2020-10-31 13:25:05 更新

終わった

たった一人、自分を人間と認めてくれた人を亡くした

俺には…守る資格はないのか…?

そんなことを考えながらまるで海の底に沈むような感覚を覚えた

また、一人になるのか…


もう一人は嫌だ…


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球磨「北上、もう3日寝てないクマ…」


多摩「そろそろやばいにゃ、無理やり寝かすにゃ」


木曾「…あいつ、どうしてあんな事に」


球磨「あの提督は忘れた方がいいクマ、むしろ菊月は提督と長い間暮らしてたらしいクマ、無理もないクマ」


夕立「哨戒任務行くっぽい!」


綾波「夕立ちゃん!まだ10分しか休んでないよ!?そんなに動いてたら死んじゃうよ!」


夕立「大丈夫!提督が動けないなら自分でやれる事をやるだけっぽい!」


綾波「ゆ、夕立ちゃん…」


夕立「それに…菊月ちゃんを沈めた恨みもあるし」ユラァ


綾波「!!」ゾッ


夕立「?どうしたっぽい?」


綾波「い、いや、なんでもないよ」


島風「…私も行くわ」


夕立「島風ちゃん…一緒にやった方が効率的っぽい!」


島風「…うん、行こ!」


球磨「…駆逐艦ばかりには任せられないクマ、クマ達も交代しながら哨戒するクマ」


2人「「了解」にゃ」

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朝潮「きゃあ!!」ズバァァァァン


武蔵「そろそろやめないか?これ以上は時間の無駄だ、休め」


朝潮「…もう一度、お願いします!」ジャキ


武蔵「…正気か?」


朝潮「私は、あの時提督の戦いを見ている事しかできなかった自分が嫌で仕方ないんです、もっと強くなって提督と一緒に戦いたい…!」


武蔵「そうか…しかし戦艦と1対1で挑むなど無謀だ」


??「なら2対1なら問題ありませんね」


朝潮「し、不知火さん!?」


不知火「はい、不知火です、私もあの時対空砲火しかできなかった自分を恥じています、これは私の落ち度です、だから私はもっと強くなくてはならない、その為にも武蔵さん、お願いします」


朝潮「お願いします」


武蔵「…まったく、2対1なら私も本気を出さざるを得ない、ちょうど相棒と菊月がやられてイライラしていたんだ、的になってもらうぞ!」


2人「はい!!」


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神通「はっ…はっ…はっ…」タッタッタッタッ


川内「…………」タッタッタッ


青葉「なんで青葉まで…」ゼェ-ハァ-


青葉「(と、口では言ってるけど、私も強くなって、菊月さんと提督の為に…)」


神通「…休憩しましょうか」


川内「……」コクッ


青葉「じゃ、じゃあ私はこれで!」タッタッタッ


神通「あ、青葉さん!」


青葉「(二人のためにできること…それは…情報収集だけ、各鎮守府とコンタクトをとって、なるべくあいつに繋がる情報を…!)」


神通「どうしますか?姉様」


川内「…キキタイコトガアルノ」ボソッ


神通「姉様!な、なんでしょうか!」キラキラ


川内「…ジンツウハ、テイトクノコトスキ?」


神通「んなっ!?わ、私はそういうのは…」


川内「ワタシハスキダヨ」


神通「!」ズキッ


川内「テイトクハ、ヒドイコトシナイシ、ヤサシクシテクレル」


神通「…確かに、提督は優しく、時に厳しくできる素晴らしい指揮官だと思います、だからこそ邪な感情は私は抱きません」


川内「…?スキカキライカキイタダケダヨ、ベツニレンアイニツイテハキイテナイ」


神通「ーーー!!!」ボンッ


川内「…クスッ」ニコッ


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大淀「もう!どうしてこんなに統率がとれないんですか!!」


あきつ丸「当たり前であります、あの人のカリスマ性は人を惹きつけるだけでなく、育ててくれるのでありますよ」カチャカチャ


大淀「……そしてあきつ丸さんは何をされてるんですか?」


あきつ丸「ん?見ての通り艦載機の整備でありますよ」


大淀「いやそれ…どうみても墳式機に見えるんですが…」


あきつ丸「ええ、F22と言います」


大淀「へぇ…はぁ!?」


あきつ丸「うるさいであります…」


大淀「だってF22って陸軍の最新戦闘機じゃないですか!なんでもう艦上搭載できるんですか!」


あきつ丸「んー、これ垂直離陸できますから、板貼ってある大型船なら発進することはできるのであります」


大淀「着陸は?」


あきつ丸「私のカタパルトは二枚あるので大丈夫であります」


大淀「???」


あきつ丸「ああ、話していませんでしたね、私はあの兵器『菊月』を生み出した方の側近です」


大淀「じ、じゃああの辺境の鎮守府は…!」


あきつ丸「そう、兵器実験用鎮守府であります」


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提督「————ここは…?ってか隣りになんかいるし…」


北上「むふふふふ・・・・」スピー


提督「これ動けないやつやん…」


コンコン


明石「失礼しま—提督!目が覚めたんですね!?」


提督「ああ、まあな、どれくらい寝てたんだ?」


明石「三日は寝てました、皆さん心配していますよ」


提督「あ…母さん…守れなかったんだな…」


明石「…」


北上「大丈夫、菊月は最後まで艦娘だったよ」


提督「起きてたのか…」


明石「今はあなたのお父さんが臨時的に指揮してますよ、呼んできますね」


提督「いや、自分で行く」


明石「動けるんですか?体がズタズタで、三日も寝ていたのに」


提督「気にするな、ああでも、松葉づえは欲しいかな


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