2019-08-15 00:57:15 更新

概要

あきつ丸「あなた方の行動は理解不能であります」
しっかり者のあきつ丸が着任したのは、ゆる~い提督が率いるゆる~い艦隊だった…


前書き

温かい目で読んでいただけると幸いです。


あきつ丸「自分、あきつ丸であります。陸軍将校殿からの命令でこの鎮守府に今日付けで着任したであります!」ビシ


提督「おう、こちらこそよろしく」アチィ…


あきつ丸「将校殿からの手紙であります」サッ


提督「はいはい………わかった。まぁ、見ての通りうちは小さい鎮守府だ。大規模な作戦がない限りそこまで動かない。まぁ、楽にしてくれ」


あきつ丸「む… 失礼ですが、提督殿は戦いに積極的に参加はしないのですか」


提督「しないね~。ここらの海域は敵海域からは程遠い。だから任務と言えば、警備と輸送の護衛とかだな。ドンパチ戦はめったにやらん」


あきつ丸「…………」


提督「しっかし暑いな~。いつまでもそう固くならず、楽にしていいからな」アチィ


あきつ丸「…………」


提督「あ、そうだ。君の部屋を教えてなかったな。案内させよう」



自分、あきつ丸は将校殿からの命令で、海軍へ編入することになりました。

自分は立派な帝国陸軍同様、圧倒的戦力をもつ帝国海軍への編入に期待で胸を膨らましていたのでありますが…

ここの提督殿は本当に上官なのでしょうか…

さっきからずっと団扇で自分をあおいでいますが、仮にも部下との会話の最中、上官としてはあるまじき行為であります。それに身なりもだらしない…

このような男が上官などとは、がっかりであります。

誇り高き帝国陸軍とは比べ物にもならないであります……



提督「どうした?具合でも悪いか?」


あきつ丸「っ! い、いえ!何もありません」ビシ


トントン


龍驤「提督~入るで~」


提督「おぉ、来たか」


龍驤「うわ…提督の部屋もエアコンついてないんか… こりゃたまらんわ…」ジリジリ


提督「すまんな。なんせ貧乏鎮守府だ。経費がそこまでまわってこんのよ」


龍驤「そりゃ、提督がもっと頑張って上に掛け合わな」


提督「やだね。あんな上層部とは必要以外に自分から出向くなんてまっぴらごめんだ」


龍驤「あんたそれでも提督かいな…」


提督「って、そうだ。龍驤、今日からうちに編入してきた陸軍のあきつ丸だ」


あきつ丸「あきつ丸であります!」ビシ


龍驤「おぉ… さすが陸軍というか、しっかりしてんな… うちの名前は龍驤。まぁ、仲良くしよな」ニカッ


あきつ丸「…………」


提督「で、さっそくだがあきつ丸を部屋まで案内してほしいんだ。来たばかりだから鎮守府のこともわからんだろうから、それも含めて案内してやってくれ」


龍驤「わかった、うちにまかせとき。さて、あきつ丸やっけ?さっそく行こか」


あきつ丸「は、はい…」


龍驤「ほな行ってくるさかい」


あきつ丸「し、失礼します」バッ


提督「楽しんどいで~」


バタン


………………………………………………


龍驤「えーと、まず今おる提督室は二階で、あんたの部屋は一回にあって~…」


あきつ丸「はい」


龍驤「一人一つ部屋があるから好きなように使ってええで~。じゃ、まずその部屋にいこか」


あきつ丸「はい」


龍驤「そうやな…ざっと鎮守府について話したら、まず食堂はいつでも空いてるけど、まぁ椅子と机と冷蔵庫とかがあるくらいで食堂って感じじゃないけど… 朝・昼・晩のご飯はまた別のところで食べるから」


あきつ丸「別のところですか?」


龍驤「まぁ、そっちがちゃんとした食堂ってとこやな。そこはまた別の場所にあるから案内するわ」


あきつ丸「はい」


龍驤「後、出撃は向こうの階段降りたとこで、医務室がそこ、トイレは向こうとあっこの2つで風呂場は部屋の近くにあるわ」


あきつ丸「はい」


龍驤「まぁ、こんなもんかな。後は慣れたらいいだけやな」


あきつ丸「は、はい…」


龍驤「………」


あきつ丸「…………」


龍驤「しっかし、なんで陸軍からわざわざこんなとこに来たん?」


あきつ丸「え、えと…それは…」


龍驤「なんや?答えにくいことなんか?」


あきつ丸「いえ。自分、揚陸艦でありまして将校殿が 海軍で訓練をうけてくるようにということであります」


龍驤「なんやその揚陸艦って?」


あきつ丸「おもに輸送や上陸戦を支援するのであります」


龍驤「ほぉ~。なんやようわからんけど変わってるな~。ちなみにうちは軽空母や」


あきつ丸「空母でありますか!?」


龍驤「まぁ、空母言うても軽がつくからな。そない大きいわけでもないで」


あきつ丸「しかしすごいであります!」


龍驤「そ、そんなに誉められたら照れるな…」


あきつ丸「そう言えば、他にも人員はいるのでありますか?」


龍驤「ん?まだ会ってないんか。まだ何人かおるけど、今哨戒任務に行ってるんちゃうかな。まぁ、そのうち会うよ」


あきつ丸「そうでありますか」


龍驤「さて、ついたで。ここがあんたの部屋や。一人部屋やから好きに使ってええよ。あ、でもあんまり汚いと怒られるからほどほどにな」


あきつ丸「はい」


龍驤「ほな。ちょっと用事があるからそれまで部屋でゆっくりしといて。また呼びにくるから」ホナ


あきつ丸「あ…行ってしまった…」シーン


ガチャ


あきつ丸「おぉ…広いでありますな。ベッドもちゃんとありますし」


あきつ丸「しかし疲れたであります…」ボフ


あきつ丸「ベッドはふかふかで気持ちいいでありますな……」フカフカ


あきつ丸「しかしここは大丈夫なのでしょうか…提督殿もそうでしたが、龍驤殿もなかなか気が緩みすぎているであります…これでは帝国軍の名前に傷がついてしまいます…」ウトウト


あきつ丸「しかし疲れたであります…少し眠り…zzz」


…………………………………………………


足柄「提督、帰ったわよ!」


提督「おぉ、お帰り」


鈴谷「うわ…この部屋まじで暑い~」ジリジリ


雪風「司令!今回も何もありませんでした!」


千歳「暑いわ…」パタパタ


提督「何も異常なしか。ご苦労だった。しっかり休んでくれ」


鈴谷「提督~。まじでエアコンつかないの?」ジリジリ


提督「それは難しい」


千歳「提督はそれで平気なの?」ジリジリ


提督「まぁ、慣れればどうってことない」


鈴谷「嘘だ… 提督どっかおかしいんじゃない?」


雪風「雪風は大丈夫ですよ司令!」


提督「雪風もこう言ってるんだし我慢だ我慢。慣れれば問題ないぞ?」


鈴谷「慣れって…」


千歳「大丈夫かしら…」


足柄「ちょっとだらしないわよ皆!」


鈴谷「足柄さんに言われたら…」ハァ


千歳「なぜかショックですね…」ハァ


足柄「む… それはどういうことかしら…」ピク


提督「まぁ、そうだな…」


足柄「提督ぅ?ちょ~っと後で話しましょうか?」ピキッ


提督「な、冗談だよ冗談」


鈴谷「とにかくエアコンどうにかしてよ」


提督「そこまで言うなら考えよう…」


千歳「本当ですか!?」


提督「善処します」


鈴谷「怪しい…」ジトー


提督「だから善処します」


千歳「よろしくお願いしますね♪」


雪風「雪風は喉が乾きました!」


足柄「私も疲れたわ。部屋に戻るね」


鈴谷「じゃあ鈴谷も~」


千歳「それじゃあ提督、失礼しますね」


ガチャン


提督「エアコンか…」


提督「あ、あきつ丸のこと言うの忘れた…」


提督「まぁ、いっか。龍驤が言ってくれているだろう」


………………………………………………


食堂


雪風「ぷはぁ!」


千歳「雪風ちゃん、牛乳おいしい?」


雪風「はい!これを飲んで大きくなるのです!」


千歳「ふふふ」ニコ


龍驤「はぁ…やっと終わった…。荷物運びはきついなぁ…」ヨイショト


雪風「こんにちは!龍驤さん!」


龍驤「おぉ、雪風もどってたんか。って、千歳あんた何昼から飲んでんねん!」


千歳「うふふ。任務後の一杯ですよ~」


龍驤「昼間から焼酎て…」


千歳「龍驤さんもどうですか?」


龍驤「いや、うちはええ…」


雪風「雪風が飲みたいです!」


千歳「雪風ちゃんにはまだはやいね~」


雪風「じゃあ、牛乳飲んで大きくなったら飲めますか!」


千歳「うふふ。大きくなったらね~」


雪風「じゃあ牛乳を飲みます!」ゴクゴク


龍驤「牛乳だけじゃ大きならんやろ…」


千歳「何言ってるんですか!大きくなりますよ?」


龍驤「いや、ならんやろ」


雪風「…………」チラ チラ


雪風「千歳さんは大きいです!龍驤さんは小さいです!」


龍驤「まぁ、身長はそりゃ千歳の方が…」


雪風「ここです!」胸


龍驤「……………………………………………」


千歳「あらら…」


雪風「雪風は千歳さんみたいになりたいです!」


千歳「あー……」チラ


龍驤「そやな。それがいい雪風……」遠い目


龍驤「初戦うちは断崖絶壁…」ハァ


千歳「この話はもうやめましょう雪風ちゃん」アセアセ


龍驤「ええよ千歳…これが現実や…」


雪風「???」


龍驤「あ、そういや あきつ丸に会ったか?」


千歳「あきつ丸?誰ですか?」


龍驤「なんや、会ってないんか。今日着任した新しい娘や。なんと陸軍から」


千歳「陸軍から!?また珍しいですね」


龍驤「せやろ?しかも本人めっちゃ固い。ザ・陸軍って感じや。まぁ、後で連れてくるわ」


千歳「なんだか少し緊張しますね」


雪風「その娘は雪風と同じですか!」


龍驤「いや、たしか…揚陸艦とか言うてたな… なんか、輸送とかが専門らしい」


千歳「? 聞いたことない艦ですね」


龍驤「なにからなにまで謎って感じやな~」


足柄「ビール♪ビール♪って、わっ!?」


龍驤「な、わっ!? ってなんや。おって悪かったな。って、あんたも昼から飲むんか…」


足柄「いいじゃない!任務も終わったことだし」


千歳「お先で~す」ニコニコ


足柄「な!千歳、あなたもう飲んでるの!?」


千歳「えぇ。あ、でも少しですよ?」


足柄「昼から焼酎って、あなた本当に大丈夫?」プシュ


龍驤「昼からビール開けてる人が言うかそれ…」


足柄「ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ…」


足柄「プハァ! やっぱり出撃後のビールは最高ね!!!」ゴクゴク


千歳「そういう足柄さんだって、ビールいっきじゃないです」


足柄「ビールはいっきに流し込むものよ!」


龍驤「あんたらほんま好きやな…」ハァ


雪風「雪風も牛乳いきます!」


龍驤「あんたもう三本目やからやめとき…」サッ


雪風「雪風はまだ大丈夫です!」


龍驤「飲み過ぎは体に悪いで…」


雪風「飲み過ぎるとどうなるのですか?」


龍驤「………」チラ


足柄・千歳 ゲラゲラゲラ


龍驤「あんなんなる」


雪風「?」


提督「やっぱりここは涼しいな」


龍驤「なんや提督、仕事終わったんかいな」


提督「暑くてそれどころじゃない」ガチャ


龍驤「なんややっぱり暑いんかいな」


提督「当たり前だ。あんなとこに一時間いれば気が狂っちまうぞ」プシュ


足柄「あら?提督もビール?」


提督「足柄もか、飲んでなきゃやってられんからな」ゴクゴク


千歳「仲間が増えましたね」


提督「お前、昼から焼酎ってか…」ワァ…


千歳「大丈夫ですよ!少しですから」


提督「俺にはそのボトルが半分になってるように見えるが…」


龍驤「はぁ… 提督まで昼から… 大丈夫かいな」


提督「大丈夫だ」ゴクゴク


龍驤「お上が見たらなんて言うか…」ハハ…


提督「あ、そだ龍驤。あきつ丸はどうした?」


龍驤「あぁ、今部屋で休んでんちゃうかな」


足柄「誰?あきつ丸って?」


千歳「今日から新しく着任した陸軍の娘らしいです」


足柄「陸軍!?またどうして」


提督「ま、いろいろあってだな。って、まだ会ってなかったのか」


龍驤「多分、うちと提督以外にまだ誰ともあってないんちゃうかな」


提督「そうか。まぁ、疲れているだろうしもう少し休ませてやろう」ゴクゴク


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

数時間後


あきつ丸「……はっ!」ガバッ


あきつ丸「自分としたことが、寝てしまったであります」アワワワワ


あきつ丸「龍驤殿は戻ってくるとおっしゃっていましたが…」


~~~~~~~~


バタン


廊下 シーン


あきつ丸「外に出てみたでありますが、誰もいないでありますな…」



ワイワイガヤガヤ



あきつ丸「む… 向こうの方からなにやら賑やかな声が聞こえるのであります」


ワイワイガヤガヤ


あきつ丸「他の方達でしょうか。これはあいさつに行かないと…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

食堂


提督「ぐがぁぁ…ぐがぁぁ…」zzz


足柄「ぐぅ…ぐぅ…」zzz


千歳「あらら?提督達、寝てしまいましたね」


龍驤「はぁ…何が一本やねん… 冷蔵庫のビール全部飲んでしもうたやないか」ヤレヤレ


鈴谷「ち~す。って、わ!? なんで提督と足柄さんが寝てんの!?って何この空き缶の数」


龍驤「馬鹿二人が昼から飲み散らかしとんや…」


鈴谷「わぁ…こりゃヤバイね…」


龍驤「鎮守府の一番のお偉いさんがこんなことしてたら、あきつ丸もがっかりやで… 」


鈴谷「 ? 誰、そのあきつ丸って?」


龍驤「今日着任した新しい娘や」


鈴谷「まじ!まだ会ってないんだけど!ちょ~楽しみ!」


龍驤「陸軍からきたんやと」


鈴谷「げ、陸軍?じゃあ、めっちゃがちがちなんじゃ…」


龍驤「ごもっともや 」


鈴谷「ありゃ、それはまた…」


龍驤「って、そや忘れてた!あきつ丸連れてこなあかんかったんや!」ヤバ


龍驤「ほなちょっと連れてくるわ!鈴谷はそこの二人起こしといて!!」ダッ


鈴谷「え!?ちょ!……」


提督・足柄「ぐがぁぁ~…」zzz


鈴谷「えぇ……」


千歳「うふふ。私も手伝いますね」ヨイショ


鈴谷「ほら~提督~。起きな~」ユサユサ


提督「ぐがぁぁ~…」zzz


鈴谷「足柄さ~ん。起きてー」ユサユサ


足柄「…………もう飲めないウヘヘ……」zzz


鈴谷「駄目だこりゃ…」ハァ


千歳「ここはまかせて下さい♪」


鈴谷「お願いします」ウッス


千歳「ちゃんちゃちゃ~ん!強力酔い覚まし秘伝薬~」


鈴谷「うわ…なんですかその茶色い泥みたいなものは…」ウェ


千歳「私が作った酔いが一瞬で飛ぶ薬よ。効果抜群だからきっと二人も目覚めるわ」ヨシ


鈴谷「うぇ…すごい匂い……生ゴミが腐った匂いよりヤバイかも……」


千歳「じゃあ、私は提督に飲ませるから鈴谷ちゃんは足柄にお願いね♪」


鈴谷「はい…うえ…」クサ


千歳「じゃあいくわよ~。よいしょ」


提督・足柄 ゴク


…………………………………………………


龍驤「あれ~?おかしいな~。あきつ丸どこ行ったんやろ…」



うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


龍驤 ビクッ!?


龍驤「な、なんや!?幽霊でも出たんか!?」


龍驤「まぁ、どうせ提督がやられたんやろあれに」


……………………………………


あきつ丸「ひぃっ!?」ビク


あきつ丸「な、ななななんでありますか今の断末魔は!?」ビクビク


あきつ丸「は、はやく龍驤殿と合流するであります…」ビクビク


………………………………………


龍驤「あきつ丸~!おーい!どこいったんや~」


龍驤「お~い!」


あきつ丸「は!?龍驤殿ー!」


龍驤「お、こんなとこにおったんかいな。どうしたんや?」


あきつ丸「実は道に迷ってしまいまして…」


龍驤「そうやったんか。ごめんな。はやく戻れんくて」


あきつ丸「いえ!大丈夫であります」ビクビク


龍驤「 ? なんや震えてるけどなんかあったんか?」


あきつ丸「は!い、いえ!何でもないであります!」サッ


龍驤「そうか?ならええんやけど。ほな、皆そろってるから行こか」


あきつ丸「は、はい!」サササ


龍驤「…………」


あきつ丸「……りゅ、龍驤殿」


龍驤「ん?なんや?」


あきつ丸「おかしな質問なのですが…この鎮守府には…ゆ、幽霊なるものがいるのでありますか……」


龍驤「幽霊?まぁ、うちは見たことないけど…なんで?」


あきつ丸「さ、先ほど奇妙な叫び声が聞こえたので…」ビクビク


龍驤「あぁ、あれか。多分提督やから心配せんでええで」


あきつ丸「え?提督殿がですか?」???


龍驤「まぁ、すぐわかるよ。どうせ千歳のあれ飲まされたんやろ」ウェ…



あきつ丸「???」


………………………………………………


提督「はぁ…はぁ …はぁ …」ウエッ…


足柄「ゲホゲホ …」オエッ…


千歳「効果抜群です♪」


鈴谷「だ、大丈夫二人とも…」


提督「死んだおばあちゃんが見えた…」オエッ…


足柄「私もなぜか迫り来る潜水艦が見えたわ…」ゲホ…


鈴谷「わぁ…」


千歳「しばらく体がだるいと思いますが、じきにすっきりしてくるはずですのでそれまで耐えてください」


提督「うぅ… わかった…」


足柄「頭がガンガンするわ…」


千歳「あれ?そう言えば雪風ちゃんは?」


鈴谷「え?鈴谷がきた時にはいなかったけど」


千歳「あれれ?どこへ行ったのかしら」


龍驤「お~い、大丈夫か~」


千歳「あ、龍驤さん。遅かったですね?」


龍驤「まぁいろいろあってな」


鈴谷「しっかりしなって提督」ユサユサ


提督「うぁ~…すまん鈴谷、水くれ…」


足柄「私もお願い…」イガイガ


鈴谷「はいはい…」


雪風「はい司令 !水です!」


提督「ありがと…」ゴクゴク


足柄 ゴクゴク


千歳「あれ?雪風ちゃんどこ行ってたの?」


雪風「トイレです!」大声


鈴谷「もうちょい声小さくしようね…」


雪風「はい!わかりました!」


あきつ丸「あの~」


龍驤「あ、そやそや」


龍驤「この娘があきつ丸や」


あきつ丸「あきつ丸であります!陸軍からこの度着任いたしました!未熟者でありますゆえ、ご指導ご伝達の程よろしくお願い致します!」サッ


シーン


鈴谷「わぁ…」(固い…)


千歳「ふふ…」(迫力が…)


足柄「ヒュ~」(さすが陸軍ね…)


龍驤(あはは…さすがしっかりしてるな…)


シーン


提督「そうだ、鎮守府はだいたいわかったか?」


あきつ丸「はい。龍驤殿に案内していただきましたので」


提督「ならよかった…」


シーン


鈴谷(何喋ればいいんだろ…)


千歳(お酒はいけるのかしら?)


足柄(頭がまだガンガンするわ…)


龍驤(何この空気…)


提督(頭がガンガン鳴ってやがる…)


あきつ丸「…………………」


シーン


鈴谷(え!?誰もしゃべらないの!?)


千歳(焼酎?いや、日本酒かな?)


龍驤(しかし綺麗な気をつけやな…)


足柄(うぅ… ガンガン)


提督(ガンガン)


あきつ丸「…………………」


シーン


雪風「こちらこそ!よろしくお願いします!!!」大声


全員「え!?」バッ


あきつ丸「!?」パアッ


あきつ丸「はい!よろしくお願い致します!」サッ


雪風「質問ですがあきつ丸さんは牛乳を飲みますか!!」


鈴谷「ぶっ…」


千歳「へ!?」


足柄 ククク……


提督「ゆ、雪風!?」


龍驤 「くっくっくっくっ……」


あきつ丸「ぎゅ、牛乳でありますか!?そ、そうでありますな…飲まないことはないでありますが…」


雪風「じゃあ飲んでるんですね!」


あきつ丸「は、はい…」???


雪風「やっぱりそうです!あきつ丸さんは大きい人なので!雪風は間違っていませんでした!!」


提督「な、なんの話をしてるんだ雪風!?」


千歳「可愛いい……」www


鈴谷「え?え?」ポカーン


足柄「さすが雪風ね」ククク…


龍驤「あ…ほんまや…大きい……」チラッ


あきつ丸「???」


提督「え、えぇと…そうだ!皆自己紹介しよう」


鈴谷「重巡洋艦の鈴谷でぇーす」


足柄「同じく重巡洋艦の足柄よ!」


千歳「水上機母艦の千歳です!」


雪風「駆逐艦の雪風です!!」


龍驤「軽空母の龍驤や、って知ってるか」


あきつ丸「よ、よろしくお願い致します!」


提督「うちの鎮守府の戦力はこの面子だけだ。後、衣食住ともにする仲間だからよろしくな」


あきつ丸「は、はい!」


足柄「じゃあ歓迎会と言うことだから…」ニヤニヤ


鈴谷「お!提督~」ニヤニヤ


千歳「やっちゃいますか提督~」ニヤニヤ


龍驤「提督~」ニヤニヤ


提督「…もちろん!今日は行くぞー!!!」


全員「やったー!!」ワーイ


あきつ丸「???」ポカーン


足柄「じゃあさっそく行きましょ!」


鈴谷「久しぶりだね~」


千歳「そうですね」


あきつ丸「提督殿、これからいったい何処へ向かうのでありますか?」


提督「それはお楽しみだ」ニッ


あきつ丸「え??」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



提督「えぇ~。あきつ丸の着任を祝いまして…」


提督「カンパーイ!!!!!」


全員「カンパーイ!!!」


あきつ丸「………………」ポカーン


提督「がぁぁぁうまい!!!」ゴクゴク


足柄「プハァ!やっぱりちゃんとしたビールは美味しいわね!!」ゴクゴク


龍驤「さっきまでべろんべろんに倒れとったのによう飲めるなあんたら…」


千歳「また倒れたらまかせて下さいね♪」クイッ


鈴谷「ほんと、提督と足柄さんって懲りないよね~」


あきつ丸「え、えっと……」ポカーン


龍驤「なんやあきつ丸?飲まれへんのか?」


あきつ丸「え?い、いや…えぇ」


提督「どうしたんだ?具合でも悪いか?」


あきつ丸「い、いえ!けしてそうではなくて…」


提督「遠慮しなくていいぞ!今日はあきつ丸の歓迎会だから好きなだけ飲んで食べていいぞ!」ゴクゴク


足柄「今日はもちろん提督の奢りよね?」


提督「もちろん!」


鈴谷「おー。珍しく太っ腹じゃん」


提督「鎮守府の経費から落とす!」ゴクゴク


あきつ丸「な!?」


龍驤「あかんやろさすがに…」


提督「何言ってんだ!明日から俺たちの食事はお茶漬けだぞ!!」


龍驤「そなアホな!?」


ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ ドンチャカドンチャカ


あきつ丸(な、なんということなのでしょう…)


ゴト


あきつ丸「は!」バッ


鳳翔「あなたが新しく着任した娘ですね。元気がないようですが大丈夫ですか?」


あきつ丸「い、いえ!その…」


グ~


あきつ丸「な!?」カァァ///


鳳翔「ふふふ… お腹が空いたのですね。もう少しで出来上がりますからもう少し待ってて下さいね」


あきつ丸「は、はい…デアリマス…」カァァ///


鈴谷「鳳翔さ~ん!ジュースおかわり下さ~い!」


雪風「雪風もオレンジジュースをお願いします!!」


提督「鳳翔さん!ビール追加お願いしまーす!」


鳳翔「ふふふ。はいはい、わかりました」ニコ


あきつ丸「あ、あの龍驤殿」


龍驤「ん?なんや?」


あきつ丸「あの方はいったい…」


龍驤「あぁ~。鳳翔言うて、前は艦娘でバリバリ戦場に出てたけど今はここでうちらの世話をしてくれてる人や。で、ちなみに今日は特別な日やから鳳翔がいつも作ってくれてる経費にそった日々の献立外に好きなものを食べれるってことや。だからお金が必要なんや」


あきつ丸「そ、そうなのでありますか」


あきつ丸(ますますおかしくなってきたであります……)


あきつ丸「しかし……」


ドンチャカドンチャカヤンヤヤンヤ


あきつ丸「……………」


あきつ丸(限界であります…)ハァ


あきつ丸「提督殿、申し訳ないでありますが部屋に戻ってもよろしいでありますか?少し体調が優れないでありまして…」


提督「おぅ!しっかり休みな~おやすみ~」グダ


あきつ丸「……………はい」


ガラガラガラ


鳳翔「お料理お待たせしました」ドン


鈴谷「待ってましたー!」ワーイ


千歳「すごく美味しそうですね!」クイッ


提督「よっしゃ!食べるぞ!!」


鳳翔「あれ?」


龍驤「どないしたんや?」


鳳翔「さっきまでいた子が…」キョロキョロ


龍驤「あぁ、あきつ丸ならなんかしんどい言うて先に戻ったわ」


鳳翔「まぁ… 大丈夫かしら…」


龍驤「大丈夫やろ。なんせ陸軍なんやから」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


あきつ丸「はぁ…疲れたであります…」ボフ


あきつ丸「まったくここはどうかしているであります!仮にもここは海軍ではないですか!昼からお酒を飲んでぐーたらして、あげくのはてには大切な軍の経費で飲むとはどういうことでありますか!!」ウガー


あきつ丸「自分はもう限界です!やっていけないであります!!!」


あきつ丸「明日は提督殿に掛け合ってみるであります!」


……


あきつ丸「誇り高き陸軍に戻りたいであります…」グズッ…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

翌日


提督「あぁ…体がだるい…」グダ


龍驤「そりゃあんだけ昨日飲んだらそうなるにきまってるわ」ヤレヤレ


提督「昨日結局どうだった?」


龍驤「覚えてないんか!?まぁ、そうやな~。飲んで飲んで飲みまくって…」


提督「いや、あきつ丸だ」


龍驤「?」


提督「いや、昨日すぐに部屋に戻ってたような気がするから」


龍驤「あぁ、しんどい言うて戻ってからもう来てなかったで?」


提督「そうか…。そういや朝は食堂にいたのか?」


龍驤「おったよ。でもあんまし元気なさそうやったな…」


提督「まぁ、慣れない環境だからな… しっかり頼むぞ」


龍驤「新人教育ならうちにまかせとき!」


コンコン


提督「誰かきた。 どうぞー」


ガチャ


あきつ丸「失礼するであります!」ビシ


提督「おぉ、あきつ丸か。おはよう」


あきつ丸「今日は提督殿にお願いがあってまいりました」


提督「お願い?いったい何だ?」


あきつ丸「はい。自分を陸軍へ戻してもらえないでしょうか」


提督「え!?」


龍驤「どどどどないことや!?」


あきつ丸「自分を陸軍へ戻れるようにしていただきたいのであります」


提督「そんな、まだ昨日来たばかりだぞ!?いったいどうしたんだ…」


あきつ丸「…………」


龍驤「あんた海軍で訓練受けるんちゃうんか!?」


あきつ丸「気が変わったであります。自分は陸軍へ戻るであります」


提督「気が変わったって、陸軍将校さんからの命令じゃないのか?だって昨日あきつ丸が預かってきたこの手紙にもそう書いてあるぞ」


あきつ丸「理由が理由です。将校殿には自分から説明するであります」


提督「そう言われてもな……」ハァ


龍驤「あんた気が変わったからってそんな理由で許されるわけないやろ!」


あきつ丸「将校殿には自分が説明するであります」


龍驤「違うやろ!ここの上官は提督やろ!」


あきつ丸「…………」


龍驤「何黙ってんや!」


提督「気が変わったって、何か理由があるんだろ?話してくれ」


……………………


執務室外


ひそひそひそ…


千歳「龍驤さんの怒ってる声が聞こえたけれどどうかしたの?」


鈴谷「あ、千歳さん。どうやら昨日きた新人と龍驤さんが喧嘩してるっぽい」


千歳「喧嘩?」


足柄「どうやら昨日の子、陸軍に戻してほしいって言ってるわよ」


千歳「えぇ!?昨日きたばかりじゃないですか!?」


足柄「だから龍驤が怒ってるのよ。理由をちゃんと説明しないからってね」


千歳「どうしてなんでしょうか… まだ実戦にも参加していないですし…」


足柄「まぁいいんじゃない。私はなんだかあまり気にくわない感じだし」


鈴谷「鈴谷もなんだか気が合わない感じだし…」


千歳「う~んそうね~。昨日もすぐに帰っちゃいましたしね~。でも悪い娘でもなさそうですし…」


…………………………………


龍驤「いいかげんにはっきり理由言ったらどうや!」


提督「何か気にくわなかったんだろ?言ってくれ」


あきつ丸「…………気が変わっただけであります」



龍驤「このアホが!」ガチャン


あきつ丸「!?」グイッ


龍驤「陸軍なんやったらハッキリ言ったらどうやいつもみたいに!」


提督「龍驤!あきつ丸を離せ」


龍驤「でもこいつがなんも言わんから…」


あきつ丸「うんざりしたからであります」


龍驤「は?」


あきつ丸「ここにうんざりしたからであります」


提督「どういう…ことだ?」


あきつ丸「自分はここへ来るまではとても楽しみでありました。誇り高き陸軍同様、あの海軍へいけると。しかしここへ来て大変がっかりしたであります」


龍驤「なんやて…」ムッ


あきつ丸「ここは本当に海軍でありますか!?司令官はだらしないでありますし、お昼間からお酒を飲んでは大事な鎮守府の経費までも飲酒に使うなど、軍人としてはあるまじき行為であります!自分はあなた達を理解できないであります!!」グワッ


提督「…………………」


龍驤「…………………」


あきつ丸「陸軍へ戻った際には、将校殿へ報告するであります。ここの鎮守府は海軍の恥さらしでありますと」


龍驤「なんやて!」バッ


提督「やめろ龍驤!」


龍驤「こいつうちらのことを恥さらし言うたで!!」


提督「だからと言って暴力はいけない」


龍驤「……チッ」


提督「…………わかった。将校に掛け合ってみるよ。すまなかったな」


あきつ丸「ありがとうございます」


提督「下がれ」


あきつ丸「失礼しました」


ガチャン


……………………


あきつ丸 ガチャン


鈴谷「…………………」ジ


足柄「お堅い陸軍さんはさっさと帰りなさい」シッ


千歳「……………………」


あきつ丸「……………失礼するであります」


~~~~~~~~~~~~~~~~


龍驤「なんやねんあいつは!」イライラ


提督「まぁ落ち着け龍驤。環境の問題だ」


龍驤「環境言うたって、恥さらしは頭にくるわ!」


提督「まぁまぁまぁ。でもなぁ~。俺達はドンパチやるよりはまったり任務が多いし仕方ないのかもな」


龍驤「でもうちらはしっかり任務やっとるで!」


足柄「そうよ!あんな娘やめさせたらいいんじゃない?」


鈴谷「さすがに鈴谷もイラッときた」


千歳「皆さん少し落ちつきましょうよね?」


提督「そう言われてもなぁ… まぁ陸軍はドンパチだし… あきつ丸の想像を裏切ったのは本当だしなぁ…」


足柄「私達だって戦う時は戦うじゃない!」


提督「まぁそうだが、めったにないじゃないか」


足柄「それはそうだけれど…」


提督「とにかく陸軍さんに報告と…」デンワ


鈴谷「陸軍はみんなあんな感じなのかな?」


龍驤「そうちゃん。なになにであります!とかお堅いお堅いとこやろ」


足柄「そんなとこだと仕事もしにくいわね」


鈴谷「艦娘でよかった~」


提督「静かにしてくれ」シー


ーーーーー

電話


提督「もしもし、将校殿でありますか?あぁ!久しぶりでございますな!えぇ…はい…いやぁ~、ぼちぼちって感じですかね。ははは!」


ーーーーー


鈴谷「提督って陸軍の人と仲いい感じなの?」ヒソヒソ


龍驤「う、うちも今初めて知った…」


千歳「でも将校さんとの会話にしては軽くないですか!?」


ーーーーー


提督「いや~、そうですな!また今度ご一緒したいですなー!」


ーーーーー


足柄「何か頻繁に会ってる感じね…」


龍驤「てか、陸軍のお偉いさんと話してるように見えへん…」


ーーーーー


提督「で、お願いがあるのですが…はい…はい……あきつ丸ですか?…そうですね………はい……ええ……具合!?……えぇ…………元気ですね!はい!」


ーーーーー


足柄(嘘ついた…)


龍驤(嘘や…)


鈴谷(嘘ついた…)


千歳(嘘ですね…)

ーーーーー


提督「で、お願いが……え、……えっ………は、はい……あきつ丸をですか?……ええ……え?は、はい~………それなのですが……えぇ~………!?……本当ですか!あっ……」


ーーーーー


龍驤「一体何の話してるんかさっぱりつかまれへん…」


足柄「電話の相手が陸軍の将校だけど、私達の前にいる男も一応海軍の司令官なのよね…だからあんな電話できるのよね…」ポカーン


鈴谷「そういやそうだね…提督はあんなんでも偉い人だもんね…忘れてた」


千歳「日頃の生活でもオーラがないですもんね…」

ーーーーー


提督「しかし………はい……あきつ丸は……ええ……うぅ……」


ーーーーー


龍驤「上手いこといってんのか?」


足柄「何か押されぎみね…」


鈴谷「提督頑張れ」


千歳「ちょっと泣いてる?」

ーーーーー


提督「でも本人がですね………はい………はぃ……そう…ですか………えぇ………はい……わかりました………善処します……はい……では失礼します……はい」


ガチャ


龍驤「どうやった?」


提督「………………」ズーン


龍驤「なんかその様子やとあかんかったっぽいな…」


提督「あきつ丸を任せたって……もう無理じゃん……」ズーン


鈴谷「何て言われたの?」


提督「あきつ丸は元気か?誇り高き海軍魂をあきつ丸に見せてやってくれ。立派になって陸軍に帰ってくることを期待している…って」ズーン


足柄「あらら?」


龍驤「え?じゃあ……」


提督「引き受けちゃったよぉぉぉぉぉ」ウワァァン


四人「はぁぁぁぁぁ!?!?」


提督「だって断れなかったんだもん!あんな弾んだ声で頼まれたら断れないじゃん!」逆ギレ


龍驤「でもあきつ丸はその気じゃないんやで!?」


提督「どぉぉぉすればいぃぃぃぃんだよぉぉぉ!!!」ガンガンガン!


千歳「提督!?床にそんなに頭を打ち付けたら大変なことに……」


龍驤「ほんまに…あんた普通でも阿保やのに頭打ったらもっと阿保になるで……」


提督「うぅ………」ズキズキ


足柄「もう一度電話して断ればいいじゃない」


提督「無理だ…」


鈴谷「なんで?」


提督「経費……」ボソ


龍驤「え??」


提督「昨日の歓迎会の経費…全部陸軍からの契約金……」


四人「はぁぁぁぁぁぁ!?!?」


龍驤「どないこっちゃ!?」


足柄「それってもしかして……」


提督「使ったからあきつ丸を引き受けたことになる…」


足柄「え!?」


龍驤「って待てーーーい!!じゃあ最初から無理やったってわかってたやんか!!!あんたそれやのに電話したんか!?」


提督「いや電話するまで忘れてた。電話中に経費はあきつ丸の教育に使ってくれって言ってたのを聞いて思い出した」ズーン


千歳「だから途中から押されてたのね」


龍驤「じゃあ昨日の歓迎会はあきつ丸の金でやったってことになるんか…」


提督「俺はなんて馬鹿なんだ~」ウギャャャ


龍驤「なんか道理で昨日はいさぎええなとは思ったけどまさか人の金やったとは……」


鈴谷「……あ!ヤバ…」ハッ


龍驤「どうしたんや?」


鈴谷「昨日の歓迎会がそのお金なんだったらさ…鈴谷達も共犯だよね……」


足柄「………………」←ビール飲んだし食べた


龍驤「………………」←ビール飲んだし食べた


千歳「………………」←日本酒飲んだし食べた


鈴谷「………………」←ジュース飲んだし食べた


雪風「………………」←ジュース飲んだし食べた


提督「貴様らも同罪だぁぁ!はっ!はっ!はっ!はっ!はぁ!」wwwwww


足柄「腹立つわね……」ムカムカ


千歳「私達はむしろ被害者なのでは~…」


鈴谷「はぁ……」


龍驤「油断してた…」ムカムカ


足柄「だいたい鎮守府の経費はどうしたのよ!」


龍驤「まさか一人でしょうもないことに使った言わんやろな!!」


提督「……………静かに!」


四人「おぉ………」


提督「俺が鎮守府の経費を自分だけで使うような非情なダメ人間に見えるか!」


足柄「見えるわ」


鈴谷「うん」


千歳「何とも言えないわね~…」


龍驤「て、提督あんた酒を大量に箱買いしてなくなった前科あるやん…」


提督「あれは…送料があんなにかかるとは思ってなかったんだ…でもお前達も飲んだじゃないか!」


鈴谷「で、結局経費はどこにいったの?」


提督「ふふん!聞いて驚くなよ!なんと!」


四人「なんと?」


提督「エアコンを買ったのだぁ!」パッパラー


四人「おぉぉぉぉぉ!!!!」パチパチ


提督「どうだ?」


鈴谷「まさかそうくるとは……」


龍驤「まさかこんな言葉が聞けるなんて…」


千歳「やっとです!」


足柄「提督!あなたを見直したわ!!」


提督「ふふん!部下の不満を解消し、よりよい職場を作るのが上司のやくめだからな!」


龍驤「提督、あんた成長したな…」ウル


提督「ってことです。あきつ丸をどうにか説得しましょう。さもなければエアコンどころか職を失うことになります」


龍驤「しゃーない!エアコンの望みを叶えてくれた提督や!うちらも頑張って協力しよ!」


三人「おーー!!!」


雪風「雪風も頑張ります!!」ヒョコ


龍驤「うわぁ!?なんや雪風か…あんたいつのまにか消えて突然出てくるよな」ハァ


雪風「不沈艦の名は伊達ではありません!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


波止場


あきつ丸「あれでよかったのでありましょうか…」


あきつ丸「少し言いすぎたかもしれないであります…少しカッとなってしまったのが悪かったであります…」


あきつ丸「自分はいったいどうなるのでありましょう…」


龍驤「おーい!」


あきつ丸「ん?あれは…龍驤殿でありますな」


龍驤「おーい!」タタタタタ


あきつ丸「…………」


龍驤「あんた…こんなとこにおったんか…」ハァハァハァ


あきつ丸「何の用でありますか…」


龍驤「さっきの話やけど…」


あきつ丸「あれは自分が悪かったであります。ついカッとなってしまって……申し訳なかったであります」


龍驤「……でも、ホンマに思ってたことやったんやろ」


あきつ丸「…………………」


龍驤「まぁ、冷静に考えたらあんたの気持ちもわかるわ。あん時はうちもカチンときてつい手出してしもうたけど、うちこそごめんな」


あきつ丸「いえ……大丈夫であります……」


龍驤「……まぁ、うちらの鎮守府は他んとこより小さいし、戦闘っちゅう戦闘もないからついああやってぐうたらしてしまうねん…… 演習とか訓練も弾薬とか資材使ってまうからあんましやれへんし…」


あきつ丸「どうして資材が足りないのでありますか?戦闘をしないのであれば、資材はあまるはずでは…」


龍驤「上のおっきい鎮守府が根こそぎ全部持っていくねん。ほんまあいつら鎮守府が大きいからって何でもしやがって…」チッ


あきつ丸「それでは拒否すればいいのでは?」


龍驤「アカンアカン。あっちにはお偉いさんがついとるから。さすがに提督も逆らえんらしいわ」


あきつ丸「それはひどいでありますな……」


龍驤「まぁ、おんなじ海軍やから仕方ないっちゃ仕方ないんやけど、さすがに酷いで…」


あきつ丸「…………龍驤殿はずっとここにいるのでありますか?」


龍驤「いや、前はもうちょいおっきい鎮守府におったよ。でもまぁ、そこも上からの圧力でパンクして提督が自殺しよったんや。それから移動してきたんや……」


あきつ丸「な!?それはひどすぎるであります!!」


龍驤「そやな…ちなみに足柄と鈴谷もいっしょやで」


あきつ丸「では千歳殿と雪風殿は…」


龍驤「確か千歳は前の鎮守府でこっそり酒飲んでたのがバレて移動。雪風はここが初めてちゃうかな」


あきつ丸「千歳殿……」


龍驤「あぁ見えて一番エグいのは千歳やで?」ニヤ


あきつ丸「そうでありますな」クス


龍驤「よっしゃ、提督が呼んでたから行こか」


あきつ丸「あ………そうでありますな……自分は無茶を言ってしまったであります……龍驤殿、短い間でしたがありがとうございました」


龍驤 ギクッ


龍驤「え、え~とな……言いにくいんやけど…実は……」


あきつ丸「はい?」コク


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


執務室


あきつ丸「なんですとぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


提督「すまん!できる限りのことはしたのだが…」


あきつ丸「で、ではあきつ丸は帰れないでありますか!?」バン!


提督「そうだ……本当にすまん!」バッ



鈴谷「あきつ丸の教育費を全部使ってしまったなんて口が裂けても言えないね…」ヒソヒソ


足柄「墓場まで持っていきなさい」ヒソヒソ



あきつ丸「そんな!あきつ丸は!あきつ丸は!」オロオロ


提督「将校さんと直接話したのだが駄目だった…本当にすまん!」



龍驤「あきつ丸の教育費使ったから断れないって言ったらどうなんのかな」ヒソヒソ


千歳「多分私達は全員首を落とされるのじゃないでしょうか」ヒソヒソ



あきつ丸「どうしたらいいのでありますか…」ポロポロ


提督「あぁ…泣かないでくれ…俺もできることは全てしたんだ…」



足柄「提督の演技には圧巻ね……」ヒソヒソ


鈴谷「てかあの娘、軽いホームシックになってない?」ヒソヒソ



あきつ丸「無茶なお願いをした自分が悪いであります…ですから提督殿は何も悪くないであります……」ポロポロ


提督「本当にすまない!この通りだ!」土下座



龍驤「提督に土下座されたらどう思う?」ヒソヒソ


千歳「特に何とも思わないですね。しかし、あきつ丸さんが少し可哀想ね…」ヒソヒソ



あきつ丸「そんな提督殿!頭を上げてくださいであります!!」オロオロ


提督「いや!俺はあきつ丸が泣き止むまで頭を上げない!!!」



鈴谷「なんで提督って海軍に入ったんだろ…」ヒソヒソ


足柄「あれならハリウッドスターにでもなれるわよね……」ヒソヒソ



あきつ丸「お願いです!頭を上げてください!でないとあきつ丸は…あきつ丸は…」ポロポロ


提督「………………」土下座



龍驤「あきつ丸可哀想やな……」ヒソヒソ


千歳「そろそろ止めませんか…」ヒソヒソ


足柄「確かにあの娘、崩れ落ちちゃってるわよ」ヒソヒソ


鈴谷「なんだか可哀想……」ヒソヒソ



あきつ丸「お願いであります……これ以上あきつ丸を責めないで下さい……」ウッ…ウッ ポロポロ


提督「………………」


龍驤「はいはい!提督、あきつ丸もこんだけ言ってるんやから頭上げたらどうや」


提督「………………」ノソリ


龍驤「あきつ丸、大丈夫か?」


千歳「はい。これで鼻をかんで下さい」ティシュ


あきつ丸「かたじけないであります……」ズルズルズル


鈴谷「大丈夫?」


あきつ丸「はい…」ズルズルズル


提督「あきつ丸…そう言うことだ。すまんが引き続きここに居てもらう。もちろん君への待遇はこれまで以上に手厚く……」


あきつ丸「いえ、もともとは訓練のために来たのであります。ですから引き続きここでの生活をまっとうするであります」


提督「あきつ丸…」


あきつ丸「皆さん。ご迷惑をお掛けしたであります。そして先程は酷い発言をしてしまい申し訳ありませんでした。あの時は…」


足柄「大丈夫よ。もう気にしてないわ」


鈴谷「ちょっとイラッときたけど、悪気があったわけじゃないんだし大丈夫だよ~」


龍驤「やからもう大丈夫やで!」


千歳「ふふふ。これからもよろしくね」


あきつ丸「皆さん…」ウルウルウル


あきつ丸「あきつ丸は…あきつ丸は…まっこと申し訳ないことを…」グズッ


足柄「あぁあぁぁ!ほら泣かない!陸軍なんでしょ!」


鈴谷「陸軍の娘が泣いてたらカッコ悪いよ~」


あきつ丸「はい…」グズッ


提督「本当にすまん。あきつ丸。引き続きここで生活をしてくれ」


あきつ丸「はい!改めて、よろしくお願いするであります!」バッ


~~~~~~~~~~~~~~~~


その夜 食堂


足柄「提督、あなた俳優にでもなったらどう?」プシュ


提督「どうしたんだいきなり」プシュ


足柄「今日の演技、情けなかったけどすごかったわよ」ゴクゴク


提督「ははははは!そうか、すごかったか!



足柄「彼女が可哀想だったわ」


提督「ま、あれが全部嘘ってわけじゃない。あきつ丸には申し訳ないことをした」


足柄「まぁ、育った環境が私達とは違うのですもんね」ゴクゴク


提督「これからどう溶け込んでくれるかが心配だ」


足柄「まかせなさい!そこはしっかり私達がサポートするわ」


提督「頼りにしてるぞ」ゴクゴク


足柄「しかし提督の演技はすごかったわ」


提督「そんなにか?いや~、そこまで言われたら照れるな」ハハハハ


足柄「どこであんなの習得したの?」


提督「前の職場」ゴクゴク


足柄「え?なになに?提督の前の職場って興味あるのだけれど」ニヤニヤ


提督「………気が向いたら話してやる」ゴクゴク


足柄「なによ~勿体ぶって」ウリウリ


提督「ビールがなくなった…」ガチャン


足柄「もう、ケチね~。いつか絶対に聞いてやるんだから」ゴクゴク


提督「………」プシュ ゴクゴク


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


翌朝 5:00


ドォン!! ドォン!!


あきつ丸「!? 何事でありますか!?」ガバッ


あきつ丸「まだ朝の5時でありますぞ!まさか敵襲!?」


バァン


タタタタタ


…………………


バァン!!バァン!!


足柄「駄目ね。身体がなまってるわ…」


提督「そんなことないぞ~?的には当たってる」


足柄「ただ当たっただけじゃ駄目なの。ちゃんとど真ん中に命中させないと」


バァン!バァン!


鈴谷「あちゃ~、鈴谷も駄目だわ」


提督「まずは的に当てよう」


タタタタタ


あきつ丸「提督殿!何事でありますか!?」ハァハァハァ


提督「おぉあきつ丸。まだ寝てていいんだぞ」


あきつ丸「いえ!爆音が聞こえたので」


提督「あぁ、それはすまない。見ての通り早朝演習だ」


あきつ丸「……はい?」


提督「実弾でこうやって射撃の練習だ。一週間に一回程度でやっている。自由参加だが」


あきつ丸「朝の5時にでありますか?」


提督「だって昼間にしたらみんな来ちゃって、弾薬を大量消費しちゃうじゃん。だからこんな朝早くにしたらみんな寝てるからあんまり練習に来ないから弾薬もおさえれるってわけだ」


あきつ丸「なる…ほど…」


提督「で、こんな朝早くに起きてきた猛者が足柄と鈴谷なわけ」


バァン!バァン!


あきつ丸「……」ポカーン


提督「どうだあきつ丸。お前もやっていくか?まぁ寝たいなら戻ってもいいし」


あきつ丸「いいのでありますか!?」バッ


提督「あぁ」


あきつ丸「是非!」キラキラキラ


………………


鈴谷「あれ?あきつ丸じゃん。どうしたのこんな早くに」


あきつ丸「大砲の音で目が覚めたであります」


足柄「その格好。あなたもやるのね!いいわ!あなたの実力を見せてちょうだい!」


あきつ丸「はい!」ガチャ


足柄「あら?主砲はそれ?」


あきつ丸「はい…恥ずかしながら自分、輸送船ゆえ…あまり大きな物は装備できないであります」


鈴谷「いいじゃん!それじゃあいってみよー!」


あきつ丸「…………」ジッ


バァン!


足柄「おぉ、いい腕じゃない」


鈴谷「ホントだ、ど真ん中」オォ


あきつ丸「……」


バァン!バァン!


鈴谷「おぉおぉ!」


足柄「なかなか良いわね」オォ


あきつ丸「ふー」ホッ


鈴谷「なかなかやるじゃん!」


足柄「ホントに大したものよ!」


あきつ丸「いえ、自分はただ陸軍で教わった通りにしただけでありますゆえ…」ヨシ


鈴谷「私も陸軍いったら上手くなるのかな~」


あきつ丸「ではいっしょに来るでありますか?」


鈴谷「え!?」


足柄「だって。あなた陸軍に言ったらその格好で怒鳴りちらされるわね」


あきつ丸「そうでありますな~。陸軍では黒髪が規則でありますからな~」


鈴谷「えぇ!?じゃあ無理ー!」アワワワ


あきつ丸「すぐに慣れるでありますよ?」


足柄「鈴谷、あなた入る設定になってるわよ」クス


鈴谷「ぜぇぇぇったいやだぁぁぁぁ!!!」


ハハハハハ!!



提督「仲良くやってそうだな。安心だ」


~~~~~~~~~~~~~~~~

食堂


龍驤「え!?あんた朝練に行ったんかいな!?」ガツガツガツ


千歳「よく起きれましたね」スゴーイ


あきつ丸「いや…大砲の音で目が覚めたであります」


龍驤「あぁ、あれは慣れるまではうるさいな」


雪風「鳳翔さん!牛乳はありますか!」


鳳翔「ありますよ」ニコ


千歳「私も最初来た時はびっくりしたわ。思わず敵が来たのかと思って飛び起きたのを覚えているわ」パクパク


龍驤「で、あんたはそのまま酒瓶もって走ってきたな」ハハハハ


千歳「もう!それは言わないで下さいよー!本当にびっくりしたんですから!」モー


足柄「しかしあなた、さすがに酒瓶もって走ってくるなんておかしいわ」ククククク


千歳「だって!あれはとっても珍しいお酒でして、なんとしても守ろうと思ったんです!」プンスカ


鈴谷「提督も足柄さんもかなりお酒飲むけどやっぱり千歳さんが一番だね~」イシシシ


提督「千歳にはかなわないよ」ハハハハ


千歳「もう!皆してからかわないで下さい!」


ハハハハハ!!


あきつ丸(この鎮守府は不思議な感じがするであります。今までこんなにも賑やかな朝食がありましたでしょうか… 陸軍では誰もしゃべらずにさっさと食べて自分の持ち場へ行くのに対して、ここはこんなにも…)


鳳翔「どうしましたかあきつ丸さん?お口に合わなかったですか?」


あきつ丸「ハッ!い、いえ!とても美味しいであります!」ガツガツガツ


鳳翔「うふふ。それはよかったです。じゃあ私の腕は陸軍さんにも通用するのね」ヤッタァ


提督「何言ってるんですか!鳳翔さんの料理は世界中何処にいっても通用しますよ!」


鳳翔「まぁ提督ったら~」ウフフ


龍驤「そういや陸軍ってどんなご飯があるん?」


鈴谷「あ、それ気になる~」


あきつ丸「陸軍ですか?そうでありますな…」


あきつ丸「これと言って特別なものはないと思うでありますが、とにかく白米をたくさん食べることができたであります」


提督「さすが陸地だな~」


足柄「食べた分だけ減っていくうちとは正反対ね」


雪風「だからあきつ丸さんは白いのですか!!」


あきつ丸「え!?い、いや…それは……」


龍驤「関係ないやろ…さすがに……」アハハ…


雪風「そうなのですか…失礼しました!」


あきつ丸「は、はい。こちらこそ何か申し訳ないであります…」


提督「白飯食べ放題か~… 裏で田んぼでもしようかな…」


龍驤「そりゃ自分の仕事をきっちり終わらすことができてからゆうてくれ」


鈴谷「昨日もサボったっしょ?」


提督「うぅ…よく見てるな…」


千歳「秘書艦になったらわかりますよね」


龍驤「ほんまに…秘書艦なっても仕事いっこもせえへんから心配なるわ…」


あきつ丸「秘書艦とは何でありますか?」


提督「え? あぁ、そうか説明してなかったな」


龍驤「うちらの中から一日ずつ交代で提督の秘書をするんや」


鈴谷「まぁ秘書って言っても、提督は仕事しないからゴロゴロするだけだけどね~」


あきつ丸「???」


龍驤「そうや、今日の秘書艦をあきつ丸にしたらどうや提督?」


提督「そうだな。その方が色々説明するより手っ取り早い。じゃあ今日はあきつ丸が秘書艦だから後で執務室まで来てくれ」


あきつ丸「は、はい」


龍驤「ほんまに暇やで~」


足柄「陸軍式で提督をしごいてもいいのよ?」


提督「うお…それはキツいな…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


執務室


コンコン


あきつ丸「失礼するであります!」


提督「どうぞ~」


あきつ丸「えぇと…」


提督「そうだな~。まぁ、秘書艦ってのはおもにその鎮守府の司令官の身の回りの世話とか仕事の手伝いとかする係みたいなもんだ。陸軍にはこういうのなかったのか?」


あきつ丸「はい」


提督「そうなのか。陸と海って色々と違うもんなんだな~。まぁまずは提督の手伝いをしてもらうと言うことで…」


ドサァ


提督「この山積みの書類を全部やって…」


ガツーン


龍驤「アホ。何、自分の残した書類をやらそうとしとんねん!自分でやれい!!」


提督「すいません…」イタタタタ…


あきつ丸「あ、あの自分は…」オロオロ


龍驤「そうやな。このど阿呆が仕事サボらんか見張ってたらええよ。もしどっか逃げようとしたら容赦なく撃ってええから」


提督「んな!?」


あきつ丸「了解したであります!」ビシ


提督「そんな~…」


龍驤「さっさと終わらしや」ソレジャ


………………


提督「……………」カキカキ


あきつ丸「……………」ジー


提督「…………」カキカキ


あきつ丸「……………」ジー


提督「…………………」カキカキ


あきつ丸「……………」ジー


提督「………………あきつ丸…」


あきつ丸「何でありますか?」ジー


提督「そんなにも見られたらやりにくいんだが…」


あきつ丸「それは失礼したであります!」ハッ


提督「逃げないからもうちょっと肩の力を抜いたらどうだ…見ていてなんだか暑苦しい」


あきつ丸「了解したであります」ピシ


提督「まぁ………うん……変わってないけどそれがいいならいいけど…」


あきつ丸「提督殿、何か手伝うことはないでありますか?」ソワソワ


提督「そうだな~…特に大丈夫かな」


あきつ丸「そうでありますか…」ショボーン


提督「…………………」カキカキ


提督「…………………」カキカキ


あきつ丸「……………」ジー


提督「…………………」カキカキ


あきつ丸「……………」ソワソワ


提督「…………………」カキカキ


あきつ丸「……………」ソワソワ


提督「……………」ハァ…


提督「あぁ!わかったわかった!この書類手伝ってくれるか!!」ハイ


あきつ丸「はい!お任せ下さい!!」パァ


………


鈴谷「帰って来たよ提督~」


提督「おかえり。今日も海は異常なしか?」


鈴谷「いつもと変わらずおだやかだったよ~。って、提督まさか仕事押し付けたんじゃ…」


提督「違うぞ!あきつ丸が手伝いたいって言うからだな…」


鈴谷「怪しい…」ジトー


あきつ丸「本当であります!何もしていないのは落ち着かないでありますゆえ」


提督「な?」


鈴谷「おぉ…さすが…」


提督「まったくだ。ちっとは鈴谷も見習ってほしいものだ」ウム


鈴谷「それはできないな~」


提督「即答かい…」


鈴谷「じゃあ鈴谷はシャワー浴びてきまーす」


バタン


提督「はぁ…」カキカキ


あきつ丸「鈴谷殿はいつもあんな感じなのでありますか?」


提督「え、あんな感じ?」


あきつ丸「その…気だるい感じの口調なのでありますか?」


提督「そうだな。最初からあんなんだ」


あきつ丸「最初からでありますか!?」


提督「あぁ。最初は上官に向かってなんて口の聞き方だ!って思ってたけど、もう慣れた」


あきつ丸「慣れたでありますか…」


提督「陸にはあんなのはいない?」


あきつ丸「もちろんであります!皆、上官に対しては敬礼・敬語が当たり前であります!」


提督「まぁそうだよな。海軍だって大きいとこいけばそうだしな。だいたいうちがおかしなだけだ」


足柄「入るわよ~」ガチャ


提督「おぉ、終わったか?」


足柄「はいこれ。資材は順調に貯まってきてるわ」


提督「それは了解と」


あきつ丸「…足柄殿はいったい何をしておられたのでありますか?」


足柄「私?私は倉庫にある資材がどれくらいあるか調べてきたのよ」


提督「普通ならこういうのは違う人にやらせるのだが、圧倒的人手不足のうちは自分らでやってるのさ」


足柄「そ、提督がもうちょっと頑張ってくれればここも大きくはなるのにね」


提督「冗談はよしてくれ。あんな腐敗上層部に掛け合うのはまっぴらだ。ここでひっそりしているのが一番だ」


足柄「でも久しぶりに痺れるような刺激的な戦闘がしたいわ」


提督「じゃあ頑張って敵さんを見つけましょう」


足柄「はいはい。私達はひっそりとただ海をまわってますよ~」


提督「敵の一つや二つはいるだろ?」


足柄「まったくいないわ!」


提督「前は二回に一回は接触してたじゃないか」


足柄「ある時からぴたりといなくなったわ。私達が倒し尽くしたのかしら」


提督「ふ。そうかもな」


足柄「じゃあ私は部屋に戻るわ」バタン


あきつ丸「……敵とは深海…なんとかと言うものでありますか?」


提督「あぁ、深海棲艦だ。本物は見たことないのか?」


あきつ丸「はい…写真では何度か見たことがあるのでありますが…」


提督「じゃあ実際会ったら腰抜かすかもな」


あきつ丸「な!?このあきつ丸、敵の前でそのようなことは決してありません!」バッ


提督「おぉ…すまん。落ち着いてくれ」オォ


あきつ丸「は!?も、申し訳ないであります…」カァァ


提督「まぁ、実際に会ったらわかるさ。あの恐ろしい怪物は思い出すだけでゾッとする…」


あきつ丸「…………」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

食堂


あきつ丸「…………」


龍驤「なんやあきつ丸、暗い顔してどっか具合でも悪いんか?」ヨイショ


あきつ丸「あ、龍驤殿…」ペコリ


龍驤「全然カレー減ってないけど美味しなかったか?」


あきつ丸「い、いえ!とても美味しいであります!」ガツガツ


龍驤「鳳翔の作るカレーは世界一やからな~」ウム


あきつ丸「…………」


あきつ丸「あの…龍驤殿」


龍驤「なんや?」モグモグ


あきつ丸「少し相談が……」



…………



龍驤「はぁぁぁぁ!?深海棲艦に会いたいやてぇぇぇぇ!?!?」ガシャン!


あきつ丸「は、はい……」


龍驤「アホか!!あんた自分が何言っとるんかわかっとんか!?」


あきつ丸「アホ……」ムッ


龍驤「いいかあきつ丸… あんなもんに会ったってええことなんか一つもないで。なんで会いたいんや」


あきつ丸「……先程、提督殿が深海棲艦は恐ろしい怪物だとおっしゃっていたので、自分の力がどこまで通用するか試してみたいであります」


龍驤「やめときわめとき。あんた言うたってまだ着任してから一週間もたってないんやで?おまけに出撃なんか一回もしてないし。だから無理やって」ハァ


あきつ丸「むっ… やってみなくてはわからなのではありませんか!」バン


龍驤「ろくに出撃もしとらんのに倒せるわけないやろ!」バン


提督「おぉおぉどうしたんだ、もめ事かぁ?」


あきつ丸「提督殿!?」スッ


龍驤「いつのまに!?」


提督「飯の時ぐらいは仲良くしようぜ…じゃないと不味くなる」ガツガツ


あきつ丸「すみません……」


龍驤「……………」


提督「で、何でもめてたんだ?」


龍驤「あきつ丸が深海棲艦に会いたいって…」


提督「おぉ、またどうして」


あきつ丸「自分の実力がどこまで通用するか試してみたいであります」


提督「なるほど」


龍驤「あきつ丸はまだ着任したてやし、出撃もしてないからやめときって言ってるんやけど…」


提督「いいんじゃないか?次の哨戒任務に連れてってやったら」


龍驤「えぇ!?」


あきつ丸「本当でありますか!」パァ


提督「いずれ任務には加わってもらうわけだし、早い方がすぐなれるだろ」


龍驤「でもやで!あきつ丸はまだ戦ったことないんやし、もし敵にあったら…」グッ


提督「多分大丈夫だろ。俺が見る限りではあきつ丸はなかなか良い腕だしな」


あきつ丸「ありがとうございます…」///


龍驤「なっ……」


提督「多分、足柄と鈴谷も俺と同じこと言うと思うぞ」ガツガツ


あきつ丸「ありがとうございます!提督殿!」


龍驤「はぁ…それやったら次の任務、一緒に行こか」ヤレヤレ


あきつ丸「はい!」


提督「ま、望み通りやつらが見れるかは別だがな」ガツガツ


龍驤「そやな。最近はおらんなったから多分見られへんちゃうかな」


あきつ丸「あ……は、はい……」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

任務当日


提督「ということで、今日はあきつ丸に入ってもらいま~す」


あきつ丸「よろしくお願いします!」


千歳「私は非番でーす!」


鈴谷「えー、なんで千歳さんなの~」ウダウダ


提督「バランス的に考えて」


鈴谷「そんなんだったら千歳さんの方が飛行機あるし哨戒任務にむいてるじゃーん!」ウダウダ


提督「お前だってあるだろ…」


鈴谷「嫌だー!鈴谷が休みたいー!」ウダウダ


足柄「はいはいわかったから暴れない…」ズルズル


足柄「いってくるわねー」ズルズル


鈴谷「呪ってやるー!」ウガァァ


あきつ丸「あ、えぇと… 行ってくるであります!」ペコリ


龍驤「ほな、うちも…」ヨイショ


提督「あ、今日はいいぞ」


龍驤「ほえ?なんでーな。三人やったらさすがに厳しいやろ」


提督「いや、今日は雪風に行ってもらう」


龍驤「雪風?」


雪風「はい!しっかり見張ってきます!!」


提督「うむ。気よつけてな」


バタン


千歳「どうして雪風ちゃんなのですか?」


龍驤「ほんまに。うちの方が飛行機やから見張りやすいで?」


提督「運」


千歳・龍驤「運?」


提督「大丈夫と言ったって、あきつ丸にとっちゃ初戦だからな。何事もないよう幸運の持ち主に同行してもらったわけだ」


千歳「あぁ~」ポン


龍驤「提督、あんた… 頼りなさげに見えんのに中身は部下思いなんやな…見直したで!」ウム


千歳「でも、そういうことでしたら私と龍驤さんも一緒に行けばもっと安全ではないのですか?」


提督「………資材が足らん」


千歳「あ……」


龍驤「なるほど…雪風を連れてったのは…」ヤレヤレ


~~~~~~~


海上


足柄「ついてこれてる?」


雪風「はい!雪風は大丈夫です!」


鈴谷「問題ないよ~」フワァー


あきつ丸「大丈夫であります!」オット…


足柄「大丈夫そうね」


鈴谷「ねぇ足柄さん」ヒソヒソ


足柄「どうしたの」


鈴谷「この編成で大丈夫なのかな?索敵できるようなメンバーじゃないけど…」


足柄「……まぁ大丈夫なんじゃない?敵が来ても十分な火力はあるみたいだし。雪風がいるから潜水艦にも対処できるわ」


鈴谷「でもあの子、大丈夫かな」


足柄「大丈夫でしょ。少なくともあなたよりは射撃の腕は良いんだし」


鈴谷「うっ……」グヌヌ


あきつ丸(やはり慣れない海上は大変であります…)ハァハァ


雪風「大丈夫ですか?」


あきつ丸「あ、あぁ雪風殿…… 大丈夫でありますよ」ニコ ハァハァハァハァ


雪風「前に鳳翔さんが言っていたのですが、疲れた時は"りらっくす"すればいいと言っていました!」


あきつ丸「リラックスでありますか…」ハァハァ


足柄「あら?息があがっているようだけど大丈夫?」


あきつ丸「!? 大丈夫であります!」ハァハァ


鈴谷「少し休む?」


あきつ丸「そんな!大丈夫であります!任務を続けましょう…」


足柄「でもあなたヘトヘトじゃない。急ぐ任務でもないですし速度を落としましょう」


あきつ丸「………申し訳ないであります…」ウッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


提督「あきつ丸は大丈夫かな…」


千歳「提督、さっきからずっと言ってますね」


龍驤「どんだけ心配やねん」


提督「そりゃ心配だよ~。だって、初戦は何があるかわからないし、本人だって緊張してるだろうし…」


龍驤「そういや雪風の時もそんなんやったな」アハハハ


千歳「そうでしたね。でもあの時は今よりも凄かったですね」クスクス


……


雪風「雪風!出撃します!」


提督「いや、やっぱり今日はやめよう」キッパリ


龍驤「何言うてんねん。今日て言ったん提督やろ」


提督「いやでもさぁ!今日に限ってやつらが攻撃してくるかもしれないし…」


足柄「大丈夫よ。そん時は私達がいるんだから」


提督「でももし、戦艦級とかだったら?もっと強かったら?あぁぁぁあ!雪風!今日の出撃は中止だ!」


……


千歳「結局あの後、鳳翔さんに説得されて出撃命令を出したんでしたよね」クスクス


龍驤「あん時提督泣いてたしな」ハハハハ


提督「そりゃ、我が子を戦場に出すのはつらいことだからな…」


龍驤「雪風はあんたの子ちゃうやろ」ペシッ


提督「ま、それぐらい心配なんだよ」


千歳「提督って意外とそういうところは女々しいですよね」


龍驤「ほんま。いつもはぐーたらしとんのに、どれがほんまの提督の姿かわからんわ」ヤレヤレ


提督「あきつ丸大丈夫かな…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

海上


鈴谷「大丈夫?」


あきつ丸「はい。もう大丈夫であります!先に行きましょう」


足柄「慌てない慌てない。まだ慣れていないんだからゆっくり行かないと」


あきつ丸「し、しかし!それでは任務が!」


鈴谷「鈴谷達の任務はパトロールだから速くても駄目なんだよ~」


足柄「それにだいたい観測機が見張っているから、私達はもしもの時に備えて行動するだけよ」


あきつ丸「そうなのでありますか」


雪風「!? 何か発見しました!」


足柄「何ですって!?」バッ


鈴谷「まさか!?」バッ


あきつ丸「敵襲でありますか!?」バッ


………


浮き プカプカ…


雪風「ゴミでした!」


足柄「ゴミね…」


鈴谷「ゴミ…」


あきつ丸「敵襲ではなくて安心したであります…」ホッ


足柄 チッ


あきつ丸「え?」


鈴谷「なーんだ」ハァ


あきつ丸「え!?」


足柄「せっかく久しぶりに暴れられると思ったのに」ガチャン


鈴谷「つまんな~い」


あきつ丸「え、え!?」


雪風「は! また向こうに何か見えます!」


あきつ丸「本当でありま…」


足柄・鈴谷「敵か!待ってやがれっ!」ビュン!


シーン


あきつ丸「あっ……あ……」ポカーン


雪風「あきつ丸さん行きましょう!」


あきつ丸「あ、あの雪風殿… いつもあのお二方はあんな感じなのでありますか…」


雪風「はい!いつも"****" とか "****" とか "*******" って言っています!意味はわかりませんが」


あきつ丸「な!? そんな汚い言葉を!?しかもこんな子供の前で!」グヌヌ


雪風「あきつ丸さん、ふぁ** ってどういう意味で…」


あきつ丸「雪風殿!それは絶対に口にしてはならないであります!」バッ


雪風「わかりました!」


あきつ丸「あのお二方には後で注意しなければ…」ハァ


雪風「あ、あとこんな風に真ん中の指だけを開いて ふぁ**…」


あきつ丸「雪風殿ぉぉぉぉ!!!」ウギャァァ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


夕方


提督「お、お帰り…ってどうしたんだお前ら!?」


足柄「…………」中破


鈴谷「…………」中破


あきつ丸「無事帰還したであります!」ビシ

"

雪風「今回も"しんかいせいかん"はいなかったです!」


提督「え!?お、おぉ… え!? なんで?」


足柄「…………」中破


鈴谷「…………」中破


あきつ丸 キラキラ


雪風 キラキラ


提督「え?お、…え?え?敵はいなかったんだよな?」


雪風「はい!全部ゴミでした!」


提督「え、ゴミ!?お前らひょっとしてゴミに…」


ガチャ


龍驤「倉庫整理終わったで~……って、どないしたんや!?」ギョ


…………………………


提督「なるほど…それで、汚い言葉を連呼してた二人に天誅を下したと…」クックック…


龍驤「で、二人とも見事にクリティカルきめられたんや…」クックック…


足柄「…………」シュー


鈴谷「…………」シュー


あきつ丸「申し訳ありません。自分も少しやりすぎてしまったのであります…」ペコリ


提督「いや、あきつ丸はよくやった。こいつらにはそれぐらいやらんと効かないからな。二人ともさっさと入渠してこい」wwwwww


二人「はい……………」コク


バタン


提督「クックック…」


龍驤「クックック…」


二人「はっはっはははははは!!!」wwwww


あきつ丸「!? ど、どうしたのでありますか!?」アセアセ


提督「いやw…つい面白くてなww…まさかあの二人をあんだけボロボロにしたとはなw!」ハッハッハッ


龍驤「ほんまw あんた最高やでww」ハッハッハッ


あきつ丸「え、えっと…」


提督「いやはや。よくやってくれたよw あきつ丸はww」ハッハッハッ


龍驤「ほんまにw あの二人を中破にしたところをおがみたかったわwww」ハッハッハッ


あきつ丸「し、しかし!あのお二方は雪風殿の前で卑劣な発言を…」


提督「いや、あきつ丸を責めてるわけじゃないんだ。むしろよくやってくれたよ。雪風があんなのになってしまったら大変だからな」


龍驤「うんうん。ほんまあの二人の汚い言葉はヤバいからな。そろそろ止めさせよう思っとったんやけど、その心配もなさそうや!」


提督「改めてお疲れさん。ゆっくり休んでくれ」


あきつ丸「は、はい!そ、それでは失礼します…」


ガチャ


千歳「あら、あきつ丸さん」


あきつ丸「こ、これは千歳殿!失礼したであります!」


千歳「そんな大丈夫よ。任務お疲れ様。ゆっくり休んでね」ニコ


あきつ丸「はい!ありがとうございます!では失礼します」


バタン


あきつ丸(提督殿と龍驤殿はいったい何がおかしかったのでしょうか…)ウゥム


………


千歳「さっき、ボロボロの足柄さんと鈴谷さんが通っていったのですが何があったのですか?」


提督「それがな千歳…」クックック…


龍驤「爆笑もんやで…」クックック…


……………


あきつ丸(いったいあきつ丸の何が…)ウゥム



あはははははははは!wwwwww



あきつ丸 ビクッ!


あきつ丸「こ、この声は…まさか千歳殿もでありますか!?」


あきつ丸「ますますわからないであります…」ウゥム


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

食堂


鳳翔「あらあら?随分と今日はお疲れのようですね?」


足柄「うぅぅぅ…」ズーン


鈴谷「うぅぅぅ…」ズーン


龍驤「ほらほら二人とも、そんなに凹んでらんではよ食べなご飯冷めてまうで」


鈴谷「食欲ないよ…」ズーン


千歳「相当きてますね…」グビ


龍驤「まぁ、そりゃ入ったばっかりの新人にここまで占められたら気持ちもわからんこともないけどな…」


提督「ほら、飯食わんと」


足柄「私もあんまり…」ズーン


あきつ丸「申し訳ありません…」シュン


龍驤「いや、あきつ丸はなんも悪くないんやで…」


足柄「ちょっと私、部屋に戻るわ…」ズーン


鈴谷「私も…」ズーン


提督「ちょ、お前ら…飯は…」


バタン


提督「ったく… 勿体ない…」ガツガツ


雪風「提督!足柄さんの残したコロッケ食べていいですか!」


龍驤「ええよ。全部食べ」


雪風「やったぁ!」パァァ


千歳「しかしそこまで凹みますかね…」グビ


龍驤「元々が元々やからな。プライドが高い分、ショックなんやろ」ガツガツ


提督「これを気に、慎んでもらう」ガツガツ


鳳翔「では、提督にもあんな風にしたら慎んでくれるのですかね?」ニコニコ


提督・千歳・龍驤「え?」


鳳翔「いや、もしも提督をあんな風に一度すれば、野菜の食べ残しもなくなるかな~なんて」ウフフ


提督 ゾワァァ


龍驤「提督、あんた…」ジトー


提督「残さずきちんと食べます…」グヌヌ


鳳翔「うふふふ♪野菜もしっかりとって下さいね」ニコ


龍驤「提督、あんた小学生か…」ハァ


千歳「雪風ちゃんでもきちんと食べていますよ」グビ


提督「はい。しっかり食べます」ガツガツ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

深夜 食堂


提督 プシュ ゴクゴクゴク


提督「ぷはぁ!やっぱ風呂上がりの一杯の為だけに生きてるって感じだなぁ!」クハァァ


提督 ゴクゴクゴク


ペタペタペタ


提督「ん?おぉ、足柄か。どうしたんだこんな夜中に」


足柄「アルコールが足りない…」ボソ


提督「お前なぁ…」


…………………


足柄 ゴクゴクゴク


提督「………………」


足柄 ゴクゴクゴクゴクゴクゴク


提督「………………」


足柄 ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク


提督「……………飲むなぁ」


足柄「うわぁったり前でしょぉう!」グラグラ


提督「はぁ… そんなにショックか」ゴクゴクゴク


足柄「ぇえ!!きたぶぁっかりの新じぃんに…ぶぅぉっこぼこにやられたなんて…ヒック …やぁってられないわよぉ!」ゴクゴクゴク


提督「お前、そっちは壁だぞ。誰に向かって話してんだ…」ゴクゴクゴク


足柄「ぬぁぁにぃ?」フラフラ


提督「みんな寝てんだからもうちょい静かに…」シー


足柄「しぃい!ずぅう!かぁぁにぃ!」フラフラ


提督「はぁ……」ダメダコリャ


ギュ


提督「なっ!?」


足柄「提督…」ギュウ


提督「ど、どうした。いきなり後ろから抱きつくとは……」


足柄「提督…」ギュウ


提督「ちょ……足柄…」


足柄「…………」ギュウ


提督「足柄…」


足柄「提督…………」ギュウウウ


提督「 !? ぐわぁぁぁぁギブギブギブギブ!!」バンバンバン!


足柄「提督ぅ…………」ギュウウウウウウ


提督「うぉぉぉぉ!足柄ぁぁぁ!首がぁぁぁぁぁぁ!!!」ギチギチギチ


足柄「とぅえいとぉくぅ……」ギュウウウゥウウウウウウ


提督「無理無理無理無理無理無理!!ギブギブギブギブギブギブギブ!!死ぬ死ぬ…」ギチチチチ


足柄「あすなろ抱きいぃ~」ヨレヨレ


提督「羽交い締めぇぇぇぇぇぇぇ!!」ギチチチチチチチ


足柄「提督ぅ…………………」ギュウウウウウウウウウ


提督「 」


足柄 ギュウウウウウウウウウウウウウウウ


提督「 」


千歳「アルコールが足りない~♪」ルンルン


千歳「って!?提督ぅぅぅぅぅぅ!?!?」ギャァァァ


………………………


千歳「提督!しっかり!!」ユサユサ


提督「………………ゴホッ」ビク


千歳「よかったぁ…生きてる…」


提督「………………」ビク ピク


千歳「痙攣してるけれど大丈夫かしら…」


足柄「ぐへぇらぁ~」


千歳「足柄さん、提督を殺害しようなんてまさか…」


足柄「とぅえいとくぅ~」


千歳「これはあの秘伝薬の出番ね」キラーン




うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!



…………………

あきつ丸 部屋


あきつ丸 ビクッ!


あきつ丸「て、敵襲でありますか!?」アセアセ


バタン!


………………


食堂


あきつ丸「提督殿!!」ハァハァハァ


千歳「あら?どうしたのこんな夜中に」


あきつ丸「た、たった今 悲鳴のような声が聞こえてきたので、敵襲かと…」ハァハァハァ


千歳「あぁ、それなら心配いらないわ」


あきつ丸「え?」


提督 グッタリ


あきつ丸「!? て、提督殿!!」サササ


あきつ丸「提督殿!提督殿!」ユサユサユサ


提督「ぐぁ………」グッタリ


あきつ丸「千歳殿!これはいったい…」


足柄 グッタリ


あきつ丸「な!? 足柄殿まで!」


千歳「もう…仕方ないわね…」ハァ


あきつ丸「ち、千歳殿……」


千歳「私がやったのよ」


あきつ丸「な!?…ど、どういうことでありますか!!」


千歳「どうって、私がこれを飲ませて…」カラン


あきつ丸「な、それは毒薬!?それで二人を……まさか千歳殿がスパイであったなんて…」クッ…


千歳「ス、スパイ!?」アワアワ


あきつ丸「失望したであります!提督殿と足柄殿の敵討ち……覚悟しろ!」グワ


千歳「え、えぇ!?ちょ、ちょっと落ち着きましょう!」アワアワアワ


あきつ丸「このあきつ丸、陸軍で鍛えた近接戦は得意であります」スッ


千歳「ちょっとあきつ丸ちゃ…」アワアワアワ


あきつ丸「覚悟ぉ!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌朝 食堂


あきつ丸「本当に申し訳ございませんでした!!」土下座


千歳「い、いいのよ!もう頭を上げて!」アセアセ


あきつ丸「いいえ!このあきつ丸、今回の失態は許されまじき行為。ここでしっかりケジメをつけようと…」スッ


千歳「あ、待って!待って!待って!」アワアワアワ


龍驤「早まるなあきつ丸!こんなとこで腹かっさばいたら食堂が血の海になる!!」アワアワアワ


あきつ丸「いえ、自分はもう決めたであります」スチャ


千歳「待って待って待って待って!」ギュウ


龍驤「命を大事にせぇな!」ギュウ


あきつ丸「離すであります!あきつ丸は!あきつ丸は!もう決めたのであります!」ウガァァ


千歳「たんこぶができただけなのだから、そんなことしなくていいわ!」ギュウ


龍驤「そやそや!千歳も怒ってないからもうやめような?」ギュウ


あきつ丸「いえ!それでは自分が納得できないであります!ここは一つ、切腹致します…」グヌヌ


千歳「誰か!助けて下さい!!」アワアワアワ


鈴谷「おはよう~。朝から騒がしい~ねぇ…」フワァ


鈴谷「って!何してるの!?」エェ!?


龍驤「ええから、はよあきつ丸を止めんの手伝ってくれ…腹切る言うて聞かんねん…」グヌヌ


あきつ丸「手を離すであります!」グヌヌ


鈴谷「と、とりあえず提督呼んでくる!」タッタッタ


………………


バタン!


鈴谷「提督!大変!!」ハァハァハァ


シーン


鈴谷「提督!提督!!どこ!!!」


シーン


提督寝室


バタン!


鈴谷「提督!まだ寝てるの!!大変なんだよって…」ヒィ


提督「 」


鈴谷「提督、どうしたのその首の痣!!まるで何かで縛られたような…」


提督「 」


鈴谷「ちょっと提督!起きてってば!」ユサユサ


提督「 」


鈴谷「て、提督?」ガタガタ


鈴谷「生きてるよね…返事してよ…」


提督「 」←深~い眠りについている


鈴谷「提督!提督ってば…」ユサユサ


鈴谷「まさか……殺人!?」ハッ


鈴谷「その首の痣はもしかして…」


…………………


龍驤「なんやて!?提督が死んでる!?」ハァ?


あきつ丸「そ、それは誠でありますか!!」


鈴谷「首に痣が!と、とにかくみんな来て!」


千歳(まさか……)


……………


龍驤「提督!提督!」ユッサユッサユッサ


提督「 」


あきつ丸「提督殿!提督殿!!」


千歳(痣ってまさかやっぱり…)


鈴谷「提督ぅ!提督ぅ!!」ポロポロ


龍驤「冗談が過ぎるで!なぁ!」ポロポロ


あきつ丸「ま、まさか…」クラァ…


千歳「あ、あの~…」


龍驤「なんや千歳…」ポロポロ


千歳「多分、生きてると思うのですが…」


鈴谷「でもこの首の痣!こんなに紫になってるからもう誰かが提督を殺したんだよ!」ポロポロ


千歳「ま、まぁ…絞めてたのは事実ですが…ただ提督は寝てるだけであって…」


龍驤「なんや千歳!あんた提督が殺されてるところみたんか!!」バッ


あきつ丸「誰でありますか!!」バッ


鈴谷「教えてよ千歳さん!!犯人は!」ポロポロ


千歳「え、えぇ……困りました…」アワワ


龍驤「誰が提督を絞めてたんや!」グワ


千歳「し、絞めてたのは足柄さんでしたが…命に別状は…」ボソボソ


龍驤「なんやて!?」


あきつ丸「ま、まさか!?」


鈴谷「嘘でしょ!?」


千歳「い、いえ…嘘ではないのですが、提督はまだ死んで…」アワアワアワ


あきつ丸「許さないであります…」ギロ


龍驤「まさか足柄が犯人やったとはな…」ギロ


鈴谷「……………ショックだけど許せない」ギロ


千歳「ちょ、ちょっと皆さん!?最後まで話を…」アワアワアワ


あきつ丸「行きましょう!龍驤殿!」グッ


鈴谷「うん!」グッ


龍驤「悲しいけど仕方ない……ほないくで!」


あきつ丸・鈴谷「はい!」


三人「「「裏切り者には死を!!」」」ドタドタドタ


千歳「ちょ、ちょっと皆さん~!最後まで話を~」アーレー …


ーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「ん………」クワァァ


提督「はぁ…よく寝たって感じだな… 体が重い…」ハァァ


提督「って!こんな時間か!?ヤバいヤバい…」ササササ


……………


龍驤「待てぇぇ!足柄ぁぁぁ!!」ダッシュ


あきつ丸「止まるであります!」ダッシュ


鈴谷「この人殺しぃぃ!」ダッシュ


足柄「な、なんの話よぉぉぉぉぉ!!」ダッシュ


龍驤「あんたが提督を殺ったんわかっとんやからなぁぁぁ!」ダッシュ


足柄「だから何もしてないってばぁぁ!」ダッシュ


あきつ丸「逃げるのをやめるであります!観念しておとなしく軍法会議にかけられるであります!!」ダッシュ


足柄「だから何で!」ダッシュ


鈴谷「許さない…」包丁シャキン


足柄「あんたが一番怖いわよぉぉ!!」ヒィ


三人「待てぇぇ!」ダッシュ


足柄「ひぃ!誰か助けてぇぇ!」ダッシュ


…………


提督「みんなはもうとっくに起きてるよな… 早くいかんと怒られる」セッセ



助けてぇぇ



提督「おう?後ろから声がしたような…」ヒョイ


足柄「助けてぇぇぇぇ!!」ダッシュ


提督「おぉ!足柄!朝から元気だな!でもランニングするなら外で…」


足柄「助けてぇぇぇぇ!」涙目 ダッシュ


提督「ん?」


三人「待てぇぇ!」ダッシュ


提督「ふぁっ!?いったいどうしたんだ!?」


鈴谷「待てぇぇ!」包丁シャキン


提督「す、鈴谷ぁ!?」


足柄「提督!助けて!」ハァハァハァ


提督「どうしたんだいったい…」


三人「て、提督ぅ!?」キィィィ


龍驤「い、生きとったんか!?」


提督「はぁ?」


あきつ丸「ま、まさか幽霊なのでは…」


提督「はぁ??」


鈴谷「提督、今敵討ちを…その背中の女を渡して」スチャ


提督「危ない!こっち向けるな!」


提督「いったいどうなってんだ足柄…」


足柄「私もわからないわよ!」ハァハァハァ


千歳「待ってくださぁぁぁい」ゼェゼェゼェ


提督「どうした千歳、そんな汗かいて」


千歳「よかったです。目が覚めたのですね…」ゼェゼェゼェ


提督「???」


千歳「皆さん話を最後まで聞いて下さい!提督はこの通り死んでませんから!!昨日、酔っ払ったまま寝ちゃったんです!!」ゼェゼェゼェ


龍驤「な……」


あきつ丸「え…………」


鈴谷「うそ…………」カチャン


千歳「まったく皆さんはもう少し人の話を聞いて下さい!!」グワァ


龍驤「あははは…うちらの勘違いやったんか…」///


あきつ丸「誠に恥ずかしいであります…」///


鈴谷「恥ずい……」 ///


千歳「もう、今度からは気をつけて下さいね!もぅ」プンスカ


三人「すみませんでした…」ペコリ


足柄「はぁ…ただの勘違いだったようね…」ホッ


提督「俺、死んでたの?」


足柄「らしいわ。で、私がその犯人扱い」


提督「え?なんで」


龍驤「提督、あんた鏡みとらんのか」


提督「え?」


鈴谷「はい鏡」スッ


提督「??? どれどれ…な!?」


龍驤「な?すごいやろ?」


あきつ丸「気の毒であります…」


鈴谷「まだ首だからよかったじゃん」


提督「く、首が……俺の首が……」アワアワアワ


足柄「わ!?気づかなかったわ…」ウワァ


提督「紫になっとるだとぉぉぉぉ!?」ヒェェェ


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

執務室


提督 ドヨーン


龍驤「まぁそない落ち込まんでも痣は徐々に消えていくらしいから…」アハハハ


あきつ丸「そ、そうであります!例え首が紫であっても提督殿は提督殿であります!」


提督「これじゃあ他所にいけないよ…」ショボーン


龍驤「あんた緊急の会議とかあったらどうすんねん…」ハァ


提督「そん時は休む」


あきつ丸「さすがにそれはまずいであります…」


提督「じゃあそん時はあきつ丸が代わりにお願い」ショボーン


あきつ丸「な!?しょ、正気でありますか!?」


龍驤「あほぉ、アカンに決まっとるやろ」ベシン


提督「絶対こういう時に限って電話とかくるんだよなぁ…」ジー


龍驤「まさかぁ、そない電話見つめても何も…」



チリリリリリ…



あきつ丸「電話であります!」


提督「ほら」


龍驤「う、嘘やん!?」


チリリリリリ


あきつ丸「取らないでありますか!?」


提督「嫌だ…」


龍驤「いや、電話でな…大事な用やったら大変やで」ハァ


提督「じゃあ、代わりにあきつ丸が出て」


あきつ丸「じ、自分でありますか!?」


提督「もし、海軍のお偉いさんやったら提督は他の用件で席を外しているって言って。それ以外ならそのまま俺に変わって」


あきつ丸「え、えぇ…しかし…」オドオド


チリリリリリ


提督「早く出ないと切れちゃう!」


あきつ丸「ええっ!は、はい!」ガチャン


龍驤「あんた…クズやな…」ジトー


提督「嫌なんだもん…」



あきつ丸「も、もしもし…は、はい!自分は陸軍……ではなく、海軍のあきつ丸であります!……はい……はい……提督殿でありますか?」チラ


提督「誰?」


あきつ丸「女性の方です。おそらく海軍の大将殿ではなさそうであります」


提督「何!?女性だとぉ!よし出る!」バッ


龍驤「はぁ……」ヤレヤレ



提督「もしもし!ただいま変わりました!本鎮守府の提督であります!……………………あ……はい…………………………………………え、…………………………」



龍驤「あきらかにおかしい…」


あきつ丸「急に暗くなったであります」



提督「………………はい……………わかりました……いえ、しかし!………………………わかりました…」


ガチャ


龍驤「えらい電話出た時とは態度が違うけど誰やったんや?」


提督 チッ


あきつ丸「て、提督殿?」


提督「あきつ丸…ありゃ海軍だ……」


あきつ丸「そ、そうなのでありますか!?綺麗な声でしたので思わず提督殿の…」


龍驤「いや、提督は独身やからそれはない」


あきつ丸「あ……」


提督「相手はあきつ丸といっしょの艦娘だ」ハァ


あきつ丸「そ、そうなのでありますか!?」


提督「ただ、普通の艦娘じゃない…」


あきつ丸「どういうことでありますか?」


提督「彼女は実践よりも内務を担当している…しかも、大将クラスの仕事。言うなれば秘書艦のトップだ…」


あきつ丸「な…そんなすごい方とは…」


龍驤「提督ぅ~。さっきは女の声やってわくわくしてたのにな~。お目当ての人やったか~」ニヤニヤ


提督「くそっ… あいつには一番会いたくなかった……よりによって何で電話なんか…」チッ


龍驤「はは~ん。あの女か~」ニヤニヤニヤ


提督「そうだよ……」ハァ…


提督「大淀だ…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その晩 食堂


足柄「で?用件はなんだったの?」ゴクゴクゴク


提督「資材をわけろと」チッ


足柄「またぁ!?私達もなめられたものね」ハァ


提督「今度こそ阻止しないとな… これ以上とられたら、俺たちの生活が厳しくなる」ゴクゴクゴク


足柄「はぁ… 私達が死に物狂いで集めたっていうのにね…」


提督「すまない…」


足柄「で、いつとりにくるの?」


提督「来週だとさ。それともう一つ…」


足柄「?」


提督「また一人うちに流れてくる」ゴクゴクゴク


足柄「へぇ~。うちに流れてくるってことは相当やらかしたやつね」ハハハハ


提督「本当だな。しっかし、人が増えるってのに資材は持っていくなんてどんな脳ミソしてんだっつーの」ゴクゴクゴク


足柄「本当ね」ゴクゴクゴク


千歳「あら、提督と足柄さん。もう飲んでらしたんですか」


提督「あぁ」


千歳「今夜はほどほどにして下さいよ?足柄さん」キュ キュ キュ


足柄「はいはい。わかってますよ~」


千歳「そう言えば最近、お二人でいることが多いですね」コポコポコポ


提督「そういや…そうだな」


足柄「そうね~。でも、夜中にここにくるのって私と提督とあなたぐらいじゃない」


千歳「まぁ、確かにそうですね」グビッ


提督「まぁ、足柄と酒を飲みながら話すのはおもしろいしな」ゴクゴク


足柄「あら、嬉しいこと言ってくれるわね」


千歳「昨日は足柄さんが提督を抱き締めてましたもんね」グビッ


足柄「え!?」カァァ///


提督「どういうこっちゃ!?」ブハァ


千歳「えぇ。でも最後に提督は泡吹いて倒れましたが」


提督「ちょっと待て。まさかこの首の痣って…」


千歳「私、龍驤さん達に言ってませんでしたっけ?」アレ?


提督「聞いてない」


足柄「そ、そんな…」///


千歳「べろんべろんに酔った足柄さんが提督を後ろからハグ(羽交い締め)してましたよ」グビッ


提督「犯人はお前だったのか…」ハァ…


足柄「そ、そんな!私ったら……全然記憶にないわ!」オロオロ


千歳「足柄さん、とても幸せそうな顔でしたよ?」ニヤニヤ


足柄「きゃぁぁぁ!これ以上言わないでぇぇ!!」カァァ///


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翌日


あきつ丸「一日よろしくお願いします!」ビシ


提督「相変わらずきっちりだね…」ハハハハ…


あきつ丸「しっかりとケジメをつけないとであります」


提督「流石だな… ま、秘書艦よろしく~」


あきつ丸「では、何をすればよろしいでありますか」


提督「そうだな~…」ウゥン


提督「書類整理とかはだいたい片付いてるしなぁ…はっきり言ってやることないんだよな~」


あきつ丸「そんな…………」ガーン


提督「あ、じゃあ将棋しよっか」


あきつ丸「しょ、将棋でありますか!?仕事中でありますぞ!?」エェ!?


提督「することないしやろーぜ。ルールとかはわかるか?」ジャラジャラ


あきつ丸「え、えぇ…陸軍でも何度かしたことがありますので…」オドオド


提督「よし!じゃあさっそく。よろしくお願いします」ペコリ


あきつ丸「よ、よろしくお願いします」ペコリ



…………30分後




あきつ丸「王手であります」ピシャ


提督「な!?」


あきつ丸「次は提督殿の番であります」


提督「う、うぅむ… 」ピシャ


あきつ丸「また王手であります」ピシャ


提督「ぬあっ!?」


あきつ丸「提督殿の番であります」


提督(う、嘘だろ……どこに逃げても確実に殺られる!!)


提督「ま、参りました」ペコリ


あきつ丸「ふぅ… ありがとうございました」ペコリ


提督「なかなか強いな」


あきつ丸「いえいえ!たまたまでありますよ~!」


提督(嘘だ。絶対嘘だ)


提督「もう一度お願いしてもいいか?」


あきつ丸「はい。大丈夫であります!」



……………20分後



あきつ丸「王手であります」ピシャ


提督「ぬあっっっ!?」


あきつ丸「提督殿の番であります」


提督(まただ……)ヒック…


提督「参りました…」ペコリ


あきつ丸「ふぅ……ありがとうございました」ペコリ


提督(なぜだ……)グヌヌ


提督「すまん。もう一度お願いしてもいいか?」


あきつ丸「はい!」



……………10分後



あきつ丸「王手であります」ピシャ


提督「まただぁぁぁぁぁぁ!」ドヨーン


ーーーーーーーーーー


龍驤「提督~、任務完了やで~…」


雪風「ただいま戻りました!」


千歳「今回も異常なしね」


提督「そ、そうか。お疲れさん…」ゲッソリ


龍驤「どないしたんや… って、将棋してたんかいな。自分の部下が戦場で頑張ってるっちゅうのに…」ヤレヤレ


提督「戦場って、そんなたいそうなものじゃないだろ…」


千歳「確かにそうですね~」


龍驤「で?あきつ丸とやったんやろ。提督強いやろ~」


あきつ丸「え!?え、えっと……」モジモジ


龍驤「なんやなんや恥ずかしがらんでもええで!うちもぼろ負けやったから!」ハハハハハ…


あきつ丸「え、えぇ…その……」アワワワ


龍驤「どうした?」


提督「俺の完敗だ…」ガク


龍驤「え…」


あきつ丸「じょ、上官に勝利するなど失礼きまわりないでありますよね!つ、つい 夢中になってしまったであります…」カァァ///


龍驤「はぁ~…」オォー


あきつ丸「申し訳…」


龍驤「そうかそうか!さすがあきつ丸や!」ガハハハハ


あきつ丸「え…」


千歳「そうですよ~!提督より強いなんてプロじゃないですか!」


雪風「かっこいいです!」


あきつ丸「い、いえ…それほどでも…」///


龍驤「提督、これで不敗神話は終わったな!」


提督「まったくだ…予期せぬ刺客だった…」ハァ


龍驤「ほな、うちらは戻るわ~」


千歳「失礼しました」


雪風「失礼しました!」


バタン


提督「将棋のやり方が将校殿と似ていたような気がしたけど、いっしょにやってたのか?」


あきつ丸「はい。将校殿は将棋が好きな方でありますので」


提督「確かにな。俺が将棋覚えたのもあの人からだもんな~」


あきつ丸「そうなのでありますか!?」


提督「あぁ。俺がまだあっちに……まぁ、まだ若い時だ。将校殿が俺を見つけて 将棋やらないか!? ってきたけど、やり方なんか知らないから できません って言ったら、そのあとみっちり六時間ぐらい教え込まれたよ」ハハハハ


あきつ丸「将校殿らしいであります」クスクス


提督「………」ジー


あきつ丸「ど、どうされたでありますか?」


提督「いや、最近笑うようになってきたな~ってな」


あきつ丸「そ、そんなこと!」///


提督「着任してから比べたら結構緩くなってきてるぞ。なんせ最初が最初だったからな…」


あきつ丸「で、では以後気をつけて…」


提督「いやいやいや!別に笑うなってわけじゃないんだ!むしろ笑ってる方が楽しいしいいだろ?」


あきつ丸「しかし…」


提督「あいつらなんか、腹抱えて暴れまわるぐらい爆笑してんだ。もっとあきつ丸ものびのびしていいんだぞ?」


あきつ丸「そうでありますか…」モジモジ


提督「ま、慣れたらああなるから安心しな。あ、でも足柄みたいにだらしないのはやめときな!もっとおしとやかに鳳翔さんみたいな感じがいい」ウンウン


あきつ丸「なっ……て、提督殿……」ガクガクブルブル


提督「ん?どうした?」


あきつ丸「う、後ろであります!」ガクガクブルブル


提督「後ろ?」ヒョイ


足柄「誰がだらしないですって………」グルルルル


提督「あ、足柄!?」ヤバ!


足柄「人が親切にお茶を入れてあげたと思えば…あなたは……」ピキッピキッ


提督「す、すまん!この通りだ!」土下座


足柄「覚悟しなさい……」グルルルル…


提督「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!…」


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食堂


鳳翔「あら!どうなさったのですかその顔の傷は!?」


提督「あ、これですか…」ズキズキ


龍驤「執務室で何したらそないなんねん…」


千歳「痣だらけじゃないですか…」


鈴谷「痛そう」


提督「まぁな…」


足柄「ホント、情けないわね」フン


あきつ丸「あははは……」


鈴谷「何かすごい怒ってない?」ヒソヒソ


千歳「足柄さんと何かあったのでしょうか」ヒソヒソ


龍驤「さぁ~。でもなんかいつもと雰囲気ちゃうな」ヒソヒソ


提督「そういや雪風はどこいった?」アレ?


千歳「雪風ちゃんなら、先に寝ました。どうやら今日は疲れたみたいで」


提督「おぉ、そうか。まぁ、寝るこは育つからいいことだ」


鳳翔「しかし提督、とてもつらそうですね…私が湿布を張り替えましょうか?」


提督「いや、大丈夫です!さっき貼ったばかりなんで」


鳳翔「しかし…」


足柄「別にいいんじゃない?本人も大丈夫っていってるんだし」ムス


龍驤「やっぱり何かあったな」ヒソヒソ


千歳「ですね」ヒソヒソ


鈴谷「喧嘩?」ヒソヒソ


足柄「…………」


シーン


龍驤(やば。この空気はあかん)


千歳(誰か…)


鈴谷(やばい…重い……)


あきつ丸「し、しかし。今日の夕食はまっこと美味しいでありますな!」アセアセ


龍驤(ナイスあきつ丸!)


龍驤「お、おぉ。そうやな!鳳翔、なんか変えたんか?」アセアセ


鳳翔「へ? あ… えぇ!少し味を変えてみたのですよ!」アセアセ


鈴谷「やっぱり!いつもより美味しいな~って思ってたんだ~」アセアセ


千歳「に、日本酒がすすみますね!」アセアセ


提督「そうか?いつもと変わらない味だと思うぞ?……」ウーン


全員 ジトー


提督「な、なんだよ皆して…」


あきつ丸「提督殿……」


龍驤「ほんまに提督は…」ハァ…


鈴谷「そういうのが残念だよね…」ヤレヤレ


提督「な、なんの話だ!?」


足柄「ご馳走さまでした!」バン


鳳翔「あ、は、はい!」アセアセ


足柄「私は部屋に戻るわ」ノシノシノシ


……


龍驤「なぁ提督。足柄と何かあったんか?」ガツガツ


提督「な、お前なんでそれを!?」ブハッ


鈴谷「だって足柄さんの態度がおかしかったもん」


鳳翔「喧嘩ですか?」


あきつ丸「提督殿。正直に言った方が…」


提督「えぇ… まぁ、そうだな……」


カクカクシカジカ…


鈴谷「そりゃ怒るよ!」ハァ…


龍驤「タイミングが悪かったな」ヤレヤレ


千歳「もっと回りを見ましょうよ…」


鳳翔 カァァ///


提督「まさか本人がいたとは思ってなかったからな… 悪いことをした…」


あきつ丸「自分ももう少し気をつけていれば……」


龍驤「いや、あきつ丸は関係ないやろ」


鈴谷「うん。落ち込まなくても…」


千歳「足柄さんには誤ったのですか?」


提督「あぁ、何度も誤ったんだがな…」ショボーン


龍驤「こりゃ時間の問題やな…」


鈴谷「許してくれるまで待たないと」


提督「そうか……」ハァ…


鳳翔「あ、あの…提督…」///


提督「どうしたのですか?」


鳳翔「提督は私をそのように思われていたのですか?…」カァァ///


提督「え?あぁ… はい。鳳翔さんみたいに気品のある方は美しいと思いますので」サラ


鳳翔「まぁ!」ドキューン!


龍驤「あんた… そないことは平気で言うんやな…」


鈴谷「鳳翔さんが!倒れた!!」アワワワ


千歳「大丈夫ですか鳳翔さん!」ユサユサ


あきつ丸「鳳翔殿!!」


鳳翔「幸せ……」トローン


提督「だ、大丈夫ですか!?」


龍驤「やれやれ」ハァ…


ーーーーーーーーーーーーーー

深夜 食堂


提督 プシュ


提督 ゴクゴクゴク


提督「がはぁ!うまい!!」


千歳「提督はいつもビールですね」グビッ


提督「まぁな。一番うまいし手っ取り早く飲める」ゴクゴクゴク


千歳「日本酒とか他のお酒は飲まないのですか?」グビッ


提督「う~ん。ビールで満足だから今のところはないな~。そう言う千歳だって日本酒しか飲んでないんじゃないか?」


千歳「私はビールじゃアルコールを満たせませんので」グビッ


提督「お、おぉ……そうか……」ワァ…


千歳「それにしても足柄さん。あんなに怒るのは初めてですね」


提督「そうか?」ゴクゴクゴク


千歳「はい。いつもは軽く流すぐらいなのに、今日はやけにねに持ってる感じでした…」グビッ


提督「そう言われてみればそうだな…あんなに怒られたのは初めてだ…」


千歳「きっと深い理由があるんでしょうね…」グビッ


提督「そうかな…」ゴクゴクゴク


あきつ丸「あ、提督殿」ビシ


提督「おぉ、珍しいなこんな夜中に… あ、いちいち敬礼はいいから」


あきつ丸「は!癖でついやってしまうのであります…」


提督「そ、そうか。まぁ仕方ない」


千歳「何をしにきたの?」


あきつ丸「特に理由はないのでありますが… ただ喋り声が聞こえたので…」


提督「なんだそう言うことか。じゃああきつ丸も飲むか?」


あきつ丸「い、いえ!自分は…」


千歳「いいじゃない!今は勤務外なんだし~」ハイ


あきつ丸「そ、それでは…失礼します…」


提督「あきつ丸は日本酒派か~」ホー


あきつ丸「たまにですが、将校殿も飲んでおられたので」グビッ


千歳「いい飲みっぷりね~」グビッ


提督「なんか意外だな」


……


あきつ丸「提督殿~」ダラーン


提督「なんだどうした……」


あきつ丸「自分はもううんざりであります~」ベロベロ


提督「何がだ?」ハァ


あきつ丸「も~っと出撃したいでありま~す!」ベロベロ


千歳「あららぁ…」


提督「まさかとは思ったが…あきつ丸はそっちの方だったのか…」ガク


千歳「もう普段の感じが嘘のようね…」アハハ…


あきつ丸「聞いてますか提督殿~!」グビッ


提督「はいはい聞いてます聞いてます」


あきつ丸「自分あきつ丸はも~っと戦果を ヒック あげたいで~ありま~す」ベロベロ


提督「わかった。じゃあ明日からそうするから… そろそろ飲むのやめないか?」


あきつ丸「何を言うでありますか!誘ったのは提督殿でありますよ~」ヒック


提督「そうだが…酔いすぎだぞ。まるで足柄みたいだ…」ヤレヤレ


あきつ丸「足柄殿でありますか~?」ヒック


提督「あぁそうだ。あいつも飲んだらお前みたいになる」


千歳「提督もたまにそんな感じになりますよ?徹夜明けのやけ酒とかで」