2019-06-26 22:47:03 更新

概要

これを見ようと思っている読者に言いたい
【引き返せ】
何故ならばこれは
脇役の話だからだ


前書き

今回は艦これ×【???】のコラボです
後書きで【???】の正体を教えます



概要でも言った通りだが…

これは脇役の話だ

今ここまで読んでいる読者にいよう










【引き返せ】









何が楽しくて俺みたいな脇役の話を読む?

それよりかは主人公の話を読む方をオススメする



本来脇役は主人公を引き立てる役目だ…

なぜ脇役である俺にスポットライトがあたったのが分からないが……





いや…





それは1本の電話から始まったのかもしれないな…



プルルル




知らない電話番号だ

普段の俺なら警戒して出ようとは思わなかっただろう



プルルル



無視すればいいものを俺は




ガチャ



電話に出てしまった

やはりいつも違うことをしてしまうのはダメだな



「…………誰だ?」




「【  】の電話番号で間違えないかな?」



聞いたことのない声だ

ただ俺が忘れているだけなのかもしれない……



「……先に質問したのは俺だ、答えろ」



「これは失礼した、私はーーー鎮守府で提督をしているものだ。私も質問したいのだが【  】で間違えないかな?」



…やはり知らない男だ

知らないやつから電話なんて

どうせ録なことなんてない




「俺は驫木だ…人違いだ」



そう言って俺は電話を切ろうとした




「おかしいな……彼女が言っていたのだがな……」



恐らく俺には聞こえていないと思っているのだろう

そんな声が電話先から聞こえた

先ほど言った男の言葉に疑問を感じだ

ゆえに電話を切らなかった



「【彼女】とは誰のことだ?」




「えっ?えっと…確か【   】って言ってかな?」



「…………」



まさか知らない人からその人の名前が出てくるとは思わなかった

あの人は本当に何を考えているか…分からん




「……あのー?もしもし?聞こえますか?」



「…………その人はなんと?」



「……はい?」



「その人はなんとお前さんに俺の電話番号を教えた?」



「えっ?じゃあ君が「質問に…」



「答えろ」



「…困ったらその人に電話しろと……」



はぁ

まったくあの人は…




「……ーーー鎮守府と言ったな?住所を教えろ」



「そしたらやはり君が!助けてくれるのかい?」



「………勘違いするな…行きはするが助けるか助けないかは金次第だ」



それから俺は住所を聞き、教えてもらった住所へと向かった




ーーー鎮守府 正門



「あなたが【  】さんですか?」



「……ああ、そうだ。声から察するに…お前さんが…俺に電話した相手か?」



「はいそうです」



こいつが提督?

電話で聞いた声よりも全然若く見えるな



「いきなりで失礼なのだが……歳は?」



「えっと……今年で23です!」



「なんと……」



こいつは驚いた

その年で提督とはな…



「……えっと…何か?」



「……いや、随分若いな…と」



「あはは、よく言われます」



「……世間話はこれぐらいにして…」



先ほどまで笑っていた提督も真剣な顔になる



「交渉といこうか…」



不敵な笑みを提督に見せる





執務室



「んで…俺に話とは?」



俺は執務室に着いて早々仕事の話を持ちかけた



「はい…、実はここの鎮守府は以前ブラック鎮守府と言われていてここで働いてた彼女達が心に深い傷を追ってしまいました…。なんとか心を開いてくれた子もいるのですが……まだ心を開いてくれない子がいまして…」




「それを…俺にしてほしいと?」



「……はい」




馬鹿馬鹿しい…

俺は立ち上がりドアに向かおうとした



「どちらへ?」



「帰る」



「えっ?なぜですか!?」



「あいにく俺はカウンセラーじゃない。他の奴にあたれ…」




本当に…

なぜこんな奴にあの人は俺の電話番号を教えたのだ…



「せ、せめて見てもらうことだけでも!」



すると提督であろうものが俺に土下座をしてきた



「私では!今の彼女達を救うことはできない!!だがあの人から!【その道】のプロである君なら!彼女達を救い出せるかもしれないと言われた!だからお願いだ!彼女達を!」



「……」スタスタ



「救ってくれ!」





バタン



俺は執務室を出た

付き合いきれん

いくらあの人から電話番号を聞いたとしても

所詮赤の他人だ

俺には関係ない



「……」スタスタ




俺は来た道をまた通りながら出口に向かった




ガチャン!




俺は音をした方を向く

そこには一人の少女が倒れこんでいた



「……」スタスタ



俺は少女に近付く














足を止めた






なるほど…

確かにこれは俺じゃないと解決できないかもしれないな…

俺は少女を背負ってまた来た道を戻った





執務室




コンコン




「……誰だ?」



先ほどまで元気だったはずなのに

声に力がないな



「すまないが手を貸してくれ、帰ろうとした所少女が倒れていた」



「か、陽炎!?」



すぐに少女の元へ近付き心配する提督



恐らく彼女の名前なのだろう…

もしかすると…


「はぁ、はぁ、はぁ」



少女の息が次第に荒々しくなってきた

まずいな



「おい、提督」



「は、はい!」



「こいつはブラック鎮守府だった頃に何を受けた」



「確か陽炎は…彼女は前任の提督に出撃して怪我するたんびに欠陥品や不良品と暴言や暴力を浴びせられていて、自信が持てなくりそのトラウマで出撃ができない状態になりました」




これで分かった

やはり彼女は……




「原因は分かった…」



「な、何ですか?」



「彼女は変わってしまっている」



「何に変わったんですか?」



まったく理解出来ていない提督



「【かげろう】にだ……」



「えっ?彼女は元々陽炎っていう名前で」



「違う…」



俺は提督の言葉を遮るように喋った



「【蜉蝣】にだ…」




本来人の名前と言うのは

名によってその人の存分を現す言葉だ 

そして言葉には【裏の意味】がありその影響は大きい…



今回彼女の名前…つまり【かげろう】にも裏の意味がある

そう……それが【蜉蝣】だ



蜉蝣とは

トンボのような虫で本来は夏場に生きているのだが今の時期は冬だ…

これで分かったっと思うが…

夏に生息する虫が冬に生息することはできない

死んでしまう

といってもこれが夏に発症した所で少し寿命が伸びるだけで結果は変わらない



本来であればそう簡単に裏の言葉に変わることはない
















毎日のように欠陥品や不良品だと言われ続け

その結果彼女本来の名前【陽炎】と言う存分を否定され続けることになり裏の意味【蜉蝣】に変わってしまったのだ…



となぜ変わってしまったのかを提督に説明した



「ど、どうすれば陽炎を助けることが出来ますか?」



「簡単だ」



俺は服の中からあるものを取り出す




「それは?」




「こいつは否定されればされるほどに効果が絶大な札だ」




もっともこれはあの人からもらった物だがな…

俺は彼女の額に張り付けた

徐々に彼女の呼吸が整っていく



「……これで安心だ、直に目が覚めるだろう」




「よ、良かったー」



そう言うと提督はヘナヘナと倒れこんでしまう



「……」スタスタ



「どこへ?」



「今度こそ帰る、金はこの口座に振り込め」


紙を机の上に置きドアに向かう




「ありがとう!」



「勘違いするな…金の為だ……」



そういって俺は執務室を出た




鎮守府  正門付近



「……」スタスタ



「ねえ!ちょっと待って!!」



少女が俺に近付いてくる

俺は足を止め、声をする方へ振り向く


「……なんだ陽炎?」



「あんたが助けてくれたんでしょ?」



俺を追いかけてきたのは先ほどの少女だった



「……勘違いするな…俺は金の為にしたまでだ……。」



「それでも!ありがとう!!」



「……俺ではなく提督にお礼を言うんだな…」



俺は前を向き、正門に向かう

正門に出たところでまた後ろから声がする



「あんたの名前を教えて!」




俺は今度は振り向かずに冷たい声でこう言った























【貝木泥舟】だ


後書き

見てくださりありがとうございました!

今回は艦これ×化物語のコラボで書いてみました!

ほとんど思いつきで書いたものです


このSSへの評価

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SS好きの名無しさんから
2019-07-05 20:15:24

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SS好きの名無しさんから
2019-06-27 09:36:47

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2019-06-27 09:37:12 ID: S:DDtKZB

これも面白いですね!頑張ってください!

2: アギナさん 2019-06-27 12:30:50 ID: S:7g2ahq

ありがとうございます(^.^)


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1: SS好きの名無しさん 2019-06-27 09:37:22 ID: S:dwqetg

とても本当にオススメ!


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