2019-08-14 05:56:21 更新

概要

2人の男女が提督として艦隊指揮・運営をしていくお話です。第参話になります。
素人なので温かい目で読んでいただけると幸いです。
一度公開しても、所々訂正を加えるかもしれませんがご了承ください。


前書き

無所属の艦娘。陸奥の行方は…何処に…


救出!!


 ―宿毛湾泊地の艦娘が陸奥の捕獲に失敗した日の夜…


 ―瀬戸内海海上―


陸奥「はぁ…はぁ…燃料が付きかけてる…ついてないわ。」


 ―夜で視界か悪い中を陸奥は彷徨う様に航行していた。正直ここがどこで自分がどこを航行しているか本人は分かっていない。しばらく進

 んでいると小さい島が前方にうっすらと見えてきた。


陸奥「…島だわ。少し休んでいきましょ。」


 ―島に着いて艤装を付けたまま島内を歩いて洞窟を見つけたので、洞窟内に入って艤装を下ろし岩に腰掛けた。


陸奥「ふぅ…さて…これからどうしましょう。逃げてきたは良いものの頼るところも無いし、今の海軍が味方なのか分からないし…まぁ私を

  見つけた娘達を攻撃してしまった時点で恐らく敵になったかもしれないわね。でも…何とかしないと…折角ここまで逃げてきたのに…あ

  の娘たちの為にも…やっぱり攻撃してしまったのは間違いだったわね…それに…ここはどこかしら…やっぱり電探持ってないと厳しいわ

  ね…それに燃料も無くなってきてるし…本当にどうしよう…あの娘達無事でいてくれるといいけど…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ―柱島泊地―

 

 ―提督たちが着任して1週間が経った。艦娘寮と工廠、酒保、指揮所を手分けして同時進行で建設を進めていた。工廠は明石と夕張の意見

 を交えながら後輩たちが建設に取り掛かっている。海軍省からも改めて予算についての連絡があって、予算に関しては解決したとのことだ

 った。ここ1週間は出撃せず、船団護衛や資源輸送任務のみ従事していた。その間にも陸奥の捜索をしているが未だに発見には至っていな

 い。今日は護衛依頼も任務も無いので全員で建設作業を手伝う予定であったが…


 ―ユニットハウス内―


 ザーーーーーザーーーー


提督「…雨?」


女提督「あらら~。かなり降ってるね。天気予報通りになったよ。あと、B君から連絡があったけど今日は中止らしいよ。流石にこの雨の中作

   業するのは危険だしね。今日どうしよっか?」


提督「…暇になった。」


女提督「だね…」


叢雲「おはよう…って、女司令官…司令官を負ぶってるけど…それどういう状況よ?」


女提督「ん?見ての通りだよ。提督は現在ほぼ思考停止中。頭も身体も起きてるようで全く起きてない。」


叢雲「噂では聞いてたけど…本当に朝が弱いのね。」


提督「…おはよう。」


叢雲「おはよう。とりあえず皆には待機って言っとくわ。あと、間宮さんと伊良湖さんが朝ごはん作ってるから。食べてきなさいよ。」


女提督「りょーかい。」


 ―ユニットハウス1階・空き部屋―


山城「外を見てください姉様。雨です。」


扶桑「そうねぇ。」


吹雪「今日は任務も無いですけど…どうするんでしょう…」


古鷹「さっき、叢雲ちゃんが提督たちに聞きに行ってますよ。」


叢雲「戻ったわ。待機しとくようにってさ。」スタスタ


吹雪「司令官たちは?」(・・?


叢雲「今ご飯食べに行ってる。女司令官の話だと今日は建設作業も中止らしいよ。」


古鷹「では今日1日暇ですね。」


加古「とりあえず寝るわ。」zzz


朝雲「まぁ何もすること無いしね。」


 コンコン、ガチャ


女提督「みんなおはよー。」


艦娘’s「「おはようございます。」」


青葉「おやおや?女司令官の背中に乗ってるのは…」


鳥海「司令官さん?あぁ…寝ボケてるんですね。」


山雲「女司令官、お母さんみたい。」(#^^#)


女提督「まぁ…もう少ししたら目が覚めると思うから。それと、叢雲ちゃんから聞いてると思うけど今日はやる事がなにもありません…なの

   でユニットハウス内で今日1日自由だからゆっくりしてね。それじゃ、私は背中に乗ってる奴の面倒見てるから。あと、私まだお母さ

   んって呼ばれる程歳とってないからね!」ガチャ、バタン


満潮「…気にしてるわね。」


青葉「そういえば女司令官たちって歳いくつでしたっけ?」(。´・ω・)?


天龍「23だろ。確か。」


衣笠「うーん。まぁ、お母さんって年齢じゃないね…」( ̄▽ ̄;)


夕張「それよりもどうする?今日1日暇になったんだけど。」


時雨「何もすることが無いね。」


大淀「そうですね。私は提督たちの書類仕事があると思いますのでそれを手伝おうと…」


吹雪「私もそうしようかな…」


叢雲「そうね。やる事無いし…」


大淀「では私たちは提督たちのところに行ってきます。」スタスタ


青葉「ほいほーい。」


鳥海「私も行きます。」スタスタ


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 ―ユニットハウス3階・女提督自室―


提督「…おはよう。」


女提督「やっと起きた…いつも思うんだけどさ…いつも朝ゼリーだけで大丈夫なの?」


提督「大丈夫。朝は何も食べられんけど、何かは口ん中に入れんといけんから…ゼリーなら食べれる。」


女提督「ならいいけど…今日どうする?とりあえず書類片付けようか。」


提督「だったら俺、護衛艦のとこ行ってきていいか?」


女提督「なんで?」


提督「ちょっと定期点検でもと…」


女提督「ふぅ~ん。」


提督「…いいだろ?」


女提督「まぁ。いいけどさ。」


提督「ありがとう。明石と夕張借りてくわ。」


女提督「了解。」


 ガチャ


鳥海「失礼します。」


女提督「ん?みんなどうしたの?」(。´・ω・)?


吹雪「司令官たちの書類仕事があれば手伝おうかと…」


女提督「手伝ってくれるの!?まだ秘書艦制度とってないけど?」


大淀「まぁ…暇ですので。」


叢雲「何か手伝わせなさい。」


女提督「ありがと。じゃあ、この書類手伝って。あと、吹雪ちゃんは提督を手伝ってあげて。」サッ


叢雲「わかったわ。」


吹雪「司令官は何をするんですか?」


提督「明石と夕張を連れて島の漁港に来てくれ。護衛艦にいるから。」


吹雪「わかりました。」


提督「それじゃ俺は先に行くから。」ガチャ、スタスタ


吹雪「それでは明石さんと夕張さん呼んできますので失礼します。」ガチャ、スタスタ


女提督「はーい。」


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 ―その頃…無人島にて避難していた陸奥は…


陸奥「ふぅ…夜が明けたわ。雨降ってるわね。」


 タッ…タッ…タッ…


陸奥「!?」Σ(・□・;)


 ―洞窟前の岩場の方からゆっくり歩く足音が聞こえてきた。最初にここへ来たときに陸奥は一通り洞窟内や島内を確認していたが人なんていなかった。陸奥は艤装を装着して足音が聞こえるほうに砲塔を向けた。


 タッ…タッ…タッ…


陸奥「…来ないで!!」スチャ


?「…陸奥さん?ちょ…撃たないで!」


陸奥「…その声…鈴谷ちゃん?」


?→鈴谷「鈴谷だよ!よかったぁ…陸奥さんだぁ…」


陸奥「どうしてここに?あの場所に残ってたんじゃ?」


鈴谷「うーん。そうなんだけどね。あいつら…私たちを即クライアント先に引き渡すことにしたんだよ。相手と金銭面で一悶着あって保留さ

  れてたけど、陸奥さんが逃亡して、悪事がバレる前にウチらを売り払っちゃえってさ…そんで、ウチらクライアント先に輸送されるとこ

  ろだったんだ。」


陸奥「そうだったの…でも、どうしてここに?だってここ無人島よ。」


鈴谷「それがさ…ウチらが乗ってた輸送車の運転手が休憩してるのを見計らって逃げてきちゃった。そっからは艤装つけたまま山を下って海

  まで逃げてきたら丁度島が見えてさ。上陸して島の様子を見てたんだ!」(#^^#)


陸奥「…良く逃げれたわね。」


鈴谷「いやー。龍田が持ってた槍?みたいなやつでコンテナを内側からぶっ壊して、あとはそのまま油断してるた運転手を脅してボッコボコ

  にして逃げてきた。」


陸奥「そう…その輸送船に乗ってたのは鈴谷ちゃんと龍田さんだけ?」


鈴谷「いや、他には熊野と村雨、白露がいるよ。熊野達ならもう少ししたらここに来ると思うから。」


陸奥「…他の娘は。」


鈴谷「まだあの場所にいるよ。でも…ウチらみたいにすぐに売り払われるかも…」


陸奥「…なら、急がないと。」


 イッチバーン!! チョット!オマチナサイ!!


鈴谷「お、この声は熊野と白露だね。」


白露「あ、いた!鈴谷さーん…ってえぇ!?陸奥さんがいる!!」Σ(・□・;)


熊野「白露さん先に行かないでくださいn…え…陸奥さん!?!?」Σ(・□・;)


龍田「あららぁ~。びっくりしたわぁ~。」


村雨「2人とも早い…ってえぇぇぇ!!陸奥さんだ!?」Σ(・□・;)


陸奥「みんな元気にしてたかしら?」


白露「元気元気だよ!!」


陸奥「そう。良かったわ。」


熊野「それで、鈴谷。これからどうしましょう。」


鈴谷「うーん。遠くに逃げたいところだけど…正直ウチら燃料残って無いしねぇ。陸奥さんは?」


陸奥「私もよ。正直ここがどこか分からないし…」


村雨「ここは山口県周南市らしいので恐らく瀬戸内海に浮かんでいる島だと思います。逃げる時に「周南市」って看板があったのを見たの

  で…もし海軍のところに逃げようとすると…こっから近い海軍基地って呉かな?」


熊野「…呉ですわね。でも…」


白露「正直、燃料が持たないかも。」


陸奥「…今の海軍を頼っても大丈夫かしら…私、どっかの基地の娘達を攻撃しちゃった。」


鈴谷「えぇ、マジ!?」Σ(・□・;)


村雨「ちょっと…それは…」


陸奥「ごめんなさい。」


龍田「仕方ないわよぉ。正直誰が味方で誰が敵か分からないもの…」


熊野「…呉に向かうべきですわ。」


鈴谷「正気!?」Σ(・□・;)


熊野「それしかないもの。私達はどこにも所属していない無所属の艦娘ですわ。一刻でも早くどこかの基地の保護下に入るべきです。そこで

  事情を説明して残っている娘達も助けてもらいましょう。もうそれしかありませんわ。」


陸奥「…そうね。それしかないわね。」


鈴谷「割り切るしかないかぁ…よし!行きましょ!」


龍田「残っている娘達が輸送される前に助けないといけないわねぇ…」


村雨「残り組は明日の朝に輸送されるって夕立ちゃんと朝潮さんが言ってました!」


陸奥「なら時間が無いわ。急ぎましょう。」


艦娘’s「「はい!」」


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 ―柱島・漁港―


 ―停泊中の護衛艦にて…


吹雪「司令官!お2人を連れてきました!!」ガチャ


提督「ありがと。」


夕張「定期点検ですか?私達何をしたらいいんですか?」


提督「…さぁ。陸奥を探しに行こうか。発進。」ゴゴッ


吹雪「えぇ!?司令官!!!!」Σ(・□・;)


明石「提督!機関良好です!」


提督「わかった。」


吹雪「明石さんいつの間に…」


夕張「明石さん…」


明石「え?面白そうじゃん。」(#^^#)


吹雪・夕張「「はぁ…」」(*´Д`)


提督「もしかしたら柱島泊地の管轄内にいるかもって思ってな。」


吹雪「だとしてもどうやって探すのですか?」


提督「夕張。捜索用レーダーで随時反応を調べてくれ。吹雪は望遠鏡で目視で捜索してくれ。」


夕張「はぁ…わかりました。やってみます。」


吹雪「了解です。」


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 ―柱島泊地・ユニットハウス女提督自室―


女提督「」( ..)φカキカキ


大淀「女提督。書類の確認をお願いします。」


女提督「お、ありがと。」


鳥海「司令官さんたちは何をしに行ったんでしょう。」


女提督「あぁ。ウチの護衛艦の定期点検だってさ。」


鳥海「そうですか。」


女提督「…本当に定期点検だったらいいけど。」ボソッ


叢雲「何か言った?」


女提督「ううん!何でもない。」


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 ―福岡県某市にあるとある施設―


組幹部E「組長。」ガチャ


組長「どうしましたか?」


組幹部E「先程、輸送車を運転していたウチのしたっぱが山口県内の山中で倒れている姿を発見されました。気絶させられており、荷台にいた

    筈の彼女たちの姿は無かったそうです。」


組長「そうですか。逃げられてしまいましたか。」


組幹部E「申し訳ありません。」


組長「仕方ありませんよ。そうですね。自分たちの事を公にされる訳にはいきませんから、相手方にはなるべく早めに取引いただけるよう手

  配していただけますか。」


組幹部E「承知いたしました。」ガチャ、バタン


 シーーーン


組長「・・・チッ、クソガキ共!!!」

  

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 ―護衛艦―


提督「状況報告。」


吹雪「視界不良。何も見えません。」

夕張「レーダー反応なし。」

明石「機関良好だよ。」


提督「まぁ。そうだろうな。」


夕張「だって1週間だよ。ウチの七戦隊や扶桑姉妹で探しても見つからなかったんだよ。そう簡単に見つかるわけ「ピコン」…えっ?」(・・?


提督「場所はどこだ?」


夕張「えぇーっと。こっから北西に500m。しかも反応が複数。陸奥さんじゃないかも。」


提督「…とりあえず確認だけでもしよう。近づいたら教えてくれ。」


夕張「了解。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―とある施設―


?「・・・。」


?「長門さん。」


?→長門「ん?朝潮か。どうした?」


?→朝潮「私達って…どうなるんでしょうか。」


長門「心配するな。陸奥が何とかしてくれるさ。鈴谷たちも輸送車からの脱走を計画してたからな。おそらくは今頃脱走してるだろう。」


朝潮「私達も…明日には…」


長門「…心配するな。お前達は私が絶対に守ってやる。この「長門」の名に懸けてな。」


朝潮「はい…」


長門「・・・。」


 ―長門は考えていた。果たして陸奥を施設から逃がしたことは正しかったのだろうか。実際その所為で鈴谷達の引き渡し日が早まってしま

 った。しかし、こうでもしなければ私を含むここにいる連中は皆売られていく。この施設にいる人間達は「ここから鎮守府や泊地に引き渡

 すための艦娘を建造する施設」と言っていた。しかし、ある時酒に酔っていた者が「こいつらを売ったら金になる。」「本当は鎮守府や泊

 地には引き渡さず。国内のオークションに賭けられて大富豪などの裏社会に通じている奴らに売られる。」なとどほざいてるのを聞いてし

 まった。そこで長門は脱走の計画を皆に伝えた。全員で脱走を図ったが、施設の警備が厚かったために見つかってしまった。せめて一人だ

 けでもと思い、陸奥を施設から脱走させるのには成功した。陸奥を逃がしたのは今でも正しいとは思っている。しかし、引き渡しが早まっ

 てしまったという現状がある…ここに残っている娘も明日には引き渡しが行われるだろう。もし…陸奥や鈴谷達が警察や海軍にこの事を伝

 えて私達の保護に向かっていたらと考えてしまう。しかし皆の前では弱音は吐けない…私は長門型戦艦…ネームシップだ。かつては「世界

 のビッグセブン」と呼ばれ日本国民から海軍の象徴。外国からは一目置かれていた存在。そんな私が弱音なと吐いてはならない…この先何

 があっても私がこの娘達を守らねばと…


 ギギィィィィ

 

組長「失礼するよ。」


長門「…何だ?」ギロッ


組長「人様に向ける目じゃありませんね。君達の引き渡しが決まったよ。明日0500に輸送車に乗ってもらう。そっからは…大体は気づい

  ているんでしょう。」


長門「あぁ…オークションだろ。」


組長「やっぱり知っていましたか。そうですよね。そうでないと脱走なんてしませんよね。あぁ。それと今日輸送された鈴谷さん達ですが、

  どうやら輸送車から脱走したそうです。」


長門「…そうか。」


組長「えぇ。ウチの組員が馬鹿でしてね。艦娘の皆さんと艤装を一緒に乗せてしまったらしいです。あれ程別々に乗せるよう言っておいたの

  に…」


長門「それは誤算だったな。」


組長「えぇ…本当…腹立たしい!!!」(о`Д´)=⊃


長門「ぐっ…」バキッ


朝潮「長門さん!!!!」Σ(・□・;)

夕立「長門さんに何するっぽい!!」

加賀「許せません…」


長門「来るなっ!!」バッ


朝潮・夕立・加賀「「!?」」


組長「…いい判断です。もしも来られた場合はこれを使うところでした。」ジャキッ


長門「…拳銃か。」


組長「えぇ。艦娘の皆さんは普通の人間とは少し違って頑丈ですので殺すことは無理でも重傷を与えることはできるでしょう。と言っても貴

  方達は私たちにとって大事な商売道具ですから傷つけはしませんけどね。」


長門「…あぁ。」


組長「と言いながら私、商品を殴って傷物にしてしまいましたね。まぁいいでしょう。もし売れなかったらその時はその時でまた考えますか

  ら。」


長門「…好きにするがいいさ。」


組員F「組長。」ギギィィィィ


組長「何です?」


組員F「実は…その…」コソコソ


組長「なるほど。一度戻りましょう。」ギギィィィィ


長門「・・・。」


加賀「長門さん。大丈夫。」


長門「大丈夫だ。心配ない。」


夕立「唇切ったっぽい…血出てる…」


朝潮「…長門さん。ごめんなさい。」


長門「何故謝る。朝潮が謝る事ではないだろう。」


朝潮「ですが…」


長門「大丈夫だ。」


加賀「…もしもの時は私も。貴方と共にこの娘達を守ります。」


長門「いらん。私だけでいい。」


加賀「私だって栄えある第一航空戦隊の一隻です。貴方と同じように仲間を思う心は譲れません。」


長門「ふっ…好きにしろ。」


加賀「はい。」


 ギギィィィィ


組長「どうも。」


長門「どうしたんだ。」


組長「気が変わりましてね。貴方は私に付いてきてくれませんか。」


長門「…わかった。」


加賀「長門さん!」


長門「私は大丈夫だ。加賀。この娘達を頼む。」

 

 ギギィィィィ


加賀「…分かりました。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―山口県・瀬戸内海上―


提督「あと何どれくらいだ?」


夕張「もうすぐです!!」


吹雪「…!!司令官!海上に人影を発見!!!」


提督「数は!」


吹雪「6です!…艦娘です!!先頭に陸奥さんがいます!所属バッヂを付けていません!」


提督「よし、明石。機関を停止してくれ。」


明石「了解!」


提督「夕張は外部拡声器のスイッチを入れてくれ。吹雪は灯火で停止を求めてくれ。向こうが停まるまでずっとだ。止まったら俺が言う通り

  に灯火を頼む。」


夕張「了解。」

吹雪「了解しました!!」

 

 吹雪<・-・-- ・- --・-・ ・---・ --(停止せよ。)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―同海上にて…


陸奥「みんな。呉まで燃料は持ちそうかしら?」


熊野「まぁ。何とかですわね。」


鈴谷「雨で視界が悪いうちに呉まで行っちゃいましょう!」


  ・-・-- ・- --・-・ ・---・ --


村雨「!?…皆さん停まってください!!」


陸奥「…て・い・し・せ・よ。」


鈴谷「一体誰が…」


 -・・・ --・-・ ・・・ --・-・ ・・ -・・- -・・・ ・・・- ・・-・ ・・-- ・-・-- ・- 

 ・・-・・ ・・・- ・・-- ・--・ -・-・・ --・-・ -・・- -・ ・・ 


龍田「は・し・ら・じ・ま・は・く・ち・の・て・い・と・く・の・つ・き・し・ま・だ。」


陸奥「…柱島泊地!?」


鈴谷「わぁー見てよ。軍艦とはちょっと違うけど…あれ…海軍の艦だ…」


 -・-・・ ・・-・- -・ ・・-・ ・--- -・・ ---- ・・ ---・- -・--・ 


白露「き・み・た・ち・を・ほ・ご・す・る…だって!」


熊野「…陸奥さん。」


陸奥「…艦に接近しましょう。」


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 ―護衛艦内―


吹雪「こっちに向かっています!!」


提督「よし、明石。梯子を下ろしてくれ。」


明石「了解!」


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 ―陸奥side


 ガガガガガ…


陸奥「梯子ね。これを上れって事かしら。」


龍田「誰かいるわ。」


 ミナサーン!アガッテキテクダサーイ!!


陸奥「上がりましょう。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―陸奥達全員が艦へと上がり終えた。


明石「提督がお待ちです。食堂まで案内しますね。」


陸奥「わかったわ。」


 ―護衛艦・艦内―


村雨「あのー。」スタスタ


明石「あ、自己紹介がまだでしたね。私は工作艦「明石」です。艦内には私の他に軽巡洋艦「夕張」。吹雪型駆逐艦1番艦「吹雪」と柱島提

  督が乗船しています。」スタスタ


陸奥「…私を探しに来た…ってことでいいのよね。」スタスタ


明石「はい。その他の皆さんは陸奥さんのお仲間ってことでいいんですよね?」スタスタ


鈴谷「そうだよ!」スタスタ


明石「分かりました。」スタスタ


龍田「柱島泊地…でしたっけ?」スタスタ


明石「はい。今年新たに新設された海軍基地です。まぁ、諸事情があって基地がまだ未完成ですけどね…」スタスタ


龍田「それは大変ねぇ…」スタスタ


明石「えぇ大変ですよ…っと。ここが食堂です。」スタスタ


 ガチャ


明石「連れてきました。」


提督「ありがとう。ここに座ってくれ。」


陸奥「はい。」スタスタ


 ―全員が着席した。


提督「では改めて。私が柱島泊地提督の海軍少佐月島聖司です。まず2つほど聞きたい。君達の所属はどこだ?」


陸奥「…どこにも所属していないわ。」


提督「では次。陸奥。ここへ来る途中に艦娘に攻撃した。間違いないな。」


陸奥「…えぇ。」


提督「…よし、確認が取れた。この娘らを柱島泊地で保護する。帰港するぞ。」


明石・夕張・吹雪「「了解!」」


吹雪「皆さん、お茶です。どうぞ。」コトッ


熊野「ありがとうございます。」


鈴谷「ちょっと待って!!!!」ガタッ!!


提督「…どした?」


鈴谷「…ウチらだけじゃなくて、まだ他にいる娘も助けて…お願い…」


提督「…どういうことだ。」


陸奥「…私が説明するわ。」カクカクシカジカ


 ―提督は陸奥からこれまでの経緯全てを聞いた…


提督「…そうか。その施設の場所は分かるか。」


鈴谷「うん。逃げる時に輸送車のカーナビを見て施設の場所を確認したから。」


提督「…わかった。それと。もう一度聞く。君らは本当にその施設で建造されたんだな?」


陸奥「…間違いないわ。」


提督「…とんでもないことになった。」


白露「どうして?」


明石「あのね…艦娘の建造ドッグって海軍省と軍令部、それと各鎮守府や泊地にしか設置できないの。それに建造ドッグは設置には国の許可

  がいるし、そのドッグの製造法も海軍省の人しか知らないの。それに私達を建造するための資材ってそう簡単には手に入らないの。だか

  ら一般人が建造ドッグを所有しているってことは…」


提督「あぁ…恐らく海軍の奴が関わってる可能性がある。全く…これで非違事案2件目じゃないか…」


吹雪「迂闊には動けませんね。」


提督「あぁ。」


熊野「それじゃ…」


提督「あぁ…」


陸奥「助けに行くのは無理ね。」

提督「俺たちで助けに行くぞ。」


艦娘’s「「…え?」」


陸奥「…今…何て?」


提督「は?いや。助けに行こうって言っただけだけど。」


吹雪「何を言っているのですか!!危険です!!」(;゚Д゚)


提督「だが話を聞けば一刻を争うぞ。」


吹雪「ですが…」


提督「…提督命令だ。」


吹雪「…わかりました。」


提督「えーっと。さっき場所がわかるって言ってたのは…鈴谷でいいかな?」


鈴谷「そうだよー。」


提督「明石と夕張、吹雪はさっきと同じ配置に着いてくれ。その他は一度明石に艤装を預けてくれ。その後に鈴谷は俺たちと一緒に艦橋に来

  て、それ以外は居住区で休んでてくれ。」


艦娘’s「「了解」」



 ―護衛艦・艦橋―


鈴谷「おっまたせー。」


提督「早速場所を教えてくれ。」


鈴谷「えーっとね………あ、ここ!」


提督「北九州…しかも工業団地の中か。夕張、レーダー監視しながらこの場所について調べてくれ。」


夕張「了解。」


提督「それじゃ、助けに行くぞ。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―北九州にある施設―


 ガチャ


長門「うす暗い…それに血生臭いな…ここはどこだ。」


組長「特に何もない部屋ですよ。」


長門「…私をここに連れて来て何の用だ?」


組長「・・・。」ジャキッ


長門「…何の真似だ。」


組長「抵抗はしないで頂きたい。残っている娘達がどうなってもいいのなら話は別ですが。」


長門「…わかった。」


組長「では。」ユビパチン


組員F・組員G「「はい。」」


組長「彼女を縛り付けなさい。」


組員F・組員G「「はい。」」


長門「くっ…」


組長「さて…先ほどクライアント先から連絡がありましてね。君達を引き渡しの取引を中止されましてね。2度も失態を犯していますから当

  然と言えば当然ですが…気に食わないですね。せっかくの金儲けで海軍幹部からドッグや資源を譲っていただけたというのに…」


長門「貴様!!今何て…海軍だと?」


組長「えぇ。ドッグを譲って頂ける代わりに利益の2割を差し上げる予定でした。」


長門「ってことは、海軍とはグルだという事か!?」


組長「いえ。それはありません。海軍幹部もこの事がバレたらタダじゃ済みませんからね。」


長門「…そこまで喋ってていいのか。この私に。」


組長「えぇ。構いませんよ。どうせ…貴方はここで死ぬのですから。」


長門「どういうことだ。」


組長「そう言えば部屋を暗くしていたままでしたね。今明かりをつけます。」カチッ


長門「!!!!!」


 ―長門は驚愕した。部屋中の血生臭さの原因。それは人間2人の腐乱死体だった。その近くに血が付いた鈍器などの凶器が落ちている…


長門「…こいつらは。」


組長「以前君達の中の1人に逃げられてしまった時の戦犯の2人ですよ。少々しつけが足りなかったみたいで、私直々に教育を施していたら

  死んでしまいました。」


長門「…いかれてやがる。」


組長「もうじき貴方も同じ道を辿っていきますから。」バキッ、ドゴッ


長門「うぐっ…」


組長「全く、私の計画を邪魔しやがって…冗談じゃねぇぞ!!!オラァ!!!」バキッ、ドゴッ


長門「ぐっ…そう簡単には…死なないさ。私は…水爆を2回受けても耐える女だ…侮るなよ…」


組長「その減らず口…さっさと閉じやがれ!!!」ドゴッ、バキッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―護衛艦―


夕張「提督。陸奥さん達がいた施設の所有者がわかったよ。暴力団の〇〇組が3年前に購入してる。ちょっと厄介かも。」


提督「そうか…では作戦を伝える。とりあえず全員艦橋に集合。目的地に着き次第俺と陸奥、龍田、明石の4人で施設に侵入。今から陸奥と

  龍田、明石の3人は艤装ではなく武器を携行してくれ。武器庫の場所は食堂前に貼ってある艦内図を確認してくれ。鈴谷と熊野、白露、

  村雨の4人は施設内の地図を作成してくれ。以上。」


夕張「提督。私達は?」


提督「俺たち侵入組は小型無線を携行するから。その基地局を夕張と吹雪にお願いする。」


吹雪「了解です。」


提督「さて…」プルプルプル、プルプルプル...


海軍大臣「私だ。」ガチャ


提督「柱島提督月島聖司であります。」


海軍大臣「何事だ?」


提督「緊急事態につき、管轄外での職務執行の許可を頂きたい。」


海軍大臣「理由を聞こう。」


提督「只今、管轄内の海域にて無所属の艦娘「陸奥」「鈴谷」「熊野」「龍田」「白露」「村雨」の5名を保護。事情聴取したところ、北九

  州にある施設にて違法で建造された艦娘であることが判明。同施設では艦娘を闇オークションで売りさばいて金儲けを企んでいる連中が

  いるとのこと。なお、本件には海軍人が関与している可能性があり。また、同施設にはまだ艦娘が数名残っているとのことであり、事態

  は一刻を争う。こちらで即保護にとりかかりたい。」


海軍大臣「了解した。佐世保鎮守府、佐伯湾泊地にも応援要請。軍令部には私から言っておこう。施設への潜入は君だけか。」


提督「私の他に艦娘3名で侵入予定。」


海軍大臣「了解。許可しよう。受傷・殉職には配意すること。無理と判断した場合速やかに退避し、応援を待て。出来れば無力で取り押さえ

    て欲しいが、相手が武力行使できた場合こちらも武力行使しても良い。最悪相手を殺すもやむを得ない。この件については私の方で

    も何とかしよう。ただし、一般人は巻き込むな。良いな?」


提督「了解。」ガチャ...ピッ、プルプルプル、プルプルプル...


女提督「はいはい。どした?」ガチャ


提督「…すまん。」


女提督「は?」


提督「後でみっちり怒られてやるから。」


女提督「えっ!?ちょ!!どういうこと!?ねぇt」ガチャ


夕張「提督…女提督には何も言わないのね。」


提督「…あいつに汚れ仕事はさせたくない。聞く必要も無い。今回も…この先も汚れ仕事は俺がやる。」


吹雪「司令官…」


提督「さぁ。作戦開始だ。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―柱島泊地―


女提督「えっ!?ちょ!!どういうこと!?ねぇ!ガチャ..….切れた。」


鳥海「どうされました?」


女提督「いや…提督が「すまん」って…「後で怒られてやるからって」…一体どういう……!」


鳥海「女司令官さん?」


女提督「鳥海ちゃん!ちょっとここ任せてもいい!!出てくる!!」ダッ、タタタッ、バタン


鳥海「えっ!?」Σ(・□・;)


大淀「一体何があったんですか?」


叢雲「私女司令官に付いて行ってくるわ!」タタタッ


鳥海「お願いします!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―柱島・漁港―


女提督「はぁ…はぁ…」(-_-;)


叢雲「はぁ…追いついた…せめて合羽着なさい。風邪ひくわよ。」


女提督「あ…うん。ありがと。」モゾモゾ


叢雲「で、何があったの?」


女提督「…ここにね。私達の護衛艦が停泊していたんだ。」


叢雲「…無いわね。」


女提督「うん。さっきまで提督が護衛艦の定期点検をするって言ってたけど…」


 (着信音)~♪


女提督「伽奈姉から。ピッ...もしもし。」


呉提督(伽奈姉)「琴葉ちゃん!!今どこにいる!?」


女提督「えっ…柱島泊地ですけど…」


呉提督(伽奈姉)「そう…琴葉ちゃんは聖司君とは一緒じゃないんだね。」


女提督「どういう事?」


呉提督(伽奈姉)「さっき佐伯湾泊地の提督から連絡があって、聖司君が陸奥を発見したらしい。しかも陸奥の他にも仲間がいて、事情を聞

        いたらね…カクカクシカジカ...」


女提督「え…うそ…」(;゚Д゚)


呉提督(伽奈姉)「今、聖司君たちが施設に侵入をすることになってる。それで、佐伯湾泊地と佐世保鎮守府にいる軍人が応援に向かって

        る。相手はヤクザの組らしくて武力衝突は避けられないかもしれない。」


女提督「なら私も!!!」


呉提督(伽奈姉)「駄目。」


女提督「どうして!!だって!!」


呉提督(伽奈姉)「気持ちは分かるけど…もし琴葉ちゃんまで付いて行って2人の身に何かあったらどうするの?残された艦娘たちは?柱島

        泊地は?」


女提督「うぅ…」


呉提督(伽奈姉)「今、琴葉ちゃんに出来ることは柱島泊地とそこにいる艦娘たちを守る事。提督としての行動を心掛けなさい。聖司君の事

        だから琴葉ちゃんを巻き込みたくなくての行動だろうけど。」


女提督「…馬鹿。」


呉提督(伽奈姉)「そうだね。馬鹿野郎だね。でも…それが聖司君だってこと…琴葉ちゃんが一番知ってるはずだよ。」


女提督「うん…」


呉提督(伽奈姉)「待っててあげよう。ね。」


女提督「…うん。」


呉提督(伽奈姉)「それじゃあね。あと、私の方からも応援を出すことにしたから。」ガチャ


女提督「・・・。」


叢雲「女司令官?」


女提督「…帰ろっか。」スタスタ


叢雲「えっ?どうしたの?」スタスタ


女提督「それがね…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―護衛艦―


提督「そろそろ着くか。」


吹雪「…司令官。」


提督「ん?」


吹雪「…お気をつけて。あと、ここまで来たんです。必ず連れて帰ってきてください。」


提督「あぁ。」


夕張「防波堤に接岸します!!」


提督「よし行くぞ!」


明石・陸奥・龍田「「了解!」」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―施設―


長門「はぁ……ぁ…………」ボタボタ


組長「しぶといですね…さすが艦娘と言うべきですか。」


長門「ぁ…………そ………そう簡単に……屈してたまるか……」ボタボタ


組長「…まだ目が死んでませんね…忌々しいんだよ!!!」ドゴッ


長門「かはっ!!…」ボタボタ


組長「たかが道具のくせに生意気な!!俺たち人間の言う事を聞いてりゃいいんだよ!!!奴隷のように!!!!」ドゴッ、バキッ、ボコッ


長門「ぁ………ぁ………」


 コンコン


組幹部E「組長。」


組長「…なんですか良い時に。」


組幹部E「お客様が海からいらっしゃいました。」


組長「…お客様ですか。それなら盛大にお迎えしないとですね。私も参りましょう。」


組幹部E「分かりました。」


組長「…命拾いしましたね。精々死までのカウントダウンでもしておいてください。それじゃ、君にここを任せますよ。」バタン


?「はい。」


長門「………行った…か……これ……は…酷いな………陸奥に…会わせ…る…顔が……無いな。」


?「…無事ですか。長門さん。」


長門「…誰だ。」


?→伊勢「伊勢型戦艦1番艦「伊勢」です。」


長門「…伊勢…だと…」


伊勢「困惑されるのも分かります。私…いや、私と妹の日向はここで初めて建造された戦艦ですから。私達は組長の補佐として動いていたの

  で貴方達と接する機会がありませんでしたから知らないのも当然です。」


長門「…そうか…」


伊勢「長門さんには教えます。今、海軍の軍人が艦娘を連れてここにいる艦娘たちの奪還作戦を開始しようと組と衝突します。陸奥さんや今

  日この施設を出発して輸送車から脱走した鈴谷達もその軍人と一緒にいます。その軍人はどうやら海軍基地を任されている提督という立

  場にある者だそうです。」


長門「!?……それは……本当なんだな。」


伊勢「はい。」


長門「なら…皆助かる……のだな。」


伊勢「いえ。それは無理です。」


長門「…どういう事だ。」


伊勢「組長はその軍人を殺害した後、その人が指揮する基地を襲撃して艦娘を奪い、奪った艦娘を闇市で売り払うことを考えています。万が

  一、下の者が軍人を殺せなかった時は…私がその人を殺すよう命令されてますから。」


長門「貴様…なにを言っているか……わかってるのか…」


伊勢「重々承知してますよ。私だって本当ならこんな事したくないですよ。」


長門「なら…何故…」


伊勢「…私の首に着いている首輪…実はこれ…爆弾なんです。」


長門「…なに!?」


伊勢「この首輪は自力で取り外そうとすると爆発。組長が持ってる装置のボタンでないと解除ができません。その装置でこの首輪を爆発させ

  ることも可能ですけど…」


長門「・・・。」


伊勢「艤装を付けていない私達は人間より少し頑丈ですけど、その程度なんです。恐らくこの首輪が爆発したら私…死ぬでしょうね。これと

  同じのを日向もつけてます…この首輪の所為で私達は…組長の言う事に従うしかないんです。」


長門「…難儀だな……それに……日向は…どうした。」


伊勢「日向なら組長と一緒に付いて行きました。」


長門「…そうか…」


伊勢「…ごめんなさい。」


長門「気にするな…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―施設前―


提督「…入り口前に監視が3人。この施設にはいつも何人いる。」


陸奥「いつもなら10人いるわ。」


龍田「その内2人は私達の監視についてる筈よ。」


提督「わかった。入口は認証装置付きか。」


明石「そうですね。遠目からなので恐らくですが指紋認証装置かと…」


提督「…それじゃ。」ジャキッ


陸奥「柱島提督?ここから狙うつもり??」


提督「・・・。」


明石「いやこっから何メートルあると思ってんですか!?ざっと300mはありますよ!?」


提督「・・・。」バァァン、バァァン、バァァン...…カランカランカラン…


明石「…全弾命中。」


龍田「すごいわねぇー。」


提督「急所は外してる。今回の件での証人が欲しいからな。それじゃ進むぞ。」


 ―施設の出入口まで接近した。


提督「とりあえずこいつらを紐で縛ってっと……で、指紋認証だな。」


明石「大丈夫ですよ。この機械で導線を繋げてっと…カタカタ…ピコン、ガチャ...よし。それじゃあ扉開けますねぇ。」ガーーーーーー


提督「…明石!!」ガシッ


明石「ひゃっ!」


提督「陸奥!龍田も横に避けろ!!」


 ババババババババババババババババババババ………カラカラカラカラン……


提督「あぶねぇ…大歓迎じゃねぇかよ…」


明石「危なかった…提督ありがとうございます。」


提督「さて…どうするか…龍田。俺が合図したら一緒に行くぞ。」


龍田「了解。」


提督「それじゃ…お前ら目…瞑ってろよ。」シュッ


 カラン…ピカッ!!!!


提督「龍田!今!」バッ


龍田「行くわ。」バッ


 クソッ!!!センコウダンダ!!!ウゥ…メガ…バァンバァン、ズシャッ...ウワァァァァ!!!!


陸奥「…閃光弾使ったのね。」


明石「中の様子は…おぉ…これは酷い…全員殺しちゃってます…」


龍田「それに…死んでる4人の内1人は幹部の人間だったと思うわ。」


陸奥「うっ…」


明石「陸奥さん大丈夫ですか?」


陸奥「えぇ…大丈夫。」


提督「…いまさら言うのもあれだが…あまり見ない方が良い。」


明石「提督…それはもっと早く言うべきです。それと確認したところ赤外線センサーなどの類はついてないようです。」


提督「入り口と通路合わせて7人か…陸奥の言う通りならあと3人いる筈だ。気を付けていくぞ。陸奥、龍田。案内してくれ。」


陸奥・龍田「「了解。」」


 ―施設内・とある部屋の前―


提督「…2人いるな。」


陸奥「あの2人がいる奥にある部屋が私達がいた部屋よ。」


提督「わかった。全員下がってろ。」サッ


 ダレダオマエ!!ジャアナ。バァンバァン!カハッ!!!…


陸奥「縛ったわ。」キュキュ


明石「では、早速ドアを開けて…ガチャガチャ...あらら…鍵がかかってます。」


提督「こいつらが持ってるんじゃ…ゴソゴソ…持ってねぇ。」


組員G「ここの鍵は……組長が…持ってる。」


明石「仕方ないですね。持ってきておいてよかったですよ。」ガチャガチャガチャガチャ


龍田「明石さん…それは?」


明石「明石特製ピッキングセット。」


提督「…住居侵入するなよ。俺の部下から犯罪者を生むのは御免だから。」


明石「そんなことしませんよ。ってか今絶賛侵入中じゃないですか。」ガチャガチャガチャガチャ


 ガチャ…


明石「開いた。」


提督「俺から入る。」ギィィィィィ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―施設・艦娘たちの部屋―


朝潮「加賀さん…長門さんが帰って来ません…」


加賀「大丈夫よ。絶対帰ってくるから。」


朝潮「はい…」


 バァンバァン...バァン……


夕立「銃声っぽい?」


加賀「みんな私の後ろに下がって!!」


朝潮「はい!」サッ

夕立「ぽいっ!」サッ


 ギィィィィィ


提督「……お、いた。」


加賀「…貴方は誰かしら。」


提督「柱島泊地提督、月島聖司です。」


加賀「…そう。軍人なのね。それで…違法に建造された私達はどうなるのかしら?解体?それとも「存在しなかった」って事にでもするつも

  り?」


提督「そんな訳あるか。これより全員を保護する。」


陸奥「みんな!!」バッ


夕立「陸奥さん!?!?!?」


龍田「私もいるわよぉ。」


朝潮「龍田さんも…」


加賀「…無事だったのね。」


陸奥「えぇ。」


龍田「私以外の娘も無事よぉ。」


朝潮「…助かるんですね私達。」(´;ω;`)ウッ…


提督「よし、陸奥と龍田でこの3人を護衛艦まで連れて行ってくれ。俺と明石で施設にいるだろう組の頭を拘束してくる。」


陸奥「…ねぇ。長門は…この部屋にはいないみたいだけど…」


加賀「・・・。」


夕立「…組長に連れていかれた。」


陸奥「!?」


加賀「…貴方達がここに来る前に組長が来たの。それで長門を連れて出て行ったわ。」


提督「…最後に確認するが、この施設にいたのはここにいる娘と護衛艦にいる娘、あとは長門だけで全員だな。」


陸奥「えぇ。全員よ。」


提督「…さっき指示した通りに続行。長門は俺と明石で探す。陸奥たちはこの娘たちと一緒にいた方が良い。」


明石「了解。」


提督「それじゃ。護衛艦で合流しよう。」


陸奥「えぇ。気を付けてね。」



 ―施設内・出入口に向かう通路―


組長「…私の計画が失敗…だと…あの軍人は一体何者なんだ。」


?「相手は軍人だぞ。これぐらいやって当然だ。それで、どうするつもりだ?正直なところ勝ち目なんて無いと思うが。」


組長「組の人間は私しか残っていません。こうなったら…仕方ありませんね。これを使います。」サッ


?「なんだそれは。」


組長「この施設にはいたるところに爆弾を仕掛けていますからね。それを爆発させる装置です。これで証拠はいつでも隠匿できます。」


?「…ここにいる艦娘たちも巻き添えか。」


組長「えぇ。私が管理する商品ですから…どうしようが私の勝手です。ここに来た軍人諸共私の為に死んでもらいます。私だけ助かれば問題

  ないですから皆さんがここを出る前に瓦礫の下敷きになってもらいましょう。もちろん貴方には今後の為、私に付いて来てもらいますか

  らね。」


?「…伊勢はどうする気だ。」


組長「いやぁ伊勢さんは良き駒でしたよ。今頃軍人と鉢合わせてるところでしょう。伊勢さんには軍人を道連れにしてもらいます。」


?「…そうか。なら…組長…いや貴様がここで死ぬべきだ。」


組長「今なんt「ザシュッ」…ぎゃぁぁ!!!!腕がぁ!!!私の両腕がぁ!!」


?「痛いか?貴様が殺した2人の人間だって同じ気持ちだったぞ。」


組長「ぐっ…タダで済むと思うなよ!!日向ぁぁぁぁ!!!!」


?→日向「貴様は私や伊勢にこの首輪を使って命令を聞かしてたな。確かにこの爆弾の威力があれば艦娘でも殺す事が可能だろうさ。だが、

    その首輪がある事で私達を完全支配できていると勘違いしていないか。私や伊勢は軍刀を持っている。いつでも貴様を無力化して殺

    すことだって可能だ。それに伊勢に危害が及ぶとなると私も黙ってはいられない。そして今貴様の両腕を切り落とした。これでは装

    置なんて押せないな。」


組長「く……くそったれ……」


日向「貴様の言動は目に余る。我慢の限界だ…」ザシュッ


組長「かはっ………カヒュッ……………」


日向「…ゴソゴソ…さて、装置が2つあるが…どっちが「施設を爆発させる起爆装置」で「私と伊勢の首輪型爆弾を解除する装置」なのか分か

  らんな…下手に操作しない方が良いだろうな…そう言えば侵入してきた軍人が「明石」を連れてたな…解除してもらおう。」スタスタ



 ―施設内・提督side―


提督「…あとはこの部屋だけか。」


明石「ですね。組長って人にも会いませんし…」


提督「…ゆっくり開けるぞ………うっ!!」ガチャ


明石「臭っ!!!!」(;゚Д゚)


提督「血の臭いだな。」


明石「さっさとドア閉めましょ!こんな所に長門さんがいる訳g「いるぞ…」……え?」(・・?


提督「長門か。」


長門「あぁ。」


提督「無事か。」


長門「無事…と言いたいがな…何とか生きてるぞ。」


提督「そうか。ってかこの部屋暗くないか?照明はどこだ…」


明石「えーーーっと…ありました。」パチン


提督・明石「「!?!?」」


提督「…死んでるな。」


明石「うわぁ…人の見る影全くないじゃないですか。」


長門「奴らは…作戦失敗……その責任で…組長に殺された…」


提督「…そういうお前も中々に酷いな。」


明石「ちょっと!!身体中の至る所腫れ上がってるじゃないですか!!!出血も酷い…」


長門「私の事は…心配ない…陸奥達は……無事…なんだな…」


提督「あぁ。今俺達の護衛艦に向かってる。お前も連れて行くからな。」


明石「すぐに処置をしないと!まず縛ってる紐を解いて…っと。」スルスル


提督「俺がおぶっていく。早くここから出よう。敵に見つからないようにいかないと。」


明石「そうですね…この状況で鉢合わせたらまずいです…」


長門「すまない…私の事はいい…放っていけ。」


提督「出来るか馬鹿。陸奥が悲しむ。」


明石「素直に保護されてください。」


長門「・・・。」


明石「さぁ。ここから出ましょう。」ガチャ


提督「そうだな。」


 ―提督達が部屋を出たその瞬間…


伊勢「…ボソッ。」バッ


提督・長門「「!?」」


明石「提督!!!避けて!!!」(;゚Д゚)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―柱島泊地―


女提督「・・・。」


鳥海「女司令官さん…」


大淀「…心配なのは分かります。ですがこうなった以上信じて待つしかありません。」


女提督「…うん。そうだね。」


 コンコン


女提督「どうぞ。」


扶桑「失礼します。今、叢雲ちゃんから話を聞きました。」


女提督「そう…」


山城「全く…無茶するんだから。」


女提督「…そうだね。」


扶桑「ですが、どんな時でも他人の為に動くのがあの人です。それは女提督も知ってる事でしょう。もちろん私たちもああいう人だってこと

  は分かっています。」


山城「だから私たちは信じています。提督が皆を保護して無事に帰ってくると。それに…誰よりも提督の事を知ってる貴方が無事に帰ってく

  ると信じなきゃ。」


女提督「…うん。」


大淀「少し気分を変えましょう。お茶でもいかがですか?」サッ


女提督「うん…バキッ、うわっ!!」


鳥海「大丈夫ですか!?」


女提督「あちち…服にお茶がかかっちゃった…」


大淀「何で今…椅子の足が折れるんですか…」


女提督「この椅子…私が高校生の時に提督が誕生日プレゼントでくれたやつ…」


山城「(不幸だわ…)」


扶桑「(提督…無事でいてください…)」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―施設内―


明石「提督!!!避けて!!!」


提督「ぐっ!!」バッ


長門「うっ!」

明石「きゃっ!」


 ザシュッ……ドサッ…


提督「…くそっ。」


 ―伊勢が軍刀を振りかざしてきた。提督は咄嗟におぶっていた長門を明石がいる方に放り投げた。そして体勢を戻すと、すぐ目の前に刃が

 振り下ろされていた。このまま斬られたら即死だ。軍刀を抜刀したり、拳銃を取り出しても間に合わないと直感し後ろに下がった。その際

 反射的に左腕を身体の前に被せていた。後ろに下がったお陰で即死は免れた…が、ドサッと落ちたのは提督の左腕。それと左目も斬られた…


明石「提督…腕が……それに目も…」


提督「あぁ…大丈夫だ…」


長門「伊勢!!」


伊勢「悪いけどこっちにも事情があるの。それじゃあ、死んで。」ジャキッ


提督「・・・。」スタスタ


明石「ちょっと!!提督!!」


伊勢「自分から斬られに来てくれるなんて…有難いね。」


提督「・・・。」スタスタ


伊勢「えっ…ちょっと、どこまで近づいて来るのよ。」ササッ


提督「・・・。」ギュッ


明石・長門・伊勢「「!?」」


 ―提督は伊勢に近づき、抱きしめてた。突然の事に驚いた伊勢は持っていた軍刀を落とした…


伊勢「ちょ!?離れてよ!?」ジタバタ


提督「…辛いだろ。」


伊勢「!?」


提督「伊勢…本当はこんな事したくないんだろ?」


伊勢「そんなこと…」


提督「だったら俺に刀を振りかざす前に何故小声で言ったんだ?「ごめん…」って。」


伊勢「…それは……」


提督「その首輪…爆弾か。恐らく…それを解除できるのは組長って奴だけだろ。」


伊勢「…その通りよ。」


提督「それで俺を殺すよう指示されたと…」


伊勢「だってそうしないと私も日向も!!」


 ソノシンパイハナイ。


提督・明石・長門「「!?」」


伊勢「日向!?組長のところにいたはずじゃ!!」Σ(・□・;)


日向「まぁ。色々あってな。明石。この装置何だが。」サッ


明石「えーっとこれは?」


日向「「この施設を爆発させる起爆装置」と「私と伊勢に繋がれている首輪型爆弾を解除する装置」だ。どれがそうなのかよく分からなかっ

  たから調べてくれないか。」


明石「えっ!?急にそんなもの渡されても…どれどれ…」ガチャガチャ...


伊勢「それ…組長が持ってたやつ…」


日向「あぁ。奪ってきた。」ジャキッ


提督「軍刀に血が…殺ったのか。」


日向「その通路を曲がった先に倒れている。」


提督「そうか…」


伊勢「日向…」


明石「えいっ!!」ポチッ


 ガチャ。バキン


伊勢「首輪が…取れた…」


日向「これで私たちを縛る物は無くなったな。」


明石「起爆装置もついでに壊しておきました!」( ・´ー・`)


提督「よくやった明石。」


伊勢「…ってことは…」


日向「あぁ。私も伊勢も自由だ。」


伊勢「…そっか。」ヘナヘナ


提督「…明石。この2人も保護するぞ。」


明石「了解。」


伊勢「えっ…私も…でも私は貴方の腕と目を…」


提督「だから何だ?仕方なかったんだろ。」


伊勢「だけど…」


日向「…いいじゃないか。どうせ保護されても私達は解体されるだろうさ。私達は…違法に建造された艦娘なのだから。」


提督「姉妹揃って何馬鹿な事を言ってるんだ。俺の所で保護するし解体させるつもりもないぞ。それにお前達には俺に保護される以外の選択

  肢は無いしそれ以外の答えを出させない。」


日向「…いいのか。」


提督「良いも何も。俺はそのつもりだ。」


日向「そうか…では…貴方…いや、提督にこの身を捧げよう。」


伊勢「私も…償わせてください…提督の腕と目の代わりになります…気に入らなければ…日向だけ保護して私は捨ててください…」


提督「全く…捨てる気もないわ…2人共保護する。」


伊勢・日向「「…ありがとうございます。」」


提督「それで…明石…長門を連れて出れるか?」


日向「長門は私がおぶろう。」サッ


長門「…すまない。」


日向「大丈夫だ。」


提督「…それなら明石、伊勢…悪いが後は任せ……た……」バタッ


明石「て、提督!!!!!!」(;゚Д゚)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―護衛艦―


吹雪「…施設内で何が起きているんでしょう。」


夕張「うーん。報告が来ないね…」


 ザザー、コチラムツ。


吹雪「陸奥さん!」


 カンムスタチヲホゴシタワ。テイトクトアカシハベツコウドウシテル…ワタシタチハイマカラゴエイカンニモドルワ。


吹雪「了解!」


 ―しばらくして…


夕張「陸奥さん達が帰ってきた!」


鈴谷「迎えに行ってくる!!」ダッ



 ―護衛艦前・防波堤―


陸奥「みんなあと少しよ!」タタタッ


鈴谷「陸奥さーん!梯子降ろすよ!!」


陸奥「お願い!!」


 ガガァァァァ…


龍田「みんな艦に乗って!」


 タタタッ…


陸奥「…みんないる?」


加賀「全員いるわ。あとは長門さんを待つだけよ。」


白露・村雨「「夕立!!」」バッ


夕立「白露……村雨…うえぇぇぇぇん!!」タタタッ、ダギッ


白露「うおっと!急に飛び掛からないでよ。」


夕立「うえぇぇぇぇん…怖かったっぽいぃぃぃ!!」(ノД`)・゜・。


村雨「はいはい。」ナデナデ


鈴谷「…提督とは別行動なんだよね?」


陸奥「えぇ。長門が別の場所にいるらしいから提督と明石が保護に向かったわ。」


 ―その頃艦橋では…


 ザザー、コチラアカシ。ユウバリチャン、フブキチャンキコエル??


夕張「明石さん!!聞こえますよ!」


 ワタシタチモイマカラモドルカラ。


吹雪「了解!」


 ソレト…オネガイ。キュウゴハンヲヨンデ…テイトクガ…テイトクガアブナイジョウタイナノ...


夕張「えっ!?吹雪ちゃん聞いた!?」


吹雪「はい!今、応援部隊に連絡を取っています!!」


熊野「!…提督達の姿が見えてきました!!…えっ…」(;゚Д゚)


吹雪「熊野さん?」


熊野「長門さんの他に伊勢さん、日向さんの姿もありますわ…それに…提督が伊勢さんと明石さんに担がれていますけど…提督の…提督の左

  腕がありませんわ!それに左目の辺りから酷い出血をしていますわ!!」(;゚Д゚)


吹雪・夕張「「えっ!?」」(;゚Д゚)


 ―護衛艦前…


明石「すぐに提督と長門さんを運びましょう!応急処置が必要です!!」タタタッ


日向「わかった。」タタタッ


伊勢「・・・。」タタタッ


 ―護衛艦に乗船し、提督と長門は医務室へと運ばれた。


 ―護衛艦・医務室―


吹雪・夕張「」バタン


明石「吹雪ちゃん…夕張ちゃん…」


吹雪「し…司令官は…」


明石「…応急処置だけど止血して、今輸血中。出血多量で危ない所だったけど…何とか命は助かったよ…」


夕張「良かった…」


 タタタッ、バタッ


陸奥「長門!!」


明石「医務室では静かにしてください。」


陸奥「ごめんなさい…」


長門「…陸奥か。」


陸奥「長門…その顔…何があったの……それに身体も痣だらけ…」


長門「私は大丈夫だ。」


明石「えぇ…長門さんの応急処置は終わってますので、これ以上腫れ上がることは無いと思います。それに、艦娘ですので入渠すれば痣は跡

  形もなく治ります。ですが…」


長門「あぁ…」


吹雪「…さっき熊野さんが言ってたんですけど…司令官の腕が…」


明石「はい。少し戦闘になってそれで左腕を失いました。切断されてから時間もそれなりに経ってて出血多量で危ない状態だったから、止血

  を優先したし、今から落ちた腕を再びくっつけるのは多分無理。それに左目も眼球が損傷してるから…左目の失明は免れない。」


吹雪「そんな…」


伊勢「…ごめん。」


夕張「どうして伊勢さんが謝るんですか。」


伊勢「それは…」


日向「私が説明する。」

 

 カクカクシカジカ...


吹雪「…そうだったんですね。」


伊勢「本当にごめん…罰なら何でも受けるから…解体でも雷撃処分でも…」(´;ω;`)


吹雪「そんなことする訳ないじゃないですか。」


伊勢「えっ…どうして…」(´;ω;`)


吹雪「確かに伊勢さんがしたことは許せませんよ。いくら自分と日向さんの命がかかっていたとしても…」


伊勢「・・・。」(´;ω;`)


夕張「でも…罰を与えてたら…腕と目を失って危険な状態まで陥ってでも伊勢さん達を保護してきた提督の意思に反してしまいます。」


伊勢「ごめん…ごめんね…」(´;ω;`)


吹雪「それに司令官が保護するって言ったってことは、伊勢さんは柱島泊地の所属になりますし、これからは仲間です。よろしくお願いしま

  すね。」


伊勢「うん…」(´;ω;`)


 ―その後はと言うと、応援に駆け付けた佐世保・佐伯湾・呉の部隊が施設内に侵入。提督達が捕縛していた組員の確保、組長の遺体の回

 収、証拠資料となる物の差し押さえが行われた。提督は呉の部隊が手配した医療班とドクターヘリで呉にある軍事病院へと運ばれた。残っ

 た艦娘たちは今回の件について佐世保に駐在している特別警察隊の聴取を護衛艦内で受けながら、柱島泊地へと帰港していった。


to be continued...


後書き

次回も頑張って更新していきますので、よろしくお願いします。


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