2019-04-14 19:54:28 更新

概要

演習編が思ったよりも長くなってしまったので分けます


前書き

加賀さん初の演習



1300 演習開始


提督艦隊


旗艦 加賀

2番艦 電

3番艦 雷

4番艦 天龍

5番艦 龍田

6番艦 瑞鳳



A司令艦隊


旗艦 金剛

2番艦 北上

3番艦 利根

4番艦 古鷹

5番艦 蒼龍

6番艦 飛龍



A司令「随分と軽い編成だな」


提督「軽いからといって見くびってもらっちゃ困りますよ?」


演習場は巨大なプールのような作りになっていて、俺たちは外枠に設けられた司令所で演習を見物する。



大淀「それでは演習を開始いたします」



演習開始のブザーが鳴らされ、プールの両脇からそれぞれの艦隊が進んで行く。



A金剛「この勝負もらったネー」


A北上「相手型の装甲薄いしちゃっちゃと終わらせちゃいましょー」


先に北上が酸素魚雷を撃って仕掛ける。


A蒼龍「え、ちょっと作戦じゃ航空戦が先でしょ!?」


A北上「あ、まーいいじゃんいいじゃん」


北上が放った魚雷は真っ直ぐ天龍へと向かった。


A北上「もーらい♪」


天龍「へへっ、それはどーかな?」ヒョイ


天龍はすぐ目の前まで迫った魚雷を体を軽くひねって躱す。


A北上「な......雷跡がほとんど見えないはずなのに」


天龍「へっ、普段から提督には攻撃をよく見ろって言われてっから目はいいんだ」



そう、俺は常日頃艦娘たちに「とにかく敵と攻撃をよく見ろ。こちらから攻撃するのは二の次だ」と言っていた。


これは敵より先に攻撃を仕掛けるという本来の艦隊戦のセオリーをガン無視した教えだった。


瑞鳳「それじゃあ攻撃機飛ばすよっ♪」


本隊から少し後方で待機していた加賀と瑞鳳が敵に隙ができたタイミングで艦載機を飛ばす。


A飛龍「わわっ!」


少し遅れて蒼龍、飛龍も艦載機を飛ばす。

お互いの艦載機隊が交差し攻撃機がドッグファイトを開始する。


電「2時の方角、雷撃機くるのです!」


雷「まかせて!」


電と雷の両名が対空機銃をもって雷撃機の群れを撃ち落としていく。


A雷撃機 ブォーーン、プシュッ



それでも全てを撃ち落とせるわけではない。が、




雷「それそれ〜、よっと!」ヒョイ


龍田「あら〜」ヒョイ



先ほどの天龍のように雷と龍田は右足で水を少し蹴り体をひねって魚雷を躱す。




A利根「なぬ!?避けきれん!」バーン


A古鷹「きゃあ!」ドゴーン


一方A側は避けきれずに利根と古鷹がそれぞれ一本ずつ魚雷を食らう。


A金剛「ぬぅ、やられたネ。でもここまで近づいたら私の射程距離ヨ。Fire〜」バーン



金剛がこちらの射程距離外からの砲撃を仕掛ける。


発射された8発の砲弾のうち1発が、戦闘についていけていなかった加賀へと弧を描いて向かう。



天龍「させねえよ」シャッ




しかし天龍が着弾するよりも手前で、砲弾を刀を使い叩き斬る。



天龍「他の鎮守府にいる天龍はこれお飾りくらいにしか使えてないらしいけどよ、オレは違うんだぜ」



A古鷹「もういろいろと反則じゃないかな......」



そうこうしているうちにお互いの距離が十分に縮まる。



利根「流石にこの距離じゃ避けることもできぬじゃろ」


ドーンドーンドーン



ダメージを未だに与えることのできていないA艦隊は焦りから先に砲撃を開始する。

これがただの艦同士の戦闘ならその判断は正しい。

一発で砲弾が当たるということはそうそうないため、照準のためにも相手より先に何発か撃つ必要があるからだ。

が、艦娘同士の戦闘では必ずしも正しいとは言えない。



雷「ここね!」カーン


砲弾は、ほぼ水平に体を向けた雷の装甲に弾かれる。


A司令「な!?あれは避弾経始!?全艦娘の中でも5%ほどの者しかできない芸当をなぜ新米の貴様なんかが...」


避弾経始とは、飛んでくる砲弾に対して装甲で斜めに受けることにより、運動エネルギーを分散してダメージを減らす技術のことだ。


実を言うと俺は普段の戦闘訓練では時間の8割方を、この避弾経始を含めた防御の訓練に当てている。


先ほどの魚雷避けもこれのうちで、艦娘の生還率だけを重視した運用を行っていた。


提督「ま、うちのうりはそこだけではないんですけどね」



雷たちは、敵が次弾装填をしているうちに一気に間合いを詰める。



龍田「ここからなら〜刈れるわね〜」


ドンッドドンッ


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2019-04-14 21:18:52

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