2019-02-23 18:03:40 更新

概要

明らかに長くなってしまうので!

分けました!

一人一人に語る時間(文字数)が増えてきたのは、提督にお酒が回ってきたからです(言い訳)。


前書き

提督『提督の~幕間!『教えて!提督!!』のコーナー!!』パチパチ

提督『今日はですね、来て間もない艦娘のために、この雑然としてる鎮守府の施設について解説しちゃうぞぉ~』つパネル

提督『はい、うちを地図で探すと…はいこれ、日本。ここの…ここ。横須賀にありますん。知っての通り、今は戦争中で、海側に住む一般人はほとんどいないから、海岸線はほとんど無人か軍用施設ばっかだけど、ここ横須賀もそう。三浦半島のほとんどが無人。みーんな長野とか海なし県に行っちゃったZE。マンションって便利よな。かねてより心配されていた高齢化問題は、無人になることで解決したな。んで、オレたち海軍がほとんどタダみたいな値段で買いたたいて、広大な土地を入手、今の海軍都市横須賀になったぜ。東京湾沿いに施設を集中させることで首都を防衛を兼ね合わせ、同時に艦娘たちが比較的安全に航行できる海域を確保したぜ』

提督『はい、海についてはみんなが知ってる通りだな。んで各施設だ。まず司令部。言わずと知れた、鎮守府の要だな。執務室、司令室、大広間、資料室、作戦会議室、食堂、酒保、多目的室がいくつか。真面目にお仕事するのに必要な建物だぜ。そしてこっから蜘蛛の巣状に渡り廊下が広がってるぜ』

提督『お隣、海側には当然、出撃ゲート。出撃準備室には鎮守府全員分の艤装と、各種装備が置いてあるぜ。各個人が持ち出して手入れをするのは自由だけど、書類に一筆を忘れんでな。宿直室もここ。何で宿直室に各種ゲーム機が置いてあるかは突っ込まないぜ。たまに深夜に宿直のはずの艦娘と思しきプレイヤーがスマブラでマッチングされるけど、たぶん気のせいだぜ』

提督『出撃ゲートの隣、司令部に近いほうが工廠だぜ。明石と夕張、あと何人かが根城にしてる、技術部の巣窟だぜ。艤装や装備を増やしたり減らしたり、強化したりするところだぜ。うちじゃ減るってことはないけど。よく誤解…というか自動システムで管理されてるから分かりづらいけど、燃料弾薬の貯蔵庫はここだぜ。鋼材とボーキと一括管理するって上に申請出したら、こうなっちゃったぜ。有事の際はここから手動で補給できるぜ。技術部に個人的な打診がある場合は、みんなの明石先生を頼るといいぜ』

提督『出撃ゲートの隣、海に近いほうが入渠ドックだぜ。艤装の手入れは工廠で出来るけど、体のお手入れはここでどうぞだぜ。なぜか提督は立ち入ることを許されないぜ。戦闘での負傷を、お湯につかって直す施設だぜ。緊急時は、高速修復材を頭から被って、そのまま出撃できるようにもなっているらしいぜ。だから海側なんだぜ。逆を言えば、ここに帰還して、すぐに修復することが出来るぜ。でも旗艦はすぐに執務室まで来いだぜ。風呂は寮に、シャワーは各建物にあるけど、ここは修復材を薄めたお湯を使い、趣向を凝らした大浴場があるらしいぜ。裸の付き合いって大事だぜ。なんで提督は立ち入りが許されないんだぜ』

提督『司令部から内陸側には、食糧貯蔵庫だぜ。言わずと知れた食材の宝庫だぜ。物流の関係上、鎮守府では一番内陸寄りだぜ。鮮度が命だぜ。そのお隣には酒蔵、そして鳳翔さんの居酒屋があるんだぜ。つまりは言わずもがな、鳳翔さんの独立自治区なんだぜ。銀蠅できるもんならやってみろだぜ。嘘だぜ止めてくれだぜ』

提督『艦娘寮だぜ。食糧貯蔵庫と司令部の中間にあるぜ。さっきも言ったけど、広大な土地を手に入れたから、とにかくデカいぜ。司令部より横に長いぜ。上から見ると、コの字型してるぜ。何故かセキュリティレベルが司令部よりも上なんだぜ。どういうことなんだぜ。ちなみに、よくオレの寝床を聞かれるけど、一応私室はあるんだぜ。ちっちゃいアパート貰ってるけど、ほとんど荷物起きなんだぜ。司令部内の仮眠室でよく寝てるんだぜ。仮眠室のゲーム機は、オレの私物なんだぜ』

提督『塀内の、余ったスペースに点在してるのが、各種演習施設なんだぜ。艦種、訓練内容によって細かく分かれているんだぜ。まず目立つのが司令部と工廠、入渠ドックの反対側に隣接された、この教練棟なんだぜ。座学中心で、五十鈴が新人艦娘に教鞭をとっているんだぜ。あとは妙高に、学び舎の運営を任せているんだぜ。駆逐艦をメインに、色々教えていくみたいだぜ。今度授業参観でも行ってみようかだぜ』

提督『出撃ゲートに、そして教練棟に隣接されたもう一つのゲートは、演習用の出撃ゲートだぜ。湾内の東京側だぜ。やる内容は、それぞれの教官役に任せてるぜ。神通が定期的に暴れまわているぜ』

提督『弓道場だぜ。ほとんど空母の根城なんだぜ。でも大規模作戦前以外の土日は、昼から夜にかけて弓道教室もやってるぜ。居合わせた空母が手取り足取り教えてくれるぜ。興味のある艦娘はぜひ行ってみてだぜ』

提督『一番スペースとってるくせに、人口密度が一番低いのが、この屋内競技場なんだぜ。野球、サッカー、テニス、バスケ、バドミントン、卓球…メジャーな球技のコートは勿論、柔剣道場、格闘リング、筋トレ用のジムに屋内射撃場、保健室、屋内プールもあるんだぜ。プールは暇な潜水艦が不良みたいに集まってるけど、別に自由に使ってくれていいんだぜ。きっと頼めば潜水艦が泳ぎ方をレクチャーしてくれるんだぜ』

提督『これが狭義の、そして原義の鎮守府なんだぜ。でも、やっぱりスペース余ってるから、後付けで色々付け足していったんだぜ』

提督『塀の外側にはゲーセンがあるんだぜ。なんと街中のゲーセンより品が多いくせに、お値段は控えめになってるんだぜ。慰安価格だぜ』

提督『簡単な服屋もあるんだぜ。本格的なのは街に出ないとないけど、最低限は見繕えるはずだぜ。ファッションなんかは、Richelieuあたりが教えてくれるはずだぜ』

提督『コンビニがあるんだぜ。Lawなsonだぜ。主に雑誌と保存食だぜ。ここのは自動化されてるけど、店側の宣伝も兼ねて、艦娘のバイトを募集してるぜ。お小遣い稼ぎにはいいぜ』

提督『残りのスペースは、今のところ風力発電所とかなんだぜ。風車が乱立してるぜ。これだけの施設の維持費と電気代は、毎月バカにならない額なんだぜ。自家発電が必要なんだぜ。これを提案してくれた妙高のおかげで、今は贅沢が許されるんだぜ。感謝しろだぜ』

提督『その他、各自で必要だと思った小物は、ネット通販使ってくれだぜ。Armor Zoneとかだぜ。食うか食われるかの定めだぜ』

提督『こんなところだぜ。施設等で足りない、もしくは相談があれば、妙高かオレに言ってくれだぜ』

提督『……そろそろ寂しくなってきたんだぜ。早く誰か来いだぜ』


??『失礼する』ガラッ


提督『やっと来たんだぜ。ちょうどいいところにだぜ』


那智『…なんだ、その口調は。摩耶から呼ばれたんだが』


提督『会話のキャッチボールしようぜ。一人一人語っていくんだぜ』


那智『その口調をやめたら参加してやる』


提督『あい』


那智『摩耶から概要は聞いている。なんでも、艦娘一人一人の印象を語っているそうだな』


提督『うに』


那智『して、この那智は?』


提督『もう語ったからパス~後日確認して』


那智『む…そうか。なら楽しみに待つとしよう』


提督『今から駆逐艦だぜ』


那智『何?……何?』


提督『えっなにその目』


那智『……貴様、何か良からぬことを……』


提督『待ってぇ!?何でオレがそんな嫌疑をかけられなきゃいけないのさ!!』


那智『日頃の行いを省みろ、嫌疑しかない』


提督『んなバカな』


那智『一回でも受けた被害者はほぼ所属する艦娘の数だ』


提督『それは認める!よっぽどの相手じゃない限り、まずはセクハラして、その反応で今後を決めるから!けど待てや、イエスロリータノータッチを貫く紳士ぞ!?自分から手は出してないやい!!』


那智『手「は」な。言葉も十分セクハラに入ることを知っているだろうが』


提督『じゃあいいですー!今からオレが一人一人言っていきますー!!』


那智『もとよりそのために呼ばれたのだが…』


提督『はーいそういう訳で神風型いきますー!!』バンバン


神風「そんな怒りながら入らないでよ!?」


朝風「いつもの茶番じゃない。気にするだけ無駄よ」


春風「大丈夫でしょうか…」


松風「ノリがうーちゃんのそれと同じだね」


旗風「こういうところは、直していただきたいです…」


提督『全体的に、古き良き和装を取り入れてるな。いいと思う。うん、すごくいいね。いいわ。もーまずこの時点で30点追加であげちゃう』


那智『何の点数だ。危険思想め』


提督『まぁそう言うなって。おさらいにはなるが、ここで和装の良さを、神風型に照らし合わせた時で語っていこうかな』


那智『長くなりそうだから手短にな』


提督『ことカジュアルな洋服が主流になった今でこそ、和服ってのは格式が高いものとされ、袖を通すのも冠婚葬祭…の中でも、特に親しい人との場合、つまりはそうとう気合を入れる時くらいしか着なくなったけど、本来は普段着だったんだから、もっとラフに着ていいもんだ。和服のエロを語るにおいて、花魁に挙げられるような、こと高貴さを基調とした妖艶さこそが全てだというような風潮に、オレは物申したい』


那智『勝手に申せ』


提督『対極に位置する最たる例を、ネームシップである神風で紹介しよう』


神風「こ、こんなやり方で…!?」


朝風「分かった、さっきまでのカッコよさを求めるのは諦めるわ」


提督『神風はな、一目でわかる通り、快活でお世話焼き、まさに「女の子」と名状するにふさわしい性格をしている。そんな神風は、まぁよく動く。開いてる時間も、何かの家事をやっているのを見かけるくらいにはよく動いているな』


那智『まぁ、洗濯物をたたむ姿も、足柄よりだいぶ様になっているな』


提督『足柄の家事…うーん、比較対象にならなさそう』


那智『それなりに親睦はあるのだがな』


足柄「一緒にカレー作るもんね?」


神風「はい!楽しいです!」


提督『そういう意味じゃ、なっちゃん来てくれたのは当りというわけか』


那智『なっちゃんやめろ』


提督『何が重要かって言うと、よく動く和服系女子を語るうえで外せないアイテム…そう、たすきだ』ピッ


那智『そんなしたり顔で言うことでもないだろう』


提督『帯に短したすきに長し、のたすきだ。駅伝とか演説の時にかける方じゃないぜ。たすきの役割は主に、和服特有の広い袖をまとめ、可動性をよくすることにある。洋服でいえば、「腕をまくる」に相当する行為だが、洋服以上にラフな仕組みの和服は、外部にアタッチメントを必要とする。一見、これは手間のかかる前時代的なものを感じる人もいるが、オレはとても理にかなった仕組みだと判断してる』


那智『合理的だと?』


提督『少なくともオレはな。いったい何が、と言うと、袖の部分を背中にまとめるところだ。人体力学的に見れば、背中、すわ背筋とは人間のエンジンと呼ばれる部位でもあり、人が最も力を発しやすく、かつ最も重要な筋肉の一部だ。人が二足歩行をするうえで腹筋と背筋は欠かせない筋肉で、これが発達していると姿勢維持だけでなく、脊椎の保護、つまりは生物的欠陥の証拠である腰痛の原因の一つを、緩和することが出来る』


那智『どの武道、スポーツであれ、体幹を鍛えないものはないな』


提督『そう。人間が他の動物と比べて圧倒的に長い手足を大きく動かしたい、例えばパンチや投球なんかだと、最も威力を出したいときは背中…この場合は肩甲骨付近の筋肉を使うでしょ?』


那智『確かに、前提として、背中の筋肉は絶対に使うな…。しかしこれが、たすき掛けと一体どんな関係が?』


提督『ではここで服の役割について、振り返ってみよう。何故人は、服を着るようになったのか。那智分かる?』


那智『肌露出は体感温度を下げる。防寒、そして毛皮の代わりにして身を守るためだ』


提督『正解~』


那智『??』


提督『つまりは、だ。普段は余剰ともいえる布面積がある和服にはそれなりの防護性…そんなに大層なもんじゃないよ?すり傷とか、そのレベルのね?が、あって、身を守るのに適している。しかし、長いリーチの手先にある袖は、体を大きく動かしたいときには弊害になる。そこで、てこの原理みたいに「力点」である背中に布を集めることで、動くうえで大切な背中の防御力と機動性を増加させることに成功している、ってわけだ』


那智『たすきの存在によって、服に二面性を持たせることに成功している、と?』


提督『うぬ』


那智『暴論…とまではいかなくても、かなり強引な理屈だな』


提督『ただの持論だっての』


那智『では、そんな和服がなぜ廃れていってしまったのか、それについて……いやまて。神風の話ではなかったか?』


提督『まさかのMCが話をそらしていくスタイル』


那智『MCなのか』


提督『だってオレはコメンテーターだもーん』


那智『ならはやく語らんか』


提督『艤装スペックが全てじゃないと証明したい系女子…だと思ったけど、艦歴の時点で証明しちゃってるしね。特に気にしたふうではないみたい。圧倒的な燃費の良さが売りだから、遠征マラソンの常連。といっても、守られてた昔と違って、今は後輩を守る側。成長してくれて提督うれしい』


那智『那珂の…いや球磨の部隊だったか?今は神風型は大体あそこだろう』


提督『うちのエセファンシー組な』


那智『言ってやるな、そっとしておいてやろう…』


那珂「心外なんだけどー!!」


球磨「このキャラにして失敗だったかクマ…」


神風「そ、そんな!那珂ちゃんさんはいつもよくしてくれますよ!」


春風「那珂ちゃん、さん…?」


旗風「突っ込むのは野暮ですね」


提督『面倒見がいいと那珂ちゃん、後輩駆逐艦両方から報告を受けていてな。那珂ちゃん部隊のノリの良さについて行きながら、常識的な規範を兼ね揃えている。いいストッパーではある…しかし本人自体に気苦労が多そうなのが難点だ…大丈夫かな』


那智『貴様がそう思い込むまでもない。妙高型が見る限り、神風はよくやっている。そしてあの甲斐性は天性のものだろう、誰に言われずとも、自分から率先して後輩の面倒を見に行くぞ』


阿賀野「……そういえば、自主練スペースにも結構いたっけ」ムクリ


能代「阿賀野姉ぇよりはしっかりしてそうね」


阿賀野「もー!そんなことないもん!!」


提督『那智がそこまで言うんだ、間違いはないだろうな。差し入れの手料理もな、食いやすさメインのおにぎりとか汁物だからありがたい』


瑞穂「ん」ピクッ


那智『そういうのがいいのか』


提督『根が庶民だからね。豚汁大好き』


神風「よしッ♪」


Ark Royal「トンジル…いったい何なのだ、それは」ガタッ


蒼龍「そんな身構えるものじゃないのは確かだね」


赤城「カレーの亜種です」モグモグ


龍驤「そこまで違ってないのが突っ込みづらいなぁ…ってまだ食っとるんか」


提督『神風の気配り上手さは助かるところが多い。今後とも、オレに豚汁を作ってくれ』


那智『いやそうじゃないだろう』


神風「作るのはいいわよ、別に」


提督『ネクストパーソン。朝風だ』


那智『二番艦だな』


提督『出会うなり突然『朝は好き?』と聞かれて、素直にノーと言ったら嫌われた』


朝風「あれは…だって…ねぇ…」


那智『貴様、夜型か?』


提督『飲みやってる時点でそうだろうよ。朝起きるのが一番の苦難だし』


那智『ちなみに普段は?』


提督『仮眠室で寝起きしてるから5時の総員起こしの放送で…起きる…起こされる…?』


那智『もしくは神通か長門か』


提督『そうね。起きようが起きまいが、どっちにしろ最初に会うのはどっちか。高確率で神通だけど』


長門「早すぎるのだ、神通は。30分前には寝室のドア前にいるだろう」


陸奥「何してるの待ってる間…」


神通「当日分の書類の確認や優先度別に並べ替え、各備蓄量の確認と、本部からの通達の有無の確認…提督がスムーズに業務に入れるよう、することは山ほどです」


蒼龍「さすが「秘書」艦…」


龍驤「それをドア前でやってるのがシュールなんやけどな」


提督『オレの朝はいいんだよ。ボーっとしてるのがデフォだから。んで朝風にも素直に答えたら、嫌な顔されてツンケンされたの』


那智『まぁ…名に朝を冠しているんだ、苦手と言われていい気はしないだろうよ』


提督『思った。至らなくてごめんよ、でもマジで寝起きは弱いの、オレ』


朝風「しっかりしなさいよ」


提督『朝大好きっ子の朝風は、夜戦組の対極に位置するな。日の出から数時間のテンションがすごい。…低血圧には頭に響くものがあるが』


那智『しっかりしないか』


提督『でもあれくらい突き抜けてくれれば、目覚ましにはなりそう……目覚まし…朝風……ひらめいた』


那智『通報する』スッ


提督『だからその画面見せんなや怖いな!?別にやましい意味はねーよ!!』


那智『では何なのだ』


提督『朝風の声入れた目覚まし時計作れば、朝起きやすいかなって思って』


神通「」ピクッ


那智『…まぁ健全な発想か?』


提督『朝だぞ起きろー!って。あのテンションなら実に目が覚めやすいかと思うんだ』


那智『本人と工廠に相談するんだな』


提督『考えとく』


朝風「私は別に構わn」


神通「必要ありません」


朝風「ぇぅ?」


神通「提督は起床時でも意識ははっきりしています。必要ないです」


長門「嘘を言え嘘を。寝起き直後は酷いだろうが」


陸奥「秘書艦の特権、守りたいのね…」アハハ


金剛「寝起き顔…見てみたいデース」


雲龍「しばらくは、私を抱き枕と間違えるくらいには、ボーっとしてたわ…」


Richelieu「そうね、「ハニー」ね」ウフフ


神通「!?」


川内「さすがの秘書艦様も、寝起き「直後」は知らないみたいだね」ニシシ


那珂「回復はっやーい…」


Ark Royal「なぁ、この会話を羨ましいと思うのは普通だろう?」


Warspite「…そうね、異性の寝起きを知るなんて、本来は…ね…」


那智『だが、朝風との関係は改善されたのか?聞く限りでは、嫌われていそうだが』


提督『うーん、特段、何があったわけでもなかったんだけど、今はそれほど嫌われていない…はず。睨まれないし』


那智『おおかた、貴様に真面目に相対しても意味がないことを悟ったのではないか?目につく行動の多くがセクハラだぞ』


提督『オレぁ駆逐にゃ手を出してない』


那智『では旗艦の那珂は?』


提督『あれって見せパンって言うんでしょ?』


那智『ほれ見ろ、そういうところで悟ったんだぞ。……いや待て、見せパンは「見られてもいい」であって「わざわざ捲られて凝視される」ものではないぞ』


提督『え?』キョトン


那珂「さすがに、ああも堂々と捲るのは提督だけだよぉ…」


朝風「常識で考えてたら無駄だと分かった瞬間ね」


那智『…いや、貴様がそういう奴だったのは今更だな。しかし少しは威厳というものを持ったらどうだ。朝風が貴様を侮っているわけではないだろうが、いずれ舐めた態度をとる輩が出てきかねんぞ。艦娘に限らず、大本営や他提督とかもだ』


提督『だってオレ偉くないから偉そうにする必要ないもーん』


那智『大将閣下が偉くなかったら誰が偉いんだまったく』


提督『お前らじゃないの?』


那智『わた…私たちは貴様の部下だ。艦娘が武勲を挙げられるのは、司令部の指揮あってこそだろう』


提督『じゃあスパ姐とか利根だな』


那智『なぜそうも自己評価が低いんだ…』


提督『だぁってオレただ椅子に座ってるかセクハラしてるだけだよ?褒められることしてないもーん』


那智『その「椅子に座っている」ほうで与えられた誉れのはずなんだが…いやよそう。朝風だな』


提督『そうだよ朝風だよ。んまーだから今はもう、普通に会話するようにはなったよ』


那智『絡みはないのか。島風と短距離走するみたいに』


提督『鎮守府半周を短距離とは言わない。神風型は総じて、そんなに走り回るタイプじゃないからね。でもテーブルゲームとかならやるよ。人生逆転裁判ゲームとか』


那智『なんだその分かりにくそうなゲームは』


提督『すごろくみたいにサイコロ振ってマスのぶんだけ進んで、止まったところの事件に巻き込まれて、裁判やってお金が増減するゲーム』


那智『なんと米国気質な』


提督『地味にちょっとした選択が今後に左右されて面白い。民事か刑事か、法解釈や弁護人の選択、最終的に裁判記録でも順位が決まるから、慰謝料で示談にしたり。ネックなのは、なかなか前に進まないことだが』


那智『いやに現実的なゲームがあるものだな。というか朝風はそれをやるのか』


提督『しっかりしてるからね、手堅く実利を持ってくよ』


朝風「それでも悪知恵の働く司令官に勝てない…」


神風「でも勉強にはなるわね、実生活の」


那智『勉強にはいいのだろうな。うむ、法律を直に学ぶことはいいことだ』


提督『うわーお、教師の顔してる』


那智『まぁな。…というか知っていたのか』


提督『さっきね。お前らが教えるんなら大丈夫だろ。知は力なり。いっぱい教えてあげてくれ』


那智『承知した。しかしそうか、朝風とは仲が改善されてなによりだ』


提督『和服女子だしね。個人的には大好きだぜ』


朝風「だッ…!?」ボンッ


松風「達観した姿勢はどうしたのさ」


Warspite「…さっきの今だと、真意を考えるとある意味残酷ね…」


利根「悪印象でないだけ…いや、仮に悪印象でも受け入れるのが奴か。逆に言えば、印象に関する言葉の一切に価値がなくなったの」


Warspite「…ますます読めなくなったわ」アタマカカエ


利根「してやられたの」


妙高「目的は達成…したと同時に、改めて問題が発生しましたね」


足柄「いっそ既成事実でも作っちゃえば本音分かるんじゃなーい?」


那智「」ピクッ


羽黒「」ピクッ


那智『この女たらしめ。気軽に言うものでないぞ』


提督『目の保養って意味だよ…。朝風も、もう短くはないから、いち戦力として換算してるよ。その対潜能力は価値あるものだ、遠征が主体ではあるけど、ちゃんと編成時には検討してるからね』


那智『私からすれば、遠征こそ輝かしい功績だと思う。旗艦を始め、部隊にはある程度の独自裁量権を認められているのだからな。信頼されているということだぞ』


提督『マジでサンクスな。うん、朝風はそんなこんなで。春風にいこうか』


那智『うるさくなりそうだ』


提督『春風いい子、マジいい子。なんであんないい子なの?あんないい子がいていいの?あーダメだ、汚れたオレが浄化されてく~』


那智『また始まった…』


提督『だってよぉお?報連相、艦娘として以前に組織に必要な能力をはじめから持ち合わせてるし、意見具申でも要点をとらえて言ってくれるし、逆にこっちの言いたいこともすぐに察してくれるし。その華奢な容姿とは一転して、艤装スペックにとらわれずに熱心に技術を磨くし、姉妹艦どころか艦種さえ越えて相手を理解しようとするし。演習でも連携も意識しつつ、火力差にとらわれずにクレバーな動きするし。手料理も美味いし、笑顔も花咲くみたいに綺麗だし、性格いいし和服だしぃ~』バンバン


春風「あ、あの、そんな…」カアァ


那智『分かったからその辺にしておかないか。机も叩くな』


提督『春風があと10歳上だったら、真剣にアプローチしてたと思う』


那智『そこでブレーキは利くのか』


提督『イエスロリータノータッチ』キリッ


金剛「…あっぶねーデース…」


榛名「でも、年齢差だけはどうにもなりませんからね…」フヘッ


霧島「大人げない…」


提督『そもそも、こんなオレじゃ釣り合わな……あーこんな事考えてる時点でキモいわ、ダメだわ。鬱だ……』グデーン


那智『ダメだこりゃ』


提督『春風と、それに伴う和の雰囲気の魅力は論文にしてまとめ上げたが、しかし言い足りないよぉ。あーマジでダメだ、綺麗すぎてこっちが被弾する。鬱だ』


那智『訳の分からん事言ってないでさっさと何か言わんか。進まんぞ』


提督『いやあのですね、春風があまりにも素敵すぎて、以前からいくつかの論文を書いてるんです。その魅力の真髄がどこからくるものなのか、原因を探るべく様々な視点からの論証を試みてるんですけど、未だ答えがブラックボックスです。はい』


那智『また謎な行動を』


提督『いや余りにも可憐だったのでつい、はい』


那智『そしてなぜ敬語…』


提督『いえ春風様に言及するのでしたらこれでは足りないくらいです』


利根「魅力を感じた相手への感情表現が論文ってどういうことじゃ」


Warspite「論文にまとめた癖に言い足りないってどういうことなの」


Ark Royal「……」ポカーン


Nelson「呆気にとられてるな」


Graf Zeppelin「Admiralをここまで低姿勢にさせるとは…」


春風「な、なぜでしょうか…?」フルフル


提督『春風様はですね、艦娘として着任してからまだ日は浅く、それに伴って実戦経験も満足と言えないながらも、今後を憂うような初陣ではありませんでした。単艦での戦果は他の新人駆逐艦らと横並びながらも、その雄姿は旗艦である那珂に一歩も後れを取ることはありませんでした』


那智『つまりは並ということではないか、仰々しい言い方をするな』


提督『しかしながら、小官の見立てでは、春風様には…疲れた、戻るわ。けど春風は、戦果評価対象外の行為…例えば艤装の手入れなんかは人一倍丁寧にやってた印象がある。さっきも言ったけど、報連相とか組織として必要なことも忠実に守ってる。新人艦娘って戦意の高揚が先走っちゃって、自分の能力の限界に気付かないもんなんだけど、春風は一歩引いた目線で見れててな』


那智『ふむ』


提督『個として突出した能力こそなくとも、周りの足を引っ張らないように艤装を入念に整備して、艦隊全体が円滑に動けるよう情報の統一化を優先して行動する。思考力、判断力、行動力。頭で戦える才覚を秘めていると思う』


那智『智将の才あり、と』


提督『オレとかみたいに後衛で指示飛ばすだけの奴はいくらでもいるけど、情報の錯綜する現場で、しかも新人の段階でそれが出来るのは非常に稀だ。圧倒的火力や単騎突撃で敵を撃滅できる戦闘センスよりも、正直こっちのが欲しい人材…って言っちゃうと大袈裟か』


夕立「…ムゥ」


時雨「夕立をいらないって言ったわけじゃないよ。それはもう分かっているだろう?」


夕立「分かってる…っぽい」


那智『なるほど、だから新人にして異例の司令部配属にしたのか』


提督『鈴谷がポスト神通なら、春風はポスト提督…いや、オレを越える存在になってほしい。その候補として、教育していくと決めたわけだ』


春風「…てっきり、わたくしが使えないから、後方でサポートをしたほうがいいのだとばかり……」オロオロ


提督『とは言え、まだそれも「芽」だ。きちんとした育て方をしなければ大輪の「花」にゃならん』


那智『そうだったのか…すまん、正直春風の采配は貴様のえこひいきだと思っていた』


夕立「…改めてごめんなさい、あの時、言い過ぎたっぽい」


春風「い、いえ!わたくしは至らない点が多いですから、これからも精一杯やらせていただきます!」ペコリ


長門「平均的な新人艦娘の異例の采配…代理の私から見ても、特段光るものを感じるわけではなかったが…。伯楽の言だ、提督も算段あって動いているのだろう」


Warspite「現状、作戦立案で何かを言えるほど才はなし。飲み込みの速度も平均。何のための采配だったか、聞いた今でも疑問が残るわ。何を見ているのかしらね」フム


Ark Royal「好みだから、の一言の方がまだ納得できるんだが…」ウーン


神通「……」


神通(思い当たる節があるとすれば…私が「私」だった頃の…訓練生だった「あの人」に起因するものでしょうか)


提督『今はね、全体的な流れとか覚えてもらうだけでいいけど、そのうち色々教えていくね』


那智『不埒な行いだけはやめてくれよ』


提督『しねーっての。確かに見た目大好きだけど』


摩耶「結局えこひいきじゃねーか!」


天龍「うん、何となく分かってた…分かってた…」


龍田「ねぇ天龍ちゃん、この和服とかどうかなぁ。ちょっと暗すぎるかなぁ?」スッ


天龍「お前もお前でさっきから何でスマホで呉服屋のサイト見てんだよ!?」


提督『はーい。ボクっ子わっしょい』


那智『…?ああ、松風か。次に行くなら行くと言え』


提督『和服をハイカラにカスタムして着こなしているな。ミニハットが似合うのは、お洒落ステータスが高い証拠だぞ』


那智『そうなのか』


提督『造形が単純かつある程度のサイズで固定されていると、抱く印象を決定してしまうことが多々ある。図形や色、これらから連想して感情を表現する試みは、モダンアートで示されているだろう?』


那智『……?』


提督『あーうー…。例えばほれ、このコップ。どんな色、形をしてる?』コン


那智『透明なガラス。円柱だな』


提督『じゃあ、これに対する印象は?』


那智『印象も何も…しいて言うなら、「無」ではないか?特段何も感じないぞ』


提督『オッケー。そしてここに同じコップがもう一つ』コン


那智『色、形、サイズ。確かに同一だな』


提督『もう一つの方に、これを注ぐ』トクトクトク…


那智『オレンジジュース』


提督『フチ切りいっぱいまで注いで…そい。これの色と形は?』


那智『……オレンジ色の円柱、に見えるな』


提督『では、これに対する印象は?』


那智『………明るい。どういった表現をすればいいか分からんが、プラスかマイナスかで言えばプラスなイメージだ』


提督『そうね。これが色から出来る印象操作。そしてまたコップ追加』コン


那智『二つとはまた別の形だな。逆三角形のカクテルグラスに、…何と言えばいい…うむ、ゴブレットだな』


提督『また注ぐ。同じオレンジジュース』トクトクトク…


那智『…ふむ』


提督『さて、オールドファッションドグラス、カクテルグラス、ゴブレット。それぞれが同じ色で違う形をしている。それぞれの印象は?』


那智『…………円柱は、しっかりしてる。安定してそうだ。逆三角は不安定そう、ゴブレットは、優しいイメージだ』


提督『そう、これが形による印象操作』


那智『…うん』


提督『人間ってのは、単純なものに引き寄せられる習性がある。ふとした時に目に飛び込みやすいのは、時計、コップ、スマホ、缶ビール…単純な造形に注意をひかれやすい』


那智『そうか?』


提督『そうさ。今の流れでもそうだったろう?』


那智『??』


提督『…ほれ』ゴン


那智『…!!お、オレンジジュースの、ビンが…二つ…!?』


提督『一つは水差しタイプ、もう一つはアヒルの形したボトル。素材は同じくガラス、つまりは見えてるオレンジジュースの色も同じ。しかし、ぱっと見では二つの容器は似たような形をしているな?下の方が大きく丸みを帯びて、上のところで嘴みたいになってる。でもでも、よく見れば全然違うのは明白だろ?』


那智『う、うむ』


提督『色、形。人間の脳ってのは、実はそんなに高性能なもんでもない。全く違ったものでも、勝手に似ていると判断して、同じ区分に入れてしまったりする。他人のそら似、世の中には同じ顔の人間が三人いる~とかってアレだ。単時間で、見たものを正確に把握できるようにするには、相応の訓練が必要だ。……トランプマジックなんかじゃ、これをよく利用したトリックがあるよな。指パッチンでカードを瞬間移動させたように見えるやつ』


那智『…あれか』


提督『同じサイズのカード、同じ柄。でも、トランプカードにゃダブりがない。勝手に脳が裏の柄だけ見て、「同じもの」と認識してるから、あの手のマジックが通じる』


那智『…なるほど、理解した』


提督『話を戻すと、型崩れしづらいミニハットは、つまりは印象を固定化させてしまいかねない。例えば、黒い山高帽にちょび髭、ステッキ持てば、何故だかどうして、喜劇王を連想してしまうだろう?』


那智『うむ』


提督『だが、松風はミニハットをかぶりながら、服装によって印象をがらりと変える術を持っている。着物や帯を変えるだけで雰囲気ごと変えられるとは恐れ入った』


松風「そんなに凄いことしてないさ。ミニハット、好きなだけで」


那智『そういうものか』


提督『だって足柄見てみろよ。何着てもだいたい同じじゃねーか』


那智『うむ』


足柄「ことあるごと私を出すのはどういうこと…?」


那智「さぁ?」


提督『色彩感覚のセンスの良さはRichelieuも認めるところだしな。服の色合わせの談義で、けっこうハイレベルな会話してたぞ』


Richelieu「自文化に誇りをもって研鑽を怠らない姿勢は、このRichelieuも見習うべきところだわ」


松風「ボクの好きなことを、好きなようにやってるだけさ」


提督『そんなお洒落マスター松風ですが。気になる戦果のほどはと言いますとね。…うん、いいんじゃないかな。仲のいい先輩にあたる睦月型についていけるだけの実力はあるね。「戦わずに、安全かつ速やかに物資運輸を遂行する」ことを中心に育成した睦月型についていくってのは、相応の航海術や持久力を要求されるからね』


那智『どうしても私たちじゃ戦闘になってしまうからな。空母はまだしも、戦艦や重巡には出来ないことだ。敬意を示させてくれ』


提督『火力的な意味で戦力にならないって言ってるわけじゃないぜ。演習に加えて、何回か実戦を経験してるしな。船団護衛を難なくこなせるだけのポテンシャルは秘めているとみた』


那智『経験だ。神風の指導の下、学ぶといい』


提督『神風頼んだ』


神風「ええ、勿論!」エッヘン


提督『松風も、終戦後の出世が楽しみな艦娘の一人だな。独自の世界観を、ブレることなく持っている。いいデザイナーになりそうだよ』


那智『それは楽しみだな』


松風「じゃあまずキミの衣装からデザインしようかな」アハッ


提督『春風大好き旗風だ。趣味が合うな』


旗風「エッ」


那智『きっと今ごろ心底傷ついた顔してるぞ』


提督『え?』


那智『セクハラを正当化しようとしてる輩と同じ趣味って…なぁ?屈辱的だろう?』


提督『だろう、って言われましても。あーでも、避けられてる…のかな』


旗風「春姉さん…」


春風「所属が変わったのはお仕事ですから。お互い、出来ることを頑張りましょう?」


旗風「はい…」


那智『慕っている姉を取った敵…まではいかなくとも、似たようには見られているのだろうな』


提督『ごめんて。でも今後のためなんだって』


旗風「それは…分かっていますけど……」プクー


提督『訓練段階では一緒だったな。よって艤装スペックはもちろん、出来ることのほとんどが春風と同じだな』


那智『えてして姉妹艦とはそういう所があるだろうさ』


旗風「そこまで分かっていらっしゃるなら、どうして旗風も…」


提督『だが当然だが、全く同一になれるわけじゃない。いずれは個としての差異が出てくるのは必然だ。旗風独自のスタイルを気付いてほしくてな。遠征部隊に編成させてもらったよ』


那智『那珂?』


提督『いや球磨。那珂ちゃん隊は飽和状態でな。姉妹艦と離しちゃったのは、意地悪じゃないんだよ』


那智『にしても間が悪かった。妙高に相談来てたぞ』


球磨「球磨じゃ…嫌クマ?」ショボン


旗風「え!?いえッ!そんなことはありません!!お世話していただき、感謝が尽きません!!ただ最初は、姉妹と離れちゃったのが寂しくて…!!」


長良「同じ鎮守府内だから…ね?」


旗風「わがままでしたよね…申し訳ありません」ペコリ


球磨「謝るなクマ。半年後には球磨のところがいいって言うクマ。言わせてみせるクマ」


提督『ただの言い訳なんだけど、逆にとらえて、神風型以外、そして艦歴以外の艦娘との関りを持つ機会だと思ってほしい。ここも随分と多国籍になったしな、かつてない規模の艦隊になりつつある。得られるものは多いと思うんだ?』


那智『指揮官からしてこの様だ、前代未聞だろう?』


旗風「それも心配の一つなのですが…春姉さん…」


春風「大丈夫ですよ、良くしてもらっています」


長門「見ている限りでは大丈夫だぞ。何かあったら、この長門が止めて見せよう」


神通「ナニもありません」


鈴谷「そーだよ!ナニするのは鈴谷なんだし!」


熊野「また騒動の火種をばら撒くもんじゃありませんわ。もう何名かはこっちを見ていましてよ」


金剛「……」


Ark Royal「……」


龍田「……」


最上「怖いんだけど。なんか無表情でこっち見られると怖いんだけど」


提督『そんな旗風さんですが。間宮さんからよく名前聞くね。厨房の方から』


那智『ほう』


提督『お菓子作りにハマっているそうで。あれだね、古今東西、お菓子作りは一定数の人気があるね』


那智『それも私には出来ないことだな。貴様はどうなのだ?今や男とて厨房に立つ時代だろう?』


提督『手抜き料理でいいならまぁ、なんとか』


那智『酒の肴…は料理に入らんだろうしな…』


提督『ちゃんと入るだろ。なっちゃんのあれ、また食べたいな♡』


那智『なっちゃんやめろ。私のなんか、鳳翔さんの劣化版と言うのもおこがましい』


提督『んまー女が作った出来立ての料理をそう無下にはせんさ。敵じゃあるまいし』


那智『劣化版については否定しないんだな』


提督『別格すぎるんだもん』


那智『変に気を遣われないだけいいか。それで、旗風は普段どんなのを?』


提督『いっこうに食わせてくれないから味は知らにゃい。けど、間宮さんの撮った写真曰く、和菓子…それも単に羊羹とか饅頭じゃなくて、ほらあれ、うぐいすの形とか花の形とかにコネて作るやつ。なんてったっけ』


那智『…ねりきり?』


提督『そうそれだ。いい感じにデフォルメしてあってな、なかなかに可愛らしい造形だった。抽象化することで受け手に想像の楽しさを与えつつも、四季の風味がしっかりと伝わるそれは、なるほど手先の器用さ以外にも求められるものは多い。服装にとどまらず、古きよき和についての理解が総合的に深いとみえる』


那智『随分と買っているようだな』


提督『ん。……ほらこれ、旗風作』スッ


那智『……これを旗風が…!?旗風、なぜ言ってくれなかったのだ。素晴らしい腕じゃないか』


旗風「そ、そんな…ただの趣味なので…」カアァ


提督『味については、間宮さん曰く筋はいいと。経験による向上の余地が大いに期待できるとのこと。…ふむ。今度食ってみたいな。旗風!今度春風に出すついでに、司令部全員分たのむ!目で舌で手で鼻を刺激する芸術品ならば、きっといい作戦が浮かぶはずだ。むろん、タダでとは言わん、こういう時にこそ私財をはたくべきだしな』


那智『妙高型もだ。その腕に見合った代価は用意するぞ』


提督『いいなぁ、こういう才があるのは。とくに立体物の抽象化の能力。簡単な形のはずなのに、どうしてああも表情を出せるのか…オレにゃ出来ん』


那智『団子でいいなら作れるぞ』


提督『不思議なのよね、最初は団子みたいに手の上でコロコロ転がしているだけなのに。気付いたら鳥とか花になってるの』


那智『それを職人の技というのだろうな』


旗風「な、なんだか大事に…」オロオロ


春風「いいじゃないですか。旗風の腕が司令官様の審美眼にとまったのよ?この際だから大作に手をかけてみたら?」


Ark Royal「Warspite。あれいいな」キラキラ


Warspite「美しいわね。一度実物を見てみたいわ」


Iowa「前のexchangeの時にはまだいなかったもんね!」


Bismarck「なんで日本人ってああいうの上手なのかしらね」


Гангут два「鶴なら折れるようになったぞ」オリオリ


Bismarck「…それ紙飛行機じゃない?」


Гангут два「うむ、翔「鶴」の艦載機だ」フフーン


Bismarck「Halt den Mund」


提督『比較的最近やってきてくれた神風型。その成長具合が楽しみで仕方ない限りだな』


那智『間違っても手を出すなよ、いいな?』


提督『信用ないなぁ』


那智『ことセクハラに関しては、な』ハァ


提督『んもー、部下から疑われるとは心外だわん』


那智『グダグダいうな。事実に基づいた忠告だ、言ってもらえるだけ好かれてると思え』


提督『あーい…。んじゃ、神風型はこんなところかな。引き続きMCはなっちゃんの』


後書き

はい、こんな感じで。

当たり前のように出した、夕立が春風に謝った原因になるエピソードは、まだ出てきていません。しかしちゃんと触れるので、お待ちください。(考え無しに出したとか言えない…)

概要通り、○○型で分けることにしました。
前書きでの施設説明は、「こんなのあったら艦娘が楽しそうだな~」と妄想しながら勝手に横須賀を舞台に建てました。とくに物語で使う予定はありませんが、自己満足用に。

次は睦月型かな?

ぽつぽつ書いていきますん、よろしくお願いします。


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1: 陽炎型・村雨のファン 2019-02-24 00:32:00 ID: S:-eo1_m

駆逐艦は型ごとになったのか。と言うことは更新ペースがあがりますよね?ね?

陽炎型楽しみにしてます。

2: ポチという名のネコ 2019-02-24 08:20:23 ID: S:hKrW2-

コメント、評価、お気に入りありがとうございます!

えっとですね、はい、早くなると思います、なります、してみせます。だからちょっと待ってくだち(懇願)。頑張って書きます!

3: SS好きの名無しさん 2019-02-25 01:29:37 ID: S:8gwUU1

どの子とは言わないけど艦これ自体改ニになれない艦娘明確に馬鹿にした
ネタ少し前にしたせいでカタログスペック云々に馬鹿らしさ感じるんだよな。
結局性能しか評価する気が無いのかよっていう

4: SS好きの名無しさん 2019-02-25 02:30:43 ID: S:SfwGGe

このSSすごく好きでいつもたのしみにしてます!
でも相槌をうつのが那智っていうのが少しだけ不満……
偉そうなところが聞いてていらつく

5: ポチという名のネコ 2019-02-25 08:54:51 ID: S:26GFR8

コメント、評価、お気に入りありがとうございます!

ちょっと捕捉です。

春風の扱いには、提督が語った以外にも(私の趣味以外にも)理由あってのことで、今回それについて提督が言及しなかったのは、今後の物語展開の時に使おうかと思っています。

この作品では、艤装スペックはさほど重視していません。使いこなせなきゃ意味無いよね、ってスタンスです。しかしWarspiteや那智が性能で見たのは、神風型全体が物語中で新米の部類に入るため、最も有力な判断材料だったから、ということです。提督のように毎日不特定多数の艦娘と遊んでいるわけではないので、私生活についての把握がしきれていない所があります。阿賀野の件でもあったように、記録だけしか見てないとゲシゲシ言われたりします。

6: ポチという名のネコ 2019-02-25 09:21:19 ID: S:oUsYI6

那智を相方に起用したのは、青葉や摩耶とはまた違った性格であり、かつ教官ポジでもあったからです。前述のとおり、新米艦娘には戦果が少なく鎮守府での生活も慣れきっていないため、その人を見るうえでの判断材料が少ない設定です。なので、教官ポジでないと艦娘→艦娘の印象が希薄になってしまうかなと思い教官キャラの妙高型、中でもアニメでは影の薄かった那智にしました。

那智を教官キャラに設定しましたが、出すタイミングと書き方に問題点があると反省しました。

読んでいただいた方や那智好きの方に不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。駆逐編での相方は型2つ分で交代予定でしたので、次の睦月型にて、那智へのイメージが右肩上がりになるよう、挽回させてください。

未熟な点が多く、見るに堪えない文章力ですが、続けていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

7: SS好きの名無しさん 2019-02-25 20:58:47 ID: S:ifs8of

那智を使ったのにはそんな理由があったんですか!
軽々しくイラつくっていってすみません汗
続きをたのしみにしてます

8: SS好きの名無しさん 2019-03-22 18:45:44 ID: S:Bvg9y7

続きが早く読みたいー!


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