2019-10-30 23:57:04 更新

概要

スマホアプリゲームArkResonaのifストーリー 二次創作

船を出してから5日、ようやく最初の島にたどり着く...


第1章 2話 煉獄の島 ノーラグベル


ルルの海岸


アリア「ところでジークさん、この船はどこに向かっているんですか?」


ジーク「ノーラグベルだ」


アリア「あの...どこかわかりません」


ジーク「........」


ジーク「...大きな火山のある島だ」


アリア「へぇー、暑そうですね」


ジーク「年中通して気温は高いと言われている」


アリア「何故その島に?」


ジーク「1番の目的は食料調達だ、だが...」


アリア「??」


ジーク「(深淵の大穴が開いた今、何か異変が起きているのかもしれない...)」


アリア「どうしましたジークさん?」


ジーク「...なんでもない。見えてきたぞ」


アリア「え?...わぁ...!おっきな火山!」


ジーク「.....」


アリア「なんだか気温も高くなってきた気がします!あははっ」


ジーク「(...まるで子どもだな)」


ジーク「なにがそんなにおもしろいんだ?」


アリア「だって、何日も海の上だったんですよ?ようやく地に足が着けると思うと嬉しいじゃないですか!」


ジーク「そういうものなのか」


アリア「そういうものです!後おいしいごはんが...」


ジーク「……」


アリア「あっ、別にジークさんの焼き魚が悪いわけでは...!」


ジーク「...俺も焼き魚には飽きてきたところだ」


アリア「!!」


ジーク「島についたら、まずは飯にしようか」


アリア「……!!」


アリア「はい!」


ーーーーーー

ーーー

ーー



ノーラグベル 船着場


アリア「わぁー!ここが火山の島なんですね!」


ジーク「あまりはしゃぐな」


アリア「!!ごめんなさいつい...」


ジーク「……」


アリア「あっ、謝るのはダメなんでしたっけ、えへへ...」


ジーク「……飯屋にいくか」


アリア「はい!」


ーーーーーー



港町 ルル


アリア「それにしても暑いですね〜、なんだか溶けちゃいそうです」


ジーク「……」


ジーク「(奴らがいないとも限らない...念のために顔を隠した方がいいか)」


アリア「あれ、ジークさんどこにいくんですか?」


ジーク「装飾屋だ」


アリア「えぇーごはん...」


ジーク「...もう少し我慢しろ」


ーーーーー


港町 ルル 装飾屋


カランカラン♪


店主「いらっしゃい」


ジーク「…フード付きのローブ2着、あるか?」


店主「ローブ?こんな暑いのに何に使うんだい?」


ジーク「...あるのか?ないのか?」


アリア「もう!ジークさん!そういう言い方はダメですよ!」


ジーク「……」


アリア「ごめんなさいおじさん、気を悪くしないでください」


店主「いやぁ、別に構わないが...こいつでいいかい?」


ジーク「...あぁ、助かる」


店主「はいよ、お代は...」


ジーク「……」ゴトンッ


店主「んえぇ!?お客さん!こんなに貰えないよ!」


ジーク「いい、迷惑料として受け取れ」


店主「いやでも」


ジーク「失礼する」


アリア「えっと、ありがとうございました!待ってくださいジークさん!」


店主「ちょ...なんだったんだあいつら」


ーーーー

ーーー


港町 ルル


アリア「もう!ダメですよジークさん!」


ジーク「なにがだ?」


アリア「あんな態度取ってたら、みんなに嫌われちゃいますよ!」


ジーク「……」


ジーク「俺は…嫌われてなどいない」


アリア「え!?」


ジーク「なんだ?」


アリア「いえ...その...そういうのはわたしの前以外では言わない方がいいと思います」


ジーク「どういう意味だ」


アリア「知りません!」


ジーク「(なんだ...?どこか飽きられてるような…)」


アリア「そんなことより、そのローブ...とても暑そうなんですが大丈夫ですか?」


ジーク「問題ない」


アリア「なんで着る必要が...」


ジーク「俺は訳あって素性を隠さなければならない、できればアリアにも着ていてほしいんだが...」


アリア「えっと...」


ジーク「...アリアに関しては無理して着る必要はないか」


ジーク「(ARIAを狙うのは人間ではなく深淵の魔物だからな、顔を隠したところであまり意味はない)」


アリア「...ジークさんは、悪い人なんですか?」


ジーク「……」


ジーク「…だとしたら、なんだ?」


アリア「っ…」


ジーク「俺が怖いか?」


アリア「………」


アリア「…いえ、怖くないです」


ジーク「……」


アリア「ほんの少しの間だけど一緒にいて、不器用だけどジークさんが心優しいのは知ってますから」


ジーク「別に俺は…」


アリア「わたしに死なれちゃ困るから、ですよね?」


アリア「それでもいいんです、理由はどうあれわたしを助けてくれたのは事実なんですから…」


ジーク「……」


アリア「助けてくれて、ありがとうございます」


ジーク「………」


ジーク「…本当に甘いな」


アリア「え?」


ジーク「なんでもない。お腹が空いているんだろう?早く行くぞ」


アリア「は、はい!」


ジーク「……」


ジーク「(その人をすぐ信じ込む甘さ...それはいつかきっと自分の身を滅ぼす。世の中純真な人間などいる方が珍しい)」


ジーク「(その甘さで身を滅ぼさないよう...しっかり見ておく必要がある)」


ジーク「(役目を果たすまでは、俺も死ぬわけにはいかないからな...)」


ジーク「(なぁ...ソフィア)」


……………………

……………

………

……












後書き

Twitter→ARK_1911LK

ゲームが気になる方は是非!


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください