2019-03-08 05:48:43 更新

概要

深海勢力との戦いが終結し、2人生き残った提督と加賀の回想録


前書き

ss書くの初めてです。キャラの口調には注意を払っているつもりです。艦これはプレイしてるけどにわかです、すみません。
距離、時間がおかしいのは気にしないでください。


あの日あの時


提督「あれから一年か......」


加賀「早いものね、ほんとう」


提督「ここに来るとあの頃が鮮明に思い出せる。もう、鎮守府は無いのにな」


加賀「深海棲艦との戦争の終結後、鎮守府制度の廃止、軍の解体および自衛隊への再編成、提督の解任と事実上の解雇......あの日々の証拠はもうここだけになってしまったわね」


提督「ああ、せめて俺たちだけでも彼女たちのこと、覚えていてやらないと」


そう言って俺は手に持っていた花束を目の前の慰霊碑に供える。


深海棲艦との戦争は約一年前に終わった。多大な犠牲と共に。


- 一年前、鎮守府執務室にて


コンコンコン


提督「誰だ」


??「大淀です」


提督「入りなさい」


大淀「失礼します」


提督「要件は?」


大淀「アメリカの海軍本部から情報提供がありました」


提督「なんだと?」


大淀「どうやら深海勢力の本拠地がハワイ島沖にあると判明したようです」


提督「なに!?あそこは開戦直後に調査済みだろ?」


大淀「どうやら世界中の海域を占拠した後本拠地にしたようです」


提督「それで大本営は何と?」


大淀「こちらを」


大淀から手渡られた「総攻撃作戦」の文字がある指令書を読むとそこにはこう書いてあった。


『一ヶ月後、全同盟国連合艦隊ニヨル総攻撃ヲモッテコノ戦争ヲ終結サセルトス、各鎮守府ハ全艦娘ヲコノ艦隊二参加サセ、提督ハ鎮守府単位デノ指揮ヲ取ルモノトスル』


日本主導というのが奇妙だが、艦娘の人数、艦娘関係の技術力は日本が一番高いからだろう、ただ......


提督「全艦娘だと......?それではこちらの防衛戦力が皆無になってしまわ無いか?」


大淀「大本営は防衛には先日完成した新兵器を使うようです」


提督「そうか、いよいよ我々も必要なくなってきたということか......大淀、艦隊の編成をするからみんなを会議室に集めてもらいたい」


大淀「了解しました」



一ヶ月後、太平洋にて


提督「いよいよ今日は最終決戦だ!みんな覚悟はできてるな!!」


艦娘s「「「「はい!!!」」」」


提督「それでは各員、隊列を組め」


艦娘の航続距離の関係上、フィジーまでは大型輸送船舶で移動、そこからハワイまでは提督と補給要員のみ指令専用艦に乗り、艦娘は艦隊を組んで海上を移動する方法が採られた。


提督「やけに静かだな」


補給要員「そうですね」


日本以外の艦隊も太平洋を迂回し、北極海を通るなどして敵の攻撃を避けつつ日本に終結した。

その過程でいくらかの損害も生じたようだが、艦娘の轟沈だけは避けたようで戦力が下がることはなかった。


赤城「偵察機より報告、敵影あり距離10、数3万、こちらに近づいてるそうです!」


提督「あと10分ほどで会敵か、こちらが6万だからいけるな」


赤城「提督」


提督「なんだ?」


赤城「慢心してはダメ」


提督「わかってる」


赤城「終わったら、加賀さんとのこともありますし、たくさん奢ってくださいね?」


提督「おいおい、祝られる側が奢るのかよ。まあ、これが終われば大本営から一生かかっても使いきれない程の報酬が払われるだろうし、わかったよ」


赤城「だ、そうですよ皆さん」


艦娘s「やりました」「胸が熱いな」「さすが提督デース」「やったクマ」「大好き!」「なのです」


提督「お前らな......」


少し今まで甘やかしすぎたか?

でも、それもこれもこの戦いに勝ってこそだ。


「あと10分で敵と遭遇だ!気を引き締めろ!」

「「「「「「はいっ!!!!!」」」」」」




それから10分後、戦闘が始まった




- 現在 元鎮守府、現国営公園艦娘慰霊碑前


提督「結局、あの約束は守れなかったな」


加賀「でも、みんなのおかげで勝つことはできました」


提督「あんなの、勝利とは呼べないっ!」


結末を言うと、戦争には勝つことができた。

こちらの戦力は艦娘6万人超。敵の2倍以上の戦力で、戦艦など装甲の厚い者を前衛にしつつ負傷した者を下がらせ行ける者を前に出すというローテーションを組むことで圧倒した。

そして、敵の姿が一体も見えなくなった時、味方艦娘の轟沈は一人もいなかった。


それで終わればよかった




- 再び時は一年前


加古「あー、マジで死ぬー」


提督「お疲れ様、ほれ燃料スポーツドリンク型」


加古「おっ!サンキュー提t......なんで提督が水の上浮いてるの?」


提督「これのおかげだ」ヒョイ


そう言いながら加古に明石が作ってくれたブーツ型マシンを見せる。


加古「へぇーそんな物も作ってもらったんだ」


提督「でもこれ一時間くらいしかバッテリーもたなくてさ、急がないとなんだよね」


そう言い残し俺は他の補給部員とともに艦娘の補給へと戻った。


何人かの艦娘へ補給が終わった頃、加賀が珍しく少し慌てた感じでこちらに近づいてきた。


加賀「大変よ、あなた」


提督「加賀か、どうした?」


加賀「偵察機を落とされてしまった赤城さんに言われて、念のため私が偵察機を飛ばしていたのだけど」


加賀「偵察機から報告があったの、敵影あり、距離数15、数10万」


提督「10万!?」


一瞬、頭の中が真っ白になった。


提督「いやちょっと待て、戦闘が終わったあと先行したアメリカ部隊から、ハワイを掌握したとの報告をさっき受けたはず......」


加賀「おそらく、敵はハワイが襲われることを見越して本隊を別の所に隠していた、といったころね」


考えれば当然のことだった。

なぜ我々の方が数で勝っているなどと思い込んでいたのだろう、相手は世界中の海域に現れ倒しても倒しても湧いて出てくるあの深海棲艦だというのに。


提督「敵の罠に引っかかったということか。とにかく、この事を連合艦隊司令長官に報告してくる」ダッ


距離が15マイルということは残り時間は30分ほどしかない


提督「司令長官!」


長官「提督君か、どうした?」


提督「実は......(加賀からの報告を説明)」


長官「それは本当か!?」


提督「はい、ですので意見具申いたしますとこのまま日本へ帰還するのがよろしいかと」


長官「わかった、だが大本営からの命令は全敵の殲滅であった。なのでこれから大本営に連絡をとる」


提督「わかりました」


本当は今すぐにでもみんなをつれて逃げたいが我慢する


長官(電話)「元帥、状況を報告いたします••••••(説明中)」


長官「提督君」


提督「はい」


長官「ダメだそうだ」


提督「!、何故です!?」


長官「大本営はこの戦いで最後にするという方針を変えないそうだ、最悪無理でも艦娘だけを残し、指揮官補給部員のみ帰還させよ、と」


提督「なんですかそれは!艦娘は使い捨ての道具じゃないんですよ!!!何の為に私たちがここまで付いてきたんですか!それじゃ!」


長官「提督ッ!!!」


提督「!!!」ビクッ


長官「私も辛いが、これは大本営からの指令だ。私たちの判断ではどうすることもできない」


この時ばかりは電話というものの存在を恨んだ。連絡さえつかなければ、どうとでも現場の判断でどうとでもできるのだから。


提督「了解」


長官「では持ち場に戻って指揮をとりたまえ」


もちろんタダで納得するわけない、この時俺はどうやって気付かれず自分たちの艦娘だけ逃すか考えいた。

敵は10万、こちらは6万。

勝てるわけがない。


加賀「どう?」


司令専用艦に戻ると加賀が聞いてきた


提督「今すぐ日本へ帰還せよ、だって」



嘘だ



加賀「じゃあみんなに伝えてくるわね」


提督「待ってくれ、なるべく他の隊には見つからずに帰還したい」


加賀「なぜ?」


提督「......」


加賀「......嘘、なのね?」


やっぱり無理だ、昔から俺は嘘が苦手なんだ


提督「ああ、本当はここで敵が来るのを待ってむかい討てと言われた。でも俺はみんなを勝てない勝負なんかに参加させたくない!」


加賀「私もそんな戦い、参加したくないしさせたくないわ。わかりました、みんなにはそう伝えてくるわ」


提督「頼む」


加賀が出て行った後、腕時計を見る


提督「残り時間は10分......」


正直、逃げるにしてもキツイだろう。


提督「でもやるしかないんだ」


大本営からの命令を無視し、帰ろうというのだから、最悪処刑かもしれない。

なので、日本に着いたらこっそり鎮守府の解体装置を使い、艦娘達を普通の女の子にした上でIDを抹消、後はひたすら隠れ続ける必要がある。

それでも今ここで死んでしまうよりはいいだろう。

軍人としてはダメだろうが。


そこまで考えていた時、外からこちらを呼ぶ声が聞こえた。


??「司令官さーーーん!!!」


提督「なんだ?」


見てみると電が必死に叫びながら手を振っている。


提督「いなづまー!どうしたー?」


電「敵が、すぐそこまで近づいてるのです!!!」


提督「なに!!?」


おかしい、計算ではあと10分かかるはずなのに。

いや、敵に戦艦がいなければまた別だ。


提督「敵に戦艦は?」


電「いるのです」


それじゃあやはりおかしな事になる。戦艦で30ノット以上出し続ける事ができるのなんていない。


提督「電」


電「?」


提督「逃げるぞ!みんなを集めろ!」


そう言った直後、俺の意識は途切れた。





-現在 公園のベンチ


提督「......ん、寝ちゃってたか」


加賀「こうやって寝顔を見るのもいいものね」


加賀に膝枕されて寝ていたらしい、疲れすぎてどうやって寝たのか覚えていない


提督「夢を、見ていたんだ」


加賀「夢?」


提督「あの日の」


加賀「......」


電との会話の後は覚えていない。

目の前が暗くなり、気づいたら海の上で加賀におぶられ2人で航行していた。

後で加賀に聞いた話だと、司令部は大混乱だったそうだ。

艦娘達は考えた結果、それぞれの司令官だけを逃し、自分達だけで敵に立ち向かう事にしたそうだ。

加賀は、俺の護衛ということで「一緒に逃げろ」と仲間に言われたらしい。反対しようとしたが、意識を失った俺がいたから無理だった。


提督「でも、彼女達だけで倍いる敵に勝てるはずがないんだ」


事実、調べてみると次の事がわかった


あの日、大本営は本気で艦娘で勝とうとは思っていなかった。

理由は、新型兵器が完成し、その兵器が艦娘の攻撃以外では傷のつけられなかった深海棲艦の装甲を破る事ができると証明されたから。

あの総攻撃作戦は、出来るだけ敵の数を、反乱分子になりうる艦娘という存在ごと減らすため。

提督等司令官が戦場より十分離れたのち、後方から秘密裏に追従してきた日本の軍艦が、搭載した新兵器を艦娘を巻き込む形で敵に撃ち、戦争が終結した。


提督「本当に、ほんとうに、許せない」グッ



どうしようもできなかった自分も許せない



加賀「けど貴方は前に向かって進んでる。たとえそれがあの日々を取り戻すためだとしても。それはとても賞賛されるものだわ」


提督「その言葉には救われるな、よっと」


加賀に負担にならないよう体を起こす。


提督「膝枕といえば、電を思い出すな......」


加賀「電......ですか?」


提督「ああ、あの子も膝枕されるのが好きだったんだ」




電と膝枕



-時は提督が提督になった日



提督「ここが鎮守府か」


提督「送ってくださり、ありがとうございます」


運転手「それじゃ、頑張ってください提督さん」


海軍支部から鎮守府前に送ってくれた運転手のおっちゃんにお別れし、鎮守府の門の前へと歩く。


提督「にしてもほんと大きいな〜、江田島の養成学校くらいか?」


??「あ、あの」


提督「うん?」


声をかけられたので振り返ると、小学生か中学生くらいの女の子がこちらを見上げていた。


提督「君は?」


??「初期艦に選ばれました、電です。どうか、よろしくお願いいたします。」


提督「えっ!?君が初期艦?」


電「なのです!」


司令部で艦娘の説明を受けた時、艦娘はとても大きな力を持っているから取り扱いは十分に気をつけるようにと言われた。

だから艦娘はみんないかついものだと思い込んでいたのだが、それがこんな可愛らしい女の子だなんて。


提督「君のIDを教えてくれる?」


艦娘にはそれぞれIDが割り振られている、それがどこの鎮守府の所属なのかを表す。


電「ええと、Dの2525......なのです」


提督「うん、確かにここの鎮守府だ」


電「ひどいのです、先ほどからそうだと言っていたのです」


提督「ごめんごめん、受けていた説明と違って君がかわいいから」


電「電が、かわいい......ですか?」カァ///


あ、赤くなった


提督「うん」ニッコリ


小動物みたいでかわいい


電「そ、それじゃあ鎮守府を案内するのです」


その後は、赤くなったままの電についていき鎮守府を一周した。


電「最後に、ここが執務室です。ここで司令官さんに指揮を執ってもらうのです!」


提督「それじゃさっそく仕事をしようか。艦隊を組んでみたいから君以外の艦娘を呼んできてくれるかな?」


電「いないのです」


提督「そっかいないのか、じゃあ一人艦隊だな!......て、え?」


電「いないのです」


提督「......ん?」


電「あれ?説明を受けていないのですか?」


提督「どういうこと?」


電「新設の鎮守府には最初、司令官さんと初期艦の二人だけで、艦娘は建造と海域で発見して増やすのです!」


提督「......」


し、知らなかった。

なんだそのゲームみたいな進め方、初めて聞いたぞ。研修じゃ艦隊運用とかしか教えられなかったからな。


提督「じゃあ今やるべきは?」


電「建造なのです!」


てことで工廠へ


提督「材料はあるんだね」


電「初めてだから30/30/30/30で行くです」


提督「このちっちゃい小人さんは?」


電「妖精さんなのです、電達艦娘を色々とサポートしてくれるのです」


手をこっちに伸ばしてるけど、材料を渡せってことかな?


提督「オール30ね、よしっと」


妖精さんに燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイトを渡たすとドックの中に消えていった。

何人かの妖精さんがドックに入ると、外にあるタイマーに00:20:00と表示された。


電「20分経つまで待つのです」


提督「それじゃ話でもしながら待つとするか」


新しい艦娘を迎えるまでの間、お互いに改めて自己紹介をしたり、好きな食べ物、苦手なもの、ちょっとした過去の話なんかをした。


20分経つとドックが開かれ、中から電よりちょっと大きな女の子が出てきた。


??「初雪......です......よろしく」


提督「俺は提督、今日から君の上司になる。よろしく」


提督「よし、さっそく出撃だ!」


初雪「やだ」


提督「え?」


初雪「やる気でない」


提督「」


どうしよう、いきなりものすごいダウナーな娘きちゃったよ......。

お菓子あげたらやる気出してくれるかな?子どもだし。


提督「このお菓子あげるからそこをなんとか」サッ


初雪「やる」バッ


すごい勢いで取られた。

ほんとにお菓子で釣れちゃったよ、半分冗談だったのに。


初雪「で、場所は?」モグモグ


提督「うん、まずは執務室に行ってからな。あと食べながら喋るのはよしなさい」



執務室



提督「旗艦を電、二番艦を初雪とする艦隊で鎮守府周辺海域へ出撃を命ずる」


初雪「近いね」


電「なのです」


提督「ああ、今や世界中の制海権は敵、深海棲艦に奪われているからな」


提督「それじゃ行ってこい」


電「はい!」

初雪「はーい」



-出撃後、深海棲艦を倒し鎮守府への帰途


電「はわわわわ、被弾しちゃったのです」


初雪「でもまー、轟沈しなくてよかったね」


電「司令官さんからは大破したら絶対に撤退するよう言われてるからそれは無いのです」


初雪「あの司令官も変わってるよね、普通軍の司令官っていったら怖いものなのに」


電「はい!司令官さんはとっても優しいのです!」


その日は、帰ってきた電と初雪を褒めに褒めて初出撃祝いのパーティを3人で開いた。


そんなこんなで1ヶ月

この鎮守府も順調に育ち、そこそこの人数の艦娘も来て電の姉妹も揃った。

このままいけば空母、戦艦も迎えて全国一の鎮守府になれる。

そんなふうに考えていたある日。



コンコンコン


提督「誰だ?」


電「電です」


提督「入っていいぞ」


ガチャリ、バタン


提督「こんな夜中にどうした?」


電「そ、その......雷が......」


雷と言われて窓の外を見てみる。その日は雨風が酷く、雷も鳴っていた。次の日の準備をしていて気付かなかったが、昼間より強く鳴っている気がする。


提督「怖いのか?」


電「」コクコクコク


プルプルと震えながら頭を小刻みに上下させる様子は、可哀想ながらも可愛らしさがあった。


提督「それじゃあ寝付けるまでそばにいてあげるから、電達の部屋に行こう?」


電「で、できれば司令官さんと寝たいのです」


提督「」



えー、それはー、そのー、不味くない?バレたらロリコン認定からの憲兵さんに連れられて打ち首コースじゃん。

やましい事してなくてもあいつらならやりかねない。


提督「ごめん電、それはできない」


電「な、なら膝枕をして欲しいのです」


提督「膝枕?」


電「憧れがあるのです」


提督「わかった、それくらいなら」


膝枕くらいならセーフだろと思い、電の申し出を受けた。


提督「正座するのはキツイからソファでいいか?」


電「はい・・・・・・なのです」


執務室に備え付けられたソファに腰掛けると膝をポンポンと叩いて電を呼ぶ。

電に靴を脱いでソファに上がらせると、顔が外向きになるように寝かせる。


電「はわぁ・・・・・・、いいのです・・・・・・」


提督「その、やってからなんだが、違和感とかないか? 主に後頭部に」


電「?ないのです」


提督「そ、そうか」ホッ


自分が男であるからには足と足の間にあるものが邪魔にならないか心配だったが杞憂だったようだ。

ただなんか男としてのプライドのようなものが少し傷つけられた気がする......


提督「でもよかったのか?男なんかの膝枕で」


電「司令官さんがいいのです」


そういわれるとなんだか恥ずかしくなる


電「.......ん、眠くなってきたのです......」


提督「おやすみ」


電の頭を撫でてあげながら寝顔を見る。


提督「......フッ」


電の寝顔は可愛かった。

ただその時気付いてしまったのだ。

あれ?これ俺が寝れなくね? と



-翌朝


電「......ん......司令官さん、おはようなのです」パチクリ


提督「うん、おはよう......」ゲッソリ


電「司令官さん!? はわわっ......司令官さん大丈夫ですか!?」


提督「だいじょーぶだいじょーぶ」


多分エナジードリンク3本くらい飲めばあと1日くらいは執務もいけるだろ。


そんな事を言いながら電をソファから降りさせる。


提督「よく眠れたか?」


電「とってもよく眠れたのです! あの、司令官さん」


提督「うん?」


電「迷惑じゃなければ、また膝枕をして欲しいのです......ダメですか?」


俺と話す時、身長差で必然的に電は上目遣いとなる。

こんな可愛い子に上目遣いでお願いされたら断れるわけがない。


提督「いいよ」キリッ


グッバイ俺の安眠


こうして俺は電に時々膝枕をしてあげるようになった。



挿話


-現在 某日朝 提督宅にて


加賀「貴方、朝よ」ユサユサ


提督「む......おはよう」


加賀「おはようございます」


加賀「朝ごはんの用意が出来てるから」


提督「こうしてみると、新婚みたいだな」


加賀「あら、違うの?」


提督「違くは、ないかなぁ」


加賀とは鎮守府にいた頃にケッコンカッコカリを済ませてある。

だが、艦娘としての任が解かれた今も、俺はこの娘に本物の指輪を渡せてないし式も、籍を入れてあげることもできていなかった。


提督「顔洗ってくる」


体を起こし、養成学校時代からの癖になった布団をキレイに畳む作業を終えると洗面所に向かう。


「俺だけが、こんなに恵まれていいわけないのにな......」


出した水が温まるまでの時間が長過ぎて、そんなネガティヴな気持ちが口から出てしまう。


「ほんと加賀には感謝しないと」


「あの日」の後、軍から俺は邪魔者として追い出されることとなった。

正確には役職を与えられず、所属だけさせられるという形で拘束されたのだ。最低限の衣食住は提供されたので生きていられはしたが。


そんな生活が半年ほど過ぎた時、急に俺と加賀は解放された。

曰く「お前たちが軍の脅威となる可能性は消えた、もう関わらない」とのことだった。


そこから俺は解体された加賀とともに、持ち出した軍の備品などを売りながら資金を貯め、ここに家を借りて暮らしている。


「暗い気持ちは無くさなきゃな」


十分に温まった水で顔を洗う。

タオルで拭き、鏡を見るとそこにはクマのできた顔があった。



-ダイニング



ダイニングに入ってみると、加賀が朝ごはんの支度をして待っていてくれた。


提督「毎朝悪いな、起こしてもらって、朝飯まで作ってもらって」


加賀「いいのよ別に」


提督「でもまさか、あの加賀に飯を作ってもらえる日々が来るなんてな」


加賀「どういうことかしら?」


提督「加賀って鎮守府にいた頃はほとんど食べてばっかりだったじゃん?」


加賀「提督?」


見ると加賀が出会ったばかりの頃の顔でこちらを見ていた。とても冷たい......


加賀「頭にきました」


提督「ごめん」


加賀「......ほら、はやく食べて。冷めてしまいます」


提督「うん、いただきます」


箸を手にとりながら、俺は加賀と初めて会った時のことを思い出していた。






-加賀が建造された日



提督「そろそろうちにも正規空母が欲しいな」


電「正規空母、ですか?」


提督「ああ」


電「それなら、資源もあるし建造するのです!」ワクワク


この頃の電は仲間が増えるのが嬉しいのか、建造することに喜びを感じていた。



-工廠 建造ドック


提督「よいしょっと」


空母を呼ぶには結構な量の資源がいる。

今までも何回かトライして来たが、来てくれるのは軽空母のみなさんばかり......。

別に軽空母がいらないというわけじゃないけれど、やっぱり正規空母も欲しい。


提督「それじゃ妖精さん、お願いしますね」


妖精さん「マカセトケ」グッ(サムズアップ)


今度こそはという期待を込めて、資源を妖精さんに渡す。


いつも通り妖精さんがドックの中に消えていくと、タイマーには04:20:00と表示された。


提督「おお!いつもより長い!」


電「今回は期待大なのです!」


20分後-


??「航空母艦、加賀です。貴方が私の提督なの? それなりに期待はしているわ」


提督「電!」電「司令官さん!」


「「やっっっ......たーーー(のです)!!!」」


加賀「.......なんでしょうか」


提督「いや、うちには正規空母がいなかったからさ」


加賀「そうですか」


提督「ようこそ加賀、ここがこれからの君の家だ」


そうして加賀がうちの鎮守府の一員となった。



加賀が来て3日目の昼


電「司令官さん、演習の申請が来てるのです」


提督「A司令のところか、どれどれ••••••空母が2か、ちょうどいい加賀を組みこもう」




加賀「なんでしょうか」


提督「加賀、君には午後から演習に参加してもらいたい」


加賀「了解しました」


提督「......」


加賀「? 私の顔に、何かついていて?」


提督「いや、何でもない。もう行っていいぞ」


加賀「そう」ササッ




電「どうしたのです?」


提督「なんていうかさ、加賀ってちょっと冷たくない?」


電「クールなだけなのです」


提督「結局冷たいんじゃん......」




























後書き

とりあえずここまで
グダグダですけど読んでいただけると幸いです。
書いててこれラブコメじゃなくねって思ったけど触れないで......


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