2019-05-11 23:22:48 更新

概要

わがままでツンなビスマルクと仕事したり遊んだり。平穏な一日を満喫する提督であった。


【ヒトサンマルマル】


――執務室――



ビスマルク「午後五時。はぁ~、今日も疲れたぁ。さあ、一段落したら今日もおしまいにしましょう?」


提督「ああ、もうそんな時間か……疲れたー」


ビスマルク「頑張りなさい。もうひと息よ」


提督「へーい」


カキカキ


提督「ふぅ……ま、こんなもんかな」


ビスマルク「これで報告書は全部ね。お疲れ様」


提督「真面目に仕事するのは随分久しぶりな気がする」


ビスマルク「あなたね……これでよく鎮守府が回ってたわね」


提督「必要最低限なことに絞ってたから。他のはどうとでもなるし」


ビスマルク「いい加減ね……」


提督「さて、夕食まで時間があるな。何して遊ぶ?」


ビスマルク「他にやることないのかしら……」


提督「これ以上働いたら死んじゃうよ」


ビスマルク「半日も働いてないじゃない! 情けないわね!」


提督「ベイブレードにする? それともスーパーヨーヨー? ビーダマンやミニ四駆でもいいけど」


ビスマルク「あなたは本当にここでなにをしているの? おもちゃ屋でも開く気?」


提督「引き出しにメンコも入ってるよ。ソフトグライダーでも飛ばす?」


ビスマルク「駄菓子屋かなにかなの? 前に大和に連れて行ってもらった時に見たわよそれ」


提督「しょうがないな~。とっておきの電動ガン出してあげるよ」ゴトッ


ビスマルク「なんで急にHK416もってくるのよ。それひとつで今までの全部買えるじゃない。どれだけおもちゃを買い込んでるのよ」


提督「おもちゃで遊ぶの楽しいじゃん? ビス子もどう?」


ビスマルク「PSG-1はないのかしら?」


提督「部屋に置いてある」


ビスマルク「早くいきましょう!」


提督「いいセンスだ」



【ヒトハチマルマル】


――鎮守府・廊下――


ビスマルク「やはりドイツの銃は最高ね! デザインといい機能性といい。最高だわ!」


提督「それは認めるけど、日本の銃も悪くないと思うの」


ビスマルク「日本の銃も電動ガンで持ってたのね。あなたなら本物も手に入れられるでしょうに」


提督「僕一応海軍だし。陸の人たちのを持ってくるのはちょっと抵抗が……」


ビスマルク「あきつ丸にでも頼めばいいじゃない」


提督「そこまでするなら電動ガンでいいかなって」


ビスマルク「そう。なんだか面倒な話ね」


提督「色々あるんです。派閥とか縄張り争いとか」


ビスマルク「まぁいいわ。たまにはこういう催しも悪くないわ」


提督「嬉々としてぶっ放してたもんね……。的がハチの巣だったよ……」


ビスマルク「艤装に比べたら迫力もなにもないけれど、好きなだけ撃てるっていうのはいいわ」


提督「まぁ、BB弾なんて砲弾に比べたら微々たるものですもんね……値段も威力も」


ビスマルク「これだけ銃があるんだし、みんなでサバイバルゲームでもしたらいいじゃない。きっと盛り上がるわよ」


提督「いつも実戦してるから別にいいかなって思ってたんだけど、楽しかった?」


ビスマルク「これはこれで面白かったわよ?」


提督「そうか……。今度サバゲ―大会でも開くか」


ビスマルク「大鳳やサラトガなんて強そうよね」


提督「あいつらいつも艦載機出すとき銃みたいのぶっ放してんじゃん。たぶんサバゲ中BB弾じゃなくて艦載機飛んでくるぞ」


ビスマルク「そうなったら私の対空機銃で叩き落してあげるわ」


提督「それもうただの演習じゃん。いつもと変わらないじゃん」


ビスマルク「加減が難しいわね」


提督「ワンチャン僕みんなとサバゲしたら死ぬぞこれ」


ビスマルク「大丈夫よ。頑張って加減するわ」


提督「不安しかねぇよ」


ビスマルク「午後六時。そろそろ夕食ね。提督、どんなメニューをお持ち頂けるの?」


提督「お前三食全部僕にねだりやがったな」


ビスマルク「別にいいでしょ。私あなたと一緒の時はあなたの手料理しか食べないって決めたから」


提督「なんだわがままかこら可愛いなもう」ギュウウ


ビスマルク「ちょっ! またそうやってすぐ抱きつく!」


提督「何が食べたいの? できる限り頑張るよ」サワサワ


ビスマルク「変なところ触らないの! また誰かに見られたらどうするのよ!」


提督「いいじゃんいいじゃん」


ビスマルク「せめて部屋に戻ってからにして……」


提督「恥ずかしがってるの可愛い!!」スリスリ


ビスマルク「ああ、もう! 早く部屋に戻るわよ」ガシッ


提督「あ、ちょ、ま、引っ張らないで~」ズルズル


ズルズル


――――――


――――


プリンツ「ビスマルク姉さま……楽しそう……」



【フタフタマルマル】


――提督の私室――


ビスマルク「提督、お風呂から上がったわよ」


提督「ほーい。はいジュース」


ビスマルク「あら、気が利くわね。Danke」


提督「こっちおいで。髪整えるから」


ビスマルク「悪いわね。お願いしようかしら」


提督「任せて」


提督「ビス子の金髪綺麗だよねー。ドライヤーかけた後だと砂金みたいにサラサラして綺麗」


ビスマルク「どう? 凄いでしょ? いいのよもっと褒めても」


提督「絹みたいにしなやかで気持ちいい。ずっと触ってたい」


ビスマルク「あまり乱暴にしないでね?」


提督「もちろん。割れ物を扱うように丁寧にするよ」サワサワ


ビスマルク「1日の終わりにこうしてゆったり過ごすのも悪くないわね」


提督「ああ。心が安らぐよ」


ビスマルク「仕事の疲れを忘れるわ」


提督「リラックスしてもらえたなら嬉しいよ」


提督「しかしおかしいな……なんで僕は今日真面目に仕事したんだ……」


ビスマルク「……あなた提督よね?」


提督「仕事をサボるのが僕のモットーだから」


ビスマルク「やめたらこの仕事?」


提督「君と一緒にいられなくなっちゃうじゃん」


ビスマルク「…………」


提督「なんで黙るんだよ」


ビスマルク「いえ……。そうね。あなたがいなくなるのは……困るわ」


提督「だろ?」


ビスマルク「ならちゃんと仕事してちょうだい。いつもサボられては困るんだから」


提督「へいへい……」


ビスマルク「……」


ビスマルク「ねぇ……提督」


提督「ん?」


ビスマルク「あなたはこの戦争が終わったら、どうするの?」


提督「唐突だねぇ」


ビスマルク「考えてはいるんでしょ?」


提督「そうだなぁ……」


提督「ここでのんびりしてようかな」


ビスマルク「え……?」


提督「みんなと過ごしたこの場所で、平和になった海でも眺めながら……そうだなぁ……本でも書こうかな。みんなとの思い出を綴った本を」


ビスマルク「ここに残るの?」


提督「僕は提督だから。きっと戦後もこの鎮守府の運営を命じられるはずだ。普通の軍港に戻ったここを」


提督「まぁどうせ暇だろうから、のんびりしてられる」


ビスマルク「そう……」


提督「君たち艦娘は普通の女の子に戻るだろうね。そしたら争いのない平和な人生を歩める」


ビスマルク「…………」


ビスマルク「私たちは……私は………………あなたと…………」


提督「ダメだよ」


ビスマルク「!?」


提督「君たちは戦争が終わったら、普通の女の子に戻るんだ」


ビスマルク「でも!」


提督「君たちがこれ以上危険な場所に身を置く必要はない」


ビスマルク「私は…………戦いが終わったら要らないの?」


提督「平和な世界に兵器は必要ない」


ビスマルク「ッ!!」


提督「武器を握ることも、武器そのものも、必要ないんだ」


ビスマルク「そう……そうね。戦いがないのなら、私たちは要らないわよね」


提督「ああ。艦娘は必要なくなる」


提督「だから、艦娘としてではなく、一人の女の子として僕のところへ来て欲しい」


ビスマルク「え……?」


提督「戦うことも、艦娘ということも忘れて。ただ平穏な世界で生きる女性として、僕のところへ来てくれないかな?」


提督「戦艦ビスマルクじゃなくて、女の子のビス子として」


ビスマルク「…………」


ビスマルク「なによ」


ビスマルク「あなたは艦娘じゃなくて女としての私が欲しいって言うの?」


提督「そうだ。君が欲しい」


ビスマルク「そう……」


提督「君が必要なんだ。ビスマルク」


ビスマルク「……」すぅ


ビスマルク「なら仕方ないわね! そこまで言うならあなたと一緒にいてあげてもいいわよ! 感謝しなさい!」


提督「ありがとう」ダキッ


ビスマルク「キャ!!」///


提督「ずっと一緒にいようね」


ビスマルク「ちょっと! いくらなんでも気が早いんじゃない!?」


提督「今言っておかないと。後から言ったんじゃ遅いかもしれないだろ」


提督「愛してます。ビスマルク」


ビスマルク「そうやって…………どうせは他の子にも言ってるんでしょ」


提督「誰一人欠けることなく、僕はみんなを愛してる」


ビスマルク「浮気者」


提督「それでもいい。みんなを愛していられるのなら」


ビスマルク「誰かに後ろから刺されるんじゃない?」


提督「そうかもね。僕の結末はハーレムを作るか、誰かに刺されるか。ふたつにひとつだ」


提督「でも……僕は君たちになら何をされても構わないさ。拷問されても殺されても。それくらい愛してる」


ビスマルク「今、私があなたを撃っても?」


提督「いいよ」


ビスマルク「呆れた……」


提督「好きなんだもん。君たちが」


ビスマルク「私も」


ビスマルク「あなたになら、なにをされてもいいのよ?」


ビスマルク「覚悟はできてるわ」


提督「じゃあ、まだみんなにしてないことしてあげようか」


ビスマルク「え?」


提督「目を閉じて」


ビスマルク「……」


提督「いくよ」


ビスマルク「んっ……ん……」


チュ


提督「……」


提督「どうだった?」


ビスマルク「Dankeschön。最高だわ」


提督「続きは戦争が終わったらね。みんなとの約束だから」


ビスマルク「仕方ないわね。今はこれで満足してあげる。でも、次は期待してるわよ?」


提督「そうだね。次は意識が飛んじゃうくらい愛してあげる」


ビスマルク「楽しみにしているわ」


提督「じゃ、もう寝ようか。夜更かしはよくない」


ビスマルク「そうね。寝不足はお肌に悪いわ」


ビスマルク「となり、失礼するわね」


提督「どうぞ」


ゴソゴソ


ビスマルク「暖かいわね」


提督「心地いいだろ」


ビスマルク「そうね。落ち着くわ」ダキッ


提督「おっ」


ビスマルク「提督」


提督「ん?」


ビスマルク「ごめんなさいね。今日は何度かキツくあたって」


ビスマルク「久しぶりの秘書艦で、あなたと一緒にいるのが嬉しくて、恥ずかしかったのよ」


ビスマルク「これからも、キツくあたっちゃうことがあるかもしれないわ。でも、その……嫌いにならないで欲しいの」


ビスマルク「私はあなたのこと、心からーー」


提督「……」ぎゅう


ビスマルク「あ……」


提督「気にすることない」


提督「そんなことで嫌いにならなよ。ちゃんと伝わってるから、安心して」


ビスマルク「うん」


提督「それに」


提督「わがままな女の子に振り回されるのも嫌いじゃない」


ビスマルク「もう。いじわる」


提督「ふふ。君の好きなようにして。僕はそれに応える」


ビスマルク「そう……。ほっとしたわ」


提督「君の全てが好きだよ」


ビスマルク「あなたの優しいところ、大好き」


提督「ゆっくりおやすみ。ビスマルク」


ビスマルク「Gute Nacht。提督」


































ーーチリリリン


ーーチリリリン


提督「……」スッ


ビスマルク「てぃ……とくぅ……」スヤスヤ


提督「……」ナデナデ


提督「ゆっくり…………おやすみ」


ーーチリリリン


ガチャ


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