2019-08-28 21:47:14 更新

概要

短編の白露ssです。


前書き

白露ならこうするだろうな(恐らくやりそう)と思い付き、書きました(笑)。


白露「提督、今日は軍法会議早く終わったねぇ~♪」


提督「ああ、そうだな。 早く帰って休息でもしよう。」


帰り道に提督と白露が会話をしている。



この日は、軍法会議のため提督と付き添いとして白露が同行しており、予定時間より早く


終了したため、2人で徒歩で帰る途中だった。


白露「あっ。」


白露が見た物、それは最近出来たばかりのサーティー〇ン(アイス屋)である。



サーティー〇ンは他のアイス店と比べると値は張るが、種類が豊富で人気がある。


しかも、ダブルやトリプル(2段、3段乗せ)もあり、子供なら誰もが魅了する。


白露「提督ぅ~、ちょっと小腹空かない?」


白露の言葉に、


提督「・・・うん、空いてないよ。 オレは早く帰って緑茶が飲みたいかな。」



目の前にサーティー〇ンがあるのに気づき、話を逸らそうとする提督。


白露「あたしは、ちょ~っと小腹が空いたんだけどなぁ~。」


今度は提督に甘えて見る。


提督「そうか、帰ったら煎餅でも食べなさい。」


またも、話を逸らす提督。


白露「むむむ・・・提督って本当に女心が分からないよね!」


明らかに顔を逸らしている提督、それを知った白露が怒って提督に意見する。


提督「あのね、あそこのアイスクリームは高いんだぞ。 普段鎮守府で白露たちが食べてる


   アイスの何倍の値段だと思ってるんだ?」


提督は説明するも、


白露「だって食べた事ないもん! だから提督1度だけ! 1度だけでいいから食べたいなぁ~♪」


白露のお願いに、


提督「もっと言うとな・・・白露がいつも姉妹たちに体験談を話すせいで、今度は姉妹たちがオレに押し寄せて来るわけだ。


   「僕には無いの?」や「江風さんには?」とかね、それは自覚してるのかな?」


提督の言い分に、


白露「じゃあさ! 皆の分も買って行こうよ! それなら問題ないでしょ!」


提督「・・・」



白露を含めると、全部で8人(春雨・山風は違う鎮守府にいる)、そしてサーティー〇ン1個の値段は約250円。


それを8個買うとなると・・・約2000円になる計算だ、



提督「アイスだけに2000円って、高過ぎるだろ! 駄目だ、余裕で却下だ!」


提督は立ち去ろうとする。


白露「待ってよ提督! じゃあさ、あたしの分は無しでいいから・・・妹たちの分だけでいいから!


   それなら1個分安くなるでしょ、ねぇ?」


提督「・・・」



散々自分が食べたいと叫んでいた白露が今度は「いらない」と言う・・・「絶対何か企んでいるな?」と思う提督。


白露「お願いだって、提督ぅ!! ・・・こんなにお願いしてるのに、提督は酷いよ、最低だよぉ!


   失望したよ! あんまりだよぉ~っぽい!!」


提督「・・・」


「どこぞの妹の台詞を真似すんな!」と内心思う提督。



白露の思惑は掴めないが、本当に自分のアイスは「いらない」と言い、鎮守府で頑張っている姉妹たちに食べさせたいと


本気で言っている・・・白露の願いに流石の提督も心が折れ、


提督「店員さん、アイス7個をお勧め順に入れてくれる?」


結局、アイスを買ってあげる提督。


店員「はい、ご注文ありがとうございます!」


そう言って、店員は手際よく箱にアイスを入れて行き、


店員「お客様、ただいま期間限定で、アイス1個を無料でサービスしておりますが、


   いかがなさいますか?」


提督「えっ、そうなの? じゃあ・・・」


提督が声を出す前に、


白露「はぁ~い! バニラくださーい!」


白露が勝手にバニラを注文する。



白露「いや~、はむはむ♪ 甘くて濃厚で美味しいねこれ~♪」


白露は笑顔でアイスを頬張る。


提督「・・・」


「こいつ知ってたな!」と思う提督。


・・・


鎮守府に戻り、提督は執務室に戻ってしばしの休憩をする。


提督「あれ? この鍵・・・白露の部屋の鍵だ。」


机の下に、白露の部屋の鍵が落ちているのに気付き、


「今頃部屋に入れなくて途方に暮れてるだろうから、白露に届けてやるか。」


部屋に入れないのは不憫だと思い、鍵を持って白露を探す提督。



提督「う~ん、白露はどこに行ったんだ?」


探しても見つからず、食堂に立ち寄った時である。


提督「おや? 白露の姿が・・・それに姉妹も全員揃ってるな。」


提督は気づかれないように、陰で様子を伺う。



時雨「これって、サーティー〇ンのアイスだよね!」


聞いたことはあるが、実物を見た事が無い時雨たちは驚く。


夕立「夕立たちのお土産に買って来てくれたっぽい~?」


夕立は目を輝かせている。


白露「うん! いつも鎮守府で頑張る妹たちを労うために買って来てあげたよ!」



白露は「ふっふ~ん♪」と得意げに語る・・・最も、買ったのは提督だが。


江風「白露の姉貴、流石じゃん! じゃあ江風は・・・このアイス貰うね~♪」


江風がアイスを1つ取ると、順に取って行く姉妹たち。


夕立「あれ? 数が足りないっぽい~。」


全部で8人いるのに、7個しか無い事に気付く夕立。


白露「あたしは提督に「いらない」って言ったから・・・あたしはお姉ちゃんだからね! 皆を労いたくて妹だけの分を


   買って来たんだぁ~♪」



・・・実際は1個無料で帰り道に食べていたんだけど。


海風「ええっ、そんな・・・それは申し訳ないです。」


海風は遠慮するが、


白露「大丈夫大丈夫! あたしは妹が食べてる姿を見るのが好きだから! ・・・でも、せっかくだから各アイスを


   1口だけくれたら、とっても嬉しいんだけどなぁ~♪」


白露がぼそっと小声で言うと、


夕立「いいっぽい~♪ 白露・・・はい、どうぞ♪」


夕立がスプーン1杯分のアイスを分けてくれる。


白露「本当? どれどれ~、はむはむ・・・これは苺だね、すっぱくて美味しい~♪」


夕立が白露にアイスを出すと、他の皆もそれに続く。


時雨「僕も・・・自分だけ食べるのは何だし・・・はい、どうぞ。」


江風「うん、じゃあ白露の姉貴の分もお皿に映して・・・はい、姉貴。」


五月雨「私は半分あればいいので・・・これは白露さんが食べてください♪」


と、姉妹たち全員が白露のためにとアイスを分けてくれる。


白露「皆、ありがとう! お姉ちゃんは本当に優しくていい妹たちを持ったよ!! 


   じゃあ、頂きます! はむはむ・・・お、美味しい~♪」


皆からアイスを貰って上機嫌な白露。


提督「・・・」


白露が結局全てのアイスを食べている姿を見て、



提督「・・・知能犯め。」


そう思いながら静かにその場から離れて行った。










「知能犯・白露」 終












後書き

その後、白露はアイスの食べ過ぎでしばらくトイレに籠っていました(笑)


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2件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2019-08-28 16:38:55 ID: S:vA8AMm

白露…そんなに冷たいモノを
沢山食べたら腹壊すよ。
しかし、お題の時もそうだが
作者様はアイス好きなのですね♪
やはり、二個のアイスを巡って
一悶着あったと思う。
端から見て微笑ましい争いが。
夕立は、ぽい!ぽい!ぽい!言いながら
机を叩いてそうだ。

2: キリンちゃん 2019-08-28 20:51:51 ID: S:1q2u7S

1さん、

はい、アイス大好きです♪

因みに、一番食べるアイスは”ピノ”です♪
開けたらしばらく置いて、
中身がクリーム状(棒で刺して簡単に貫通したら)になったら
食べます、結構美味しいですよ♪


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