2019-10-22 00:03:23 更新

概要

艦これ要素が少し帰って来るぜ
日常が多くするからぼのぼのしていってくれ
日常が多いと言ったな、あれは嘘だ


前書き

本格的に動き出す提督
地獄の特訓で死にかける艦娘
そして終わりを告げる鐘がなる――


かつて太陽を堕とした女がいた

フランシス・ドレイク

イギリスの無敵艦隊をあっさり倒した

彼女は自由だった

故に強かった

彼女達は自由になった今、強くなれるのか

今日も今日とて――


提督「オラァ!!」


ズガァァァァァァァン


容赦ない一撃が飛ぶ

いやしっかしパンツ!パンツですよ!

今日もいい一枚になりそうです!

おお!風だ!

よし、ここらでコレクション増やして提督に贈呈を――


菊月「やあ」ゴゴゴゴゴゴゴ


あ、私終わったわ

いや、まだだ

ここに秘蔵の一枚がある…これでなんとか!


「まあまあそう言わず一枚」ピラッ


写真:提督の半裸の後ろ姿


菊月「ほう」


よし!私の勝ち!


菊月「青葉、よほど強化訓練に参加したいんだな」


青葉「え?」


青葉ピンチ!ピンチです!

因みに青葉のパンツはピンクです

じゃなくて!やばい!死ぬ死ぬ!


青葉「さっき川内さんぶっ飛んで行きましたよ!?あれやるんですか?!私が!?」


菊月「?ここの所属は全員必修だぞ?」


青葉「青葉来たばっかりで死ぬんですか!?」


菊月「大丈夫、痛いのは最初だけだ」


青葉「なんかニュアンスが違く聞こえるんですけど!?ほんとに死んじゃいますって!」


菊月「別に提督も本気じゃないから大丈夫だぞ」


青葉「あれで本気じゃないってマジですか!?

やだ!死ぬ!」


シュタ


青葉「へ?」


川内「…」


青葉「えと…川内さん?」


川内「…」


菊月「この後訓練は空きか?」


川内「…」コクリ


菊月「そうか、行くぞ青葉」ズルズル


青葉「いやです!死にたくなぁい!」


――――――――――――

武蔵「まだ提督がきて1ヶ月なのか…」


曙「そうね、まだ1ヶ月だから空母がいないのかもしれないわね」


武蔵「これ…観測射撃どうやってやるんだ…」


曙「提督曰く『感覚でやれ』だそうよ、ボーキが建造だけで尽き掛けるなんて悲しい話ね」


武蔵「私の観測機…」


曙「どっかの元夜戦馬鹿が借りっぱなしね」


武蔵「はぁ…私事務作業しかしてないな…」


曙「奇遇ね、私もよ」


ミ-ンミンミンミ-ン


ズガァァァァン

ギャァァァァァァ


武蔵「…平和だな」


曙「そうね、派手に暴れてるせいか、雑魚が来なくなったわね」


武蔵「今って海域攻略してたか?」


曙「ゴーヤとハッチャンとシオイがオリョール海域開放中よ」


武蔵「ああ、通称晴嵐隊か」


曙「提督曰く『副産物で401ですぎで泣きそう』らしいわよ」


ガチャ


提督「あー疲れた」


曙「お疲れ様、調子はどうかしら?」


提督「順調だよ、青葉は失神したけど」


菊月「曙、交代だ」


曙「あら、もうそんな時間?ならこれしかないからお願いできるかしら?」


菊月「ああ、まかせろ」


武蔵「む、私は交代無しか…」


提督「北上に頼んだんだが、また寝てるのか…」


武蔵「…起こしてくる」


提督「恨みは込めるなよー」


キタカミィィイ!

ウワッナニサ.イイトコロダッタノニ

キサマキョウハヒショカンダロ!

アレ?ソウダッケカ.ゴメ-ン


提督「はは…あいつに漫画与えたのが失敗だったか…」


菊月「漫画なんてあげたのか?」


提督「俺のだがな、後で注意しとこ…」


プルルルルル


提督「はい執務室」


明石『提督、泊地修理完了しました、それと三式ソナーの開発に成功しました!』


提督「お、やったな!これで商船護衛がしやすくなるぞ!」


明石『はい!あ、潜水艦隊が帰ってきました、代わりたいそうなので代わります』


58『ただいまでち!無事オリョール解禁でち!』


提督「お疲れ様、後で報告書だしてくれ、間宮券くれてやる」


58「やったでち!今すぐ書きまーす!」ブツッ


提督「相変わらず騒がしいな、ここは」


菊月「半分以上お前の所為だがな」


提督「まあ、そうなるな」


日向「呼んだか?」ガチャ


提督「呼んでない」


日向「そうか」ガチャ


コンコン


提督「どうぞー」


川内「…」ガチャ


提督「お、どうした?」


川内「…」ドサァ


提督「なんじゃこりゃあ…」


菊月「全部青葉の部屋の押収品だな」


提督「えぇ…」


菊月「見る限りパンツとか下着を盗撮してるな」


提督「あいつ今日着任だよな?」


菊月「そうだな」


提督「1日でこれだけ撮れるってもはや才能だよ」


菊月「お前の半裸の写真もあるぞ」


川内「…ホシイ」ボソッ


菊月「…これは処分しておくぞ」←聞こえてる


提督「ああ」←聞こえてない


川内「…」ズ-ン


提督「とかやってたら1900か」


菊月「そうだな、たまには手料理を頼む」


提督「あくまでも俺が作るのね…川内、食べてくかい?」


川内「…」コクリ


提督「じゃあ三人前のパスタ作るか」


菊月「三人…ん?」


提督「どうした?」


菊月「何か忘れてないか?」


提督「?特に思い当たる節はないぞ?」


菊月「そうか」


――――――――――――

北上「zzzzz…」

――――――――――――


提督「にしても平和すぎるな」モグモグ


菊月「確かに海が静かすぎる」モグモグ


川内「…」モグモグ


提督「なんか何もかも大人しくて不気味な感じもするな」ゴチソウサン


プルルルル


提督「はい執務室」


大淀『お久しぶりですね、提督』


提督「お、久しぶりだな、元気にしてるか?」


大淀『はい、こちらも色々調べてきました』


提督「流石だな、それで?情報はどこでもらう?」


大淀『もうすぐ艦娘一人連れて戻る予定です』


提督「りょーかい、じゃあまた近いうちに」


大淀『はい、では失礼します』


ガチャ


菊月「誰からだ?」


提督「大淀だよ、前の提督のことについて調べてもらってた」


菊月「なるほど、ついに大淀が戻ってくるか、ならば秘書は要らなさそうだな」


提督「俺基本的にここいないからいてくれると嬉しいけどね」


菊月「なら訓練やめればいいのに…」


提督「それは無理だな、いつ死んでもおかしくないからこそ死なないようにしなければ、急にお別れなんて悲しいだろ?」


菊月「…そうだな、その通りかも知れない」


提督「それに新人はよく吹っ飛ぶから楽しい」


菊月「言い切ったな…」


提督「更に嬉しいことに近いうち新人もくる」


菊月「本部からか?」


提督「ああ」


菊月「珍しいな、監視役か…」


提督「その可能性が高いな」


菊月「まあ、事情を知ってる元帥が知っても笑って終わりそうだが」


提督「確かに」


ーーーーーーーーー


元帥「ぶえっくしょい!!」


??「風邪でありますか?」


元帥「大丈夫だ、問題ない」


??「気をつけてくださいね、海軍のトップが風邪ごときで死ぬなんて笑いものですから」


元帥「わし死ぬの?ねぇなんで死ぬ前提なの?」


??「気にしたら負けでありますよ、では荷物を纏めなければいけないので、失礼します」


元帥「頼むぞ…あきつ丸…あいつに死なれては勝てなくなる…」


――――――――――――

ノイマン(あいつは、何だったんだ…ジャックナイフはこの世に二本しかない、しかも両方に自壊コードを埋め込んだはず…まさか、模造品?確かに残骸から形成は不可能ではないが…もし復元できたとしたらあいつは何者なんだ…)


以上が鉄底海峡作戦の内容だ…


ノイマン(む、終わりか…やれやれ、早急に03と04を開発しなければならないな、やはり一年で水上浮遊技術を完成させたのは時間かけすぎたか…02が手元にあれば早いんだが…そんなに上手くいかないものだ、そろそろ帰るか)ガタッ


――――――――――――


「さて、みんな聞いてくれ

俺たちは他と違って戦いを避けてきた

その結果無差別に敵味方関係なく潰す奴を発見できた、俺たちの作戦はこれを排除、その後こちらが支配を頂くという算段だ、いいか、生きる為に殺せ、生きる為に奪え、生きる為に狩れ

俺たちは狩人、それを忘れるな」


「ハイ!」


「行くぞ、RDS艦隊、戦闘準備!」


――――――――――――


提督「そこの書類取ってくれ」


北上「あいよー」


提督「あれ、これじゃ…ないな」


北上「そう言って受け取るんだ」


提督「気になった」


北上「どれどれ〜?」ズイッ


提督「近い近い」


北上「あ、ごめんごめん、それでこれは?」


提督「俺との戦績表だな」


北上「へー…って私一番じゃん」


提督「そうだな、お前だけ反撃したからな」


北上「え?あれ私だけなの?意外だね」


提督「次点で菊月、その次が武蔵か」


北上「あれ?川内は?」


提督「あいつは一番下だよ」


北上「えぇ…」


提督「曙に至っては参加してないから記録無し」


北上「そうなの?一番やってそうだけど」


提督「本人はやる気ないみたいだし、どうしようもないよ」


北上「それ青葉をボコボコにした人のセリフかなぁ…」


提督「それはそれだよ、あいつも本気になれば強いと思うぞ」


北上「ふーん、あ、書類あった、はい」


提督「どうも、さて続きやるか」


北上「ほーい」


――――――――――――


提督「おわんねー」


北上「zzz…」


提督「…」


スポカ-ン


北上「いたっ!なにさ!」


提督「いや寝るなし、もう少しで曙帰ってくるから」


北上「えー、菊月に代わってもらおうかな」


提督「あいつは明石に攫われたよ…」


北上「じゃあ木曾に…」


提督「改装中」


北上「球磨姉…」


提督「曙と一緒に遠征」


北上「多摩姐」


提督「走り込み中」


北上「え?なんで?」


提督「ダラダラしてるのが神通に見つかったらしい」


北上「うわぁ…」


提督「大井はまだ建造できてないぞ」


北上「知ってるよぉ…働きたくなーい!」


提督「そう言ってる間に書類書けるだろ…」


ドドドド

バンッ


夕立「大変!遠征艦隊が近くで深海棲艦に襲撃されたっぽい!じゃなくてされました!」


提督「!?」


北上「む…」


提督「北上、夕立とここにいろ…片付けてくる」


北上「なるはやでねー」ヒラヒラ


――――――――――――

曙「これどうするのよ旗艦!」ズガァン


球磨「そんなこと言ってもなってしまったものはしょうがないクマ!」ズガァン


朝潮「大丈夫…大丈夫…」プルプル


不知火「不知火は…いける…」ズガァン


綾波「提督と比べればこれくらい!」ズガァン


曙「連携もあったもんじゃないわよ!」バシュッ


球磨「仕方ないクマァ…」スイ-


球磨「二人で片付けるぞ」ジャキッ


曙「!へぇ…悪くないわ」ジャキッ


綾波「きゃあ!」


球磨「なっ!」


曙「しまっ――」


リ級ジャキッ


パシュッ


リ級「…?」ドサッ


綾波「はぁっ!…はあっ!…」ガクブル


球磨「何事クマ…」


曙「まだあるんだから気を抜かない!」スガァン


パシュッ


イ級「オレガマトダ!」ドサッ


パシュッ


ヲ級「艦載機ガナケレバマトダトアレホドイッタダロウガ!!」ドサッ


曙「よくわからないけど今よ!」スイ-


――――――――――――

提督「屋上からでも見えないか…」


提督「待っててよかったストライクカノン」


提督「弾着予測…オールグリーン、視界良好、…視えた」ズダァン


提督「次」ズダァン


提督「最後」ズダァン


提督「…適正反応消失、任務完了…帰ろ」


――――――――――――

夕立「…」ソワソワ


北上「そわそわし過ぎだよー」


夕立「だって、空母もいるって聞いてたから…みんな無事かとっても心配…」


北上「んー大丈夫だよ、提督はそんな簡単にヘマしないから」


夕立「でも…」


北上「それに、信じて待つ事も必要だよ、私はいつか大井っちが来るって信じてるし、最優先は空母だってこともわかってる、それでも全力で私達と向き合ってくれてる提督を私は信じてる」


夕立「なんか言ってること無茶苦茶っぽい…」


北上「へへっ、なんとなく伝わればいいんだよ」


ガチャ


提督「ただいまー」


夕立「提督さん!」バッ


提督「おっと、飛びついたら危ないぞ」


夕立「はーい」


提督「それでも離れないのね…」


北上「いくらなんでも早過ぎない?」


提督「ああ、狙撃したからここから動いてないよ」


北上「嘘でしょ…水平線から見えてないのに」


提督「それよりも仕事全然進んでないやん」


北上「あ、やべ」


提督「やれやれ、夕立手伝ってくれ」


夕立「はーい」


菊月「私は出番なしか…」


夕張「あ!いた!」


菊月「まずっ」ダダダダダダ


夕張「まてー!装備実験させてくださーい!」


菊月「ダメに決まってるだろう!!」ダダダダ


――――――――――――


木曾「どうだ?」


提督「ふむ…合格」


木曾「っしゃぁ!なかなかマントと艤装の向きが決まらなくて困ってたんだ」


提督「それで改装長引かせてスクランブルできなかったとかシャレにならんわ、二週してこい」


木曾「冗談きついぜ、これで球磨姉や北上姉に追いつける、なんなら実験に手伝ってくれてもいいんだぜ?」


提督「あのさぁ…


さっきからこの書類の山見えてる?」


木曾「そんなものすぐ終わるだろ」


提督「無理ですね、減るスピードより増えるスピードの方がはやいです」


木曾「えーじゃあどうすればいいんだよ」


提督「北上とやってろ」


木曾「え?いいのか?」キラキラ


提督「演習弾でなら許可書後で自分で書いて出せ」


木曾「そういうことなら今書かせてもらうぜ」


カキカキカキカキ


木曾「…そういえば曙は大丈夫なのか?」


提督「目の前で知り合いが死にそうになるのは初めてだからな、自分の不甲斐なさに絶望してるだろうな」


木曾「提督、なんとかできないのか?」


提督「なんとかできたとしても解決にはならないからなぁ…これは自分自身でどうにかしてもらいたいね」


木曾「どうしてあんなに落ち込めるんだろうな」


提督「なんだ?曙のこと好きなのか?」


木曾「そうだな…勇ましく見えるから好きだと思うぞ」


提督「えぇ…まああいつは守れなかった分守りたいんだよ、俺も同じだよ」


木曾「お前の相棒はどんなやつだったんだ?」


提督「良く言えば狩人、悪く言えば虐殺王だね」


木曾「物騒だな」


提督「それでも優しかったな…ああもう集中できね」ポイ


コンコン


提督「どうぞー」


朝潮「失礼します!」ビシッ


提督「もう大丈夫か?」


朝潮「はい!お気遣いありがとうございます!」


提督「それで?」


朝潮「玄関にお客様が来ています、大淀さんだそうです」


提督「あれ、今日とは連絡来てないな…」


木曾「本人って確認したか?」


朝潮「はい、大淀さん本人です」


提督「まあええや、行ってみるか」


――――――――――――


大淀「提督!お久しぶりです!」


提督「おお、無事で何よりだぜ」


提督「んで、そっちは――」


???「初めまして、あ――」


ジャキッ

ジャキッ


大淀「きゃっ!」


???「大淀さん、この男から離れてください」


提督「なんで…なんでお前が生きてるんだよ!ハウンドは死んだのにーー」


???「ハウンドを殺したのはあなたですよ!だから私はウルフ殿を許す訳にはいかない…」


提督「殺したのはあの少佐だ!お前らこそ何をしていたんだ!」


???「私達は別行動をしていたんですよ、通信は途中で途切れてしましたがね!」


大淀「いい加減にしてください!!!」


提督「…」スッ


???「…」スッ


提督「来い、サム、お前からは聞きたいことが山ほどある」


サム?「ええ、勿論であります、こちらも聞きたいことが山ほどありますから」


――――――――――――


サム?「では改めて、私はサム、海軍ではあきつ丸と呼ばれています」


提督「お前艦娘だったのかよ…それで?今度は俺の始末か?」


あきつ丸「まさか、むしろ任務はここの提督の護衛ですよ」


提督「なんでまた?」


あきつ丸「大淀さんの報告で壊滅的だった鎮守府は元の体勢に戻りつつあることが報告されました、私はここの提督を監視、及び何故この短期間で変わったのか調査することが任務でありますよ」


提督「内容喋っていいのか?」


あきつ丸「元帥から許可は下りてます」


あきつ丸「まさかあなたが提督だとは思いませんでしたが」


提督「説明不足が過ぎるなあのじじぃも、それで?これからどうするつもりだ?」


あきつ丸「そうですね、任務を途中で放置する訳にはいかないので一応ここに着任します、しかし貴方とは慣れ合う気はありません、それだけはよく覚えておいてください」


提督「わかった、ハウンドについてだが…」スッ


あきつ丸「これは…!ハウンドの拳銃!」


提督「とりあえずこれを預ける、まさかいつからわかったことがあれば教えてくれないか?」


あきつ丸「交換条件ですか?」


提督「証拠だ、俺が殺した訳じゃないことを証明するためのね」


あきつ丸「相変わらずあなたは薄情ですね」


提督「好きでやってる訳じゃないんだけどなぁ」


あきつ丸「では、揚陸艦あきつ丸、着任致しました」


提督「長旅ご苦労、今日はよく休んでくれ」


――――――――――――

提督「というわけで大淀、久しぶり」


大淀「はい、お久しぶりです、それとお土産に調査資料です」ピラッ


調査結果

近藤武蔵少尉は艦娘の人身売買、強姦などの罪で服役、しかし協力者の手を借り、脱出を試みたが、協力者が自らを守るために殺害、よって近藤武蔵少尉は現在の鎮守府の提督によって殺されたことを報告する


提督「…は?」


大淀「つまり、貴方が任務を受けて連れ出そうとした人こそ、私たちの元提督だったんです…」


提督「……どうなってるんだ…」


提督「俺はあの時、元帥からの直命で助け出そうとした…つまり、元帥は元から両方処理するつもりだったのか…!」


大淀「提督、お気持ちはわかりますがもう一つ報告が…」


提督「…聞こう」


大淀「はい、この写真の方に見覚えは?」スッ


提督「これはサ…あきつ丸と、ノ、ノイマン!?」


大淀「ええ、車内で確認を取りました、ノイマンさん張本人との事です」


提督「じゃああの時死んだのはハウンドだけということか…」


大淀「そうなりますね、ですが本題はここからです」


提督「ノイマンより重要な事なんてあるのか?」


大淀「ええ、ありますよ」スッ


提督「…………………………え?」


大淀「海軍本部に、貴方がいましたよ、提督」


提督「まてまて、俺は今日ここにいたんだぞ?」


大淀「やはりそうですか、彼はそもそも陸軍でしたから、今更陸軍の制服を着る理由はないのでおかしいとは思ってました」


提督「それにこの銃…一体何者何だ…」


大淀「…とりあえずこのお話は後日しましょう、今日の業務は終わりましたか?」


提督「ああ勿論…終わってない☆」


菊月「では説教しようか…」ゴゴゴゴゴゴゴ


提督「アイエ!?菊月サンナンデ!?」


この後菊月にたっぷりしごかれた


―――――――――――――――――――――

次の日

提督「緊急事態だ!第一艦隊は会議室に集まれ!」


ダダダダダダダダ


菊月「何事だ!?」


提督「タンカーが襲われた!しかも近海だ!詳しくはブリーフィングで話す」


菊月「わかった、行こう」


―――――――――――――――――――――――

提督「では、緊急ブリーフィングを始める。今回の目標は、タンカー襲撃の報復がメインだ、敵勢力の大きさはわからない、各自、気を抜かないようにすること、それと全員生還すること。現在タンカーの通信はここから来ている、俺たちにとって燃料は生命線だ、これを奪取される訳にはいかない、防衛に徹しろ、ここで、今回の第1艦隊12隻を2分隊に分ける、まずは第1強襲艦隊旗艦、軽巡洋艦『神通』」


神通「はい!」


提督「随伴艦として、『島風』、『綾波』、『朝潮』、『曙』、『菊月』」


島風「おうっ!」


綾波「今度こそできます!」


朝潮「提督に鍛えさせてもらった成果を見せる時です!」


曙「ふん…」


提督「曙、行けるか?」


曙「馬鹿にしないで頂戴、私はもう平気よ」


提督「期待してるぞ」


曙「ふん!」


菊月「すまないが、今回は外してもらう」


提督「なんでまた、具合でも悪いのか?」


菊月「忘れてないか?私は存在自体秘匿なんだ、そんなに易々と戦場に行く訳にはいかない、だから私はここに残って防衛に徹する、残念だがこれは『私の司令官』からの命令だ、例外はない」


提督「あのクソ親父、俺には説明なしかよ…」


菊月「その件はすまない、本当は私から説明しなければいけなかったんだが、君は謎が多すぎる、だから敢えて黙っていたんだ」


提督「まあ、無理もないな、じゃあ空いた枠は俺が入る」


菊月「正気か?実戦経験は無いのに行けるとは正直思わないが」


提督「それでもやらなきゃ、練度の関係上駆逐艦はこれ以上編成できない、ならフレキシブルに動ける俺が入るしか無い、そういうこと」


菊月「…死ぬようなことがあったら許さないからな」


提督「ああ、だいぶ脱線したが、第1遊撃部隊旗艦、『武蔵』」


武蔵「私か、いい選択だ」


提督「随伴として『金剛』、『比叡』、『榛名』、『霧島』、そして『青葉』!」


青葉「なんで天井にいるのにわかるんですかぁ!」


提督「諦めて降りてこい、お前は割と重要な役目があるからな」


青葉「初実戦なんですけど重要ポジなんて…青葉失禁しそうです…」


提督「やめろそこでしたらみんなにかかる」


提督「金剛姉妹は呼び戻して正解だったな、これでなんとかなるといいが…」


金剛「hey!私達をあまりなめないほうがいいネー!シスターズがいれば戦力は1000倍以上になるネー!」


比叡「気合い!入れて!頑張ります!」


榛名「はい!榛名は大丈夫です!」


霧島「私の計算によると負ける確率は0に近いです、気を抜かなければ絶対に勝てるでしょう」


提督「各員、出撃準備だ!!」


「「「「「はい!!」」」」」


ーーーーーーーーーー

提督「この近くの筈だ、警戒しろ…」スイ-


神通「了解です、各艦、警戒陣に」


スイスイ-


提督「慣れたもんだな、実践は割と少ないのに」


神通「ええ、陣形や弾種、船速に至るまで一から教えた甲斐がありました」


提督「流石華の二水戦」


神通「そんな、私はまだまだですよ…偵察機から連絡!『我、索敵成功セリ、帰還スル』敵が近いです!単縦陣を!」


スイスイ-


神通「敵に空母もいるそうです、提督は対空警戒を」


提督「了解」


神通「敵機見ゆ!対空砲火!」ズガガガ


提督「なんだこの数!?目視だけで100はあるぞ!?」ズガガガガガ


曙「チッ、落ちなさいよ!」ズガン


神通「まずいです、このままでは敵に集中砲火されてしまいます!」


提督「……三色装填、発射!!」ドゴォン


曙「あんた、なんて隠し球もってるのよ…」


提督「軸に1発ずつ、計4発しかないから奥の手中の奥の手だがな!」


神通「!!…なんですって!?」


提督「何事だ!?」


神通「敵に戦艦が増援に入ったそうです!これでは遊撃隊まで持ちません!」


提督「チッどうする……」


綾波「て、敵艦見ゆー!」


提督「なに!?」


朝潮「あーー」


提督「朝潮!逃げろー!!」


ズガァァン


??「ふーよく寝た」


提督「…でたな遅刻魔」


北上「いやーごめんねーお陰で快調快調、さて、どれくらい持たせればいいの?」


提督「…あと30分だ、いけるな?」


北上「ふっふっふーこの北上様に不可能なんてないぞー、それに、この子も一緒だしね」


提督「…川内」


川内「……………」


提督「…やれるな?」


川内「……………」コクリ


提督「神通!俺はお前の指揮下から抜ける、代わりに奇襲の準備を!」


神通「正気ですか!?…わかりました、神通、行きます!」スイ-


提督「さて、具体的にはどうするんだ?」


北上「んー、じゃあ提督は対空、川内が懐でゼロ距離砲火、私が囮でいいんじゃない?」


提督「なんだその無茶苦茶な戦術は…だが、理にかなってる、それで行こう」


川内「……………」ジャキ


提督「よし、単縦陣で突っ込むぞ!」


ーーーーーーーーーー

北上「あらよっと」ヒョイ


提督「オラオラオらぁ!」ズガガガガガガガガガ


川内「……すー…はー…」


提督「川内、始めろ」


川内「…!」ジャキ


バァン


北上「きたきた、川内の十八番芸、『黒煙乱舞』!」


提督「黒い煙幕を焚いて擬似的に夜を創り出す、そして川内にとって夜は唯一にして絶対勝利の戦場、だからこそできる一騎当千の戦術だ」


北上「解説乙、私達は周りを警戒するよ!」


提督「あいよー」


ーーーーーーーーーーーーーーー

私にとって太陽は眩しすぎる

ずっと暗い中にいた、ずっと犯され続けた

私に残されたのは引き金を引く能力と、暗闇だけ

でも私にはたったひとつの光がある

月だ

私を照らすのは、照らしていいのは月だけ

そしてあの提督もまた…裏で輝く月だと信じて

私は敵を討つ

ギャ-ギャ-

ぎゃーぎゃーうるさいなぁ

人が暗闇で思い出に浸ってただけじゃ無いか

まったく……邪魔だよ

「死んじゃえ」

バァン

バァンバァンバァンバァン

ーーーーーーーーーーーーー

提督「やべぇな、残弾考えずに撃ってやがる…」

北上「とめなくていーのー?」


提督「今のところはね、ただ長引くようなら連れ出す」


北上「はいよー」


アッハハハハハハハハハハ


北上「…あれ大丈夫?」


提督「今日は飛ばしてるなー、1分経ったら俺が保護する」


北上「わかった、こっちは片付いたから哨戒しつつ奇襲のタイミングを伺ってる」


提督「ああ」


北上「(本気モード…)」


ーーーーーーーーーーーー

川内「あっははははは!いい!いい!」


川内?「あっははははは!ハハハハハハハハ!」


「夜明けだ馬鹿者」


ドガッ


川内「あはは…は……」ドサッ


提督「まったく……肉片一つ残さないとは……」


提督「(憎しみ、苦しみ、悲しみ、怒り、そんなものが詰まった戦場だなここは)」


提督「これが川内の…いやまて、なら何故肉片一つ残らない…?」


提督「(憎しみも怒りも形や明確な向きがあるはず…それを無視してるどころかなにもない、虚無…まるで相殺したかのような…)」


提督「考えるのはあとだ、今は戦線に戻ろう」


ーーーーーーーーーーーー


北上『こちら北上!タンカーを保護!遊撃部隊は護衛にあたって!』


武蔵『了解した』


武蔵「さあ、私たちの出番だ!なんとしても退けるぞ!」


オオーー!!


神通「姉様…」


提督「大丈夫、眠ってるだけだ、これより強襲艦隊は帰投するぞ!最大船速!」


??『緊急事ガガ!ちんガガにガガッガガッピ-い!」


提督「は?『鎮守府、通信状況が悪い、もう一度頼む』」


??『ですから!あ!ガガづガガさん!だめ!---------』


提督「???急ごう、鎮守府で何かあったらしい」


神通「はい、姉は私が持ちますので、提督は対空警戒を」


提督「了解」


提督「(妙だ…先程の攻防といい、通信回線の異常…何が起こっている……?)」


提督「………………まさか………!?」


神通「…?提督?」


提督「…すまない、鎮守府に先行する、お前達も出来る限り速くきてくれ!」


神通「なぜー」


提督「これは陽動だ!タンカーを襲うのが目的ではなかったんだ!!」


神通たち「!?」


提督「エンジンスタート……ブースト!!」


キィィィィィィィィン

ズバァァァァァァァン


神通「あの速度で…現在は危険な状況と判断しました!各艦!全速前進!目標、鎮守府!」


ーーーーーーーーーーーーーーー

キィィィィィィン


提督「間に合え…!間に合ってくれ!!」


キィィィィィィバチッバチバチッ


提督「クソッ!もう少しもってくれぇ!はっ!見えた!!」


提督「ーーーーこれは……え………??」


提督「きく……づき…??」


ーーーーーーーーーーーー

少し前

あきつ丸「対空砲火!緩めるなぁ!!」ズガガ


ウ---ウ---ウ---


大淀「提督!応答してください!提督!…だめ、繋がらない…!」


菊月「ほう……レ級、か…ここを襲ったことを後悔しろ!」ジャキ


レ級「……ヒヒッ」ニヤッ


ドゴォォォン

ドゴォォォン


菊月「チッ!結構やるな!(こいつはエリート級じゃないのに何故こんなに強いんだ!?)」


レ級「ナゼ?ト言イタソウダナ、ソレハ他ノ艦娘ヲ喰ラッタカラダヨ!アハハハ!」


菊月「んな!?」


菊月「(こいつ一人で我ら戦略兵器を優に超えている!これはまずい…私ではどうもできない…)」


曙「ボサッとするな!!」バァン


菊月「曙!?ダメだ!来るな!!」


レ級「イタダキ」ニタァ


ズガァァァァン


ーーーーーーーーーーーー

提督「き……菊月ぃ!!」


提督「おい!菊姉!返事しろ!返事してくれ!」


菊月「……ばか……うる、さいぞ……」


提督「菊姉!今手当てするからーーーー」ガシッ


菊月「ダメ……あいつは『私達』を超えている……だ、から……みんなを……守れ……!」


提督「……わかった、やるよ…俺はみんなを守る!だからまだ寝るな!な!?」


菊月「まったく……世話の焼ける息子だな……一度も母とは……呼んでくれなかった……か」


提督「何度でも呼んでやる!母さん、あんたは俺の…俺の…!」


菊月「………………」


提督「…あ…ああ………」


ああああああああぁぁぁぁぁぁあ!


曙「そんな……」


提督「ぁぁぁぁ……」


レ級「マア、手応エハアッタヨ、ダカラトイッテ生キテル価値無イクライ雑魚ダッタケドナ」


提督「………」


提督「…死暮ぇぇぇぇぇぇ!!!!」


死暮『待ちわびたぞ下郎、さあ怒りのままに我を抜け、絶望のままに我を振るえ、そして哀しみのままに敵を切れ』


レ級「ソノ刀、面白ソウ!次ハ君遊ンデクレルノカイ?」


提督?「殺す!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺殺殺殺殺殺!!!」


提督が踏み出す、居合斬りだ、これを難なくレ級が避けーーーー


レ級「カハッ」ズンッ


られない、常識を逸脱した速さ、もはや人間を超えていた

死暮刀には刃が無い、これは死暮の妖刀としての特性、つまり概念から外れた速さで切れるからこそ、刃があるより刀そのものの耐久が高い方がいいことから刃がつかなかった

しかしこの絶対に切る刀でも切れない、レ級は化け物になっていた

それでも押されているのは


レ級だった


レ級「グッ!コノクソヤロウガ!!」


砲撃を全てかわし、魚雷の信管を切り取り、爆撃の雨をいなしていく

しかし提督の方にデメリットが無いわけがない

その速度に耐えうるのは一般人なら3秒、艦娘でも10秒程度、現在提督の活動時間は20秒を超えている

つまり


提督「……ガハッ」ドサッ


レ級「ハ…ハハ、残念ダッタナ!死ネ!ッテ、エ?」


レ級「ワ、私ノ尻尾ガァァァァ!!」


レ級「チィ!!コウナッタラ魚雷デ!…ナニ!?」


曙「クソ提督は頂いたわよ!やっちゃいなさい!」


???「砲撃開始!!!」


ズガガガガガァァァァァァァン


あきつ丸「………チッ、逃したであります」ブ-ン


武蔵「我らの弾幕を避け切ったか……」


ーーーーーーーーーーーーーーーー

曙「クソ提督!起きなさい!起きなさいってばぁ!!」


北上「どいてどいてー、心拍あり、呼吸正常…気絶してるだけだね、明石さん輸血用意しといて、後は私が運んどく」


曙「でもーー」


北上「流石にあんたのせいで菊月が沈んだと分かったら提督は正気じゃいられなくなるよ、今だけ距離を置いて」ギロッ


曙「……はい……」ギリリ


ーーーーーーーーーーーーーーーー

提督「ここは……」


死暮「ここはお前の心そのものだ」


提督「……こうして会うのは初めてだな、死暮、結衣」


結衣「ええそうね!記念におっぱいもんでく?」


提督「?すまないがそこに需要を感じない、遠慮しておく」


結衣「うわっ、無知なだけなのかわざとなのかわからな…」


死暮「話を戻すぞ、貴様は我々を扱い切る技量は無いと判断した、よって契約は破棄させてもらう」


提督「やはりそうか…」


死暮「しかし我は寛大だ、貴様が持っている大太刀にあの菊月とやらの魂を注ぎ込んだ」


提督「!?」


死暮「あれは器としてはいい太刀だ、お陰であっさりと妖刀が出来上がったわ」


提督「じゃあ今、菊月はあの刀に…!」


死暮「ああ、しかし取り出す事はもうできんだろうな、肉体に移そうとか考えるのはやめておけ」


提督「そんな……」


結衣「はいはーい☆私も契約破棄するんで一言☆刀の名前は勝手に『菊一文字』と名付けました〜☆」


提督「…つまり、手元に残る妖刀は、菊月、もとい『菊一文字』一振りという事でいいんだな?」


死暮「そういう事だ、我々は持ち主を探す、精々生き恥を晒して這い蹲るがよい」


ハハハハハハハハ………


後書き

菊月の死、妖刀達の別離、そして悲しみを背負う艦娘達と提督
彼らに救いはあるのか
それともーーー


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