2020-03-26 22:17:21 更新

概要

その昔、世界に衝撃を与えた提督がいた
次の世代から次の世代へと語り継がれるごとに【歴史上最も最悪な物語】と言われるようにすらなっただが、その反対で【兵器にとって歴史上最も幸運な物語】とも言われた
その最悪な幸運な物語を聞いた人は口を揃えてこう言った「艦娘は兵器なんかじゃない我々人間が兵器だ」―――そう語った


前書き

初投稿です!長編SSを予定しておりますので完結にどれぐらい時間がかかるか分かりません!
誤字、脱字等があります。
それでも良いというのでしたら是非、読んでいってください!






プロローグ










「…………ここか」






俺の目の前にそびえ立つ巨大な建物、その建物の名前をこう呼ぶ








横須賀鎮守府








この世界には海域に出現する深海棲艦という訳のわからない生物がいる。簡単に言えば地球外生物みたいなそんな部類の奴らだ、しかも奴らは現代兵器が何一つ効かないなんとも気色悪い奴らだ





だが、そんな深海棲艦にも人類は対抗できる手段がありその兵器と言われている見た目が完全に人間なそんな兵器がある




名前は―――












―――艦娘












何故艦娘と言うのか、どうでもいいし気になってないが確か大日本帝国海軍の軍艦を元にしていたはず………




まあ、どうでもいい俺が気になるのは




















ソイツらが裏切らないかどうか、それだけだ




















復讐心を胸に抱いて






さて、いくら深海棲艦から守る役割を果たされている艦娘でも、新米提督の保有艦娘は最初は1人だ、まず初期艦娘を選択して建造か海域で稀にいる野良艦娘を持ってくる必要がある




建造か野良艦娘かどうかは今は置いといて昨日選択した初期艦娘には会いに行こうか、恐らく執務室にいるはず………





















【横須賀鎮守府本館・執務室】




叢雲「あんたが指揮官?私は叢雲って言うのよろしくね」



提督「俺が今日着任する提督だ、よろしく」




俺が選択したのは吹雪型の叢雲だった

誰に対しても厳しい態度を貫く叢雲は扱いには面倒くさいが、改二改装した時の恩恵がある。

序盤での改二改装は資源も艦娘自体の練度も無いが、半年もあれば艦娘のやる気次第だが十分に達成可能だ





しかも、叢雲の場合普通の提督からは苦手だと言われているが俺にとっちゃ最高すぎる艦娘だ





理由はおいおい……………





提督「それじゃあさっそく鎮守府正面海域に出撃してほしいんだが……その前に建造をする」



叢雲「建造?鎮守府正面海域なら私一人でもどうにでもなるわよ?」






建造されてすぐにここに来た低練度の初心者が何を大口叩くのか………





提督「悪いが、心配性なんでな」



叢雲「ふーん……まあいいわ、資源的にオール30じゃないと大本営の定期補給資源を待たなきゃいけなくなるわよ?」



提督「そうか…まあいい、取り敢えず工廠に向かうぞ」



叢雲「了解」





















【横須賀鎮守府・工廠】




明石「あっ!提督お待ちしていました、自分この鎮守府の工廠を管理する工作艦である明石です!」



提督「………こいつを出撃させれば良くないか?」




資源浮くし




明石「へ?」



叢雲「駄目よ、出撃はできるけど直ぐに大破して撤退するはめになるわ」



明石「す、すぐには大破になりませんから!……ちゅ、中破ならすぐには……」



提督「駄目じゃねえか」



明石「うぅ…すみません」



提督「まあそれに関しては置いといて建造したいんだが、資源はどれくらいある?」



明石「いや、置いとかないでくださいよ!ちなみに資源は全部100です!」



提督「わかった」



叢雲「にしても全部100なんて少なすぎない?大抵300ぐらいは支給される物なのに……」ジー



明石「確かに少ないですよね……」ジー



提督「俺を見るな関係ない筈だ」



叢雲「まあいいけど…で?結局資源投入数はどうするの?」



提督「オール100で」



工廠妖精「リョウカイ!」



工廠妖精「Ураааааааа!」カーンカーン



叢雲/明石「「え?」」



提督「(ここの工廠妖精はソ連出身か?)」



叢雲「ちょっと!全部投入なんて資源来るの待たなくちゃいけないじゃない!」



明石「あぁ…残った資源で開発したかったのに………」



提督「ん?別に出撃ぐらいでそこまで資源は使わないだろ?」



叢雲「いや艤装に使う燃料とか弾薬とか修復とかに使うじゃない!」



提督「大丈夫だ軽巡洋艦と駆逐艦なら十分無傷で正面海域ぐらい制圧できる。それに艤装は予めMAXで補給されている」



明石「軽巡洋艦って…まだ建造終わってませんよ?なんでそんな軽巡洋艦が出るみたいな言い方………」



工廠妖精「アタリダ!ケイジュンヨウカンダ!」



明石「え……?」



川内「川内型一番艦の川内です!ねえ夜戦やろうよ!」



提督「うるさい、さっさと出撃してこい」



川内「夜戦!?」



提督「出撃すれば嫌ってほど夜戦やるはめになるからさっさと行ってこい」



川内「やった!で、私はどこの艦隊なの?」



提督「叢雲と一緒に正面海域を制圧してこい」



川内「ん?…てことは………」






川内は少しだけ悩んむとすぐに顔が真っ青になっていく



  



川内「私と叢雲の二人!?」




提督「明石もいるぞ」



川内「いや、明石は使えないでしょ」



明石「工作艦なんですー!」



川内「えっとぉ…建造で私を出したのなら資源は………」



叢雲「無いわよ」



川内「ねえ…提督…失礼だけどバカなの?」



提督「バカじゃない、資源はどうにでもなるから早く正面海域を制圧してこい野良艦娘がいたら拾ってこいよ」



川内「まあ……わかったよ…」



叢雲「はあ……それじゃあ行ってくるわ」





叢雲と川内は呆れながらも工廠から出ていった




正面海域はその名のとうり鎮守府の正面に広がっている海域のことをさす



深海棲艦はイ級などの駆逐艦やホ級などの軽巡洋艦が稀にいる程度で駆逐艦数人か、川内のような軽巡洋艦がいれば制圧は容易い



本来ならまず、初期艦娘を正面海域に出撃させ、野良艦娘を探すか建造をおこない出撃して制圧………その流れが基本だ



俺みたいな最初に建造に全資源を突っ込むアホなんていないだろうな



明石がおどおどしながらも喋りかけてきた




明石「あの提督…資源全部投入しちゃいましたけど…どうするんですか?」



提督「ん?…そういう時はだな」




俺は軍服のポケットから一台の携帯電話を取り出すととある人物に連絡をかけた



 

提督「ああ…俺だ……」



提督「そうそう……じゃ、軽く1万ぐらい持ってきてよ」



提督「お前なら簡単だろ?」



提督「そうそう、今日中に………」



提督「わかった…それじゃあ」



明石「誰に電話を…?」



提督「ん?……まあ、ちょっとした戦友にな………」



明石「はあ…」






明石は意味がわからなかったそうだがまあいい



人間は信用できないが、アイツだけは信用できる。



好き勝手に利用させてもらおう






提督「そういえば……気になってたんだが、今のご時世お前は提督という存在を怖がらないのか?」






今はブラック鎮守府というのが主流で、艦娘達は提督達に強い恨みな憎しみがある。叢雲や川内はまだ建造されたばかりだから知らないかもしれないが、明石は違うはずだ




ここで建造したわけじゃないし、そもそも明石は鎮守府では建造ができない




大本営にある溶鉱炉を使っての建造で低確率でできる艦娘だ、明石は工作艦である立場として大本営でも艦娘の解体などやってきたはずだ






明石「ああ…確かに不審には思いますけど………元師閣下から直々に提督に関して教えてもらったんですよ」



提督「………は?」




明石「ええ…もちろん、貴方の過去も知ってます。私は貴方の復讐を手伝おうと思ってます」



提督「あのジジイ……」



明石「そんなに、怒らないでください……確かに、あんな事があれば自分一人で復讐したいのは理解できます。ですけど、必ずしも限界がきます」



提督「………」



明石「私はそんな貴方をサポートする為でもあり、鎮守府の工廠を支えるために派遣されました」



明石「ですのでどうか、勘違いだけはしないでください……邪魔はしません」



提督「………なら」




提督「お前が俺の過去を知っているのなら俺はお前を信用するとでも?」



明石「………」



提督「もしかしたら"アイツら"の情報収集のために派遣された可能性もある………証拠をだせとは言わないが俺はお前を信用しないし助けを借りるつもりもない」




明石はちょっとだけ笑うと喋った




明石「ふふ……そうですか、そう思っても構いません」



明石「それでは、私は工廠の整備をしますので………」






そう言うと明石は後ろを向いて歩いていった

肩を見るとなんだか笑っているようで、ゆらゆらと揺れていた






明石「本当に……聞いたとおりの人です」






最後にポツリと笑いながらも小声でそんなことを言ってきた





















【横須賀鎮守府本館・執務室】



俺は今、一人で執務をしている。本当なら執務なんて放棄してさっさと復讐を実行や準備をしたいが、アイツにも色々言われそうだし何より、初期艦である叢雲がうるさいだろう



さっき、正面海域から無事帰ってきた叢雲に執務をやってないと怒られた



彼女の性格上予想はついていたが、あれは少しだけ修正が必要のようだ






叢雲のような性格ほど、艦娘は扱いやすい





俺はそう思っている。






艦娘は感情に左右されやすい






少しだけ優しくすれば、すぐに信用してなつくし、逆に厳しくすれば嫌い、反抗する






例えば、姉妹艦や大切な艦娘を餌に脅せば大抵の事は従うようになる






俺はそれを利用してアイツらに復讐をしたい






アイツらが、艦娘を騙して俺に復讐するのなら俺は艦娘を利用して時には捨て、だが信用を得ながらアイツらに復讐をしたい






その為にはまず、誰か一人、こちら側に引きずり込む必要がある






簡単なのは俺の事情を知っている明石だが、まだ信用できない






この仕事をやってもらうのはまだ、今の状況をあまり知らない叢雲が適任だ






執務を適当にしながらも、どうやって叢雲をこちら側に引きずり込もうかどうか頭をひねらした

























今日、私が着任した提督に関してだけど、全く奥が見えない






感情が分からないというか、感情を表に出してこない






元々、そういう人なのかと思っていたけど、どうにも違うみたいだった






なんて言うか………感情を無理やり抑え込んでいるような………そんな感じだった






正直言って気味が悪い






私を建造した時なんて鎮守府にある全資源を投入して建造したと聞いた






何を考えているのか全くわからない






叢雲も、おかしな人とは言っているけど、そのうち突拍子もない事や無理難題を言ってきそうで怖い………






それに、執務の身のこなしといい新人とは到底思えない






もしかしたら、他の新人提督もあんな感じかもしれないけど、少なくとも私は新人にあれはできないと思う






考えれば考えるほど謎が深まるし、それと同時にあの謎の提督を知りたいという欲求に駆られる






私は提督を観察するべく、執務室に足を運んだ―――





















【横須賀鎮守府本館・執務室】




静かな執務室にノックがなった、一体誰だろうか………ここに来るとしたら叢雲か明石だな、川内は絶対に無いアイツはノックしたらすぐに入って来るようなやつだから………いや叢雲も該当するか?






提督「……入れ」



川内「失礼しまーす」






まさかの川内だった………おかしいな…俺の知っている川内は夜戦バカと能天気な所ぐらいなんだが…提督に対して礼儀なんてアイツの頭に存在してないと思っていた






提督「なんだ、まだ夜戦はしないぞ?」



川内「いやいや、違う違う確かに夜戦はやりたいけどさ……別のお願いがあって…ね」






お願い……?



なんだろう、ただの直感にすぎないが、嫌な予感がする






川内「私を秘書艦にしてくれる?」



提督「……………」






秘書艦………ねぇ…………





その単語や言葉を聞くだけで憎いアイツの顔が思い出していく






提督「………悪いが、秘書艦は付けない今後もな」



川内「えぇ……ね、お願い一日だけ!お願い!」



提督「駄目だそれ以上うるさくするなら夜戦を無しに……」



川内「それでもいい!」






俺が喋り終わる前に川内は大声をあげて答えてきた



夜戦を餌に諦めさせればいいと思っていたがこうも食いつくとは………何か、裏がありそうだ






提督「………何故、そこまで秘書艦をやりたがる?」



川内「へ?」






不意を疲れたかのように陽気な声を出す






提督「俺は、夜戦をやらせないとけしかければすぐにこの話はなくなると思っていた、お前が夜戦好きは知っているからな……だが、そんな大好きな夜戦を廃棄してまで何故秘書艦をやりたい?」



川内「ええっとぉ……」



提督「はっきり言って面白くないぞ?俺が執務を放棄すればお前が全部やらなくちゃいけないし、それに今は着任当初だから大本営に提出する書類は大量にあるぞ?」



提督「一体何がそこまでお前を駆り立てるんだ?」



川内「………」



川内「まあ……提督との接点を作りたい……ってのが、理由かな」



川内「それに、提督について色々知りたいしね」



提督「………それは、何処まで知りたいんだ?」



川内「何処までって…………そりゃあ全部?」



提督「そうか………」






当初はコイツに関して眼中なんて無かったが…………面白いじゃないか、ここまで話してくる時点で、一応は信用されている証拠だ



本当なら叢雲を引きずり込む予定だったが、気が変わった






提督「それじゃあまず、聞いてほしいことがある」



川内「いいよ?」











提督「お前は……裏切りに関して………どう思う?」











俺は、コイツを仲間にしてアイツらに復讐を決意する。






その為にはまず、俺の過去を洗い流さなくてはいけない











川内「それってどうゆう……」






川内は意味がわからないといった感じだった、まあ当たり前だろう。いきなり裏切りについてどう思うなんて質問意味不明だ






ならば、答えを出せばいいだけだ






提督「その昔、とある鎮守府に着任している一人の変わった提督がいた」











ある意味で有名だったそこの提督は兵器である艦娘をこよなく愛していた











だが、そこの鎮守府に着任していた艦娘が突然提督を敵対し、殺そうとした











その後の提督は誰もどうなったのかは誰も知らない………いや、知るすべが無い











この話は後に海軍で語り継がれるようになった事件で、その事件以降より一層、艦娘の扱いが酷くなった











提督「お前は、その裏切られた提督のつもりになって答えてくれ」



川内「……………」






提督「突然、艦娘に裏切られ、艤装に装着している機銃を向けられ、次々に刺さる弾丸、弾丸が身体を刺すごとに痛みがまし、焼けたような感覚に陥る痛み、損傷から血が漏れだしそれが別の損傷場所に湿り込み痛みを増す。『やめてくれ』と叫んでも艦娘は遠慮なく殺そうと機銃を向けてくる。命軽々生き残っても信用していた艦娘に裏切られる絶望感、失望感、脱力感、何故俺が裏切られなくちゃいけないのか?そんな感覚に陥られるだろうな」







川内は体を震わせながら高らかに笑っている俺を見つめてきた



その視線は、全てを悟ったような、それでいて悲しそうな目線で俺を見つめていた



そして、声を震わせながらも優しく喋ってきた






川内「提督………貴方、もしかして………」



提督「なんだ?答えになってないぞ?」



川内「っ…!」



川内「……………」



川内「許せない…と思う」



提督「そうか!そうだよな!その答えを待っていた!」



川内「て、提督は……裏切りについてどう思うの…?」



提督「そうだな……」



提督「取り敢えず、された事をそのまんま仕返ししてたっぷり痛めつけ、自分が受けた以上の苦しみを味わいさせてからじっくりと殺したいな」



川内「そ、そう………」



提督「…………まあ、お前が想像しているとうり、俺がその裏切られた提督だ」



川内「なんで、私に過去を?」



提督「そうだな………」



提督「まあ、正直言って誰でもよかった」



川内「え?」



提督「まあ、詳しい事は気にするな………それより」



提督「俺はお前を……いや、艦娘を利用して復讐をする」



提督「そのためにお前は協力してほしい」



川内「協力…?」



提督「そうだ、艦娘を利用して復讐をする……これには艦娘から信用を得なくちゃいけない」



提督「だが、俺の信用を得るためにやる方法は俺を信用する奴が必要だ」



川内「…………」



提督「誰か一人でも俺を信用する奴がいれば

あとは簡単だ」



提督「この人は信用できるという考えができる」



川内「つまり、私は餌……みたいな事?」



提督「そういう解釈にもなるな」



川内「あ、貴方私達をなんだと思っているの!?」



提督「………」





提督「俺は艦娘を兵器でも人間でも無いと思っている」





川内「え……?」



提督「そもそも、人と呼ばれる定義はなんなんだ?」



川内「え、ええっと………動く、喋る。生きている………とか?」



提督「それもそうだが、俺は、感情だと思っている」



川内「感情………」



提督「苛立ちや悲しみ、嬉しみや楽しみ……人間には色々な感情を感じる。それはお前達艦娘もそうだ」



提督「いやな事があれば不快感を感じるし、深海棲艦の砲撃や魚雷が当たればもちろん痛い」



提督「動いているし喋りもする。生きているし、感情もある。」



提督「だけど、艦娘には人間には無い力を持っている」



提督「それが、艦娘が兵器と言われる原因だ」



提督「だが、兵器と呼ばれる定義とはなんだ?」



提督「圧倒的な力、だが感情なんて無いし、いわば心の無い人形だ、人間に好き勝手に利用され最後には使われなくなりその生涯を終える」



提督「だが、艦娘は違う。人間と兵器の両方の定義を持っている」



提督「俺は艦娘を兵器とも人間とも思えない」



川内「……………」



提督「それで、どうするんだ?」



川内「え…?」



提督「俺に協力するかどうか」



川内「えっと………」



提督「早くしろ、10秒で決めな」



川内「な!」






さあどうする…?



わざと10秒という短い時間指定に焦っているだろう、逃げ道を塞ぎ断ればこの件は無くなり、俺と川内の関わりは無くなるだろうな



コイツもそれがわかっているはずだ、わざと信頼を絶とうとした言い方にも理由がある



元々、反応を見るに川内は俺を少なからず信用していたはずだ、だがさっきの言葉で信用するかどうか曖昧になったはずだ



そのタイミングで時間を制限した上で決めさせ、迷いを促進させる



信用するを選択したら最後、曖昧ながらも俺の命令に従い、復讐が終るまで利用される




だが、大丈夫だすぐにその信用を取り戻してやる






川内「や、やる!」








こどうやらこれで、復讐の第一歩に近づいたようだ





















【軽巡洋艦寮・川内自室】




川内「あ〜〜もう〜〜!」






私は自室に戻るなり置いてあったベットに豪快にダイブして足をバタつかせていた




提督の過去……確かに教えてもらったけど、まだ状況が理解できていない……




艦娘に裏切られ、復讐の為に再び提督に戻り艦娘を利用して復讐する




この言葉を聞いた途端に信用していた心が壊れたような気がした




最初は私の建造に資源全部使うバカだと思っていたけど、よくよく考えれば確かに正面海域でも叢雲一人では制圧は難しかっただろう、二人いる事でカバーもでき、早急の撃破ができたため被弾無しに終わった



 

肝心の資源も何をやったのか知らないけど、大量に届くらしい




そんなメチャクチャな提督だけど、面白そうと思い、そんな提督を少なからず信用してしまった




だけどあの言葉を聞いて信用していいのかどうかわからないなった









艦娘を利用して復讐をする









確かに、提督はこう言っていた、だけど"私達を利用する"とは一言も言ってなかった




いや、私を利用して艦娘からの信用を得たいと言っていた




今の所何を考えているのか全くわからないけど、根っこからの悪人では無いはずだ




もしかして、提督に関して知りたがっていた時点で自分が罠にハマっていたんじゃないかと思ってしまう




あの人ならやりそうだ、私達の知らない間に罠を張り巡らせることぐらいなんて容易に出来そうだ




…………それにしても……































なんで、提督の艦娘は突然裏切ったんだろう?





















【横須賀鎮守府・正面玄関】




明石「……………」



明石「………いや、まあ…資源は来たけど……」



明石「この各資源3万を全部私が管理するとか嘘でしょ……」






鎮守府工廠の外には何台もの大型トラックが並んでおり、中身は大量の資材だった






提督「嘘じゃないぞ、やったなこれでお前が好きな開発が大量に行えるぞ」



明石「嬉しいのか嬉しくないのかわからないですよ今の気持ちは!」



明石「大体、提督各資源1万くらいって電話で話してたじゃないですか………何故一気に2万も増えてるんですか!?」



提督「それは……アイツが勝手にやっただけだ、俺は悪くない」



明石「いや、それよりもいきなりこんな大量の資源を送りつけるなんて何処の貴族ですか………というかこれ、本当に使って大丈夫ですよね?後で黒塗り高級車から怖い人出てこないですよね?」



提督「その時はお前を献上しようか」



明石「ふざけるなー!」



叢雲「……なに茶番してるのよ、さっさと資源運ぶわよあんたを手伝いなさい」



提督「俺は執務が残ってるからこれで…」



叢雲「じゃあなんできたのよ!」



提督「お前らを煽る為、以上それじゃあ頑張ってくれ」



叢雲「あ、ちょ…!………たく、あいつ…ムカつく」



明石「あはははは………」



明石「(……まあ、あの人らしいですね)」











〜〜〜〜〜











あれから一週間が経過した






提督の様子は前とは比べ物にならないほど感情や表情をあらわにしていて、艦隊の皆をおちょくったり笑わせたりしている






正直、復讐をするなんていう物騒な目標があるから私達艦娘にも何がやらかすかと内心ヒヤヒヤしていたが、このまま行けば何とかなると思う






今となっては私が提督の事を気になって話しかけたのは良かったと思ってしまう






もし、私のような協力者が見つかってなかったら提督は元の感情の読めない冷酷な人だっただろう






それだけは何としてでも避けたい、提督の性格によっては艦隊の士気には十分関わる。できるならば、提督自身は明るい方が海域攻略も捗る






あれから艦娘は戦艦の陸奥さん、重巡洋艦の衣笠さん、駆逐艦の霞が鎮守府に着任した






もちろん、全部建造によるものだがはっきり言って気味が悪い






建造する時は決まって提督がいるのだが、陸奥の建造の時は「戦艦………陸奥か……」なんてまるで未来が分かっているかのように予言して見事命中させた




もちろん、他の艦娘もそうだ






私の時もそうだったらしく、艦名までは言わなかったが艦種はあたっていたらしい






そこらへんの説明を求めたが、すぐに何処かに行って逃げられてしまった






そして海域攻略だが、次の任務報酬で正規空母である一航戦赤城が貰えるらしく今はその任務達成の為の準備中だ






指揮に関してだけど、元々提督をやっていたのもあってかなり優秀だと思った、だけど私の以外の艦娘は提督は新人だと思っているはずだから、勘がいい艦娘…特に叢雲や霞とかは新人じゃないと勘付くかもしれない











川内「……まあ、その辺はちゃんと対策するだろうなぁ………あの人なら何でもやりかねない」






私は今後の不安を胸に抱えながらも執務室へと足を運んだ





















【横須賀鎮守府本館・1階廊下】






………だから………ふざけんな!






……?






川内「ん?提督かな…なんか叫んでいるけど……」






執務室の前に立ちどうしようかとしばし悩むが、すぐに考えはまとまった






私はしゃがみ込み、顔を執務室の扉にペッタリとくっつけて聞き耳を立てる




他の人が見たら明らかに誤解されそうなポーズだが、多分大丈夫だろう、確信なんて無いけど






にしても、他の艦娘に見つかるよりも提督自身に見つかるほうがヤバい気がする。というか絶対にそうだろう






私はそんな考えを瞬時に思い浮かべながら執務室で喋っている提督の言葉に耳を傾けた











提督「だから、まだ俺の鎮守府の艦娘は練度が少ないって言ってるだろうが!それに資源だってなるべく消費したくないんだよ!なんならコッチに高練度の艦娘を寄越せ!」











この感じだとただの独り言ではなく電話か何かで誰かと喋っているのだろう、艦娘などの話題から察するに海軍関係者……






しかし、練度が低い…?何だろう、何処かの鎮守府から演習の申し込みでもあったのだろうか






提督「ちっ……わかったよ………それじゃあ1ヶ月後な?大本営との演習は!」






え………大本営と演習!?






大本営は聞けばわかると思うが全国にある鎮守府を纏めるための機関であり、大本営所属艦娘は皆高練度で過去に大規模作戦を実行し見事成功させた功績がある




そんな大本営相手に私達で対抗できるのだろうか………いや、それ以前に何故大本営と演習なんて………






提督「クソが…………おい、川内!」






その言葉を聞いた途端私は跳ね上がった






わ、わかってたの!?これでも結構静かに来たつもりだったんだけど……





私は少しだけビビりながらも執務室の扉をゆっくり開け顔を少しだけ覗かせると…






川内「ええっと………どうも」






私の目には明らかに苛ついている。不機嫌な提督の姿が目に入った―――





















川内「へ?訓練の様子?」




提督「そうだ、今はお前に任せているが実際に確認したい」




川内「いやまあ、構わないんだけどさ………」




提督「何か問題でもあるのか?」






提督はさっきからずっとこの様に威圧的な態度だ



まあ、唐突に大本営との演習なんて怒るのも仕方無いが………

 



というより、今の提督の方が雰囲気に合っているというか様になっているのがまたやな感じだ






川内「まあいいよ……」



提督「わかった…今は……昼前か…訓練って確か午前だよな?」




川内「そうだね、多分始まってるんじゃない?私は執務室に行くって言っておいたし」




提督「ふむ……それじゃあ今から向かうか」




川内「え、ちょ明石さんから貰った開発の発案書のチェックは………」




提督「後でやる。それにほとんど許可取らない予定だし」




川内「酷いなぁ」




提督「そんなに褒めるな」




川内「褒めてないんですけど!」






明石さん聞いたら多分泣くと思うんだけど………






そんな先程までキレていた提督の姿は何処に行ったのか、普段と変わらない提督の後ろを私は付いていくだけだった










【訓練場・演習場・2階観客席】




訓練場or演習場に付くと砲撃音が響いた




この音の大きさからして陸奥の主砲による砲撃だろう、模擬弾にも関わらずここまでの音を出せるのとは戦艦の火力の高さが再度認識される




俺が演習のさいに使用する数少ない観客席に座ると衣笠が気づき手を降ってくる。そんな衣笠に大声を上げて霞と叢雲が注意しているが陸奥の砲撃のせいで声までは聞こえない




衣笠は素直に謝っている様子だが、あいつ重巡洋艦の癖に駆逐艦に頭下げるのはどうなんだ……




隣にいる川内はそんな衣笠達を見て笑いながらも律儀に手を降っているが俺は無視し、川内に喋りかけた






提督「川内、スピーカーか何かここにあるか?一旦集合させたい」



川内「スピーカー?さあ私は分からないけど……と言うより下に行って止めさせたらいいんじゃない?というよりここ提督の鎮守府だからね?施設の設備ぐらい把握しといてよ……」

 


提督「思ったより" 前の鎮守府"と違ってな……面倒だし、見取り図でも作っといてくれ」






前の鎮守府………






川内「わ、わかった…それじゃあ下に行こうか」





















【訓練場・演習場・1階指揮室】




提督「よし、川内呼んできてくれ」



川内「わかった」




そう言うと川内は艤装の装着の為部屋から出ていった



少し待てば川内が出てきて近くにいる衣笠と霞、叢雲に伝える。陸奥は案の定砲撃練習を繰り返しており伝えるのに少々手間取っている様子だ






それにしても………






提督「なんで、前の鎮守府の話題が出たんだろうな………」






今まで前の鎮守府について話したのは3回だけだ




それ以降は思い出すだけで古傷が痛むためなるべく離さないように思い出さない様にしていた




だが、さっき前の鎮守府の話題とすら言えないが何故か古傷が痛まなかった




それは川内に説明した時もだ






提督「……………いつか、"真実"を伝えないとな……」











そう他人事かのように一人でに呟いた












後書き

少しだけ更新です。多分明後日更新

もしよろしければ、応援、評価、コメントよろしくお願いします。モチベーションにも繋がりますので、是非よろしくお願いします

ーーーーー

第1章―――【復讐心を胸に抱いて】現在
第2章―――【???】
第3章―――【???】
第?章―――【???】


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2020-02-04 21:08:43

SS好きの名無しさんから
2020-02-01 04:22:48

足利さんから
2020-02-01 01:52:13

SS好きの名無しさんから
2020-01-31 19:29:23

SS好きの名無しさんから
2020-01-26 09:58:31

このSSへのコメント

4件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2020-01-25 23:46:12 ID: S:uiSHfE

この後の展開に期待してます

2: 目玉焼き 2020-01-26 09:57:57 ID: S:xAi7p0

コメントありがとうございます!
今後の展開も期待に答えるよに頑張っていきます!

3: SS好きの名無しさん 2020-03-24 23:37:17 ID: S:OqU8o5

結構好きです

4: 目玉焼き 2020-03-25 16:58:45 ID: S:XcoITH

ありがとうございます!


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