2015-04-22 14:24:28 更新

概要

μ'sの奇妙な冒険スターダストガールズエジプト編の続編です。前作からどうぞ。ちょっとずつ更新していきます。


前書き

オリジナルの展開も予定しています。ご了承ください。


第28話『オシリス神その1』


エジプトに入ってからの敵スタンド使いの猛攻撃を耐え抜き、遂に穂乃果一行はカイロに到着した!


彼女らはカイロ市内で写真に現れた建物を探して聞き込みをしていたッ!


海未「ご存知ないですか?」


店主「ここはカフェですから、なにか頼んでいただきたいですね」


希「アイスティーを7つ!」


一同「ゴクゴク」


店主「私は見たことないですねぇこの建物は」


にこ「そう…なのね」


真姫「カイロの人口は600万程度、建物だけでも2、300万はあるわ」


絵里「そう簡単に見つからないってことね」


穂乃果「根気のいる作業になりそうだね」


客「……」フリフリ


凛「お客さんもダメにゃ」


海未「仕方ないですね。次のお店に…」


???「その建物なら、知っていますよ」


一同「えっ!?」


???「この屋根、この形、間違いない。あの建物です」


海未「あ、あなた知っているのですか!?」


???「ええ、知っていますとも」


絵里「ラッキーね!こんなに早く見つかるとは」


にこ「どこにあるのよ」


???「タダで教えるんですか?」


希「それもそうやな。10ポンド渡そうやん」


???「お金は必要ないです。あなた方賭け事は好きですか?」


真姫「唐突ね。どういうこと?」


???「賭け事がお好きかと聞いてるんです」


穂乃果「穂乃果たちと賭けをしたいんだね?」


???「グッド!物分かりの良い人です」


凛「でも凛たち急いでて…」


???「賭け事なんてのはなんでもできるんですよ。例えば…これ」ポイ


海未「お肉ですか?」


???「あそこの塀の上に猫がいます。あの猫がどちらの肉を先に食べるかで賭けませんか」


にこ「いきなり始めたわね」


絵里「いいわ!右よ!右!右のお肉に賭けるわ!」


真姫「ちょっとエリー」


???「グッド!楽しくなってきた。じゃあ私は左に賭けます」


絵里「ところであなたが負けたら建物の情報を話すとして、私が負けたら何を渡すのかしら?70ポンドくらい?」


???「そうですねぇ、魂なんてのはどうですか?」


にこ「は?」


凛「ちょっと寒くないかにゃ」


希「(なあ穂乃果ちゃん、この人怪しくない?)」


穂乃果「(変なこと言ってるしちょっと怪しいよね)」


希「(妙な動きをしたらスタープラチナ叩き込んでくれる?)」


穂乃果「(了解)」


絵里「はいはい分かったわよ」


???「猫が降りてきましたよ」


絵里(絶対右よ!私が猫なら大きく見える右を選ぶ!)


猫「……」クルッ


絵里「あれっ!?右のお肉を取る直前に方向転換!?」


???「私の勝ちですね」


希「何やってるんえりち」


絵里「おかしいわね」


???「では約束通り支払ってもらいますよ、魂を」


海未「なに言って…」


絵里「……」ガクッ


希「えりち!」


穂乃果「この人は、スタンド使い!」


オシリス神「………」グニグニ パンッ


真姫「エリーに脈がないわ…完全に死んでる…」


???「言ったじゃないですか、魂を賭けると」


相川涼「申し遅れました。私は相川涼。賭けに負けた相手の魂を抜き取るオシリス神のスタンド使いです」


涼「因みにこの猫は私の猫です」


にこ「!?そんなのイカサマじゃないの!?」ガシッ


涼「うっ、そのまま私を殺しますか?いいでしょうおやりなさい。ただし絢瀬絵里も二度と帰ってきませんけどね」


にこ「くっ!」パッ


涼「さあ次はどなたですか?そのまま逃げたっていいんですよ?」


海未「…私が行きます」


希「海未ちゃん!なにか策があるんか?」


海未「私の得意分野、トランプのババ抜きで勝負です!私の魂を賭けましょう!」


穂乃果「!?海未ちゃん?それはやめといたほうが…」


海未「任せてください穂乃果。必ず絵里を助けます」


涼「いいでしょう。では…」


数分後 両者残り二枚


涼「こっちかなぁ?」


海未「……」パァァ


涼「こっちかなぁ?」


海未「……」ドーン


涼「…さっきのほうですね」スパッ


海未「あぁ!」


穂乃果「だから言ったのに…」


真姫「海未、顔に出すぎよ」


海未「そんなぁ!自信があったんですよ!」


涼「面白い試合でしたよ?いろんな意味で」


海未「……」ガクッ


希「海未ちゃん!」


オシリス神「……」グニグニ パンッ


涼「私の方にババがあったので最初に端に小さい傷をつけておいたのですが、杞憂でしたね」


穂乃果「これは、うん、しょうがないよ。私が止めないのが悪かったよ」


涼「次はどなたですか?ふふふ…」


To be continued…


第29話『オシリス神その2』


涼「次はどなたですか?」


真姫「腹立つわね!イカサマ師のくせに!」


涼「ばれなければイカサマとは言わないんですよ」


凛「うっとおしいにゃぁ!」


にこ「…あんたたちちょっと黙ってなさい。次は私が相手よ。私が魂を賭ける」


涼「グッド。なにで戦うんです?」


にこ「トランプで勝負よ。でもあんたのトランプは信用ならないから…マスター!新品のトランプ持ってる?」


店主「まあありますが」


にこ「持ってきてちょうだい」


店主「今ですか?」


にこ「早くして!」


店主「は、はいぃ!」


希「(にこっちかなりイラついてるなぁ)」


穂乃果「(なんか策があるならいいんだけどね)」


にこ「このトランプでブラックジャック一発勝負よ!」


涼「グッド。先にトランプを調べさせてもらっても?」


にこ「いいわよ?その後ちゃんとカードはきるけどね」


涼「……」パラパラ


涼「大丈夫そうですね」


にこ「じゃあきるわよ?」チャキチャキ


にこ(バカね。私にきるの任せたら仕組まれるのよ。勝ったわ。上から1.2.4枚目を絵札、つまり10点のカードにしておく)スッ


にこ(そして3枚目をAつまり1or11点のカードにして私から一枚ずつカードを二枚引いていく)スッ


にこ(こうすれば私の初期手札は21、あいつの初期手札は20。このトランプは今持ってきたやつだしA狙いで追加引きなんていうリスキーな真似はしないでしょう)スッ


にこ(手先だけは器用なのよねぇにこは)スッ


にこ(完璧だわ。勝てる!)


にこ「きり終わったわよ。ディーラーをつけても信用ならないからお互い交互に引いていきましょう。私から引いていくわね」スッ


涼「いいでしょう」スッ


にこ(バカね)スッ


にこ(!?な、なんで!?)


にこ「な!」


涼「?な、とはなんですか?」


にこ「なんでもないわよ!」


にこ(なぜ上から三枚目が絵札なの!?きちんと並べたからそんなはず…)


涼「私ももう一枚引きます」スッ


涼「これでお互い二枚ですね」


にこ「そ、そうね。どうする?あなたは追加で引くかしら?」


涼「私は…うーん悩ましいところですがやめておきましょうかね」


にこ「そ、そうなの。私も…いいわ」


希「(にこっちなんかメッチャ動揺してない?)」


穂乃果「(なんかおかしいね。言い出したくらいだから何か仕掛けたんだろうけど)」


にこ(どこかでミスしたんでしょうけどこれでも私は20ある。大丈夫なはずよ…。大丈夫、大丈夫よ。絶対…)


涼「じゃあオープンしましょうか」


にこ「い、いいわよ…」


涼、にこ「オープン!」パッ


涼手札…K.A にこ手札…Q.K


にこ「ど、どうして…」


涼「危なかったですねぇ。ギリギリのいい戦いでした」


にこ「そんな、そんなはず…」ガクッ


真姫「にこちゃん!」


にこ魂(私がみんなを守らなきゃいけないのに…)


オシリス神「……」グニグニ パンッ


涼「三人分も手に入りましたね」


穂乃果「あなた、今回もイカサマしたんだね?」


涼「断っておきますが先にイカサマをしたのは彼女ですよ?」


涼「カードをきると言いだすからまあ仕組まれるだろうなと思ったのでそれを利用させてもらいました」ペラッ


凛「!?カードが3枚!なんでにゃ!」


希「ダブルリフト…」


涼「正解です。まあ、それの応用版ですがね。二枚同時に引いたんですよ。一枚だけ引いているように見せながら」


涼「そうしたら案の定彼女の順番でブラックシャックが出来上がるようになってたんです」


穂乃果「にこちゃんが動揺してたのは予想と違うカードが出てきたからなんだね」


涼「策士策に溺れる、ですよ」


希「メッチャしっかり見てたけど気づかんかった。この人のトランプのテクニックは普通じゃないで…」


凛「にこちゃんまで魂抜かれちゃったにゃ…」


涼「まだ続けますか?まあよく考えてください。チョコレートなんてどうです?」


希「あんた、ええ加減にせえよ…」


真姫「……トランプはダメなのね、希」


希「真姫ちゃん、何する気や」


真姫「……次の相手は私よ!私が魂を賭けるわ」


凛「真姫ちゃん!危険にゃ!相手はイカサマ師なんだよ!?」


真姫「分かってるわ。だからイカサマができないようなゲームをするのよ」


真姫「表面張力って分かるかしら?」トポトポ


涼「溢れそうで溢れないギリギリの時に発生している力ね」


凛「すごいにゃ、この人頭いい」


真姫「凛、常識よ」


真姫「ルールは簡単よ。この水がなみなみ入ったコップにお互いコインを入れていく。こぼしたほうが負けよ」


涼「面白いゲームですね。まあ負けないけどね。調べさせてもらっても?」


真姫「構わないわ」


涼「……」カサカサ


涼「大丈夫そうですね」


真姫「あなたから始めていいわよ?穂乃果、スタープラチナでイカサマを見張っておいて」


穂乃果「りょーかい!スタプラ出番だよ!」オリャァ


涼「これはコインは一枚ずつでなければいけませんか?」


真姫「別に一枚とは限らないけど」


涼「では…」チャキ


凛「ご、5枚も!?」


真姫「バカ!水面に波が立つわよ!」


涼「静かにしてください」ソーッ


ポチャン


涼「はぁはぁ。危なかったです。お次どうぞ」


真姫「強心臓なのね。リュウさん」


涼「私の名前はリョウです。間違えないでください」


真姫「そうだったかしら。ごめんなさいね」


真姫「私は一枚にしようかしら」


真姫「いくわよ〜…」ソーッ


穂乃果(真姫ちゃん!コインの裏に脱脂綿を….)


希(水滴がしたたり落ちてる。カサ増ししてるんや!)


穂乃果(イカサマを見張っておくように言ってたけど自分がイカサマをするとは…)


希(根っからのギャンブラーやね)


真姫「……」ポチャン


真姫「ふう危なかったわね」


真姫(完璧よ!これでもう一枚も入らない!)


真姫「あなたの番よ。リョウコさん」


涼「私の名前はリョウです!それ以上でも以下でもない!」


穂乃果(さらにわざと名前を間違えることで相手の動揺をさそう、どこまでも策士だね)


涼「ふぅ…こちらからでは影があって暗いので入れづらいですね。横に移動しても?」


真姫「いいわよ?」(まあどうせ無理だけどね)


涼「ありがとうございます」ガタッ


涼「……」ソーッ


涼「…あなたはもうこれ以上コインは入らないと思っている。そうですね?」


涼「まあ、違うんですよねこれが」


ポチャン


ほののぞまき「!?」


涼「さあ、あなたの番です」


真姫「そんな!入るわけが!」


涼「なんで、入るわけないんですか?」


真姫「う、うそよ。そんなわけ…」


真姫「はぁはぁはぁはぁ…」


真姫「……」ガクッ


凛「真姫ちゃん!」


涼「西木野真姫は負けを心の中で認めた。だから魂が外に出たんですよ」


オシリス神「……」グニグニ パンッ


涼「これで4枚目。揃ってきましたね」


穂乃果「……これは!?」


希「どうしたんや穂乃果ちゃん」


穂乃果「これがさっき一枚コインが入ったトリックなんだね」


涼「もう手遅れですけどね」


凛「甘い匂いがするにゃ…」


希「チョコレートか…」


穂乃果「おそらくコップを調べると言って下に置いておいたんだね」


凛「でも!そのチョコレートが都合よく自分の番の時に溶けるの!?」


希「移動、したんやな。コイン入れる時の場所を」


穂乃果「その時に日光が直接当たり始めたんだよ。だから溶けるタイミングを調整できた」


涼「高坂穂乃果。あまり頭は回らないと聞いていたが、旅の中で成長しているみたいですね」


希「くっ、ウチがしっかりせないかんのに!」


希(あの作戦でいけるか?穂乃果ちゃんがいればなんとかなるか。信じるんや!)


希「次の相手はウチや」


涼「グッド!何で勝負するんですか?」


希「ポーカーで勝負や!」バァーン


ほのりん「!?」


凛「希ちゃん!そいつはとんでもないテクニックを持ってるんだよ!?」


穂乃果「せめて違うゲームにしようよ!」


涼「いいですね〜。私の得意なゲームだ」


凛「希ちゃん!」


希「いや、大丈夫だよ凛ちゃん。」


希「(あと穂乃果ちゃん。ちょっと手伝って欲しいことがあるんやけど…)」コソコソ


穂乃果「(それだけでいいの?)」


希「(大丈夫や。ウチを信じるんや)」


希「ウチは魂を賭ける!ウチが勝ったらみんなの魂を返してもらうでッ!」


涼「グッド!楽しくなりそうです」


希・涼「勝負!」


To be continued…


第30話『オシリス神その3』


前回までのμsの奇妙な冒険


絵里「右の肉の前で方向転換!?」


海未「ババ抜きで勝負です!」


にこ(きちんと並べたはずッ!?)


真姫(コインはもう一枚も入らないはずなのに!?)


穂乃果「チョコレートを…」


凛「みんな魂が…」


希「ポーカーで勝負や!」


涼「グッド!」


♪かーべーはHiHiHiこわせーるもーのさ


希「ゲームに入る前に一つ確認しておきたいことがあるんよ」


希「ちょっときってみて」


涼「え?あ、はい」チャキチャキ


希「好きなカードをあなただけみてみてくれへん?」


涼「見ましたが」ペラッ


穂乃果「ハートの5」


涼「!?」


穂乃果「そのカードはハートの5だよ。上から順番にクラブの7、ハートの10、ダイヤの6だね。一番下まで言えるよ」


涼「!?あ、合っている。それがスタープラチナの能力ですか。ですが見られない角度できればいいこと」


希「そうやね。でもこれで穂乃果ちゃんの監視の厳しさが理解できたんとちがう?」


希「トランプはさっきにこっちが使った新品のやつを使うで。調べさせてな。穂乃果ちゃん。スタープラチナよろしくな」


穂乃果「うけたまわりぃ!」シュイーン


涼「どうぞ」パラパラ


涼(556…いや560ページだな)


P560 バァーン


涼(今日も絶好調だ)


涼は触っただけでカードが何枚あるか、カードがどう並んでいるか瞬間的に記憶してしまうのであるッ!


希「確認終わったで。ゲームを始めようやん」


涼「先にきっていいですよ」


希「はーい」チャキチャキ


希「あんさんの番やで」


涼「どうも」チャキチャキ


涼「終わりましたよ」


涼「オープンザゲームです」


希「ハートの6や」ペラッ


涼「クラブの10ディーラーは私ですね」ペラッ


涼「配りますよ」


涼「希へ。私へ。希へ。私へ」パッ ガシィッ ボキッ


涼「いぃぃぃっ!痛っ!」


穂乃果「イカサマはできないってわからなかったのかなぁ。スタンドは理解してきたつもりだけど力加減がどうもね」


涼「な、なんてやつですか!ゆ、指を折るなんて…」


穂乃果「優しい方だと思うよ?指を切らなかっただけ」


凛「なんか穂乃果ちゃん脅し方上手くなってないかにゃ?」


希「ふむ、セカンドディールやな。ウチやとやっぱり目が追いつかん。穂乃果ちゃんに頼んでおいてよかったわ。あんたは信じられんな。関係ない人にディーラーを頼もうやん」


希「凛ちゃん。あの丘の上の男の子を呼んできてくれへん?」


凛「わかったにゃ!」


涼「よ、よく見破りました。この指はその罰として受けておきます」スパパパパパパ


涼「ポーカーをするためにコインを6分割しました。ポーカーは賭け金をあげたり降りたりすることもできる。1枚じゃ成立しない」


涼「私のコインは24枚。あなたのコインはあなた自身の魂の6枚です。最低賭け金は3枚。6枚取って始めて魂を取り戻すこととします。いいですね?」


希「了解やん」


少年「では配りますね」パッパッパッ


涼「2枚チェンジで」


希「ウチも2枚チェンジや」ジロッ


涼「おお、怖いですね。もしかしてなにか揃ってるんじゃあないですか?」


涼「ここは様子見で絢瀬絵里の魂を3枚」


希「ウチも3枚や。コール」


希「9.10のツーペアや」


涼「悪いですね。ツーペア、J.Q」


涼「危ない危ない。ギリギリの戦いでしたね」


涼「では。このコインは私のものです」


希「ネクストゲームや」


涼「もしかしたらラストゲームになるかもしれませんね」


少年「配ります」パッパッパッパッ


少年(涼さん。言いつけ通り希にはブタのカードを配りました)


涼「1枚チェンジです」


涼(Kのフォアカードですか…ん?)


涼「ちょっと?早く手札を見たらどうなんですか?」


希「このままでいいんよ」


涼「は?聞き間違えですかね?このままでいいと?」


希「言葉通りや。このままでいい」


涼「そんなことは分かってます!私が言いたいのはあなたは手札をまだ見ていないということです!」


希「…このままでいい言うてるやろ。それより穂乃果ちゃん。凛ちゃん」


ほのりん「ん?」


希コソコソ


穂乃果「オッケー!」


凛「それはいいんだけどね?なんで手札を見ないの?」


希「凛ちゃん。仲間は信じるもんやで」ニコッ


希「涼さん。ウチは自分の魂コイン3枚と穂乃果ちゃんと凛ちゃんの魂を賭ける」


涼「なにッ!?手札を見てないのに!?」


涼(!?いや、ハッタリですね)


涼(この少年だけでなくこの付近のすべての人間が私の味方です。希にはブタのカードが行っているはず)


涼(ならば、少し逆におどかしてみましょう)


涼「いいでしょう。ではあなたからもらった3枚と絢瀬絵里、園田海未の魂を賭けます。さらに!矢澤にこ、西木野真姫の魂をレイズしますッ!」


ほののぞりん「!?」


凛「でも希ちゃんにはもう賭けるチップがないにゃ!」


涼「私のスタンドは一筆いただくだけで効力を発揮します」


涼「あなたがたにはまだ仲間がいるでしょう?病院に一人と…あと一頭はどこにいるんですかね」


凛「まさか!かよちんとアルパカさん!?」


涼(よしよし。驚いてますね。希も絶望の色に染まりますよ。こんななめた真似をされたらプライドをズタズタにして勝たないと気が済みません)


希「分かったよ。賭けようやん。2人の魂を」


涼「い、いいんですか?」


希「勝手すぎるかな?」


希(穂乃果ちゃん今や!)


穂乃果(ふんっ!)ササササ


涼「!?い、今なにをしたんですか!?なぜ髪型がモヒカンに!?髪の長さも相まってすごい高さにッ!」


希「なんのことや」


涼「くっ!」


涼(スタープラチナですか!?私の見てない隙にカードをすり替えを……!?)


涼「な、なんでジュースを飲んでるんですか!?さっきまでなかったのに!?」


希「海未ちゃんな、コーラ飲むとおこるんよ。体によくないです!って。だから今のうちかなぁって」


穂乃果「うんうん!海未ちゃんもっと優しくしてくれてもいいのにね!」


涼(な、なめきってますね!私の手札に勝つにはAのフォアカード、ストレートフラッシュ、ジョーカーを含むファイブカードしかありません)


涼(いくらなんでも5枚も全てをすり替えるなんて無理…なはずです!この私にハッタリなど。こ、このままコールです)


涼「い、いいでしょう。私の手札は!」


希「待つんや。まだウチのレイズが終わっとらん」


涼「え!?えぇ!?な、なんですって!?」


涼「あなたには、もう、か、賭けるものが、ないですよ!?」


希「ウチは…ウチの学校の理事長の魂を賭けるッ!」


凛「何言ってるの!?理事長の魂なんか使っていいの!?」


希「ウチらがA-RISEと戦って有名スタンドアイドルにならな学校は無くなってしまう」


希「それなら恨まんやろ」


涼「だ、だとしても私には賭けるものがッ!」


希「相応のもんをかけてもらわな。せやなぁ…A-RISEのスタンドの秘密でどう?」


涼「!?そ、そんなッ!」


穂乃果「その様子、知ってるみたいだね」


希「さあ!賭けるんか!?賭けないんか!?決めてもらうで!?涼さん!!」


涼「かはぁ!」


涼(か、賭けてやります!わ、私は最強の博打打ちです!)


涼(こ、コールといいますよ、コールと)


涼「かっ、こっ!」


涼(こ、声が出ない!び、ビビってしまっている!)


涼(コールと!コールと言うんです!)


涼(コール、コール、コール!)


涼「……」プシュー


凛「あ!この人立ったまま気を失ってる!器用にゃ!」


穂乃果「絵里ちゃんたちの魂が!」


希「あいつは心の中で賭けを降りたんや。だから魂が解放されたんよ。ウチらの勝ちや」


えりうみにこまき「……ん?」


凛「希ちゃん!それよりあんなに賭けたんだから強いカードだったんだよね!?」ペラッ


意外ッ!それはどこまでもブタのカードッ!


凛「にゃにゃにゃにゃにゃにゃ!?こんなカードにあそこまで賭けてたの!?」


希「役なかったんか。知ってたらヒヤヒヤもんやで」


凛「いやいやいやいや!そうじゃなくて!」


穂乃果「ほ、穂乃果もてっきりスタープラチナで希ちゃんの周辺いじってる間に何かやってるものかと…」


海未「希、ありがとうございました」


希「ええんよ。困った時はお互い様や」


希「でも海未ちゃんババ抜きはもっと鍛えた方がええで?顔からもろバレや」


海未「顔に出してないつもりなんですが…」


絵里「よくわからないけど希がやってくれたみたいね」


にこ「ホント、わけわからない間に魂抜かれた人と違ってありがたいわね」


絵里「あなただって負けたでしょ!?」


にこ「にこはちゃんとイカサマしたんですぅ!」


真姫「まあまあ、どっちもどっちでしょ?」


えりにこ「お前が言うな!」


これがギャグユニットBiBiの誕生のきっかけである


希「それにしても強敵やったなぁ」


穂乃果「そうだね。なにせ一度に私たちを全滅させに来たんだから」


真姫「そういえば凛。最近活躍してないわね」


凛「今回凛は自分の性格的に賭け事に向いてないと思っただけにゃ。仕掛けて返り討ちにあうよりましにゃ」


にこまき「……」


穂乃果「さあ、聞き込みを続けるよ!」


一同「おー!」


To be continued…


第31話『隼と彼方前編』


A-RISEの館


隼「やっぱりここの空気は重たいわね」


隼(ツバサはどこにいるのかしら)ガシャン


隼「ん?」


隼「あぁ。世界のスクールアイドルのデータベースか」


隼「思ったよりデータに基づいて色々策を講じてるのよね」


隼「それがまあ怖いんだけど」


書斎


隼(ツバサはどこだろう)


???「何か…用なの?」


隼「!?ツ、ツバサさん…」


隼(この人の前にくると萎縮してしまう!)


綺羅ツバサ「何か用があるのかと聞いているのよ?」


隼「き、京子さんと奈々子さんがやられました」


ツバサ「それで?」


隼「え?そ、それを報告に」


ツバサ「違うわよ。あなた。あなたはいつになったら穂乃果たちを倒してくれるの?」


ツバサ「忠誠を誓ってくれると言ってくれたけれども、一向に倒す気配がないじゃあないの」


ツバサ「情報連絡員なら誰でもできるのよ?」


隼「こ、今回は!ちゃんと倒してきますよ。彼方とコンビを組んだら敵なしなはずです」


ツバサ「ふーん。期待してるわよ」スッ


隼(なに呑気に椅子に座って本なんか読んでるのよ)


隼(こいつを倒せばこんなプレッシャーを感じずに金稼ぎができる!)


ツバサ「早く行かないの?」


隼(幸いこちらには気づいてない。エンペラーの十八番は接近からの暗殺よ)チャキ


隼(ほら。ここまでしても気づいてない。実はこの人弱いんじゃないの?)


ツバサ「本当に、私を撃つ気なの?」サッ


隼「なっ!?」


ツバサ「撃つ瞬間、汗ひとつかいていない。冷静ね。気に入ったわ」


ツバサ「期待してるわよ。隼」テクテク


隼「……」ダラダラ


隼(い、今何が起きたの!?全く動きが見えなかった…気づいたら背後に…)


隼「あれが…ワールド…」


隼「一生ついて行きますよ!ツバサさん」


飛行機内


アナウンス「アスワンからの長旅お疲れ様でした。間も無くカイロに到着いたします…」


空港タクシー乗り場


隼「……」コツコツ


彼方「……」テクテク


やられ役っぽいモブ1「おっと姉ちゃんこのタクシーは俺らが先に乗るぜ。惜しかったなぁ」


やられ役っぽいモブ2「じゃあな!」


隼「……」チャキ パンッ


やられ役(ry「俺の耳がぁぁぁ!」


隼「ホテルlily whiteまで」


タクシー内


隼「いい?これからはこの隼とコンビを組むのよ?」


彼方「……だるい」


隼「ちょっと?話聞いてんの!?」


トト神「私は近江彼方。こいつは黒崎隼。私が妹の見舞いに行こうと思ったところを突然連れ去った嫌な奴」


隼「あなたのスタンドトト神は予言ができるんでしょ?ちゃんと使いなさいよ?」


彼方「……気持ち悪い」


隼「飛行機酔い!?今更!?ちょっ、ここで吐かないでよ!?」


トト神「でも妹の遥の仇を取るために面倒だけど隼とコンビを組むことにしました」


道中


隼「いつまで日陰にいんのよ!」


彼方「暑い…」


隼「本当にやってけんのかなぁ」


隼「あんたの本は予言が出るらしいけど。それで妹さんやられたんでしょ?」


彼方「あの子は慌てて穂乃果に化けてしまったから…。違う人に化けてたら穂乃果が爆発したはず」


隼「信用ならないなぁ。!?白いページに絵が出てきた!」


トト神「彼方は面倒だけど隼とコンビを組むことにしました!えらい!」


トト神「道中でメッチャ金持ちそうな女の人と屈強な男が歩いているよ」


トト神「隼はその女の人めがけてキック!女の人は大喜び!宝石をもらっちゃった!ラッキー!」


隼「信じられるかぁ!私はそんなに見境なく暴力振るわないわよ!」


テクテク


隼「ほら!それらしき人たちがいたけど蹴らなかったじゃない!予言ははずr…!?」テクテク


隼「はっ!」ドゴッ


女「きゃあ!」


つよそうなおとこ「お嬢様!」


つよそうなおとこ「急に何しやがる!」


女「!?さ、サソリが!あなたが服の中に入ろうとしていたサソリを潰してくれたのですね!」


隼「はぁはぁ。間に合ってよかったわ」


つよそうな(ry「これは猛毒を持っているサソリだ!助けてくれてありがとう」


女「お礼にこの宝石をあげるわ。本当にありがとう」


隼「こ、これはすごい!彼方と組めば最強のコンビだ!」


カイロ市内


やねのおじさん「俺は長いことカイロで屋根を直してるがこの辺では見たことないなあ」


絵里「そうなのね」


やねのおじさん「でも見たことないなら多分最近の建物だろう。南に行くにつれてここの建物は新しくなっていくから参考にしな」


絵里「わかったわ。ありがとうおじさん」


海未「どうでした?」


絵里「わからないみたい。とりあえず南に向かってみましょう」


穂乃果「でも感じるよね。強大なスタンドのパワーを。もうすぐ近くだと思う」


建物の陰


隼「懐かしの連中だなぁ」


隼「彼方!いつまでそんな隅っこにいるのよ」


彼方「戦いとか面倒だし」


隼「あんたの予言が完璧なのは分かったよ。でもこの次の予言はどうもなぁ」


トト神「遂に見つけた穂乃果一行。でも街中でエンペラーは使ってはいけません」


トト神「隼は絵里の鼻に指をつっこみーの!?」


トト神「ラッキー隼!全員血を流して気絶。皆殺しのチャンス到来だぁ!」


隼「なんなのよこれは!意味わかんないわよ!鼻に指をつっこむってもう何のためかもわからないじゃない!」


彼方「…トト神の予言は絶対、100%なのよ」


隼「信じられるわけないでしょ!?そもそも絵里の鼻に指をつっこむまで近づけたならエンペラー使ったほうが早いし!」


隼「!?絵里がいない!まさか…」


絵里「動くんじゃあないわよ?」


絵里「どうも変な尾行者がいると思ったら久しぶりね隼。希が死んでたらこの場で殺してるわよ」


隼「ひぃ!エンペラー!」ドスッ


隼「うっ!」


彼方(運命に逆らおうとするからそんな目にあうのよ。早く鼻に指を)



絵里「へんな真似をしないことね。あなた一人?いや、そんなわけはないわ」


絵里「あなたはパートナー選びの才能がある。どこかに隠れているわね?」


隼「くっ!」(なんとしても彼方はバレてはいけない!)


隼(彼方!あなた建物の陰から見えてるわよ!)


絵里「!?なに?なんか今その陰にいたわね?誰!?」


隼(絵里があっちを向いた。やるなら今しかない!)プスッ


絵里「!?な、なんの真似?」


隼(やったー!指をつっこんでやったぞ!全員気絶だ!)


隼(って!このあとどうするのよ!)


真姫「エリー?」


希「おかしいな。尾行者がいるとか言ってたけど」


穂乃果「おーい、絵里ちゃーん!」


絵里「ほ、穂乃果たちが、来るわよ?」


隼(どうすりゃいいのよ!?私はぁ!)


To be continued…


第32話『隼と彼方後編』


隼「えぇい!エンペラー!」チャキ


絵里「な、なに!?」


隼「わ、私の方が早いみたいね。大人しくしてもらうわよ」


絵里「くっ!」


穂乃果「絵里ちゃーん?」チラッ


絵里「あ、あはは」


希「なんだいるやん」


凛「さっきから呼んでたにゃ。返事してよー」


絵里「ご、ごめんなさいね。ちょっとね」


にこ「んー?」


壁の陰


隼(ちくしょー!なにが皆殺しのチャンスよ!こっちが大ピンチじゃない!)


隼(ほら早く適当に言い訳して追い払いなさい!)


にこ「絵里、そんなとこに突っ立ってどうしたのよ」


絵里「え?あぁ。これはね…えーっとぉ」


隼(壁の汚れが気になって落とそうとしてたと言いなさい!)


絵里「ほら!ここの壁。かなり汚かったから綺麗にしてたの。私って綺麗好きだから」


海未「あぁなんとなくわかる気がします」


絵里(なんとかして私の状況を伝えないと…そうだ!舌を使えば!)


絵里「そういうことだからちょっと先行ってて?すぐ追いつくから」


絵里(届けこの思い!)ベロー


真姫「?」


隼(どうしたの?なんでみんな黙るのよ)


穂乃果「絵里ちゃん?」


凛「あれって後ろにだれか…!?」


隼(絵里のやつ何かであいつらに私のことを伝えたなぁ!?こうなったらこいつだけでも!)


絵里「ヘックチュン!」


隼(なにぃ!?くしゃみだとぉ!?)


希「あいつは!」


海未「黒崎隼さんとか言いましたっけ」


絵里「ふっ!チャリオッツ!」ドスッ


隼「うはっ!」ガシャン


絵里「気をつけて!壁の後ろにまだだれかいるわ!」


隼(彼方、あなたの予言でこんなことになってしまったわよ…もうダメね)


トラック内


やられ役っぽいモブ1「兄貴ぃ!あの女ですよ!こんなとこに!」


やられ役っぽいモブ2「耳ぶっ飛ばしてくれた女か!ぶっ殺してやるッ!」


ツルッ キキーッ


穂乃果「あ、あれは!?」


ガシャーン


隼「す、すごい!一度に全員!?」


隼「鼻に指を入れたら予言の通りになった!」


彼方「倒すのはまだ早いです。予言を待ちましょう」


隼「おうけい!」


トト神「全員血を流して気絶だぁ!だけどすぐに倒そうとしてはダメです。穂乃果と凛はすぐに起き上がります」


穂乃果「うっ、うぅ…」


凛「だ、大丈夫?穂乃果ちゃん」


隼「反射神経の問題か」


隼「次の予言は?」


彼方「で、出たわ。最後の予知がッ!」


トト神「隼は近くに配管工の男を見つけます。彼らにパイプを開けてもらうとそこに12時きっかりにありったけスタンドを撃ち込みます!すると…」


トト神「穂乃果の頭を弾丸が貫いたぁ!」


隼「こ、これは!」


彼方「これを待ってたのよ」


隼「配管工ってのはあの人たちね。時間は…!?」


隼「ちょっと!あと3分しかないわよ!」


彼方「でも予言は絶対だから…」


隼「そうは言っても」


隼(時間決められると焦るのよねぇ)


隼「あなたたち!そこのパイプを今すぐ開けなさい!」


配管工「あぁ?なんでいきなりそんなこと」


隼「いいから!早くしないと撃ち殺すわよ!」チャキ


彼方「….隼、スタンドは普通の人には見えないわよ」


隼「は!」


配管工「んー?」


彼方「予言ではお金をあげるとあるわよ」


隼「そうか!ほら、金を渡すから!開けて!」


配管工「おかしなやつだ。パイプあけるだけに金をくれるなんて」


隼「ほら!これを…あれっ!?ない?しまった!ホテルに置いてきてしまったぁ!彼方!あなたにも少し予備で渡しておいたでしょ!?出しなさい!」


彼方「う、うん。はい、はy」ガシャン


隼「なにやってんのよ!」


配管工「小銭だが結構あるぞ?」


隼「あとでいくらでも拾っていいから早く開けて!」ピョンピョン


おばちゃん「お疲れ様ねいつも。もうすぐお昼だから休みにしたら?」


隼「何言ってんのよ!私が先だって!」


ガチャガチャ


配管工「ほら開けたぞ」


隼「サンクス!よし!腕時計を見て…今だ!」ドンドンドンドン


隼「よっしゃぁ!正午ぴったりに撃ち込んだわよ!これで!」


事故現場


穂乃果「絵里ちゃん大丈夫?」


絵里「な、なんとかね。あいつらは?」


穂乃果「わからない。いなくなったよ」


絵里「どこかに隠れたのね…へックチ!」


穂乃果「うぇ!?」シュンシュンシュンシュン


隼「な、なにぃ!なんで当たんないのよ!彼方!」


彼方「わ、わからない。私も初めて見た…」


隼「ちゃんと正午に撃ち込んだわよ!?」


カーラジオ「それでは正午をお知らせします」


隼「ん?」


隼「あぁ!私の時計進んでるじゃない!この場合どうなるの!?」


彼方「!?は、隼、あれ、こっちにくる」


ドスドスドスドス


隼「うへぁ!」


凛「なんかそっちですごい音したにゃ」


絵里「トラックはつっこんでくるしここはなんか危ないわね。みんなを助けてすぐ移動しましょう」


警察「死んでるのか?」


警察「いえ、重傷らしいです。しかも原因が分からんみたいで。額には弾丸のようなものがかすった跡があるんですが」


警察「数センチズレてたら死んでたろうな。運がいいやつだな」


彼方「今回の戦いで分かりました。私の能力は誰かを傷つけるためではなく、誰かを助けるために使うのがいい」


彼方「待ってて遙。すぐに行くから」グニュ


彼方「ん?」


アルパカ「うぅぅぅ!」


彼方「ご、ごめんなさいね。気付かなくて」


彼方「はっ!このアルパカは…」


トト神「そんなに人生の方向転換が簡単にできるならすぐに変わっていたはずです。彼方は隼と仲良く入院し、今まで以上に外に出なくなりました」


黒崎隼、近江彼方戦闘不能


To be continued…


第33話『地獄の門番南ことり前編』


前回までのμsの奇妙な冒険


絵里「この屋根知らない?」


やねのおじさん「ここら辺の建物じゃないなぁ」


穂乃果「でも強大なスタンドのパワーを感じる。もう少しなはずだよ!」


♪〜もっともっと踊らせてー〜♪


絵里「はあ。暑いわねぇ」


男「……」ススス


絵里「?」ススス


男「……」ススス


絵里「!?」スススススス


男「……」スススススス


絵里「なんなのよあなたは!」


男「気づけよ!ここは俺の縄張りなの!」


絵里「な、縄張り?」


貴族風の人「おお、貧しい旅の人。これで頑張りなさい」ハイ


絵里「え?」


男「なにもらってやがる!俺も異国風にしようかなぁ」


希「えりち!そこに座ったらあかんで」


希「すまんなぁ。この友達はここの勝手をよく知らないんよ」


希「ここでは物乞いにもルールがあってな。れっきとした仕事なんよ。奇妙だけどね。彼らの仕事を奪ったらあかんよ」


絵里「あなた物乞いなの!?そうなら先に言いなさいよ!」


男「俺は訳あって話しちゃいけない物乞いなの!」


男「というかよくみたらお前はよく当たる占いで有名な希じゃないか。日本の学生だから少しの間滞在してすぐに帰ってしまったらしいが」


希「お!覚えててくれたんか。嬉しいなぁ」


穂乃果「え!?希ちゃんエジプトきたことあるの!?」


凛「しかも有名人にゃ!」


希「前にエジプト来た時に少しタロット占いしたら当たりまくったらしくてなぁ。ちょっとした評判になったんよ」


海未「希にそんなことがあったとは」


にこ「どこまでも謎なやつね」


真姫「当たるなら私も是非やって欲しいわね」


希「真姫ちゃんは彼氏いない歴17年ってでたよ?」


真姫「私まだ15よ…」


希「そんなよく当たる希からお願いやわ。この建物を探してきてくれへん?」ペラッ


男「…ふむ。3時間だ。それで探してこよう。今日の仕事はやめだ」バッ


絵里「何者なのよあの人…ってあれ?アルパカは?」


花陽「またどこか歩き回ってると思うよ。自由な子だから」


館前


アルパカ「……」テクテク


こわい犬「ウウゥゥゥ!」


アルパカ「……」キッ


こわい犬「!?……」テクテク


ファサッ


こわい犬「ハァハァ」


グシャア


アルパカ「!?」


南ことり(鳥)「………」


ことり「………」ジロッ


男「間違いない。この建物だ。2時間で見つけてやったぜ。この町に限っては俺が一番…な、なんだ!?氷の塊がッ!」


ガシャンッ


アルパカは考えた!


アルパカ『あの鳥は俺と同じスタンド使いかッ!見た所氷を操るスタンドだな』


アルパカ『てことは偶然通りかかったこの建物が穂乃果たちが探してるA-RISEってやつらの館なわけか』


アルパカ『館に入ろうとする者を排除する、番犬ならぬ番鳥ってところか』


アルパカ『ならあいつは次に!俺を狙ってくるッ!』


ハヤブサは古代エジプトより狩りに用いられていた。その目はホルスの目とよばれ。人々から大切にされた。こいつの名前は南ことり。エジプト9栄神のホルス神のスタンド使いであるッ!


ことり「クルゥゥゥウ」


アルパカ『こんなところで戦うなんてまっぴらゴメンだぜ。スタンドで負ける気はしねぇが、俺は無理やりここに連れてこられただけだ』


アルパカ『ここはひとつバカなアルパカを演じて場を凌ぐか』


アルパカ「ウゥゥアアェェイ!」ガシッガシッガシッ


アルパカ「フゥェエィ…」バタン


アルパカ『ほら!俺は関係ないんだよ!早いとこどっか行ってくれ!…!?車が来ている!』


運転手「と、鳥がいるぞ!早く逃げろよ!轢いちまう!」


ことり「………」シューッ


運転手「な、なんだ今の鳥は!逃げることなくこっちの車の下を通って行きやがった!」


アルパカ『クレイジーなやつだぜ。まあいい。早くここから立ち去ろう』


少年「チビー!ブチー!どこにいるんだい!?」


少年「あ!ねぇアルパカさん。この辺でチビとブチを見なかった?」


アルパカ『なんで俺に聞くんだよ。人間の言葉が話せるわけねーだろ!マヌケかぁ!てメェはよ!』


少年「あ!あれはチビの首輪だ!血もついているッ!?」


アルパカ『それじゃあチビとブチってのはさっきの犬のことかい』


少年「チビ!ブチ!いるのかい!?」クグリクグリ


アルパカ『門から入るつもりか!?やめろ!殺されるぞッ!』


少年「チビ!ブチ!」


アルパカ『まあ俺には人間の子供が殺されようが関係ないぜ。弱肉強食は自然界の掟、バカは死ぬ』


アルパカ『トラブルはまっぴらだぜ。あばよ』トコトコ


門の向こう


少年「チビ!ブチ!…!?」


ことり「クルゥゥゥウ!」


少年「なんだこれはぁ!食っているぅ!」


ことり「キァァァァ!」ファサッ シューッ


少年「いやぁぁぁ!」


ゲシッ ドスッ


アルパカ「チィッ!」


アルパカ「やれやれ。動物好きの子供は見殺しには…できねーぜ!」


アルパカ「ウゥゥアア!」


アルパカ『早くどっかに逃げろ!』


少年「うぁぁぁ!」タッタッタ


アルパカ「ちくしょー!ここは俺が戦うぜッ!」サラサラサラサラ


ことり「クルゥゥ?」


このとき初めて、ことりはアルパカも自分と同じスタンド使いであると気づいたようである


ことり「……」ニヤッ


アルパカ「なっ!今こいつ笑ったのか?人間みたいなやつだぜ…」


スゥーッ


アルパカ「なんだ!?空気が冷たくなって…!?しまった!足が!」


ことり「ケァァァ!」シュンシュン


アルパカ「や、ヤバイ!」パッ


サクサク


ことり「?」


シューッ サラサラ


ことり「クルゥゥ!」ファサッ


ハヤブサは時速300kmで飛行する間にもその卓越した視力から、相手の弱点に狙いをすますのであるッ!


道の陰


アルパカ「ふぅ。さっきので足の皮が切られちまった…あれはただの氷じゃなさそうだ」


アルパカ「早いとこ逃げよう」テクテク


ことり「ケァァァ!!」


アルパカ「さ、先回りされたッ!」タッタッタ


ことり「……」シュンシュンシュンシュン


アルパカ「あれはさながら氷のミサイルってとこかよ!」


カンカンカン ドカーン


アルパカ「トラックを破壊しやがった!なんて威力だッ!」


アルパカ「クソッ!逃げきれない!」


ことり「……」シュンシュン


アルパカ「スタンドでッ!うわぁ!」


ことり「……!?」


アルパカは消えた。どこへ消えたのであろうか。


マンホール下


アルパカ「ふぅ。手加減なしの凶暴なヤツだ」


アルパカ「アルパカん中でも小柄な体でよかったぜぇ。しばらくこの中で…」フリッ


ことり「……」ファサッ


アルパカ「!?なんだぁ!この鳥はぁ!」


ことり「……」シュンシュン


アルパカ「げぇぁぁぁ!」


ことり「……」ニヤッ


アルパカ「おいどこ見てんだ?」


アルパカ「お前が倒したと思ったのは変幻自在の砂の愚者(ザ・フール)だぜッ!」


ザシュッ


アルパカ「やりィ!だまされるとは頭悪いぜッ!」


ドサッ


アルパカ「なぁ。俺はお前にもお前の主人のA-RISEってやつらにも敵対する気はないんだよ。これでおあいこってことにしようぜ?な?」


アルパカ「お前だって氷のミサイルで攻撃してきたんだからよ」


アルパカ(ん?なんだ?こいつの頭の辺り何かついているな。まあいい)


ことり「……」シュッ ペッ


アルパカ「なんだこいつは!ブルースリーにでもなったつもりか!?」


ことり「グググググ」シューッ ピッキーン


アルパカ「なっ!そ、それがお前のスタンド本来のデザインか」


アルパカ「!?しまった!地面から氷がッ!」タッタッタ


ことり「クルゥゥゥァァ!!」シュンシュン ピッキーン


アルパカ「!こちらの出口もふさがれてしまった!」


ことり「……」シュンシュン


アルパカ「うわぁぁ!」タッタッタ


アルパカ「なんて執念深いヤツだ!さながら殺戮追跡機械(マシン)だぜッ!」


アルパカ「ヤバい!氷の浸食が早い!」


アルパカ「しまった!足が!」


ことり「……」シュンシュン


アルパカ「イギャァァァ!」


ことり「………」ニヤリ


To be continued…


第34話『地獄の門番南ことり後編』


ことり「けぇぇぇ!」


プクプク


ことり「……」


川底


アルパカ「お、俺の足が!足がッ!」


アルパカ「鳥公のつららにちょん切られてしまったッ!」


アルパカ「足を捨てなければやられていたぜ」


アルパカ「今はここで大人しくしているしかない。この足はまきまきまー財団に義足を作ってもらうとして…」


アルパカ「頭にきたぞ!あの鳥公!この借りは必ず返してやるぜ!」


スポーン


アルパカ「な、なんだ!?今の音は…!この高速で進んでくる物体は!まさか!」


ガシャーン


アルパカ「と、鳥公だぁぁ!」


ことり「……」ギロッ


ことり「ケァァァ!」シュンシュン


アルパカ「またつららをッ!1.2.3発もッ!」


アルパカ「クソッ!」カキーン


ことり「キィィィィィイ!」


アルパカ「う、打ち返してやったぜ。ざまぁみろ」


道路


絵里「ねぇ希、いくらなんでも遅くない?もう日没よ?」


希「今思ったんやけど、館を見つけられないならそれでいいのかもしれんな」


穂乃果「どういうこと?」


希「ここまでこんなにウチらも襲われたんや。館に近づくものを襲うスタンド使いがいてもおかしくないってことや」


海未「そ、それではあの人は!」


希「考えたくはないけどね。まだ分からん」


川底


ピキピキ


アルパカ「な、なんだ?浸水が止まったぞ。そして刺さったつららの周りから凍り始めているッ!あいつ!氷で押しつぶす気だ!」


アルパカ「周りは全部凍らせられる水だ。ここに逃げたのが仇になったか」


アルパカ「下に掘って逃げるしかない!」 ゴソゴソ


アルパカ「あぁ!今日は厄日だぜッ!前足は切断されるし!あの鳥も!強すぎなんだよ!」 ゴソゴソ


アルパカ「まずい!水中は限界だ!掘り進めないと」 ゴソゴソ


スポッ


アルパカ「!?急に空洞が…なんだこれは」


ことり「……」ギロッ


アルパカ「あぁぁぁ!鳥公だぁぁ!」


ことり「……」パカッ シュルシュル


アルパカ「氷のミサイルを至近距離で撃つ気だ!俺の愚者(ザ・フール)は後ろだ!逃げ道もない!」


ことり「……」シュルシュル


アルパカ「あ!そうだ!あれをやるか!やるしかない!」


アルパカ「やらなきゃ!やられる!」


ガシャン!


アルパカ「圧であえて飛びかかり!」


アルパカ「喰らいなぁぁぁ!」ガブッ


ことり「!?」ピキピキ


ズドーン


アルパカ「うわぁぁぁ!」




アルパカ「ふぅ、なんとかなったみたいだぜ」


ことり「……」プカプカ


アルパカ「こいつは死んでないのか。だが相当ダメージを食らっているはず…」


アルパカ「でも、俺ももうダメだ…」


アルパカ「こいつと、一緒に沈むんだな…」




にこ「翌日になってもこないのね…」


希「これはおそらく…」


絵里「昨日からアルパカもいないし!なにやってんのよあのアルパカは」


凛「いつもいなくなってもすぐに帰ってきてたもんね」


真姫「不自然なことが多すぎるってことね」


希「探しにいこうか」


穂乃果「うん」


道中


ホノカチャン


穂乃果「ん?」クルッ


海未「どうかしました?穂乃果」


穂乃果「誰かが呼んだような」


希「追手のスタンド使いやろか?」


穂乃果「なんか違うような…」


凛「!?みんな!なんか聞こえない?」


フェ ハァ


アルパカ「……」トットット


希「アルパカさん!?」


絵里「アルパカ!どこいってたのよ!」タッタッタ


海未「いたるところ怪我していますね」


凛「ね、ねぇアルパカさんの足…」


にこ「前足がないわよ…」


真姫「車にでも轢かれたのかしら?」


穂乃果「そんな簡単に怪我する子じゃないと思うよ」


希「敵に襲われたんやね、アルパカさん」


絵里「それにしても足は見事な外科の技術だわ」


???「アルパカさんはハヤブサのような鳥と一緒に川に流されている所を私が発見したんです」


一同「!?」


???「瀕死だったため、すぐにまきまきまー財団に連絡し、処置してもらいました」


絵里「あ、あなたは!」


???「私の目と同じように」カチャ


一同「花陽(ちゃん)(かよちん)!」


花陽「皆さん無事でよかったです!」


凛「かーよちーん!」ダキッ


花陽「ただいま凛ちゃん!」


にこ「もう目は大丈夫なの?」


花陽「傷は少し残っていますが、視力は回復しました」


希「よかったわぁ」


絵里「花陽!よく戻ってきたわね」


真姫「花陽がいないとやっぱり物足りないのよね」


海未「元気な顔が見られてよかったです」


穂乃果「花陽ちゃん」


花陽「うん」


穂乃果「またよろしくね!」


花陽「こちらこそ!絶対に学校を救おうね!」


花陽「そうだ穂乃果ちゃん。肉の芽って今でも取れる?」


穂乃果「え?多分大丈夫だけど」


花陽「実はこの鳥、アルパカさんと一緒に流れてたんだけど、頭の所に…」


穂乃果「懐かしいねもう。ちょっと待ってて」


シュポッ


穂乃果「よし取れた!ん?」


シュー


花陽「なんか鳥が光って…」


希「女の子になった!?」


絵里「しかも服を着てないじゃない!」


にこ「真姫!服は調達できる!?」


真姫「と、当然でしょ!?」


凛「なんか真姫ちゃん便利屋になってるにゃ」


海未「確かに…」


数分後


ことり「…ん?」


希「お、目が覚めたみたいやな」


ことり「ことり…どうなってたんでしょうか?」


穂乃果「鳥になってたみたいだね。なんでかは分からないけど」


ことり「体が軽かったのは覚えています。鳥になった自覚はあまりなかったんですが」


花陽「これもA-RISEの能力なのかな?」


ことり「A-RISE!?そうです!その人たちの一人にやられたんです!」


海未「A-RISEのスタンド能力の謎は深まるばかりですね」


にこ「でも肉の芽を使って門番をさせるってことは余程気に入られてたのね」


ことり「あ、あぁ、ことり、あの時…」


凛「あっと!無理に思い出さなくてもいいんだよ!?」


ことり「ことりは楽しく過ごしたいだけなんです。皆さんに迷惑をこんな形でかけてしまいました」


真姫「別にこれくらい気にすることないわ」


ことり「何かお礼をさせてください」


穂乃果「じゃあねぇ…ことりちゃん。私たちと一緒に来ない?」


ことり「え?」


海未「ちょっと穂乃果!?」


絵里「危険なことに巻き込むことないわ!」


穂乃果「私たちは自分たちの学校を守るためA-RISEと戦うの。倒してみんなで学校に帰るんだ!あなたとも一緒に過ごしてみたい」


希「穂乃果ちゃん…」


穂乃果「どうかな?」


ことり「私でお役に立てますか?」


ことり「このアルパカさんにも迷惑かけちゃったし申し訳ないです」


アルパカ「うぅぅぅ」(ふん!ダメージ的にはおあいこだっての)


ことり「ほら、アルパカさん怒ってる」


花陽「いや、ことりさん。違います。アルパカさんはあなたを許しています」


ことり「そんなわけ!」


花陽「私には分かるんです。飼育係をしてきた私には!」


ことり「そんな…」


にこ「いいんじゃない?花陽がこんなに声を大きくするのも珍しいわよ?」


真姫「一緒に行きましょうよ」


ことり「ことりがいてもいいんですか?」


穂乃果「むしろ大歓迎だよ!」


ことり「あ、ありがとうございます!ご一緒させてください!」


海未「まったく。穂乃果にはかないませんね」


絵里「そうね」


穂乃果「ことりちゃん。一緒に行くなら一つ条件があるよ」


ことり「え?」


穂乃果「敬語禁止!みんな仲良しなんだからかしこまってちゃもったいないよ!」


ことり「!?うん!よろしくね!みんな!」


にこ「こちらこそって感じね」


凛「ことりちゃんのスタンド能力はなんなのにゃ?」


ことり「ことりのスタンドはエジプト9栄神のホルス神の暗示のスタンド。氷を操ります」


アルパカ「うぅぅぇい!」(厄介だったぜ!)


花陽「そうなの!?アルパカさん」


絵里「強そうね…」


ことり「A-RISEと戦うんだよね。館はすぐ近く。案内するよ」


館の前


海未「こ、この空気は」


希「重くのしかかってくると威圧感」


絵里「すごいパワーを感じるわ」


花陽「ついにここまで来たんだね」


凛「終点だね。凛たちの旅の」


にこ「いいえ。まだよ」


凛「え?」


にこ「みんなで日本に行くまでがにこたちの旅よ」


凛「にこちゃんなんかかっこいいにゃ!」


真姫「小学校の遠足思い出すわね。帰るまでが遠足」


ことり「懐かしいねぇ」


日本から遥か3万キロ!国内の時から間髪入れず襲いかかるA-RISEからの刺客!戦いの中で様々な感情が渦巻いていた!喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。長い長い40日をかけて、自らの学校を守るため!ついに彼女たちは目的地に到着したのであるッ!


海未は思った!


海未「穂乃果に強引に誘われた当時よりも、学校に対する想いは格段に大きくなっています!絶対に学校を守ります!」


希は思った!


希「この世には通じてはいけない人を動かす力があるんや。A-RISEのやり方は間違っている!自分のやりたいことは自分で決めるんや!」


花陽は思った!


花陽「花陽は気が弱く、そこをつけ入られてA-RISEに操られてしまいました。自らの弱さを克服するため!学校を真の意味で守るため、花陽は絶対にA-RISEを倒します!」


凛は思った!


凛「凛は自分のスタンドでは何もできない。いつも誰かが必要だった。でも!今は心で通じ合う仲間がいる!揺るがない友情がある!A-RISEを倒してみんなと学校に通うんだ!」


絵里は思った!


絵里「私は妹がいなくなった不安をつけ入られた。そんな弱い自分と自分に正義に反する行いをさせたA-RISEが許せない!一人では不安でも今は信頼できるみんながいる!絶対にみんなで帰る!」


にこは思った!


にこ「宇宙No. 1アイドルを目指していたにこはA-RISEを本気で尊敬していた。彼女らのアイドルとしての活動は間違えている!必ず改心させ自分はトップアイドルになる!」


真姫は思った!


真姫「友達がいなかった弱さにつけ入られた私はホントに情けないと思う。素直になれない自分が嫌いだった。だけど今のこの仲間はホントの自分も包み込んでくれる。必ず彼女らと一緒に学校に通うんだ!」


ことりは思った!


ことり「ここまで自分を好き勝手に扱われて怒らない人はいない!このメンバーはアルパカさんも含めて心の広い最高のメンバーなんだ!A-RISEを倒して、彼女たちと一緒の時間を過ごすんだ!」


アルパカは思った!


アルパカ「音ノ木坂でグータラ過ごしたかったのにこんなことになっちまったのは全部A-RISEのせいだ!面倒になった借りは必ず返してやる!」


そして!


穂乃果「つまり、ここでA-RISEを倒せば、みんなハッピーで丸く収まるんだね」


穂乃果「行くよみんな!この最高のメンバーで!」


希「9人のメンバーか。チーム名はμ'sで決まりやな」


穂乃果「μ's?」


海未「9人の女神ですね」


絵里「最高ね」


にこ「A-RISEに勝てるんじゃない?」


花陽「勝てるよ!きっと!」


凛「このメンバーなら!」


真姫「やってやろうじゃない!」


ことり「みんなでいると楽しいね!」


穂乃果「ぃよぉーっし!突入!」


門の前


アルパカ(門が開いている。昨日は閉まってたのに)


ギィー


希「と、扉がッ!」


絵里「勝手に…」


ゴゴゴゴゴゴ


にこ「う、嘘でしょ」


花陽「先が見えない…」


凛「どこまで続いてるのこの廊下」


シュー


真姫「な、何か来るわ!」


海未「あの人もスタンド使いでしょうか」


ことり「あの人は館の周辺でたまに見かけた。間違いないよ」


???「ようこそ、お待ちしてました。高坂穂乃果様御一行のみなさん」


穂乃果「あなたは誰?」


???「私はこの館の執事でございます」


To be continued…


後書き

遂に次からA-RISEの館編です


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2015-09-27 21:29:33

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