2020-01-15 21:37:50 更新

概要

どうもアルティです
最後までお読みください。
今回から日常編に突入します
時系列は、最終章の続きからで大丈夫です。
今回も主題歌や色々なBGMを仕掛けていきます。
出来る限り、面白おかしく書きますが、笑えなかった場合は遠慮なく低評価して下さい。
では、またよろしくお願いします!



PS:今回から一つのSSに一話二話と更新していきます。一通り一話ずつを書き終えたら文章の最後に「続く」と記しておきます。










前書き

リセイ、アレク、エイジの3人が、正王鎮守府や他の鎮守府をや大本営をも巻き込んだりして大暴れしながら、艦娘達と過ごす日々を描いた物語です。
面白くなさそうならブラウザバック推奨です。
そして蹴りたぐってやってください。

本編では描いていませんでしたが、3年間の間に着任した艦娘達をここに記しておきます。

白露型

五月雨、涼風

朝潮型

朝雲、山雲、峯雲

陽炎型

親潮、初風、磯風、浦風、浜風、谷風

夕雲型

夕雲、巻雲、風雲、長波、朝霜、清霜

J級

ジャーヴィス、ジェーナス

D・d・アブルッツィ級

L.d.S.D.d.Abruzzi(アブルッツィ)、G.Garibaldi(ガリバルディ)

ネルソン級

ネルソン

アークロイヤル級

アークロイヤル

カサブランカ級

Gambier Bay(ガンビア・ベイ)

軽空母

祥鳳、瑞鳳、龍鳳(大鯨)

以上の艦娘達が着任したことになっております。
ちなみに作者の実際に着任しているのは海外艦ではアブルッツィのみです。妄想SSも大概にしないと色んな人にぶっ〇される…

許してやって下さい…





候補から決めたOPとEDです
もちろん無視しても、他の組み合わせでも構いません




第一話〜第八話OP&ED





OP: make my day!

ED:アイル・ビー・ウェイティング










第九話〜 OP&ED





OP:Wild challenger

ED:Russian roulette













第一話「新たなるエピソード!艦娘達の心情」




































ドォン!!




グラグラ…グラグラ…








ドドドォン!!!




ごごごごご…


ぐらぐらぐら…











休日真っ只中の正王鎮守府から凄まじい拳のぶつかり合いが響く。それだけで振動が鎮守府全体に伝わり、一部の未だ眠る艦娘達を起こすのに最適であった。


ジンとの最後の戦いの後、提督として復帰したリセイは、かつて敵であったアレク、エイジと共に正王鎮守府で暮らしていた。

この3人は毎朝、朝方になると屋上で殴り合いの修行を始める。

今日も鋭くも鈍くもある大きな音が、正王鎮守府全体を揺るがしている。一部を除いた艦娘達は、そんな出来事に流石に慣れたのか、この3人の修行のやりとりを朝の目覚ましがわりにしているほどであった…












08:00












〜駆逐艦寮・白露型の部屋〜












ドォン!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ‥


グラグラ…












白露「………うぅん…んぁ?あれ?朝だ…ふぁあ〜…お〜い…!みんな起っきろぉ〜…!」


江風「………ぁあ…?ンだよ…白露の姉貴…もうちょっと寝かせてくれよぉ…」


白露「眠いのはあたしも同じだっての!ほらみんな起きて!」


涼風「…へ〜い…おはようみんな…うぁあ〜…」


五月雨「おはようございます!さて…今日も頑張ります…!」







白露型の五月雨、涼風は3年前の宴会から5日後に着任した艦娘である。提督であるリセイやリセイの仲間であるアレク、エイジを、この2人も既に3人を尊敬するほど一目置いていた。





村雨「あの三人は本当に疲れ知らずなのね…」


時雨「………提督たちは今日もやってるね…」


夕立「…こんなの絶対に目が覚めるっぽい…」


春雨「まぁ…これがよく目が覚めてしまうんですね…みんなが目覚ましの代わりにしてるのもわかります…春雨だってそうですし…」




ドゴォン!!



ゴゴゴゴゴゴ…


海風「うわぁ…響く響く…」


涼風「……相変わらずかましてんなぁ提督たちは…」


山風「いつも通りで安心したよ…」


五月雨「…やっぱり提督達は凄いんですね…!」














〜イギリス組・共同部屋〜










ドォン!!



グラグラグラ…





ネルソン「…………む… Admiral…またあの2人と暴れているな…」


ジェーナス「3年もやってるのに全然飽きないなんてね…呆れを通りにして凄いわ…最近着任した私も流石に慣れてきたけどやっぱり凄い…」


ウォースパイト「ふふ…元気である証拠ね。この鎮守府のほとんどはいつものアレは目覚まし代わりなのだからね…」


アークロイヤル「……今更だが…まさか身体が機械で出来ているわけじゃないだろうな…」


ジャーヴィス「wow…!それはそれで怖い…でもそれはわかるよ!darlingとアレクとエイジは体力とかがズバ抜けてるからね…」


ネルソン「………はぁ…艦娘である私達を軽く凌駕するあの力は何年経とうとも慣れないものだな…」


アークロイヤル「………そうだ…な…」


ネルソン「しかし納得がいかないことが一つ…」


ジャーヴィス「?」


ネルソン「何なのだ!?あの男どもは!常人では考えられん力を持っているぞ!?ただの人間があのような化け物じみた力を持てるはずがないのではないか!?」ドン!


ウォースパイト「……まぁ落ち着いて。確かに私たちにとっては規格外な存在だけど…私は好きよ。admiralもあの2人も…」ズズズ…


ウォースパイトは紅茶を啜りながらネルソンを宥めるように言葉を続けた。


ネルソン「そ…そう言うことではなくてだな…」


アークロイヤル「……やはり『慣れ』…か?」


ジェーナス(……良かったぁ〜…あの3人が明らかにおかしいと思ってたのは私だけじゃなかった…まぁ私だって嫌いじゃないし…)




五月雨、涼風が着任した3日後に大本営からの通達で、最新鋭の海外艦が着任することを連絡された。アークロイヤル、ネルソン、ジャーヴィス、の3人は、凶悪な「深海棲艦洗脳・襲撃事件」を解決したと言うリセイが所属する正王鎮守府へ着任希望をしたと言う。安定の如く、この4人もリセイやアレク、エイジの3人の強さや真っ直ぐさに度肝を抜かれた。ジェーナスは今から2週間前に着任。3人と同じように、リセイたちの圧倒的なオーラに竦み上がっていた…












〜イタリア組・共同部屋〜








ドドドン!!


ボォン!





ザラ「……ふぁ!?‥…もう朝なの?」


ポーラ「…おお〜…3人の修行の目覚ましですね〜おはようございます〜」


アブルッツィ「……提督とあの2人は本当に人間なのですか…?」


ガリバルディ「…人間じゃなかったら今頃あたしたちはどうなってんだよ…」


ポーラ「おお…怖い怖い…提督は提督ですよ〜」


ザラ「そう。提督は提督。あの3人は凄く良い人でしょ?」


ガリバルディ「まぁ、それは否定しないけどさ…あんなに強い人間が3人も居るなんて事あんのかな…」


アブルッツィ「周りのみんなと同じように、早く慣れないといけませんね…」






ジェーナス同様、アブルッツィとガリバルディも2週間前に着任。並外れた戦闘力を持つ3人の凄さに、初めは言葉が出なかった。アレクの「気弾掌底」をただの正拳突きで返すエイジや、エイジの真空の刃を纏った蹴術を、頭突きで受け止めるリセイの強さは、アブルッツィ達にとってはまさに、異常であった。




















〜居酒屋・鳳翔〜






鳳翔が経営する居酒屋は、朝の08:00からであり、鳳翔と話をしながら朝食を済ませようとする艦娘は多々知れず、今日も朝早くから誰かが鳳翔の店を訪れた。そして屋上からはリセイたちの殴り合いが続き、居酒屋にも軽く揺れる程度の影響が来ていた。







ドゴォン!


ゴゴゴゴゴゴ‥







ガララ!



鳳翔「あら!いらっしゃい!祥鳳さん!」


祥鳳「おはようございます!鳳翔さん!」


瑞鳳「私も居るよー!」


龍鳳「おはようございます!鳳翔さん!」


ガンビア・ベイ=ベイ「ぐ…good morning…まだ眠いです…」


鳳翔「ふふ。眠気覚ましに味噌汁でも飲みます?お代は良いですから。」


ベイ「thank you…!いただきます…」





ゴゴゴコゴ



ボゴォン!





瑞鳳「ふわぁ…やっぱりここにも響くんですね…」


龍鳳「私たちがここに着任してもう3年経つんですね…」


祥鳳「そうね…提督とあの2人の力は未だに目を疑うけど…」


鳳翔「…そうですね…でも、あの3人のおかげで私たちは平和に過ごせるんですから、感謝しないと…」


ベイ「…(ズズズ~…)プハッー!鳳翔!ごちそうさま!」


鳳翔「ええ。どういたしまして。」


ベイ「……admiralって本当に凄いです…なんで人間なのに人間の動きじゃない動きが出来るの?」


瑞鳳(お、人間と動きを二回。なかなか日本語上手い。)


祥鳳「………提督は人間でありながら、道具を使わず空を飛んだり、何もない空間から気弾のような物も出現させたり…」


龍鳳「極め付けは私たちを条件無しで改装したり、思い描いたものを指を鳴らして出したり…」


ベイ「………怖い…」


瑞鳳「…私もちょっとだけ思うよ…それ…」


鳳翔「ふふ…(苦笑)けれど、私達に対してはまるで自分よりも大切な者として接してくれますよ。それは提督だけではなくエイジさんも…アレクさんは…まぁ、悪い人ではないですね…あの3人が居てくれるからこそ、私達がこうやってお話ができているのですからね。」


瑞鳳「うん!提督達は提督達…でしょ?」


鳳翔「ええ!」

















祥鳳達は五月雨達が着任した更に3日後に着任した艦娘達である。リセイははじめての軽空母が来てくれたことに対し、歓喜の声を空に向けて放っていたと言う…安定のことではあるが、リセイ、アレク、エイジ、そして深海棲艦であるレ級と悪雨に対しては驚きを隠せなかった。瑞鳳に関しては、レ級と悪雨を一目見て気絶するほどであった。
















〜正王鎮守府演習専用水上訓練場〜





正王鎮守府の訓練場では、提督であるリセイの為に強くなりたいという思いで、朝早くから香取・鹿島と共に訓練に励んでいた。









ドドン!ドォン!






香取「峯雲さん!長波さん!次はあの的を狙って撃って下さい!頑張って!」


峯雲「はい!」


長波「わかった!行くぞー!」




スイ〜…スイ〜…ブオオオン!


ドォン!



鹿島「朝霜さん!浦風さん!お見事です!撃ち漏らしもなく、これが深海棲艦なら完全勝利ですね。」


朝霜「よっしゃ!面舵一杯で主砲連射すんのもだんだん慣れてきたな!」


浦風「ふぅ〜…やりごたえとしてはなかなかのもんじゃねぇ!」


浜風「ええ。だんだんと戦闘能力が上がってきているような気がします。」


巻雲「でも…巻雲達は急に改二になったから自分自身の速さに未だについて行けませんよ…」


初風「…まぁ、それもそのうち慣れるでしょ。だって提督も言ってたし。『お前らは飲み込みが速い。だから俺よりも成長する速度も速い。頑張れよ〜』…って…私達より何万倍も強いくせにどの口が言うのかしら…」


黒潮「やろ〜?いつまで経ってもあの強さは化け物じみててウチも今でも足が竦むぐらいやで。」


不知火「なんというか…底知れないわね…今更だけど…」


親潮「…司令のお仲間であるあの2人も相当並外れた力を持ってますよね…一体何者なんでしょうか…」


時津風「やっぱり?2年前に来た親潮と、初風はちょっと慣れたぐらいだから…しれー達の力があんまり理解出来てない?」


初風「そんなことないわよ…!でも…本人達は根っからの人間って言ってたし…」


陽炎「……あはは…司令と付き合いが短い子はやっぱり人間かどうか疑うよね…」


鹿島「ふふ…提督さんは優しい人ですから、人間であってもなくても、私は好きですよ?」


香取「ええ。提督も、アレクさんもエイジさんも私達の大事な人ですよ。」


夕雲「…う〜ん…2年前と言えば、親潮さんや初風さんと一緒に、私たちも着任したぐらいでしたよね…」


清霜「はい!夕雲型6人と、親潮さんと初風さん、あ、そういえば峯雲さんと朝雲さんと山雲さん達も一緒に着任したんでしたっけ…?」


山雲「そうよ〜?私と朝雲姉と峯雲ちゃんは…清霜ちゃんがさっき言ったメンバーと一緒にここに来ましたからね〜」


朝雲「……あれ?そう言えば浦風達はいつに着任したの?」


磯風「私たちは2年半前だったはずだが…」


谷風「うん。半年ぐらい経ってから夕雲達が着任したからね…」


風雲「あ、みんなはここに着任した理由ってある?私たちは提督がすごい成果を上げて他の鎮守府をずば抜けてトップに立ってるって聞いたからここに来たんだ。」


長波「でも不思議なことに誰も正王鎮守府に着任しようとしなかったんだよな…一応ダメ元で着任させてくれって元帥に頼んだら…あっさりと手続きしてくれたよな…

こんなに良いところなのに…なんでだ?まぁ、提督が私らを一瞬で改二にしたとかがあるんだろうけどさ…」


香取(……おそらく提督が未来のある艦娘達を遠ざけているのでしょうね…)


鹿島(……提督さんが未来を見て、行き場のない艦娘達を導くようにしている…と、エイジさんが言ってましたが…私達も後からこの正王鎮守府に着任しましたし…提督さんがいなければ私たちもきっと…いいえ!こんなことは考えないようにしましょう!)


浦風「ん〜…ウチらが着任した理由なぁ…いつやったか、ブラック鎮守府?って言う色んな鎮守府の中の一つを見つけ出して、その鎮守府を救ったって言うのを聞いたから、ここに来た…やったね…」


谷風「そうそう。艦娘を艦娘とも思わない外道な奴を一人でバッチバチに叩いて大本営に送り届けたとかなんとか…」


時津風(…あ…それ多分鞠里鎮守府だ…)


不知火(山風が着任するときの出来事ですね。)


朝霜「朝雲達はなんか理由あったのか?」


朝雲「私達?朝潮姉とか、みんなが正王鎮守府に居るって聞いて…いてもたっても居られなくてね…夕雲達と同じように元帥に頼みに行ったらあっさりと…」


陽炎(…流石は司令の力ね…)


峯雲「提督さんや元帥には感謝してます!朝潮姉さん達にもまた会えて、良かったです!」







ドドドォン!










初風「……それにしても…」


磯風「ああ…正王鎮守府内だからな…やはり響く…」


親潮「相変わらず凄いです…!司令達は…」






キラッ





艦娘s「!?」


突如として、正王鎮守府屋上のあたりが眩い光に包まれた!


清霜「ま、まぶし!?何あれ!?」









イメージBGM:「トルコ行進曲・アレンジバージョン」

わかりにくいのでURLを載せておきます。


https://youtu.be/I_ZtQzLYzoQ










オオオオオオオ!‼︎







巻雲「え?」



アレク「おおおおおおおおーーー!」


ドバシャァン!


艦娘s「ええええええええ!?」





何とアレクが屋上から水上訓練場に吹っ飛ばされてきた!!





シュタ!タッ!


そして、リセイとエイジが後に続き、水上に脚を下ろした!


エイジ「一本。リセイの勝ちだよ。」


リセイ「よっし!見たかこらぁ!」


アレク「やかましゃあ!もう一回だ!」


エイジ「ダメだよアレク。次のアレクの相手は僕なんだから。」


アレク「……チッ…しょうがねえ…エイジで我慢してやる!」


艦娘s「………………………」ポカーン…


リセイ「ん?おう、おはようさん。朝っぱらから訓練とは感心だな。」


夕雲「おはようございます…て、提督もお疲れ様です…」


長波「………な…なんでアレクがここまで吹っ飛ばされたんだ?」


エイジ「リセイが波動で丸め込んだ玉を閃光弾がわりにしてアレクを蹴っ飛ばしたんだよ。」


清霜「………………」


アレク「っちくしょう!あんなもんに引っかかる俺も俺だな…」


浜風「……ただの蹴りだけで…ですか…?」


エイジ「ただの蹴りで…ね…」


初風「…嘘でしょ…」


親潮「………………」


山雲「……凄いです…流石は司令さんですね〜…」


リセイ「それほどでも…あるな!」ツーン!


アレク「天誅!」


ゴガン!


リセイ「ぐぇっへ!?」


艦娘s「!?」(驚いてる)


エイジ「……ぷっ…」(笑いを堪えてる)



アレクはリセイの頭上に肘打ちを降ろした!



リセイ「ってぇーな!?何すんだてめぇ!」


アレク「鼻の下伸ばして威張ってんじゃねー!ボケナスがぁ!」


エイジ「まぁまぁ。さ、早く屋上に戻るよ。みんな。訓練の邪魔をしてしまったね。僕たちは戻るから気にしないで続けてくれよ。」


香取「…は…はい!」



バッ!バッバ!






テメェアトデオボエテロヨ!?


オオウ!ジョウトウダ!ボコシテネカシテヤンゼオラァ!


ヘイワダネェー…




エイジがそう言い、リセイとアレクは未だ言い争いながら、エイジはそれを温かい目で見守りながら、飛んで屋上へと戻っていった。








艦娘s「……………嘘やん……」





艦娘達はリセイたちのペースについていけず、全員が関西弁になってしまった。


























第二話「リセイ達の休息 間宮食堂でのひと時」













09:30







〜正王鎮守府屋上〜










バァン!





ドドドドドドド!







ボゴォン!








艦娘達の訓練に乱入した後、すぐに屋上に戻ったリセイ達は、再び組み手をしていた。










ズドォン!!










スタッ!スタッ!







リセイ「ほい、アレクの勝ち。エイジ、残念だったな。」


エイジ「っ…しまった…油断したよ…」


アレク「テメェ自身のスピードをあてにし過ぎなんだよエイジ。いくら早くても攻撃の先を読まれちゃ追いつくのは簡単なんだぜ。」


エイジ「ふふ…読まれないように頑張るよ…」


リセイ「さて、次は俺とエイジだな。と言いたいが、さすがに暴れっぱなしだと腹が減るな…そろそろ飯を食いに行こう。」


アレク「……………」グーーーー…


エイジ「腹の具合は嘘をつけないようだねアレク?」


アレク「チッ…ほっとけよ…」


リセイ「…よし。じゃあ間宮さんのとこへいくぞ。」


エイジ「わかった。」


アレク「……おう…」
























〜間宮食堂〜


















イメージBGM・マリオ&ルイージRPG3「キノコタウンでひとやすみ」











朝方なこともあり、間宮食堂からはいつもより静寂に包まれていた。もっとも、リセイ達にとっては好都合である。








リセイ「…よし。今ならゆっくり間宮さん達の美味い料理が食えるぞ。」


エイジ「そうだね。料理の手際の良さは僕たち以上だよね。」


アレク「得意不得意あると言うが、あの女2人は一つの得意なことがありえねぇぐらいに上にあるからな。認めざるを得ねえだろうよ。」


リセイ「全く持ってその通り。うんうん。」


間宮「あら?提督!アレクさんとエイジさんも!おはようございます!休憩ですか?」


エイジ「うん。まぁそんなところです。特にアレクが腹を空かせてるみたいですけどね。」


アレク「……………//」


間宮「うふふっ!そうでしたか。では今日の朝食はいかがなさいますか?」


リセイ(………慣れてるねぇ…間宮さんも伊良湖さんもサラ達以上に適応能力ありすぎだろ…)


アレク「……………牛丼汁だく特盛り…」


エイジ「僕は肉うどんで。」


リセイ「俺は日替わり定食でお願いします。」


間宮「はい!わかりました!伊良湖ちゃーん!提督達が料理を注文したから取り掛かるわよー!」


伊良湖「え!提督さん達が!?はい!間宮さん!わかりました!」


エイジ「………ふっ…あの2人もなかなか慣れるのが速いんじゃない?」


アレク「…知らん。」


リセイ「俺が着任する前にもずっと居たらしいからな。いろいろ強いんだろ。精神的な意味で。」


アレク「………ふん…」




















10分後…















伊良湖「提督さん!アレクさん!エイジさん!牛丼と肉うどんと日替わり定食です!」


アレク「…サンキューな…」


エイジ「相変わらず美味そうだ…」


リセイ「ありがとうございます!代金はここに置いときます。それじゃ、頂きます!」


間宮「はい!ゆっくり召し上がって下さいね!」











3人はそれぞれ頼んだ料理を受け取り、間宮食堂の隅に向かって歩いた。









間宮「……あれからもう3年も経つのね…時間が経つのは速いものだわ…」


伊良湖「そうですね…あの二人も正王鎮守府にあんなに馴染んでますよ…」


間宮「ふふ…!見て?また何かお話をしてるわよ。」


伊良湖「…あ、ほんとですね。楽しそうですけど…一体どんな話をしてるんでしょうか?」


間宮「気になるけど、邪魔しちゃ悪いわ。私達は業務に戻りましょう。」


伊良湖「はい!間宮さん!」







〜〜〜〜〜〜〜〜







イメージBGM・ファイナルファンタジー10「嵐の前の静けさ」










リセイ「…そういやお前ら。最近は特に調子が良いな。修行とはいえ、俺の腕が痺れてくる程だぞ。」


アレク「…間宮や伊良湖の作る料理が俺達の身体を作ってるんだよ。食えば食うほどに力が漲る。」


エイジ「僕もアレクの言う通りだと思う。正王鎮守府に住み始めてから、僕たちは2人の料理を食べ続けてから、物事の全てに対する事にやる気が出るような気がしてね…」


リセイ「なるほど。最近どころか3年前から調子がいいわけか。」


エイジ「え、今気づいたの?」


アレク「ぷっ…遅すぎにも程があるぞてめぇ…」


リセイ「悪かったな!気づかなかったもんはしょーがねーだろーがよ!」


アレク「…しかしまぁ…間宮達だけじゃないが…ここの奴らはどうして俺達に絡みたがるんだ…?」


エイジ「……最初の頃は邪険にされまくりだったけど…一年ぐらい経った頃からみんなの僕達を見る目が急に変わったような…」


リセイ「ん?自覚がなかったのか?」


アレク「何が。」ガツガツ


リセイ「お前らはその一年ぐらい後に何をしたか覚えてないのか?」もぐもぐ


エイジ「……確か…」ズズズ











〜〜〜〜〜〜〜













2年前…















〜正王鎮守府北花園〜









アレク「…………」


エイジ「…アレク。仕方ないよ。みんなが僕たちを嫌う理由は僕たち自身にあるんだから…」


アレク「…別に艦娘どもに好かれようなんざ思っちゃいねぇよ。」


エイジ「…………」




アレク、エイジは正王鎮守府に住み始めてから一年程度経った今でも、艦娘達からは恐れられ、未だ嫌悪の視線を浴びせられていた。しかし、2人を悪く思う艦娘も居ないわけではなかった。その一部が、間宮や伊良湖、鳳翔ぐらいである…





アレク「……リセイはどうした…」


エイジ「艦娘達と南西諸島海域へデイリー任務をこなしているそうだよ。」


アレク「…そうかよ…」





キャー!!








イメージBGM・ファイナルファンタジー9「ハンターチャンス」










アレク・エイジ「!!」




突如として、鎮守府内で悲鳴が響いた!




エイジ「悲鳴だ!アレク!」


アレク「…チッ…相手が誰だろうと助けなきゃってか!いつまでも甘い奴だぜお前は!」


エイジ「その考えに付き合ってくれる君も丸くなったんじゃないのかい?」


アレク「うるせぇ!さっさと行くぞ!」


エイジ「うん!」








ダッ!バシュン!




2人は悲鳴の聞こえた方角へ全速力で向かった!













〜正王鎮守府中央庭園〜












スタッ!キキィイ!







アレク「……!あいつは…!」


エイジ「っ!まずい!」


睦月「如月ちゃん!頑張ってぇ…!!」


如月「だめ!睦月ちゃん!貴女まで落ちちゃうわ!手を離して!」


睦月「ぜ…絶対離さないぃい!!」




なんと屋上で睦月達が如月の右腕を掴んで引き上げようとしていた!!




弥生「私も…!手伝う!」ガッ!


卯月「うーちゃんも!」ガッ!


弥生と卯月も睦月に続いて如月の腕を掴んだ!


如月「そ…そんな…2人ともやめて!みんな落ちちゃうわ…!」




睦月達は艦娘。艤装さえ展開させてしまえば引き上げるのは容易ではあるが、如月の今の状況を必死で変えようとしている3人や、今の如月にはそれを考える暇も、艤装を展開させている暇などなかった。艤装を展開させていない少女の力など雀の涙程度である…



睦月「くうぅぅう!!も、もうダメ…!」


如月「良いのよ睦月ちゃん…!貴女達まで一緒に落ちることはないのよ…!」


卯月「何を言うぴょん!この手は絶対離さないっぴょん!たとえ手がもげたって構わないっぴょん!!」


弥生「頑張って…!もう少し…」




ズルッ…




4人「あ…」





睦月達は引き上げようとする力を込め過ぎて、バランスを崩してしまい、四人全員が屋上から落下していってしまった…!






ヒュウウウウ!




アレク「うおおおおお!!どりゃあ!!」




ドドドドドドドビシュン!!




エイジ「はぁあああ!」



ドウッ!





ガッガッ!



ガガッ!


4人「っ!?」





ダァン!スタッ…!




しかし、4人が地に叩きつけられる前に、アレクは睦月と如月を、エイジは弥生と卯月を空中で抱えることに成功し、6人とも、地上へ脚を下ろした…












イメージBGM・ライアーゲーム「Prologue」









エイジ「フゥッ…間一髪だったね…」


アレク「……やれやれ…」


睦月「……あ…あのう…」


エイジ「……無理して礼を言わなくても良いよ。僕とアレクは君達を助けたかっただけだから…」


アレク「……………」


エイジ「…しかし、何であんな状況になってたのかは聞かせてもらうよ?一体どうしたって言うんだい?」


睦月「…じ、実は…睦月達は屋上で遊ぼうと思って走って競争とかをしてたんです…でも、急に目も開けられないくらい強い風が吹いて、如月ちゃんが屋上の崖側にぶら下がっているのを見て、それから…」


アレク「………なるほどな…」


エイジ「そうか…事情はわかった。風の事だけど、近頃深海棲艦が周りの鎮守府を破壊するぐらいの威力を放つ兵器を開発してる噂が後を絶たないらしいんだ。」


弥生「…!そう…なんですか…?」


アレク「それはリセイが手にした情報らしい。んでもって、今さっきお前らを襲った風は、奴らがどこかへ試し撃ちでもしたんだろうな。鎮守府を破壊するほどなら津波とか起きても不思議じゃない。だから風程度で済んだんだろうが…艦娘の1人や2人を吹き飛ばすような風だ。相当なもんを作ってるみたいだぜ…」


エイジ「そう言うこと。でもまぁ、とにかく、助けれてよかったよ。」


如月「……ありがとうございます…」


弥生「…………」


卯月「………」


エイジ「……気にしないで良い。さぁアレク。行くよ。」


アレク「………ああ…。」


弥生「……あ…」


バン!ドン!


弥生が何かを言おうとしたが、アレクとエイジはすでに空を飛んで北庭園へ行った後だった。




卯月「……あの2人が…うーちゃん達を助けてくれた…」


弥生「………弥生…今までアレクとエイジを勘違いしてたかも…しれない…」


如月「……私もそう思うわ…」


睦月「アレクさん…エイジさん…ごめんなさいにゃしい…けど…ありがとう…」





アレクやエイジはすでに居なかったが、睦月はそう呟いた。そして、如月達も同じ気持ちであった…




















〜〜〜〜〜〜〜












現在…














アレク「そういやそんなこともあったな…」


リセイ「そっからだな。艦娘達のアレクとエイジを見る目が変わったのは。お前らを今じゃ超尊敬してるぐらいだぞ?」


エイジ「…あの時睦月達がリセイにその時にあった出来事を話して、リセイも驚いてたよね…」


リセイ「…お前らを信じて留守番させてたんだが…まさか信じる以上の偉業を成してくれるとは思わなかったからな…」


アレク「ふん…お前が警備でもなんでもしとけって言ったんだろうが…」


リセイ「艦娘達の命を救え、までは言って無かったぞ?つまり自分たちの意思で俺の大事な部下達を助けてくれたんだ。今となっちゃ遅いが、ありがとうよ。感謝してる。」


エイジ「…うん。こっちこそありがとう。」


アレク「……リセイ…深海棲艦の鎮守府破壊兵器の件はどうなっちまったんだ?」


リセイ「ああ、あれな。お前らが睦月達を助けてくれた3日後ぐらいに俺一人で基地化していた海底に潜り込んで全部壊滅させてきてやったぜ。」


エイジ「ふふ…リセイらしい…」


アレク「……ふん…」


リセイ「……まぁ、艦娘達はアレクやエイジをもう敵だとは思ってないだろ。むしろ仲間だと捉えてると思うぞ。」


アレク「…………」


エイジ「そうさせてくれたのも君のおかげじゃないのかい?」


リセイ「さぁなぁ?俺は何もした覚えは無いがね。うっし!ごちそうさん。さて。どうする?修行の続きするなら付き合うぞ。」


エイジ「…僕は今日はもうやめておくよ。久々にゆっくりしたいしね。」


アレク「俺もそうさせてもらうぞ。今日はやる気がもう無くなっちまったぜ…」


リセイ「………そうか…なら俺はいつもの司令室で待機しとくから、用があるなら来い。」


エイジ「…」コク…


アレク「…ああ。」






〜〜〜〜〜〜







リセイ「間宮さん。伊良湖さん。ごちそうさまでした。いつも美味い料理を作ってくれてありがとうございます!」


間宮「あら。どういたしまして!そう言って頂けると嬉しいです!」


伊良湖「また来てくださいね!提督さん!アレクさんとエイジさんも今後もよろしくお願いします!」


リセイ「はい!」


アレク「おう。」


エイジ「うん…!」






リセイ達はいつの間にか食べ終えた料理の食器を間宮達に返して、各々違う目的で休息を取ることにした…





















第三話「海外艦達の絡み?エイジの複雑な思い」






















10:50








〜工廠横資料室〜







パラ…



エイジ「………………ふむ…なるほど…そういうのもあるんだ…」




エイジは一人、さまざまな資料に目を通していた

これといって意味はないのだが、エイジなりの暇つぶしが、何かを拝見することである。

リセイ達とひときしり修行を終え、間宮達の料理を堪能した後、一人で資料室へ向かい、静かに椅子に座りながら本を読んでいた。季節は冬に近い秋であり、それなりの厚着をしなければ寒い程度の気温であったが、エイジにとってはそんなものは全く関係がなかった。何故ならば、体温だろうと、気温だろうと、その気になれば、自己調節も簡単かつ、少し念じただけで熱気や冷気を体に纏わせることができるからであった。


しかし、いつだれが自分と同じように資料室に来るか分からない。そう思い、資料室には暖房とストーブの電源が付いている。







エイジ「…………」


パラ…




コンコンコン


エイジ「?」


エイジ一人しか居ない資料室にリズム感の良いノックが響いた。


ガチャ


レーベ「…ん?エイジさんだったか。てっきり大淀や、鹿島が資料の整理をしてるかと思ってたよ。」


現れたのはレーベ・マックス・ジャーヴィス・ジェーナスの4人であった。


エイジ「僕はいつもここで暇をつぶしてるんだよ。リセイにもちゃんと許可は得てある。


ジェーナス「…あ、そうだったんだ。あれ?でも、本とかを読んでるだけで暇を潰せるの?」


エイジ「まぁ…僕にとってはそうだよ。本を読んでいると心が落ち着くのさ。」


ジャーヴィス「へぇ〜…そう言えばdarlingも似たようなことを言ってたような…」


エイジ「……うん。リセイも本は結構集中出来るから好きだ、とか言ってたね。」


マックス「……?そんなこと言ってたかしら?」


レーベ「うーん…真実はともかく、提督ならそう言うかもしれないね…」


エイジ「……それで?君たちはどうして資料室に?」


ジェーナス「いやぁ…実は私たちも暇なんだよね…何か面白い本が無いかなって資料室に来たらエイジが…」


ジャーヴィス「うふふ!私はdarlingに何かオススメの本がないか探そうと思ってたの!そのついでに、私やジェーナスも色々な本を見ておこうと思ってね!」


レーベ「そう言うこと。僕とマックスも似たような理由さ。ちょうどジャーヴィス達とはさっきすれ違ったから、どうせなら一緒にって。」


エイジ「……そうか。なら、ゆっくりとしていればいいさ。」


マックス「…ええ。そうさせてもらうわ。ありがとう。」












エイジと四人の海外駆逐艦が資料室でした会話であった…












30分後…









コンコン




5人「…?」



ガチャ



鹿島「あら?エイジさんと、ジャーヴィスさん達…揃って読書ですか?」


エイジ「まぁね。鹿島さんはどうしてここに?」


鹿島「私は提督さんに、改修一覧表を持ってきてくれないかって頼まれましたから…」


ジェーナス「ん?昨日から1週間は艦隊活動は休止じゃなかったっけ?」


エイジ「リセイの事だ。主砲や魚雷の改修を、明石さんと一緒に確認したりしておきたいんだよ。」


鹿島「ふふ!流石はエイジさん。その通りですよ!」


レーベ「提督もマメだなぁ…」




鹿島は改修一覧表を探す…




鹿島「えっと…あった!では、私はこれで!」


ジャーヴィス「うん!またねー!」





ガチャ、バタン






エイジ「……ふぅ…少し外の空気を吸ってくるよ。君たちもあんまりここに居ると、暖房のせいで抜け出せなくなるぞ。」



マックス「わかってるわ。」


ジェーナス「うん!気をつけてね?」


エイジ「ふふ…ありがとう。」


























〜正王鎮守府運動施設・アスレチック場(砲雷撃戦専用広場)〜






ジャーヴィス達と別れたエイジは、艦娘達が愛用しているアスレチック広場へと足を運んだ。









エイジ「………」


大淀「あ、エイジさん!ここに来るなんて珍しい…何かありましたか?」


エイジ「大淀さんか…いや、ただの散歩だよ。ずっと本を読んでいたから、外の空気を吸いたくなったんだ。」


大淀「そうでしたか…」


ガリバルディ「ん?エイジと大淀?ここで何やってんの?」


エイジ「…!アブルッツィとガリバルディ…君達もアスレチックを利用しにきたのかい?」


アブルッツィ「ええ!エイジさんもですか?」


エイジ「いや、僕はただの散歩だよ。大淀さんとは今ここで会ったしね。」


大淀「私もいつまでも任務娘のままではいられませんから!たまには鍛えておかないと…」


エイジ「フッ…まぁ、みんなほどほどにね。やりすぎるのは体に毒だと、リセイも言ってたよ。」


ガリバルディ「ああ。わかってるって!たしかに提督もそんなことを言ってたしな。無理はしてないつもりだけど…」


アブルッツィ「ふふ!そうですね!…では、私たちはこれで。エイジさん、またお話しましょう!ガリィ!行くわよ!」


エイジ「うん。気をつけて。」


ガリバルディ「あ!姉貴ー!待てって!」




タッタッタ…




エイジ「大淀さんは?リセイのところへ戻るんじゃないの?」


大淀「あ、はい!そろそろ未確認の書類の整理もしないといけないので、私もこれで!それでは!」


エイジ「わかった。じゃあまた。」


大淀「はい!」



タタタ…









ビスマルク「あら。エイジじゃないここで何をやってるの?」


エイジ「…ビスマルクとグラーフ…プリンツも居るね。僕はただの散歩さ。外の空気を吸いたくなったのさ。」





今度はドイツの3艦が現れた。




グラーフ「…?まさかエイジも訓練場に行くのか?」


エイジ「いや、少ししたらまた資料室に戻るつもりだよ。」


プリンツ「あはは…エイジさんやアレクさんが来たら訓練場はめちゃくちゃになっちゃいますからね…」


エイジ「そう言うことだよ。僕が修行をするのは屋上って決めてるからね。リセイが。」


ビスマルク「なるほどね。でも、時々訓練場にも様子を見にくるじゃない?」


エイジ「みんながいつもどんなふうに強くなっていっているのかを確かめたくてね…実力が上がっているのはリセイや僕たちだけじゃあないってことさ。」


プリンツ「うん!私もビスマルク姉様やグラーフに追いつかないといけないし!」


グラーフ「十分追いついているだろう!」


プリンツ「え?そんなことないです!まだまだ強くなりたいですしね!アドミラールさんの為にも!」


エイジ「……ふっ…ほどほどにしておきなよ。やり過ぎて身体を壊すとかえってリセイを心配させてしまうかもしれないからね…」


ビスマルク「ええ。もちろんよ。貴方も気をつけなさい!」


エイジ「…うん!」


グラーフ「では、私たちも訓練場に行くとする。またゆっくりとした時間があれば話そう。」


エイジ「わかったよ。気をつけて。」


ビスマルク「ええ。また会いましょう!」





タタタタッ!




ビスマルクネェサママッテー!




オイゲン!ハヤクー!




ヤレヤレ…セワガヤケル








エイジ「……嵐のように来て、嵐のように去っていった……テンションの違いがあるって凄いよほんと…」






スタスタスタスタ……



………どうにも僕やアレクに懐きすぎだと思うんだけど…たかだか3年経っただけでこうも変わるものなのかな…

何だろう…嬉しいような複雑なような…僕は特に海外の艦に好かれているようだけど…これは喜んでいいものか…

やっぱり複雑な気持ちの方が強いな…

アレクも僕と同じように艦娘達に信頼をおかれているようだ。

アレクはアレクなりに艦娘達の相手をしてるみたいだけど…昔みたいに誰かれ構わず因縁をつけるようなことはなくなったね…親友として嬉しい限りだよ。

僕もそんな感じで、みんなと仲良くできていると良いけどね…




エイジはそう思案しながら、噴水広場へと足を動かしていた…






















〜中央噴水広場〜
















イメージBGM:ごくせん「Gang or teacher?」




シュ〜〜〜〜…








エイジ「…………ふぅ……」






日照りが眩しく、エイジの身体を照らしている。

噴水が水しぶきを上げて舞い上がっているのを見つめながら、エイジはベンチに座ってボーッとしていた…






ナノデス?


エー?


ウフフ


アーデモナイ!


コーデモナイ!


ハラショー…


ン?






エイジ「………?」




話し声が聞こえ、噴水から目を逸らすと、暁型の4人と、ロシア組の二人、そしてウォースパイト、アークロイヤル、ネルソンの計8人が、談笑しながら歩いて来た。







暁「あ!エイジさんじゃない!ここで何してるの?」


エイジ「……僕は本の読みすぎて目が疲れてしまってね…ちょっと自分の空気の入れ替えをしに来たのさ。」


ネルソン「…なるほど…

……そうだエイジ…ずっと聞きたかったことがあるのだが…」


エイジ「…?」


ネルソン「一体何がどうなっているのだ…?Admiralといい、アレクといい、そして貴様といい…なぜ普通の人間ならざる力を得ている…?」


エイジ「……僕たち3人はちゃんとした人間さ。力を得た理由ね…夢を見て、神様みたいな人が僕たちに力を与えたとでも言っておくよ。」


タシュケント「ぷっ…説明がざっくりしすぎだよ…でも、同志も同じことを言ってたよね。」


電「3人ともずっとそう言うから私達もそう認識してしまうのです…」


ウォースパイト「そうね。私もここに来てだいぶ経つけれど、貴方達3人の力を見ると今でも言葉を失うぐらいよ。But…流石に慣れるわ…3年も経てばね…」


エイジ「そう…けど、リセイも言ってた筈だよ。人の力は見せびらかす物じゃない。何かを守るために使うものだってね…本当はわかってるけど…リセイに会う前は僕もアレクも強さを求めて、敵と戦い続けてたから…」


ガングート「……貴様も変わったな…」


エイジ「…ん?」


ガングート「奴(リセイ)やアレクもそうだが…私達と共にこうやって会話をしているのが本当に素晴らしいと思える…私はな…」


アークロイヤル「私もこのチンジュフに来て良かった。ウォースパイトもネルソンも、ジャーヴィスやジェーナスとも出会えた。もちろん、エイジや他の艦娘達も頼もしい仲間だ。」


エイジ「……リセイが聞いたら喜びそうな言葉だね。ちょっと羨ましい。」


雷「司令官は私達の大事な人なんだから当たり前でしょ!でも、エイジさんも私たちにとっては大事な仲間なんだから!」


エイジ「…!そう言ってくれて嬉しいよ。ありがとう。」


ヴェールヌイ「良いさ。お互い様だろう?」


エイジ「………うん…」


ネルソン「……まあいい。私の疑問は何となく晴れた。すまんな。妙な質問をして…」


エイジ「気にすることはないよ。もう慣れっこだから。」


アークロイヤル「…………フ…」


エイジ「…君たちはこれからアスレチックに行くんだろ?今なら空いてるはずだよ。早く行ってきたらどうだい?」


暁「え!?どうしてわかったの?」


エイジ「リセイやアレクのように、僕には心を読む力は無いけど、顔を見たら大体何を考えてるのかぐらいはわかるよ。」


ウォースパイト「クスッ…やっぱり貴方も桁外れの洞察力ね…」


エイジ「………」ニコ…


タシュケント「じゃあ、あたし達は行くよ!またね!エイジ!」


エイジ「うん。怪我をしないように気をつけなよ。」


電「大丈夫なのです!」


ヴェールヌイ「心遣い感謝するよ。」



タッタッタ…





アアン!ハシルノハヤイー!


マッテー!


ハヤクシナイトオイテイクゾ!


イマイクヨ…




エイジ「………居るんだろ?アレク。出てきなよ。」


アレク「…別に気配を消してた訳じゃねぇが…おめぇもだいぶ感が鋭くなったじゃねえか。」




エイジがアレクに物陰から出てくるように促し、アレクは素直に姿を現した。



エイジ「…修行を続けたせいだろうね。これは勘の鋭さじゃなくて、相手の生命反応を感じ取ることができるだけだよ。」


アレク「へっ…違いはねぇな。」


エイジ「……どうしてここへ?」


アレク「通りがかっただけだ。お前もずいぶんと艦娘達に好かれてるじゃねぇかよ。」


エイジ「君だってそうさアレク。三年前とは違って、僕たちを信用してくれている。僕は嬉しいよ。」


アレク「………ケッ…リセイのおかげとでも言いたいんだろう?実際その通りだが…俺は誰と仲良くしようが関係ないね。リセイが仲良くしろっつったからそれに従っただけだ…」


エイジ「ぷっ!素直になり過ぎだよ…アレクじゃないみたいだ…ふふっ…」


アレク「何がおかしいんだ!かっ飛ばすぞコラァ!///」


エイジ「冗談だよ…さて、僕はそろそろ戻るよ。アレクは?」


アレク「……俺も戻るとするぞ。てめぇと同じように空気の入れ替えに来ただけだからな…」


エイジ「……そう…なら行こう。」


アレク「……おう…」







アレク、エイジは共に室内に戻っていった。




















アレク「………」





艦娘が懐く…か…エイジも相当絡まれてやがったが…俺も人のこと言えねぇな…ふん…

毎度リセイはこうやってあいつらの面倒を見てんのか…

リセイにしてはマシな仕事をしていやがるな…

ったくそれにしても何で俺にまで懐くんだ艦娘達は…一人でゆっくりできねぇ…クソッタレが…








アレクはそんなことを思いながら、ゆっくりと歩を進めるのであった…



























第四話「アレクは子守師?艦娘達との出来事」






















12:00


















〜工廠横トレーニングルーム〜




ガコン…!ガコン…!




アレク「1058…!1059…!」




アレクは1tのバーベルを何度も上下に動かして身体を鍛えていた。















ここはリセイが、自身やアレクやエイジの為に体を鈍らせないために、急遽明石と夕張と共に作り上げた部屋である。

このトレーニングルームでは、基本アレクしか使わないが、たまにリセイやエイジも然り、肩慣らし程度に運動をしにくる長門、武蔵、身体を柔軟にしたい軽巡や駆逐艦達がよく現れる。


アレクはリセイ達との修行を終えた後、間宮と伊良湖の料理に舌鼓を打ち、満腹になったのち、エイジと共に外の空気を吸いに歩き回っていたが、十分に空気の入れ替えが済んだ為、アレクは暇つぶしに、ひたすらに身体を鍛え上げている…













アレク「1999…!2000!!」




ガシャン!!





アレク「………っふぅ…こんなもんでいいだろ…さて次は何で身体動かすか…」



ガチャ…



アレク「…!」




トレーニングルームに現れたのは、球磨、木曽、松風、叢雲、天津風の5人である。




球磨「よーし!今日もいい汗流すクマ!」


松風「もうすぐ冬なのに汗流すって…どんだけ動くのさ球磨さん…」


天津風「まぁそれもいいじゃない?最近遠征ばっかで身体鈍ってるし。」


木曽「さーて…まず何から…っと、アレクか…お前もトレーニングか?」


アレク「……ああ。お前らも鍛えに来たのか。」


叢雲「そんなところね。1週間も休みがあるって言われても、逆に寝転がる方が私にとっては出撃みたいなもんよ。だから体を動かしにきたのよ。」


球磨「うんうん。今ここにきた5人は同じような理由だクマ。」


アレク「ふん…そうか…ケガすんじゃねぇぞ。面倒ごとはごめんだからな。」


松風「わかってるって!気をつけてるつもりだよ。そういえばアレク。そこにあるバーベルって何キロあるんだ?」


アレク「あ?こいつか?…確か1tはあったと思うがな…俺はテメェらが来る前まで、こいつで2000回持ち上げてたんだよ。」


天津風「……い…1t!?しかも2000回!?」


木曽「お前軽いバケモンだな…」


アレク「ほっとけ!……身体鍛えるなら鍛えるで、そこらにあるトレーニング機器を上手く使うんだな。五人ともここにくるのは初めてだろうが。」


球磨「…クマ…流石はアレク…その通りだクマ。じゃあ球磨はあのクソでかいサンドバッグを1000回ぶん殴るか蹴り飛ばすクマ。」


叢雲「ちゃんと漏れが無いか回数をスイッチで数えておくわね。」


球磨「お願いするクマ。ゔぉおおーーー!」




ドスン!ドスン!ドゴン!ドン!ドスン!ドォン!


カチッカチカチカチカチッ…



松風(……ただのストレス発散にしか見えないんだけどな…)


アレク(…違ぇねぇな…)


天津風「…さて、私は何をしようかな…」


木曽「俺と一緒にサーキットトレーニングでもするか?」


天津風「あ、それも良いわね。付き合います!」


松風「じゃあ、まずは僕もそれで。外は少し寒いから、室内で走り続けるのならちょうどいいかもしれないしね。」


アレク「…………やれやれ…」















20分後…










イメージBGMぷよぷよ20th:「ありゃりゃ〜?」

(見つかりにくいのでURLを貼っておきます)

第四話が終わるまでお聴きください。


https://youtu.be/IMGF0c64rAk













球磨「ぬぉおおおーー!あと何回クマァ!?」


叢雲「後300!頑張んなさい!」


球磨「うおおおおおーー!!」




ズドドドドドドド!



カチカチカチカチッ





ウィイーーン…




タッタッタッタッタッタ…



松風「えっほえっほ…またまだいけるかい?」


天津風「ええ!大丈夫よ!」


木曽「よし。後10分で一旦休憩するぞ。」


天津風・松風「はい!」


アレク「ふっ!ふっ!ふん!!」


5人「!?」







何とアレクは先ほどの1tバーベルを縦に素振りしていた!



ブォン!!ブォン!!ブォン!!



叢雲「………やっぱり格が違うってこのことよね…」


球磨「……全くだクマ…」


松風「スッゲェ…!司令といい、アレクとエイジといい、ホント驚かされるよ!」


アレク「じろじろみんなよ…やりにくいだろうが…ふんっ!!はっ!むん!」


天津風「……アレク達の修行を見慣れておいて良かったわ…」


木曽「……ああ。ひと昔前の俺たちなら今の状況じゃ、走ってる時にサーキットマシンから滑り落ちちまうからな…」


松風「……ほんと慣れって凄いよねぇ…」




タッタッタッタッタ…
















10分後…




















天津風「はぁ…はぁ…いい汗かいたわね…!」


木曽「ちょっと休憩だな。それにしても球磨姉…暴れすぎだろ…」


叢雲「1000回!球磨さん。もう良いわよ。」


球磨「よっしゃー!1000回リンチ達成クマ!」


松風「トレーニングじゃなくてリンチ!?」


アレク「……本当にストレス発散じゃねぇかよ。まぁ、鍛えてることにはなってるだろうが…」


天津風「そう言えばアレク?貴方トレーニングが終わったらどうするの?」


アレク「……特に何もしねぇさ。リセイからの呼び出しとかじゃねぇ限り、俺は俺なりに好きに動かせてもらうだけだからな。」


叢雲「……ま、司令官も「最近はめっきり海が落ちついてるからゆっくりできそうだ。」とか言ってたしね。」


アレク「……そういうこった。普段俺ぁ、屋上か噴水広場で寝てるだけだしな。寝るかこうやって身体を鈍らせないようにしかやることがねぇんだよ。」


木曽「…過ごし方は人それぞれさ。お前もエイジも最初から好きにやってんだろ?」


アレク「…まぁな。」


球磨「まぁ、何事も人生楽しくだクマ〜」


天津風「球磨さんは楽しみすぎじゃない?」


松風「…あはは…まぁまぁ…」


アレク「……俺はそろそろここを出る。お前らも筋肉痛を起こさない程度に引き上げるんだな。」


叢雲「ええ。そうするわ。」





ガチャ、バタン。





木曽「……アレクもエイジも凄く良いやつになったな。」


松風「え?最初からいい奴だったんじゃないの?素直になれないってだけで。」


天津風「……それも否定できないわね…」


叢雲「……はぁ…これも司令官の差し金なのかしらね…」


球磨「さぁ…それは提督しか知らんクマ。さて、叢雲!次は叢雲がサンドバックをボッコボコにする番クマよ!」


叢雲「……せっかくだし、やってみるわ!はい球磨さん。スイッチ。」


球磨「まかせろクマ!」


木曽「……ぶはっ!ぶれねぇなぁ…ほんと…」


天津風「私たちもまた走りましょうか…?」


松風「よぉし!行こう!」









バァン!ドガン!ボカン!ドドン!バキッ!ドカン!



アトナンカイ!?



マダマダクマー。


ホラホラスピードアゲルヨ!


オイオイ…


チョッ!?ハヤスギー!



















〜講堂前廊下〜














スタスタスタ…










アレク「……」









ふん…にしても、艦娘の奴らも休日を満喫してるようだが…俺やエイジは毎日が休日みたいなもんだからあんまり代わり映えはしねぇな…

しかしまぁ、この正王鎮守府の全体警備の仕事はリセイからは与えられてるから、実質は働いてることにはなってんだろうが?

へっ…それも捉え方は人それぞれか…常時鎮守府全体を見回すっつーのはかなり疲れるんだぜ?リセイよ…

だけどよ、それでこその憲兵なんだろうな…あのおっさんはすっかり俺たち3人に馴染んでやがる。リセイは何もしちゃいないらしいが、そうなればあのおっさんは大抵の事には驚きはしないってことか。……まぁ、定時になりゃあすぐにでも帰るって言う原因もあるんだろうがな。

俺は知らねえが。







霞「あら、アレクじゃない。ちょうどよかったわ。」


アレク「あ?霞か。何か用かよ。」


霞「あのクズは最近調子が良いみたいだけど、あんたの方からも言っておいて欲しいのよ。」


アレク「何をだよ。」


霞「成功が続いてるからって調子に乗らないでって言っておいてよ。」


アレク「てめぇが自分で言やぁいいじゃねえかよ。」


霞「わ、私が直接言っても司令官はへいへいってうけながすだけなのよ!何度もつけ上がるのも大概にしなさいって言ってるのに…ゴニョゴニョ…//」


アレク(………世に言うツンデレって奴か…わからない…)


アレク「……ああ。わかった。覚えてたら俺からも言っておいてやるよ。」


霞「…もう!今しっかりと覚えなさい!いい?」


アレク「ったくうっせーな…わかったよ!言やぁいいんだろ?言やぁ!」


霞「…ふ、ふん!それで良いのよ。それじゃあね。私は朝潮姉に呼ばれてるから。」


アレク「……おう。」






















〜正王鎮守府体育館〜









ガヤガヤガヤガヤ



パシュ!




ストーン!





ドドドドドドドド!





アレク「…ほんの気まぐれでここに来てみたが…休日だってのに意外と賑やかにしてるな。」


曙「…?アレクじゃない。あんたがここに来るなんて珍しいわね。何?何かあったの?」


アレク「……曙か。退屈しのぎさ。エイジにも言われてるからな。艦娘達がどんな風に強くなって行っているのかを見ておけってよ…」


曙「…そう。」


満潮「曙ー?何をして…アレク…?ここに来るのってなかなか見ないけど…何か用なの?」


曙「暇つぶしに私たちの運動してるところを見にきたんですって。まぁ別に気にすることはないわ。その代わり暴れたりしないでよね。」


アレク「するか。俺がそういうことをするときはリセイやエイジと戦う時だけだ。」


満潮「…まぁ…それもそうね。」


イムヤ「あ!アレクさんじゃない!ちょうどいいわ!バドミントンでもやりましょう!人数が足りなかったの!」


ゴーヤ「さぁさぁ!早く来るでち!」グイグイ


アレク「な、なんで俺が!っておい!引っ張んな!わかった!やるから離せ!」


満潮「…丸くなったわね。アレクも…」


曙「ほんとそれよ…」


初雪「それは二人共も…だと思う…」


曙「きゃっ!?初雪!いつからいたのよ!」


初雪「曙がアレクさんに声をかけた辺りから…」


満潮「ふふっ!最初からってわけね。」


曙「………もう…!ほら!私たちも行くわよ!」


満潮「はいはい。ついていってあげるわよ。」


漣「ぼのたんのデレモードktkr!」


曙・初雪・満潮「あんたもいつの間に!?」


曙「っていうかぼのたん言うなーー!しかもデレてないってのー!!(怒)」








ウェヘーイ!



マチナサイ!!コノ!



イロンナイミデイミワカンナイ…


ドウカン…





















13:00














〜中央噴水広場〜












アレク「………チィ…クソ野郎共め…どうして俺があんなくだらん遊びに付き合わなきゃなんねぇんだ…」




1時間ほど色々な艦娘達に遊び回されたアレクは、バドミントンからドッヂボール、ドッヂボールから鬼ごっこなどと、違う遊びにどんどんと発展していくうち、流石のアレクも疲れが出始めたのか、皆に気付かれないように瞬間移動で噴水広場まで逃げてきたのであった。










アレク「………………ふうっ…」


サラトガ「…あら?アレクさん。How are you?」


アレク「……なんだ…お前かサラトガ。ん…赤城と加賀も居るな。…?翔鶴と瑞鶴もか…」





疲れてだらんとしているアレクの前に現れたのは、一航戦の二人、五航戦の二人、サラトガ、そして大鳳の6人である。



大鳳「だ…大丈夫です…か?なんだか疲れてるように見えますけど…」


アレク「………そういうのは見ただけでわかるもんなのか…?」


加賀「そうね。私達空母ならわかりやすいかもしれないわね。」


翔鶴「と言うことは何かあったのですか…?」


アレク「………さっきまで駆逐や潜水艦の奴らに遊びに引っ掻き回されてた。それで気付かれんように逃げてきただけだ…」


サラトガ「……ふふふっ…察せました…」


瑞鶴「つまり、子守してたわけね。」


アレク「うるせぇ…!そんなつもりはねぇよ!」


赤城「そうですか?意外と多いんですよ?アレクさんが一緒に遊んでくれたって言う報告が正王鎮守府内であちこちから。」


アレク「っ!?」


加賀「……クスッ…面倒見がいいのね。」


アレク「〜〜〜〜〜〜〜っっ!////」


アレクは顔を抱えて照れ隠しをしていた。


瑞鶴「照れてる照れてるwアレクが恥ずかしがるのも珍しいよね…ほんと。ふふっ…」


アレク「……ふん…いけないかよ…別にリセイに頼まれたからとかじゃねからな。」


翔鶴「ふふふ…ええ。わかってますよ。」


大鳳「アレクさんはそれだけ好かれているってことですよ!私たちだってアレクさんは信用出来る人になってますからね。」


アレク「本人の目の前で言うんじゃねぇってばよ!恥ずかしいつってんだろうがぁ!///」


加賀「…まぁ、正直な感想なのだけれど…」


アレク「…………信用を置いてくれて感謝しておく…とでも言っとくぜ…」


サラトガ「ええ!こちらこそ!」


アレク「……お前らはここで何をやってんだよ。」


赤城「ん?私達ですか?間宮食堂からお昼ご飯を済ませて、提督の元へ向かって一休みしようと思いまして。」


アレク「…なんでそこでリセイが出てくるんだよ。」


大鳳「う、うーん…なぜか食後は司令室が一番落ち着くんですよね。」


瑞鶴「と言うより、もう司令室っていうか娯楽室だよね。」


加賀「………まぁ、その通りね。司令室にしか無い本やゲームなどが置いてありますから。提督はいつもそんな私たちに付き合ってくれます。」


アレク「…軍隊指揮をなんだと思ってんだあいつは?」


翔鶴「あはは…確かにそうですけどね…けど、提督は執務や指揮をほとんど即興で行う人ですから…司令室にはほとんど仕事をするようなものは置いてありませんし…」


アレク「…………アホめ……」


瑞鶴「……ぷっ…」


サラトガ「アレクさんもいかがですか?提督の元へ。」


アレク「……遠慮しておく。もう少しここでゆっくりしておきたい…あいつらのせいで体中が痛てぇ…」


6人「……………(汗)」


加賀「……そう。ではまた。」


赤城「暇ができたらいつでも弓道場も覗きに来てくださいねー!」


アレク「……気が向いたらな…」








アレクサンッテイツモヒマナンジャ…



シーーーー!



ソレイッチャアワタシタチモヒマデショ…



チガイアリマセンネ



ウフフ







アレク「…………ちくしょうめ…」













アレクは悲哀じみた独り言を言い、ベンチで横になり、目をつぶって意識を手放した……







































第五話「リセイと艦娘達の過ごす時間」



















14:00












〜司令室〜










BGM:ライアーゲーム・「Prologue」

















リセイ「……」カキカキカキカキ…








リセイは様々な書類に目を通しつつ、業務をこなしていた。







鹿島「提督さん!休みの日なんだからそんなに頑張らなくても良いんですよ…?」


リセイ「ん?大丈夫さ。ちょっとやり損ねたことを片してるだけだからな。それに、今書いてるやつが終わったらもう仕事は無いしな。鹿島こそ、わざわざ改修一覧表を持ってきてもらってごめんな。」


鹿島「…いいえ!提督さんのお役に立てるなら、これぐらいなんでもないですよ!」


リセイ「そう言ってくれて助かるっと…よし!一通りやるべき事は終わったな。いまから何するか…」


鹿島「……あ、あの…提督さん…」


リセイ「おう、提督さんだぞ。どした?」


鹿島「良かったら、私の作ったサンドイッチでもいかがですか…?」


リセイ「へぇ!いつの間にそんなものを…ちょうど小腹が空いたし、ありがたくいただくよ。」


鹿島「は、はい!では、ここにあるので…どうぞ!」


リセイ「いただきます。(もぐ…)

ん!こいつはうまいな!何個でも行けそうだ!」もぐもぐ


鹿島「ほっ…良かった!上手くできてるか不安だったんです。」


リセイ「こんなに美味いのを不味いなんて言ったらバチが当たるっての。うん、うめぇうめぇ。」


鹿島「ふふ!提督さんったら…」

















30分後…










リセイ「ごちそうさま。鹿島、ありがとな!」


鹿島「お粗末様です。喜んでいただけで何よりです!」


リセイ「…ん〜!美味いもんたらふく食ったら散歩したくなったな…ちょっと外の空気吸ってくるよ。鹿島も好きな事してて良いんだぞ?」


鹿島(……本当はもっと提督さんと一緒に居たいんだけど…仕方ないか…)

「…はい!私はこれから自室に戻って香取姉とお話しをしてきます!」


リセイ(………すまん…心の声が聞こえた。恥ずかしいから却下だけどね。みんなと一緒なら良かったが…)

「ん、じゃあまたな。サンドイッチ、絶品だったぞ。」


鹿島「はい!」







ガチャ、バタン




















〜屋上〜














リセイ「……………」











3年だ…あれから3年たったんだ…

早いもんだよ…本当にな…

……3年間の間に来た新しい奴らも、みんなとっくにここに慣れている。アレク、エイジ、そしてレ級と悪雨…

正王鎮守府名物と言っても過言ではないな。

例によって青葉が「イケメン闘士の2人と司令官の戦争!」とか言う記事…

なーにが戦争だ。またでたらめなことを記事にしやがって…つか、それを間に受ける艦娘達もだめだろ。










リセイ「……はぁ…楽しいんだか、楽しくないんだか、よくわかんねぇな。」






ガチャ






リセイが鎮守府内での出来事を頭の中で思い出していると、屋上の扉が開かれた。





長波「お?提督!やっぱりここに居たのか!」


峯雲「探しましたよ提督さん!」


リセイ「…ん?なんだ、長波に峯雲じゃないか。2人でどうかしたのか?」


長波「いやぁ、別に急いでるわけじゃないんだけどさ、いろいろ聞きたいことがあるんだよ!」


峯雲「2年ぐらい経っているとはいえ、提督さんの事についてはまだ謎が多いですから…知りたいんです!提督さんの色んなことを…」


リセイ「えー…俺について知りたいなら他の艦娘達に聞けば良いじゃないか。なんで今更?」


峯雲「あ…何というか…その…聞きづらいんです…」


長波「……そ、みんな知ってるようだけどさ…なんか話したがらないんだよな。提督の事に関する事は…」


リセイ(……みんな俺自身のことに気を使ってんだな…やれやれ、しょうがない。)


「わかったよ。おおかた、その件についてってだけで他にも俺を探してる奴がいるんだろ?」


長波「へへへ…やっぱバレた?」


リセイ「……しょうがねぇから司令室で話してやるよ。ここじゃなんだしな。」


峯雲「あ、ありがとうございます!」



























〜司令室〜









BGM:ファイナルファンタジー7「星降る峡谷」









リセイ「…さて、何から聞きたい?」






司令室に集まった艦娘達、夕雲型6人、朝雲、山雲、峯雲、初風、親潮、浦風、磯風、浜風、谷風達はそれぞれソファーに座って待機していた。

そして、なぜか赤城、加賀、翔鶴、瑞鶴、大鳳、サラトガが、リセイ達が集まる前に司令室でくつろいでいた。


リセイ(………赤城達は無視だ無視。いまはこいつらにちゃんと説明してやらんとね。

……五月雨や涼風、軽空母の3人、海外艦の奴らは、白露達や、鳳翔さんや、それぞれの仲間にうまく伝えてくれているからな。まだ俺のことに関してよく知らないのはこの15人だけか。)




清霜「…えっと…司令官はいつからここに?」


リセイ「正王鎮守府に来た時か?確か三年前の5月ぐらいだったかな。まぁ、3年経っても指揮能力は全然上がらないんだけどさ。」


サラトガ「またまた〜提督?そんなこと言って、ほんとは努力してるの、サラ達は知ってますよ?」


リセイ「ええい!やかましい!お前らは黙って勝手に寛いでろ!」




クスクス‥




リセイ「………ったく…」


初風「…ねぇ、提督。私達は2年前ぐらいにここに来て、最初の正王鎮守府の状況を聞かされたとき、とても今みたいにこんなに賑やかにはなってないと思うんだけど、一体何をしたの?」


リセイ「……一応、俺はこの正王鎮守府の最初の提督じゃないからな。」


磯風「…!そうなのか?」


リセイ「俺は2人目の提督としてここに着任した。最初の提督は…」


瑞鶴「…提督さん。それは話させて。うまくいえないでしょ?だって提督さんは大本営からの命令で黒提督を追い出しただけなんだから。」


リセイ「……それもそうだな。頼む。」


瑞鶴「…私たちはね、元々奴隷みたいに扱われてたの。」


事情を知らない全員「……え?」


翔鶴「最初の提督…黒提督は私たちを完全なる兵器として見ていて、今までに戦果稼ぎの為に轟沈してしまった艦は数え切れませんでした…私や瑞鶴も、そして、赤城さんや加賀さんまでも、私たちの盾になろうと…何度も大破を繰り返していました…」


赤城・加賀「……………」


大鳳「……そうだったんですか…?」


サラトガ「……」


リセイ「……」


瑞鶴「私たちの疲労なんて考えずに、ただ上に認めて貰おうと、艦娘をこき使ってたんだよ。そんな事が2年ぐらいだったかな…」


赤城「そうですね。それぐらいたってから現れたのが今の提督、リセイ提督です。」


浦風「!提督さん…!」


リセイ「…………」
















〜〜〜〜〜〜〜〜〜



黒提督『野郎・オブ・クラッシャー!!』



サッ!ドゴォ!



「グッハ!」



リセイ「気絶したか。ま、憲兵の手間が省けたな。」




〜〜〜〜〜〜〜











リセイ(…………そういやそんな感じだったな…)



リセイが昔のことを思い出していると、いつのまにかリセイについての話終わっていたようであり、事情を知った艦娘達はリセイにキラキラの目を向けていた。








BGM:「天国と地獄・アレンジバージョン」

見つかりにくいので、URLを貼っておきます。


https://youtu.be/jOv_uD3Xzpg










朝雲「…なるほどね…司令ってそんなにすごかったのね…」


夕雲「そもそも、空を飛んだりしてる地点で普通じゃないですよ…」


朝霜「んんん…司令の力は流石に真似できないけどさ…もし深海棲艦だったらあたいゾッとするね…」


リセイ「それはレ級と悪雨に言ってやれ。あいつらはもうとっくにどんな深海棲艦にも負けない力を得ちまってるからな。」


加賀「その力を与えたのは貴方ではなくて?提督。」


リセイ「」グサッ!


山雲「司令さん?アレクさんとエイジさんって…」


リセイ「あいつらか…アレクもエイジも昔は俺の敵だったんだ。」


長波「は!?あの2人が!?」


リセイ「ああ。その力は一時期は俺を超えてたな。今思うと俺良く生きてたなって思うな。特にアレクの力は当時の俺とは段違いだったからなぁ。」


浜風「……提督よりも強かった…ですか…」


リセイ「まぁ、色々あったんだよ。そこんとこは後で全部記憶見せてやるから、後でな。」


谷風「記憶…ねぇ…」


浦風「何でもありじゃねぇ…提督さんは…」


リセイ「………………」


赤城「……?提督?どうしました?」


リセイ「…ちょっとな。アレクがベンチで寝そべってるからちょっかいをかけてやろうと思ってよ。」


翔鶴「ええ…やめておいた方が良いですよ…」


リセイ「モウガマンデキナイ!!イーーーーハー!!」


バタン!!




ダッ!ヒュウウウウ!!



ドッスーーーーン!



その場の全員「エエエエエエエエエ!?」




なんとリセイは司令室の窓をぶち開けてそのまま飛び降りた!



オラァ!アレクオキヤガレェエェ!!


ナッ!?ナンダテメェイキナリ!ヤンノカァ!?


ダッハッハッハッハッハァーーー!




ドゴォン!ドスン!バッターン!



ドゴゴゴゴゴ!!バキィ!ドガァ!ズダァン!



コラ!フタリトモ!ナニヲヤッテルンダ!


エイジ!ジャマスンジャネェー!


オレノアンミンヲジャマシタオメェダケハブッコロォース!!



………ケッキョクシュギョウスルハメニナルンダネ…マッタク…









サラトガ「…………oh my god…」


親潮「司令…凄い…」


巻雲「…………うわぁ…」


瑞鶴「また始まっちゃった…」


風雲「い、痛そう…!」





バギィ!ドゴォ!ズガァ!ドカン!ドム!ガン!




リセイ「うだるっぞぉぬしゃあ!!!」



アレク「なんつった!?ああ!?」




司令室の窓から驚きを隠せない艦娘達を他所に、リセイとアレクはひたすら殴り合っていた…




エイジ「………やれやれ…」






サワサワサワ…サァァァ…




エイジの呆れたセリフが言い放たれると同時に、爽やかな風が吹いた…

























第六話「予想外の来客!?闘争の幕開け!」



























リセイ達の何気ない日常から、1週間が経ったある日…










16:30









〜司令室〜








コンコン




ガチャ








ヴェールヌイ「司令官、艦隊が戻ったよ。」


時雨「ただいま、提督。」


リセイ「お、今日も無事に帰ってきたな。ご苦労さん!」


夕張「いや〜私が出撃なんていつぶりだったかな?」


瑞鳳「前に遠征に行ってたじゃないですか!」


夕張「あれ?そうだったっけ?」


祥鳳「水雷戦隊で4時間遠征に出てましたよ?」


夕張「あ、そんなこともありましたね。」


リセイ「自分でやった仕事を忘れてんじゃねぇよ。」


夕張「えへへー!すいません!」


ヴェールヌイ「報告書だよ。今回は全員被弾なし、海域最奥でS勝利、夜戦はなしだ。」


時雨「あと、途中で鋼材を25個拾ったんだ。後で工廠に持っていくよ。」


リセイ「ん。素晴らしい戦果だ。良くやったな!」ナデナデ


時雨・ヴェールヌイ「////」


夕張「あ、大潮ちゃんは補給の準備をしてくれてますのでご安心ください!」


リセイ「うん、わかった。全艦、補給を済ませた後はもう良い。今日の出撃もこれで終わりだ。一緒に出撃してた大潮にも伝えておいてくれ!後はいつもどおり、間宮食堂に行くと良いさ。」


5人「了解!」


ガチャ、バタン








リセイ「…アレク!」





ブォン!スタッ!




アレク「……なんか用かリセイ。」



リセイはアレクの名を呼び、アレクが天井から空間を開けて現れた。



リセイ「そろそろ今日の業務も終わる頃だ。エイジに鎮守府警備は切り上げて、司令室に来るように伝えてくれ。」


アレク「…ああ。わかった…」


リセイ「………」


アレク「………なんだよ人の顔をじろじろ見やがって…」


リセイ「…いや?お前も大分素直になったなって思っただけだ。」


アレク「やかましい!…俺は行くぞ。」


リセイ「おう…頼む。」





スッ…





アレクは姿を消した。








リセイ「……さて、俺もやりかけの書類を片しとくか。」







ガタン…





カキカキカキカキカキカキ


















30分後…














リセイ「よし、終わった終わった!んー!」






リセイが書類整理を終えて、席を立って伸びをしていると…




コンコン




ガチャ




ジャーヴィス「darling!♡遠征から戻ったわよ!」ガバッ!


リセイ「おわ!?ジャーヴィス!いきなり抱きつくなお前!」


ジャーヴィス「だって早くdarlingの元へ戻りたかったんだもーん!」


タシュケント「ジャーヴィスはいつも通りだね。ただいま同志!あたしも頭撫でてくれないかな?」モジモジ…


リセイ「ほいほい、よく帰ってきたな。お帰りみんな。」ナデナデ


ジャーヴィス・タシュケント「〜♪」


雪風「しれー!雪風も!」


時津風「ずるい!私もなでなでしてー!」


リセイ「わかったわかった!順番な。」


島風「あ、提督!はいこれ報告書。」


リセイ「ん、サンキュー。」


天津風「遠征結果は大成功。いつもの1.5倍の資材が既に工廠に置いてあるわ。」


リセイ「マジで!?わーお!お前らやるなぁ!まさか大成功するとはな。」


時津風「やる気さえあればチョチョイのチョーイだよ。」


リセイ「いやはや、お見それします。さて、もういいだろ?また今度ゆっくり構ってやるからさ。」


ジャーヴィス「えー…もう少し!」


リセイ「…………まったく…」

















5分後…














リセイ「さて、みんな今日はご苦労だった。補給を済ませた後は間宮食堂に行くと良い。間宮さんが好きな料理を作ってくれるそうだ。」


タシュケント「ほんと!?よーし!じゃあ早く行こう!あたしお腹ペコペコだよ!」


島風「置いてくよー!」


5人「速!?」









ガチャ、バタン!








ダダダダダダダダ‼︎






マッテー!



オッソーイ!