2019-08-23 18:03:46 更新

概要

この作品には設定があります(詳しくは前書きをご覧ください)
話しのスタートは美紀が居る+太郎丸が生きてるアニメ版を使います(後々から本の方のストーリーになります)


前書き

和野方長谷(なぎのがたながや)

性別 男
年齢 19
接近武器 刀
サブ接近武器 サバイバルナイフ
遠距離武器 前回で使い切り捨てた
荷物 食料や水、酒を持っている
常時負傷状態ー右手を失っている



情報

・右手に包帯を巻いてる(深い傷跡あり)※
※追記 右手はネメシスと戦った時に破損して今はもうない
・かなりの低体温(通常体温26度…?)※
※追記 胡桃と一緒の薬を打ったことによって体温はもうほぼない状態
・学校には行ってない(高校も行ってない)
・身体能力は高いが頭は残念…?※
※追記 元々科学者で生物学を学んでいた
・動物に好かれない
利き手は両利き(基本右)






設定内容(重要)

1、和野方長谷の右手の深い傷は一生治りません※
※上記に追記 右手はネメシス戦で破損
2、和野方長谷にはめぐねぇが見える事にします(見える時と見えない時があります)※
上記に追記 太郎丸も見えます
3、バイオハザードに出てくるネメシス(追跡者)やゾンビ犬が登場します(ハンターやリッカー、その他は出しません)※
※上記に追記 新しくタイラントを追加します
4、雨の日や夜でもゾンビが外や学校内に居る事にします(原作の方では生前の記憶があるとの事で少なくなっているらしいですがその設定は若干なしにします)
5、戦闘要員は基本恵飛須沢胡桃、和野方長谷とします(例外の時あり)
6、スナイパーライフルの弾数制限は無限とします※
※上記に追記 前回で使い切ったためもうありません
7、本作と同様ゾンビは走れない、思考能力がない、音や光に反応、動くものに反応することにします(タイラントは走って追跡ありにします)
8、設定削除
9、未成年ですがお酒を飲むシーンを入れます(タバコはなしとします)
10、和野方長谷は戦闘能力は高いが頭が悪い事にします(頭が悪いはフリです)
11、一応恋愛を入れるつもりはありませんが良い雰囲気や抱きつき、酔ってキスシーンを入れるかも知れません(断定はできません)
12、バイオハザードに出てくるハーブや救急スプレー等は出てきません
13、本の方では美紀が居る時点で太郎丸は死んでいますがTVアニメ版を使うので太郎丸は生きていることにします(元々美紀と一緒に居た圭以外の生存者はアニメ版の方では出て来ないので圭以外の生存者はいなかったことにします)
14、文がなんかおかしいと思うところが存在しますが間違えてません ちゃんとした理由がありますのでご注意ください(脱字や誤字、文脈がおかしいと思う所は存在すると思いますがごめんなさい)
15、最初はアニメ版を使いましたが後々本の方のストーリーになっていきます


ネタバレも入っていますがご勘弁下さい












悠里 「…っん?どうしたのるーちゃん 長谷さんの方に指さして……」


和野方 「…っえ」クルッ




? 「フゥゥ…」スタッスタッ… 白くてデカい、左手の爪が異常に長く、まるで剣のような形をした化け物が長谷たちがいる通路を歩いている




悠里 「…っえ なっなに!?あの化け物!!」


和野方 「(…うっウソだろ…?あれは、俺の夢の中で出てきたタイラント!!まさか、ホントにいたなんて…!!)」



タイラント 「フゥゥ……」スタッスタッ… 徐々に和野方たちに近づいていく(まだ夜のため、視界が悪くてまだ和野方たちがいることには気づいていない)



悠里 「あっ…あぁ!!」ガクガク…


和野方 「ーっ悠里こっちだ!」ガシッ 悠里の腕を掴んで引っ張る


悠里 「…っえ あっはい!」


和野方 「(とりあえずさっきゾンビ共がいた教室に隠れよう!もうゾンビは残ってないだろうから隠れるならここしかない!)」


和野方 「(中に隠れられる場所があれば…!)」タッタッタッ!!



ゾンビ 「ヴァァッッ!!!!」


和野方 「まだいたか!じゃまだこのやろう!」ゲシィ!!


ゾンビ 「グオォォッッ!!!!」バタンッ 蹴られて廊下側に倒れ込む


タイラント 「フゥ…」ジロッ


ゾンビ 「オォォ…」ヨロッ…スクッ


タイラント 「ガァァッッ!!!!」ダンッ!!!!



ドスゥッ!!!!


ゾンビ 「グァァッッ!!」ブシャアッ!! 左手の剣みたいなものが腹にぶっ刺さる


タイラント 「フゥゥ…!!」ガシッ



ブチチチチチッッ!!!!!!


ゾンビ 「ガァァァッッ!!!!!!」ビチャビチャッ!!!! 刺されたところからタイラントのもう片方の手で腹を掴まれて引きちぎられて体内物が床一面にぶちらげる


タイラント 「フンッ!!」ブンッ!!



グシャアッ!!!!


ゾンビ 「」剣みたいなものから滑り投げださられて頭が破裂して床に倒れ込む


タイラント 「フゥゥ…」フシュー…




悠里 「ーっ…!!」ガタガタ…


和野方 「…」ハァ…ハァ…


和野方 「(あぶねぇ…あいつ、夢で見た通り動きが早い 一瞬にしてあのゾンビを殺しやがった!)」


和野方 「(すぐに隠れることができて良かった…もし隠れられてなかったら死んでた!!)」フゥ…


和野方 「(…悠里はだいじょうぶか?)」チラッ


悠里 「ーっ…まっまた、他のと違う化け物……!!こっ今度こそ 殺される…!!」ガタガタ…


和野方 「っ! おっおい悠里!」ガシッ


悠里 「あっあぁ…!!ダメ…今度こそ、殺される!!今すぐそこにいるから…ぜったい、バレる…!!」ハァーッハァーッ…


和野方 「ちょっ!落ち着け悠里 ここでやり過ごせば平気だから!だから理性を保て!」


悠里 「あっあはは…!だめ…るーちゃん わたし、お姉ちゃんなのに…すごくこわいの!」ブルブル…


悠里 「手の震えや…かじかみも止まらないの ねぇ…どうすればいいの……?」カチカチ…


和野方 「(やばい!これ以上恐怖に落ちたら発狂する!今発狂なんてされたらタイラントにバレる!)」


和野方 「(今俺は身体中返り血で血まみれなんだが…しかたない!)」


和野方 「悠里 ごめん!」ガバッ


悠里 「っ!」和野方に抱きしめられる


和野方 「…悠里落ち着け 俺が着いてるから…お前の身は安全だ だから怖がらなくていい」ギュッ…


和野方 「もし怖いなら俺に抱きつけ そうすれば、少しは落ち着くだろ?」


悠里 「…長谷さん……」


悠里 「…そうね 長谷さんに抱いてもらえば、少しは落ち着けそう…」


悠里 「…長谷さん あの化け物がどこか行くまで…抱いててください」


和野方 「わかった」ギュッ




タイラント 「フゥゥ…」


タイラント 「フシュゥ…」スタッスタッ…




和野方 「…」


悠里 「ーっ…」ブルブル…


和野方 「(…警戒してるな やっぱり、さっき俺が殺した大量のゾンビの死体があるから誰かいるんじゃないか探してるな)」


和野方 「(このままだと、しばらくはここから出ることはできなそうだな 足音がしなくなっても、今は夜だから出歩かない方がいいだろ 朝になるまで待つか)」


和野方 「(その間に胡桃たちが乗ってる車がバレなければいいんだが…たのむからバレないでくれよ)」




タイラント 「フゥゥ…」スタッスタッ…












朝ー車の中



胡桃 「…ん」スゥ…


胡桃 「…朝か ふぁぁ…!」ググッ


胡桃 「さてと、りーさんの様子見てみるか まだ寝てるか?」ヨット


胡桃 「おーいりーさん 起きてるか?体調の方は平気か…」シャーッ




ベッド 「」


窓にかけられてるカーテン 「」ヒラヒラ… 風になびいてヒラヒラと動いている



胡桃 「っ!!!!」ドクンッ


胡桃 「(りーさんがいない…!!しかも窓が空いてる!!まさか、一人で探しに…!!)」


胡桃 「おっおい起きろみんな!!まずいことになったぞ!!」


美紀 「っえ!?なっなんですか!」ガバッ


由紀 「んー…どうしたの?」モソッ…


胡桃 「りーさんが一人で探しに行っちまったんだ!あの奴らがいる中にだ!!」


美紀 「っえ!?ゆうり先輩が!?」


由紀 「うーん…まだねむぃ……」ウゥー


胡桃 「長谷!お前もついてきてくれ!りーさんを探しに行くぞ!」


シーン…


胡桃 「…あれ 長谷…?いないのか?」


美紀 「…もしかして、長谷さん 先に起きてゆうり先輩を探しに行ったんじゃ…」


由紀 「んんー!…ふぅ おはよう!みんな」


胡桃 「ゆき!お前ちょっと留守番してろ!いいな!」


由紀 「っえ?うん わかった」


胡桃 「みきついてきてくれ!一緒に探しに行くぞ!」スチャッ


美紀 「はい!」


タッタッタッ…











胡桃 「くそ!甘かった…!夜見張りしとくんだった!」


美紀 「落ち着いてくださいくるみ先輩!まだ中に入ったと決まったわけじゃありません!」


胡桃 「そうだけど さ!」


美紀 「とりあえず手分けして探しましょう 10分後に一階で集合で!」


胡桃 「わかった!それじゃそっちは頼むぞ!」


美紀 「はい!」



ギィィ…


胡桃&美紀 「「っ!」」



和野方 「ふぅ…やっと外に出れた てかもう朝だよ……」


悠里 「ーっ…」ボー… 眠気に襲われてほぼ寝ている


胡桃 「りーさん!長谷!」


美紀 「無事だったんですね!…それと、それは……?」


くまのぬいぐるみ 「」


悠里 「…だいじょうぶ 友達よ」


くまのぬいぐるみ 「」


悠里 「…ね いたでしょ?ちゃんと生きてたよ」


悠里 「わたし…間に合ったよ」


胡桃 「…っえ」


美紀 「……ゆうり先輩 それ…」


和野方 「よかったな 見つかって!」


胡桃 「っ! あっあぁ!そうだな 見つかってよかったな!」


美紀 「勝手に出て…心配したんですよ?」


悠里 「ごめんなさい でも、どうしても気になって…」


和野方 「まぁ無事に戻って来れたらんだからいいじゃないか!」


胡桃 「…そうだな てか、長谷お前血まみれだが…それ、全部返り血か?」


和野方 「あぁ ちょっと昨日見た教室の中にいた奴らを殺ったからな けっこうな人数いたからもう返り血まみれだよ」


和野方 「…このまま川とかに入って血を流したい 手洗いなんてやりたくないぜ……」


胡桃 「たしかに…」



ガチャッ


由紀 「あっりーさんながながおかえりー!…あれ?その子どしたの?」


和野方 「…っえ その子…?」


悠里 「ずっと隠れてたんだって 危ないところだったの」


由紀 「…」


由紀 「そっか 大変だったね?もう大丈夫だからね ずっとみんな一緒だからね!」ナデナデ


くまのぬいぐるみ 「」


和野方 「…」


和野方 「(由紀も子供に見えるのか…?あのくまのぬいぐるみが……)」


和野方 「(でも一瞬間を開けたような…気のせいか?いや、でも……)」


胡桃 「…そろそろ行こうぜ あんまりいると集まってくる」


由紀 「うん!っと その前に」スクッ


とてて…


由紀 「おかえりなさい!」


全員 「「…っふ!」」


全員 「「ただいま!」」













…とある公園の前ー休憩中



悠里 「ねぇるーちゃん 自己紹介が遅れちゃったけど、私わね ゆうりっていうの りーでいいわよ」


くまのぬいぐるみ 「」


悠里 「…うん!りーよ よろしくね!」


くまのぬいぐるみ 「」



由紀 「おっはよー!げんきぃぃー?」デデデデデッ


くまのぬいぐるみ 「」


悠里 「あっ…大丈夫よるーちゃん 私の後ろに隠れなくても」


悠里 「この人はゆきさんよ ほら?あいさつして」


くまのぬいぐるみ 「」


悠里 「…元気でおもしろいお姉さんよ だから安心して?」


くまのぬいぐるみ 「」


由紀 「へぇー るーちゃんっていうんだ?よろしくね!」


くまのぬいぐるみ 「」


由紀 「…ならこれでどうだ!」

∈( ⊙__________ ⊙)∋ビヨーン


くまのぬいぐるみ 「」




美紀 「…」車の中から外で遊んでる由紀たちを心配そうに眺めてる


和野方 「…あの、美紀…?俺の話し……聞いてるか?」


美紀 「…っえ あっごめんなさい 聞いてませんでした」


和野方 「やっぱり…」ハァ…


胡桃 「また怪物が現れたんだとよ …高校で過ごしてた時に現れた……あの、ね ね……」


和野方 「ネメシスな」


胡桃 「そう!それだ!」ビシッ


和野方 「しかも今回のはマニュアルにも載ってない怪物だ おそらくマニュアルを各場所に配り終わってから新しく作った怪物だろ」


和野方 「左手の爪が異常に長くて足も早い 俺の目の前でゾンビを一瞬にして長い爪でぶっ刺して もう片方の手で腹をかっさばいて殺してた」


和野方 「…正直、ネメシスより強いと思う こんなこと言っていいのかわからないが…」


胡桃 「…出くわしたら最悪だな その時はどうするか……」


美紀 「…」


和野方 「…最悪、その時は俺が囮になるよ もちろん死ぬ気はないから安心してくれ」


和野方 「死ぬ気ないならいいだろ?まぁ元から死ぬ気なんてないがな」


胡桃 「…」


美紀 「…生きて私たちのもとに戻って来れる保証はあるんですか?」


和野方 「…」


美紀 「…ないならやらないでください もしそれで、命を落とされたら……」


和野方 「……だが、今の状況からしたら 誰かが囮になるしかないだろ?俺がまともに動けたり、もしくはライフルがまだ使えればならなくて済んだかもそれないが…」


胡桃 「…ごめん 使えなくさせて」


和野方 「あぁいや!別に責めてなんてないからな?あの時は仕方なかったんだから…」アタフタ


胡桃 「だとしてもだ 今ライフルが使えてれば、もっと安全に来れたはずだ それに少なからず りーさんたちにも奴らを倒すのを手伝ってもらえたはずだ」


胡桃 「私がお前に…ライフルに使う火薬を渡してなければ、こんなことには……」


和野方 「やめろ それ以上ネガティブになるの」


和野方 「たしかにお前が渡しに来たが、使ったのは俺だ 最終的に使えなくさせたのは俺だからお前のせいじゃない」


和野方 「それにもし、あの時爆弾を作って持ってきてくれなければ俺は死んでた 火薬を全部使って作ってくれたこそ、俺は今生きてる」


和野方 「お前のせいじゃないし、お前のせいにする気もない だから自分を責めるな」


胡桃 「長谷……」


胡桃 「…ごめん 暗くなって……」


和野方 「謝ることはない 今この状況で暗くなるのは仕方ないことだ まして悠里があの状況じゃな…」




悠里 「るーちゃんいい子ね?いいこいいこ!」ナデナデ


由紀 「びろーん!」

∈(´_________________`)∋ビローン


くまのぬいぐるみ 「」




美紀 「…」


胡桃 「…どうにかできないか?長谷 もうお前にしか頼れないんだ!あそこまでいったら私たちじゃもう……」


和野方 「…どうにかできないかと言われても……」


美紀 「…私からもお願いします長谷さん どうかゆうり先輩を!」


和野方 「っ…きついこと言ってくれるな?ふたりとも そうだな…」ウーン…


全員 「「…」」


和野方 「…よし!もしお前らが許可してくれるなら とりあえず実行できることはあるぞ」


胡桃 「なんだ?」


和野方 「べつにやましい気持ちでやるわけじゃないからそこだけは勘違いしないでくれ」


美紀 「…やましい?」


和野方 「今夜、悠里と一緒に寝る」


胡桃 「…。」


美紀 「……はい?」


和野方 「…まぁそういう反応するよな?ちゃんと説明するから聞いてくれ」


和野方 「悠里は俺に好意を持ってるだろ?それは二人もわかってるよな」


和野方 「しかも俺は悠里の悩みを何回も聞いてる お前らと比べたら少ないと思うが、相談しに来てくれてるということは信用してくれてるという事だ」


和野方 「さらに言うと、悠里は俺に触れてると落ち着くって言ってたんだ なら俺が近くにいれば気持ちが落ち着くんじゃないかと思ったんだ」


和野方 「休めるときに休めないとずっと悪くなるだけだからな せめて寝る時ぐらいはゆっくり休ませて 悠里を落ち着かせてやりたいんだ」


和野方 「…どうだ?ダメなら別の方法を考えるが」


胡桃 「…」


美紀 「…信じて、いいんですよね?」


和野方 「信じる信じないはお前たちが決めることだ 俺が決めることじゃない」


美紀 「…」


胡桃 「…わたしは賛成だ 今のりーさんを落ち着かせることができるのは長谷だけだ 長谷の案に賛成するぜ」


美紀 「くるみ先輩…」


和野方 「…美紀はどうだ?ダメならダメで構わない 正直に言ってほしい」


美紀 「……」


胡桃 「…」


和野方 「…」


美紀 「…わかりました 長谷さん、あなたのこと…信じてますからね?期待を裏切るようなことはしないでくださいね」


美紀 「ゆうり先輩のことをよろしくお願いします」


和野方 「任された できる限りはやってみるよ」


胡桃 「たのむぜ」













お昼ー車の中



全員 「「いただきまーす!」」


胡桃 「んー!今日の昼飯も美味いぜ!」モグモグ


美紀 「そうですね」モグモグ


和野方 「…」モグモグ…チラッ


悠里 「うん!おいしい るーちゃんも食べる?」スッ


くまのぬいぐるみ 「」


美紀 「…」モグッ…


胡桃 「…」モグモグ…


由紀 「ぶくー」( ー̀εー́ )ブクー


美紀 「」ブッ


和野方 「きたなっ!?」


悠里 「こーらゆきちゃん なにしてるの?」


由紀 「食事は楽しくだよ!」モグモグ


美紀 「こほん…先輩は楽しさの基準が幼すぎます!」


胡桃 「いやあれがやつの精一杯だ」


由紀 「そうそうそうなんだよ…ってなんかひどいこと言われてる!」

(|| ゚Д゚)


悠里 「わるいお姉ちゃんですねー るーちゃんは真似したらだめよ?」


くまのぬいぐるみ 「」


悠里 「こら!だから真似しちゃだめよ!」


由紀 「うむ!その調子だよるーちゃん!」


胡桃 「子供って悪いことはすぐ真似するよな」


由紀 「へっへーん!」

(`・∀・´)エッヘン!!


美紀 「そこは自慢するところではないでしょう…」


和野方 「…」モグモグ


和野方 「(意外にも落ち着いてるな くまのぬいぐるみが子供に見えるみたいだが、それがまた悠里の心を癒してくれてるのがわかる)」


和野方 「(由紀のふざけもなかなか効果があるようだし、この調子ならまた勝手な行動はしないだろ)」


和野方 「(このまま続いてくれればいいんだが…)」モグモグ…


悠里 「よしよーし えらいわね?るーちゃん」


くまのぬいぐるみ 「」
















悠里 「ーっ…」///ドキドキ


くまのぬいぐるみ 「」悠里の隣に置いて一緒に寝かせている


和野方 「…だいじょうぶか?悠里 いやならいやと言ってくれれば出るけど」人形とは反対側に悠里の隣に寝ている


悠里 「そっそそそんなことないわ!ぜっ全然いやだなんて!」///


和野方 「…そうか?」


悠里 「えっえぇ ただ…へっ変なところは、触らないでくださいね?触るならみんなが寝てからに…」///


和野方 「いや触らないから安心してくれ てか皆がまだ起きてる時に変なこと言わないでくれ」


悠里 「ごっごめんなさい…」///ドキドキ


悠里 「(あぅぅ…なっなんでこんなことになったの!?長谷さんがわたしと一緒に寝るなんて急に言ってくるから思わず叫んじゃったし…)」///


悠里 「(後ろを振り向けば長谷さんの顔が…ってむりむり!恥ずかしすぎて振り向けない!)」///


悠里 「(それにお腹のところに長谷さんが手を乗せてきてるし…こっこれ、いつ変なところ触られてもおかしくないわね……)」///ドキドキ


悠里 「(…でも、長谷さんにならそういうことされても……)」///ドクンッドクンッ…


和野方 「…」


和野方 「(…めっちゃ悠里の心音が響いてくるんだが これ逆に落ち着かせることできてないな……)」


和野方 「(てか、さりげなく抱いちまったがこれまずいよな 完全にこれのせいで悠里興奮してるよ…)」


和野方 「(今から手を離したら離したで落ち込みそうだし かといってこのまま抱いたままにしておくと落ち着いてもらえなさそうだし……どうしよう)」


悠里 「…あっあの、長谷さん もう少しこっちに寄って…?」///


和野方 「っえ 寄るの…?」


悠里 「…いや?」///ウルウル


和野方 「…すっ少しだけだぞ?(完全にくっついたら色々とまずいからな…)」ヨット


悠里 「っん…!」///ビクッ


和野方 「っえ あっえと…どっどこか変なところ触ったか…?」


悠里 「いっいえ…すみません 長谷さんの吐息が耳元に届いたので、それで……」///ドキドキ…


和野方 「あっわるい やっぱりもう少し離れるか」スッ… 悠里から少し距離を取ろうと…


悠里 「っ! だっだめ!」///ガシッ


和野方 「っ!」


悠里 「だっだめよ べつに吐息ぐらい届いていいから…はっ離れないで」///カァァ


和野方 「…あっあぁ わかったよ」


悠里 「〜っ…」///プシュー…




胡桃 「…(ねっ寝れねぇ…めっちゃりーさんたちのことが気になって眠気がささない)」///


美紀 「(ゆっゆうり先輩…変な声出さないでくださいよ こっちまで変な気に……)」///




悠里 「ーっ…なっ長谷さん もっと近寄ってくれる…?」///


和野方 「…っえ もっと?」


悠里 「…だめ?」///ウル…


和野方 「…こっこれ以上はいろいろとまずいから……その、だな?」アセ


悠里 「…かっかまわないわ その…わっわたしは、気にしないから…」///カァァ



胡桃&美紀 「「ッ!!!!!?」」///



和野方 「いやいや悠里さん?あなたは気にしないかもしれませんが俺が気にするのですが…」


悠里 「ーっ…おねがい もっと近寄って」///


和野方 「……そっそれじゃもうちょっと近寄るよ これ以上はムリだからな」ヨット…


悠里 「ーっ…!」///グッ…



…トンッ 近寄ってきた和野方に自ら身体を後ろに持っていき密着状態になる


和野方 「っ!? おっおい悠里!(やばっ!下半身が悠里に着く!!)」///スッ すぐさま下半身のみ悠里から身を引かせるが…


悠里 「…なっ長谷さん 今のって……」///ドキドキ…


和野方 「よし悠里!早く寝るぞ!早く寝て早く起きるぞ!」


悠里 「ーっ…えっえと、はい……(いっ今のって…男性の……!)」///カァァ!!


悠里 「(しかもか…硬かった……!なっ長谷さん…もしかして 興奮して……!!)」///ドキドキッ!!…



和野方 「(やばいやばいっ!?軽くだが当たっちまった!あまりにも悠里が誘惑してくるから俺のアレがあーなっちまってるから近づきたくなかったのに!)」


和野方 「(こっこれはまずいことになったな たぶん…いや、ほぼ確実に俺のアレがあーなってるのバレたな さっきと比べて悠里の心音がめちゃくちゃでかくなってるし……)」


和野方 「(…どっどうしよう……)」


悠里 「ーっ…」///ドキドキ…



胡桃 「…なっなぁ二人とも 早く寝てくれないか…?お前たちの声が響いて寝れないんだが……」///


和野方 「っえ!?あっわるい!そろそろ寝るよ」


胡桃 「たのむぜ…(これで早く寝てくれればいいが…)」///


美紀 「(…たぶん寝ないと思う まだ続きそう……)」///


由紀 「すー…すー……」













深夜…



胡桃 「すぅ…すぅ……」


美紀 「すぅー…すぅー……」


由紀 「すやすや……」



和野方 「すぅ…すぅ……」


悠里 「んー…すぅ…すぅ……」



…ガバッ!!


悠里 「るーちゃん!?」


和野方 「っ!? なっなんだ!どうした!?」ガバッ


悠里 「…るーちゃん だいじょうぶよ 落ち着いて?」ナデナデ


悠里 「こわかったのね でもほら 私がいるから安心して」ギュッ


くまのぬいぐるみ 「」悠里に抱きしめられて撫でられるか何も喋らず反応もしない


和野方 「…悠里……」


悠里 「…っあ ごめんなさい 急に大声出しちゃって 起こしちゃったわね」


和野方 「あぁいや 別に気にしてないよ それよりどうだ?るーちゃんの様子は」


悠里 「…落ち着いてきてるわ さっきまで泣いてたのにもう泣き止んでるわ」ナデナデ


和野方 「…そうか ならよかった」


悠里 「さっまだ夜遅いから寝ましょうね 明日も早いから」パサッ


和野方 「…そうだな」


悠里 「…ねぇ 長谷さん」


和野方 「なんだ?」


悠里 「…るーちゃんがね 私たちのこと、パパとママだって言ったの らっラブラブだねって…」///カァァ


和野方 「…そっそうか るーちゃんにはそう見えるみたいだな」


悠里 「…ねっねぇ長谷さん もっもしもよ?もし、ここから出られたら…長谷さんはどうするの?」///


和野方 「…っえ」


悠里 「わたしはね この子の養子になって一緒に暮らそうと思ってるの もちろんみんなも一緒に」


悠里 「…それで、長谷さんにも来て欲しいなと思って…どっどうかしら?」///ドキドキ


和野方 「っえ そっそうだな…」


悠里 「…わっわたしは、来て欲しいなって思ってるの ほっほら!男子ってなにかと便利でしょ!?力だって強いし なにか会った時に頼りになるというかなんというか……」///アタフタ


悠里 「…だっダメかしら……?」///ドキドキ


和野方 「…」


和野方 「(…悠里 それほとんど告白してるようなものだからな 男に一緒に暮らしたいなんて言ったら…)」


和野方 「(…だけど、それはムリだな もし叶えてやれるなら叶えてやりたいが…俺はもう助からないんだ)」


和野方 「(俺だってみんなと暮らせるなら暮らしたいさ 今までこのメンバーで生き残ってきたんだ 生きて元の暮らしに戻れるなら一緒に……)」


悠里 「…だめ?」シュン…


和野方 「…いいよ 一緒に暮らすか」


悠里 「っ!」///ドクンッ!!


和野方 「…生きて元の生活に戻れたら、みんなで一軒家でも借りて暮らそうぜ 必ず生きてな!」


悠里 「ーっは はい!」///


和野方 「(…そう これでいいんだ 今さえ良ければ後のことは……)」


和野方 「(……今さえ、良ければ………)」


悠里 「えへへ!長谷さんはほんとに優しいですね 私のわがままを何度も聞いてくれて ほんとに嬉しいわ!」///


和野方 「そうか?別にお前のわがままを聞いてたつもりじゃなかったんだが」


悠里 「長谷さんはそう思うかもしれませんが私はすごく聞いてもらってると思ってるわ わたしのしてほしいこと聞いてくれてありがとね?長谷さん」


和野方 「…あっあぁ どういたしまして」


悠里 「…ねぇ長谷さん もう少しだけ、わがまま言ってもいい?」///


和野方 「っん なんだ?聞いてやれることなら聞いてやるけど」


悠里 「…わっわたしに……その、」///ドキドキ


悠里 「……みっ密着して、抱きしめてほしいの」///カァァ…


和野方 「……っえ」


悠里 「ほっほら!その…すっ少し寒いでしょ?だから…ぬっ温もり欲しいというかなんというか……」///プシュー…


和野方 「…えっえと、そうだな…温もりが欲しいか?温もり……か」///カァァ


悠里 「っ…だっだめ……?」///モジモジ


和野方 「(…どっどうすればいい 今そこまで暑くないんだが……)」


和野方 「(てか密着してほしいって…悠里 それは非常にまずいんだが!)」


和野方 「(今この場で密着したら確実に俺のあれが悠里に触れることになる!もしそんなことになったら本気でまずいことになる!)」


和野方 「(どっどうしよう…この状況をどう打開すれば……!)」ウーン


悠里 「…っ」///スッ…



ピトッ…


和野方 「っ! おっおい悠里!」///バッ!! すぐさま後ろに下がって前かがみになる


悠里 「…だっだいじょうぶよ わかってるから……」///ツカミッ…



ムニュッ


和野方 「っ!!!?」///左手を掴まれて悠里の胸元に持ってかれ強制的に揉まされる


悠里 「ーっ…どっどう?や…柔らかい、でしょ……?」///マッカッカ


悠里 「もし、長谷さんがわ…わたしで、興奮してくれてるようなら……いいわよ」///ギュッ…


悠里 「今ならみんな寝てるから…多少の声はへいきよ だっだから……」///プシュー…


和野方 「…悠里……」///ドキドキ


悠里 「…ほっほら もっと、揉んでいいのよ?胸だけは自信あるから……」///


和野方 「っ…」///ゴクリッ


悠里 「っ……」///ドキドキ


和野方 「ーっ…だっダメだ となりにはるーちゃんが寝てるんだから!」


悠里 「るーちゃんも気持ちよさそうに寝てるわ だから…」///


和野方 「だっだとしてもだ!いくら寝てるとはいえ、いつ起きるかわからないだろ!だから……!」


悠里 「……はぁ ばか」ヨイショッ


和野方 「…っえ」ポスッ


悠里 「…なら 私からするわ」///和野方に覆いかぶさって押し倒した状態の体勢になる


悠里 「長谷さんがいつまで経ってもしてくれないのが悪いのよ?私がこんなにも誘惑してるというのに…」///


悠里 「…覚悟、してくださいね!」///スッ… 顔を近づけてキスしようと…


和野方 「っちょ!?まっ待てゆうり!顔を近付けるな!」フイッ 顔を横に向かせてキスしようとしてくる悠里を回避する


和野方 「俺とキスするのはやめろ!それだけはほんとに!」


悠里 「どうして?わたしは長谷さんとキスしたいのにダメなの?私のこと嫌い?」


和野方 「いや嫌いじゃない むしろ好きだけど…」


悠里 「ならしてもいいじゃない お互い好きなら問題ないでしょ?」


和野方 「そっそれとこれとは話は別だ!お互い好き同士といっても俺には麻梨愛が…」


悠里 「今だけでもいいから私を見て!おねがい!」


和野方 「っ…」


悠里 「……おねがい 見て…?」


和野方 「………」


悠里 「…長谷さん……」


和野方 「……ごめん それはムリだ もし抱いてやれるなら抱いてやりたいが…」


悠里 「【……感染、するから?】」


和野方 「っ!?」ドキッ


悠里 「…やっぱり、そうなのね あの時教えてもらったけどほんとだったのね……」


和野方 「…あの時って まさか、酒に酔ってたときの記憶があるのか!?」


悠里 「…えぇ ほんとは覚えていたの 感情はお酒のせいで高ぶってたけど、長谷さんにキスしようとして…感染者だからムリだって言われたこと」


悠里 「…でもお酒が冷めてから覚えてたなんて言ったら 今後、長谷さんとはどういう顔で合わせていけばいいか分からなくなるから忘れてた振りをしてたわ」


悠里 「今の関係を壊したくない…私の思いを受け取ってもらえないとわかっているから、覚えてないふりをした…」


悠里 「そうでもしないと…わたし、ほんとに壊れちゃうから……!!」ググッ


和野方 「悠里…」


悠里 「だからおねがい長谷さん 一度だけでいいから私を抱いて!一生のおねがい……!」


和野方 「………」


悠里 「…ほんとに、おねがい……」


和野方 「…わかったよ」スッ…


グイッ


悠里 「きゃあ!」トサッ 和野方に背中を掴まれて引き寄せられ 和野方の上に倒れ込む


和野方 「…首もと失礼」カプッ


悠里 「ひゃうん!?」///ビクッ


和野方 「(傷つけないように…傷つけないように)」チュゥゥ…


悠里 「んんっ!あぁ…!!なっ長谷さん……!!」///ゾクゾク


和野方 「…ふぅ 反対側も吸うぞ?」カプッ


悠里 「ふぁ…!」///ビクンッ


和野方 「…痛くないか?歯を立てないようにやってるけど」チュゥゥ…


悠里 「だっだいじょうぶ…それより、もっとして?もっと跡がつくように」///ハァ…ハァ…


悠里 「わたしを長谷さんだけのものだという跡をつけて いろんなところに…キスマークをつけて」///


和野方 「…わかったよ」スクッ



ドサッ…


悠里 「あっ……」///ドキッ 和野方に押し倒されて床ドンされる


和野方 「感染する可能性があるから限度はあるができる限りはしてやる お前のして欲しいことを言ってくれ」


和野方 「先に行っておくがキスとかはなしだからな 俺の手でお前を感染なんてさせたくないから感染する可能性があることは頼まないでくれ」


悠里 「……そっそれじゃ 胸を…揉んでくれるのはいいかしら?」///


和野方 「っ…もっ揉むのか?」


悠里 「えぇ…もっ揉むくらいなら平気よね べつに傷つけるわけじゃないから…」///


和野方 「たったしかに問題はないが…(俺の理性が持つかどうか…)」


悠里 「…だめ?」///シュン…


和野方 「…すっ少しだぞ?いやになったらすぐに言えよ」///


悠里 「うん…♡」///


和野方 「ーっ…」///スゥ…






由紀 「…」 ンッ…ハァ!ナガヤサン…

















美紀 「」バシャバシャ…


美紀 「…ふぅ」キュッキュッ


美紀 「(ちょっとねむい…昨夜はゆうり先輩たちが夜遅くまでイチャついてたから寝れなくて寝不足だ……)」フキフキ


美紀 「(なんとか眠りにつけたけど…やっぱりいつもより寝る時間が短いから眠気が…)」ウトウト



胡桃 「おはよー…」ウトウト…


美紀 「おはようございます 先輩も寝不足ですか」


胡桃 「おう…昨日は夜遅くまでりーさんたちがイチャついてたから寝れなくて お前も眠たそうだな」


美紀 「はい…先輩と同じ理由です」


胡桃 「だよな…」



タッタッタッ…


悠里 「ーっ…」ボー…


美紀 「あっゆうり先輩おはようございます」


悠里 「…えぇ おはよ……」ウトウト…


胡桃 「…りーさん すげぇ眠たそうだけどだいじょうぶか?今にも寝そうなんだが」


悠里 「……ちょっと、キツいかも………」コックリ…コックリ…


美紀 「ムリせず休んでていいんですよ?朝の支度などは私たちでやりますから」


悠里 「……そう?」


胡桃 「あぁ だからもう少し休んでていい…ぜ?」ッン?


美紀 「? どうしましたか?先輩」


胡桃 「ーっ……」ジー…


美紀 「? 先輩どこを見て…」チラッ


悠里 「それじゃもう少し寝かせてもらうわ わるいけど朝の支度よろしく…」タッタッタッ… 首元に赤く滲んだ跡が何個もできているのを見られている



美紀 「(……あれ あの跡って…)」


胡桃 「…えっと、みき 今りーさんの首元に……赤い跡が何個もできてたように見えたんだが……気のせいかな?」


美紀 「…いえ、気のせいではないかと 私にも見えました」


胡桃 「……蚊にさされたのかな?けっこう数多かったけど」


美紀 「……そんなふうには見えませんでしたが」


胡桃 「…まさか、な まさか長谷がりーさんに手を出したなんて……」


美紀 「……可能性はゼロではありませんけどね」


胡桃 「………」


美紀 「…長谷さんが起きてきたら聞いてみましょう そして返答次第ではここから追い出しましょう!」


胡桃 「まて 追い出すのはまずい!今追い出したらりーさんが…」



和野方 「おはよー…」タッタッタッ…


美紀 「長谷さん ちょうどいいところに来てくれました」


和野方 「なんだ…?ちょっと先に顔洗わせてくれないかな」


美紀 「今すぐがいいです それによってはあなたを追い出さなくてはいけません」


胡桃 「ちょっみき!」


和野方 「…わかった お前の聞きたいことはわかったから顔だけ洗わせてくれ そしたらすぐ話す」


美紀 「察しが早くて助かります わかりました」










悠里 「すぅ…すぅ……」


由紀 「すぴー…すぴー……」



和野方 「…よっと 待たせたな それじゃ話を始めようか」スタッ


美紀 「はい それじゃ早速ですが…」


和野方 「その前にいいか?俺から言いたいことがある」


美紀 「…なんですか?」


胡桃 「…」


和野方 「……」


和野方 「…すまん 悠里に手を出した」


美紀 「っ…」ギリッ…


胡桃 「…やっぱり、出したんだな 手を出さないって約束したのに……」


和野方 「…すまない どうしても手を出さざる得なかったんだ 手を出さなければ悠里の精神が……」


美紀 「言い訳なんて聞きたくありません 言い訳しないでください」


和野方 「…」


美紀 「…長谷さん すみませんがここから出てってくれませんか あなたがここにいてはみんなに迷惑がかかります」


美紀 「たとえあなたが優しくて 私たちの代わりに奴らと戦ってくれるのはありがたいですが、あなたはゆうり先輩に手を出しました」


美紀 「手を出したということは他の方にも手を出す可能性があります わるいですが私たちにまで手を出されては困ります」


美紀 「……今すぐ出てってください」


和野方 「……」


胡桃 「…ちょっちょとまてみき さすがにそうやって決めつけるのは…」


美紀 「先輩は黙っててください もう決定事項です」


胡桃 「だから早いって言ってるだろ!長谷にだって理由があったからりーさんに手を出したんだろ?それも聞かないで即決するのは早すぎる!」


美紀 「どんな理由でも手を出したことには違いありません わるいですが理由なんて聞きたくありません」


胡桃 「ーっ…てめぇ!」ギリッ


和野方 「よせ胡桃 もういいから」


胡桃 「でも!」


和野方 「いいんだ 手を出したことには違いないんだ おれはお前らの期待を裏切っちまったんだ」


和野方 「…おとなしく出ていくよ」


胡桃 「…ながや……」


和野方 「今まで世話になったな それじゃ…」カタッ 椅子から立ち上がって出ていこうと…




…まって



和野方 「…っえ」


由紀 「…だめだよ 出ていっちゃ」


胡桃 「ゆき!起きてたのか?」


美紀 「…ゆき先輩 わるいですがあなたには関係ないことです 今は私たちで話をしてるので首を…」


ゆき 「うるさい だまってみーくん」ジロッ


美紀 「っ!?」ゾクッ!!


和野方 「っ…ゆっゆき……?」タラー…


由紀 「…ながなが ほんとのこと言って?ほんとは手出してないよね」


和野方 「…っえ?」


胡桃 「…っえ どういうことだ?長谷が手出してないって」


由紀 「そのまんまの意味だよ たしかにながながはりーさんに手を出してたよ?でも、最後まではしてないよ」


美紀 「……っえ」


由紀 「そうだよね ながなが」


和野方 「…なんで知って……っ! もしかして、起きてたのか!?」


由紀 「…うん」


和野方 「っ……」


由紀 「…みーくん わたしの話なら聞いてくれるよね?わたしは嘘がつけるほど頭なんて良くないから もし嘘ついたらすぐわかるよね?」


美紀 「それは…」


由紀 「…聞いてくれるよね」ギロッ


美紀 「っ! はっはい…ゆき先輩の話しなら聞きます」ビクッ


由紀 「くるみちゃんもいいよね?」


胡桃 「あっあぁ…いいぜ 話してくれ(ゆっゆきが本気で怒ってるとこ…初めて見た すげぇ背中がゾクッとしたぞ)」


胡桃 「(普段はあほ面してるのに、今は目がマジだ あの化け物も戦うよりこえぇ…!!)」ゴクッ


由紀 「それじゃ話すね そもそもなんだけど、ながながが手を出した理由ってりーさんのせいなんだよ」


由紀 「りーさんがずっとながながに誘惑してて なんとしてでも手を出してもらおうとしてたの」


由紀 「でもながながは何度も断ってたよ 俺には元カノがいる、愛してる人がいるからお前の気持ちは受け取れないって」


由紀 「……でも、一番の理由は感染する可能性があるからしなかったの 感染してるながなががりーさんに手を出したら感染する可能性があるから手を出すことができないって それはりーさんも知ってたの」


胡桃 「っえ!?りーさん知ってたのか!?長谷教えたのか?」


長谷 「えっえと…それは……」


由紀 「…まぁ教えた教えてないはいいとして りーさんはそれを知ってたのに、それでもながながに手を出してもらおうとしてたの」


由紀 「そしたらね りーさん泣きながらながながに手を出してって悲願してたの ながなががりーさんの思いを受け取ってもらえないと壊れちゃうって言って…」


美紀 「……」


由紀 「だからながながは仕方なく手を出したの でも手を出したと言っても、首元にキスマークを付けるとか胸を触ってもらうことぐらいしかしてなかったよ」


胡桃 「むっむね!?」///ボッ!!


和野方 「…最後まで聞いてたのか?」


由紀 「うん りーさんの声が高くなってそこから静かになったところまで聞いてたよ」


和野方 「…最後の方だな」


由紀 「ながながたちの話しや音を聞いた限りだとキスはしてない 感染する可能性があることはしてないのはたしかだよ」


由紀 「…それでも、ながながを追い出すの?」ギロッ


美紀 「それは……」


由紀 「私は反対だよ ながながは仕方なしにりーさんに手を出したのはわかってるから追い出すなんて絶対させないよ!」


美紀 「………」


胡桃 「…私も反対だな 今長谷がいなくなったらりーさんを見てくれる人がいなくなる もう私たちじゃどうしようもできないところまでおかしくなってるからな」


胡桃 「…それに、長谷は戦闘要因だ わたしの代わりがいないと色々と不安だ だから私もゆきに賛成する」


美紀 「くるみ先輩……」


和野方 「……美紀 もしお前が悠里を見られるって言うなら追い出してくれても構わない それなら俺も受け入れる」


和野方 「…だが、見られないというなら警戒してくれても構わない おれをもうすこしここに置いてくれないか?」


美紀 「………」


由紀 「…」


胡桃 「…」


和野方 「…だめか?」


美紀 「……わかりました それでは次からは警戒させてもらいますがゆうり先輩の精神が崩壊しないように見てください」


和野方 「っ!」


美紀 「ですが!次からは手を出すことはしないでください それが絶対条件です!」


美紀 「もしまた誘惑されたとしてもぜったいに手を出さないでください!いいですね!」


和野方 「…わかった 約束する」


美紀 「おねがいします」カタッ


胡桃 「? みきどこに行くんだ?」


美紀 「ちょっと外に出ます」タッタッタッ…


和野方 「あっなら俺もついて…」


美紀 「ついてこないでください!女に手を出した人となんて一緒に居たくありません!」


和野方 「っ…」


胡桃 「おっおいみき!いくらなんでも言い過ぎじゃ…」


和野方 「いい なにも言うな」スッ


胡桃 「でも…」


和野方 「ほんとのことだ 俺はみんなの期待を裏切ったんだ だからなにも言わなくていい」


胡桃 「……そうか ならみき!わたしがついて行くならいいよな?」


美紀 「…くるみ先輩は長谷さんを見張っててください ゆき先輩とゆうり先輩の身が心配なので」


胡桃 「ーってめぇ!いいかげんに…」


和野方 「胡桃!」


胡桃 「だまってろ長谷!お前ほんとにいい加減にしろよ!」


胡桃 「長谷だって好きで手を出したわけじゃないだろ!りーさんが精神崩壊するかもしれないから仕方なく手を出したんだろ!」


胡桃 「もし長谷が手を出してなければりーさんは今ごろおかしくなってたかもしれないんだぞ!長谷はりーさんのためにしたんじゃないか!」


胡桃 「長谷自身だってわかってたはずだ!もし手を出したことがみんなに知られれば自分の立場が危うくなることを!」


胡桃 「しかも長谷は自分から自白してきたじゃねぇか!みんなにバレる前に手を出したことをよ!」


美紀 「…それはわたしが話あると言ったから 手を出したことがバレたと予測して自白したんじゃないでしょうか?」


胡桃 「てめぇ…そのへらず口が!!」スチャッ シャベルを握りしめて振りあげようと…


和野方 「」シュンッ!!



バシンッ!!


胡桃 「いって!」ガタンッ 手を叩かれてシャベルを落とす


和野方 「…やめろ胡桃 手を上げることはするな」


和野方 「今この状況でケガなんてされたら治療ができない それに俺はいいと言ってんだからもうしゃべるな」


胡桃 「でも!」


和野方 「美紀 外に出るなら俺の刀を持っていけ」スゥ…カタッ


和野方 「丸腰じゃあぶないからせめてこれを持っていけ 俺の武器だが、武器なら持っていくのはいいだろ?」


美紀 「……わかりました それではお借りします」カチャッ


由紀 「…みっみーくん 私じゃだめかな?一緒について行くの」


美紀 「…すみません 今はひとりにさせてください」


由紀 「……うん わかった」


美紀 「…」


タッタッタッ…ガチャッ


…バタンッ



由紀 「……」


胡桃 「…長谷 お前はいいのかよ なにも言い返さないで」


和野方 「…事実だからな 言い返したところで反論できないんじゃ言い返す意味がない」


和野方 「逆に言い返したら、それこそ面倒なことになる これ以上騒ぎになってもこまる」


胡桃 「それはそうかもしれないけどよ お前は悔しくないのか?言われるがままになってよ!」


和野方 「そりゃくやしいさ 言いたい放題言われて、イラつかないわけがない」


和野方 「でもな胡桃 お前にはまだわからないかもしれないが世の中には反発していい時としちゃいけない時がある」


和野方 「反発してよけいに事態を悪化させたら元の子もない 今この状況でみんなとの関係が崩れたりなんてしたらそれこそ本末転倒だ」


和野方 「まして今回の元凶は俺なんだ 他のやつが首を突っ込んでくる必要もない」


胡桃 「なんだと!」


由紀 「くるみちゃん!」


和野方 「いいか胡桃 これ以上俺を守ろうとするな これ以上俺を守ろうとすると美紀との仲が悪くなる」


和野方 「美紀は常に冷静で的確な判断を出す 今あいつがいなくなったらこの先、生き延びていくのが大変になる」


和野方 「俺のことより美紀を優先しろ この先、生きていたければな」


胡桃 「ーっ…」ギリッ…


由紀 「ながなが…」


和野方 「…飯の支度しよう 手軽なものでいいよな?」


胡桃 「…そうだな りーさん寝てるからかんぱんでいいだろ」


和野方 「由紀 手伝ってもらってもいいか?水を人数分揃えるだけでいいから」


由紀 「うん わかった」
















美紀 「…」車のタイヤ部分に寄りかかって座り込んでいる


美紀 「(…みんな 長谷さんを守って……そんなに長谷さんが信用できるかな)」


美紀 「(たしかにゆうり先輩がおかしくなるのを防ぐために、致し方なく手を出したのはわかる…でも男ですよ?)」


美紀 「(男は一度、誰かに手を出せばその味をしめて再び繰り返す…男というものはそういう生き物)」


美紀 「(だから男は完全には信用できない…みんなのために奴らと戦ってくれるといっても……)」


美紀 「……わたしはどうしたらいいの?みんなは信頼してるみたいだけど……」


美紀 「…けい……」



…ドスンッ!!



美紀 「っ!」




タイラント 「フゥー…」 かなり離れているが美紀の存在に気づいている




美紀 「ーっあ あぁ…!!」ゾクッ!!


美紀 「(ひっ左手に剣のような刃物…そして、白く巨大な化け物…!!)」ガタガタ…




タイラント 「フシャアァァァァッッ!!!!!!」ダンッ!!




美紀 「ひぃっ!?はっはやく逃げないと!!」ガクンッ


美紀 「(あっ…だめ 怖くて足が……!!)」ガクガク…



タイラント 「ガアァアァァァァッ!!!!」ドスドスドスドスッ!!!!



美紀 「ーっだ だれか…!!」



ガチャッ!!


和野方 「美紀!掴まれ!」スッ 美紀に手を差し伸べて救いの手を出す


美紀 「なっながやさん!!」ガシッ


和野方 「よっと!」グイッ



タイラント 「アァアァァァッッ!!!!!!」ダンダンダンダンッッ!!!!!!



和野方 「胡桃!走れ!!」


胡桃 「あいよ!」ガコン



車 「」ブォーン!!!!



タイラント 「ーっシャアァァ!!!!」ダンッ!!



ーっドスンっ!!!!



タイラント 「フシュー…!!」ズボッ!! 尋常じゃない瞬発力で高く飛んでバスにめがけて爪を刺すが外して地面に奥深くまで刺さる




胡桃 「おいおいマジかよ!あいつの爪 地面に突き刺さったぞ!!」


和野方 「だが外して地面に刺さったおかげで時間が稼げた!今のうちに逃げろ!」


胡桃 「わかってるよ!」ググッ


和野方 「由紀!お前は胡桃のナビゲートをしろ!やつを巻けそうな場所を探して教えろ!」


由紀 「わかった!」


美紀 「はぁ…はぁ……!!」ハァー…ハァー……


美紀 「(いっ息が…くるし……)」ハァー…ハァー……


和野方 「…っ! 美紀だいじょうぶか?息が荒いが」


美紀 「ーっ…!!」パクパク…


和野方 「……ちょっとまってろ」スクッ



ゴソゴソ…タッタッタッ


和野方 「これ使って息をしろ」スッ 美紀にただの袋を手渡す


美紀 「ーっ…」プルプル…クシャッ


和野方 「いいか?俺に合わせて息を吸え 吸って…」


美紀 「ーっ…!」スゥ…


和野方 「吐いて」


美紀 「ーっ……」ハァー…


和野方 「また吸って」


美紀 「ーっ……!」スゥ…


和野方 「吐いて」


美紀 「っ……」ハァー…



胡桃 「…?(長谷のやつ、みきになにさせてんだ?袋を使って息をさせてるが)」チラッ


由紀 「くるみちゃん前まえ!」


胡桃 「うぉっと!」キィィッ!!!!



美紀 「ーっはぁ…はぁ……」ゼェ…ゼェ…


和野方 「…どうだ 落ち着いたか?」


美紀 「はぁ…はぁ……っはい なんとか…」ハァ…ハァ…


和野方 「過呼吸だな 酸素を摂取しすぎて呼吸ができなくなったんだ やつに恐怖を感じて呼吸をしすぎたんだろ」


和野方 「袋を使って二酸化酸素摂取して落ち着いたみたいだな 軽い症状でよかったよ」


美紀 「……すみません 迷惑をかけて」ハァ…


和野方 「別にいいよ 仲間なんだから迷惑の一つや二つ気にしないよ」


美紀 「なかま……」


和野方 「…美紀 俺をどんなに疑ってくれても構わない 近づいて欲しくなければ今後、お前に近づかないようにする」


和野方 「だが、胡桃たちだけは信じてくれ 今ここで仲間全員を疑ったら生きていけない」


和野方 「完全に信用しろとは言わない ある程度だけでも構わない 生き残るためには協力していかないといけない!それはお前もわかるよな」


美紀 「……」


和野方 「…たのむぞ 美紀」


和野方 「…さてと」タッタッタッ…スーッ 車の窓を開けて後ろの様子を伺う



タイラント 「グオォオォォォッッ!!!!」ダンダンダンダンッッ!!!!!!



和野方 「…まだ追いかけてきてるな やっぱり前の化け物と一緒でどこまでも追いかけてくるやつか」


和野方 「(しかも走る速さも早い こっちは全速力で車走らせてるのに距離が徐々に縮んできてる…このままじゃ追いつかれる!)」


和野方 「(だがどうすればいい ライフルはもうないから遠距離攻撃で足止めすることができない 今ある武器としたら刀とサバイバルナイフぐらいしか…)」


和野方 「(……サバイバルナイフ、か……)」



胡桃 「ゆき!この先やつを巻けそうなところないか!?このままじゃ追いつかれる!!」


由紀 「えと、えぇっと……」アタフタ


和野方 「…なぁ ペンライトってまだあるか?あったらあるだけ使いたいんだが」


胡桃 「あぁ?ペンライトなんてどうすんだよ!あいつに効くと思うか!?」キィィ!!


和野方 「目くらましできれば十分だ それさえできればあとはなんとかなる」


美紀 「…何か策があるんですか?」


和野方 「…一発勝負でその場しのぎにしかならないがある」


和野方 「美紀 わるいが悠里が持ってる俺のサバイバルナイフを取ってくれないか?それを使いたい」


美紀 「わかりました」スクッ


和野方 「それとペンライトもあるだけ使いたい 数本じゃ目くらましできないから持ってきてくれ」


美紀 「…わかりました」タッタッタッ…



胡桃 「…なんとかできるのか?今の状況を」


和野方 「策はある …だが、ミスったらわるい そのときは最終手段でなんとかする」


胡桃 「お前が囮になるのか?」


和野方 「……」


胡桃 「…りーさんが壊れるからぜったい当てろよ いいな?」


和野方 「…外すつもりはねぇよ 当てる気でやってやるよ!」


胡桃 「たのむ…っと!」キィィ!!


美紀 「…長谷さん持ってきました ナイフとペンライトです」スッ


和野方 「わるいな これでなんとかしてみる」ガシッ


和野方 「胡桃 このまま直進しててくれ 俺が指示するまで道なりに進んでくれ」


胡桃 「わかった!」


和野方 「由紀 この先はまだ直進道か?しばらく曲がることはないか?」


由紀 「……うん 今のところは曲がらないよ」


和野方 「よし なら平気だな」


和野方 「美紀 悠里が起きてもすぐ安心させてやれるようにそばに居てやってくれ 悠里はあいつを見ると怯えるから」


美紀 「…わかりました」


和野方 「ーっと!」グイッ



グワンッ!!スタッ 窓から身体を出してキャンピングカーの上に遠心力を使って登る


和野方 「…よし これならいけるな」スクッ



タイラント 「ガアァアァァァッッ!!!!!!」ダンダンダンダンッッ!!!!!!



和野方 「やつも俺を見てるな…よし!」スッ…


和野方 「(チャンスは一度…失敗は許されない!!)」ググッ…


和野方 「…ーっほらよ!」ブンッ!!



ペンライト 「」バラバラ… タイラントに目掛けてパラパラと散らばっていく


タイラント 「フゥゥッシャアァァァ!!!!」バキバキバキバキッッ!!!!!! 右手で飛んできたペンライトをぶち壊す



和野方 「…よし 狙い通りだ」スゥ… すかさずサバイバルナイフを構える


タイラント 「っ!」


和野方 「片手を振ってくれてありがとよ 低脳が!!」ビュンッ!!



ーっドスッ!!


タイラント 「ガアァアァァァッッ!!!!!!」ブシュー!!!! 右目にサバイバルナイフが刺さり血を吹き出す



和野方 「よし!命中したぜ!」


和野方 「胡桃 曲がれるところがあったら曲がれ!やつの視界から逃れるぞ!」


胡桃 「わかった!」キィィッ!!



タイラント 「フゥー…」ズボッブシュー… ナイフを抜いて目から血が吹き出る



和野方 「…っえ」



タイラント 「スタアァアァァァズ!!!!」ビュンッ!!!!!! 抜いたサバイバルナイフを和野方に向けて勢いよく投げる



和野方 「ーっ…(やばっ…)」



ーッドスゥッ!!!!


和野方 「があぁぁっ!!!!」ナイフが左腕に勢いよく刺さる


胡桃 「ながやっ!?」


由紀 「ながなが!!」


美紀 「ながやさん!」


和野方 「あっあぁぁ…!!」ガクッ…


和野方 「(いっいてぇ…!!なんで ただナイフが刺さっただけなのに……こんなにいてぇんだ!!)」ズキズキ…


和野方 「(いつもならこんなに、痛くねぇのに……なんで!!)」ギリッ…


胡桃 「だっだいじょうぶか長谷!今車を止めて…」


和野方 「バカやろう!止まるんじゃねえ!!今やつを巻くチャンスだろうが!!」


和野方 「曲がったならそのまま進め!全速力で!!」


胡桃 「ーっ! わかったよ!」グイッ!!


車 「」ブォンッ!!!!ブゥゥン…






タイラント 「フゥー…フゥー……」グチュグチュ…ジュゥゥ 目に受けたダメージを回復して潰れたまま完全回復する


タイラント 「フゥー……グオォオォォォッッ!!!!」













とある休憩所



車の中



胡桃 「これでよしっと!」シュルシュル…キュッ


和野方 「…わるいな 助かったよ」胡桃にケガした左手の治療をされる


胡桃 「いいってことよ!それより平気か?手は動くみたいだが…」


和野方 「…あぁ なんとか動くよ 少し痺れはあるが」ギュッギュッ…


胡桃 「…そうか ならいいんだが」


由紀 「…ねっねぇながなが!喉、かわいてない?お水持ってこようか?」


和野方 「…そうだな 少しもらおうかな?」


由紀 「わかった!今持ってくるね!」タッタッタッ…



美紀 「…」


和野方 「…そんな警戒しなくても平気だよ 逆にやろうとしても、こんなケガだからやろうにもできないがな」


美紀 「…ですが、相手にやらせることはできます 相手を脅してやらせないか心配なので警戒はさせてもらいます」


胡桃 「てめぇ!まだそういうこと!」


和野方 「胡桃!」


美紀 「…でも、長谷さんのおかげで助かりました 私たちのために戦って救ってくれたことは感謝します」


美紀 「私たちを守るためにケガをしてしまったことはほんとにすみません 私たちもなにか手伝えてれば…」


和野方 「なぁに 気にすることはない!俺は当たり前なことをしたまでだ みんなを助けるために動いたまでだ」


和野方 「俺が油断したから奴の攻撃を食らっちまったんだ 俺がもっと警戒してればよけれたのに…」


美紀 「ながやさん……」



由紀 「ながなが!お水持ってきたよ はい!」スッ


和野方 「わるいな由紀 ありが…」スッ… 由紀から水を受け取ろうと…



ーっズキン!!!!


和野方 「いっつ!!」ポロッバシャンッ… 左手に激痛が走り渡された水を落として車の中にばらまく


胡桃 「ながや!」


由紀 「ながなが!」


和野方 「いてて…!わっわるい 大事な水こぼしちまって…」ズキズキ…


美紀 「そんなのどうでもいいです!やっぱりまだ痛みが…」


和野方 「なぁに!心配することはない こんなケガすぐ治るから!」


和野方 「3日もあれば完全に治るから!俺は昔からケガの治りは早いからな」


美紀 「…でも、深いですよ?ナイフ貫通してましたし…」


和野方 「…」


胡桃 「…長谷 今後はケガが治るまで無理しないでくれ ある程度の化け物は私がやるから」


和野方 「平気だよ ある程度は動かせるから俺もやるよ」


由紀 「ダメだよ!傷が深いんだから ムリしちゃうとまた傷が開いちゃうよ!」


和野方 「開いてもすぐ塞がるから安心しろ 俺は傷の治りが早いから少し開いたくらいどうってことない」


美紀 「ーっ…長谷さん あなたはほんとに無理をしようとしますね」ググッ…


和野方 「こんな現状だからな 多少ケガしたぐらいで休むわけにはいかない」


和野方 「奴らと対抗できるのは俺と胡桃だけだ 一人でも奴らと対抗できる奴が減ったら…みんなを危険な目に遭わせちまうかもしれない」


和野方 「危険な目に合わせるだけならまだいい それで誰かが感染なんてしたら、それこそ大問題だ 俺が休んでたせいで誰かを失ったりなんてしたら…それこそ俺は責任重大だ」


和野方 「だから俺は休まない 動けるうちにお前らを安全なところまで運ぶ だから俺のことは気にしないで…」


美紀 「ーっ」ギリッ!!



バチンッ!!


和野方 「…」美紀にビンタされる


胡桃 「みき…」


由紀 「みっみーくん…?」


美紀 「…長谷さん あなたはそれでいいかもしれませんが、わたしたちはすごく 嫌なんですよ」


美紀 「勝手にひとりで動いては私たちの言うことを聞いてくれない…それだけじゃない みんなのために、自分を犠牲にしてまで奴らと対抗しに行こうとして!何やってるんですか!」


美紀 「あなたは死にに行こうとしてるんですか!?まともに動けない状態で奴らを倒そうなんて…無謀にも程があります!」


美紀 「あなたがいなくなったら ゆうり先輩は誰が見ればいいんですか!ゆうり先輩はもう手のつけられないところまで落ちてるんです!」


美紀 「死なれては困るから無理しないように説得してるのに…なんでそれがわからないんですか!長谷さんならすぐ理解できたはずです なんで理解しようとしてくれないんですか!」


和野方 「っ…それは……」


美紀 「たしかに私はあなたを疑っています ゆうり先輩に手を出したので、警戒させてはもらってます」


美紀 「ですがそれとこれとは別です!疑いはしてますが生きていてもらわないと困るんです!あなたがいなくてはいろいろと困るんですよ!」


美紀 「…だから、無理しないでください おねがいです」


和野方 「…美紀……」


和野方 「……わかった お前がそういうなら少し休ませてもらうよ」


美紀 「少しではなく、ちゃんと休んでください 生半可な休みじゃ傷は治りません」


和野方 「…わかったよ だが、緊急時のときは無理してでも動くからな?それだけはわかってくれ」


美紀 「…わかりました その時はこちらからもお願いします」


和野方 「はいよ …それじゃわるいけど、少し寝かせてもらうよ 寝た方が傷の治りが早いからな」スクッ


胡桃 「おっと!肩支えるぜ 腕使えないんじゃ歩くの不便だろ?」ヨイショッ


和野方 「…そうだな それじゃ悪いけど寝床までたのむ」


胡桃 「了解!」


タッタッタッ…



美紀 「…」


由紀 「…みーくん ありがとね?ながながを説得してくれて」


美紀 「お礼なんて言わないでください 礼を言われるようなことはしてません」


美紀 「未だに警戒はしてますし、なにより 今長谷さんがいなくなっては私たちも危ないから…利用したんです」


美紀 「いくらくるみ先輩がいると言っても一人では大変です…なので、長谷さんにはまだ生きてもらわないといけないと思ってわたしは……」


由紀 「うん わかってるよ みーくんウソつくの下手だね」


美紀 「うっうそなんて…!」


由紀 「…うん そういうことにしといてあげる 今だけ、ね?」


美紀 「……」


由紀 「…ながなが はやく元気になるといいね」


美紀 「…そうですね 早く良くなって欲しいです」












ブロロ…



胡桃 「…」クィ…クィ… 車を運転している


由紀 「…あっそこ左ね?」


胡桃 「あいよ」クィッ



美紀 「…」椅子に座ってじっとしている」


美紀 「(…このままだとまずいかもしれない 長谷さんが戦えなくなったのはすごく痛い)」


美紀「(奴らと戦えるのがくるみ先輩だけだと、今までみたいに動くことはできない…となると、私たち3人の中から一人 戦えるようにならないといけない)」


美紀 「(ゆき先輩は戦闘向きじゃない ゆうり先輩も今の状態じゃまともに戦えない…それどころか、ゆうり先輩はメンタル面が弱いから戦わせておかしくなったら元の子もない…)」


美紀 「(となると…やっぱり私がやるしか!)」ググッ…



悠里 「…おはよ みんな」タッタッタッ…


美紀 「あっおはようございますゆうり先輩!」


美紀 「おはよー!りーさん」


胡桃 「おいーっす よく眠れたか?りーさん」クィ…クィ…


悠里 「えぇ おかげでよく眠れたわ それより長谷さんが寝てるのだけど…また寝たの?」


胡桃 「…」


由紀 「……」


美紀 「…えと、その ですね…」


悠里 「…?」


美紀 「……はい 眠たいと言って、その………」


胡桃 「おっおいみき!おまえ…」


美紀 「………」


悠里 「…なにかあったの?」


胡桃 「っえ えっとだな……」


由紀 「…ながなが ちょっとケガしちゃって……」


悠里 「ケガ…?どっどこをケガしたの!?まさか奴らにやられたの!?」


美紀 「おぉ落ち着いてくださいゆうり先輩!たしかに奴らにやられたのはたしかですが…」


胡桃 「ばかっ!みきおまえ!!」


美紀 「あっ!?」ハッ


悠里 「ーっ…うそっでしょ?それじゃながやさん……死にそうなの!?」ドクンッ


美紀 「いっいえ!そんなことありません!ただ腕にナイフを刺されただけで…」アタフタ


悠里 「うでっ!?もっもう片方の腕まで失ったの!?」ドクンッ


美紀 「いぃいやっ!失ってません!ただ刺されただけなのでケガしてるだけです!ゆうり先輩落ち着いてください!」アセアセ


悠里 「ーっ…ながやさん!!」ダッ!!


美紀 「ゆっゆうり先輩!!」






和野方 「すぅ…すぅ……」車奥の椅子に寝っ転がって寝てる


和野方 「…いつつ んー……」ゴロンッ 左手を庇いながら寝返りをうつ



悠里 「ーっながやさん!!」タッタッタッ!!


和野方 「っ!? なっなんだ!?奴らが攻めてきた…」ガバッ!! 悠里の声に反応してすぐさま左手を使って起き上が…



ズキンッ!!


和野方 「いっつ!!」ヨロッ


悠里 「ながやさん!!」ガシッ 崩れる和野方を支える


和野方 「いてて…!すまん 助かったよ」ズキズキ


悠里 「だっだいじょうぶながやさん!?左手、ナイフで刺されたって!!」


和野方 「だいじょうぶだよ これくらいどうってことない?」


和野方 「俺は傷の治りが早いから、三日ぐらい経てば治るよ 心配するな!」


悠里 「ほっほんと?嘘じゃない?左手まで使えなくなるなんてことない…?」


和野方 「これくらいの傷で左手がなくなることはないよ 三日ぐらい経てば治るから!」ニカッ


悠里 「ーっ…よかった!」ジワッ…


和野方 「おっおいおい!なにも泣くことないだろ?だいじょうぶだって言ってんのに」


悠里 「だって…私が寝てる間にっそんなことがあったなんて……」グスッ…


悠里 「起きたら、ながやさんが死んでたなんてなっていたら…わたし、ほんとに……!!」ポタッポタッ…


和野方 「生きてるんだから泣くことないだろ?傷だってそこまで深くないんだし、もう泣き止んでくれ」


和野方 「お前に泣き顔は合わねぇよ いつもみたいに元気だしてくれ!」ニカッ


悠里 「ーっはい!」グシッ




美紀 「…」


胡桃 「…助かった マジで長谷がいてくれてよかったぜ」ハァ…


由紀 「そうだね もしながなががいなかったら、今頃りーさん……」


美紀 「…そう、ですね 居てくれて…ほんとによかったです」ググッ…


胡桃 「これで、長谷を追い出すことはできなくなったな 私たちじゃ戻せなかったから、今後は長谷が必要不可欠だ」


胡桃 「お前も納得したよな?みき」


美紀 「……」


由紀 「くるみちゃん みーくんもわかってるんだよ?ながなががいないといけないこと」


由紀 「でもね やっぱり一度手を出しちゃったから、私たちにも手を出すんじゃないかと思って その…」


胡桃 「……」


美紀 「…ゆき先輩 いいですよ 私の味方しなくても」


由紀 「でも…」


美紀 「事実ですから仕方ありません 言い訳するつもりはありません」


美紀 「…それに、みなさんがそれでいいならわたしもそれでいいです 私一人だけの意見で押し通す気はありません」


由紀 「みーくん…」


胡桃 「…まっそれで納得してくれるなら一番手っ取り早いから私はいいけどな」


胡桃 「それより二人とも わかってると思うが、あまりりーさんに刺激与えるなよ?」


胡桃 「長谷にも迷惑かかるし なにより、りーさんの精神にもダメージがいくからこれ以上刺激を与えないようにするぞ」


美紀 「わかっています 安心してください」


由紀 「これ以上は危ないもんね 気をつけるよ!」


胡桃 「ならいい」




悠里 「ーっ…」///ギュー…


和野方 「…あっあの、悠里さん…?なぜ抱きついてるんですか……?」


悠里 「…もう少し、心を落ち着かせたいから だめ…?」///チラッ


和野方 「……まっまぁ かまわないけど(おねがいそんな目で見ないで 断りたくても断れないだろ…)」


和野方 「(しかも美紀たちも起きてるのに こんなところ見られたらまた怒られる……)」


和野方 「(……次はなんて言い訳をしよう マジで!)」


悠里 「ーっ…」///ギュー













聖イシドロス大学ー門前



胡桃 「…」ジッ… 双眼鏡を使って門前にゾンビがいないかを確かめている


和野方 「…どうだ いないか?」


胡桃 「あぁ 今のところ近くにはいなさそうだ 行くなら今だな」スッ


和野方 「よし みんな来ていいぞ」クイクイ



悠里 「合図よ いくわよ」タッタッタッ…


由紀 「うん」


美紀 「…」タッタッタッ…



和野方 「…さてと、門は閉まってるがどうやって入るかな?」タッタッタッ


胡桃 「考えるまでもねぇ 登ればいい!」


和野方 「だな!」


悠里 「長谷さんだいじょうぶ?一人で登れる?」


和野方 「なぁに 心配するな!このくらいの高さなら…」ググッ…



シュバっ!!スタッ 足の瞬発力だけで門の上部分に乗っかる



由紀 「っえ!?」


美紀 「」(゜д゜)


悠里 「………。」


胡桃 「すげぇ…!」(✧△✧)キラキラ


和野方 「っな へいきだろ?このくらいならどうってことない!」


和野方 「ただ…お前たちを引っ張り上げることはちょっとできないかな まだ左の傷が治ってなくて……」


胡桃 「わかってるよ 次は私が登るからみんなを引っ張りあげるよ」


和野方 「わるいな それじゃ先に降りてるよ」ヨット…シュタッ


胡桃 「りょうかい!」












悠里 「…よっと」スタッ


胡桃 「よし!みんな中に入れたな?」


由紀 「…やっと 入学だね!」


悠里 「まだ試験受けてないわよ」


由紀 「あぅ…いーじゃん試験とか 私たち頑張ったよね っね?」


和野方 「いやがんばっただけで試験受かってたら試験いらないだろ…」


由紀 「あっ たしかに」


美紀 「…入学っていうか 見学ですね」クスッ


胡桃 「そだな」



全員持ってるのもを捨てて手を上げろ!!



全員 「「っ!」」


和野方 「だれだ!」スチャッ 刀に手をかけていつでも抜ける体制に入る



いいから捨てろ!捨てないと…殺すぞ!



悠里 「…みんな 捨てて」スッ…トサッ 背負っていた鞄を地面に置く


胡桃 「…あいよ」トサッ


美紀 「…」スッ… 持ってるものを捨てて手を上げる


由紀 「ーっ…」ビクビク…


和野方 「…捨てたぞ 言う通りにしたんだから早く姿を……」



高上 「全員だ!早くしろ!」ガサッ 草陰から姿を現してボウガンを悠里に向ける



悠里 「ーっ…」ギュッ… くまのぬいぐるみを抱き抱えたまま話さない


和野方 「…っ! まて!このぬいぐるみは……!!」


高上 「ーっ…!!」ブルブル…



バシュンッ!!


悠里 「っ! るーちゃん!!」ガバッ ぬいぐるみを抱き抱えて守る


和野方 「(やばいっ!だけど間に合わ……)」


胡桃 「ーっうらぁ!!」パシッブン!!



ガキィンッ!!


ボウガンの矢 「」ガツンッカラカラ… 胡桃が投げたシャベルに当たって起動を失い地面に転がる



美紀 「ゆうり先輩!!」


由紀 「りーさん!」


和野方 「ーっのやろう!!」ダッ!!


高上 「ひいっ!」スッ… 次のボウガンの矢を装填しようと…


和野方 「おせぇよ?」ギロッ



ガシッ!!


高上 「があっ!!あぁぁーっ!!」バタバタ!!… 首を掴まれて持ち上げられる


胡桃 「なっながや!!」


和野方 「人の話しもろくに聞かねぇで打つたァ…シャレになってねぇんだよ?」ミシミシッ…


和野方 「このまま殺してやろうか アァ?」ググッ…


高上 「アァァッ!!ゲハァ…!!」ガクガク…


由紀 「なっながながやめて!死んじゃうよ!」


和野方 「構うもんか!こんなやつ、今すぐにでも…」


悠里 「だめっ!手を汚さないで!おねがい!!」


和野方 「っ……っち!」ブンッ!!



高上 「かはぁっ!!げほっゲホっ!!!!」ヒュー…ヒュー……



悠里 「ーっ…」ズキズキ…


由紀 「りーさん大丈夫…?」


美紀 「早く手当しないと!」


胡桃 「…これでわかっただろ?あいつらじゃないって」


高上 「ーっ……」ヒュー…ヒュー…


胡桃 「あいつらじゃないなら通してくれよ!」


高上 「ーっ…」スッ… 落としたボウガンに手をかけようと…


和野方 「おい なにしてんだテメェ?」ギロッ


高上 「ひぃっ!くっくるな!!」ビクッ!!


胡桃 「なんでだよ!」


高上 「あっあいつらじゃなくても なりかけかもしれないだろ!」


胡桃 「っ…」ギリッ…


和野方 「…」



由紀 「…もう行こっ」


和野方 「っ!」


由紀 「いじめ かっこわるい!」ビシッ


高上 「…」


胡桃 「…おまえなぁ」ハァ…


和野方 「…はは 由紀らしいな?」


美紀 「…ふふ!」クスッ


美紀 「そうですね 戻りましょう」


胡桃 「…はぁ わかったよ」


胡桃 「戻る分にはいいんだろ?」


高上 「…早く出てけ」


和野方 「言われなくても出てってやるよ このクソガキが!」ギロッ


高上 「ーっ…」ゾクッ


和野方 「みんな 荷物もって車に戻るぞ?こんなクソガキ相手してるほど暇じゃねぇからな」スチャッ…スッ


胡桃 「あぁ」ヨット


悠里 「っ…」ヨロッ…


由紀 「りーさん 足だいじょうぶ?キツイなら肩貸すよ?」


悠里 「…いいえ へいきよ 心配しないで?」


美紀 「…なるべく無理しないでくださいね?」


悠里 「えぇ…いつっ!」ズキッ


和野方 「…悠里」タッタッタッ…



ガバッ!!


悠里 「きゃあっ!?」ヒョイッ 長屋に片腕でお姫様抱っこされる


和野方 「俺の首に手を回せ 運んでやるから?」


悠里 「へっへいきよ!私のことより長谷の手の方が…」


和野方 「このくらいへいきだよ しっかり掴まってろよ?」ググッ…


悠里 「っえ ちょっと待って まさかさっきみたいなやり方で…!?」


和野方 「よっと!」シュバっ!!


悠里 「キャアアアッ!!…」



胡桃 「…すげぇ りーさん抱えて飛び越えやがった」(゜д゜)


由紀 「ながなが…バケモノだね」


美紀 「まぁ…あながち間違ってはいませんが」


高上 「はっはやくいけ!(なっなんだあの男!?あの壁をジャンプで飛び越えやがったぞ!?)」


高上 「(や、やっぱり化け物だったのか!追い出しといて正解だった!!)」ガクガク…


胡桃 「わーってるよ いくぞ?」


由紀 「うん」


美紀 「はい」




? 「…ありゃぁ」別の校舎から胡桃たちの様子を伺っている








車の中



美紀 「…これでだいじょうぶですね まだ痛みますか?」


悠里 「えぇ…すこし でも大したことないわ ありがとう」


悠里 「るーちゃん平気?怖くなかった?」


くまのぬいぐるみ 「」悠里に話しかけられるがなにも話さない…


由紀 「…そうだよね りーさんがいたもんね!」


悠里 「私なら大丈夫よ ありがとう」ナデナデ


和野方 「…さて、これからどうするか」


美紀 「…正直、先か思いやられますね」


胡桃 「せっかく来てみたけどあれじゃなぁ」


由紀 「でも悪い人ばかりじゃないかも」


美紀 「それはそうですけど…」


和野方 「…」


胡桃 「…話くらい聞いてみるか」


悠里 「私は反対よ」


悠里 「どういう理由があってもこの子を撃つような人達よ あんな人達と話なんてできないわ」


和野方 「…正直、俺も反対かな?あの様子だと厳しいだろう まして俺の場合は右手がない上にケガをしてるから余計に疑われるだろうし」


胡桃 「…長谷も反対か」


和野方 「反対だけど、みんなに合わせるよ 話し聞きに行くなら言っても構わないが」


悠里 「絶対だめ 行ったらまた撃ってくるわ わるいけど私はいや」


由紀 「ならりーさんはお留守番だね るーちゃんと一緒に!」


悠里 「っえ……?」


胡桃 「そうだな 別に全員で行かなくてもいいもんな」


美紀 「そうですね」


和野方 「…三人は賛成か」


和野方 「わかった お前たちが行くなら俺も行こう」スッ


胡桃 「いや 長谷はここにいてくれ?りーさんとゆきを見ててほしいんだ」


和野方 「…っえ?」


胡桃 「万が一、私たちが行ってる間に襲撃なんてされたらたまったもんじゃないからな だから二人を守るついでに車も守ってほしいんだ」


和野方 「…いいのか?俺が行かなくても」


胡桃 「あぁ!私とみきで行ってくるから心配しないでくれ?それじゃ行くぞ」スクッ


美紀 「はい」


悠里 「…危ないことしないでね?」ギュッ…


胡桃 「やばかったらすぐ戻ってくるよ」


美紀 「長谷さん 二人をお願いしますね」


和野方 「わかった 責任もって守るよ」



タッタッタッ…


由紀 「…お留守番だね るーちゃん!」


由紀 「お留守番がんばろうね?」ニコッ


くまのぬいぐるみ 「」由紀に話しかけるがなにも起きない


和野方 「…」


和野方 「(…なにもなければいいが……)」











和野方 「…」椅子に座って休憩してる


悠里 「…」窓から外の様子を伺っている


由紀 「せっせっせーの♪よいよいよ♪」くまのぬいぐるみと一緒に遊んでいる


悠里 「…」クスッ


悠里 「(るーちゃんたのしそう ゆきちゃんと一緒に遊んでもらって嬉しそうね?)」


悠里 「(…っん?)」チラッ




胡桃 「ーっ!」タッタッタッ!!…


美紀 「ーっ…」タッタッタッ!!…



男二人組 「「ーっ!!」」タッタッタッ!!… 胡桃たちの後ろから追いかけてかけている




悠里 「ーっ!?なっながやさん!!」ガタッ


和野方 「あいよ!」スチャッ


由紀 「っえ!?なっなに!?」


和野方 「二人とも早く入れ!」ガチャッ


胡桃 「はぁっ!はぁっ!…」


美紀 「はぁ…はぁ……」


和野方 「由紀 二人を奥に連れていけ!すぐに休ませろ!」ダッ!!


由紀 「っえ!?なっながなが!?」




男二人組 「「っ!」」


和野方 「…今度は違うやつか まぁいい どうせあいつの仲間だろうしな?」スー…スチャッ


和野方 「てめぇら…あの二人を追いかけてなにしようとしてんだ あっ?」


和野方 「殺りあうってんなら相手してやんぞ?」ギロッ


男二人組 「「…」」スゥ… 持っている武器を構えて戦闘態勢に入る


和野方 「おぉやる気か?いいぜ 相手してやるよ!」ニヤッ


和野方 「片手しかないからって甘く見るなよ?二人に何しようとしたか知らねぇがてめぇらと馴れ合う気なんてねぇからぶっ殺してやるよ!!」ギリッ


男二人組 「「っ…」」ジリッ…


和野方 「…」スッ… 刀を上にあげて突っ込もうと…



悠里 「長谷さん入って!走るわ!」


和野方 「先にいけ!俺はこいつらを殺してから…」


悠里 「だめっ!手を染めないで!お願いだから!!」


和野方 「ーっ…ちっ わかったよ!」ダッ!!


男 「っ! 待てっ!」


和野方 「だまれクソガキが?」ギロッ


男 「っ!」ビクッ




和野方 「よっと!走れ!」バタンッ


悠里 「わかった!」ガチャガチャッ



車 「」ブロロロ…



男二人組 「「…」」






和野方 「…ふぅ」トスッ 壁に寄りかかって楽な体制になる


胡桃 「はぁ…はぁ……」


美紀 「はぁー…はぁー……」ゼェ…ゼェ…


由紀 「……ごめん わたしのせいで、二人とも………」


胡桃 「…気にすんな 無事だったし!」


悠里 「くるみ運転変わってもらえる?まだ慣れてなくて…」


胡桃 「あぁ 今行く…」




ププーッ!!



全員 「「っ!!」」



奴らの車 「」ブォオォォォッッ!! 後ろから勢いよく追いかけてくる



和野方 「っ…あいつら まだ追いかけて!!」ギリッ!!


由紀 「どっどうすればいいの!?」オロオロ


胡桃 「待ってろ!今考えるから!」


和野方 「考えなくていい 俺が奴らをぶっ殺してくる!!」ガラッ 窓を開けて屋根に登ろうと…


美紀 「ーっだ ダメです!行ってはいけません!!」ガシッ


和野方 「はなせっ!どうせあいつらは俺たちの話なんて聞かないんだ!まだ追いかけてくるってんなら殺した方が!!」


美紀 「ゆうり先輩のことを考えてください!何度も手を染めないで欲しいと言ってるじゃないですか!!」


和野方 「っ…」


美紀 「…お願いですから、落ち着いてください いいですね?」


和野方 「……わかったよ」スッ…パタンッ 窓を閉めて飛び移るのをやめる


由紀 「…ねぇ なんか聞こえない?」


胡桃 「あぁ?聞こえてるよ!あいつらめちゃくちゃクラクション鳴らしてきやがって!」 プーッ!!


美紀 「…っ! ちがう!ラジオです!ラジオの音量を上げてください!」


胡桃 「っえ らっラジオ…?」カチカチ…



ラジオ 『…ねぇ キャンピングカーの人聞こえる?』


ラジオ 『危なくなったら裏門に来て 待ってるよ!』


全員 「「っ!」」



奴らの車 「」プープー!!



悠里 「どっどうすればいい!?長谷さん!」


長谷 「………」


胡桃 「行くしかないだろ!」


悠里 「でも罠かもしれないわ!」


胡桃 「罠だって構わない!今はそこに行くしかない!」


悠里 「なら運転変わってよ!」


胡桃 「今変わるとぶつけられる!」


悠里 「ーっ…長谷さん!」


和野方 「…悠里 裏門に向かえ 罠だったら俺がなんとかしてやる!」


悠里 「っ! …わかったわ どうなっても知らないからね?」


和野方 「あぁ!」


悠里 「みんな しっかり掴まってて!!」ギュオンッ!!


由紀 「わぁぁっ!?」オットット


美紀 「くぅっ!!」グッ!!


和野方 「ーっ…」ググッ…


和野方 「(さっきの声…女だったな 奴らの仲間かは知らないがとりあえずそっちに行くしかないな)」


和野方 「(罠かもしれないが罠だったら…!!)」チャキッ…


悠里 「ーっ…っ! あっあれは?」




桐子 「おーい こっちこっちー!」ヒラヒラ 裏門から手を振って悠里たちを呼んでいる


晶 「キタキタ!ヒカ 開けて!」


比嘉子 「うっうん」ガラガラ…




悠里 「あっ開けてくれたわ!中に入っても平気なの…?」


和野方 「安心しろ なにかあったら必ず助けてやるから!」


悠里 「ーっ…わかった 信じるね?」


和野方 「おう!」




車 「」ブロロロ…


桐子 「ようし!それじゃ閉めて閉めて?」


晶 「あーい!」


比嘉子 「よいしょっと!」



裏門 「」ガラガラ…カシャンッ




奴らの車 「…」


奴らの車 「」グルッ…ブロロロ… Uターンして引き返していく






和野方 「…お前らはここにいろ オレが先出る」


悠里 「……気をつけてね?なにかあったらすぐ戻ってきて」


和野方 「あぁ わかってるよ?」


和野方 「(…敵じゃないといいが)」タッタッタッ…



ガチャ…


和野方 「…」ジッ…


晶 「おぉっと?なかなか警戒されてるね ちょっとこわいかも」


桐子 「…きみ、そのケガ大丈夫?右手はないうえに左手もケガしてるみたいだけど」


和野方 「…それよりも、お前らは?」ジロッ


桐子 「うーん…生き残り?」


晶 「ちがうっしょ アタシたちさっきの車の連中とは別グループだよ」


桐子 「あぁそうそう 武闘派の人とはどうも合わないんだよねー」


比嘉子 「…」


和野方 「…武闘派?」


桐子 「そんなわけでまぁ 聖イシドロス大学へようこそ!」スッ


和野方 「……」


桐子 「そんな警戒しなくても平気だよー?さっきも言ったけど、私たちはさっきの人たちとはちがうから!」


晶 「とりあえずは安心してよ?っね!」


和野方 「…わかった」スッ…ギュッ 差し出された手を握って握手を交わす


比嘉子 「…ほかの人たちまだ中?」


和野方 「あぁ 今呼んでくるよ」タッタッタッ…



桐子 「…なかなかの強者だね?あいつらと変わらないかもねー」


晶 「まだ警戒されてるからっしょ?あの様子だと中にいる人たちを守るために動いてたように見えるけど」


比嘉子 「…わたしもそう思う」


桐子 「なら平気かな?二人が言うなら」



悠里 「…っと」トサッ


胡桃 「…」


美紀 「…」


由紀 「おぉー!ここが新しい学校かー!」(✧▽✧)キラキラ


桐子 「おぉ?なかなか愉快そうな子がいるね これはおもしろそうだ!」


悠里 「……えっと、お世話に…なります」スッ


桐子 「うん!」ギュッ


由紀 「学園生活部再スタートだよ!」ポンッ 悠里と桐子が握手を交わしている手の上に手を置く


桐子 「っ!」


胡桃 「だな!」バッ


美紀 「ですね」バッ


由紀 「ほら ながながも!」


和野方 「っえ あっあぁ」スッ


全員 「「おぉー!!」」


桐子 「っえ なっなに!?」タジッ


晶 「っぷ!」クスクス


比嘉子 「…ふふ!」クスッ


和野方 「……なっなんだかなぁ」













聖イシドロス大学ー内部通路



タッタッタッ…


晶 「へー いままで高校にいたんだ スゴいね」


由紀 「うん!学園生活部っていうんだよ!」


胡桃 「おいゆき……相手は先輩だぞ 長谷とはちがうんだから」


晶 「あっ敬語とかいいよ そういうの面倒でしょ?」


晶 「学園生活部ね うちも似たような感じかな」


和野方 「…似たような感じ?」


桐子 「そう!ボクたちのサークルへようこそ!」バッ!!


悠里 「…サークル、ですか?」


桐子 「そそ!名前で色々もめたんだけどさ」


桐子 「自堕落同好会とか!くっちゃね友の会とか!」


和野方 「……ねっネーミングセンスねぇ………」ウワァ…


比嘉子 「さすがに…ないよね」


和野方 「うん 俺もないな」キッパリ


桐子 「おぉっと!二人から厳しい言葉が飛んできたねー」


桐子 「ま そんなこんなで最終的にサークルでいっかってことになって まま!難しいことはあとにして入って入って!」ガチャッ



ギィィ…


美紀 「…おっおぉ これは…」


悠里 「……なっなんというか 完全に遊び部屋………」


和野方 「コンポにテレビにゲーム…てか、ずいぶんとでかいクッションだな?」


胡桃 「おー!こっこれ 遊べるんですか!?」ツカミッ


桐子 「もっちろん!よっと」モフッピッ クッションに座り込んでテレビの電源をつける


テレビ 『ドコドコドコドコ!!』


胡桃 「おぉー!」(*'∇'*)ワクワク



和野方 「…さっそくゲームか……」


美紀 「自堕落同好会……っん?」


戸棚に仕舞われているDVD 『ブタリアンリターンズ!』


美紀 「あ……見たかったやつ」(✧ㅇ✧)キラキラ


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