2020-04-26 23:17:00 更新

概要

姉様は私にとって欠かせない存在だった
いつも不幸だと言っている私をポジティブにしてくれて、前に進もうと言ってくる。
だけど、そんな姉様がいなくなってしまったら私はどうすればいいの?
信用できる仲間も人間もいない、誰もこの底知れぬ悲しみなんて理解できない
そう誰も―――


前書き

短編シリーズ第一弾【不幸な戦艦に希望を】





プロローグ











待って…!置いて行かないで…!











なんで…!先に行っちゃうの…!!











私と姉様はずっと一緒だったのに…!











昔ももちろん今後も











なのになんで…!一人で先に行っちゃうの…!











待って!待って…!!!











「待っ…!」




「……………」





















不幸な戦艦に希望を






「……また、新しい患者(艦娘)か……」






俺は分厚い書類を目ながら深いため息をついた






これで1ヶ月でここにきた艦娘はこれで5人目だ






確かに、鎮守府ではブラック鎮守府が主流だからここにくる艦娘が多くなるのは仕方が無いが………






俺はこの鎮守府に着任している提督だ





提督と言っても、仮染めみたいなもので同僚からは"医者"と言われている





俺は心に傷を負った艦娘や精神が崩壊し、いわば戦場に立つことのできなくなった艦娘を保護し、治療してまた戦場に送り返す仕事をやっている






簡単に言えば、艦娘専用の精神科医だ






といっても、ここは海に面しているし深海棲艦も稀にだけど襲撃をしてくる。その為に緊急用に必要な必要最低限の資源を得るための遠征と、練度上昇の為の出撃を月に3ぐらいの感覚で行っている






さて、そんなことは置いておいて、問題は昨日来た戦艦だ



俺の姿を見るなり正座してきて第一声が「解体してください」だよ?精神以前の問題じゃん……




名前は山城、不幸艦との名が馳せている戦艦で、彼女自身、ずっと不幸だわ…とか言っているらしい




少しだけ、彼女の経歴を調べたが原因としては恐らく、姉である扶桑の轟沈だろう




彼女は姉である扶桑にいつもベッタリだったらしく、大抵口を開けば不幸だわ、か扶桑の話になるほど好きらしい



さて……大切な姉妹艦の轟沈によるショックでここにくる艦娘は何人かいるが……











その艦娘全員、自殺をはかり、海に単身で出撃し沈んでいった




 






俺は彼女達の気持ちははっきり言ってわからないが、そこまで艦娘達にとっての絆は深い




特に、山城の場合、その絆はとてつもなく深いだろう






俺は山城の経歴書を見ながらまた深くため息を吐いた





















【山城・自室前廊下】




俺は山城の部屋の扉の前に立つと少しだけ息をすい、扉に3回ノックする






山城「………なんでしょうか」






すると恐る恐るといった感じで山城は出てきた、食事を取っていないのか体は細く痩せてしまい、髪の毛はボサボサになり思わず後ずさりしそうなほど重い雰囲気が彼女を包み込んでいた






提督「ああ…少しだけ話をしようと思ってね…部屋入っていい?」




山城「………どうぞ」




提督「失礼します」






そして山城の部屋に入ることに成功した




このような精神に異常な程傷を作っている艦娘は受け答えすら応答しない為まだ山城はマシなのだろうか?




そう思い少しだけ山城を見るが、マシではないようだ、むしろ今まで見てきた艦娘の中でもここまできている艦娘は数人だろう




山城のような娘しかこないが、この手の精神に異常がある娘は言葉選びに気おつけなくてはならない




下手に同情すれば『貴方に私の気持ちなんてわからない』と言い、攻撃的になんかもしれないし、下手すれば自殺の手助けになってしまうかもしれない




俺はこのような娘達を数多く治療し、ホワイトな鎮守府に送ってきている。この瞬間、この時間が一番緊張する場面だと長年の経年が叫んでいる



そんな考えを瞬時にしながらも山城と俺は向かい合い、口を開いた―――




















提督「さて……山城、まずは部屋にとうしてくれてありがとう」



山城「いえ……提督の命令ならば私はそれに従うまでです……それで話とは…?」






命令………やっぱり心の奥深くまで鎮守府の考え……いや、大本営の考え方が根強く残っている




最初に解体してくれと頼まれた時も断ってから言うことはなくなった




その時は心の中でよかったと思っていたが………




山城からすれば断られたつまり、命令として解体されないと思ったのだろう







提督「そんなにかしこまらなくていいよ、俺は他の提督とは違って上下関係を気にしないし、提督とは呼ばれているけどただの医者だ」



山城「そうですか………」






うん………やっぱりだ、俺からすればただの頼み事だが山城からすれば命令と捉えているのようだ






提督「それに話と言ってもちょっとした世間話さ、まだ山城もここに来て数日しか立ってないしね。どう?生活には慣れた?」



山城「…まあ慣れました、食事はあまり進みませんが」



提督「そうか…まあ無理して食べろとは言わないよ、山城が食べれる範囲でいいからさ」



山城「そうさせてもらいます……」



提督「でも餓死するのだけは勘弁してくれよ?今までにも何人かいたんだから……」



山城「………意外です」



提督「そうか?山城が思っているほど俺も優しくないよ……まあ着任当初で艦娘に目が向けれてなかったんだ、そのせいで何人かは自殺をさせてしまった」



山城「……………」



山城「ねえ…………」



提督「ん?」



山城「もし…………」






山城「もし、私が沈んだら貴方はどう思う…?」






提督「そりゃあ悲しいさ、そして申し訳なく思う」



山城「…どういうこと?」



提督「もし俺が早く何とかしていればとかそんな事を思ってしまう」



山城「……誰もが救われたいがためにここに来るわけじゃないのよ」



提督「そんな事はわかっているだが、目の前で今にも自殺しそうな人がいて山城はそれを見捨てることができるか?俺はできない」



提督「綺麗ごとに聴こえるかもしれないが俺は艦娘を助けたい、その一新でここに居るんだよ」



山城「……………そう」



提督「あ、ただ…」



山城「??」



提督「冗談でも、自分が沈んだらとか言わないで欲しいな、心臓に悪いからな」



山城「そう……ですか…今度からは気をつけるわ」



提督「そうしてくれ」






その後も山城との他愛のない世間話だった



と言っても俺から喋り山城はそれを返信するだけだった



それだけでもまだ他の艦娘に比べればマシなのだろうか………



傍から見れば山城の様態は深刻と言えるがいざこうやって話をするとそうでもないような気がしてならない



だけどあれは恐らく無理やり感情を閉じ目込めているのだろう



そもそも艦娘にとって姉妹艦や大切な仲間の絆、友情、信頼は凄まじいものだ



そんな大切な艦娘が亡くなったのだむしろ、山城のようにいられるのが凄いのだろう



そんな事を考えながらも他の艦娘の様子を見るべく他の部屋へと足を運んだ


後書き

今思ったけど、今回の更新部分少し日本語おかしいかも……今度修整します


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Adacchieeeeさんから
2020-04-26 21:07:24

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2020-02-13 19:20:47

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2020-02-07 00:02:08

このSSへのコメント

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1: Adacchieeee 2020-04-26 21:07:58 ID: S:M3JRpl

頑張ってください‼応援してます‼

2: 目玉焼き 2020-04-26 23:17:23 ID: S:ZdUPiz

ありがとうございます!


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