2019-06-19 03:55:59 更新

2017年10月31日(火) 13:00


凡矢理会館


バッ



小咲に連れられた楽と千棘は、

大急ぎで凡矢理会館に戻って、

戸を開けた。


楽 「ハァハァ………。」


千棘 「ね、ねえ小咲ちゃん。

一体何があったの?」


小咲 「見てよ!」


楽&千棘 「え?」



ズバッ



楽&千棘 「!」


客A 「うわーー!

また、テーブルが裂けたぞ?」


客B 「一体、何なんだーー?」


星獣 「カカカ………!」



テーブルを切り裂いたのは、

緑色の光をまとった星獣(せいじゅう)だった。



楽 「あっ、星獣だ!」


千棘 「ホントだわ!

よく見たら、私達の星匣(ほしはこ)も光ってるわよ?」



千棘の言う通り、楽と千棘の星匣(ほしはこ)は、木製属性を示す緑色に光っていた。



レオン 「アレは、木星カマキリだよ。」


楽 「あっ、レオン!」


シルフ 「まったく………

千棘も楽も、走るのに夢中で、

星匣(ほしはこ)が光ってるのに気が付かなかったのね。」


千棘 「シルフ、

あの星獣はどんな星獣なの?」


シルフ 「木星カマキリは、

あの鋭い鎌で物を切り裂いて、

木星の光の元である、

「快楽」の感情を奪う星獣よ。

いきなり物が切れたりしたら、楽しい気分が損なわれるでしょ?」


千棘 「そんな………

みんなで楽しく、ハロウィンパーティーしてたのに、

その楽しい気持ちをエサにするなんて………

許せない!」


集 「楽、桐崎さん、

早く何とかしてくれ〜〜。

俺じゃあ、姿は見えても戦えないんだよ〜〜。」


楽 「よし、行くぞ千棘!」


千棘 「うん!」


スッ


スッ



楽と千棘は、星匣を構えた。



楽 「九愛太陽(きゅうあいたいよう) レオン」


千棘 「三日月銀兎(みかづきぎんと) シルフ」


シュンッ


シュンッ



楽と千棘は、レオンと千棘を召喚した。



バンッ



鶫 「ハァハァ………。」


千棘 「あっ、つぐみ!」



楽と千棘がレオンとシルフを召喚した直後に、

鶫が息を切らして現れた。



鶫 「お嬢、一条楽、

この会場に、星獣が出たと言うのは本当か?」


楽 「ああ、ホントだ。

ほれ、あのカマキリだ!」


スッ



楽は、木星カマキリを指差した。



鶫 「木星属性か………

よし。」


スッ



鶫は、星匣を出した。



鶫 「金星機械王(きんせいきかいおう) メガオン」


シュンッ



鶫は、メガオンを召喚した。



メガオン 「久々の戦闘だな、誠士郎!

今回の相手は木星属性かぁ?」


鶫 「ああ、頼むぞメガオン。」


楽 「よーし………

千棘、鶫、行くぞ!」


千棘 「いつでも、準備OK(オーケー)よ!」


鶫 「なぜ貴様が仕切る、一条楽。」



タンッ


草鹿(くさか) 「………まさか、

俺の開いたパーティーが、こんな事になるとはね。」


千棘 「あっ!

草鹿(くさか)くん?」


楽 「おい、表!

ここは俺たちに任せて………。」



スッ



楽&千棘&鶫 「え?」



表は、ポケットから緑色の南瓜(カボチャ)の紋章が描かれた星匣(ほしはこ)を出した。



楽 「表、

お前まさか………?」


草鹿 「参加者のみなさんがハロウィンを楽しんでるのに、

許せないな、この星獣………。」


第1巻 第253話 完[link_ssmatome: SSまとめ速報作品URL ]


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