2019-03-05 22:04:10 更新

概要

『姉』を失くした『妹』と、『妹』を失くした『兄』の出会い。


前書き

ここでこの物語のヒロインポジの艦娘が登場します。

登場人物

緋瀬 冬谷 14歳 男

本作の主人公。
黒髪黒目で毛先が赤みがかっている。
純高ミスリル製の鉄パイプ(重さは30㎏)を2本持っている。
愛知県から艦娘の妹を探しに、舞鶴へ行っている。天然女たらし。
誕生日は7月29日。

睦月(本名 緋瀬 結会) 12歳 女

冬谷の実の妹。横須賀鎮守府所属。
元々は一般人だったが、幼少期に記憶を消され、艦娘になった。
そのせいか、今の睦月は上手く艤装を展開出来ない。
艦娘コードネームは駆逐艦睦月型1番艦 睦月。練度は63。
誕生日は7月23日。

菊月 11歳 女

舞鶴鎮守府所属。
とても静かな性格で、感情を表に出さない。
しかし、数ヶ月前に姉の如月を亡くしており、そのショックで感情をほぼ表せなくなった。
鎮守府に住み着いている猫と遊ぶのが日課。
好きな物はチョコ。嫌いな物は納豆。
艦娘コードネームは駆逐艦睦月型9番艦 菊月。
練度は58。
誕生日は5月15日。

舞鶴提督 24歳 男

舞鶴鎮守府所属の提督。
とても部下思いで此処の鎮守府での轟沈数は横須賀鎮守府などに並ぶ0回。
五月雨とケッコンカッコカリをしている。
しかし、カッコカリとは思えない程仲が良い。
誕生日は6月2日。階級は少佐。本名は萩 幸一。


4話 色を消された三日月


〜駆逐艦寮前〜


冬谷「…あ、ここか…」


……普通にちょっと小さいマンションみたいだった。


冬谷「えーと…ここの責任者が…不知火か…」


??「…あの」ウシロニイルヨー


冬谷「つーかここ想像以上にデカいぞ…何平米あんだよ…」


??「…すみません…」キヅイテクレナーイ


冬谷「軍用地って何処もこんなんなのかな…」ウーン


??「…気付いて…」シクシク


冬谷「ん?…あぁ居たの⁉ごめんね気付かなくって!」


??「…うん…いいよ…」グスン


冬谷「本当にごめんね。君の名前は?」


??→ハチ「…巡潜3型、2番艦…伊8です…ハチと呼んでください…」


冬谷「俺は冬谷っていうんだ。宜しくな、ハチ…」


俺の自己紹介をした後にやっと気付いた。


ハチ「…?どうしたの…?」


冬谷「いや…外でそんな格好(スク水)して寒くはないのかと思ってね…」


聞きたい事は聞けたが服装ヤバくない?スク水一つって目に危ないよね?


ハチ「あー…いつもはこれの上に何か着るけど、忘れちゃってた…」


冬谷「…忘れないようにな。風邪とか引いたらたまったもんじゃない。」


ハチ「うん…ダンケ…じゃない、ありがとう…」


冬谷「一々言い直さなくてもいいよ。」


ハチ「そう…?じゃあ、ダンケ。」


冬谷「うん。」


オーイハッチャーン コッチデチヨー


冬谷「あ、呼んでるぞ?」


ハチ「あ、うん。…じゃあね、『お兄ちゃん』…」タッタッタッ


冬谷「………」


ん?


ハチ『じゃあね、お兄ちゃん』


んんん?なんでお兄ちゃんになってるの?


冬谷「……まいっか。今は考えていても意味ないし…」


ガチャッ


不知火「あら、さっきの。」


冬谷「あ、提督さんから話は聞いてる?」


不知火「はい。どうぞ、冬谷。」


冬谷「はい。失礼します。」


〜駆逐艦寮、廊下〜


不知火「そういえば冬谷、部屋は聞いていますか?」


冬谷「……やっべ、聞いてない…」


不知火「まぁそうだと思いました。部屋はここです。相部屋の艦娘がいるので仲よくして下さい。」


冬谷「あ、はい。」


不知火「夕食はとりあえず1800です。それでは。」スタスタ


冬谷「ありがとう不知火。」


冬谷「(えーと相部屋の娘の名前…菊月?何か聞いた事があるような…ま、いっか。)」


コンコン


菊月『どうぞ。』


冬谷「失礼します。」ガチャッ


扉を開くと、そこに居たのは、


菊月「君が噂に聞く冬谷かい?」


雪のように白い髪をした艦娘がいた。


冬谷「あぁそうだよ。宜しく。」ニコ


菊月「こちらこそ、宜しく頼む。」フッ


冬谷「(さっき不知火に聞いた話だと菊月って感情が表にほとんど出ないって言ってなかったっけ…?)」


菊月「……君は、私の姉に似ているね。」


冬谷「え、そうか?」


菊月「性格はそれこそ違うが、雰囲気というか、オーラが似ているんだ。だからかな、君には自然な私が出せる。」


冬谷「そうなんだ。君のお姉さんにも会ってみたいな。」


菊月「…あぁ、そうだな。…お茶、持って来るよ。」スッ


冬谷「……」


…何か、おかしい。菊月の雰囲気が暗すぎる。


冬谷「…まさか…?」


菊月「はい、どうぞ。」つお茶


冬谷「ありがとう。所で、菊月に聞きたい事があるんだが…」お茶⊂


菊月「……姉さんの、事かな。」


冬谷「あぁ、そうだ「菊月、いるか?」おっと。」


ガチャッ


一言言って入ってきたのは、鮮やかな緑色の髪をした艦娘だった。


菊月「どうしたんだい?長月姉さん。」


長月「あぁ、ちょっと…おっと、来客か。私は長月という。宜しく頼む。」


冬谷「こちらこそ。冬谷だ。」


菊月「それで、どうしたんだい?」


長月「……冬谷も、見るか?」


冬谷「……見て、いいのか?」


菊月「……まぁ、話すからここに居てくれ。」


冬谷「分かった。」


長月「それでだ菊月。今日海域を懲戒していたら…」ゴソゴソ


長月「これが見つかった。」つ錆びた三日月のキーホルダー


菊月「!!それは如月姉さんの…」


長月「あぁ。しかし、もう少し探そうとしたら深海凄艦に襲われてしまってな…」


菊月「そうか…」


長月「すまない菊月。これぐらいの事しか出来なくて。」ペコリ


菊月「謝らなくていいんだ長月姉さん。これが見つかっただけでも充分だ。ありがとう。」


長月「……さて、冬谷。私はやる事がある。だから、どうにかして慰めてやってくれないか?」ヒソヒソ


冬谷「えっちょ、いきなりハードすぎじゃ…」ヒソヒソ


長月「大丈夫だ。任せた。」ヒソヒソ


冬谷「いやいやいやいや待って待って待って」ヒソヒソ


長月「じゃあ菊月。私はそろそろ戻るよ。仲よくしてなよ?」ノシ


菊月「分かったよ。じゃあ後で。」ノシ


長月「…フフッ♪」トウヤニウインク


(※ウインクの意味※男なんだからしっかりやれよ?)


冬谷「じ、じゃあな長月!」ノシ


パタンッ


菊月「……」


冬谷「……菊月」


菊月「なんだい?」


冬谷「聞きたい事なんだが…」


菊月「さっきの…如月姉さんの事か。」


冬谷「ああ。…何があったのか、聞かせてもらえないか?」


菊月「………ああ。」





菊月「私の姉、如月姉さんは睦月型の2番艦だ。」


菊月「如月姉さんの言う事はほとんどが卑猥じみたもので困っていたが、姉妹思いの姉だった。」


菊月「如月姉さんは慢心が嫌いだった。『少しの慢心が死ぬかもしれなくなる』と、よく言っていた。」


菊月「だが、ウェーク島の制圧作戦の時に流れ弾をモロに食らってしまい、一撃で轟沈してしまった。」


菊月「如月姉さんはあの前、私達に『信じて待ってて』と言っていた。」


菊月「その作戦には私もいたが、その時の私には唯の違和感としか感じられず、そのまま送ってしまったのだ。」


菊月「あの時私があの作戦に出ていたなら、如月姉さんは沈まなかった筈だ。私が沈んだことになってた筈だ。」フルフル


菊月「姉さんじゃなくて…私が沈めば…」ポロッ


冬谷「……」スッ




パァン…




菊月「え……」ビンタクライ


冬谷「……」


菊月「……な、何で…」


冬谷「何で『自分が死んだほうがいい』何て言うんだ」


菊月「だから、私は役立たずで…」


冬谷「んなもん会ってすぐの奴に分かるか‼」


菊月「じゃあ!お前は私の話を聞いてどうする!嘲笑うのか?蔑むのか?お前に私の気持ちが分かるか」ポロポロ




パァンッ




菊月「…っ、また、殴ったな…」


冬谷「嘲笑ってどうする?蔑んでどうする?それで何がある?」


冬谷「お前の姉は『信じて待て』と言ったんだろう?お前は何を信じた?帰ってくる事を信じたんだろ?」


菊月「…でも!!如月姉さんはもう沈んだ!帰って来ない!」ポロポロ




冬谷「その如月の命と同じ位に大切な物が帰ってきたんだろうが!!!」




そう。睦月型の三日月のキーホルダーは睦月型の命と同じ位、場合によれば命以上の大切な物になる。その三日月が、睦月型の誇りであり、証であるから。


冬谷「話を聞く限り如月は、そんな役立たずとか悪口を言う奴じゃない。自分がそう考えているだけだ。『如月が沈んだ事』で自分自身を縛り付けて動かなくさせているだけだ!」


俺はあまり人の気持ちとかは分からない。


しかし、如月が遺した言葉からは、妹達に自分の死をちゃんと理解し、前に進む為の力が込められていると強く感じる。それが解ってないと、菊月みたいな状態になってしまう。


菊月「あ…あぁぁ……」ペタリ


菊月「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ボロボロ


俺は残念な事に、ここからどうすればいいか分からない。だから、


冬谷「……」ダキヨセアタマナデナデ


菊月「ふぐっ……え……」ビックリ


抱き寄せて、頭を撫でてみた。


冬谷「……」アタマナデナデ


菊月「う…うぇぇぇぇぇ…」ギュッボロボロ


冬谷「今は、泣いててもいい。殴られたのが嫌だったら、後で殴り返してもいい。」ナデナデ


菊月「う"うっ…ひっぐ…」ボロボロ


冬谷「でも、俺はお前の『本当』を見ていない。だから…」ナデナデ




冬谷「俺に、『本当』の菊月を見せてくれ。」




菊月「うわあぁぁぁぁぁぁぁん!」


冬谷「……」ナデナデ


菊月「あ、あり、がとう、ごめん、ね…」ボロボロ


冬谷「……やっと、本当の菊月を、見せてくれたね。」


冬谷「ここまで、良く頑張ったよ。」ナデナデ


〜廊下〜


長月「……」キキミミタテ


卯月「……」オナジク


弥生「……何してるの…」アキレ


卯月「静かにしましょうぴょん弥生。今やっと菊月が素直になった所ぴょん。」



冬谷「……(聞こえてるぞー…)」イラッ



〜数分後〜


冬谷「……」ナデナデ


菊月「すぅ…すぅ…」ジュクスイ


冬谷「……入って来る時は、静かにね?」


扉|<ギクッ


キィィィー…


長月「バレてたのか…」


冬谷「そりゃあんな話してればね。」


卯月「ゔっ、ぴょん…」ガックシ


弥生「はじめまして、弥生です…こっちが、卯月…」


冬谷「宜しくね。(この娘ブレないなぁ)」


長月「不知火には言って紹介は明日にしてもらった。今日は二人で居てくれ。」


卯月「きくちゃんにあんなことやこんなことをしない様にするぴょん」ニシシ


冬谷「するかってか出来ねぇよこの状態で」


菊月「すぅ…ん…」←お姫様抱っこ的な感じで寄り掛かって寝ている


弥生「……」ジーッ


冬谷「ど、どうした?」


弥生「…菊月の事、不器用な娘ですが、宜しくお願いします…」フカブカ


冬谷「待って待って待って待って待って」


弥生「?…」


冬谷「俺まだ菊月と付き合ってないからその言い方はやめてくれ」


長月「まだ…ということは付き合う気はあるんだな?」(・∀・)ニヤニヤ


冬谷「ノーコメント」プイッ


卯月「ぷっぷくぷぅ〜…ちょっとうーちゃんやる事が出来たぴょん」サササー


長月「あ…」


弥生「…冬谷お兄ちゃん」


冬谷「はい?」←『お兄ちゃん』と呼ばれる事を既に諦めている


弥生「明日から頑張れ…」b


冬谷「えっ?」


えっ?


長月「それじゃあ、また明日。お休み。」スタスタ


弥生「……それと」


冬谷「ん?」


弥生「君が此処にいるって事はほとんどの艦娘が知っているから…じゃ…」スタスタ


冬谷「え?え?」


…え?どういうこと?


ー5話に続くー


後書き

次は外伝2と本編5話を作ります。

卯月「睦月型、うーちゃんだぴょん!」ピョンコ
弥生「弥生です…」ペコ
卯月「弥生弥生!ついにきくちゃんが心を開いたぴょん!」
弥生「うん…それは姉としてとても嬉しい…」
卯月「さらにきくちゃんに彼氏が出来るかもっぴょん⁉」
弥生「…明日から冬谷お兄ちゃん、大変そう…」トオイメ
卯月「な…弥生が冬谷君の事をお兄ちゃん呼びだと⁉ぴょん⁉」ビックリ
弥生「ふふ…」ニコッ
卯月「これはヤバいっぴょん!すぐに報告しなきゃっぴょん!」ダッ
弥生「あ、行っちゃった…ま、いいかな…」
弥生「それでは、また次のお話まで、さようなら…」ノシ


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SS好きの名無しさんから
2019-03-05 22:48:26

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2019-03-05 22:48:28

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1: SS好きの名無しさん 2019-03-05 22:49:25 ID: S:ehQXUx

相変わらず面白いストーリーです
次回作も楽しみにしてまーす!


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