2019-03-13 16:41:34 更新

あかり「今日はごらく部と生徒会合同でキャンプー!」


ちなつ「もー、あかりちゃんはしゃぎすぎ〜」


あかり「あかり、そんなにはしゃいでた…? //」テレ


京子「まったく、あかりは子供だな〜」ウキウキ


結衣「お前、目が1番輝いてるぞ」


京子「今日は珍しく会長と西垣ちゃんも来るからな。遊びまくるぞ〜」


結衣「失礼のないようにしろよ」


京子「分かってるって〜」


ちなつ「西垣先生がレンタカーで送ってくれるって言ってましたけど、なんで学校集合なんですかね? みんな、近くの駅とかの方が近いのに」


結衣「まぁ、西垣先生にも色々あるんだよ」


ちなつ「そうですね」


〜学校〜


あかり「学校着いたぁ」


京子「集合はたしか、ごらく部の部室って言ってたな」


ちなつ「私、日曜日の学校って初めてです」


あかり「誰もいないねぇ」


結衣「部室着いたよ」


ガラガラ


綾乃「あら」


京子「お、生徒会みんないるじゃーん!」


千歳「これであとは会長と西垣先生だけやなぁ」


櫻子「はやくキャンプ行きたーい!」


向日葵「櫻子、少し落ち着きなさいな」


櫻子「そういう向日葵だって、昨日寝れなかったって言ってたじゃーん。ほんとは1番楽しみにしてたくせにー」


向日葵「なっ…! あなたって人は…!」


千歳「ほんとに仲ええなぁ」


ガラガラ


西垣「お待たせしたな」


りせ「」


綾乃「西垣先生、会長、おはようございます」


西垣「お、全員揃ってるか。感心感心」


りせ「」ニコニコ


西垣「うんうん。松本も『みんなとキャンプに行けて嬉しい』と言っている」


京子「西垣ちゃん早く行こーよ」


西垣「まぁ焦るな歳納。実は今日お前ら全員にプレゼントがある」


あかり「プレゼント!?」


ちなつ「えー、何だろうー」


西垣「大したものじゃないんだがな、これだ」ジャラ


結衣「これは、腕時計ですか?」


西垣「そうだ。なかなかオシャレじゃないか? 今日は友情の証にみんなで着けていったらどうだ?」


櫻子「さんせーーい!」


カチャ カチャ


西垣「お、全員着けたな」


京子「おぉ〜、かっちょいいな〜」


あかり「腕時計着けてると、なんかお姉さんみたいになった気分だよぉ」


綾乃「西垣先生ありがとうございます」


向日葵「みんなでお揃いは良いですわね」


櫻子「あかりちゃん達とお揃いは良いけど、向日葵とお揃いは嫌だなぁ」


向日葵「何ですってぇ!?」


西垣「あはは。お前らは本当に仲が良いな」


千歳「じゃあ、そろそろ出発の準備せんとなぁ」


西垣「その必要はない」


千歳「え?」


西垣「なぜなら、今日の目的はキャンプじゃないから」


京子「西垣ちゃん何言ってんだよ〜w」


西垣「今日はちょっとお前らに、殺し合いをしてもらう」


京子「…は?」


ちなつ「どういうこと…?」


綾乃「あはは… 西垣先生、ブラックジョークすぎますよ…」


あかり (西垣先生、目が怖い… とても、冗談を言ってるような目じゃない…)


りせ「」プルプル


あかり (会長があんなに怖がってる… 西垣先生のことを良く知ってる会長が、あんなに怖がってるってことは…)


西垣「お前ら、冗談だと思ってるだろ。マジだ」


綾乃「で、でもなんでそんなこと…!」


西垣「知的好奇心以外の何物でもない。科学は、先人の知的好奇心、知的探究心によって発展してきた。それと同じだ」


向日葵「そ、そんなの信じられませんわ!」


千歳「冗談にしてもちょっとキツすぎるんとちゃいます…?」


西垣「お前らに着けさせたその腕時計、試しに外してみろ」


ちなつ「え、外れない!」ガチャガチャ


綾乃「なんで? なんで外れないのよ!」ガチャガチャ


西垣「あー、お前らその辺にしておけ」


ちなつ「?」


西垣「その腕時計は、物理的衝撃を過度に与えると爆発する仕組みになってる。だから無理に外そうとすると危ないぞ」


ちなつ「!?」


綾乃「う、うそ…」


京子「西垣ちゃん… どういうことなんだよ…」


西垣「じゃ、そろそろルール説明といくか」


結衣「ルール…」


西垣「お前らにはこれから1時間、殺し合いをしてもらう。題して、『七森中バトル·ロワイアル』だ」


綾乃「七森中バトル·ロワイアル…?」


西垣「大まかなルールとしては、1時間で殺し合って、生き残った最後の1人だけを解放してやる」


結衣「1人だけ…!?」


あかり「そんな…」


西垣「そう、1人だけだ。さっき1時間と言ったが、これは制限時間だ。極端な話、5分で全員片付けてしまってもいい」


結衣「制限時間を過ぎるとどうなるんだ…?」


西垣「そこでその腕時計が活きてくる」


綾乃「まさか… 爆発!?」


西垣「そう。腕時計が爆発する条件を今から言うから気をつけろよ」


向日葵「ゴクリ…」


りせ「」ガクガク


西垣「制限時間に達した時点で2人以上生き残ってた場合、学校の敷地内から出た場合、さっき言ったが物理的衝撃を与えた場合。以上が爆発する条件だ」


結衣「逃げ場無しか…」


西垣「あ、あと私の気分次第で爆発させることも可能だ」


ちなつ「気分次第…?」


西垣「それぞれの腕時計を爆発させることができるスイッチを持ってるからな。だからあまり私をイラつかせるなよー」


結衣「くっ…」


千歳「でも… そんなこと… やっぱり信じられへん!」


櫻子「西垣先生… そろそろネタバラシしてくださいよ!」


京子「そうだよ西垣ちゃん! 流石にこわいよ!」


西垣「はぁ… まだ信じてないな… 仕方ない。ポチッと」ピッ


結衣「!?」


綾乃「今、スイッチを…」


ピピピピ


りせ「!?」ピピピピ


向日葵「会長の腕時計が… 点滅してますわ…!」


結衣「お、おい! やめろ!!」


西垣「やめろったって、もう押しちゃったしな」


りせ「…!!! …!!!」ピピピピピピピピ


綾乃「会長〜〜!!!!」


パァン!!!!!


あかり「きゃっ!!」


ピチャ… ピチャ…


京子「嘘… だろ…」


結衣「会長が… 一瞬にして… バラバラに吹き飛んだ…」


綾乃「会長!!!!」ポロポロ


千歳「嘘や… 嘘や…」ポロポロ


西垣「腕だけが爆発すると思ったら大間違いだ。この腕時計は着けた瞬間に特殊な電磁波が中枢神経系を伝う。そしてスイッチを押した瞬間に体の中心から爆発する仕組みだ」


ちなつ「ひどい…」


西垣「やっと信じてもらえたかな」


あかり「こわいよぉ… 助けて…」


西垣「誰も助けてなんかくれないぞ」


あかり「…そうだ! スマホ!」


ちなつ「あ! スマホで助けを呼べば…!」


京子「でかした! 早速… あれ…?」


向日葵「圏外ですわ!」


千歳「うちも圏外や…」


西垣「学校全体に妨害電波を放出している。電話もネットも使えない。まぁ、親や警察を呼んだところでお前らは学校を一歩出た瞬間に死ぬんだから意味無いんだがな」


京子「なんてこった…」


結衣「じゃあ… もう、殺し合いをするしか生きる道は無いんだな…」


西垣「お、船見〜 やる気になったか」


ちなつ「結衣先輩…!?」


京子「おい結衣! 私らが殺し合いなんかできるわけ…」


結衣「じゃあどうすれば良いんだよ!!」


京子「!?」


結衣「もう逃げ場は無いんだ… じゃあ京子は、全員仲良く1時間後ここで死にたいってのか!?」


京子「そ、そんなことは…」


あかり「あかりは… そっちの方が良い…」


京子「あかり…?」


あかり「殺し合いなんかするくらいなら、みんなで死んだ方がまだマシ…」


向日葵「赤座さんの言う通りですわ! 今まで苦楽を共にしてきたんです! それが… その友情が壊れるなんて… そんなのダメですわ!」


結衣「私はそうは思わない。生きたい。自分だけでも生きたい。だから私はこのゲームに乗る」


綾乃「船見さん、あなた…」


千歳「綾乃ちゃん… ふ、船見さんも気が動転してるだけや… 責めるのはアカンでぇ…」


船見「西垣先生」


西垣「どうした?」


船見「殺し合いって言っても、素手ですか?」


西垣「その説明を今からしようと思ってたところだ。全員にピストルを支給する」


ドサァ


櫻子「これ… 本物…?」


向日葵「多分、本物ですわ…」


西垣「1人1つずつ持て。使い方としては、はじめに握る部分に弾倉を差したら、あとは引き金を引くだけだ」


船見「これが… 本物のピストル…」


向日葵「こんな物… 絶対に使いたくありませんわ!」


西垣「じゃあ、私はそろそろ」


綾乃「どこに行くんですか!?」


西垣「職員室だ。モニターからお前らのことを監視する。職員室に着いたら放送でゲーム開始の合図をする。それまでは絶対にピストルに弾を装填するな。じゃ、また後でな」スタスタ


結衣「とうとう始まるな…」


京子「結衣…」


向日葵「櫻子」コソコソ


櫻子「何?」


向日葵「始まったらすぐ2人で校舎に行きますわよ。そこで作戦会議ですわ。何か脱出できる方法があるかもしれませんわ」


櫻子「わかった!」


向日葵「もし… もし仮に脱出できなくても… 最期まで櫻子と一緒に過ごしたいのです…」


櫻子「向日葵…」


ピンポンパンポーン


西垣『あー、あー、聞こえるか〜? 今職員室に着いた。ちなみに、職員室はバリケードで防御されてるから、私を殺そうとしても無理だぞー』


綾乃「自分だけ安全な場所にいるなんて… 最低…」


西垣『じゃあ、始めるぞ〜』


あかり「え、え、もう始まるの!?」


ちなつ「あかりちゃん、始まったら全力で体育館裏にダッシュね。ここは危ない。結衣先輩に殺されちゃうかも」


あかり「う、うん! わかった」


西垣『七森中バトル·ロワイアル、スタート!』


ピー


綾乃「腕時計のカウントダウンが始まったわ!」


向日葵「櫻子! 行きますわよ!」ダッ


櫻子「う、うん!」ダッ


ちなつ「あかりちゃん! 行くよ!」ダッ


あかり「わかった!」ダッ


結衣「じゃあ、京子… そういうわけだからさ」


京子「ゆ、結衣… ははは。冗談だよな?」


結衣「私も冗談だと思いたい。夢だと思いたい。でも、現実なんだよ。本当は京子を殺したりなんかしたくない。でも、殺さなきゃいけないんだ… ごめん…」


京子「え…? え…?」


結衣「さよなら…」


京子「きゃああああ!!!!」


パァン!!


京子「うぅぅっ… あ、あれ…?」


結衣「」グッタリ


綾乃「はぁ… はぁ…」


千歳「綾乃… ちゃん…?」


京子「へ…? 結衣が倒れてる…」


綾乃「こうするしか… ないの… 船見さんを殺せば、殺し合いなんかしなくて済む…」


京子「綾乃… ありがとう… ありがとう…」


綾乃「私… 人を殺しちゃったのね…」


京子「自分を責めないで綾乃… 仕方ないんだ…」


綾乃「そうね… ありがとう歳納京子」


千歳「綾乃ちゃん…」


綾乃「千歳、最期まで3人で過ごしましょう。1年生の4人はどこかへ行っちゃったし」


千歳「こわいわ…」


綾乃「え…?」


千歳「うち… 綾乃ちゃんが怖いわ…」


綾乃「ちょ、ちょっと千歳、何言って」


千歳「だって、綾乃ちゃんが人を殺すとこ、この目で見てもうたんやもん!」


綾乃「しょうがないじゃない!」


京子「2人とも落ち着けって」


千歳「人殺しぃぃぃ!!!」


パァン! パァン! パァン!


京子「あ…」


綾乃「」グッタリ


京子「綾乃ぉぉぉ!!!!」


千歳「もう… もうどうでもええわ… ここまできたら生き残ったる…」


京子「ち、千歳…!?」


千歳「歳納さん、死んでもらうで」


京子 (に、逃げなきゃ!!)ダッ


千歳「待ちや!」


パァン! パァン! パァン!


千歳「くそ、逃げられてもうた…」


〜〜〜


ちなつ「はぁ… はぁ… あかりちゃん、ここまで来れば安心かな」


あかり「そうだね、流石にここまでは誰も来ないと思う」


ちなつ「あかりちゃん…」


あかり「何…? ちなつちゃん」


ちなつ「私たち… 死んじゃうんだね…」


あかり「で、でも… まだ助かる方法があるかもしれ…」


ちなつ「無いよ。そんなの」


あかり「ちなつちゃん…」


ちなつ「結衣先輩はもう私たちを殺す気満々だった。他のみんなだって殺し合ってるかもしれない…」


あかり「…」


ちなつ「でも私は、殺し合いなんか出来ない。最期まで、あかりちゃんと過ごしたい」


あかり「ちなつちゃん… あかりも同じ。自分だけが生き残りたいって気持ちは全然ない。2人で一緒にいよう」


ちなつ「うん…!」


〜〜〜


向日葵「とりあえず、昇降口まで来ましたわ」


櫻子「さっそく作戦会議だな!」


向日葵「…と言いたいところですけど… もう、成すすべが無い気がしますわ…」


櫻子「なんだよ〜 無い頭ひねり出して考えろよ〜」


向日葵「何ですって!」


櫻子「おっぱい魔人が〜!」


向日葵「…うふふ」


櫻子「何だよ、こんなときに笑ったりして」


向日葵「私たち、最期までケンカですわね」


向日葵「…でも、そんな日々が、幸せでしたわ」


櫻子「向日葵…」


向日葵「もう、ケンカすることも出来ないのですね…」


櫻子「…向日葵〜〜!!! うわーん!!」ダキッ


向日葵「よしよし…」ナデナデ


櫻子「もっと向日葵と遊びたかったよぉ… 向日葵が好きなんだよぉ…」シクシク


向日葵「櫻子… 私もですわ。私たちだけは、殺し合いなんかせずに一緒にいましょう…」


櫻子「うん…!」


向日葵「こんな、ピストル… ゴミ箱に入れますわ!」ポイッ


櫻子「私も、ピストルなんか… こうだ…」ポーイッ


向日葵「あなた…! あんまり遠くに投げたら場所がバレるでしょうが…!」


櫻子「あ、ごめんごめん…w」


向日葵「まったく、あなたって人は…w」


櫻子「向日葵ぃ…」


向日葵「何ですの?」


櫻子「もっかい、抱きついていい…?」


向日葵「ええ。良いですわよ」


櫻子「ありがとう…」ダキッ


向日葵「最期まで…一緒です…」ダキッ


グサッ


櫻子「うっ…」


向日葵「…」


櫻子「い、いたい… いたいよ… 何…? 何これ… 痛い痛い痛い!」


向日葵「…サバイバルナイフですわ」


櫻子「!?!?」


向日葵「今日はキャンプと聞いたので、何かの役に立つかなと思い持ってきたのです。良い武器になりましたわ」


グサッ グサッ


櫻子「ぎゃあああああ!!!」


向日葵「こんなところで… 死ねるもんですか…」


櫻子「向日葵… なんで… なんで…」


向日葵「あなたは最期の最期まで、おバカですわね」


櫻子「うぅ…」グッタリ


向日葵「…死にましたわね」


向日葵「私も船見先輩と同じです。生き残りたい。それだけですわ」


向日葵「さて、ゴミ箱からピストルを回収して… 次のターゲットを探しますわ」


〜〜〜


京子「結衣も、綾乃も死んだ… 千歳も殺気立ってる… もうどうすればいいんだ…?」


京子「…? 昇降口に人影が…!? 誰だ…?」


京子「あれは… ひまっちゃん!? ひまっちゃんは、このゲームに全然乗り気じゃなかった。ひまっちゃんなら安全だ!」


京子「おーい! ひまっちゃーん!」


向日葵「あら、歳納先輩」


京子「よかった… 私、1人で心細かったんだよ… って、ひまっちゃん、その血、どうした…!?」


向日葵「血?」


向日葵 (しまった… 櫻子を刺したときの返り血ですわ…)


京子「まさか… 怪我してるのか…!?」


向日葵「え?」


京子「誰かにやられらのか…!?」


向日葵「え、ええ。攻撃を受けてちょっと傷を負ってしまいました。もう血は止まったので大丈夫ですが」


京子「誰にやられたんだ…?」


向日葵「…櫻子ですわ」


京子「さくっちゃんが…!?」


向日葵「櫻子ったら、2人で行動を共にしようとしたら急に豹変して撃ってきましたの…」


京子「そんな…」


向日葵「そ、そしたら私、びっくりしてしまいまして… それで… 私も撃ち返してしまったのです… その結果、櫻子に命中して… 櫻子は死んでしまいました…」


京子「ひまっちゃん…」


向日葵「私、最低です…! 親友を殺してしまいましたわ…」シクシク


京子「ひまっちゃん、仕方ないよ… だって、さくっちゃんの方が先に撃ってきたんだろ…?」


向日葵「ええ…」コクリ


京子「大丈夫だ。今度は私が付いててあげる」


向日葵「歳納先輩…」


京子「ひまっちゃんは、この京子ちゃんが守ってあげる!」


向日葵「先輩、あなた、最高に能天気ですのね」


京子「へ?」


向日葵「ほんとに、バカばっかりで呆れますわ」


京子「どうした…?」


向日葵「…」スチャ


京子「お、おい… なんで銃口を向けてるんだよ…」


向日葵「死んでもらいます」


京子「くっ」ダッ


パァン パァン


向日葵「逃げられました。ほんとに、逃げ足は速いですわね」


〜〜〜


京子「もう! 何なんだよ! 結衣と千歳だけじゃなくて、ひまっちゃんまで… もう誰も信じれないよ! みんな、もうこのゲームに乗り気なんだ!」


京子「体育館裏に誰かいる…!?」


京子「あれは… あかりとちなつちゃんだ…!」


あかり「ちなつちゃん… なんか人の気配がしない…?」


ちなつ「んー? そういえばあっちの方から物音が聞こえたような…」


京子「まずい… バレたか…!?」


あかり「あれ?」


ちなつ「京子先輩!?」


京子「バレた…!」


あかり「京子ちゃん! 良かった!!」


ちなつ「結衣先輩にやられてなかったんですね…!!」


京子「あかりとちなつちゃんも、私を殺そうとしてるのか?」


あかり「な、何言ってるの京子ちゃん!」


ちなつ「私たちは殺し合いなんかしませんよ!」


京子「嘘つけ!! どうせみんな、自分だけが生き残ろうとしてるんだ!」


あかり「そんなこと…」


ちなつ「京子先輩信じてください!」


京子「信じれるもんか! もう誰も信じれない。お前達に殺されるのくらいだったら、私が先に殺す」スチャ


あかり「ちょっと京子ちゃん!!」


ちなつ「京子先輩!!」


パァン!


京子「ぐはっ!!」バタッ


あかり「京子ちゃん!?!?」


ちなつ「誰かに撃たれた!?」


向日葵「2人共、大丈夫ですか!?」


あかり「向日葵ちゃん!!!」


向日葵「歳納先輩が、あなた達を撃とうとしてたのを見たものですから、咄嗟に助けなきゃいけないと思いまして」


ちなつ「あ、ありがとう向日葵ちゃん。私たち、死ぬところだったよ…」


あかり「まさか… 京子ちゃんまでこのゲームに乗ってるなんて…」


向日葵「歳納先輩まで…」


ちなつ「ところで、櫻子ちゃんは?」


向日葵「櫻子は… 死んでしまいましたわ…」


あかり「そうなんだ…」


向日葵「歳納先輩に… 殺されたのです…」


ちなつ「京子先輩に… 許せない…」


あかり「向日葵ちゃん、これからはあかり達と一緒に行動しよう。その方が心強いよ!」


向日葵「吉川さん… 赤座さん… ありがとうございます…!」


向日葵 (流石に2対1では分が悪いので、この人達を殺すのはまだ先にしましょう)


〜〜〜


西垣「うん。面白い。30分でちょうど半分の4人が死んだ。良いペースだ。しかし、古谷があんなにクズだったとはな。まぁ結局、人間なんてあんなものか」


〜〜〜


千歳「どこや… 他のみんなはどこや… 全員殺したる…」テクテク


千歳「ん…? 昇降口に、誰か倒れとるな。誰やろ」タッタッタ


櫻子「」グッタリ


千歳「大室さんや。誰に殺されたんやろ」


千歳「? 体育館に向かって血がポタポタ落ちとる… 辿ってみたら誰かおるかもしれへんな」


~~~


向日葵「私、このゲームに乗る以外に1つだけ、生きてここを脱出する方法を思いつきましたわ」


あかり「えぇ!?」


ちなつ「ほんと!?」


向日葵「はい。ただ、簡単な方法ではありません」


あかり「うん…」コクリ


向日葵「ここから生きて脱出する方法、それは、腕を切断することです」


ちなつ「!?」


あかり「せ、切断…!?」


向日葵「この腕時計と体を切り離せば爆発を免れるのです。命と左手首、天秤にかけたとき、もちろん命の方が思い」


ちなつ「たしかに… 」


あかり「生きて出れるなら… 手首を切り落としででも…」


向日葵「私はキャンプ用のサバイバルナイフを持っています。決まりですね…」


〜〜〜


西垣「腕を切り落とす。発想は良い。だが、女子中学生の腕力と知識ではナイフや包丁で腕を切り落とすことなどまず不可能だ。それも3人分を残り時間20分で」


西垣「ただ古谷の奴、そんなことは承知でやってるな。おそらく、動脈を切って弱らせようとしてる。面白い奴だ」


〜〜〜


ちなつ「私から、切ってもらってもいい…?」


向日葵「覚悟はできてますか?」


ちなつ「いつでも…」


あかり「ちなつちゃん…」


向日葵「それじゃ、いきますわ…」


ザクッ


ちなつ「うううっ!!!!」


ゴリッ ゴリッ


ちなつ「ぎゃああああ!!!!!」


あかり「見てられないよぉ… こわいよぉ…」


グチュ グチュ


ちなつ「ひいいいいい!!!!!」


向日葵「吉川さん… これ以上… ナイフが通りませんわ…」


ちなつ「えっ…!? あああっ… いたい…」


向日葵「一度、引き抜きますわ」


グチュ


ちなつ「きゃああああ!!! 痛いよぉ!!!」


あかり「ちなつちゃん!!」


向日葵「ご、ごめんなさい吉川さん! 私の中途半端な思いつきのせいで…」


ちなつ「い、いいの… どうせ死んじゃうんだし… 色々試してみる価値はあるよ… 気にしないで…」ゼェゼェ


あかり「このハンカチで止血して!」


ちなつ「ありがとうあかりちゃん…」


向日葵「本当にごめんなさい…」


千歳「見つけたで〜」


あかり「!?」


ちなつ「い、池田先輩…!?」


向日葵 (やっぱり来ましたわね。櫻子の血を道しるべのように垂らしながらここまで来ましたので)


千歳「全員殺したるで〜!!」


あかり「えぇ!!」


向日葵「ここは仕方ありません!! 正当防衛です! ピストルで撃つんですわ!!」


あかり「わ、わかった! ちなつちゃんは休んでて!!」


千歳「いくで〜!!」


パァン! パァン! パァン!


向日葵「応戦です!!」


パァン! パァン!


あかり「うん!!」


パァン! パァン!


あかり「だめだぁ… あかり全然当たらないよぉ…」


向日葵「えいっ! えいっ!」


パァン! パァン!


千歳「うぎゃ!!!」バタッ


向日葵「当たった!!」


あかり「流石向日葵ちゃん!」


向日葵「死んじゃいましたかね…」


あかり「うん…」


向日葵「ぐすっ… 私、歳納先輩だけでなく、池田先輩まで殺してしまいましたわ…」


あかり「向日葵ちゃんは悪くないよ…!」


向日葵「はい… ありがとうございます…」


あかり「ところで、ちなつちゃん大丈夫!?」


ちなつ「だ、大丈夫。まだ血は止まらないけど…」


向日葵 (赤座さん、射撃が全くなってませんわ。容易く殺せそうです)


ピンポンパンポーン


西垣『西垣だー。ちゃんと殺し合ってるようで嬉しいよ。残り10分だ。生き残ってるのは、古谷、赤座、吉川、お前ら3人だけだ。お前らよく頑張ってるな。それじゃ、健闘を祈る』


ちなつ「私たち3人だけ…」


あかり「他のみんな死んじゃったんだ…」


ちなつ「あと10分じゃどうしようもないね…」


向日葵「いえ、まだ方法はありますわ」


あかり「え?」


向日葵「私が、あなた達を殺すのです」


あかり「ちょ、ちょっと向日葵ちゃん!?」


ちなつ「何… 言ってるの…?」


向日葵「私は最初からこのゲームに乗り気でしたわ。櫻子を殺したのも私です」


あかり「うそ…」


向日葵「人間なんて所詮こんなものなんです。むしろ、仲良く死のうとしてるあなた達は大馬鹿者ですわ」


ちなつ「あかりちゃん… 多分、向日葵ちゃん… 本気で言ってるよ…」


あかり「うぅ…」


ちなつ「私… どうせ死ぬにしても、こんな人に殺されるのなんか嫌…」


あかり「あかりも…」


ちなつ「でも、私… もうフラフラして立てないから… あかりちゃん… 古谷さんを撃ってもらっていい…?」


あかり「わかった…」


向日葵「出来るものならやってごらんなさい。あんなレベルの射撃で私を殺せるものですか」


あかり「えーーーい!!!!」


パァン! パァン! パァン!


古谷「いたっ!」


あかり「やったぁ! 当たった!!」


古谷「赤座さん… 腕に当ててどうするんですの… こんなんじゃ人は死にませんわ… いたた…」ゼェゼェ


あかり「うぅ… 頭か胸に当てないと… でも、あかりじゃそんなとこ当てれないよぉ…」


ピピピピ


ちなつ「何の音…?」


あかり「この音…」


向日葵「はっ…!!!!!」ピピピピ


あかり「向日葵ちゃんの腕時計が… 点滅してる…」


ちなつ「あかりちゃんの撃った弾が、向日葵ちゃんの腕時計に当たったんだ…! たしか… この腕時計、衝撃を与えすぎると…」


向日葵「しまった…!! 嫌ですわ… 嫌ですわ…!!!!」ピピピピピピピ


パァン!!!!!


あかり「向日葵ちゃんが…」


ちなつ「爆発… しちゃった…」


あかり「残るはあかり達だけだね…」


ちなつ「あかりちゃん…」


あかり「何…?」


ちなつ「私を… 撃って」


あかり「な、何言ってるの!?」


ちなつ「あかりちゃんだけでも、生き残ってほしい…」


あかり「そんなの絶対嫌だよぉ!」


ちなつ「お願い…」


あかり「それだったら、ちなつちゃんがあかりを殺して」


ちなつ「そんなこと…」


あかり「ちなつちゃんだけは生きて帰ってほしい… 私もそう思ってる」


ちなつ「そんなこと出来るわけないじゃん!」


あかり「そっか…」


ちなつ「このまま、2人で残り1分過ごそ…」


あかり「うん… 残り1分かぁ… 悲しいよぉ… 今まで楽しかったよぉ… こんな形でみんなとお別れなんて嫌だよぉ…」ポロポロ


ちなつ「私も… うわああああん!!!」


あかり「ちなつちゃん…!! 今までありがとう!」


ちなつ「私こそ… ありがとう…!!」


残り3秒


2秒


1秒


ゲームオーバー


あかり「うぅぅぅ…!!!」


ちなつ「こわいぃぃ…!!!」


あかり「…あれ?」


ちなつ「爆発…しない…?」


あかり「もう、時間は過ぎたはず…」


ちなつ「私たち助かったの…!?」


あかり「でも… なんで…?」


ピンポンパンポーン


西垣『いや〜、ご苦労だった』


あかり「西垣先生!」


ちなつ「ど、どういうことですか!? 私たち、爆発するんじゃないんですか!?」


西垣『1時間後に2人以上生き残ってたら爆発するって言ったな。あれは嘘だ』


あかり「え…?」


ちなつ「は…?」


西垣「学校外に出たら爆発するってのも嘘だ。ただ、腕時計に衝撃を与えたら爆発するのは見てもらった通り本当だ。不可抗力で腕時計が外れて逃げられたら面白くないからな。あと松本が死んだように、遠隔で爆発させれるってのも本当だ。それ以外は嘘。騙されたな」


あかり「じゃ、じゃあ…!」


ちなつ「みんなで殺し合わずに済んだし、逃げることも出来たってこと!?」


西垣『その通りだ』


あかり「ひ、ひどいよ!!」


西垣『酷いのは殺し合いを始めたお前らだろ。自分だけが生き残りたいという利己心と、仲間への不信感がこうさせたんだよ』


ちなつ「そんな…」


西垣『非情に面白かったよ。お前らには賞賛を送りたい』


あかり「あかり、絶対許さない…」


西垣『勝手にしろ。もう帰っていいぞ。腕時計は外れるようになってる。まぁ、記念に持ち帰ってもいいがな。ははは』


〜〜〜


あかりは今でもあの時の夢を見る。忘れたいのに、忘れられない。ちなつちゃんはあの後すぐ病院に行ったけど、出血が酷くて死んじゃった。みんなが死んじゃったのは、全部西垣先生が悪い。でも、今まで信じてきた友情って何なんだろうって時々思う。今まで笑い合って、助け合ってきた、あの楽しい思い出は何だったのかな。結局、結衣ちゃんとか向日葵ちゃん、池田先輩だって、自分だけが助かろうとしてた。京子ちゃんもあかり達のことを信じてくれなかった。友情なんか、嘘だったのかな。あのゲームがなくても、いつかどこかで、みんながお互いを裏切る運命だったのかな。そう考えると、みんななんか大嫌い。ちなつちゃんも嫌い。櫻子ちゃんも杉浦先輩も会長もみんな嫌い。友情とか、愛とか、そんなのもう信じない。友達なんかもう必要ない。だから今は一生懸命勉強だけを頑張ってる。あかりは夢を見つけた。立派な先生になりたい。


先生になって、西垣先生みたいにあのゲームを開くんだぁ。だって、子供達に教えてあげなきゃ。友情なんて無いんだよって。


おわり


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