2021-01-29 07:42:23 更新

概要

この作品は二つの世界が交差したとき 3の続きです
ゆっくり見ていってね?


前書き

これまで出てきたキャラクター紹介


艦隊これくしょんキャラ

瑞鳳(メインキャラ)

長門

加賀

青葉

赤城

陸奥

祥鳳

吹雪

深雪

愛宕

高雄

川内

那珂

神通



東方キャラ

博麗霊夢(メインキャラ)

霧雨魔理沙(メインキャラ)

八雲紫

アリス・マーガトロイド

上白沢慧音

射命丸文

森近霖之助

ルーミア

藤原妹紅

宇佐見菫子

十六夜咲夜

レミリア・スカーレット

フランドール・スカーレット

パチュリー・ノーレッジ

八意永琳

鈴仙・優曇華・イナバ

因幡てゐ

大妖精

魂魄妖夢

西行寺幽々子

サニー・ミルク

スター・サファイア

ルナ・チャイルド

河城にとり



まだまだ増える予定です!













霊夢の寝室



魔理沙 「………」


霊夢 「…」パサッ


瑞鳳 「…どうですか?霊夢さん 魔理沙さんの容態は」


霊夢 「…気を感じ取る限り、良くないわね かなり衰弱してるわ」


霊夢 「しかも魔理沙が言った通り この魔理沙は本物であって、本物じゃないわ」


菫子 「悪だけを取り除かれた魂だと言ってましたよね?てことはこの魔理沙さんは幽霊…?」


霊夢 「本来ならね」


菫子 「…っえ?」


霊夢 「運んでるときに調べたのだけど 今の魔理沙は幽体離脱に近い状態なのよ」


菫子 「幽体離脱…?身体から魂が抜けてる状態のことですよね 魂を抜かれたならそれは普通では…?」


霊夢 「本来の幽体離脱は個体を持たないわ 幽体だけが動いてるならなにかに触れたり、魔法を使えたりしない」


霊夢 「でも幽体だけの魔理沙はそれができた…となると、別のなにかをつけられてる可能性が高いわ」


瑞鳳 「別のなにかとは…?」


霊夢 「さっきフランたちが話してたときに呪いって言葉が出てたでしょ?たぶんそれだと思うわ」


菫子 「呪い…たしかに言ってましたね」


瑞鳳 「てことは、その呪いを解くことができれば!」


霊夢 「いや、それだけじゃムリよ さっきも言ったでしょ?この魔理沙は幽霊だって」


霊夢 「本体もないと魔理沙は元に戻らないわ しかも、早く戻さないと本体の方も……」


瑞鳳 「…魔理沙さん……」


菫子 「…」


魔理沙 「………」


霊夢 「…菫子 遊びに来たところわるいけど、ここ暫くはあなたに構ってる暇はなさそうだわ」


霊夢 「私は今からでも異変を起こしてる奴を倒さないといけないわ だから今日は帰ってもらえるかしら」


菫子 「…なに言ってるんですか霊夢さん 私も手伝いますよ!」


菫子 「魔理沙さんはわたしの友だです!数少ない友だちが危ない目にあってるのに見過ごすことなんてできません!」


菫子 「なので、こちらに来てる間は全力で手伝わせてもらいます!もちろん 拒否なんてしませんよね?」


霊夢 「………」


瑞鳳 「霊夢さん 菫子さんの実力は私も知ってます 外の世界にいた時に会ったことがあるんですが、その時に菫子さんの実力を見せてもらったことがあるんです!」


瑞鳳 「なので足でまといにならないのはたしかです 足でまといどころか、かなりの戦力になるかと思います!」


霊夢 「知ってるわよ あんたに言われなくても」


霊夢 「菫子は元々、この世界と外の世界をっむぐ!!」


菫子 「れっ霊夢さん!その話しはしないでもらえるとうれしいです…」アセ


瑞鳳 「?」


霊夢 「なんでよ 別にいいじゃない?」


菫子 「いや、その…瑞鳳には知られなくないというか、なんというか……」アハハ…


霊夢 「…まぁいいわ それじゃわるいけど、あなたにも手伝ってもらおうかしら?」


霊夢 「途中でやめたいなんて言わないでよね?離脱は許さないわよ」


菫子 「だいじょうぶですよ!最後まで付き合えますから!」


霊夢 「ならいいのだけど?」




紫 「ずーいほーう!!」パカッ 真上から瑞鳳の顔面近くに逆さ吊りにやってくる


瑞鳳 「きゃあぁぁぁぁっ!!!?」ビクゥッ!!


菫子 「はぅっ!!」キィーン!!


霊夢 「なにしにきたのよ紫 てか、来るの遅いわよ!」


紫 「ごめんなさいね?ちょっと私の方でも色々とあってね」ヨット


瑞鳳 「ゆっゆかりさん!いつもいつも 脅かさないでください!心臓に悪いですよ!!」ドキドキ…


紫 「うふふ!ごめんなさいね?あなたを脅かすの とてもおもしろいからつい…ね?」クスッ


瑞鳳 「ついじゃありませんよ!こっちは毎回のように心臓が飛び跳ねてるんですから!」


菫子 「おぉ…ずっずいほう わたしのとなりでいきなりかん高い声出さないで……」キーン…


瑞鳳 「すっすみません…」


紫 「瑞鳳 あなたに渡すものがあるわ はい?」スッ


瑞鳳 「っえ これは…?」ペラッ


紫 「【召喚 駆吹召】の札よ 新しく参加してくれる艦娘ができたのよ」


瑞鳳 「…っえ てことは、この前の札が長門さんだったんで この札は……」


瑞鳳 「………吹雪さん、ですか?」


紫 「さぁてね?それはどうかしら 誰かまでは教えられないわ」


紫 「それじゃ私はもう行くわ それじゃあね!」スゥ…


隙間 「シマリマース」シュゥゥ…



霊夢 「…またよくわからないスペルカード渡してきたわね それでまた長門を呼べるの?」


瑞鳳 「…いえ 今回のは長門さんではありません おそらく別の方かと」


菫子 「別の人…?てか、そのスペルカードで長門って人を呼べるって言ってたけど…それ、スペルカードなの?」


瑞鳳 「みたいです そもそもスペルカードというもの自体、私には理解してないんですが…」


菫子 「あれ 弾幕遊戯知らないの?」


瑞鳳 「ルールは一応知ってますが実際にはやってないので…」


菫子 「…ふーん」


霊夢 「瑞鳳 魔理沙がおかしくなったのっていつ頃?」


瑞鳳 「っえ えっと…」


瑞鳳 「……たぶんですが、朝方 わたしとレミリアさんが鈴仙さんを監視していた時に魔理沙さんは寝ていて 鈴仙さんが部屋から出たのでわたしとレミリアさんは魔理沙さんを置いて行ったので……」


霊夢 「そのときね まったくタイミングの悪いときに寝てるんだから…」ハァ…


霊夢 「…てことは、あのうさぎも今回の異変に関係してるとみていいわね あきらかにタイミングが良すぎるわ」


菫子 「そうですね 話聞くかぎりだと私もその可能性が高いと思います」


瑞鳳 「ですが、まだ決まったわけじゃ……」




レミリア 「確定よ ほら」スー…ポイッ


鈴仙 「」ドサッ


瑞鳳 「っえ 鈴仙さん!?」


霊夢 「あら?意外にも早かったわね もうしっぽを出したの?」


レミリア 「えぇ ずっと後を追いかけ回したらやっと証拠をつかんだわ」


レミリア 「口でしか言えないけど、わたしが嘘をつくなんて思ってないでしょ?霊夢」


霊夢 「えぇ あんたがウソをつくヤツだなんて思ってないわ 聞かせてもらえるかしら?」


レミリア 「話がはやくて助かるわ こいつ、なにか切れたのか知らないけどいきなり暴れだしたのよ」


レミリア 「そしたら急いで床に魔法陣を描いてどこか行こうとしてたところを押さえたわ 魔法陣も永遠亭に残したままにしてあるわ」


霊夢 「でかしたわ それじゃさっそく行くわよ」スクッ


瑞鳳 「っえ いくって…どこへ?」


霊夢 「永遠亭に決まってるでしょ 今その魔法陣があるならそれを使って向かう先に行くのよ」


瑞鳳 「えぇっ!?霊夢さん 魔法使えるんですか!?」


霊夢 「使えるわけないでしょ 魔法の知識なんてないわよ」


霊夢 「レミリア 永遠亭に行く前にアリスの家に寄るわよ?いいわね」


レミリア 「わかったわ」


菫子 「なるほど たしかにアリスさんなら魔法の知識がありますからね!まさに適任!」


瑞鳳 「それじゃはやく行きましょう!」













魔法の森ーアリスの家



アリス 「…」ヌイヌイ…


アリス 「……はぁ 疲れたわ?あと数百体…先がながいわ」


上海人形 「シャンハーイ」フワー…


アリス 「あら コーヒー入れてくれたのね?ありがと いただくわ」スッ


上海人形 「シャンハーイ…?」


アリス 「だいじょうぶよ そんな心配しないで?」


アリス 「ちゃんと他のみんなも治してあげるからもう少し待ってなさい?寂しいのはわたしも一緒よ」


上海人形 「シャンハーイ!」


アリス 「人形よりわたしの心配してくれてるの?」


上海人形 「シャンハイ!」


上海人形 「…っ! シャンハーイ!」ツカミッフワー… 毛布を持ってきてアリスに差し出す


アリス 「休めって言ってるのね?ありがとう でもまだ休めないわ」


アリス 「もうすこし治しておきたいから続けるわ 区切りのいいところで休むわ」


上海人形 「シャンハーイ…」


アリス 「…それにしても、ほんとにあなただけでも無事でよかったわ?わたしの最高傑作」スッ…


アリス 「ほかの人形とはちがって、あなただけは体内に魔力を貯めることができて 多少の魔法なら使うことができる特殊個体」


アリス 「さらにわたしが操らなくても多少なら自立して動くことができ、多少の知識も入れてるから感情がある」


アリス 「何年もかかって作ったわたしの最高傑作…ほんとに、壊れなくてよかったわ」ナデナデ


上海人形 「シャンハーイ…!」


アリス 「さてと 作業再開するわね?次はこの人形を…」



コンコンッガチャッ


霊夢 「じゃまするわよー」


瑞鳳 「れっ霊夢さん まだ返事が返ってきてないのに…」


レミリア 「じゃまするわ」


菫子 「おじゃまします!」


アリス 「あら 珍しい面子ね?レミリアに菫子が来るなんて」


アリス 「それでどうしたの?なにか用かしら」


霊夢 「頼みがあるわ 今から永遠亭に来てほしいの」


アリス 「永遠亭に?なんでまた」


瑞鳳 「今起きている異変を解決するためです!」


アリス 「異変…?なにか起きてたかしら?」


レミリア 「今パチュリーたちが暴れているのよ …フランもそのひとりよ」


アリス 「…っえ」


菫子 「そのうち魔理沙さんも被害者で今意識不明で博麗神社で寝ているんです」


アリス 「魔理沙が!?」


霊夢 「それと永遠亭のうさぎもそのうちの一匹でね?転送魔法陣を使おうとしたところをレミリアが取り押さえたの」


レミリア 「その魔法陣を調べて行き先を知りたいの お願いできないかしら?」


アリス 「…わかったわ 協力するわ」カタッ


アリス 「上海 ついてきて?」クイッ


上海人形 「シャンハーイ!」フワー…


アリス 「それじゃ行きましょう」













永遠亭…ではなく、近くの竹林



ザザァ…ザザァ…… 風が吹いて竹葉が擦りあってる音が響く



霊夢 「…」フワー…


瑞鳳 「…」ヒュー… 霊夢の背中の上に乗せてもらって飛んでいる


菫子 「…」フワー…


レミリア 「…ねぇ なんか変じゃない?」バサッバサッ…


アリス 「えぇ なんか変ね」


瑞鳳 「っえ なにがですか?」


アリス 「ここをずっと進んでいけば永遠亭に着くはずなんだけど…」


レミリア 「さっきから同じところをグルグル回ってるわね」


瑞鳳 「…っえ」


霊夢 「…」キョロキョロ


菫子 「…なにか感じるんですか?霊夢さん」


霊夢 「…まぁそれなりにわね?でもそこまで強い気じゃないわ」


霊夢 「ただ…魂を取られてたのはあの兎だけじゃなかったみたいね!」


菫子 「…っえ」


レミリア 「もう一匹も抜かれていたのね…見落としてたわ!」ッチ!


瑞鳳 「…っえ もう一匹?」


アリス 「でも変ね あの兎は幻覚を見せるような能力は持ってなかったはずだけど?」


霊夢 「…まぁそんなことは別にいいわ っ波!」キィンッ



パリィーン!!!!シュゥゥ… 張られていた幻覚の結界が霊夢の手によって破壊されて目の前に永遠亭が現れる



瑞鳳 「っえ!?あっあれ!?め、目の前に病院が……」


レミリア 「これがさっき私が連れてきた兎の能力よ 狂気を操る程度の能力…いわゆる、幻覚を見せるものよ」


アリス 「でもこれ結界で作られた幻覚なのよね あのうさぎが結界を使えるとは思えないのだけど…」


菫子 「…まさか 永琳さんたちも操られて!?」



…シュンっ!!


霊夢 「っ! 全員しゃがんで!!」


全員 「「っ!」」スッ



シュンっ!!…ストンッ!!


永琳の矢 「」ビィィン… 竹のど真ん中に刺さって動力を失う



瑞鳳 「こっこれは矢!?なんで矢が飛んできて!」


霊夢 「…じょうだんでしょ?まさか 永琳まで操られたの!?」



…ガサッ


全員 「「っ!」」バッ!!



永琳 「…あら あなたたちだったの?ごめんなさい 早とちりしたわ」スゥ… 構えていた弓矢を下げて戦意がないのを見せつける


菫子 「えっ永琳さん!」


霊夢 「あぶないわね 急にどうしたのよ?あなたが矢を向けてくるなんて」


永琳 「…ちょっと 面倒なことになってね」


アリス 「めんどうなこと…?一体何があったの?」


永琳 「……うさぎたちが一斉に反発してきたのよ」


霊夢 「…っは?うさぎ?」


永琳 「えぇ 今まで私たちの言うことを聞いてた兎たちが全匹一斉にわたしたちに襲ってきたの」


永琳 「しかも 明らかに様子がおかしい状態で歯を立てて来たから加減しながら気絶させないといけなくてね?弱者も集まれば強者…と言ったところかしら」ハァ…


レミリア 「ふぅん うさぎたちがあなたにねぇ…?」


瑞鳳 「…そっそれで、永琳さんたちはケガなどはだいじょうぶなんですか?見た感じケガをしてるようには見えませんが」


永琳 「だいじょうぶよ 今のところキズひとつ付けられてないわ?まっそれ以前にわたしと姫は不老不死だからケガしても治るけどね」


瑞鳳 「そっそうですか ならよかった…」ホッ


霊夢 「永琳 おそらくだけど、そのうさぎがおかしくなったのって…」


永琳 「えぇ…うちの問題児の仕業よ!」


瑞鳳 「問題児…?」


霊夢 「さっき捕まえた兎以外にもう一匹いるのよ …超がつくほどめんどくさいやつがね?」


霊夢 「そうでしょ?そこに隠れてるうさぎさん」




…ガサッ


てゐ 「…へぇ?気づいてたんだ やっぱりお前は侮れないな」ザッザッザッ どこからともなく霊夢たちに姿を現す


永琳 「てゐ!」スチャッギリリ…


てゐ 「おぉっと?撃たないほうがいいウサよ わたしは本体でもあるんだ 殺したら本体も死ぬウサよ!」ニヤリ


アリス 「本体…?」


菫子 「今のてゐさんは魔理沙さんと同じで魂なんです!」


菫子 「本体から悪だけの魂を取り除かれて 呪いをかけられて実態化してるんです!」


アリス 「実態化した悪だけの魂……」



てゐ(裏) 「アーッハハハハ!いやぁ やっぱり自分の部下を利用するのは楽しいウサ!」


てゐ(裏) 「お前がつくったこの洗脳薬…なかなかおもしろいウサよ?これのおかげで私の悪巧みが思うように動くウサ!」スッ


永琳 「っ! その薬、この前うどんげに投与した失敗薬じゃない!?だれにも使われないように厳重に保管してたはずなのに!」


レミリア 「おまえはなに作ってんだこのヤミ医者!!」


霊夢 「はぁ…結局 元凶はあんただったのね?ほんと ろくなことしないわね」


永琳 「元凶とは失礼ね たしかに作ったのは私だけど、悪用したのは私じゃないわ?」


菫子 「でもその元を作ったのは永琳さん…」


永琳 「だまりなさい」


菫子 「…」


瑞鳳 「…それで、どうするんですか?今すぐにでも捕獲しないと被害が大きくなりますよ!」


霊夢 「もちろん捕まえるわよ 捕まえて異変の元凶犯の情報を洗いざらい吐かせてシバくわ!」


てゐ(裏) 「捕まえる?このわたしをウサ?」


てゐ(裏) 「やってみろウサ!このわたしを捕まえられるもんならな!」ザザッ!! すぐさま茂みの中に隠れようと…


霊夢 「ムダよ」スッ…



バチィンッ!!


てゐ(裏) 「っな!?こっこれは結界!?いつのまに!」


霊夢 「あんたが喋ってるあいだにつけたわ 無警戒にしゃべってくれてありがとね?」


霊夢 「それじゃ洗いざらい話してもらうわよ 異変を起こしてる元凶犯のこと!」


てゐ(裏) 「…あっそ なら」スゥ…



パチンっ…


てゐ 「」ガクンッ…パタッ…… 指パッチンと同時に身体が崩れ落ちて倒れる


霊夢 「……っえ」


永琳 「てゐ!?」ザッザッザッ!!


瑞鳳 「てゐさん!」ザッ!!


永琳 「てゐ しっかりしなさい!てゐ!!」


てゐ 「………」


菫子 「…これって 魔理沙さんの時と同じ……?」


霊夢 「…みたいね 変な気は抜けてるわ 今ので全部抜けたみたいね?」


レミリア 「証拠隠滅…ってところかしら 情報を漏らさないためにわざとやったのね」


永琳 「…うどんげに続き、てゐまで……」ミシ…



バキィッ!!!! 手に持っていた弓をあまりの怒りで握りつぶす


瑞鳳 「ーっ!」ビクッ


永琳 「…ぜったい許さないわ わたしの大事な部下を操るなんて……!」


永琳 「霊夢 今回の一件、わたしも手伝わせてもらうわ?最初はあなた達に任せようかと思ったけど 気が変わったわ」


永琳 「ふたりを操ってこんなことしてるなんて許せないわ 必ず退治させるわ!」


霊夢 「そうして貰えると助かるわ あんたが協力してくれるとは思わなかったわ?」


永琳 「わたしもそう思ってたわ 普段ならそんなことしないし、輝夜様の命令じゃなければ動かないものね?」


アリス 「…それ、自分で言う……?」


レミリア 「まぁそれはともかく 早く魔法陣を調べに行きましょ?さっさと元凶犯を潰してみんなを戻すわよ」


霊夢 「そうね 行きましょ」


タッタッタッ…












鈴仙の部屋



霊夢 「…これは」


永琳 「やられたわね 先に手を打たれていたようね?」


レミリア 「ーっち!悪知恵が働くネズミどもめ!!」ガンッ!!



グチャァ…… 部屋に書かれていた魔法陣はグチャグチャにされていて原型を留めていなくされている…


瑞鳳 「…これはひどいですね 擦って無理やり消してますね」


菫子 「魔法陣の原型がもうないわね…これじゃ読めないわよ」


アリス 「…」タッタッタッ…スッ 消された魔法陣の元に座り込み調べる


霊夢 「…どう?そんな状態だけどわかる?」


アリス 「………上海 出番よ」


上海人形 「シャンハーイ!」フワー…スタッ 魔法陣の真上に降りて着地する


アリス 「【…魔法陣 再生】」スゥ…



再生魔法陣 「」バァンッ!! 上海人形の足元に魔法陣が展開される


上海人形 「シャンハーイ♪」クルクルクルクル… 魔法陣の上でクルクル回り始める


消された魔法陣 「」シュゥゥ…… 上海人形の足元から擦って消された魔法陣が飛び散った粉末が集まり再生されていく



瑞鳳 「ーっま 魔法陣が再生されていきます!?すごいです!」


霊夢 「さすがアリスね あなたを呼んで正解だったわ?」


アリス 「ちょっと話しかけないで この魔法すごく神経使うから…」シュゥゥ…


霊夢 「あっはい」


菫子 「上海ちゃんかわいい〜!!笑顔でクルクル回って…持ち帰りた〜い!!」

☆*。(๑>ω<๑)*:。✡


アリス 「やめてね?あと話しかけないで」シュゥゥ…


菫子 「あっはい」


レミリア 「…」


永琳 「…」ギリリ…キュッ 弓の弦(糸)を調整して強さを上げている



上海人形 「シャーンハーーイ!!」ビシッ!! きゃーいくさーん!ポーズ


再生された魔法陣 「」フォン… 消されていた魔法陣が再生されて起動を再開する



菫子 「おぉーっ!!」パチパチッ!!


アリス 「……ふぅ なんとか成功したわね?あと上海 最後にポーズ決めなくていいから」


上海人形 「シャンハーイ!?」(OдO`)ガーン


レミリア 「これで読めるようになったわね 行き先はどこかしら?」


アリス 「ちょっとまって 今調べるわ」


アリス 「………えっと、これ どこかしら?この世界じゃないわね」


霊夢 「…っえ この世界じゃない?」


アリス 「えぇ 魔法陣の文字を見る限りこの世界の場所名は書いてないわ 場所は…なっなんぽう かいいき……?」


瑞鳳 「っ! 南方海域!?わたしの世界にある海域です!」


レミリア 「海域…てことは 海がある場所ね?まいったわね わたしいけないじゃない」


瑞鳳 「…っえ あっ吸血鬼は水苦手なんでしたっけ?」


レミリア 「正確に言えば水が流れてる場所と行った方がいいわね 流水音を聞いてるだけでもいやなのに、海なんてもっとムリよ」


菫子 「…てことは、レミリアさんは行かない方がいいですね 行くならわたし達で……」


レミリア 「いいえ 私も行くわ?元凶犯をぶっ潰しに!」


レミリア 「わたしの大切な妹と友人が操られているのよ?そんなことになっていて、わたしだけ安全なところで見てるなんてできないわ!」


レミリア 「流水なんて近くに寄らなければいいだけの話 空高く飛んで日傘させばなんとかなるわ!」


瑞鳳 「でっですが 流水や日光で行動が制限されてしまっては逆に危なくないでしょうか?まして相手はありとあらゆるものを破壊するフランさんと魔法を使うパチュリーさんですから……」


アリス 「なら その弱点を克服すればいいだけね?」


全員 「「……っえ?」」


アリス 「上海 レミリアに抱きついて?」


上海人形 「シャンハーイ!」フワー…ギュッ レミリアの胸部分に軽く飛んで飛びつく


レミリア 「わっ!?ちょ、あんたどこに飛び込んで!!」///


菫子 「」スッ…パシャッ!!


瑞鳳 「ちょっ菫子さん……」


アリス 「レミリア 上海を抱きしめて!今から耐性魔法付けるから」パララララ… いつも持っている魔導書を開いて魔法耐性のページを開く


レミリア 「っ! わかったわ」ギュッ


上海人形 「シャンハーイ♡」



菫子 「…」ジー… 携帯を録画モードにして撮っている


瑞鳳 「ちょっ!?すっ菫子さん さすがに動画は……」


霊夢 「(意外にかわいいわね 人形を抱きしめてるレミリア…)」


永琳 「(なにやら霊夢が変なこと考えてるわね?顔に出てるわ)」



アリス 「【…ー吸血鬼耐性 流水 日光!!】」スゥ…



耐性魔法陣 「」バァンッ!!シュゥゥ… レミリアの真下に小さい魔法陣が作られ、光の粒が出てきてレミリアの身体中に入り込んでいく


レミリア 「…これ 前にパチェがわたしに使ってくれた魔法と一緒ね?この光の粒が流水や日光を無効にしてくれるのよね」


アリス 「そうよ 効果は一時間しか効かないけど、ないよりかはマシでしょ?」シュゥゥ…


アリス 「今から海域に行くのだから準備万全にして行った方が効率がいいわ フランとパチュリーを助けたいんでしょ?」


レミリア 「…えぇ 感謝するわ?一時間だけでも耐性をつけてくれればなんとかなるわ 時間内に倒すわ!」


アリス 「…よし!これでOKよ 上海離れていいわよ?」


上海人形 「シャンハーイ!」スッ フワー…


霊夢 「…それじゃそろそろ行くわよ みんな準備はできてるかしら?」


瑞鳳 「だいじょうぶです!」


菫子 「あっあの、霊夢さん わたしは今寝てここに来てますけど、別の入口から自分が寝てる世界に行ったらどうなるんでしょうか?」


霊夢 「あぁそこら辺はへいきよ?そういうのは都合よくなってるから おそらくあなたも幽体が抜けた状態でそのまま行けるわよ」


菫子 「メタいですね!?」


永琳 「私もいけるわ 早く行って解決するわよ?」


レミリア 「いつでも平気よ さっさと行くわよ!」


アリス 「それじゃ魔法陣を発動させるわよ …っは!」キィンッ!!


瑞鳳 「…」


瑞鳳 「(…待っててくださいね 必ず助けだしてみせますから!)」



…シュンっ













南方海域ー珊瑚諸島 とある改築された孤島



…シュンっ



アリス 「…着いたわね」


霊夢 「…ここが、南方海域……?」


瑞鳳 「そうです しかもここは…珊瑚諸島でしょうか?目印となるものがまだないので確証はありませんが……」


菫子 「……うん ぜんぜんわからないわこの場所?どこここ」


永琳 「海しかないわね てか、日差し強いね?」


レミリア 「…ここに フランたちがいるの?」


アリス 「まだわからないわ 魔法陣の転移先がここだっただけよ?いるかまでは探さないと」


霊夢 「……てか なによここ?辺り一面水が溜まってるじゃない 後ろには…」クルッ



モサァ…… 孤島中央にかなり広い面積の森林が生い茂っている



霊夢 「…森ね しかも、ものすごくいやな感じがするわ」


瑞鳳 「わかるんですか?」


霊夢 「なんとなくね おそらく黒幕がいるとしたらこの中ね?」


アリス 「なら偵察しながら入った方がよさそうね 上海?」スッ


上海人形 「シャンハーイ!」フワー…


瑞鳳 「わたしも偵察機出した方がよさそうですね?彩雲 発艦!」バシュンッ


彩雲 「」シュボッ!!


瑞鳳 「上空から偵察をおねがい!なにかあったらすぐ知らせて?」


彩雲 「了解!」ブーン…


レミリア 「それじゃ私たちも行きましょうか?まだ耐性魔法が付いてるうちにカタをつけたいわ」


永琳 「そうね わたしも早くうどんげたちを救いたいわ!」


菫子 「それじゃ行きましょう!」


ザッザッザッ…













森林内部



ザッザッザッ…


霊夢 「…」ザッザッザッ…


菫子 「…ねぇ なんか、変じゃない?」


瑞鳳 「えぇ…菫子さんも気づいてましたか?」


菫子 「……なんで、動物はおろか 虫一匹いないの?」


瑞鳳 「うみねこの鳴き声も聞こえてきません…これだけ静かなら聞こえてきてもおかしくないのに」


レミリア 「……」


永琳 「…不思議なところね 幻想郷にはないなにかを感じるわ?」


瑞鳳 「幻想郷にはないなにか…?」


アリス 「…どう?上海 なにかあった?」



上海人形 「シャンハーイ…」フワー… 空高く飛んで辺りを見渡しているが何も発見できず首を横に振る


アリス 「…そう」


瑞鳳 「彩雲のほうはどうですか?なにかありましたか?」



彩雲 「んー…とくに怪しいものはありませんね?上空からでは見えにくいというものありますが今のところは…」ブーン…


瑞鳳 「わかりました 引き続き捜索の方をお願いします」


霊夢 「………」


レミリア 「…なにか感じ取った?霊夢」


霊夢 「……この先に、フランがいるわ」スッ


レミリア 「ーっ! ほっほんと!?」


霊夢 「えぇ でもパチュリーの気配はしないわね…フランはいつも殺気立ててるからすぐ気づいたけど」


永琳 「でもフランだけでもいるなら行かないわけにはいかないわね?早速行ってみましょう」


霊夢 「えぇ」


ザッザッザッ…









森林内部ー隠されたボロ小屋



霊夢 「…ここにいるわね ものすごい殺気を感じるわ」ザッザッザッ…


レミリア 「私も感じとれるわ…これはたしかにフランのものね?」


永琳 「おびただしいわね…普通の人なら近づけないわね?」


アリス 「…てか、汚いわねこの小屋 何年も使われてなさそうね?」


瑞鳳 「そうですね…まさかこの孤島に建造物があるとは思いませんでした?誰か住んでたんでしょうか」


菫子 「ねっねぇ あんたたちよく平然としてられるわね?こんなにも殺気が振りまかれてるのに…」ブル…


霊夢 「あんたはそういう争い事しないから耐性を持ってないだけよ 瑞鳳はこの世界で何度も戦ってきたのよね?」


瑞鳳 「はい いつも死と隣り合わせでした」キッパリ


菫子 「かっ顔色ひとつ変えずに……」


レミリア 「怖いならここで待ってなさい 臆病者は邪魔になるだけよ」


菫子 「ーっだ だれが臆病者ですか!わたしだって戦えますよ!」


レミリア 「あらそう?なら先頭は譲ってあげるわ 行ってきなさい」


菫子 「…っえ」


瑞鳳 「ちょっレミリアさん…さすがにそれはかわいそうかと」


レミリア 「ふふっ!じょうだんよ わたしが先に入るからあなたたちはあとから来なさい?」


霊夢 「あら?ずいぶんと強気ね なにか策でもあるの?」


レミリア 「策なんてないわ この中にフランがいるならわたしが行かないのはおかしいでしょ?」


レミリア 「フランは私の妹…暴れてるフランを止めるのはわたしの役目 あの子の指導はわたしがしないといけないの」


レミリア 「間違った道に進ませないためにも わたしがしつけないといけない…これは姉としての役目よ!」ググッ…


永琳 「…」


アリス 「…一応防御魔法を張っておくわ フランの性格上、一撃で相手を粉砕しようとしてくると思うからどんな一撃でも防ぐことができる簡易魔法かけるわ」スゥ…


レミリア 「わるいけどおねがいするわ」バァンッ!!シュゥゥ… 足元に一撃耐性の魔法陣が展開されて、魔法陣から出てくる光がレミリアにまとわりついて吸収される


瑞鳳 「…菫子さん もし怖いようでしたら、わたしの背後から援護をお願いしてもよろしいでしょうか?」


菫子 「ーっこ 怖くなんてないわよ!わたしを誰だと思ってるの?」アセッ


菫子 「この世界に唯一存在する 本物の超能力者よ?そんなわたしが怖がるわけ…」


瑞鳳 「菫子さん 恐怖は恥ではありません 生きてるものは必ずなにかに恐怖を感じます」


瑞鳳 「怖いものがない生き物なんてこの世に存在しません 現に私だって死ぬのが怖いです」


瑞鳳 「あとで詳しいことをお話しますが私はこの世界で一度沈んでます 深海棲艦の砲撃をくらって深海に沈んでいきました」


菫子 「……っえ 沈んだ………?」


瑞鳳 「はい ですが紫さんに助けられて難を逃れました 助けてもらっていなければ私はもう存在していません」


瑞鳳 「一度死を体験したのに また死ぬかと思うも震えが止まりません…何度も戦場に出たいた私がですよ?」


瑞鳳 「それに比べたら菫子さんはすごいですよ?一般人がここまで足を踏み入れられるんですから大したものです!」


瑞鳳 「だから怖くて当たり前なんです なにも恥じることはありませんよ?」


菫子 「…瑞鳳……」


瑞鳳 「なのでわたしの援護をお願いします わたしも怖いので守ってください!」


菫子 「…わかったわ 援護は任せて!」


レミリア 「それじゃ入るわよ!」スゥ…



ガチャッギィィ…


レミリア 「…」スゥ… 顔をのぞかせて部屋の中を確かめる



部屋の中は薄暗くてよくは見えないが部屋の中央に何かがあるのだけは見える



瑞鳳 「…どうですか?レミリアさん なにかありましたか?」


レミリア 「…なにか部屋の中央にあるわね 暗くてよくわからないけど……っ!」




フラン 「………」目が慣れてくると部屋の中央には椅子に座らされて気を失っているフランが座っている



レミリア 「ーっフラン!」バンッ!! ドアを勢いよく開け…


ーっピン


レミリア 「っ!」ピクッ



ボガァァァァン!!!!!!



瑞鳳 「きゃぁぁっ!!!?」ビュゥゥ!!!!


菫子 「なっなに!?急に爆発して!?」


霊夢 「レミリア!!」



モクモクモクモク…


レミリア 「…っち!こざかしいものを!!」バサッ!!



瑞鳳 「レミリアさん!」


霊夢 「無事だったようね よかったわ」


アリス 「簡易魔法の防御で防いだようね かけといてよかったわ」


永琳 「…」


永琳 「(あれはてゐがよくやってたドア開けると罠が作動するタイプの…)」


永琳 「(しかもあの爆発力…確実に人間や妖怪を仕留めるほどだったわね なかなかえぐいものを……)」


レミリア 「………」



カタンッ… フランが座っていた椅子は倒れていて、フランの姿はどこにも見当たらない…


レミリア 「…今の爆発で吹き飛んだ、わけないわね あんな爆発じゃチリひとつなくなるわけないわ」


レミリア 「……てことは!」バッ!!



フラン(裏) 「」バサッ!! 頭上から鋭く爪を立ててレミリアに襲い…


レミリア 「ふんっ!!」ブンッ!!


ガキィンっ!!!! お互いの鋭く尖った爪がぶつかり合う


フラン(裏) 「あはっ!!やっぱりお姉さまだー!!」バサンッ!!スタッ


フラン(裏) 「なんか見覚えあるなーって思ったけど なんで外の世界に来てるの?」


レミリア 「あなたを連れ戻すためよ いいかげんバカやってないで帰るわよ!」


フラン(裏) 「……っは?なに言ってんのお姉さま」スゥ…


レミリア 「ーっ! 全員伏せろ!!」スゥ!!


全員 「「っ!!」」バッ!!


フラン(裏) 「きゅっとして…ドカーン!!」キュッ


レミリア 「神槍 スピア・ザ・グングニル!!」ビュン!!



ドガァァァンッッ!!!!!!


レミリア 「ーっく!!」


レミリア 「(やっぱりフランの攻撃はひとつひとつが重いわ!!私の本気の攻撃と相打ちにさせるなんて!!)」


レミリア 「(…でも 知識では私の方が上!力は圧倒的にフランが強いけど頭脳で勝てばなんとかなるはず!!)」グッ!!



霊夢 「霊符 夢想封印!!」ビュンッ!!!! フランの周りに飛んでいき囲むように…


フラン(裏) 「禁忌 レーヴァテイン!!」ボゥゥゥン!!!!


シュボウ!!メラメラ… レーヴァテインを全体的に振って霊符を全て燃やす


霊夢 「(…霊符を燃やすか 本気で倒すことができないからある程度は加減してたとはいえ、まさか燃やされるとは思わなかったわね)」


霊夢 「(どのくらいの加減まであの魂が耐えれるかわからないからあんまり力出せないのよね 防がれなかったときに当たって魂が消滅したら元の子もないし…)」



瑞鳳 「ーっ…それ!!」バシュン!! 鏑矢(かぶらや)をフランの脳天に向けてはな……


フラン(裏) 「なにそれ?おもちゃ?」ガシッ 飛んできた鏑矢を余裕で受け止める


瑞鳳 「ーっち!」


フラン(裏) 「返してあげる 何倍にしてね!!」ボゥゥッ!!!!


フラン(裏) 「それぇっ!!!!」バシュン!!!! 片手に炎を作り出して細かい弾丸のように弾く


菫子 「させないわ!そりゃあ!!」ボゥゥン!!!!


ボゥゥゥン!!!!シュゥゥ… 菫子の作り出した炎にフランの炎がぶつかり合ってお互い消滅する


瑞鳳 「ありがとうございます菫子さん 助かりました!(やっぱり鏑矢じゃムリだ!艦載機を出したいけど室内だから出したら自由に動けない)」


瑞鳳 「(しかも先ほどみたいな幅広い攻撃なんかされたら逃げられない…完全に制限されてる!!)」


永琳 「なら 私の矢ならどうかしら?」ギリリ…


永琳 「それっ!」バシュンッ!!


フラン(裏) 「そんなの!」スゥ… 先程と同じように手で掴もうと…


レミリア 「ダメっ!永琳の矢は…!!」


フラン(裏) 「ふんっ!!」ガシッ


ブチィィッ!!!!


フラン(裏) 「っ!!!?」ブシャァァァッ!!!! 矢の威力が強すぎて掴んだ右手が腕の根元ごと持っていかれる



レミリア 「フランっ!!」


アリス 「永琳やりすぎよ!いくら当ててないからって!!」


永琳 「そんなこと言われても…」


レミリア 「フラン!!」ダッ!!



フラン(裏) 「うぅぅ…っ!!な なによあの威力!!私の腕を持っていくなんて……」ダラダラ…


フラン(裏) 「ーっ…くそぉ!!」ギリッ…


レミリア 「フラン!!」


フラン(裏) 「ーっ! 来るなぁ!!」ブゥン…


フラン(裏分身) 「死ねぇ!!」ブォンッ!! 左手でレーヴァテインを構えて近づいてくるレミリアに振りかざす


レミリア 「きゃあ!!」ブワッ!! 瞬時に後ろへ下がるが振りかざされたレーヴァテインの風圧で飛ばされる


瑞鳳 「っと!レミリアさん大丈夫ですか?」ボスッ


レミリア 「っ…えぇ へいきよ(くそっ!せっかく近づけたのに…フランを助けられると思ったのに!!)」ヨロ…



フラン(裏) 「はぁ…はぁ…!!くぅぅ……!!」ググッ…


グチュグチュグチュ…… もぎ取られて血が流れでている右腕部分に力を込めると肉が盛り上がっていき右手が再生していく



菫子 「うっ…」ウプッ…


アリス 「ウソでしょ!?腕が再生してる!?」


霊夢 「魂だからある程度の再生はできるわ 腕の一部や心臓を貫かれてもね」


霊夢 「…ただ、再生するたびに自分の魂を削るから限度はあるわ 使い過ぎると自身の魂を消滅させることになるから……」


瑞鳳 「…つまり 使いすぎたら死ぬってことですか?」


霊夢 「そういうことよ」


永琳 「となると肉体的なダメージは与えられないわね 魂だけど服とかに矢を刺したら動きを止めることできるかしら?」


霊夢 「意味ないと思うわ フランの力なら余裕で服を破って動けるようにするか矢を折ることも可能だからやるだけムダね」


レミリア 「でも一瞬でも止められれば その隙をついて私の能力で縛りつけられればなんとかなるわ!」


レミリア 「霊夢、永琳 あなたたちはフランの動きを一瞬でもいいから封じることを専念して!」


レミリア 「アリスと瑞鳳は人形と艦載機を使ってフランの気を逸らして 菫子はフランに当てないように火を使って動ける範囲を制限して!」


全員 「「了解!(わかったわ!)」」



フラン(裏) 「くぅぅ…!!はぁ…はぁ……」グチュグチュ…ググッ!! 腕は元通りになり完全に再生される


フラン(裏) 「ーっ…なめやがってぇぇ!!」ブゥンブゥンブゥン…


フラン(裏分身) 「あははっ!!みんなこわしちゃえ!!」


フラン(裏分身2) 「わたしあの大人びた女を殺したいわ?腕をもじいてこっぱみじんにしてやる!!」


フラン(裏分身3) 「それじゃわたしはあの巫女をやりたーい!あいつなまいきだからすぐにでも殺したいわ」


霊夢 「っあ?だれがなまいきですって?」ピキッ


瑞鳳 「れっ霊夢さん落ちついて…」ドオドオ


アリス 「フォーオブアカインド使ったわね ひとりでも厄介なのに4人に分身されたらたまったもんじゃないわ!」


菫子 「どっどうしましょう!?」アワワワ


レミリア 「慌てなくてもへいきよ さっき言った通りにやればなんとかなるわ!」


レミリア 「それに本物もわかってる状態だから分身は放っておいてもへいき 当たりさえしなければどうってことないわ?」


永琳 「その当たりさえしなければというのが難しいのでしょ…広範囲の攻撃だって普通にやってくるのだから?」


レミリア 「そこはなんとかしなさい」


永琳 「投げやりね…」


フラン(裏) 「やれ!全員皆殺しにしろ!!」


フラン(裏分身全員) 「「あははー!!」」バサッ!!!!



レミリア 「菫子!!」ボゥゥッ!!ガシッ グングニールをつくり構える


菫子 「いきます!!それぇぇっ!!!!」ボゥゥン!!!! フランのいる周りに炎を飛ばして動ける範囲を制限かけ……



フラン(裏分身) 「そんなちんけな火効かないよーだ!!」バサァン!! 菫子の作り出した炎の壁をまったく恐れず爪を立てて切り裂く



菫子 「うそっ!?」


瑞鳳 「制限かけられてますが…烈風 おねがい!!」ギリリ…バシュンッ!!


烈風 「了解!!」ブゥゥン!!…


アリス 「上海 槍を突き立てなさい!!」スゥゥ…シュン!!


上海人形 「シャンハーイ!!」ヒュンッ!!!! フランの分身に目掛けて突っ込んでいく


烈風 「いくぞ!撃てーっ!!」バババババッ!!!! 上空からフランに目掛け弾幕を放つ


フラン(裏分身2) 「あはは!!消し飛んじゃえ!!」キュッ



ズドオォォォン!!!!!!


烈風 「ギャアァァァ!!!!」バキバキバキバキッ!!!!!! フランのきゅっとしてドカーンをもろくらいバラバラになっていく


瑞鳳 「烈風!!」


上海人形 「シャーンハー…イ!!」ガキィィン!!!! 槍に防御魔法をかけてなんとか一撃だけは耐えて勢いよくアリスのもとへ飛ばされる


アリス 「上海!!」ボスッ


上海人形 「シャンハーイ……」キュゥゥ…



永琳 「分身ならへいきね …死になさい!!」ギリリ…バシュンッ!!


フラン(裏分身3) 「おっと!同じでは食わないよ!」ヒュンッ!! 顔面スレスレで矢を避ける


霊夢 「じゃあ退治してあげるわ はぁっ!!」スゥ…ビュンッ!!


フラン(裏分身3) 「そんなの!!」スゥ… 飛んできた札を焼き払おうと火を放とうと…


永琳 「ムダよ」



ーッドクン!!


フラン(裏分身3) 「っ!?」ガクン… 急に身体が痺れてその場に膝をつかせる


フラン(裏分身3) 「(あっあれ…?なんで 身体がうごかない……)」ビリビリ


永琳 「さっき矢にしびれ粉を付着させといたのよ あなたはそれを吸って動けなくなったのよ?」クスッ


フラン(裏分身3) 「ーっな!?」


霊夢 「それじゃさようなら 夢想封印!!」キィン!!



バチバチバチバチっ!!!!!!


フラン(裏分身3) 「ギャアァァァッ!!!!!!」シュゥゥ……



レミリア 「はぁぁっ!!!!」ビュンッ!!!! グングニルをフランにめがけて投げ…


フラン(裏) 「あはは?なにこれ ゴミ?」ガシッ レミリアが投げたグングニルを素手で受け止める


レミリア 「ーっな!?」


レミリア 「(すっ素手で受け止めた!?バカな!!そんなのありえない!!)」


レミリア 「(手加減なんてしてないのに、わたしのグングニルをいとも簡単に……!!)」


フラン(裏) 「…ねぇお姉さま 私を連れ戻すって言ってたよね?バカやってないで帰るって言ったよね」グシャッ!!シュゥゥ… グングニルを握りつぶして消滅する


フラン(裏) 「バカやってるのはお姉さまのほうじゃない?」ニヤッ


レミリア 「…なに?」



ーッバァン!! レミリアの足元に突如魔法陣が現れる


レミリア 「っ!!」ハッ


レミリア 「(これは…パチェの魔法ーっ!!)」スゥ… すぐさま横に身を投げようと…


無駄よ


束縛魔法陣 「」ジャラララララ!!!!!!


レミリア 「くぅっ!!ーっガァァ!!!!」ジャララララ…ガシャン!! 身体中に鎖が巻きついて身動きを封じられる


瑞鳳 「レミリアさん!!」


アリス 「(パチュリーの束縛魔法ね なら!)」スゥ…


邪魔しないで


バチィン!!!!


アリス 「っ!!」キィン!!シュゥゥ… 解除魔法を唱えようとした瞬間、妨害魔法をかけられて消滅する


アリス 「(妨害魔法…わたしが唱える前に解除してきたわね)」


アリス 「(ならこっちだって!)」スゥ…


アリス 「上海!!」シュンッ!!


上海人形 「シャンハーイ!!」ビュンッ!!!! アリスに投げられて誰もいないところに槍を構えて突っ込む


っ!



キィィンッ!!!!


菫子 「っえ!?何もないところに魔法陣が!」


アリス 「やっぱりそこにいたのね 上海!」


上海人形 「シャンハーイ!!」バァンッ!! 防御魔法陣が展開されているところに攻撃魔法陣を展開させる


ーっち!シュゥゥ…


パチュリー(裏) 「マジックシールド!」バァンッ!!キィン… 姿を現して再び防御魔法陣を展開させて上海人形を弾き飛ばす


上海人形 「シャンハーイ…!」ヒュー…


瑞鳳 「ーっと!」ポスッ 飛んでくる上海人形を受け止める


上海人形 「シャンハーイ…」キュゥゥ…



パチュリー(裏) 「まったく ほんと同じ魔女同士だと相性が悪いわね 魔法使うとすぐバレるわ」


パチュリー(裏) 「フラン 縛ってるうちに早くやりなさい!」


フラン(裏) 「はーい!!」ニタァ


レミリア 「ーっく!!」ググッ…


菫子 「レミリアさん!!」


霊夢 「させないわよ!」スッ 霊符をすぐさま構え…


フラン(裏分身2) 「させないよー!」バッ!!


フラン(分身) 「死ねぇ!!」ボゥゥンッ!!!!


霊夢 「ーっち!」キィィン!! すぐさま結界を貼ってフランの攻撃を防ぐ


永琳 「じゃまよ!!」バシュシュンッ!!



ドスドスゥッ!!!!


フラン(裏分身2体) 「「がァァっ!!」」永琳の矢が心臓部に突き刺さる


瑞鳳 「菫子さん 火をっ!!」バシュシュン!!


菫子 「はいよー!火矢にするね!」ボゥンッ!!


瑞鳳の矢 「」シュボッ!! 菫子の火球が当たり火がつく


ドスドスゥッ!!!!


フラン(分身2体) 「「ギャアァァァッ!!!!」」ジュゥゥ… 体全体的に炎に包み込まれて消滅する



アリス 「はぁぁ!ウォーターランス!!」バシュゥゥン!!!! 水でできた槍がフランに目掛けて飛んで……


パチュリー(裏) 「邪魔させないわ プロテクト・シールド!」バァンッ!!ビシャァァァ… フランたちの周りに円形型のシールドを張って守る


アリス 「ーっち!」



フラン(裏) 「それじゃあねお姉さま 今まで閉じ込めてた恨み 晴らさせてもらうわね?」ボォォ…シュボンッ!! 右手にレーヴァテインを作り構える


レミリア 「ーっ…やっぱり 怒っているのね?あの時のこと」


フラン(裏) 「当然でしょ?何百年もわたしを地下に閉じ込めて しかもまともに遊んでもくれなかったじゃない!」


フラン(裏) 「フランが遊びたいって言ってもダメって言って 外に出たいと言ってもダメって言って!」


フラン(裏) 「わたしはお姉さまの操り人形じゃないの!危険だから、危ないからって閉じ込められるのはもういやなの!!」


フラン(裏) 「だったらお姉さまを殺して自由を手に入れる 私の好きなことをして、今までできなかったことをするの!」


レミリア 「……そう そのできなかったことって、なにをするの?」


フラン(裏) 「まず最初はお姉さまを殺すこと!あと形もなくなるぐらいの威力で破壊するの!」ニコッ


フラン(裏) 「今までの恨みもかねてバラバラにするんだー!とーっても!楽しいことだよ!!」


レミリア 「………そう なら、好きになさい」



全員 「「ーっ!!!?」」


フラン(裏) 「あはっ?やけに素直だね もうあきらめたの?」


レミリア 「いいえ 別にあきらめてなんていないわ?ただ…自分のケジメをつけようと思ってね」


レミリア 「私があなたを閉じ込めていなければ こんなことにはならなかった…私があなたを何百年も閉じ込めたせいで、あなたは不満を抱えた」


レミリア 「あなたの人生を何百年も無駄にしてしまったのだからこれくらいの罰は受けないとね?好きなようにしなさい」


フラン(裏) 「………」



瑞鳳 「ーっれ レミリアさん!なにを…」


レミリア 「瑞鳳 約束は守ってちょうだいね?フランを外に出してあげること…」


瑞鳳 「っ!」


霊夢 「…」スッ… 腕を伸ばして隠している陰陽玉を取り出そうと…


永琳 「待ちなさい 今はダメよ」ガシッ


霊夢 「わかっているわ ただの準備よ」ヒソヒソ


菫子 「えっえと…どっどうすればいいの?」オロオロ


アリス 「(魔法でどうにかしたいけどパチュリーの魔法が邪魔で防がれるわね…ならすぐに展開できるように……!)」スゥ…



フラン(裏) 「……あはっ!それじゃ遠慮なく殺させてもらうね?」スゥ…


レミリア 「えぇ 一撃で殺せるようにね?ちょっとでも生きてると生き返っちゃうから」


フラン(裏) 「はぁーい♪」ブォンッ!!!! 容赦なくレーヴァテインをレミリアに向けて振りかざす


瑞鳳 「レミリアさん!!」


菫子 「レミリアさん!」






…お姉さま!!



フラン(裏) 「ーっ!!」ハッ


ボォォンッ!!!!ジュゥゥ… レーヴァテインをギリギリのところで止めて熱風だけがレミリアに襲う


レミリア 「……っえ」


パチュリー(裏) 「ーっちょ フラン!なにやってるの!」


フラン(裏) 「………」ボゥゥ…


レミリア 「………フラン?」


フラン(裏…?) 「………おねぇ さま…………」ツツー…


レミリア 「っ! ふっフラン…あなた なんで涙を……?」


フラン(裏…?) 「………ご」


フラン(裏……) 「【ごめん…なさい】」スゥ… レーヴァテインを自分に向ける…


レミリア 「………っえ?」



ーっドスゥッ!!!! フランは自分自身の心臓部にレーヴァテインを刺す


フラン(……) 「がはぁっ!!!!」ブシャァァァ!!!!…


レミリア 「ーっ!! ふっフラン!!」


パチュリー(裏) 「ーっのバカ!このタイミングで戻るなんて…!!」ギリッ!!


パチュリー(裏) 「(しかたない…ここにいる奴らもろともこっぱみじんに!!)」スゥ… 爆発魔法を展開させようと…


アリス 「ムダよ 妨害魔法!!」キィンッ!!


パチュリー(裏) 「っ!?」バチィンッ 爆発魔法を強制的に消される


パチュリー(裏) 「(あいつ…わたしの魔法をパクって!!)」


霊夢 「よくやったわアリス」ヒュンッ パチュリーの背後にすかさず回り込む


パチュリー(裏) 「ーっな!?(いつのま…)」


霊夢 「くらいなさい 陰陽玉アターック!!」ガァンッ!!


パチュリー(裏) 「むきゅぅ!!」後頭部に陰陽玉を思いっきりぶつけられる


パチュリー(裏) 「(ぶっぶつり…それ、はんそく……)」フラァ…


菫子 「ーっと!あぶないあぶない」ポスンッ 気を失うパチュリーを空飛んで受け止める


パチュリー 「」チーン…


瑞鳳 「…やっつけ、たんですか?」


霊夢 「気絶させただけよ まぁ身動きさえ封じればどうってことないわ」


霊夢 「…あとは」チラッ




レミリア 「フラン!!」


フラン 「…お、おねぇ……さーっゴフゥッ!!」ビチャァッ


レミリア 「ーっ永琳!!治療をおねがい!!このままだとフランが…!!」


永琳 「治療って…治療できるものなんて持ってきてないわよ!異変の元凶者を倒しにきたのだから準備してるわけないでしょ?」


霊夢 「治療よりも生気を送り込んだ方がいいわ 私がやるから安心なさい?」タッタッタッ…スッ


レミリア 「助かるわよね!フランは…生きて帰れるわよね!?」


霊夢 「…」


フラン 「っ……ーっ………」ハァ…ハァ…… 心臓部に大穴が開いて血が大量に出て止まらない…


霊夢 「…生身の身体だったら手遅れだったわね 魂の身体だからなんとかなるわ」


霊夢 「フラン 今から生気を送るから暴れるんじゃないわよ?死にたくなければね」シュゥゥ… 霊気で作った生気をフランに送り込む


フラン 「……ごめん、なさい………わたし おねさまったちに めいわくを…………」ハァ…ハァ……


レミリア 「しゃべるんじゃない!!怒ってないから…怒ってないから、しゃべらないで!」ポタポタ…


レミリア 「言いたいことがあるならあとで聞くから!だから…今は、治療に専念して……!!」ググッ…


フラン 「……うん……ーッゴフ!!」ビチャァッ


霊夢 「…」シュゥゥ…


霊夢 「(かなり魂が削られてるわね…ちょっとまずいかもしれないわ)」シュゥゥ…


霊夢 「(腕や足の一部程度なら魂の減りはそこまでだったけど…さすがに心臓部に大穴を開けたのはかなり削られてるわ)」


霊夢 「(今もかなり消費が進んでる…間に合うかしら?このまま私が送り込む生気より消費が早いとフランは……)」


瑞鳳 「…霊夢さん ほんとに、助かりますよね……?」


霊夢 「……なんでそんなこと聞くの?」シュゥゥ…


瑞鳳 「…えっと 霊夢さんの表情が、いつも冷静そうな顔が焦ってるように見えるので……」


霊夢 「っ!」ドキッ


レミリア 「……っえ」


瑞鳳 「……霊夢さん ほんとにフランさんは…助かるんですか?」


霊夢 「………」


永琳 「……霊夢」


レミリア 「…」


菫子 「…」


アリス 「…」


霊夢 「……正直 ちょっと危ないわね?魂の消費がかなり激しくて私が送る生気と同じくらいの速度でなくなっていくわ」


霊夢 「私の送る速度も限度があるからこれ以上は早くすることはできない…もしこれ以上消費速度が早くなったらフランは……」


レミリア 「そんなっ!!」


永琳 「なら私の生気も使ってもらえないかしら?ふたり分の生気使えばなんとかなるはずよ!」


霊夢 「そうしたいのは山々だけど…敵は待ってくれないみたいよ?」


瑞鳳 「……っえ」



バァンッ!!フォン… ボロ小屋の奥に転送魔法陣が展開される


アリス 「あれは…転送魔法陣ね」


レミリア 「誘ってるわね ふたりがやられたと同時に発動するなんて」


霊夢 「そのようね 今わたしはフランに生気送らないといけないからいけないわ」


霊夢 「今ここで永琳までここに残ったら戦力が落ちるからあなたをここには残しておきたくない 向こうで何が起きるかわからないから…」


レミリア 「…霊夢 わたしを誰だと思ってるの?私は最強の吸血鬼よ!」


レミリア 「永琳がいなくてもわたしがなんとかするわ だから永琳もフランの治療させて!」


霊夢 「………」


永琳 「いいのかしら?私がいかなくても あなた達でなんとかなる?」


アリス 「あまり見くびらないでもらえるかしら?私だって魔法使いの端くれよ そんじゅそこらの雑魚なんかに負けはしないわ!」


菫子 「私だって超能力者です!悪党なんかに負けません!」


瑞鳳 「みなさんのサポートは任せてください なのでおふたりはフランさんのことをお願いします!」


霊夢 「…いいのね?任せても」


レミリア 「えぇ その代わりフランのことは任せたわよ?」


永琳 「任せなさい かならず助けるわ!」


レミリア 「それじゃ行くわよ!」


瑞鳳&アリス&菫子 「「はい(えぇ)!!」」













とある孤島地下ー地下施設内部



…フォンッ



瑞鳳 「…着きましたね」


菫子 「うわぁ…すごい?なんかメカメカしいものがいっぱい」



ピコピコピコピコ…ウィーーーン…… そこら中に何かの機械と思われるものがフル活動している


アリス 「…ずいぶんと怪しい場所ね なんかにとりの工房みたい」


瑞鳳 「そうなんですか?工房までは見たことないのでどういう形してるのかわかりませんが…」


レミリア 「あんたたち 無駄話はそこまでにしておきなさい?来たわよ」


全員 「「っ!!」」



…ウィーン


? 「…ようこそ 我が研究所へ?」コツコツコツコツ…


? 「まさかふたりを倒すとは思わなかったよ 俺の【部下】を倒すなんてね」


レミリア 「…あぁ?フランとパチェが部下?」ピキッ


? 「あぁそうだ …っと?自己紹介が遅れたな」


心操 「俺は心操 那津(しんそう なつ) こころをあやつると書く」


心操 「もうわかってると思うが俺は人の心を操る …正確にいえば、裏の心を取り出して それを操る」


心操 「生きてるものは誰でも裏を持つ 裏を持つものはそれを表に出さず生きている」


心操 「ガマンして裏を出さずに生きるなんて耐え難いよな?あの娘たちも裏を抑えていた」


心操 「とくに赤色のワンピースを着ていた子は長年、地下牢に閉じ込められていたらしいじゃないか?そこのお嬢さんの手によって…ね?」


レミリア 「…」


心操 「あの子の裏はキミを殺すこと…まぁ当然だよな?長年閉じ込めていたんだ 殺したくなってもおかしくない」


心操 「次にピンクの服を着た子は、君のわがままにはうんざりしていたみたいだよ?時々、無理難題なことを言って困らせていたみたいだな」


心操 「わがままな上に監禁癖があるなんて…ほんと、イラつくよな?自分勝手にも程がある」


心操 「まぁ俺には関係ないけどな むしろ俺はガマンしてた思いを出してあげたんだ?感謝されてもおかしくない」


心操 「…なのに、キミは自分の立場をわかってないだな?散々自分勝手してきたのに なんでこんな所に来てる?」


心操 「本来ならお前はやられてないといけないのに、なぜここに来てる?もしかしてふたりを助けに来たとか?」


心操 「あのふたりは助けなんて望んでない むしろ、お前を殺すことを望んでる!」


心操 「散々自分勝手にしてきたやつが、今さら心入れ替えて反省でもしに来たか?」


レミリア 「……」


心操 「今さら遅いんだよ あいつらはもう堪忍袋の緒が切れるところまで来てたんだ?もう手遅れだ」


心操 「おまえを殺さないと気が済まないところまで来てるんだ ふたりはそれを望んでるんだ?だからその望み通りにさせてやれよ」


瑞鳳 「…」


アリス 「…」


菫子 「…」


レミリア 「…はぁ おしゃべりはもういいかしら?」


心操 「…なに?」


レミリア 「わたしはわがままで自分勝手よ 今さら知ったことじゃないわ?」


レミリア 「それはふたりも知ってるわ …だからなに?それが悪いって言うの?」


レミリア 「わたしはフランの姉で、パチェの親友 多少のわがままや自分のやりたいことをしてなにが悪いの?」


レミリア 「ふたりがなにかしたいことがあればそのようにしてあげてるし、やめて欲しければやめてるわ」


レミリア 「フランに関しては血の味を知って欲しくないから長い間、牢に閉じ込めておいたの」


レミリア 「力の制御が上手くいかず なにがなんでも、自分の意思とは関係なく壊しちゃうの そんな状況で外に出せる?」


レミリア 「わたしは力の制御が上手くいくまで かわいそうだけど、牢に閉じ込めることにしたの」


レミリア 「もちろん私自身、良くないことだってわかっていたわ フランはいつもひとりで、誰かと遊びたくても遊べなくて ただひとり…人形で遊ぶしかなかった」スゥ…


シュボォォォウ!!!! 右手にグングニルを作り出して構える


レミリア 「もうあんな思いをさせたくない…だから、わたしはあの子が間違った道に踏み出さないためにも 助けなくちゃいけない!!」


レミリア 「裏の心を操って血の味なんて知ったら…フランは、私が始末しなくちゃいけなくなる それだけは絶対にさせない!!」


レミリア 「あんたの惑わしなんてまったく効かないわ どうせ人の心のスキをついて魂を取ろうとでもしたんじゃないかしら?」ニヤリ


心操 「っ!」ギクッ


レミリア 「フランたちは寝てるところをスキ突いて 裏の心を抜き取ったんじゃないかしら?」


レミリア 「フランたちがあなたの言葉で惑わされるとは思えないわ …まぁそれ以前に?フランなら真っ先にあんたみたいな人間 こっぱみじんにしてるだろうけどね?」クスッ


心操 「……っち やっぱり頭のまわるガキはきれぇだ?」


心操 「あーあぁ めんどくせぇ…自分の思い通りにいかねぇとこんなにもめんどくせぇとは?」


心操 「…まぁいいか どうせこいつらの始末もするんだ 操れなかったところでなんも害はねぇ」スゥ… 腰にかけて置いたリモコンを手に取る


カチッ



キィィィィィン!!!!!! 施設内にかん高い音が鳴り響く


全員 「「ーっ!!」」キィィィン!!!!!!


レミリア 「ーっなに、この音!!直接脳に…!!」シュボゥゥゥ… 甲高い音が鳴り響くと同時にグングニルが消えてなくなる


心操 「はははっ!!お前たちは厄介だからな?とくに能力で攻撃されちゃたまんねぇ さきに対策を打たせてもらった!」


心操 「この音は能力を封じるための特殊な音波だ この音が鳴り響いてる限り、お前たちは能力が使えないのさ!!」


菫子 「っえ!?そ、そんなバカなっ!!」


アリス 「ハッタリよ こんな音だけで能力が使えなく……」スゥ…


上海人形 「………」ヒュゥゥ…パタンッ 飛んでいた上海は魔力を失い床に落ちていく


アリス 「ーっな!?上海!!」


心操 「ムダムダ?能力使えなくなってるって言っただろ」


心操 「能力が使えなくなったお前たちはただの雑魚 肉弾戦じゃ俺には勝てないよ?」ニヤリ


レミリア 「…ずいぶんと舐めてるわね?たかが能力使えなくさせたところで 力の差なら吸血鬼である私の方が!!」


心操 「…」カチッ



ザバァァァ!!!!… レミリアの頭上から海水が流れ落ちてくる


レミリア 「きゃぁぁ!!なっなに?これ……みず………!?」ゾクゥ!!!!


菫子 「レミリアさん!?」


心操 「ちなみに、おまえが耐性魔法を付けてることも想定済み 耐性魔法を打ち消された今…水の音を聞いて、水に当たったらどうなることやら?」ニヤリ


レミリア 「あ…あぁ………!!」ガクガク…


レミリア 「(みっみず…流れる音………!!)」ハァ…ハァ…


心操 「うんうん!やっぱり上手くいった時はいいねぇ 自分の思い通りに行ったときは気分がいい!!」


心操 「水に濡れた気分はどうだ?吸血鬼 もろかぶって、さぞかしいい気分だろ?」


心操 「さっきまでの威勢はどこに行ったんだ?まさか水被っただけで戦意喪失したなんて言わないだろうな?」ニヤニヤ


レミリア 「ーっ………」ガクガク…


アリス 「(…まずいわ 能力を封じられたうえに耐性魔法が消された!水をかけられたレミリアは耐性がないからしばらくは動けない!)」


アリス 「(わたしも菫子も能力を封じられて肉弾戦しかない…でも、わたしは肉弾戦は得意じゃない)」


アリス 「(菫子だって肉弾戦が得意なわけがない 普通の人間が大の男に勝てるわけがない!!)」


アリス 「(このままだとやられる…どうする!!)」ググッ…



心操 「さてと このままお前たちを始末させてもらおうかな?」スゥ…スチャッ 懐から拳銃を取り出す


心操 「今のお前たちなら余裕で殺せるよ 苦しみたくなければじっとしてろよ?」カチャッ


菫子 「ーっく!」


瑞鳳 「…そうですか 余裕で殺せますか?」スゥ…ギリリッ


アリス 「…っえ」


瑞鳳 「彗星 発艦!!」バシュンッ!!


彗星 「了解!!」シュボッ!!ブゥーン…


心操 「ーっな!?バカなっ!!なんで能力が…!!」ハッ


心操 「(しまった こいつの矢は能力じゃねぇって親方様が!!)」


瑞鳳 「わたしの矢は能力ではありません!彗星 撃てーっ!!」


彗星 「撃てーっ!!」バババババッ!!!!!!


心操 「やべっ!!」バッ!!



チュチュチュチュチュン!!!!!! 心操は横に身を投げて弾幕弾はすべて床に当たる


心操 「いつつ…!このーっ!」スチャッ すぐさま拳銃を構えて打とうと…



瑞鳳 「遅いです」バシュンッ!!



ヒュンッ…ドスゥッ!!!!


心操 「ガァアァァァッ!!!!」右腕に矢が思いっきり突き刺さる


心操 「(こっこいつ…躊躇なく打ってー!!)」


瑞鳳 「ずいぶんと調子に乗っていましたね?ご自分の作戦が崩された気分はどうですか?」スゥ…ギリリッ


瑞鳳 「生憎ですが、わたしは相手が誰であろうと敵と見なした場合には容赦なく攻撃します」


瑞鳳 「たとえそれが人間であろうと関係ありません 敵である以上、排除します!!」バシュンッ!!



能力封じ音波スピーカー 「」ドスンッ!!バチバチバチバチ…


瑞鳳 「…残りふたつですね この甲高い音を出してるスピーカーは?」スゥ…ギリリッ 矢を二本構えて狙いを定める


心操 「ーっな!?やめろ!!」


瑞鳳 「ーっは!!」バシュシュンッ!!!!



ドスドスゥッ!!!!


能力封じ音波スピーカー 「「」」バチバチバチバチ…ボガァーン!! すべてのスピーカーに矢が放たれて破壊される


心操 「あぁーっ!!!!のっ能力封じが…!!」 キィィィン…



菫子 「よし!能力が戻ったわ!」シュボッ!!!!


アリス 「レミリア 今耐性魔法かけ直すわ!」バァンッ!!


レミリア 「ーっ……」ガクガク…



瑞鳳 「…どうやら勝負は着いたようですね?もうあなたに勝ち目はありませんよ」


心操 「ーっ…まだだ まだ終わってない!!」スッ 腰にかけているリモコンに手をかける


心操 「(まだこの基地には内部防衛システムがある!それさえ使えばまだ勝機が…)」


瑞鳳 「…彗星 撃って」



彗星 「撃てーっ!!」バババババッ!!!!!! 心操の背後から弾幕弾を放つ


心操 「ーっな!?(いつのま…)」


心操 「ガァアァァァッ!!!!」ガガガガガガッ!!!!!! 彗星から放たれた弾幕弾を全体的に直撃する


リモコン 「」バキバキバキバキッ!!!!… 弾幕弾が当たりバラバラに壊れる


心操 「(ばっバカな…この俺が……俺が、負けるなんて………!!)」



瑞鳳 「…もう終わりです 諦めてください」スゥ…ギリリッ


瑞鳳 「さよなら」バシュンッ!!!!



ヒュンッ!!!!…


心操 「ーっ!!」ドスンッ!!!! 弾幕弾を打ち込まれている中、脳天に矢が刺さり貫通する


心操 「(……お、おやっかた……さま……………)」スゥ…


パタンッ……


心操 「」体から力が抜けピクリとも動かなくなり息絶える



瑞鳳 「…死にましたか これで終わりましたね?」スゥ…


瑞鳳 「彗星 戻ってきてください」


彗星 「はい 了解です!」ブゥーン…



菫子 「……ず、瑞鳳 あなた……」


瑞鳳 「…菫子さん 戦場に出てるものは情け容赦は無用なんです 情けを見せていては、自分の身を滅ぼします」


瑞鳳 「もちろんあなたには関係ないことです 菫子さんはただの一般市民ですから、私と同じことはしなくていいですからね?むしろしないでください」


瑞鳳 「相手が誰であろうと命を奪うということはそれなりにリスクはあります ただの一般市民である菫子さんがだれかを殺めたら…もちろん捕まります」


瑞鳳 「捕まるだけならまだいいです 殺めたら罪悪感なども降りかかってくるので、ご自分の命があぶないと思った時以外はしないでくださいね」


菫子 「…わかったわ 変なこと聞いてごめん」


瑞鳳 「平気ですよ それよりもレミリアさんはだいじょうぶですか?もろ水を被っていたので心配なんですが」


レミリア 「えぇ…へいきよ アリスに耐性魔法かけてもらったからなんとか落ち着いてきたわ」スクッ…


レミリア 「わるいわね おかげで助かったわ?」


瑞鳳 「困ったときはお互い様ですよ それじゃ、はやくフランさんたちを探しに行きましょう!」


レミリア 「えぇ!」


アリス 「…」 アッスミレコサン シタイハミナイデクダサイネ ミテイイモノデハナイノデ


アリス 「(情け容赦無用…ね あの子、なかなか怖いわね 人を殺すことに躊躇いもなかったわ)」 ミッミナイワヨ サスガニシタイハ…


アリス 「(この世界で戦ってるとは聞いてたけど 礼儀正しく優しい性格なのに…そんな子だとは思わなかったわ)」 ソレナライイデス


アリス 「(…まぁでも 普通に接することに関してはとくに何もないだろうから そこまで警戒しなくてもいいかもしれないけどね?)」


瑞鳳 「アリスさん行きますよ?」


アリス 「えぇ 今いくわ」


タッタッタッ…




心操 「」


心操 「」ピクッ


ユラァ…



瑞鳳 「…?」ピクッ なにかの気配を感じ取り、後ろを振り向く



心操 「」スチャッ 頭に矢が刺さったまま立ち上がり、拳銃を菫子に向ける


瑞鳳 「ーっ!! 菫子さん危ない!!」ガバッ!!


菫子 「…っえ?」



バァンッ!!!!…ザシュッ


瑞鳳 「ーっくぅ!!」ズキィ!! 胸当てを貫通して腹に弾丸が打ち込まれる


菫子 「瑞鳳!!」


レミリア 「やろうっ!!まだ生きてたか!!」シュボゥゥ!! グングニルを構えて放とうと…


心操? 「意味ないよ もうこの体は死んでるから?」


アリス 「…っえ」


心操? 「しかし、君たちなかなかやるね?まさか二度ならず三度までも俺の手下を倒すなんて さすが外の世界から救世主ってところかな?」


心操? 「でも、そう何度もやれると思わないことだね?まだまだ俺の切り札は残ってるんだからね」ニヤリ


レミリア 「…切り札?あなた なにものかしら?その体の男じゃないわね」


心操? 「ご名答 もうこの身体のやつは死んでるからな?今は乗っ取らせてもらってるんだ」


菫子 「の、乗っ取ってる!?しかも死んだ人間を乗っ取るなんて…」


アリス 「…相当なやり手みたいね?死体を操るなんてそう簡単にはできないはずよ」


心操? 「俺は天才だからな 死んだ人間を生き返らせることなんて朝飯前さ?」


心操? 「にしても やっぱり君は硬いね?予想はついてたがやはり拳銃程度の攻撃じゃやれないか」


心操? 「まぁいいさ どうせお前らは死ぬ運命なんだから、今殺せなくても問題な…」


瑞鳳 「ーっ…」ギリリ…バシュンッ!!



ドスンッ!!!!


心操? 「」フラァ…バタンッ 喉仏に矢を打たれて倒れ込む


菫子 「ーっ!」フイッ


アリス 「…瑞鳳」


瑞鳳 「…すみません イラついたのでやりました」スゥ…


瑞鳳 「もうしゃべることも出来ないと思うので操らないかと思います それよりも早くフランさんたちを助けに行きましょう」スクッ


レミリア 「…あなた、弾丸を撃ち込まれなのにへいきなの?艦娘とやらは平気みたいな話してたけど」


瑞鳳 「だいじょうぶです このくらいのケガどうってことありません」


瑞鳳 「こんなのかすり傷程度です あとで弾抜いて修復材かければすぐ治ります」


アリス 「しゅっ修復材…?」


瑞鳳 「あとで説明します 行きましょう」


レミリア 「…えぇ 行きましょう」


タッタッタッ…








地下ー魔法結界牢獄



フラン 「」

パチュリー 「」

魔理沙 「」

鈴仙 「」

てゐ 「」腕と足を紐で縛られて身動きできない状態で意識を失っている



レミリア 「フラン!パチェ!」


瑞鳳 「魔理沙さん!」


菫子 「みんなここに捕まってたのね 見つかってよかった…」ホッ


アリス 「…この牢獄 魔法結界が張ってあるわね 万が一、目が覚めても出られないようにするためね」


アリス 「この程度の魔法なら解除できるわ 今解除するわ!」キィンッ!!



魔法結界 「」シュゥゥ…


レミリア 「ーっふん!!」バキィッ!!!! 牢獄の鉄棒を両手で二本折って壊す


瑞鳳 「えぇっ!?おっ檻を折った!?」∑( °口° )


菫子 「さすが吸血鬼ですね…」


レミリア 「フラン!パチェ!」タッタッタッ



フラン 「…」


パチュリー 「…」


レミリア 「……息はしてる でも目が覚めそうにないわね」


アリス 「まだ呪いがかかってるのよ 呪いは霊夢に浄化してもらえば治るはずよ」


瑞鳳 「それじゃ皆さんを霊夢さんのところに連れていきましょう!」


菫子 「そうね!」ヨット











パチュリー(魂) 「…」0(:3 _ )~


フラン(魂) 「…」シュゥゥ…


霊夢 「…よし なんとか持ちこたえたわね?魂が削られなくなったわ」シュゥゥ…


永琳 「間に合ってよかったわ あとは身体に戻せばいいだけね」


霊夢 「そうね あの子たちだいじょうぶかしら?レミリアがいるから平気だと思うけど…」



…シュンッ


瑞鳳 「霊夢さーん!ただいま戻りました!」


霊夢 「っ! 帰ってきたわね それにフランたちも連れ戻してきたわね!」


菫子 「はい!ちゃんと連れ戻してきましたよ!」


アリス 「でもみんな眠りについたまま起きないわ まだ呪いがかかってると思うの」


レミリア 「霊夢 はやくフランたちを!」


霊夢 「はいはい そんなに慌てなくても平気よ?すぐにやるわ!」スゥ…パサッ 裾からお祓い棒を取り出す


霊夢 「…ーっは!!」バサッ


キィンッ!!シュゥゥ…フランたちにかかっていた呪いが霊夢のお祓いによって消される


フラン 「…」


パチュリー 「…」


レミリア 「…目、覚まさないわよ……?」


霊夢 「まだ魂入れてないからね ここだとやりづらいから一旦わたしの神社に戻るわよ?」スクッ


霊夢 「アリス 魔法陣をおねがい 帰るわよ?」


アリス 「わかったわ」キィンッ













博麗神社ー夜 客間



サァー… 外は雨が降っていて、室内に優しい音が響いてくる



魔理沙 「…っん」ピクッ


魔理沙 「(…あれ ここは……?)」スゥ…


霊夢 「目が覚めたようね」


瑞鳳 「魔理沙さん!」


菫子 「魔理沙さーん!」ガバッ


魔理沙 「おわっと!霊夢 瑞鳳 菫子…」


霊夢 「気分はどうかしら?なんともない?」


魔理沙 「…ちょっと 目眩がするかな?頭がぐわんぐわんする…」


霊夢 「…そう それぐらいならよかったわ」


魔理沙 「…」チラッ



フラン 「…」


パチュリー 「…」


レミリア 「………」



鈴仙 「…」


てゐ 「…」


永琳 「………」



魔理沙 「…他のみんなは、まだ起きないのか」


霊夢 「えぇ あなたより長い時間魂抜かれてたからね?まだ起きないのは仕方ないわ」


魔理沙 「…そうか」


霊夢 「…」


魔理沙 「…霊夢 わたし、お前にひどいことを……」


霊夢 「なにも言わないで 別に気にしてないわ」


霊夢 「あなたは魂を抜かれていいように使われてただけ ただそれだけよ」


魔理沙 「…でも……」


霊夢 「私が気にしなくていいと言ってるのだから素直に受け止めなさい いつまでも落ち込まれてたらキリがないわ」


魔理沙 「…わかったぜ」


霊夢 「アリスー 魔理沙が起きたわ ご飯持ってきてー?」


ハーイ イマイクワー


スー…


アリス 「おはよ魔理沙 夜ごはんよ?」タッタッタッ…カタッ


魔理沙 「あぁ ありが……」



マンドラゴラの炒め物 「」デデドン!(絶望)


魔理沙 「………まっマンド、ラゴラ…」サァー…


菫子 「はっ初めて見た…」


瑞鳳 「…なんか、きも……いえ、なんでもありません」


アリス 「これ手に入れるの大変だったのよ 魂が抜けてた間、かなり体力が消耗しちゃったでしょ?」


アリス 「魔法の森に生えてるキノコを品種改良して作ったの これ食べれば魔力と体力が一緒に回復するから食べてね」


魔理沙 「ーっ…」ゴクリ…


霊夢 「…残さず、食べなさいよ?」


魔理沙 「…ーった 食べてやらァ!!」


魔理沙 「いただきます!!(コンジョォォォ!!!!)」パシッ


ガツガツバクバク…!!!!



瑞鳳 「…うっうわぁ……」ヒキッ


菫子 「ほっほんとに…食べちゃった……」


アリス 「ほんとね 私もさすがにこれは受け付けないわ」


霊夢 「あんたが作っといてそれ言う…?」


アリス 「現に見た目があれだし…ね?」


レミリア 「…もしかして、フランたちにもそれを……?」


アリス 「パチュリーは一緒だけど、フランは別のものよ 魔理沙とパチュリーは魔力を持ってるからマンドラゴラを選んだけど、フランの場合は…」


アリス 「【ハブとスッポンの血を混ぜた飲み物よ】」


レミリア 「………っえ?」


瑞鳳 「……はっハブとスッポンの………血?」ゾクッ…


菫子 「なっなんですか?そのきもちわるい飲みもの……」ウェ…


アリス 「吸血鬼は血を飲ませることによって体が活性化するのよ かといって人間の血を飲ませるわけにはいかないでしょ?」


アリス 「だからハブとスッポンの血を選んだのよ …まぁ、とてもじゃないけどまずいけどね?」


レミリア 「そりゃそうでしょうね!?」


アリス 「ちなみにうさぎ達の食事だけど…」


永琳 「いらないわ うどんげ達の薬は私が作るから安心して」


アリス 「…そう?」


永琳 「えぇ …てか、わたしが栄養剤作った方が良かったんじゃないかしら?そんな不味そうなものを作るより そっちの方が良かったと思うのだけど」


アリス 「栄養剤だけじゃ魔力とかは回復しないでしょ?それに今から作ったんじゃ時間かかりすぎるわ」


アリス 「すぐに回復させるにはこっちの方が早いわ 見た目はあれだけど、効果は抜群よ」


アリス 「そうでしょ?魔理沙」


魔理沙 「ーっ…あっあぁ マンドラゴラは調合次第ではいろいろと変わるが魔力を回復させるために使うのもある」モグモグ…


魔理沙 「魔力を持たない者が食べれば魔力を作ることかでき、魔力を持ってる者は増幅させる効果も持ってる」


魔理沙 「たしかに見た目はきもちわるいが効果はたしかだぜ …けど、やっぱりきもちわるいよな……うぷっ」


霊夢 「ちょっとここで吐かないでよ?吐くならアリスの服の上で吐きなさい」


アリス 「いやなんで!?たしかに作ったのは私だけど、これは魔力を回復させるためにと…!!」


レミリア 「…永琳 パチェの薬、頼んでもいいかしら?アリスの料理だと心配だから…」


永琳 「わかったわ あと魔理沙の分も作っておくわ」


魔理沙 「悪いがたのむ…アリス せめてバラバラに切って形を留めさせないでほしかったぜ」


魔理沙 「そのまんまの形で炒めただけだと見た目がわるくて…たしかにこのほうが効果がいいのはわかるが……」


アリス 「わかってるなら言わないでよ…言われてもこまるわ」


アリス 「作ったわたしだって気持ち悪かったのよ?実験に使う時とかだってバラバラにして使うのに それをそのままの形で、しかも料理よ!?料理で使ったのよ?」


アリス 「わたしならありえないわよ!実験以外に使うなんて今までしたことなかったし 魔力を回復させるなら普通に魔力回復薬品を作っても全然よかったわ!」


アリス 「でも今回に関しては魔理沙たちは魂を抜かれていたでしょ?魂が抜けてる間、体力と魔力が落ちるから急速に回復させる必要があったの …なぜかわかる?」


魔理沙 「…使った魔力の隙間が埋まる可能性があるからか?いやさすがにまだ早すぎるだろ あれは歳とってくるとだんだん使えなくなるだけで…」


アリス 「万が一よ もしもの時、使えなくなったら困るでしょ?だから切らないままで作ってあげたんじゃない」


魔理沙 「たしかにそうかもしれないけど…」


アリス 「だったら文句言わない!私だって好きで作ったわけじゃないんだから残さず食べなさい!」


魔理沙 「…はい」


アリス 「あとレミリア パチュリーの分も用意しておくから食べさせないという選択しは無いわよ」


アリス 「パチュリーだって魔力が減ったら困るから何がなんでも食べてもらうわ いいわね?」


レミリア 「…食べるかしら?見た目いやがって食べなそう…」


アリス 「拒否権なんてあるわけないでしょ?無理矢理でも食べさせるわ」


レミリア 「鬼だ…」


菫子 「…たいへんですね 魔力を持った方々も」


瑞鳳 「ですね…」



…スゥ……


瑞鳳 「っ!」ピクッ


瑞鳳 「」スゥ…ギリリッ!! すぐさま背後から気配を感じ取り弓矢を構える


紫 「あら?今回は気づいたのね さすがね!」


菫子 「紫さん!」


霊夢 「あいかわらず終わった頃にやってくるわね それでなにか用?」


紫 「全員無事か確かめに来たのよ 見たところ命に別状はなさそうね?」


霊夢 「もう少し遅かったら危なかったけどね」


レミリア 「…八雲紫 今回は助かったわ フランが戻れなくなる前に見つけてくれて」


レミリア 「私ひとりじゃどうにもできなかった 本当に助かったわ」


レミリア 「ありがとう それにみんな、ほんとにありがとう」


永琳 「私からも言わせてもらうわ うどんげたちを連れ戻してくれてほんとに感謝してるわ」


永琳 「ありがとね?」


アリス 「…なんか、普段お礼とか言わなそうな方たちからお礼言われると変な感じね?」


霊夢 「そうね 鳥肌が立ちそうだわ」ブルッ


レミリア 「失礼するわね!」


瑞鳳 「あはは…」


紫 「…」


霊夢 「…? なによ まだなにかあるの?」


紫 「…瑞鳳 ちょっといいかしら」


瑞鳳 「っえ?はい なんでしょう」


紫 「あなたにお願いしたいことがあるの …ひとりでね?」


瑞鳳 「…ひとりで?」


魔理沙 「ひとりでさせるって…いったい何させる気だ?オェ…」ウプッ


紫 「今回の件、あなたの鎮守府でも騒ぎになってることは話したわよね?今現在、警戒態勢になってることも」


紫 「元凶は倒したから警戒態勢を解いてもいいと知らせてきて欲しいのだけど 頼めるかしら?」


瑞鳳 「……いいんですか?また提督に会っても」


紫 「許可するわ それとあなたの提督には話しているのだけど、帰ったら夕食のひとつでも作って食べさせてあげなさい」


瑞鳳 「っ! はい!」


霊夢 「あら そんな簡単に行き来させていいの?もう異変が解決するまで帰らせないみたいな風に言ってたのに」


紫 「そこまで縛り付けることないと思ったのよ あの時、瑞鳳は戻ってきてくれたのだからまた戻しても帰ってくるわ」


紫 「それに私も忙しいからたまにしか行かせることできないけど、少しでもあの人と居られる時間ぐらいほしいでしょうに?」


魔理沙 「…わたしは反対だぜ 瑞鳳を返すの」


瑞鳳 「…っえ」


魔理沙 「だってこんなにも可愛いやつがあんなおっさんと付き合ってるんだぜ!?いやもう結婚してんだっけ?」


魔理沙 「なんで私じゃないんだ!!わたしが男ならぜったい瑞鳳を嫁に貰ってるのに!なんで明らかに年齢の離れたやつと結婚してんだ!!」


魔理沙 「瑞鳳!!」ギンッ!!


瑞鳳 「はっはい!?」ビクッ!!


魔理沙 「わたしが幸せにしてやるから私と結婚しろ!!あんな男より歳が近いもの同士の方がいいだろ!!」ドンッ!!


瑞鳳 「いやべつに わたしは提督の方がいいです」キッパリ


魔理沙 「うわーん!!アリスー!!瑞鳳に捨てられたーっ!!」

。゚(・´Д`・)゚。


アリス 「いや付き合ってもないのだから捨てられたも何もないと思うけど」


魔理沙 「霊夢ー!!瑞鳳に捨て…」


霊夢 「よかったわね 捨てられて」


魔理沙 「誰も味方がいなーい!!」

(꒪д꒪II


永琳 「いるわけないでしょ?なにあたり前のこと言ってるの」


レミリア 「てか、あんた結婚してたのね…見た目の割には大人ね」


瑞鳳 「まぁ見た目はこんなですが、歳はそれなりですからね 聞かないでくださいね?」


レミリア 「あっはい」


紫 「それじゃすぐ準備しなさい 1時間ぐらいしかあげれないけど、今まで離ればなれになっていた分 思いっきり甘えてきなさい」


瑞鳳 「…っえ?いやでも、まだ目が覚めてない皆さんが…」


霊夢 「私たちが見ておくから安心なさい だからいける時に行ってきなさい」


瑞鳳 「…わかりました それじゃすみませんがお願いします」


紫 「はーい それじゃ行ってらっしゃーい」スゥ…パカッ 瑞鳳の目の前に隙間を出して入口を作る


瑞鳳 「ありがとうございます 行ってきます!」


タッタッタッ…













横須賀鎮守府ー提督室



提督 「…」カリカリ…


提督 「…ふぅ これで終わりだな?あとは書類をまとめれば今日の執務は終わりっと」コトッ


提督 「長門も先にあがらせたし 俺もはやく飯食って寝よう 明日も鎮守府付近の警戒しないとな?」


提督 「……瑞鳳 元気にしてるかな?向こうの世界で上手くやっていけてればいいが…」


提督 「(瑞鳳は明るい性格で誰からも好かれるような感じだから平気だとは思う …でも、もし何かあったら俺は……)」



…コンコンっ


提督 「っ! だれだ?」


フフッ!ダーレダ?


提督 「っ!? そこ声…まさか!」ダッ!!


ガチャッ


瑞鳳 「てーとく!ただいま!」ニコッ


提督 「瑞鳳!!帰ってきたのか もう終わったのか…?」


瑞鳳 「ううん まだ全然」フルフル


瑞鳳 「でも一旦帰って提督に会ってきていいって言われたから帰ってきたの!今日来ること、紫さんから聞いてない…?」


提督 「いやなにも聞いてないが…あぁでも、1ヶ月に一回ぐらいなら会わせてくれるって話しは聞いてたが」


瑞鳳 「あれ?おかしいな 紫さん話してあるって言ってたのに……っあ 話してあるってそういうこと?」


提督 「たぶん…そういうことだろうな 現に今日瑞鳳が帰ってくることは聞いてないし」


瑞鳳 「(…紫さん もしかしてわざと……?)」


提督 「…まぁいいか 帰ってきてくれたことには違いないし、これをサプライズだと受け止めれば嬉しいものだ!」


提督 「時間はどれくらい取れるんだ?」


瑞鳳 「紫さんからは一時間程って言われてるからあんまり時間ないの…」


提督 「そうか…でも、一時間だけでも一緒に居られるなら嬉しいからいいけどな?一生会えなくなるよりかはな…」


瑞鳳 「…そうだね」


提督 「…っと!わるい こんな辛気臭い話しなんてしてる場合じゃないな 時間ないから少しでも多く話しないとな!」


瑞鳳 「うん!そうだね」


提督 「それじゃ俺の部屋で話しを…」ググゥ~…


瑞鳳 「………」


提督 「……すまない まだ夜飯食ってなくてな…」///


瑞鳳 「…それなら食堂行かない?わたし 夜ご飯作るよ!」


提督 「いいのか?でも時間がないから飯よりも先に話した方が…」


瑞鳳 「お腹すいてる状態で話しても集中してできないでしょ?それならご飯食べながら話しようよ!」


提督 「…そうだな それじゃお願いできるか?」


瑞鳳 「まかせて!それじゃ食堂に……っあ」ハッ


提督 「? どうした?」


瑞鳳 「…今の時間ってまだみんな出歩いてるよね?鎮守府内」


提督 「…っあ たしかにまだ出歩いてるな もし沈んだはずの瑞鳳があるってたらまずいよな…」


瑞鳳 「…どうしよう」



…仕方ないわね


隙間 「」パカッ


提督 「ーっな なんだ!?なんか変なものが!」


瑞鳳 「これは紫さんの隙間!なぜここに…?」


そこを通れば食堂に行けるわ 今なら誰もいないからチャチャッと作ってきなさい


瑞鳳 「っ! わかりました!ありがとうございます!」


瑞鳳 「提督 今から作ってくるからちょっとまっててね!すぐ戻るから!」


提督 「あっあぁ わかった」


瑞鳳 「(久しぶりに提督に料理作るから美味しいものを作らなくちゃ!!)」タッタッタッ…


シュゥゥ… 食堂に繋がる隙間に入って消える


提督 「…」


提督 「(…今の人の声、この前会った八雲紫って人の声だったよな?瑞鳳も紫さんって呼んでたからおそらく間違いないだろう)」


提督 「(この隙間って呼んでたものもあの人が使ってるものだろう…ほんとに不思議だな この気味の悪い隙間とやらに入ると食堂にいけると言ってたが)」


提督 「(…未だに信じられないな この世界とはまた違う世界があるなんて、そんな非現実的なこと)」


提督 「(でも現にそれを見せられたから否定できない 前回も人間が空飛んでありえない速度で俺の艦隊がやられた…)」


提督 「(…そして、その紫という人が瑞鳳を救ってくれた だから否定することはできない)」


提督 「…」


提督 「(……たのむから 最後まで生きて、無事に帰ってきてくれよ?瑞鳳!)」











シュゥゥ…


瑞鳳 「ていとくー!ご飯できたよ!!」タッタッタッ


提督 「っお!できたか 待ってたよ!」


瑞鳳 「久々だから今日は今までよりおいしく作ったよ!瑞鳳特性 玉子焼き定食!!」カタッ


提督 「おぉっ!久々の瑞鳳の玉子焼き定食だ!いつにも増してうまそうだ!」


提督 「…そうだ?瑞鳳 ちょっとこっち来てくれないか?」


瑞鳳 「? なに?」タッタッタッ


提督 「…」ポンポンッ 膝を軽く叩いておいでと言わんばかりに見せつけてくる


瑞鳳 「っ! …もう、しかたないな?」///スゥ…ポスッ


瑞鳳 「…はい アーン?」///ツカミッスゥ… おかずを箸でつかんで提督の口元に差し出す


提督 「アーン!」パクッ


瑞鳳 「…どお?おいしい?」


提督 「うん!おいしいよ 久々だからいつもよりおいしく感じるよ!」


瑞鳳 「えへへ〜!それならよかった♪」///( ˶ˆ꒳ˆ˵ )エヘヘ


提督 「…なぁ瑞鳳 向こうの世界の人たちとは上手くやってるか?酷い目とかに合ってないか?」


瑞鳳 「だいじょうぶ!みんな優しい人たちばかりでうまくやってるから!」スッ


提督 「そうか それならよかった」パクッ


提督 「お前が別の世界で異変解決とやらをしてると聞いてからずっと会ってなかったから心配しててな もし瑞鳳の身に何かあったらどうしようかと思って…」


瑞鳳 「そんなに心配しなくても平気だよぉ?他のみんなはわたし以上に強いから異変なんてすぐ解決できちゃうよ!」


瑞鳳 「今のところ3回異変が起きてるけど 全部解決してるから残りの異変なんてちょちょいのちょいだよ!」


提督 「そうか でも油断はしちゃダメだぞ?どんな時でも戦場は一瞬の隙が命取りだから…」


瑞鳳 「わかってる 戦場で情け容赦は無用、でしょ?」


提督 「………」


瑞鳳 「…提督?」


提督 「…瑞鳳 あまり自分を追い詰めるなよ?」


瑞鳳 「……っえ」


提督 「お前がその言葉を使うときは【なにか失態をした】ときだけ使う言葉だ」


瑞鳳 「っ!!」


提督 「なにか失敗したのか?もしくはなにかやっちゃいけないことをしたのか?」


瑞鳳 「………」


提督 「…話してくれないか?なにをしたのか」


瑞鳳 「………」


瑞鳳 「……異変の主犯格を、殺したの わたしの手で………」


瑞鳳 「仲間がピンチだったかと言うのもあるけど…わたしが放った矢が脳天に刺さって死んだの……」


瑞鳳 「しかも相手は人間…だと思う 見た感じ人間ぽかったから人間だと判断してるけど 殺したことにはちがいない」


瑞鳳 「…ごめんなさい やっちゃいけないことをして」


提督 「…いや いいさ ちゃんと報告してくれたんだ?許すよ」


提督 「お前がそう判断したならそれが正しいはずだ まちがったなんて思わないよ」


瑞鳳 「ていとく……」


提督 「…今はそんな話しより楽しい話をしようか?そっちの世界のこと 教えてもらえるかな?」


瑞鳳 「うん!それじゃまずはね…」











瑞鳳 「…てことがあってね?」


提督 「ほぉ?なるほどな そっちの世界はそんなものがなぁ」フムフム


提督 「そっちの世界での暮らしも楽しそうだな 俺も行ってみたいな?」


瑞鳳 「すっごく楽しいよ!提督も向こうに行って楽しさを知って欲しいけど さすがに紫さんが許してくれるとは思えないから…」


提督 「それはしかたない 俺は部外者だからな?そっちに行けないのは残念だがまたこっちに来た時に話をしてくれればいい!」


提督 「…っと そろそろ時間かな?もう少しで一時間だが」


瑞鳳 「あっ…そうだね もう一時間経つね」


瑞鳳 「楽しい時間はあっという間に過ぎちゃうね…もっと話したかったけど……」


提督 「…そうだな 俺ももっと瑞鳳と居たかったな?でもそういうわけにはいかないんだよな」


瑞鳳 「…うん」


提督 「……また 来てくれるよな?」


瑞鳳 「うん!絶対にくる そして終わったら帰ってくるから!」


提督 「…そうか わかった」


提督 「それじゃまた来たときにはそっちの世界のことを聞かせてくれ 楽しみにしてるぞ?」


瑞鳳 「うん!約束する!」



…瑞鳳 そろそろ時間よ


隙間 「」スゥゥ… 瑞鳳の背後に隙間が現れる


瑞鳳 「はい わかっています!」


瑞鳳 「それじゃ提督 またくるね!」


提督 「あぁ!必ず帰ってくるんだぞ?」


瑞鳳 「うん!…あっそうだ 帰る前に」スゥ…


チュッ…


提督 「っ!」


瑞鳳 「…えへへ!行ってきます!」タッタッタッ…


隙間 「ハイリマシター シマリマース」シュゥゥ…



提督 「………」


提督 「…まったく 最後にキスして行くのは反則だろ?ほんと、かわいいやつだ」


提督 「…待ってるからな 瑞鳳!」








破壊神と魔女の裏側異変ー解決














? 「…っち あのバカが 油断しやがって」チッ


? 「あれほど油断するなって言ったのに…使えねぇやつだ あいつは強いと何度も説明したのに」


? 「はぁ…ほんと ろくな奴がいねぇ 次はどうすっかなぁ?」


? 「(また雑魚使ってやるのもいいが 今のところ、みんな殺されてるからなぁ?しかも誰ひとりとして殺せてない)」


? 「………」


? 「…しかたねぇ さっそく使ってみるか?あいつに撃ち込んだ【呪いの弾を!!】」ニヤリ














朝ー博麗神社 中庭



霊夢 「………」縁側に座って中庭を眺めている ズドォォォン!!!!


レミリア 「………」同じく眺めている イヤァァァァ!!!!


アリス 「………」同じく 待て待てーっ!!


パチュリー 「………」以下略 ひぃぃぃぃぃ!!!!



フラン 「ほらほらー?もっと早く逃げないと死んじゃうよー!!」バサッバサッ…


瑞鳳 「これでも全力ですよ!!てか威力高すぎです!!もっと手加減してくださァァい!!」ダダダダダ!!!!


フラン 「これでも手加減してるよー?きゅっとしてドカーン!!」ドガァァァン!!!!


瑞鳳 「これで手加減してるんですか!?普通に人がこっぱみじんになるぐらいの威力ありますよね!?」


フラン 「だいじょーぶ!ずいほーなら耐えられると思うから!!」ニコッ


瑞鳳 「うんぜったい無理です!!100%無理です!!こっぱみじんにされます!!」


フラン 「そんなのわからないでしょ?いっかいでもいいから食らってみてよー?」バサッバサッ…


瑞鳳 「絶対いやです!!」



霊夢 「…いちいち結界張るのめんどうね 物を壊されるよりかはマシだけど」キィィン…


レミリア 「ごめんなさい わたしの能力じゃあの子の攻撃を防ぐことできないから…」


アリス 「…あと30分ぐらいで日光防止が解けるわね またかけてあげないと」


パチュリー 「……まぶしい 目が潰れそう………」グッタリ


アリス 「暗転の魔法でもかけたらどうなの?」


パチュリー 「自分で使ったら疲れるからあまり使いたくない……」


アリス 「………」


レミリア 「…ところで霊夢 瑞鳳に撃ち込まれたという弾丸はどうなったのかしら?」


霊夢 「んー?あぁあれね なんか永琳が言うには抜けなかったらしいわ なんか内部で…寄生してる、てわけじゃないけど 銃弾の形が針のように拡がって周りにくい込んでるみたいよ」


霊夢 「身体は人間の構造と一緒だったからふつーに見ることができたみたいだけど…結局艦娘って人間と変わらないのかしら?」


レミリア 「…それで、瑞鳳はへいきなの?」


霊夢 「別に痛くないみたいよ?内部で銃弾があってもさほど害はないって言ってたわ」


霊夢 「艦娘は機銃でよく撃ち込まれることがあって 銃弾がなかなか取れない時があるから慣れてるって言ってたけど…さすがにそれはどうかと思うわ」


霊夢 「まぁ本人が平気なら別にいいんだけどね 今も見た感じ的に何かあるようにも見えないし」


レミリア 「…そう ならよかったわ」



フラン 「あははー!!まてまてー!!」バサッバサッ…


瑞鳳 「いやぁぁぁぁ!!!!」ダダダダダッ!!!!



魔理沙 「…またやってるのか?お前らも懲りねぇなあ」ヒュー…スタッ 箒に乗って中庭に入ってくる


フラン 「っあ まりさー!」


瑞鳳 「まっ魔理沙さん…ヘルプミー……」ゼェ…ゼェ…


魔理沙 「いやだ 死にたくない」キッパリ


瑞鳳 「わたしも、死にたくありません……」ハァ…ハァ…


フラン 「魔理沙もあそぼ!瑞鳳と一緒に!!」


魔理沙 「わるいな わたしは霊夢とお茶するという役目があるんだ 瑞鳳と遊んでてくれ」


フラン 「えぇー?」(・ε・` )


瑞鳳 「ちょっと!魔理沙さんも手伝ってくださいよ!!私ひとりじゃ体が持ちません!!」


魔理沙 「無茶言うなよ わたしは生身の人間だぜ?一度でもフランの攻撃食らったら即死だぜ」


瑞鳳 「わたしだって即死ですよ!!」


フラン 「あははー!それじゃ次は4人でいくよー!!」ブゥンブゥンブゥン


フラン(分身) 「あははー!いっくよー!!」バサッ!!


フラン(分身2) 「お前の血吸ってやるー!!」


フラン(分身3) 「バラバラにしてやるー!!」


瑞鳳 「ひとりシャレにならない言葉を言ってるんですが!?てか四人にならないで下さいよ!!ひとりだけでも大変だと言うのに!!」


フラン 「まてまてー!!」バサッバサッ…



レミリア 「…たのしそうね フラン」


パチュリー 「そうね あの様子だと瑞鳳のこと気に入ったみたいね?」


魔理沙 「だな 私と遊んでるときと同じぐらい嬉しそうだぜ」ズズ…


霊夢 「ちょっと なに勝手に飲んでんのよ しかもそれわたしのじゃない!」


魔理沙 「自分で入れるのめんどい もらうぜ!」ズズ…


霊夢 「…はぁ アリス私の入れてきてもらってもいいかしら?フラン見てないとなにしでかすかわからないから」


アリス 「わかったわ 今入れてくるわ」スクッ


魔理沙 「っあ わたしのも頼む あと茶菓子も!」


アリス 「はいはい たしか戸棚におせんべいが入ってたわね?」


霊夢 「なんで知ってんのよ!てか出さなくていいから!」


レミリア 「霊夢も大変ね?いろいろも」


パチュリー 「まったくね」



瑞鳳 「はぁ…はぁ……!!」ゼェ…ゼェ…


瑞鳳 「(もっもうだめ…ひとりでもキツイのに……四人はもっとキツ………)」ハァ…ハァ…


瑞鳳 「(これじゃわたしの身が持たない…私自身、バラバラにされて殺される……そっそれだけは、阻止しないと!)」ググッ



【なら、殺しちゃいなよ】


瑞鳳 「……っえ」スゥ… 目の色が黒から赤色に変わる



霊夢 「ーっ!!」ピクッ


レミリア 「? どうした?霊夢 なにか気配でも…」



フラン(分身) 「きゃはは!!死ねぇ!!」ブゥンッ!! レーヴァテインを刀のように振りつける


瑞鳳 「…」


瑞鳳? 「」ニタァ


フラン 「っ!?」ゾクゥ!!


フラン 「」バサッ!!…タタッ 何かを感じとり、すぐさま攻撃をやめて後ろに羽を羽ばたかせ下がる



パチュリー 「……っえ フランが下がった…?」


アリス 「なんで?」


魔理沙 「…なぁ霊夢 あれ……」


霊夢 「フラン!下がりなさい!瑞鳳の様子が変だわ!!」スッ お祓い棒を用意して臨戦態勢に入る



瑞鳳? 「…」ジリ…ジリ…


フラン 「ーっ…」ジリ…ジリ… 徐々に近づいてくる瑞鳳に怯え後ろへ後ずさりしていく


フラン 「(…なっなに?この感じ さっきまでとは違う気を感じる もしかして怒ったの?)」


フラン 「(ちょっとやりすぎた?いやそんなことない 昨日と同じぐらいの強さでやってるから怒られないはず…じゃあなんで怒って……)」


瑞鳳? 「【…風魔 乱進の一撃】」スゥ…ギリリッ



バシュンッ!!


瑞鳳の矢 「」ヒュンヒュンヒュンヒュン!!!!… フランの周りをもはや軌道無視して飛び回る


フラン 「ーっ!?」


フラン 「(なにこの動き!?しかもはやい!全然動きが見えない!!)」


フラン 「(分身もとじこめられちゃったから動けない 分身を盾にしてもいいけど…)」



レミリア 「ーっちょ 瑞鳳!?あなたなにやって!!」


アリス 「まずいわ!弓の先が鉄で出来てるからもし刺さったら!!」


パチュリー 「バリアを張るわ!風の魔法 風の壁!!」ヒュゥゥ… すぐにフランのまわりに風の壁を張ろうと魔法を唱え…


瑞鳳? 「邪魔するな」ギリリッ…


瑞鳳? 「【風魔 風の流れ】」バシュンッ!!


パチュリー 「(今度はわたしに!でも風で吹き飛ばせば!!)」ヒュゥゥーッ!!



瑞鳳の矢 「」ヒュゥゥ…ヒュルルルル!!!! パチュリーが吹かせた風の流れに乗ってパチュリーに向かっていく


パチュリー 「ーっな!?」ギョッ


パチュリー 「(バカなっ!?わたしの吹かせた風に乗って…!?)」


魔理沙 「ーっオラァ!!!!」ガバッ!!


パチュリー 「むきゅっ!!」ドサッ!! 魔理沙に飛びつかれて地面に倒れる



瑞鳳の矢 「」ヒュンッ!!…ドスンッ!! 矢は木に刺さり動きを止める


魔理沙 「ーっあぶねぇ!だいじょうぶか?パチュリー ケガしてねぇか?」


パチュリー 「えっえぇ ありがとう助かったわ」



アリス 「上海っ!!」ヒュンッ


上海人形 「シャンハーイ!!」ビュンッ!! 槍を持ってフランに向けられた矢を止めようと突っ込んで…


瑞鳳? 「近づくな」ギリリッ…


瑞鳳? 「【風魔 停止の一息】」バシュンッ!!


アリス 「(今度は上海に!でも槍で弾けば!!)」ヒュンッ


上海人形 「シャンハーイ!!」ブンッ!! 手に持ってる槍で矢をはじこうと…


瑞鳳の矢 「」ビタっ!! 矢は上海人形の前で一瞬にして止まる


上海人形 「シャッシャンハーイ!?」ブォンッ!! 槍は矢に当たらず思いっきりからぶる


アリス 「うそでしょ!?矢が止まった!?」



瑞鳳の矢 「」ビュンッ!! 矢は再び動き出して上海人形に向かう



ーッドスゥ!!


上海人形 「ーっ!!」ブスッ!! 矢は上海人形の身体を貫通して攻撃を受ける


アリス 「上海!!」



霊夢 「霊符 夢想封印!!」ビュンッ!! 御札を瑞鳳の周りに飛ばして結界を張ろうと…


瑞鳳? 「じゃまだ!!」ギリリッ…


瑞鳳? 「【風魔 貫通の乱進】」バシュンッ!!


霊夢 「(またなにかの技…でも!)」スゥ…ヒュンッ



瑞鳳の矢 「」ヒュンッ!!


霊夢の御札 「「」」ブスブスブスブスッ!!!!!! 全部の札に瑞鳳の矢が刺さり効力を失う


霊夢 「(やっぱり全部打ち抜いてきたわね だけど!)」ニヤッ


瑞鳳? 「…そろそろ刺さる頃だ」チラッ



フラン 「ーっ…」ジリ…


瑞鳳の矢 「」ヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!!!!! 徐々にフランのいる中央に向かっていく


フラン 「(どんどん近くなってる…分身がじゃま!一旦しまわないと)」スゥゥ…


フラン 「(このままだと矢が刺さる 避けようにも早すぎて目が追いつけない)」


フラン 「(…ならこっぱみじんにしちゃえば!!)」スゥ…


瑞鳳? 「させませんよ」スゥ…


瑞鳳? 「【風魔 操矢の構え】」シュンッ 人差し指を弾いて矢の向きを変える


瑞鳳の矢 「」ヒュンッ!! ランダムな軌道を変えてフランの胸部分に向かって飛んでいく


フラン 「ーっ!?」


フラン 「(また軌道が変わった!間に合わな……)」



陰陽玉 「」ヒュンッ!!


ガァンッ!!!!


瑞鳳? 「ガアァッ!!!!」背後から陰陽玉が飛んできて後頭部に思いっきりぶつかる


瑞鳳? 「(おっ陰陽玉…!!いつ飛ばして………!!)」ガクガク…


瑞鳳? 「くっくそぉ………」フラァ…



バタンっ…


瑞鳳 「………」その場で倒れて気絶する


魔理沙 「瑞鳳!!」ザッザッザッ!!


霊夢 「だいじょうぶよ ただ気絶させただけよ」


魔理沙 「………」スゥ… 瑞鳳の首元に指を当てて脈を測る


瑞鳳 「………」


魔理沙 「…しっ死んでる……!!」


霊夢 「んなわけあるか あんなんで死ぬわけないでしょ」


魔理沙 「まぁ冗談はさておき フランだいじょうぶか?ケガしてないよな」


フラン 「うっうん…だいじょうぶ でも瑞鳳が……」


魔理沙 「…」



アリス 「…上海 だいじょうぶ?矢、抜くわよ」


上海人形 「しゃっシャンハーイ…」


アリス 「ーっ…ふんっ!!」グググッ…ズボっ!!


上海人形 「しゃっ…!!」ビクッ


アリス 「…破れた傷がけっこう広いわね すぐ縫うから動かないで」スゥ… 懐から応急用の裁縫セットを取り出して針と糸を取り出す


上海人形 「シャンハーイ…」


レミリア 「ーっ…い、いったい なにが起きたの?いきなり瑞鳳がフランに矢を向けて打つなんて…」


パチュリー 「しかも…なんか様子がおかしかったわ まるで男みたいな口調だったわ」


霊夢 「…」ザッザッザッ…スッ 瑞鳳の腹部に手を当ててなにかを感じ取る


瑞鳳 「っ………」ヒュー…ヒュー…


霊夢 「(…やっぱり 中に残ってる弾薬から変な気を感じるわね)」


霊夢 「(おそらくこの弾薬から瑞鳳の身体を操ってるようね 残しておくのはよくないと思ってたけど、まさかここまでなるとはね…)」


霊夢 「…瑞鳳 起きなさい もうへいきよ?」ユサユサ


アリス 「…っえ へいき……?」


瑞鳳 「うっうぅ……いつつ!」ムクッ…


瑞鳳 「っ…す、すみません霊夢さん 助かりました……!」ズキズキ… 弾薬が残ってる腹部を抑えて起き上がる


霊夢 「記憶が残ってるようね なら説明は不要ね?」


瑞鳳 「はい……フランさん」


フラン 「ーっ!!」ビクッ!!


瑞鳳 「…すみません あなたを傷つけようとして 言い訳をするつもりはありません……いつつ!」ズキズキ…


霊夢 「いや言い訳しなさいよ しないとあなた怒られるわよ」


瑞鳳 「ですが危険な目に遭わせたことには違いありません 吸血鬼の弱点である鉄を打ち込もうとしたんですから…」


霊夢 「だとしても操られて打ったことには違いないでしょ?あなたの意思で打ったわけじゃないんだからいいわけぐらいはしなさい」


霊夢 「わたしが保証してあげるから!」


瑞鳳 「霊夢さん…」


レミリア 「…あの、もう大体わかったから説明はいいわよ?操られてたって話しも聞こえてるし……」


霊夢 「あら 説明する前に解決しちゃったわね?楽でいいわ」


瑞鳳 「いやまだ解決してないような…」


フラン 「…ねぇ瑞鳳 えっと、ごめんね?わたしがやりすぎたばかりに…」


瑞鳳 「あぁいや!別にフランさんのせいではありませんよ」


瑞鳳 「ただ…まぁ、うん 次からは限度を考えてください 死にたくないので…」アハハ…


フラン 「うん できるだけやってみる」


瑞鳳 「(できるだけ…)」


霊夢 「瑞鳳 今すぐ永琳のところに行くわよ やっぱり体内に入ってる銃弾を放っておくわけにはいかないわ」


霊夢 「無理にでも抜いてもらわないとまた操られるわ」


瑞鳳 「たしかにそうですが…でも 永琳さんの話では抜けないと」


霊夢 「わかってるわ でもそんなこと言ってる場合じゃないでしょ?」


霊夢 「抜かないでそのままにしておいたら また操られるわ!今回は止められたけど、今度は止められるかわからないわ」


霊夢 「魔理沙 アリス 付いてきてもらえるかしら?万が一、また操られたら私ひとりで止めるのめんどうだわ」


魔理沙 「めんどうって…」


アリス 「ふつうにケガさせないように止めるのは難しいって言いなさいよ…」


霊夢 「あら?別にケガさせてもいいのよ 私に歯向かったやつはボコボコにするのが決まりだから!」ニコッ


瑞鳳 「やめてください!?私の意思で霊夢さんに手を出してるわけではないのでズタボロにしないでください!!」


霊夢 「じょうだんよ 半分はね」


瑞鳳 「半分は!?」


レミリア 「霊夢 私たちも着いて行った方がいいかしら?万が一のことを考えたら私たちもいたほうがいいんじゃない?」


霊夢 「あなたたちはいいわ 人数が多すぎても邪魔になるだけだから」


フラン 「じゃまとは失礼ね!フランたちだって瑞鳳が暴れたら止められるよ!」


霊夢 「あんたの場合は止めるじゃなくて粉砕するのまちがいでしょ?力加減の効かない馬鹿火力でこっぱみじんよ」


フラン 「そんなことないよ!ちょっと右手が吹っ飛ぶくらいだよ!」


瑞鳳 「アウトですよ!!」


パチュリー 「アリス 通信術式の魔術を」キィン


アリス 「わかったわ」キィン お互い通信術式の魔術を唱えて一定距離まで通信ができるようになる


魔理沙 「よし それじゃ行くか!」













永遠亭ー診察室



永琳 「…」スゥ…ググッ 瑞鳳の腹部を押して触って内部に埋め込まれている弾丸の感触を感じ取る


瑞鳳 「…どうですか?永琳さん 手術すれば取れそうですか?」


永琳 「………」


永琳 「…前よりも広がってるわね 霊夢から聞いた限りだと弾に呪いがかかって、それが発動したと同時に広がったようね」


永琳 「このままだと余計に取れなくなるわ でも…今の状態でも取ることは不可能ね」


永琳 「もし取るとなると中の臓器を全部取り出さないといけないわ さすがにそれをやると……」


瑞鳳 「死にますね…」


永琳 「呪いだけ解くことは出来ないのかしら?霊夢ならできそうだけど」


瑞鳳 「解くことは可能みたいです ですが、解いた瞬間に自爆機能が備え付けられていたら むやみやたらには解くことはできないと…」


永琳 「…なるほどね だから取り除こうとしたのね」


永琳 「でもわるいけど取り除くことはできないわ さっきも言った通り、取るなら臓器を全部取り出さないといけないわ」


永琳 「抜くより呪いを解くことを進めるわ …自爆機能がついてなければだけど」


瑞鳳 「…わかりました」














診察室前



霊夢 「…」


魔理沙 「…」


アリス 「…えぇ まだ診察中 出てきたら連絡するわ」通信魔法で脳内でパチュリーと会話してる



…ガチャッ


瑞鳳 「…お待たせしました」


霊夢 「どうだったかしら?診察結果は」


瑞鳳 「…不可能みたいです 前よりも弾丸が変形して抜けないようになってるみたいです」


瑞鳳 「抜くなら臓器を全部取り出さないといけないと…」


霊夢 「いいじゃない 抜いてもらいなさいよ?」キッパリ


瑞鳳 「いやムリですから!!内部のものを全部取られたら死にますから!!」


霊夢 「じょうだんよ 少しからかっただけよ」


瑞鳳 「目が本気に見えたんですが…」


霊夢 「それで?どうすればその弾は抜けるのかしら 永琳からなにか言われなかった?」


瑞鳳 「あっはい 抜くより呪いを解く方を勧められました 自爆機能がなければそっちの方がいいと」


霊夢 「…なるほどね」ンー…


魔理沙 「まったく 厄介なものを入れられたもんだぜ 抜けなくて操られるなんて…これはまた大変だな?」


アリス 「…えぇ ダメみたい 抜くことはできないみたい」


瑞鳳 「…すみませんみなさん ご迷惑をおかけして…」


霊夢 「別にいいわよこれくらい こんなのいつものことよ」


瑞鳳 「いつものことって…」


霊夢 「とりあえず また操られないようにしないといけないから家に戻って結界を張るわ」


霊夢 「結界内なら安全だと思うから神社内に結界張って様子見ましょ」


瑞鳳 「すみませんがおねがいします」


魔理沙 「よし それじゃ帰るか?」スクッ


アリス 「今から帰るわ …咲夜がいる?それじゃ紅茶の用意でもお願いしておいて」


霊夢 「あんたたち なに人んちのものを勝手に使おうとしてんのよ しかもわたしの家に紅茶なんてないわよ」


アリス 「事前に持ってきてるみたいよ 霊夢の家にあるわけないから」


霊夢 「あんたらぶっとばすわよ」













【異変4 救世主、暴走と覚醒】











博麗神社ー敷地外に出る端近く



霊夢 「…」タッタッタッ…プスッ 神社の敷地外に出る角枠にお祓い棒を刺す


霊夢 「よし これで準備完了ね!あとは……」ゴソゴソ…スッ いつも持っているお祓い棒を袖から取り出す


霊夢 「…ーっは!!」キィン!!



地面に刺されたお祓い棒 「」キィィンッ!!!! 各角枠に置かれたお祓い棒が共鳴して四角形の結界が張られる


霊夢 「…よし とりあえずは神社内だけ結界を張れたわね これなら瑞鳳も操られることはないわ」


霊夢 「暫くは神社の外に出すことはできなくなるけど…仕方ないわね また操られて暴れられても困るから……」


霊夢 「…念の為、わたしのお守りも持たせておきましょ ないよりかはあった方がいいわね」


霊夢 「さーてと!戻ってお茶飲みましょ」ザッザッザッ…








茶の間



瑞鳳 「………」シュゥゥ…


アリス 「ーっ…〜っ……」キィン… 魔法を唱えて瑞鳳の呪いを解こうとしている


パチュリー 「ーーっ…〜〜っ……」キィン… 同じく以下略


魔理沙 「…えっと、〜っ…あー…と ー〜っ……」キィン…キィン… 同じく魔法を唱えているが呪いを解く魔術をうろ覚えで途切れ途切れで発動している


レミリア 「…」


フラン 「ねぇねぇー まだ治らないの?わたし早く瑞鳳と遊びたーい!」


レミリア 「…まだ無理よ おとなしく待ってなさい」


フラン 「ぶー…はーい」パタパタ…


パチュリー 「〜っ…ーーっ………」シュゥゥ…


アリス 「ーっ…〜〜っ……」シュゥゥ…


魔理沙 「…ダメだな 呪いが解ける様子がないぜ」シュゥゥ…


パチュリー 「…そうね いくら浄化魔法をかけても解けないわね」


アリス 「かなり強い呪いのようね 私たち3人でやっても解けないなんて…」


瑞鳳 「…やはり、ダメですか」シュゥゥ…


瑞鳳 「(どうしよう…このままだと またみなさんに迷惑をかける…操られたらまた皆さんを危険な目に……)」ゾクッ…


魔理沙 「…なぁ瑞鳳 お前の世界に帰れば、その体内に入ってる弾丸は取れるのか?」


魔理沙 「もし取れるなら一旦帰ってとってもらった方がいいぜ たぶんこの世界じゃ呪いを解くことも抜くこともできない」


瑞鳳 「…多分抜くことはできるかと思います 私の世界に明石さんという方が私たち艦娘の体調や装備の管理をしてるので、その方に頼めば取り除けるかと」


魔理沙 「ならその明石ってやつに!」


瑞鳳 「だめです 私の世界では、私は沈んだことになってるんです 沈んだはずの私が目の前に現れたら混乱を巻きます」


魔理沙 「あっ…そうか そうだったな ならどうすれば……」ウーン…


アリス 「…ねぇ瑞鳳 あなたの世界に住む仲間数人にはあなたの生存を知ってるのよね?」


アリス 「ならその明石って人も瑞鳳が生きてることを教えて巻き込んじゃえば…」


瑞鳳 「それを決めるのは紫さんです 私が決められるようなことではありません」


瑞鳳 「それに明石さんはものすごく口が軽いんです もし私の生存を教えたら…」


アリス 「…なるほどね」



霊夢 「…どう?呪いは解けたかしら」スー…


アリス 「ダメだわ 3人で解呪魔法唱えたけど解ける様子なし」フルフル


霊夢 「…そう なら仕方ないわね」


霊夢 「強制解除だと自爆機能が発動するかもしれないからちゃんとした方法で頼んだけど…やはりキツイようね」


魔理沙 「なんで強制じゃなくて解呪魔法なら平気だと思ったんだ?」


霊夢 「ものごとには順序というものがあるでしょ?私みたいに面倒ごとは全部 後先のことを考えないでやっちゃう癖を持ってるからあえてやらなかったのよ」


霊夢 「順序を守らないで強制解除したら自爆機能が作動したら困るもの …まぁ 呪い自体を解呪した瞬間に自爆機能が付いてたら結果的に同じだったけどね」


魔理沙 「おぉい!?お前ふざけんなよ!危うく瑞鳳をころすところだったぜ!!」ゾクッ


パチュリー 「ほんとよ あなたが解呪してもいいなんて言うからやってたのに」


アリス 「…解呪しなくて良かったわね 瑞鳳」


瑞鳳 「はっはい…こわかったです」ブル…


レミリア 「それで霊夢 結界の方は終わったの?」


霊夢 「えぇ 神社内にかなり強い結界を張っておいたわ おそらくこれなら平気よ」


アリス 「おそらくって…なんでそんな不安を被せるような言葉で言うのよ あなたなら断言して言いなさいよ?」


霊夢 「無茶言わないで さすがの私だって操りの妨害ができるかなんてわからないわよ そんなの結界で防いだことないもの」


霊夢 「そんじゅそこらの妖怪が神社に入って来れないようにすることなら容易いわよ もちろんあなた達も入れなくなるけどね」


レミリア 「やめて」


フラン 「やだやだー!!瑞鳳と遊べなくなるのヤダー!!」ワーワー!!


パチュリー 「結界ぐらいなら私が解除できるわ そんな結界張られたらすぐにでも解いてあげる」


霊夢 「あら?甘く見ないでもらえるかしら 私の結界はそんじゅそこらの雑魚結界とは違うわ」


霊夢 「あなたたちが私の結界を解くことなんて不可能よ 解けるものなら解いてみなさい?」ニヤッ


パチュリー 「言ってくれるじゃない なら今張られてる結界を解いてみせ…」


瑞鳳 「やめてください!!そしたらまた操られるかもしれないじゃないですか!!」


瑞鳳 「解けたとしても解かないでください!これ以上みなさんに迷惑をかけたくないんです!!」


パチュリー 「じょうだんよ わかってるから安心なさい」


霊夢 「それじゃ今日から瑞鳳は神社の敷地外から出るのは禁止ね 操りが解除したら出ることを許可するわ」


瑞鳳 「わかりました すみませんがそのようにお願いします」


魔理沙 「わたしが毎日遊びに来てやるから安心しろよ?退屈させないからな!」ニカッ


瑞鳳 「いやさすがに毎日は…」


魔理沙 「ガーン!?」

ガ━l||l(0Δ0)l||l━ン
















? 「…っち 忌々しいものをつけやがって 操りが効かねぇ…」


? 「かなり強めの呪いをかけといたんだが、やっぱり博麗の巫女の結界は強すぎるな 完全に遮断されてる」


? 「しかも感も鋭すぎる 解除したら自爆機能が付いてることも感づきやがった…これじゃ殺すこともできねぇ」


? 「…でもこれはこれで好都合!あいつが結界内から出なければ、そこらで異変を起こしてもやつが来ない」


? 「あの軽空母さえいなければ俺の計画が順調に進む 博麗の巫女なんてどうでもいい!」


? 「あの女さえ来なければどうとでもなる もし結界外に出たら操ればいいだけだ!!」ニヤッ


? 「けけけ!いい足止めだぜ あとは順調に計画を進めていけば…!!」













鎮守府ー食堂



ガヤガヤ…


加賀 「…おかわりください」モグモグ…


赤城 「わたしもください!!」クチャクチャ…


間宮 「はーい 赤城さんもう少し口の音をお静かにお願いします」


長門 「相変わらず食うなお前たち 少しは限度を考えろ」


加賀 「腹が減っては戦ができぬ やっと出撃できるようになったんですから食料を蓄えておかなくてはいけません」


赤城 「ふぉうへふ!いっはいはへへほははいほ!!【そうです!いっぱい食べておかないと!!】」モグモグ…


長門 「食べるかしゃべるかどっちかにしろ」


吹雪 「…」モグモグ…


青葉 「おやおやー あいかわらずおふたりの食欲は旺盛ですね しかもいつにも増して」


陸奥 「まぁ実際そうだから仕方ないわよね お腹すいたらやる気出ないし!」


祥鳳 「そうですね」



川内 「…」モグモグ…


神通 「…気になりますか あの方たちのこと」


川内 「…ちょっとね とくに祥鳳が気になるよね」


那加 「そうだよねー 瑞鳳が沈んだのに元気だから…」


神通 「しかも沈んだ日からずっと落ち込んでる様子ありませんでしたよね 提督はすごく落ち込んでいたのに…」


那珂 「でも提督も途中からげんきになったよね まるで瑞鳳のことを忘れたかのような感じで」


川内 「…あやしいよね なんか」



長門 「…」


陸奥 「…なんか感じた?」


長門 「…川内たちの視線がこちらに向いてるような気がする おそらく瑞鳳のことだろう」


吹雪 「…もっもしかして 怪しまれてるんでしょうか?」アワワワ


加賀 「まぁ怪しまれても仕方ありません そういう仕草を出していたんですから」


赤城 「そうですね ですが下手に説明すると逆効果だからあまり言わない方がいいですね」


祥鳳 「話さなくても平気でしょうか?もし何らかのことで瑞鳳のことがバレたら…」


青葉 「瑞鳳さんは現在、別の世界に居ますから私たちが話さなければバレることはないかと 私たちが気をつけてれば平気じゃないですかね」


長門 「うむ おそらく平気だろう とりあえずは無理に説明せず、このままやり過ごそう」


吹雪 「わっわかりました!」













本部ー元帥室



元帥 「〜♪」キュッキュッ… 部屋に飾ってある勲章や紋章をキレイにしてる


元帥 「よし!こんなものかな」ピカー


元帥 「さてと そろそろ書き物でも始めようかな?」カタッ



…はぁい!元帥さん


元帥 「っ!」


紫 「久しぶりね 元気にしてたかしら?」ニコッ 元帥の目の前に隙間を作り現れる


元帥 「おや これは紫さんではないか

今度は何用で?」


紫 「うふふ!ちょっと借りたいものがあるのだけだ」


元帥 「借りたいもの…?何を借りたいんじゃ?」


紫 「艦娘を整備できる妖精を借りたいのだけど もちろん腕の良い妖精をね?」


元帥 「腕の良い妖精か…構いませんよ それじゃ今部下に本部で最高の腕利き妖精を連れて来させますよ」カタッ 電話を取り部下に連絡しようと…


紫 「待って 腕利きでも条件があるわ」


元帥 「条件?」


紫 「腕が良くて口が堅い妖精をお願い その妖精は私の世界にいる瑞鳳の整備をお願いしようとしてるの」


紫 「こっちに戻って来たときに私の世界のことを話されたら困るの だから腕が効いて口の堅い妖精を用意して」


元帥 「ふむ…口の堅い者ですか さすがにそこまでは調べていなかったから口が堅いかと言われたらちょっと分かりかねますな」


元帥 「何人か集めてご覧になりますかな?見てこの子なら口が堅そうかを判断した方が良いかと」


紫 「そうするわ それじゃ腕利きを集めてちょうだい」


元帥 「了解じゃ」ピッピッピッ…











妖精 「…ねぇ あの人だれ?」ヒソヒソ


妖精1 「わからない…でもすごく美人だよ アイドルとかそういう人かな?」ヒソヒソ


妖精2 「紫色のワンピースがすごく似合ってるよね 紫ってけっこう着こなしが難しいのに」ヒソヒソ


妖精3 「あの日傘もすごくキレイだよね あれどこで売ってるんだろう」ヒソヒソ



紫 「…」ニコニコ 妖精たちの話しが聞こえて上機嫌


元帥 「…どうですかな?紫さん 良さそうな子はいたかな?」


紫 「んー…そうねぇ?見た感じだとまだわからないわ」


紫 「…ねぇあなたたち この中で一番口が堅いと思う妖精は誰かしら?」


妖精2 「この中でですか?」


妖精3 「この中でなら…」ウーン


妖精1 「そいつじゃないかな?」ビシッ


妖精 「…わたし?」


妖精1〜3 「「うん」」


紫 「…へぇ?あなたね」ニッコリ


妖精 「なっなんですか?その不気味な笑みは…」ビクッ


紫 「うふふ〜?別になんでもないわ ちょーっと手伝って欲しいことがあるの!」


妖精 「…えっえと、断っても……いいですか?」ヒキッ…


紫 「だーめ♪」スゥ…


パカッ


妖精 「っえ きゃあぁぁぁっ!!!?」ヒュー… 突如足元に隙間が出現して落ちる


妖精1 「妖精!?」


妖精2 「なっなに!?床に穴が空いたぞ!?」


妖精3 「なにこれ!?」


元帥 「…紫さん さすがにそれをやったら……」


紫 「へいきよ だって話したら…どうなるかわかってるわよね?」ニタァ


妖精1〜3 「「ーっ!!」」ゾクゥ!!


紫 「うふふ!話さなければなにもしないから覚えておきなさい もし話したら…」スゥ…



ガシッ!!


妖精1 「モガっ!?」背後から手が出てきて口元を鷲掴みされる


妖精2 「妖精1!?」


妖精3 「なんだ!?あの人の手が後ろから出てきたぞ!?」


妖精1 「んーっ!んーっ!!」ジタバタジタバタ!!!!


妖精1 「(なっなにこの人!?力強っ!!全然解けない!!)」グググ…


妖精1 「(まさかこの人艦娘!?いやでも こんな艦娘見たことない…だとしたらなにもの!?)」


紫 「うふふ!おもしろいわね 必死にもがいて脱出しようとして…でも私の力を甘く見ないことね?」ニヤリ


紫 「私は艦娘じゃないけど人間や艦娘なんかに負けないわよ 万に一つ、勝ち目はないわ!」


妖精2 「っ…」カタカタ…


妖精3 「ーっお、おい!妖精1を離せ!!」ブルブル…


紫 「いいわよ ただし、今日私と会ったことを誰にも言わないでくれると約束してくれるなら解放してあげるわ」


紫 「私の存在はトップシークレットなの だからもしバラしたら…あなたたちを粉々に潰すから!」


妖精全員 「「ーっ!!」」ビクッ!!


元帥 「…紫さん その辺にしといてあげてくれ 妖精が怖がっている」


紫 「あら?ごめんなさい ちょっとイタが過ぎたようね」スゥ…


紫 「それじゃ元帥さん この子たちの管理は任せたわよ?」


元帥 「了解 話さんよう見ておく」


紫 「じゃあね〜!!」パカッシュン… 真下に隙間を作りいなくなる


妖精1 「消えた!?」


妖精2 「いや さっき変な空間に手を突っ込んだ時と同じものを自分の真下に出したんだ!」


妖精3 「なっ何者なんだ…?」


元帥 「…んん!あー…お主たちが不思議がるのはわかるが聞かないでらえると助かる」


元帥 「あの者も言ってたが今ここで起きたことは誰にも話さぬように 話したら…わかるな?」


妖精1 「はっはい…」


妖精2 「わかりました…」


妖精3 「…あっあの!妖精はどこに…」


元帥 「死んではおらんよ ある者の手伝いに行っただけだ」


妖精3 「ある者の手伝い…?」


元帥 「これ以上は言えん 呼び出して悪かったな 各自持ち場に戻ってくれ」


妖精全員 「「はっはい!」」













博麗神社ー茶の間



瑞鳳 「…」ちゃぶ台に寄りかかって座っている


瑞鳳 「…はぁ ものすごく暇です」


瑞鳳 「(ずっと神社にいるよう言われたけどやっぱり暇 やることはもうやっちゃったし…)」


瑞鳳 「(霊夢さんも今日は用事があると言って朝からいないし…こういうときに魔理沙は来ないし ほんとにやることがない)」


瑞鳳 「(誰でもいいから来ないかなぁ?フランさんでもいいから…)」



…パカッ


妖精 「わあぁぁっ!?」ヒュー…


瑞鳳 「…っえ てわっと!?」ポスッ 落ちてくる妖精を瞬時に反応して受け止める


妖精 「わぷっ!あっありがとうございま…」


瑞鳳 「だいじょうぶですか…って 本部所属の妖精さん!?」


妖精 「横須賀鎮守府所属の瑞鳳さん!?なぜあなたが生きて!?」


瑞鳳 「っえ えっと…それは……」タラー…


妖精 「それにここどこですか?見慣れないところですが…」


瑞鳳 「その前になぜ本部所属の妖精さんがここに?」


妖精 「えっと…紫色のワンピースを着た人が元帥さんと一緒にいて 急に足元に穴が空いて落ちたらここに」


瑞鳳 「紫さんが!?」


妖精 「あっそんな名前でした 元帥さんがそう呼んでました」


瑞鳳 「(どういうこと?紫さんが元帥さんと知り合い?)」


瑞鳳 「(違う世界同士なのにどうやって知り合ったの?いやそれ以前になぜ元帥さんが紫さんのことを?)」


妖精 「それで…なぜ瑞鳳さんは生きてるんですか?たしか沈んだはずじゃ…」


瑞鳳 「えっとですね 実は…」



瑞鳳説明中…



瑞鳳 「…というわけなんです」


妖精 「なるほど…そういうことでしたか」


瑞鳳 「わたしも最初は驚きましたが今はこの通り こちらの世界で元気に過ごしています」


瑞鳳 「…それにしても、なぜ妖精さんが連れてこられたんですかね?なにか聞いてますか?」


妖精 「はい なにか手伝ってほしいと言われてここへ無理やり連れてこられました」


瑞鳳 「手伝いって…一体なんの手伝いなんでしょう?」



…っ


瑞鳳 「」ピクッ


妖精 「? どうかしましたか?」


瑞鳳 「…来ましたか 隠れてないで姿を現してはどうですか?」


妖精 「……っえ」



あら だんだんと感が鋭くなってきたじゃない?


紫 「…こんにちは 瑞鳳?元気そうね」スゥ… 瑞鳳の背後から物音ひとつ立てずにスキマから現れる


妖精 「でっでた!?」ビクッ!!


瑞鳳 「体調管理は徹底してますからね それとちょうど良いタイミング…とは言わないですね 明らかにわかってきましたよね」


紫 「話が早いようで助かるわ それじゃ妖精を連れてきた理由を教えていあげる」


瑞鳳 「お願いします」



紫説明中…



紫 「…と、言うわけよ」


瑞鳳 「なるほど…私の傷や整備をするために連れてきたんですね」


妖精 「でっでも それ用の設備ってあるんですか?見た感じなさそうですが…」


紫 「ある程度のものは持ってきてあげるわ 大型の設備は河童のところに行けばあるわ」


妖精 「……かっぱ?」


瑞鳳 「にとりさんですね たしかに一度行ったことありますがよくわからない機械置いてありましたね」


紫 「妖精がいれば艦娘用の設備を作ってもらえるわ どのように作ればいいのか説明すればすぐ作ってくれるはずよ」


紫 「…今あなたの体内にある弾薬が抜けるかまではわからないけどね」


妖精 「……っえ 体内に残ってる?」


瑞鳳 「…やはりご存知でしたか てことは今私が神社から出ることができないことも」


紫 「もちろん知ってるわ 今あなたを出したら操られることもね」


妖精 「操られる!?」


瑞鳳 「…すみません わたしが不甲斐ないばかりに」


紫 「いいえ あなたは自分の体の構造をわかって動いたのだから正しいことをしたと私は思ってるわ」


紫 「あのまま撃たれていたら仲間が殺されていたわ ただの人間は銃弾一発打ち込まれただけでも死んでしまう」


紫 「だがら気に病むことはないわ むしろ褒められることをあなたはしたの なにも悪いことなんてしてない」


瑞鳳 「ですが…その結果がこれでは元の子もありません 守った私が操られて仲間を傷つけては守った意味がありません」


紫 「なら操られてでも守ればいいだけよ 操りなんかに負けないくらいの意思を持ちなさい」


瑞鳳 「いやそれができたら皆さんに迷惑をかけてないんですが…」


妖精 「…えっと、瑞鳳さん 体内に弾薬が残っているのはほんとなんですか?しかも操られるなんて」


瑞鳳 「はい…仲間を守るために私自身、盾になって受けたんですが それが仇となり操られるようになってしまったんです」


瑞鳳 「こちらの世界に存在するお医者さんに見てもらったんですが取り除くことは不可能と診断されました 撃たれて体内に入ってから弾薬の形が変形して様々な場所に広がっているようなんです」


妖精 「広がってるって…そんな弾が存在するんですか?」


紫 「現にそうなってるのだから存在するわ だからあなたを呼んだのよ」


紫 「今から河童にここへ来るよう言うから 来たら艦娘用の設備に使うような道具を作ってもらってちょうだい」


瑞鳳 「わかりました」


紫 「今後も期待してるからお願いね それじゃ」スゥ…


隙間 「シマリマース」シュゥゥ…



瑞鳳 「…」


妖精 「…かなり深刻な状態みたいですね 操られるなんて私たちの世界ではありえませんね」


瑞鳳 「そうですね でもこの世界では普通ですよ?現に何度も操られてきた者を見てきたので」


妖精 「知ろうとすればするほど頭がおかしくなりそうですね…」


瑞鳳 「まったくです」













数十分後…



にとり 「ちわーっす!隙間妖怪に言われて来たよー!」


瑞鳳 「いらっしゃいにとりさん すみませんここまで来てもらって」


にとり 「いいよいいよー!気にしないでよ それよりもここに妖精がいるって聞いたんだけど?」


妖精 「あなたがにとりさんですか?初めまして 妖精といいます」


にとり 「…っえ 妖精……?きみが?」


妖精 「? はい そうですが」


にとり 「………」ジー


妖精 「…なっなんですか?」タジッ


にとり 「…妖精、なのか?外から来た妖精って聞いてたけど やっぱりこっちの世界の妖精と違うのか?」ンー…


瑞鳳 「さすがにチルノさんや大妖精さんたちとは違いますよ この方は私たち艦娘のいろんな整備をしてくれる方なんです」


にとり 「ふーむ…興味深いね」キョウミシンシン


妖精 「…あの、あんまり見られると落ち着かないんですが……」


にとり 「あぁごめんよ?こっちの世界にいる妖精と全然違うからさ ちょっと気になってね!」


にとり 「あぁそれと 以前修理を頼まれた艦載機とやらなんだけど?」ドサッゴソゴソ… 背負っているリュックを開けて漁る


にとり 「ほい!完全に治ったと思うよ」ヒョイッ


瑞鳳 「わぁ!!ありがとうございます!」ガシッ


妖精 「烈風か…壊れてたの?」


瑞鳳 「はい 以前の異変解決のときにこっぱみじんに壊されてしまって…」


妖精 「こ、こっぱみじんて…」


瑞鳳 「烈風妖精さん 烈風が治りましたよ!」


妖精(烈風) 「よっと!おぉ 治ったか!どれちょっと乗ってみるか!」ヒョコッ どこからともなく瑞鳳の肩から現れる


にとり 「おや ずいぶんと厚ぼったい服を着た小人が現れたね その子も妖精かい?」


瑞鳳 「はい この方はこの艦載機の操縦士です 一度バラバラにされて消滅しましたが…」


にとり 「……っえ 消滅した?」


妖精(烈風) 「てやんでぃ!!消滅したからって妖精は死なねんでぃ!!転生はしたったがな!!」


妖精(烈風) 「…いや 正確に言えば死んでるか?転生したってことは」ンー…


妖精(烈風) 「まぁ細かいことは気にしなってんだ!妖精は死なんっちゅうことや!」

( +,,ÒㅅÓ,,)=૩૩


瑞鳳 「そのかわり性格が前回と違いますがね…」


妖精 「妖精である私自身も生き返ったらなぜ性格が変わるのかわかりません…ほんとになんででしょうか」


にとり 「…まっまぁとりあえず 治ってるか確かめてみてよ!一応見せてもらった設計図通り作ってみたから」


妖精(烈風) 「よっしゃ!確かめたるでー!」


瑞鳳 「それじゃ一旦外に行きましょう 部屋の中だと発艦出来ないので」


妖精 「そうですね わたしも飛んでる時に悪いところがあるか確かめたいです」













博麗神社ー賽銭箱前通路



瑞鳳 「…これでよしっと!」スポッ 烈風を矢の先端に刺して完成する


にとり 「やっぱりいつ見ても不思議だね その艦載機ってやつを矢に付けるなんて」


瑞鳳 「まぁ普通はつけませんよね?私も普通に練習するときは外してますし」


にとり 「そうなの?ならなんで付けてるんだい?」


瑞鳳 「遠くに飛ばすためと飛距離を付けるためです 弓で打った方が早く遠くに飛ばせるので活用しています」


瑞鳳 「もちろん放つときにはかなりの調整や技術が必要になります 打ち方がなってなかったり力加減を間違えたら距離が伸ばせないどころか発艦できずに海に直行もありえますからね」


にとり 「へぇー そうなんだ」


瑞鳳 「それじゃ妖精さん 発艦させるので様子を見ててください」スチャッギリリ…


妖精 「了解です!」


瑞鳳 「烈風…発艦!!」バシュンッ!!



烈風 「てやんでぃ!!行くぜーっ!!」シュボッ!!ブゥーン…


にとり 「おぉー!あいかわらず矢が燃えて大きくなるねぇ 直した私でもその構造はわからん」


瑞鳳 「どうですか?艦載機の調子は」


烈風 「べらぼうめい!上等でぃ さすがこの世界随一の機械技師だ!運転操作に問題なしだ!」ブゥーン…


烈風 「試し打ちするから離れててくれ!とくに緑の帽子をかぶったお嬢ちゃん!」


にとり 「お、お嬢ちゃん…?私のこと?」


にとり 「(どちらかといえばそっちの方がお嬢ちゃんに見えるけど…)」


妖精 「…今失礼なこと考えなかったか?」ジャキッ 機銃をにとりに向けて銃口を構える


にとり 「わーまってまって!!今どくから!!」タッタッタッ!!…


瑞鳳 「狙いはとくになし 物や誰かに傷つけることをしないように!」


瑞鳳 「打ちかた用意…撃てーっ!!」


烈風 「てやんでぃ!!容赦なく打つぜー!!」カチッ



ババババババッ!!!!!!…チュチュチュチュチュチュン 烈風から放たれた銃弾は石通路のど真ん中にすべて命中する


瑞鳳 「上空飛行!上空射撃用意!」


烈風 「おいよー!」ブゥーン…


瑞鳳 「変更!急降下!そのまま回転回避!!」


烈風 「任せときー!!」ブゥーン…グルグルッ!!


瑞鳳 「その場で止まれ!!」


烈風 「よっと!」ビタッ!!


瑞鳳 「…どうですか?操縦に違和感はありませんか」


烈風 「ぜんぜんあらへんよ!むしろ前回よりええ感じや!」


烈風 「この調子なら今まで以上の実力を発揮できそうや!さすがや」


にとり 「それならよかった!」


妖精 「………」ジー 飛んでる烈風を見て様子を伺っている


瑞鳳 「…どうですか なにか感じましたか?」


妖精 「…いえ 特にはないかと」


妖精 「細かくいえば運転が荒いなぁと思うだけです やられて性格が変わってしまったので…」


瑞鳳 「…たしかに」


烈風 「よっしゃ!そろそろ着陸するで!」ブゥーン…


瑞鳳 「はい よっと!」ガシッ


瑞鳳 「ありがとう烈風 次の戦闘時もよろしくね」


烈風 「バッキャロー!任せろってんでい!」


瑞鳳 「…」スッ… 烈風を格納庫にしまい整理する


妖精 「にとりさんすごいですね 基本こういう装備は妖精が作らないとなかなか出来ないのに」


妖精 「形だけなら誰でもできるけど中の構造は素人どころか腕の高い技術士でも無理なのに よくできましたね?」


にとり 「っえ そうなのか?設計図と材料をもらってその通りに作ったから誰でもできると思うけど」


妖精 「それじゃ艦娘の装備を作る素質があったのかもしれない ないと艦娘の装備は作れない」


妖精 「整備ぐらいならできるけどね 銃口を掃除したりプロペラに油さしたりとかするぐらいなら」


妖精 「これならこちらの整備や修理をお願いすることができます 私もひとりではたいへんなのでご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」


にとり 「任せてよ!機械弄るのは好きだから むしろこっちこそたのむよ!」



ヒュー…スタッ


魔理沙「うぃーっす!遊びに来たぜ」


瑞鳳 「魔理沙さん!」


にとり 「おや魔理沙じゃないか この前ぶりだねぇ」


魔理沙 「にとり?なんでここにいるんだ てか、その小さい子は…?」


瑞鳳 「この方は妖精です わたしの装備などを整備してくれる方です」


妖精 「よろしく!」


魔理沙 「妖精?…艦載機に乗ってた妖精とは違うのか?」


瑞鳳 「とは違いますね 役割が違います」




霊夢 「…なんでにとりがいるのよ 退治されに来たわけ?」ザッザッザッ


にとり 「ひぃっ!?」ビクッ!!


瑞鳳 「霊夢さんおかえりなさい にとりさんは私の用事でここに呼んだので退治しないでください」


霊夢 「そうなの?じゃあ仕方ないわね…って 呼んだ?どうやって?」


にとり 「隙間妖怪に言われたんだ 瑞鳳の体内に入ってる弾丸を抜ける機械や整備できる道具を作ってくれって」


霊夢 「あぁなるほど あいつね」


霊夢 「それで魔理沙は?なんでここにいるのよ」


魔理沙 「遊びにきたぜ!」(・ω・)bグッ!!


霊夢 「かえれ」


瑞鳳 「あはは…霊夢さん 一応お客さんなんですから帰れは失礼ですよ」


霊夢 「でもこいつ、ただ単にお茶や茶菓子食べに来ただけよ そんなやつを客なんて思わないわ」


魔理沙 「失礼だな!お茶と茶菓子だけ目当てで来たわけじゃないぜ 瑞鳳に会うためにも来たんだ!」(`・∀・´)ドヤ


霊夢 「よけいタチ悪いわね 帰れ」


瑞鳳 「…」


にとり 「…たいへんだな おまえも」


瑞鳳 「あはは…もう慣れましたよ」



…っ


霊夢 「っ!」ピクッ


魔理沙 「? どうした?」


霊夢 「…ねぇ瑞鳳 他に誰か呼んだ覚えないかしら」


瑞鳳 「っえ?…いえ にとりさん以外は誰も呼んでないはずですが」


にとり 「なにか感じたの?」


霊夢 「…神社の周りに結界を張ってたの知ってるわよね」


瑞鳳 「はい 私が操られないようにするための結界ですよね?」


魔理沙 「それがどうかしたのか?」


霊夢 「【…今、壊されたわ】」


全員 「「……っえ」」


霊夢 「瑞鳳 これ持っときなさい」スッ


瑞鳳 「…これは、御札?」カサッ


霊夢 「簡易型のお守り札よ それがあれば数時間は操られないで済むと思うわ」


霊夢 「まだ結界は3つ残ってるから効力は失ってないものの 万が一の時に持ってなさい」


瑞鳳 「はっはい!ありがとうございます」


魔理沙 「どこの結界が壊されたんだ?たしかこの神社を囲うように付けたんだよな」


霊夢 「えぇ 壊されたのは神社裏の右側ね 急いで見に行くわよ!」


魔理沙 「了解!」


瑞鳳 「はい!」


霊夢 「瑞鳳 あんたはここに残ってなさい」


瑞鳳 「……っえ」


霊夢 「今のあなたはいつ操られるかわからない状態なのよ いくら結界内にいたとしても操られないという保証はないわ」


霊夢 「ましてその元凶が今ここに来てたとしたらもっと危ないわ 至近距離で操りなんてされたら結界で守れるかどうか…」


瑞鳳 「………」


霊夢 「にとり あんたも乗り掛かった船よ もしここに敵だと思うやつが来たら瑞鳳を守りなさい いいわね?」


にとり 「っえ ちょっと待ってわたし戦闘得意じゃないんだけど!?」


にとり 「しかも今日に限って攻撃型の兵器置いてきちゃったよ!艦娘用の装置を作るために機材を大量に持ってきたから…」


霊夢 「でも防御型は持ってきてるんでしょ?」


にとり 「防御型なら…まぁ 万一に備えてぐらいなら」


霊夢 「それがあるならそれで守りなさい もしここに来たら私を呼びなさい いいわね?」


にとり 「わ、わかった!」


タッタッタッ…



瑞鳳 「…すみませんにとりさん 巻き込んでしまって」


にとり 「別にいいって それよりあんたも警戒してくれよ?私は戦闘得意じゃないんだ 多少守るぐらいならできるけど」


瑞鳳 「わかっています できる限り操られないようします」








神社裏ー結界を張った場所



? 「なーんだ こんなあっけなく壊れるのか ザッコいなぁ」グシャッ 霊夢が張った結界の御札を握りつぶして効力を失わさせる


? 「能力使うまでもなかった …さてと、あと三箇所もぶっ壊して…」



恋符 マスタースパーク!!


? 「っ!」バッ!!バシュゥゥン!!… 横に飛んでマスタースパークを避ける



魔理沙 「っち!さすがに当たらねぇか」タッタッタッ


霊夢 「…なんであんたがここにいるのかしら しかも結界を壊したのもあんたね」


? 「おやおやぁ これは博麗の巫女 やっぱり来たか」


? 「久しぶりだねぇ?最後に会ったのはあの小人と異変を起こしてたときか?」


? 「お前には恨みがあるんだよ おかげで私の計画も台無しになったしな」


霊夢 「…正邪 あんた今度はなにしようとしてんのかしら?場合によってはあんたを殺すわよ」スゥ… お祓い棒を構えて戦闘態勢に入る


魔理沙 「霊夢 さすがに殺すのはまずいんじゃないか?いくらお尋ね者になってるとはいえ」(輝針城異変参照)


霊夢 「…」


正邪 「はははっ!!殺すか やってみろ?もし私を殺したら…あのガキは死ぬぜ?」


霊夢 「…なに?」


魔理沙 「どういうことだ なんでお前を殺したら瑞鳳は死ぬんだ?」


正邪 「なぜかって?そりゃ私が異変の元凶犯だからに決まってるだろ!」ニヤッ


霊夢&魔理沙 「「なにっ!?」」


霊夢 「(元凶犯っ!?こいつが!?)」


魔理沙 「(マジかよ こいつそんな技術持ってたのか!?あんな遠隔操作できる装置を作るなんて!!)」


霊夢 「(…いやでも 少しおかしいところがあるわね)」


霊夢 「(もしこいつが異変の元凶犯なら なんで今すぐ瑞鳳を始末しないの?こいつの性格上、邪魔になるやつは容赦なく殺すのに)」


魔理沙 「(それにこいつは口が上手い 力的にはそこまで強くはないが口先だけはうまいやつだからもしかして…)」


正邪 「どうした 怖気づいたか?私を殺したらあのガキが死ぬことがわかって手を出せなくなったか?」ニヤッ


正邪 「まぁそうだよな お前たちは優しいからな 仲間の首を絞めるようなことしたくないよな!」


正邪 「はぁーほんといやだねぇ 仲間を持つとそういうのがあるからほんと、めんどうだねぇ」


正邪 「わたしはなかまなんて邪魔でしかないからいらない 上手く利用できるやつだけ利用してあとはポイだ!」


正邪 「あのガキも使える分だけ使ってあとはポイしてやるよ ボロボロのズタズタになったら呪いを解いてやるよ!」ケラケラ


霊夢 「…ふーん ならあなたを今すぐここでぶっ殺せばいいだけね 瑞鳳がボロボロになる前に」


正邪 「……っえ」


魔理沙 「そうだな 瑞鳳が殺される前にこいつを倒せばいいだけだな」


魔理沙 「霊夢 できるだけ捕獲の方向で戦うぞ 捕まえて情報を引き出すんだ」


霊夢 「そうね 殺したら何も聞けないから捕獲しましょう」


霊夢 「拷問とかあまり好きじゃないけど…まぁ仕方ないわね 瑞鳳を守るためにはやるしかないわ」スゥ… 退魔の札を袖から取り出して狙いを定める


正邪 「ちょっ!?ま、待ちなよ わたしはあいつの命を握ってるんだぜ?」ビクッ


正邪 「あいつを殺そうと思えばいつでも殺せるんだ そんなことしていいのか?」アタフタ


霊夢 「なら殺してみなさいよ 今すぐに」


魔理沙 「そうだよ やれるならやってみろよ」


正邪 「ーっ…」サー…


霊夢 「(焦ってるわね やっぱりこいつ、瑞鳳を操ってる本人じゃない!)」


魔理沙 「(元凶犯は別にいるな まったくこいつは口がうまいんだから…)」ハァ…


霊夢 「どうしたの?早くやってみなさいよ やれるもんならね」


霊夢 「それともなに?ほんとはできないのかしら 大口叩いといてできないとか恥ずかしいわね」


正邪 「……キヒッ!」ニヤッ


霊夢&魔理沙 「「っ!」」


正邪 「あぁそうかそうか…そんなにあいつを殺したいのか?なるほどわかったよ」ヤレヤレ


正邪 「じゃあ…死ね!!」スゥ…グッ!! 瑞鳳のいる方に手を伸ばして手を握り締める


霊夢 「…」


魔理沙 「…」


正邪 「…はい 死にました♪」ニコッ


霊夢 「ーっえ!?た、たったそれだけで!?」


魔理沙 「マジかよ!おまえ、マジで殺したのか!?」


正邪 「あたりまえじゃん お前たちがやってみろって言ったんだから!」ニタァ


正邪 「かわいそうに…お前たちのせいであの子は死んで 一生お前たちを恨むだろうねぇ!!」ケラケラ


魔理沙 「」ブチッ


霊夢 「っ!」ハッ


正邪 「さてと 当初の目的はまだ終わってないがあいつを殺せたからもういいや?結界を壊す必要がなくなった」


正邪 「それじゃ私は帰るからせいぜいお葬式を挙げる準備でもするんだな」フワー… 宙を舞い帰ろうと…



……恋符 ダブルスパーク!!


魔理沙 「死ねぇ!!」チュドォォォン!!!!!! 八卦炉をふたつ手に持ち正邪に目掛けてマスパを放つ


正邪 「っ!!」バッ!!チュドォォォン!!!!!! すぐさまその場から離れてマスパの軌道から外れる


魔理沙 「ぶっ殺してやる!!よくも瑞鳳をーっ!!!!」シュンッ…ストッ 箒を出して二本足で立ち乗る


魔理沙 「オラァ!!」バシュゥゥンッ!!!! 後ろにマスパを放ち猛スピードで飛んで正邪に向かっていく


正邪 「あぶなっ!?」ビュゥゥン!!!! 猛スピードで突っ込んでくる魔理沙を避けて横を通り過ぎ…


魔理沙 「死ね」スチャッ 正邪の真横に着いた瞬間、八卦炉を構える


正邪 「っ!!(ヤバっ)」


魔理沙 「恋符 マスタースパーク!!」至近距離で正邪にマスパを放…


正邪 「…ひひっ!なーんてな♪」ニヤッ


正邪 「【撃つ方逆になれ!】」キィンッ!!



ヒュンッ!! 八卦炉の放つ向きが魔理沙の方に向く


魔理沙 「ーっな!?」



バシュゥゥンっ!!!!!!


魔理沙 「があぁぁぁっ!!!!!!」ジュゥゥ…!!!!



霊夢 「魔理沙っ!!」


正邪 「あーっはははは!!自分の技を自分にくらってやがる!!バカだなぁお前!?」アーハハハハ!!!!


正邪 「わたしはなんでもひっくり返すことができるんだぜ?忘れたかよ!」


魔理沙 「ーっかは!!くそぉ…!!」ハァ…ハァ……


魔理沙 「(完っ全に忘れてた…こいつ殺すことで頭がいっぱいでがむしゃらに動いてたぜ)」ズキズキ…


魔理沙 「(だけど幸いにも撃つのは止められなかったが弱めることはできた 本気で撃ってたら今ごろ立ってられなかった…ケガもこれじゃすまなかった)」ダラダラ… 八卦炉を持っていた右手が思いっきり火傷して血がにじみ出ている


魔理沙 「ーっち!」ビュンッ!!…スタッ 箒を取り出してその場から離れ霊夢のいる場所に戻る


霊夢 「…だいじょうぶ?かなりケガしたようだけど」


魔理沙 「このくらいかすり傷だ!どうってことない」ダラダラ…


霊夢 「…そう ならあとで治療してあげるわ」


魔理沙 「そうしてくれるとありがたいぜ…っふん!!」ビーッ!! 自身のスカートを破って包帯を生成する


霊夢 「あんたは一旦下がってなさい 次は私がやるわ!」バサッ


正邪 「っお?次はおまえか いいぜ!今度こそお前の息の根を止めてやる!!」


正邪 「お前はわたしの計画を台無しにしたんだ 今度こそ弱者が支配する世界を作りあげてやる!」


正邪 「【あいつと協力したから絶対に成功するんだ!!もうしくじることはない!!】」


霊夢 「…あいつ?あんた 誰かと組んだの?」


霊夢 「一体誰かしらあいつって 教えなさい」


正邪 「教えるわけねぇだろ ばーか!!」スゥ…スチャッ 服の中に隠していた拳銃を取り出して霊夢に向けて構える


霊夢 「ーっな!?鉄砲!?あんた なんでそんなものを…」


正邪 「死ねぇ!!」バァンッ!!


霊夢 「ーっは!!」ヒュンッ!! 御札を銃弾に向けて投げつけて防御結界を…


正邪 「【逆になれ そんな御札!】」キィンッ!!



御札 「」ヒュンッ!! 御札は霊夢の元に勢いよく戻っていく


霊夢 「ーっち!」スゥ… 横に身を傾けて御札を避けようと…


正邪 「…かかったな」ニヤッ



銃弾 「」グググッ!!… 銃弾の軌道が横に身を傾けた霊夢の方へ変わり向かっていく


霊夢 「ーっな!?(銃弾が軌道を変えて…!?)」


霊夢 「(まずいっ避けられな…)」



…ーッシュン!!


瑞鳳の矢 「」ガキィンッ!!!! 軌道が変わる銃弾に当たり真っ二つに打ち切る



霊夢 「…っえ」



瑞鳳 「だいじょうぶですか!霊夢さん 魔理沙さん!!」タッタッタッ!!…


にとり 「ずっ瑞鳳!!行ったらまずいって!!」タッタッタッ!!


魔理沙 「瑞鳳!?お前生きてたのか!!」


霊夢 「やっぱり嘘だったのね だろうと思ったわ!!」ヒュンッ!! 退魔の札を正邪に目掛けて投げる


正邪 「学習しないやつだな!わたしはなんでもひっくり返すことができるんだぜ!」


正邪 「【逆になれ!!】」キィンッ!!



退魔の札 「「」」ビュンッ!!!! 札は霊夢の方へ返され勢いよく戻っていく


瑞鳳 「霊夢さん あぶない!!」スチャッ すかさず弓を構えて霊夢に迫り来る札を撃ち抜こうと…


魔理沙 「…いやまて だいじょうぶだ」スッ


瑞鳳 「…っえ」



正邪 「死ねぇ!!博麗の巫女!!」


霊夢 「…っふ 死ぬのはあんたの方よ?」スゥ…



チュドォォォン!!!!!! 霊夢はその場から消えて退魔の札は地面に激突する


正邪 「ーっな!?消えた…?」


霊夢 「どこ見てるのかしら?」シュンッ 正邪の背後から突如として現れる


正邪 「なっ!?(後ろ!?ヤバい!!)」スゥ… 腕をクロスして防御耐性に…


霊夢 「【霊符 夢想封印!!】」ビュンッ!!


正邪 「しまっ!!(能力間に合わな…)」



バチバチバチバチッ!!!!!! 正邪の周りに飛び散った御札が光だし鎖みたいなものが御札から御札へと繋がっていく


チュドォォォンッッ!!!!!! 正邪に向かって光った御札が容赦なく突っ込んで攻撃していく



正邪 「ぎゃあぁぁぁっ!!!!!!」ガガガガガガッ!!!!!!



ぴちゅーん!!


正邪 「ーっ…」フラァ…バタンっ



魔理沙 「やったか!?」


瑞鳳 「霊夢さん!」タッタッタッ すぐに霊夢のもとにかけよ…


霊夢 「それ以上こっちに来ちゃダメよ そこで止まりなさい」


瑞鳳 「っ!」ピタッ


魔理沙 「……そうか それ以上進んだら結界から出ちまうのか」


霊夢 「そういうことよ 今ひとつ壊されてるから三角形になってるの 今瑞鳳が立ってる位置ぐらいが結界の範囲内」


霊夢 「それ以上進んだら結界から出ちゃうから進んじゃダメよ いいわね?」


瑞鳳 「はっはい すみません」スゥ…タタッ 後ろに二歩下がって結界の外に出ないよう気をつける


霊夢 「瑞鳳 魔理沙の治療お願いできる?医療用具の置いてある場所知ってるわよね」


瑞鳳 「はい知ってます わかりました!」タッタッタッ…


にとり 「え、えっと 私はどうすれば…?」


魔理沙 「霊夢と一緒に付いてあげてくれ わたしは治療してもらってくるから」タッタッタッ…


にとり 「わ、わかった!」



霊夢 「…さてと」タッタッタッ…


正邪 「」O(:3 )~


霊夢 「どう拷問かけて吐かせようかしら この異変の元凶犯を知ってるみたいだし、さっさと吐かせて倒しに行かないと」ゴキゴキッ


にとり 「っ…な、なぁ霊夢 さすがに拷問かけるのは良くないんじゃないか?一応お前は博麗の巫女なんだし」


にとり 「この世界のルールを守らせるためにお前がいるんだろ?ルールを守らせるやつが破ってたら本末転倒じゃないかな いくら指名手配されてるやつでも…さ?」


霊夢 「……ならあんたがやる?こいつから異変の元凶犯を聞き出さないといけないの」


霊夢 「これ以上騒ぎを起こされても困るのよ だからなにがなんでも吐かせないといけないわ」


にとり 「そっそれはそうかもしれないけど…」



正邪 「……っ」ピクッ


霊夢 「っ!」


にとり 「? どうしたれい…」


霊夢 「あぶないっ!!」ガバッ!!


正邪 「」ピッ



ボガァァァンッ!!!!!! 突然正邪が爆発して周囲に爆炎が襲う



そこらの木々 「「」」メラメラ…


生えてる草 「「」」チリチリ…


近くにあった倉庫 「」ボゥゥ… 屋根に火がついて火事になっている



にとり 「…うっうぅ……」ピクッ…


にとり 「……なっなんだ?今の爆発は………」ムクッ…



ベチャッ…


にとり 「……っん?」ヌチャ…


霊夢 「」ドバァ… 背中に金属の破片が刺さりまくって血が流れ出て気を失っている


にとり 「ーっ…れ、霊夢!!」ガバッ!!


にとり 「おいしっかりしろ!!おまえ まさかわたしを庇ったのか!?なんで人間のお前が妖怪を!!」


にとり 「いぃいやそれよりも!早く治療しないと!!」


にとり 「早く永琳のところに連れていかないと!!」ズシッ 霊夢の腕を肩に組ませて持ち運ぶ



その必要はないわ


にとり 「っ! だれだ!!」


パカッ…ドサッ!!


永琳 「いった〜っ!!」隙間から落とされて地面にお尻が激突する


にとり 「えっ永琳!!」


永琳 「いたたた…もう いきなりなによ?急に隙間に入れるなんて……っ!!」


霊夢 「っ……」ハァ…ハァ……


永琳 「…ちょっと どうしたのよ!?霊夢、大ケガしてるじゃない!!」


永琳 「しかもなによこの惨劇跡 なにか爆破でもしたの?いろんなところ燃えてるけど…」


永琳 「…そんなことより先に治療が必要ね すぐに治療しないと!」タッタッタッ


永琳 「紫 あなた見てるんでしょ?私の医療用具の入ったカバン持ってきてくれないかしら 訪問診療用でいいから」



…パカッドサッ 永琳の横に隙間が開いて医療用具の入ったカバンが落ちてくる


永琳 「ありがと これで治療ができるわ」カチャカチャ…


永琳 「にとり あなたはこの周りの状況をどうにかしなさい 放っておいたら二次災害になるわ」カチカチッ


にとり 「了解!」タッタッタッ!!…



瑞鳳 「なんですか!今の爆発音は!?」タッタッタッ!!…


にとり 「っ! 瑞鳳」


永琳 「ちょうどいいわ 瑞鳳あなたもこの状況見て把握しなさい にとりと一緒に周りをどうにかして!」ピー…


瑞鳳 「わっわかりました!」


にとり 「いやまて!お前はそこから出たらまずいから手伝わなくていい もし結界から出たら操られる可能性が…」


瑞鳳 「だいじょうぶです 先ほど霊夢さんからもらったお守りがあるので平気かと思います」


瑞鳳 「これさえあれば数時間は平気と言ってたので多少は結界から出ても平気です なのでお手伝いします!」


にとり 「あっそういえばそんなの渡されてたね あれ?ならなんでさっき来るなって…」


瑞鳳 「おそらく無駄に使わせたくなかったんでしょう 数時間しか使えないのでできる限り抑えさせたかったんだと思います」スチャッ


瑞鳳 「烈風、彗星、流星、彩雲!!戦闘じゃないけど手伝って!!」バシュシュシュシュン!!!!


全艦載機 「「了解!!」」シュボッ!!ブゥーン…


瑞鳳 「今から水持ってくるからその間 火の手を食い止めて!機銃の発砲は許可する!」


烈風 「あたりまえだバッキャロー!!機銃使わなかったら止められるかってんでぃ!!」


彗星 「急いでください!できる限りは抑えます!」


瑞鳳 「おねがい!!」タッタッタッ!!…


流星 「烈風!お前は倉庫の火を頼む!彩雲はそこらの草に引火した火を!俺と彗星は周りの木々をこれ以上移らないように先回りして伐採するぞ!」


全艦載機 「「了解!!」」ブゥーン…


にとり 「わたしも水があれば操れる!霊夢 わるいけど井戸の水どれくらい使うかわからないけどなくなったらごめん!!」タッタッタッ!!…



永琳 「……よし とりあえず応急処置はできたわ 一旦神社に連れていくから痛くてもガマンしなさいよ?」ヨット


霊夢 「……っは」ハァ…ハァ…


永琳 「っ! 気がついたの?でも今はしゃべらないで 応急処置しただけだからしゃべると傷が…」


霊夢 「っ…正邪は、死んだの……?確かめて………」ズキズキ…


永琳 「…正邪?ここにいたの?私がここに来たときにはいなかったわよ あなたの背中にはいっぱい金属の破片が刺さってたけど」


霊夢 「…ーっち!あいつ、やっぱり偽物だったのね 能力は普通に使えてるから本物だと思っちゃったけど……いつつ!!」ズキッ!!


永琳 「その話しはあとで聞くわ 今は黙ってなさい」


霊夢 「……っ」コクンッ


タッタッタッ…













寝室



永琳 「……これでよしっと」シュルシュル…キュッ


永琳 「包帯巻終わったわ 傷はそこまで深くないから大事には至らないけどムリして動いたらキズが開くから安静にしてなさい」


霊夢 「……ありがと おかげで助かったわ」


永琳 「構わないわ それじゃ魔理沙も治療するから傷見せてみなさい」


魔理沙 「あぁ…」スゥ…


永琳 「…かなり火傷したわね 手のひらがいちばん酷いわ あなたのケガも少し長引くわよ」


魔理沙 「うげっマジかよ…てことはあんまり右手使わない方がいいのか?」


永琳 「当たり前でしょ こんな手負いの状態で無理して動かしたら傷が治らないわよ!早く治したいなら動かさないこと いいわね?」カチャカチャ…


魔理沙 「りょうかいだぜ…」


霊夢 「……はぁ バカやったわ この私があんな奴にこんな手負いを受けるなんて」


霊夢 「しかもなんとなく本物じゃないって思ってたのに…ほんと、バカやったわ」


魔理沙 「しかたねぇよ 私だってあいつが本物のようにしか見えなかったぜ むしろあれでニセモノなんてだれも思わないぜ」


魔理沙 「しかも能力まで再現されてたんだからよけいにな タチの悪いやつだぜ あんなやつのロボットを作るなんて」


霊夢 「ほんとよ 本物は一体どこで何してることやら」



瑞鳳 「火消し終わりました」タッタッタッ…


にとり 「どうだ?ふたりとも ケガの方は平気か」


魔理沙 「おうにとり!こんなのかすり傷だ すぐに治るぜ!」


永琳 「治るわけないでしょ 治りを早める薬は使っても最短で一週間かかるわよ」ヌリヌリ…


永琳 「それに焼けただれてるからよけいに時間かかるわ 最短では一週間だけど、長くて一ヶ月ぐらいかかるわ」


魔理沙 「っえ そんなに時間かかるの…?長すぎるぜ」


霊夢 「あんたたちはケガしてないわね?見たところそんな風には見えないけど」


瑞鳳 「私たちは平気です 爆発音が聞こえたときにはもう魔理沙さんを連れてここへ居ましたから」


にとり 「わたしも霊夢に庇ってもらったからしてないけど…なんでわたしをかばっ」


霊夢 「別に庇ってなんかいないわ 勘違いしないで」


霊夢 「わたしが妖怪を庇うと思う?人間なら庇うかもしれないけど あんたたちを庇ってなんの意味があるの」


霊夢 「まぁ瑞鳳の身体を見てくれるやつがケガしたら困るから守ったというのはあるけどね わたしや永琳じゃ異常は見れないからね」


にとり 「……ツンデレだ」


瑞鳳 「ツンデレですね」


魔理沙 「ツンデレだな」


永琳 「ツンデレね」


霊夢 「あんたらぶっ飛ばすわよ」


霊夢 「…まぁいいわ それより被害の方を教えてもらえるかしら?倉庫や森林に火が移ってたみたいだけど」


瑞鳳 「はい 倉庫は屋根が少し焼けた程度でさほど被害はありません 端の方が焼けたんで穴が空いて雨漏りなどの心配はないかと」


にとり 「そこらの木々はまんべんなく水かけたからへいきだよ ただ…井戸の水、ほとんど使っちゃったけど……」


霊夢 「…まぁしかたないわ 火事でいろんなものが失うよりかは井戸の水だけならどうってことないわ」


瑞鳳 「…すみません霊夢さん 私のせいで……」


霊夢 「なんであんたのせいなのよ まさかあんたがこっちに来たから異変が起きてるなんて言わないでしょうね?」


霊夢 「そう思ってるなら大間違いよ 元から異変が来ることは事前に聞いてたじゃない」


霊夢 「あんたがこっちに来る前から異変は存在してたのよ あなたが来たことによって生まれたものじゃない」


霊夢 「だからあんたが責任感じることはないわ もしそんなこと考えてる暇があるなら私の看病お願いできるかしら?」


瑞鳳 「はっはい!わかりました」


霊夢 「永琳 少し無理してでもいいから治りを早くするようにして いつまでもこの状態になってるわけにはいかないわ」


霊夢 「飲み薬でも塗り薬でもいいからなにがなんでも早く治して いいわね?」


永琳 「…わかったわ なるべく早く治せるようにしてあげるわ」


魔理沙 「私もたのむぜ 私も早く治して異変解決したい!」


永琳 「わかったわ ふたりには少し強めの薬を出しておくから毎日欠かさず飲みなさい」


永琳 「それとうどんげを二日に一回ペースであなたたちの元に訪問させるわ 状態変化など細かく調べたいから常に家にいなさい いいわね?」


霊夢 「わかったわ」


魔理沙 「なら私もここにいた方がいいか?いっぺんに見た方が早いだろうし」


霊夢 「そうね 暫くは泊まっていきなさい」


永琳 「それなら瑞鳳 あなたはふたりの看病をしてあげて もしなにかあったら紫が常に見てるだろうし、私を呼ぶようなことがあるならあの隙間妖怪に知らせて」


瑞鳳 「わかりました」


永琳 「にとり あなたも乗りかかった船としてしばらくの間はここへ立ち寄ってちょうだい 万が一のときに備えて頭数を増やした方がいいわ」


永琳 「それと霊夢たちが戦わなくてもいいように防衛できるような機械を作って貰えないかしら?そうすれば無理せず動かないで治療を専念できるのだけど」


にとり 「了解!機械のことならまかせてよ!」


にとり 「あっあとで請求はするからね?霊夢に」


霊夢 「あぁ?わたしがそんなお金あるとでも?」


にとり 「………」


霊夢 「…はっ倒すわよあんた それはそれでムカつくわね」イラッ


瑞鳳 「……えっと さすがにお金は用意できませんがわたしの世界に存在する艦載機や主砲の作り方などで良ければよろしければ教えますが?」


にとり 「マジ!?むしろそっちがいい!!」(☆∀☆)


にとり 「よし!商談成立 絶対防壁を作ってみせるよ!!」(`・∀・´)


瑞鳳 「すみませんがお願いします」













?ーとある工房



カチャカチャ…カチャカチャ……


? 「…よーし!これでよしっと」カチカチ…カチンッ!!


? 「おい正邪 作り終わったから能力分けろ また入れっからよ」


正邪 「誰にものを言ってんだ?この正邪様に命令すんな」


正邪 「つーか一番最初に入れたロボットはどうなったんだよ まさか壊れたんじゃないだろうな?」


? 「あぁあれか?自爆させたよ 使い物にならなかった」


正邪 「…っは?おまえ ふざけてんのか?この正邪様の能力を分けてやったというのに 使い物にならなかった?」ピキッ


? 「おーっと 勘違いするなよ?天邪鬼 お前の能力じゃなくて俺が作ったロボットのことを言ってんだからか?」


? 「一番最初だしテキトーでいいやと思って作った代物だ お前の能力は凄まじいが機能としてはポンコツだ」


正邪 「それを作ったのはお前だろうが なんでそんな使い物にならなくなるようなもの作ったんだよ?最初から完璧に作ればよかっただろ」


? 「ノンノンノン!わかってないねぇ?天邪鬼 一番最初というのはまず印象が大事なんだよ!」


正邪 「印象…?」


? 「そう!最初はポンコツに見せて 段々と改良されて強くなっていき相手は苦しむ…そんな段取りをしないと!」


? 「最初から強かったらつまらないじゃないか そんなの圧倒的すぎるだろ?」ニヤッ


正邪 「いやぜんぜん 早くぶっ潰さねぇとあいつらめんどくさい」


? 「っち!これだからガキは…なにもわかってないねぇ」


? 「…まぁいい あのポンコツでも少しは役立ってくれた あの博麗の巫女と白黒の魔法使いを手負いさせたからな」


正邪 「なにっ!?マジでか!あのふたりを傷つけたのか!!」


? 「あぁ ただ命取るまでには至らなかったが役に立った お前の能力も大いに役立ったよ」


? 「あとはあのガキさえ殺れればこっちのもんさ 御館様はあのガキを殺せと言ってたが…一体なにを恐れてるんだか」


正邪 「あのガキって外から来たやつのことか?詳しくは知らないけど なんか博麗神社に住み着いてるって聞いたが」


? 「あぁそいつだ 外の世界から来た軽空母ってやつだ 戦闘機飛ばして自分は安全なところから見物するせこいやつだよ」


? 「御館様はそいつを最優先で殺せとの命令でな あんなやつより博麗の巫女とかを優先した方がいいと思うんだが」


正邪 「…」


? 「まぁどちらにしてもやらないといけないことには違いない どうせあいつも始末するつもりだったし」


? 「お前も御館様と面識ないとはいえ俺に協力しろよ?お前も博麗の巫女を始末することを願ってんだから」


正邪 「だから命令すんなって言ってんだろ たしかに同じ目的だが命令すんじゃねぇ」


正邪 「わたしは自分だけが得することしかしない 他のやつが得することなんてどうでもいい」


正邪 「能力はコピーさせてやるが最優先で霊夢を殺れ いいな?」


? 「モチのロン!最優先は博麗の巫女だから安心しな あいつは先に倒さないとめんどうだ」


? 「ほら 早くロボットに能力コピーしたいから電脳装置付けてくれ 前回みたいに数十分はかかるが我慢してくれ」ガチャッ


正邪 「またあんなに時間かかるのかよ めんどくせぇな」カチャッ…スチャッ メカメカしいヘッドギアを頭に付ける(例えで言うならポケモンの学習装置)


正邪 「もっと早くできるようにしろよ 天才なんだろおまえ?」


? 「そうだよ 僕は天才だよ?だが天才でも限度というものはある」


? 「まして能力コピーなんて他のやつならできっこない 俺だけした作れない代物さ!!」


アガルノフ 「このDr.アガルノフの手にかかればどんなやつでも能力をコピーすることができるのさ!現物がいないと出来ないが」


正邪 「だめじゃん やっぱりお前バカだな」


アガルノフ 「バカならこのような装置はできてない さっさと始めよう」カチカチ…


アガルノフ 「前みたいにつけてる間は寝てていいぞ どうせ暇だろ?」カチッウィーン…


正邪 「もちろんそのつもりだ 寝てる間変なことすんなよ?」


アガルノフ 「安心しろ そんなお子ちゃま体型に興味はない」


正邪 「ぶっ殺すぞ」


アガルノフ 「(しかしこいつの能力はほんと強力だな 何がなんでも反転させる能力は使い方次第でほぼ無敵に近い)」


アガルノフ 「(口は上手いくせに自分から動こうとしないからその力が発揮できてないがそんじゅそこらの能力持ちより使える)」


アガルノフ 「(口は悪くて性格はひねくれてるがこいつを使わない手はない 利用できるだけ利用しよう)」


アガルノフ 「(あとはこいつを使わないでコピーした能力を維持出来ればいいんだが…まだそんな高等なことは出来ない)」


アガルノフ 「(しかもこいつには言ってないがコピーした能力は無限には使えない コピーした容量分だけしか使えない)」


アガルノフ 「(フルで使ったら大体三十分ぐらいで使えなくなる 温存しながら戦うと本領を発揮できないからやられる可能性もあるし…)」


アガルノフ 「(容量容器をでかくすると本体もでかくしないといけないから見た目がな…偽物とバレたら容赦なく破壊されるし)」


アガルノフ 「(不意をつくように能力入れないで作るという手もあるが…やっぱり作るなら能力持ちの方がいいよな)」


アガルノフ 「(さすがに他人の能力を別の機体に入れるわけにはいかないからな 主に視聴者視点のことを考えて)」←意外に優しい


アガルノフ 「(もう少し他人の能力も欲しいな こいつの能力だけでも強力なんだが、あいつらを惑わすためにももっと欲しいな)」


アガルノフ 「(なんとか集められないか…?俺は戦闘向きじゃないから戦えない となるとこいつに頼むしかないな)」チラッ



正邪 「かぁー…かぁー……」


アガルノフ 「…おい正邪 ちょっと起きろ」ペチペチ


正邪 「…あっ?んだよ 気持ちよく寝てたのに」クァァ…


アガルノフ 「お前能力持ちの妖怪妖精、人間とかって捕まえてこれるか?お前以外の能力も複数ほしいんだ」


正邪 「できるけどめんどい やるならお前がやれ」


アガルノフ 「俺は戦闘向きじゃないこと知ってるだろ 俺よりお前の方が戦えるだろ」


正邪 「なんか開発して捕まえる機械作ればいいだろ なんでも私にやらせんじゃねぇ」


アガルノフ 「能力も持ってない捕獲器なんか作ってもすぐ壊されるだけだ お前の能力を入れたロボットを使っても限度がある」


アガルノフ 「だから捕まえてきてくれ ひとり捕まてくる事にお前用のパシリロボ一台作ってやるから」


正邪 「マジ!?やるやる!!めっちゃいいの作れよ!!」スクッ


アガルノフ 「なるべくいいの作ってやるよ あとまだ読み込み終わってないから立つな」


正邪 「はいはいっと!早く終わらせろよ ぱぱっと捕まえてパシリ欲しいから!」


アガルノフ 「わかったわかった 少し早めにしてやるからおとなしくしてろ」カチャカチャ…


正邪 「はいよー」カタンッ













数日後…



中庭



霊夢 「……はぁ!!」バサッ!! お祓い棒を片手に構えて素振りをして体を動かしている


霊夢 「ふんふんっ!!やぁーっ!!」バサバサッバサッ!!



ズキンッ!!


霊夢 「いつっ!…」


霊夢 「(いたた…まだ傷治ってないわね 体動かすたびに痛みが)」ズキズキ…


霊夢 「(金属の破片は全部抜いてもらえたのはありがたいけど もう少し傷の治りを早めたいわね)」


霊夢 「(永琳にはあんまり体動かすなと言われてるけど…そうも言ってられないわね 早く完全に動けるようにならないと!)」スゥ…



タッタッタッ…


瑞鳳 「…霊夢さん そろそろ体動かすのやめて休んでください」タッタッタッ


瑞鳳 「先生から無理しないようにと言われてるのでそれ以上はケガに響きます なんと言っても聞かないから多少は許可しましたが…」


霊夢 「まだ運動し足りないわ もっと体動かしてすぐにでも万全にしないと」


霊夢 「体が万全じゃない時にまたあんなのが攻めてきたらたまったもんじゃないわ だから多少ムリしてでも動かして…」


瑞鳳 「はいはいその言葉何度も聞きました ほら早く家に入りますよ」スゥ…ヒョイッ


霊夢 「きゃあ!?ちょっ瑞鳳 あんたまた!!」お姫様抱っこされて連れていかれる


瑞鳳 「はいはいあとで文句は聞きますから 今はおとなしく運ばれてくださいねー」タッタッタッ…


霊夢 「ーっ…はぁ もう怒るのも疲れたわ 何回怒っても降ろさないんだから」


霊夢 「わかったわよ おとなしく運ばれるからさっさと運んでちょうだい」


瑞鳳 「そうしてください」








寝床



魔理沙 「なぁにとりー ヒマだよ?なにか遊ぼうぜ」


にとり 「いや私は忙しいんだが…てかおとなしく寝てないといけないって永琳に言われてるでしょ」カチャカチャ…


魔理沙 「寝てるだけなんて暇すぎんだよー!霊夢なんて暇すぎるから外出て体動かしてるし…私も動かしてこようかな」


にとり 「また瑞鳳に怒られても知らないよ 霊夢は押し切って少しだけなら許されたけど」


魔理沙 「私はさすがに瑞鳳相手に押し切ろうとは思ってないぜ なんたってあいつは私の嫁だからな!」ドヤッ!!


にとり 「はいはい その話しは何度も聞いたよ 今弾幕型拳銃作ってるから黙ってて 手元が狂う…」カチャカチャ…


魔理沙 「ちぇー」(・ε・` )



スー…


アリス 「魔理沙 ちゃんと寝てるかしら?」


魔理沙 「おうアリス ちゃんと寝てるぜ!外の様子はどうだ?」


アリス 「今のところ問題なしよ 人形使ってこの近くを警備してるけど妖精が近づいてきて イタズラしようとしてる以外はね」


魔理沙 「あぁ…あいつらか 今は来ない方がいいな」


アリス 「だから伝えといたわ 今異変が起きてるから博麗神社には来ない方がいいって 来たらケガするだけじゃすまないってね」


魔理沙 「それでアイツらが聞けばいいが…」


アリス 「そこまでは面倒見切れないわ あとはあの妖精たちに任せるしか…」



瑞鳳 「着きましたよ 布団は敷いてあるのですぐに寝れます」タッタッタッ…スゥ


霊夢 「わかってるわよ っと」スタッ


アリス 「あら霊夢 戻ったのね どう?身体の調子は」


霊夢 「全然だめよ 思うように動かないわ」


霊夢 「そこらの妖精妖怪なら余裕だけど またあんな変な機械が来たらまずいわね」


霊夢 「これじゃ体力温存しながらぶっ壊すことができないわ 容赦なくぶっ壊すことになるわね…」ハァ…


にとり 「壊すことはできるのか……」


瑞鳳 「霊夢さん 今体を拭くようのタオルと寝巻きを持ってきますので服抜いどいてください」タッタッタッ…


霊夢 「わかったわ」


魔理沙 「瑞鳳 小腹がすいたからなにか作ってもらえないか?軽めでいいから」


瑞鳳 「わかりました ではお粥…じゃなくてもいいですね 風邪をひいてるわけではないので」


瑞鳳 「玉子焼きでもいいですか?もしくはアリスさんに買ってきてもらったお団子などもありますが」


魔理沙 「瑞鳳の玉子焼きがいい!」

(`✧∀✧´)キラーン!


霊夢 「あっ玉子焼きならわたしもおねがい」


瑞鳳 「わかりました!では先に霊夢さんの体を拭いてから作るので待っててくださいね」


アリス 「わたしが体拭くから瑞鳳は料理をおねがい タオルはお風呂場に置いてあったよね?」


瑞鳳 「あっはい 置いてあります それじゃすみませんがお願いします」


タッタッタッ…



魔理沙 「…こういうときに家事洗濯とか自分からやってくれるやつって助かるよな わたしならめんどくさくてやらないのに」


霊夢 「あんたは少しやる習慣を付けなさい しかも料理もキノコ料理だけでしょ?栄養偏もいいところよ」


魔理沙 「しつれいな!さすがの私だってキノコ以外も食べてるわ!洗濯とかは溜まったらやるが」


にとり 「溜めるなよ汚い……」












とある海域



ザァァー…


長門 「…ひどい雨だな 約5m先なにも見えん」ザー…


陸奥 「ほとんどスコールに近いわね でも別に曇ってなかったわよね?」


青葉 「えぇ 先程まで晴天だったはずなんですが…急に暗くなりましたよね?」


加賀 「またなにか別の世界から来たのかしら?それは勘弁願いたわ」


赤城 「そうですね 外の世界の方たちはかなり強いお相手でしたからね なるべく戦闘は避けたいですが…」


祥鳳 「艦載機を飛ばして探索…もできないわね さすがにこの雨じゃ発艦させたところで滝のように打ちつけられてまともに飛べないうえに視界が悪すぎて見つけることすらできないわ」


長門 「とにかく要警戒で進むぞ まだ任務は終わってないからな」


全員 「「了解!!」」


ザァー…



…ザザァー


陸奥 「っ! 全員警戒態勢!」


全員 「「っ!」」ザッ!!



ザザァー…ザザァー…ザザァー…… 雨の音と混じって何者かが海上を走る音が響いてくる



祥鳳 「…なにかが走ってるわね しかも数機」


青葉 「…電探に反応あり この反応…駆逐艦でしょうか?」ピピ…ピピ…


長門 「駆逐艦か ならそこまで警戒する必要はないな 居場所を特定しろ!」


青葉 「現在こちらに向かって走行中 二時の方向から…距離約50m!!」


長門 「二時か なら先手を打つのみ!」スチャッ


赤城 「ちょっ!?まさか姿が見えない相手に打つ気ですか!?」


長門 「そのまさかだ 音で大体わかる 場所は…ここだ!」ボゥンボゥンボゥンッ!!!!!!



ザァー……


……ガキィン!!ボガァァァン!!!!



長門 「よし!一体は当たったな 二発は外れたみたいだが」スチャッ


長門 「全員攻撃態勢!!」


全員 「「了解!!」」スチャッ



ザザァー…!! 雨降る中から肉眼で人影が見えてくる



長門 「現れたな 次こそ仕留めてくれ……!?」ギョッ!!



吹雪? 「…」ザーッ!!


深雪? 「…」ザーッ!!



加賀 「ーっな!?吹雪と深雪!?なぜあなた達がここに!」


吹雪? 「ーっ…」スチャッ 加賀のスキをついて12.7cm連装砲を向けて放とうと…


陸奥 「ーっあぶない!!」ブンッ!!



ガキィンッ!!!! 陸奥は主砲をぶん回して吹雪?の主砲にぶつけて軌道をずらす


吹雪? 「っ!」ボゥンッ!! 主砲が真上に向けられて暴発する


青葉 「吹雪さん!?あなた味方に主砲を向けるなんてどういう…」



深雪? 「…」ザーッ!! 主砲を突き立てて青葉に突っ込んでいく


青葉 「ーっ!」スチャッ 突っ込んでくる深雪?に備えて主砲を盾に…


深雪? 「…」バシュシュンッ!!シュゥゥーッ!!!! 至近距離で酸素魚雷を青葉に狙いを定めて発射させる


青葉 「なっ!?酸素魚雷!!(主砲を突きつけてきたのはフェイク!!)」スゥ…



青葉 「(この距離ならまだ間に合う 誰もいないところに向けて!!)」ボゥンッ!!ザザァーッ 真横に主砲を向けて放ち、撃った反動を利用して酸素魚雷の軌道から逃れる


深雪? 「…」スゥ… 避けられたと判断してすぐに主砲を向けようと…


長門 「ーっうらぁ!!」ガンッ!!


深雪? 「っ!!」グシャァッ!! 頭部に長門の主砲を思いっきりぶつけられて破損する


祥鳳 「ちょっ!?長門さすがにやりすぎ!!」


長門 「よく見ろ!こいつら艦娘じゃない!!」


赤城 「ーっえ!?」バッ!!



深雪? 「っ…」バチバチ…バチバチ… 破損した頭部からメカメカしい構造物があらわになって艦娘ではないことが判明する



陸奥 「ーっな なにこれ!?見た目は深雪なのに 中身は完全な機械!!?」


青葉 「どうなってるんですか!?まさか にせもの?!」


長門 「陸奥、青葉!!お前たちは主砲を構えろ!空母は回避を専念しろ!!」


全員 「「了解!!」」



吹雪(偽) 「ーっ…」ザーッ!!ガシッ


深雪(偽) 「っ!」グイッ 吹雪(偽)に襟元を掴まれて引っ張られていく


長門 「ーっな!逃げる気か 逃がさん!!」スチャッ 主砲を構えて狙いを定め…



吹雪(偽) 「っ…」ポンッ!! 副砲から長門に向けて砲弾らしきものを放つ


長門 「なんだその砲弾は?蹴散らしてくれる!!」ボゥンッ!!



ガキィンッ!!!! 長門が放った砲弾が吹雪(偽)が放った砲弾にぶつかる


ボワァンッッ!!!! 爆発と同時に白い煙が辺り一面に広がる



長門 「なっ!これは…煙幕?」


長門 「(なるほど 変な形をした砲弾だとは思ってたが…あれは煙を撒き散らすものだったのか)」


長門 「(だがこの雨降る中では長くはもたない それにこちらには電探がある 青葉に頼んで探してもらえば……)」


青葉 「…マジですか この煙、ジャミング機能ついてるんですか 電探がイカれてます」カチカチ…


長門 「……っえ」


祥鳳 「…うわっなにこの煙!?なんかベタベタする!!」ベタァ…


赤城 「……粘着性のある煙ですね もし艦載機出してたら飛べなくなってたかもしれませんね」ベタベタ…


加賀 「そうですね 艦載機の動きを止めてジャミング効果もあり、視界を悪くさせる完全な妨害用ですね」


加賀 「しかも粘り気もかなり強いのでくっついたらなかなか取れません 艦載機飛ばしてなくても肌について嫌な気分です」ベター…


陸奥 「やだー!!お肌荒れちゃう!!」ベタァ…


青葉 「長門さんどうしますか?このまま追うのはあまり良いとは言えませんが追いますか」


長門 「………」


長門 「(今ここで深追いしても大雨尚且つ妨害煙幕が邪魔して迂闊に動くと危険だな 奴らは撤退を専念してるだろうが下手に動いて仲間とはぐれるのはまずい)」


長門 「(あのもの達のことを調べたいが仲間を危険にさらすわけにはいかない ここはおとなしくしてよう)」


長門 「迂闊に動いても危険だ この大雨尚且つ、妨害の煙幕まで舞ってる状況で動いたらなにか起きるか分からない」


長門 「あのもの達は一旦放っておこう 今は警戒しながら守りを固めよう」


青葉 「わかりました」


長門 「(無線は…繋がるわけないか 電探が使えない時点で無線も使い物になるわけないか)」


長門 「(すぐに提督へ連絡したいが仕方ない 状況が収まり次第連絡を入れよう)」


ザァァー…








同時刻



横須賀鎮守府ー提督室



提督 「…吹雪 この書類をまとめてくれるか?」パサッ


吹雪 「はい わかりました」スッ


提督 「……」カリカリ…


吹雪 「…」チラッ



ザァァー… 窓から外を見るとかなりの大雨で大きい音を上げながら屋根を打ち付けている


吹雪 「…しかし今日はよく降りますね 振り方も割りと強いです」


提督 「そうだな 風はないが強いよな 第一艦隊を出撃させてるがまさか降るとは思わなかったよ」


提督 「みんな無事に帰ってきてくれるといいんだが…」


吹雪 「大丈夫ですよ みなさん強いですから必ず帰ってきますよ!」


提督 「…そうだな」



コンコンっ


長門だ ただいま帰還した



提督 「っん もうそんな時間か?ずいぶん早くないか?」


吹雪 「……早いですね 今回の出撃場所はかなり遠かったはずですが」


提督 「なにかあったのか?いいぞ 入って…」



ツーツー…ツーツー……


提督 「っん 無線か…誰からだ?」ポチッ


提督 「こちら提督 応答どうぞ」


長門 「失礼する」ガチャッ


長門 『こちら戦艦長門 第一艦隊から報告がある』


提督 「……っえ」


吹雪 「? どうしましたか?司令官」


長門 「提督 今日の戦果だが……」


提督 「………」


長門 『…提督?どうした 報告したいことがあるのだが』


提督 「…長門 お前の妹の名前はなんだ?」


長門 『…っえ いきなりなんだ?そんなの誰もが知ってるだろ』


長門 「陸奥だ」


提督 「………」


吹雪 「…司令官?」


提督 「…誰だおまえ 長門じゃないな」


長門 「………」


吹雪 「……っえ」


長門 『っえ ちょっまて提督!いきなりどうしたんだ!?私は横須賀鎮守府所属 第一艦隊旗艦 戦艦長門だ!!』


提督 「今無線から長門が報告の連絡を入れてくれている 目の前にいるお前は長門じゃない」


吹雪 「っえ!?」


長門 『なにっ!?まさかそっちにもニセモノが!!』


長門(偽) 「…っふ バレてしまっては仕方ない ならば」スチャッ 背後に隠しておいた副砲を取り出し提督に向けようと…


提督 「吹雪!!」


吹雪 「ーっ緊急脱出装置作動します!!」カチッ



ガタンっ!!!!


提督 「っと!!」ヒュゥゥ…


吹雪 「ひゃあぁぁーっ!!」ヒュゥゥ… 提督と吹雪のいる場所だけ床が抜けて落っこちる



長門(偽) 「ーっな!?消えた…?」タッタッタッ


長門(偽) 「……ちがう 床に穴を開けたのか 小賢しい真似を」


長門(偽) 「…さて、やつを倒すのも任務に入ってるがその前に艦娘の情報がまとめられてる書類を集めなくては」


長門(偽) 「机の上には…置いてないな 引き出しや棚の中か?」カチッ


長門(偽) 「…鍵かかってるか まぁこんなもの力ずくで……ふんっ!!」バキィッ!!


長門(偽) 「………」ゴソゴソ…パサッ 引き出しの中に入ってる書類を手に取り読み始める


長門(偽) 「…読んで暗記するのは面倒だな ぜんぶ持って帰るか」ゴソゴソ…バサッ


長門(偽) 「おい博士 書類は手に入れたがどうする?一旦戻って書類だけ届けるか」ジジッ… 脳内に付けられている通信機で誰かとやり取りする


長門(偽) 「……わかった 一旦戻る」ジジッ


長門(偽) 「……っち さすがにそう簡単にはうまくいかないか」



タッタッタッ…


ガチャッ!!


神通 「動くな!!動けば撃ちます!」スチャッ


川内 「動かなくても撃つけどね!!」チャキッ


那珂 「なかちゃん撃ちまーす!!」ボゥン!!



長門(偽) 「っ!」スゥ…


長門(偽) 「オラァっ!!」ガキィンッ!! 主砲で那珂の放った砲弾を打ち返す


那珂 「ちょっ!?それは聞いてないよ!!」


神通 「伏せて!!」バッ!!



ボガァァァンッ!!!! 砲弾は神通たちに当たらず壁にぶつかり爆発する


長門(偽) 「…ふん 軟弱な攻撃だな」スチャッ


長門(偽) 「邪魔するものは誰であろうと許さん 死ねぇ!!」



那珂 「ふぇぇ〜…!砲弾跳ね返ってきたよぉぉ……!!」アワワワ


川内 「提督から長門の偽物が現れたからやっつけてくれって頼まれたけど…あれ完全に長門さんだよね?」


神通 「そうですね 見た目は完全に長門さんですが……!! 横に身を投げて!!」バッ!!


川内&那珂 「「っ!」」バッ!!



ボガァァァン!!!! 神通たちがいた場所に砲弾が飛んできて爆発する



長門 「…外したか まぁいい」スゥ…


長門 「今のうちに帰るとしよう …転移魔法発動」タンッ


バァンッ!!シュゥゥ… その場で足踏みをし魔法陣を展開させて吸い込まれていく


長門 「次は提督を殺しにくる 覚えておけ」シュゥゥ…



川内 「…う、打ってきたね しかも躊躇なく」ムク…


神通 「えぇ…私たちの知ってる長門さんではありえないことです 提督の言ってたとおり偽物と見ていいでしょう」スク…


那珂 「…なら容赦なく打っていいよね さっき打ったのも簡単に避けれるように掛け声つけたけど、偽物ならいらないよね」スチャッ


神通 「えぇ いりませんね 他の方たちももうすぐで来るでしょうし、今のうちに弱らせておきましょう!」


川内 「そうだね…それじゃいくよ!」スチャッ


那珂 「うん!!」

神通 「はい!!」


川内 「偽長門覚悟!!」ジャキッ


那珂 「ーっ!!」ジャキッ


神通 「……って あれ?」



再び提督室を覗くと誰もいなく長門は姿を消していた


川内 「…いない?そんな 今までここにいたのに?」スチャ…


那珂 「窓からでた…はなさそうだね 私の放った砲弾の爆発で壊れちゃったけど出たら外にいるみんなが騒ぐはずだから…」


神通 「………」タッタッタッ…


神通 「(…提督たちの非常口から痕跡もありませんね 副砲を装備してたから飛び込んだ際にぶつかってもおかしくないはず)」


神通 「(でもその痕跡が見られない…となるとなにか別の方法で逃げた可能性が高い その何かまではわからないけど…)」


川内 「…ねぇ 長門が立ってたと思うところの床 なんか焼けてない?」


那珂 「焼けてるね 副砲を打ったから…てわけでもなさそうだね なんか円形に焦げてるね」


神通 「…円形?」スクッ


神通 「(…たしかに円形上に焼けてる でもこれは主砲や副砲で焼けるような痕じゃない)」


神通 「(しかもなにか文字のようなものも書いてあるような…これはいったい?)」


川内 「こちら川内 敵を見失った どこへ行ったかも不明 どうぞ」ザザッ


提督 『こちら提督 偽長門を見失った?どういうことだ』


川内 「偽長門がこちらに砲撃した後、反撃しようと確かめたら姿がなかった 偽長門が立ってたと思うところには変な焼き跡が残ってる」


提督 『焼き跡…?一体どんな跡だ』


川内 「それは来て見てもらった方が早いと思う 言葉で表すと…なんか魔法陣っぽいとしか言えない」


提督 『魔法陣……』


提督 『偽長門がいなくなったということは安全になったという事でいいんだよな?』


川内 「どこかに隠れた可能性も低いだろうから安全だと思う いいよ来て」


提督 『わかった 今からそっちに向かう』


川内 「了解」ブツッ


川内 「神通、那珂 今から提督が来るからもう一度安全確認するよ!もし偽長門を見つけたらすぐ打って!」


那珂&神通 「「了解!!」」











提督 「…」ザラ… 床に焦げて出来た魔法陣を指でなぞり確かめている


提督 「(…たしかに魔法陣っぽいな 円形上に焼き付いた中に文字みたいなものが書かれている)」


提督 「(…魔法、か 今までの俺ならそんなもの信じなかっただろうな そんな非科学的なこと)」


提督 「(…だが、そんな考えも全部ねじ曲げられたがな あの紫という人物…この世界ではありえないことを平然とやっていた 今の化学でテレポート…と言えるかはわからないが自分の行きたい場所に一瞬にして行けるなんて無理だ)」


提督 「(この世界に襲撃しに来た空を飛ぶ人物…尋常じゃない速さで突っ込んできたものが艦娘に甚大な被害を負わせたり、球体の闇を作り出してなにも見えなくさせたり 御札らしきものを飛ばして爆発させたり…もうなにがなんだかわからん)」


川内 「…どう?提督 なにかわかった?」


提督 「それなりにはわかったよ とりあえず執務室の復旧をしよう」スクッ


提督 「那珂 悪いが明石と夕張を呼んできてくれないか?部屋の修理を頼みたい」


那珂 「りょうかーい!那珂ちゃんいってきまーす!」タッタッタッ…


提督 「川内と神通は他の艦娘たちに伝えて鎮守府内を全体的に見回りしてくれ まだ偽物がいるかもしれない」


提督 「本物と見分けがつくように二人にはリストバンドを渡しておく さすがに偽物もすぐには用意できないだろう」スッ 懐から偽物と思われないようにリストバンドを取り出し渡す


神通 「…私たちだけにですか?」


川内 「他のみんなには渡さないの?」


提督 「他のみんなはまだ確証がない 那珂も行く前に渡したかったんだが…まぁ仕方ない」


提督 「お前たちはここを襲ってきた偽長門と戦ってずっとここにいたから確証がある だから二人にだけ渡しておく」


川内 「…わかった そういうことなら受け取るよ」スッ


神通 「信用してもらえたならその信頼に答えなければなりません 全力でお守りします!」キュッ


提督 「すまないがたのむ」













夜ー出航出入口



ザザァー…スタッ


長門 「っと ふぅ…やっと帰れたな」


陸奥 「疲れたー…やっと帰ってこれた はやくお風呂に入りたーい!」


祥鳳 「入りたいけど…でもその前に提督に知らせないと」


加賀 「そうね 偽物の艦娘が出てきたことを報告しないと」


赤城 「わたしはご飯が食べたいです!なので報告はお願いします!」グゥー…


青葉 「いや赤城さん 食べたいのはわかりますがそんなお腹のこと鳴らさなくても…」



神通 「うごくな!手を上げろ」スチャッ 鎮守府内部に繋がる出入口から現れて長門達に主砲を向ける



全員 「「っ!!」」


川内 「全員主砲を置いて手を上げて 言うことを聞いて」スチャッ


那珂 「うごくと打っちゃうよー!…本気でね」スチャッ


長門 「……これは、どういうことだ?帰ってきたと思えばいきなり主砲を突きつけられるとは」


陸奥 「ちょっとなによ!私たち疲れてるのに 遊びなら付き合わないわよ!」


青葉 「…っ! もしかして、青葉たち偽物だと疑われてるんですか!?」


神通 「…はい」


川内 「今私たちと吹雪しか信用取れてないから他のみんなは疑いをかけられてるの だから言うこと聞いて」


祥鳳 「そんな……」


加賀 「これはまた面倒な……」


赤城 「…ならなにをすれば信用してもらえるんですか?今ここで武器を置いたとしても信用してもらえないかと」


川内 「んー…そうだね なにかないかな…」ウーン


那珂 「…なにか私たちだけしか知らないことや秘密の合言葉とかってある?」


長門 「合言葉…そんなものない」キッパリ


陸奥 「ちょっ長門あなた…少しは考えなさいよ」


長門 「ないものはないんだから素直に答えたまでだ 実際お前たちはなにかあるのか?」


全員 「「………。」」


那珂 「……なさそうだね」


神通 「では仕方ありませんね 仲間を疑うようなことはしたくないのですが提督に会わせるわけには…」


青葉 「…っあ ちょっと待ってください ひとついいですか?」


川内 「なに?」


青葉 「えっと…目の前じゃなくてもいいので 提督にこれを見せればたぶん本物だと理解してくれるかと」スッ


陸奥 「っ! それ…」


神通 「…これは?」カサッ


青葉 「召喚カード…と言えば伝わるかと思います それで私たちが本物である証明になるはずです」


青葉 「長門さん達も一旦渡してあげてください 今は信じてもらうため手放さなくてはなりません」


長門 「…そうだな 第一艦隊である私たちが疑われていてはいろいろと困る わるいが提督に見せてくれ」ゴソゴソ…スッ


加賀 「見せたら返してください それは私たちにとって大事なものなので」


祥鳳 「ぜったいになくさないでよ?なくしたら承知しないから!」


神通 「はっはい わかりました…?(なんでしょうこれ?御札…?)」カサッ


神通 「(第一艦隊の皆さん全員が持っていたようですが…なぜこのようなものを?)」


川内 「それじゃ神通 その紙を提督に見せてきてくれる?わたしと那珂で見張ってるから」


神通 「わかりました それでは行ってきます」タッタッタッ…



長門 「それじゃ私たちはここで休むとしよう 皆換装を置いて待機だ」ガシャガシャッ


陸奥 「そうね 持ってても重たいだけだし置いておきましょ」ゴトゴトッ


赤城 「お腹空きました〜…ご飯食べたいです」グゥ~…


加賀 「赤城さん女性がお腹を鳴らすのは…」


祥鳳 「あーもう!なんで帰ってきても疲れるのよ!ゆっくり休みたいのに!」ウガー!!


青葉 「ほんとですね まぁ信じてもらえれば休めますからもう少しの辛抱です」



川内 「(…なにこの落ち着き わたしが主砲置くように言ったときは置かなかったのに、信用してもらえるであろう紙みたいなものを渡したら自分たちで置き始めた…)」


川内 「(しかも私たちが警戒してるのにその場に座り込んでくつろぎ始めてるし…この冷静さ、まさか本物?)」


川内 「(いやでもわからない さっきの長門も姿形はまるっきり一緒だった!ここにいる第一艦隊が全員偽物の可能性はある)」


川内 「(いくら冷静で落ち着いてるからって信用はできない もし中に入れて全員偽物だったら洒落にならない!甚大な被害が出る!!)」


川内 「(油断しちゃだめ まだ本物だとわかってないんだから気を緩めちゃいけない 神通が戻ってくるまで警戒してないと!)」


那珂 「それじゃ神通ちゃんが戻ってくるまで那珂ちゃんのライブ はっじめっるよー!」(☆∀☆)


川内 「ーっちょ!?那珂 ふざけてる場合じゃないでしょ!」


川内 「ちゃんと主砲構えて見張ってよ!もし全員偽物で一気に動いたらすぐ対処できないでしょ!」


長門 「いや二人だけではどっちにしろ対処できないと思うが」キッパリ


睦月 「バカ長門!あんたはいちいち余計なこと言うんじゃない!」ゴンッ!!


長門 「あだっ!!」


加賀 「まぁでも、すぐに動ける体制でいれば勝てなくとも被害は抑えられると思います 増援が来るまで時間稼げば、こちらは不利になります」


祥鳳 「じょうだんじゃないわ 疲れてるのに仲間同士で戦うなんてゴメンよ」


青葉 「わたしもいやです 勝てたとしてもやりません」


赤城 「そんなことよりお腹すきましたー…」ギュルル…



川内 「………」


那珂 「…ねぇ川内ちゃん わたし、ここにいる長門さんたちは本物だと思うな?明らかに冷静すぎるもん」


那珂 「しかもだよ?長門さんの言う通り 今ここで長門さんたちが暴れたら私たちだけじゃ止められないことぐらい川内ちゃんもわかってるでしょ?」


那珂 「今ここで暴れないと勝ち目がなくなる長門さん達からしたら今暴れないわけないもん 三人で戦ったとしても私たち負けると思うよ」


川内 「っ…だけど、まだ本物とわかったわけじゃ……」


長門 「案ずるな 私たちを常に見張っていれば一時的な対処は可能だ 本物とわかるまで見張っていればいいだけだ」


長門 「神通が戻ってきて本物だと判断されたら警戒を解いてくれればいい だから今は存分に警戒するがいい」


川内 「……わかった」










提督室



コンコンっ


神通です 長門さんたちが帰ってきたことと本物であることを証明する証拠を持ってきました


提督 「入ってくれ」


吹雪 「…」ジャキッ 出入口の扉に向けて主砲を構える



失礼します


ガチャッ


神通 「…」スッ 手につけているリストバンドを提督に見せ付ける


提督 「よし本物だな 吹雪下げてくれ」


吹雪 「はい」スゥ…


提督 「主砲を向けてすまない 長門たちが帰ってきたんだな?」


神通 「はい それで本物かどうかなんですが…これを見せればわかってもらえると仰ってたんですが」ペラッ


吹雪 「っ! それは…」


提督 「……これは長門たち全員持ってたのか?」


神通 「はい なにやら御札らしき物のもようですが…なにかご存知で?」


提督 「…あぁ これは第一艦隊と吹雪しか持ってないものだ 他のみんなは持ってない特殊なものだ」


提督 「吹雪 お前のも見せてあげてくれ」


吹雪 「はい」ゴソゴソ…スッ スカーフの間から綺麗に折りたたまれた御札を見せる


神通 「っ! 吹雪さんも同じものを…」


提督 「それを持っていた長門たちは本物だ だから安心してくれ」


提督 「吹雪 リストバンドを用意してくれ 今すぐ長門たちの元に行く」


吹雪 「はい!」カチャッゴソゴソ… 秘書机の引き出しから赤いリストバンドを取り出す


神通 「えっ提督自ら持って行くんですか?持っていくならわたしが

…」


提督 「いや、これは俺が直接渡したいんだ 信用できるものにはなるべく自分の手で渡したい」


提督 「今ここに属してる艦娘たちほぼ全員が疑いをかけられてる 大事な部下である者を疑うなんて指揮官として最低だ」


提督 「だからせめてもの償いで信用できるものとわかったら俺の手で渡したいんだ 俺にやらせてくれ」


神通 「……わかりました では私も一緒に行かせてもらいます なにかあれば必ずお守りします!」


提督 「あぁ 悪いがたのむ」











川内 「………」ジッ…


那珂 「きらりーん!那珂ちゃんスマイルだよー!」キラーン


青葉 「いいですねー いいですよその笑顔!」パシャパシャッ


青葉 「では次はスカートをまくって顔を隠してください!」


陸奥 「やめなさい どこぞのいかがわしいお店じゃないのよ」バシッ


祥鳳 「………」カチャカチャ… 艦載機を今この場でできるだけのメンテナンスをしている


長門 「百十一、百十二、百十三!!」フンッフンッ!! 腕立て伏せをして力をつけている


赤城 「あぅー…お腹と背中がくっつきそうです……」ググゥ~…


加賀 「それはありえませんよ…」


川内 「(…まだ帰ってこないのかな?そろそろ戻ってきていい頃だと思うけど)」



神通 「ただいま戻りました」タッタッタッ…


提督 「みんな待たせたな 無事に帰ってきてよかった」タッタッタッ


吹雪 「おかえりなさい皆さん!」


川内 「ーっ!? てっ提督!?なんで提督が来たの!神通連れてきたの!?」


神通 「いえ 私ではなく…」


提督 「俺の意思だよ 俺がみんなのところに行くと言ったんだ」


川内 「提督が?なんでまた」


提督 「今川内たち以外を疑ってるだろ 自分の部下を疑うなんて指揮官として最低なこと」


提督 「疑いが晴れたものにはせめて俺の手でリストバンドを渡したいんだ せめてもの償いでな」


川内 「………」


長門 「…提督 私たちの疑いは晴れたのか?」


提督 「あぁ お前たちが持ってた札を見て本物だとわかった 川内、那珂警戒を解いてくれ」


川内&那珂 「「はい!!」」


提督 「吹雪 リストバンドを」


吹雪 「はい」タッタッタッ…


吹雪 「どうぞ」スッ


陸奥 「…これなに?ただのリストバンド?」ツカミッ


提督 「いや、ただのリストバンドじゃない その中にはちょっとした工夫をしてある」


青葉 「工夫…ですか?なにが入ってるんですか?」


提督 「それは言えない 俺が見れば本物だとわかるものが入ってるとだけ言っておく」


提督 「みんなもそれは絶対になくさないようしてくれ もし偽物の手に渡ったらまずい」


提督 「しばらく長門たちには待機命令を出す 出撃や遠征は他のものたちに回す」


提督 「今ここにいる者たちは偽物騒動が収まるまで鎮守府内を徹底警備 二人一組で行動してくれ」


提督 「鎮守府内では緊急時以外、装備を身に付けることは禁止してるがお前たちに限り 戦艦、重巡は副砲 軽巡、駆逐艦は主砲 空母は艦載機の装備を許可する!」


提督 「自分の部屋にいるときはリストバンドを外してもいいが部屋から出る際は付けて行動すること いいな!」


全員 「「はい!!」」


提督 「…それと、疑いが晴れてない艦娘なんだが なるべく不安やストレスを与えないために適度に接してあげてくれ」


提督 「ほんとは俺がケアしてあげたいんだが、ただの人間が艦娘や機械の力で攻撃されたらたまらないからな 悪いが頼む」


全員 「「了解!!」」













?ーとある工房



アガルノフ 「…ふむふむ なるほどなるほど」ペラ…ペラ… 提督の机から盗んできた艦娘の名簿表と戦果などが書かれた書類を見てる


アガルノフ 「……これは良い資料を持ってきてくれたな すごく役立つぜ!」ニヤリ


アガルノフ 「国が極秘してる資料を拝見させてもらって見様見真似で長門を作ったがこれでまたより似させることができる!」


アガルノフ 「お前を作り送り込んで正解だった これからも期待してるぞ?ナガート」


ナガート 「だが奴らの頭を仕留め損ねた すぐにでも奴を仕留めに行かなくては…」


アガルノフ 「そんなすぐじゃなくていい 次向かうときはお前を強化してから向かわせるから今は待機しろ」


ナガート 「了解した」


アガルノフ 「…さてと、他に作った奴らだが」チラッ



ハツユーキ 「」プスプス… 胴体に砲弾を食らって機能停止してる


ミユーキ 「…」バチバチ… 頭が破損して内部が露出している


フブーキ 「…」


アガルノフ 「相手が長門でよく戻ってきたな その負傷で戻って来れたのは奇跡だ」


アガルノフ 「お前たちも強化してやるから直せるところまでなおせ 自己治療の装置は付けてあるだろ?」


フブーキ 「はい ですがハツユーキが完全に機能停止して自己治療ができない状態ですが…」


アガルノフ 「ハツユーキは俺が強化すると同時に治すから安心しろ お前たちにはまだ働いてもらわないと困る」


アガルノフ 「ナガート もし暇ならフブーキたちの修理を手伝ってやってくれ」


ナガート 「了解した」


アガルノフ 「…さてと、より似させるように作らないといけないから新しい装備を作らないと……」



ガチャッ


正邪 「おーい いいやつ連れてきたぞー」タッタッタッ…ポイッ


チルノ&ルナ 「」ドサッ 手足縛られ口には紐をつけられ目隠しされた状態で放り投げられる


アガルノフ 「おっ!さっそく捕まえてきてくれたか こいつらは…妖精か?」


正邪 「そうだ この青いやつは冷気を操る能力、その白いやつは音を消す能力を持ってる」


正邪 「名前は…えーっと、青いヤツはチルノっつったかな んでその白いのが………」


正邪 「……なんだっけ」


アガルノフ 「せめて名前はわかっててくれよ…」


ルナ 「…っ」ピクッ


正邪 「あっ起きたな ちょうどいいや」


ルナ 「ーっむぐ!?んーっんんー!!」ジタバタジタバタ!!


アガルノフ 「あーちょっと待て 今目隠しと口は外してやるから」シュルシュル…


ルナ 「…だっだれ!?てかここどこ!?なんでわたし、こんなところにいるの!!?」


アガルノフ 「おちつけ落ち着け 別にとって食ったりしないから安心しろ」


アガルノフ 「とりあえず自己紹介しよう 俺はDr.アガルノフ 天才科学者だ!」


アガルノフ 「元々は医者だったが化学の発明に魅了されて医者を辞めた 発明が楽しくて楽しくてしょうがねぇんだ!!」


アガルノフ 「それでお前の名前は?」


ルナ 「っえ あっルナ・チャイルドよ」


アガルノフ 「ルナか よし!覚えた」


アガルノフ 「それで次の質問、ここがどこかだよな?ここは俺の研究室 アガルノフ研究所だ!」


ルナ 「アガルノフ…研究所?」


アガルノフ 「ここではいろんな発明をしてるんだ 武器や防具、兵器にロボットをな」


アガルノフ 「それでお前がここにいる理由だが…」


正邪 「わたしが連れてきたんだよ お前夜中に人里の近くでうろつき回ってただろ?ちょうどいいカモがいたわと思ってな!」ケケケ


ルナ 「…あなたが連れてきたの?なんのために」


アガルノフ 「お前の能力をコピーしたくてな 音を消す能力…だっけか?そいつをコピーさせてくれ」


ルナ 「コピー?どうやって あげることはできないわよ」


アガルノフ 「安心しろ それはこっちでできるからな!もらうことはしない…というか、できないから心配するな」


アガルノフ 「ちゃんと俺の言うことを聞いてくれればそれなりの対応をしよう 関係ないやつ、または俺たちの邪魔をしなければこちらも手出しはしない」


アガルノフ 「それじゃさっそくだが来てくれ お前の能力がほしいから!」


ルナ 「…(ここは…言うこと聞いてた方がいいかな?言うこと聞けばなにもしないみたいだし)」


ルナ 「(逃げれるなら逃げたいけど…ここがどこなのか全くわからないし 音を消したとしても姿は見えちゃうから逃げるのはちょっと厳しそう)」


ルナ 「(武器とか作ってるって言ってたけど…なにする気だろ?)」



正邪 「おーい この氷妖精はどうすんだ?」


アガルノフ 「まだ起きなさそうだから空き部屋に入れといてくれ ちゃんと鍵かけてくれよ」


正邪 「っち!めんどくせぇな」ガシッ!!タッタッタッ…













?ー能力増殖施設所



アガルノフ 「着いたぞ そこにあるヘッドギアを付けてくれ」タッタッタッ…


ルナ 「…ヘッドギア?これのこと?」タッタッタッ…カチャッ


アガルノフ 「あぁ それを頭につけてくれれば能力をコピーできる 痛いとか痒い、苦痛を味わうようなことはないから安心しろ」


ルナ 「……えっと、こう?」カチャカチャッ


アガルノフ 「それで平気だ あとは…そうだな コピーするのにかなり時間かかるから寝ててもいいがさっき寝てたから寝れないよな」


アガルノフ 「お前本とか読むか?」


ルナ 「本はけっこう読むわ あるの?」


アガルノフ 「あぁ 小説しかないが」


ルナ 「どんなの?おもしろい?」


アガルノフ 「俺的にはなかなかおもしろいが人によって別れるかな」ゴソゴソ…


アガルノフ 「ほい 親指〇がしの本でも見ててくれ」スッ


ルナ 「…なんか表紙が怖いんだけど これ怖い話し?」


アガルノフ 「ホラー系だよ 内容はひとりの少女が行方不明に…」


ルナ 「待って ネタバレはしないで!それは読んでから知るから」ビシッ


アガルノフ 「おっと ネタバレだめなやつか そいつは悪いな」


アガルノフ 「それじゃその装置を付けてる間は読んでてくれ 終わったら知らせるから」カチャカチャ…


ルナ 「わかったわ」


アガルノフ 「(コピー容器に転送開始 能力コピーしたものを容器の中に液状にして入れて収める)」カチャカチャ…


アガルノフ 「(収めた容器は厳重保存庫に入れて保管 絶対に容器が割れないようスポンジを包んで収納)」


アガルノフ 「(収納が完了次第、この子の瓜二つのロボットの作成 人格なんかのコピーも忘れずに取る)」


アガルノフ 「(複数作成して破壊されても代わりがいる状況にさせないと あも艦娘の製作も進めておかないと…)」


ルナ 「…」ペラ…













博麗神社の裏の大木



サニー 「…どう?スター どこにもいない?」


スター 「……どこにもいないわ 今この辺に反応があるのは私たちだけよ」


スター 「どこに行ったのかしら まさか人里の人間に捕まったんじゃ!?」


サニー 「でも昨日確かめたよね?私が姿を消してスターが探知してさ」


スター 「…そうなのよね いくら探してもルナの反応はなかったわ あったのは人間のみ……」


サニー 「……霊夢さんのところ行ってみる?」


スター 「行きたくないわよね…行って退治されるのいやよ」


サニー 「でもなにか知ってるかもしれないし…」


スター 「………」


サニー 「…行ってみよっか」


スター 「…しかたないわね 行ってみましょう」


パタパタ…








博麗神社ー茶の間



霊夢 「…ねぇ瑞鳳 最近玉子焼き作り好きじゃない?毎食出てるけど」モグモグ…


魔理沙 ないでもおいしいぜ?私は毎食出ても嬉しいぜ!」モグモグ…


にとり 「私はきゅうり入りの玉子焼き食べてみたいな」モグモグ…


アリス 「ものすごくまずそうね…」モグモグ…


瑞鳳 「玉子焼きはわたしの得意料理なので毎食必ず作ります!いくら食べても飽きないですからね!」d('∀'*)


霊夢 「いやまぁ…飽きないけどさ あなたの作る玉子焼きってけっこう甘いから……」


全員 「「」」ピクッ


瑞鳳 「…食べたあとは運動してくださいね?」ニコッ


全員 「「(やっぱりかー!!)」」



霊夢さーん


霊夢 「…んっ?誰かしら しかもこの感じ妖精ね」カタッ


瑞鳳 「あっ私が見てきます 霊夢さんはあまり動かない方が…」


霊夢 「だいぶ動けるから平気よ 今行くわ」タッタッタッ…


スー…



サニー 「こんにちは霊夢さん えっと…今日はイタズラじゃないので退治しないでください」


スター 「今日はふつうに話があってきたの」


霊夢 「…あんたらがふつうに来るなんて珍しいわね ……もう一匹は?」キョロキョロ


サニー 「えっと、そのことなんですが…」


スター 「…どこかでルナ見かけたかったかしら 数日前から見当たらなくて…」


霊夢 「えっ?…いや 見てないわ」


サニー 「そうですか…どこいったんだろ」


スター 「もういっかい人里行って探してみる?もしいなかったら……」ンー…


瑞鳳 「…あのー その話し、詳しく聞いてもよろしいですか?」


サニー 「瑞鳳さん あっ…ご飯食べてたの?」


スター 「おいしそうな匂いがすると思ったら…あれ?他にもいるの?」


アリス 「いるわよ 今ご飯食べてるわ」


魔理沙 「おいしそうな匂いじゃなくておいしい匂いだぜ!」


にとり 「こりゃまた妖精がこんなところに命知らずだね この鬼巫女がいるところにわざわざ足を向けるなんて」


霊夢 「はっ倒すわよ」


スター 「アリスさんに魔理沙さん、にとりさんまで…」


サニー 「みなさん揃ってご飯なんて珍しいわね なにかあったの?」


魔理沙 「まぁいろいろとな それより話しするなら中に入れよ 飯はやらんが!」


サニー 「えー 少しくらい分けてよー!おいしそうな匂いしてるのに」


スター 「そうよそうよ!ケチー!」


霊夢 「あんたら図々しいにも程があるわよ…」


瑞鳳 「あはは…軽いものでしたら作りますよ ちょっと待っててくださいね」タッタッタッ…


サニー 「わーい!瑞鳳さんやさしー!」


スター 「瑞鳳さんの料理はおいしいって聞くから気になってたのよ!ご飯食べたけどごちそうになるわ!」


アリス 「ご飯食べてまた食べるのね…」


にとり 「食いしん坊だねぇ」モグモグ…








ここから続きは二つの世界が交差したとき5になります。

今後ともよろしくお願いします。


後書き

異変ページ

異変1 【白玉楼妖怪亡霊大量発生異変 解決】
異変2 【七色の人形劇異変 解決】
異変3 【破壊神と魔女の裏側異変 解決】
異変4 【外の救世主、暴走と覚醒】
異変5 未解決
異変6 未解決
異変7 未解決
異変8 未解決
異変9 未解決
異変10 未解決
異変11 未解決
異変12 未解決
異変13 未解決
異変14 未解決
異変15 未解決
異変16 未解決
異変17 未解決
異変18 未解決
異変19 未解決
異変20 未解決
異変? 不明





瑞鳳が持ってるスペルカード

【召喚 戦長召カード】(使用済み)
【召喚 戦陸召カード】
【召喚 正空加召カード】
【召喚 正空赤召カード】
【召喚 軽空祥召カード】
【召喚 重青召カード】
【召喚 駆吹召カード】





スペルカードを持ってる艦娘たちの特殊能力


【長門 相手の攻撃系能力が自分の体のどこかに触れた瞬間無効にする(相手が身につけた防御系が自分の体に触れても無効にすることはできない)】
【陸奥 自身が放った砲弾を追尾型にする(機動力が失えば追尾しきれなくて落ちる)】
【加賀 未公開】
【赤城 未公開】
【祥鳳 未公開】
【青葉 未公開】
【吹雪 未公開】
【瑞鳳 風を操る(主に矢を打つとき)】





瑞鳳の技


【風魔 乱進の一撃】=対象者の周りを軌道を無視して動き回る弓矢の技 徐々に内側に狭まっていき最終的には刺さる(一度刺さってしまうと動きは止まる)

【風魔 風の流れ】=魔法で防ぐ、またはものを使って矢を止めようとしたら その風の流れを利用して対象者に向かっていく弓矢の技 普通に避けられたら効果は発揮しないが防ぐ行動をした対象者なら防がれずに向かっていく(一度刺さってしまうと動きは止まる)

【風魔 停止の一息】=飛ばした矢を任意のタイミングで一時的に止めることができる弓矢の技 瞬時に止めることができて相手にフェイントをかけることができる(一度刺さってしまうと動きは止まってしまい止めることは出来ない)


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2020-05-15 17:43:49

SS好きの名無しさんから
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