2019-05-14 13:54:44 更新

2017年10月20日(金) 13:00


代々木ゼミナール凡矢理校 自習室


万里花 「あれーー?

この問題、イマイチ良く分かりませんわ〜〜。」


夜内 「ああ、そこはこの方程式を使うんだよ、

橘さん。」


万里花 「!なるほど!

この方程式を使ったら、後はスラスラ解けましたわ〜〜、

ありがとうございますわ、夜内(やうち)さん。」



万里花は、その日の午前中のゼミの講義を受けた後に、

昼食を食べて、午後から自習室で夜内(やうち)と2人で自習をしていた。



万里花 「それはそうと夜内(やうち)さん、

この前の学祭巡りの話は、覚えてらっしゃいますわよね。」


夜内 「ああ。

君と一緒に、君の高校の時の友達の大学祭を回るんだよね?

ちゃんと覚えてるよ。」


万里花 「フフッ、

しかし、あなたがこんな話に乗るなんて、

なんだか意外ですわね。」


夜内(やうち) 「え?なんで?」


万里花 「あなた、ゼミでの大学受験対策講座が終わった後でも、

毎日のように自習ばかりしてるし、

てっきり、勉強一本で遊びには余り興味の無い人かと思ってましたわ。」


夜内 「………別に、

俺だって、今までずっと勉強一本で生きて来たわけじゃないよ。

ただ、今俺が努力するべき目の前の事が受験勉強である。

ただ、それだけの事だよ。」


万里花 「あら、そうなんですの?」


夜内 「自分が何か叶えたい事や目標があるんなら、

自分に出来る限りの最大の努力をするのが当たり前。

そうじゃ無い?」


万里花 「………全くもって、その通りですわね。

あなたとは、大分気が合いそうですわ。」


夜内(やうち) 「そりゃどうも。」


万里花 (………そう言えば、私(わたくし)が楽様以外の男の人とこんなに話したのは、

多分夜内(やうち)さんが初めてですわね。

まあ………ただ、それだけの事なんですがね。)


第1巻 第208話 完


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