコ


雷「こちらこそ」


提督「あぁ、トラ提督も元気そうで何よりだ」


トラ提督「提督として出会うとやっぱり雰囲気が違うな」


五十鈴(やっぱりこの人苦手だなぁ…怖い)


雷「雷は演習のプログラムをメンバー連れて五十鈴さんと確認してくるわね?」


提督「よろしく頼む。ではトラ提督、引取りについての確認をしようじゃないか」


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応接室


トラ提督「ま、座ってくれ。俺らの仲なんだし堅苦しいのはなしにしようぜ」


提督「さっきまでのは秘書艦が居る手前ってやつだよ。んで?引き取る艦娘ってのはこの二人だけでいいのか?」


トラ提督「あぁ。この二人で間違いないぞ。一人は虐待を受けてたらしく、もう一人はその付き添いみたいな感じだな」


提督「その内容は?」


トラ提督「まぁ、この子はさ。海外艦の雪風みたいなもんでさ。それに加えてこの子はどんな時も笑顔を絶やさず明るくして指揮を向上させて乗り切ろうとする子だったらしいんだけどな」


提督「あぁ、なんとなく察したよ。周りが提督の黒いやり方で切迫し始めているなか一人明るく笑顔を振りまこうとすれば孤立していく、そんな感じか」


提督「加えて提督も厳しい状況に追いやられているなか笑顔で居るソイツにあたりが強くなっていくからな」(ため息


トラ提督「あぁ、そんな状況な鎮守府に俺らが首を突っ込んで鎮守府の改善に動いてこの子ともう一人を保護して置いておいたんだが…」


提督「保有量が限界来てる、と」


トラ提督「そそ。枠数あいてるのに少数精鋭で動いてるお前のとこで見てやってくれないか」


提督「構わないが……。お前のとこの保有数の解除を行えばいいんじゃないか?」


トラ提督「そうしたいのは山々なんだが予算がな。お前のとこみたいに交渉上手じゃねーの!」


提督「わかったよ。まぁ引取りには応じるって話したろ」


トラ提督「まぁな。一度顔合わせしとこうか」(スマフォ取り出し


提督「あぁ、たのむ」


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???「失礼します」


???「・・・・」


<ガチャ


サラトガ「レキシントン級 2番艦 正規空母、サラトガです。よろしくお願いします」


ジャーヴィス「J級……駆逐艦、ジャーヴィス……です」


提督「二人ともよろしく。前から聞いてると思うが、お前らが異動する特鎮の提督だ。よろしくな」


サラトガ「はい、よろしくお願いします」(敬礼


ジャーヴィス「……」(ペコリ


提督「さて、ならさっそく同意書にサインをしてもらおうかな」


トラ提督「あぁ、そうだな。二人とも、はっきり言ってしまうが、こんなとこよりも居心地は最高だと思うぞ?」


サラトガ「えぇ、話は聞いてます。みんなに羨ましがられました」


提督「んー……。だが結局は二人がどう感じるかだろ」


ジャーヴィス「どっちでもいいよ……」


提督「どっちでもよくないよ。君たちが幸せになってもらわないとな」


ジャーヴィス「……(どうせ言葉だけだもん、信じちゃだめ)」(目逸らし


提督「…根深そうだな」(席立ち


提督「ジャーヴィス…、今は言葉だけかもしれない。だから信じてもらえないかもしれない。でも、心の片隅には置いておいてくれないかな」(目線合わせ


ジャーヴィス「…。」(フイ


提督「あはは…」


サラトガ「その…ごめんなさい。この子は…」

提督「いや、いいさ。おれ自身が見せていけばいいんだよ。こういうのは」


サラトガ「そういってもらえると助かります。提督」


提督「サラトガは何か問題とかは抱えてるか?資料見た感じでは特になさそうだが。もしこの場では抵抗があるのであれば書類をあとから提出してウチの空母に伝えてくれ」


サラトガ「そ、そんな特に気遣いされることはないですよ。あくまでサラはこの子の傍に痛居たいので志願したんです」


提督「なるほど、な。でももし、俺がこれを受け取らなかったらどうしてたんだ?」


サラトガ「それは…その…」


提督「困らせてすまんな、大丈夫。もう決めたことだから。ウチの鎮守府でがんばってくれればそれでいい」(握手


サラトガ「あ、ありがとうございます」


提督「ま、この話は終わりとして。トラ提督、演習場に」


トラ提督「あ、忘れられてなかったか。よっしゃ演習場いくぞ」


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演習場


雷「ちょっと、二人ともやめなさい!」


五十鈴「そうよ、それ以上言い合い続けるなら提督を呼ぶわ」


暁「そうね、実力は演習でみせればいいものね。申し訳なかったわ雷。あと五十鈴さんも、ごめんなさい。ほかの艦娘たちも。申し訳なかったわ」(ぺこり


五十鈴「わ、わかればいいのよ」

(ず、随分冷静な暁ね…)


ビスマルク「そうよ。ネームシップがこれなら妹もこんななのかしら。笑わせるわ」(嘲笑


五十鈴「貴方もよ、ビスマルクさん」


暁「妹は関係ないわ。それにさっきも言ったとおり演習で私たちの力を見せるわ。特鎮の技術を…」(冷めた目


ビスマルク「あら、<巡洋艦ぶって沈んだ>アンタがそれをいえるの?次は沈まないといいわね」


五十鈴「あなた!なんてことをいうの!!ビスマルク!」


暁「」


雷「あ、暁?」


暁「*****…」


雷「…え?」


五十鈴「…は?」


ビスマルク「なによ、聞こえないわよ?それとも怖気づいたのかしら?」


暁「私たちの駆逐隊をなめるなよ?ソーセージ野郎」(冷徹の眼光


ビスマルク「ひ…」

(な、なんなの…前に演習したときの雰囲気じゃないわ…)


五十鈴「な、あ…。あなた、あ、暁、よね?」


暁「そうよ。私は暁型1番艦の暁よ?その前に特鎮の暁なのよ」


暁「それにね」(ツカ、ツカ、ツカ


暁「私は貴方のように過去をえぐるほど”下品”じゃないわ」


暁「雷、ちょっと頭冷やしてくるわ。司令官が来たら伝えておいて」


雷「あ、ちょ、ちょっと!?」


五十鈴「だ、大丈夫、まだ時間あるから。そっとしておきましょう?」


雷「え、ええ…」


ビスマルク「…」(へたり込み(口押さえ


五十鈴「ちょ、ちょっとビスマルク?」


ビスマルク「あ、あれは…フッドを沈めた後の…あれと同じ目をしてた…」(身震い


五十鈴「ちょっと、顔青いわよ?」


<失礼するよ


雷「あ、司令官!トラ司令官さん」


トラ提督「おい、どうしたんだ。ビスマルク」


雷「それは雷…」


五十鈴「私が説明します」


ーー五十鈴は経緯を話した


トラ提督「ウチのビスマルクは何で何時もこうなんだか…」


提督「こっちは暁のとこ行ってくるよ。演習、時間ずらせそうか?」


五十鈴「あ、はい。それは構いません。ごめんなさい」


提督「いや、こっちも悪かったよ。じゃぁいってくるよ。雷は俺の代理よろしくな」


雷「任されたわ!暁のこと、よろしくね?」


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母艦甲板


提督「暁」


暁「…司令官」


提督「隣、いいか?」


暁「…うん」


提督「…また、気に食わないこと言われたのか?」


暁「…(コクン」


暁「またうちの鎮守府の悪口言われたわ。相変わらず生ぬるい環境の鎮守府だって」


提督「それで怒ってくれたのか。やさしいな暁は」(ナデナデ


提督「でも、問題を起こすのはいけないなぁ?」(ギリギリ


暁「うにゃにゃにゃっ?!?!あ、暁の頭つぶれちゃううぅっ?!?!」


提督「まったく」(開放


暁「だって、司令官が作り上げた鎮守府をバカにされたから…」


提督「でも、そこを耐えるのも仕事だ。暴力沙汰にならなかったのは褒めてやる」


暁「…うん」


提督「ほかになんか言われたのか?」


暁「…ソロモン海戦のこと、バカにされた」


提督「…」


暁「…暁は…巡洋艦…ぶって…沈んだ駆逐艦って…」


暁「暁は…あかつきはぁ…グシュ…」


提督「よしよし…。その時、お前はちゃんと魚雷当てて、ちゃんと駆逐艦の役目を果たしたろ?」


暁「ううぅ…ヒグ…うああ…」(ギュゥ


提督「久々に、お前の泣き顔を見た気がするな。いつ以来だ」


暁「じらないわよぉ…グシュ…ううぅぅ…」


提督「…暁、大丈夫だ。なにより俺が知ってる。お前がどれだけ強い駆逐艦なのか、お前の実力がどれほどのものなのか。俺が一番知ってる」(ナデナデ


暁「ち、ちがうわ…ヒック…暁が暁のこと…フエ…一番知ってるもん」(グシグシ


提督「そっか、そうだな。暁、演習やれるか」


暁「もちろんよ…もう大丈夫。やれるわ」


暁「…。あ、まだ…心配かも…」(上目遣い


提督「はぁ…仕方ないな」(屈み


暁「…んっ///」


提督「ん…あか…つき?んん…」


暁「ひれいかん…んっ…んむ…んっ///」


<カタンッ…


暁・提督「っ?!」(ビク


暁「だ、だれよっ」


サラトガ「あ、ああ、あの、雷さんがもうそろそろと…////」


暁「なんで海外艦が…」


提督「この空母、サラトガと駆逐艦ジャーヴィスはウチに移籍することになったんだよ」


暁「ふぅ~ん…まぁいいや」


提督「準備できたなら行くか」

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演習場


弥生「あ、やっと来ました、おと…司令官」


電「遅いのです。まぁ暁お姉ちゃんと一緒の時点でお察しなのです…」


雷「電、それはそれでいいことじゃない?だって解決したんでしょ?」


響「ま、それもそうだね」(スタスタ(クンクン


響「でもシてないみたいだから。キスまで、ってとこかな?」


暁「ちょ、なんてこといいだすのよ?!」


神通「それより、演習準備。次発装填に問題は?連装砲や機銃の整備は?タービンは?艤装の類は念には念を入れてくださいね?特に弥生ちゃんは経験浅いのですから」


弥生「はぁい」


龍驤「ウチの方は準備オーケーや。艦載機も発艦着艦も異常なし。各艦の陣形確認は?」


電「オーケーなのです」


提督「それぞれちゃんと出来てるみたいだね。雷、記録準備は出来てる?」


雷「大丈夫よ。サラトガさん、ジャーヴィスちゃんも演習を見てうちの鎮守府がどれだけの実力があるか、認めてもらうわね?」


サラトガ「わかりました。ぜひ、見せてください」


ジャーヴィス「…」


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演習後


雷「お疲れ様!はい、スポーツドリンクと軽食よ!!」


五十鈴「雷が前もって用意してくれたわ。感謝して食べるように!!!」


弥生「はぁ…はぁ…お、お疲れ様でした」


暁「もう、これくらいでへばっちゃって、情けないわよ弥生。でもいい動きだったわ!あの土壇場で魚雷の速度を落として当てるなんて考え付かなかったわ」


弥生「…ビスマルクさんが油断していましたから」


五十鈴「えぇ、ほんとにそのとおりよ」


ビスマルク「う…ぐ…すみません、でした」


プリンツ「私も…油断してました。駆逐艦や軽巡だけで空母を守りきれるなんて思ってませんでしたから」


電「電たちは”甘い環境”で訓練を続けてるわけじゃないのです。電たちはただ、仕事は仕事、プライベートはプライベートで分けてるだけなのです。それがきっちり出来るから実力も隠せるのです」


響「能ある鷹は爪を隠す、と言うやつだよ。それに私たちの演習は特鎮独自。普通の演習や訓練などしていないよ。単対多数。武装枯渇からの戦闘。さまざまな想定での仮想戦闘。これらを経験してる」


ビスマルク「悪かったわよ…。」


五十鈴「前のときは偶然だったって証明されてしまったし、私たちも腕を磨いていかないといけないわね」


Z1「ふぅ…着替えてきたよ。お疲れ様。あぁ、雷のおにぎりかい?」


Z3「レーベ、忘れもの。みんな、おつかれさま。」


Z3「あれ?グラーフは?」


五十鈴「あぁ、グラーフなら提督の所よ」


Z1「あぁ、なるほど。べつにいいんだけどグラーフも好きだよねぇ。あ、暁」


暁「…な、なによ」


Z1「えっと、今日はさ、ビスマルクがごめんね」


暁「べつに?もういいわよ。実力は見せたでしょ?」


Z1「うん。そのことなんだけどさ。あの暁の流れるようなターン。あれってどうやるの?」


暁「あぁ、あれ?ターンしたい方のスクリューを全回させて片方は逆回転させるの。戦速中にやるのはオススメしないわ。暁はできるけど慣れないと後頭部から叩きつけられて転覆するわ」


Z3「私が気になるのは突然ビスマルクが爆発して大破したことだわ、あれ何やったのよ」


暁「あぁ、それはね。弥生ー?」


弥生「なぁに暁お姉さん」


暁「ビスマルクに命中させた魚雷、どうやって発射したの?」


弥生「ビスマルクさんが暁お姉さんに執着しているから、それを利用して電さん神通さんに私が発射する魚雷の斜線へ少しずつ誘導してもらって、速度を落として雷跡を出来る限り残さずに発射したんです」


Z3「それが見事にきまったのね」


Z1「すごいね。確かに日本の酸素魚雷は性能とか隠密性とか優れものだけど、当てるのは至難の業だよ」


弥生「あ、ありがとうございます…///」


暁「フフ、照れちゃって、可愛いんだから。」(頬プニプニ


弥生「にゃ、やめてよぉ///」


Z3「でも、羨ましいわ。実はね?」


暁「?」


Z3「ウチって結構いろんな鎮守府と演習することがあるのだけど。行く度に『特鎮って海軍士官の間だとかなり疎ましいとこらしいけど、艦娘にとって楽園らしい。行ってみたい』って話を聞くのよね」


暁「へぇ、楽園…ね。確かにそうかもね」


弥生「そんなに噂になってるんですか。なんだかうれしいです。お父さんのお仕事がほめられてるみたい…////」


雷「ちょっと隣、いいかしら」


暁「あら、雷。五十鈴さんのほうは?」


雷「司令官達呼びに行ったわ。報告書そろそろ渡さなきゃ。あっと、ほら。ジャーヴィスちゃん」


ジャーヴィス「別に私は…」


弥生「お父さんから聞いてた子?私は弥生、睦月型の弥生、よろしく」


ジャーヴィス「…J級駆逐艦、ジャーヴィスです」


Z1「ジャーヴィス、移籍するんだよね。でもずっと友達だし、そっちはきっとウチよりも優しいところだから。心配ないよ」


Z3「そうね、寂しくはなるけど…。うん、今生の別れではないものね」


雷「大丈夫よ。艦娘同士のやり取りは基本的なとこは特に制限かけてないから」


Z1「そうなんだ。なら問題ないね。チャットもできるね」


<おーい、雷ー


雷「あ、司令官が呼んでるから行ってくるわね」


暁「行ってらっしゃい」


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サラトガ「すごい、実力でした。提督の指導の賜物ですね」


提督「いや?俺は基本的に運用関係の書類とか指令書なんかの書類仕事と艦娘のメンタル関係くらいしかしてないよ」


サラトガ「そ、そうなんですか?」


提督「あぁ、だって戦場に出て、実際戦うのは艦娘。俺はそのサポートとどれだけ生存率を高められるか、戦闘以外の生活面を充実させられるか、それしか出来ないからな」


トラ提督「あぁ、ここに居たのか。」


提督「おう、どうした?」


トラ提督「いやぁ、グラーフがお前と話がしたいんだと」


グラーフ「Graf Zeppelin級1番艦 正規空母、Graf Zeppelinだ。よろしく頼む」


提督「特鎮を預かってる提督だよろしく」


グラーフ「やはり…か。提督の目は恐ろしいな。その目は戦場を駆けてきた目だ。それも末恐ろしいくらいのものだな」


提督「どうだか。立ち話もなんだ。茶を飲みながらにしたい。トラ提督、いいか?」


トラ提督「あぁ、いいぞ。俺は五十鈴と演習のまとめをしておくし。ほかの艦娘は交流したいだろうしな」


提督「そういうことで、サラトガも。連絡は取れるが会いに来るのは数が極端に減るんだ。行ってきな」


サラトガ「は、はい。それでは」


提督「では、茶が飲めるとこに案内してくれ」


グラーフ「了解した」


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グラーフの自室


提督「…」


グラーフ「…?どうした?遠慮せず座るといい。」


提督「俺は別の鎮守府の人間だぞ?」


グラーフ「私のAdmiralと古い友人だと聞いた。少なくとも信用はしている」


提督「仕方ない、では失礼するぞ」(座り


グラーフ「少し待っていてくれ。コーヒーはブラックでいいか?」


提督「構わん」


グラーフ「ふ…。まぁ、いいか」(珈琲淹れ


グラーフ「インスタントで申し訳ないが。まぁインスタントといってもそれなりのものだ期待していい」


提督「別に、構わんさ。で?話をしたいと言っていたが」


グラーフ「そうだったな。特に堅苦しい話ではない。私のAdmiralの好みについてだ」


提督「……は?」


グラーフ「だからAdmiralの好みだ。情けない話だが、私はお堅いと言われる女だ…。だが私はAdmiralのことを慕っているんだ。だからどんな女が好みなのかを知りたいんだ」


提督「本人に聞けばいいだろう」(カップをそれとなく調べる


グラーフ「こ、こんな女が…聞いたところで教えてもらえないだろう…。あと、お前を信用していると言ったろう?警戒しすぎだ」


提督「ふむ…。なんだ人の細かい部分に気を配れるのか…」


グラーフ「?」


提督「あいつは細かい部分も見てくれる女が傍にいたほうが安心できると思うぞ?あいつ自身大雑把な部分があるしな。だから書類なんかも手助けしてやって少しずつ歩み寄ればいいだろ」


グラーフ「な、なるほど。だがこんなお堅い女でも大丈夫なんだろうか。口うるさいと思われないか?」


提督「ドイツ艦なのに小心すぎるな」


グラーフ「せ、戦闘面と恋愛は別物だろう?!」


提督「恋は戦争だと昔は言っていたらしいぞ?」


グラーフ「それは日本の電子の歌姫の曲名だ!」


提督「どちらにしてもだな?少しずつ歩み寄って、手料理なんかを振舞って、アピールするといい。ただあいつは鈍感だからな。いいタイミングで気持ちをぶつければいいさ」


グラーフ「そ、そうか。そういうものか。ありがとう。感謝する」


グラーフ「あ…忘れていた。ビスマルクの件、変わりに謝罪させてほしい。もうしわけなかった」(頭下げ


グラーフ「ビスマルクもいろいろあったんだ。言い訳になってしまうかもしれないが…。あいつはWW2に参加できず、知っているものが少ない中で艦娘となった。それに右左もわからない土地で日本艦ばかりの中だったんだ。心細いし、あいつ自身素直な性格じゃないしな…許してやってほしい」


提督「…そうだな。正直許すつもりはない。だけどその誠意は受け止めるよ。というか、十分お前はいい女じゃないか。」


グラーフ「…え?」


提督「そうやって、自分のことを矢面に立たせてフォローしつつ謝れるやつなんてそういない」


グラーフ「そ、そういうものか」


提督「そういうものだよ。応援してるぞ?吉報も待ってる」


グラーフ「あ、ありがとう。感謝する」


提督「さて、そろそろみんなのとこ戻るよ」


グラーフ「あぁそうしよう」


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帰港の日


ビスマルク「暁、絶対私以外に撃沈されるんじゃないわよ」


暁「暁が沈むわけないじゃない。あんたのほうが沈みそうで心配よ。すぐ油断するし」


ビスマルク「う…大丈夫よ同じ失敗なんてしないわ」


暁「どうだか。ま、次の機会までお元気で」(お辞儀


ビスマルク「えぇ、そっちも」


提督「元が同じような根っこだからすぐ仲良くなれたみたいでよかったよかった」


ビスマルク「暁のAdmiral。本当にもうしわけなかったわ。ごめんなさい」(頭下げ


提督「次の演習でその謝罪を形にしてくれればそれでいい」


ビスマルク「厳しいわね」


トラ提督「こいつは謝罪よりも態度を重視するからな。もちろん言葉も大切だが」


提督「そういうことだ。口ではどうとでも言える、でもその後は結局自分の意思だからな」


ビスマルク「そうね。本当にそうだわ」


雷「またね。五十鈴さん!しっかり司令官のこと捕まえておくのよ!!」


五十鈴「もちろんよ。ライバルはでかいけど。」


グラーフ「ふ、相手が五十鈴ならこちらも本気で行かねばな」


電「すごい気迫なのです。でも恋愛は戦争なのです。でもうちみたいになるのではないですか?」


グラーフ「だが本妻になるのは私だ五十鈴」


五十鈴「いいえ?私よ」


響「ふふふ、これは面白くなるんじゃないかな?まぁうちでは見られない光景だね」


龍驤「抜錨オーケーや。母艦の炉も安定してるで」


神通「システムもオールグリーン。すべて確認完了です。提督」


提督「それじゃ。トラック泊地の提督および艦娘、諸君らの栄光を祈るよ」


トラ提督「それはお互い様だ。ジャーヴィスとサラトガのことよろしく頼む。その二人は本当にいい子だから」


提督「あぁ、任された。それじゃまたな!抜錨!」


<総員、帽振れ!


帽子ない人はどうするんだい提督>


<手を触れ!


またねーっ>


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Fin



後書き

グラーフは絶対乙女だと思います。まぁ僕の中のグラーフは少なくとも乙女


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