2019-12-08 05:53:06 更新

概要

決戦、決着。(相変わらずの日本語力です)


前書き

白露と心音。勝つのはどっち…?


演習場には、俺、祐樹、茜、そして俺の妹だけがいる。

周りにあーだこーだ言われるのが嫌なので、演習場には誰も入って来ないようにした。


優斗「…」


祐樹「大丈夫か? 優斗。顔色あんまりよくないぞ?」


観覧席に座ってると、祐樹が声をかけてきた。どうやら、俺の顔はあまりよくない色らしい。


優斗「大丈夫だよ。ただ、ちょっと不安なだけだ」


祐樹「不安、ね…」


優斗「俺だって、白露の事信じてるよ。そもそも、練度はけっこう差があるはずだし。けども、アイツは全艤装を使えるからな…」


祐樹「だな。白露があの艤装をどうにかしないと、勝ち目は薄いかもな…」


腕時計を見る。時刻は、演習開始まであと10分を切っていた。

俺は、ただ茜が勝つことを信じるしかできない。




~~準備室にて~~

白露「さて、と…。艤装のチェックも終わってるし、あとは相手のあの娘についてもう一度データを見ておかないと…」


白露が机の上に置いてある資料を見る。


白露「やっぱり、化け物みたいなスペックだなぁ…。弱点もあんまりなさそうだし…」


艦娘が別の艦娘になることはできないが、コンバートなどは可能だ。しかし、優斗の妹である心音は、それを覆すようなことを余裕でできてしまう。そのため、どう対応していいのかも分かる訳がない。

戦艦の艤装で思いっ切り主砲をぶっ放したあとに、駆逐艦の艤装に変えて一気に相手に近づいて、再び戦艦の艤装で至近距離から再び主砲をぶっ放す…。なんて事も出来てしまうわけだ。


白露「これまで色んな艦娘を相手にして来たから、艦種別の対策ならできるんだけどもね…」


白露は壁にかかっている時計に目をやる。演習開始まで、あと5分しかなかった。


白露「そろそろ出ようかな。…頑張るしかない!」


思いっ切り自分の頬を両手で叩いて気合いを入れ直す。


勝てなかったら、私はもう終わり。ここの鎮守府にはいられない。

そんなのは絶対に嫌だ。だって、まだ思い出とか全然残せていないから。

だから、勝つしかない。




~~演習場にて~~

白露「…」


心音「…」


演習場の水面に2人が同時に着水する。そして、時計の針が、今。

決戦の時を示した。




演習開始を開始を告げるブザーが鳴ると同時に2人が動き出す。


白露は距離を縮めようと、一気に近づく。心音は待ってましたといわんかばかりに、主砲を白露に向ける。


白露(この距離なら…。よけれる!!)


白露は回避行動をしようとした次の瞬間だった。


白露「え…?」


足にダメージを負ってしまっていたのに気が付いたのは。まだ開始したばっかりのはずなのに。


白露(嘘でしょ!?)


心音「残念でしたね…。白露さん!!」


心音が主砲を白露に向けて放つ。しかし、白露はなんとか回避した。


白露「危な…」


心音 (・д・)チッ


~~~~~~~~~~

優斗「なんだ今の…」


祐樹「しれっと何か使ったな、今」


優斗「何かって…。そもそも、何を使ったんだよ」


祐樹「おそらく、アイツオリジナルの武器だな。アイツ昨日なんか艤装につけてたし」


優斗「なっ…。アイツ、武器も作れんのかよ!?」


祐樹「アイツは全艤装のチェックを一人でもできるんだぜ? オリジナルの武器なんかも余裕で作れるてもおかしくはないだろ」


優斗「ええ…」

~~~~~~~~~~

白露(このままだと、確実にやられる…。距離を取り直さないと…)


白露は距離は心音と距離を取り始める。しかし、今度は艦載機が飛んできた。


白露「ウッソ!?」


爆撃の雨が白露を襲う。なんとか被害は軽傷で済んだ。が、主砲がまた白露を狙っているのに気がつくと再び距離を取る。


白露「このままだと、やられるのを待つだけになっちゃう…。それは嫌だけども、どうすれば…」


距離を取りながら頭をフル回転させて考える。そうすると、1つの考えにたどり着いた。


白露(そういえば、艤装って…)


ーー数十分後ーー

祐樹「けっこう長引いてんな。決着」


優斗「けども、白露は逃げる一方で心音は攻める一方。このままだと、白露の艤装の燃料が尽きるだけだぞ…。何とかして攻めないと」


祐樹「どうしたもんかな…。ヤバいかも」


優斗「白露…」


~~演習場~~

白露「はぁ…。はぁ…」


体力がそろそろ底をつきそうだし…。燃料も…。けども、もう確信は持てた。

もう、攻めればいいところは分かった。あとは…。そこを攻めればいいだけだもんね!!


心音「また急に突っ込んできて…。今度こそトドメ指して上げますよ!!」


白露「今だぁ!!」


白露が心音めがけて主砲を放つ。けども、心音自身ではなく狙ったものは心音の艤装だった。


心音「あっ…」


艤装に砲撃が直撃した瞬間、心音の動きが一瞬止まった。


白露「ふっふーん。弱点見破ったりー!」


心音「っ…」


~~観覧席~~

優斗「なんだったんだ、今の?」


祐樹「なるほどね。そうすりゃそうなるか」


優斗「どういう事だよ」


祐樹「艤装は動力部があるだろ。そこにダメージが入ると一瞬だけ、艤装の動力は0になる。まぁ、動力部を守ってるとこは一番硬いけどもな」


優斗「けども、白露は一撃で決めてたぞ…」


祐樹「バーカ。お前、白露の砲撃精度見たことあんのかよ。白露は…」


~~演習場~~

心音「白露さんは…」


祐樹&心音「命中率100%だぞ(だった)…」


白露「え? ああ、そういやそうだったね…。まぁ、今はどうでもいいけども…ねっ!!」


白露が再び心音の艤装にある動力部めがけて砲撃を行う。心音は動力部を守ろうとするが、守った瞬間に白露は狙える位置に移動してくる。


心音「守り切れない…。このままだと、私が倒される…!!」


白露「まだまだいっくよー!!」


かわそうとするけども、すぐに移動してくる所為でまったく意味を成さない。艤装を別の艦種のモノに変えようとしても、撃たれた瞬間は動力が0になるため変えている最中に0にでもなったら大惨事だ。

変えている最中に動力が0になる。それは、轟沈する時と同じ状態になってしまう。なので、艤装変換の際は敵に狙われる事のない位置で行う。しかし、1対1の今では距離をとるのが難しい。だから、戦艦の艤装と空母の艤装で近寄らないようにしていた。

距離を取る為に駆逐艦の艤装に変えたいが、撃たれまくっている所為でそれもできない。


心音「だったら…。喰らえ!!」


体勢も何もかも考えずに撃ったが、白露にかすり傷を負わせるぐらいのダメージは負わせられた。


白露「痛ったぁ…。まぁ、この程度のダメージなら大丈夫…。って、あぁ!!」


白露がダメージを負って少し立ち止まって時に、心音は駆逐艦の艤装に変えていた。


心音「ここまで距離を取れれば…。今度こそ、トドメを指せば…」


心音は戦艦の艤装に変えようとした。けども、何故か変えられない。


心音「あ、あれ…?」


何度も変えようとするが、動かない。どうやら、動力部がイカれたようだ。


心音「ウッソぉ…」


白露「待てぇー!!」


心音「もう来た!?」


白露「逃げるなぁー!!」


心音が逃げる。白露はそれを追いかけていく。どちらもトドメを早く指したいのだが、決めらない。


心音「こうなったら…。喰らえ!!」


白露「危なっ!? ならこっちも…。えいっ!!」


心音「痛っ…。このぉ…」


~~観覧席~~

優斗「おい、なんか近接戦になり始めたんだけども」


祐樹「殴り合いとかしそうで怖えけども…。それは無い…。無いよな?」


優斗「あ、白露が…」


一方その頃、優斗と祐樹の視線の先では…。


~~演習場~~

白露「おりゃぁーー!!」(ポカポカ)


心音「痛っ…。このぉ…!!」(ポカスカ)


白露と心音はガチファイトになってしまっていた。とはいっても、顔面にグーパンチが飛んだりしてないのでマシだが。


白露「だったら…。これで決める!!」


心音「だったらこっちも…」


2人は一気に距離を取る。そして、一気に加速すると相手の方めがけて突進した。


白露&心音「喰らえぇぇぇ!!!」


2人が頭からぶつかる。先に倒れたのは…。




心音だった。




心音(そもそも、艦娘って殴り合いする事なんか普通は無いでしょ…)


白露「か、勝った…?」


~~観覧席~~

優斗「どうしてこうなった」


祐樹「わけがわからないよ」


優斗「なぁ、これって白露の勝ち…。でいいのか?」


祐樹「まぁ、うん。けども…」


優斗&祐樹「本当にどうしてこうなったんだよ!!」


ーー1時間後ーー

心音「ん…? あれ、何で私ベッドの上に…?」


白露「倒れたんだよ、演習終わったあと」


心音「白露さん…。まぁ、あんな終わり方するとは思わなかったですけどもね」


白露「はは。まぁ、私もだけどもね。で、どうするの? この後は。私に勝った時のことを堂々と宣言してたけど」


心音「まぁ、ここ以外に行く場所無いから、勝っても負けてもここに着任する予定でしたけどもね…」


白露「なんじゃそりゃ…。まぁ、毎回毎回「白露さん」って言われるのは私もキツいから…」


心音「「茜」さん、でいいですか?」


白露「そうそう…。って、なんで知ってんの!?」


心音「いや、祐樹さんから貰った資料に載ってたんで…」


白露「なんじゃそりゃ…。まぁ、これからよろしくね。心音ちゃん」


心音「はい。お願いします。茜さん」


(次回に続く)


後書き

優斗「なんなんだあの終わり方…」

祐樹「作者が色々と足りないから仕方ない」

優斗「とりあえず、次回予告。ん? 最終回!?」

祐樹「は? 1章4話構成じゃねぇのか!?」

優斗「ま、まぁ、わけ分からんけども、次回。「妹、結局鎮守府に着任する」に続く」

祐樹「次回予告長くね?」


このSSへの評価

2件評価されています


64273641684379さんから
2021-06-07 08:25:52

SS好きの名無しさんから
2019-12-08 08:36:39

このSSへの応援

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64273641684379さんから
2021-06-07 08:25:55

SS好きの名無しさんから
2019-12-08 08:56:32

このSSへのコメント

8件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2019-12-08 08:59:07 ID: S:ZkUgiY

いよいよ対決が楽しみだなぁ。
…………
えっ!
もう終わり?




2: 白露型提督になりたい 2019-12-08 22:05:06 ID: S:lY-h5o

※1
長々と書くのはキツいので…。

3: SS好きの名無しさん 2019-12-08 22:26:02 ID: S:I3kk6K

ちょっとびっくりしたけど、
今回も面白かったです!

4: SS好きの名無しさん 2019-12-08 22:30:10 ID: S:6gLvKy

撃ち合いから殴り合い。
我、殴り合いに突入スル!
ファイト!!カーン!
ゴングが鳴ったぜ!

5: SS好きの名無しさん 2019-12-08 23:06:55 ID: S:uEAO9C

どちらが、白露(ヒロイン)に
ふさわしいか、こいつ(拳)で、
決めようぜ!

6: SS好きの名無しさん 2019-12-08 23:08:14 ID: S:OWA35o

見たいな感じで、
殴り合いに発展したと、勝手に解釈しました。

7: 白露型提督になりたい 2019-12-09 08:14:31 ID: S:eprU7D

※3
次回もお楽しみに〜。

8: 白露型提督になりたい 2019-12-09 08:15:37 ID: S:vsrKaS

※4〜6
優斗「見てるこっちは胃が痛いぞ…」


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