2019-08-15 11:12:37 更新

概要

ついに始まる第2章

相変わらず主の妄想癖が治りません。今回もいろんなBGM候補を自分の中で上げていきます。みんなも戦闘描写のところだけではなく、シリアスな場面、コメディな場面など、いろんなBGMをかけて妄想…もとい、イメージしてくっさい。

今回は提督(リセイ)と第1章の最終場面で登場したアレクとエイジが大暴れします。
はっきり言ってこの二人は提督と互角です。
それでもほんのちょっと提督が強いぐらい。
油断すると二人に一瞬で負けます。
そんな感じで書いていきますのでどうぞよろしく。
この三人はバリバリ日本人なのです。
何故カタカナ表記か?
主がそうしたいからです


前書き

8月14日更新






第2章は完結しましたので候補から主題歌をつけます。









OP:アイシールド21・breakthrough


ED:BLEACH・乱舞のメロディ


〜司令室〜






〜19:00〜






提督「………………」


何だったんだ…さっきの凍てつくような視線は…

まるでこの世のものじゃ無いような…


まさか幽霊か?いやでも、幽霊なら何か怪奇現象が身の回りに起きるはずなんだが…


……………わかんねぇ…


深海棲艦ならとっくに俺たちは騒ぎにあってるよな…




コンコン



提督「……良いぞ入って…」

ガチャ…

吹雪「司令官!お疲れ様です!」

提督「………吹雪がこんな時間に来るなんて珍しいな。何かあったのか?」

吹雪「あ、実は司令官をお昼ぐらいに見かけて、なんだか調子が悪そうだったので訪ねて見たのですが…大丈夫ですか?」

提督「わざわざ心配してくれてたのか。ありがと。確かに身体のだるさはあるけど、大したもんじゃないし、そこまでやばいってわけでも無いから心配いらないぞ。」

吹雪「そうですか…それなら良かったですが…多分聞き飽きてると思いますけど、無理して身体を壊しちゃダメですよ?って…司令官に限ってケガとかは無いと思いますけど…」

提督「おう。任しとけ。」

吹雪「………1ヶ月前のことがあるから余計心配ですよ…」

提督「………あんまり覚えてない(事にしとこう。)な。」

吹雪「………私は部屋に戻りますけど、司令官もたまには私達に頼ってくださいね?」

提督「ああ。わかってるって。」

吹雪「それでは、失礼します…」

ガチャ…バタン



…………吹雪……ごめんな…
















翌日…













〜08:00〜








提督「…………何なんだ?この状況……」

時雨・夕立・春雨「zzzz………」




提督が目を覚ますと、布団の右側に時雨、左側に春雨、そして提督の腹の上でうつ伏せになって眠る夕立が居た。



提督「…………どうしろってんだ……やけに寝苦しいと思ったらお前らか…全くもう…」アタマカカエ






40分後…






春雨「………(パチリ)ふわぁ〜…」

提督「起きたか。まずは春雨か。」

春雨「………?あ、あれ?あれぇ!?な、なんで司令官の部屋で寝てたんですかぁ!?」

提督「いや、俺が聞きたいんすけどー」

夕立「うーん…ムニャムニャ…あ、提督さんおはよう!目覚めスッキリっぽい!」

時雨「……ん…あ、提督おはよう…」

提督「うん。おはよ。で、なんでお前らが俺の布団で寝てんの?しかも三人ともしがみつくように。おかげで触手の化け物に絞め殺される夢見たんだけど。」

時雨「ぷっ…それは災難だったね…」

夕立「私達は昨日提督さんの調子が悪いって吹雪から聞いて居ても立っても居られなくなって、ここに来たら提督さんはもう眠ってたっぽい。」

時雨「で、せっかくだから僕達もここで寝ようと思ったんだ。」

提督「なるほど…でもなんで春雨は覚えてないの?」

春雨「……/////」

夕立「ああ、春雨はドキドキし過ぎるとたまに記憶が飛んじゃうっぽいよ?」

提督「………なんだその聞いたことのない症状…まぁいいや。そろそろ起きよう。どうせお前ら今日秘書艦だろ?三人ともさっさと身支度済ませて準備しろよ?」

春雨「は、はい!」






〜12:00〜



時雨「12:00。提督。そろそろ昼ご飯の時間だよ。」

提督「ん?もうそんな時間か。よし。一旦業務は休憩。間宮食堂に行くか。」

夕立「うん!」

提督「そういえば白露と村雨と山風はどうした?」

春雨「白露姉さん達なら川内さん達と遠征とアスレチックの訓練をしに行ってますよ。」

提督「アスレチックはまだわかるけどなんで遠征?俺、出撃命令出したっけ?」

夕立「遠征で体力を。アスレチックで柔軟性を鍛えるって言ってたから許可したっぽい。」

提督「………また勝手に…アスレチックは鎮守府内だから安心だとはいえ、遠征は危ないかもしれないぞ。妙な敵がうろついているかもしれないってのに…」

時雨「その点については大丈夫だよ。遠征って言っても、鎮守府の目の前だから。」

提督「………それただの散歩となんら変わりねぇじゃん…」

夕立「ぽいっ!」







〜〜〜〜〜〜〜


















〜18:00〜




春雨「18:00。結構早く業務が片付きましたね…」

夕立「ほとんど遊んでるようなものだったぽい!」

提督「だって後10カ月は書類は無いもんな。すまん。」

時雨「……秘書艦業務も終わったけど…早すぎてこの後何をしていいかわからないよ…」

提督「だったら俺とゲームして遊んでよう。本当に暇な時にしてるからな。ちょっと付き合え。これも秘書艦の業務のうちの一つだ。」

春雨「そんな業務無いと思います…はい…」

夕立「でも楽しそう!早く遊ぶっぽい!」

提督「ん。起動するからちょっと待ってろ。」

時雨「うん。」











1時間ほど遊んだ時雨達は、秘書艦の仕事は終わりということで、今日は自分たちの部屋に戻っていった。






提督「ふぅ…あいつら…遠慮ないな。こっちが元気負けしちまったよ…」



…………

装甲空母姫の異常なまでな強さ…

深海棲艦の惨殺事件…

そして昨日の謎の視線…

なんだ?一体この世界に何が起きてる?

不可解なことが次から次へと…艦娘達の一部は不安がる奴も出てきた…

何にしても、俺もタダじゃ済まなくなってきたな。明日からは三連休だ。それを利用して探ってみるか。

………みんなには黙って行こう。危険過ぎる。

























〜翌日〜







〜09:00〜






〜南方海域〜









シュタッ




提督は空を飛び南方海域へと足を進めた。





提督「………さて…とりあえずは危険度の高い海域から偵察と行くか。……みんなは今のところ気付いている様子は無いか…今のうちに調べ倒してやろう。まずどこらへんが怪しいのか…」













40分後…








提督「………今のところ怪しい気配を感じないな…殺気を除いてはな。海に身を隠してバレてないとでも思ったか?出てこい。」

ネ級「………」


海から出て来たのはネ級だった。


提督「殺気を丸出しにされちゃあ気付いてないフリするのは無理な話だぜ。やる気なら来い。相手になるぞ。」

ネ級「………!」


ドォンドォンドォン!


ネ級は提督に向かって主砲を連射した!


提督「………」



スッ…スッ…ズビィ!


しかし提督は軽々と避け、ネ級の懐に一瞬で近づき、肩をいかして突進した!


「うおお!!「鉄壊破」!!!」


ズドン!ズドン!ドオォン!




ネ級「グハッ!!」


ドザザァ!!


提督の突進技でネ級は撃沈寸前までに追い込まれている!


提督「………お前はそこらの奴と一緒だな。人や艦娘を始末することしか考えてない。ならば…慈悲は無い…」


スッ…ポォッ!



ネ級「!」



ズァアオオオオオ!!!!



提督は気弾を掌から飛ばし、ネ級を倒した…!








提督「………あれは脇役みたいなもんだな。あんなんじゃ最近の異変に関わりすらも無い。……手かがりを探すか…」











〜10:00〜


一方…






〜鎮守府中央噴水広場〜







川内「………居ないね……」

島風「……うん…提督が鎮守府にいない時ってあったっけ?」

村雨「山風ちゃんの事とか、遊びに行く時とか以外は無かったと思うけど…」

神通「……さまざまな場所を見て回りましたが…提督がどこにも…」

天津風「鎮守府に居ないって事は…」

時雨「海域か大本営とかの施設だろうね…」


川内型三姉妹・白露型五姉妹➕山風・雪風、天津風、時津風、島風のチームは、提督が急に居なくなったのを不安になり、鎮守府内をくまなく探したが、見つけることが出来ず、皆で話し合いをしていた。


那珂「……鎮守府内のみんなも探してくれてるけど…」

時津風「見つからないってやっぱり外に居るのかな…」


「そうだろうね」


艦娘s「!」

山風「レ級…悪雨…」

レ級「……アタシもリセイを探したけど、やっぱり居なかったよ。」

悪雨「時雨の言った通り、外に居るかもしれない。」

雪風「じゃ、じゃあ海域とかに探しに行かなきゃ…!」

悪雨「やめておいた方が良い…リセイが言ってたのを思い出してみて。」


提督『近頃は妙な事件が多発しているからな…お前らも勝手な判断はせず、大人しく鎮守府に居るんだぞ?』


夕立「あ…確かにそんなこと言ってたっぽい…」

白露「でも、心配だよ…!」

レ級「……だったら尚更ここにいたほうがいい。アタシや悪雨も外に探しに行こうと考えたけど…」

川内「………けど…?」

悪雨「リセイが居なくなっただけで外に探しに行って、それでリセイを見つけても…リセイはきっといい気分じゃない…」


「うん!その通りネ!」


春雨「あ…金剛さん達…」

比叡「司令が居なくなったのはそれは驚いたし、心配だけど…あの人なら大丈夫よ!だから帰ってくるのを信じよう!」

金剛「今、私達に出来ることは、テートクが何事もなく帰って来てくれることを祈るだけ…」

霧島「ええ。司令ならきっと無事ですよ…」

那珂「で、でも…」

榛名「大丈夫…必ず…必ず提督は帰ってきます。榛名だって…胸が張り裂けそうなぐらい心配です…でも。金剛姉様の言う通り帰ってきてくれるのを待つしかありませんよ…」

時雨「…………そうだね。提督を信じよう。」

島風「わかった…」

白露「………うん。」





























〜北方海域〜








あれから南西、中部、西方海域に足を運んだが、手がかりは無し……か…あったのはただ単に深海棲艦共が無駄な戦闘を仕掛けてくるだけ…北方海域に何かあれば良いがな…南西諸島海域や鎮守府前はくる道中で見て来たから意味が無いしな…










提督「………ん?この気配…何か居るな…」

スゥ…パッ…チャキ…



刀を取り出し、辺りを警戒する。



ゴゴゴゴゴゴゴゴ…ドザァァァア!!

提督「……!飛んできた…!」






勢いよく提督の目の前に現れたのは提督と同じぐらいの歳であろう、若い青年だった



???「いや〜全く空を飛ぶのも一苦労だぜ…」

提督「……………」

???「……ん…何だお前は?刀を構えて…」

提督「お前こそ何者だ?どう見ても深海棲艦じゃないな。」

???「……ほーう…深海棲艦を知ってんのか…」ニヤリ…


スゥ…パッ!チャキン!


提督「……!」


こいつ…俺と同じ方法で刀を出した!何者なんだ!?


???「俺ぁ深海棲艦とか、偉そうな奴が嫌いなんだ…お前もぶっ殺してやるよ…!!」

提督「………やってみろ!!」

???「ハッハァーー!そうこなくっちゃなぁ!!」

提督「……!!」








戦闘BGM:映画バイオハザード・「レーザー部屋のBGM」(曲名が不明の為、URLを載せておきます。https://youtu.be/cJRh19Gm1o8)














ズァア!!!ガキィィイン!!!!





キキキキキン!カン!カン!ズァオ!




ドガァァァ!!





キキィイイイ!!



キキイイイイ!!





???「フッフッフッフ…お前中々やるな…俺と同じように戦える奴はエイジ以来だぜ。」

提督「……エイジ?誰だそいつは。」

???「俺の仲間さ。そいつと俺で深海棲艦を蹂躙しまくってんだよ。今は俺らの隠れ家で留守番中だがな……そうそう、風の噂で聞いたが、深海棲艦は人を襲うらしいじゃねえか。俺とエイジも人間だ。あいつらは俺たちに襲いかかってきた!だから返り討ちにしてやったり、八つ裂きにしてやったんだよ!というか死体が残ってる分だけでも感謝してほしいもんだぜ。跡形もなく消し去れることも容易だったんだからなぁ!へっへへ!」

提督「…………深海棲艦の惨殺事件はお前達の仕業か…俺も深海棲艦は好きじゃない。けどな、深海棲艦全てが悪い奴じゃ無い!例え深海棲艦でも、人間のように生きたいと思う奴だっているんだ!どんな生き物に対してもやっていいこととダメなことはある!お前がこれ以上無益な殺生をするなら…俺はお前を倒す!」

???「………(ニヤ…)お前面白いな…いちいち俺の闘争心を滾らせることを言いやがってよぉ…ウェアァ!!」

提督「!!」


ズァア!!



バッ!キン!カン!ブン!フォス!

ガッ!キンキンキンキンキン!!!

バキィ!!

???「ぐぉ!!テメェ!」


ガッ!ヒュッ!バッ!

ドゴォ!!

提督「うがぁ!!くっ!」






ガキィィィィィン!!カン!カン!カン!キン!バン!ドン!




提督と謎の青年はひたすら斬り合い、殴り合いを繰り返し…3時間は経っている…お互い身体中から血を流してもなお戦っている…




ガァァァァァァン!!キンキンキン!カン!ドゴォ!バギィ!ズガァ!


ガン!ズン!ボコ!

キン!ガッ!ズドン!



バシュウウウ!!!





ズザザサァ!!




キキキィィィィ!!!




提督「ハァ…ハァ…ハァ…うっ!…ゴホッ!」

ビチャッ…ぽたぽた…

???「ぐぅう…ハァ…ハァ…」

ガクガク…フラフラ…ポタポタ…



双方、立っているのがやっとな程に戦っていた…



提督「………ハァ…ハァ…」

???「………て、てめぇ…一体何者だ…?ハァ…ハァ…」

提督「俺のセリフだ…!お前こそ何なんだ…?ハァ…ハァ…」

???「ケッ…お互い何も知らず、戦うのもめんどくせぇもんだな。けど俺だってここでお前みたいな奴と戦って力つきる程バカじゃねぇ…悪いが帰らせてもらうぜ…」

提督「……好きにしろ…けど…俺は…たとえどれだけ悪いやつでも…そいつらを殺せる実力を持ってても…お前らのやり方は認めない…!」

アレク「ふん…またどこかで会うかもな…その時は…もう一回お前と戦いたいねぇ…俺の名はアレク。覚えとけ…」

提督「………教えても意味はないが…俺はリセイだ。………行くならさっさと行け!」

アレク「…………」ニヤ…


スッ…バオオオオオオオオオオン!!!!



アレクは飛んで去っていった…







提督「…………アレク……か…あいつらの存在は結局謎のままかよ…でもあの力…俺とどこか似ているな…まさかあいつらも転生して…ッ!?ゴフッ!!!!」


ビチャビチャ!ポタポタ…




ま…まずい…身体が限界だ……早く…鎮守府に帰ろう…まだそのぐらいの力はあるし…幸い…ここからならワープできる…




提督「ハァ…ハァ…ワ…ワープ!」

ブォン!シュゥウウウ!!パッ!

































〜アレクとエイジの隠れ家〜



アレク「………ブハッ!!」

ビチャリ…

「く…クソッタレ…あいつは誰なんだよ!下手すりゃ俺たち二人がかりでも相打ちレベルだぞ…」

エイジ「……そんなに強かったのかい…?」

アレク「ヘッ…テメェは見てねぇからそんなこと言えんだよ。」

エイジ「アレクが死にかけてここに帰ってきたんだ。信じない理由は無いよ。それに、リセイっていう人の方が正しいことをしてるじゃないか。僕らがやってることはただの自己満足じゃないのかい?」

アレク「うるせぇ!誰が何と言おうと、俺は今のやり方を変えねえぜ!俺たちを狙う奴らは誰だって殺してやる!」

エイジ(……………もしかしてあの時、鎮守府って言う建物に居た人かな…深海棲艦を探している時に偶然見つけたけど…あの人も僕の視線に気づいてたし…何にせよ、アレクがここまでになるんだ…僕もタダじゃ済まないだろうね…)






























〜16:00〜


〜鎮守府中央噴水広場〜











赤城「そろそろ間宮食堂のメニューが分かる頃ですね。」

翔鶴「赤城さん…」

赤城「わかってますよ…こんなに時間が経っても提督が帰ってこないなんて…おかしいですものね…」

蒼龍「………大丈夫かなぁ…」

加賀「…………!?て、提督!?」

飛龍「え!?どこですか!?」

瑞鶴「あ!本当だ!って…」

提督「……………」

赤城「………ッ!!提督!しっかりしてください!どうしてこんな…ち…血まみれで…倒れて…!!」

飛龍「あ…ああ…っ!わ、私、明石たちを呼んできます!」

蒼龍「私も行く!待ってー!飛龍ー!」

加賀「提督!!目を覚ましてください!しっかりして!しっかり!」

翔鶴「……こ、こんな…提督がこんな重傷を負うなんて…」

瑞鶴「提督さん!起きて!死んじゃ嫌ぁ!」

提督「……………」


意……識…が…薄れ…て………………く…そ…………返………事も出来、ない…のか、よ……


フッ………




提督は意識を失った…




「提督!しっかりしてください!提督!」


提督ーーーーーーーー!!!!


























〜???〜






提督「…………う………ここ…は…」

???「久しぶりですね。リセイくん。」

提督=リセイ「……!あんたは…!」

???「しばらくみない間に随分と逞しくなって…」

リセイ「………転生神……」

転生神「…………驚かないのね?いきなり現れたつもりだったのけれど…」

リセイ「いろんな意味で慣れちまいましたよ

…って、ここは?」

転生神「あなたと私が初めてあった場所ですよ。あなたが今暮らしている世界に転生する前にここに来たところです。」

リセイ「……正確にはあんたが無理やり連れてきたんでしょうが。」

転生神「そうとも言えますね。」

リセイ「……二度と会えないんじゃなかったのか?どうして俺がここにいるんだ?まさか俺…また死んじまったのか…!?」

転生神「焦らない焦らない。あなたの意識がこの世界にあるとだけ言えますよ。」

リセイ「意識?」

転生神「ええ。リセイくんが極限にまで精神か身体にダメージを負えば、意識、魂はこの世界に移動するようにまじないをかけたんです。」

リセイ「………俺が今の世界に転生する前に……だろ?」

転生神「その通り。で、あなたは今、そんな状態だからここにいるんですよ。」

リセイ「………帰れるのか?」

転生神「もちろん。リセイくんの今の力なら簡単に帰れますよ。それに、またそれほどまでにダメージを負う程の事があれば、またこの世界に自動的に送られますから。」

リセイ「………そうですか…あっと…一つ聞きたいことがあるんです。」

転生神「…?何でしょう?」

リセイ「アレクとエイジ。この二人の名に覚えはないですか。」

転生神「アレク?エイジ?いいえ?私はその名前には心当たりは…」

リセイ「…………俺のダメージはその中の一人、アレクによって受けたものなんです。あんたが俺に与えた力と少し似ていて、俺とそいつはほぼ互角ぐらいの戦闘を繰り広げました。あんな力…アレク以外ではみたことが無いんです。だからもう一度聞きます。本当に何も知らないんですか?」

転生神「………ええ。私はあなた以外の人間しか転生させてませんから。アレクと言う人物もエイジと言う人物も、私にはさっぱりわかりませんよ。けど、一つ言えることは…私には対とするもう一人の転生神が居ます。その人も、いい目をした人間が二人居たので転生させたと言ってましたが…まさかリセイくんのいる世界とは…私にも予想ができませんでした…」

リセイ「………なんだ。そんな重要なことをどうして先に言ってくれないんすか全くもう!やっぱりあいつらは俺と同じ転生された存在だったのか…どおりでやたら強い訳だ…」

転生神「リセイくん。誤解しないでね?もう一人の転生神は決して悪い人じゃないの。だから、アレク、エイジの二人も話せばきっとわかるはずです。」

リセイ「………あんたの言葉に嘘偽りはない事はわかってるけど…俺には守るべきもの達がいる。そいつらの為なら、どんな奴が相手だろうと、俺は戦い続ける。例え俺と同じ転生人だろうとだ。」

転生神「………ええ。ありがとう。そろそろ戻ってあげて下さい。今度こそ、お別れになると良いですね。」

リセイ「言い方よ!不吉すぎるわ!…まぁ、そんときはそん時っすよ。じゃ、また。」

転生神「ええ…」


ドガァン!

バチバチバチ…

リセイは空間を殴って割れた空間の中に入り、目をつぶり、空間が戻ると同時に姿を消した…


シュウウウウ………



「…………強く生きて……リセイくん…」






























〜〜〜〜〜〜〜〜





















〜工廠横医務室〜




〜19:00〜






ピッ…ピッ…ピッ…


提督は医務室に運ばれ、医療器具を取り付けられ、容態が悪化しないように、艦娘達が交代で看病をしに来ている。

提督が眼を覚ますことがないまま、既に2ヶ月は経っている。

医務室に聞こえてくるのは提督の心臓が動いている証拠の心電図のフラット音が鳴り響くだけであった…





暁「…………ぐすっ………」

雷「暁……一旦休憩しよう?ずっと司令官を見てても変わらないわよ…」

暁「……先に行ってて…まだ、司令官のとこから離れたく無い…」

ヴェル「ならば、私も居る。司令官が心配なのは暁だけじゃ無い。だからと言って、暁一人残して私が休むわけにはいかない。」

電「なら、私も一緒に居るのです!二人とも残るなんて…そんなの電は嫌なのです…いつもみんな一緒が良いのですよ…」

雷「………しょうがないわね…じゃあ、私も一緒に居る。みんなが居るからじゃない…私だって司令官の元から離れたくない…!」

暁「………ありがとう…みんな…」










30分後…











ぐぅ〜…





電「………」

暁「…ご飯、食べに行きましょ…看病する側が看病される側になっちゃったら元も子もない無いから…」

雷「……!ええ!行きましょう!」

ヴェル「と言っても…そろそろ交代の時間だし…私達は食事が終われば今日はもう休もう…」

電「そうした方がいいのです…暁ちゃん?」

暁「……わかったわ…そうする…」



ガチャ…バタン…





リセイ=提督(…………本当はもう気がついてるんだけどな…けど下手に起きたら心電図が警報みたいな感じでピーピーうるさくなるからな…?な、なんだ?…)

「………ッ………ッ………」

(声が…出ねぇ……………うっそだろおい!?喋れねぇ!!ど、どうすりゃ…)


ピッピッピッピッ!


(おっと…!落ち着け…落ち着け…)


ピッ…ピッ…


(…………もう一回……)


「ッ……!ッ…………」

(やっぱり出ない………原因を調べてみるか………そーっと…そーっと…)


パチン…


提督は指を小さく鳴らした…









ス〜〜〜……





〜〜〜〜〜













提督『…………アレク……か…あいつらの存在は結局謎のままかよ…でもあの力…俺とどこか似ているな…まさかあいつらも転生して…ッ!?ゴフッ!!!!』













〜〜〜〜〜













提督(……………血を吐きすぎて喉をやられたのか…ちくしょう…しばらくは喋れねぇってことかよ…これじゃ余計にみんなが心配するじゃないか…とりあえず…身体だけでも起こしとくか…)


ムクリ…


提督は上半身だけを起こし、後ろの柵にもたれかかるように身体を落ち着けた…







ガチャ…







北上「………失礼しまーす…って……っ!!!」

多摩「……て、提督!!」

提督「……………」

球磨「提督!目が覚めたクマ!?良かったクマァ〜!」


ガバッ!


球磨と多摩は提督の胸に飛び込んだ!

提督「…………!!」

多摩「提督…!良かったニャ…本当に…!本当に心配したニャア……!うぅ…」ツーーー…

木曽「お前…いつ…目が覚めたんだ?」

大井「提督…!グスッ…良かった…!提督が目が覚めなかったら私達…!」

提督「……………」

北上「………提督……どうしたの?…なんで喋らないの……?」

提督「…………」

木曽「……お、おい…何とか言えよ…!」

提督「…………ッ……」

球磨「?提督…?も、もしかして…喋らないんじゃなくて、喋れないクマ…?」

提督「………」コクッ…

五人「!?」

大井「ほ、本当に喋れない…の?」

提督「…………」スッ…

多摩「?空間に文字が出てきたニャ…」


提督は何も無い空間に腕を薙ぎ払い、文字を浮かび上がらせた…


しばらくはこの方法でお前達と会話することになりそうだ。球磨の言う通り、俺は喋ることは出来ない…が…それは一生って訳じゃ無い。近いうちにまた喋れるようになるさ。今直ぐには無理だがな…




木曽「て、提督…マジに喋れないのか…くっ!俺たちがお前を助けてやれなかったから…!」


スッ…


誰が喉が潰れたって言った?そのうちって言っただろ?お前達が気にする必要は無いぞ。


北上「でも!提督は一人で戦って…あんなに酷い怪我をして…何も出来なかったあたし達には気にするなって言われても無理だよ…」

大井「………提督……あなたがあんな状態で帰ってくるなんて…一体何があったんですか…?」



提督(……その質問、来ると思った…転生した事を隠して全て伝えよう…こいつらは絶対に引き下がらないからな…)



スッ…







提督はアレク、エイジ、そして自身の転生した件についてはうまく隠し、二ヶ月前に何があったかを全て話した。







球磨「………」

木曽「………」

多摩「……深海棲艦の惨殺事件の犯人と戦ってそんな怪我をしたのかニャ…」

大井「提督をここまで傷つけるなんて…」グッ…!

大井は悔しさのあまり、自身の拳を握りしめた…

北上「許せないね…あたし達の大事な提督に…!」


スッ…


お前らのその気持ちだけで俺はもう胸が一杯だ。ありがとう。けどな、俺がこうやって目が覚めたからには、変なことはさせない。勝手にアレクを探しに行ったりしようものなら、力づくでもお前達を止めるぞ…


球磨「だったら!球磨達も連れてって欲しいクマ!もう提督に守られるだけなんていやだクマ!」

木曽「そうだ!俺たちだって戦えるんだ!頼む!」

提督「………………!」


スッ…


本気か?





北上「…」コクッ

大井「…」コクッ

木曽「…」コクッ

多摩「…」コクッ

球磨「…」コクッ

提督「………」


スッ…


わかった。ただし、俺に付いて、奴らと戦うからには条件がある。それは、いかなる場合でも、外にいる間は俺の出す戦闘命令には従え。それが条件だ。そして、無理だけは絶対にするな。いいな?



木曽「……!!ああ!もちろんだ!」

大井「提督…ありがとうございます…!」











それからと言うもの、ほとんどの艦娘が医務室に押し寄せては俺に抱きつき、泣きじゃくり、歓喜の声が鳴り止まなかったな。

球磨達は俺に言われたことを全て、全艦娘に伝えたようだ。

さて、これからもっとヤバい戦闘が始まるぞ。艦娘達が付いてくるなら、守りながら戦わなければな…

でも…今の…今の俺じゃ…そんなことはとても出来ない…

だから…鍛えよう。今よりもっと強くなってやる!艦娘たちのおかげで傷は完全に癒えた。明日から、死にものぐるいで修行だ。



やるぞ。





みんなを守ってみせる!!!















翌日…





〜08:00〜






〜鎮守府屋上〜









ブン!




ブォン!






スチャ…バッ!ブン!






提督は屋上で刀の素振りをしていた…





提督(…………強くなるには今まで以上の訓練、または修行と言うが…それをしなけりゃ上には行けない…もっと!もっとだ!)


ブン!ブン!ザッ…ビュオ!バァン!

ドドドドド!!バン!キィィィン!!


………朝早くに起きる艦娘達によると、2ヶ月も俺が寝たままの期間は何も起きなかったらしいが…何も起きなさすぎて逆に不気味だと言っていた…その代表的な意見を繰り出したのは大和や赤城達だったけど…たしかに大本営からも何も無いのはおかしいな…しかし、元帥殿に限って危ないことはしないだろうし、何より何かあれば必ず全ての鎮守府に緊急通達が寄越されるはずだしな…何にせよ、アレクやエイジって奴よりも強くならなきゃならない。だから…


まだまだ!!


ゴォッ!バババババ!ズァ!ブンブンブン!ブォン!ズガッ!ドン!


ガチャ


突然屋上のドアが開かれた。


大和「提督…って、きゃあ!?」

陸奥「な、何!?」


ドドドド!バン!ブァオ!ドオオン!


提督「………!」


スッ…




大和たちが来たことに気がついた提督は刀を消し、文字を浮かばせた。


悪い。集中し過ぎて気がつかなかった。何か用か?


長門「提督!身体は大丈夫なのか?そんなに激しい動きをしては…」


心配はいらない。お前達のおかげで怪我は完治したよ。けど、だからと言ってじっとしてるのは性に合わないんでね。アレクやエイジに負けることのないよう、自分を鍛え直してるのさ。


武蔵「しかし、貴方はもう十分強いのでは無いのか?鍛え直すと言うことは、提督よりも強い奴がいると言うのか…?」


提督「…………」




俺より強いかどうかは知らんが…少なくとも…お前達艦娘の力を明らかに超えている。また、あえて言うが…お前達は決して弱くなんてない。俺や、あいつらが異常なんだよ。


長門「………しかし…!我々とて何もしないでいるのは提督に対して恩を仇で返すようなものだ!」

大和「そう…だから提督!お願いがあります!」

提督「……………?」

大和「修行をつけてください!私達を…強くしてください!提督だけが…戦って…私たちが何もせずただ見ているだけなんてもう嫌なんです…!」


………大和達も…球磨達と同じ気持ちだったってか…


武蔵「頼む……!」


4人は提督に頭を下げ、必死に頼み込んだ…


…………4人とも頭を上げてくれ……………良いだろう…



4人「!!」


ただし、俺は誰にも、ものを教えたことは無い。だから、多少のキツイことは起きる。それでも俺に修行をつけてもらうことを望むか?


陸奥「………覚悟の上よ…!」


ニ…


提督は静かに笑みを浮かべた…


よし…ならば、準備してこい。俺は後、2時間はここにいる。


武蔵「……ああ!」


待て。一つ話題がそれる話だが…


長門「ん?なんだ?」


お前たちに限ったことじゃ無いんだが…どうしていつも一緒にいるんだ?第六駆逐隊や白露型の奴らならまだわかるんだが…


陸奥「え?どうしてって言われても…気がついたらみんな集まってるのよ。それでいつもみたいに話をしたり、駆逐艦の子達と遊んだりしてるわ…」


そうか…すまん。へんなことを聞いたな。……準備してきていいぞ。


大和「はい!」



ふっ…仲がいいと俺の気分も良くなるな。お前たちが元気にやってるようで良かったぜ。
















長門達は準備を済ませた後、屋上に再び向かい、提督と修行をしていた。艤装を展開せず、まずは強い判断力、精神力、格闘などを鍛え上げられていた…


ガッ!ゴッ!パシッ!ダァン!

ダダダダ!


武蔵「はぁっ!」

提督「…………」


スカッ スッ…パッ!パッ!


シュルルルル!スタッ…


陸奥「っえい!」

提督「!」


ズダン!ドンドン!バッ!シュッ!バババ!


「……………」

大和「……っ…!当たらない…?」

長門「流石に速いな…!」



何故当たらないかわかるか…?お前達は、パワーは凄まじいものだが…そんなパワーも当たらなければ意味が無い…ただ闇雲に相手を狙い撃つだけじゃ弾薬も無駄になる。その無駄を無くすには、目で追うだけでは限界がある。だから相手の動きを予測及び、それよりも速い動きが必要だ。


大和「予測…」

陸奥「速い動き…」

長門「……わかった。やってみよう!行くぞ!提督!」

武蔵「今度は二人同時だ!おおお!」

提督「………!」













〜〜〜〜〜〜〜〜〜












〜09:30〜


武蔵「ハァ…ハァ…も、もう動けん…!」

長門「………修行とはいえ…やはりその力…計り知れないな…」

提督「………」


お前達の修行は今日はここまで。また俺と組手をしたいなら明日だ。


陸奥「え!?どうして!?」


お前達の他にも強くなりたい艦娘がいる。って言ってもほぼ全員だが…それに4人とも、今日はもうボロボロのガタガタだ。修行をしていて身体を壊したら話にならないだろ…今日はもう休むんだ。


4人「…………」


長門達はうなずき合い、提督の言った事に従った…


大和「わかりました…提督…ありがとうございます…」

「………」


…………まぁ、お前らはこの短時間でとてつもない速さで戦闘のコツを掴んだ。俺が教えることはもうお前達には無いんだ。だからほとんどは自分で強くなってもらうしかない。それでも物足りないと言うなら…いつでも俺が相手してやる!


武蔵「!!本当か!」

長門「わかった…!では、その時はまたよろしく頼む!」

提督「……」コクッ…



長門達は休みを取りに屋上を去った…



提督(やれやれ…怖いもんだ艦娘ってのは。ほんの1時間前は俺に一撃も与えることもできなかったくせによ…)


提督は両腕に付けられた痣を見つめながら思った…




30分後…








ガチャ…


ぐるぐるぐる…キュ…


提督が両腕に包帯を巻いていると屋上のドアが開かれた。


提督「!」




霧島「司令!おはようございます!」

金剛「長門さん達から話は聞きましたヨ!私達もテートクに修行をつけてほしいデース!」



今度は金剛たちか…長門達にも言ったが…俺の修行は自己流に近い。だからキツイぞ?それでもいいのか?


榛名「ええ!それで強くなれるなら私達は…!」

比叡「司令にばかり任せっきりは嫌ですから!」


……わかった。けど少し待ってくれ。包帯を巻きたいんだ。


霧島「それなら私が施しましょう!」

榛名「榛名も手伝います!」

提督「……………」



ありがとな…頼むよ。


霧島は右腕を、榛名は左腕に提督に包帯をまいた。













〜〜〜〜〜〜〜













バァン!ズダン!ガッ!ドドドド!


パシッ!スカッ!ブン!スタッ!タタタ!


ドカッ!ズザザァ!



甘い!もっと集中して攻撃を速くしろ!


比叡「は、はい!」

金剛「まだまだ!やぁ!」


ドドドォン!バシッ!ガン!


榛名「はぁあ!!」


ガガガ!ガス!ズガッ!タンッ!バキィ!!


提督「…!」


シュタッ!ザザァ!!


榛名の一つの拳打が提督の右頬を捉えた!


榛名「あっ!提督!申し訳ありません!大丈夫ですか!?」

提督「…………」グイ…


口が切れ、血を拭いつつ、文字を浮かばせた。



……いや、見事だ榛名。その調子でいい。


榛名「で、でも…」


いいから続けろ。何もなければ修行になんねぇだろうが。


金剛「……じゃあ今度はワタシデース!!」


霧島(……司令…本気を出せば私達艦娘を簡単にねじ伏せる事が出来るのに…わざと手を抜いて…榛名姉様もそれに気づいてるはず…ほんと、御見逸れしますよ…司令…)


比叡「私も行きます!でやあーー!」


















〜〜〜〜〜〜











1時間後…





霧島「私はもう限界です…」

比叡「わ、私ももう無理です…」

金剛「まだまだいけるネ!テートク!もう一回お願いしまース!」

榛名「榛名は…まだ!まだやれます!」

提督「…………」


ここまでにしとこう…これ以上は身体が悲鳴をあげるぞ。


金剛「えー!?どうしてですカー!」


強くなりたいと思い、それを実現させようとするのは結構なことだけど…それで動けなくなったら元も子もない。


榛名「………わかりました…」


それでいい…にしても、高速戦艦ならではのスピードとそれに負けないパワーがお前達の強みだが…まだ足りないものがある。


比叡「……足りない…もの…?」


それは回避だ。お前達は身を呈して攻撃を受けている。自らを犠牲にしたら、たとえ敵にダメージを与えることができてもその後に来る敵に対してはあまり効果的な戦法じゃない。戦艦だからと言って装甲が無敵なわけじゃないはずだ。


霧島「そ、それは…」


………まぁ、いきなり攻撃を躱せと言っても無理だろう。だから徐々にその能力を伸ばして行け。俺も出来る限りだが、組手の相手ぐらいなら付き合ってやるよ。


榛名「……!はい!」


んじゃ、俺は朝飯を食いに休憩に行くよ。お前らは食ったのか?


比叡「あ…実は…」ぐ〜〜〜……

金剛「あ、アハハ…」

提督「…………」


……奢ってやるからついてこい。


霧島「………ここはお言葉に甘えさせていただきます…」

榛名「ありがとうございます…提督…!」


提督「…………」フッ…


提督は鼻で笑い、金剛達と共に屋上を後にした。




















金剛達と修行をしたのち、食事を済ませた提督は、再び屋上で刀の素振りをしていた。











ブン!






ブン!








ブォン!










…………足りないな…こんなんじゃ、遅すぎる!もっと素早くだ!





ブオオオオ!ブンブンブン!バシュ!






ガチャ







提督「……!」

球磨「提督!球磨達も修行をつけてほしいクマー!」

大井「……じ、地面が…」

多摩「これはまた派手にやったニャ…」


提督の刀の素振りだけで辺り一面ヒビだらけになっていた。


木曽「………オレ達もせっかく改二になったんだ。この力を奴らに使わないでどうするってんだよ。さぁ、オレ達も強くしてくれよ!」


ああ。わかってるさ。じゃあ早速始めるか?五人まとめてお相手しよう!


北上「おお?いいのかな提督ー?いくら提督でもあたしら五人相手に無傷では済まないと思うよ?」


無傷か、無傷で済まないかは、やってみないとわからないぞ。いいからかかってきな!遠慮は要らない!


大井「上等じゃない!みんな!行くわよ!」

球磨「任せろクマァーーー!!!」

提督「……………」ニヤ………









ドドドドドドドド!!

バキュン!ドォン!

バシュッ!スタッ!ズドドドドドドド!


バン!バン!ドォン!


ガッ!ドガァ!ガスッ!


バシュウ!ドオオオオン!


シュバッ!


カッ!


ドオオオオオオオン!!!!








約2時間は攻防を続けっぱなしだった球磨達は疲れで立つこともできないほどになっていた。





北上「ハァ…ハァ…ハァ…」

木曽「……じょ…冗談じゃないぜ…何で一発も当たんないんだよ!」

大井「……人間離れしてるにもほどがあるわよ…!」


それは褒め言葉として受け取るよ。俺は人間だがな…


多摩「逆にこっちが攻撃を受けて対応出来なかったニャ…」

球磨「…………五人がかりで手も足も出ないなんて…完敗だクマ…」

提督「……………」


…………そうでもないぞ。


大井「…え?」


俺も不覚をとったもんだ…お前達の攻撃には一撃も当たらない自信があったが…


提督は右の横腹を球磨達に見せた。


北上「あ…提督!大丈夫!?」

提督「…………ッ……!」


ドクドク…ポタッ…ポタッ…


そこからは血がとめどなく溢れている…



大井「っ!!大変!提督!早く止血しないと!」


落ち着け!大丈夫だ…血の量は多いが、傷は深くない。



木曽「け、けどよ…!」


そんなに心配なら、悪いが包帯を巻いてくれ。それで止血はできる。安心しろ…死にはしない…


球磨「………わ、わかったクマ…」


球磨達は提督の傷の手当てをした…


多摩「ごめんにゃ…提督…」

提督「…………」


ポンッ…なでなで…


提督はバツが悪そうな多摩の頭を何も言わずに撫でた…


北上「大丈夫?提督…」


お前ら…らしくないぞ…?いつもみたいにマイペースなお前らに戻ってくれよ。こう言っちゃ悪いが、お前らの攻撃程度では死ぬようなやわな体作りはしてないんでな。だから大丈夫だ


木曽「………それならいいが…それでも……悪かった…」


いいから。気にすんな…さて、お前らもそろそろ戻れ。2時間も動きっぱなしのお前らは今の状態は大破の赤疲労だぞ。今日はもう休むんだ。


大井「提督がそう言うなら…」

球磨「なら提督もいっしょに休憩するクマ。球磨達は提督が休みもせずに修行をしてるのを知ってるクマ…」


提督(…………バレてたか……)


北上「そうだよ提督。だいたいもう19:00になる頃なんだから休まないと本当に身体を壊しちゃうよ。提督が。一緒に来ないとあたしたちは動かないからね…」

提督「…………」フゥ…


溜め息をついた提督は渋々そうに文字を浮かばせた…


わかったよ…じゃ、行くか…


5人「……!!」

大井「ええ!行きましょう提督!」

木曽「ほら、立てるか?」スッ


木曽は提督に手を差し伸べた


提督「…………」ニ……


ガシッ!


木曽の手を掴み、立ち上がった!


多摩「ほらほら!早く来るにゃ!」

提督「……!…!」


多摩は提督の手を引っ張りながら球磨達と共に屋上を後にした…














翌日…






〜09:00〜




〜鎮守府運動施設・アスレチック場(砲雷撃戦専用広場)〜


ドン!ザッ…ブオオオオ!





ガチャリ…


未だ修行を続ける提督の元にまた艦娘が現れる






春雨「司令官…失礼します!」

提督「………!」

時雨「……提督。僕達も修行をつけてほしいんだ…!」

提督「…………」


わかってんだろうが、俺の修行はキツイぞ。それにお前らは駆逐艦なんだ。スタミナは戦艦や重巡の艦娘よりも少ないはずだ。それでもついて来れるか?


村雨「頑張るわ!」


………良い目だ…よし。ならばまずは、お前達の動きを見たい。6人全員でかかってこい!


夕立「わかった…!提督さん、行くよ!」

白露「よし!白露型の強さを思い知れー!」

山風「……あたしも!頑張る!」





イメージBGM「アニメ寄生獣・HYPNOTIK」(2回目)




ドドドドドドン!



提督「…………」


スカッ!ブゥン!スッ…バババッ!


村雨「っ!当たらない…!」


今のお前たちは攻撃を当てたいと言う欲がある。そんなんじゃ、せっかく強い攻撃も先読みされて当てることなどできやしない…


山風「じゃ、じゃあどうしたら…」


簡単なことだ。「当てたい」ではなく、「当てる」んだ。俺を殺すつもりでかからないと強くなるどころか、何も変わりはしないぞ。


6人「!!!」

春雨「そ…そんな!司令官を殺すつもりだなんてできません!」


それが出来ないなら修行ができない。それに、これは北上たちにも言った事だが、俺はお前達の攻撃じゃあ、死ぬ事なんてあり得ない。もし仮にお前たちの攻撃が当たったとしても、致命傷になどなりはしない…わかったのなら…もう一度全力でかかってこい!


白露「………わかったよ…じゃあ、ケガしても…怒らないでよ!」

夕立「………っ!やぁ!」

提督「!」


ドォン!ダン!ダン!ダン!


ドバババババ!ズドン!ドン!ドン!!ドン!


スタッ!バッ!シュン!シュン!


時雨「そこだよ!」

提督「……!?」


バビュン!ドゴオオオン!


時雨の放った砲撃が提督を直撃した!


山風「!!当たった!」

提督「……………」


しかし提督は両腕でガードしており、全くの無傷であった…


時雨「………やっぱり、当てることはできても…あまり効果は無いね…流石は提督だよ…」

夕立「……本当に無傷だなんて…だったら!私も行くよ!提督さん!今度はこっちだっぽい!」

提督「……!」


夕立は肉弾戦を仕掛けた!


ドバァン!タタタタッ!バッ!ドゴォ!ガッ!ドッ!バシッ!ガッ!ガッ!バン!



提督(ほう…なかなか速い…!)


パッ!シュッ!シュッ!パシッ!


夕立「でやぁ!」


バシィ!!!


提督「………」

夕立「…くっ!」


夕立は提督の顔をめがけて正拳を繰り出したが、提督はそれを避けつつ手首を掴み、受け止めていた!


バッ!


提督の掴んだ手を振り払い、後方に飛び上がった!


夕立「結構本気でいくつもりだったけど…受け止められちゃったっぽい…」


……時雨も夕立も良い戦闘をするようになってきたな。だがまだまだ甘い…全員、もっと早くだ!


村雨「………じゃあ、こういうのはどう!?」

提督「……?」


ガシャン!ガシャシャシャシャシャシャ!


時雨「……みんな!一斉攻撃の陣形だよ!」


白露「オッケー!!」


村雨「ええ!!」


夕立「了解っぽい!!」


春雨「はい!!」


山風「うん!!」




提督(………6人の目つきが変わった!全力で来るか!)


春雨・山風「だぁぁぁぁ!!!」


春雨と山風は主砲と魚雷を一斉掃射した!!


バシュッ!ドドドドドドドド!!!!


提督「………ッ!」


提督は全速力で走って弾と魚雷から逃げ続けた!


バッ!ドドドドドドドドドドドン!ドンドン!ドドドン!


ズァア!シュバ!


弾を全て避け切った提督に追い打ちをかける時雨と夕立!


時雨「はぁ!」

夕立「だぁ!」

提督「………!」


二人は左右対称に真横から蹴りと正拳を繰り出した!


バシィ!!ドガァ!


しかし提督は二人の攻撃を受け切った!


提督「………」

夕立「くぅ!」

時雨「ううう!」

村雨「はぁあ!!」

提督「!?」


何と村雨は真上から提督をめがけて主砲そのものを振り下ろした!


提督「………ッ!!!」


バァン!ドォオ!スッ…ガキイィィイン!!


時雨「うわぁ!」

夕立「ああっ!」


ドザァ!ズザァ!


提督は時雨と夕立を掌から気合砲を発射して吹き飛ばし、村雨の攻撃を刀を出してガードした!


ギギギギギ!


村雨「うぬぅぅぅぅぅ!!」

提督「…………」


ガキィン!


村雨は武器の押し合いを振り払って白露に言い放った!


村雨「白露!今よ!」

提督「……!?」

白露「わかってるって!行っけぇええ!!!」


白露は全力で一斉掃射した!!!


ドオオオオオン!


バッゴォォォォォォォン!!!


山風「……手応えはあった!」

白露「…………」

提督「……………」ニヤ……


ポタッ…ポタッ…


提督はまた両腕でガードしたが、今度は威力が強すぎたのか、腕から血が流れ落ちていた。しかし、提督は嬉しそうに笑みを浮かべて居た…


春雨「あ…!し、司令官!大丈夫ですか!?」


白露達はやはり提督が怪我をすると心配になって狼狽えてしまう…


………大丈夫だ…それにしても見事なもんだ。こんな素晴らしいコンビネーションを俺に見せてくれるとはな…姉妹ならではの強さってわけか…



白露「そ、それは嬉しいけど…提督が怪我しちゃったよ…」

提督「……!?」


提督は突然喉を触り始めた…


夕立「て、提督さん…?喉もやっちゃったっぽい?」































提督「………………声が……」



























6人「!!!」






提督「声が…出るように…」

時雨「………うっ…」ジワァ…

村雨「提督……っ!」


ガバッ!ドドドド!バターーン!!



白露達は提督が喋れるようになって嬉しくなり、押し倒すように抱きついた!


提督「のーーーーー!?やめろやめろ!流石に6人全員は重いって!死ぬ!死んでしまう!」

夕立「うぅん…提督さぁん…」スリスリ…

山風「喋れるようになったんだ…!提督…!良かった…!」

春雨「………司令官の声…久し振りに聞けました…私…凄く嬉しい…!」ドキドキ…

白露「ほんとだよ!提督!本当に良かったぁ…!」

提督「…ぬぉぉお…は、話を聞いてクレェ…」

(か、かくなる上は…!)パチン!スッ…


提督は指を鳴らして数十メートル離れたところに移動した!


白露「あ、あれ?提督!?」

夕立「消えた!?もしかして逃げたの?」

村雨「なら探しておいかけるまでよ!」

翔鶴「……?白露ちゃんたち?ここで何を?」


提督を見つけることに意気込んでいた白露達の前に赤城たちが現れた


春雨「翔鶴さん!赤城さん達も!実は司令官が喋れるようになったんです!」

飛龍「えぇ!?ほんとに!?」

瑞鶴「あれ?でも提督さんは?」

時雨「僕達が覆いかぶさって抱きついたらいつもの力で逃げちゃった…」

蒼龍「あ、そうなんだ。でも私も提督の声を久々に聞きたいなぁ…」

赤城「なら、私達も提督を探しましょうか。」


提督(………冗談じゃねぇ!今一斉にお前らに抱きつかれたり質問攻めされたら俺の精神が持たねぇよ!)


山風「でも提督はどこに…」

加賀「………居たわ。あそこよ!」

提督「げっ!?」ギクッ!

時雨「見つけたよ!提督!」

瑞鶴「逃がさないわよ提督さん!」

提督「うぉおおおおお!!!逃げろぉ!!」


ドドドドドドドド!!!


艦娘s「まぁ〜てぇ〜!!!」


ドドドドドドドド!!!









それからは、ほとんどの艦娘を巻き込み、提督追いかけ大作戦が発生し、提督は休む暇もなく逃げ回っていた…

この騒動が沈静化するのは後4時間後である……w




提督「いや、「4時間後である……w」じゃねえーー!!!だれかたぁすけてぇぇーー!!」

















15:00





〜司令室〜



ひと騒動終えた後は提督の声が戻ったことを記念してプチ宴会が司令室で行われていた…






レ級「リセイが喋るのってやっぱり久しぶりに見たよ…」

利根「たしかにそうだな…にしても、声が聞けなかった期間から思ってたのだが…提督よ。なんだかまた一段と雰囲気が変わったのぅ?」

提督「………そうか?」

ろー「うん。提督さん、最初に会った時より随分と逞しくなった雰囲気があるって!」

比叡「そういえば司令がここに着任してからもうすぐで7ヶ月程度になるんですね…」

加賀「あら。もうそんなに時期が経っていたのね。」

筑摩「時間が経つのは早いものですね…」

提督「それは、みんなが今の生活が少しでも良いと思っていたらそう感じるものなのさ。楽しい時間ほど早く感じるものは無い。俺はそうだったな…」

初月「やはり提督にも、昔というものがあるのか…?」

提督「おう、あるともさ。俺がまだ7〜8歳ぐらいの時は随分とやんちゃしたもんだな…」

睦月「お、それは気になります!いったいどんなことをしたんですか?」

提督「やんちゃというか、色々巻き込まれたと言うか…」

潮「提督の昔の話ですか…ちょっと興味があります…」

提督「え…聞きたい?別に聞かせてやってもいいけど長くなるぞ…それに昔話になると言いづらいことも言わなきゃならなくなるし…」

秋月「どうしても言えないことは言わなくてもいいですよ!」

提督「え、ほんとに聞くのか?」

艦娘s「是非とも!」

提督「……そういうところだけ息がぴったりなんだよなぁお前ら…いや、でもお前達になら…俺の過去については話してもいいかな…」







ま、嘘も少し入るけどな…こっちの世界じゃ嘘だろうがなんだろうが、どっちでも一緒なんだからな…って言っても…俺の家族…本当にもう死んでしまったんだよな…実はあれからちょくちょく様子を見に行ってたら、暁たちに話した事が現実になっちまって…あの世界は生存してる奴はほとんどいなくなっちまったからな…もちろん俺の家族も…もう、嘘じゃ片付けられないい…か…ふん…俺からすれば、俺に対して嫌なことをしたやつにはざまぁねぇと思うがな。その他人間はかわいそうに…としか声が出てこない…家族が本当に死んでしまったのに悲しみがない…それはなぜか?俺は家族を捨てたからさ…けど、人間離れした力を得たせいか、伝染病に全く影響されずに行動ができた。だから、俺自身で家族に墓を建ててやった。いつもの力を使わず、自分の手で。心底嫌いなわけじゃなかった。だからせめて、家族である俺が弔いをしてやった。













〜〜〜〜〜〜














12年前…(提督は20歳と言う設定です。)







イメージBGM「クレヨンしんちゃん・ひろしの回想」(戦闘以外にも作業用としてBGMをながしながら聴いていただけると幸いです。あくまで妄想…もとい、イメージでやってる事なのでお好きな方だけお願いします。)





あれは…まだ俺が8歳の時に起きた日常?それか、非日常?的な事が続いていたことがあった。






提督=リセイ(8歳)「へへっ!今日もたくさん暴れたな!」

友人1「リセイくんったら本当に元気よねー…」

友人2「暴れたんじゃなくて巻き込まれたんだけどね!」

リセイ「お前らも一緒になってやってたんだからおあいこだろ?ほら、もう帰ろうぜ。日も暮れてきたし、こんな時間じゃ早く帰んないと母さんにぶっ飛ばされるぞ。」

友人1「ふふっ…そうだね!今日はもう帰ろっか!」

友人2「おし!じゃ、俺も帰るな?また明日!」

リセイ「おう!またな!」

友人1「私はこっちだから!またね!リセイくん!」

リセイ「ああ。お前も気をつけてなー?」








その頃の俺は、騒ぎがあれば自分から巻き込まれに行っては大人たちと一緒に暴れ倒したもんだった…お陰で俺は近所の住民から「悪童リセイ」だの何だの、あだ名をつけられちまってな…けど、決して嫌な日々ではなかった。これはダメだと言うことはしなかったし、というかしたくないし、いけないことをしてる奴らを見たらすぐに喧嘩騒ぎを起こしたりしてるうちに、いつしか友達は増えていった。ま、いろんなことに首を突っ込みすぎるから変なあだ名もつけられるんだよな…わかってんだけど…どうしてもそう言うのは見過ごせなくてさ…でもまぁ…

そんな日々が俺にとっちゃ幸せだった…でもある日…










リセイ「ただいまー!………え…」

リセイの家族達「」


リセイが見たのは家族全員が倒れている光景だった…

リセイ「な、なんだよこれ!父さん!しっかりしろよ!姉ちゃん!起きてくれよ!おい!みんな!」




俺はすぐに救急車を呼んで一緒に病院に行った。けど間も無く死んだことが確認されて…





リセイ「………………」




あんな幼い子を一人残してしまうなんて…


気の毒に…


なんて残酷な運命なの…


ヒソヒソ…ヒソヒソ…








一度ちらっと暁達に話したことがあったよな。俺の家族は全員流行りの伝染病で逝っちまったってこと。それが今話してるところに繋がるんだ。家族が全員死んだ後、俺は放心状態から抜け出すことができなかった。

俺は生きるのが嫌になって、首吊りだろうと飛び降りだろうと死ぬ方法ばかりを考えてたとき、家のタンスに手紙が隠されてた。それは俺の母が俺に当てて書いたものだった。

手紙の内容はすぐに終わってた。一言に近い。そこには、「あんたは好きに生きても良いんだよ。もしも私やみんなが死んじゃっても、あんたはだけは生き伸びて!あんたならやれる!だって私の息子だもんね!」

………その手紙を見た時、涙が止まらなかった。あれ以上に泣いた事は今までになかったな…

泣き止んだ後は、俺はこのままじゃ、施設やどこかの地下とかで働かされるだけだ。そう思って、自分から軍に入った。誰かにこき使われてぐちぐちと言われるぐらいなら、最初っからキツく言われた方がマシだと思ってな…けど、家族全員が死んじまった苦しみの方がはるかに上だったから、軍に入った時の辛さなんて覚えてねぇよ…死に物狂いで強くなって、そしていつしか、若くして少将になって、元帥殿に気に入られて、山風の件に関する事件も解決して、それで大将に昇進して…………今に至るわけだな。

それと、空を飛んだり、次元の力を利用できるのは、少将になる前に身についたものなんだ。あるとき、俺は夢を見た。「力が欲しい?良いよ。与えてあげる」誰だかわからない奴にそう言われた直後に目が覚めて……ま、後はお前たちが思っている通りの展開だな。




















現在…







リセイ=提督「………とまぁそんな訳なんだわ。」

艦娘s「…………」ツーーーー……ボロボロ…


提督の話を聞いてほとんどの艦娘が静かに号泣している…


提督「……!?泣くところあったか!?大丈夫かお前ら!」

雪風「……えぐっえぐっ…しれぇ…そんなに辛い目にあってたなんて…」

春雨「し、司令官…どうしてそんな辛いことがあったのに…今を生きていられるんですか…!?」

提督「…………今だって辛いさ。けど、てめぇの家族が抗えない運命に殺されるなんて誰が想像できる?納得がいかなかったが…それをいつまでも認めないで生きていると…虚しさが残るだけだ。だからあいつらの分まで俺が生きなきゃならない。そう思って今まで生きてきた。それによ、俺は今が楽しいんだ。お前らがいるから俺は生きていられる。」

曙「………どうしてよ…」

提督「……?」

曙「あたしたちは艦娘なのよ!?どうして私達を自分よりも優先するのよ!人間はみんな、自分が一番なのよ…」

川内「……!曙!」

提督「…………」スッ…

川内「………提督…」


提督は、曙を怒ろうとした川内を腕で庇うように静止した。


提督「………」ツカツカツカ…

曙「………何よ…図星だったの?それで腹いせに殴るの?好きにしなさいよ…」

提督「……………」










ポンッ



曙「……!?」


提督は曙を怒りもせず、頭を撫でた。


提督「曙。お前の言ってる事…間違いじゃないさ。お前の思っている人間は、黒提督のような下衆な思考をしている奴らのことだろ?」

吹雪「司令官……」

提督「黒提督は人間だ。だから俺も同じことをするかもしれない。お前はまだそう思ってた…だろ?」

曙「…………」


曙は何も言えなかった…


提督「………考え方を少しだけでいいから…変えてくれないか…?人間すべてが黒提督のような奴じゃない。あの野郎みたいなやつもいればそうじゃないやつもいる。今更だけどさ…助けに行くのが遅くて…ごめんな…もっと早くにお前たちの元に行ってやれていれば良かったんだけど…」

如月「………そんな事は無いわ!司令官がここに来てくれて私たちだって今が楽しいの!」

提督「お!そいつは良かった!嫌に思われてたらどうしようかと思ってたわ…」

霞「そんな事がない事をあんたは頭に入れてたんでしょうに…白々しいったら…」

提督「酷えな!そこまで計算深くねぇよ!………とにかくだ曙。俺はあいつのような行為はしない。というか頼まれたってしてやんないね。だから頼む。人間全てを…恨まないでやってくれ…」

曙「…………わかったわよ。けど、あたしはまだ信じないから……」

提督「………ああ。それでいいさ。」

曙「…………あんた以外は…信用できないから…」

提督「………!曙…!」

陸奥「……曙ちゃん…」

鳳翔(…………提督……本当にありがとうございます。私達艦娘の心を開いてくれて…)








それから1時間程度経った…








鈴谷「そういえば提督。どうやって喋れるようになったの?」

提督「ん?いや、俺も何がきっかけかわからないが…白露たちに修行をつけている最中に戻ったからな。ま、それが引き金で喋れるようになったんたら結果オーライだ。はっはっは!」

悪雨「リセイだから笑って済むけど…普通の人間なら大問題だよ…」

蒼龍「………もう血塗れで帰ってこないでくださいね?心臓に悪いです…」

提督「……なるべく努力はする。」














更に1時間が経った…












提督「……………」

阿武隈「…?提督?どうかしました?」

提督「ん…ちょっと考え事をな…」

青葉「司令官!明石さんが呼んでましたよ!工廠に来て欲しいって…あ、それと大和さんと長門さんにも来て欲しいと言ってました!」

長門「私と大和もか?」

大和「どんな用があるのでしょう…?」

提督「………呼ばれたなら行くしかないだろ。行ってみよう。」

長門「……わかった。」











〜工廠〜










明石「あ、3人とも来ていただきましたね!待ってましたよ!」

提督「俺たちを呼ぶなんて珍しいな。何かあったのか?」

明石「実は、ここに着任する艦娘が大勢居るので提督と、指揮能力の高い戦艦のお二人に誘導をお願いしたいのですが…」

大和「え?最近ではここの鎮守府では建造は行われていないはずだと思いますけど…」

提督「………移動してきた……か…」

夕張「……そうです。」

長門「……!夕張…」

提督「言い方を簡単にすれば、他の鎮守府から逃げてきたってことだ。通常、建造された艦娘はその鎮守府に着任して場の指揮をとる提督が艦娘を導くもんなんだが…艦娘が引っ越してくると言うことは、その鎮守府が嫌になったか、もしくは提督そのものが怖くて逃げ出したか、その他諸々の理由がある。ま、どんな理由があろうと、その鎮守府から離れた艦娘はひとまず大本営に向かわなければならない。そこで次に着任する所を選んで戦わなければそのうち解体されてしまうんだ。」

長門「な、なんだと!?それは聞いたことがないな…」

提督「ある意味極秘だからな。知らないのも無理はないさ。」

夕張「そこでここが選ばれたわけです。ここに着任する予定の艦娘たちはみんなここを選んだようなんです…」

長門「その艦娘達はいつ頃にこの鎮守府に?」

明石「明日の10:00に全員が到着すると、通達が入りました。」

提督「…………なるほどな…わかった。準備はしておこう。」

大和「新しい子を私達で育て上げると言う事でしょうか…」

提督「そう言う事だ。けど、俺の予想じゃかなりの数が着任すると思うから、長門と大和だけでは足りないかもしれないな。ビスマルクと赤城と加賀にも伝えておいてくれ。あの三人もかなりの指揮をとれる奴らだ。」

大和「了解しました!」

明石「提督!ついでの報告なのですが…」

提督「ん?どした?」

明石「報告というより、大淀からの伝言があります。」

提督「大淀から?」

明石「ええ。なんでも、屋上に来て欲しいとの事です。内容まではわかりませんけど…あ、それと、第六駆逐隊の子たちも連れてきて欲しいと言ってました。」

提督「………わかった。サンキュー。明石。」

明石「いえいえ!」







〜執務室前廊下〜






提督「と言う訳なんだ。悪いが着いて来てくれ。」

ヴェル「了解した。」

電「大淀さんが一体何の用なのです?」

暁「さぁ…?司令官は何か聞いてないの?」

提督「いや、俺も伝言伝えだから詳しくはわからないな。」

雷「ま、とにかく行ってみましょ!」










〜鎮守府屋上〜






ガチャ





提督「大淀!」

大淀「お待ちしてました!提督と暁ちゃん達も!」

提督「なんで屋上なんだ?」

大淀「騒ついた状況で報告をするのもいささかやりにくいので。」

提督「…察せたよ…」

暁「大淀さん。要件は?」

大淀「はい!五人をお呼びしたのは、明石と似たような要件でお願いしたいことがありまして…」

提督「ここに着任して来る奴らの指導を任せたいってか?」

大淀「はい。」

提督「なんじゃそりゃ。それなら明石と一緒に言ってくれれば良いのによ…」

大淀「各艦娘にはそれに対する艦じゃないと接しにくいと思いまして…」

ヴェル「なるほど。一理あると思う。しかし、何故私たちが…?」

大淀「駆逐艦の中で練度と統率力があるのは貴女達が一番だからですよ。まぁ、それに負けないぐらいの指揮を取れるのは朝潮ちゃんたちとか、白露ちゃん達でしょうけど…あの2組は色々と…」

提督「んー。その気持ちはわかる。あいつら大事なところでずれるからな。朝潮、満潮、霞なら大丈夫だが、後の三人と白露たち全員はどこか抜けてるんだよな。」

大淀「そこで第六駆逐隊の四人にお願いしたいんです。」

電「私に、上手くやれるでしょうか…?」

雷「何事もやってみることが大事よ!電!」

提督「答えは聞くまでもないな。じゃ、その件も引き受けよう。大淀、ありがとな。」

大淀「いいえ!こちらこそ屋上で来ていただいてありがとうございます!」

暁「さて、頑張るわよ!」

4人「おーー!」





















〜司令室〜








〜19:30〜







提督は自分の椅子に座って寛いでいた。





提督「………はぁ…喋れるようになってからと言うもの…案の定捕まって話し相手にされちまうこっちの身にもなれよ…嫌な気は無いけどさ…」




コンコン



金剛「テートク!金剛デース!」

提督「おう。入っていいぞ。」


ガチャ


金剛「紅茶を入れたから飲むネ!」

提督「良いのか?ありがとう。」




……………












提督「そういえば比叡たちはどうした?」

金剛「3人ともアスレチックで身体的に鍛え上げてマス。」

提督「そっか。お前はどうして?」

金剛「ワタシは休憩するついでにテートクの顔を見ておこうと思って…うふふ…」

提督「ちょ、なんか怖えよ…その変な笑いをやめろ。」

金剛「む、酷い!テートクが心配でここに来たのにー!」

提督「心配してる奴が腕を首に巻きつけながら会話するか?普通…」

金剛「気にしない気にしない!」

提督「無理!」








……………















コンコン








提督「ん?比叡達だろ?入っていいぞ!」

比叡「司令!失礼します!」

霧島「あ、金剛姉様。こちらにいらしたのですね。」

金剛「あ!3人ともお帰りナサーイ!」

提督「……………」

榛名「……提督?どうかしたんですか?」

比叡「そういえば昼間も何か考え込んでましたね…何かありました?」

提督「……深海棲艦惨殺事件については半ば解決したようなもんだが…通信のジャミングと深海棲艦が急激に強くなったことに関してはまだ謎が多くてな…アレクやエイジの他にも敵がいることを忘れちゃいけないぞ…それに、まだ以前のここの鎮守府のようなところもあるみたいだからな…そんなところからやって来る艦娘達が明日には着任する。問題だらけだな…全くよ…」

霧島「………そうですね。他の鎮守府ではすでに襲われているところもあるみたいです。」

提督「………行かなきゃな…解決及び、敵の殲滅。俺のやるべき事だ。」

金剛「…………」


金剛は心配そうに提督を見つめた…


提督「……ふっ…大丈夫だ。もうお前らを置いて一人で解決しようなんて気は無い。俺が行くときはお前達にも声をかけるさ。」

榛名「………絶対ですよ。提督…」

提督「おう。」













〜23:00〜









提督は布団で眠りにつこうとしていた。




提督「ふぁ〜あ〜…なんだか一段と疲れる1日だったな。さっさと寝よう。」


コンコン


翔鶴「……提督?少しよろしいでしょうか?」

提督「……?翔鶴と…瑞鶴も居るな。いいぞ入って。」


ガチャ


瑞鶴「提督さん…」

提督「………お前ら2人がこの時間に来るのも珍しいな。それにその顔。何かあったか?」キュ、ゴクゴク…


水を飲みながら二人に問う。


瑞鶴「今晩…一緒に寝てもいいかな…」

提督「ブゥーーーー!」


驚きのあまり、水を噴出させてしまった!


翔鶴「あぁ!提督!?大丈夫ですか!?」

提督「ブゥェホ!ゲホッ!ゴホッ!ぎゅ、急にどうじだ…!?一緒に寝たいってどう言うごとだ…!?」

翔鶴「………それは…提督が心配で…本当は私だけで提督の部屋に行くつもりでしたけど…瑞鶴も同じ考えだったので…」

提督「……フゥ…フゥ…ふ、2人で俺の部屋に来たと。」フキフキ

瑞鶴「……うん……だめ…かな?」

提督「絵面的にダメ。と言いたいけど…拒否する理由も無いし…ただし、なんで一緒に寝るんだよ?そこだけがわからないな…理由を聞かせてくれないか?」

瑞鶴「……怖い…」

提督「………?」

瑞鶴「提督さんが居なくなるのが怖い…!沈んでしまう怖さよりも…怖いの…このまま時間だけが過ぎていって、提督さんと話もできなくなるなんて嫌なの!だから…」

翔鶴「……私も瑞鶴と同じ気持ちです…いつか提督は帰ってこなくなるんじゃないかって…」

提督「……………」

瑞鶴「……翔鶴姉…」

提督「……バカだなぁ、お前ら。」

2人「え?」

提督「…………」


ガバッ…!


翔鶴「きゃっ!?」

瑞鶴「わっ!?」


提督は2人を抱き寄せた…!


瑞鶴「て、提督さん!?何を……///」

提督「………いいか。一度しか言わないからよく聞けよ。俺は死なないしお前らだって死なせない。お前らが居ないと、俺が寂しいんだ。だからそんなに弱気になるな。お前達を…置いて死んでたまるかよ…」

翔鶴「……あ…あう…うああああん……!!」ポロポロポロ…

瑞鶴「提督…さん…うあああああ……!!」ポロポロ…

提督「……………」



提督は泣きじゃくる二人の背中を優しく撫で続けた…









……………







提督「…落ち着いたか?今日はもう寝よう。俺は疲れたよ…」

翔鶴「……グスッ……はい…」



提督は布団に入って眠ろうとする…



提督「…………なんで俺の布団にお前ら二人が入ってくんの?布団はもう2組ぐらいならそこにあるから敷いて寝ればいいだろ?」

瑞鶴「……嫌。提督さんと一緒に寝るって言ったでしょ…」

翔鶴「今は…離れたくありません…提督…」

提督「…………………」

翔鶴・瑞鶴「…………………」












ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…












提督(…………や…やべぇ…心臓がバクンバクンだ…二人とも俺の顔をじっと見過ぎだろ!!俺はただ天井を見ることしか出来ねぇ!)


翔鶴「………提督……」

提督「……ん?どした…っ!?」


チュ


翔鶴「んっ…ふふ…大好きです…」

提督「」

瑞鶴「翔鶴姉だけずるい!私も!」


チュウ


提督「っ!?」

瑞鶴「んはぁ…好きな人とするキスは幸せ…提督さん…私も大好き…」

提督「…………お前ら…」

翔鶴「……提督…私…もう我慢できません…抱いてください…」スルスル…

瑞鶴「…………提督さんにしかこんな事しないんだから…」スルスル…


翔鶴と瑞鶴は服を脱いで提督に擦り寄るように囁いた…


提督「………気持ちは嬉しいけど…俺だって男なんだ…これ以上進めるなら…止まらないぞ…」

翔鶴「………はい…私達を愛してください…」

提督「…………………」




















これ以上はRー18になるので後はご想像にお任せします…ここから先は主の頭がパンクするのですみません。




















翌日…





〜06:00〜


チュン…チュチュ…



提督「………んぁ?朝か。…………」

翔鶴「………zzz」

瑞鶴「………zzz」

提督「…………俺の貞操が………なんてふざける場合じゃないよな。この二人がこんな安心そうな顔をしてるのを見るのは初めてかもしれないな…て言うかキスしたのも初めてだったし…うあ〜……男女の営みってあんな感じだったのかよ…いろんな意味で想像以上だったわ…」

瑞鶴「……(パチ)……ん…あ、提督さん…おはよう…」

提督「おう。おはよ。」

翔鶴「……うぅん…ん?てい、とく?おはようございます…」

提督「翔鶴も起きたか、おはようさん。にしても…よかったのか?お、俺が初めてで…」

瑞鶴「もう…!昨日も言ったでしょ!提督さんじゃなきゃあんなことしないんだから…」

翔鶴「……もしかして提督も…?」

提督「……あんな行為は初めてだったよ…」

翔鶴「……私達が初めてだなんて…嬉しい…!」

瑞鶴「提督さん!大好き!」チュッ

提督「////」

翔鶴「ふふっ照れてる提督、可愛いです…!」

























〜09:00〜




〜司令室〜






提督「………とんだ初体験だったぜ…」



あの後翔鶴と瑞鶴に朝からねっとりと絞られて、提督は朝からすでに疲れていた。


提督「………あと1時間で新しい奴らが来るのに…あいつらめ…」


コンコン


ビスマルク「guten Morgen!提督!ビスマルクよ!入っていいかしら?」

提督「ん?おう。良いぞ」


ガチャ


ビスマルク「失礼するわね!」

長門「目覚めはどうだ提督。」

大和「提督。おはようございます!」

赤城「おはようございます。提督、昨晩はよく眠れましたか?」

加賀「おはようございます提督。ん?どうやら随分とやつれているようね?何かあったの?」

提督「5人とも、来てくれたな。いやなに、ちょっと疲れてるだけだ。気にするな。前みたいにぶっ倒れるほどじゃないから安心しろ。」

長門「そ、そうか…提督がそう言うのであれば…」

赤城「第六駆逐隊の子たちは先に外で待ってますよ。」

提督「ん、じゃ行こうか。そろそろ迎えの時間だしな。」

五人「了解!」ビッ!
















〜鎮守府噴水広場〜









雷「あ!司令官!おはよう!」

提督「よう。おはよ。」

ヴェル「来たね、司令官。待ち合わせる場所はここで良いのかい?」

提督「うん。ここなら声も届きやすいし、何よりこの鎮守府の雰囲気を感じ取ってもらいたいからな。」

赤城「ふふ。提督らしい案ですね。」




キイ…ガシャン!


提督・艦娘s「…!」


出入り口の門が開かれる音がした!次々と新たな艦娘達が足を進め、提督達の前に歩む。



???「貴方がこの鎮守府の提督ですね?」

提督「うん、一応俺がここを取り仕切ってる、リセイ提督だ。ここにきた艦娘達は全員、ここに着任すると言う事でいいんだな?」

???「はい!全員、そのつもりでここに来ました!」

提督「……わかった。歓迎しよう。全員敬礼!」

提督側艦娘s「……!」ビビビッ!

???「……!これは、ありがとうございます!」ビッ!


ほかの艦娘も続いて敬礼を返した…


提督「さて、軽い自己紹介でいいから、君達の名前を聞かせてくれないかな。それと、あんまりかしこまらなくていいから、いつも通りの自分を出して、言ってくれ。」

艦娘s「はい!」

香取「練習巡洋艦、香取です。演習や訓練などはお任せください!」

鹿島「同じく練習巡洋艦、鹿島です。香取姉とは姉妹として建造されました!よろしくお願いします!」

Гангут(ガングート)「私はガングート。これより貴様の指揮に入る。よろしく頼むぞ。」

Ташкент(タシュケント)「同志提督!タシュケントだよ!これからよろしく!」

熊野「重巡、熊野ですわ!よろしくお願いするわね。」

海風「改白露型の海風です!どうぞよろしくお願いします!」

江風「同じ改白露型の江風だ。よろしくな!」

大鳳「装甲空母の大鳳です。この鎮守府で大いに活躍してみせます!」

Warspite(ウォースパイト)「我が名は、Queen Elizabeth class Battleship Warspite! アドミラール……よろしく、頼むわね。」

伊168=イムヤ「私は伊168。言いにくいならイムヤってよんでね!よろしく!」

伊8=ハチ「伊8です。これからよろしくお願いしますしますね?」

伊19=イク「伊19!イクって呼んで欲しいのね!これからここで頑張るのね!」

伊58=ゴーヤ「初めまして!伊58!ゴーヤって呼んでもいいよ!よろしくお願いするでち!」


提督「……………多くね?想像以上に多いんすけど…」










一通り自己紹介を終え、各艦娘の案内を長門達が済ませてくれている中…







〜司令室〜


提督「…………あいつらは全員…前にいた鎮守府が嫌になってここに来たのか…それとも追い出されたのか…ま、聞いたって無駄だし、別にいいか。挨拶の時に聞こえてくる艦娘達の声はほとんど清純そのものだったからな。聞いてて心が穏やかになる奴らだった…」



コンコン


提督「……ん?開いてるぞ。」


ガチャ


翔鶴「提督。艦娘のお出迎え、お疲れ様です。」

提督「おう。ありがと。」

瑞鶴「提督さん。大鳳が着任したってほんと?」

提督「ああ。大鳳に限った事じゃないけど、他の艦娘も一癖も二癖もある奴らだったな。」

翔鶴「空母の戦力が増えると心強いですね!」

提督「全くだ…」

瑞鶴「……?何かあったの?」

提督「主にお前らのせいで疲れてんの!朝っぱらから人の大事な部分をほじくり返しやがって…//」

瑞鶴「…だって好きなんだからしょうがないでしょ?ふふふ!」

翔鶴「提督じゃないと身体を預けるなんて無理ですよ…」

提督「……信用してくれてありがとよ。さて、新しく入った奴らに艤装展開能力を与えてくる。」

翔鶴「……びっくりするでしょうね…」

瑞鶴「………だろうね……」

提督「………こればっかりは慣れてもらわないとな。じゃ、どうせ今日はもう予定は無いし、二人ともあがってゆっくりしていけ。俺は用が済んだらまた司令室に居るから、何かあったら来いよ。」

翔鶴「はい!」

瑞鶴「うん。わかったわ!」


ガチャ……バタン


翔鶴「………」

瑞鶴「……翔鶴姉…」

翔鶴「なぁに?瑞鶴。」

瑞鶴「提督さん…ちゃんと私達を受け入れてくれたね…嬉しかったよ…」

翔鶴「……私も嬉しい…提督のために私達も強くなりましょう。弓道場で鍛えなおして来るわ。」

瑞鶴「私も行く!私も一緒に強くなる!」

翔鶴「ええ。わかってるわ!」

















新たな艦娘達を迎え入れて、色んなところを回っているとき、姉妹艦に会えた一部の艦娘達は喜び勇み、または再会に涙する者も少なくなかった。安定のごとく、レ級と悪雨が居ることを知ると、驚きを隠せなかったようだ。

提督の力をその目にした新参者の面々は驚きのあまり声が出なかったそう。







〜14:00〜



〜鎮守府南東庭園広場〜




ザァ…ザァ…

ビュウゥ…


提督「……………」




提督はベンチに座って腕組み、足組みをして寛いでいた。





………風が心地いいな……日の当たるこの場所も悪くない。眠たくなってくる…



……………




提督「………zzzz」














1時間後…







ガングート「すまないな、ヴェールヌイ。まだここの鎮守府の広さには慣れんな…」

ヴェル=ヴェールヌイ「いいさ。それにしても、ガングートやタシュケントが着任するなんて想像もつかなかったよ…」

ガングート「……私は前の所を出たというより、追い出されたと言った方がいいか…」

ヴェールヌイ「……どんな人にも事情というものはあるさ。話さないままでいいよ。私は人の過去にはあまり関心が無いからね。」

ガングート「…ふっ。お前のその毒舌さ加減は相変わらずだ…」

ヴェールヌイ「………」ニコ…

ガングート「…ん?あれは提督か…ベンチで眠りにつくほどに疲れがあるというのか?」

ヴェールヌイ「そうじゃなければあんなところで寝たりはしないと思うよ。」

タシュケント「お、二人ともここにいたのかい?探したよ。…ってあれは同士?疲れてるのかな…?」

ヴェールヌイ「……!タシュケント。見ての通りだよ。司令官があんなところで寝るのも珍しいものだけど。」

タシュケント「起こしに行かないのかい?」

ヴェールヌイ「……まぁ、いつまでもあそこで寝たままにさせておくのはいささか不便になるかもしれないね…風邪でも引いたらダメだ。起こしてやろう。」

ガングート「ふむ。我々が着任する前に相当な事があったのだろうか…というよりも提督には心底驚いたな。」

ヴェールヌイ「何がだい?」

ガングート「……あれは本当に人間なのか?空間を打ち破ったり、私や他の艦娘に不思議な力を与えたり…」

タシュケント「………同意見だね…もう驚く暇もなかったよ…」

ヴェールヌイ「本人曰く、人間だと言ってたよ。……私も、最初は驚いたよ。でも…半年以上も司令官や他のみんなと過ごしていると慣れてしまうものなんだよ。」

タシュケント「……慣れって怖いね…」

ガングート「……今更だが…私はここでやっていけるのか…」

タシュケント「あれ?らしくない発言だね。」

ガングート「あ、いや…提督のあの力があまりにも規格外すぎてな…」

ヴェールヌイ「大丈夫。司令官は私達艦娘を大事にしてくれている。ここに着任したからには、みんなも同じように接してくれる。」

ガングート「………ヴェールヌイがそこまで言うのなら…信じよう。」

タシュケント「うん。同士は話してみれば凄く良い人だったしね!」

ヴェールヌイ「……ふふ。さて、そろそろ起こしてやろう。」

タシュケント「ん。おーい!同士ー!こんな所で寝てたら風邪を引くよー!」

提督「………ん………うぅぅぅん!よく寝た…あ、3人ともお揃いでどうした?」

ガングート「呑気な奴め…貴様、私達が来る前に大規模な作戦でもしていたのか?」

ヴェールヌイ「わたしたちにはそんな作戦は知らされてないけど、違うとしたら何か別の問題でもあったのかい?」

提督(言える訳ねぇ…下手にでっち上げるとすぐに勘付くからな…特にヴェールヌイは。後の二人もなかなかの勘の鋭さだったし…)

「いや…連日の修行が続いて疲れが溜まってただけだよ。」

ヴェールヌイ「……はぁ…あれほどやり過ぎるなってみんなから言われているのに…頼むから無茶はしないで欲しい…」

提督「……悪いな…気をつけるよ。」

タシュケント「あのー、同士?」

提督「ん?何だ?タシュケント?」

タシュケント「修行って一体…」

提督「口で言うより見たほうが早いな。ほれ。」パチン!


指を鳴らし、ガングートとタシュケントに記憶を見せた。





…………






ガングート「…………本当に何者なのだ…?記憶までも操ることが出来るとは…」

タシュケント「……凄い…こんなの初めて見たよ…!」

ヴェールヌイ「わかったかい?司令官はこう言う人なんだよ。」

提督「……俺の力についてはまた今度聞いてくれ。その時に聞きたいことをたくさん聞かせてやる。今話すと長くなるからな。昼時だし。さて、起こしてくれた礼に間宮さんのとこに一緒に行くか?奢ってやる。」

ヴェールヌイ「良いのかい?Спасибо。」

ガングート「私達も良いのか?」

提督「ああ。遠慮はいらないからな。」

2人「………Спасибо!」
















〜間宮食堂〜





ドンガラガッシャン!ドバーン!バターン!



間宮「…………食堂では静かにしなさーーーーーい!!!!」



ドバシャーーーーン!!






伊良湖「間宮さん…あんまり怒ると身体が持ちませんよ?」

間宮「………わかってるけどね…ついつい、言っちゃうのよ…」

春雨「間宮さんは悪くないと思います…はい。」

悪雨「………いつ見ても間宮の怒りを目の当たりにすると足がすくむよ。」

間宮「…もう!悪雨ちゃんまで…私が怒るところをあんまりみないでください…」

伊良湖(見る、見ない以前に声でバレちゃうと思うのは私だけかな…?)


提督「どうも!間宮さん!相変わらずすごい怒声でしたね。やっぱ俺には真似できない…」

ヴェールヌイ「〜〜♪」

ガングート・タシュケント「…………」(白目)

間宮「提督さん…もう、聞かないでくださいよー…」

提督「いや、あれは不可抗力っすよ…とにかく、昼飯を食べに来たんで、俺はカツ丼大盛り一つで。ほら、お前達も頼めよ。」

タシュケント「う…うん…あ、じゃあこの肉そばってやつで。」

ガングート「で、では私もそれにしよう。」

ヴェールヌイ「冷やし中華で。」

提督(ど直球で草…)

伊良湖「はい!ただいま!」

提督「お、春雨と悪雨も一緒だったか。2人とももう食ったのか?」

春雨「は、はい!お昼ご飯は済みました!」

悪雨「新しい艦娘も一緒だね。改めてよろしく。」

ガングート「あ、ああ…よろしく頼む。」









〜〜〜〜〜〜









間宮と伊良湖に頼んだものを受けとった後は各々好きな席について食事をしていた。

初めて食す日本の味に感激するガングートとタシュケントであった。



ガングート「…ふむ、日本の料理も中々に興味深いものだ。実に食べやすく味もいい。」

タシュケント「前の鎮守府じゃ日本の物なんて食べてる余裕もなかったよね。ほとんど非常食だったよ…」

ヴェールヌイ「………」

提督「…早めに出てきて正解だったな。お前ら。」

ガングート「…………」

タシュケント「あ、ええと、悪雨?だっけ?」

悪雨「…?」

タシュケント「君達って深海棲艦だよね?一体どう言う経緯でここに住んでるのかなって…あ、いや、偏見とかは持ってないけど…」

悪雨「………リセイが私達を拾ってくれたんだよ。」

ガングート「……ほう。」

提督「…………」モグモグ


提督はカツ丼を頬張りながら悪雨の話を聞いている。


春雨「悪雨ちゃんも最初は怖かったけど、今は良い友達です!はい!」

悪雨「………ありがとう……」

ガングート「……不思議なものだな…目の前で深海棲艦が、普通に会話をしているのは…」

提督「それも慣れが必要だな。」

タシュケント「……同士の凄さがうかがえるよ…だって…敵だとばかり思ってた存在がこうやって穏やかに過ごせるのって同士のおかげなんだろう?」

提督「そうか?」

ヴェールヌイ「…そうだよ。司令官が居なければ私だって、今頃は何処かの海で沈んでたさ。」

提督「………俺は見放したくなかっただけだ。人間に酷い扱いを受けた艦娘と、人間のように生きたいと願う深海棲艦を助けずに放っておけるかっての。」

春雨「その存在を助けることができるのは司令官ぐらいですよ…」

ガングート「ふっ…面白い提督が世の中にはいるものだな…」

提督「褒めてんのか貶してんのかどっちなんだい!」

悪雨「………ふふ……」
















それからも色々なことを語り合い、話が進むにつれて、球磨達や白露達も、ほかの新しい艦娘達も乱入し、食堂はまた騒ぎが起きてしまった。

その後、間宮の怒号が響くのは、これもまたいつも通りである…

















〜〜〜〜〜〜〜〜











艦娘達が着任してから約3ヶ月は経った。

例によって、提督が書類の整理を10カ月分も終わらせている事や、艦娘達の暇つぶし相手になっていることや、その強すぎる戦闘の仕方を知った新たな艦娘達は、提督はここに居なくてはならない存在だと実感した。3ヶ月も経てば流石に慣れてしまい、今ではあまり驚くことは無くなっている。その間はアレクやエイジの活動や深海棲艦の目立った動きも報告されておらず、一旦の平和は訪れていた…








〜19:00〜









〜司令室〜














提督「…長いようで短いような時の流れだな…あいつら…もうここに馴染んで…たった3ヶ月でよくもまぁ今の艦娘達に追いついたもんだよ。新しい奴らももうすでに改二や改になって、ますます強くなっているな…

……………こいつらになら…この鎮守府を任せられる。俺が居ない間もここを守ってくれる。

…………けど…俺も、一人で戦っている訳じゃ無いからな…今度はあいつらも連れて行こう。

………明日あたりにまた海域に出てみるか…ま、それは後で考えよう。さて、ちょっとだけ素振りでもするか。」スッ…ガタン


ガチャ…バタン…


そんな長い独りを言いながら、提督は席を立ち、屋上に向かった。











村雨「…………………」





















〜21:50〜





〜鎮守府屋上〜






ブオオオオ!バッ!バッ!ドン!スチャ…ザッ




提督「…………よし、こんなものでいいだろう…そろそろ風呂に入って寝よう。」


スッ…


スタスタ…


ガチャ、バタン









〜23:00〜








〜司令室〜















風呂から上がった提督は司令室のソファーで座って冷えた麦茶を飲んでいた。








提督「………ちょっとやりすぎたか?疲れて眠たくなってきちまった…明日はやっぱりやめて明後日か明々後日にしよう。いきなりは着いてくるやつも準備が出来てないだろうし…」









コンコン








村雨「……提督?ちょっと良いかな?」

提督「?その声は村雨か。ああ、良いぞ。開いてるから入ってくれ。」


ガチャ


村雨「提督…。こんばんは。」



村雨は風呂に入った後だったのか、髪を下ろし、寝る時用の服を着て司令室を訪れた。



提督「どうした?村雨一人で来るなんて珍しいな。他のみんなはどうした?」

村雨「……白露達なら今日はもう寝ちゃった…私はなんだか寝付けなくて…それで…」

提督「……何か飲むか?つっても麦茶かオレンジジュースぐらいしかないけど…」

村雨「……麦茶をいただきます…」

提督「ん。じゃ、待ってろ。」












…………………












村雨「……………」

提督「…………何かあったのか?俺で良ければ相談に乗るけど…」

村雨「………提督…さっき提督が、独り言を言ってたのを私聞いちゃって…」

提督「…………」

村雨「………もし、行く時が来たら…村雨にも声をかけてくれる?仮に連れてってくれなくても…帰ってきてくれる?私…不安で…怖くて…提督が何かあったら…私…ううん、私だけじゃなくて白露達や他のみんなが…」

提督「……………!村雨…」

村雨「………………」ポロ…




村雨は俯き、静かに涙を流していた…




村雨「ほんとはね…提督が鎮守府にずっといる訳がないってわかってる…でも、この前みたいに急にいなくなって、血だらけで帰ってきて…提督が死んじゃったらどうしようって…」

提督「……………」

村雨「…………私だって怖い…提督が…居なくなるなんて…嫌…」

提督「…………村雨……」

村雨「…………」

提督「……………」

村雨「…………」ガタ…スタスタ…ストン…


立ち上がった村雨は提督の横に座り、消え入りそうな声で提督に囁いた…


提督「……?村…雨…?」












村雨「……好き…提督…大好きなの…居なくなっちゃ嫌…お願い…」ギュ…


村雨は提督の首に腕を回して抱擁した…
















提督「………村雨……」ギュ


提督も村雨の頭を優しく抱えながら、片腕で抱擁を返した…


提督「……村雨。心配するな。俺はお前達を置いてどこにも行かないさ。けど、全員を鎮守府から出すわけにもいかないしな、もし全員を連れて行ってしまえば誰がここを守ってくれる?俺はお前達に命だって預けられるんだ。ちょっとは信用してくれよ。何度も言う。俺は死なない。お前達といつまでも一緒に…笑って、競い合って、飯を食って、遊んで、戦って…生きるよ…」

村雨「…………本当?」

提督「……ああ…」

村雨「………じゃあ…証明…して……?」

提督「……………」





チュ…





村雨「…ん…提督…もっと…」

提督「………ここからは俺は、歯止めが効かなくなる…良いんだな?」

村雨「……うん。私は姉妹と……………提督にしか…触れられたくないの…」

提督「………………」



トサッ…

































〜〜〜〜〜〜〜











安定のご想像で…各々方で妄想、あるいは自分の頭で思い描いてください…

























〜01:00〜






村雨「………提督……ほんとに大好き…!村雨は…幸せ…」

提督「………俺も…村雨が好きだ。もちろん村雨だけじゃない。みんな俺の大事な家族だ。村雨も、白露達も…」

村雨「うん…嬉しい…!」

提督「…………」

村雨「……提督…初めてじゃないでしょ…?」

提督「……ああ。」

村雨「………いいもん…私の初めて…提督にあげれたんだから…」

提督「………可愛い奴め…」ナデナデ

村雨「…んっ…提督…」












その後…もう1ラウンドが始まる事を提督はまだ知らない。村雨は色々底知れない艦娘である…

















翌日…









〜09:00〜








提督と村雨はすでに起床し、執務机で、遠征と演習の作業書を作成していた…







提督「…ん、よーし。こんなもんだな。それにしても、やっぱお前はいつものその服が似合う。」


村雨は提督が作業書を作っている時に、一旦自室に戻っていつもの艦娘の服に着替えて戻ってきた。


村雨「提督ー?それは昨日の村雨の服装がイマイチだって言いたいの?」

提督「違ぇよ。昨日のお前の姿が見違えるほどに可愛くて…慣れなくてな…今のままの方が俺にとっては一番良いって意味さ…」

村雨「……て、提督……////は、恥ずかしい事言わないでよ…//」

提督(……そう言う反応がむしろ煽り立ててるって大抵のやつはどうしてわかってくれないんだ…)



















〜〜〜〜〜〜〜















〜11:00〜










〜鎮守府中央庭園〜








ウォースパイト「綺麗な庭…よく手入れされているわね…広くて風も通りやすくて過ごしやすいわ。」

金剛「でしょー?榛名や大和さんや秋月達がいつも水をやってくれてマース!ワタシもここが好きデース!」

鈴谷「…あ、そういえばさ、金剛ってイギリスから来たようなものだったよね?」

金剛「うん!そうだけど何カ?」

熊野「でしたら、ウォースパイトさんと顔見知りではないか、と思いまして…」

ウォースパイト「知らないと言えば嘘になるわ。私は金剛型の子たちを見たことが無かったけど、噂程度には耳に入っていたわね。それに、本物の金剛はこんなに元気で素直だから…私も元気をもらえるわ…正直言ってここに着任したての時は不安だったから…」

金剛「エヘヘ〜!そんなこと言われたら照れマスヨー!//」

熊野「……わたくしも同じ気持ちでしたわ…でも、鈴谷が居るって聞いてびっくりしました…もう会えないと思ってたのに…」

鈴谷「鈴谷もびっくりしたよ!まさか熊野がこの鎮守府に転属されるなんてね〜。ま、妹も増えて余計に賑やかになって良かったよ!」

ウォースパイト「……admiralには感謝しないと…ここも一週間程度で出て行かされると思ってたの…でも、admiralは私達を怒りもせず、大破進撃もさせず、その上艦娘達の状態までも自ら確認しに行くなんて…そんな人見たことがなかったわ…」

鈴谷「………まぁ、ね…鈴谷も他のみんなも提督に助けられた身だからね…普通の人よりも優しすぎるんだよね…そこが良いんだけど。」

金剛「ワタシは…テートクがここに着任しなかったら…きっと今みたいに幸せを感じることができないと思いマス…素直に笑えなかったと思うヨ…」



「………アタシだってそうさ。」


4人「……!?」


レ級「アタシと悪雨は他の深海棲艦とは違うって、リセイは言ってくれた。殺しもせず、痛めつけもせず、アタシたちを引き取ってくれた。感謝しないといけないのはアンタ達だけじゃない。アタシも…悪雨も…みんな同じさ…」

熊野「………提督って本当に何者なのかしら…」

鈴谷「まだそれを言う?いい加減慣れなって…(笑)」

熊野「何よ!わたくしはあんなに強い人間を見た事がありませんのよ!?慣れるなんてまだ無理よ…」

金剛「アハ…ハ…気持ちはわからなくもないネ…」

ウォースパイト「………フフフ…ここに来て良かった…」

レ級(………艦娘もアタシ達も……似たようなもの…か…リセイ…そんな考え方をするのってアンタぐらいだよ…良い意味でね…)


























16:45






ピーンポーンパーンポーン…







館内放送放送のチャイムが鎮守府中に鳴り響いた。










提督『全員聞こえているか?艦娘の皆は、講堂に集まってくれ。みんなに話したいことがある。以上だ…』







ピーンポーンパーンポーン…












睦月「……提督がみんなを呼ぶなんて珍しいなぁ…」

弥生「講堂に集まってって言ってた…行きますか…」

卯月「…うーん…何の用だっぴょん?」

如月「まあまあ、ひとまずは講堂に行きましょう。」









白露「提督…いよいよ外に行くのかな…」

海風「……私達はあまり詳しくないんですけど…提督が私達と一緒に出撃するんですか?」

夕立「……うん。多分私達を呼んだのはその事だと思う…」

村雨「………何にせよ、早く集合しないとまた神通さんに折檻されちゃうわよ?」

江風「うわっ!それは勘弁!姉貴達早く!」

春雨「………うん…」












大淀「いよいよですね…」

夕張「…あ、やっぱり大淀さんもそう思います?」

大淀「うん…こんな時間に提督が放送するなんて事今までになかったし…」

青葉「……外の偵察及び、周辺にいる深海棲艦を駆除する…みたいな事でしょうね…」

明石「…一体誰が一緒に行くのかな…」


















15分後…













〜講堂〜









ザワザワ…ザワザワ…






ガチャ…




艦娘s「!」




提督「…………よう。みんなで集まってこうやって話をするのも久しぶりだな。」

北上「全くだよ。最近こんな機会すらもまともにしてる余裕無かったよね…」

不知火「……たしかに…皆さんとはほとんどこういう集会を設けたことはありませんでした…」

提督「……まぁな。今日呼んだのは全員に言っておきたい事があってな。」





艦娘s「…………」





艦娘達の一部は緊張しているものや、息を飲んで提督が口を開くのを待つのがほとんどである…






提督「……明々後日…俺はまた海域に偵察に出かける。」

飛龍「!やっぱりその事ですか…」

提督「ああ。だが、今度は俺一人では行かない。お前達も来るんだろ?」

鬼怒「もちろん!みんなで一緒に戦うよ!」

提督「……じゃあ、俺に着いて来て戦いたい奴は?」



バババババ!!バッ!バッ!


全艦娘が挙手した…


提督「どうせそんな事だろうと思ったよ!!全くもう…全員を連れて行くわけにはいかないんだよ…」

満潮「じゃあどうするのよ!私だって戦うわよ!」

提督「…………そこで提案だ。明日、運動施設で戦闘大会を開く。」


艦娘s「!?」


武蔵「戦闘…大会?」

提督「………この鎮守府を出て、俺に着いて来る奴は最大で……4チーム6人のメンバー。合わせて24人までだ。その上位24人の選ばれた奴を、すなわち同行する奴を決する!」


艦娘s「!!!」


提督「俺が明々後日に出ると言ったのはそう言う事だ。明日は大会、その明日は大会で疲れがあるだろうから休みを取り、そしてその明日は…出撃だ。」

鹿島「………提督さん。質問があります。」

提督「……どうぞ。」

鹿島「上位24人って言ってましたけど…どのようにしてその方達を決めるのですか?」

提督「…なに、戦闘ルールはいたって簡単。まずは予選からだ。予選はタイマンで行う。みんなが勝負をする舞台は約35m内リングの中で1対1ずつで戦ってもらう。そして、24人の上位が決まってそれで終わりではない。そのあとは24人の中のリーダー。つまり旗艦を決めるため、一斉に戦ってもらう。いわゆるバトルロイヤルだ。相手を降参させるか、リング外に吹っ飛ばすかのどちらかで勝利となる。ただし、殺戮は禁止。それ以外ならいかなる方法を使っても構わない。艤装だろうと様々な体術だろうと使える寸法は何でも使え。……開催時間は…明日の12:00から開始する。」

那珂「………なるほど…結構本気で行かないとやられちゃうね…」

時雨「……そうだね。僕たちで競って上に立った者が、提督と一緒に戦える…」

加賀「………悪いけど…ここは譲れません。」

長門「ふっ…誰であろうと、この長門…容赦はしない!」

時津風「あたしだって負けないよ!しれーと一緒に戦うもん!」

提督「フ…さて、俺からは以上だ。他に質問は?」

レ級「………リセイ…それはアタシや悪雨も入るのか?」

提督「…………お前達が参加したいと言うならば、好きにしろ…」

悪雨「………良いよ。私達も戦う。貴方に助けてもらってばかりじゃ、私達も強くなんてなれない…」

涼月「…!レ級さんと悪雨さんも参加するなんて…これは余計に一筋縄ではいかなくなりましたね…」

吹雪「私も…!戦います!絶対に上位になってみせます!」

ヴェールヌイ「Хорошо。私も負けるわけにはいかない…!」

比叡「……敵として言うなら…全員が曲者揃いです!」

朝潮「はい…でも、だからって負けるわけにはいきません!」

提督「………申し訳ないけど、参加できない人を言わせてもらうと、鳳翔さん、間宮さんと伊良湖さん、明石、大淀、夕張、青葉は鎮守府で待機だ。」

明石「え!?ど、どうしてですか!?私だって提督と一緒に…」

提督「わかってる!……けどな…お前らは戦闘が分野ではないだろ?大淀もそうだ。例えお前らの練度が高くても、言い方を悪くすれば足手まといなんだ。夕張も青葉も戦闘は出来ても、目先の敵にこだわりやすい癖がある。それじゃ大会を始める前から後ろを取られる。そんな事じゃ、だめなんだ。」

青葉「…………」

大淀「そ、そんな…」

提督「……だからこそ…鎮守府に居て欲しい。」

夕張「……え?」

提督「戦闘は出来なくても、お前達にしか出来ない事がある。それはここを…鎮守府を守ること。大会で下位になってしまったみんなと一緒に鎮守府を守ってほしい。お前達にしか…頼めない事なんだ。外の連中に増援を頼んだって信用ならないからな。だから…俺が…みんなが帰投するまで…頼む…」

青葉「………司令官…了解しました…!ここは任せてください!」

大淀「…………提督…必ずみんなと一緒に帰ってきてください…」

提督「………任せろ。」

鳳翔「提督……」

提督「鳳翔さん…間宮さんと伊良湖さんも…」

間宮「解っています…私達は戦闘はまるでダメですから…」

鳳翔「………私も似たようなものですから…ただし…絶対に生きて帰って来てくださいね!そうじゃないと許しません!」

提督「……ふっ…はい。必ず戻りますよ。」

伊良湖「提督さん…」

提督「大丈夫ですよ。もう…みんなに俺がやられるところなんて見せません…」

伊良湖「…はい…」











提督「さて…話は大体まとまった…みんな明日に備えて、準備をしておくように。良いな!」

艦娘s「了解!!!」




































00:20









〜司令室〜











提督「…………」





みんな…あんなにやる気を出して…そんなに俺について行きたいのか?もう夜中なのに、修行に明け暮れている奴がほとんどだ…レ級や悪雨も深海棲艦としての力を失ったわけじゃないからな…あいつらは特別な強さを得るだろうな。

……みんなが無茶をしないように、本当に危険になれば止めに入るか。それほどまでについて行きたいと言うなら、その思いが強すぎて本当に死人が出てしまうかも知れない。艦娘で言うなら轟沈だが…

頼むから悪い騒ぎは勘弁してくれよ…?







コンコン



時雨「提督!まだ起きてる?」

提督(………時雨?いや、他にも何人か居るな…7人か?何だってそんな多人数で…)

「おう。開いてるぞ?入っていいよ。」


ガチャ


翔鶴「夜遅くにすみません提督。」




司令室に入ってきたのは白露・時雨・村雨・夕立・翔鶴・瑞鶴・大鳳の7人であった。


提督(………気まずいと思うのは俺だけか…?)


3人(村雨・翔鶴・瑞鶴)「???」


提督(俺だけかよ!!気持ちの切り替え早えな!………良いけどさ…ほんとにもう…)

「………お前らの組み合わせは中々見ないな…どうした?お揃いで。」

白露「訓練してたんだけど…そろそろ休もうかと思って、お風呂に入ろうかってなってね?それで提督も誘いに来たんだけど…」

瑞鶴「私達もそんな感じ。白露達とはたまたま目的が合致してね。どうせなら一緒にって。」

大鳳「…私はまだちょっと恥ずかしいですけど…///」

夕立「提督さんなら大丈夫っぽい!変な事も想像もしないから安心っぽい!」

提督「白露達…他の4人はどうした?」

村雨「春雨ちゃん達のこと?実はまだ自主練中なの…一緒に休みましょって言ってもまだまだ強くなりたい!って聞かなくて…」

時雨「それで川内達や吹雪と睦月達と一緒にまだ乱闘してるよ…」

提督「……ほんと、なんでこう察せるのかね…」

瑞鶴「てな訳で一緒に行こ!提督さん!」

提督「何が、てな訳で、だ!誰が行くか!大体俺はもう風呂に入ったっつーの!」

村雨「ゑゑ!?そうなの?それは残念ね…」

時雨「…と思っていたのかい?どうせなら二度風呂しちゃおうよ。」

提督「なんでやねん!何が悲しくてお前らと二度風呂しないといけないんだ!意地でも入らねぇぞ!?」

夕立「んも〜そんな風に言われたら余計に一緒に入りたくなるっぽ〜い!」

翔鶴「まぁ、逃がしませんけどね…ふふ…」ガシッ

白露「はい、もう逃げられないよ!」ガシッ


翔鶴と白露は提督の両腕を抑え、引きずりながら入浴室に向かった!


提督「アァイ!?何をする!?うわーーーーー!!!!やめろーーーーー!!!!離せーーー!!わーーー!わーーーー!」ズルズルズル…

瑞鶴「ほ〜ら暴れちゃ駄目!大人しく着いて来てよ!」

時雨「……ふふ…」ニコッ…


提督「亜ーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」














特に意味深なことはしてませんので悪しからず。あくまで一緒に一汗流しただけっす。

くくくくくく…






















翌日…







07:30







提督「………昨日は酷ぇ目にあった…ったく…

それにしても…あいつらあんなに明るくなってるなんてな…最初に会った頃とはまるで違う奴みたいだったぞ。……一年未満とはいえ、こんなにも変わるもんなのかな…

…さて、そろそろ準備をしよう。先に運動施設に行かないとな。」
















〜鎮守府運動施設・戦闘訓練用闘技場〜













提督「……ん?吹雪と叢雲じゃないか。朝早いな。」

叢雲「そりゃそうでしょ。アンタが言い始めたこの大会はそんな簡単には負けられないのよ…」

吹雪「私達だって司令官と一緒に戦いたいですから!」

提督「…気持ちはわかる。存分に暴れて構わないが…無理だけはしないようにな?」

叢雲「わかってるわよ…というかそれはアンタにも言えた事でしょう?私達に気をかけるのはいいけど、それであんたが倒れたらこの前の二の舞になるじゃない。」

吹雪「そうですよ司令官!司令官こそ無理はしないでくださいね…本当に…」

提督「おう。その気持ちをちゃんと受け止めとくよ。」

叢雲「………どうだか………」

















12:00













大和「………始まりますね…」

霧島「………ええ。予選でも突破するのは難しそうですし…」

山風「誰が相手でも…勝たなきゃ…」







予選トーナメントは順調に進んでいった。その最中…











〜長門VS武蔵〜






ドォン!



ドガァン!



武蔵「…流石は長門だ…共に修行をした仲だ…願わくば一緒に戦いたかったが…私も負ける訳にはいかないのでな…!」

長門「武蔵…それはお互いさまだろう…!私はこの力を提督のために役立てると決めた!ここで引き下がるわけにはいかん!」

武蔵「ふっ…行くぞ長門!」

長門「来い!武蔵!」



ドドドン!











〜赤城VS川内〜







シュタッ!ババッ!



バン!ドォン!





川内「…くっ…!やっぱり一航戦の名は伊達じゃないか…」

赤城「川内さんこそ、腕は衰えるどころかむしろ動きが洗練されてますね。訓練の成果が出ているじゃないですか!私も負けられませんけどね!」

川内「今は素直に喜べないな…提督についていくのは私だよ!」

赤城「……加賀さんの言葉を借りるなら…「ここは譲れません」!」














〜多摩VS照月〜










ドガァ!バン!ドン!






照月「まだまだ行きますよ!多摩さん!」

多摩「そうでなきゃやり甲斐がないにゃ!かかって来るにゃ!」

照月「負けない!負ける…わけには!やっ!」

多摩「………さぁ、行くにゃ!はっ!」












〜吹雪VS海風〜







ドダダダダ!!バキュン!ドォン!







吹雪「くっ!…そこです!」

海風「当たりませんよ!っ!」



ガガガ!ドガン!



吹雪「でやぁー!」

海風「はぁあー!」



ドッガァァァァン!











〜悪雨VS島風〜






島風「私と同じくらいの速さでついて来るなんて…やっぱり凄いね!」

悪雨「…島風も…中々やる…けど、スピードだけじゃ敵は倒せないよ…!」

島風「そんな事分かってるもん!五連装酸素魚雷!行っちゃってー!」

悪雨「……!」




バシュシュシュ!ドンドン!ドォン!














各々勝敗が決定していき、遂に24人の上位が決定した!













提督「…………上位24人はお前らが選ばれたか…!」









金剛・榛名・吹雪・ヴェールヌイ・大和・長門


白露型五姉妹(白露・時雨・村雨・夕立・春雨)・悪雨


球磨型五姉妹・レ級


赤城・加賀・翔鶴・瑞鶴・朝潮・霞






提督「………随分と意外な組み合わせになったもんだ…」

吹雪「……みんな強くなりすぎですよ…」

朝潮「それは吹雪さんも一緒ですよ。」

島風「あ〜!結局悪雨に負けちゃったよ〜!」

江風「ドンマイってやつだ島風。江風も白露の姉貴に負けちまったからな!負けたもの同士ここを守ろうぜ!」

山風「あたしも行きたかったけど…勝負だから仕方ないよね…あたしの分も提督を守ってね…」

夕立「うん!任せて!」

陸奥「大和さんと長門!そっちはよろしく頼むわよ。」

武蔵「…ふふふ…結局長門には敗れてしまったが…鎮守府を守るというのも悪くないかもしれないな…提督を頼んだぞ!」

大和「二人とも…」

長門「…武蔵…陸奥…お前達こそ…ここは頼んだぞ…」

陸奥「もう!そんな申し訳無さそうな顔をしないでよ!」

暁「響!司令官のことを頼むわね!私の妹なんだから出来るって!」

ヴェールヌイ「……暁こそ、しっかりと鎮守府を守るんだよ…」

電「響ちゃん!ちゃんと帰って来て…私は心配なのです…」

響「心配いらないよ、電。」

雷「ここは任せて、どんと暴れてきなさい響!」

ヴェールヌイ「……(ニコ)了解…!」

叢雲「私は脱落しちゃったけど…後は頼んだわよ吹雪…」

吹雪「うん!任せて!叢雲ちゃん!」

提督「おーい。まだ終わってねぇぞ?大事な事、忘れてないか?」

霞「わかってるわよ。旗艦を決めるんでしょ?」

提督「ああ。24人のリーダーを務めるのは誰かを決めないと、出撃どころじゃないからな。旗艦が無くては、部隊指揮はおろか、戦闘はめちゃくちゃになっちまう。それなりに大事な戦闘だ。予選以上に実力を発揮しないと、トられるぞ!」

艦娘s「はい!」

提督「よし!全員持ち場につけ!この大会はここからが始まりだ!後5分後に開始する!行け!」

榛名「……金剛姉様!榛名…負けません!」

金剛「フフ…もちろん!ワタシも全力で行くネ!」

レ級「せいぜい後ろを取られないように気をつけるんだね悪雨…」

悪雨「その言葉、そっくりそのまま返すよ…レ級…」

北上「この大会中は大井っちも敵になっちゃうのかー…手加減はいらないよ!大井っち!」

大井「北上さん…た、たとえ北上さんが相手でも、全力で行きます!」



秋月「私達は負けてしまいしたけど…みんな頑張ってくださーい!」

青葉「誰が旗艦になるんでしょうね!観戦してるだけなのになんだかワクワクしてきました!」

由良「とんでもない戦いになりそうです…」















各艦娘はそれぞれバトルロイヤルの指定場所に行き、バトル開始まで待機及び、何が起きてもいいように警戒を厳としている…!

その他艦娘は闘技場から離れた観戦用の防護兼客席へ移動していた。



提督「………さて、全員持ち場についたな!?いよいよ開始されるわけだが、決して無理のないように、全力で戦え!」


提督は客席よりも高い所にある広場からマイクを使って呼びかけた!


翔鶴「提督ー!?それちょっと矛盾してませんかー!?」


闘技場から翔鶴がダメ出しした。


提督「日本語は難しいの!ほっとけ!」

時雨「ふふっ…提督ってば…ありがとう…だいぶ緊張がほぐれたよ…!」

提督「総員!準備はいいか!?」








「バトル開始だ!」



よっしゃぁーーーーー!


おおおおおおーーー!!!






イメージBGM「ジャンプアルティメットスターズ・トーナメントマウンテン」












ドドドドドドドド!!!








ズバァン!










ドーーーーーン!
















飛龍「加賀さーん!頑張れー!」


タシュケント「ヴェールヌイ!行けー!!!」


大淀「凄い…みんな命懸けで戦っているように見えます…!」

鳳翔「……それほど真剣なのでしょう…私だって戦えるのなら提督と一緒に行きたかったですからね…」

神通「私もです…でも…後はみんなに託すしかありませんしね…」

イムヤ「こうなったらとことん応援してやりましょう!大和さーーん!負っけるなー!!」












ドゴォォォン!!!





〜ヴェールヌイVS霞〜






ヴェールヌイ「遅いよ…」


ドォン!


霞「っ!あんただって同じようなもんよ!」


ダン!ガッ!!バキ!ガン!



ズドォン!



ヴェールヌイ「……Ураааааааа!(ウラーーーー!)」

霞「そう簡単には上がらせないったら!!」







ドゴォォォォォオン!














〜榛名VS翔鶴〜





ビシュ!ドガン!


スタッ!ゴオオオオ!


ドォン!!




榛名「…流石です!翔鶴さんも腕を上げていましたか…」

翔鶴「はい…!でも、榛名さんこそ、動きが速くなってますよ!強くなってるのはお互い様ですね…!」

榛名「たとえ翔鶴さんが相手でも…榛名!全力で参ります!」

翔鶴「榛名さん!行きますよ!」


ガッ!ドドドドドドドド!




バゴォォォォォン!















陽炎「……!見て!あそこの戦いが凄いことになってるわよ!!」

雷「う…うわぁ…速すぎて見えないわ…!」

レーベ「こ…これはなかなかの見ものだよ…!」










〜レ級VS球磨〜










バッ!ドガァ!ズダン!バン!バン!ドドドド!ドゴォ!バキュン!ドオオオン!




レ級「久々だね!こんなに血が騒ぐのは!ハハハッ!」

球磨「球磨も同じ気持ちだクマ!レ級!手加減は要らないクマよ!」

レ級「ふふっ!動きが遅く見える球磨には負けないよ!行くよ球磨!」

球磨「(ニヤ…)舐めるなクマァーー!!」





バゴオオオオオオン!ドガァン!ズドドドドドド!バァァァァアン!!!















香取「あちらの戦闘も中々のものですよ…!」

漣「うわ!ほんとですね!」

荒潮「凄いわぁ…私達じゃ追い付けないわねぇ…」

武蔵(戦闘が激化していく………この戦場で戦っている奴が羨ましいぞ…)












〜加賀VS時雨〜












ドォン!ドォン!ドォン!


シュバッ!ダン!


ドッガァァアン!






時雨「強い…!流石だね…加賀さん…!」

加賀「……時雨…貴女また強くなったわね…けど…そんな程度じゃ、私には傷一つつけられないわ。私相手に、手を抜くのはやめて全力でかかってきなさい。」

時雨「……手加減してるのも見抜かれるなんて…ほんと、なんでもお見通しってわけか…じゃあ…本気で行くよ!加賀さん!」

加賀「……ふふ…ええ…!」






バン!ドドドドドォン!!










それぞれ凄まじいバトルを繰り広げ…遂に残るは3人となった…









〜金剛VS大和VS赤城〜









レ級「…あちゃ…アタシは瑞鶴に負けちゃった…」

瑞鶴「私は金剛さんに負けたけどね…」

吹雪「朝潮さんと相打ちだなんて…もっと強くなりたいなぁ…」

朝潮「……吹雪さんはもう十分強いじゃないですか…私だってまだまだですよ…」

春雨「あ…あとはあの3人ですね…」

木曽「………っ!お前ら!巻き添えを食らう前にさっさと離れるぞ!」

北上「おお〜…すごい戦いになりそう…」







戦闘に敗れた者たちは残りの3人から出来るだけ離れた!








大和「……二人とも…覚悟は良いかしら…?」

金剛「それはこっちのセリフネー!負けるのだけは嫌デース…!」

赤城「…これは…そう簡単には決着はつきませんね…」

金剛「行きますヨ!」

大和「……ええ!」

赤城「…!!」



カッ!






バッゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!!























17:00













提督「……それじゃあ…24人の旗艦及び、優勝者を発表するぞ!っとその前に、4チームの1チームずつの旗艦も言うぞ!」

夕立「え?そんなのもあるの?」

提督「まぁな。さっきまでやってたのはあくまで全チームの旗艦を決める戦いだからな。今から言うのは小隊リーダーだ。それじゃあ1チーム目は、大和を旗艦とした金剛、榛名、吹雪、ヴェールヌイ、長門だ!」

榛名「金剛姉様と一緒ですか…!良かった!」

金剛「…ウー…結局大和さんには負けてしまいましター…」

ヴェールヌイ「……本来なら誰が勝ってもおかしくないと思うよ…」

長門「……全くだな…」

提督「続いて2チーム目は…球磨を旗艦として、多摩、北上、大井、木曽、レ級だ!」

大井「球磨姉とレ級の戦闘が凄まじかったです…」

木曽「ああ…俺にも全く見えなかったぜ…」

球磨・レ級「それほどでも…!」

多摩「ハモったにゃ…というか今のは褒めてたのかニャ?」

提督「3チーム目、行くぞ!白露を旗艦として、時雨、村雨、夕立、春雨、悪雨だ!」

悪雨「貴女達と一緒に戦うのか…よろしく…」

白露「私も長門さんにやられちゃった…」

春雨「白露姉さんも流石でしたよ!」

村雨「はぁ…やっぱり時雨には敵わないか…」

時雨「そんなことないよ…村雨だって僕とほとんど同等じゃないか。それに…加賀さんには負けてしまったから…もっと鍛えないと…」

提督「じゃあ…4チーム目は…赤城を旗艦とした、加賀、翔鶴、瑞鶴、朝潮、霞だ!」

加賀「最後には赤城さんに負けてしまいました…」

赤城「一つ間違えれば私も加賀さんに負けてましたよ…!」

朝潮「……霞も強くなったね…」

霞「朝潮姉さん…いつの間に私とあんなに差がついたのかしらね…結局朝潮姉さんに負けちゃったし…」

提督「……さて、最後に24人の中での旗艦兼優勝者は…大和!」

大和「……はい!」

提督「お前には、小隊と全艦隊を指揮する役になった訳だ。よろしく頼むぞ。もちろん、俺も出来る限り協力する。」

北上「何言ってんのさ。協力するのはあたしらでしょー?」

瑞鶴「そうそう!その為のこの大会だったんでしょ!」

提督「…………ああ…!」

赤城「そうだ!提督!大和さんが旗艦になったお祝いに宴会でもしましょう!」

大和「え、赤城さん!?」

金剛「oh!それはいいネ!」

提督「お前らただ単に腹減っただけだろうが!けどまぁ…それも悪く無いな。どうせ明日は休みだし、それじゃ早速準備に取り掛かるとしますか!」

大和「て、提督まで…よろしいんですか?」

提督「遠慮するな!どのみち俺も赤城と似たようなことを考えてたんだからさ。」

多摩「ほらほら。主役は観戦者達と一緒に休むにゃ。」

大和「あっ!多摩ちゃん…!」

川内「おお!宴会するの!?私達も手伝うよ!」

間宮「どうせなら、みんなで一緒に取り掛かる方が手っ取り早いですよ!」

提督「お、それはありがたい!じゃあ頼めるか?」

黒潮「任せときーな!」

不知火「それでは行きましょう。」






ガヤガヤ…ガヤガヤ


オーイ!コレアッチダヨー!


ハイハーイ!


チョ!ダレカテツダッテー!



オイ!ダイジョウブカ?


ア!テイトクー!


ソラヨ!



ドッカァァァン!





アハハハ!








艦娘達は一斉に宴会の準備に取り掛かっていた。レ級と悪雨は提督について行き、鳳翔の手伝いや周りに気を配りつつ、補助をしていた。一通り手伝いを終えた提督は一人、屋上で座って休憩していた…








19:30




〜鎮守府屋上〜








提督(……みんな…本当に強くなったな…俺は化け物じみた力があるからなんとも言えないが…金剛達や白露達があんなに真剣に戦っているのを見たのは初めてだったかもしれないな…改及び改二になったお前らが見せてくれたのは、諦めないって言う意思だった。最初に会った時なんか怯えまくってたくせに…ふっ…)

悪雨「リセイ?宴会の準備が整ったって白露達が…」

提督「ん?ああ、わかった。じゃあ行くか!」

レ級「遅いよ!早く早く!」

提督「おう。待てって…!」












〜鎮守府中央噴水広場〜








ドンチャン、ドンチャン



キャハハハ!


マテマテー!


ニガサナイゾー!


アッハハハハハ!











大和「提督!もう宴は始まってますよ。」

提督「そうみたいだな。みんな気が早えよ…」

レ級「リセイ!アタシと悪雨は白露達のところへ行くよ!」

提督「ん?そうか!わかった。気をつけろよ!」

悪雨「…うん…!」


2人は足早に白露達の元へ向かった…



大和「……………」

提督「…………ん?どうした?大和?」

大和「あ!いえ!何でもないです!」

提督「?そうか?ならいいけど。お!那珂の奴、歌を披露する気だな?どれ、見てやるか。」

大和(……提督…貴方には感謝してもしきれません…本当にありがとうございます…私は貴方を必ずお守りします!)

提督「おーい!大和!一緒に見てやろうぜー!」

大和「はい!今行きます!」



那珂はマイクを手にステージに立った!


那珂「みんなー!今日は那珂ちゃんのステージを見に来てくれてありがとうー!張り切って歌っちゃうよー!」

提督(おいおい…大和の祝いってことも忘れんなよ…)

天津風「那珂の歌を聴くなんて久しぶり!」

大潮「もう半年以上も聴いてませんよね…」

川内「いいぞー!那珂ー!いけいけー!」









〜〜〜〜〜















加賀「……盛り上がってるわね…」

蒼龍「はい…あ、そうだ!せっかくだから加賀さんも歌いましょうよ!」

加賀「……まぁ、たまにはいいかもしれないわね…」


そう言うと、加賀はステージに向かった。


那珂「…ん?あ!加賀さん!私そろそろ休憩したいから歌ってみます?」

加賀「あら。いいの?」

那珂「久しぶりに加賀さんの歌も聴きたいです!」

提督「!加賀も歌うのか?」

赤城「提督!加賀さんの歌は最高ですよ?」

翔鶴「加賀さんの歌を聴けるなんて随分久しぶりです…」

提督「……お、おう。そんなにか…加賀!ぜひ聞かせてくれ!」

長門「ほう!私も気になるな!」

グラーフ「加賀の歌は聴いたことがないから楽しみだ…!」

加賀「…そ、そんなに期待されると歌いづらいのだけれど…恥ずかしいです…///」

大和「加賀さん!がんばって!」

加賀「…で、では…」






イメージBGM「艦これ・加賀岬」








加賀「この手に寄せる 袱紗 朱の色この目ひらいて その顔見れば翼束ねて 波涛を超えて あげる〜♪」






提督「うわ!うま!」

山風「……綺麗…!」


瑞鶴「ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ」


白露「ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ」


陽炎「ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ」


木曽「………何やってんだお前ら…」

北上「いつものことだよ。」

大鳳「そ、そうなんですか…」








〜〜〜〜〜〜





加賀「胸秘めた 想い一つ いいのよ このまま心が残るのなら〜海向かい 願い一つ百万石の誇りよ 加賀岬〜♪」







比叡「……なんだか懐かしい気分になります…」

多摩「にゃ…」

海風「……初めて聴いたのに…何故だか久しぶりに聴いたような感じです…!」

夕立「……夕立も…最初はそんな感じがしたっぽい…」







〜〜〜〜〜〜〜〜








加賀「胸秘めた 願い一つ いいのよ このまま心が残るのなら 忘れない 願い一つ百万石の誇りよ 加賀岬〜〜〜♪」







パチパチパチパチパチ!





電「すごく綺麗だったのです!聴いてるだけで胸がいっぱいになりました!」

レ級「………歌って人を変えるんだね…凄いもんだよ……」

ウォースパイト「機会があれば是非また聴かせて貰いたいわ!あんなに透き通った声で歌う人を見たのは初めてよ!」

加賀「////ありがとうございます…」

飛龍「あははは!照れてる加賀さんを見るのも久しぶりですね!」

村雨「全くですね!」




アハハ!


ハ…ハズカシイ…


マァマァ…







提督「…………」

鹿島「…?提督さん?どうかしました?」

提督「……いや、ちょっと昔のことを思い出した…」

鹿島「昔のこと…?」

提督「………俺の姉貴も…歌が大好きでな…いつもはがさつで人の言うことは全然聞かずに物事を進めるし、何より優柔不断な奴だったよ。けど、歌を歌い始めるとそれはもう別人のようになる。姉貴の声…もう一回だけでも良いから聞きたいもんだ…」

鹿島「……提督さん…」

提督「…なに、気にするな。今はお前らがいる。これ以上ない幸せだぞ?俺はな。」

大和「提督…私達が力になります…だからもう…」

提督「わかってる。一人では解決しようとはしねぇよ。」

雪風「あ!しれぇ!見つけました!みんなと一緒にイカ焼き食べましょう!イカ焼き!」

提督「おう!今いくよ!」

江風「あ、待ってくれー!江風もついていくぜー!」

暁「私もー!」








ドタバタ!ドタバタ!






ドガシャーン!バタバタ!






キャハハハハ!オーーーーーーイ!






アーーーーーーー!!



アベシズエエエエエ!?




アッハハハハハ!!!








〜〜〜〜〜〜












23:00





〜司令室〜











宴会は大盛況で幕を終え、皆は各自、風呂ややり残した仕事を済ませて、ほとんどは眠りについた…









提督「…………みんなはしゃぎすぎたな。あんなに騒がしかったのがしーんとしてやがる。この静けさが俺は好きだけどな…明日は休みとはいえ、少し騒ぎすぎたか…明後日はいよいよ出撃だからな…ゆっくり身体を休めよう。さて、俺も人の事言えないな…眠たくなっちまった…寝よ…」




コンコン…



提督「……ん?誰だ?開いてるぞ。」


ガチャ


夕立「ぽい!提督さん!また会ったっぽい!」

時雨「こんばんは…提督。」

春雨「…司令官…こんばんは…!//」

提督「…………一緒に寝るか?」

3人「……!!」パァア…!

提督「…ほら、早く。俺もう瞼が重い…」

時雨「……うん!」







………………






春雨「zzzz…うー…ふぇえ…zzzz…」

夕立「………スーー……クーー……zzzz…」

時雨「…zzz…スゥ…スゥ…」

提督「………スーー…スーー…」






4人とも大会や宴会での遊び過ぎのせいで疲れたのか、すぐに眠りについた…

























翌日…











08:00













チュンチュン…チチチ…







提督「………朝か…今日は休みだったな…いよいよ明日か…俺が一人で行った時と違って数日は鎮守府を離れることになるか…今のうちに強力な結界でも貼っとこう。」



万が一ってこともあるかもしれないからな…

残るメンバーが太刀打ちできないような相手が来たらまずい…



そう思いながら、傍で未だ寝ている時雨たちを起こさないようにそっと寝室を後にした…














〜鎮守府屋上〜










ブオオオン…



シュウウウ…



バーーーーン!










提督「……よし、以前と違って上手くいったな。結界って本当に複雑だからな…」




………本当になにもかも失ったんだよな…

元の世界に戻ってもほとんどは死んじまったし…

俺の居場所はもうこの世界しかない……

……ホッとしたような…すこし寂しいような…

変な気持ちだ…




提督「……戻るか…」






ガチャ…パタン













〜司令室〜








ガチャ…






提督「……?まだ寝てんのかお前らは…」

時雨「スーー…」

夕立「……スピー…」

春雨「クー…クー…」

提督「ふふっ…寝かせといてやるか…しかし何もしないというのもなんだかなぁ…執務はほとんどやる事ないし…出撃は明日だし…」チラ


提督は何をしようか迷いつつ、時計を見た。


提督「……今は9時前か…10時までゲームでもしようか…おっと、その前に顔でも洗ってこよ。」















〜〜〜〜〜











10:05







提督「ん、暇はだいぶと潰せたかな…?でもなんか中途半端な気が…」

夕立「……んー?あ、提督さん…!おはようっぽい!」


目をこすりながら夕立が起き上がった。


時雨「…ふわぁ…もう朝なんだね…おはようみんな…」

春雨「………うーん…むにゃむにゃ…おはようございます」


夕立に続き、時雨と春雨も目を覚ました。


提督「お、起きたか。おはよ。大会や宴会の疲れもあるだろうし、まだ寝ててもいいんだぞ?」

時雨「ううん…休日だからといって二度寝するのはあまり良くないよ。」

春雨「司令官が起きてるのに私たちが寝るなんて出来ませんよ…」

提督「そんな事はないぞ。俺が起きてる時は大体、刀の素振りか今見たくゲームをして暇をつぶすぐらいだからな。気にすることなんてない。」

夕立「…夕立は目が覚めちゃったっぽい。提督さん!夕立もそれやる!」

提督「起きたてで?頭回るか?」

夕立「大丈夫っぽい!」

提督「…ま、いいか。」

春雨「…夕立姉さんったら…あ、私は顔を洗ってきます!」

時雨「僕もそうする。夕立。それ終わったら僕にもやらせてね?」

夕立「うん!」








しばらくは提督と時雨たちのゲーム勝負に発展し、気がつけば1時間ほど遊んでいた…

3人は一度部屋に戻り、いつもの服に着替え、今度は白露達も連れて戻ってきた。











〜鎮守府庭園〜












白露「それにしても時雨たちずるいよ!提督のところで寝たなんて〜!」

村雨「………私は別にいいけど…フフ…///」ボソ…

時雨「早い者勝ちだよ。」

提督(既に数えきれないほどに俺の部屋で寝ている事は黙っとこう…)

江風「姉貴達は行動が早いんだよな〜…」

山風「……江風も十分早いと思うけど…」

提督「………で、だ。なんで俺はお前らに囲まれてんの?」

夕立「え?そんなの決まってるっぽい!提督さんと一緒にここでゆったりと過ごすの!」

提督「密着しすぎて密度が高くて暑いんですけど。どう考えてもゆったりできないですよね?ね?ね?ね?」

海風「提督…もしかして嫌でしたか…?」

提督「嫌じゃないよ!じゃないけど、もうちょい離れてはくれないの?」

春雨「…だって、距離を空けたら司令官が逃げちゃいますから…念のためですよ…」

提督(おわ!春雨怖っ!ていうか何の念だよ!そんだけ密着されたら誰だって暑いと思うだろうが!)


提督は白露型の8人に甘えられていた…提督の気持ちをよそに白露達は提督の身体を逃すまいと各々の身体部分を捕らえられている。


白露「……ふふふ…提督…♡」

山風「提督…(スリスリ…)」

提督「…………」アタマカカエ



この状況が後30分は続いた…








12:00







〜工廠〜









白露達をなんとか引き離し、工廠に向かう提督は、朝からだるさを隠すことが出来なかった。



提督「……ったく…大蛇に身体を締め付けられた気分だぜ…」

明石「おや?提督!おはようございます!というより…もうこんにちはって言う時間ですけど。」

提督「おう。毎日御苦労なこったな明石。あ、実はさ、頼みたいことがあってきたんだけど…」

明石「…?なんですか?私にできることがあれば!」

提督「………分かり切ってる事だが…俺たちは明日に出撃をする。」

明石「……はい…」

提督「…で、ここに残るメンバーはいかに強力な奴らが居ても、人数がいささか心ともないんだよ。だから、5隻ほど建造をしたいんだ。頼めるか?」

明石「…建造ですか…わかりました!でも、久しぶりですね?建造なんて…」

提督「ああ。妖精さん達や明石と夕張が工廠を綺麗にしてくれてるのはわかってるけど、使わないと逆に失礼だと思ってさ。それに、この鎮守府は艦娘がまだ少ない方だからな。なるべく多く居た方がみんなの士気も上がるかもって考えなんだけど…」

明石「うん!間違いは無いと思いますよ?あ、でも、資材のほうはどうしましょう?」

提督「燃料を250、鋼材を200、後の二つはどっちも30でいいよ。」

明石「ほほう。無難ですね。でもなんでですか?ここの資材は提督がほとんど使ってないこともあって溜まりすぎて収めるところが少なくなってきているほどなんですけど…」

提督「資材を使わないのは、俺が居ない時にここに襲撃があった時、お前達自身で反撃に出てもらうための応急処置みたいなモンなんだ。明日の出撃も誰も襲ってこないとも限らない。そう時のための資材さ。」

明石「……そ、そうだったんですか…たしかに資材さえあれば私達だけでも応戦ぐらいなら出来ますけど…深海棲艦がここに襲ってくる事なんてあるんでしょうか?いや、あるんでしょうけどなんだか実感がわかないと言うか…」

提督「ま、基本は無いだろうな。あくまでもしもの話だよ。それに、この鎮守府にでっかい結界を張ってやったからな。俺が死なない限りは解けないぐらいに強くかけてやった。けど、最近の深海棲艦は異常なまでに強いことが確認されているだろ?俺に何もなかったとしても、結界を通り抜けてくる奴がいるかもしれないからな。1匹の侵入でも許せば、即座に戦争状態になる。だからここを守ってほしいんだよ。明石にも、みんなにもな。」

明石「……はい……」

提督「……なーに。心配すんな。どんなことがあっても帰ってきてやるよ。パーっと行ってパッーと帰ってくるからさ。」

明石「わかりました…!でも、本当にお願いですよ?ちゃんと無事に帰投して下さいね?」

提督「ん。任せとけ。じゃ、建造五隻分頼んだぞ!」

明石「はい!」ビッ!




提督は明石を励ますような形で建造を依頼して、工廠を後にした…




明石「……さて、やるとしましょうか…えーーっと…五隻分だったよね…資材をそれぞれ建造ドックに入れてっと…………ん!?」




1ドック:43:00

2ドック:43:00

3ドック:43:00

4ドック:43:00

5ドック:43:00




明石「………見たことのない建造時間…しかも皆一緒だなんて…おまけにそれぞれ違う反応が出てるし…一体どんな艦娘が…あ、そういえば提督がこの前…」




















2ヶ月前……



















提督「そういえば工廠って建造とか開発の方法ってなんだか実施するまでの時間が長いんだよな…」

大淀「……え?急にどうしました?」

提督「…いや、急に頭に思い浮かんだ。明石も夕張も毎度大変じゃないかなって…」

青葉「うーん…たしかに二人とも開発をする時に、結構工程がめんどくさいって本音を漏らしてましたね…」

提督「だろー?てな訳で工廠もちょっと改装しよかなってことだよ。」

大淀「思いつくままですか…けれど…それはいい案ですね。私も手伝います!」

青葉「……(良い取材のネタになりそう!)では青葉もご一緒します!一応暇ですし!」

提督「………(青葉…悪いけど心の声が聞こえちまったよ…頼むからでっち上げ記事は勘弁してくれよ…)おう。頼むよ。」










現在……








明石「…………みたいなことがあってあの3人が工廠に来ては建造や開発ドックをいろいろいじって改装をしてたような…まさかそれのせい…?………なんだか不安になっちゃう…ま…まぁ、ちゃんと機能はしてるし…待ってみようかな…?」







明石は不安ながらも建造終了まで大人しく待つことにした…














12:40









提督「おーい!明石!どうだ?」

明石「あ!提督!そろそろ建造が終了する頃なのでお呼びしようと思ってたとこです!」

提督「……んん?見たことない建造時間だな…それぞれ違う艦娘のようだし…明石も意外と運がいいのか?」

明石「私ですか!?いやいや、提督がドックを改造したからですよ!」

提督「ふっ…それほどでも…」

明石「褒めてません!爆発とかするんじゃないかと思ってヒヤヒヤしてたんですから…」

提督「そこまで不器用じゃねえっつーの!けどまぁ、ちょうどよかったな。あ、建造が終わったな…」




ピーーーー!×5



明石「ど、どんな艦娘が…」ドキドキ…

提督「……………」












ガチャン…





神風「神風型一番艦の神風です。貴方がここの司令官?うん。そう見たいね。これからよろしくね!」

朝風「神風型二番艦、朝風よ。って…神風姉?あれ?春風達も一緒に居るの!?」

春風「神風型三番艦の春風です。司令官様。これからよろしくお願い致します!」

松風「僕は神風型四番艦、松風だ。キミが僕の司令官?よろしく!お、姉貴達も一緒だったのか!?」

旗風「あなたが司令?私は…神風型の五番艦、旗風。これから貴方のお供をさせていただきます。よろしくお願いします…!」

明石「……………」

提督「……どした?明石…」

明石「………この艦娘達は現段階では建造することは不可能と言われています…他の鎮守府で特別な場合で出会うことはあるみたいなんですけど…」

提督「つまり改造は最高ってなわけだ。」

明石「………今に始まった事じゃないんですけど…予想外過ぎて言葉が出ません…凄すぎです…」

提督「そりゃどーも。」

5人「〜〜〜〜〜〜??〜〜〜〜!!〜〜〜ワイワイキャッキャッ!」

提督「…姉妹艦が揃っているからなのか?やけにはしゃいでんな…っと…明石!ありがとな!あとは俺に任せてくれ!」

明石「………はい……」白目









〜〜〜〜〜〜














提督「……とまぁ、鎮守府の案内はこんなもんだ…他に何か聞きたいことは無いか?」

神風「私は大丈夫だけど…」

旗風「はい。私もなんとか…」

松風「それにしても広いなー…こんな広い鎮守府ってあるもんなの?」

朝風「普通はないでしょ…」

提督「………よし。じゃ、あとは好きに行動してくれ。あ、一つ言っとくことがある。」

春風「?」

提督「俺と一部の艦娘は明日から数日は鎮守府を離れる。俺が居ない間はしばらくは休み。わからないことがあれば大淀に聞いてくれ。」

朝風「え?何かあったの?」

提督「うーん…説明すると長くなるから…詳しくはここに残る艦娘達に聞いてくれ。」

春風「はぁ…わかりました…」

提督「ん。じゃ自由にしてよし!俺は司令室にいるから何かあったら来いよ〜」

神風「…はい!」



提督は神風達に自由にするよう伝えると、そのまま司令室に向かった。



朝風「……なんか…あの司令官って人間じゃ無いような気がするんだけど…」

松風「そうかな?あ、でも言われてみれば他の人とはどこか違う気がしないでもないな…」

神風「………優しい司令官で良かったわよ…」

















〜〜〜〜〜


















18:00








〜司令室〜








コンコン






提督「ん…開いてるから入っていいぞ。」


ガチャ


プリンツ「アドミラールさん!Guten abend!」

提督「おう。Guten abend。どうした?プリンツと…長門と島風たちか?大勢で押し込んで来るとは何かあったか?」

時津風「へへへ〜暇だから遊びに来ちゃった!」

長門「最近、ビスマルク達や北上達がハマっていると言うゲームが気になってな。ちょっと体験させてはくれないだろうか?」

提督「ほうほう。長門がゲームに興味を持つか…意外だな…」

長門「…いやまぁ、私も暇な時には何もすることがなくて逆に退屈が増してしまってな…遊ぶ目的で司令室に行くと言うので丁度良かったから島風達について来たという訳だ…」

提督「……ま、いつだってここには遊びに来ても良いけど過度なイタズラ以外なら好きにやってくれ。で、プリンツは何でここに?」

プリンツ「アドミラールさんとぷ○ぷ○をやりたいと思って…えへへ…」

提督「………よーし、連鎖系は好きだから負けねぇぞ?かかってこい!」

雪風「しれぇ!私もやります!」

天津風「……私は後ででいいわ…」

長門「ぷ…○ぷ…○?と言うものはどのようなゲームなんだ?」

提督「上から降ってくるスライムみたいな奴を四つ繋げて消すゲームだ。」

島風「ぷっ!(簡単に説明しすぎだよ…)」

長門「ふむ…提督。手本を見せてくれ!」

提督「いいとも。プリンツ。準備はいいか?」

プリンツ「もちろん!手加減はなしですよ?」

提督「へっ!言ってろ!」








提督と長門達は2時間はゲームバトルを繰り返し、やがては遊び疲れたので各自の部屋に戻って行った。





提督「…フ…明日には出撃だからな…良い気分転換にはなったかな…?」





















翌日…





06:00







〜鎮守府屋上〜







提督「…………」スルスル…キュ…



いつもの軍服と違い、黒いTシャツと脛辺りまでの青いズボンを着用し、頭にバンダナがわりのタオルを巻いて、日の出をじっと見つめて佇んでいた…




提督「………アレク……今度はそう簡単にはやられないぞ…エイジとやらも…十分に警戒が必要だな…」


ガチャ




北上「…お、提督も居たんだ。おはよ〜」

多摩「いつもと服が違うニャ。」

提督「わざわざ軍服で行く意味がないからな。と言うかいつもねぼすけなお前らがこんな朝早くにここに来るなんて珍しいじゃないか。どう言う風の吹き回しだ?」

大井「いつも私たちが寝てるみたいな言い方はやめてください!」

球磨「今日から出撃するのに呑気に寝てられる余裕はないクマ。」

木曽「…お前も出撃するんだからな…だらけてる様を見せる訳にはいかねぇよ。」

提督「……そうか…」

北上「……ん?そういえば頭のそれ結構良いねぇ。似合ってるよ。」

球磨「いつもと違う服装だから余計に気になるクマ…」

提督「慣れてくれ。どうせしばらくはここを離れるし、軍服で行ったら動きにくいし、頭のタオルだってずっと付けるわけじゃないからな。今付けてるのは汗を取る為みたいなもんだよ。」

北上「あ、そうなの?オシャレか何かだと思ってたよw」

提督「……タオル巻きにオシャレは無いだろう…」
























09:00








〜鎮守府出現準備ドック〜











明石「……提督…出撃予定の艦娘達の準備は万端、と大和さんが…」

提督「わかった。行ってくる。ここを頼んだぞ。」

比叡「司令…みんなと一緒に帰って来てくださいよ?」

武蔵「提督よ…艦娘達と共に、無事を祈る…!」

提督「…ああ!じゃ、行ってくる!」

イク「行ってらっしゃーいなのね!」















〜南西諸島海域〜















ザザザザザザ!!





ザァーーー!








ブゥーーン!!















提督は走って、艦娘達は第四戦速で走行していた…!










朝潮「司令官!電探には敵の反応はありません!」

夕立「こっちも未確認っぽい!」

提督「よし!翔鶴、瑞鶴はそのまま偵察機を飛ばしたままにしてくれ!各艦娘、周囲の警戒を怠るなよ!」

艦娘s「はい!」










ズザァアァァア!



ザザザザザザ!













20分後…



















ドザザザサザザザ!!!







全員「!!」



提督達の前に駆逐・軽巡・重巡級の深海棲艦の軍団が現れた!



吹雪「周囲に敵影!深海棲艦の群れです!」

悪雨「……囲まれたね…」

提督「…居るのはせいぜい雑魚だけだが…数が多いな…ザッと700程度か…?」

木曽「フッ…頭数が多ければいいってもんじゃねぇだろう!」

長門「うむ。その通りだ!提督!」

提督「よっしゃあ!お前ら!付いて来れるな!?遠慮なくやっちまえ!!!」


艦娘s「了解!!」






ぷ○ぷ○20TH・「ネブラステップ」







赤城「艦載機の皆さん!用意はいい?」

加賀「鎧袖一触よ。心配いらないわ…」


吹雪「私がやっつけちゃうんだから!」

金剛「ブッキー!援護するヨ!」

長門「油断するな!来るぞ!」


時雨「ふぅ…君達には失望したよ…!」

春雨「私が…しっかり護衛しないと…!」


北上「大井っち〜!行くよ〜!」

大井「はい!北上さん!」





ゴォッ!ドンドンドンドン!バゴォーンー!




提督「…ん?後ろか!」



ズバキィン!ドドドド!バァン!



提督は背中を刀で守り、重巡級3隻の主砲攻撃を防いだ!



改flagshipリ級「……ッ!」





「このぉーーー!」



提督「…!瑞鶴!」

瑞鶴「提督さんに手を出さないでよ!」


ビシュ!




ドバババババババン!



提督「…ヒュー…流石に強くなってるなぁ瑞鶴も…」



瑞鶴が一斉に艦載機を放って周囲の深海棲艦を打ちのめした!


瑞鶴「提督さん!大丈夫!?」

提督「おう!心配すんな。俺は無傷だよ。」

瑞鶴「よ、良かった…」

加賀「五航戦…隊から離れないで…」

瑞鶴「わ…わかってるわよ!」

提督「!」


ズォオ!!


提督は突然全速力で走った!


朝潮「!?司令官!」

霞「ちょっと!このクズ!どこに行くのよ!?」


ドドドドドドドド!!


提督「っせい!」


ドッカァァン!!



軽巡ツ級「ゴォオオーーァーーーー!!」




ズドォオオオオン!


提督は夕立に向けて放たれた魚雷をツ級に向けて蹴り飛ばした!!


提督「危なかったな…!夕立!」

夕立「え…提督さん?あ、ありがとう…!」

提督「油断すると、さっきみたいに足元を狙われるぞ?」

夕立「う、うん!」


大和「……!さ…流石は提督ですね…あまり驚く事もなくなりましたが…やはり凄まじいものです…」

提督「敵はまだまだ居るぞ!全員!攻撃のことだけを考えろ!お前達への攻撃は俺が出来る限り防ぐ!」

ヴェールヌイ「フフ…司令官にしか出来ないことだよね…それは…」

球磨「うん!提督!守りは任せたクマ!」

榛名「勝手は!榛名が!許しません!」

レ級「よし…やるかぁ…!」




ドバァァァァァァァァァン!!!







ドドドド!


ドォン!



バッ!シュン!



ズォッ!ドガァァン!




バキュン!ドゴッ!バッバッ!





シュシュシュシュシュ!バァン!
















……………












18:00



提督「……敵は?」

村雨「全て撃沈済み。後方からの増援も無いみたい。」

悪雨「……周囲にも生命反応は無いよ…」

吹雪「電探にも無しです!」

提督「よし…全員居るか?こっちの状況は?」

大和「第一艦隊は無傷です!」

ヴェールヌイ「司令官のおかげでね…」

球磨「第二艦隊も無事だクマ。」

多摩「久々に大暴れしてスッキリしたニャ。」

白露「第三艦隊はあたしと時雨がちょっとくらったけど…あとは大丈夫!」

赤城「第四艦隊は翔鶴さんと霞さんが少々被弾を受けています…それ以外は特に何も…」

提督「………ん。全員無事か…よし!今日は休むか。あそこに丁度いい無人島があるから、そこに行くぞ!それと、ダメージを受けた四人は後で俺が治してやるから俺のとこに来いよ!」

翔鶴「はい!」

時雨「わかったよ。」













〜北方海域周辺無人島〜

















19:00






提督「よっし!こんな感じか?」

霞「あ…ありがとう司令官…」

白露「相変わらず人並み外れた力だね!」

時雨「……提督?あの建物は提督が出したの?」


時雨が指さした先にはそれなりの大きさはある一軒家的なものであった。


提督「ああ。よく出来てるだろ?無人島とは言え、野宿は嫌だからって言うやつが居るからな。(主に北上や瑞鶴の心の叫びだが…)それと、結界もすでに貼ってあるから、敵や災害の心配は要らないぞ。」

翔鶴「そ…そうですか…」

提督「じゃ、入るか。俺は腹減ったよ…」

霞「そうね…」




提督と白露達は家に入り、既に寛いでいた艦娘達と共に疲れを癒した…



















22:00









リィリィリィリィ…


コロコロコロコロコロ…






提督「…………」



スッ…パッ!



ブン!ブォオ!!バッ!バッ!



シュパッ!ザッ…ドドドド!ブン!







コオロギたちが鳴き声をあげている中、提督は艦娘達が眠りについた頃に一人、外で刀の素振りをしていた…

月の明かりを頼りにしながら、ひたすら修行をしている…










バシュ!ドン!ザン!ザザザザ!




キン…ドン!





提督「…………はぁ…」





…………こうやって修行をしてるのは俺だけじゃない…アレクもエイジも必ず強くなってるはず…エイジに関しては全くの未知の力だからな…どんな手を使ってくるのやら…アレクは刀と闘術で俺と戦ってたな…うまく使い分けるってのもずいぶん難しいものなんだが…くっ…!

負けてられないな…!






ガサ…





提督「……!誰だ?」

レ級「………夜中に何やってんのさリセイ。」

悪雨「……………」

提督「……なんだお前らか…俺は見ての通り、素振りをしてただけだ。そう言うお前らこそ…何をしてるんだ?」

悪雨「…前にも言ったと思うけど、私達は寝ても寝なくてもどっちだっていいんだよ。それに今は眠たくないし…

……私とレ級と二人で夜散歩してたら凄い音が聞こえてきて…そしたらリセイが居た。」

提督「そうか…」

レ級「……リセイも眠れないの?」

提督「そう言うわけじゃ無いけどな…俺はまだまだ強くならなきゃならない。寝てる暇なんて無いんだよ…」

レ級「………そんなにも…強かったのか?アレクって奴は…」

提督「………あんなに強い奴が居るなら…俺だって今のままでは居られない。アレクやエイジよりも強くなる。何より、俺の大事な奴らを失いたくないんだ。だから、もっと己を鍛え上げる!今の俺にやれることはそんな事ぐらいだよ。」

レ級「……………」

悪雨「…じゃあ、私もリセイの修行に付き合うよ。」

提督「え?」

悪雨「くどいと思うかもしれないけど…私達は貴方に助けてもらって感謝している…だから貴方の力になりたい。私もレ級も…貴方を失うのは………嫌だ……」

レ級「……そう言うことだよ…アンタ無しじゃ今のアタシ達は退屈でしょうがなくなるよ。だから手伝うのさ。いいだろ?リセイ。」

提督「………お前ら…わかった…じゃ、組手をお願いしてもいいか?」

レ級「…フッ…!望むところ!」

悪雨「………」ニ…

提督「………行くぞ……!」

レ級・悪雨「…………!」












戦闘BGM:ドラゴンクエスト8・「雄叫びをあげて」





















提督「…………」

レ級・悪雨「………………」




スッ…






ドン!


提督は刀を消し、レ級達に正拳を仕掛けた!


悪雨「!」

レ級「…!」


ガッ!ガッ!



ググググググググ…



レ級(は…速い!あの時以上に…強いね…!)

悪雨(……クッ…!スピードだけじゃなくてパワーも…!)

提督「……おおお!」ぐるんぐるん!ドシャ!バァン!


レ級と悪雨の提督の正拳を受け止めていた腕を掴んで、2人を地面に叩きつけた!


悪雨「うっ!」

レ級「ッ!行け!艦載機!」バッ!バババッ!


レ級は地面に当たると同時にその場から距離をとって艦載機を飛ばした!



提督「……」





スッ!サッ!スカッ!ドドドン!



悪雨「……後ろに注意しなよ…!」


バシュシュシュシュシュシュシュ!



提督「…何!?」




悪雨はレ級の艦載機に続いて、後方から魚雷を連発した!




ドン!ドン!ドドドドドドドドド!


レ級「まだだ!こんな程度で追撃が止むと思うか!?おぉぉりゃあ!」


悪雨の魚雷を避け切った提督をレ級は尻尾と両腕で乱撃を与えた!


ズガガガガガ!ドドドド!バキィ!


提督「ぐっ…!」ズザァ!バッ!キキィィィィィ!


受けきりはしなかったが、与えられたダメージと衝撃を足でブレーキしつつ受け身をとった!


提督(………ふっ…こいつら…想像以上に強くなってるな…艦娘達以上に修行したのか…?俺の見ないところでなんとまぁ…ますます深海棲艦への見方が変わるな…もちろん…良い意味でな…)

悪雨「リセイ…貴方はそんな程度ではやられないでしょう…本気を出せとは言わない…でも、手を抜かないで欲しい…!」

レ級「……さぁ、もう一度だよ!」

提督「………(ニヤ…)悪かった。では、遠慮なく行くぞ!」





ズァア!



ドカン!バッ!ガン!ドン!バキ!




バキュンキュン!ドンドンドン!ドドドドドドドド!!




ドォン!





提督「………!!」シュタタタタタタタ!

悪雨「はぁ!落ちろ!」バシュゥウ!!


ドンドン!バゴォォォオ!


レ級「当たったぞ!」

提督「惜しい…ちょっと遅いな…!」

悪雨「ッ!?レ級!後ろだよ!」

レ級「え…」


ガッ!ドサ…


提督「………よくやったな…レ級…さて、後は悪雨だけだな…」


悪雨の放った魚雷群を躱して一瞬でレ級の後ろに移動した提督はレ級の首に当て身をして気絶させた…!


悪雨「……クッ…いつのまにレ級の後ろに…!」

提督「さぁな…?」

悪雨「………修行とはいえ、タダではやられないよ…!っ!」

提督「!」



グオ!



悪雨は凄まじいスピードで提督に攻めかかった!



ガガガガガガガガ!ドスン!バン!ガッ!ゴッ!

ドバァン!





バキィ!ドカァ!ズダン!ドォン!


ガァン!ドゴォ!


まるでマシンガンのような乱撃を提督に浴びせるも、それをもろともせず、全てを受け流しつつ、悪雨に反撃を繰り返していた!



悪雨「ううっ!まだまだ!」

提督(…そこまでして俺から一本取りたいか…?何故だ悪雨…!)


ガッ!ガキィ!ダン!ドドドド!ガッガッ!ドゴォン!


悪雨「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…

………やっぱり駄目か…もう攻撃できる力は無いよ…降参…」

提督「…………そうか…けど、何であそこまでして俺に攻撃を仕掛けたんだ?とうに体力は限界を迎えてただろ?」

悪雨「……別に…深い意味はないよ…レ級がやられてしまった分、私が戦わないといけない…そう思っただけ…私達の………ううん…貴方の戦いは…そんなに軽い問題じゃない…誰かが沈むかもしれない戦いだ…だから…」

提督「……馬鹿野郎…俺がいる限り、そんなことは絶対にありえないさ…誰一人沈ませやしねぇよ。お前もレ級もな…」

悪雨「…………」

レ級「う…ううん…痛てて…」

提督「気がついたか。大丈夫か?少し強くやりすぎたか…?」

レ級「いや、大丈夫。にしてもあんな状況でアタシの後ろに一瞬で移動するなんてどういう人間なのさアンタは…」

悪雨「……初めて会った時以来、貴方と戦ってはいなかったけど…やっぱり強いよ…」

提督「ありがとよ〜」



ガサガサ…


3人「!」




北上「…3人で何してるかと思ったら…」

朝潮「司令官…」

加賀「………」

提督「加賀たちか…起こしちまったか…悪かったな。」

北上「いやぁ、あんなに騒がしい音立ててたら普通は起きるよ。」

加賀「長門さんと大和さん以外は寝続けているけれど…」

提督「あの二人も起きてるのか?じゃ、この修行のこともわかってるだろうな…」

朝潮「………ほんの一瞬…レ級さんと悪雨さんが司令官に襲いかかっているように見えました…でも、3人の戦いを見ているうちに…殺す気の戦いでは無いと…」

提督「……わかってて手を出さなかったのは褒められることだな。ありがとう朝潮。」ナデナデ

朝潮「んん…///司令官…」

北上「……にしてもさ…提督と初めて会ってから随分と仲間が増えたよね。」

提督「ん?あぁ、確かに…」

加賀「最初はみんな改装や補給どころじゃなかった鎮守府だったのに…貴方が来てから変わったわ…」

提督「……まぁ、そうだな。今じゃ賑やかになったもんな。」

朝潮「…全部司令官の力ですよ…司令官が来てくれたから私達も変われたんです…」

提督「そう言ってくれると嬉しいね。」

加賀「……あの…提督…」

提督「ん?どしたん?」

加賀「この海域偵察の目的は例の二人の他にあるのかしら?」

提督「………どうしてそう思う?」

加賀「……いえ、なんとなくです…」

提督「……おまwそう言うキャラだったか?まぁ、他にも無いことはない。実はアレクとエイジを見つけるのと、他の鎮守府の様子を見てみようという目的がある。」

レ級「………?」

朝潮「他の鎮守府…ですか?」

提督「……元帥殿からの極秘任務だ…。お前達にも伝えておきたかったんだけど…大会や宴会で言いそびれてしまってな…この極秘任務を知っているのは、今聞いたお前らと、大淀だけだ。」

北上「大淀っちが?何で?」

提督「極秘任務の指令は通達で送られて来たからな。その際に大淀が受け取ることにしてるから…その時だな。」

北上「あ、そうなんだね。てっきりそう言うのは提督が全部やってると思ってたよ。」

提督「え゛え゛ん…だってめんどくせぇもん。」

北上「ぶふ…w」

加賀「提督…そういうところをきちんとしてください…」

提督「すいません…」

悪雨「……結局どっちが先なの?アレクとエイジの件?それとも他の鎮守府の件?」

提督「あ、それはだな、先に他の鎮守府の様子を探ろうと思う。」

朝潮「何故ですか?」

提督「アレクとエイジについてはほとんど私情な感じだからな。今はそっちにいこうと思う。アレクとエイジの件は一旦置いとく。」

北上「それ大丈夫なの?その2人が急に現れて暴れたりでもしたら…」

提督「その心配は要らないな。何故ならあいつらは逃げるものは追わない奴らだからな…アレクはそうだったが…エイジもおそらくそんな感じだろう。要はこっちが仕掛けなきゃあっちも仕掛けないってことさ。」

レ級「…それなら大丈夫だな…」

提督「……ま、大体は話せたな…ん?だいぶ話し込んでしまった…もう夜明けだぞ?」

朝潮「あ…ほんとですね…」


提督達が話し合いをしていると気づけば05:00になっていた…


加賀「…少し肌寒いわ…戻りましょう…」

提督「そだな。行こう。」










家に戻った一行はしばらくした後、旅の目的について全員に話した。皆反対するものはいなく、まずは他鎮守府の偵察に向けて改めて気合いを入れ直した…













〜〜〜〜〜〜〜











08:00









提督「全員準備はOK?」

大和「ええ!いつでも発艦出来ます!」

提督「うっし!それじゃ出発だ!」

村雨「はいはーい!」










ゴゴゴゴ…バシュ!





ズザザザザザザザ!




ザァーーー!









長門(………昨日は随分と暴れていたと言うのに…いや、今日か…?何事も無いような顔をしているとはな…疲れてはいないのか?レ級と悪雨は流石と言ったところだが…提督は本当に底知れないな…)

赤城「……?長門さん?どうかしました?」

長門「いいや。何も。」

赤城「…そうですか…」

(実は私も起きてたんですけどね…相変わらず凄まじい力でした…)







ズザァァァア…










20分後…






提督「……!」キキィィィィ!

榛名「!提督?どうしました?」


突然足を止めて、大和達に指示を出した。


提督「この近くに「莫科(ばくしな)鎮守府というところがある。全員艤装を解いて莫科鎮守府の門前で待機しろ。おっと、時雨と夕立は俺について来い。艦娘が居ないと怪しまれるからな。いいか?目的はあくまで偵察だが…あまりにも鎮守府内が荒れていればそこの提督を捕獲し、大本営に送り飛ばす。」

翔鶴「はぁ…でも提督。門前での私達はどうすれば…」

提督「お前達の姿を確認されないように隠れながら待機だ。ただし、俺たちが莫科鎮守府から出てくるのが遅ければ強行突入して構わない。」

吹雪「ええ!?そんなことしていいんですか?」

提督「莫科鎮守府やほかの鎮守府には俺が偵察…もとい、視察に行くことを大本営が知らせているはずだ。視察はものの1時間程度だ。それ以上かかるなら…いろいろと確定だな。」

大井「……黒……ですね。」

金剛「テートクなら大丈夫だと思いますけド…」

提督「事を荒だてたく無いからな。極力俺は手は出さない事にする。まぁ、本当にやばくなったら俺がカタをつけるけどな。だからこそお前ら待機組が重要なんだ。俺より行動が早いお前らにしか頼めないんだよ。あ、時雨と夕立が遅いとかそんなんじゃ無いぞ?」

時雨「ふふ…わかってるよ。」

提督「…それと、各旗艦の4人にはこいつを渡しとこう。4人とも手を出してくれ。」

大和・白露・球磨・赤城「?」


4人は言われるがまま、手を差し出した。


パチン!ポンポンポンポン!



白露「うわ!これ何?」

提督「通信機だ。それでいつでも連絡が取れる。隠れながら門前の方でも見張りの様子を調べもらいたいからな。それと何かあった時用にだ。お前らに託すよ。」

赤城「……ほんとに何も無いといいんですけど…」

提督「お?それはフラグ?俺になんかあって欲しいの?ドSかお前らは。」

艦娘s「違う!!///(います!///)」

提督「じょーだんだよ。とにかく行くぞ!もうすぐで着く。」

艦娘s「……了解…」














6分後…









〜莫科鎮守府〜









提督「着いた。」

艦娘s「艤装解除!」ブオォン…

提督「さて、俺はいつもの服に…」パチン!パッ!

夕立「おお!提督さんの服がいつもの軍服になったっぽい!」

長門「まぁ、流石に私服で行くのは私ならば避けたいからな…」

提督「そう言うこと。じゃ、みんな…手筈通り頼むぞ?門前で、見つからないようにな…」

木曽「ああ。わかってる。」

提督「うん。よし、時雨、夕立!行くぞ!」

時雨・夕立「うん!」

吹雪(司令官…時雨ちゃん…夕立ちゃん…気をつけて…)













一方…













〜正王(せいおう)鎮守府〜 (リセイの鎮守府)サイド




12:00



〜正王鎮守府屋上〜







プリンツ「………はぁ……」



プリンツは頬杖をついてため息をついた…



武蔵「……どうした?プリンツ。」

プリンツ「あ…武蔵さん…いや、みんなのことが心配で…」

武蔵「…………この武蔵も同じ気持ちだ。しかし、心配ばかりを気にかけていてはこの鎮守府を守れはしない。それに、提督だっているんだ。何も無かったかのように帰ってくるさ。さらには大和、長門などがいる戦隊だ。そう簡単に何かあったりはしないとも…そう…何も…な…」

プリンツ「…………」
















〜正王鎮守府中央噴水広場〜











時津風「……はぁ…しれーが居ないとつまんない…」

飛龍「……ついて行ったみんなが羨ましいとは思うけどね…私も行きたい!なんて言ったらわがままだし…」

鹿島「……無事に帰って来れるのでしょうか…?」

雷「私は信じるわ!だって司令官だもの!みんなも絶対無傷で帰ってくるわよ!」

山風「…………あたしも…大丈夫だと…思う…」

陽炎「……ん〜…でも、こうも退屈だと…」

鹿島「あ!でしたら訓練などはいかがでしょうか!私も暇を持て余してましたし…」

時津風「お!それいい!私もやる!」

飛龍「みんなで行こうか…」

山風「………うん!」
















〜間宮食堂〜







神風「うん。羊羹が美味しい!暑い時にはこれが食べたくなるわね…!」

秋月「…そう言うものなのでしょうか…?」

叢雲「人それぞれでしょ。私だって暑い時には氷を丸かじりしてたし。」

朝風「え゛?」

黒潮「あー…それはわかるなぁ…うちも似たようなもんやったし…」

不知火「………」

涼月「あの…昔に何かあったんですか?」

不知火「……ここの前任であった司令は、私たち艦娘に、入渠・補給は無し。それどころか、休みを与えず、大破進撃は当たり前のように…そして私達のような駆逐艦を使って盾にし、戦力を増強させると言う事をしていた方でした…」

秋月「え…」

松風「は、はぁ!?なんだよそれ!艦娘をそんな扱い方をするなんて…」

照月「…………そ…そんなことが…」

黒潮「……ウチらは負けたくなかった。あんな司令はんに好きにされるぐらいなら、生きていつか見返してやろうと。生きるためには藁にもすがる思いやったわ…さっき叢雲が言うてた氷を食べて暑さをしのぐのなんて昔やったら日常茶飯事やで。」

叢雲「補給が無いんだからろくな食事があるわけがなかったわ…でも、氷だろうと、野草だろうとたべれない訳では無いものは食べて、飢えを凌いでた…みんなと協力しあってね。」

春風「……………」

初月「…………」

黒潮「それがかれこれ2年ぐらい続いたんやけど…ウチらにも限界がきてな…こんな地獄いつまで続くんやろか…そう思ってた時…」

旗風「……時?」


黒潮が言葉を止め、不知火が続けた…


不知火「…そんな時に現れたのが、今ここに着任しているリセイ提督です。不知火はいつも司令と呼んでますが。」

神風「…!」

叢雲「今の司令官は、優柔不断なところはあるし、何をしてもめんどくさがるような奴だけど…

でも……私たち艦娘をものとして扱わず、自分よりも私達を優先して、いつも物事を進める。そんな奴よ。」

涼月「やっぱり提督はとても優しい方なんですね…!」

朝風「………前任はどうなったの?」


「今のしれぇが追い出して大本営に連れて行きました。」


艦娘s「!」

叢雲「……雪風…」

雪風「…正確には今は牢獄にいるようなんですけど…」

初月「……どう言う経緯でそうなったんだ?」

雪風「黒潮さんが言ってた通り、雪風達はとっくに限界を迎えてたんです。そしたら、しれぇが来てくれたんです。大本営がようやく前のしれぇの悪事の証拠を掴んで、しれぇといっしょに連れて行きました…」

照月「今の提督の凄さがわかる気がします…」

黒潮「神風達は司令はんが戦ってるところ見たらもっと驚くと思うで?」

松風「…そういえば僕らは司令が戦ってるところを見たことがないんだけど…噂で聞いたぐらいで…そんなに凄いのかい?」

不知火「凄いという言葉では収まりがつきませんよ…」

旗風「そんなに…ですか…」

叢雲「ま、私達は今は楽しくやってるわ。司令官のおかげで今こうやって間宮さんの料理を食べれてるんだし。」

雪風「間宮さん達だって、料理を作れることに対して、しれぇに感謝してましたし。もちろん!雪風も感謝してます!」

涼月「改めて恐れ入ります…」

秋月「……早く帰ってきて欲しいです…みんなと一緒に…」

春風「…ちょっと気が早いのでは…」

黒潮「まぁまぁ!そんなことは良いから!ウチらにできるのは司令はんがみんなを連れて帰ってくるまでここを守ることだけ。やるだけやろうや!」

神風「……そうね。私も頑張るわ!」

艦娘s「………!」コクッ!


艦娘達はお互いにうなずき合い、改めて気合を入れ直した。





























〜出撃チームサイド〜















〜莫科鎮守府門前〜





提督「……いいか、時雨と夕立。自然な態度で頼むぞ。(ボソボソ…)」

時雨・夕立「了解…!(ボソボソ…)」




提督と時雨と夕立の3人は打ち合わせをしながら目的の場所へと向かっていた。


テクテクテク…ピタ…




莫科憲兵「む?なんですか?貴方方は…」

提督「失礼。自分は、リセイ提督と申しますが…視察の件はご存知でしょうか?」

莫科憲兵「!これは、大変失礼を!リセイ提督がこちらにいらっしゃることはもちろんごぞんじですとも。とすると、後ろのお二人は艦娘ということでよろしいでしょうか?」

提督「お、話は通ってたみたいだな。もちろん、この二人も俺の同行者ですよ。視察するだけですが、一応護衛も付けないとね。最近はやたらと深海棲艦が強くなってきてるし。ほら、挨拶。」

時雨「白露型二番艦の時雨d…コホン、です。」

夕立「白露型四番艦の夕立です!」

莫科憲兵「ふむふむ、なるほど。わかりました!ではどうぞお通りください!」

提督「ありがとう。ご苦労さん。」

莫科憲兵「ハッ!」ビッ!











スタスタ…








夕立「提督さん…!どうやって偵察するの?(ボソ…)」

提督「とりあえず、ここの指揮者に挨拶だ。その時に心を読んで判断する。ここは黒か白かをな。(ボソ…)」

時雨「……それなら一番わかりやすいね…(ボソ)」











〜執務室前〜







提督「…着いたな。俺たちの鎮守府と違ってわかりやすいな。」

時雨「クスッ…そうだね。」

提督「よし、行くぞ?」

夕立「うん!」


コンコン…


提督が扉にノックをしたあと、か細いような声が返事をした。


莫科提督「はーい!どなたですか?」

提督「視察に来ましたよ!リセイ提督です!」

莫科提督「…!?す、すみません!どうぞお入りください!」


ガチャ…


提督「一応改めて自己紹介させていただきます。私、リセイ提督。本日は莫科鎮守府の視察に参らせていただきました。左右に居る二人は護衛艦として、同行させています。視察はものの1時間程度ですみますので、よろしくお願いします!」ビッ!

時雨・夕立「……」ビッ!

莫科提督「は、はい!こちらこそよろしくお願いします!」ビッ!

提督「………………」

莫科提督(う…うわぁ…緊張する…あ、あのリセイ提督がうちの鎮守府に来るなんて…ぼ、僕は何を言われるんだろう…それに、凄く見つめてくるし…こ、怖い…)

提督「……視察を始める前に、いくつか質問があるんだけど良いかな?」

莫科提督「は、はい!僕に答えられる範囲で良ければ…!」

提督「あはは…そんなに緊張しなくていいよ。少しリラックスして?」

莫科提督「……あ、ありがとうございます。(スーハースーハー…)……はい!落ち着きました!では、どんな質問を?」

提督「まず一つ目の質問。この鎮守府の艦娘の人数は?」

莫科提督「艦娘達の人数ですか…ザッと70「人」です!」

時雨(…!艦娘を「人」って…この人は…違うのかな…)

提督「………うん、わかった。じゃあ二つ目。今までに轟沈した子はいたか?」

莫科提督「そんな…!一人も居ませんよ!出撃させた時には、誰か一人でも大破か中破したら帰ってくるように命令しています!」

提督「……………」

莫科提督(…………(ゴクッ)…ほ、本当なんだけど…もしかして疑われてる?け、けど…僕は艦娘を道具扱いなんてしないぞ…!)

提督「………フッ…わかった。じゃ、最後の質問。君は…艦娘の事をどう思う?」

莫科提督「………僕は…艦娘達が可哀想だと思います。そして、自分が情けないです。」

夕立「……?」

提督「……それはどうしてだ?」

莫科提督「艦娘達は…みんな戦艦だった頃の最期の記憶から蘇らせられた子達なんですよね?人間達はその沈んでしまった子達を戦わせるためだけにまた作り出して、そして僕のような人間は安全な場所でただ指示を出してみんなの帰りを待つだけ…僕だって力があれば…一緒に戦いたい…いつ死ぬか…沈むかわからない状況の中…彼女達は死と隣り合わせの戦いをしている…そして何もできない僕自身が情けなく…憎い…!」

提督「…………なるほどな。君の気持ち、嘘じゃ無いようだな。」

莫科提督「……え?」

提督「いや、気にするな。何でもないよ。それじゃ、質問は終わり。聞きたいことは聞けたから、視察に入らせてもらうよ?」

莫科提督「は、はい!どうぞご遠慮なく…」




ガチャ…バタン




莫科提督「……はぁ〜……怖かったぁ…大将って凄いなぁ…あんなに若い人なのに(僕だって若いけど)貫禄があって…同じ空間にいるだけなのに押しつぶされるような圧を感じたよ…階級が大佐なだけの僕じゃ足元にも及ばないよ…」















〜莫科鎮守府廊下〜










スタスタ…









夕立「……提督さん。あの人はどうだったっぽい?」

提督「…あの提督なら大丈夫。ここを任せていける。少し自信が無いようだが、ここの艦娘達となら上手くやっていける。」

時雨「……良かった…」

提督「さて、いろいろ聞いて回ろう。ここの艦娘達の莫科鎮守府の意見を聞いておきたいしな。」

時雨・夕立「……了解!」





















40分後…













さまざまな艦娘の意見を聞いて回っていた提督達は一通り視察は済んだので、再び莫科提督の元へ足を運んでいた。









提督「………うん。艦娘たちからの評判も良し。住み心地、待遇も良し、ここの鎮守府は白だったようだ。」

時雨「うん。良かった…」

提督「よし、それじゃ莫科提督の元へ戻るぞ。」

夕立「わかったっぽい!」















〜執務室〜












提督「……と言うわけで、ここの鎮守府は全く問題がなかった結果だった。俺も提督として、嬉しいことだよ。」

莫科提督「はっ!身に余る光栄でございます! 」

提督「じゃ、俺たちは帰るよ。その調子でお互い頑張ろうな。」

莫科提督「は、はい!ありがとうごさいました!」ビッ!

提督「…」ビッ!

時雨・夕立「…」ビッ!



ガチャ…バタン
















〜莫科鎮守府門前〜











白露「おっ!提督!時雨と夕立もお帰り!どうだった?」

提督「莫科鎮守府はどうやら白だったようだ。あそこの提督はすごく謙虚に接してきたからな。俺よりも若いんじゃなかったか?もしそうならどこも手が足りてないんだと思うが…やはり深海棲艦どもが俺たち、軍の戦力をかき減らしているんだろうな…」

長門「…うむ…恐らくはそうだろうな…」

提督「まぁ、それはそうと、そっちは何か変わった事はなかったか?」

北上「特に何もなかったよ。というか、何もなさすぎて退屈だったよ。」

提督「…ええ…本当にちゃんと偵察してたか?」

北上「真剣にやってたよ…」

大和「ええ。本当に特に怪しい動きはありませんでしたよ?提督。」

瑞鶴「むしろ平和そのものだったよ…」

提督「そうか…ならいい。疑って悪かったな。」

北上「…まぁー…私はサボってたのは事実だし…いいよ。」

提督「いや、やっぱちゃんと見てねえじゃねぇか!」

吹雪「……ぷっ…」

春雨「…くすっ…」

北上「ごめんって〜w提督〜許して?」

提督「……もういいよ…

さぁさぁ!気を取り直して次に行くぞ!」

夕立「提督さん!次はどこの鎮守府に行くの?」

提督「次は、「獄ノ屋(ごくのや)鎮守府」と言うところへ行く。実質、俺たちが偵察する鎮守府はここと、その獄ノ屋鎮守府で終わりだ。」

霞「……ふーん。たった2件だけでいいの?」

提督「ああ。当たり前の事だが、他にもさまざまな鎮守府がたくさんあるが…俺たちの視察任務はこの2件だけだったからな。

命令違反を起こしたら後がめんどくせぇし。大人しく従っとくことにするよ。」

金剛「でもそれじゃ、偉い人がテートクに理不尽な難癖をつけてきそうデース…」

提督「まぁ、変ないちゃもんをつけてくる奴が居たら、俺がそいつらを黙らせてやるがな…………」ギッ…


提督は空を鋭く、静かに睨みつけた…



艦娘s「……」ゾワッ…



艦娘達は提督が一瞬だけ見せた表情に少し寒気を感じた…


木曽「………フフ…一瞬背筋が冷たくなったぜ…」

提督「…なんでお前らがビビってんだよ…?俺なんかしたか?」

レ級「いいや、なんでもないよ…」

提督「…?それならいいが…何かあったら言うんだぞ?」

ヴェールヌイ「……うん…わかってるさ…」

榛名(提督…ご自分では気づいていないのでしょうか…今だけじゃなくて…時々怖い顔が見えて…いいえ!気のせいね!)



艦娘達は提督が時折見せる恐ろしい表情に若干の恐怖と怯えをなんとか抑えて、次の鎮守府へと足を運んだ…





















2時間後…












〜獄ノ屋鎮守府前港〜











提督「……着いたぞ!ここだ!」



キキィイィ!



ガション!シュン!



艦娘s「艤装解除!」




シュウウウウ…



多摩「ふぃ〜…やっと着いたにゃ…流石に2時間も走りっぱなしはキツイにゃ…」

提督「はは…悪いな。俺たちの鎮守府からまた、補給分の資材を転送するからしばらくはここで待機だ。俺も少しここで休憩するよ。」

翔鶴「え…ここでですか?大丈夫なのでしょうか…」

提督「ここら一帯の空間の時間を止めておくからゆっくり寛がせてもらおう。」

球磨「相変わらず予想斜め上の力だクマ…」

提督「そろそろ慣れてくれよ。」

艦娘s「無理!(です!)」




艦娘達は声を揃えて言った。

















16:30









〜獄ノ屋鎮守府前道路〜










休憩を済ませた提督達は、目的地へと向かいつつ、話し合いをしていた。








スタスタスタ…



テクテク…





提督「歩きながらなんだけど、みんな大丈夫か?」

悪雨「…問題ないよ。」

ヴェールヌイ「……」コクッ

提督「よし。旗艦の4人は通信を忘れずにな。他のメンバーもよーく観察しておくように。それと、今回は…ってか最後の視察には、吹雪と朝潮が付いてきてくれ。」

吹雪「はい!司令官!」

朝潮「了解です!」

レ級「………?うっ…」

球磨「!?レ級?どうしたクマ?」

悪雨「………くっ…」

白露「…!悪雨!?大丈夫?」

提督「?レ級、悪雨。どうした!」

レ級「……わからない…急に気分が悪くなって…」

悪雨「…頭も痛くなってきたよ…」

提督(………深海棲艦に体調不良?そんな話聞いた事ないな…

?なんだ?)

「……妨害電波?ジャミングか…」

大和「え?」

提督「……いや、話は後だ。球磨はレ級を、白露は悪雨を担いでやってくれ。もうすぐで着く。門前で休ませよう。」

球磨「わかったクマ!」











〜獄ノ屋鎮守府門前〜






到着した提督達はレ級と悪雨を壁にそっと添えた…



提督「………着いた。気分はどうだお前ら。」

レ級「……だ、だめだ…むしろ酷くなった…」

悪雨「……うっ…」

提督「…………二人とも…そのままでいいから、壁を殴ってみろ。」

翔鶴「え?提督?」

悪雨「……どうして?」

提督「意味はすぐわかる。良いからやってみな。」

レ級「……わかった。」





悪雨「……っ!」

バガァン!


レ級「………ハッ……!」

ドゴォン!


二人の状態が悪いにもかかわらず、力が出ないままで、壁を殴った瞬間、衝撃を与えた部分が跡形もなく消え去った!


艦娘s「!?」

レ級・悪雨「…っ!?」

提督「…やはりな…」

霞「何一人で納得してんのよ!?どういう事よ!」

提督「……あの時のジャミング事件がこんなところで解決するとはな…」

加賀「……それは私たちが装甲空母姫にやられた時のことですか…?」

提督「……ああ。青葉の調べでわかったことがある。実はこのジャミングはものすごい広範囲でな。地球半分を覆い尽くすほどの範囲らしい。」

瑞鶴「ええ!?そんなに広いの!?でも、ジャミングとレ級達とは何の関係があるのよ…?」

提督「………『洗脳強化』………」

艦娘s「え?」

提督「この障害電波は極めて特殊なんだ。これが発生されている時は影響を受けた通信機器は全てダメになる。そしてもう一つ。これは深海棲艦にも効果がある。」

吹雪「!?深海棲艦にもですか…」

赤城「…例えばどのような効果が…?」

提督「腕力、速力、判断力と統率力などが格段に向上するもんだ。ただし、その効果には副作用がある。頭痛、吐き気、更には自我喪失。錯乱などな…」

翔鶴「ま…まさか…装甲空母姫はこれを受けて…」

提督「おそらくそうだろう。けど、あいつはまだ自我が少しだけ残ってた。だから執拗に赤城達を狙ってたんだろう…それにこれは…白露達が襲われた時も一緒だ。駆逐古鬼もこれの影響を受けてる。」

時雨「あ、あの時の!?」

村雨「提督…?どうしてそんなことがわかるの?」

提督「簡単なことだ。電波を波動で逆探知してやっただけだ。」

北上「はどう?」

提督「人間の内に眠る潜在能力みたいなもんだ。周りの自然をエネルギーに変えて使ってる。いろいろ便利なもんなんだよなこれも。身体に纏わせて殴ったり、さっき言った通り、電波の逆探知なんて容易いことだし。けど、逆探知した代償もあるけどな。俺もレ級と悪雨の症状を受けちまった…」

金剛「!?テートク!大丈夫なんですカ!?」

提督「…大丈夫。波動で治した。」

レ級「便利な能力だな…」

悪雨「……ふぅ…リセイ。ありがとう。お陰で治ったよ…」

朝潮「……あれ?いつの間に…」

提督「波動の説明の下りの途中で波動を送って、レ級と悪雨に送り込まれた電波を波動で吹き飛ばしてやった。」

白露「行動早いね〜…」

提督「………そんな電波がこの獄ノ屋鎮守府から発生している。それと同時にもう一個謎が解けたことがある。」

榛名「……!!まさか!」

提督「お。流石は榛名だ。お前も読めたな?」

木曽「…?どういうことだ?」

榛名「…………各地で深海棲艦の勢力が活発になっているのは、このジャミングのせいだったようです…」

提督「……正解だ。」

大和「…!地球半分を覆う範囲だから、深海棲艦が強化されて…」

夕立「それでいろんな鎮守府が犠牲になってるっぽい…?」

提督「そうなるな。何の理由があってこの電波を飛ばしてるかは知らないが…俺たちにとっては害でしかない。予定通り、俺と吹雪と朝潮の3人で行く。」

大和「ですが提督!ジャミング事件の元凶であるこの場所へは3人だけでは危険すぎます!」

春雨「そうですよ!司令官達に何かあったら…」

大井「………っ…」ギュ…

コブシニギリ


艦娘達は提督と吹雪と朝潮に何かあったらどうしようかという事を通りにしての不安だった…


提督「確かに、危険である事は分かりきってることだ。けど、放って置くわけにもいかないんだ。俺たちがやらなきゃ誰がこの鎮守府を変える?大本営の腰抜け共は自分達でやろうとしない。ならば!俺たちが行くしかねぇだろう…それに、吹雪も朝潮もお前らも…もう俺の守りが要らないほどに強くなっただろ?心配はいらないさ。もし、お前達艦娘の手に負えない奴が来たら、その時こそ俺がお前らを守るさ。

………信用しろ…」

翔鶴「……提督…」

大和「……わかりました…ただし、何かあれば必ず連絡を!お願いします…」

提督「…あぁ。忘れねぇよ。」

悪雨「………それにしても…ここは…」

提督「気づいたか悪雨。ここには人の気配が全く無いんだ。」

長門「ああ…そのようだが…本当にこんなところに生きている奴が居るのか?」

レ級「……一人だけね。この建物の最上階に強い生気を感じる…ほらあそこらへんだよ。」


レ級は獄ノ屋鎮守府の上部分を指差してそこを見るように促せる。


金剛「艦娘も妖精さんも憲兵の人も居ない所で、一人で何をしてるんですかネー…?」

吹雪「さ…さぁ…?」

赤城「…提督。実は偵察機を飛ばしていたのですが…やはり艦娘や妖精さんも居ないようです…」

木曽「憲兵も居ないみたいだな…」

提督「……ああ。そのようだ。」

北上「それって鎮守府って言えるの?」

多摩「いや、鎮守府だった…と言った方が良いにゃ…」

提督「つい最近までは艦娘も居たが、大本営に逃げたか、ここの人間に良いように使われて破棄されたかのどっちかだろうな。」

朝潮「だとしたら許せませんね…!」

金剛「同感デス…!」

提督「今から行ってくるが、おそらく通信機は役に立たないだろうな。現に今もジャミングが飛ばされてる。」パチン!


提督は指を鳴らして大和達の持っていた通信機を消してしまった…


白露「え?提督…どうして…」

提督「もう必要なくなったからな。連絡は俺の方からするよ。」

村雨「…ん?どうやって…?」

提督(俺の声が聞こえているか?)

艦娘s(!?)

霞「喋ってないのに…司令官の声が聞こえる…」

提督「俺がお前達の心に話しかければ大丈夫さ。これならジャミングもクソもないだろ?」

榛名「たしかに、これなら心配はいらなさそうですね…」

木曽「流石だな…」

時雨「ほんと…何でもありだね…」

提督「ありがとよ。じゃ、そろそろ行ってくる。ここは頼んだぞ。何かあれば一斉に強行突入してOKだ。」

加賀「………わかりました…」

ヴェールヌイ「司令官…二人も…気をつけるんだよ…」

提督「………」コクッ

吹雪「………」コクッ

朝潮「………」コクッ





















〜獄ノ屋鎮守府内部1F〜















シーーン……










朝潮「……こうも静かだとかえって不気味ですね…」

吹雪「元は鎮守府なのに…こんなに変化するものなのでしょうか…」

提督「…念のため言っとくが、お前ら、俺の近くに居ろ。」

吹雪「え?わ、わかりました…!」

提督「……奥に進めば進むほどに邪気が濃くなっている…むやみに俺から離れるとつけ狙われるぞ。」

朝潮「……人なざる何かが居るということですか…?」

提督「ああ…気配は3つ。こっちの動きを探っているようだ…今のところ観察だけで、殺気は感じない。俺たちはこのまま気づかないふりで二階に上がろう。5階がここの最上階、すなわち司令室だ。それまで油断はするな。」

吹雪「…わかりました!司令官!」














提督たちは辺りを警戒しながら上へ、また上へと足を動かした…4階までは特に何も起きなかったが…提督が突然足を止めた…






提督「待て。2人共止まれ。さっきの奴らが殺気を放ち始めた…!艤装展開しろ!」

朝潮「!了解です!艤装展開!」ガション!

吹雪「艤装展開!」ガション!

提督「……誰だ…でて来い!」



提督がそう言い放つと同時に、五階へ続く階段から3匹の深海棲艦が現れた!



スタスタスタ…


ヲ級・北方棲姫・駆逐古姫「…………」



提督「………」

朝潮「……これは…かなり苦戦しそうですね….」

吹雪「こ…こんなに狭い道沿いで砲撃戦をしたら…私達もただでは済みませんよ…」

提督「………あいつは…」

吹雪「え?」

提督「あいつは確か俺が殺したはずの…」

駆逐古姫「…………」

朝潮「あいつとは…駆逐古姫の事ですか…?」

提督「……ああ…かなり前の話だが…山風が俺たちの鎮守府に着任した直後に俺が殺ったはずだ…だが…あいつは駆逐古姫ではなく駆逐古鬼だったはずだ…」

吹雪「同じ深海棲艦なんですか…?」

提督「間違いない。あいつはあの時の駆逐古鬼だ…進化してる上に蘇ってるってどう言うことだ…」

ヲ級「………タ…」

3人「?」

ヲ級「……タス…ケ…テ…」

朝潮「助けて…?何故深海棲艦が助けを…」

北方棲姫「コワ…イ…モウ…イ…ヤ…イヤ…ダ…」

駆逐古姫「……カ…ラダ…ノ…ジユ…ウ…ウバワ…レ…テ…ワタシ…タチ…ヲ…コ…ロ…シテ……………」ポロポロ…

吹雪「!?深海棲艦が泣いて…」

提督「…おそらくこいつらは操られている…この殺気も自分達の意思じゃ無い…とすれば、やはりジャミングが影響しているようだな…かわいそうだが…やるしか無い…」

朝潮「で、でも司令官!」

提督「やらなければ、俺たちがやられる。ここまで来て引き返すわけにはいかない!」


吹雪「……(グッ)……ッ……」ジャキ!


吹雪は悔しそうに拳を握りしめ、深海棲艦達に主砲を向けた!


吹雪「ごめんなさい…!沈んで…下さい!」

朝潮「……すみません…これも元凶を止めるためなんです!許して下さい…!」

提督「……せめてもの情けだ…痛みがないようにやれ。」

吹雪・朝潮「………了解…」





ドォン!


ドォン!


バシィン!!


ドサドサドサ…


提督「…………」

吹雪「…ごめんなさい…」

朝潮「………くっ…!」



提督達は深海棲艦達を倒したが…とても勝ったような気分にはなれなかった…


提督「…嫌な役をさせちまったな…悪かった…」

朝潮「いいえ…私達は艦娘として、深海棲艦を倒さないといけないんです。気にしてませんよ…」ブルブル…


提督(…………嘘が下手だな朝潮…だったらなんで泣くのを我慢してんだよ…)


吹雪「………」

提督「………行こう。5階に上がって、ただ一人の生存者に、聞ける情報を聞き出そう。そのために俺たちはここに来たんだ。」

吹雪「……はい!」



スタスタスタ…


吹雪「………本当に…ごめんなさい…!」ハラッ…


提督と朝潮は先に行ったが、吹雪は立ち止まって、一粒の涙を流して、倒れている深海棲艦達に謝罪し、提督達の後を追った…












〜獄ノ屋鎮守府内部5F・司令室前〜













提督「……ここだな…」

吹雪「そうみたいですね…」

提督「入る前に大和たちに声をかけておこう。2人にも聞こえるようにしておくからちょくちょく会話には参加してやってくれ…」

朝潮「は…はい!わかりました!」

提督(大和達!聞こえるか?)
















〜獄ノ屋鎮守府門前〜








大和「!提督!そちらの状況はいかがでしょうか?」

提督『こっちは今司令室前だ。入る前にお前達に連絡しておこうと思ってな…』

球磨「おお〜…流石に早いクマね。もうそんなところにまで行ったのかクマ…」

提督『……白露達…聞こえているな?お前達に話したいことがある。』

村雨「はいはーい!聞こえているわよ提督!」

時雨「僕達に話って…?」

提督『……山風が着任した時の後のことを覚えているか?』

春雨「はい。もちろん覚えています!確か、駆逐古鬼が出てきて…私達が艤装を忘れてしまって…」

夕立「それで提督さんが助けに来てくれて、駆逐古鬼を倒したっぽい!」

提督『………実はな…そいつ…生きてた…』

艦娘s「!?」

白露「え!?生きてたって…あの時たしかに提督が…」

提督『ああ…たしかに俺が仕留めたが…生きていたというより…正確には生き返ったって言った方が良いか…そいつは駆逐古姫に進化していたが…故意に殺気を飛ばしてなかった。駆逐古姫と同じように、ヲ級と北方棲姫もな。』

霞「ちょっと待ちなさいよ…生き返ったって…それにヲ級と北方棲姫も居たの?」

提督『そうだ。だけどそいつらは操られていた…泣きながら俺たちに「私達を殺してくれ」と言ってきた。「もう嫌だ」、「助けて」ってな…』

大井「どう言うこと…?深海棲艦が助けを求めるなんて…」

提督『……しかし俺たちににはやるべきことがある。やむを得ず、その3匹を倒した。俺の指示で、吹雪と朝潮も手伝ってくれた。2人には悪いことをしてしまったと思ってる…』

吹雪『司令官は悪くありませんよ…ああするしか方法が無かったと、私も思います…』

朝潮『……私は非情になりきれませんでした…今は凄く…悔しいです…』

霞「……朝潮姉さん…」

提督『こっちで何が起きたかは後で教える。俺たちは今から司令室に入る。皆はそこで引き続き待機していてくれ。………頼んだぞ…』

長門「ああ。提督達もな。」

翔鶴「提督…深追いし過ぎてはいけませんよ…?」

提督『わかってる。じゃあな…』







木曽「……おい…本当にこのまま何もしないでいいのか?」

赤城「提督を信じましょう…あの人なら何があっても大丈夫ですよ。吹雪さんも朝潮も無事に戻ってきます。絶対に…」

榛名「……何かあれば私達が一斉に突入…提督はそう言ってくれました…でも提督はそうならないように、自分で解決をしようと…」

大和「赤城さんの言うとおり、提督を信じて待ちましょう…提督なら必ず…」

艦娘s「……………」















〜獄ノ屋鎮守府5F・司令室前〜










提督「………さて、準備はいいか…?」

吹雪「…はい…司令官…」

朝潮「私も大丈夫です…」

提督「…………」




コンコン…





朝潮「……?応答がありませんね…」

提督「………人じゃ無い…」

吹雪「……え?」

提督「この中にいるのは人間じゃない。深海棲艦だ。」

朝潮・吹雪「!?」



ガチャン!バン!



提督はそう言った直後、ドアを勢いよく開けた!








イメージBGM ファイナルファンタジー10・「シーモアの野望」




???「………何の用ですか…ここに生きた人間と艦娘が揃いも揃って…」

提督「……お前にいくつか質問がある。正直に答えなければ…お前を殺す…嘘だとわかっても殺す…俺は心を読むことが出来るからすぐにわかるぞ…」

???「私を殺す……フッフッフ…先に言っておきますが……私を殺す事など出来はしませんよ…例えどんなに強い人でもね…貴方はもちろん私よりもはるかに強い…貴方の近くにいる艦娘のお二人もね…でも…それでも私を殺す事は…」

提督「御託は要らない!質問に答えればいい…」

???「……良いですとも…私は誰かに私を見つけてくれる方が居たら自首するつもりでしたからね…なんでもお答えしましょう…」

提督「…………お前は何者だ…」

S「私に名前などありません…あえて言うなら私は深海棲艦ですから、その頭文字をとって…『S』とでも申しておきましょう…」

提督(嘘では無いようだな…)

S「それで?私に聞きたいことはそれだけですか?」

提督「いいや、あるさ。次の質問だ。ここに居た艦娘達はどうした…!」

S「艦娘?その方達なら全員大本営に逃げていきましたが…」

吹雪「……それは何故?」

S「私はとある実験をしていましてね、私の作った、これまで前例のない特異の電波を飛ばし、深海棲艦を操ると言う実験をね…」

3人「!」

S「そこで私は艦娘にも効果があるのでは無いかと、艦娘達に対しても実験をしようとしましたが…どこで情報が漏れたのか…全員に勘付かれ、逃げ出されてしまいましてね…それはかれこれ半年以上も前にね…」

提督「…ここに居た艦娘達は運良く逃げだせたって訳か…」

S「そうです。」

朝潮「ならば深海棲艦を操ると言うことの説明はどうなるんですか…!何故深海棲艦を操って…あなたの目的は何ですか!?」

S「少し長くなりますが…まぁいいでしょう。私はね…人間が憎いのですよ…私もかつては人間で、人間と共に暮らしては居ましたが…私の身の回りにいた人間は全て、自分達のしたことの悪事や面倒なことを私に押し付け、自分達だけが逃れる。私はそれに耐えきれず、海に身を投げようとした…そこで出会ったのが深海棲艦です。ある深海棲艦はこう言いました。『人間が憎いか?』と。」

提督「…それで?」

S「もちろん私は憎いと答えました。こんな世界で生きるぐらいなら死んだ方がマシだと。しかしタダでは死んでやらない…そう思って深海棲艦達に力を借り、私を嵌めた馬鹿供を皆殺しにしてやりましたよ…!フフフッフッフッフッ…」

吹雪・朝潮「ッ!」ゾクッ…

提督「…………」ギリッ…!

S「私が人間をやめたのはその時ですね…深海棲艦達から血を分けてもらったのですよ…しかし深海棲艦達とって予想外だったのは、私の身体と深海棲艦の血が突然変異で適応しましてね…私は深海棲艦の力を完全にコントロールできるようになったのですよ…」

朝潮「力をコントロール…」

S「そこで私は考えました…深海棲艦をすべて手中にすれば人間など恐るるに足らず…とね。私は今発動させているこの電波を開発し、さまざまな深海棲艦を操っては人間が住む場所を襲えと命令を出しました…ときたま誤作動が起きたようですがね…例えば、人間ではなく、艦娘を襲ったり…辛うじて自我を失わずその抑えきれなくなった力を目に映ったものを破壊し尽くすまで戦ったり…とね…」

提督「………そう言うことか…ならば、一度くたばった深海棲艦はどうやって生き返らせた?」

S「簡単なことですよ。死体をほかの深海棲艦に回収させて、私が再び血を深海棲艦の血を与えればすぐに蘇ります。しかし、蘇らせた深海棲艦は全て私の命令に背いてね…どいつもこいつも役に立たないゴミばかりでしたよ…先程もヲ級・北方棲姫・駆逐古姫も偵察に向かわせましたが…電波の反応が消えてしまいましてね…全く使えないゴミですよ…フフッフ…フッフッハッハッ…!」

提督「……………………貴…様……」ギリィ…!

吹雪「…っ!し、司令官……?」ビクッ…

朝潮「…っ…」ビクッ…

(し、司令官の顔が今まで見たものより…怖い…です…)

S「何をそんなに怒っているのですか?艦娘に対して私が今までの行為を行い、それに対して憤りを感じるならまだわかりますが…深海棲艦ですよ?人間が忌み嫌う敵を何匹使おうが一緒でしょう…それに、深海棲艦は人間を恨んでいるのです。私がわざわざ手を貸してやっているのに、反抗してくる物も居てね…処分するのにも随分と手間をかけさせてもらったよ…」

吹雪「……え…処……分?」

S「おや?わかりにくいですか?ではもっと簡潔に言いましょう。私に逆らった深海棲艦は全て私が破棄いたしました。反応が消えたあの3匹も後で始末するつもりでしたが…貴方達が先に来てしまったので行きそびれてしまいました…全く…貴方がたも余計なことをしてくれましたね…」

提督「もう一つ質問だ。お前どうやって提督になった?」

S「それも簡単な事です…ここの鎮守府はいわゆるブラック鎮守府と呼ばれてましてね…ここの前任は私がナイフで刺し殺し、深海棲艦達の餌にしました。そして私はこの鎮守府を乗っ取って、艦娘達をも実験材料として使うつもりでしたが…先程にも言った通り、情報がどこかで漏れ、逃げられてしまいましたね…」

提督「……………フ……」

S「……?何がおかしいのですか…?」

吹雪「…?司令官…」

朝潮「………」


イメージBGM:ライアーゲーム・「flashback」



提督「………いいや、お前が哀れすぎてな…おもわず笑っちまった…」

S「…………口の聞き方には注意をした方が良いですよ…」

提督「……お前よ…何か勘違いをしてないか?」

S「………勘違い?何のことですか…」

提督「そうやってベラベラ喋ってるわりには頭の悪さはピカイチだな。お前、こっから逃げれると思ってるだろ。」

S「ほほう…そこまでわかっていて、何故私を殺そうとしないのですか?まぁ、私は誰にも殺されませんがね…」

提督「……それが哀れだっつってんだよ。いかに自分が痛い目に遭わず、いかに上手くここから逃げれるかを頭の中で考え、わざと俺たちを怒らせようとして、気を紛らそうとしていただろ。」

S「!!ま、まさか…本当に私の心を…」

提督「………嘘だと思ってたお前が招いた結果だ…正直に話せとは言ったが、逃げる方法を考えろとは言ってない。お前は俺の提案を無視した。わかってるな…

だが安心しろ。殺しはしない。お前を殺したら元帥殿に迷惑がかかる。まずはお前を半殺しにし、そのあと大本営に送り届ける。」

S「……バ…バカな…先程までのは演技だったのか…!?」

提督「半分な…もう半分はマジで殺してやろうかと思ったぜ…」

朝潮(……司令官…!)

吹雪(…凄い…あの状況で感情をコントロールするなんて…)

提督「お前の話は全部本当のようだな。だから俺に大人しくボコボコにされとけ。覚悟は出来てんだろ?」

S「待っ…」

提督「おっと、もう喋るな。どんな言い訳しても全部録音してあるから苦し紛れの言い分にしか聞こえねぇよ。これ以上は自分で自分の首を絞めるだけだぞ。」


カチッ!


リセイは軍服ポケットからボイスレコーダーを取り出して録音スイッチを切った…!


吹雪「い、いつの間に…!?」

提督「この部屋に入る前だ。」

朝潮「………凄い…」

提督「さて、最後に言い残す事は?」

S「待ってくれ!助けてくれ!命だけは!」

提督「命は助けるっつったろ?さらにお前は深海棲艦と同じなんだ。多少乱暴になっても死にはしない。さぁ、もういいだろ。しばらく肩の力を抜いとけ…気が楽になるぞ?」

S「い、嫌だ!やめろ!やめてくr」






バキィ!ドゴォ!ズガン!バンバンバン!バシ!ボキ!ボン!ガン!ガンガン!ドズッ!ボカン!ドスン!バガン!ドガン!ドガガガガガガガガガ!!ズダダダダダダダ!!





吹雪「……見てられませんね……」メソラシ

朝潮「……私たちは外に出てましょう……」メソラシ






ガチャ…バタン













30分後…













S「」ズタボロ

提督「ふぃ〜スッキリ…こんだけやったらもう十分だ。オラ、まだ生きてんのは知ってんだ。歩けないなら引きずっていくぞ… 。」

S「」ボロズタ

提督「………ったく…世話がやける…おっとその前に、電波装置を潰しとくか…」


ザシャァアン!!バチバチバチバチ…


提督は全ての元凶であるジャミング電波装置を破壊した!


ガシッ…ズルズルズル…ガチャ…バタン!


Sの脚を掴んで引きずりながら司令室を後にした…



















〜獄ノ屋鎮守府5F・司令室前〜








ガチャ…バタン!





朝潮「あ、司令官!」

吹雪「うわぁ…ムゴイですね…」

提督「テメェで招いた結果だ。自業自得だ。さて、みんなのところへ戻る前にだ、一旦あの3匹のところへ行くぞ。」

吹雪「え…どうしてですか…?」

提督「あいつらはまだ生きてる。傷を治してやらないとな。」

朝潮「…本当ですか?」

提督「嘘ついてどうすんだよ。とにかく行くぞ。付いて来い。」

吹雪「あ!待ってください司令官!」














〜獄ノ屋鎮守府4F〜











提督「……居た…まだ気を失ってるだけか…」

朝潮「……どうして生きているってわかったんですか…?」

提督「お前ら急所を狙ってなかっただろ?」

吹雪・朝潮「ギクッ」

提督「図星だな。でもまぁ、俺も人のこと言えねえよ。俺も駆逐古姫に峰打ちで気絶させたからな。」

吹雪「そ、そうなんですか!?」

提督「考えても見ろ。普通、刀で斬ったら人間の身体に近い奴ぐらいでも血が噴出するだろ?」

朝潮「……あ……」

提督「……全く…お前達の早とちりする癖も治せよ…」

吹雪「ご…ごめんなさい…」

提督「まぁいいさ、それより、さっさと治してやらないとな…」




ブォン…スァァァァア……




提督は3匹の身体に手をかざし、波動を送り込んで傷を治した!





ヲ級「ウッ…ワタシハタシカSニアヤツラレテ…」

提督「その心配は要らない。もう装置は破壊したし、Sはほれ、この通り。」

S「」ボロクズ

北方棲姫「モウ…クルシイオモイヲシナイデイイノ?」

朝潮「ええ。もう大丈夫ですよ…」

駆逐古姫「…………」

提督「……久しぶりだな…駆逐古鬼。いや、今は駆逐古姫だったな。流石に生き返ってるとは思わなかったが…」

駆逐古姫「……コンナコトアナタニイウノハスジチガイダケド……アリガトウ…Sカラワタシタチヲカイホウシテクレテ…」

提督「…ふ…気にするな。お前らは他の深海棲艦とは少しだけ違ったからな。だけど…人間のことはまだ信用出来ないみたいだな…」

3匹「…………」

提督「それでいいさ…俺はお前達をただ助けたかっただけ。それとこいつを捕まえに来たようなもんだたったからな。お前達はもう海に帰るんだ。ここに居たってしょうがない。」

北方棲姫「………ワカッタ…イロイロアリガトウ…」

ヲ級「サラバ…」


スッ…スッ…スッ…


深海棲艦達はそのまま姿を消した…









朝潮「………司令官…どうして私達があの2匹を殺さなかったってわかったんですか…?」

提督「……前に言わなかったか?深海棲艦は死ぬ時が来れば爆発とともに消えて無くなる。ただし、魂は再び新たな艦娘へと渡る様になっている。しかしあいつらは沈むどころか爆発しなかった。俺だって気絶させるつもりで仕留めたからな。殺さず後から助けるつもりだったんだろ?ふ…考えは俺と同じだったんだよ。初めからな…」

吹雪「……司令官…」

提督「人間ってのはそうやって繰り返していく…艦娘という存在を生み出し、沈ませ、そして深海棲艦が現れて…艦娘と戦わせて…沈み…また繰り返す…全ては人間の欲が生み出してしまったんだよ。この世界は…」

朝潮・吹雪「……………」

提督「……けど俺は…そんな世界に…時代に…少しだけ感謝してる。」

吹雪「……え?」

提督「…だってよ…!お前らのような良いやつに会えたんだ。


白露型のみんなも…

第六駆逐隊のみんなも…

金剛型のみんなも…

赤城、加賀、飛龍、蒼龍、翔鶴、瑞鶴も…

……言い出せばキリが無いな…みんな…俺が会えて良かったと思える奴らだったよ。もちろん、お前ら2人もな…」

朝潮「………司令官…」

吹雪「……グスッ…」

提督「…何故泣く!っ…!自分で言ってて恥ずかしくなったな…もう!早くみんなのところへ戻るぞ!////」

朝潮「あ!司令官!待ってください!」

吹雪(……司令官…私達こそ…貴方に会えて良かった…)

ゴシゴシ

「司令官!置いてかないでくださーい!」
































〜獄ノ屋鎮守府門前〜











北上「ん?戻ってきたよ!」

ヴェールヌイ「!」


提督「よう。今帰ったぞ。」


朝潮「…はぁ…一年ぐらい居たような気分でした…」

瑞鶴「…そんなに?」

吹雪「こちらでは何か変わった事は?」

長門「先程、深海棲艦らしい奴らがここを凄まじいスピードで去っていったが…あまりのスピードで艤装展開する間も無く逃げられてしまってな…」

提督「いや、逃して正解だ。そいつらはさっき俺たちが仕留めた奴らだからな。」

金剛「!?生きていたって事ですカ?」

提督「やっぱこれだな。」パチン!













〜〜〜〜〜〜〜




















大和「……酷い…」

翔鶴「………深海棲艦を遊びに使うなんて…」

多摩「不愉快極まりないにゃ…」

木曽「おい、こいつどうする?俺は今すぐにでも切り刻んでやりたいところだが…」

提督「気持ちはわかるが、Sは大本営に届けなきゃな。それに、この獄ノ屋鎮守府も撤去してもらうように頼まないとな。もうここには誰も来る事は無い。」

霞「一発だけ撃たせなさい。私の気が済まないわ…」ジャキン!

提督「アホ!艤装を直せ!殺したら元帥殿に迷惑がかかるっつったろ?」

加賀「ですが提督…流石に私も怒りを抑えられません…一度痛い目に遭った方が良いかと…」

提督「こいつの今の状態を見てまだそんなこと言うの?」

S「」ゴミクズ

提督「とにかく!こいつは大本営に渡してくるから、お前らは先に北方海域の無人島に行って待ってろ。」

村雨「昨日休んだところ?」

提督「ああ。」

大和「…了解しました。私達はそこで待機しておきます。」

提督「悪いな大和。頼んだぞ。」

大和「いいえ…提督もお気をつけて…」

夕立「早く帰ってきてね!提督さん!」

提督「おう。さてと…おいこらS…今からお前を蹴り飛ばすから腹に力入れとけよ。」

S「……?」

提督「おらぁ!」



ズドゴォン!




艦娘s「えええええええええ!?」





提督「イーーーーーハーーーーーーー!!」



バッ!


ドゴーーーン!ダゴーーーーン!




ヒューーーーーーン!!







提督はSを上空に蹴り飛ばした後、自らも空を飛んで空中リフティングしながら大本営へと向かった…!








艦娘s「…………………」

ヴェールヌイ「………流石は司令官だね…」

悪雨「……相変わらず頭一つ飛び抜けた存在だよ…」

レ級「全くだよ…」

大和「……で、ではみなさん!私達は北方海域へと脚を進めましょう!」

全員「了解!」






























18:00








〜大本営・元帥専用司令室〜







提督は大本営に着くなり、そこにいた憲兵にSを確保するように指示した後、元帥の部屋に向かい、ジャミング事件は完全解決したことを知らせに向かった。





元帥「……なるほどな…まさかとは思ったが…」

提督「…Sに何か心辺りがあるんですか?」

元帥「あれの元の名は「清五郎」という、勤勉な男だったのだ…」

提督「「清五郎」?聞かない名ですね…」

元帥「…無理もない。私の昔の友人だったからな…」

提督「……!?元帥の!?どういうことですか?」

元帥「かつて私は君のような年頃の時、清五郎とよく一緒に軍の学校で勉強と訓練をしていたのだよ…」

提督「……………」

元帥「私は清五郎といつも競い合っては、成果を互いに喜び合い、共に泣き、笑って過ごしていたが…ある日、清五郎の運命を変える事が起きた。」

提督「……運命?」

元帥「……リセイ君。君は清五郎を止めてくれた。だから君には全て話す。だが…」

提督「わかってますよ。他言無用にしときます。」

元帥「……すまない…」

提督「……」
















45年前…





















私は、彼を…信じきることが出来なかった…哀れな人間だ…






青年元帥「清五郎!今日も元気だな!」

清五郎「お前もだろ?今日はどんな訓練なんだろうな…」

警備兵「おお…君たちここにいたのか!すぐ来てくれ!大変なことになってる!」

青年元帥「え?は、はい!わかりました!」

清五郎「は、はい!」











警備兵に呼ばれた私達は、言われるがまま付いて行った。そして私たちが聞いたものは…









『軍事内で窃盗発生!各訓練生は速やかにグラウンドに集合!」








清五郎「窃盗!?どうなってんだ…」

青年元帥「とにかく行くぞ!遅れると面倒だ。」

















〜グラウンド〜











教官「軍の施設で窃盗があった…犯人はおそらく、我々教官か、もしくはお前達訓練生だと言う結論が出た!しかしながら!教官組である我々はすべての荷物をくまなく検査したが、誰一人として、怪しいものが見つかる事はなかった!とすれば!お前達訓練生の誰かということになる!」






ザワザワ…ザワザワ…






教官「静粛に!今から一人一人、身体検査を行う!全員その場を動かないように!」









教官はそう言い、訓練生だった我々の身体を調べた…私の番が来たときは、心底恐ろしかった…だが、何も怪しいものが無いと言われたときはホッとした。そうなれば清五郎やってない。私はそう信じていた。

しかし…








教官「次は君の番だ!早く来なさい!」

清五郎「はい!」


………………


教官「ん?これは!」

清五郎「え?」

教官「おい!見つけたぞ!盗難にあったものと一致している!犯人はお前だな!」

清五郎「え、いや、違う!俺じゃない!俺は何もとってない!」

教官「証拠が君の体から出てきたのだ。何の間違いがある?さぁ来なさい!」

清五郎「い、嫌だ!俺じゃ無い!何かの間違いだーーー!」








青年元帥「………嘘だろ…清五郎…」





私は当初、清五郎か窃盗したということを間に受けてしまってな…

当然、清五郎は罰を受け、また訓練生として復帰したが…彼を待ち受けていたのは壮絶ないじめだった…








DQN訓練生A「おい窃盗犯!なんでテメェなんかがまだ居んだよ!さっさと出て行けや!」バキ!

清五郎「うぐっ!ち…違う…!俺はやってない!」

DQN訓練生B「言い訳してんじゃねぇよ!こんな調子じゃまたおんなじこと繰り返すぜ?」

清五郎「……俺じゃ…無い…」

DQN訓練生C「おら!もう一発!」ガン!

清五郎「ぐはっ!も、もうやめてくれ…」









私は…ただみていることしか出来なかった…その頃の自分を殴ってやりたかった…

清五郎はいじめを受け続け、心身共にガタがきてしまった彼は、訓練施設を抜け出し、自殺したと言う報告があった…

私は清五郎を信じきることができず、悔しい思いがいっぱいだった…不意に私は、清五郎が居た部屋に行った。私は清五郎が居なくなってしまった事に対し、自分が情けなく思い、涙を流してしまってね…しばらくした後、部屋を出ようとした時、あるものを見つけた。清五郎の机に置き手紙が置いてあったんだ…

そこには…















俺に濡れ衣を着せたやつを…全員殺してやる…全員だ…もう犯人はわかってる…あの教官どもが全部仕掛けたことだ!俺を遊びで犯人扱いしやがって…!殺してやる!みんなみんな殺してやる!俺を犯罪者扱いしたやつも殺してやる!全員!全員ダァァァアーーー!!!






青年元帥「……ッ!」ゾクッ…







悪寒が止まらなかった…その手紙を見る限り、清五郎は教官達の遊びの相手にされ、窃盗犯として罰を受けさせたのだった…憎しみが込められたその手紙は…今も私が持っている…何故なら…彼は…清五郎は生きていると…自殺したと言う報告は嘘だと…そう思ってな…


それから何年か経った日、私は元帥の地位に立った。清五郎の無念を晴らすため、二度とあんなふざけた事件を起こさせないと思って、必死に頑張った。そうしたら、いつのまにか元帥になっていたよ…

そして…君が…リセイ君が正王鎮守府に着任した直後から…深海棲艦達の様子が徐々に変わりつつあった…

深海棲艦は異常なまでの強さを発揮し、さまざまな鎮守府を襲い、崩壊させられていった…その現場には必ず、『復讐完了』と言う言葉が、破壊された鎮守府に血文字で大きくなぞられていた…

その報告を私の部下から聞いた時…私は戦慄した…再び動き出した…清五郎が…

……………

だが…君が清五郎を止め、その瞬間から、深海棲艦達の動きが落ち着いたと言う報告も先ほどあった…リセイ君…君には感謝しても…しきれないな…

























現在…










提督「………」

元帥「………」ガバッ!

提督「!!元帥殿!?何を…」


何と元帥は提督に対し、土下座をしていた!


元帥「…すまなかった!私が清五郎を止めてやれなかったばかりに…っ!」

提督「元帥!頭をあげてください!貴方の頭はそんな軽いものじゃないんです!」

元帥「私は…元帥失格だ…もう誰にも合わせる顔がない…」

提督「………元帥…貴方は何も悪くありませんよ。俺や、他の艦娘達は、貴方を尊敬している。貴方が居なければ、我々だって今頃はそこらの草原でのたれ死ぬようなものでしたよ…だから…もう二度と土下座なんてしないでください。元帥の地位は、貴方にしか無いんです!」

元帥「………リセイ君…ありがとう…」

提督「続けてください。元帥という立場を。辞めるなんてこと…俺は反対です。貴方が辞めるなんて事は俺が許しません。」

元帥「………わかった…元帥を続けよう。君には感謝しかないからな。何かあれば可能な限り力になろう!」

提督「…心強いです。……そう言えばSはどうなるんですか…?」

元帥「………清五郎…いや…Sは深海棲艦の血が流れてしまっている。おそらく監禁か、当分は地底に幽閉されるだろう…」

提督「………そうですか…なら大丈夫ですね…」

元帥「……うむ。私も時々、Sの様子を見に行くことにするよ。かつての友とゆっくりと話をしたいからな…」

提督「気をつけてくださいよ…相手はもはや人間をやめてるんですから…」

元帥「肝に命じておこう。」

提督「………それでは、失礼します。俺にはやることが腐るほどあるので。」

元帥「…わかった。またいつでもここに来てくれ…」

提督「はっ!」ビッ!


ガチャ…バタン!


元帥「貴官に、最大の敬意を表する…!」































〜大本営周辺上空〜












ゴオオオオオオ!!





リセイは空を飛んで移動していた…







………まさか…ジャミング事件がこんなに奥の深いものだったとはな…そのせいで白露達や赤城たちは沈みかけたが…俺は誰も沈ませやしないし、何より元帥殿もSも…かわいそうな奴だったんだな…

この世界の根本的な敵は落ち着かせたな…



後は………






アレク…エイジ…


お前らは今どこにいる?


今度は…俺自身の問題だ…




っと、それよりみんなを迎えに行かないとな…






ドギュゥン!!!

















20:00









〜北方海域・無人島〜













時雨「………提督…遅いね…」

レ級「もうそろそろ帰ってきてもいいと思うけど…」






ゴオオオオオ!






北上「!あれ提督じゃない?」

春雨「あ!ほんとですね!司令かーん!」





ヒュウウウ…ドン!










提督「よう。待たせたな。」

赤城「本当に待ちましたよ…」

白露「もー…一体何やってたの?」

提督「悪い悪い…元帥殿とつい話し込んでしまってな…年寄りは話が長くていけねぇ…」

霞「……全く…あんたがさっさと話を切り上げればよかったのよ…」

提督「そういうわけにもいかないんだよ。元帥殿だって話し相手が欲しい時だってあるさ。」

夕立「夕立だって提督さんといっぱい話をしたいっぽい!」

提督「おお。今からいっぱい話そうじゃないか。…って暑いな…あ、俺軍服のまんまだったな…それ。」パチン




パッ!





提督は指を鳴らして正王鎮守府を出る前の服に着替えた!




榛名「…私服の提督も中々見ないものですね…」

提督「そうか?大体は私服でうろついてるがな…特に休みの日はな。」

球磨「そんなことより提督!今日はもう休みたいからアレを出して欲しいクマ!」

提督「家だな。ちょっと待ってろ。」パチン!パチン!




ブオオオオオン!ドン!




再び指を鳴らして、大きな家を出現させた。


金剛「Wow!またここで寛げマース!」

長門「ふ…はしゃぎ過ぎるなよ?金剛…」

金剛「大丈夫大丈夫!テートク!早くこっち来るネー!」グイグイ!

提督「おいおい、引っ張んなよ。ちゃんと行くから。」

























05:00













提督はポケットに手を突っ込みながら夜明けの空をじっと見つめていた…









提督「…………」












………後は……あいつら2人…だけどいつだか転生神が言っていたな…










転生神『アレクとエイジも決して悪い人では無いの。話せばきっとわかるはずです。』












提督「………そうなればいいがな…」






そんな独り言を言った直後…







「あら?提督も起きていたのですね。」




提督「ん?赤城か。朝早いな。」

赤城「提督こそ…空を見つめて何を考えていたのですか?」

提督「さてね、何でしょうかね。」

赤城「……アレクさんとエイジさんのことですか?」

提督「……当たり。お前と加賀には隠し事は難しいか…」

赤城「それほどでも…///ってそうではなくて…提督…もしその二人が現れたらどうするつもりなのですか?」

提督「………赤城…後でみんなには言っといて欲しい。アレク、もしくはエイジが現れたら、一切の手出しは無用だとな。」

赤城「………私達はどうすれば…」

提督「もしその状況に陥れば、黙って見届けてくれ。何もしないでくれ。あいつらは…俺が解決しないといけないんだ。」

赤城「……なぜそこまでして、その二人にこだわるのですか…!それだと私達は何のために提督に付いてきたのですか…」

提督「………同じことを二回言うが…見届けて欲しいんだよ。あいつらは俺と同じなんだ…俺と同じ、人間であって人間じゃない。エイジは会ったことがないからまだわからないが…アレクにとっては戦える相手が、エイジか俺しか居ないんだ。だから俺がやらないと…」

赤城「………」

提督「心配するな。お前たちを悲しませるような事はもうしないよ。俺はもう負けない…誰にも負けるわけにはいかない…」

赤城「………わかりました…みんなが起きたら伝えます。」

提督「……ああ。そうしてくれ。俺はもう少しここにいるよ。赤城はもう家に戻ってろ。」

赤城「…はい!」



















08:00








しばらくした後、提督も家の中に戻った。

艦娘の皆が起床したと同時に、赤城はアレクとエイジについての話をした。

全員心配そうに提督を見つめていたが…

提督の望んだことなら…そう思い、それを承諾した。












翔鶴「提督。そういえばこれからどうするのですか?」

提督「一応やるべき事は終わったから正王鎮守府に帰投する。アレクとエイジはとうとう見つからないままだったからな。今回は帰ろう。」

長門「そうか…」

大和「了解しました!」

提督「よし、みんな。なるべく早くに帰投しよう。みんな絶対に心配してるぞ。」

白露「それは同感…」

吹雪「ですね…」

























30分後…













〜南西諸島海域〜















ザザザザザザザザ!






スーーーー!





ドドドドドドドドド!





提督「…………!」





キキィィィィ!!



突如として、提督は足を止めた!




瑞鶴「っ!提督さん!?どうしたの?」

提督「…………………」


提督は空をじっと見たまま動かなかった…


北上「……?どうしたのさ…

っ!」




艦娘達も提督が見ているものに目を向けると、そこには提督と同じぐらいの歳であろう青年が、提督を見つめながら空を浮遊していた…







村雨「………あれは……」











???「………………君が……」






提督「……………お前が………」














提督・エイジ「エイジか?(リセイか?)」



















































一人の青年と艦娘達の物語








最終章に続く…


後書き

全般的な主題歌は以下のもので。

OP BOSS:alright!
ONE PIECE:One day
地獄先生ぬ〜べ〜:バリバリ最強No. 1
アイシールド21:breakthrough
貧乏神が!:make my day!

ED BLEACH:乱舞のメロディ
艦これ:海色
クレヨンしんちゃん:ファミリーパーティー
中島美嘉:GLAMOROUS SKY
遊戯王:voice



第1章とほぼ一緒です。


ただし、候補に追加したものが二つ。






OP
プロメア:inferno
ED
SEAMO:continue
この二つはもうサイコーでしたので妄想癖の治らない主をお許しください。


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このSSへのコメント

13件コメントされています

1: 気まぐれ主人公 2019-06-24 06:52:05 ID: S:47lg9I

第1章を何度も見返していたら第2章が公開されていたので最高の気分でした。ありがとうございます。

-: - 2019-06-24 07:12:40 ID: -

このコメントは削除されました

3: アルティ 2019-06-24 18:13:43 ID: S:N2Rz2_

おお!気まぐれさん!またコメントありがとうございます!より一層妄想を頑張ります!

4: SS好きの名無しさん 2019-06-27 22:47:33 ID: S:j8tnLs

やっぱ面白いですね!

5: SS好きの名無しさん 2019-07-04 20:41:22 ID: S:CNcivj

こっちもとても面白い!!

6: SS好きの名無しさん 2019-07-08 22:40:50 ID: S:2_KeGs

あーあ一線超えちまったな!

7: SS好きの名無しさん 2019-07-09 17:21:30 ID: S:p0YrDX

いい話すぎて提督がチートすぎて
アレクとエイジがカッコよくてなんかもう色々やばい(語彙力無)

8: SS好きの名無しさん 2019-07-12 17:13:33 ID: S:h5jvIs

一章から見させていただいております!ssなのにテレビを見ている気分になれました!

9: SS好きの名無しさん 2019-07-13 15:21:13 ID: S:tk0gbE

亜ーーーッは草www

10: SS好きの名無しさん 2019-07-28 03:35:52 ID: S:VpN3r9

艦娘の立場からしてみればこんな提督が居て幸せなんだろうな…
と、考えさせられる素晴らしいssですね!

11: SS好きの名無しさん 2019-08-05 12:37:25 ID: S:VHLwwf

めちゃくちゃに面白い!最高すぎてなんども見返してます!更新頑張ってください!
提督強すぎる…

12: SS好きの名無しさん 2019-08-09 12:11:34 ID: S:JyFMhR

一体どんな頭をしてればこんなに中毒性のあるSSを作れるんだ…
お陰で寝不足です。
責任とって早く更新してください。





訳:全部良い意味です!

٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

13: 気まぐれ主人公 2019-08-14 19:59:10 ID: S:88Kv2m

もう最終章になってしまう…これは見逃す訳にはいきませんね…!


このSSへのオススメ

2件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2019-07-09 17:22:17 ID: S:e--QKJ

最高のSS!!!

2: 飛龍(ドイツ兵) 2019-08-05 16:09:29 ID: S:bCfuFq

艦これssが好きな方は1度は見たほうがいいです


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