2019-05-15 00:04:08 更新

概要

ある日の鎮守府。着任したばかりの提督とそんな新米に不安を覚える加賀。
ふたりの出会いを描くシリーズ第18話!


【ヒトヨンマルマル】


――ある日の鎮守府――


提督「えーっとこれがこうで……あれ、これがこうなのかなぁ? うーん、あー」


吹雪「司令官! 艦隊が帰投しました!」


提督「あ、おつかれ?。どうだった? 怪我とかしてない?」


吹雪「はい! 全艦無事に任務を完了しました!」


提督「それは良かった」ふぅ


提督「ご苦労様。みんなにはゆっくり休むように言っといて」


吹雪「了解です! そういえば司令官は何をなさってるんですか?」


提督「んー? 攻略wikiで建造レシピ見てるの」


吹雪「うぃき……?」


提督「先輩の提督方が集めた情報提供サイトだよ。選りすぐりの精鋭達が集めたデータを僕みたいな新米提督に教えてくれるんだ。各海域の戦況、艦娘の特性や運用方法、敵艦隊の情報など。勉強になるよ」


吹雪「へー、そんなものがあるんですね」


吹雪「それで、何を悩んでるんです?」


提督「いやね。僕がここに来て数日経ったじゃん?」


吹雪「はい。司令官は立派に指揮をなさってると思います!」


提督「ありがとねー。まぁなんとか仕事の要領は掴んできたけどさ、やっぱり戦力の増強は必要不可欠じゃん?」


吹雪「そうですね……現状艦隊は私も含めて駆逐艦が3人。これでは今後の海域は厳しそうです」


提督「それなんだよ……。なんか強力な艦が欲しいだけど、資材も有限なわけじゃん? だから建造の方向性を考えてたんだけど……」


提督「戦艦と空母、どちらを優先すべきかなぁって」


吹雪「戦艦は火力と装甲が高いですし、空母は艦載機による先制攻撃が強力です」


提督「どちらも利点は高いし難しいなぁ」


提督「ブッキーはどう思う?」


吹雪「私ですか!? そ、そうですねぇ……」


吹雪「うーん……」


吹雪「どちらとも言えないです……」アハハ


提督「だよねー」


提督「まぁ僕の艦隊なんだし僕が決めるか……」


吹雪「工廠の準備しておきましょうか?」


提督「ああ、頼むよ」


吹雪「お任せください!」スタスタ


提督「うーん……」


提督(現状駆逐艦が3人……火力制圧力共に不足している。ていうか全てにおいて不足してる。艦隊戦での撃ち合いで敵を撃ち漏らす可能性が大きい。夜戦にもつれ込んでなんとか仕留められるか……)


提督(でも夜戦になるとこっちも大破する危険が……)


提督「………あー」


提督「決めた」



――工廠――



吹雪「提督! 建造の準備できてます!」


提督「ありがとねー」


吹雪「それで、どのレシピで建造するんですか?」


提督「空母を狙う」


吹雪「空母ですか?」


提督「ああ。現状駆逐艦だけだと火力が足りない。足りないが夜戦になれば君達は戦艦にも引けを取らない」


吹雪「そ、そうですか?」えへへ


提督「だから先制攻撃できる空母を優先する。そうすれば手数も増えるしこっちの被弾率も下がる」


吹雪「でも、空母は夜戦に参加できませんよ?」


提督「そこはまぁ……。艦隊最後尾に配すれば順番来る前に終わるでしょ」


吹雪「そうですか。それでは空母レシピで建造しますね」


提督「よろしく。高速建造材使っていいから」


吹雪「了解です!」


吹雪「妖精さん、よろしくお願いします!」


妖精さん「ラジャー」('◇')ゞ


提督「さーて、狙っていくか!」


提督「1回目!」


ピローン!


如月「如月と申します。おそばにおいてくださいね」


提督「お、よろしくねー。まだまだ小さい鎮守府だからたくさん頼ると思う。期待してるよ」


如月「うふふ。よろしくお願いします」


提督「2回目いくぜ!」


ピローン!


雷「雷よ! かみなりじゃないわ! そこのとこもよろしく頼むわねっ!」


提督「元気いいねー。いかずちちゃんね。よろしく」


雷「はーい! いっぱい私に頼っていいのよ!」


提督「そんじゃま3回目行きますか!」


ピローン!


初雪「初雪……です……よろしく」


提督「よろしくねー。吹雪の妹かな?」


吹雪「あ、初雪ちゃんだ! わーい!」ダキッ


初雪「吹雪ちゃん……よろしく」


提督「姉妹が揃ってよかったね。何かと忙しいけどよろしく」


提督「しかし……なかなか出ないな」


吹雪「そうですね……意外と難しいです」


妖精さん「……」(´・ω・`)ショボーン


如月「司令官は誰をお探しなのかしら?」


提督「うちはまだまだ弱っちぃからさー。空母でも狙おうかと」


雷「強いわよね空母! 艦載機がいっぱい飛び出てかっこいいわ!」


初雪「戦う前に終わるから……好き……」


提督「しかしてなかなか難しい。今のでボーキとか1000ちょい逝ったしなぁ」


吹雪「これくらいにしておきますか?」


提督「いや、もう少し粘ってみる」


提督「頼んだ妖精さん! 4回目!」


妖精さん「マカセテ」(`・ω・´)ゞ


ピローン!


初霜「初春型四番艦、初霜です。皆さん、よろしくお願いします!」


提督「お、真面目な子が来た。よろしくねー。硬くならず気楽に過ごしてねー」


初霜「はい! お世話になります!」


提督「さて……」


提督「資源がヤバい」


吹雪「そろそろ限界ですね……」


吹雪「終わりにします?」


提督「いや、ラストアタックと行きますか」


提督「5回目じゃあ!」


ピローン!


加賀「航空母艦、加賀です。貴方が私の提督なの? それなりに期待はしているわ」


提督「……」


吹雪「……」


加賀「……?」


「「「「「「「キターーーーーー!!」」」」」」」


加賀「!?」ビクッ



【ヒトロクマルマル】


――食堂――



提督「はい! そんじゃまぁ、新しい仲間が増えたということで! 祝賀会を開きたいと思います!」


提督「みんなグラスは持ったか!!」


艦娘s「「「はーい!」」」


提督「はいそれじゃこの出会いを祝して!」


提督「カンパーイ!!」


艦娘s「「「カンパーイ!!」」」


ワイワイガヤガヤ


白雪「なんだかこうして賑やかだと、ホッとしますね」


潮「はい……でもこうして騒ぐのは……なんだかちょっと恥ずかしです……」


提督「何言ってるんだ。こうして仲間が増えたんだ。みんなとどんどん仲良くなって、楽しくいこうじゃないか」


白雪「そうですね。みんながいると心強いです」


提督「白雪は一応艦隊のお姉さんだからね。吹雪共々頑張ってね」


白雪「はい!」


潮「うぅ……上手くお話しする自信がないです……」


提督「まぁ潮は積極的にいくの苦手だもんなぁ。でもみんな頼れる仲間だ。自分のペースで仲良くなっていくといい。小さな艦隊だ。どうせすぐ仲良くなる」


潮「はい……頑張ります」


提督「さて……」スタスタ


加賀「……」


提督「改めてよろしくお願いします。加賀さん」


加賀「随分賑やかな艦隊ね」


提督「まだ結成されて日の浅い艦隊ですから。気楽な仕事ばかりですよ」


加賀「戦場での気の緩みは死に繋がるわ」


提督「手厳しいことで」


加賀「あなた、艦隊指揮の経験は?」


提督「一応海軍の実働部隊からの叩き上げで将校になりましたから……部隊を指揮したことは何度か。艦隊規模は演習でしか」


加賀「そう……。まぁせいぜい頑張る事ね。それなりに期待はしているわ」


提督「あははは。お任せくださいな」


加賀(皮肉もわからないのかしら)


提督「加賀さん」


加賀「なに?」


提督「僕も期待してます。一航戦の活躍に!」ニコッ


加賀「!」


加賀「そう……。期待に応えられるよう努力するわ」


加賀(なんなの……この人。能天気なのか。それとも皮肉なのか……)


加賀(よくわからないわね……)


提督「みんな食べてるか! 明日からは本格的に仕事するぞ! 今日はいっぱい食べて英気を養ってくれ!」


艦娘s「「「はーい!!」」」


加賀「変な人……」


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