2017-12-15 14:30:06 更新

概要

著しいキャラ崩壊
というか別人レベルなので閲覧時は注意

ほんへへの導入と文章の練習と世界観の説明とか


ジャンキーなうーちゃんが書いてみたかった


前書き

ボロボロのアパートに響く生命の産声

しかしその産声を受けた女性は、赤ん坊をタオルにくるんで夜の道を駆け出す

向かう先
そこでも赤子の鳴き声が響きわたっている
それに共鳴するように女性の手元の赤ん坊も泣き出した

そっとドアを押し、かごに我が子を預ける
ブサーを押し、赤ん坊を一撫ですると、春の闇夜に一人の女性の姿が溶けていった


私の艤装が発見され、出撃の目処が立ったらしい

艦娘育成学校を出てから半年の話だった


義父と義母に別れを告げる

何の冗談なのか、引き取りに来た人間の前で涙を目に湛えていた


私はあんなにも傷ついたというのに



過去は過去にしよう

と言っても、ある程度元の記憶は残るらしい

まぁ、離れられるなら何でもいいか


「今までありがとうございました」

特に何も感慨もない社交辞令をし、迎えの車に乗り込む


上辺だけの涙を背に受けながら、ゴミ箱とも肥溜めとも思えた場所を後にした




考え事




私、もとい「駆逐艦 卯月」の艤装は旧型艦の割には入手難易度が高い

その為か、適正者も多くはないという


しかし、レアリティが高いから重宝されるのかというと、それはそれで話は違ってくる


他の同型艦に比べ砲撃火力が低く、若干艦載機や潜水艦に強い


何と言うか、微妙なのである


この事と旧式である事が相まって、「卯月」を戦闘に用いる提督は非常に少ない

大体の場合は遠征のお供と言った所だ


中破、大破した姿を見て満足し、そのまま艤装を解体する者も居る


私は、このようなかなり厳しい現実を聞かされて艦娘となる覚悟を決めた


とは言っても、今更帰る場所など無い


帰りたくもない


衣食住が揃っている場所に一時的にでも身を寄せられるのだ

それだけでも艦娘になる価値はある


解体されればそれはそれ、艦娘適正者保護施設に送られてまた養子生活


いい加減、自分に刃物を突き立てるかもしれない


死ねないだろうけど


どうでもいいか


そうだ、どうせこんな醜い性格を晒すのなら表だけでも別人になってみよう


すぐに解体とならない場合にこんな性格でいたんじゃ、士気に関わるから解体なんて言われかねない


卯月...卯月...うさぎ...


ぴょん?


「うーちゃんだぴょん♪」


馬鹿げている


だが、思ったより簡単に口に出せる


配属先の鎮守府に向かう車の中で、一人の道化師が生まれた


かも




うーちゃんって呼ばれてまっす♪



「よろしくっぴょん!」


通された応接室で仰々しく敬礼をする

若干間の抜けたような小さな女性が対応に当たってくれた

パーカーを着ていて誰か分からなかったが、現在の提督代理だという


「こんにちは」


「こんにちはっぴょん」


「漸く来たわね...!」


遅くなっちゃったんだ、ごめんなさい


「...お待たせしたようで申し訳ないです」


「貴女が謝る事ではないわ、大本営の艦娘手配の管理がガバガバなだけだよ」


そういうと彼女は、ぶつぶつと何がを呟きながら顔を下げてしまった


仕事をしなきゃ


「まずは艤装リンクですか?」


「うーん、お腹空いたからご飯にしていい?」


何を言っているのだろうか


「じゃあ私外で待って「何言ってるの?すぐ出来るから一緒に食べよ?」


...そうなるか


「...いいぴょん?」


「なぁに妙な事言ってるのさ。そこで座って待っててねー」


そう言って、彼女は応接室を後にする

あぁ、人と一緒に手作りのご飯を食べるなんていつぶりだろうか


改めて、自分の置かれていた環境の異常さを実感する


少しして、彼女は旗の刺さったオムライスを運んできた


「趣味悪いぴょん」


「こっちの方が見栄えがいいでしょ?」


そういう話ではないのだが...


「お腹空いてるでしょ、食べて食べて」


ここに来るまでそれなりの時間車に揺られていたため、到着の時に空腹を自覚したのは内緒


「頂きますぴょん!」


薄生地の卵を上からスプーンで割り、中に覗くチキンライスと卵を頬張る


暖かい


遥か昔に忘れたような暖かな感覚


再び一口、また一口


飲み込む度に満たされる


「...おいしい?」


彼女が困り顔でこちらを見ている


無言で頷く


「何があったかはわからないけどさ、話す気になったら話してよ」


知らぬ間に頬を伝う一筋の涙


「少しはすっきりするかもしれないから、さ」


頷く


食べる、満たされる、溢れる


食べる、満たされる、溢れる



気が付くと彼女も食べ終わったようで


「お粗末さまでした」


「ごちそうさま...でした」


呆然としている私に彼女が一言


「洗い物終わったら艤装リンクに行こう。まだまだやる事は沢山あるぞーっと」


そうだ

ぼけっとしている暇はない


しっかりとしていかないと追い出されかねない


「了解...ぴょん♪」



「あの...あ、ありがとぴょん!」


「どーいたしまして」


まぁ洗い物の僅かな時間位は、この感覚の余韻に浸ってもバチは当たらないだろう



着任




お昼ご飯の洗い物を終えた後、紅茶を飲みながら一服


しかし私は、その時むず痒いような焦燥感に駆られていた


すぐに解体はない


オムライスをご馳走してくれた



自分に対してプラスに接してくれたなら、それに見合った対価が必要だろう


その事を考えると、居てもたっても居られなくなるのだ


対して向こうは、非常にのんびりしている

対価を要求しなくても良いのか


「そろそろ時間じゃないぴょん?」


「ん~、面倒だからリンク終わって軽い書類書いてもらったら自由でいいよー」


なんという気分屋


「明日の稼働試験に備えて体を休めときな」


「了解ぴょん...」


「ここの子達と顔合わせするのも良いんじゃないかな、曲者揃いだけど皆根は悪くないから」


...



艦娘リンク施設


と言っても、数本のケーブルが壁の穴から伸びただけのコンクリート打ちっぱなしの部屋


そこには既に、「卯月」の物と思われる艤装がケーブルに繋がれた状態で鎮座していた


その艤装と繋がっていると思われるケーブルの先には何かの端子が1つあり、この端子を艦娘適合者の首の後ろのコネクタに差し込む事で、「波」の同調が開始される




艦娘になる上で重要なもの


「波」とは、艦娘適正者に現れる特殊な電磁波のようなものだ


これは深海棲艦にも見られる物で、現代のレーダー、赤外線誘導、熱誘導などを無効化する作用がある

初期の深海棲艦の湾岸侵攻時に、現代兵器が深海棲艦に対して通用しない原因を調査する中で発見され、現在の艦娘の理論に応用されるに至った


この艤装の「波」と艦娘適合者の「波」を同調させることで、鋼の艤装を纏って海を翔ける「艦娘」が誕生する


しかし機械と人間、始めのうちは「波」に若干のズレがある

戦っている中で「波」のズレが少なくなって行き、最終的にズレは消滅する

ズレは艤装の反応速度などに関係、艦娘本人の経験と艤装のズレなどの艦娘の能力を総合的に判断し、数値化したものを「練度」や「レベル」などと呼称する…


私はもちろん実戦経験が無いので1からのスタートだ


そして更に重要な事として、艦の記憶に流されない精神を持つ事


これが一番重要らしい


学校で学んだ事を思い返し、過去の自分を捨て去る覚悟を新たにする


「いつでもどうぞ」


彼女が優しく囁く


ケーブルの端子部分を持ち、首の後ろに持ってゆく


カチッ


しっかりとはまる音


その刹那、誰のどんな記憶ともつかない映像が脳内を流れてゆく


瞬間的な記憶の奔流

その対処に使う精神力は尋常なものではない


その膨大な情報量に意識を持って行かれそうになりながら、何とか意識を保ったままリンクが進行する


頭の奥がチリチリと痛む


具体的な変質は感じないが、何か外見に変化が起こったのだろう


ふっと体が軽くなる


体の同期が完了したか


しかしながら、映像の激流は止まらない


人 波 甲板 主砲 魚雷


人と記憶と


戦いの結末と...



映像の嵐が終わる

同時に体の軽さは消え、今度は倦怠感と頭の割れるような痛みが襲って来た


「終わった...よ...」


まさか艤装リンクがこれ程までにキツいものだったとは


「よく頑張ったね、おいで」


コネクタから端子を抜いてもらい、汗まみれの体のを彼女に預ける


体の倦怠感のせいなのか、すぐに凄まじい眠気が襲ってきた


「ごめん、ちょっと、お昼寝します...」


半ば泥に埋もれた意識から何とか言葉を引っ張り出し、脳は言葉を伝え終わると共に意識を手放した



...



白髪のお爺さんが、私の食事を微笑みながら見つめている


目の前には旗の刺さったオムライス


私が何かを伝えると、お爺さんはありがとう、と返してくれる


お爺さんが口を開く





...



急に意識が覚醒する


「おはよう」


「おはよう......ぴょん」


キャラを忘れかける


顔を上に向けると、提督代理の顔


膝枕されているのか


艤装リンクが終わって、眠気に襲われて...


「ご、ごめんなさい!」


飛び退いて即座に謝罪の体制に入る


顔が若干熱い


「そんなにして謝られてもこまるんだよねぇ...」


しまった、反射的に謝ってしまった


ガチャ


その時、小柄な紺色髪の子が執務室に入場


「しれーかん...何してるの」


凄まじいジト目で提督代理を睨む少女


「あのこれはですね暁さん、しっかりと訳がありまして」


「...そういう趣味もあったの?」



...



何故か反射的に私がこんな行動に出た


腑に落ちないのか、若干唇を尖らせながら「まぁいいや」と少女が呟く


「私は特Ⅲ型駆逐艦一番艦、暁よ。一人前のレディーとして扱ってよにぇ!」


噛んだ


「わ、私は睦月型四番艦の卯月ぴょん、よろしくぴょん」


提督代理笑わないで、私今必死に耐えてるの


暁は顔を真っ赤にしながら執務用の机に書類を叩きつけ、「遠征終わったわよ!今日は上がるわ!」と叫んでせかせかと執務室を出ていってしまった


可愛い


提督代理は笑いで呼吸困難になりかけながら、「あの子、が今の、秘書艦ね」と息も絶え絶えに語ってくれた


「み、水...」


あれ、これはまずいやつ?


...



「ふぅー...」


何時ぶりだろうか

暖かいお風呂

とても広く、皆で入れるお風呂


まともなお風呂に入れて貰えることはあまりなかった

お前如きにガスを使うのが勿体無いと言われた

河に入れられた事もあった

長い間入れてもらえない事もあった


元居た場所から来るときは最後の日、シャワーを浴びさせてもらった

最後の情けか、対外的な対応か


まぁそう考えると、艦娘もいいものなのかもしれない

戦いがあったとしても、今まで与えられなかった当たり前の事を、当たり前にできる、してもらえる


浸かっていて思う


不思議な心地良さ


昔の傷が、癒えていく

見えない所にある、数え切れない程の大小のあざ、切り傷

消えなくなって残っていた数々の悪意の象徴が、新たな身体を得て消えてゆく


「変わらないと」


身体は変われた


環境も変わった


後は、私だけだ


...



その後、提督代理を輪の中心に、何とも騒がしいご飯を食べた

同型艦の娘や同じ駆逐艦の娘達と沢山話をした

皆押しが強く、人と話し慣れない私は上手く話せない事もあった

そこに助け舟を出してくれる提督代理

そんな風に危ういながらも皆とコミュニケーションを取ることができた


これも知らない暖かさ


頑張れるかもしれない


少しだけ、そう思った



戦闘と居場所と



疲れ故なのか、これから生活して行く部屋に案内されてからすぐに、私は布団に身を投げると共に意識も投げ出した


翌日


布団から横に目をやると、目の下に真っ黒なくまを作った銀髪の少女と目が会った


「...良いご身分ね」


同居人が居た


当然と言えば当然であるが


「...おはようございますっぴょん」


「おはよう、私は貴女のせいで一睡も出来なかったけどね」


「ご、ごめんなさいぴょん」


「まぁ良いわ、とりあえず顔洗ってきなさいな」


「わかったぴょん」


ふと思うが、彼女は一体誰なのか

そして何故寝ていなかったのか


疑問点が多いのでさっさと顔を洗い、元居た場所に戻る


そこには、布団の去った畳の姿


「仕舞ってくれたの?」


「ええ」


「ありがとうぴょん」


ちゃぶ台で対面し、暫しの沈黙


「わ、私は朝潮型駆逐艦10番艦、霞よ」


「睦月型駆逐艦4番艦の卯月ぴょん」


「旧型の癖に背が高いわね。まぁ、よろしく頼むわ」


「成長ホルモンの差ぴょん、よろしくぴょん」


思ったも居なかった軽口が飛び出る


「艦娘に成長ホルモンなんて無いでしょうに」


「牛乳でも飲んどくぴょん」


この軽口は私の本質なのだろうか


「うっさいわね、毎日飲んでるわよ」


「それは残念ぴょん」


「残念いうな。食堂行くわよ」


「一緒に良いぴょん?」


「新入りは寂しいでしょ?一緒に食べてあげるわ」


「お人好しぴょんね」


自然に自分の口から放たれる軽口の数々に自分で驚きながらも、こんな会話を楽しんでいる自分が居た


「ありがとうぴょん」


「どーいたしまして」


サバサバしているように感じるが、案外いじったら楽しい人なのかもしれない



...




「提督代理、隣座るわよ」


「構わんさぁ」


カレーうどんを食べている提督代理に霞が声をかけ、霞の座らない方に腰を下ろす


「お邪魔するぴょん」


ちなみに今日の朝食はカレーうどんとフライ定食

調理番の方々は一体何を考えてこんな重い食事を朝食にぶっ込んだのか

まぁ食べれるだけありがたいのだが


「しかしアンタが一人ってのも珍しいものね。いっつも恋する瞳の乙女に囲まれてるってのに」


なんだと


「霞はその一人かしら?」


「どうでしょうね」


この人が魅力的なのは分かるが、そこまで慕っている艦娘が多いのか


「あ、カレー跳ねた」


「だらしないったら!」


...まぁ、お茶目な気もしますが


「そうだ卯月、昨日の着任にあたっての書類出来てる?」


…?あ


...やってしまった

あまりの疲労で考える事すらしていなかった

公式な書類だろう

例えどんなに疲れていても全うせねばならなかった義務の筈



また、怒られる



「何泣いてるのよ、シャキッとなさいな」


「この書類ね、艦娘への疲労を考慮して、提出期限がちょっと長いのよ」


へ?


「ごめんね~伝え忘れちゃった☆」テヘペロ


「え、でも...」


「大丈夫よ、そんな事で解体だうーだぱーだ言わないわ」


「少し位、この人を信用したらどう?」



...


怖いしかなくて、ちゃんと信じられてなかったのかもしれないや

この人は、暫定でも私に居場所をくれた人だ

今までそんな人は居なかった

居たかもしれないが、覚えいる限りではまともに接してくれた人間など居なかった

思い出したくも無いような態度、言葉、暴力


変わらないと、って

今は昔じゃないんだ


「わかんないものよー上げて落とすパターンだって沢山あるしねえ」


「本人が紛らわしい事言わない!」


私には、彼女がそんなことをする人間に思えない

何故なのかは分からないが、そんな確信めいたものがある


だから、きっと


「きっと、大丈夫ぴょん!」


「...ありがとう」


ふっと微笑む彼女


「全く、手の掛かる後輩ね」


「む、霞ちゃんは信じてやらないぴょん」


「んなっ、べ、別に良いわよ、明日っから布団畳んでやんないんだから!」


「それはまずいぴょん、認めるから畳んで欲しいぴょん!」


「そんな事で適当に認められるのは嫌よ!」


「うーちゃんにとっては一大事ぴょん!!」


こんなに楽しい朝食は初めてだ


ようやく今までのマイナスがプラスに転じ始めたのだろうか


「はいはい二人共そこまで、ぱぱっとたべちゃって、霞は遠征、卯月はとりあえず実戦ね」


「「はーい」」



...




食事を終えて、実戦を行う場所へ

鎮守府近海の比較的瘴気が濃い地点だ


「これなんか雰囲気やばくないぴょん?」


「大丈夫よ、やることは単純だから」


暁に付き添われ、所定のポイントに到着する


「さて、爆雷を準備して」


「り、了解ぴょん」


「装備品のソナーも起動ね」


早速対潜戦闘のようだ

緊張で震える指先を水面に接触させ、海中の音を探る


「1つ貸してみて!」


掌に収まるドラム缶のような爆雷を手渡しした後、暁か叫んだ


「ていやぁ!」


その瞬間、海面へ暁が爆雷をぶん投げる


大きさの割に派手な水しぶきを上げ、みるみるうちに沈んてゆく爆雷


「...バレてないぴょん?」


「沈下速度が追い付けば問題無いわ!」


それでいいのだろうか


「そろそろね...」


暁ができもしない指パッチンを天に掲げた瞬間、ソナーに大きな反応が現れ...というより、ソナー自体からの応答が途絶えた


「あ...」



...




「まぁ、そうなるよねぇ...」


爆雷の爆発によりソナーの破損を防ぐ為、本来は起爆時にソナーを停止する筈なのだが、卯月は緊張によりすっかり忘れており、暁は指導者という立場に舞い上がって完全に頭からその事が抜け落ちていた


「念のために九三持たせたから良かったけど、三式ならあのトイレ掃除物よ」


「ぴゃぁ!」


それを聞いてガタガタと震え出す暁


「ここ、出るのよ」


いつの間にか後ろに回り込んだ提督代理が、いつになく低い声のトーンで語り初める


此処は元々海軍航空隊の飛行場でね、トイレにでそれはそれはえげつない扱きが行われていたの

ある時若い将校がこのトイレで自殺しちゃったらしいのね

それで、成仏しきれていないその将校の霊が、扱きの鬱憤を晴らすように厳しくトイレ掃除を指導するんだって...


「...トイレ掃除の指導ぴょん?」


「そうだよ」


何とも平和な


「で、暁はその霊の被害者、と」


部屋の端でカタカタと震えている暁を指さす


「いや、夜トイレに行ったら会ったんだって」


「トイレ掃除関係ねぇぴょん...」


実際遭遇報告は多く、今はでは一つの罰と化しているそうだ


「大丈夫だよ、今回は勘弁してあげる」


「ほ、本当にぃ...?」


「本当に本当、暁は部屋に戻ってていいよ」


安心したのか、真っ青だった顔色が徐々に元に戻っていく


「お休みぃ...」


「まだ朝だぞー」


扉の閉まる音


「こりゃ部屋に戻って即布団にinだね」


「ご愁傷様ぴょん...」


「さて、今日はあそこを回ってもらうよ」


「1人でぴょん?」


「大丈夫、三式ソナーと三式爆雷投射機付けてりゃ負けないから」


そうして私は、一日中潜水艦との戦いに明け暮れた




恋情?



「暇ぴょ~ん」


今日は演習も出撃もなく、オフ同然の暇な日

なんとなく提督代理の傍に居たいので、執務室にいる


「よっしゃ、トランプやるか」


「やったぴょん」


「やめなさいよ、まだまだ仕事は残ってるわ」


秘書艦がぴしゃりと釘を刺すと


「そう言うと思ったさ」


提督代理は何かを悟った顔で、残りの仕事をこなし初めた


...


「ぐぬぬ...」


「私の運を舐めない事ね♪」


3戦3敗

それも全てストレートである

神経衰弱でオールストレートって


「...何故ぴょん」


「ふふふ」


勝ち誇ってない胸を貼る提督代理


「提督代理、コーヒーをどうぞ」


応接用の机に置かれる熱々のコーヒー


「ありがとう、大井っち」


「その呼び方は北上さんにしか許してませんよ」


そう言いながら、私の前に紅茶を置いてくれる彼女


「ちぇ」


大井と呼ばれた艦娘は、やれやれといった表情で提督の座っている隣に腰掛ける


「ありがとうぴょん」


「どういたしまして」


ちらりと提督代理に目をやると、満足気にコーヒーを飲んでいた


「大井の入れるコーヒーは格別だねー」


「ふふふ、嬉しいです」


僅かに紅潮する彼女の頬


ほう...


あ、駄洒落じゃない


「これ以上神経衰弱やってても提督代理に勝てる気がしないぴょん」


「私も負ける気がしないね」


「大人気のない...」


「運なんだもん、仕方無いね」


「運が絡まないなら...」


「ババ抜きかしら」


...なんぞそれ?


「あ、卯月が何だそれって顔してる」


読まれた


「じゃあ、とりあえずやり方を説明しましょうか」


大井さん、執務は大丈夫ですか


...


「こんな所かしらね」


簡単な説明をしてもらい、大井さんがカードを配り始める


提督代理は何故か手持ちが3枚しかないが、これはもう不可抗力だと諦めてゲームを始める


「やっぱり強運ね...」


「こればっかりはどうしようもないぴょん。諦めていざ尋常に勝負ぴょん」


「何処が尋常なのかしらね...」


大井さんの愚痴を流しつつ、じゃんけんで...いや


「どうせ提督代理が勝つし、そこからで良いと思うわ」


「それでいいぴょん」


「それじゃ遠慮なく~」


そう言うと、彼女は私のカードを引いた


「不意打ちは卑怯ぴょ~ん」


大井さんの表情が少しむっとした物になる


少し優越感


「んぬぬ、揃わなかったや」


強運、発動せず

もしかしたら


「頂きぴょーん」


私の初めに触れたカードに対して、大井さんの表情の強ばりが解ける

微々たる変化であるが、それを見逃さない

取る直前でカードを変える


「...チッ...」


怖いです


ともあれ、これで大井さんがババを持っている事が確定した


揃ったカードを捨て場に置く


提督代理が私のカードを取る


揃わない


また大井さんの表情を見て、カードを取る


怖い


「楽しいぴょんね」


「そっかそっか、なら良かったよ」


「何よりね。これを頂きます」


提督代理の持ち手はここで二枚


油断ならない状況


少ぉし、騙さしてもらおうかな


...


「何故だ...」


その後私は敢えて大井さんのババを取り、それを提督代理に取らせる事に成功した

表情筋を少し動かすだけで簡単に罠に掛かる提督代理


単純です


人が干渉すると運が弱まるのか、二枚から中々減らずにそのままあっさりと最下位になってしまった


「残念だったぴょんね」


「ええ、中々楽しかったわ」


「ぐぬぬ...」


今までの生活で培ってきた「人の顔色を伺う」能力

まさかこんな所で活かされるとは


「さぁ、リベンジ戦だ」


「はいはい、執務やりましょうね」


「んごっ」


妙な声と共に気絶をしたふりをする提督代理

そう言えば、この人達仕事の最中だった


「まぁうーちゃん満足ぴょん。本読んでるから提督代理執務頑張るぴょん」


「うーちゃんがそう言うなら仕方無いね」


「言われなくても仕事して下さいよ」


「大井だってノリノリでババ抜きの説明うーちゃんにしてたじゃん」


「ぎく、まぁ休憩は大事よね」


「まぁお互い様って事で、残り頑張ろう」


形容し難い優しげな微笑みを大井さんに向ける彼女

みるみるうちに大井さんの顔が赤く染まってゆく


「可愛いねぇ」


大井さんは呪詛のように何かをつぶやきながら、耳を真っ赤にして目の前にある書類に手を付け始めた


対して提督代理はからからと笑っている

天然にしちゃ少々ジゴロが過ぎませんか


羨ましい


とりあえず、目の前の文字に意識を戻す


集中できない


そわそわする


「なんだかなぁ...」


1人ごちる


やはりこれは


そうなのだろうか



「恋」というものだろうか




海戦!正妻戦争!(?)





遠征航行中に、霞からこんなことを聞いた


「大井さんはね、提督代理の正妻候補筆頭なのよ」


気付いてしまった恋は成就させたいのが人の性

それは異性であろうが同性であろうが関係はないのだろう

艦の頃には無かった「感情」

戦いを支える無機質な「記録」

つくづく艦娘とは中途半端なモノだと考えさせられる


その恋情を実らせるにはどうすればいいのか

相手は戦術上非常に重要な艦種である重雷装巡洋艦

私が戦場で注目を浴びるのは厳しいものがあるだろう

ならどうするのか


いつもの中で、勝てばいい



ーー



演習用高速修復剤に浸かりながら、この状況に至った事の顛末を振り返る


今この状況の原因は勿論、演習でボコられたから

演習開始と同時に先制魚雷でKOですよ、ええ


旧式の艤装である事に加えて、対艦戦闘能力に劣りのある「卯月」が重雷装巡洋艦に勝てる筈も無く


「ふぅー...」


ちょっとからかって、ちょっと殴って貰おうと思ったら、このざま


まぁ、あれだけ真っ直ぐで真面目な人が殴るなんてこと無いだろうし、何かあれば簡単に決着を付ける事ができる演習という手段がある事を考えると、「手を出させて信頼を失墜させる」なんていう作戦は、最初から破綻していたも同然だったのだろう


思い付いて浮かれ切っていた昔の自分をぶん殴りたい


受け入れてもらえて、居場所ができて、浮かれていた


計画の穴を、見抜けなかった


頭を冷やして、練り直し


もっといいシナリオが、あるはず


修復の終わった身体を湯船から上げて、桶から冷水を被った



寒い



妙案



大井さんを提督から引き剥がすのは難しい


なら


こんなのはどうだろう


奪えなら、奪ってしまえ


おかしい?


では、特定人物に当てはめて、動詞を付けましょう


提督と大井さんがくっ付くのなら、大井さんの注意を逸らすために私を好きになって貰えば良いじゃないか、と


______



と考えるのは良いものの、どうアプローチを掛ければ良いのかが良くわからない


提督代理から聞くのは...


あんまり動きを知られたくないし、何か本末転倒な気がする


そうなると...


同型艦


重雷装艦の北上さんと一緒に居るのを良く見かける


攻めの糸口はそっちから考えよう


とりあえず今は


「その出撃、私も付いて行きたいぴょん」


一緒に行動する事で、《好きになる理由付け》をしなきゃね


「どうしてまた?」


提督代理の突っ込み


確かに戦闘に対してアドバンテージのない私がどうして戦線に出たがるのかというのは不思議に思われて当然だろう


「この間コテンパンにされて解ったぴょん、大井さんは強いって」

「だから、その強さを間近で見てみたいんだぴょん」


「ふぅむ」


邪な考えは根底にあれど、その言葉に嘘はない


実際に死にかけて解ったことだからね


「わかった、卯月をキス島に湧く雑魚の掃討ローテーションに組み込むわ」


やった


鎮守府の多数の艦娘によって行われるローテーション


編成が適当でも簡単に敵艦隊を殲滅できるのを良いことに、楽に戦闘経験が積めると提督代理はここを気に入って良く殲滅を行っている


「ありがとうございますっぴょん!」


びしっと敬礼


「まぁ無理はさせないけどね」

「主力の娘が居る所にしか配置しないようにするわ」


大井さんは鎮守府の主力


少しでも接触を増やせるのは良いことです


「お心遣いありがとうぴょん」


「当然よ」


こうゆう優しい所が、人気の秘密なんだろうなぁ


こんこん、と扉が鳴る


「だぁれ?」


「大井です」


おっと、これは僥幸


偵察を兼ねてお話を伺おう


「あら卯月ちゃん、おはよう」


「おはようぴょん」


何ら警戒されている様子はない


「今日はまたどうしてここに?」


「キス島の殲滅ローテに入りたいってうーちゃんが言ってね」


「ふーん」


笑顔と少しの間


「私もそれを進言しようと思ってた所よ」


「なんでぴょん?」


「私の先制雷撃で一発KOなんてお話にならないわよ。新人さんには厳しい言い方かもしれないけれど、そんなんじゃ海戦で生き残る事は出来ないわ」


「まぁ鬼教官。でも全くもってその通りだね」


「そうぴょんね」



「そういう事なら、教導は私に任せて下さい、提督代理」


「お、やる気だね」


ほう


「私にやられたんだから、少なくとも私には勝てるようにはなってもらわないと」


それは厳しい気が


「いい?うーちゃん」


「了解ぴょん」


敢えて近づいてくる、か




楽しくなってきたぴょん




ーーー



「そこっぴょぉぉおおん!」


海上を駆けながら、少女は単装砲をぶっぱなす


踊り狂う水飛沫が消えた後に見えてくるのは、死にぞこないの軽巡洋艦


「相変わらず砲撃が下手ね」

「あと五月蝿い」


「ぐぬぬ…」


「ほらほら、油断してると死んじゃうよ~」


通り過ぎる気の抜けた声


その瞬間


凄まじい衝撃が全身に走る


何事かと目を開けて見れば、水の柱ではなく爆発の跡

煙を吐きながら水底に飲み込まれていく仕留め損ねたさっきの軽巡


「もー北上さん、弾薬だって限りがあるんですから

オーバーキルが楽しいのは分かりますけど、あんまりやりすぎないで下さいね」


「はいよ~」


球磨型軽巡洋艦、改め重雷装巡洋艦1番艦 北上

控え目に言って「化け物」

掴み所のない性格で、面倒くさがり

しかし何をやらせても特別なことをせずに素晴らしい成績を残す


ようは天才


よく大井さんと行動しているため、「攻めの糸口」となり得る存在である


しかし思う事は


「直接本人に介在したら危なくてしょうがねぇぴょん…」


この通り深海棲艦を破壊する事を楽しんでいる節があり、中々に狂った御仁だと思われる


「何か言った?」


首を横に振っておく


どうにもこういう所で大井さんは耳ざとくて困る


「さぁーて用事も終わったしちゃっちゃと帰ろうね~」


この飄々とした雰囲気のまま、圧倒的な雷装と類稀なる戦闘センスでこれまでに現れた数多の深海棲艦を葬ってきた

勿論大井さんと共に、だ


その強さを示す材料として、公式に記録の残る演習で2対6、それも相手に戦艦が居る状況ですらその全てを大破判定に持ち込み、戦闘不能に追いやったという逸話を持つ


下手な策を講じればこちらの身に何があるのか分からない


提督代理とくっつくまでは死ねないのだ


慎重に行かねば


ーーー



霞に叩き起こされ、顔を洗って食堂へ


寝巻きのままだが別にいいのだ


とても穏やかな朝


幸せな朝だ


「何だか楽しそうね、アナタ」


「そりゃそうぴょん、艦娘が楽しくない訳ないぴょん!」


「全くどんな夢を見て艦娘になったんだか」


「今まで見て来た中で最ッ高の夢を見てるっぴょん!」


「ふーん、まぁ楽しいなら良かったわ」


微笑む霞はまるでお母さんか何かのようで


「霞ママっぴょ〜ん!」


「ああこらひっつくなやめなさいったら!」


ーーー


「霞は今日も遠征ぴょん?」


「その予定ね、アナタは?」


「いつも通りキス島ぴょん」


キス島殲滅ローテに入ってから早1ヶ月、漸く戦闘にも体が慣れてきたようで、大井さんからはか「多少はマシになった」という評価を貰う事ができた

まぁ、夜戦でもなきゃまともに打撃を与えられてないけれど


「頑張ってるみたいね」


色々色々ありまして


「乙女は強くなくっちゃぴょん」


大井さんとじわじわと近づいて


「そんなほっそい腕で何を言ってるんだか」


提督代理とお話をして


「霞も大して変わんないぴょん」


それなりに上手くやれてる気がして


「ま、それもそうね」


「強くなるのはいいんだけど無理はしない事」

「朝飯は食べる」

「しっかり寝る」

「疲れたら言いなさい、マッサージ位はしてあげるわ」

「健康には気を使いなさいよ」



「霞ママ〜!」


「だからくっつくなったら!」



「ありがとうぴょん」


「まぁ、ただのお節介よ」


「だから分かったなら早く離れなさい」


「んー、もうちょい」



「はぁ…」


呆れながら撫でてくれる


何か…本当に、本物のお母さんみたいだ


―――


「大井さんは真面目…大井さんは真面目…」


ぼそぼそと独り言をこぼしながら廊下を歩く午後


暫く一緒に出撃をしてみて、「攻めの糸口」があまりにも危険であるが分かった


いやまぁ初接触からもうヤバさしかなかったけど


どうにも要注意人物にしかならない


よーく見いてると大井さんへとそれ以外の人に対する態度に明確な違いが見えた


かなり大井さんへの態度がドライだ


普段は飄々としているが、大井さんを前にするとがさつというか、荒いというかな対応になる


ここだけを見ると軽く嫌っているのではないかという結論にしか辿り着かないが、食事中や休憩中などで何度か大井さんに対してほんのり赤面する場面を目撃している


そうなると見方は180度変化し、北上さんが大井さんを好いている可能性が浮上する


好きな人に対してぶっきらぼうになっちゃうなんてよくある話だし


そしてあれは多分恋愛対象としてだ


第一嫌いであるならばペアであんな戦果は出せないし、鎮守府内で一緒に行動したりしていない


そこから導き出される回答は、



北上さんに大井さん関係で直接介在してはいけない



余程上手く演技が出来なければ、いや、それも上手くはいかないと本能が警告する


殺される


ならばやはり、仲介なしでどうにかするしかない…と


「うーん…」


北上さんがいない場面で大井さんに刷り込みを行って、一回大きく時間を取りそこで完璧に仕留める



「そっか」


ならば、外堀を埋めるように私に対する周囲の評価を大井さんloveに向ければいいか


あの人は耳ざとい


ならちょっと離れた場所で、聞こえるような聞こえないようなという距離で、話をして興味をこちらに向ける


女の人は自分が意識されていると知って初めて相手を意識するなんていうのをママから聞いたような


勿論ママは霞である


遠くでひそひそ話をされれば気になるし、それが意識されてるなんていう内容で裏も取れちゃったらそれはそれは気になって仕方がないはず


大井さん自身も微妙に恋愛慣れしていなさそうだし、この前みたいに問い詰められて轟沈められるリスクも大きくないのではなかろうか


多分提督に聞いても微笑まがられる気がする


となると最後は北上さんへの情報管理が問題


「ううむ」


こちらを取るに足らないと考えさせるのが最善だろうか


ならば先に大井さんに告白をして振られた実績を作る?


行動を共にする機会もそこそこあるし、理由付けはもう問題ない段階にあるので、一回試してみるのもありだろう


今決行したとしても間違いなく振られるだろうし、今後意識をしてもらう上で特大の印象付けになる


北上さんに警戒されたとしても、振られたとなれば殺されはしないはず


「…よし」


いける



多分



あとは私の心の準備だ


後書き

ようやっと肉付けの構想が見えてきました(書けるとはいってない)
うーちゃんが天才すぎるな?()

多分少しペース上がります

整合性とかキャラガン無視で書く決意を抱きました

更新文字数が少ない?

はい、精進します

場合によってはえろあるかも

うーちゃんのひねくれ感を深読みし過ぎて捻った解釈をした艦これの名を借りたオリジナルみたいな何かです

誰かの一人称視点で書いて行きます

此方も生暖かい目で見守って頂けると幸いですm(_ _)m

ついったやってます、愚痴吐きマシーンと化してたり浮上まちまちだったりですが宜しければ。
@l_sanshou_l


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たぬポンさんから
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13件コメントされています

1: たぬポン 2015-04-06 10:33:55 ID: wlROqk_W

………うーちゃん……ここまで辛い思いをしていたなんて……

あれ?目から汗が……

2: 山椒 2015-04-06 11:56:19 ID: Pa2-sP07

たぬポンさん

評価、コメントありがとうございます

内に黒い物を貯めて半ば希望を捨てたうーちゃん
ウザ可愛キャラとのギャップですね

書き貯めがないので更新ペースは糞ですが、のんびり見守って頂けると幸いです

3: ライン 2015-04-10 18:56:22 ID: kOiIIyUY

うーちゃん……うーちゃんガァ・・・(:_;)

これからも更新頑張ってください!
応援シてます!

4: SS好きの名無しさん 2015-04-24 21:27:00 ID: nx0xjIn7

なんだこのうーちゃんめちゃくちゃ可愛い

このうーちゃん見てからいままで特に好きじゃなかったうーちゃんがいとおしくてたまらない

地の文とセリフのギャップとオムライス食べて「暖かい」のあと涙流してそのあと「食べる、満たされる、溢れる」の感じがたまらない

応援してます
是非とも更新頑張って下さい

5: 山椒 2015-04-24 23:46:55 ID: l2RGABGB

ラインさん
コメントありがとうございます

若干胸糞感のある過去です
大丈夫です、積もりに積もった-はいつか大きな+になります

更新頻度はアレですが頑張って行きます
応援アリシャス!


名無しさん
コメントありがとうございます

うーちゃんは可愛いです(真顔)

こんなSSですがこうやってうーちゃんに目覚めてくれる方が居てくれてとても嬉しいです

その部分は無い文章力から何とか引っ張り出したものなので、評価されて血を吐きながら喜んでます

何とか完結出来るように頑張りますので、これからも生暖かく見守って頂けると幸いです

6: SS好きの名無しさん 2015-05-09 01:36:26 ID: hR9xd_RK

良いですね、こういうの大好物です!w

更新、楽しみにしていますね。

7: 山椒 2015-05-11 17:50:49 ID: xbPzDPGR

名無しさん

お口にお合いになったいで何よりです

ペースも頻度もアレですが、のんびり待って頂けると幸いです

8: wktk氏 2015-05-20 18:05:54 ID: -BivI9_t

こういううーちゃんは今まであまり見てなかったなぁ……

密かに応援しています。

9: 山椒 2015-05-21 21:27:16 ID: vYTuViU7

wktk氏さん

ほぼオリジナルみたいなもんですからね、仕方無いね(白目)

応援ありがとうございます
盛大に受け取って頑張りたいと思います

10: SS好きの名無しさん 2015-08-13 15:15:46 ID: dnETjrkF

うーちゃんの黒い部分が暴走しないことを祈りながら応援してます( ̄∇ ̄)

11: Японский перец 2015-08-14 22:24:47 ID: dbZRYS5t

10 名無しさん

どうでしょうねー
貯めてましたからねー色々

応援感謝です
のんびり待ってて頂けると幸いです

12: しらこ 2016-04-10 00:44:15 ID: sqDEFrE-

大井っち死にそう

13: 山椒 2017-10-11 23:46:50 ID: q4w57NBV

12しらこさん

大井っちは死なない、多分

一年越しのコメント許してください何でも島風


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