2019-09-17 22:14:31 更新

概要

突如としてぶっ倒れた艦娘達を何とかしようと遠征組に介護を任せた。しかし、どうやらただ事ではないような事に…どうなる提督!


前書き

皆さん!大変お待たせしました!やっとの事で書き終わりました…。ちまちま書いていても、やる気ガッガガガガガガ(ry
そんなこんなで、後編です。いつもどうり誤字や変な文章になっている可能性があるので、そこは生暖かい目で見守ってやってください。




_________________

   数日後




提督「何?皆の様子がおかしい?」


天龍「そうなんだ。この前、第6駆逐艦を看病してたら、寝込んでいた電が突然起き上がって島風をいきなり攻撃したんだ」


龍田「私が止めたから良かったけど~、あのまま進んでたらどうなってたのかしら~」


提督「電の突然の暴行か…」


提督「あいつは結構大人しいから、そんなことはしないと思ってたが…」


天龍「一応、電に聞いてみたが覚えてないって言っててな…」


提督「そうか…」


提督「で、島風は大丈夫なのか?」


天龍「気絶してるだけだから、大丈夫だと思うぜ」


提督「そうか、それなら良かった」


コンコン


提督「入れ」


ガチャ


電「司令官さん、少し話したいことが…」


3人「…………」ジリッ


電「…なんで皆さん身構えてるのです?」


提督「ああ…すまん、ちょっとな…」


提督「で、話したい事とは?」


電「実は…最近暁ちゃん達の様子がおかしいのです」


提督「…何かの思い過ごしではないのか?」


電「電も初めはそう思ってたのです」


電「…だけど、なんだか少しおかしいのです」


電「暁ちゃんは自分の部屋で何かブツブツ言いながら何か物を作っていて…」


電「雷ちゃんは[頑張らなきゃ…]って同じ事を言いながら物事をするようになって…」


電「響ちゃんは真夜中に司令官さんの写真を見ながら司令官さんの事をブツブツ言っていて…」


電「いつもの皆じゃないのです!」


提督「…………」


提督「お前ら。看病に行かせた遠征組全員呼んでこい」


天龍「へ?どうしたんだ?いきなr」


提督「いいから早く!」


天龍「お、おう分かった!」


天龍「龍田、行くぞ!」


龍田「はぁ~い♪」


タッタッタッタッ


電「司令官さん、なんで皆を呼んだのです?」


提督「…この鎮守府の命運を分けるかもしれないからだ」




_________________






提督「よし、皆そろったな」


提督「単刀直入に言うが」


提督「数日前、うちの鎮守府の殆どが倒れた事件は覚えているな?」


金剛「what?皆良くなったんじゃないんデスか?」


提督「俺もそう思ってたのだが、どうやら様子がおかしい艦娘が居るらしくな…」


提督「しかも、その行動が全部見覚えがあるんだ」


提督「…大淀、あの謎の感染症のことまだ詳しくわかってないのか?」


大淀「はい。まだ分かってません」


提督「…そうか」


バァン!


島風「皆!大変だよー!」


島風「朝、皆起こしにいったらいつの間に皆居なくなってる!」


艦娘's「な、なんだってー!!!!」


提督「島風、もう動いて大丈夫なのか?」


島風「全然大丈夫だよ!心配しないで!」


提督「そりゃあ良かった…」


提督「……………」


提督「大淀」


大淀「はい」


提督「謎の感染症のことが分かったのはいつだっけ?」


大淀「ええっと…数日前ですね」


提督「うちの艦娘達が倒れたのは?」


大淀「………数日前ですね」


提督「もう1つ質問良いかな」


提督「消えた艦娘と感染症の詳細はどこにいった…?」


大淀「君のような勘の良い提督は嫌いですよ」


提督「おーおーよーどー!(怒)」ブンブン


大淀「ひー!すいません!極秘だから喋るなと言われたんです~!」


提督「下手したら、この鎮守府が壊滅するってのにか!?」


ギャーギャー



木曽「鎮守府壊滅って…何がそんなにヤバイんだ?」


提督「おっと、話がそれてしまったな」


提督「では、順に話そう」


提督「昔、ある提督がミイラになって発見されたっていうニュース覚えてるか?」


金剛「あー!それ覚えてるネー!」


深雪「もぬけの殻になった家から発見されたっていう奴だったっけ?」


提督「そうだ」


提督「実は、あの事件は続きがあってな」


提督「あの後、色々と調べた結果」


提督「ミイラになった原因ってのが分かってな」


提督「その原因ってのが…」


提督「艦娘だったんだよ」


艦娘's「!?」


望月「え…」


山城「それって…」


金剛「本当…デスか…?」


提督「ああ、マジだ」


島風「ていうか、なんで提督がそのことしってるの?」


提督「ミイラ化した提督とは結構仲が良かったからな」


提督「葬式の後の会議で知らされたんだ」


提督「でもな、アイツの艦娘達は頭が良く回るし、結構大人しい奴も多かったからそんなことしないと思ったんだよ」


提督「実際に会ってたしな」


金剛「あの時帰りが遅かったのってそういうことデスか~!?」


提督「まあ、そうだな」


望月「司令官…」ジトー


提督「おい、変な目で見るな」


提督「…ヴォッホン!」


提督「話を戻そう」


提督「で、その事を会議に言ってみたらある1つの答えが帰ってきた」


提督「YDウィルスの仕業だとな」


木曽「ワイ…ディ…何だって?」


大淀「その事は私が説明しましょう」キリッ


提督「お前…復活早いな…」


大淀「伊達に情報処理の仕事やってませんから!」


島風「それって関係あるの?」


大淀「ありますとも!」


提督「いや、ないだろ」


大淀「ひどい!」


山城「茶番してないで、さっさと説明してください」


山城「結構、緊急事態かもしれないので」


大淀「おっと…すいません」


大淀「えー…コホン」


大淀「YDウィルス。通称ヤンデレウィルスはその名の通り感染した人物をヤンデレにしてしまうウィルスです」


大淀「症状がそれだけなら、まだ可愛いようなものだったんですが」


金剛「…十分それだけでもヤバイような気がするのは私だけでショウカ…」


山城「奇遇ですね。私もそう思います」


提督「…まあ、他の鎮守府には独占欲の強い方々も居るし…」


深雪「いや、限度ってものがあるでしょ」


大淀「…そろそろ、続きの話をしてよろしいでしょうか」


提督「あ、うん。続けてくれ」


大淀「…研究の結果、更に恐るべき効果が発覚したんです」


大淀「実は…あのウィルスは―――」


ドッカァン!


提督「何だ!?」


金剛「提督!少し下がるネ!」


木曽「噂をすればなんとやらだな…」


パラパラ…


ぬっ


夕立「あはっ♪てーとくさんみーつけた♪」


提督「ゆう…だち…?」


夕立「提督さんが何処にも居ないから、他の子達に取られたと思ったっぽい」


夕立「でもぉ…まだ取られてないっぽいなら…」


夕立「今のうちに夕立が貰うっぽい」ハイライトオフ


提督「!」ゾクッ


夕立「大人しくしてたら、痛くはしないっぽい」ジリジリ


金剛「提督」


提督「なんだよこんなときに!」


金剛「皆を連れて早く鎮守府から逃げるネ」


提督「はぁ!?何考えてんだ!」


提督「俺は、お前らの上司でありこの鎮守府の提督だ!」


提督「提督として、最後までこの鎮守府に残る義務がある!そんな簡単に離れられr「提督!!!!」


提督「!」


金剛「提督が居なくなったら、この鎮守府の事を誰が支えるんデスか!」


金剛「私達は兵器だから、修理さえすれば何度でも戦えますガ」


金剛「貴方は人間!1つしか命がないのデス!その1つの命を大切にしてくだサイ!」


金剛「生きてさえいれば、また笑ったり泣いたり話したり出来るネ!」


提督「金剛…」


提督「…………」


提督「分かった。金剛…頼んだぞ!」ダッ


金剛「任せるネー!」


タッタッタッタ


夕立「逃がすとでも…」


金剛「HEY!貴方の相手はこの私デース!」バッ


夕立「ふーん…まあ、いいや」


夕立「予定道理、あっちに提督行ったっぽいし」


夕立「さっさとこの戦艦をぶっ飛ばして、夕立も追いかけるっぽい」


金剛「ハッ!殺れるものなら殺ってみろデース!」


金剛「(皆…提督の事頼みましたヨ…)








_________________

   廊下







提督「大淀!」タッタッタッ


提督「大本営にまだ連絡つかないのか!?」タッタッタッ


大淀「さっきから連絡してるんですが、全く繋がりません!」タッタッタッ


提督「何で、こうも緊急事態の時には大本営は動かないんだよ!」タッタッタッ


木曽「!」


木曽「待て!止まれ!」


提督「何だ!?今それどころじゃn」ヒュン


ドォォォン!!!!


提督「」


パラパラ…


時雨「提督…酷いじゃないか…僕達を置いて鎮守府から逃げるなんて…」


木曽「時雨…!」


島風「木曽!どうしよう!提督が…提督が!」


木曽「クソッ!」


時雨「安心してよ…みねうちだから死んではいないからさ」


時雨「僕も手荒な真似はしたくないんだ…」


時雨「提督をこっちに渡せば、君達には危害を加えない」


時雨「だから…こっちへ渡して?」ハイライトオフ


木曾「くっ…」


山城「時雨…」


山城「…………」


山城「木曾」


木曾「あぁ!?」


山城「提督を連れて駆逐艦達と逃げて」


山城「時雨は私が止めます」


木曾「…お前」


山城「私の事なら心配しないで」


山城「それと、大淀さんは通信室に行って大営本に緊急連絡してください」


大淀「はっ、はい!分かりました!」


タッタッタッ


山城「貴方達も早く…」


木曾「…すまん山城。この借りは後で返す!」


木曾「お前らー!行くぞー!」タッタッタッ


時雨「……………」


時雨「…意地でも提督を渡さないつもり?」


山城「私達じゃなくても、今の貴方の状態を見たら渡さないと思うわ」


時雨「ははっ、そう言うと思ったよ」


時雨「…でも、僕達ばっかりに注意を引いて良いのかい?」


時雨「提督を狙っている子はごまんと居るのにさ…」


山城「なっ…それは一体どういうこと!?」


時雨「ふふふ…」


時雨「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!」


時雨「さあ!お話はここまでにしようか!!!!」


時雨「僕も提督が欲しくて欲しくて堪らないんだ!!!!」


時雨「だから、そこをどいて貰うよ!!!!」ダッ


山城「…ここは私が死んでも通さない!」


ドォン!


山城「(木曾…島風…皆…)」


山城「(どうか提督を守って…)」






_________________

  グラウンド





島風「はぁ…はぁ…」


島風「もう…追ってこない?」


木曾「ああ…大丈夫みたいだな…」


望月「うへぇ~…疲れたぁ…」グタァ


深雪「山城さん…大丈夫かな…」


望月「山城さんは大丈夫だと思うよ」


木曾「何故、そう言い切れる?」


望月「勘」


深雪「勘って…お前なぁ…」


島風「……………」


島風「提督…」


提督「」グッタリ


木曾「提督の具合はどうだ?」


島風「…見ての通りだよ」


木曾「そうだな…白目向いて気絶してるもんな…」


望月「絵面だけ見たらそうとう面白い光景だけどね」


深雪「それは言わないで差し上げろ」


木曾「さてと…」


木曾「いつまでも隠れてないで出てきな」


ヒョコ


雷「あれ~?私が居ること知ってたの~?」


木曾「俺達がグラウンドに来てた辺りからな」


雷「じゃあ何で逃げなかったの?」


木曾「逃げてたら、あんた撃ってただろう」


雷「あれま、こちらの行動も予測済ってこと」


望月「まあ、2回もあんなことされたら誰だって予測できるよね」


深雪「確かに…」


雷「でも…ちょっと皆に伝えるのが遅いわね」


雷「暁、響」


暁「………」ヌッ


響「ダー」ヌッ


木曾「なっ…いつの間に!」


望月「囲まれたねぇ~」


深雪「あんた、本当に緊張感ねぇな…」


望月「まだ、慌てるような時間じゃないからね」


雷「ふふっ…」


雷「ずいぶんと余裕たっぷりなのねぇ~」


雷「でも、そんな余裕すぐに無くなるよ…」


ジリジリ…


木曾「くっ!」ザッ


響「無駄だね」チャキ


響「それ以上動くと、私達三人から集中砲火されることになるよ」


深雪「はん!たかが駆逐艦の砲撃なんぞ…」


暁「…………」チャキ


ドォン!


深雪「かはっ!」


木曾「深雪!」


ガクッ


暁「…これでも同じことが言えるかしら?」


深雪「ははっ…これは失敗だな…」


望月「(これはちょっと不味いかな…)」


雷「私達は貴方達には興味がないの」


暁「司令官さえ渡して貰えれば」


響「私達はそれ以上なにもしない」


雷&暁&響「だ・か・ら」


雷&暁&響「司令官を…渡して?」ハイライトオフ


島風「(だめ…このままじゃ…提督が…)」


望月「島風ちゃん」


島風「へ…?」


望月「あたし達が隙を作るから、その間に司令官を連れて逃げて」


望月「今、この中で1番速く逃げられるのは島風ちゃんしか居ないでしょ?」


島風「で…でも…」


望月「あんたなら出来る!あたしはそう信じてる!」


島風「……………」


島風「…分かった、やってみる!」


望月「木曾、あたしがこうしたらこうして」コショコショ


木曾「………分かった」


雷「…で、渡してくれる?」ニコォ


望月「残念だけど、渡す気はないよ」ニコッ


雷「そう」ニコニコ


暁「なら」ニコニコ


響「умереть(死ね)」チャキ


望月「今!」


木曾「おうよ!」チャキ


ドォォォン!


雷「なっ!」


暁「(空砲で地面を撃って砂煙を…!)」


シュッ


響「!」


響「逃がすか!」ドォン!


木曾「ふっ!」バギィン!


木曾「お前達の相手は俺達だ!」


響「ちっ…」


雷「ふぅん…以外とやるわね」


木曾「伊達に演習やってないからな」


暁「そんなことはどうでもいい」ハイライトオフ


響「いいから、そこをどけ」ハイライトオフ


深雪「そう簡単に、どいてたまるかよ!」


望月「さあ…反撃開始だよ!」


木曾「オラァアアアア!!!!」


ドォン!




_________________

グラウンド裏口





島風「はぁ…!はぁ…!」シュタタタタ


島風「(もうすぐで、港に着くはず…!)」


ブゥゥゥン!


ズガガガガッ!


島風「おうっ!?」


島風「(あれは…加賀さんの艦載機!)」


島風「ふっ!」シュタッ


スタスタ…


加賀「逃げようたって、そうはいきません」


加賀「島風さん、大人しく提督を渡して下さい」


島風「いきなり発砲してきた人に、そう易々と渡すとでも思ってるのですか?」


加賀「貴方に拒否権はありません」


加賀「蜂の巣になりたくなければ…」


加賀「さっさと渡せ」ハイライトオフ


島風「…ふふっ」


島風「蜂の巣に出来るものなら、やってみたらどうですか?」


島風「ただし、私に追い付けたらですがね!!!!」シュバァ!


シュタタタタ


加賀「頭に来ました」


バシュッ


ブゥゥゥン!


ズガガガガガッ!!!!


島風「おっそーい!」シュッシュッ


島風「(この調子なら、港まで逃げ切れる!)」


島風「(でも、途中で艦載機を振り切らなきゃ…)」


島風「よーし…」


島風「タービン出力全開!!!!」


ヒュンッ


加賀「なっ!」


島風「うらああああああああ!!!!!!!!」


バシュン!






_________________

  鎮守府港






島風「はぁ…はぁ…」


島風「何とか振り切った…」


島風「よっと…」バシャ


島風「後は、ここから北の方角に行けば大本営に助けを呼べる…!」


島風「さっさと行きますか…」


シャー…


島風「!?」


ドガァァァン!!!!


島風「うわぁあ!」中破


島風「今のは…魚雷!」


北上「お~綺麗に命中したねぇ~」


大井「これも、北上さんのお蔭ですね!」


北上「ははは~そんなことないって~」


島風「っ…」


北上「さて、島風っち」


北上「君は既に包囲されている」


艦娘's「ニタァ…」


島風「…いつの間に」


北上「君はもう動けない筈だから」


北上「今すぐにでも、提督を渡してもらう事は出来る」


北上「だが、私達に黙って提督を連れ去ろうとした罪は大きい」


北上「その罪、命を持って償って貰う」ハイライトオフ


ジャキッ


島風「ははは…」


島風「(ごめんなさい…提督…)」


島風「(私は…貴方を守りきる事が出来なかった…)」


島風「(皆の思いを無駄にしてしまった…)」


島風「(本当にごめんなさい…)」


大井「じゃあ、また会えることを願ってるわ」


北上「元気でね」ジャキッ


連装砲「キュ!」バッ


ドォォォン!!!!


島風「え…」


島風「何で!?私、突撃しろ何て言ってn…」


ドンッ


島風「!」


連装砲「キュイキュイ!」


大井「くっ…小賢しい!」ジャキッ


ドォン!


島風「…………!」


島風「分かったよ…」


島風「連装砲ちゃん達の思い。無駄にはしない!」シュバァ!


北上「ちっ!逃がすな!」




_________________

鎮守府正面海域




島風「ぜぇ…ぜぇ…」シュバババ


ドォン!


ドォン!


島風「ふっ!ふっ!」シュッシュッ


島風「(このままじゃ、追い付かれる!)」


島風「(こうなったら…)」


島風「タービン出力100%だああああ!!!!」


島風「うああああああああああああ!!!!!!!!」ビリビリッ!


島風「(体が…熱い!)」


島風「(でも…ここを乗りきらなきゃ提督が!)」


島風「うるああああああああ!!!!!!!!」シュババババハ!


ドォン!


島風「あぐぁ!」大破


ドシャ


島風「…はっはは」


島風「体が…動かないや」


島風「もう…走れない」


北上「はぁ…はぁ…」


北上「手こずらせたねぇ…」


北上「でも、もうここまで…」


ブゥゥゥン!


サァァァァァ…


北上「!?うっ…ぐっ」バシャッ


艦娘's「グハァ…」


ドシャ…バシャッ…


赤城「ふう…どうやら間に合ったみたいですね」


吹雪「島風ちゃん!司令官!大丈夫ですか!?」


島風「もう…」


島風「助けに…来るの…遅…い…よ」バシャ


吹雪「!?島風ちゃん!島風ちゃーん!!!!」




数週間後…




_________________

   医療室



提督「ん…………」


提督「あれ…?俺は…」


金剛「」プルプル


金剛「てーとくぅ!!!!」ガバァ!


提督「え!?金剛!?ちょっま…」


提督「ぐへぇっ!!!!」バキィ!


提督「ちょっ…ちょっと痛いって!離れろ!暑苦しい!」


金剛「嫌デース!私は食らい付いたら絶対放さないワ!」


提督「お前はすっぽんか何かか!」


ギャーギャー


山城「はぁ…全く、起きても変わらないんだから…皆がどれほど…ブツブツ」


望月「でも、一番心配してたの山しr」山城「なななな何を言ってるのかしらね?!」


提督「…山城」


山城「………」


提督「心配してくれて、ありがとうな…」ナデナデ


山城「姉様だけじゃなくて、貴方のこともちゃんと心配してますよ…」ボソッ


提督「ん?何か言ったか?」


山城「何でもありません!///」


金剛「ていとくぅ!山城だけ撫でるなんてズルいデース!私もやって欲しいネ!」


提督「ちょっ…撫でるから、電探グリグリしないで!」


木曾「提督。動けるようになったなら、島風に会いに行ってお礼言ってきな」


木曾「結果的に、提督を助けたのは島風だから」


木曾「その方が島風喜ぶぞ」


提督「…おう。そうだな、言ってくる」スタスタ


ガチャッ…バタン


深雪「行っちまったな」


望月「良いの?司令官病み上がりだから、安静にしとかなきゃだめんじゃ」


木曾「…会えるうちに感謝しとかなきゃあな」


木曾「それに提督は結構丈夫だ、多少無茶したって大丈夫さ」


望月「それもそうだねぇ~」ゴロゴロ


深雪「おい!あまり執務室でゴロゴロするなよ!」


望月「良いじゃん~減るもんじゃないし」ゴロゴロ


深雪「そういう問題じゃねぇよ!」


ワーワー


金剛「むふふ~♪ナデナデ良かったデース♪」


金剛「でもぉ…まだまだ足りないネ!木曾!ナデナデするデース!」


木曾「うわぁ!頭の電探でグリグリするなぁ!やめろぉ!」


山城「…皆元気そうで良かった」


望月「何だかんだ、何とかなったからねぇ」



_________________

   廊下



ツカツカ…


提督「………」





気がついたら、俺はベットで目を覚ましていた。


どうやら、逃げてる途中に時雨の空砲に撃たれていたらしく


一週間以上気を失っていたらしい。


目を覚ました時のアイツらの顔と言ったら…。

正直、それほど心配されたのだなぁと実感したよ。


後から、大淀に聞いたことだが。


YDウィルスの本当の恐ろしい効果は、YDウィルスを発症している患者同士が団結することらしく、標的にした人物を自分の物にする為なら手段も選ばないとのこと。


あの事件の後には、こんな症状が出るなんて思いもよらなかっただろうな。


今では、YDウィルスは完全に滅却され。定期的に、予防注射を射つような制度も出来た。


もう、YDウィルスが蔓延するような事はないだろう。多分。


そういえば、何故昔にあったYDウィルスが再び蔓延したのかというと。


大本営の方で何かトラブルがあったらしい。まぁ、大体予想はつくけど…。


そんな事があったわけであって、その影響のせいか知らないが一部艦娘の性格が「雷」並になってた。ツンツンしてる娘がいきなり何の予兆もなくデレたのは流石にびっくりしたよ…。


そんなこんなで、今は平和に過ごしてます。





提督「やあ、島風」


島風「あっ!てーとく!」


皆から聞いたところ今回、俺を助けてくれたのは島風らしい。


島風が逃げてる所を間一髪で、大営本に報告に言っていた赤城、吹雪が駆けつけたそうだ。


しかし、駆けつけた時には島風は重症だったらしく。


至る所に損害が多く見られ、沈没寸前だったそうだ。


正直、心臓に悪いからあんまり無茶はしないで欲しいものだよ…。



提督「島風。具合はどうだ?」


島風「もう、バッチリ!元気一杯だよ!」


提督「そうか、あんまり無茶はするなよ」


提督「お前達が全員無事に生きて帰ることに意味があるからな」


島風「おう''!」


島風「提督が無事で良かった…頑張った甲斐があったよ」


提督「はっはっは、それに関しては本当に感謝しているよ。ありがとう」


島風「えへへ~」


提督「…思ったより、元気そうで良かった」


提督「じゃあ、俺は他の子達の所に行ってくるから…」


島風「はーい!了解でーす!」


ツカツカ…


島風「…………」


島風「本当に…本当に…無事で良かった」


島風「ふふふふっ」




おしまい。







おまけ



提督「カリカリカリ…」


提督「ふぅ…」


提督「そういえば、Tの奴大丈夫かな」


提督「アイツ、自分のところは大丈夫とか抜かしてたけど…。」


提督「…………」


提督「…書類の整理も終わったし、一応電話してみるか」


プルルルッ!


プルルルッ!


ガチャ


提督「もしもし、Tそっちはどu」T督「提督君かい!?」


提督「…あー大丈夫か?」


T督「提督君!助けてくれ!」


提督「…何かあったの?」


T督「艦娘達が急に僕のことを襲ってきたんだ!」


提督「…………」


T督「今、こうやって隠れて君と連絡してるが、いつ見つかるか分からない!」


提督「…分かった。今すぐ援軍を送ろう」


T督「ああ!ありがとう!これでたs」ドガアアン!


T督「ひぃぃ!」


春雨「あはっ!ミーツケタ☆」


T督「はは…春雨…右手にもってる物はなんだよ…」


T「おい…やめろ…こっちにくるなああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」


ブツッ


ツーツーツー…


提督「………」


提督「さて、救助に行きますか。多分手遅れだと思うけど」



その後、T督が病院に搬送されたのは言うまでもない。





おまけ2



涼風「いや~…大変な目に会ったなぁ」


涼風「まさか、白露が作った飯食べて食中毒起こしてぶっ倒れるとは思わなかったぜぇ」


白露「ほんとごめん」


五月雨「こんどはちゃんと賞味期限確認してから作りましょ…次は私も手伝いますから」


白露「…はい」


山風「ていうか、何でカレーで食中毒…」


江風「うーン…見た目は普通だったンだがなぁ…何で倒れたンだろ」


村雨「…姉さん何入れたの?」


白露「ええっと…普通にルーと具材だけど…」


山風「普通だったら、食中毒起こしてぶっ倒れたりしない」


白露「うっ…そうですね」


村雨「そういえば海風見てないけど、どこ行ったのかしら」


江風「確かにどこに行ったンだ?」


スタスタスタ…


時雨「ん?皆揃ってどうしたんだい?」


江風「おっ、時雨良いところに」


村雨「時雨、海風がどこに行ったか知らない?」


時雨「え?海風なら、カレー持って執務室に行ったけど」


時雨「それがどうかしたの?」


一同「………」


山風「白露姉」


白露「な…何?」


山風「白露姉が作ったカレーってまだ残ってる?」


白露「ええっと…確か冷蔵庫に入れたけど…」


涼風「ま、まさか…」


ガチャッ


江風「…ねぇ!どこにもねぇ!」


涼風「やっぱりか!こんちくしょうめぃ!」


江風「ヤバい!早く海風を止めろぉ!」


涼風「合点だ!」


村雨「はいはーい♪」


ズダダダダ!!!!


時雨「…もしかして、五月雨達が食中毒で倒れた食べ物って」


五月雨「…そのまさかです」


時雨「五月雨達も苦労してるんだね…」


五月雨「あははは…」





_________________

   執務室




バァン!


涼風「てやんでぃ!」


江風「提督!海風ちょっと待った―」


江風「ってうわああああああああああ!!!!」


提督「…お前ら…計ったな…ぐふっ」


海風「何で…いつもこうなる…の…ぐはっ」


チーン


涼風「時既にお寿司でぃ…」


村雨「衛生兵!衛生兵!」


山城「駄目だ!」


木曾「駄目だ!」


球磨「駄目だ!」


榛名「駄目だ!」


金剛「駄目だ!」


江風「お 前 ら ど っ か ら 出 て き て ん だ」





この後、無事に食中毒は治った。


ちなみに、白露カレーの具材提供は比叡だったらしい。


うん、知ってた。





おしまい。


後書き

約三ヶ月ぶりの投稿ですよ。本当にお待たせして申し訳ない。リアルが忙しくなったり、PC版艦これを始めたせいもあって、投稿が遅れました…。後、大体スマブラのせいです。次も未定ですが、なるべく早く投稿出来るように頑張ります。トラ電その3は近日公開予定です(いつになるかは解りません)


このSSへの評価

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H.Curbler54さんから
2022-03-19 21:06:58

朝潮型は天使さんから
2019-09-17 23:55:11

このSSへの応援

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H.Curbler54さんから
2022-12-01 21:48:17

朝潮型は天使さんから
2019-09-17 23:55:12

このSSへのコメント

1件コメントされています

1: 朝潮型は天使 2019-09-17 23:55:32 ID: S:7ENbG3

面白かった! 島風が珍しくかっこよく見えた


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