2019-08-15 11:12:37 更新

概要

ついに始まる第2章

相変わらず主の妄想癖が治りません。今回もいろんなBGM候補を自分の中で上げていきます。みんなも戦闘描写のところだけではなく、シリアスな場面、コメディな場面など、いろんなBGMをかけて妄想…もとい、イメージしてくっさい。

今回は提督(リセイ)と第1章の最終場面で登場したアレクとエイジが大暴れします。
はっきり言ってこの二人は提督と互角です。
それでもほんのちょっと提督が強いぐらい。
油断すると二人に一瞬で負けます。
そんな感じで書いていきますのでどうぞよろしく。
この三人はバリバリ日本人なのです。
何故カタカナ表記か?
主がそうしたいからです


前書き

8月14日更新






第2章は完結しましたので候補から主題歌をつけます。









OP:アイシールド21・breakthrough


ED:BLEACH・乱舞のメロディ


〜司令室〜






〜19:00〜






提督「………………」


何だったんだ…さっきの凍てつくような視線は…

まるでこの世のものじゃ無いような…


まさか幽霊か?いやでも、幽霊なら何か怪奇現象が身の回りに起きるはずなんだが…


……………わかんねぇ…


深海棲艦ならとっくに俺たちは騒ぎにあってるよな…




コンコン



提督「……良いぞ入って…」

ガチャ…

吹雪「司令官!お疲れ様です!」

提督「………吹雪がこんな時間に来るなんて珍しいな。何かあったのか?」

吹雪「あ、実は司令官をお昼ぐらいに見かけて、なんだか調子が悪そうだったので訪ねて見たのですが…大丈夫ですか?」

提督「わざわざ心配してくれてたのか。ありがと。確かに身体のだるさはあるけど、大したもんじゃないし、そこまでやばいってわけでも無いから心配いらないぞ。」

吹雪「そうですか…それなら良かったですが…多分聞き飽きてると思いますけど、無理して身体を壊しちゃダメですよ?って…司令官に限ってケガとかは無いと思いますけど…」

提督「おう。任しとけ。」

吹雪「………1ヶ月前のことがあるから余計心配ですよ…」

提督「………あんまり覚えてない(事にしとこう。)な。」

吹雪「………私は部屋に戻りますけど、司令官もたまには私達に頼ってくださいね?」

提督「ああ。わかってるって。」

吹雪「それでは、失礼します…」

ガチャ…バタン



…………吹雪……ごめんな…
















翌日…













〜08:00〜








提督「…………何なんだ?この状況……」

時雨・夕立・春雨「zzzz………」




提督が目を覚ますと、布団の右側に時雨、左側に春雨、そして提督の腹の上でうつ伏せになって眠る夕立が居た。



提督「…………どうしろってんだ……やけに寝苦しいと思ったらお前らか…全くもう…」アタマカカエ






40分後…






春雨「………(パチリ)ふわぁ〜…」

提督「起きたか。まずは春雨か。」

春雨「………?あ、あれ?あれぇ!?な、なんで司令官の部屋で寝てたんですかぁ!?」

提督「いや、俺が聞きたいんすけどー」

夕立「うーん…ムニャムニャ…あ、提督さんおはよう!目覚めスッキリっぽい!」

時雨「……ん…あ、提督おはよう…」

提督「うん。おはよ。で、なんでお前らが俺の布団で寝てんの?しかも三人ともしがみつくように。おかげで触手の化け物に絞め殺される夢見たんだけど。」

時雨「ぷっ…それは災難だったね…」

夕立「私達は昨日提督さんの調子が悪いって吹雪から聞いて居ても立っても居られなくなって、ここに来たら提督さんはもう眠ってたっぽい。」

時雨「で、せっかくだから僕達もここで寝ようと思ったんだ。」

提督「なるほど…でもなんで春雨は覚えてないの?」

春雨「……/////」

夕立「ああ、春雨はドキドキし過ぎるとたまに記憶が飛んじゃうっぽいよ?」

提督「………なんだその聞いたことのない症状…まぁいいや。そろそろ起きよう。どうせお前ら今日秘書艦だろ?三人ともさっさと身支度済ませて準備しろよ?」

春雨「は、はい!」






〜12:00〜



時雨「12:00。提督。そろそろ昼ご飯の時間だよ。」

提督「ん?もうそんな時間か。よし。一旦業務は休憩。間宮食堂に行くか。」

夕立「うん!」

提督「そういえば白露と村雨と山風はどうした?」

春雨「白露姉さん達なら川内さん達と遠征とアスレチックの訓練をしに行ってますよ。」

提督「アスレチックはまだわかるけどなんで遠征?俺、出撃命令出したっけ?」

夕立「遠征で体力を。アスレチックで柔軟性を鍛えるって言ってたから許可したっぽい。」

提督「………また勝手に…アスレチックは鎮守府内だから安心だとはいえ、遠征は危ないかもしれないぞ。妙な敵がうろついているかもしれないってのに…」

時雨「その点については大丈夫だよ。遠征って言っても、鎮守府の目の前だから。」

提督「………それただの散歩となんら変わりねぇじゃん…」

夕立「ぽいっ!」







〜〜〜〜〜〜〜


















〜18:00〜




春雨「18:00。結構早く業務が片付きましたね…」

夕立「ほとんど遊んでるようなものだったぽい!」

提督「だって後10カ月は書類は無いもんな。すまん。」

時雨「……秘書艦業務も終わったけど…早すぎてこの後何をしていいかわからないよ…」

提督「だったら俺とゲームして遊んでよう。本当に暇な時にしてるからな。ちょっと付き合え。これも秘書艦の業務のうちの一つだ。」

春雨「そんな業務無いと思います…はい…」

夕立「でも楽しそう!早く遊ぶっぽい!」

提督「ん。起動するからちょっと待ってろ。」

時雨「うん。」











1時間ほど遊んだ時雨達は、秘書艦の仕事は終わりということで、今日は自分たちの部屋に戻っていった。






提督「ふぅ…あいつら…遠慮ないな。こっちが元気負けしちまったよ…」



…………

装甲空母姫の異常なまでな強さ…

深海棲艦の惨殺事件…

そして昨日の謎の視線…

なんだ?一体この世界に何が起きてる?

不可解なことが次から次へと…艦娘達の一部は不安がる奴も出てきた…

何にしても、俺もタダじゃ済まなくなってきたな。明日からは三連休だ。それを利用して探ってみるか。

………みんなには黙って行こう。危険過ぎる。

























〜翌日〜







〜09:00〜






〜南方海域〜









シュタッ




提督は空を飛び南方海域へと足を進めた。





提督「………さて…とりあえずは危険度の高い海域から偵察と行くか。……みんなは今のところ気付いている様子は無いか…今のうちに調べ倒してやろう。まずどこらへんが怪しいのか…」













40分後…








提督「………今のところ怪しい気配を感じないな…殺気を除いてはな。海に身を隠してバレてないとでも思ったか?出てこい。」

ネ級「………」


海から出て来たのはネ級だった。


提督「殺気を丸出しにされちゃあ気付いてないフリするのは無理な話だぜ。やる気なら来い。相手になるぞ。」

ネ級「………!」


ドォンドォンドォン!


ネ級は提督に向かって主砲を連射した!


提督「………」



スッ…スッ…ズビィ!


しかし提督は軽々と避け、ネ級の懐に一瞬で近づき、肩をいかして突進した!


「うおお!!「鉄壊破」!!!」


ズドン!ズドン!ドオォン!




ネ級「グハッ!!」


ドザザァ!!


提督の突進技でネ級は撃沈寸前までに追い込まれている!


提督「………お前はそこらの奴と一緒だな。人や艦娘を始末することしか考えてない。ならば…慈悲は無い…」


スッ…ポォッ!



ネ級「!」



ズァアオオオオオ!!!!



提督は気弾を掌から飛ばし、ネ級を倒した…!








提督「………あれは脇役みたいなもんだな。あんなんじゃ最近の異変に関わりすらも無い。……手かがりを探すか…」











〜10:00〜


一方…






〜鎮守府中央噴水広場〜







川内「………居ないね……」

島風「……うん…提督が鎮守府にいない時ってあったっけ?」

村雨「山風ちゃんの事とか、遊びに行く時とか以外は無かったと思うけど…」

神通「……さまざまな場所を見て回りましたが…提督がどこにも…」

天津風「鎮守府に居ないって事は…」

時雨「海域か大本営とかの施設だろうね…」


川内型三姉妹・白露型五姉妹➕山風・雪風、天津風、時津風、島風のチームは、提督が急に居なくなったのを不安になり、鎮守府内をくまなく探したが、見つけることが出来ず、皆で話し合いをしていた。


那珂「……鎮守府内のみんなも探してくれてるけど…」

時津風「見つからないってやっぱり外に居るのかな…」


「そうだろうね」


艦娘s「!」

山風「レ級…悪雨…」

レ級「……アタシもリセイを探したけど、やっぱり居なかったよ。」

悪雨「時雨の言った通り、外に居るかもしれない。」

雪風「じゃ、じゃあ海域とかに探しに行かなきゃ…!」

悪雨「やめておいた方が良い…リセイが言ってたのを思い出してみて。」


提督『近頃は妙な事件が多発しているからな…お前らも勝手な判断はせず、大人しく鎮守府に居るんだぞ?』


夕立「あ…確かにそんなこと言ってたっぽい…」

白露「でも、心配だよ…!」

レ級「……だったら尚更ここにいたほうがいい。アタシや悪雨も外に探しに行こうと考えたけど…」

川内「………けど…?」

悪雨「リセイが居なくなっただけで外に探しに行って、それでリセイを見つけても…リセイはきっといい気分じゃない…」


「うん!その通りネ!」


春雨「あ…金剛さん達…」

比叡「司令が居なくなったのはそれは驚いたし、心配だけど…あの人なら大丈夫よ!だから帰ってくるのを信じよう!」

金剛「今、私達に出来ることは、テートクが何事もなく帰って来てくれることを祈るだけ…」

霧島「ええ。司令ならきっと無事ですよ…」

那珂「で、でも…」

榛名「大丈夫…必ず…必ず提督は帰ってきます。榛名だって…胸が張り裂けそうなぐらい心配です…でも。金剛姉様の言う通り帰ってきてくれるのを待つしかありませんよ…」

時雨「…………そうだね。提督を信じよう。」

島風「わかった…」

白露「………うん。」





























〜北方海域〜








あれから南西、中部、西方海域に足を運んだが、手がかりは無し……か…あったのはただ単に深海棲艦共が無駄な戦闘を仕掛けてくるだけ…北方海域に何かあれば良いがな…南西諸島海域や鎮守府前はくる道中で見て来たから意味が無いしな…










提督「………ん?この気配…何か居るな…」

スゥ…パッ…チャキ…



刀を取り出し、辺りを警戒する。



ゴゴゴゴゴゴゴゴ…ドザァァァア!!

提督「……!飛んできた…!」






勢いよく提督の目の前に現れたのは提督と同じぐらいの歳であろう、若い青年だった



???「いや〜全く空を飛ぶのも一苦労だぜ…」

提督「……………」

???「……ん…何だお前は?刀を構えて…」

提督「お前こそ何者だ?どう見ても深海棲艦じゃないな。」

???「……ほーう…深海棲艦を知ってんのか…」ニヤリ…


スゥ…パッ!チャキン!


提督「……!」


こいつ…俺と同じ方法で刀を出した!何者なんだ!?


???「俺ぁ深海棲艦とか、偉そうな奴が嫌いなんだ…お前もぶっ殺してやるよ…!!」

提督「………やってみろ!!」

???「ハッハァーー!そうこなくっちゃなぁ!!」

提督「……!!」








戦闘BGM:映画バイオハザード・「レーザー部屋のBGM」(曲名が不明の為、URLを載せておきます。https://youtu.be/cJRh19Gm1o8)














ズァア!!!ガキィィイン!!!!





キキキキキン!カン!カン!ズァオ!




ドガァァァ!!





キキィイイイ!!



キキイイイイ!!





???「フッフッフッフ…お前中々やるな…俺と同じように戦える奴はエイジ以来だぜ。」

提督「……エイジ?誰だそいつは。」

???「俺の仲間さ。そいつと俺で深海棲艦を蹂躙しまくってんだよ。今は俺らの隠れ家で留守番中だがな……そうそう、風の噂で聞いたが、深海棲艦は人を襲うらしいじゃねえか。俺とエイジも人間だ。あいつらは俺たちに襲いかかってきた!だから返り討ちにしてやったり、八つ裂きにしてやったんだよ!というか死体が残ってる分だけでも感謝してほしいもんだぜ。跡形もなく消し去れることも容易だったんだからなぁ!へっへへ!」

提督「…………深海棲艦の惨殺事件はお前達の仕業か…俺も深海棲艦は好きじゃない。けどな、深海棲艦全てが悪い奴じゃ無い!例え深海棲艦でも、人間のように生きたいと思う奴だっているんだ!どんな生き物に対してもやっていいこととダメなことはある!お前がこれ以上無益な殺生をするなら…俺はお前を倒す!」

???「………(ニヤ…)お前面白いな…いちいち俺の闘争心を滾らせることを言いやがってよぉ…ウェアァ!!」

提督「!!」


ズァア!!



バッ!キン!カン!ブン!フォス!

ガッ!キンキンキンキンキン!!!

バキィ!!

???「ぐぉ!!テメェ!」


ガッ!ヒュッ!バッ!

ドゴォ!!

提督「うがぁ!!くっ!」






ガキィィィィィン!!カン!カン!カン!キン!バン!ドン!




提督と謎の青年はひたすら斬り合い、殴り合いを繰り返し…3時間は経っている…お互い身体中から血を流してもなお戦っている…




ガァァァァァァン!!キンキンキン!カン!ドゴォ!バギィ!ズガァ!


ガン!ズン!ボコ!

キン!ガッ!ズドン!



バシュウウウ!!!





ズザザサァ!!




キキキィィィィ!!!




提督「ハァ…ハァ…ハァ…うっ!…ゴホッ!」

ビチャッ…ぽたぽた…

???「ぐぅう…ハァ…ハァ…」

ガクガク…フラフラ…ポタポタ…



双方、立っているのがやっとな程に戦っていた…



提督「………ハァ…ハァ…」

???「………て、てめぇ…一体何者だ…?ハァ…ハァ…」

提督「俺のセリフだ…!お前こそ何なんだ…?ハァ…ハァ…」

???「ケッ…お互い何も知らず、戦うのもめんどくせぇもんだな。けど俺だってここでお前みたいな奴と戦って力つきる程バカじゃねぇ…悪いが帰らせてもらうぜ…」

提督「……好きにしろ…けど…俺は…たとえどれだけ悪いやつでも…そいつらを殺せる実力を持ってても…お前らのやり方は認めない…!」

アレク「ふん…またどこかで会うかもな…その時は…もう一回お前と戦いたいねぇ…俺の名はアレク。覚えとけ…」

提督「………教えても意味はないが…俺はリセイだ。………行くならさっさと行け!」

アレク「…………」ニヤ…


スッ…バオオオオオオオオオオン!!!!



アレクは飛んで去っていった…







提督「…………アレク……か…あいつらの存在は結局謎のままかよ…でもあの力…俺とどこか似ているな…まさかあいつらも転生して…ッ!?ゴフッ!!!!」


ビチャビチャ!ポタポタ…




ま…まずい…身体が限界だ……早く…鎮守府に帰ろう…まだそのぐらいの力はあるし…幸い…ここからならワープできる…




提督「ハァ…ハァ…ワ…ワープ!」

ブォン!シュゥウウウ!!パッ!

































〜アレクとエイジの隠れ家〜



アレク「………ブハッ!!」

ビチャリ…

「く…クソッタレ…あいつは誰なんだよ!下手すりゃ俺たち二人がかりでも相打ちレベルだぞ…」

エイジ「……そんなに強かったのかい…?」

アレク「ヘッ…テメェは見てねぇからそんなこと言えんだよ。」

エイジ「アレクが死にかけてここに帰ってきたんだ。信じない理由は無いよ。それに、リセイっていう人の方が正しいことをしてるじゃないか。僕らがやってることはただの自己満足じゃないのかい?」

アレク「うるせぇ!誰が何と言おうと、俺は今のやり方を変えねえぜ!俺たちを狙う奴らは誰だって殺してやる!」

エイジ(……………もしかしてあの時、鎮守府って言う建物に居た人かな…深海棲艦を探している時に偶然見つけたけど…あの人も僕の視線に気づいてたし…何にせよ、アレクがここまでになるんだ…僕もタダじゃ済まないだろうね…)






























〜16:00〜


〜鎮守府中央噴水広場〜











赤城「そろそろ間宮食堂のメニューが分かる頃ですね。」

翔鶴「赤城さん…」

赤城「わかってますよ…こんなに時間が経っても提督が帰ってこないなんて…おかしいですものね…」

蒼龍「………大丈夫かなぁ…」

加賀「…………!?て、提督!?」

飛龍「え!?どこですか!?」

瑞鶴「あ!本当だ!って…」

提督「……………」

赤城「………ッ!!提督!しっかりしてください!どうしてこんな…ち…血まみれで…倒れて…!!」

飛龍「あ…ああ…っ!わ、私、明石たちを呼んできます!」

蒼龍「私も行く!待ってー!飛龍ー!」

加賀「提督!!目を覚ましてください!しっかりして!しっかり!」

翔鶴「……こ、こんな…提督がこんな重傷を負うなんて…」

瑞鶴「提督さん!起きて!死んじゃ嫌ぁ!」

提督「……………」


意……識…が…薄れ…て………………く…そ…………返………事も出来、ない…のか、よ……


フッ………




提督は意識を失った…




「提督!しっかりしてください!提督!」


提督ーーーーーーーー!!!!


























〜???〜






提督「…………う………ここ…は…」

???「久しぶりですね。リセイくん。」

提督=リセイ「……!あんたは…!」

???「しばらくみない間に随分と逞しくなって…」

リセイ「………転生神……」

転生神「…………驚かないのね?いきなり現れたつもりだったのけれど…」

リセイ「いろんな意味で慣れちまいましたよ

…って、ここは?」

転生神「あなたと私が初めてあった場所ですよ。あなたが今暮らしている世界に転生する前にここに来たところです。」

リセイ「……正確にはあんたが無理やり連れてきたんでしょうが。」

転生神「そうとも言えますね。」

リセイ「……二度と会えないんじゃなかったのか?どうして俺がここにいるんだ?まさか俺…また死んじまったのか…!?」

転生神「焦らない焦らない。あなたの意識がこの世界にあるとだけ言えますよ。」

リセイ「意識?」

転生神「ええ。リセイくんが極限にまで精神か身体にダメージを負えば、意識、魂はこの世界に移動するようにまじないをかけたんです。」

リセイ「………俺が今の世界に転生する前に……だろ?」

転生神「その通り。で、あなたは今、そんな状態だからここにいるんですよ。」

リセイ「………帰れるのか?」

転生神「もちろん。リセイくんの今の力なら簡単に帰れますよ。それに、またそれほどまでにダメージを負う程の事があれば、またこの世界に自動的に送られますから。」

リセイ「………そうですか…あっと…一つ聞きたいことがあるんです。」

転生神「…?何でしょう?」

リセイ「アレクとエイジ。この二人の名に覚えはないですか。」

転生神「アレク?エイジ?いいえ?私はその名前には心当たりは…」

リセイ「…………俺のダメージはその中の一人、アレクによって受けたものなんです。あんたが俺に与えた力と少し似ていて、俺とそいつはほぼ互角ぐらいの戦闘を繰り広げました。あんな力…アレク以外ではみたことが無いんです。だからもう一度聞きます。本当に何も知らないんですか?」

転生神「………ええ。私はあなた以外の人間しか転生させてませんから。アレクと言う人物もエイジと言う人物も、私にはさっぱりわかりませんよ。けど、一つ言えることは…私には対とするもう一人の転生神が居ます。その人も、いい目をした人間が二人居たので転生させたと言ってましたが…まさかリセイくんのいる世界とは…私にも予想ができませんでした…」

リセイ「………なんだ。そんな重要なことをどうして先に言ってくれないんすか全くもう!やっぱりあいつらは俺と同じ転生された存在だったのか…どおりでやたら強い訳だ…」

転生神「リセイくん。誤解しないでね?もう一人の転生神は決して悪い人じゃないの。だから、アレク、エイジの二人も話せばきっとわかるはずです。」

リセイ「………あんたの言葉に嘘偽りはない事はわかってるけど…俺には守るべきもの達がいる。そいつらの為なら、どんな奴が相手だろうと、俺は戦い続ける。例え俺と同じ転生人だろうとだ。」

転生神「………ええ。ありがとう。そろそろ戻ってあげて下さい。今度こそ、お別れになると良いですね。」

リセイ「言い方よ!不吉すぎるわ!…まぁ、そんときはそん時っすよ。じゃ、また。」

転生神「ええ…」


ドガァン!

バチバチバチ…

リセイは空間を殴って割れた空間の中に入り、目をつぶり、空間が戻ると同時に姿を消した…


シュウウウウ………



「…………強く生きて……リセイくん…」






























〜〜〜〜〜〜〜〜





















〜工廠横医務室〜




〜19:00〜






ピッ…ピッ…ピッ…


提督は医務室に運ばれ、医療器具を取り付けられ、容態が悪化しないように、艦娘達が交代で看病をしに来ている。

提督が眼を覚ますことがないまま、既に2ヶ月は経っている。

医務室に聞こえてくるのは提督の心臓が動いている証拠の心電図のフラット音が鳴り響くだけであった…





暁「…………ぐすっ………」

雷「暁……一旦休憩しよう?ずっと司令官を見てても変わらないわよ…」

暁「……先に行ってて…まだ、司令官のとこから離れたく無い…」

ヴェル「ならば、私も居る。司令官が心配なのは暁だけじゃ無い。だからと言って、暁一人残して私が休むわけにはいかない。」

電「なら、私も一緒に居るのです!二人とも残るなんて…そんなの電は嫌なのです…いつもみんな一緒が良いのですよ…」

雷「………しょうがないわね…じゃあ、私も一緒に居る。みんなが居るからじゃない…私だって司令官の元から離れたくない…!」

暁「………ありがとう…みんな…」










30分後…











ぐぅ〜…





電「………」

暁「…ご飯、食べに行きましょ…看病する側が看病される側になっちゃったら元も子もない無いから…」

雷「……!ええ!行きましょう!」

ヴェル「と言っても…そろそろ交代の時間だし…私達は食事が終われば今日はもう休もう…」

電「そうした方がいいのです…暁ちゃん?」

暁「……わかったわ…そうする…」



ガチャ…バタン…





リセイ=提督(…………本当はもう気がついてるんだけどな…けど下手に起きたら心電図が警報みたいな感じでピーピーうるさくなるからな…?な、なんだ?…)

「………ッ………ッ………」

(声が…出ねぇ……………うっそだろおい!?喋れねぇ!!ど、どうすりゃ…)


ピッピッピッピッ!


(おっと…!落ち着け…落ち着け…)


ピッ…ピッ…


(…………もう一回……)


「ッ……!ッ…………」

(やっぱり出ない………原因を調べてみるか………そーっと…そーっと…)


パチン…


提督は指を小さく鳴らした…









ス〜〜〜……





〜〜〜〜〜













提督『…………アレク……か…あいつらの存在は結局謎のままかよ…でもあの力…俺とどこか似ているな…まさかあいつらも転生して…ッ!?ゴフッ!!!!』













〜〜〜〜〜













提督(……………血を吐きすぎて喉をやられたのか…ちくしょう…しばらくは喋れねぇってことかよ…これじゃ余計にみんなが心配するじゃないか…とりあえず…身体だけでも起こしとくか…)


ムクリ…


提督は上半身だけを起こし、後ろの柵にもたれかかるように身体を落ち着けた…







ガチャ…







北上「………失礼しまーす…って……っ!!!」

多摩「……て、提督!!」

提督「……………」

球磨「提督!目が覚めたクマ!?良かったクマァ〜!」


ガバッ!


球磨と多摩は提督の胸に飛び込んだ!

提督「…………!!」

多摩「提督…!良かったニャ…本当に…!本当に心配したニャア……!うぅ…」ツーーー…

木曽「お前…いつ…目が覚めたんだ?」

大井「提督…!グスッ…良かった…!提督が目が覚めなかったら私達…!」

提督「……………」

北上「………提督……どうしたの?…なんで喋らないの……?」

提督「…………」

木曽「……お、おい…何とか言えよ…!」

提督「…………ッ……」

球磨「?提督…?も、もしかして…喋らないんじゃなくて、喋れないクマ…?」

提督「………」コクッ…

五人「!?」

大井「ほ、本当に喋れない…の?」

提督「…………」スッ…

多摩「?空間に文字が出てきたニャ…」


提督は何も無い空間に腕を薙ぎ払い、文字を浮かび上がらせた…


しばらくはこの方法でお前達と会話することになりそうだ。球磨の言う通り、俺は喋ることは出来ない…が…それは一生って訳じゃ無い。近いうちにまた喋れるようになるさ。今直ぐには無理だがな…




木曽「て、提督…マジに喋れないのか…くっ!俺たちがお前を助けてやれなかったから…!」


スッ…


誰が喉が潰れたって言った?そのうちって言っただろ?お前達が気にする必要は無いぞ。


北上「でも!提督は一人で戦って…あんなに酷い怪我をして…何も出来なかったあたし達には気にするなって言われても無理だよ…」

大井「………提督……あなたがあんな状態で帰ってくるなんて…一体何があったんですか…?」



提督(……その質問、来ると思った…転生した事を隠して全て伝えよう…こいつらは絶対に引き下がらないからな…)



スッ…







提督はアレク、エイジ、そして自身の転生した件についてはうまく隠し、二ヶ月前に何があったかを全て話した。







球磨「………」

木曽「………」

多摩「……深海棲艦の惨殺事件の犯人と戦ってそんな怪我をしたのかニャ…」

大井「提督をここまで傷つけるなんて…」グッ…!

大井は悔しさのあまり、自身の拳を握りしめた…

北上「許せないね…あたし達の大事な提督に…!」


スッ…


お前らのその気持ちだけで俺はもう胸が一杯だ。ありがとう。けどな、俺がこうやって目が覚めたからには、変なことはさせない。勝手にアレクを探しに行ったりしようものなら、力づくでもお前達を止めるぞ…


球磨「だったら!球磨達も連れてって欲しいクマ!もう提督に守られるだけなんていやだクマ!」

木曽「そうだ!俺たちだって戦えるんだ!頼む!」

提督「………………!」


スッ…


本気か?





北上「…」コクッ

大井「…」コクッ

木曽「…」コクッ

多摩「…」コクッ

球磨「…」コクッ

提督「………」


スッ…


わかった。ただし、俺に付いて、奴らと戦うからには条件がある。それは、いかなる場合でも、外にいる間は俺の出す戦闘命令には従え。それが条件だ。そして、無理だけは絶対にするな。いいな?



木曽「……!!ああ!もちろんだ!」

大井「提督…ありがとうございます…!」











それからと言うもの、ほとんどの艦娘が医務室に押し寄せては俺に抱きつき、泣きじゃくり、歓喜の声が鳴り止まなかったな。

球磨達は俺に言われたことを全て、全艦娘に伝えたようだ。

さて、これからもっとヤバい戦闘が始まるぞ。艦娘達が付いてくるなら、守りながら戦わなければな…

でも…今の…今の俺じゃ…そんなことはとても出来ない…

だから…鍛えよう。今よりもっと強くなってやる!艦娘たちのおかげで傷は完全に癒えた。明日から、死にものぐるいで修行だ。



やるぞ。





みんなを守ってみせる!!!















翌日…





〜08:00〜






〜鎮守府屋上〜









ブン!




ブォン!






スチャ…バッ!ブン!






提督は屋上で刀の素振りをしていた…





提督(…………強くなるには今まで以上の訓練、または修行と言うが…それをしなけりゃ上には行けない…もっと!もっとだ!)


ブン!ブン!ザッ…ビュオ!バァン!

ドドドドド!!バン!キィィィン!!


………朝早くに起きる艦娘達によると、2ヶ月も俺が寝たままの期間は何も起きなかったらしいが…何も起きなさすぎて逆に不気味だと言っていた…その代表的な意見を繰り出したのは大和や赤城達だったけど…たしかに大本営からも何も無いのはおかしいな…しかし、元帥殿に限って危ないことはしないだろうし、何より何かあれば必ず全ての鎮守府に緊急通達が寄越されるはずだしな…何にせよ、アレクやエイジって奴よりも強くならなきゃならない。だから…


まだまだ!!


ゴォッ!バババババ!ズァ!ブンブンブン!ブォン!ズガッ!ドン!


ガチャ


突然屋上のドアが開かれた。


大和「提督…って、きゃあ!?」

陸奥「な、何!?」


ドドドド!バン!ブァオ!ドオオン!


提督「………!」


スッ…




大和たちが来たことに気がついた提督は刀を消し、文字を浮かばせた。


悪い。集中し過ぎて気がつかなかった。何か用か?


長門「提督!身体は大丈夫なのか?そんなに激しい動きをしては…」


心配はいらない。お前達のおかげで怪我は完治したよ。けど、だからと言ってじっとしてるのは性に合わないんでね。アレクやエイジに負けることのないよう、自分を鍛え直してるのさ。


武蔵「しかし、貴方はもう十分強いのでは無いのか?鍛え直すと言うことは、提督よりも強い奴がいると言うのか…?」


提督「…………」




俺より強いかどうかは知らんが…少なくとも…お前達艦娘の力を明らかに超えている。また、あえて言うが…お前達は決して弱くなんてない。俺や、あいつらが異常なんだよ。


長門「………しかし…!我々とて何もしないでいるのは提督に対して恩を仇で返すようなものだ!」

大和「そう…だから提督!お願いがあります!」

提督「……………?」

大和「修行をつけてください!私達を…強くしてください!提督だけが…戦って…私たちが何もせずただ見ているだけなんてもう嫌なんです…!」


………大和達も…球磨達と同じ気持ちだったってか…


武蔵「頼む……!」


4人は提督に頭を下げ、必死に頼み込んだ…


…………4人とも頭を上げてくれ……………良いだろう…



4人「!!」


ただし、俺は誰にも、ものを教えたことは無い。だから、多少のキツイことは起きる。それでも俺に修行をつけてもらうことを望むか?


陸奥「………覚悟の上よ…!」


ニ…


提督は静かに笑みを浮かべた…


よし…ならば、準備してこい。俺は後、2時間はここにいる。


武蔵「……ああ!」


待て。一つ話題がそれる話だが…


長門「ん?なんだ?」


お前たちに限ったことじゃ無いんだが…どうしていつも一緒にいるんだ?第六駆逐隊や白露型の奴らならまだわかるんだが…


陸奥「え?どうしてって言われても…気がついたらみんな集まってるのよ。それでいつもみたいに話をしたり、駆逐艦の子達と遊んだりしてるわ…」


そうか…すまん。へんなことを聞いたな。……準備してきていいぞ。


大和「はい!」



ふっ…仲がいいと俺の気分も良くなるな。お前たちが元気にやってるようで良かったぜ。
















長門達は準備を済ませた後、屋上に再び向かい、提督と修行をしていた。艤装を展開せず、まずは強い判断力、精神力、格闘などを鍛え上げられていた…


ガッ!ゴッ!パシッ!ダァン!

ダダダダ!


武蔵「はぁっ!」

提督「…………」


スカッ スッ…パッ!パッ!


シュルルルル!スタッ…


陸奥「っえい!」

提督「!」


ズダン!ドンドン!バッ!シュッ!バババ!


「……………」

大和「……っ…!当たらない…?」

長門「流石に速いな…!」



何故当たらないかわかるか…?お前達は、パワーは凄まじいものだが…そんなパワーも当たらなければ意味が無い…ただ闇雲に相手を狙い撃つだけじゃ弾薬も無駄になる。その無駄を無くすには、目で追うだけでは限界がある。だから相手の動きを予測及び、それよりも速い動きが必要だ。


大和「予測…」

陸奥「速い動き…」

長門「……わかった。やってみよう!行くぞ!提督!」

武蔵「今度は二人同時だ!おおお!」

提督「………!」













〜〜〜〜〜〜〜〜〜












〜09:30〜


武蔵「ハァ…ハァ…も、もう動けん…!」

長門「………修行とはいえ…やはりその力…計り知れないな…」

提督「………」


お前達の修行は今日はここまで。また俺と組手をしたいなら明日だ。


陸奥「え!?どうして!?」


お前達の他にも強くなりたい艦娘がいる。って言ってもほぼ全員だが…それに4人とも、今日はもうボロボロのガタガタだ。修行をしていて身体を壊したら話にならないだろ…今日はもう休むんだ。


4人「…………」


長門達はうなずき合い、提督の言った事に従った…


大和「わかりました…提督…ありがとうございます…」

「………」


…………まぁ、お前らはこの短時間でとてつもない速さで戦闘のコツを掴んだ。俺が教えることはもうお前達には無いんだ。だからほとんどは自分で強くなってもらうしかない。それでも物足りないと言うなら…いつでも俺が相手してやる!


武蔵「!!本当か!」

長門「わかった…!では、その時はまたよろしく頼む!」

提督「……」コクッ…



長門達は休みを取りに屋上を去った…



提督(やれやれ…怖いもんだ艦娘ってのは。ほんの1時間前は俺に一撃も与えることもできなかったくせによ…)


提督は両腕に付けられた痣を見つめながら思った…




30分後…








ガチャ…


ぐるぐるぐる…キュ…


提督が両腕に包帯を巻いていると屋上のドアが開かれた。


提督「!」




霧島「司令!おはようございます!」

金剛「長門さん達から話は聞きましたヨ!私達もテートクに修行をつけてほしいデース!」



今度は金剛たちか…長門達にも言ったが…俺の修行は自己流に近い。だからキツイぞ?それでもいいのか?


榛名「ええ!それで強くなれるなら私達は…!」

比叡「司令にばかり任せっきりは嫌ですから!」


……わかった。けど少し待ってくれ。包帯を巻きたいんだ。


霧島「それなら私が施しましょう!」

榛名「榛名も手伝います!」

提督「……………」



ありがとな…頼むよ。


霧島は右腕を、榛名は左腕に提督に包帯をまいた。













〜〜〜〜〜〜〜













バァン!ズダン!ガッ!ドドドド!


パシッ!スカッ!ブン!スタッ!タタタ!


ドカッ!ズザザァ!



甘い!もっと集中して攻撃を速くしろ!


比叡「は、はい!」

金剛「まだまだ!やぁ!」


ドドドォン!バシッ!ガン!


榛名「はぁあ!!」


ガガガ!ガス!ズガッ!タンッ!バキィ!!


提督「…!」


シュタッ!ザザァ!!


榛名の一つの拳打が提督の右頬を捉えた!


榛名「あっ!提督!申し訳ありません!大丈夫ですか!?」

提督「…………」グイ…


口が切れ、血を拭いつつ、文字を浮かばせた。



……いや、見事だ榛名。その調子でいい。


榛名「で、でも…」


いいから続けろ。何もなければ修行になんねぇだろうが。


金剛「……じゃあ今度はワタシデース!!」


霧島(……司令…本気を出せば私達艦娘を簡単にねじ伏せる事が出来るのに…わざと手を抜いて…榛名姉様もそれに気づいてるはず…ほんと、御見逸れしますよ…司令…)


比叡「私も行きます!でやあーー!」


















〜〜〜〜〜〜











1時間後…





霧島「私はもう限界です…」

比叡「わ、私ももう無理です…」

金剛「まだまだいけるネ!テートク!もう一回お願いしまース!」

榛名「榛名は…まだ!まだやれます!」

提督「…………」


ここまでにしとこう…これ以上は身体が悲鳴をあげるぞ。


金剛「えー!?どうしてですカー!」


強くなりたいと思い、それを実現させようとするのは結構なことだけど…それで動けなくなったら元も子もない。


榛名「………わかりました…」


それでいい…にしても、高速戦艦ならではのスピードとそれに負けないパワーがお前達の強みだが…まだ足りないものがある。


比叡「……足りない…もの…?」


それは回避だ。お前達は身を呈して攻撃を受けている。自らを犠牲にしたら、たとえ敵にダメージを与えることができてもその後に来る敵に対してはあまり効果的な戦法じゃない。戦艦だからと言って装甲が無敵なわけじゃないはずだ。


霧島「そ、それは…」


………まぁ、いきなり攻撃を躱せと言っても無理だろう。だから徐々にその能力を伸ばして行け。俺も出来る限りだが、組手の相手ぐらいなら付き合ってやるよ。


榛名「……!はい!」


んじゃ、俺は朝飯を食いに休憩に行くよ。お前らは食ったのか?


比叡「あ…実は…」ぐ〜〜〜……

金剛「あ、アハハ…」

提督「…………」


……奢ってやるからついてこい。


霧島「………ここはお言葉に甘えさせていただきます…」

榛名「ありがとうございます…提督…!」


提督「…………」フッ…


提督は鼻で笑い、金剛達と共に屋上を後にした。




















金剛達と修行をしたのち、食事を済ませた提督は、再び屋上で刀の素振りをしていた。











ブン!






ブン!








ブォン!










…………足りないな…こんなんじゃ、遅すぎる!もっと素早くだ!





ブオオオオ!ブンブンブン!バシュ!






ガチャ







提督「……!」

球磨「提督!球磨達も修行をつけてほしいクマー!」

大井「……じ、地面が…」

多摩「これはまた派手にやったニャ…」


提督の刀の素振りだけで辺り一面ヒビだらけになっていた。


木曽「………オレ達もせっかく改二になったんだ。この力を奴らに使わないでどうするってんだよ。さぁ、オレ達も強くしてくれよ!」


ああ。わかってるさ。じゃあ早速始めるか?五人まとめてお相手しよう!


北上「おお?いいのかな提督ー?いくら提督でもあたしら五人相手に無傷では済まないと思うよ?」


無傷か、無傷で済まないかは、やってみないとわからないぞ。いいからかかってきな!遠慮は要らない!


大井「上等じゃない!みんな!行くわよ!」

球磨「任せろクマァーーー!!!」

提督「……………」ニヤ………









ドドドドドドドド!!

バキュン!ドォン!

バシュッ!スタッ!ズドドドドドドド!


バン!バン!ドォン!


ガッ!ドガァ!ガスッ!


バシュウ!ドオオオオン!


シュバッ!


カッ!


ドオオオオオオオン!!!!








約2時間は攻防を続けっぱなしだった球磨達は疲れで立つこともできないほどになっていた。





北上「ハァ…ハァ…ハァ…」

木曽「……じょ…冗談じゃないぜ…何で一発も当たんないんだよ!」

大井「……人間離れしてるにもほどがあるわよ…!」


それは褒め言葉として受け取るよ。俺は人間だがな…


多摩「逆にこっちが攻撃を受けて対応出来なかったニャ…」

球磨「…………五人がかりで手も足も出ないなんて…完敗だクマ…」

提督「……………」


…………そうでもないぞ。


大井「…え?」


俺も不覚をとったもんだ…お前達の攻撃には一撃も当たらない自信があったが…


提督は右の横腹を球磨達に見せた。


北上「あ…提督!大丈夫!?」

提督「…………ッ……!」


ドクドク…ポタッ…ポタッ…


そこからは血がとめどなく溢れている…



大井「っ!!大変!提督!早く止血しないと!」


落ち着け!大丈夫だ…血の量は多いが、傷は深くない。



木曽「け、けどよ…!」


そんなに心配なら、悪いが包帯を巻いてくれ。それで止血はできる。安心しろ…死にはしない…


球磨「………わ、わかったクマ…」


球磨達は提督の傷の手当てをした…


多摩「ごめんにゃ…提督…」

提督「…………」


ポンッ…なでなで…


提督はバツが悪そうな多摩の頭を何も言わずに撫でた…


北上「大丈夫?提督…」


お前ら…らしくないぞ…?いつもみたいにマイペースなお前らに戻ってくれよ。こう言っちゃ悪いが、お前らの攻撃程度では死ぬようなやわな体作りはしてないんでな。だから大丈夫だ


木曽「………それならいいが…それでも……悪かった…」


いいから。気にすんな…さて、お前らもそろそろ戻れ。2時間も動きっぱなしのお前らは今の状態は大破の赤疲労だぞ。今日はもう休むんだ。


大井「提督がそう言うなら…」

球磨「なら提督もいっしょに休憩するクマ。球磨達は提督が休みもせずに修行をしてるのを知ってるクマ…」


提督(…………バレてたか……)


北上「そうだよ提督。だいたいもう19:00になる頃なんだから休まないと本当に身体を壊しちゃうよ。提督が。一緒に来ないとあたしたちは動かないからね…」

提督「…………」フゥ…


溜め息をついた提督は渋々そうに文字を浮かばせた…


わかったよ…じゃ、行くか…


5人「……!!」

大井「ええ!行きましょう提督!」

木曽「ほら、立てるか?」スッ


木曽は提督に手を差し伸べた


提督「…………」ニ……


ガシッ!


木曽の手を掴み、立ち上がった!


多摩「ほらほら!早く来るにゃ!」

提督「……!…!」


多摩は提督の手を引っ張りながら球磨達と共に屋上を後にした…














翌日…






〜09:00〜




〜鎮守府運動施設・アスレチック場(砲雷撃戦専用広場)〜


ドン!ザッ…ブオオオオ!





ガチャリ…


未だ修行を続ける提督の元にまた艦娘が現れる






春雨「司令官…失礼します!」

提督「………!」

時雨「……提督。僕達も修行をつけてほしいんだ…!」

提督「…………」


わかってんだろうが、俺の修行はキツイぞ。それにお前らは駆逐艦なんだ。スタミナは戦艦や重巡の艦娘よりも少ないはずだ。それでもついて来れるか?


村雨「頑張るわ!」


………良い目だ…よし。ならばまずは、お前達の動きを見たい。6人全員でかかってこい!


夕立「わかった…!提督さん、行くよ!」

白露「よし!白露型の強さを思い知れー!」

山風「……あたしも!頑張る!」





イメージBGM「アニメ寄生獣・HYPNOTIK」(2回目)




ドドドドドドン!



提督「…………」


スカッ!ブゥン!スッ…バババッ!


村雨「っ!当たらない…!」


今のお前たちは攻撃を当てたいと言う欲がある。そんなんじゃ、せっかく強い攻撃も先読みされて当てることなどできやしない…


山風「じゃ、じゃあどうしたら…」


簡単なことだ。「当てたい」ではなく、「当てる」んだ。俺を殺すつもりでかからないと強くなるどころか、何も変わりはしないぞ。


6人「!!!」

春雨「そ…そんな!司令官を殺すつもりだなんてできません!」


それが出来ないなら修行ができない。それに、これは北上たちにも言った事だが、俺はお前達の攻撃じゃあ、死ぬ事なんてあり得ない。もし仮にお前たちの攻撃が当たったとしても、致命傷になどなりはしない…わかったのなら…もう一度全力でかかってこい!


白露「………わかったよ…じゃあ、ケガしても…怒らないでよ!」

夕立「………っ!やぁ!」

提督「!」


ドォン!ダン!ダン!ダン!


ドバババババ!ズドン!ドン!ドン!!ドン!


スタッ!バッ!シュン!シュン!


時雨「そこだよ!」

提督「……!?」


バビュン!ドゴオオオン!


時雨の放った砲撃が提督を直撃した!


山風「!!当たった!」

提督「……………」


しかし提督は両腕でガードしており、全くの無傷であった…


時雨「………やっぱり、当てることはできても…あまり効果は無いね…流石は提督だよ…」

夕立「……本当に無傷だなんて…だったら!私も行くよ!提督さん!今度はこっちだっぽい!」

提督「……!」


夕立は肉弾戦を仕掛けた!


ドバァン!タタタタッ!バッ!ドゴォ!ガッ!ドッ!バシッ!ガッ!ガッ!バン!



提督(ほう…なかなか速い…!)


パッ!シュッ!シュッ!パシッ!


夕立「でやぁ!」


バシィ!!!


提督「………」

夕立「…くっ!」


夕立は提督の顔をめがけて正拳を繰り出したが、提督はそれを避けつつ手首を掴み、受け止めていた!


バッ!


提督の掴んだ手を振り払い、後方に飛び上がった!


夕立「結構本気でいくつもりだったけど…受け止められちゃったっぽい…」


……時雨も夕立も良い戦闘をするようになってきたな。だがまだまだ甘い…全員、もっと早くだ!


村雨「………じゃあ、こういうのはどう!?」

提督「……?」


ガシャン!ガシャシャシャシャシャシャ!


時雨「……みんな!一斉攻撃の陣形だよ!」


白露「オッケー!!」


村雨「ええ!!」


夕立「了解っぽい!!」


春雨「はい!!」


山風「うん!!」




提督(………6人の目つきが変わった!全力で来るか!)


春雨・山風「だぁぁぁぁ!!!」


春雨と山風は主砲と魚雷を一斉掃射した!!


バシュッ!ドドドドドドドド!!!!


提督「………ッ!」


提督は全速力で走って弾と魚雷から逃げ続けた!


バッ!ドドドドドドドドドドドン!ドンドン!ドドドン!


ズァア!シュバ!


弾を全て避け切った提督に追い打ちをかける時雨と夕立!


時雨「はぁ!」

夕立「だぁ!」

提督「………!」


二人は左右対称に真横から蹴りと正拳を繰り出した!


バシィ!!ドガァ!


しかし提督は二人の攻撃を受け切った!


提督「………」

夕立「くぅ!」

時雨「ううう!」

村雨「はぁあ!!」

提督「!?」


何と村雨は真上から提督をめがけて主砲そのものを振り下ろした!


提督「………ッ!!!」


バァン!ドォオ!スッ…ガキイィィイン!!


時雨「うわぁ!」

夕立「ああっ!」


ドザァ!ズザァ!


提督は時雨と夕立を掌から気合砲を発射して吹き飛ばし、村雨の攻撃を刀を出してガードした!


ギギギギギ!


村雨「うぬぅぅぅぅぅ!!」

提督「…………」


ガキィン!


村雨は武器の押し合いを振り払って白露に言い放った!


村雨「白露!今よ!」

提督「……!?」

白露「わかってるって!行っけぇええ!!!」


白露は全力で一斉掃射した!!!


ドオオオオオン!


バッゴォォォォォォォン!!!


山風「……手応えはあった!」

白露「…………」

提督「……………」ニヤ……


ポタッ…ポタッ…


提督はまた両腕でガードしたが、今度は威力が強すぎたのか、腕から血が流れ落ちていた。しかし、提督は嬉しそうに笑みを浮かべて居た…


春雨「あ…!し、司令官!大丈夫ですか!?」


白露達はやはり提督が怪我をすると心配になって狼狽えてしまう…


………大丈夫だ…それにしても見事なもんだ。こんな素晴らしいコンビネーションを俺に見せてくれるとはな…姉妹ならではの強さってわけか…



白露「そ、それは嬉しいけど…提督が怪我しちゃったよ…」

提督「……!?」


提督は突然喉を触り始めた…


夕立「て、提督さん…?喉もやっちゃったっぽい?」































提督「………………声が……」



























6人「!!!」






提督「声が…出るように…」

時雨「………うっ…」ジワァ…

村雨「提督……っ!」


ガバッ!ドドドド!バターーン!!



白露達は提督が喋れるようになって嬉しくなり、押し倒すように抱きついた!


提督「のーーーーー!?やめろやめろ!流石に6人全員は重いって!死ぬ!死んでしまう!」

夕立「うぅん…提督さぁん…」スリスリ…

山風「喋れるようになったんだ…!提督…!良かった…!」

春雨「………司令官の声…久し振りに聞けました…私…凄く嬉しい…!」ドキドキ…

白露「ほんとだよ!提督!本当に良かったぁ…!」

提督「…ぬぉぉお…は、話を聞いてクレェ…」

(か、かくなる上は…!)パチン!スッ…


提督は指を鳴らして数十メートル離れたところに移動した!


白露「あ、あれ?提督!?」

夕立「消えた!?もしかして逃げたの?」

村雨「なら探しておいかけるまでよ!」

翔鶴「……?白露ちゃんたち?ここで何を?」


提督を見つけることに意気込んでいた白露達の前に赤城たちが現れた


春雨「翔鶴さん!赤城さん達も!実は司令官が喋れるようになったんです!」

飛龍「えぇ!?ほんとに!?」

瑞鶴「あれ?でも提督さんは?」

時雨「僕達が覆いかぶさって抱きついたらいつもの力で逃げちゃった…」

蒼龍「あ、そうなんだ。でも私も提督の声を久々に聞きたいなぁ…」

赤城「なら、私達も提督を探しましょうか。」


提督(………冗談じゃねぇ!今一斉にお前らに抱きつかれたり質問攻めされたら俺の精神が持たねぇよ!)


山風「でも提督はどこに…」

加賀「………居たわ。あそこよ!」

提督「げっ!?」ギクッ!

時雨「見つけたよ!提督!」

瑞鶴「逃がさないわよ提督さん!」

提督「うぉおおおおお!!!逃げろぉ!!」


ドドドドドドドド!!!


艦娘s「まぁ〜てぇ〜!!!」


ドドドドドドドド!!!









それからは、ほとんどの艦娘を巻き込み、提督追いかけ大作戦が発生し、提督は休む暇もなく逃げ回っていた…

この騒動が沈静化するのは後4時間後である……w




提督「いや、「4時間後である……w」じゃねえーー!!!だれかたぁすけてぇぇーー!!」

















15:00





〜司令室〜



ひと騒動終えた後は提督の声が戻ったことを記念してプチ宴会が司令室で行われていた…






レ級「リセイが喋るのってやっぱり久しぶりに見たよ…」

利根「たしかにそうだな…にしても、声が聞けなかった期間から思ってたのだが…提督よ。なんだかまた一段と雰囲気が変わったのぅ?」

提督「………そうか?」

ろー「うん。提督さん、最初に会った時より随分と逞しくなった雰囲気があるって!」

比叡「そういえば司令がここに着任してからもうすぐで7ヶ月程度になるんですね…」

加賀「あら。もうそんなに時期が経っていたのね。」

筑摩「時間が経つのは早いものですね…」

提督「それは、みんなが今の生活が少しでも良いと思っていたらそう感じるものなのさ。楽しい時間ほど早く感じるものは無い。俺はそうだったな…」

初月「やはり提督にも、昔というものがあるのか…?」

提督「おう、あるともさ。俺がまだ7〜8歳ぐらいの時は随分とやんちゃしたもんだな…」

睦月「お、それは気になります!いったいどんなことをしたんですか?」

提督「やんちゃというか、色々巻き込まれたと言うか…」

潮「提督の昔の話ですか…ちょっと興味があります…」

提督「え…聞きたい?別に聞かせてやってもいいけど長くなるぞ…それに昔話になると言いづらいことも言わなきゃならなくなるし…」

秋月「どうしても言えないことは言わなくてもいいですよ!」

提督「え、ほんとに聞くのか?」

艦娘s「是非とも!」

提督「……そういうところだけ息がぴったりなんだよなぁお前ら…いや、でもお前達になら…俺の過去については話してもいいかな…」







ま、嘘も少し入るけどな…こっちの世界じゃ嘘だろうがなんだろうが、どっちでも一緒なんだからな…って言っても…俺の家族…本当にもう死んでしまったんだよな…実はあれからちょくちょく様子を見に行ってたら、暁たちに話した事が現実になっちまって…あの世界は生存してる奴はほとんどいなくなっちまったからな…もちろん俺の家族も…もう、嘘じゃ片付けられないい…か…ふん…俺からすれば、俺に対して嫌なことをしたやつにはざまぁねぇと思うがな。その他人間はかわいそうに…としか声が出てこない…家族が本当に死んでしまったのに悲しみがない…それはなぜか?俺は家族を捨てたからさ…けど、人間離れした力を得たせいか、伝染病に全く影響されずに行動ができた。だから、俺自身で家族に墓を建ててやった。いつもの力を使わず、自分の手で。心底嫌いなわけじゃなかった。だからせめて、家族である俺が弔いをしてやった。













〜〜〜〜〜〜














12年前…(提督は20歳と言う設定です。)







イメージBGM「クレヨンしんちゃん・ひろしの回想」(戦闘以外にも作業用としてBGMをながしながら聴いていただけると幸いです。あくまで妄想…もとい、イメージでやってる事なのでお好きな方だけお願いします。)





あれは…まだ俺が8歳の時に起きた日常?それか、非日常?的な事が続いていたことがあった。






提督=リセイ(8歳)「へへっ!今日もたくさん暴れたな!」

友人1「リセイくんったら本当に元気よねー…」

友人2「暴れたんじゃなくて巻き込まれたんだけどね!」

リセイ「お前らも一緒になってやってたんだからおあいこだろ?ほら、もう帰ろうぜ。日も暮れてきたし、こんな時間じゃ早く帰んないと母さんにぶっ飛ばされるぞ。」

友人1「ふふっ…そうだね!今日はもう帰ろっか!」

友人2「おし!じゃ、俺も帰るな?また明日!」

リセイ「おう!またな!」

友人1「私はこっちだから!またね!リセイくん!」

リセイ「ああ。お前も気をつけてなー?」








その頃の俺は、騒ぎがあれば自分から巻き込まれに行っては大人たちと一緒に暴れ倒したもんだった…お陰で俺は近所の住民から「悪童リセイ」だの何だの、あだ名をつけられちまってな…けど、決して嫌な日々ではなかった。これはダメだと言うことはしなかったし、というかしたくないし、いけないことをしてる奴らを見たらすぐに喧嘩騒ぎを起こしたりしてるうちに、いつしか友達は増えていった。ま、いろんなことに首を突っ込みすぎるから変なあだ名もつけられるんだよな…わかってんだけど…どうしてもそう言うのは見過ごせなくてさ…でもまぁ…

そんな日々が俺にとっちゃ幸せだった…でもある日…










リセイ「ただいまー!………え…」

リセイの家族達「」


リセイが見たのは家族全員が倒れている光景だった…

リセイ「な、なんだよこれ!父さん!しっかりしろよ!姉ちゃん!起きてくれよ!おい!みんな!」




俺はすぐに救急車を呼んで一緒に病院に行った。けど間も無く死んだことが確認されて…





リセイ「………………」




あんな幼い子を一人残してしまうなんて…


気の毒に…


なんて残酷な運命なの…


ヒソヒソ…ヒソヒソ…








一度ちらっと暁達に話したことがあったよな。俺の家族は全員流行りの伝染病で逝っちまったってこと。それが今話してるところに繋がるんだ。家族が全員死んだ後、俺は放心状態から抜け出すことができなかった。

俺は生きるのが嫌になって、首吊りだろうと飛び降りだろうと死ぬ方法ばかりを考えてたとき、家のタンスに手紙が隠されてた。それは俺の母が俺に当てて書いたものだった。

手紙の内容はすぐに終わってた。一言に近い。そこには、「あんたは好きに生きても良いんだよ。もしも私やみんなが死んじゃっても、あんたはだけは生き伸びて!あんたならやれる!だって私の息子だもんね!」

………その手紙を見た時、涙が止まらなかった。あれ以上に泣いた事は今までになかったな…

泣き止んだ後は、俺はこのままじゃ、施設やどこかの地下とかで働かされるだけだ。そう思って、自分から軍に入った。誰かにこき使われてぐちぐちと言われるぐらいなら、最初っからキツく言われた方がマシだと思ってな…けど、家族全員が死んじまった苦しみの方がはるかに上だったから、軍に入った時の辛さなんて覚えてねぇよ…死に物狂いで強くなって、そしていつしか、若くして少将になって、元帥殿に気に入られて、山風の件に関する事件も解決して、それで大将に昇進して…………今に至るわけだな。

それと、空を飛んだり、次元の力を利用できるのは、少将になる前に身についたものなんだ。あるとき、俺は夢を見た。「力が欲しい?良いよ。与えてあげる」誰だかわからない奴にそう言われた直後に目が覚めて……ま、後はお前たちが思っている通りの展開だな。




















現在…







リセイ=提督「………とまぁそんな訳なんだわ。」

艦娘s「…………」ツーーーー……ボロボロ…


提督の話を聞いてほとんどの艦娘が静かに号泣している…


提督「……!?泣くところあったか!?大丈夫かお前ら!」

雪風「……えぐっえぐっ…しれぇ…そんなに辛い目にあってたなんて…」

春雨「し、司令官…どうしてそんな辛いことがあったのに…今を生きていられるんですか…!?」

提督「…………今だって辛いさ。けど、てめぇの家族が抗えない運命に殺されるなんて誰が想像できる?納得がいかなかったが…それをいつまでも認めないで生きていると…虚しさが残るだけだ。だからあいつらの分まで俺が生きなきゃならない。そう思って今まで生きてきた。それによ、俺は今が楽しいんだ。お前らがいるから俺は生きていられる。」

曙「………どうしてよ…」

提督「……?」

曙「あたしたちは艦娘なのよ!?どうして私達を自分よりも優先するのよ!人間はみんな、自分が一番なのよ…」

川内「……!曙!」

提督「…………」スッ…

川内「………提督…」


提督は、曙を怒ろうとした川内を腕で庇うように静止した。


提督「………」ツカツカツカ…

曙「………何よ…図星だったの?それで腹いせに殴るの?好きにしなさいよ…」

提督「……………」










ポンッ



曙「……!?」


提督は曙を怒りもせず、頭を撫でた。


提督「曙。お前の言ってる事…間違いじゃないさ。お前の思っている人間は、黒提督のような下衆な思考をしている奴らのことだろ?」

吹雪「司令官……」

提督「黒提督は人間だ。だから俺も同じことをするかもしれない。お前はまだそう思ってた…だろ?」

曙「…………」


曙は何も言えなかった…


提督「………考え方を少しだけでいいから…変えてくれないか…?人間すべてが黒提督のような奴じゃない。あの野郎みたいなやつもいればそうじゃないやつもいる。今更だけどさ…助けに行くのが遅くて…ごめんな…もっと早くにお前たちの元に行ってやれていれば良かったんだけど…」

如月「………そんな事は無いわ!司令官がここに来てくれて私たちだって今が楽しいの!」

提督「お!そいつは良かった!嫌に思われてたらどうしようかと思ってたわ…」

霞「そんな事がない事をあんたは頭に入れてたんでしょうに…白々しいったら…」

提督「酷えな!そこまで計算深くねぇよ!………とにかくだ曙。俺はあいつのような行為はしない。というか頼まれたってしてやんないね。だから頼む。人間全てを…恨まないでやってくれ…」

曙「…………わかったわよ。けど、あたしはまだ信じないから……」

提督「………ああ。それでいいさ。」

曙「…………あんた以外は…信用できないから…」

提督「………!曙…!」

陸奥「……曙ちゃん…」

鳳翔(…………提督……本当にありがとうございます。私達艦娘の心を開いてくれて…)








それから1時間程度経った…








鈴谷「そういえば提督。どうやって喋れるようになったの?」

提督「ん?いや、俺も何がきっかけかわからないが…白露たちに修行をつけている最中に戻ったからな。ま、それが引き金で喋れるようになったんたら結果オーライだ。はっはっは!」

悪雨「リセイだから笑って済むけど…普通の人間なら大問題だよ…」

蒼龍「………もう血塗れで帰ってこないでくださいね?心臓に悪いです…」

提督「……なるべく努力はする。」














更に1時間が経った…












提督「……………」

阿武隈「…?提督?どうかしました?」

提督「ん…ちょっと考え事をな…」

青葉「司令官!明石さんが呼んでましたよ!工廠に来て欲しいって…あ、それと大和さんと長門さんにも来て欲しいと言ってました!」

長門「私と大和もか?」

大和「どんな用があるのでしょう…?」

提督「………呼ばれたなら行くしかないだろ。行ってみよう。」

長門「……わかった。」











〜工廠〜










明石「あ、3人とも来ていただきましたね!待ってましたよ!」

提督「俺たちを呼ぶなんて珍しいな。何かあったのか?」

明石「実は、ここに着任する艦娘が大勢居るので提督と、指揮能力の高い戦艦のお二人に誘導をお願いしたいのですが…」

大和「え?最近ではここの鎮守府では建造は行われていないはずだと思いますけど…」

提督「………移動してきた……か…」

夕張「……そうです。」

長門「……!夕張…」

提督「言い方を簡単にすれば、他の鎮守府から逃げてきたってことだ。通常、建造された艦娘はその鎮守府に着任して場の指揮をとる提督が艦娘を導くもんなんだが…艦娘が引っ越してくると言うことは、その鎮守府が嫌になったか、もしくは提督そのものが怖くて逃げ出したか、その他諸々の理由がある。ま、どんな理由があろうと、その鎮守府から離れた艦娘はひとまず大本営に向かわなければならない。そこで次に着任する所を選んで戦わなければそのうち解体されてしまうんだ。」

長門「な、なんだと!?それは聞いたことがないな…」

提督「ある意味極秘だからな。知らないのも無理はないさ。」

夕張「そこでここが選ばれたわけです。ここに着任する予定の艦娘たちはみんなここを選んだようなんです…」

長門「その艦娘達はいつ頃にこの鎮守府に?」

明石「明日の10:00に全員が到着すると、通達が入りました。」

提督「…………なるほどな…わかった。準備はしておこう。」

大和「新しい子を私達で育て上げると言う事でしょうか…」

提督「そう言う事だ。けど、俺の予想じゃかなりの数が着任すると思うから、長門と大和だけでは足りないかもしれないな。ビスマルクと赤城と加賀にも伝えておいてくれ。あの三人もかなりの指揮をとれる奴らだ。」

大和「了解しました!」

明石「提督!ついでの報告なのですが…」

提督「ん?どした?」

明石「報告というより、大淀からの伝言があります。」

提督「大淀から?」

明石「ええ。なんでも、屋上に来て欲しいとの事です。内容まではわかりませんけど…あ、それと、第六駆逐隊の子たちも連れてきて欲しいと言ってました。」

提督「………わかった。サンキュー。明石。」

明石「いえいえ!」







〜執務室前廊下〜






提督「と言う訳なんだ。悪いが着いて来てくれ。」

ヴェル「了解した。」

電「大淀さんが一体何の用なのです?」

暁「さぁ…?司令官は何か聞いてないの?」

提督「いや、俺も伝言伝えだから詳しくはわからないな。」

雷「ま、とにかく行ってみましょ!」










〜鎮守府屋上〜






ガチャ





提督「大淀!」

大淀「お待ちしてました!提督と暁ちゃん達も!」

提督「なんで屋上なんだ?」

大淀「騒ついた状況で報告をするのもいささかやりにくいので。」

提督「…察せたよ…」

暁「大淀さん。要件は?」

大淀「はい!五人をお呼びしたのは、明石と似たような要件でお願いしたいことがありまして…」

提督「ここに着任して来る奴らの指導を任せたいってか?」

大淀「はい。」

提督「なんじゃそりゃ。それなら明石と一緒に言ってくれれば良いのによ…」

大淀「各艦娘にはそれに対する艦じゃないと接しにくいと思いまして…」

ヴェル「なるほど。一理あると思う。しかし、何故私たちが…?」

大淀「駆逐艦の中で練度と統率力があるのは貴女達が一番だからですよ。まぁ、それに負けないぐらいの指揮を取れるのは朝潮ちゃんたちとか、白露ちゃん達でしょうけど…あの2組は色々と…」

提督「んー。その気持ちはわかる。あいつら大事なところでずれるからな。朝潮、満潮、霞なら大丈夫だが、後の三人と白露たち全員はどこか抜けてるんだよな。」

大淀「そこで第六駆逐隊の四人にお願いしたいんです。」

電「私に、上手くやれるでしょうか…?」

雷「何事もやってみることが大事よ!電!」

提督「答えは聞くまでもないな。じゃ、その件も引き受けよう。大淀、ありがとな。」

大淀「いいえ!こちらこそ屋上で来ていただいてありがとうございます!」

暁「さて、頑張るわよ!」

4人「おーー!」





















〜司令室〜








〜19:30〜







提督は自分の椅子に座って寛いでいた。





提督「………はぁ…喋れるようになってからと言うもの…案の定捕まって話し相手にされちまうこっちの身にもなれよ…嫌な気は無いけどさ…」




コンコン



金剛「テートク!金剛デース!」

提督「おう。入っていいぞ。」


ガチャ


金剛「紅茶を入れたから飲むネ!」

提督「良いのか?ありがとう。」




……………












提督「そういえば比叡たちはどうした?」

金剛「3人ともアスレチックで身体的に鍛え上げてマス。」

提督「そっか。お前はどうして?」

金剛「ワタシは休憩するついでにテートクの顔を見ておこうと思って…うふふ…」

提督「ちょ、なんか怖えよ…その変な笑いをやめろ。」

金剛「む、酷い!テートクが心配でここに来たのにー!」

提督「心配してる奴が腕を首に巻きつけながら会話するか?普通…」

金剛「気にしない気にしない!」

提督「無理!」








……………















コンコン








提督「ん?比叡達だろ?入っていいぞ!」

比叡「司令!失礼します!」

霧島「あ、金剛姉様。こちらにいらしたのですね。」

金剛「あ!3人ともお帰りナサーイ!」

提督「……………」

榛名「……提督?どうかしたんですか?」

比叡「そういえば昼間も何か考え込んでましたね…何かありました?」

提督「……深海棲艦惨殺事件については半ば解決したようなもんだが…通信のジャミングと深海棲艦が急激に強くなったことに関してはまだ謎が多くてな…アレクやエイジの他にも敵がいることを忘れちゃいけないぞ…それに、まだ以前のここの鎮守府のようなところもあるみたいだからな…そんなところからやって来る艦娘達が明日には着任する。問題だらけだな…全くよ…」

霧島「………そうですね。他の鎮守府ではすでに襲われているところもあるみたいです。」

提督「………行かなきゃな…解決及び、敵の殲滅。俺のやるべき事だ。」

金剛「…………」


金剛は心配そうに提督を見つめた…


提督「……ふっ…大丈夫だ。もうお前らを置いて一人で解決しようなんて気は無い。俺が行くときはお前達にも声をかけるさ。」

榛名「………絶対ですよ。提督…」

提督「おう。」













〜23:00〜









提督は布団で眠りにつこうとしていた。




提督「ふぁ〜あ〜…なんだか一段と疲れる1日だったな。さっさと寝よう。」


コンコン


翔鶴「……提督?少しよろしいでしょうか?」

提督「……?翔鶴と…瑞鶴も居るな。いいぞ入って。」


ガチャ


瑞鶴「提督さん…」

提督「………お前ら2人がこの時間に来るのも珍しいな。それにその顔。何かあったか?」キュ、ゴクゴク…


水を飲みながら二人に問う。


瑞鶴「今晩…一緒に寝てもいいかな…」

提督「ブゥーーーー!」


驚きのあまり、水を噴出させてしまった!


翔鶴「あぁ!提督!?大丈夫ですか!?」

提督「ブゥェホ!ゲホッ!ゴホッ!ぎゅ、急にどうじだ…!?一緒に寝たいってどう言うごとだ…!?」

翔鶴「………それは…提督が心配で…本当は私だけで提督の部屋に行くつもりでしたけど…瑞鶴も同じ考えだったので…」

提督「……フゥ…フゥ…ふ、2人で俺の部屋に来たと。」フキフキ

瑞鶴「……うん……だめ…かな?」

提督「絵面的にダメ。と言いたいけど…拒否する理由も無いし…ただし、なんで一緒に寝るんだよ?そこだけがわからないな…理由を聞かせてくれないか?」

瑞鶴「……怖い…」

提督「………?」

瑞鶴「提督さんが居なくなるのが怖い…!沈んでしまう怖さよりも…怖いの…このまま時間だけが過ぎていって、提督さんと話もできなくなるなんて嫌なの!だから…」

翔鶴「……私も瑞鶴と同じ気持ちです…いつか提督は帰ってこなくなるんじゃないかって…」

提督「……………」

瑞鶴「……翔鶴姉…」

提督「……バカだなぁ、お前ら。」

2人「え?」

提督「…………」


ガバッ…!


翔鶴「きゃっ!?」

瑞鶴「わっ!?」


提督は2人を抱き寄せた…!


瑞鶴「て、提督さん!?何を……///」

提督「………いいか。一度しか言わないからよく聞けよ。俺は死なないしお前らだって死なせない。お前らが居ないと、俺が寂しいんだ。だからそんなに弱気になるな。お前達を…置いて死んでたまるかよ…」

翔鶴「……あ…あう…うああああん……!!」ポロポロポロ…

瑞鶴「提督…さん…うあああああ……!!」ポロポロ…

提督「……………」



提督は泣きじゃくる二人の背中を優しく撫で続けた…









……………







提督「…落ち着いたか?今日はもう寝よう。俺は疲れたよ…」

翔鶴「……グスッ……はい…」



提督は布団に入って眠ろうとする…



提督「…………なんで俺の布団にお前ら二人が入ってくんの?布団はもう2組ぐらいならそこにあるから敷いて寝ればいいだろ?」

瑞鶴「……嫌。提督さんと一緒に寝るって言ったでしょ…」

翔鶴「今は…離れたくありません…提督…」

提督「…………………」

翔鶴・瑞鶴「…………………」












ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…












提督(…………や…やべぇ…心臓がバクンバクンだ…二人とも俺の顔をじっと見過ぎだろ!!俺はただ天井を見ることしか出来ねぇ!)


翔鶴「………提督……」

提督「……ん?どした…っ!?」


チュ


翔鶴「んっ…ふふ…大好きです…」

提督「」

瑞鶴「翔鶴姉だけずるい!私も!」


チュウ


提督「っ!?」

瑞鶴「んはぁ…好きな人とするキスは幸せ…提督さん…私も大好き…」

提督「…………お前ら…」

翔鶴「……提督…私…もう我慢できません…抱いてください…」スルスル…

瑞鶴「…………提督さんにしかこんな事しないんだから…」スルスル…


翔鶴と瑞鶴は服を脱いで提督に擦り寄るように囁いた…


提督「………気持ちは嬉しいけど…俺だって男なんだ…これ以上進めるなら…止まらないぞ…」

翔鶴「………はい…私達を愛してください…」

提督「…………………」




















これ以上はRー18になるので後はご想像にお任せします…ここから先は主の頭がパンクするのですみません。




















翌日…





〜06:00〜


チュン…チュチュ…



提督「………んぁ?朝か。…………」

翔鶴「………zzz」

瑞鶴「………zzz」

提督「…………俺の貞操が………なんてふざける場合じゃないよな。この二人がこんな安心そうな顔をしてるのを見るのは初めてかもしれないな…て言うかキスしたのも初めてだったし…うあ〜……男女の営みってあんな感じだったのかよ…いろんな意味で想像以上だったわ…」

瑞鶴「……(パチ)……ん…あ、提督さん…おはよう…」

提督「おう。おはよ。」

翔鶴「……うぅん…ん?てい、とく?おはようございます…」

提督「翔鶴も起きたか、おはようさん。にしても…よかったのか?お、俺が初めてで…」

瑞鶴「もう…!昨日も言ったでしょ!提督さんじゃなきゃあんなことしないんだから…」

翔鶴「……もしかして提督も…?」

提督「……あんな行為は初めてだったよ…」

翔鶴「……私達が初めてだなんて…嬉しい…!」

瑞鶴「提督さん!大好き!」チュッ

提督「////」

翔鶴「ふふっ照れてる提督、可愛いです…!」

























〜09:00〜




〜司令室〜






提督「………とんだ初体験だったぜ…」



あの後翔鶴と瑞鶴に朝からねっとりと絞られて、提督は朝からすでに疲れていた。


提督「………あと1時間で新しい奴らが来るのに…あいつらめ…」


コンコン


ビスマルク「guten Morgen!提督!ビスマルクよ!入っていいかしら?」

提督「ん?おう。良いぞ」


ガチャ


ビスマルク「失礼するわね!」

長門「目覚めはどうだ提督。」

大和「提督。おはようございます!」

赤城「おはようございます。提督、昨晩はよく眠れましたか?」

加賀「おはようございます提督。ん?どうやら随分とやつれているようね?何かあったの?」

提督「5人とも、来てくれたな。いやなに、ちょっと疲れてるだけだ。気にするな。前みたいにぶっ倒れるほどじゃないから安心しろ。」

長門「そ、そうか…提督がそう言うのであれば…」

赤城「第六駆逐隊の子たちは先に外で待ってますよ。」

提督「ん、じゃ行こうか。そろそろ迎えの時間だしな。」

五人「了解!」ビッ!
















〜鎮守府噴水広場〜









雷「あ!司令官!おはよう!」

提督「よう。おはよ。」

ヴェル「来たね、司令官。待ち合わせる場所はここで良いのかい?」

提督「うん。ここなら声も届きやすいし、何よりこの鎮守府の雰囲気を感じ取ってもらいたいからな。」

赤城「ふふ。提督らしい案ですね。」




キイ…ガシャン!


提督・艦娘s「…!」


出入り口の門が開かれる音がした!次々と新たな艦娘達が足を進め、提督達の前に歩む。



???「貴方がこの鎮守府の提督ですね?」

提督「うん、一応俺がここを取り仕切ってる、リセイ提督だ。ここにきた艦娘達は全員、ここに着任すると言う事でいいんだな?」

???「はい!全員、そのつもりでここに来ました!」

提督「……わかった。歓迎しよう。全員敬礼!」

提督側艦娘s「……!」ビビビッ!

???「……!これは、ありがとうございます!」ビッ!


ほかの艦娘も続いて敬礼を返した…


提督「さて、軽い自己紹介でいいから、君達の名前を聞かせてくれないかな。それと、あんまりかしこまらなくていいから、いつも通りの自分を出して、言ってくれ。」

艦娘s「はい!」

香取「練習巡洋艦、香取です。演習や訓練などはお任せください!」

鹿島「同じく練習巡洋艦、鹿島です。香取姉とは姉妹として建造されました!よろしくお願いします!」

Гангут(ガングート)「私はガングート。これより貴様の指揮に入る。よろしく頼むぞ。」

Ташкент(タシュケント)「同志提督!タシュケントだよ!これからよろしく!」

熊野「重巡、熊野ですわ!よろしくお願いするわね。」

海風「改白露型の海風です!どうぞよろしくお願いします!」

江風「同じ改白露型の江風だ。よろしくな!」

大鳳「装甲空母の大鳳です。この鎮守府で大いに活躍してみせます!」

Warspite(ウォースパイト)「我が名は、Queen Elizabeth class Battleship Warspite! アドミラール……よろしく、頼むわね。」

伊168=イムヤ「私は伊168。言いにくいならイムヤってよんでね!よろしく!」

伊8=ハチ「伊8です。これからよろしくお願いしますしますね?」

伊19=イク「伊19!イクって呼んで欲しいのね!これからここで頑張るのね!」

伊58=ゴーヤ「初めまして!伊58!ゴーヤって呼んでもいいよ!よろしくお願いするでち!」


提督「……………多くね?想像以上に多いんすけど…」










一通り自己紹介を終え、各艦娘の案内を長門達が済ませてくれている中…







〜司令室〜


提督「…………あいつらは全員…前にいた鎮守府が嫌になってここに来たのか…それとも追い出されたのか…ま、聞いたって無駄だし、別にいいか。挨拶の時に聞こえてくる艦娘達の声はほとんど清純そのものだったからな。聞いてて心が穏やかになる奴らだった…」



コンコン


提督「……ん?開いてるぞ。」


ガチャ


翔鶴「提督。艦娘のお出迎え、お疲れ様です。」

提督「おう。ありがと。」

瑞鶴「提督さん。大鳳が着任したってほんと?」

提督「ああ。大鳳に限った事じゃないけど、他の艦娘も一癖も二癖もある奴らだったな。」

翔鶴「空母の戦力が増えると心強いですね!」

提督「全くだ…」

瑞鶴「……?何かあったの?」

提督「主にお前らのせいで疲れてんの!朝っぱらから人の大事な部分をほじくり返しやがって…//」

瑞鶴「…だって好きなんだからしょうがないでしょ?ふふふ!」

翔鶴「提督じゃないと身体を預けるなんて無理ですよ…」

提督「……信用してくれてありがとよ。さて、新しく入った奴らに艤装展開能力を与えてくる。」

翔鶴「……びっくりするでしょうね…」

瑞鶴「………だろうね……」

提督「………こればっかりは慣れてもらわないとな。じゃ、どうせ今日はもう予定は無いし、二人ともあがってゆっくりしていけ。俺は用が済んだらまた司令室に居るから、何かあったら来いよ。」

翔鶴「はい!」

瑞鶴「うん。わかったわ!」


ガチャ……バタン


翔鶴「………」

瑞鶴「……翔鶴姉…」

翔鶴「なぁに?瑞鶴。」

瑞鶴「提督さん…ちゃんと私達を受け入れてくれたね…嬉しかったよ…」

翔鶴「……私も嬉しい…提督のために私達も強くなりましょう。弓道場で鍛えなおして来るわ。」

瑞鶴「私も行く!私も一緒に強くなる!」

翔鶴「ええ。わかってるわ!」

















新たな艦娘達を迎え入れて、色んなところを回っているとき、姉妹艦に会えた一部の艦娘達は喜び勇み、または再会に涙する者も少なくなかった。安定のごとく、レ級と悪雨が居ることを知ると、驚きを隠せなかったようだ。

提督の力をその目にした新参者の面々は驚きのあまり声が出なかったそう。







〜14:00〜



〜鎮守府南東庭園広場〜




ザァ…ザァ…

ビュウゥ…


提督「……………」




提督はベンチに座って腕組み、足組みをして寛いでいた。





………風が心地いいな……日の当たるこの場所も悪くない。眠たくなってくる…



……………




提督「………zzzz」














1時間後…







ガングート「すまないな、ヴェールヌイ。まだここの鎮守府の広さには慣れんな…」

ヴェル=ヴェールヌイ「いいさ。それにしても、ガングートやタシュケントが着任するなんて想像もつかなかったよ…」

ガングート「……私は前の所を出たというより、追い出されたと言った方がいいか…」

ヴェールヌイ「……どんな人にも事情というものはあるさ。話さないままでいいよ。私は人の過去にはあまり関心が無いからね。」

ガングート「…ふっ。お前のその毒舌さ加減は相変わらずだ…」

ヴェールヌイ「………」ニコ…

ガングート「…ん?あれは提督か…ベンチで眠りにつくほどに疲れがあるというのか?」

ヴェールヌイ「そうじゃなければあんなところで寝たりはしないと思うよ。」

タシュケント「お、二人ともここにいたのかい?探したよ。…ってあれは同士?疲れてるのかな…?」

ヴェールヌイ「……!タシュケント。見ての通りだよ。司令官があんなところで寝るのも珍しいものだけど。」

タシュケント「起こしに行かないのかい?」

ヴェールヌイ「……まぁ、いつまでもあそこで寝たままにさせておくのはいささか不便になるかもしれないね…風邪でも引いたらダメだ。起こしてやろう。」

ガングート「ふむ。我々が着任する前に相当な事があったのだろうか…というよりも提督には心底驚いたな。」

ヴェールヌイ「何がだい?」

ガングート「……あれは本当に人間なのか?空間を打ち破ったり、私や他の艦娘に不思議な力を与えたり…」

タシュケント「………同意見だね…もう驚く暇もなかったよ…」

ヴェールヌイ「本人曰く、人間だと言ってたよ。……私も、最初は驚いたよ。でも…半年以上も司令官や他のみんなと過ごしていると慣れてしまうものなんだよ。」

タシュケント「……慣れって怖いね…」

ガングート「……今更だが…私はここでやっていけるのか…」

タシュケント「あれ?らしくない発言だね。」

ガングート「あ、いや…提督のあの力があまりにも規格外すぎてな…」

ヴェールヌイ「大丈夫。司令官は私達艦娘を大事にしてくれている。ここに着任したからには、みんなも同じように接してくれる。」

ガングート「………ヴェールヌイがそこまで言うのなら…信じよう。」

タシュケント「うん。同士は話してみれば凄く良い人だったしね!」

ヴェールヌイ「……ふふ。さて、そろそろ起こしてやろう。」

タシュケント「ん。おーい!同士ー!こんな所で寝てたら風邪を引くよー!」

提督「………ん………うぅぅぅん!よく寝た…あ、3人ともお揃いでどうした?」

ガングート「呑気な奴め…貴様、私達が来る前に大規模な作戦でもしていたのか?」

ヴェールヌイ「わたしたちにはそんな作戦は知らされてないけど、違うとしたら何か別の問題でもあったのかい?」

提督(言える訳ねぇ…下手にでっち上げるとすぐに勘付くからな…特にヴェールヌイは。後の二人もなかなかの勘の鋭さだったし…)

「いや…連日の修行が続いて疲れが溜まってただけだよ。」

ヴェールヌイ「……はぁ…あれほどやり過ぎるなってみんなから言われているのに…頼むから無茶はしないで欲しい…」

提督「……悪いな…気をつけるよ。」

タシュケント「あのー、同士?」

提督「ん?何だ?タシュケント?」

タシュケント「修行って一体…」

提督「口で言うより見たほうが早いな。ほれ。」パチン!


指を鳴らし、ガングートとタシュケントに記憶を見せた。





…………






ガングート「…………本当に何者なのだ…?記憶までも操ることが出来るとは…」

タシュケント「……凄い…こんなの初めて見たよ…!」

ヴェールヌイ「わかったかい?司令官はこう言う人なんだよ。」

提督「……俺の力についてはまた今度聞いてくれ。その時に聞きたいことをたくさん聞かせてやる。今話すと長くなるからな。昼時だし。さて、起こしてくれた礼に間宮さんのとこに一緒に行くか?奢ってやる。」

ヴェールヌイ「良いのかい?Спасибо。」

ガングート「私達も良いのか?」

提督「ああ。遠慮はいらないからな。」

2人「………Спасибо!」
















〜間宮食堂〜





ドンガラガッシャン!ドバーン!バターン!



間宮「…………食堂では静かにしなさーーーーーい!!!!」



ドバシャーーーーン!!






伊良湖「間宮さん…あんまり怒ると身体が持ちませんよ?」

間宮「………わかってるけどね…ついつい、言っちゃうのよ…」

春雨「間宮さんは悪くないと思います…はい。」

悪雨「………いつ見ても間宮の怒りを目の当たりにすると足がすくむよ。」

間宮「…もう!悪雨ちゃんまで…私が怒るところをあんまりみないでください…」

伊良湖(見る、見ない以前に声でバレちゃうと思うのは私だけかな…?)


提督「どうも!間宮さん!相変わらずすごい怒声でしたね。やっぱ俺には真似できない…」

ヴェールヌイ「〜〜♪」

ガングート・タシュケント「…………」(白目)

間宮「提督さん…もう、聞かないでくださいよー…」

提督「いや、あれは不可抗力っすよ…とにかく、昼飯を食べに来たんで、俺はカツ丼大盛り一つで。ほら、お前達も頼めよ。」

タシュケント「う…うん…あ、じゃあこの肉そばってやつで。」

ガングート「で、では私もそれにしよう。」

ヴェールヌイ「冷やし中華で。」

提督(ど直球で草…)

伊良湖「はい!ただいま!」

提督「お、春雨と悪雨も一緒だったか。2人とももう食ったのか?」

春雨「は、はい!お昼ご飯は済みました!」

悪雨「新しい艦娘も一緒だね。改めてよろしく。」

ガングート「あ、ああ…よろしく頼む。」









〜〜〜〜〜〜









間宮と伊良湖に頼んだものを受けとった後は各々好きな席について食事をしていた。

初めて食す日本の味に感激するガングートとタシュケントであった。



ガングート「…ふむ、日本の料理も中々に興味深いものだ。実に食べやすく味もいい。」

タシュケント「前の鎮守府じゃ日本の物なんて食べてる余裕もなかったよね。ほとんど非常食だったよ…」

ヴェールヌイ「………」

提督「…早めに出てきて正解だったな。お前ら。」

ガングート「…………」

タシュケント「あ、ええと、悪雨?だっけ?」

悪雨「…?」

タシュケント「君達って深海棲艦だよね?一体どう言う経緯でここに住んでるのかなって…あ、いや、偏見とかは持ってないけど…」

悪雨「………リセイが私達を拾ってくれたんだよ。」

ガングート「……ほう。」

提督「…………」モグモグ


提督はカツ丼を頬張りながら悪雨の話を聞いている。


春雨「悪雨ちゃんも最初は怖かったけど、今は良い友達です!はい!」

悪雨「………ありがとう……」

ガングート「……不思議なものだな…目の前で深海棲艦が、普通に会話をしているのは…」

提督「それも慣れが必要だな。」

タシュケント「……同士の凄さがうかがえるよ…だって…敵だとばかり思ってた存在がこうやって穏やかに過ごせるのって同士のおかげなんだろう?」

提督「そうか?」

ヴェールヌイ「…そうだよ。司令官が居なければ私だって、今頃は何処かの海で沈んでたさ。」

提督「………俺は見放したくなかっただけだ。人間に酷い扱いを受けた艦娘と、人間のように生きたいと願う深海棲艦を助けずに放っておけるかっての。」

春雨「その存在を助けることができるのは司令官ぐらいですよ…」

ガングート「ふっ…面白い提督が世の中にはいるものだな…」

提督「褒めてんのか貶してんのかどっちなんだい!」

悪雨「………ふふ……」
















それからも色々なことを語り合い、話が進むにつれて、球磨達や白露達も、ほかの新しい艦娘達も乱入し、食堂はまた騒ぎが起きてしまった。

その後、間宮の怒号が響くのは、これもまたいつも通りである…

















〜〜〜〜〜〜〜〜











艦娘達が着任してから約3ヶ月は経った。

例によって、提督が書類の整理を10カ月分も終わらせている事や、艦娘達の暇つぶし相手になっていることや、その強すぎる戦闘の仕方を知った新たな艦娘達は、提督はここに居なくてはならない存在だと実感した。3ヶ月も経てば流石に慣れてしまい、今ではあまり驚くことは無くなっている。その間はアレクやエイジの活動や深海棲艦の目立った動きも報告されておらず、一旦の平和は訪れていた…








〜19:00〜









〜司令室〜














提督「…長いようで短いような時の流れだな…あいつら…もうここに馴染んで…たった3ヶ月でよくもまぁ今の艦娘達に追いついたもんだよ。新しい奴らももうすでに改二や改になって、ますます強くなっているな…

……………こいつらになら…この鎮守府を任せられる。俺が居ない間もここを守ってくれる。

…………けど…俺も、一人で戦っている訳じゃ無いからな…今度はあいつらも連れて行こう。

………明日あたりにまた海域に出てみるか…ま、それは後で考えよう。さて、ちょっとだけ素振りでもするか。」スッ…ガタン


ガチャ…バタン…


そんな長い独りを言いながら、提督は席を立ち、屋上に向かった。











村雨「…………………」





















〜21:50〜





〜鎮守府屋上〜






ブオオオオ!バッ!バッ!ドン!スチャ…ザッ




提督「…………よし、こんなものでいいだろう…そろそろ風呂に入って寝よう。」


スッ…


スタスタ…


ガチャ、バタン









〜23:00〜








〜司令室〜















風呂から上がった提督は司令室のソファーで座って冷えた麦茶を飲んでいた。








提督「………ちょっとやりすぎたか?疲れて眠たくなってきちまった…明日はやっぱりやめて明後日か明々後日にしよう。いきなりは着いてくるやつも準備が出来てないだろうし…」









コンコン








村雨「……提督?ちょっと良いかな?」

提督「?その声は村雨か。ああ、良いぞ。開いてるから入ってくれ。」


ガチャ


村雨「提督…。こんばんは。」



村雨は風呂に入った後だったのか、髪を下ろし、寝る時用の服を着て司令室を訪れた。



提督「どうした?村雨一人で来るなんて珍しいな。他のみんなはどうした?」

村雨「……白露達なら今日はもう寝ちゃった…私はなんだか寝付けなくて…それで…」

提督「……何か飲むか?つっても麦茶かオレンジジュースぐらいしかないけど…」

村雨「……麦茶をいただきます…」

提督「ん。じゃ、待ってろ。」












…………………












村雨「……………」

提督「…………何かあったのか?俺で良ければ相談に乗るけど…」

村雨「………提督…さっき提督が、独り言を言ってたのを私聞いちゃって…」

提督「…………」

村雨「………もし、行く時が来たら…村雨にも声をかけてくれる?仮に連れてってくれなくても…帰ってきてくれる?私…不安で…怖くて…提督が何かあったら…私…ううん、私だけじゃなくて白露達や他のみんなが…」

提督「……………!村雨…」

村雨「………………」ポロ…




村雨は俯き、静かに涙を流していた…




村雨「ほんとはね…提督が鎮守府にずっといる訳がないってわかってる…でも、この前みたいに急にいなくなって、血だらけで帰ってきて…提督が死んじゃったらどうしようって…」

提督「……………」

村雨「…………私だって怖い…提督が…居なくなるなんて…嫌…」

提督「…………村雨……」

村雨「…………」

提督「……………」

村雨「…………」ガタ…スタスタ…ストン…


立ち上がった村雨は提督の横に座り、消え入りそうな声で提督に囁いた…


提督「……?村…雨…?」












村雨「……好き…提督…大好きなの…居なくなっちゃ嫌…お願い…」ギュ…


村雨は提督の首に腕を回して抱擁した…
















提督「………村雨……」ギュ


提督も村雨の頭を優しく抱えながら、片腕で抱擁を返した…


提督「……村雨。心配するな。俺はお前達を置いてどこにも行かないさ。けど、全員を鎮守府から出すわけにもいかないしな、もし全員を連れて行ってしまえば誰がここを守ってくれる?俺はお前達に命だって預けられるんだ。ちょっとは信用してくれよ。何度も言う。俺は死なない。お前達といつまでも一緒に…笑って、競い合って、飯を食って、遊んで、戦って…生きるよ…」

村雨「…………本当?」

提督「……ああ…」

村雨「………じゃあ…証明…して……?」

提督「……………」





チュ…





村雨「…ん…提督…もっと…」

提督「………ここからは俺は、歯止めが効かなくなる…良いんだな?」

村雨「……うん。私は姉妹と……………提督にしか…触れられたくないの…」

提督「………………」



トサッ…

































〜〜〜〜〜〜〜











安定のご想像で…各々方で妄想、あるいは自分の頭で思い描いてください…

























〜01:00〜






村雨「………提督……ほんとに大好き…!村雨は…幸せ…」

提督「………俺も…村雨が好きだ。もちろん村雨だけじゃない。みんな俺の大事な家族だ。村雨も、白露達も…」

村雨「うん…嬉しい…!」

提督「…………」

村雨「……提督…初めてじゃないでしょ…?」

提督「……ああ。」

村雨「………いいもん…私の初めて…提督にあげれたんだから…」

提督「………可愛い奴め…」ナデナデ

村雨「…んっ…提督…」












その後…もう1ラウンドが始まる事を提督はまだ知らない。村雨は色々底知れない艦娘である…

















翌日…









〜09:00〜