2019-03-15 18:27:28 更新

概要

三日月の赤黒い錆びは、落とされ、淡く光る。


前書き

冬谷の舞鶴鎮守府滞在2日目です。

登場人物

緋瀬 冬谷 14歳 男

本作の主人公。
黒髪黒目で毛先が赤みがかっている。
純高ミスリル製の鉄パイプ(重さは30㎏)を2本持っている。
愛知県から艦娘の妹を探しに、舞鶴へ行っている。天然女たらし。
誕生日は7月29日。

睦月(本名 緋瀬 結会) 12歳 女

冬谷の実の妹。横須賀鎮守府所属。
元々は一般人だったが、幼少期に記憶を消され、艦娘になった。
そのせいか、今の睦月は上手く艤装を展開出来ない。
艦娘コードネームは駆逐艦睦月型1番艦 睦月。練度は63。
誕生日は7月23日。

菊月 11歳 女

舞鶴鎮守府所属。
とても静かな性格をしている。
数ヶ月前に姉の如月を亡くしており、そのショックで感情をほぼ表せなくなった。
鎮守府に住み着いている猫と遊ぶのが日課。
好きな物はチョコ。嫌いな物は納豆。
艦娘コードネームは駆逐艦睦月型9番艦 菊月。
練度は58。
誕生日は5月15日。

舞鶴提督 24歳 男

舞鶴鎮守府所属の提督。
とても部下思いで此処の鎮守府での轟沈数は横須賀鎮守府などに並ぶ0回。
五月雨とケッコンカッコカリをしている。
しかし、カッコカリとは思えない程仲が良い。
誕生日は6月2日。階級は少佐。本名は萩 幸一。

その他艦娘達(また別のでまとめて紹介します)


5話 鈍感、天然、嫉妬


……眠い……


………起きたくない………


でも、また、あれが……


………あれって、何だったっけ………


……何か、あって……まぁ、いいか……


……………起きなきゃ……………


菊月「……んぅ……ふぁ……」パチリ


眠い……そういえば、私は、冬谷に如月姉さんの事を話して、それで……


冬谷「ぐぇっ…」


菊月「え」


……あれ?


首を左に向ける。そこには、


冬谷「う〜ん…」スヤスヤ


ぐっすりと眠っている冬谷がいた。


菊月「!!!!!……⁉……!」ビックリ


いやいやいや待て待て待て。元はと言えば私が勝手に話して勝手に泣いたのが原因だ。


だからここから逃げられれば……


冬谷「ふぁ……あ、菊月…」パチクリ


起きてしまった。


菊月「お、おは、おはよう!」ビビビクゥ


冬谷「え、どうした?何かあったか?」


菊月「ななな何でもない!!わ、私は先に食堂にいる!早く着替えて来てくれ!」バッサササー


バタンッ


冬谷「…本当に大丈夫か…?」



菊月「……」スタスタ


菊月「……あぁもう!!」ジダンダ


菊月「……うあうあうあ〜〜!」アタマガンガン


菊月「(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!!!何やってんだ私!!!!!)」


これでもかと壁に頭を打ち付ける。


ガチャッ


親潮「ちょっとなんでs…何してるんですか⁉」


菊月「うぬあああああ」ガンガン


親潮「ちょっ…壁壊れるから!一回入って!落ち着いて!」キクヅキヒキズリ


菊月「はーーなーーせーー」ジタバタ


〜親潮の部屋〜


親潮「もう…落ち着きましたか?全くもう…」バンソウコウハリ


菊月「うう…すまない…」


親潮「どうしたんですか?いきなり壁に頭を打ち付けて…」


菊月「じ、実はな…昨日、冬谷が、来ただろう?」


親潮「あぁ、あの…それで、その男の子がどうかしたの?」


菊月「あ、えっと……」モジモジ



菊月「冬谷が……その…す、好き…になって…しまって…」



親潮「」


菊月「その、過去を話したら、その事を叱られて、でもその後、私を慰めてくれて…その…」


親潮「」


菊月「……親潮?」


親潮「……あっ、うん。聞いてた聞いてた。大丈夫大丈夫。OKOK。」


菊月「そ、そうか…それで、あの後寝ちゃって、でもずっと側に居てくれて、でも、恥ずかしくなっちゃって、その…逃げちゃって…」


親潮「うんうん。」


菊月「その…顔を、合わせられなくて…どうしたら、いいか…?」


親潮「……勇気を出して、『好き』って伝えようよ。好きなんでしょ?冬谷君の事。」


菊月「いやだからその、顔を合わせられなくてね?」


親潮「そんな甘ったれた事を言わない!」


菊月「ハ、ハイ」


親潮「好きなんて何度も言える。でも、本当の好きっていうのは、そんなサラサラと言えるものじゃないの!」


菊月「う、うん」


親潮「冬谷の事が好き。それだけを言えればいいの!ほら、応援してるから行った行った!」セナカオシー


菊月「うぇ⁉ちょ、ちょっと待ー」


パッタン


親潮「……」


親潮「……嘘でしょ……」ガックシ


親潮「まさか菊月を堕とすなんて…」


親潮「ま、私は応援に徹するしいっか。」


〜食堂〜


舞鶴提督「えーと、今日から1週間ほど、ここに滞在する子がいる。じゃ、自己紹介を。」


冬谷「皆さんはじめまして。緋瀬冬谷って言います。短い間ですが、宜しくお願いします。」ペコリ


ワー ヨロシクネー パチパチパチ


舞鶴提督「じゃ、事務連絡ー」



冬谷「ふぅ…ん?」


菊月「……」キョロキョロオドオド


あっ、菊月。…いや、話しかけるか…?…いやでも、あの後大丈夫だったか聞きたいし…


ま、いっか。


冬谷「お〜い菊月〜」トットットッ


菊月「うぴゃあ!」ビクスゥ


冬谷「…き、昨日は大丈夫だった?(『うぴゃあ』って言った)」


菊月「え⁉あ、うん大丈夫!そ、それじゃ私は用事があるから!」スタタタタ


冬谷「えっ、あ、そっか…」オイテカレ


……本当に大丈夫?


冬谷「う〜ん、どうしたもんか…ん?」


周囲→暖かい視線→冬谷


冬谷「……え、何コレ…なんでそんな優しい視線……」


陸奥「…冬谷君。アレ。」ピッユビサシ


冬谷「えっ何……って、工エエェェ(´д`)ェェエエ工」


その視線の先には。


青葉新聞《号外‼》


衝撃!!青年と熱いハグを交わすK‼

その真実とは?


6月14日未明、ある駆逐艦Uより妹に恋人が出来たと連絡があり、取材班が向かうとそこには、黒髪の青年と熱いハグを交わす駆逐艦Kがいた。


この二人の関係については調査中であり………


という、昨日のアレを大きく貼っつけた新聞があった。新聞名の下に、綺麗な字で「製作者 重巡洋艦 青葉」と書いてある。それに対し…




俺は、生まれて初めて本気でキレた。




冬谷【…おい、青葉っていう奴、出てこい】ニッコリ


シン……


冬谷【聞こえなかったか?】ニコニコ


青葉「……は、はい……」オズオズゼイザ


冬谷【さて、どういう事か弁解を聞こうか。】ニコニコ


青葉「ええと、実は昨日、卯月さんから『妹に恋人ができた』と連絡がありまして…」


冬谷【卯月、出てこい】ニコニコ


卯月「はいっぴょん!!」サササゼイザ


冬谷【昨日途中から居ないと思えば…】ニコニコ


卯月「ううう……ごめんなさいっぴょん…」


冬谷【謝れとは言っていないが…うーん…あ、そうだ。】ニコッ



冬谷【お前ら二人、俺と戦ってみようか。】ニッコリ



青葉「……いや、何言っているかさっぱりですが…」


冬谷【よし、善は急げだ。早速やろう。】ニコニコフタリズルズル


卯月青葉「「うわあぁぁぁぁぁぁぁ」」ヒキズラレ


ズルズル…


陸奥「……あ、冬谷君ー!」


冬谷【はーい?】


陸奥「演習場は下だよー!」


冬谷【ありがとうございまーす!!】ニコニコ


艦娘達「「「……見なければ!!!」」」


ドドドドド…


舞鶴提督「あれ?みんなは?」←ご飯食べてて気付かず


〜演習場〜


冬谷【さて、ルールだが…】


ルール


·陸上での試合とする


·実弾、魚雷使用アリ


·手加減は許さない


冬谷【いい?】ニコッ


卯月青葉「「ハイ」」


冬谷【さ、準備してらっしゃい。】ニコッ


〜準備中〜


卯月「ううう……うーちゃんは今日死にますぴょん……」シクシク


青葉「私もです…」シクシク


卯月「深海凄艦以外にあんな寒気をしたのは初めてだぴょん…」


青葉「あんなの戦艦レ級のflagship改よりヤバいですよ…」


コン コン


卯月青葉「「ぴいっ」」


冬谷【そろそろいい?】


卯月青葉「「ハイ!」」サササ


〜外〜


ザワザワ……


舞鶴提督「……これは何だ…?」


長月「卯月青葉対冬谷だと。」


舞鶴提督「えっいいの?」


長月「冬谷も相当怒っていたからな…あの二人を伸しちゃうかもな。」フフフ


舞鶴提督「死なないといいんだけれど…」


冬谷【さて、いいか?】ニコニコ


卯月「はいっぴょん!」


青葉「はい!」


酒匂「ぴゃあ〜…あの子笑ってるよぉ〜…」


阿武隈「こ、怖…」




冬谷【用意…スタート】ゴオッ




その瞬間、視界の全ての物がスローになる。


ザワッ!!!


球磨「アイツ…」


多摩「目…赤い…」


青葉「え、雰囲気が変わっ…」


冬谷【来ないなら、こっちから行くよ】グッ


ダァン!!!


卯月「ひ!は、早…」ガチャッ


冬谷【遅い】ビュン


低姿勢からの鉄パイプの振り上げ。それは見事に俺に向きかけていた連装砲を捉えた。


ガゴンボギン‼


卯月「びゃあ‼」


冬谷【……右から、砲撃6回】ビュビュビュ


ガガガガガガンッ


青葉「なんで見てないのに分かるの…」


冬谷【ハァ…弱いにも程がある…】グッ


バキャンゴンッ


振り下ろした鉄パイプを主砲艤装に当てると、豆腐のように潰れ、使い物にならなくなる。


青葉「工エエェェ(´д`)ェェエエ工なんでええええええええ⁉⁉⁉」



それを遠くから見ていた舞鶴提督達は。


舞鶴提督「うわ、酷…」


陸奥「青葉、卯月、ご愁傷さま…」ナム


古鷹「ひいいいいいいい」ボロボロ


衣笠「あああ古鷹さん泣かないで〜!」ナグサメ


すっごく恐怖していた。



〜その後〜


卯月「ぴうううう…」シクシク


青葉「うええええ…」シクシク


冬谷【卯月、もう、こんな事すんなよ?嘘をイタズラをするんなら、皆が楽しくなる様なことをしろ。】


卯月「はい…このたびはまことにもうしわけありませんでしたぴょん…」


冬谷【青葉はスキャンダル系の記事はあまり出すんじゃない。記事を出すなら地域の行事やらなんやらを出せばいいだろう。】


青葉「はい…このたびはまことにもうしわけありませんでした…」


冬谷「はい。じゃあこれでお叱りはおしまい。艤装壊しちゃったお詫びに何か奢るよ。」


青葉「い、いいんですか…?」ウルウル


冬谷「まぁ、怒って泣かせたのは本当で俺のせいだしな…」ニガワライ


卯月「ありがとうぴょぉぉぉん」ウワアアアアアン


冬谷「はいはい。もう泣かないの。」アタマナデナデ


卯月「ひっく…えへへ…」ナデラレ


青葉「あ、今のお二人撮って良いですか⁉」カメラシュバッ


冬谷「あはは…どうぞ。」


青葉「恐縮です!では…はい!オッケーです!」


冬谷「ささ、早く行こう?」タッタッタッ


卯月「分かったぴょん!」テテテー


青葉「あ、青葉もー!」タッタッタッ




菊月「……」カゲカラノゾキ


菊月「……いいなぁ……」


この後俺は卯月に間宮アイス、青葉にチョコケーキを奢った。そういえば、あの後菊月見てないな…


菊月の想いに気付かず、俺は滞在二日目を終えてしまった。


〜夜、菊月と冬谷の部屋〜


ガチャッ


冬谷「ふぅ…」


菊月「あっ」


冬谷「えっ」


……どうしよう。部屋に入ったら菊月が俺の借りてるベッドに入ってるんだが……


冬谷「……えーと、菊月?」


菊月「うわあぁぁぁぁぁぁぁごめん!!」バッサササ


冬谷「え、ちょ…」


菊月「えーと、えーと、これはその、あの…」ワタワタ


冬谷「菊月」カタツカミ


菊月「ひゃい!」ビックリ


冬谷「目を瞑って深呼吸…」


菊月「スー…ハー…」


冬谷「……で、どうしたの?」


……ああ、昨日と同じ、あの優しい目…


菊月「……と、冬谷…」カオアカ


冬谷「ん、どうし…」


チュッ


ー6話に続くー


後書き

菊月ってばだいたーん…

古鷹「重巡洋艦、古鷹です!」
衣笠「同じく重巡洋艦、衣笠さんだよー」
古鷹「衣笠ちゃん、冬谷君怖かったね…」
衣笠「青葉あの後「試合の時の冬谷君は戦艦レ級のflagship改より怖い」っていってたのよ…」
古鷹「まぁでも許してもらえたらしいからいいんじゃないかな?」
衣笠「そうだねー。まぁ凄かったのは…」
古鷹「あー…菊月ちゃん…凄い大胆だったねー…青葉ちゃんは?」
衣笠「今回はスルーだってさ。余程冬谷君が怖かったんだろうね。」
古鷹「まぁ二回もおんなじ事したら今度こそ青葉ちゃん死んじゃうからね…」
衣笠「まぁ…うん…そ、それじゃ、また6話で会いましょう!」
古鷹「さようならー」ノシ


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SS好きの名無しさんから
2019-03-23 23:00:30

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SS好きの名無しさんから
2019-03-23 23:00:33

このSSへのコメント

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1: SS好きの名無しさん 2019-03-23 23:01:10 ID: S:C0GxW8

とても面白いストーリーだと思います。楽しく拝見させております。これからも頑張って下さい


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