2019-04-28 19:28:37 更新

概要

かつて黒かった鎮守府。しかし、まだ解決しきれていないようです。


前書き

前作の最後の更新はエイプリルフール。つまりはそういう事です。
文字数が多くなったから分割するだけです。作者の都合で時間は飛んでます。
前作よりシリアス要素は薄いです。コメディ色強めです。
文才がある人みたいに雰囲気で引き込む小説みたいなのが書きたかったんですが、どうも私の腕が言うことを聞かなくてですね。
文才が無いだけだろって?………
一応「真っ黒鎮守府のぬりなおし」から設定を引用してますが、見なくても多分問題は無いです。
というか矛盾だらけなのでアレです。そうあのアレ。
相変わらず気まぐれの更新なので、いつ更新されるかは私にも分かりません。





記憶の夢




「ふわぁ…」


「あら…おはようございます、提督」


提督「……あぁ、おはよう、間宮」


間宮「夜食はいいのですが、ここで寝られると邪魔なのでさっさと帰ってくださいね」


提督「おう…」スクッ



───懐かしい夢を見ていたらしい。今でこそ普通に運営できているが、最初の頃は本当に酷かった。


とは言っても、見ていた夢は多少改変されていた。夢とはそういうものだ。


本当はもっと殺されかけたし、もっとキツイ言葉をあびせられた。


ブラック鎮守府だから仕方ない。自分にそう言い聞かせていても、正直、辛かった。


……でも、妖精さんや艦娘達が認めてくれたおかげで今がある。感謝しないとな。



〜執務室〜


ガチャ…バタン


提督「…」スタスタ


提督「…ふぅ」ストッ


提督「……」ペラッ…


静かな夜だ。戦争をしている事さえも、忘れさせてくれる。


執務室からは、昼とは違う…黒いペンキをぶちまけたような海の景色がよく見える。


…まぁ、今回ばかりは、書類が多かったことに感謝しよう。


コンコン


提督「ん?夜中にどうした?」キョロ


「あれ、提督?こんな時間に珍しいね」


提督「その声は…川内か」


「あったりー。じゃ入るね」ガチャ


提督「…一応入室許可くらいはとって欲しかったけど」


川内「別にいいじゃん。ヘンな事はしてないでしょ?」


提督「そういう問題じゃなくて…」


コイツは川内。せんだいと読む。知らない人は覚えておこう。


ブラック鎮守府復興の途中で仲間になった艦娘だ。ウザイくらいに絡んでくる幼なじみ的な空気を醸し出してる。


…幼なじみと唯一違うところは、彼女が夜型だということだろうか。俺にはそんな存在が居なかったから分からない。


川内「何やってるの?」


提督「見ての通り書類作業だよ。今日は一段と多いからな…」


川内「ふーん。手伝おうか?」


提督「静かに作業できないからやめとくよ」


川内「流石に仕事の邪魔はしないよ…」


提督「そっか。じゃあ帰っていいぞ」


川内「なんでそうなるの!?」


せっかくの静かな夜だ。悪いが邪魔はして欲しくない。


心を落ち着かせる為にも、今回は帰ってもらうことに…


……したかった。


提督「…ねぇ、なんで帰らないの?」


川内「今回は命令を逆らうことにしたの。それとも解体する?」


提督「いやそれはしないけど」


川内「さっすが提督♪」


はぁ〜……


見透かされてるというか、遊ばれてるというか…


多分こいつはホントに帰らない。諦めるしかなさそうだ。


提督「邪魔だけはするなよ?」


川内「しないって言ってるじゃん。手伝いはするけどね」


提督「許可を出した覚えはないんだけど」


川内「それも言ったでしょ?命令に逆らうことにしたって」


うーん、強い。


川内って夜戦バカだと思ってたんだが、そうでもないようだ。


…それとも個体差とかあるのかな?ここの川内が偶然そうなのかもしれない。


提督「…」ペラッ


川内「…」ストッ


提督「…、……」カキカキ


川内「…」ゴシ


提督「…」スス


川内「……」ポンッ


真面目だなおい。


これは、俺に付いた夜戦バカという概念を見直す必要がありそうだ。


単純に夜が好きなだけかもしれない。確かに、ここの川内はあまり騒がしくないが…


…それにしても、個体差でこうも変わるものなのだろうか。量産されているとは言え、人間に近い証拠みたいなものなのだろうか。


まぁ、その辺の研究はハカセにでも任せておけばいい。こんな俺が考えたところで結論には至れない。


提督「ホントに早く終わったな…」


川内「ね、言ったでしょ?」


提督「ごめんな川内、俺は君への印象を見直さないといけないかもしれない」


川内「逆に今までどんな印象だったの…」


提督「ありがとう、助かったよ。じゃあ俺はもう寝るね」


川内「はーい、おやすみなさい」


バタン


川内「…」




高速戦艦が来たっぽい




提督「グー…」


???「…」コソッ


???「…」テクテク


???「…!」グッ


???「ぽーーーーい!!!!」ドスン


提督「ぐほっ…」


なんだ!?敵襲か!?直ぐに状況の確認を…


夕立「提督さん、おはようっぽい!」


ぽいぬだった。異常なぁぁし!


提督「おう、おはよう…起こしてくれるのは嬉しいけど、もう少し痛くない方法にして欲しかったな」


夕立「ごめんなさい…」シュン


……髪の毛に見えるアレは耳なのだろうか。さっきからぴょこぴょこ動いている。


でもアレはどう見ても髪の毛だ。いや耳が髪の毛のようなのか?


…訳が分からなくなってきた。


提督「そう落ち込むな。また起こしてくれると嬉しいよ」ナデナデ


夕立「…えへへ〜♪」ピョコ


かわいい。


提督「にしても、起こしに来るなんて珍しいね。どうかしたのか?」


夕立「どうしたもこうしたもないっぽい!今日は新しい艦が着任する日でしょ?」


完全に忘れてた。うーん、そんなに老けてるつもりもないんだけど…


えーと、俺の記憶が正しければ、金剛型4隻が送られてくるはずだ。一気に戦艦4人かぁ。


扱いきれるかはわからないが、戦力が多いことに越したことはない。


提督「そうだったな。じゃあ、表に行こうか」


夕立「ぽい!」


時雨「うん」


提督「まて、時雨いつから居た」



〜鎮守府門〜


到着。そろそろ来るはずだが…


特に見当たらない。強いて言うなら暴走族みたいな車が走ってきてるが、アレは関係ないだろう。


関係ないってことにしてくれ。


キキーッ


運転手「へい提督さんよォ!言ってた戦艦連れてきたぜ!」


提督「……お、お疲れ様です」


関係あったぜこんちくしょう。


仮にも国家機密な存在の艦娘だぞ。そんな存在をこんな車で運んでもいいのだろうか。


…見た感じ運転手も悪い人ではなさそうだし、一応良しとしとこう。


運転手「──じゃ、俺はまたな!」ブゥーンパラリラ


夕立「ばいばーい!」ピョン


提督「変な人だったな」


時雨「そうだね。高級車にでも乗ってくるのかと思ってたよ」


夕立「夕立は結構好きっぽい」


提督「それは否定しないんだが、もっとこう…なんか無いのか?」


時雨「分かるよ。一応重要なイベントのはずだもんね」


提督「イベント言うな」


???「あのー…」


やっべ、置いてけぼりになってた。


提督「…あぁ、よろしく4人とも。俺はここの鎮守府の提督だ」


時雨「えーと…金剛さん、比叡さん、榛名さん、霧島さんで合ってるかな?」


榛名「合ってます。よろしくお願いします。提督」ニコッ


霧島「霧島です。…私達は高速戦艦です。戦艦の中では速度が早いのが特徴です」


提督「なるほど。後ろの2人は…」


比叡「比叡…です……!」ギギギ


金剛「金剛デース!なかなかイケてる提督ネー!」グググ


提督「…何やってんだ?」


時雨「さぁ」


夕立「相撲っぽい?」


榛名「あちゃー…」


霧島「…金剛姉さんは良くも悪くも欲望に忠実なんです」


提督「なるほど、完全に理解した」


時雨「分かってない顔だよ」




思わぬ朗報




提督「じゃあ、金剛型の4人は部屋の確認とかしといてね。時雨は4人の案内をお願い。俺は執務に戻るから」


金剛「了解デース!!」タッタッ


時雨「こっちだよ」スタスタ


提督「…よし。じゃあ夕立、執務室行こうか」


夕立「夕立は執務室に行くご用事なんてないよ?」


提督「折角だから秘書艦でもしてもらおうかと思ってね。嫌ならいいよ」


夕立「分かったっぽい!」ピョコ



〜執務室〜


今日も今日とて書類書類!めんどくせぇよ、このやろう!


リズム取れるな。まぁそんな事はどうでもいい。


提督「…ん?」ピタ


夕立「どうしたっぽい?」


提督「いや…これ見てみて」


"他鎮守府にて、一度沈んだ他艦娘を救出することに成功"


夕立「これって…」


提督「沈んだ艦娘を連れ戻せるってことだよな。そうなれば…」


夕立「…!居なくなったみんなも助けられるっぽい!?」


すべての艦娘が笑顔を取り戻すためだ。すぐにでも確認すべきだろう。


提督「そういう事になる。早速確認してみよう」ピッポッパ


元帥『なんd「艦娘救出できるってホントですか!?」セリフに重ねるなって』


提督「それよりほら!質問に答えてください!」


元帥『…本当だ。一度沈んだ艦娘を再び帰還させることに成功しておる』


提督「その艦娘の意識はあるんですか?」


元帥『機密情報とか知らないのかね…ああ、元気だぞ』


提督「どうやって助けたんですか!?」ズイッ


元帥『……深海棲艦だ』


提督「深海棲艦?」


元帥『そうだ。深海棲艦の心の奥底に潜む僅かな良心を覚醒させることで、艦娘としての意識を取り戻す』


提督「…じゃあ、深海棲艦は本当に艦娘の生まれ変わりなんですね」


元帥『そういう事になる。研究は終わっていないが、その部分は確定しているらしい』


深海棲艦が艦娘の生まれ変わり…噂として聞いてはいたが、まさか本当だったとは…


となると、必要以上に艦娘を沈めたりするクソみたいな鎮守府は、深海棲艦に戦力を与えてるだけになる。


提督「具体的にはどうやって助けたんですか?」


元帥『印象に残っている言葉、モノ、人間などを見たり聞いたりさせることで思い出すようだ。つまり、かつての親友と話をさせる…などだな』


提督「ありがとうございました!」ガチャ


元帥『あっちょっ』プツン


元帥「……」ガチャン


元帥「…私の目に狂いはなかったようだな」


元帥秘書「なにドヤ顔して言ってんですか。気持ち悪いです」


元帥「酷くない?」


元帥秘書「仕事ほっぽり出して秘書に丸投げしてる方が酷いと思います。異論は?」


元帥「ないっす…」




知らないこと




提督「───という訳なんだが、協力してくれるか?」


川内「いーんじゃない?」


金剛「いいと思いマース!」


電「…それって、さらに深海棲艦を沈めたらどうなるのですか?」


提督「その心配はない。なんてったって、俺らは一隻も敵を沈めてないからね」ニヤ


電「!」ハッ


榛名「……どういうことですか?」


提督「最近来たばかりの金剛達は知らなかったか。実はな」


提督「…敵を瀕死にまで追い込んだ後、その敵をこっちにまで持って帰るように指示してるでしょ?」


比叡「そうですね」


提督「実はアレ、全部保護してるんだよ」


霧島「えぇ!?」


提督「無線はっと……そっちに居るよな?かくかくしかじかで金剛たちを案内するからよろしく」ガガッ


大淀「…」チラッ


明石「…はい」ピッ


ゴゴゴゴ…


金剛「どこかから音がするデース…」


明石「こっちです。着いてきてください」テクテク



〜鎮守府地下保護施設〜


大淀「…」コツコツ


金剛「暗いデース…」


比叡「…こんな場所に階段があったなんて」


提督「よっと…ここだな」ピッ


「カードを認識しました。ようこそ、テイトク様」


ウイィィィン…


霧島「映画の世界みたいですね」ホーウ


榛名(これも明石さんの技術なのかなぁ)


……ガコン…ピー


大淀「…完全に開きましたね。ここが地下の保護施設です」


金剛「ひ…広いですね…」ボーゼン


比叡「アイデンティティ消失してますよお姉様」ワカルケド


霧島「すごい…」キョロキョロ


榛名「地下の都市みたいですね…」


提督「ほんと、明石の技術はすごすぎて気持ち悪いよな」


大淀「そこは同意します」


明石「褒められてるはずなのになんか嬉しくないです!」


北上「お、提督の言ってた通り来たねー」テクテク


大井「ここが保護施設です。かなり広いので迷わないようにしてくださいね」キタカミサン


提督「榛名も言ってたけど、生きるために必要なものは基本揃ってる。施設自体が街みたいなもんなんだ」


比叡「…思ったんですが、ここの深海棲艦は襲ってきたりしないんですか?」


提督「しないな。さっきも言ったが、瀕死になってから運び込んでるだろ?…あ、北上よろしく」


北上「ほいほい。瀕死の深海棲艦は敵意を失ってるのさ。生と死の狭間みたいな状態になって、悪い心がほぼ洗い流される」


霧島「ほぼ?」


北上「深海棲艦としての意識が残ったままなのよね〜。そこで艦娘に戻す手順をやれば戻せるよ」


金剛「…アレ、北上達はさっきの場所に居なかったデスよ?なんで知ってるんデスカ?」


大井「先に知らされてたからですね」


榛名「何故先に…?」


大淀「私や明石みたいに、特定の任についてる艦娘は先にニュースが知らされるようになってるんです」


明石「私の力です!」ドヤ


提督「明石、確かに凄いがそういうとこだぞ」


大淀「そうですよ」


明石「…?」


北上「……まぁ、ここの深海棲艦に害はないから安心しなよ」




足元の街




北上「──んで、この辺が深海棲艦達の住んでるとこだね」


比叡「なるほ「敵ヲ発見…」ひえぇぇ!!」バッ


提督「ヲ級か。あんま驚かせてやるなよー」


ヲ級「スミマセン、ツイ」


金剛「ホントに攻撃してこないネー…」


提督「深海棲艦を一人残らず倒してる世界線もあるらしいけど、ここではどこの鎮守府もこんな感じだよ」


霧島「世界線ってなんですか?」


提督「…こっちの話だ」


ヲ級「他ノミンナハ今ハ忙シクテ出レナイミタイデス。今回ハ私ガ案内シマス」


大淀(作者がめんどくさがってるだけですね)



大井「そして、ここが地下の電力を作ってる場所ですね」


北上「ここだけ牢屋っぽい装飾なのよねー」


ヲ級「元々ココハ牢屋ダッタ…ッテ提督ハ言ッテマシタ」


提督「そう。不法に作られてた牢屋を明石に改造してもらったのがここ」


榛名「明石さんってほんと何者なんですか…?」


明石「えっへん!」ドヤァ


大淀「…もう何も言いません」


明石「?」



北上「んで、ここがアンダーネットワーク室だね」


榛名「何でここだけ他と違う名付け方なんですか?」


提督「俺の趣味だ!」


金剛「男の子らしいネー」アハハ


明石「…ここでは鎮守府の一部情報の管理、あとはグッズ販売とかをやってます」


霧島「管理はまぁ分かるとして、グッズ販売ですか?」


明石「はい!主に私やメロンさんの発明品、オータムクラウド先生が描いた漫画などを販売してます!」コードネームデス


大淀「一体誰なんでしょうねー」ボウヨミ


提督「いやーさっぱり分からんなー」ボウヨミ


大井「分かりませんね」メソラシ


榛名「誰なんでしょうか…?」キョトン


ヲ級「ヲマエ達ノノリハ良ク分カラナイ…」



提督「最後だね。ここが地下データベース。鎮守府の心臓とも言えるかもしれない」


榛名「深海棲艦が居るフロアに置いて大丈夫なんですか?」


ヲ級「…別ニ荒ラス気モナイデスガ、ココハ管理者シカ入レナイ上ニ監視付キデスカラ」


大淀「あれですね」ウエ


「いじょうなしー」


比叡「妖精さん…」


提督「鎮守府の機密情報や、スケジュール、鎮守府外の情報なんかもあるな」


明石「監視が外れても、簡単には入れないように作ったつもりですよ。爆撃にも一億回耐える素材を使いました」フンス


金剛「桁が大きすぎて安っぽく聞こえるネー…」


提督「……じゃあそろそろ戻ろうか。俺も作戦を考えないといけないから」


大淀「了解です。作戦というと…アレですか?」


提督「アレだな」


北上「あー、アレねぇ」


明石「アレに備えて準備しときますね!」


霧島「アレって何なんですか…」


ヲ級「…管理職ノ特権」ホホウ




無機質な靴




〜執務室〜


提督「よし、これで良しっと…」ペラッ


大淀「書類、できましたか?」トントン


提督「おう。ウチの艦娘だったかもしれない深海棲艦の場所は見つけておいた。後は編成とかを調整するだけだね」ポン


大淀「それで、そこの編成に出来たばかりのアレを入れると?」


提督「そういうこと。でも、使う前にテストとかしておきたいから、俺は工廠の方に行ってくるよ」ガチャ


大淀「分かりました。私は地下と通信しておきますね」ピッ


バタン…


大淀「…アレのテストをするから、地下の準備しておいてね」


大淀「───明石」ガガッ


『了解』


大淀「…ふぅ。ちょっとやって見たかったんですよね。こういう演出」キラキラ



〜工廠〜


提督「明石ーいるかー?」


明石「はいはーい…あ、提督ですね」


提督「あー………例の物は出来てるか?」キッ


明石「!…へっへ、お望み通り出来てますぜ。提督殿も中々良い性格してますねぇ」ヘヘ


提督「まぁそう褒めるな。どれ、早速見せていただこうじゃないか…」ニタァ


明石「もちろんですとも、こちらですぜ」ニヤッ



〜地下工廠〜


「やぁ、わたしはようせいさん!」


「せっかくだから、このばしょのせつめいをするね!」


「ここはピンクのひとがいるところのしたにあるよ!ちかのまちともつながってるよ!」


「おもにシークレットなものをつくるときなんかにつかうへやだよ!」


「じゃあね!ようせいさんでした!」



…っく…今、何者かに意識を乗っ取られていた気がする。


今は明石にお願いしてた物がどんな感じか見に行こうとしてるところだ。


明石「それでは、完成したモノの全貌を、ご覧頂きましょう」レイノキョク


ガチャ


艤装?「」


明石「じゃーん!提督用艤装です!」


提督「良くやったぞ明石、褒めて遣わす」ナデ


明石「♪……それで、この艤装の使い方ですが────」



提督「よっと…こんな感じかな」ガシャン


明石「そうです!そこでボタンを押してください!」


提督「おお、すげぇ!まさか本当に水の上を走れる日が来るとは…」シャー


明石「手に付けてるそれを構えれば、攻撃もできますよ!」


提督「ええっと?こうして」ガコン


提督「こうじゃ!──っと」ドーン


明石「大丈夫ですかー?」


提督「案外大丈夫だな。反動もピストル程度だ」スイー


明石「いやぁ、提督ほんと何者なんですか…普通の人間なら即ひっくり返りますよ?」


提督「出来るんだから仕方ないだろ。それに、艤装に耐えられるかのテストも余裕だったしな」


明石「うーん………やっぱり提督、なにか隠してますよね?」


提督「秘密がない人間なんていないっしょ」


明石「またそうやってはぐらかす…普通の人間は艤装なんてつけられません。過去に何かありましたよね?」


提督「…ない、といえば嘘になるな。明石の言う通り、艤装が使えるのは元からじゃない」


明石「そうですよねぇ。この際ですし教えてくださいよ」


提督「別に誰にも教えたくないとかではないんだけどね。過去に体をこう、ちょちょいと改造されただけ」


明石「そんな軽い感じなんですか…かなり重い話に聞こえましたけど」


提督「過去の話だ。それに当時はお金がなかったからね」


明石「それで体を売ったと。命知らずですね」


提督「今でこそこう…居るべき場所があるが、あの時はそんなものも失ってたからね。命なんかどうでもよかったんだよ」


提督「そう………いっそここで死んでやろうかって…ね」ハイライトオフ


明石(あちゃー…提督の目のハイライトが消えてる。ちょっと深掘りしすぎたか)


明石「………提督」


提督「なんだ?」


明石「私…いや、私達はいつまでも提督の味方ですよ」


提督「……おう。ありがとう……そして何か…ごめん」


明石「いいんですよ。元はと言えば、私が聞いてはいけないことを聞いてしまったのが悪い訳ですし」


提督「…こんなにいい子達に囲まれてるのに、俺はなんてこと考えようとしてたんだろうなぁ」


明石「ホントですよ。私も提督が居なくなれば悲しいですからね?」


提督「意外だな。俺を実験台にすることがほとんどだから嫌われてるのかと思ってた」


明石「なんでここではぐらかすんですかぁ…!」




海に立つヒト




提督「よし、出撃だ。編成は…時雨、夕立、加賀、あとは川内でいいかな」


加賀「変な編成ですね。人数も少ないように思いますが…?」


提督「それでいいんだ。そこに俺も入るからな」


川内「えぇ!?提督夜戦できるの!?」


提督「微妙に驚くとこが違う」


時雨「人間は水の上に立つことはまず出来ないし、砲撃も出来ないはずだよ。どうやって戦うんだい?」


提督「明石に作ってもらったこれを使う。艤装に耐えられる体ではあるからね」ガチャ


夕立「でも…戦場に出られるとして、敵相手に対等に戦えるだけの練度はあるっぽい?」


提督「それも大丈夫。俺は一応軍の人間だよ?」ジャキン


加賀「……まぁ良いでしょう。提督には妖精もついてますし、向かう海域はそれほど危険ではないですし」


提督「そういうこった。じゃ、出発〜!」ウキウキ


夕立「遠足じゃないっぽい…」



〜海上〜


提督「何か見えるか?」


加賀「………!敵が居たようです。軽巡単体…ですね」


夕立「戦う気あるっぽい…?」


時雨「いや、無いように見えるね。敵もとっくにこちらに気付いているはず」


川内「……うーん?」


軽巡「艦娘カ…」


提督「提督もいるぞ。こんな所で何してるんだ?」


軽巡「何モシテイナイ…ト言ウヨリ…何モ出来ナイ」


川内「何も出来ない?」


軽巡「弾切レダ。身体モ、ボロボロ。燃料モ…モウスグ切レル」


夕立「…どうするっぽい?戦意のない敵を倒す訳には行かないし…」


軽巡「一思イニ殺シテクレ。ソチラモ敵ガ減ッテ助カルダロウ?」


時雨「そういう訳には行かないかな。いくら敵とはいえ、無差別に殺すほど僕らは残酷じゃない」


軽巡「ソウ言ワズ、頼ム…………ク、マ」グッ


提督「熊?」


川内「……やっぱりかぁ」


加賀「…そのようですね」


夕立「え?何っぽい?」キョトン


提督「どうかした?」


時雨「提督はともかく、夕立もこの軽巡の顔をよく見たら分かるはずだよ。そしてさっきの…"クマ"」


夕立「………あっ!!球磨さん!?」


提督「球磨って…俺の記憶が正しければ、沈んだと記録に残っていたあの球磨?」


川内「その球磨。かつて付けてたバッジも残ってるから間違いないよ」


提督「そうか…じゃあ、悪いが少しの間眠ってもらおうかな」プシュ


球磨?「ヴッ…」ガクッ


時雨「大丈夫なのかい?」


提督「心配ないよ。ただの艤装に装備された麻酔銃だから」


加賀「提督は探偵にでもなるつもりなのかしら…?」


川内「…よし、周りに敵もいないから、今のうちに持ち帰ろうよ」


提督「そうだね。じゃあ帰ろうか」


夕立「結局砲撃できなかったっぽい…」


時雨「相変わらず夕立は戦いが好きだね」アハハ


後書き

書き置きあるので定期っぽい更新。次の章は他のと比べてめっちゃ長いです。
次の次は執筆中ですが、日が空いてるので多分キャラが変わってます。キャラ崩壊はお任せ!←

全く関係ないですけど、マ○オメーカーの発売が楽しみです。あれ楽しかった。
ただコース分けをもう少し細かく…あぁ、話が脱線しすぎましたね。

評価頂けると家具を粉々にして喜びます。


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2019-04-13 13:10:34

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2019-04-13 13:10:34

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