2019-09-15 01:52:13 更新

概要

あきつ丸「あなた方の行動は理解不能であります」
しっかり者のあきつ丸が着任したのは、ゆる~い提督が率いるゆる~い艦隊だった…

※こちらは『理解できないであります。』の続編です。前作から読むことを強くオススメします。


前書き

この作品は『理解できないであります。』の続編です。
ですので、まだ前作を読んでいない方はご注意下さい。


前回までのあらすじ

陸軍将校の命令で海軍に編入することになったあきつ丸。

期待に胸を膨らませ配属された鎮守府は、あきつ丸の想像とはかけ離れた非常に緩~い所だった。

初めは環境を受け入れることができず、ノイローゼになる日々であったが、徐々に慣れはじめ、とうとう陸軍へ戻るとなった矢先!いきなり始まった海軍のクーデター計画。

果たしてあきつ丸は陸軍に戻ることができるのか!?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



鳳翔「げ、元帥さん!?」ピシ


元帥「いやはやこれはこれはまた懐かしい、元気であったか鳳翔」


鳳翔「は、はい!お陰さまで」


龍驤「なんや鳳翔、知っとるんか?」


鳳翔「はい。実は以前まで少しお世話になっていたので」


大淀「そうだったのですか!?」


鳳翔「あ、でも。大淀さん達が来る前の話ですよ!?」


金剛「そうだったのデスカ」


元帥「また君の料理を食べれるとは。長生きするのも悪くはないのぉ」ハハハ


足柄「まさか今まで私達が食べていた料理が、海軍元帥のお墨付きだったなんて…」ヒソヒソ


鈴谷「あははは…鳳翔さんすごい…」ヒソヒソ


千歳「私達、とんでもない贅沢をしていたようですね…」ヒソヒソ


雪風「あれ?司令は何処ですか?」


大淀「あれ?さっきまではいたのですが…」


足柄「そう言えばあの娘もいないわ」


龍驤「ほんまや。あきつ丸はどこいったんや?」


元帥「あきつ丸とはあの陸軍の娘か?あの娘が何処にいるかはわからないが、提督なら今電話しているよ。もう少ししたら来るだろう」


足柄「まったく…こういうときに…」


龍驤「まぁまぁ、今は状況が状況やし」


雪風「お腹が空きました…」グー


金剛「私もぺこぺこでーす…」グー


元帥「まぁまぁ、彼らを待とうじゃないか」ハハハ


スタスタ


鳳翔「あら!あきつ丸さん。ご飯できてますよ♪」


あきつ丸「はい…」


鳳翔「???」


足柄「もう…遅いわよ」


あきつ丸「………申し訳ないであります…」


龍驤「ん?どないしたんや?どっか悪いんか?」


あきつ丸「…………いぇ…」


元帥「おぉ、これはこれは。確か名前はあきつ丸と言ったか?」


あきつ丸「は、はい」ビク


元帥「はははは。まぁそんなに固くならなくて良い。確か君は彼の…」


あきつ丸「彼?ですか?」


元帥「あぁ、すまない。将校だ」


あきつ丸「あ、はい!将校殿の部下であります」


元帥「うむ。やはり君は彼とそっくりじゃな。口調といい、姿勢といい彼の若い頃にそっくりじゃ」


あきつ丸「そうなのでありますか?」


元帥「わしは最初から海軍にいたが、陸軍の彼とはなにかと縁があっての。それこそ軍全体の会合では良く話をした」


あきつ丸「そうでありますか…」


元帥「確か三ヶ月前に来たのだったな?」


あきつ丸「は、はい!」


元帥「ということは……なるほど。運が悪かったのぉ」


あきつ丸「い、いえ…」


元帥「このまま陸軍に戻ってもいいのじゃがな…どのみち戦いに巻き込まれるのは避けられん…」


あきつ丸「も、勿論!承知しているであります!」


元帥「そうか。ならば君も協力してほしい。この作戦は一人でも多くの同士が必要じゃ。どうか君も将校殿から受け継いだその誇り高き心と大和魂で力になってくれ」ガシ


あきつ丸「は、はい!」キラキラキラキラキラキラ


千歳「さすが元帥ですね…」ヒソヒソ


足柄「やる気の引き出し方がわかってるわ…」ヒソヒソ


龍驤「見てみ。さっきまであんなに暗かったのに、今はあんなにきらきらしとる…」ヒソヒソ


スタスタ


提督「すまん!遅くなった!」ハァハァハァ…


金剛「提督遅いデース!」グー


雪風「雪風はお腹が空きました!」


提督「電話が長引いてしまった」サササ


足柄「全員揃ったわね」


提督「すみません元帥殿」


元帥「大丈夫じゃ。さ、大事な部下がお腹を空かせて待っておるぞ」ニコニコ


足柄「それじゃ全員揃ったわね」


提督「あぁ、それじゃあ…」


全員「いただきます!!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~

食堂


プシュ!


足柄 ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク


千歳 グビ


足柄「ぷはぁぁ!やっぱり風呂上がりのビールはいつ飲んでも最高ね!」


千歳「でもそろそろビールも切れるんじゃないですか?」


足柄「それもそうねぇ…また提督に頼んでおくわ」


千歳「いえ、そうではなくて。私達は反乱者でありまして…これからは迂闊に補給できないんじゃ…」


足柄「ギクッ…確かに…迂闊にビールなんか仕入れれるような状況じゃないわね…」


千歳「これからは一本一本味わって飲まないとですね」グビ


足柄「そうね…それにしても、あなたもじゃない?もうお酒仕入れられないじゃない」


千歳「私はまだまだいっぱいありますから心配いりません!」グビ


足柄「さすがね。これを気に私も乗り換えようかしら」ゴクゴク


千歳「嫌ですよ!私のは秘蔵コレクションなのですから!誰にもあげません!」


足柄「何よ…ケチね…」


千歳「なんとでも言って下さい」グビ


足柄「はいはい、そうですか~」ゴクゴク


スタスタ


足柄「あら、提……」


元帥「おや、すまない。部屋を間違えたようだ」


二人 ブフゥゥゥゥゥゥゥ!!!


千歳「げ、元帥さん!?」ゲホゲホ


足柄「どうしてこんな所に…」ゲホゲホ


元帥「自室に戻ろうとしたのだがね…あいにくここは広くての~。迷ってしまったのじゃ」ガハハハハ


千歳「元帥さんのお部屋はあっちの曲がった先ですよ」ゲホゲホ


元帥「おぉ、そっちだったか。すまない、助かった……って、それは!?」


千歳「???」


元帥「それは幻の日本酒、海坊主ではないか!!」


千歳「こ、これをご存知で!?」


元帥「もちろん。わしも長年探しておったが、なかなか手に入らなくてのぉ。本物を見たのは初めてじゃ」


千歳「手に入れるのに一度、職を失いました」


元帥「希少な米と厳選された水、そしてその貴重さから数十年に二、三回しか世に出回らないという代物。一度口にすると他には手が出せなくなる者もいると言われている、まさに伝説の酒…」」


千歳「お酒をそこまで知っているなんて…」ウルウルウルウル


千歳 キュポ トクトクトク


千歳「どうぞ。よろしければお飲み下さい」キラキラキラ


元帥「よ、良いのか?これはさぞかし高かったろう…」


千歳「いえ!私はこのお酒を知っている方に出会えてとても光栄です。ですから是非ともご一緒に共有したいのです!」


元帥「そうか…では、いただくとしよう」コト


元帥 グビ


…………………


元帥「なるほど!それは素晴らしい!」ガハハハハ


千歳「そうですよね!嬉しいです!」ゲラゲラ


足柄「あ…………」ポカーン


スタスタ


提督「まだ飲んでるのか~………って元帥殿!?どして!?」ギョ


足柄「部屋を間違ったって…」


提督「え?いや…え?なんで千歳と飲んでるの?って、千歳!?」


足柄「なんか、千歳の飲んでた焼酎?が珍しくて、元帥がそれにくいついて、意気投合したってわけ」ゴクゴク


提督「そ、そうか…そんなこともあるんだな……めっちゃ楽しそうだし…」プシュ


足柄「なんか元帥って聞いたとき、もっと怖い人が来るかと思ったけれど…そんなことなかったわね」


提督「まぁな。なんたって俺の師匠だからな」ゴクゴク


足柄「納得だわ」ゴクゴク


提督「それより、ビール少なくなってきたな…」


足柄「これからは一本一本味わって飲むのよ!」ゴクゴク


提督「確かに…迂闊に補給もできないか…」トホホ


元帥・千歳 ゲラゲラゲラゲラ


~~~~~~~~~~~~~~

翌朝 早朝


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


バタン!


雪風「司令!起きてください司令!!」ユサユサ


提督「ん~…まだ……5時だぞ……」zzz


雪風「大変です司令!早く起きてください!!」ユサユサユサユサ


提督「また元帥殿が飛んでるのか……もうちょい眠らせ…zzz」グー


ドタドタドタ


千歳「大変です提督!!敵襲です!」ユサユサ


提督「……なに?」


………………………


元帥「これはまた見事じゃ…」


スタスタ


提督「これは元帥殿!」


元帥「やぁ、起こされたようじゃな」


提督「はい。敵襲ときいて」


雪風「空を見て下さい司令!!」スッ


提督「なんだ?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


提督「んなっ!?なんだあの飛行機の数!!」ギャァ


千歳「皆さんを起こしにいってきます!」アセアセ


提督「雪風、双眼鏡貸してくれ……いったいどこのどいつだ…」


元帥「こりゃとんでもない量じゃな」ガハハハハ


雪風「司令…」ウルウル


提督「え~と……あっ、あぁ!?」


元帥「おや?海の向こうからも何かくるようじゃな」


提督「なんてこった…」


雪風「怖いです…」ギュ


元帥「心配しなくてよいぞ」ハハハ


提督「ありゃ……」


提督「陸軍だ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

数十分後


足柄「な!?どうしたの!?」ギョエ


龍驤「なんやなんや!?朝っぱらからいきなり敵襲って…なんじゃこりゃ!?!?すごい量やないか!?」ギャー


鈴谷「こ、これじゃ鈴谷達だけじゃ絶対に無理じゃん!」ビクビク


あきつ丸「う、海からも何かたくさんこちらに向かってきているであります!………ん?」


龍驤「どうしたんや?あきつ丸」アワワワワ


あきつ丸「いや…何かどこかで見覚えが…」ウーン


元帥「圧巻じゃな」ガハハハハ


提督「こんなにたくさん…どうするつもりなんだ…」ハァ


足柄「ちょっと提督!あれ全部なんなのよ!!」


提督「聞いて驚け。全部これから仲間になる」


龍驤「はぁぁぁぁぁ!?」


鈴谷「ど、どういうこと!?」


元帥「あれは陸軍じゃ。まさか全部引き連れてくるとはな」ガハハハハ


あきつ丸「り、陸軍でありますか!やはり…」キラキラキラ


龍驤「あんたのお仲間…すごいな…」


あきつ丸「これが!我が陸軍でありますか!!!」ガッツ キラキラキラ


足柄「すんごい嬉しそうね…」


千歳「うちとは桁違いすぎますね…」


提督「で、ど~したらいいんだ?」


元帥「彼がもうすぐ来るじゃろう」


提督「こんなに引き連れてきて…どこに泊めるつもりだ…」


あきつ丸「うぉぉぉぉぉ!!」キラキラキラキラキラキラ


…………………


ブゥゥゥゥゥゥゥゥン


龍驤「あ、何か一機こっち向かってくるで」


足柄「いったいどこに着陸するつもりなの!?」


元帥「う~む。どうやらあのパイロットは砂浜に狙いを定めているようじゃのぉ」


千歳「えぇ!?あそこは狭くて整備していませんよ!?」


提督「まぁ大丈夫だろ。なんせあれにはお偉いさんが乗ってんだから、意地でも着陸するだろ」


雪風「きました!」


ブゥゥゥゥゥゥゥゥン バサ バサ バササササ……


ババババババババ


元帥「お見事」


龍驤「すごいな…」


提督「さて、行きますか」スタスタ


あきつ丸「じ、自分も行くであります!」


~~~~~~~~~


ガチャン


将校「やっとついたか…うぅむ…やはり南の島は暑いな」フゥ


スタスタスタ


提督「将校殿。ご無沙汰しております」ビシ


将校「おぉこれは提督。こんな朝早くにすまんな」


提督「いえ…。それよりすごい数ですね」


将校「一応、ざっと二個師団ぐらい連れてきた。やはり戦争となれば血が騒いでな。皆、今か今かと戦いを待っている」


提督「に、二個師団ですか…」


将校「これだけあれば海軍もひとたまりもなかろう」ガハハハハ


スタスタスタスタ


あきつ丸「しょ、将校殿!!」キラキラキラ


将校「おぉ!これはあきつ丸!!久しぶりだな~、元気にしてたか」


あきつ丸「はい!将校殿もお元気で何よりであります!」キラキラキラ


将校「どうだ?海軍での収穫は」


あきつ丸「はい!戦術、戦法において、陸軍とはまったく違う、新たな戦いを学んだであります!」


将校「うむ。そうか。この様子だと、大分世話になったようだな」


提督「いやいや!そんなことはないですよ。彼女はとても優秀な兵士です」


将校「そうか。それは上司として誇りに思う」


スタスタスタスタ


元帥「これはこれは陸軍将校殿」


将校「ん?おぉ、これはこれは、天敵元帥殿ではないでありますか!」


元帥「まったく、派手に連れてきおって」


将校「海軍に一泡吹かせるいい機会ですからな。経費・人員などは惜しまないでありますよ」


元帥「君の海軍嫌いには感服するのぉ」


提督「あの…ここではあれなので、中へどうぞ」


将校「そうだな。……各連隊長にその場で待機と連絡してくれ」


提督「すごいな…」


あきつ丸「自分もあそこにいたいであります!」ウーン


~~~~~~~~~~~~~~~~

執務室前


龍驤「この中に今、海軍でめちゃめちゃ偉かった人と陸軍でめちゃめちゃ偉い人がそこそこの提督と会議してるんやで…信じられへんわ」


千歳「さっき、ちらっと陸軍の将校さんを見ましたけど、何かやっぱりすごかったです。オーラと言うかなんと言うか…」


足柄「そりゃそうでしょ。だって鎮守府の前にいる集団の一番なんでしょ?そりゃ各が違うわ」


鈴谷「先週までとはホントにガラッと変わったね」


龍驤「ホンマにやわ…台風の修復はまだ完全には終わってないんやで…」


金剛「それにしても提督達は何を話してるデスカー?」


大淀「多分、これからのことでしょうね。でも、私達にはまだまだ知らされないと思います」


龍驤「まぁ、極秘中の極秘ってことやな。……で、なんであきつ丸はそこで体育座りしてるんや?」エェ


あきつ丸「……将校殿に閉め出されたであります……」ヨヨヨ


千歳「仕方ないですよ」マァマァ


大淀「先ほども言ったように、まだ計画段階だと思うので、作戦決行当日まで伝わらないでしょう」グイ


あきつ丸 ショボン


龍驤「と言うか、あんなにいっぱい連れてきたら、さすがに海軍にもバレへんか?…」


足柄「確かにそうね」


千歳「ちゃんと航路を選んでるんじゃないですか?」


将校「その通り」ガチャ


全員「な!?」ビク


あきつ丸「将校殿!」キラキラキラ


将校「心配はいらない。しっかりと海軍の逃げ道を通ってきた。だから見つかることはないだろう」


龍驤「そ、そうなんか…」ヘー…


将校「それより君らにはあきつ丸が世話になったようだ。礼を言う」


千歳「そ、そんな!」フルフルフル


足柄「私達は特別何もしていないわよ!」フルフルフル


将校「いや、それがとてもありがたい。普段通りのおかげで、あきつ丸もより自然な海軍を吸収できたであろう」


鈴谷「より自然な……」


龍驤「海軍……」ホワワワワン


ーー

ーーーー

提督『朝まで宴会だー!』全員『おー!』


提督『まずい寝坊だ!』


足柄『ぐへへへ~アルコールが足りないわヒック』


千歳『お酒のためなら命をかけます!』


全員『海軍なんてクソくらえー!』


ヤンヤヤンヤガチャガチャワイワイワイ


ーーーー

ーー


龍驤「あかん…自然な海軍が想像できへん…」ハァ


千歳「なんだか急に恥ずかしいです…」///


足柄「そうね…」///


将校「???」


提督「お前らここで何してるんだ?」ガチャ


大淀「提督、会議は終わったのですか?」


提督「まぁな。まだ詳しくは言えない」


金剛「とても気になりマース!」


提督「まぁまぁ、いずれちゃんと伝えるさ」


元帥「将校殿」ガチャ


将校「どうかされたでありますか?」


元帥「久しぶりに将棋などはいかがでしょう?」


将校「おぉ!これはこれは、海軍元元帥殿からじきじきに。お受けしましょう」


元帥「では私の部屋で」スタスタスタ


~~~~~~~~~~~~~~~~

執務室


提督「はぁ…」グダー


足柄「大分と疲れているようね」


提督「そりゃそうだ。なんたってお偉いさんとの会議は体力がいる」ハァ


龍驤「なんや大変そうやな…」アハハ…


提督「まったくだ… あぁでもないこうでもないの繰り返しだ」グダー


あきつ丸 ソワソワソワ


千歳「あら?どうしたのですか?」


あきつ丸「ぬあ!?いえ!何も!」アワワワワ


提督「別に行ってきても構わんぞ」


あきつ丸「な、何がでありますか!」アワワワワ


提督「将校殿のところだ。久しぶりだから会いたいんだろ?今は元帥殿の部屋で将棋してるから行ったらいい」


あきつ丸「し、しかし…」モジモジ


足柄「いいじゃない!行ってきたら?」


龍驤「ほんまや。久しぶりに会えて嬉しいんやろ?」ニヤニヤ


あきつ丸「ハ、ハイ…」///


提督「ま、好きにしたらいいよ~」アチー


あきつ丸「あ、ありがとうございます提督殿」


バタン!


龍驤「やれやれ。あきつ丸も最初からさっと素直に行けばええのに」ニヤニヤ


足柄「ま、あの娘なりに色々あるんじゃない?」


大淀「でもあきつ丸さん、将校さんが来てからとても嬉しそうですよ」クス



その後、待機している陸軍兵士は鎮守府裏の滑走路へと移った。


~~~~~~~~~~~~~~~~


鳳翔「どうしましょう…」アセアセ


スタスタスタスタ


提督「鳳翔さん何かおやつでも……って、どうかされたんですか?」


鳳翔「あら提督!聞いて下さい!それが…」


カクカクシカジカ


提督「陸軍の人達には何を食べさせたらいい…ですか?」


鳳翔「はい。あんなにも大人数は大変ですが…」オロオロ


提督「え?いや…作らなくても大丈夫だと思いますよ?」


鳳翔「え?いやでも…」


将校「おや、ここにいたのか」


提督「あれ、将校殿。将棋は終わったのですか?」


将校「あぁ。私の大勝利だ!まったく、気持ちがいいの~」ガハハハハ


鳳翔「あの提督…こちらは…」


提督「あぁ、この人は陸軍の将校殿です」


鳳翔「しょ、将校さんですか!?こ、これは失礼しました!」アセアセ


将校「む?貴方はさっきまでいた娘達とは違うのか?」


提督「違うといいますか…今はうちの鎮守府の炊事をしてもらっています」


将校「ほぉ、なるほど。ここの鎮守府の飯を一人で賄っているのか。さぞかし大変でしょうな」ホォ


鳳翔「い、いえ…好きでやっていますので…」


提督「あ、そう言えば、将校殿の部下達の食料はどうなっているのですか?」


将校「もちろんありったけの食料物資は持ってきている。例え補給が途絶えたとしてもあの人数で1ヶ月は戦える」


提督「す、すごいですな…」


鳳翔「で、では私は…」


提督「作らなくても大丈夫そうですね。今まで通りでお願いします」


鳳翔「はい、わかりました!」ホッ


将校「そうだ。君に至急伝えなければならないことがあったのだった。ちょっと来てくれるか」


提督「?わかりました。では鳳翔さん、お願いします」


鳳翔「はい!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~)

食堂


あきつ丸 ニコニコ ホワホワホワ


足柄「幸せそうね」


龍驤「あきつ丸もあんな顔になるねんな」


千歳「よっぽど嬉しかったんですね」ニコニコ


あきつ丸 ホワホワホワ


雪風「あきつ丸さんなんだかモチってしてます!」


鈴谷「まじデレデレじゃん…」アハハ…


大淀「……………」


金剛「? どうしたデスカー大淀?」


大淀「はっ!……今、私ボーッとしてました!?」


金剛「yes」


大淀「はぁ~……この癖、直さなくちゃ…」ウゥ


金剛「何か悩みごとでもあるデスカー?」


大淀「いえ、特にないのですが…昔からなぜかボーッとすることが多いんですよね。直さなくちゃと思ってるんですけどね」テヘ


足柄「そう言えば提督はどこへ行ったのかしら?」


龍驤「なんかさっきお腹減ったからとかで鳳翔さんとこに行っとったで」


鈴谷「なんか最近、提督疲れてるよね~」


足柄「さっきも言ってたけど、やっぱりこうも一気にきたら大変なんじゃない?」


龍驤「やっぱり大事になったら責任も重くなるんやろ…」


千歳「私達が何かできることでもあったらいいんですけどね…」


金剛「そうですネー…」ウゥン…


大淀「私達にできることですか」ウゥン


スタスタスタスタ


元帥「おや?何か会議でもやっておるのかね」


金剛「oh!提督ー!」


大淀「将棋は終わったのですか?」


元帥「あぁ…今回も惨敗だったわい」ハハハ


あきつ丸「いえ!すばらしい対局でありました!」キラキラキラ


元帥「わしもまだまだあの男を倒すまでは死ねんな」ガハハハハ


金剛「そうだ提督!少し相談にのってもらえますカー?」


元帥「ん?構わんぞ」


大淀「なるほど!一番提督と長くいっしょにいた元帥殿なら何かヒントがあるかもしれませんね!」


元帥「やつが…どうかしたのか?」


金剛「実は…」


カクカクシカジカ


元帥「なるほど。それで君達はここで考えておったのか」ハハハ


大淀「はい」


元帥「そうじゃな…やつの疲れを癒すことか…ここは一つ、湯に浸かると言いたいところじゃが、この暑さだと入る気にもならんか…」ガハハハハ


龍驤「何かないかな~」ウゥン


足柄「そうね~」ウゥン


元帥「しかし、やつも立派にやってるようじゃの」


大淀「? どういうことですか?」


元帥「いや…君達はやつの昔話を知っておるか?」


足柄「えぇ」


千歳「この前聞きました」


元帥「それじゃあ話が早い。君達が知ってる通り、やつは落とされてからどんどんと精神とともに全てが壊れていった。しかしそんな彼を誰も助けようともせず、ただただ海軍の愚か者として罵られるだけだった。もはや常人には耐えられないことじゃったろう…だが、今の君達を見ているとやつはとても立派になったようじゃ。わしはそれがとても嬉しい…」


足柄「……………」


元帥「君達は自分がやつに支えられていると思っているじゃろうが、その反対で君達がやつを支えてもいる。このお互いの関係を築けているだけでやつはとても幸せなんじゃろう…だからどうかやつをこれからもお願いする」


龍驤「なんやうちらすごいことしてるようやな…」アハハ///


千歳「私達はただ提督と一緒にいるだけなのに」///


金剛「それじゃあ提督のためにも!何か私達でやるネー!」


大淀「はい!提督は私達の無茶なわがままにも対応してくれました!だから今私と金剛さんはこうしてここにいれます!あの時のお礼もこめて何かやりましょう!」


全員「おぉーーー!!」


元帥「若いとはすばらしいの~」ガハハハハ


金剛「提督!何か提督が喜びそうなものはないデスカー?」


元帥「うぅむ…そうじゃなぁ…」


鈴谷「料理は!…って、鳳翔さんにかなうわけないか…」アハハ…


足柄「ビールはないし…」


千歳「日本酒とかは飲まないですし…」


雪風「遊ぶのはいつもいっしょに遊んでもらってますし…」


龍驤「なんかないかな~…」ウゥン


元帥「そういえば海軍にいた時におもしろい研究をしている部隊があってな~。それこそ兵士の極度の疲労を取り払う研究をしていた」


龍驤「そんな研究してるんや…」


あきつ丸「しかし、兵士の疲労は長期戦になればなるほど問題になるでありますゆえ、その研究はとても意味があると思うであります!」


元帥「それで、疲労を取り払う方法の一つで…」


元帥「異性同士が抱擁すると言うものがあったの~」


全員 ピクッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~

翌日 執務室 作戦会議


将校「情報が偵察部隊から届いた。どうやら、海軍上層部はまだ我々の作戦に気づいてないようであります」


元帥「そうか……しかし見つかるのも時間の問題じゃ…」


提督「確かに。さすがにずっとこのままってわけにはいけませんね」


将校「我々はいつでも戦える状態にある。明日の明朝からでよいのでは?」


元帥「うぅむ…」


提督「自分もはやい方がリスクが少ないかと」


元帥「よし…では作戦は明日の明朝決行する」


将校「よぉし!いよいよ戦争だ!」ガバ


提督「では、自分は皆に伝えてきます」ヨイショ


将校「そうだ。あきつ丸のことだが」


提督「???」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

食堂


全員「明日ぁ!?」エェェェェ!?


提督「明日の朝早くに出撃する」


足柄「いや、いきなりすぎない!?」


千歳「まだ心の準備が…」ドキドキ


龍驤「て、うちらは何をすればいいん?」


提督「あぁ、そうだな。俺達は任務は護衛だ」


金剛「GOEI?」


提督「陸軍の兵士を乗せた輸送挺とかを上陸するまで守る役だ」


鈴谷「ちょっと待った!あの人数の陸軍の人を鈴谷達だけで守るの!?」


提督「まぁそういうことだな。一応、陸軍の輸送挺にも機関銃とかついてるけど」


大淀「またまたきつきつな作戦ですね…」


提督「なんせ海軍は俺達だけだからな。皆、しっかり頼む」


足柄「はぁ…とうとうきちゃったわ…」


千歳「今日中に残りのお酒、飲もうかしら…」


龍驤「胃ぃ痛なってきたわ…」


提督「あ、そうだ。あきつ丸」


あきつ丸「は、はい!」ビシッ


提督「将校殿からの命令で、あきつ丸は俺達といっしょだ。どうやら将校殿は海軍で鍛えたあきつ丸を見たいそうだ」


あきつ丸「り、了解であります!このあきつ丸、全力で任務をまっとうするであります!」ビシッ


提督「よし」


提督「じゃ、各自解散!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

提督の部屋


ガチャ


提督「…………………」


提督「がはぁ…………」バタ


提督(疲れた。最近まともに寝てないからな…こんなんじゃ明日の作戦に支障が…)


コンコン


提督(なんだ…誰だ……)ハァ


提督「誰だ?」


雪風「雪風です!司令に手紙が来ていたので届けにきました!」


提督「あぁ…入っていいぞ…」


雪風「失礼します!」ガチャ


提督「わざわざすまんな。そこに置いといてくれ」グダ


雪風「はい!……司令、しんどいのですか?」


提督「ん?あぁ…ちょっと疲れただけだ…大丈夫だから気にしないでくれ」ハハ…


雪風「……………あ!」


提督「?」


雪風「司令!手を広げて下さい!」


提督「手?こうか?」ガバ


雪風「雪風!出撃します!」トォ


提督「んな!?」


雪風 ギュゥゥゥゥゥ


提督「雪風!?」


雪風「元帥さんがこうしたら疲れが取れるって言ってました!」


提督「え、元帥殿が!?またなんで…」


雪風「司令、疲れはなくなりましたか?」


提督「ん?あぁ…まぁ……取れたの…かな?」


雪風「そうですか!それはよかったです!」ウキウキ


雪風「では、失礼しました!」


提督「お、おぉ…」


バタン!


提督「何か意外だな…いや、そうでもないか?」


提督「とにかく…寝よ……」


コンコン


提督「あぁ!もぅ!誰だ!!」イラ


金剛「oh…sorryネー……」シュン


提督「あぁ!すまん!金剛か!何のようだ?」アタフタ


金剛「提督に用事がありマース…」


提督「用事?あぁ、入っていいぞ」


ガチャン


金剛「 …提督は私のこと嫌いですか?」シュン


提督「あぁ…すまん!さっきのはホント…忘れてくれ。金剛のことは全然嫌いじゃないから!な?」アセアセ


金剛「それはよかったデース!」パァ


提督「で、用事って何だ?」


金剛「oh,そうでした……」モジモジ


提督「?」


金剛「提督は…私のこと好きですカ?……」モジモジ


提督「? あぁ、まぁそうだな」


金剛「な、何をしても…怒らないですか?…」モジモジ


提督「はい?何言ってるんだ?」


金剛「目、目を瞑って欲しいネ……」///


提督「目?こうか」グッ


金剛「い、いきマース」モジモジ


提督「いきマース?」???


金剛「バァァニングゥゥゥ……」


提督「ちょっと待て、何が……」


金剛「ラァァァァァァブゥ!!!!!」ドス


提督「ぐはぁ!!」ゴフ


金剛「えへへ~」ギュゥゥゥゥ


提督「うぅ……」クラクラ


金剛「えへへへへ~」ギュゥゥゥゥ


提督「……は!な、何やってるんだ金剛!?」


金剛「提督が疲れている時にハグをしたら疲れが癒されると聞きましター」


提督「なんかさっきも聞いたな…」


金剛「提督、疲れはとれましたカ?」ホワホワホワ


提督「え?まぁ……うん…多分……」


金剛「それはよかったデース!」パァ


金剛「私もとっても幸せな気分デース!!」キラキラキラキラキラキラ


提督「そ、そうか。それはよかった」


金剛「じゃあ私はこれで戻りマース!」キラキラキラキラキラキラ


提督「お、おう…じゃあな…」


金剛「あ!そうだ提督!」ピタ


提督「なんだ?」


金剛「ほ、他の娘にしたら……NOだからネー!!」ドキドキ


提督「はい!?」


バタン!


提督「他の娘って……」


提督「とにかく…寝…zzz…」


~~~~~~~~~~~~~~~~

数分後 食堂


金剛「えへへへ~」キラキラキラキラキラキラ


千歳「なんだか金剛さん嬉しそうですね」


金剛「イエース!わかりますカー?」キラキラキラキラキラキラ


龍驤「見るからに」


金剛「えへへ~」キラキラキラキラキラキラ


足柄「何かあったの?」


大淀「そう言えばさっきまで何処へ行っていたのですか?」


金剛「それはですネー…」


金剛「…………………」


金剛「無くし物を探していたデース」サラ


大淀「無くし物ですか?」


金剛「イエース!」


足柄「何を探していたの?」


金剛「………what?」


龍驤「いや、さっきまで探していたんやろ!?」ズル


金剛「えーとデスネー………」アセアセ


千歳「何を探していたかも忘れたんですか?」


金剛「No!!み、見つかりマシタ!だからNo problemネー!!」アワワワワ


龍驤「はぃ?なんや見つかったんかいな」


足柄「て、さっき見つけた物を忘れたわけ?」


金剛「イ、イエース!私は忘れっぽいネー!」アハハ…


足柄「ふ~ん」ジトー


金剛「アハハハ……」アセアセ


大淀「そう言えば提督はどこへ行ったのでしょう?」


金剛 ドッキーン!


足柄「ホントね。何処行ったのかしら?」


龍驤「ホンマやな。何処行ったか金剛知ってるか?」


金剛「んな!?………わ、私は何も知らないデース!!」アタフタアタフタ


足柄「あら、そう」ニヤ


大淀「ちょっと提督の部屋に行ってきますね」スッ


金剛「NOーーー!!!」ガバ


大淀「ちょ、ちょっと何するんですか!?どいて下さい」グヌヌ


金剛「嫌デース!!!」グヌヌ


大淀「提督がいるかどうか見に行くだけです」グヌヌ


金剛「て、提督は部屋には居まセーン!!」アタフタ


大淀「なぜそれを知っているのですか」グヌヌ


金剛「んな!?………た、たまたまデース!雪風に聞きましタ!」グヌヌ


大淀「いいですからそこをどいて下さい!」グヌヌ


金剛「絶対に通さないネ………」グヌヌヌヌヌ



スタスタスタ


あきつ丸「龍驤殿…って、何をやっているのでありますか!?」ギョ


大淀「あ、あきつ丸さん……いい所に来ました……この重たい紅茶娘をどかして下さい………」グヌヌヌヌヌ


あきつ丸「は、はい!?」


金剛「そんなことはさせないデース…」グヌヌヌヌヌ


あきつ丸「え、えーと……」アワワワワ


大淀「いい加減に……」グヌヌヌヌヌ


金剛「諦めるネー……」グヌヌヌヌヌ



足柄「昼間からよくやるわね~」


千歳「そうですね~」アハハ


龍驤「まぁ金剛の言い方から、提督が部屋におるのは確かやな」



大淀・金剛 グヌヌヌヌヌヌヌヌ


あきつ丸「お二人とも…喧嘩は良くないであります……」アタフタアタフタ


スタスタスタ


雪風「雪風!通ります!」サッ


あきつ丸「あ!雪風殿!?」アワワワワ



千歳「あら、雪風ちゃん。よく通ってきたわね」


雪風「あの入り口のお二人は何をやっているのですか?」


龍驤「あぁ、あれは…まぁ…じゃれあい」


雪風「?」


千歳「そう言えば、今までどこに行っていたの?」


雪風「司令の部屋に手紙を届けに行って来ました!」



全員 ピクッ



大淀「やっぱりいたじゃないですかぁ!!!」バチバチバチバチ


金剛「知らないネー!!!」バチバチバチバチ



龍驤「あぁあぁ…さっきより強なったわ…」アララ


足柄「あの二人いつまでやるつもりよ…」ハァ…


千歳「手紙を届けに行ったの偉いね~」ヨシヨシ


雪風「えへへへ。あ!後、司令に はぐ をしました!!」



全員 ピクッ



大淀「………………………」スッ


金剛「………………………」スッ



千歳「え、えぇ!?また、なんで?」


雪風「司令がしんどそうだったので…ちょっとでも元気になればと思って…」


龍驤「なるほど………」


足柄「……ねー、提督は何か言ってた?」グイ


大淀「私も気になります」グイ


金剛「私も気になりマース…」グイ


千歳「ちょ、ちょっと!皆さん顔が怖いですよ!後、雪風ちゃんに近よりすぎですって!」


雪風「えぇと… 少しですが疲れが取れたと言っていました」


大淀「なるほど…」スチャ


足柄「……………」グッ


金剛「他の娘と……」


雪風「皆さんどうかしたのですか?」


千歳「さ、さぁ~ね~」アハハハハ…


全員(先越された!)


龍驤「……ん?そういや鈴谷どこいった?」


千歳「あれ?そう言えば見ませんね…さっきまでいた気がしますが…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

同時刻 提督の部屋


ガチャ


提督 スピー……zzz


鈴谷「……………」ソロ~リ


提督 スピー……zzz


鈴谷「寝てる……よね?…」ソロ~リ


提督 スピーzzz


鈴谷「よし!じゃあお邪魔しまーす…」ゴロン


提督 スピーzzz


鈴谷「提督と同じ布団♪ はぁぁぁぁぁぁぁ!顔が近いぃぃ!」///


提督 スピーzzz


鈴谷「うししし。提督は鈴谷一人のものじゃん♪」テレテレ


提督 スピーzzz


鈴谷「……抱きついても…起きない…かな…」ドキドキ


提督 スピーzzz


鈴谷 ソロ~リ ドキドキ


提督 スピーzzz


鈴谷「………んっ」ギュゥゥ


提督 スピーzzz


鈴谷(はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ///や、やっちゃったぁぁぁ///)ドキドキドキドキ


鈴谷「し、幸せ…」エヘヘ~


提督 スピーzzz


鈴谷「……………」ジー


提督 スピーzzz


鈴谷「キ、キス……したら……ばれる…かな…」ドキドキ


提督 スピーzzz


鈴谷 ゴクン


提督 スピーzzz


鈴谷 ソロー /// ドキドキ


提督 スピーzzz


鈴谷 ドキドキ


ガチャン!!


鈴谷「ひぃ!?」ビクッ


鈴谷「な、何!?」ヒョイ



足柄「グルルルルル……」狂


大淀「グルルルルル……」狂


金剛「グルルルルル……」狂



鈴谷「ひぃ!?」サーーー


三人「よくも貴様…」グルルルルル


鈴谷「ご、ごめんなさぁぁぁい!!」泣


~~~~~~~~~~~~~~~~

食堂


鈴谷「うぅ……………」ドヨーン


千歳「だ、大丈夫ですか…」


鈴谷「鈴谷はただ提督といっしょに寝たかっただけなのに…」グズ


龍驤「あはは……気の毒やな…」ヤレヤレ


足柄「まったく」フン


大淀「たかが小娘が」カチャ


金剛「許せないネ…」グルルル


あきつ丸「ま、まぁまぁ!三人とも落ち着きましょう…」アセアセ


龍驤「ホンマに…そないことでここまでせんでもええやろ…」ハァ


鈴谷「うぅ………」グズ


雪風「大丈夫ですか…」ヨシヨシ


鈴谷「ありがとう…」グズ


あきつ丸「作戦前日に喧嘩などよくないでありますよ!」アセアセ


千歳「そうですよ!仲良くしましょうよ!」


足柄「はぁ…わかったわ…少し悪かったわ」


大淀「……そうですね」


金剛「次は絶対許さないデース」


鈴谷「はい……」グズ


龍驤「はぁ……」ヤレヤレ


あきつ丸「い、一件落着でありますな!」アハハ…


千歳「そ、そうですね!」


足柄(別にいいわ…まだ計画は順調…)


大淀(これも計算の内。勝負はこれから…)


金剛(問題はここからネ… 決戦は…)



三人 (((夜!!!)))



~~~~~~~~~~~~~~~~~~

提督の部屋


提督「………うっ…」


提督「ぐわぁぁ~………はぁ…」フワァ


提督「あ~……今何時だ……よく寝た…」ボケ~


…………………


食堂


スタスタスタ


雪風「あ!提督!おはようございます!」


提督「ん?あぁ…おはよう…って、夕方だけどな…」


龍驤「どうや?疲れはとれたか?」


提督「ん?まぁな… あれ?足柄達は一緒じゃないのか?」


千歳「あぁ、なんかさっきまでいたんですけどね。来るべき決戦に備えてとかでもう寝ました」


提督「お、おぉ…なんか気合い入ってるな」


あきつ丸「さっきまでは大変でありましたが…」アハハ…


提督「ん?何かあったのか?」


鈴谷「……………」


龍驤「い、いや~?別に大したことないで!」アハハ


千歳「は、はい!ささいなことです!」アハハ…


提督「そうか?ならいいんだが」ウゥン!


龍驤「なんや?やっぱりまだ疲れはとれてないんか?」


提督「まぁな。変な夢のせいもある」


千歳「夢?」


提督「あぁ。最初はめっちゃ気持ちよかったんだがな」


あきつ丸「どんな夢でありますか?」


提督「ん?まぁ…こんなこと言ったら気持ち悪いかもしれんが…誰かに抱き締められながら寝た夢だ」


鈴谷 ドキッ


龍驤「うわぁ…」ジトー


提督「やめろその目…だからあまり言いたくなかったんだ…」


千歳「ま、まぁ。よかったじゃないですか!いい夢を見れて!」


提督「いや、そうでもない…」


あきつ丸「?」


提督「すごい安心感があって幸せな夢だったんだが、途中で急に感覚が無くなって、急に何かこう…悪くて邪悪な妖気を感じた」ブルブル


龍驤「なんやそれ…」


提督「しかも三体ぐらいに魘された気がする…」ゾワァ


千歳「それは災難でしたね」アハハ…


あきつ丸「恐ろしい夢でありますな~」


鈴谷 ドキドキ


提督「でもあの安心感は最高だった…」


鈴谷「よし…」ボソ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

夕食


鳳翔「今日はご馳走です!」ジャジャーン


全員「「「うぉぉぉぉぉ!!!」」」キラキラキラ


提督「なんでもあるな」キラキラキラ


龍驤「こりゃ、たまらんわ!」キラキラキラ


鳳翔「もちろん、ちゃんと今日は金曜日なのでカレーもあります♪」ウフフ


千歳「さすがですね」キラキラキラ


鈴谷「生きててよかった~」キラキラキラ


あきつ丸「こんな豪華な食事は初めてであります!」キラキラキラ


雪風「司令!早く食べたいです!」キラキラキラ


提督「あぁ…って、足柄達は?」


龍驤「あぁ…三人とも呼んだけど反応なかったわ」


千歳「もったいないですね」


提督「うぅむ…少しあいつらの分も残しといてやるか。どうせ夜中に起きるだろ」


鳳翔「では、取っておきますね」


あきつ丸「そう言えば、元帥殿と将校殿は…」


提督「元帥殿と将校殿は陸軍のところにいってるよ。今日は二人で飲むらしい」


千歳「私も行こうかしら」ジュル


龍驤「いやいや…あんたはあかんやろ」


提督「よし!じゃあ諸君!!鳳翔さんに感謝して!!!明日の作戦の成功を祈って!!!!」


全員「「「いただきまぁぁす!!!」」」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

夜 食堂


提督「はぁ~。やっぱり風呂は気持ちいいな~」ホカホカ


龍驤「お、今上がったんか」


提督「あぁ。やっぱり風呂は疲れがとれる。後はキンキンに冷えたビールがあればなぁ…」ザワ…ザワ…


龍驤「残念やな。ビールはもうないで」アハハ


千歳「日本酒ならありますよ♪」グビ


提督「うぅむ…ま、たまには試してみるか。ちょっともらえるか?」


千歳「はい!喜んで!」キュポ


千歳「まさか提督と飲める日がくるなんて♪」トクトクトクトク


提督「ありがと」グビ


千歳「その味を知っちゃいましたら、もう他は飲めませんよ」ウフフフフ


提督「ぐぉ…こりゃすげぇな…美味い」オォ


千歳「でしょ?」


提督「うむ……美味い」グビ


龍驤「提督、慣れてないからちょっとアルコールにびっくりしてるやん」ニヤニヤ


提督「まぁな…」グビ


千歳「確かにビールと比べれば全然高いですもんね~」グビ


提督「でも…悪くない」グビ


龍驤「ほれほれ。あんまり一気に飲んだら体壊すで~」


千歳「そこは大丈夫ですよ!なんて言ったって、いいお酒ですから!」


提督「そうだなぁ…確かにフワッとするがいい感じだ」


スタスタスタ


あきつ丸「おや!今日も酒盛りでありますか!」


龍驤「うちは関係ないで~」


千歳「いっしょに飲みます?」


あきつ丸「いいのでありますか?では、お言葉に甘えて…」


千歳「どうぞ~」トクトクトクトク


あきつ丸「ありがとうございます。それにしても提督殿が日本酒を飲んでいるのは珍しいでありますな」グビ


提督「まぁな。ビールがないもんで」グビ


あきつ丸「そうでありますか」グビ


龍驤「それにしてもあの三人起きへんなぁ…」


提督「まぁ、明日の作戦に備えて色々あるんだろう。特にあの三人は便りにしているし、しっかり万全な態勢で出撃したいんだろう」


千歳「そうですね」


あきつ丸「でも今日のあれはすごかったでありますな~」ヒック


提督「あれ?」


龍驤「ぬぁ!?」サッ


あきつ丸「いや~、鈴谷殿が提…ふぐっ!?」


千歳「セ、セーフ…」ハァ


あきつ丸 ムグムグ


提督「ど、どうした?」


千歳「いえ?何でもありませんよ?」ニコ


提督「いや…何であきつ丸の口をおさえてるんだ…」


龍驤「何でもないで~?な?」アハハ…


千歳「はい!ちょっと手がすべっただけですよ。ちょっと酔っちゃったかな~」アハハ…


あきつ丸 ムグムグ


提督「そ、そうか?」エェ…


龍驤「さ、あきつ丸!そろそろ部屋にもどろか!明日も早いし」サッ


あきつ丸「はぁい!!あきつ丸!!!寝るでありまぁす!!ヒック」/// ベロベロ


龍驤「はいは~い。ほな、ちょっとあきつ丸送ってくるわ」ハイ


千歳「お願いしま~す」


提督「お、おう…」ナンナンダ…


あきつ丸「あきちゅ丸!しゅっげきしましゅ!!ヒック」ベロベロ


龍驤「はいはい。こっちやで~…」


スタ スタ


提督「だ、大丈夫か?」


千歳「龍驤さんがついてますから大丈夫ですよ」グビ


提督「だといいんだが…」グビ


千歳「それにしてもちょっと暑くなってきました~」フワフワ


提督「確かに。ちょっと飲みすぎた」フワフワ


千歳「私も少し酔っちゃいました~」フワフワ


提督「珍しいな酔うなんて」


千歳「たまにありますよ~」フワフワ


提督「明日の作戦に支障がでないようほどほどにな」ガタ


千歳「もういっちゃうんですか~?」


提督「あぁ。明日も早いしな。千歳も早めに切り上げろよ」


千歳「了解で~す~」フワフワ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

提督の部屋


提督「よし。今日はさっさと寝るか」ハァ


ガチャ


提督「…………………」


提督「誰か……いるか?」


シーン


提督「気のせいか… 誰かいるような感じがするんだが… 疲れてるのか…」ハァ…


大淀「提督…」


提督「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!?!!?!?」


大淀「きゃ!」


提督「お、お、大淀かぁ…」ゼェゼェゼェゼェ…


大淀「す、すみません…大丈夫ですか?」アセアセ


提督「口から心臓が出そうになった……まったく…驚かすな…」ハァハァハァハァ…


大淀「す、すみません…」


提督「で、何のようだ」ハァハァハァハァ…


大淀「え!?」


提督「え!?」ハァハァハァハァ…


大淀「え、えぇと…そのぉ…」カァァ///


提督「なんだ…」


大淀「そ、そのぉ……」///


提督「明日も早いからもう寝るぞ」


大淀「え!えぇと…わ、私もご…ご一緒しても…いぃデスカ…」カァァ///


提督「はい??」


大淀「そ、そのぉ…なんて言いますか……ご一緒に寝ていただけたら……う、嬉しい…デス…」カァァ///


提督「…どうした?どこか悪いか?」


大淀「ち、違います!」プンスカ


提督「それじゃあまたどして…」


大淀「そ、それは……」モジモジ


提督「一緒に寝るってったって布団は一個しかないぞ…」


大淀「え!?私は全然それでオーケーです!!!」ドキドキ


提督「えぇ……」困惑


大淀「駄目……ですか…」ウルウル


提督「うぅ…そんな顔されても…」ムゥ…


提督「……本当にいいのか?」


大淀「はい!!!」ドキドキ


提督「じゃ、じゃあ…どうぞ…」


大淀「あ、ありがとう…ございましゅ…」カァァ///


布団 バサ


大淀「きゃぁぁぁぁぁ!!?!?」ビクッ


提督「うわぁ!?!?」ビクッ


金剛 スー スー スーzzz


大淀「ど、どどどどうして金剛さんが!?」オロオロ


提督「どうなってんだ!?」オロオロ


金剛「ん……」ゴシゴシ


金剛「oh!提督ぅ!待ってたネー!!!今日は私と一緒に……って、why!? どうして大淀がここにいるデスカ!!」


大淀「こ、こちらこそどうして金剛さんが提督の布団の中にいるのですか!!」


金剛「それはもちろん。提督とバーニングラブをするためデース!!」ムム


大淀「なっ……」ピキ


提督「いやいやいやいや!何言ってるんだ!?」オロオロ


金剛「提督は私と寝るのは嫌ですカ?」ウルウル


提督「いやいやいやいや!もちろんいやじゃないが、何でここにいる!?てか、いつからいたんだ!?」アワアワアワ


金剛「二時間くらい前からいましタ!」


提督「何やってんだ…」ハァ


大淀「て、提督は私と寝るんです!」キッパリ


金剛「why!?どういうことですカ!」プンスカ


提督「ど、どういうことって…」


大淀「先程了承を得ました!ですので金剛さんは出ていって下さい!!」


金剛「No!!提督は私と寝るデース!!」ギュ


提督「うぉ……」ギュゥゥ


大淀「な!何してるんですか!!提督から今すぐ離れて下さい!!」ムカ


金剛「ぜぇぇぇったいに離れないデース!」ムニュ


提督「こ、金剛…誠に言いにくいが…あたってる…」///


金剛「は!……て、提督なら……触ってもいいネー……」カァァ///


提督「いや…それは…」///


大淀 ビキッ


提督「うぉ…」ギュゥゥゥゥ


金剛「何してるですカ!提督から離れるネー!!」ムカ


大淀「嫌です!ぜぇぇぇぇったいに離れません!!!」ギュゥゥゥゥ


提督「痛い痛い痛い……」ゥゥ


大淀「提督でしたら…触ってもいいですよ…」カァァ///


提督「何を?」キョトン


大淀「…………………」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥ


提督「痛い痛い痛い痛い痛い!!!!」ギャァァ


金剛「提督の心は正直デース!提督は私に興味がありマース!!!」


大淀「いいえ!提督、私と寝たいですよね?」ウルウル


提督「えぇ……」


金剛「提督ぅ。私と寝たいですカ?」ウルウル


提督「えぇ……」


二人「提督はどっちと寝たいですか!」ギュゥゥゥゥ


提督「う、うぅ……」


提督(静かに一人で寝たい……)


コンコン ガチャ


足柄「ちょっと入るわよ~……って…」


三人「……………………」ゴチャゴチャ


足柄「夜中に何やってるの…」エェ…


提督「い、いいところにきた!足柄に用事があったんだ!」ササササ


足柄「え?私に?」キョトン


大淀「あ!提督!」


金剛「待ってくださーい!」


提督「ここじゃあれだから、食堂に行こう!な?」ササササ


足柄「ちょ、ちょっと!?」キョトン


提督「んじゃ、そんなわけで二人とももう寝るんだぞ!おやすみ!」ササササ


バタン


二人「あ………………」ポカーン


大淀「うぅ………」グヌヌ


金剛「惜しかったデース………」グヌヌ


~~~~~~~~~~~~~~

食堂


提督「いや~助かった!ホントいいタイミングで来てくれた!」ハァ…


足柄「そ、そう?お役にたてたようね?」


提督「はぁ…まったく…せっかく寝ようとしてたのに、あんなに騒がれると目が覚める…」ハァ


足柄「あなたも大変ね」アハハ…


提督「ホントだ…明日の作戦に響かなけりゃいいんだが…」ハァ…


足柄「そんなに心配しなくても大丈夫よ。はい、これあげるわ」スッ


提督「っ!?ビ、ビールじゃないか!?どこにあったんだ?」キンキン


足柄「数本だけ取っておいたのよ。まぁ、こんな日が来たときに飲もうかな~ってね」プシュ


提督「そうかぁ… ありがてぇ…」プシュ


足柄「感謝しなさい!じゃ、乾杯」ゴクゴクゴクゴク


提督「おうよ!」ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク


二人「ぷはぁ~!!」


提督「くっそ美味い!!体の芯まで染み込んでくる!やっぱビールが一番だな!」キンキンニヒエテヤガル


足柄「当たり前よ!」ゴクゴクゴクゴク


提督「あ!それで話ってなんだ?」ゴクゴク


足柄「え?」


提督「いや、話があって部屋に来たんだろ?」


足柄「あ、あぁ…そうだったわね…」ゴクゴク


提督「明日の作戦のことか?」ゴクゴク


足柄「いや…それじゃないんだけれどね…」


提督「?」


足柄「わ、忘れたわ!多分、たいして重要な話でもないでしょ!」ゴクゴクゴクゴク


提督「そ、そうか?何でも聞いてくれていいんだぞ?」


足柄「うぅん………」


足柄「多分、提督と最後のビールを誘いにきたのよ!」


提督「そ、そうか?」


足柄「えぇ!一人で飲むなんて寂しいからね。それに…」


提督「それに?」


足柄「あなたのことが……」///


提督「?」


足柄「………何でもないわ!」ゴクゴクゴクゴク


提督「なんじゃそりゃ!」ズコッ


足柄「ただ久しぶりに一緒に飲みたかっただけよ」フフ♪


提督「そうかい。まぁ、ありがとな。俺も久しぶりに足柄と飲めて楽しいよ」


足柄「そうでしょ?」ウフフ


提督「明日、一番頼りにしているぞ。頑張ってくれ」


足柄「あら、嬉しいわねこと言うわね。そんなこと言われたら頑張らないとね♪」


提督「頼んだ」グッ


提督「はぁ…それにしても、久しぶりに気持ちよくなったからか、急に眠くなってきたな…」フワァ…


足柄「そう?」


提督「このままコロッて寝ちゃいそうだ…」


足柄「……………」ゴクゴク



提督「やばい……」ウトウト



提督「まじで……」ウトウト



提督「眠……」ウトウト




提督「zzz……」スースー…




足柄「……………」ゴクゴク




提督「zzz……」スースースー…









足柄「ごめんなさいね提督」スッ










足柄「こうするしかないの……」






~~~~~~~~~~~~~~

深夜 廊下


あきつ丸「うぅ~…飲みすぎたであります…」ガンガンガン


あきつ丸「もうじき作戦だと言うのに…うっ…」ガンガンガン



スタスタスタ



あきつ丸「おや?こんな夜中に…誰でしょうか…」



足柄 スタスタスタ



あきつ丸「んん…暗くてよく見えないであります……」ウゥン…


あきつ丸「まぁ、トイレか何かでありますな。自分も早く寝るであります」ササササ



足柄 スタスタスタ


提督「zzz……」スースー


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

翌朝 早朝


将校「諸君!いよいよ決戦の時がきた!日々の訓練と我々の大和魂を今ここで!海軍どもに見せつけてやるのだ!!!」


兵士「おぉぉぉぉ!!!!」


………………

鎮守府


雪風「みなさん!起きて下さい!!」


龍驤「起きてるで~…」


千歳「とうとうきちゃいましたね」


鈴谷「どっかに隠れようかな~」


大淀「それはマズイと思いますが…」エェ…


あきつ丸「駄目でありますよ鈴谷殿!一人でも欠けると作戦に支障が出るでありますよ」


鈴谷「は~い…」ウゥ


金剛「?」キョロキョロ


鳳翔「皆さん!頑張って下さいね!」グッ


龍驤「なんや、鳳翔は行かんのかいな」


鳳翔「私が行っても足手まといになるだけです。美味しいご飯を作って皆さんの帰りを待っていますね!」グッ


千歳「今から楽しみですね♪」ウフフ


雪風「雪風はハンバーグが食べたいです!」


鳳翔「うふふふ。じゃあ、作って待っているわね」


龍驤「でも補給もないのにどうやって作るんや?」


鳳翔「それは~…企業秘密です♪」


龍驤「なんやそれ!」ズル


アハハハハハ……


金剛「? 提督と足柄はまだですカー?」キョロキョロ


龍驤「ん?ほんまやな。もうそろそろ来るんちゃう?」


千歳「まさか提督…昨日飲んだせいで…」


大淀(ま、まさかあの後二人は……)ゴゴゴゴゴ


金剛(まさか……)ゴゴゴゴゴ


元帥「おや?全員揃っているのか」


あきつ丸「おはようございます!元帥殿!」ビシ


全員「おはようございます」ビシ


元帥「うむ…ん?彼の姿が見えないが…」


千歳「一緒じゃないのですか?」


元帥「あぁ… 誰か彼の部屋へ確認してきてもらえるか?」


あきつ丸「それでは自分が確認し…」


金剛「私が行きマース!!」ダッ


大淀「わ、私も!」ダッ


あきつ丸「てくるであります……必要なさそうでありますな…」アハハ


龍驤「二人がもう行ったわ」


千歳「朝から元気ですね」アハハ…


元帥「じゃあ我々は準備に取りかかろう」


…………………

五分後


ダダダダダダダダダダ


龍驤「お、帰って来た」


金剛「た、大変デーーーーーーーース!!!」ゼェゼェゼェゼェ


鈴谷「ど、どうしたの…」


大淀「て、提督と…足柄さんが…」ゼェゼェゼェゼェ


千歳「お二人がどうかしたんですか?」



金剛・大淀「「いなくなりました!!」」デース



全員「はぁいぃ????」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

提督の部屋


龍驤「ほんまどこいったんや…」ハァ…


元帥「昨日の夜はいたのかね?」


大淀「はい… 夜遅くまではいました…」


金剛「私も見ましタ…」


元帥「ウーム……」


将校「逃げた……か…」ボソ


あきつ丸「な!?」ビクッ


龍驤「提督に限ってそんなことあるはずないやろ!!」グワ


千歳「りゅ、龍驤さん!将校さんですよ!」アセアセ


龍驤「は!……も、申し訳ありません…」


将校「いや…こちらこそすまない。彼に限ってそんなことないことはわかっている……ただ、この状況からどう推測するか…」


鈴谷「足柄さんもどこいっちゃったんだろ…」


スタスタスタ


陸軍兵士「失礼します将校殿。作戦準備が完了したことを報告します!」ビシ


将校「そうか……」ウゥム


元帥「ここはひとまず数人だけ残して、後は予定通り出撃させよう…」


将校「そうでありますな……各、部隊長に作戦開始と伝えろ」


陸軍兵士「了解しました」ビシ


スタスタスタ


元帥「君らも作戦通り配置についてくれ」


鈴谷「いや、でも……」


龍驤「いや、ここは元帥さんの言うとおりや。うちは提督と足柄を探すから他のみんなは出撃し」


大淀「では私も残ります!」


金剛「私も残りマース!」


元帥「いや…ここで戦艦と空母がいなくなるのは少しまずい。君らは出撃して、大淀だけ残るようにする」


将校「こちらからも捜索隊を出しましょう。後、あきつ丸もここで捜索隊と行動をともにしてくれ。何かわかり次第、随時報告するように」


あきつ丸「了解したであります!」


元帥「予期せぬ事態が起きたが…これより作戦を開始する。各自健闘を祈る」


~~~~~~~~~~~~~~

海上


千歳「これより輸送挺の護衛任務を開始します」


龍驤「こっちも配置についたで~。飛行機達も上々や」


鈴谷「配置についたよ~」


雪風「雪風もつきました!」


金剛「うぅ…提督が心配デース…」


龍驤「何言うてんねん!今は任務に集中しいや!!」


金剛「うぅ……」


千歳「しかしすごい数の船ですね…」


龍驤「ざっと百隻ぐらいあるんちゃう?」


鈴谷「ホントにこんな数守りきれるかな…」


おーい!


陸軍兵士「姉ちゃんら頼りにしてるで~!!」オーイ


陸軍兵士「陸までしっかり守ってくれよー!!」オーイ



雪風「見てください!船から陸軍の人が手を降ってます!」


鈴谷「ホントだ」アハハ


龍驤「おーい!任せときやー!!」オーイ


千歳「なんだか力が湧いてきますね」ウフフ


龍驤「しっからうちらが守らんとな」


~~~~~~~~~~~~~~

鎮守府


捜索隊「どこにも何一つ痕跡がありません」


元帥「そうか……」ウゥム…


大淀「まさか作戦に気づかれて拉致…」


あきつ丸「しかし、情報漏洩の対策は厳重でありましたゆえ、そのようなことは…」


捜索隊「我々は他のところを探してみます」


元帥「うむ。頼んだ」


大淀「いったい何処へいったのでしょう……」


~~~~~~~~~~~~~~

ある場所


提督「zzz…」グー


提督「zzz…」グー


提督「……………ん…」ウッ…


提督「ぐわぁ~~…」フワァ~


足柄「気がついたようね」


提督「んん……おぉ…足柄か…」ボヤァ


足柄「気分はどう?」


提督「ぐっすり寝てしまった……今何時だ?」


足柄「そうね…朝の6時くらいかしら」


提督「そうか…………え?」キョトン


足柄「え~と、正式には6時……」


提督「ちょちょちょ~っと待て!!6時って言ったか!?」ガバ


足柄「えぇ」


提督「そんな馬鹿なっ!!!すぐに支度するぞ!ってか、ホントにマズイマズイマズイ!!!!」ギャァァァァァァ!


足柄「ちょっと落ち着いたら?」


提督「そんな暇あるか!!まじでヤバいヤバいヤバい!!!」ジャラ


提督「くっ…………なんだ?」ジャラ


足柄「……………」


提督「な、なんで鎖なんかで繋がれてるんだ……」ジャラ


足柄「……………」


提督「て、ここは何処なんだ!?こんな独房みたいな部屋なんかあったか?」ジャラ


提督「て、ちょっと待て……みんなは何処へいったんだ?誰も俺に気づいてないのか!?」


足柄「……………」


提督「どうなってるんだ…」


足柄「あなたは監禁されてるのよ」


提督「…………はい?大丈夫か足柄?」


足柄「む…失礼ね。私はいたって普通よ!」


提督「いやいやいやいや。何言ってんのかわかってるのか?」


足柄「当たり前よ!もぅ… 私がしたんだから!」イライラ


提督「……ちょっと何言ってるのか…」ハハ…


足柄「だーかーらー!私が監禁したって言ってるんでしょ!」ムカ


提督「???今なんとおっしゃいましたか??」


足柄「私があなたをここまで連れてきて監禁したのよ!何回言わせるのよ!」イライラ


提督「…………why?」


足柄「なんだか腹立つわね……」ムカ


足柄「いいわ。いずれわかるからそれまで大人しくしておきなさい」


提督「…………why?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

鎮守府


妖精「ゴニョゴニョゴニョゴニョ…」


大淀「なるほど…そうですか…」ウゥム…


あきつ丸「何かわかったでありますか?」


大淀「いいえ…妖精さん達に聴いているのですが…誰も提督を見ていません…」


元帥「困ったものじゃ…もしかすると大淀が言った通り、拐われたかもしれんのぉ…」


あきつ丸「どこからか情報が漏れていたのでありますか?」


元帥「考えにくいことだが……」ウゥム…


捜索隊「何か少しでも手がかりがあればいいのですが…」


大淀「昨日は夜に足柄さんと提督は食堂に行ったと思いますが…それからはわかりません…」


あきつ丸「あ!そう言えば深夜にトイレへ行く途中で、誰かが廊下を歩いているのを見たであります!」


捜索隊「本当ですか!誰かわかりますか?」


あきつ丸「い、いや~…恥ずかしながら自分は酔っていたため覚えていないであります。それに真っ暗でしたので何も見えなかったであります」


大淀「そうですか…」


元帥「どうしたものか…」


捜索隊「信じたくはありませんが、このままだと 逃亡 又は拉致と考えるしかありません…」


大淀「逃亡……」


元帥「彼に限ってそのようなことは絶対に…」ウゥム…


あきつ丸「……自分は提督殿を信じているであります!ですから、逃亡など絶対にしないであります!」


捜索隊「我々も最善を尽くします」


~~~~~~~~~~~~~~~~

ある場所


提督「くそ……こんなことしてる場合じゃ…」ジャラジャラ


足柄「無駄よ。その鎖は自力じゃ絶対に外れないわ」


提督「なんたってこんなこと」ジャラ


足柄「あなたを捕らえるためよ」


提督「俺が何したって言うんだ… って、足柄はさっきから何なんだ!監禁したとかなんとか言ってるがどういうことか説明してくれ!」


足柄「………いいわ。そうね…早い話、私は海軍本部の艦娘よ」


提督「海軍…本部…だと?」


足柄「えぇ。他の鎮守府から流れてきたなんてのは嘘よ。あれはあなたを騙すための口実」


提督「な、なんたって本部から…」


足柄「あなたの監視よ」


提督「監視?」


足柄「あなたがあそこで何かしでかさないかを監視するために送られたのよ。もし本部に逆らうような行動をしていたらすぐに報告できるようにね」


提督「報告……………」


足柄「まぁ、最初はそんな事起きるなんて思っていなかったけれど、まさかね……」ハァ


提督「じゃあ、ずっと俺を監視して上層部に報告してたってことか…」


足柄「ええ。全部ね」


提督「…………」


足柄「金剛や大淀のことも早くに知っていたわ。でもまさか鎮守府にそのまま着任するとは思っていなかったけれど」


提督「そんな………」


足柄「海軍本部へのクーデター……最初聞いた時は驚いたわ。まさかホントにそんなことをするとは思っていなかったからね。それに元元帥と陸軍が協力することも想定外…もちろんあきつ丸もよ。それから海軍本部は大騒ぎ。でも今頃は防衛網もできているんじゃないかしら」


提督「なに……」ピク


足柄「陸軍の兵力の規模は我々の想定外を越えていたけれど、こっちもそれに対抗できる兵力を動員しているわ。それにこっちには艦娘がいるからね」


提督「じゃ、じゃあ…今頃あいつらは…」


足柄「そうね…苦戦しているころかしら」


~~~~~~~~~~~~~

海上


龍驤「敵襲やー!全員戦闘準備!!」


雪風「龍驤さん!すごいたくさん敵がいます!」


鈴谷「な!?これ鈴谷達の作戦バレてない?」


千歳「これじゃあ私達を待ち伏せしていたようじゃないですか!」


将校「総員戦闘準備!!!銃火器で敵を殲滅しろ!!」


陸軍兵士「戦闘準備ぃぃぃ!!!」ガバ


陸軍兵士「待ち伏せしてやがったのか!?」


将校「上陸部隊と補給部隊は死守しろ!その他の部隊は全火力を敵に集中させるんだ!!」


バババババババ!


龍驤「なんやあの哨戒艇を狙ったらええんやな…よっしゃ!うちらも行くでー!」ブーン


鈴谷「もうぅぅ!帰りたぁぁぁい!」ドン ドン


金剛「いきますよー!ファイアー!!」ズドン


千歳「発進!!」ブーン


雪風「雪風!撃ちます!」ドン


陸軍兵士「おらおらおらおら!」ババババババ


将校「哨戒艇が五隻……なんとかここは無事に通りたい…」


ババババババババババババババ


~~~~~~~~~~~~~~~~

鎮守府


陸軍兵士「緊急の連絡です!!」ハァハァハァ


元帥「どうした」


陸軍兵士「たった今、将校殿からの連絡で…海軍本部に向かう途中で敵が待ち伏せしていたようです」ハァハァハァ


あきつ丸「な、なんですと!?」


元帥「それは本当か!?」グ


陸軍兵士「今も戦闘中とのこと…」ハァハァハァ


元帥「馬鹿な…」


捜索隊「では我々も増援に!」


大淀「え!?そ、それじゃあ提督と足柄さんの捜索は…」


あきつ丸「な、なぜ待ち伏せしていたのでありますか!作戦の内容は極秘だったはずであります!」


元帥「うぅむ…」


陸軍兵士「まさか…」


捜索隊「これはもはやそう考えるしかありません…」


大淀「ど、どういうことですか…」ウ…


元帥「誰かが…密告者であるとしか考えられん…」


大淀「そ、そんな!!」


元帥「作戦内容の漏洩は厳重に注意していた。しかし、待ち伏せされていた以上、誰かが海軍本部へ報告したに違いない」


あきつ丸「で、では一体誰が…」


捜索隊「…………提督殿と…考え…」


パシン!


大淀「な、何馬鹿な事言ってるんですか!提督が!提督がそんなことするわけないじゃないですか!!」ウッ…


あきつ丸「お、大淀殿!落ち着いて下さい!!」ガシ


捜索隊「では!他に誰がいると言うのですか!今のところ一番疑いがある者はその二人です!!」


大淀「違います!提督は絶対に違います!!」ウッ…


あきつ丸「大淀殿!落ち着いて…」アワアワ


元帥「いい加減にしろ!!!」グワ


全員「うっ……」ビクッ


元帥「今ここで言い争っても何も解決はせん!ひとまず君たち捜索隊は至急、増援に向かってくれ。それと大淀とあきつ丸君は引き続き提督を捜索する」


捜索隊「了解しました!」サササ


大淀「………」ウッ…ウッ…


あきつ丸「大丈夫ですか大淀殿…」


元帥「我々は引き続き提督と足柄君の捜索を続ける」


大淀「……………」


大淀「……はい」


あきつ丸「了解したであります」ビシ


元帥「うむ……大淀…これからもっと悲惨な現実が待っているかもしれん…もし君が耐えられそうになければ捜索から外れてもかまわん」


大淀「…………いえ」スッ


大淀「私は……提督を信じています!」グッ


元帥「そうか……………私もだ」


あきつ丸「自分もであります!」グッ


元帥「ひとまず、足柄君の部屋に行こう。何かわかるかもしれん」


二人「はい!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

海上


龍驤「くっそー!全然きかんやん!」バン


千歳「そりゃ私達の武器は対深海棲艦用ですから…船にはほぼ無意味ですよ!」


金剛「とりあえず私達は甲板の機銃を壊すネ!」


鈴谷「機銃くらいなら潰せるね」ドン



ドッバァァァァァァァァン!!



陸軍兵士「敵、哨戒艇一隻撃破!」


龍驤「ほぉ~、なかなかやるやん」オー


千歳「私達も負けていられませんね!」グッ



陸軍兵士「前方より奇妙なものが高速でこちらへ接近してきます!」


将校「魚雷か!?」ドキ


陸軍兵士「いえ……あれは…」


龍驤「なんや?雪風、見えるか!」


雪風「うーん…あ!見えました!!あれは…」



雪風「し、深海棲艦です!!」



全員「な、何ぃー!?」



龍驤「なんでこんなとこに深海棲艦がおんねん!!」


千歳「タイミングが悪すぎます! 」アタフタ


金剛「とにかく私達はあいつらを倒すネー!!」ドン


鈴谷「船の次は深海棲艦って…もうやだぁ~」


雪風「雪風!いきます!」


陸軍兵士「そっちは頼んだで姉ちゃん達!」バババババババ


龍驤「まかせとき!」



龍驤「よっしゃ!行くで!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

ある場所


提督「足柄…お前どうして…」ジャラ


足柄「どうもこうも、命令だもの。私は命令に従っただけよ」


提督「くそ…………」


足柄「あなたも甘いわね。まさかこんなに近くにスパイがいただなんて考えもしなかったでしょ?」


提督「………………」


足柄「まぁ、仕方ないわよね。海軍本部からあんな扱いされてちゃこうもなるわよ」


提督「海軍本部は……俺達を潰すつもりか」


足柄「当たり前よ。あなた達は反逆者なのよ。捕まっても死刑になるのは当然。どんな手段を使ってでもあなた達を全滅させるつもりよ」


提督「っ………………」


足柄「今頃、千歳達も苦戦しているでしょうね~。もしかしたらもう会ってるかもしれないし」


提督「会う?」


足柄「えぇ。……私達はある連中と手を組むことに成功したのよ。いや…正式には支配したと言ってもいいわね」


提督「何を言ってるんだ」


足柄「…深夜棲艦達を仲間にしたのよ」


提督「なっ……ば、馬鹿な!!そんなことできるわけないだろ!!!第一、我々の目的は深夜棲艦の撲滅じゃないか!!!」ジャラジャラ


足柄「もうそんな考えは古いわ。私達はやつらの生命力と戦闘力に目をつけたのよ。やつらは私達艦娘や人間よりもはるかにすぐれた治癒力と戦闘力があるわ。それに…」ニヤ


提督「それになんだ」


足柄「いくら撃沈されても変わりが作れる」


提督「なに…」


足柄「私達はやつらがどうして生まれ、なぜ私達と対峙するのかを研究した。するとわかったのよ。やつらの元は私達"艦娘"だってことが」


提督「なん…だと…」


足柄「ある時戦闘に出て帰ってこなくなった艦娘。あなた、その娘がなぜ帰ってこないかわかる?」


提督「そりゃ…撃沈されて海に沈んで…」


足柄「違うわ。撃沈された時、その娘の恨みや怨念が具体化し、そのまま深海の闇に取り込まれて、それらを復讐すべくもう一度上がってきたのがやつらよ」


提督「な……」


足柄「司令官の無謀な作戦によって沈んだ娘、不幸にも流れ弾に当たって沈んだ娘、思いもよらない事故で沈んだ娘、航行不能になって仲間に処理された娘…その娘達の怨念が強ければ強いほど恐ろしい艦が生まれるの」


提督「し、しかし…やつらも沈めればもう戻ってこない。無敵ってことではないじゃないか」


足柄「えぇ。沈めればやつらだって終わりよ。でもね。そんなやつらを自らの手で生み出すことはできるわ」


提督「なに!?」


足柄「さっきも言ったようにやつらは元は艦娘。そこから撃沈されてやつらになる。恨みが大きければ大きい程より強い艦ができる」


提督「…………っ」


足柄「ここは海軍。艦娘なんて山程いる。でも全員がそれぞれそれなりの戦闘力が備わっているわけじゃないわ。それに今まで一度も出撃したことがない娘だっている。でもそんな娘達もある時、最前線で戦えるようになるの。どうしてかわかる?」


提督「………ま、まさか!?」


足柄「えぇ、その"まさか"よ」


提督「き、貴様ら…そんなことして…何をしているのかわかってるのか…」グググググググ


足柄「えぇ。でも考えてみて。今まで実戦で役に立てなかった娘がいきなり最前線で戦える。これはとても素晴らしいと思わない?これはその娘達自信だって嬉しいにきまってるわ」


提督「何言ってるんだ!!そんなことが絶対に許されるわけないだろぉぉ!!!」ジャラジャラジャラ


足柄「あなたはまだこの発見の素晴らしさをわかっていないわね…」


足柄「まぁすぐにわかるわ。今頃、千歳達がどうなっているか…」


~~~~~~~~~~~~~~~

鎮守府 足柄の部屋


あきつ丸「特に手がかりになるような物は見当たらないであります…」フー


大淀「こっちの引き出しにもありません…」


鳳翔「私も探してみましたが…ありませんね…」


元帥「彼女も手がかりなしか…」ウゥム…


あきつ丸「やはり誰かに拐われたのでありますか…」


大淀「しかし誰も外部から来た痕跡もありませんし…」


鳳翔「提督…足柄さん…」


元帥「…………………」ウゥム…


~~~~~~~~~~~~~~~

海上


深海棲艦「沈メ……シズメ…」


龍驤「なんやどんどんわいてくるで…」ハァハァハァ…


千歳「こんな数いったいどこから来るんでしょう…」ハァハァハァ…


鈴谷「鈴谷もう限界~!」ウダァ


金剛「しっかりするデース!陸軍を守ることが私達の任務ネー!提督からの命令はしっかりとするデス!!」ドン ドン


雪風「雪風、頑張ります!」


龍驤「しっかし、うちの提督は見つかったんかいな…」


千歳「まだ連絡がきていないのでまだ見つからないのでしょうか…」


龍驤「足柄がおらんのもちょっといたいな…」


千歳「でもきっとすぐに見つかりますよ!それまで私達が頑張りましょう!」



ドッバァァァァァァァァン!!!



陸軍兵士「敵、哨戒艇一隻撃破!!」


龍驤「なんや陸軍頑張ってるな~」オォ~


千歳「意外と海でも強いですね」


龍驤「まぁ、海軍からしたら面目丸潰れやけどな」アハハ…



深海棲艦「シ…ズメ…………」ゴゴゴゴゴゴ



鈴谷「よいしょ!」バン



深海棲艦「ギャァァァァァァ!!」シュゥ…



鈴谷「やった!沈めたよ~!」



将校「これは勝てるな」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ある場所


スタスタスタスタスタ


足柄「あら、もう決着がついたのかしら」


コンコン


海兵「失礼します。先程、待ち伏せをしていた艦隊から入電がありました」


提督「………………」


足柄「あらそう。問題なく片付いた?」


海兵「そ、それが………」ゴク


海兵「我が艦隊の哨戒艇、五隻中四隻が撃沈、残り一隻も危うい状態だそうです……」クッ


足柄「な、なんですって!!」ガタ


海兵「それに…深海棲艦もほぼ壊滅状態とのこと…」


足柄「そんな…………」ガタ


提督「ふっ…………」ニヤ


海兵「このままでは突破されるのも時間の問題です…」


足柄「上官にはもう伝えわっているの…?」


海兵「はい。緊急の作戦会議を開くとのことです。それに足柄殿も参加するようにとの連絡も」


足柄「そう……」


提督「ピンチだな」ニヤニヤ


足柄「うるさい!あなた!代わりにここで見張ってなさい!」


海兵「は、はい!」ビシ


バタン!


海兵「……………」


提督「……………」ジャラ


海兵「……………」


提督「……………」


海兵「……………」スッ


ガチャ


提督「はぁ~………」ジャラジャラジャラ


提督「うぅー!やっと解放されたー!」グハァ!


海兵「兄ちゃんも大変そうやな~」ガハハハ


提督「まさかこんなことになるなんて思ってもみなかったですわ」ハハハ


海兵「それじゃ、飛行機の準備はできてるからさっそく行きましょか!」ガハハハ


提督「いつかの時みたいに荒い操縦はうんざりですよ…」


海兵「な~に。あん時の姉ちゃん二人は運が悪かっただけや!今回はバシッと決めたるで!」


提督「それじゃ、見つかる前に行きますか」


パイロット「おうよ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

鎮守府


大淀「提督はいったい何処へ………」ウッ…


あきつ丸「何の手がかりもないと考えると…やはり何者かに拐われたとしか考えられないであります…」ウゥム


鳳翔「足柄さんも心配ですね……」


元帥「何も手がかりがつかめないとなると…プロの仕業か…あるいは日頃から親しい者の反抗か……」


大淀「そ、それってまさか!」


あきつ丸「足柄殿が犯人と言うことでありますか!?」


元帥「いや…保証はないのじゃが…どうも夜中に訪ねてきたことが引っかかる。もちろん作戦のことだったかも知れないのじゃが…」


大淀「それだったら私や金剛さんも提督の所へ行きましたよ!ですから足柄さんも関係ないと思います!」


あきつ丸「確かに足柄殿は提督とたまに仲違いをしているでありますが…いつも提督と楽しそうにしているであります!それに足柄殿はとても信頼できる方でもあります!そのような方がまさか…」


鳳翔「私も足柄さんがだなんて…」


元帥「これも調べないと何とも言えない…とりあえず、もう少ししっかりと調べてみよう」


あきつ丸「はい!」


ジジジジジジジジジ……


元帥「ん?入電だと…」


あきつ丸「将校殿でしょうか!!」


大淀「ちょ、ちょっと待ってくださいね」アセアセ


ジジジジ…ジジ…ジジジ……


大淀「な、なんでしょう…これは…」


あきつ丸「どうかしたのでありますか?」


ジジジジジジ…ジジ…


大淀「とても奇妙な…暗号?でしょうか…私にはわかりません…とりあえず紙に書いてみます…」カキカキ


ジジジジジジジジジ……ジジジジジジ


大淀「…………? お、終わりました…」


あきつ丸「どのような内容でありますか!?」


大淀「え、えーと…なんでしょう… 」


元帥「どれ、見せてくれ」ペラ


元帥「……………これは!!」ヌォ


大淀「ど、どうかされましたか?」


元帥「なるほど…………はははははは!」ガハハハ


あきつ丸「ど、どうかされましたか!?」ビクッ


元帥「そうかそうか……よし」


鳳翔「どんな内容でしたのでしょうか?」



元帥「喜ぶのじゃ。彼が…見つかったわい」



全員「えぇ!!!!」ガバ



~~~~~~~~~~~~~~~~~~

上空


ガチャ


提督「これで何とか伝わればいいのだが…」


パイロット「ま、元帥さんやったら大丈夫やろ!」


提督「そうだといいんですが…」


パイロット「ま、尾行もなさそうやし、ちょっとはのんびりしいや」


提督「おもしろいぐらいに気持ちよく飛行機で出られましたね」


パイロット「まぁ、わしぐらいになったら何でも顔パスでいけるからな~」


提督「さすがですね。でもまさか海兵の変装で来るとは思ってもみませんでしたよ」


パイロット「何言ってんねん!わしも昔はちゃんと海兵やったんやから当たり前やで」


提督「いや、今も立派に海軍のパイロットじゃないですか」


パイロット「そうやけど、やっぱり何十年も働いてたらだんだん気も抜けてくるわ。若い頃はもっとつやつややったんやけどな~」


提督「まだまだ現役ですよ」ハハハ…


パイロット「ま、こんな大仕事もまわってくるんやったらまだまだ辞められへんな!」


提督「お願いしますよ~」


パイロット「まかせとき!」ガハハハ



ガタガタガタガタガタガタ…



提督「それにしても…」


提督「揺れますね…」ウグッ…


パイロット「そうか?まぁ、こんなもんやろ!」


提督「そうですか…」ウッ…


~~~~~~~~~~~~~~~~

滑走路


大淀「いったい何があったのでしょうか…」


あきつ丸「それは…提督殿に聞いてみないとわからないのであります」


元帥「しかし、無事で何よりじゃ」


あきつ丸「はい!大淀殿、足柄殿もいっしょでありますか?」


大淀「い、いえ…そこまではわかりませんが、きっといっしょにいると思いますよ?」ピキ


元帥「これで元通りになればいいのぉ」


あきつ丸「お!向こうの空に飛行機を確認したであります!」


元帥「よく見えるのぉ。わしには小さすぎて見えぬわ。若いとはいいものじゃの~」ガハハハ


大淀「ん?あの飛行機は…どこかで…」ウン?


……

…………


大淀 ウッ キラキラキラキラキラキラキラキラ


…………

……



大淀「んな!?」///


あきつ丸「ん?どうしたでありますか?」


大淀「皆さん!早くここから離れましょう!」アセアセ


あきつ丸「ど、どうしたのでありますか!?」


大淀「ここにいたらとってもマズイです!」アセアセ


元帥「急にどうしたというのかね…」


大淀「と・に・か・く!!早くこっちへ!」アセアセ


あきつ丸「うぉ…どこへ行くのでありますか大淀殿~!」アワアワ


元帥「???」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

飛行機


ユラユラユラユラユラユラガタガタガタガタガタガタガタ


提督「ング……」ウッ…


パイロット「そろそろ着陸するで!」


提督「けっ…結構揺れてますね…ウッ…」


パイロット「しっかり何かにつかまっときや!」


ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ


提督(ヤバい…吐く…)オェ…


パイロット「あ、先に言っとくけど機内では吐かんといてな!掃除大変やから」ガハハハ


提督(ング!?」


提督「……………」



提督 ゴックン………ウッ…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

滑走路


大淀「来た………」ゴクリ


あきつ丸「いよいよであります!……なかなか激しく揺れているでありますな」


元帥「うぅむ…あれじゃあ、着陸ができないぞ」


飛行機 ユラユラユラユラユラユラ


大淀「きた!」


あきつ丸「う、うぉぉぉ!?こっちに向かってくるであります!!!!!」ギャー


元帥「これは中々……」ゾワ


大淀「皆さん!伏せて下さい!!」


三人 グッ


飛行機 ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ


飛行機 ガサガサガサガサガサガサガサガサ


大淀「絶対に頭を上げないで下さい!」


あきつ丸「ひ、ひぃぃぃぃ!!」アワアワアワアワ


元帥「これは…中々の迫力じゃの…」オォ…


飛行機 スレスレ


あきつ丸「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?!?」スレスレ


大淀 プルプルプル…


元帥「ぬぉ!?」スレスレ


飛行機 ガササササ………


大淀「…………」プルプルプル…


大淀「……止まりました…」ホッ


元帥「これは……寿命が縮まったわい…」フゥ…


あきつ丸「あ…あぁ……」ガクガクブルブル


大淀「だ、大丈夫ですかあきつ丸さん…」トントン


あきつ丸「つ、翼が………あ、頭を……スレスレにか…かすったであります……………頭が…翼に……つ……」ガクガクブルブル


元帥「これは中々のショックのようじゃな」ガハハハ


大淀「大丈夫ですよ」トントントントン


あきつ丸「あ…あぁ……」ガクガクブルブル


飛行機 ガチャ


大淀「提督!!」ガバ


飛行機ガチャガチャ


ドサドサドサドサ


提督「っ!!!!!?!!?!?」ウグッ…


大淀「て、提…」



提督 ウ…キラキラキラキラキラキラキラキラ



大淀「あぁ…」



提督 キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ



元帥「どうやら彼も…大変だったようじゃ…」


大淀「提督…」ウルウル


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

海上


深海棲艦「沈メ……沈メ…」グワァ



雪風「雪風は!沈みません!!」ドン



深海棲艦「ギャァァァァァァ!!!」シュゥ…



金剛「全砲門!ファイアー!!!」ズドォン



深海棲艦「ギャァァァァァァ!!!」シュゥ…



龍驤「よっしゃ!この調子でどんどんやっつけるでぇ!!!」


千歳「しかし、なかなか敵も減りませんね…」


龍驤「せやなぁ…こいつらいったいどっからわいてきてるんや…」



将校「戦局は我々が有利だ!このまま攻め続けろ!!!」


陸軍兵士 ババババババババババババババ



金剛「ふぅ…なかなか今日は手ごわいネー」


鈴谷「いったい何匹倒したらいいのぉ~」ウダァ


龍驤「まだまだいっぱいおるで~」


鈴谷「えぇ~!鈴谷もう疲れた~」ウダウダ


千歳「陸軍さんも頑張ってるので我々も頑張りましょう!」グ


鈴谷「うぅ……」



ドッバァァァァァァァァン!!!!



陸軍兵士「敵、哨戒艇一隻撃破!!残り後一隻であります!!」


将校「よぉし!いくぞ貴様らぁ!!勝利は目前だぁ!!!!」ビリビリビリ



龍驤「ちょっち待て…なんであの将校は脱いでるんや…」ジトー


千歳「ま、まぁ…ちょっと興奮しているんじゃないですかねぇ…」アハハ…


金剛「まさかそういうタイプでしたカ…でもなかなかいい体ネー」


龍驤「提督より全然歳上やのにほんまにすごい体やな…筋肉ムキムキや…」


鈴谷「もうなんかヤバいね…ラン◯ーみたい」


龍驤「あはは…ほんまやなぁ…」ジトー





将校「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」







~~~~~~~~~~~~~~~

鎮守府


提督「うぅ……」ウグ…


大淀「大丈夫ですか提督…」トントン


提督「死ぬかと…思った……」ウゥ…


ガチャ


パイロット「ぬわぁ~!無事についたぁ~!」ノビノビ


大淀「やっぱり」ハァ…


元帥「お主が連れてきたパイロットか?」


パイロット「ん?……って!?これはこれは!元帥殿!」ビクッ


元帥「あぁ…別に敬礼はいい。もう退役してるからのぉ」


パイロット「まさかこんなところでお会いできるとは…」


あきつ丸「うぅ…」ヨロヨロ


大淀「大丈夫ですか?」


あきつ丸「はい……大丈夫であります…」ヨロヨロ


提督「はぁ……もう…大丈夫だ大淀…」ヨロヨロ


大淀「無理はしないで下さい」アセアセ


提督「………………」


元帥「何があったのじゃ」


提督「スパイが…潜んでいました…」グッ


あきつ丸「ス、スパイでありますか!?」


元帥「そうか…しかし、海軍陸軍の人員は全て把握していたはずじゃ。それに、情報漏洩や全員の略歴もすべて注意していた…それでも潜り込めていたていうことは…」


提督「はい…スパイは意外なところにいました…」


大淀「意外なところ…」


元帥「…………」


提督「我々の鎮守府の…」


あきつ丸「え!?」ビクッ


大淀「そんな…」ドキ




提督「足柄がスパイでした」グッ…




…………………………


大淀「そんな!!」ビクッ


あきつ丸「あ、足柄殿がでありますか!!」


元帥「足柄…あの重巡の…」


提督「はい。彼女が自分を拐いました」


あきつ丸「そんなの嘘であります!!足柄殿はそんなことはしない立派な人であります!!」


提督「あきつ丸!黙ってろ!」グッ…


あきつ丸「っ………」


大淀「そんな……」ウッ…ウッ…


元帥「彼女はどこまで知っていた」


提督「全部です。今、我々の作戦部隊が海軍の待ち伏せにあっているのも足柄が流した情報によるものです。彼女はこの作戦の大部分を海軍に流したと思われます」


元帥「うぅむ…そうか…」


あきつ丸「足柄殿……」ガク


大淀 ウッ…ヒッグ…ウッ…


提督「しかし、彼女も陸軍の関与している兵員の数などは誤算だったようでした」


元帥「と、言うことは…海軍も混乱していたわけか…」ウゥム…


提督「そのように思われます。それに、現に今我々の部隊が優勢であることに困惑していました」


元帥「なるほど。情報の遅れで即席の部隊しか用意できんかったのか…又は甘く見られているのか…」


元帥「よし。この話はまずはここだけの話にしておく。まずは部隊を上陸させることが肝心じゃ。すまぬがお主とそこの二人も今すぐ部隊と合流するのじゃ」


提督「はい…」


あきつ丸「………………」


大淀「……………………」


元帥「今は辛いじゃろうが…頼んだ…」


あきつ丸「はい…」


大淀「…………………」


提督「では、今すぐ向かいます」スッ


元帥「ちょっと」グイ


提督「うぉ…」



元帥「さっきも言った通り、この話は内密にしておく。もし将校の耳に入ったら、その娘はただじゃすまん」ヒソヒソ


提督「?」


元帥「まぁ…なんじゃ… お主の部下じゃ。お主の判断にまかせる」トン


提督「あ…あ、ありがとうございます…」


元帥「頼んだぞ」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~

輸送艇


あきつ丸「提督殿…」


提督「すまんな…さっきは怒鳴って…」


あきつ丸「い、いえ。自分が悪いであります…」


大淀「本当に…足柄さんだったのですか?…」


提督「あぁ……足柄だ…」


大淀「……………………」ウッ


あきつ丸「どうして足柄殿が…」


提督「俺も最初は驚いた。目が覚めたら鎖に繋がれていて、独房に入れられていた。そして目の前に足柄がいた…」


提督「もう…あいつは…いつもの足柄じゃなかった…」グッ


あきつ丸「提督殿…」


大淀「…………」ウッ…


提督「深海棲艦…」


あきつ丸「が、どうしたでありますか?」


提督「やつらは…深海棲艦を作っていた」


二人「なっ!?」ビクッ


あきつ丸「ど、どう言うことでありますか!?」


大淀「し、深海棲艦を…作っていた…?」


提督「足柄が言っていた…あの深海棲艦は元々は艦娘だったと…」


大淀「え…………」グッ


提督「深海棲艦はそんな艦娘が沈んでしまった時に思う…言わば怨念とかが具体化したものだと…」


あきつ丸「そ、そんなまさか…」ウッ


提督「それを知った海軍は、わざと艦娘を沈めて深海棲艦を生み出していた…」グググ


大淀「そ、そんな!」ウッ


あきつ丸「まったく…冗談にも程があるであります……」ギシギシギシギシ…グッ


提督「海軍は…もはや正義のせの字もない糞同然だ…」ゴゴゴゴゴ


大淀「提督………」グ


提督「あんな奴らは潰すしかない…」ゴゴゴゴゴ


あきつ丸「その通りであります!!」ガバ


提督「艦娘を…仲間を…足柄を…全て奴らが悪い…俺は。奴らを徹底的に潰す」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


大淀「うっ………」


あきつ丸「自分も捨て身の覚悟であります!!」グッ


提督 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



大淀(その時の提督は…いつものような優しさや腑抜けた感じはなく、ただ…怒りと憎悪に満ちた狂犬のようでした…)



~~~~~~~~~~~~~~~~~

海上


ババババババババババババババ


将校「後一隻だ!何としても叩き潰せぇ!!」



深海棲艦「ギャァァァァァァ…………」



龍驤「だいぶ敵も減ってきたな…」フゥ


千歳「ですね…さっきよりも激しくなくなりました」ハァハァ…


金剛「Hey!鈴谷!雪風!大丈夫デスカー!!」


鈴谷「もぅ疲れだぁぁ!」ウダァ


雪風「大丈夫です!」ビシ


龍驤「意外と全員大丈夫そうやな」


千歳「しかし弾薬がもうすぐなくなりそうですね」


雪風「弾薬ならあっちの船からもらいました!」アレ


補給船


龍驤「なんやあんなとこにおったんかいな」


雪風「さっき陸軍の人が弾薬をくれました!」


鈴谷「私もそろそろなくなるよ~」


金剛「もらいにいくネー」


……………


補給隊員「君たちの分の火薬はたくさんあるのでもっと派手に使っても問題ないですよ」ヨイショ


龍驤「なんや珍しいな」ヒュ~


補給隊員「提督殿が出撃の前日にわざわざ頼みにきてくれましたから。私達も張り切って弾薬をいつもより多く運んでます」ヨイショ


千歳「まさか提督がそんなことしてたなんて」


鈴谷「なかなかやるじゃん!」ニヤニヤ


金剛「やっぱり提督はカッコいいデース!!」キラキラキラ


雪風「……………」


龍驤「?なんや雪風、どないしたんや?」


雪風「司令は大丈夫でしょうか…」


龍驤「そうやなぁ…」


千歳「心配ですね…」


鈴谷「……………」


金剛「………大丈夫デース!きっともうすぐ帰ってきマース!!」


龍驤「ま、落ち込んでてもしゃあない!」


千歳「ですね」グッ


補給隊員「補給完了!」


龍驤「よっしゃぁ!もう一暴れいくでぇ!!」


四人「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~

輸送艇


あきつ丸「よいしょ…うぉ」ガシャ


提督「おっと、大丈夫か?」


あきつ丸「申し訳ないであります。よいしょ…」


大淀「久々の出撃ですね」


あきつ丸「はい…」


提督「不安そうだが大丈夫か?」


あきつ丸「え!?いや自分は…大丈夫であります!」アセアセ


大淀「そう言えばあきつ丸さんは実戦は何回ぐらい経験しているのですか?」


あきつ丸「えっ!?」ギク


提督「あ………」


大淀「???」


あきつ丸「え、え~とですね……実戦でありますか?……確か…えぇと…」オドオド


提督「お、大淀は何回ぐらいだ?」ハラハラ


大淀「私ですか?私は確か……」ウーン…


あきつ丸(まだ深海棲艦を見たのは一回だけとはとても言えないであります!)ジー


提督(あきつ丸の救済を求める視線を感じる…)


大淀「私もあまり出撃していないですからね~…」エェト…


あきつ丸「お、大淀殿はやはり事務仕事の方が多かったでありますか!」


大淀「そうですね。前線で激しく戦った記憶があまり…」


あきつ丸「そ、そうでありますか!」ホッ


提督(今ちょっとホッとしたなあきつ丸…)


大淀「あ、でも今まで撃沈した数ならわかりますよ」ポン


あきつ丸「へ?」


大淀「メガネのこの横の部分なんですけど…」グイ


提督「ん?」


あきつ丸「この白いしましまの模様でありますか?」


大淀「はい。この白い線の数が今まで撃沈した深海棲艦の数です」


あきつ丸「ひぃ!!」ガーン


提督「おぉ、まじか。1,2,3,4,5……十隻は軽く越えてるな」ヒュ~


あきつ丸「うっ…」ガク


大淀「前にいた海軍のパイロットの人が自分の飛行機に同じようなことをしていてカッコいいなと思って書いたんです」


提督「撃墜マークってやつだな。しかしかなりの数を撃沈しているんだな。大したものだ」


大淀「そんなに誉められるほどでもないですよ~!全部小物ばかりですから」エヘヘ///


あきつ丸 ガクッ…


大淀「あきつ丸さん?どうかしましたか?」


提督「あぁ…まぁ、あきつ丸も頑張れ」グッ


あきつ丸「うぅ…………」


………………


輸送艇乗員「目的地に到着しました!」


大淀「いよいよですね」グッ


あきつ丸「スー……ハー……」ドキドキ


提督「落ち着けあきつ丸」トン


あきつ丸「は、はい」スーハー


輸送艇乗員「出撃してください!」


ガシャ


提督「よし!頼んだぞ二人とも!」


あきつ丸「は、はい!」ドキドキ


大淀「提督こそお気をつけて」


提督「あぁ。すぐに龍驤達と合流できるはずだ。俺もここから援護する」


あきつ丸「提督殿が援護でありますか!?」


提督「なんだ意外か?味方は一人でも多いほうがいいだろ?」ニヤ


大淀「では出撃します!」


あきつ丸「出撃するであります!」


提督「行ってこい!」グッ


バシャァ



提督「行ったか…」


提督「よし。隊長殿、銃座お借りしますね」ヨイショ


輸送艇隊長「て、提督殿!?そんな危険でありますよ!!もし提督殿に何かありましたら…」アセアセ


提督「なぁ~に大丈夫ですよ!あ、ここにある機関銃も借りますね」ヨイショ ズシ


輸送艇隊長「て、提督殿ぉ!」ハラハラ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

海上


ババババババババババババババ


将校「押せぇぇぇ!!勝利は目前だぁぁぁぁぁぁあ!!!」



龍驤「そろそろいけそうやけど、あっちもなかなか粘るな~」


千歳「敵も必死ですからね」


金剛「Hey!深海棲艦はどこにいるデスカー!」


鈴谷「ホントにそろそろ休みたいよ~」


雪風「深海棲艦が見当たらないです!」


龍驤「もう全部やったかぁ?」


~~~~~~~~


ババババババババババババババ


あきつ丸「ひっ……うぅ…」ドキドキ


大淀「この感じ…久々でなんだかうずうずしますね」ニヤニヤ


あきつ丸「そ、そうでありますな!…」アハハ…


ババババババババババババババ


あきつ丸 ビクッ


あきつ丸(せ、戦場がここまで激しいとは…)


大淀「まずは龍驤さん達と合流しましょう」


あきつ丸「は、はい!」


ババババババババババババババ


ドカァァァァン!!!


大淀「しかし困りました…多分、龍驤さん達はもっと前線の方にいるはずなのですが…」


あきつ丸「な、何か問題でありますか?」


ババババババババババババババ

ババババババババババババババ

ドカァァァァン!!


大淀「ご覧の通り、ここを通るのはおそらく無理かと…」ハァ


あきつ丸「うぅ……」


大淀「外からまわってもいいのですが…それだとかなり時間がかかりますし…」


ババババババババババババババ


バシャバシャバシャバシャバシャバシャ


あきつ丸「ぬぉわ!?」ヒィ!


大淀「きゃ!大丈夫ですかあきつ丸さん!」


あきつ丸「は、はひ……弾が…弾が……横すれすれに……」プルプルプルプル


大淀「流れ弾にも気を付けないとですね…」フゥ…


あきつ丸「あっ……あ…」プルプルプルプル


大淀「………あきつ丸さん」


あきつ丸「は、はひ!」ビクッ


大淀「もしかして…」ジー


あきつ丸 ゴク


大淀「戦場…初めてですか?」スパ


あきつ丸「うぐっ……」図星


あきつ丸「そ、それは~………」アセアセ


ブゥゥゥ


提督「おぅ、大丈夫か!」


大淀「提督殿!」


あきつ丸「提督殿ぉ~」涙目


提督「こんなところでどうした?」


大淀「前方に行きたいのですが、戦いが激しすぎて困っています」


提督「そうか…龍驤達は前の方にいるのか…」


提督「……………隊長殿!この船でここを突破できますか!」


隊長「こ、ここでありますか!?」ギョ


ババババババババババババババ

ババババババババババババババ

ドカァァァァン!!!


隊長「あぁ…………」イヤイヤイヤ


提督「前方の将校殿のところまで行きたいのですが」


隊長「うっうぅ……これはあくまで輸送艇なので、装甲はあまり期待しない方がよろしいかと…」ウゥ…


提督「そうですか。よし、大淀とあきつ丸はこの輸送艇を盾にするんだ。隊長、我々はこのまま前方へ突撃しましょう!」


隊長「と、突撃でありますか!?」ギョエ


提督「装甲が薄いのならば二人を輸送艇に乗せて運ぶことは危険ですが、上手く盾として利用する分には安全かと」


隊長「そ、そうでありますか……」


隊長「……………………」


隊長「わかりました!全速力で駆け抜けます!聞いたか!全速前進だ!フルパワーで突っ走れ!!」


輸送艇乗員「了解!」


提督「ありがとうございます!よし、二人は言った通りにこの輸送艇を盾として上手く利用してくれ!」


大淀・あきつ丸「はい!」


提督「よし!じゃあ俺もぶっぱなしますか!」ガッシャン


隊長「て、提督殿は中に……」アセアセ


提督「何いってるんですか!自分も楽しませて下さい!!」ガッシャン


隊長「えぇ………わ、わかりました!急速発進!!」


ブォォォォォォ


提督「うぉぉ!すごい加速」グラグラ


隊長「振り落とされないように注意して下さい!」


大淀「私達も行きましょう!」グッ


あきつ丸「はい!」


ブォォォォォォォォォォォォォォォ!!!


提督「うぉぉぉ!速い速い!!」


隊長「小型ですから速力はなかなかでます」


ババババババババババババババ


バスバスバスバスバスバス


提督「ぬぉ!?……危ねぇ」フゥ…


隊長「敵からすれば輸送艇一隻なんて絶好の獲物です!こっちらからも応戦して下さい!」


提督「よし!」カチャ


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド