2016-12-21 07:16:12 更新

概要

【注意事項】
重度のアニメネタバレ
地の文
キャラ崩壊
提督(オリキャラって言っていいよね?)
中略箇所有り(詳しくは前書き参照)

この作品は毎度毎度展開がひど…読めないアニメ艦これを見ていて筆者はこれからの展開どう(テコ入れすれば)面白くなるのだろうと色々妄想して遊んでいました
その一つを最終回直前に投稿するだけのSSでした
アニメが終わってからだと新鮮味も当時の感覚も無いでしょうが暇つぶし程度に見ていただけたら幸いです


前書き

この作品?の元になったものは友達との遊びでした
アニメ艦これが毎度毎度予想外な展開になっていき伏線がひど…予想もしない形で回収されたりしたのでこれ最終回どうなるの?どうやったらもっと面白くなるの?と考える妄想ゲームが始まりです

それを筆者がSSにまとめたら面白いんじゃないかと思い書きました
が、最終回が放映された後に最終回どうなりますかね!とか意味不明な感じになるので急いで書いた結果細かい部分が中略になってしまいました(当時、書き始めたのが最終回直前でした)
本当に申し訳ないです(特に三話のあの子部分)
結局最終回前に書き終わらず中途半端な出来になってしまいました
それでもいいよっという提督の皆様は少しでも「あーこういう捉え方もあったのね」と思っていただけたら筆者も喜びます
それではよろしくお願いします

追記
先述した中略箇所はこのように《中略○》と書いて次の章まで飛ばします
主に説明しきれてない設定や長い展開のカットで使います


[20XX年 ○月×日 内陸某所]


提督「…」


どこで間違ったのだろう


初めて彼女達を沈ませた時か


初めて大きな海戦で敗北した時か


それとも××を失った時か


…どちらにしろ今は変わらない


俺達は、人類は


深海棲艦に負けたのだ



《終わりと始まり》


突如現れた深海棲艦という外敵に人類は艦娘を造り対抗した


艦娘は強く人類の行動海域は徐々に広げていった


だが対抗するには遅すぎた


まだ練度の低い艦娘達、艦種によってその練度も大きく違う


深海棲艦の圧倒的な物量に艦娘は1人1人と沈んでいった


艦娘と寸分違わぬ人型の深海棲艦が陸に上がれない訳がない


行動範囲を広げた深海棲艦は臨海部を襲い内陸へと進行し始める


多くの人間が死に残った者は内地へと逃げ出した


[20XX年○月×日103号室]

コンコン

憲兵「面会です」


提督「悪いが会いたくない」


憲兵「面会人は…艦娘のようですが」


提督「…分かった」


残った艦娘は1人だけ


面会室の扉を憲兵が開ける


中には



時雨「やぁ…久しぶりだね」


時雨「提督」


彼女がいた



[20XX年○月×日面会室]

時雨「随分やつれて見えるけど大丈夫?ちゃんとご飯食べてるのかい?」


提督「ダイエットってやつだ。太りすぎだからな」


時雨「ふふ。適度な運動も必要だよ」


昔と変わらない時雨


時雨「ダイエット中で申し訳無いんだけど僕も久しぶりに料理を作ったんだ。差し入れで渡してあるから良かったら食べてよ」


昔と変わらず心優しい


時雨「瑞鳳に教わった通りに玉子焼きを作ったんだけどちょっと焦げちゃったからそこは許してね」


残酷な少女


提督「…何故俺を責めない」


時雨「何を責める必要があるんだい?」


提督「俺は皆を殺した。いわば仇だろう」


時雨「提督のせいじゃないさ」


提督「違う!!俺が!!「提督」」


時雨「僕たちは生きなきゃいけないんだ。皆いなくなっても残った者は生き抜いて思いを繋げなきゃいけない」


時雨「…正直提督をそういう風に思ったこともあるよ。でも僕は提督を信じているからね」


提督「そんなのは…」


時雨「それに…まだ、僕は諦めてないよ」


時雨「僕は「佐世保の時雨」だからね」


最後に時雨が微笑み面会は終了した



[20XX年○月×日103号室]

ここから何か変わるのだろう


なにが出来るというのだろう


もう終わってしまった事なのに


「やり直せるとしたら?」


提督「ッ!?」


不意に響く声に思わず辺りを見回す


そこには


提督「…猫?」


「もし少しでも希望が欲しいなら~ついておいで」


幻聴に加えて幻覚まで


ついに俺はおかしくなったのか?


猫?は部屋の扉へと向かい器用にドアノブに飛び付いた


ガチャリと音を立て鍵がかかっていた扉が開く


そして扉の隙間から出て行った


にわかには信じられないが


そんな藁にも縋りたい俺はやはりおかしいのだろうか


[20XX年○月×日屋上]

猫っぽいものについて行くと屋上まで来てしまった


そこには小さな女の子がいた


少女「彼女達を~救いたいんだね♪」


提督「君は何者なんだ…?」


少女「もー!そんなこと今はどうだっていいの!」


少女「彼女達を!助けたいの!助けたくないの!どっちなのよ!!」


随分と節操のない子供だ


提督「そもそも君の言う彼女達とは誰の事だ」


少女「もっちろん」


少女は楽しそうに告げる


少女「あなたが助けられなかった皆よ♪」


少女「初めに沈んだあの子も1人囮になったあの子も…」


少女「あなたが愛したあの子も、ね」


提督「ッ!?」


少女「そ、れ、で~」


足元にいた猫を持ち上げて彼女は再び問いかける


少女「あなたはどんな事をしても彼女達を救いたい?」


提督「俺は」


決まっている


提督「あいつ等を救いたい!!」


少女「その意気やよーし!!」


そういって彼女が声をあげると凄まじい轟音とともに彼女の後ろに門が現れた


鈍い音をたて門の扉が開く


少女「さ、この中に入れば彼女達を救う手掛かりを見つけることが出来る」


少女「でもそれはながっーいながーい道のり」


少女「それでもあなたは行くんでしょ♪」


提督「ああ」


提督「行ってやるさ!例え深海だろうとな!」


そういって俺は門へと飛び込んだ


少女「ふふ、一名様ごあんなーい♪」


少女「せいぜい楽しませてよね~て、い、と、く、さん♪」


猫はにゃーと鳴いた




《中略①》

少女に誘われ門をくぐった提督が飛ばされたのはまだ襲撃されていない横須賀港であった

分かったことは自分の生きてきた世界より時間軸が前であり自分は横須賀港の提督であるということ

仲間であった長門や大淀らに会い喜ぶ提督であったがどこか違和感を感じる

そして提督は今日着任する艦娘を出迎える事になる

《中略①終わり》


《再会と空》


[20□□年×月△日提督室]

提督(ここは俺のいた時代より前の時代だ)


提督(このタイムスリップした世界であいつ等を助ければ未来は変わる)


提督(だがなんだろう…なにかが引っかかる…)


コンコン 失礼します!


提督「!?」


この声


ガチャリと音をたて扉が開かれる


そうだ、忘れるわけがない


「初めまして、司令官!」


忘れられるわけがない


長い間共に戦い、笑い、信じ合った


俺が失った大切な人


「吹雪です!よろしくお願いします!」


俺は思わず彼女に抱きついてしまった


吹雪「え!ええ!?し、司令官さん!!?」


強く強く彼女を抱きしめる


吹雪「ちょっと!どうしたんですか!?あ、え、えと、えーと…」


提督「…すまない」


涙をバレないよう拭い困惑する吹雪から離れる


吹雪からしたら初対面の人間に突然抱きつかれたのだ


パワハラ以外のなにものでもない


吹雪「い、いえ。ただちょっと驚いちゃって」


提督「いや本当にすまなかった」


頭を下げる


吹雪「いやあの本当にいいんです!ですから頭を上げて下さい!」


吹雪がさらにわたわたと手を動かす


うん、吹雪だ


提督「というのは冗談でこれは身体チェックの一つなんだ」


吹雪「え、そうだったんですか!?」


提督「その通り。新しく就役した艦娘は体調不良をよく起こす」


提督「だからこうして初対面のときに身体チェックをするのさ」


吹雪「なるほど!!私の体を気遣ってくれていたんですね!」


もちろん嘘である


吹雪「司令官ありがとうございます!」


提督「という冗談は置いて吹雪、君に命令がある」


吹雪「うぇ?え?あ、はい」


提督「君は本日付けでこの横須賀鎮守府に配属、ついては第三水雷戦隊第六席に任命する」


吹雪「り、了解しました!!」


吹雪「ですが司令官、私その実は…」


提督「実戦経験がない、だろ?」


吹雪「…はい」


提督「大丈夫!問題ない!なんとかなる!」


吹雪「ええ!?」


提督「何十回の演習より一回の実戦!」


提督(とはいえそんなに早く実戦に出ることも無いだろう)


提督「分かったら下がってよし。鎮守府内を見て回るといい」


吹雪「は、はい!」


吹雪「失礼しました!!」


そういって吹雪は部屋を出る


提督(それに…)


もしここが過去の世界なら


同じ歴史をなぞっているなら


吹雪が沈むのは


ミッドウェー、赤城を庇ってだ



《中略②》

無事吹雪と再会を果たした提督だがその日まさかの外出の用事が入り鎮守府を後にする

その後一話の「翔鶴より入電~」って感じで吹雪まさかの出撃になります

あの時長門の言っていた「提督の~」ってのはタイムスリップしてくる前の前提督が発言した事だから提督は覚えてないって感じの解釈でお願いしますorz

用事を済ませ帰ってきた提督はまさかの出撃を聞いて驚く。そして吹雪を探し防波堤まで…

《中略②終わり》


《夢》


吹雪「無理だよね…あたしなんかじゃ…」


提督「はぁはぁ…吹雪!!」


吹雪「あっ…司令官!」


呼吸を整える


提督「出撃…したんだって?」


吹雪「…はい」


提督「無事で良かった」


提督「それと、申し訳ない。急な用事で鎮守府を離れていた、実戦経験のない君を出撃させて申し訳ない」


吹雪「…大丈夫です」


大丈夫そうには見えない


吹雪「司令官」


吹雪が問う


吹雪「どうして私なんですか?どうして私を呼んだんですか?」


吹雪「私なんて運動音痴で座学しかまともに出来なくて」


吹雪「今日の実践だってみんなの足を引っ張っちゃって、同じ駆逐艦の子は上手く航行出来てるのにそれすら出来なくて」


吹雪「私なんて…」


言ってやりたい


お前は誰よりも努力家で人のことを想えるやつだって


提督「吹雪、実は…」


初めまして吹雪です私がやっつけちゃうんだからありがとうございますもっと頑張りますねすみません司令官お休みなさい私やりました司令官のおかげです司令官朝この時間は気持ちいい出すねはいえ夢ですか強くなって皆を護る事が出来て平和になったらずーっとひなたぼっこをしていたいですいつもお疲れさまです司令官あのこれ吹雪が作りましたもしよかったら召し上がってくださいどうぞお疲れ様です吹雪ですはいっ頑張ります



いやぁ…嫌だよぉ…!!



提督「ッ!?」


吹雪「司令官?」


そうだ、この子とはまだ会ったばっかりだ


こんな事を言って信じろというほうがおかしい


提督「夢…だよ」


吹雪「夢?」


そう、夢だ


まだ夢でしかない


提督「夢の中でな、吹雪が必死に俺に伝えてるんだ」


提督「なにを言ってるかは分からなかったけど」


でも


提督「俺はお前を強くしなくちゃいけないと思った」


吹雪「私を強く…?」


提督「すべてを、お前自身もみんなも護れるぐらい強くだ」


吹雪「…私に出来るでしょうか」


提督「出来る!!」


吹雪「ッ!?」


断言してやる


提督「だってお前は夢の中で」


提督「俺とケッコンするんだからよ」


吹雪「……」


吹雪「フフ…ハハハハ!!なんですかそれ!」


吹雪が腹を抱えて笑う


吹雪「司令官私のこと好きなんですか?」


提督「ばっかやろうケッコン出来るぐらい強くなるって事だよ」


好きさ、大好きさ


吹雪「フフフ…じゃあ司令官とケッコン出来るように私も強くならないといけませんね」


提督「ああ、だからちゃっちゃと強くなってくれよ」


まだ静かな海辺で艦娘と提督は笑い声だけが遠く響いた


《中略③》

山場越えた感

十話の吹雪のウェディングドレス姿は実際にあった事だが説明出来ない故夢ということにしたという妄想です

ここで申し訳ないのですが如月轟沈回を中略内で説明します

キンクリです

本当はゆっくり妄想垂れ流したいけど後一時間もないのですみませんorz

如月轟沈の海戦は元々睦月が轟沈する海戦でありそれを回避する意味でも提督は吹雪を第三水雷戦隊に配属しました

その甲斐もあり睦月と第三水雷戦隊は全員無事で帰還します

しかし変わりに如月が沈むことになってしまい提督は強いショックを受けます

状況が変わりつつあると気付いた提督は編成を変更(六話)することを決意します

四話で提督不在なのは付近の鎮守府へ時雨を連れいざという時の連携をしようという根回ししてたからです

時雨は提督と同じように扉をくぐってこちらに来ていました(唐突)

付近の鎮守府へと行くことになったのも時雨が連れ出したからです

睦月ちゃんを放置するクソ提督なんていなかったんや!!

六話の編成変更+六話で吹雪が加賀と瑞鶴の関係を多少良くした事で七話では誰も沈みませんでした

提督は鎮守府工廠で明石と共に超十センチ砲の開発に成功しそれを吹雪の改装装備として渡す筈だったが…


《真実と歴史》


[20□□△月○日工廠]

爆音とともに工廠の屋根が吹き飛ぶ


明石「提督!!電探に多数の深海棲艦の反応が!!」


提督「馬鹿な!!奴らがこんなに早くッ!!」


俺が歴史を変えたからか?


俺が身勝手に幸せを願ったから…


明石「ここは危険です提督!一時避難をッ!?」


提督「明石ッ!!」


すぐ目の前の壁が砲撃で瓦礫へと変わる


俺はとっさに明石に覆いかかり瓦礫を背中で受ける


提督「グァッ!!」


明石「提督!!!」


提督「案ずるな伊達に鍛えてない!!」


あ、これは折れたな


提督「明石は工廠から逃げ武器庫のロックを頼む!」


提督「俺は…」


その時見たものに俺は驚愕した


なぜ!?なぜお前がここにいる!!


明石「提督は早く逃げて下さい!!」


爆音の中明石が叫ぶ


だが俺は


提督「俺は提督室に行く!!その後避難する」


明石「提督!!待って下さい!!提督!!!」


「彼女」を追いかけずにはいられなかった



後書き

ここまで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m

当時アニメ艦これはえらい叩かれようでしたが、映画が公開されたことで評価も変わりつつあるように思います
こんなものを書いてはいますが、放送時からアニメ艦これを私は嫌いではありませんでした
二次創作に染まりすぎてる感やぶっとび設定、4話におけるむちゃくちゃな詰め込み感など不満がないわけではありませんが、それでも好きな作品のキャラクターが動いているというだけで私は嬉しかったです
補完されていないところなどを自分で妄想したりするのも面白かったですしちょっと残念なアニメかな、程度に思っていたと思います

劇場版を見て改めてこの作品を思い出し、また推敲したいと考えるようになり今少しずつ書き進めています
おそらく別の作品として投稿する予定です
内容は変わる可能性もありますが強くてニューゲームっぽい部分は残すつもりです(登場キャラや設定が大きく変わる可能性があります)
この作品とは違うものになってしまいそうなので、この作品はこれで完結とさせていただきます
3月までに書き出せるといいなぁ(希望)
もしこの作品を見て面白いなと思っていただけたら幸いです
読んでいただき、ありがとうございました


このSSへの評価

1件評価されています


SS好きの名無しさんから
2015-03-26 00:10:38

このSSへの応援

2件応援されています


SS好きの名無しさんから
2017-01-23 23:29:57

SS好きの名無しさんから
2015-10-26 11:08:30

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-03-26 00:13:01 ID: b4kYAM7U

このSSのように提督にちゃんとしたキャラ付けしてりゃ~
黒歴史化が不可避な作品にならなかったのだろうなぁ。

やっぱ田中と花田は戦犯ですわ

2: かぼす 2015-03-26 02:49:45 ID: IXMTGX_U

>>1コメントありがとうございます
提督のキャラのベースや物語も全部アニメ艦これを見てつじつまが出来るだけ合うようにつなぎ合わせただけなのでそこまで濃くは無い…はずです(汗)

最終回で提督が出て来て実は~とか行動の説明を入れてくれれば良かったのですが…

二期が楽しみです(白目)


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