2020-03-16 02:21:22 更新

概要

鎮守府のとある一室にできたのはあの今さらすぎる仕掛けの部屋だった。


前書き

暖かい目で読んでいただけると幸いです。


ある日


明石「ねぇ大淀~」ゴローン


大淀「なぁに?」tea time


明石「◯◯しないと出れない部屋って知ってる?」


大淀「ブフゥ!!」


明石「うわ!ちょ、汚い!なにやってるの!?」ギャア


大淀「何って変なこと聞く明石が悪いんでしょ!!」ゲホゲホ


明石「変なことって…別にやましいことなんてないじゃん?」ケロ


大淀「やましいって…」ム…


明石「まさか大淀…変なこと想像しちゃってた?」ニヤニヤ


大淀「ばっ!」///


大淀「馬鹿!!そ、そんなやましいことなんて!!これっぽっちも想像してませんー!!!」プンスカ


明石「イテテテテ!!ごめんごめん!私が悪かったからぁ~!!ほっぺたつねらないで~!」泣


大淀「はぁ…まったく…せっかくゆっくりしてたのに…」ハァ…


明石「ごめんごめん。悪かったって」


大淀「次変なこと言ったら承知しないからね!」プンスカ



明石「別に変なことは言ってないけど…」ボソ



大淀「なんか言った~?明石~?」グリグリグリ


明石「痛たたたたたたたたた!!ごめんなざいぃぃぃ!!!」泣



ー仕切り直しー



明石「うぅ…痛いー」ズキズキ


大淀「それで?それがどうしたのよ」


明石「えぇと…実はですねぇ。今回わたくし、明石はその部屋を実際に作りまして~」オッホン


大淀「はぁいぃ??」ゴゴゴゴゴ


明石「ひぃ!?」ギク


大淀「あぁかぁしぃ~……あなたはいっつもいっつも勝手に作っては事後報告……そろそろあなたには厳しい罰が必要みたいね…」ゴゴゴゴゴ


明石「ちょちょちょっと待った!まだその拳をゴキゴキしないで!最後まで話を聞いて!!」アワアワアワ


大淀「……それで」ゴゴゴゴゴ


明石「ゴホン え、えぇとですね?まぁこれには深い理由がありまして!」アセアセ


大淀「もちろん納得のいく理由でしょうねぇ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


明石「ひぃぃ!?て、提督のためにと思いまして!!」ヒィ!


大淀「提督のため?」スッ


明石「は、はい!普段の忙しい仕事に追われる提督を何か変わった……変わった……あ!そ、そう!エンターテイメント! で楽しんでもらおうかな~と!」アワアワアワ


大淀「ん~………」ジトー


明石「どうでしょうか。大淀様」アハハハ…


大淀「本当にそう思ってるの~…」ジトー


明石「も、もちろん!!」アハハ…


大淀「そうは思えないけど」


明石「そんなぁ~…」エェ~


大淀「だって明石はろくなことしないじゃない」サラ


明石「そ、そんな…ひどい…」ズキ


大淀「その通りじゃない」サラ


明石「うっ……」ズーン


明石「で、でもちゃんと仕事はしてるじゃん?」アセアセ


大淀「それは当たり前でしょ?働かざる者食うべからずよ」


明石「うぅ……」ズーン


大淀「わかったのなら早くその部屋を撤去しなさいよ」


明石「そんなぁ…せっかく1ヶ月かけて作ったのにぃ…」トホホ…


大淀「1ヶ月もあなた…」ハァ…


明石「ねぇお願い!1回だけ!1回だけ使わせて下さい!!大淀様ぁ!」パン


大淀「お願いされても駄目」プイ


明石「1回だけでいいんです!お願いします!!何でもしますからぁ!間宮券でも図書券でもあげますから!どうかお願いします!!」土下座


大淀「…………」プイ


明石「駄目?」チラ


大淀「駄目」


明石「そんなぁ~」ウルウル


大淀「さっさと諦めなさい」


明石「はぁ…仕方ない……こうなったら アレ を出すしか…」


大淀「アレ?」


スッ


明石「こちらでご勘弁願いますでしょうか」


大淀「何よこの封筒?」


明石「これはとても貴重なものです。姉御…これで今回は見なかったことにしていただけませんかね…」キラ


大淀「やめてよその変な喋り方…こんなわけのわからない封筒を渡されても許しません!」プイ


明石「これが提督の秘蔵写真でもですかい?」ギラ


大淀「なっ…」ウッ


明石「姉御…ちゃんと中身を確認してくだせぇ。こりゃぁ、青葉の頭からいただいた貴重~な提督の生写真でありますぜぇ。この組(鎮守府)のもんなら誰もが喉から手が出るほど欲しい一品。これじゃあ駄目ですかい?」フッフッフ…


大淀 ゴクリ…


明石「提督の寝相」ピラ


大淀「んなっ!?」ドス


明石「休みの日の提督の部屋着姿」ピラ


大淀「うぐっ!?」ドス


明石「子猫を可愛がる提督」ピラ


大淀「ぐっ……ピク」ドス


明石「そして……提督のお風呂…」ピラ


大淀「ぐはぁぁ!!」ドス!


大淀 ハァハァハァハァハァハァ………


大淀「わ、私がそんな取引に…屈するとでも!………」ハァハァハァハァハァハァ…


明石「そうですかぃ…まぁ他にも写真はありますが…姉御もなかなか往生際が悪い」フフ


ドン


大淀「んなっ!?」


明石「これは出したくはなかったのですがぁ…仕方ない…ここは一つ、これでご勘弁を」ガチャガチャ


大淀「そ、そんなアタッシュケースなんか出したって私は屈しないわよ!」ゴクン


明石「まぁまぁそうカッカせずに。こりゃぁ、卯月の頭からいただいた物でございますがぁ…姉御には少々刺激がお強いかと…」ガチャ


大淀 ゴクン…


パカ


大淀「んなぁっ…」/// ビク


明石「どうですか姉御?これと写真で取引……いかがでしょう…」ニヤァ


大淀「そ、そんな……わ、わたしは絶対に……屈し……な………」ハァハァハァ…///





~~~~~~~~~~~~~~~~~~





明石「それでは初めていきましょー!!」ワーイ


大淀「私ったら……」シュ~…///


明石「えぇとまず説明としてはですねぇ。例の部屋に仕掛けておいたカメラを我々が今いる別室にてモニタリングするというシステムです!『◯◯しないと』というお題は部屋に取り付けたモニターに映しだされまーす。もちろんお題はこちらで先にプログラムされたものをランダムで表示されるので私達は関係ありませーん!ちなみに提督と他の娘達は時前に送っておいた手紙で呼び出します!」


大淀「すみません…提督……」シュー…


明石「まぁまぁ!そう落ち込まずに元気よくいきましょー!」ニカァ


大淀「あなたを一生恨むわ…」ゴゴゴゴゴ


明石「チッチッチ…それは駄目だね大淀く~ん。なぜならアレを受け取った時点で君も共犯なのだから~」フォッフォッフォッ


大淀「くぅ~!!!」バンバンバン


明石「はいはいはい!机に頭打ち付けないで!ほら、さっそく提督が入ってきたよ!」ワクワク


………………………………………………

部屋


ガチャ


提督「あれ?誰もいないのか?」


提督「今朝机においてあった手紙にはここに来いと書いていたのたが…」


ガチャ


羽黒「あの~失礼します…」ソー


提督「おぉ、羽黒か」


羽黒「あ、あれ?司令官さん?」


提督「ん?どうした?ここに呼んだのは羽黒じゃないのか?」


羽黒「え?いや、私は…今朝起きたら枕元に置いてあった手紙にここで待っていると手紙が…」ゴニョゴニョ


提督「なんだ、羽黒じゃないのか?」


羽黒「では、あの手紙は司令官さんのものでもないのですか?」


提督「あぁ。私ではない」


羽黒「では誰なのでしょう…」コク


提督「さぁな。ま、二人を呼んだ可能性はあるし、もう少し待ってみるか」


羽黒「は、はい。そうですね」ドキドキ


羽黒(司令官さんと二人…)ドキドキ


………………………………………………

モニター室


明石「ファーストバッターは羽黒さん!さぁ、こっからが楽しみですね~」フッフッフ…


大淀「あなたって人は……まったく…」ハァ…


明石「さぁ、このボタンを押せば部屋はロックされ、ランダムで選ばれた条件を満たさなければ出られなくなります!では!」



明石「ポチッとな」ボチ



……………………………………………………

部屋



ドア:ガチャン!


提督・羽黒 ビクッ!?


提督「な、なんの音だ?」


羽黒「わ、わわかりません…」ブルブル


ガチャガチャ


提督「ん?」


ガチャガチャガチャガチャ


羽黒「ど、どうかしましたか…」ブルブル


提督「ドアが開かない」ムッ


羽黒「えっ?」


ガチャガチャガチャガチャ


提督「なぜだ?このドアには鍵がないはずだ」ガチャガチャ


羽黒「司令官さん…あ、あの…」


提督「どうかしたか?」


羽黒「扉の上にテレビが…」


提督「テレビ?………うわっ、なんでこんなところに!?」エッ!?


提督「てかなんだこれ?………二人で10回野球拳をしないと出られない部屋ぁ??………」


羽黒「野球拳…………?」


提督「はぁ?」ポカーン


羽黒「野球拳…………?」


提督「はぁ…まったく……どうせ明石か卯月の仕業だろぉな……。こんなことしやがって」ヤレヤレ


提督「おい明石ぃ!どっかから見てるんだろ!!さっさと出せぇ!!」


…………………………………………………

モニター室


明石「いや~、さすが提督!気づくのが早いなぁ~」


大淀「いや…絶対あんたのせいって気づくでしょ…」


明石「しかぁし!今回の明石は一味違いますよぉ!今回はなんとアリバイ工作が完璧にしてあるんで私が犯人だとバレないからくりになってるのだー!」ニャハハハハ


大淀「ほんと馬鹿ね…」ジトー…


明石「さてと、これからゆっくりと観察しますかねぇ~。ちなみに扉は艦娘の装備と同じ素材を使った特殊加工の扉なんで絶対に力ずくでは開けられないようになってまーす」


大淀「はぁ…」ヤレヤレ


……………………………………………………

部屋


ガン!ガン!ガン!


提督「ちくしょう!びくともしないぞこの扉!」ハァハァハァ…


羽黒「し、司令官!これ以上体当たりしたら身体がボロボロになっちゃいます!」アワアワアワ


提督「でもまったく開かないぞ…バレたら明石も懲りてやめるかと思ったら、まだ返事がないし…明石の仕業じゃないのか?…」


羽黒「あ、あの司令官!」


提督「ん?なんだ?」


羽黒「扉を開ける方法があのテレビに書いてあることならば野球拳をしましょう!」


提督「……え?」


羽黒「こんな羽黒ではお役にたてないかもしれませんが………司令官お一人でするよりはお役にたてるかもしれません!」グッ


提督「なぁ…羽黒……」ボリポリ


羽黒「なんでしょう?」


提督「本当にするのか?」///


羽黒「は、はい!羽黒も全力で司令官をサポートします!」グッ


提督「あー………」マイッタナ…


提督「なぁ羽黒……一応聞いておくが、野球拳……どんなのか知ってるか?」


羽黒「え……?」


提督「………」


羽黒「えーと、……す、すみません!わ、わかりません……」モジモジ


提督「なるほどなぁ……」ハァ…


羽黒「えぇと……野球ならわかります!」ブン


提督「あぁー、違うんだ羽黒。これは野球じゃない」


羽黒「え?」ポカーン


提督「えぇとな…なんて言えばいいのか……」


羽黒「???」


提督「野球拳ってのはな……」


カクカクシカジカ……


羽黒 カァー////////


………………………………………………

モニター室


大淀 ジー


明石 ニヤニヤニヤ


大淀「…………は!」///


明石「おやおやおや?なかなか食い入るように見ますねぇ~」ニヤニヤニヤ


大淀「う、うるさい!!あ、後その変な喋り方やめてよ!」カァー///


明石「へいへい」ニヤニヤニヤ


…………………………………………………


羽黒「は、羽黒……が、ががが頑張ります!!」プルプルプル


提督「い、いや!そんな無理しなくて大丈夫だ!な?何とかして他の方法で部屋を…」


羽黒「でも……それをしないと…部屋を出ることは出来なさそうですし…」プルプルプル


提督「いや、でもな?嫌だろ?」アセアセ


羽黒「わ、私は………し、司令官となら……司令官となら………:い、……いい……レシュ……」カァァァ////


提督「んな!?」///


羽黒「し、司令官は……羽黒とは……嫌…ですか?……」プルプルプル


提督「うっ………嫌……………ではないが…………」カァァァ///



提督・羽黒 /////



………………………………………………

モニター室


明石「おや?どうやら始めるみたいですね~」ドキドキ


大淀 ドキドキ


明石「これは見ごたえありそうです」ワクワク


…………………………………………………

部屋


提督 ドキドキドキドキ


羽黒ドキドキドキドキ


提督(そうだ。俺が負ければいい。それだけの事だ。少し後だしぎみで負ける。絶対に羽黒を脱がしてはいけない!)


羽黒(恥ずかしくて心臓が破裂しちゃいそう……でもなぜだか違うドキドキもする…)


提督「じゃ、じゃあ行くぞ…」ゴク


羽黒「は、はい!…」ドキドキ


歌省略


「「よよいのよい!」」


提督グー 羽黒チョキ



提督「んなっ!?」


羽黒「ひやぁ!///」


提督(しまった…羽黒はパーで出すかと……)


羽黒「は、は、はははわわわわ」プルプルプル ウッ…


提督「だ、大丈夫か羽黒!」アセアセ


羽黒「うっ……は、はい…」ぷるぷるぷる


提督「やっぱりやめよう!力付くで扉を…」グッ


羽黒「いぇ……最後まで……グスン…やります…」プルプルプル


提督「そんな…「


羽黒「お願いします……最後まで司令官と……やります…」プルプルプル


提督「………そこまで言うなら…」


羽黒「で、では……」スゥ


提督「す、すすすストーップ!!羽黒ぉ!!下はまだ脱ぐなぁぁぁ!!!まずは靴下か上着だけでいいぞ!!!!」アセアセアセアセ


羽黒「あっ………私ったら…」カァァァ///


羽黒「そ、そうですよね………」///


羽黒 片靴下 スル


提督「ふぅ…」ホッ


提督(なんとかこれで大丈夫そうだな…後は片靴下1枚と上着、髪飾りを入れれば3回は羽黒に勝手も問題ない…ただ4回は絶対に阻止しなければ!上着の下のシャツとスカートは絶対に死守しなければ!)グッ

…………………………………………

モニター室


明石「いや~、予想以上に事がすらすらと進んでますね~」


大淀「まったく…こんな内容考えるなんてホントに馬鹿ね…」ハァ…


明石「え?このお題考えたのは多分青葉さんですよ?」ケロ


大淀「え…」


明石「いや~、さすがに一人じゃ何個も思いつかなかったから色んな人に頼みましたよ~」ニャハハハハ


大淀「た、例えば…」


明石「確か…青葉さんでしょ?卯月ちゃんと…秋雲師匠…あ、後、ゴーヤちゃん…」


大淀「また強烈なメンツね…」ゾク


明石「おかげで百種類以上のお題がプログラムに組み込まれてます」


大淀「ひゃ、百!?」


明石「中にはちょっと大きな声で言えないものも…」///


大淀「……」///


明石「お!続きが始まった!」ワクワク


大淀「はぁ……まったく…」ヤレヤレ


……………………………………………

部屋


歌省略


「「よよいのよい!」」


提督:パー 羽黒:グー


提督「なっ!?」


羽黒「っ……」


提督「す、すまない羽黒!」


羽黒「いえ……私は大丈夫です…」プルプルプル


片靴下 スル


羽黒 ///


羽黒「で、では続きをやりましょう」


提督「そ、そうだな」



「「よよいのよい!」」



提督:チョキ 羽黒:グー



提督「よし!」ガッツポーズ


羽黒「ふぇ!?」アワワワ


提督「ふぅ…これで羽黒は脱がなくていいな」


提督 上着 バサ


羽黒 プルプルプル


提督「ん?どうした羽黒?」


羽黒「そ、それじゃあ…司令官さんが……司令官さんが…………」ポロポロ


提督「え!?ちょ、…なぜ泣く!?」アワワワ


羽黒「ずみまぜん…ズビィ……司令官さんに…ズビィ……ぞんなごどを……」ポロポロ


提督「いやいや!!そんなことない!!決して嫌ではないぞ!!」


提督(野球拳で負けて喜ぶのは自分でもどうかと思うが…)


羽黒「本当でずが……?」ズビィ


提督「あぁ。どっちかと言うと羽黒には脱いでほしくないしな。だからこれで良いんだ」


羽黒「司令官さん……」ウル


提督(大分自分で変なこと言ってるよな…)///


羽黒「わかりました!羽黒も司令官さんのために頑張って勝ちます!!」グッ


提督「よぉし!!そのいきだ!!羽黒、しっかり勝ってくれよ!」


羽黒「はい!!」グッ


提督「よし!行くぞ!!」


羽黒「はい!!!」



歌省略



「「よよいのよい!」」



提督:パー 羽黒:グー



提督「ぬあっ!?」


羽黒「ふわっ!?!?」ストン


提督「羽黒!?大丈夫か!」


羽黒「ウッウッ……」泣


提督「な、泣くな羽黒!すまん…俺が悪かった…」クッ…


羽黒「いえ……羽黒が……羽黒が悪いんです……」ズビィ


提督「くそっ!こんなことならこんな扉、力ずくで!」グッ


羽黒「だ、駄目です!司令官さん!それでは身体が!!」ギュ


提督「し、しかし…それでは羽黒が!」


羽黒「大丈夫です。この羽黒…司令官さんとならどんなことがあっても頑張ります…」ウル


提督「羽黒…」クッ


羽黒「いっしょに頑張りましょう!」グッ


提督「あぁ……そうだな…羽黒の言うとおりだ。最後まで頑張ろう」グッ


羽黒「はい!」


髪飾り フサ


提督「む……」


羽黒「髪飾りを司令官さんの前で外すと…少し…恥ずかしいです……えへへへ…」モジモジ


提督「い、いや……」///


提督「なんと言うか…それはそれで新鮮で…その……可愛いな…」///


羽黒「ふぇ!?」///


提督「な、なんでもない!!今のは忘れてくれ!!」フルフルフル


羽黒「は、はい……」カァァァ///


……………………………………………………

モニター室


明石「甘ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」バサ


大淀 ピキッ


明石「何ですかこれ!?マンガですか?マンガ何ですか??甘々じゃぁないですかぁ!?」


大淀「これは……なかなか罪深いわね…」


明石「もうちょっとでキュン死するとこだった……羽黒さんのあの笑顔と提督の照れ顔は直視できない」クラ


大淀「これは後で保存案件ね…」カシャ


明石「あぁもうこれで私は満足!もうその顔が見れたから満足!!」ァァァァァァ


大淀「駄目よ明石!!」


明石「なぬ!?」


大淀「このまま続けなさい!今の提督の表情を越える何かがこれから起こるかもしれないわ」ギラ


明石 ゴク


大淀「もうここまで来たら引き下がれないわ」ギラ


明石「ラジャ!」


…………………………………………………

部屋


提督(まずいなぁ…このままでは後一回しか勝てない…)


羽黒「では続きをやりましょう」


提督「そ、そうだな」


歌省略


「「よよいのよい!」」



提督:グー 羽黒:チョキ



提督「ぬぁにぃ!?」


羽黒「ふわぁ!?」


提督「す、すまない羽黒ぉ!」土下座


羽黒「ちょ、司令官さん!?」


提督「俺という男が……こんなことを部下に……」


羽黒「そんな…頭を上げてください司令官さん!司令官さんのせいじゃないです!」ポロポロ


提督「もぉ…駄目だ……これ以上羽黒に恥ずかしい思いはさせられない…」


羽黒「大丈夫レシュ!ズビィ……羽黒は司令官さんなら……ヒッグ…恥ずかしくありまシェン!」ポロポロ


提督「羽黒……」


羽黒「だから二人で頑張りましょう!」グッ


提督「うっ…羽黒は本当に強いな…」ポロ


羽黒「司令官さん…」


提督「羽黒のその強い心を台無しにしたら司令官として…いや、男として駄目になってしまう……」グッ


羽黒「司令官さんは立派な人です!」


提督「ありがとう…」


羽黒 上着 バサ


羽黒「で、では早くこの部屋から出ましょう!」グッ


提督「よし!いくぞ!」グッ


…………………………………………………

モニター室


明石 ウルウルウル


大淀「男女が野球拳でこんなにも熱く必死になってお互いを励ましあいながら関係を深めていっている……」胸熱


明石「私は彼らになんて酷いことを…」ウワーン


大淀「泣かないの明石!!」グワ


明石「っ!?」


大淀「人間って言うのはね。困難を乗り越えてこそ強くなるものよ…この二人はその困難をいっしょに乗り越えようと必死にもがいている。この困難をクリアした時、彼らはさらに逞しく強い人間になるのよ。その機会を与えたのは…明石。あなたなのよ…」


明石「っ!」ウル


大淀「彼らを最後まで見届けましょう…」


明石「うん…」ズビィ


…………………………………………………

部屋



「「よよいのよい!」」



提督:パー 羽黒:チョキ



提督「よぉし!!」ガッツポーズ


羽黒「ヤッタ!」ガッツ


提督 片靴下 ポイ


提督「よし!このままの調子だ!」グッ


羽黒「はい!」


歌省略


「「よよいのよい!」」


提督:グー 羽黒:パー



羽黒「やりました!」パァァ


提督「よぉし!いいぞ!!」


提督 片靴下 ポイ


提督「そうだ。後何回だ?」


羽黒「えぇと…三回です!」


提督「よし!このまま突っ走るぞ!」グッ


羽黒「はい!」グッ


歌省略


「「よよいのよい!」」



提督:チョキ 羽黒:グー



提督「よぉし!!」ガッツポーズ


羽黒「………」///


提督「ん?どうした羽黒?」


羽黒「い、いえ……そのぉ~……勝ったということは……その―…」モジモジ


提督「ん?あぁそうだな」


提督 シャツ スル


羽黒 カァァァ///


提督「さっきから後ろ向いてどうした?」


羽黒「えっと……その…司令官さんの……裸を見て……恥ずか……し…い……レシュ…」///


提督「あぁ。ははははは!大丈夫だ羽黒。ちゃんとシャツの下に下着は着ているからまだ裸じゃない」


羽黒「へっ!?そ、そうでしたか。あははは…私ったら!!」クル


提督 ムキムキ


提督 タンクトップ


羽黒「はわぁぁ………」シュ~///


提督「な?裸じゃないだろ?羽黒?羽黒??」


羽黒「………」シュ~///


……………………………………………………

モニター室


明石「こ、これは…刺激が強すぎる…」鼻血


大淀「筋肉ムキムキ提督の体にタンクトップ……よけいにエロさが増しますね…」カシャカシャ


明石「その写真…後で私にも送っといて」鼻血


大淀「ラジャ」カシャ


……………………………………………………

部屋


羽黒「じゃ、じゃあ後二回…頑張りましょう!」///


提督「よし!いくぞ!!」


歌省略


「「よよいのよい!」」



提督:グー 羽黒:チョキ



提督「しまったぁぁぁ!!!」ガク


羽黒「ふぇあ!?」カァァァ///


提督「すまない羽黒ぉぉぉ!!!」土下座


羽黒「し、司令官さん!?」


提督「申し訳ない!本当に申し訳ない!!」ポロポロ


羽黒「そんな……泣かないで司令官さん!!」ポロポロ


提督「やはり俺は駄目な男だ……」クゥ…


羽黒「違います!司令官さんは立派な人です!!大丈夫です、私も司令官さんと同じく脱ぎます…」プルブルプル


提督「ちょ!?まっ……」///


羽黒 プルブルプル


提督 クル


羽黒 シャツ スル


羽黒「でき……まし…タ…」プルブルプル


提督「お、おう……」///


羽黒「さ、最後……やり…まし……ょぅ…」プルプルプル


提督「そ、そうだな……し、しかしなぁ…」///


羽黒「だ、大丈夫…レシュ…司令官シャンなら……見られ…ても……」プルプルプル


提督「いや………」///


提督(それはいろいろとマズイ…)


提督「そ、そうだ!俺は目をつむろう!それなら大丈夫だ!うん!」アワアワアワ


提督(何が大丈夫だ?)


羽黒「そ、そうですね!それなら大丈夫そうですね!!」アワアワアワ


羽黒(何が大丈夫??)


提督「よし目はつむったぞ!安心しろ!何があっても絶対に目は開けない!だから、勝敗がどうなったか教えてくれ」


羽黒「は、はい!わかりました!それじゃあ最後!」プルプルプル


………………………………………………

モニター室


大量流血


明石「アカン…これはアカン………」ピクピク


大淀「もうモニターを直視できない…」鼻血


明石「もぅ無理。尊い……」


大淀「鼻血が止まらん」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

部屋


提督「ラスト一回…いくぞ…」ゴク


羽黒「はい…」プルプルプル


歌省略



「「よよいのよい!」」




提督「………………」グッ



羽黒「………………」




提督「どうだ…羽黒?俺の負けか?」




提督「羽黒?おいどうした?」




提督「羽黒ー!どっちか教えてくれ!!」





提督(どうしたんだ?)




提督「少しだけ目ぇ開けるぞ…」



羽黒「ま、待ってください!!!」グワ



提督「っ!?」ビク



扉 ガチャン



提督 ハッ…


提督「扉が開いたのか?」スッ


羽黒「そ、そう……ミタイですネ……」プルプルプル


提督「最後の一回をしたら終わり………って、まさか羽黒!?」ギク


羽黒 カァァァ///


提督「す、すまん!まだ目は開けてないから安心してくれ!!と、とりあえず服を着ないとな!」アセアセアセアセ


羽黒「は、はい!」カァァァ///


提督 カァァァ///


羽黒 スル サッ スッ


提督(これは非常にまずいな…色々と…)カァァァ///


羽黒 スッ


提督「お、終わったか?」ドキドキ


羽黒「ハ、ハイ…」ドキドキ


提督「目ぇ…開けるぞ…」スッ


羽黒「///」カァァァ


提督「あぁ……何だ…その……」ドキドキ


提督「と、取り敢えず良かった!うん本当によかった!!ハハハ…」アセアセアセアセ


羽黒「ハ… そ、そうですね!!これで一安心です!あぁ~、良かった~…アハハ…」アセアセアセアセ


提督「はぁ…」ドキドキ


羽黒「うぅ…」ドキドキ



二人「……………………」カァァァ///



提督「と、取り敢えず…戻るか」スッ


羽黒「そ、そうですね!ハ、し、司令官さん…服を…その…」ゴニョゴニョ


提督「ん?……あぁ、そうだったな」ヨイショ


羽黒 カァァァ///


提督「ふぅ…疲れた… 今日は休みにしよ」ハァ…


羽黒「は、はい…」カァァァ


ガチャン



それから提督と羽黒は鎮守府内で出会うたびにどこか照れくさい反応をするようになり、二人はできているのではと噂になった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

モニター室


明石 シュー


大淀 シュー


「「ごっつぁんです!!」」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


数日後


明石「はい!今回も張り切っていきましょう!」


大淀「はぁ…で、提督には怒られなかったの?」


明石「それがですね~。なかなかきつめの取り調べをされたのですが、鎮守府の皆さんの協力で外部の者の仕業ではないかということになりました~!はい、拍手!」パチパチ


大淀「そんな!?いったいどうやって?」


明石「ふっふっふ~ん!この明石様を甘く見ては困るな~。今回の計画にあたって私は鎮守府の皆さんを買収したのです!!」ドヤー


大淀「買収?」


明石「そう、買収。なかなか説得に苦労しましたがなんとか全員を説得することに成功しました」


大淀「どうやって?」


明石「それは~……まぁ、色々。一例で言うなら大淀に渡した写真…みたいな?」ニカ


大淀「なっ!?」///


明石「大淀も買収済みってわけ♪」


大淀「ぐぬぬぬ…」グタ


明石「まぁまぁそう落ち込まないで!今日もありがたいものをおがみましょう」


大淀「ねぇ明石。買収の件はおいといて、提督が二回も同じ手に引っ掛かるとは思わないのだけれど…」


明石「チッチッチ…どうして今回朝の5:30にここに呼んだと思ってるの?」


大淀「呼ばれたと言うよりかは叩き起こされたのだけれど…」ムッ


明石「まぁまぁ。まぁこれを見てくだせぇ」ポチ


モニター プチ


大淀「んな!?これは!!」ガタ


明石「そう!今回の舞台は提督の寝室!!」


大淀「そんな!?……どうやって…」ギラ


明石「昨日の夕方に色々と仕掛けておいたんですよ」キラーン


大淀「でも部屋にいるのは寝ている提督だけじゃない」ジュル


明石「まぁ確かに、このまま提督の生モーニングルーティーンを見るのも悪くはないのだけれど、今回のもう一人はこの部屋の存在…いや、計画を全てしってる娘が提督と共に部屋に閉じ込められちゃいます!」


大淀「…………はい?」


明石「まぁ、提督のことが好きすぎて独り占めしたいって娘が相談に来まして…それでこの計画のことを伝えたら自ら志願したのです」


大淀「それって………アリなの?」


明石「まぁ、問題ないでしょ。閉じ込められることはわかっていても、出るための方法まではランダムだから知らないわけだし」


大淀「確かにそうだけど…」


明石「まぁ、どちらにしろ本人が喜べばそれでいいでしょ!」


大淀「いくら…」


明石「へ?」


大淀「いくら……貰ったの…」ゴゴゴゴ


明石「え、え~と…」アセアセアセアセ


大淀「明石~…」アセアセアセアセ


明石「間宮定食を一週間ほど食べられるくらいに…」ゴニョゴニョ


大淀「…………」


明石「ひぃ!?すみません!!つい!向こうが出すって言ってくれたからちょっとだけならいいかなと思いました!本人に全額返金しますので頬っぺただけはつねらないで~!」涙目


バサッ


明石「へ?」キョトン


大淀「分かったわ!私は二週間分出すから私を提督と閉じ込めて!!」


明石「え?え……え?」キョトン


大淀「お願いします明石様」グッ


明石「え、…えぇ。……」キョトン




明石「えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」ギョ


………………………………………………

寝室


ガチャ


ギギギギギ……


??? キョロキョロ



提督 グゥーzzZ



???「ふふ…ぐっすり寝てる提督もカワイイ」


???「提督、起きたら二人で目一杯楽しもうね」ハイライトオフ

………………………………


6:00


目覚まし

ピ ピ ピ ピ ピピ ピピ ピピ ピピピ ピピピ


バシ!



提督「ぐぬぅ……」モゾモゾ


提督「………………」



目覚まし

ピ ピ ピ ピ ピピ ピピ ピピ ピピピ ピピピピピピ

ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ



提督「ぐぁぁ!」



バシ!



提督「ふぁぁぁぁぁぁ!」ノビー


提督「くそ…朝か…」ハァ…


時雨「やぁ提督、気分はどうだい?」


提督「んん…まぁ…ぼちぼち…」ポケー


時雨「そうかい、それなら温かいコーヒーを淹れるよ」スッ


提督「んっ…悪い…」ポケー


提督「…………」ポケー


提督「コーヒー………」…


提督「はっ!?」


提督「し、時雨ぇ!?」バサッ


時雨「やっとお目覚めかい?」ニコ


提督「いやいやいやいや!?何で部屋にいるの!?いつから!?てか、鍵かかってなかった!?」アセアセアセアセ


時雨「朝から騒がしいよ提督。少しは落ち着きなよ。はい、コーヒー」スッ


提督「お、おう。すまん…」ズズズズ


提督「ほっ…」


提督「って、違うじゃん!?何で時雨が部屋にいるの!?」


時雨「僕がいると何か不満かい?」ムス


提督「いや、不満というか…ここは一応、プライベートゾーンだし?」


時雨「まぁまぁ、細かいことは気にしないことだよ。さて、早く支度しないと執務室で大淀さん達が待ってるよ」スッ


提督「えっ…あ、あぁ…そうだな…」???


提督(なんで??)


…………………………………………………

モニター室


明石「あはははは!提督ったら大分困惑してますね!」爆笑


大淀「でも普通に起きたら目の前にいるはずのない人がいたらびっくりしますけどね…」


明石「さてと、ここから本題ですよ~」ニヤニヤ


……………………………………………………

部屋


時雨「準備はできたかい?」


提督「ん?あ、あぁ…」


提督(時雨が部屋にいるから着替えにくかったけど…)


時雨「じゃあ行こうか」ガチャ



扉:ガチャガチャ



時雨「あれ?おかしいな…」ガチャガチャガチャ


提督「どうしたんだ?」


時雨「扉が開かないんだ」ガチャガチャガチャガチャ


提督「鍵がかかったままじゃないのか?まぁ、時雨がいるから鍵は開けっぱなしだったんだろうけど」


時雨「あれ?駄目だ」ガチャガチャガチャ


提督「どれ、かしてみ」ガチャ



扉:ガチャガチャガチャ



提督「本当だ…びくともしない…」ガチャガチャ


時雨「もしかして…閉じ込められちゃった?」アセアセアセ


提督:バン バン バン タックル


提督「駄目だ…全然開かない」ハァハァ


時雨「え!?それじゃあ出られないのかい!?」


提督「いや……扉はともかく、そっちの小窓から出ればいい」ヨイショ


時雨 ギクッ


提督「まったく…やはり前からがたついてたのをほったらかしにしてたから悪かったんだろうな…後で明石に頼むか…」呼んだ


小窓:ガシ


提督「むっ…」ガタガタガタ


時雨「ど、どうしたんだい?」


提督「おかしい……窓が開かない…」ガタガタ


時雨「へ、へぇ~…それは大変だ」


提督「鍵は…開いている。なのに窓が開かない…」ガタガタガタ


時雨「て、提督!そんなに窓を揺らしたらガラスが割れて危ないよ!」アセアセアセ


提督「そ、そうだな。しかし、こうなると仕方ない。窓が開かないとなったら、ガラスを割って外に出るしかないか…」


時雨「え、えぇ!?」


提督「仕方ない。痛い出費だが、非常事態だからな」ヤレヤレ


時雨(さすがにマズイんじゃ…)アセアセアセ


提督「それじゃ、この椅子で割るから離れてろ」ヨイショ


時雨「う、うん…」


提督「ふっ!」ビュン



窓:ガタン!



提督・時雨「「んな!?」」


提督「嘘だろ!?割れないのか!?」


時雨(ふぅ…なんとか大丈夫そうだ…)ホッ


提督「まさか強化ガラスで出来てるのか…これ」ハァ…


時雨「そ、そりゃそうだよ。鎮守府はいつ攻撃されるかわからないから設備も頑丈にしていないとだからね」


提督「まぁ、たしかにな」


提督「しかしどうする?このままじゃ出られないぞ?いつかの時みたいに」ヤレヤレ


時雨「それは困ったね」


提督「誰かに連絡して助けてもらうか」ヨイショ


時雨「連絡とれるの?」


提督「あぁ、確か電話が…」


電話 シュー


提督「ぬあっ!?故障してる!?」ギョ


時雨「さっき椅子を振り回した時に誤って壊したんじゃないのかな」


提督「そんな…まさか…」グタ


時雨「はぁ…これじゃあどうしようもないね…」


提督「うぅ…またか…」


時雨「今回は仕方ないよ…」


テレビ:プチ


時雨「?」


時雨「あれ?提督、テレビの電源をつけた?」


提督「え?いや、俺は何も…」


時雨「でもテレビの電源が…」


テレビ:ザァァァァァァ


テレビ:パッ


「お互いの好きなところを20個言えたら出れる」



提督「うわっ…」ビク


時雨「ほぉ…」


提督「嘘だろ…またかよ…」グタ


時雨「提督…これはどういう…」


提督「どっかの馬鹿が勝手に作ったやつだ。この間、俺と羽黒が同じようなことで閉じ込められた」


時雨「それは知ってるよ。みんな噂してるから」


提督「はぁ…まぁためんどくさい…」


時雨「それで羽黒さんとは何をしたんだい?」


提督「それはだな………いや、特に大したことではない…」///


時雨「むっ…教えてくれないのかい?」


提督「まぁ、しょうもないことだ。………さ、それじゃあさっさとやるか」ヨイショ


時雨「え!本当にやるのかい!?」


提督「あぁ。前と同じとわかればどう力でやっても扉は開かん。おとなしく従えば開くしな」


時雨「そ、そう…」


時雨(意外とあっさり…)


………………………………………………)

モニター室


明石「きましたー!今回はお互いの好きなところを20個言わないと出れない部屋でーす!ちなみに私が考えました~!」イェイ


大淀「しかし…案外提督もすんなり了承しましたね」


明石「まぁ、前回のこともありますし、そこは潔いといいますか…ま、取り敢えずこれからどうなるか楽しみです!」


大淀「案外20個って多いわね…」ウゥン…


……………………………………………

部屋


提督「それじゃあ俺からでいいか?」


時雨「え、え?う、うん!始めようか」モジモジ


提督「それじゃあ……時雨の優しいところが好きだ」


時雨「そ、そんな///す、好きだなんて提督ったら……」カァァァ///


提督「はい次、時雨」


時雨「え、えぇと…僕もそうだなぁ…優しいところかな?」


モニター 19


提督「お、一個減った」


時雨「そ、そうだね」


時雨(心臓がもたないかもしれない…)カァァァ


提督「それじゃあ次は…何でも手伝ってくれて頼りになるところかな」ウム


時雨「え、えぇと…提督も頼りになるところが好きかな…」カァァァ///


モニター18


提督「そうだなぁ…さっきのコーヒーもだが、気配りができるところかな」ウム


時雨(そんなところまで見てくれているんだ…)


時雨「えぇと……提督も鎮守府のみんなにもそうだけど、親切なところが好きかな…」///


モニター17


時雨「また減ったね」アハハ…


提督「なぁ時雨ー」ジトー


時雨「な、なんだいそんな顔して!?」ドキドキ


提督「さっきから俺が言ってることそのまま流用してないか?」ジトー


時雨「へ!?そ、そうかな~…」


提督「優しいも親切も…」


時雨(た、確かに!?)ハッ


提督「自分で言うのもなんだが…もっとこう…時雨の意見が聞きたいかな?普段自分がまわりからどう見られているのかを聞く良い機会だし…」


時雨「そ、そうだね!気よつけるよ」アハハ…


提督「それじゃあ次はだな~…時雨は出撃して負傷して戻ってきても、他の娘達を優先に入渠させたりするだろ?そういう何て言うか…仲間思いのところかな?」


時雨 カァァァ///


提督「どうした?大丈夫か?」


時雨「へ!?う、うん!えぇと僕は…いつも身だしなみが清潔なところかな?」ドキドキ


提督「ホントか!?それは何だか嬉しいな。一応、気にしていたことだからな」ハハハ


時雨「ほ、ホント!!提督はとっても綺麗でカッコいいと思うよ!!!」グイ


提督「お、おぉ…」


提督(急にがっついてきたな…)アハハ…


モニター16


提督「えぇと次は……」


…………………………………………………

モニター室


明石「ふわぁ~」アクビ


大淀 ウト…ウト……


明石「何だかあまりこう刺激がなくて退屈ね~」ダラダラ


大淀 ウト…ウト……


明石「こうなったら面白くなりそうなところまで早送りしますか」ヨイショ


明石「ポチッとな」ピッ


→→→→→→→→→→→→

部屋


モニター5


提督「………………」ウーム


時雨「……………」カァァァ///


提督(マズイ…20はいけると思ったが…なかなか多いな…)


時雨(はぁぁぁぁぁ!!!20じゃ足りないよ提督!!もっと僕の気持ちを知ってほしい!!あぁ、今その悩んでいる顔も素敵だよ…)ドキドキ


提督「そうだなぁ……」ウーム


提督(ここで詰まると時雨に不快な思いをさせてしまう…時雨はもちろんとても良い娘だ。しかし、これ以上言葉が…)


時雨「次、提督の番だよ!」キラキラ


提督「お、おう!そうだな…」アハハ…


時雨(マズイ…めっちゃキラキラしてるし…どうしよう。何か何かないのか!」ウーム


時雨「提督?」


提督「はっ!そうだ!」ピコーン


時雨 ドキドキ


提督「前に眼鏡をかけていたことあっただろ?」


時雨「う、うん」


提督「あれ、とても似合ってて可愛いかったぞ!」


時雨「かわっ…」ボッ///


提督(ホッ…)


時雨「う、嬉しいな……その…提督は眼鏡が好きなのかい?」///


提督「そうだな~。確かに眼鏡がある人の方が好みかな」ウム


時雨「そ、そう…」///


時雨(明日から眼鏡かけよ)ヨシ

……………………………………………

モニター室


大淀 カチャ ←起きた


大淀「ヨシ…」小声


明石「ん?何か言った?」


大淀「いえ、何も」プイ


明石「私も眼鏡にしようかな~」ウダァ


大淀「明石は眼鏡が無い方がいいと思うわよ」棒読み


明石「むぅ…」


…………………………………………………

部屋


時雨「それじゃあ僕は…提督が猫舌なところかな」


提督「え?なんで…」ポカーン


時雨「いつも凛々しくてカッコいい提督が熱いものが苦手で冷まさないと駄目だなんてとても萌え……コホン 何というかちょっと抜けているところが好きかな」///


提督「そ、そんなことでか!?」


時雨「そんなことじゃないよ!立派な提督のカッコいい要素だよ!!」グイ


提督「お、おぅ…わかったわかった」アハハ…


時雨「言えばギャップだよ。それが女子には受けるんだよ」ウンウン


提督「そ、そうなのか?うぅむ…わからん」グヌヌ…


モニター4


提督「後四つか…」


時雨「案外いっばいあってまだまだいけるね」ニコニコ


提督「え?」


時雨「え?まさか提督…僕のこと…」ハイライトオフ


提督「ま、ままま待て!!違うんだそうじゃない!!決してそういうことじゃないから!な?」アセアセアセアセ


時雨「そう?なんだそうだったのか。僕の勘違いだったようだね」


提督「ふぅ…」


時雨「じゃあ、もうちょっと増えたりしてもいいよね?」


提督「え?いや~……そんな増えるなんてことないだろ?そういう設定なんだし…」アハハ…


時雨「あはは…確かにそうだね。増えたりすることはないか」アハハ


提督「さ、残り後四つだな!そうだなぁ…」ウゥム


時雨「何言ってるのさ提督。残りは後八つだよ?」キョトン


提督「え?そんなわけ…」


モニター8


提督「んなっ!?」エッ


時雨「提督ったら大丈夫?」


提督「馬鹿な…そんなわけ……さっきはモニターに4って!!」アセアセアセアセ


時雨「どうしたんだい提督?ずっとモニターは正しくカウントしてくれてるよ?」


提督「…………いやいやいや!」アセアセアセアセ


時雨「僕の言ってること…信じてくれないの?」ハイライトオフ


提督「いや、そう言うわけじゃない…こともないか…時雨だってさっき見ただろ?」


時雨「そうか…僕は提督に信頼してもらえてないのか…」シュン


提督「そんな!俺は時雨を信頼してるぞ!!」


時雨「ホント!?」バッ


提督「あぁ。だから落ち込むな!まずはこのモニターの調子が…」


時雨「やっぱり信じてもらえてないんだ…」ハイライトオフ


提督「え!?」


時雨「そうやって誤魔化して……提督…あんまりだよ…」シュン


提督「いやだから!俺は時雨を…」


提督「……………」



提督「……………」


提督(仕方ないか…勘違いかもしれんしな…)


提督「はぁ…ごめんよ時雨…」スッ


時雨「提督?」


提督「疑って悪かった。多分俺の見間違いだったかもな。だから機嫌直してくれ」


時雨「提督…」


提督「さっ、続きやるか!」


時雨「うん!」パァァ

……………………………………………

モニター室


明石「いやぁ~、面白くなってきましたね~」ウシシシ…


大淀「何て極悪非道な…」ウワ…


明石「まぁまぁ!これもエンターテイメント!!これからもっともっと面白くなりそうで楽しみね!!」ジュル


大淀「提督…すみません…頑張って下さい…」


……………………………………………

部屋


提督(まずい……これ以上ない…)


時雨(提督、次はどんなことを言ってくれるんだろう)ドキドキ


提督「……………」


時雨「さ、次は提督だよ」


提督「ん?あぁ…そうだな……」


時雨 ワクワク


提督(時雨…時雨…時雨…時雨…)


時雨 ?


提督(時雨…時雨…時雨……)


時雨「どうしたんだい提督?」


提督「ん!?あぁ、大丈夫だ」


時雨「そんなに真剣な顔で悩まれるとなんだかドキドキするよ…」


提督「ははは……」


時雨「提督の言うことなら僕は何でも受け止めるよ」ドキドキ


提督 「うぅむ…」


時雨 ドキドキ


提督「時雨の…」


時雨 ドキドキ


提督「時雨の……」


時雨 ドキドキ


提督「……………」


時雨「?」


提督「ぬわぁぁぁぁぁ!!!」ドン!


時雨 ビクッ!?


時雨「ど。どうしたんだい提督!?壁に頭を打ち付けたりなんかして!?」アセアセアセアセ


提督「くそっ!!俺は提督失格だぁ!!」ドン!


時雨「て、提督!!そんなことしたら怪我…」アセアセアセアセ


提督「自分の部下の好きなところも言えないなんて提督失格だ!俺なんか海軍の片隅にもおけない!!」ドン!ドン!


時雨「そんな!提督やめてよ!」ウル


時雨「誰か!明石さん!!」


…………………………………………………

モニター室


大淀「ちょ……提督!?」アセアセアセアセ


明石「こ、これは予想外の展開に!」アセアセアセアセ


大淀「そ、そんなこと言ってないで早くドアを開けて提督を止めないと!!」アセアセアセアセ


明石「そ、それが…ドアはこっちからでは開けられないようになってて…条件をクリアしないと……」アワアワアワアワアワ


大淀「そんな!?外からどうにかならないの!?」


明石「超頑丈に作りましたから、どうすれば…」アワアワアワアワアワ


大淀「と、とにかく行くわよ!!」ダッ


……………………………………………………

部屋


提督「くそ!くそ!」ドン!


時雨「提督!止めてよ!お願いだから…」アセアセ


提督「すまない時雨……お前をガッカリさせてしまった…」ガク


時雨「そんなことないよ!提督は僕のことをいっぱい見てくれてたじゃないか!」ウル


提督「いや…それでも駄目だった…提督たるものこのようなことは…」


時雨「全部僕が悪いんだ…明石さんに頼んで……提督と二人になりたくて……」グズ


提督「っ……」


提督「やっぱり明石だったのか…」


時雨「全部僕が悪いんだ…ごめんなさい提督…」グズ


提督「いや…でも時雨のことを全然わかっていなかったのは事実だ……」ハァ…


時雨「そんな!僕はもう十分、提督が僕のことを見てくれているのはわかったよ!」


提督「俺はここで落とし前をつける」


時雨「え…」


提督「いざという時に机の裏に小刀を隠していたが…まさか使う時がくるとはな…」


時雨「待って!!提督!!」


提督「すまなかったな時雨…」ㇲ…


時雨「ダメエエエエエエエエエ!!!!」


バァァァン!!!


明石「待ってください提督!!!」ハァハァ…


大淀「提督っ!!!」ハァハァ…



提督 ピタッ



明石「早まらないで下さい!!お願いですから!!!」ゼェゼェゼェ…


大淀「お願いします提督!」ウッ…



提督 …



時雨「僕が全部悪いんだ…ヒッグ…明石さんに頼んで…ウッヒッグ…提督の部屋を……ヒッグ…改装してもらったんだ……ウゥ…」泣


明石「すみませんでした提督!!」ガバ



提督 …



大淀「わ、私も…駄目だとわかっていながらつい明石といっしょに……ウゥ…申し訳ございませんでした!」ガバ



提督 …



提督 スー…ハー……



提督「そうか…やはりそういうことだったのか…」ヤレヤレ


時雨「提督…」 ウッ…


提督「まったく…もし事故が起きて本当に出られなくなってしまったらどうするんだ!それに他の娘が誤って入ってしまったらどうする…頼むからこんなことはこれっきりにしてくれ…」


時雨「はい…ごめんなさい…」


明石「すみません…」シュン


大淀「ごめんなさい…」


提督「はぁ…おかげで自室がめちゃめちゃだ…反省の罰として三人で部屋を片付けてくれ。わかったか」


三人「はい…」


提督「後、明石。終わったら俺のところに来い」


明石「はい…」ウゥ…


提督「それじゃあ、頼んだぞ」


バタン


時雨「ごめんなさい明石さん…」ウゥ


明石「いえ…全部私が悪いんですから…」トホホ…


大淀「いつかこうなるとわかっていたのに…」ガク


明石「後で提督のところに行くの怖いな…」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

数時間後 執務室前


明石「はぁ~…何言われるんだろ…」トボトボ


明石「まさか解体!?いやいや落ち着け明石…さすがの提督もそんな人じゃ…」


明石 ゾクッ


明石「はぁ…」


ガチャ


明石「ひぃぃぃぃ!?!?」ビク


提督「お前扉の前でぼそぼそ何やってるんだ…」ハァ…


明石「す、すみませんでした!!!」土下座


提督「わかったから。そんなとこで土下座してないで中に入れ」


明石「お願いします!何でも言うこと聞くので解体だけは!!」ブルブル


提督「はぁ?」


明石 ブルブル


提督「何言ってるかわからんがとにかく入れ」


明石 ブルブル


…………………………………………………


バタン



明石 ブルブル


提督「はぁ…羽黒のときあれだけ聞いたのにお前ってやつは…」ヤレヤレ


明石「すみません…」


提督「青葉に聞きゃあ、鎮守府の艦娘全員を買ったらしいな」


明石「んなっ…」


提督「まったく…そんなことするんだったらもっと他のことしろよ…」


明石「すみません…」


明石(青葉さんめ…)


提督「今後一切こんなことはやめると誓うか」


明石「は、はい!誓います!」


提督「そんじゃあこの紙にサインしろ。もうお前との口約束は信じられん!」


契約書 バサッ


明石「うっ…」



明石 カキカキ



明石「書けました…」


提督「よし。それじゃあ今後一切この話はなしだ。いいな?」


明石「はい」


提督「よし。それじゃあさっそくだが…一つだけ明石にお願いしたいことがある」


明石「何ですか?」


提督「それがだな……」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

後日



ガチャン



大淀「失礼します提督。書類を届けにきました」


提督「おぉ、すまんな」


大淀「どうぞ」


大淀「……」


提督「ん?どうした?浮かない顔して」


大淀「え?い、いえ!?」


提督「…明石のことか?」


大淀「……はい…」


提督「あの話は一切無しだぞ?」


大淀「しかし…私はいいのでしょうか…その…一応私も関わっていましたので…」


提督「まぁ確かにそうだが…大淀は普段はまじめにやっていてくれている。それに大淀も明石にそそのかされたんだろ?」


大淀「そうですが…」


提督「まぁ、何より明石は前科者だ。また変なこと起こさないように今回ばかりはしっかり反省してもらわないとな」


大淀「…わかりました。では私はこれで」


提督「おう」


バタン


大淀「はぁ…」


大淀「私が考えすぎなのかしら…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

とある部屋


カーンカーンカーンカーンカーン


ガガガガガガガガガガガガガガガ


ウィーーーン


明石「うわぁぁぁん!全然終わらないよー!!!」泣



モニター ザー



提督「明石頑張ってるか?」


明石「提督っ!!もう反省しましたからこの部屋から出して下さい!!!」泣


提督「出してって言われてもな…こっちからじゃ開けられないからな。なんなら明石が設計したんだし…」


明石「だって!まさか自分が入るとは思ってなかったんですもん!」


…………………………………

数日前 執務室


提督「一つだけ明石にお願いしたいことがある…」


明石「何ですか?」


提督「工廠近くにある空部屋にあれと同じ仕組みの部屋をつくってほしい」


明石「出られない部屋ですか!?」


提督「あぁ。中にある道具とか資材はそのままでいい。お願いできるか?」


明石「え、えぇ。でもどうして…」


提督「まぁ…色々な。あ、後このことはみんなには内緒だぞ?」


明石「わ、わかりました」???


…………………………………………………


提督「自分が入る部屋を作れって言ったら絶対手を抜くだろ」


明石「そんな~…」ガク


提督「まぁでも、先月と今月の装備改修ノルマを終わらせたら出られるぞ」


明石「そんなの終わらないよですよぉ!」泣


提督「終わらないってたって終わらしてなかった明石が悪いんだろ…」


明石「そうですけど…」


提督「とにかく、サボった分、きっちり働いてもらうぞ。じゃあな」


明石「ちょっと待って提…」


モニター プチ


明石「………」


明石「うわぁぁぁん!ごめんなざぁぁぁぁぁい!!!!」号泣





後書き

この度はこの作品を読んでいただきありがとうございました。

よろしければ評価・コメントもよろしくお願いします。


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SS好きの名無しさんから
2022-06-09 13:35:52

DELTA ONEさんから
2020-05-14 07:49:17

SS好きの名無しさんから
2020-03-17 21:20:23

SS好きの名無しさんから
2020-02-25 13:31:44

SS好きの名無しさんから
2020-02-23 22:52:12

SS好きの名無しさんから
2020-02-22 00:40:45

seiさんから
2020-02-19 14:48:24

メットールさんから
2020-02-17 18:29:53

SS好きの名無しさんから
2020-02-14 22:41:56

無銘さんから
2020-05-17 23:35:55

クサガメ二世さんから
2020-02-13 23:40:03

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SS好きの名無しさんから
2021-07-21 18:42:56

DELTA ONEさんから
2020-05-14 07:49:19

seiさんから
2020-02-19 14:48:26

メットールさんから
2020-02-17 18:29:55

SS好きの名無しさんから
2020-02-14 22:41:59

無銘さんから
2020-02-14 00:57:38

クサガメ二世さんから
2020-02-13 23:40:05

このSSへのコメント

3件コメントされています

1: クサガメ二世 2020-02-13 23:42:16 ID: S:kdeuNv

これからどんな艦娘たちが出てく来るかが楽しみです
是非とも提督には羽黒を剥いてもらいたいものですね

2: sei 2020-02-19 14:48:47 ID: S:VmIuQT

やっぱり羽黒は天使なんやなって

3: DELTA ONE 2020-05-14 07:49:43 ID: S:NgbPn8

最後の後味が悪かった気がしました


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