2020-03-31 02:30:31 更新

概要

とあることをきっかけに提督のことで胸がいっぱいになった大淀と提督を取り巻く 無意識?な艦娘達の静かなる駆け引き。


前書き

温かい目で読んでいただけると幸いです。


執務室 0700


扉 ガチャ


大淀「おはようございます提督」


提督「おぅ、おはよう大淀」


大淀「書類と資料をお持ちしました」


提督「わざわざすまんな」


大淀「いえ、これも私の仕事ですから」


提督「でも、資料ぐらいは資料室まで自分で取りにいくのに」


大淀「ついでですよ。提督の仕事の負担を少しでも軽減するためです」エッヘン


提督「頼もしいな」


大淀「それではここに書類置いておきますね」



書類 バサァァァ



大淀「わっ!?」


提督「あららら…」


大淀「す、すみません!」アセアセ


提督「そんな謝らなくてもいいぞ」ヨイショ


大淀「そ、そんな…提督は拾わなくても!」アセアセ


提督「二人で拾えば早くすむだろ」ヨイショ


大淀「すみません…」


大淀「はぁ…私ったら…」アセアセ


提督「まぁまぁ、そう落ち込むな…ミスなら誰にでもある」スッ



提督・大淀 ビタッ 手



大淀「はっ…」カァァ///


提督「むっ…」ビク


大淀「す、すみません!!」サッ ///


提督「いや…こっちこそすまん…」///


大淀「……」ドキドキ ///


提督「の、残りもさっさと拾うか」アセアセ


大淀「は、はい!」アセアセ


………


書類 バサ


提督「これで全部だな」フゥ


大淀「すみません…」


提督「もう謝らなくていいって。それじゃ、書類ありがとな」


大淀「は、はい」ドキドキ


提督「ん?どうした?まだ何かあるのか?」


大淀「い、いえ…そ、その……」///


提督「……あぁ…さっきのことか…」ウッ


提督「あれは…なんだ。決してわざとじゃない!それだけは信じてくれ」


大淀「え?あ、はい!その…それは問題ないというか…その…問題はないこともないのですが…」ゴニョゴニョ ///


提督「申し訳なかった」スマン


大淀「そ、そんな!謝らないで下さい!!全然気にしてないというか…むしろ……う、ウレシカッタ……と言いますか…」カァァ///


提督「そ、そうか…何か恥ずかしいな……」ポリポリ


大淀「で、ですので気にしないで下さい!それでは失礼します!!」サッ


提督「お、おう」


扉 バタン!


……


大淀「はぁはぁはぁはぁ……」///


大淀「私ったら…」ドキドキ ///



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鎮守府 廊下 1500


大淀「ふぅ…」スタスタスタ


大淀(まだ今朝のこと…)ドキドキ



スタスタスタ



???「提督ー!!」


大淀 ビクッ


大淀(この声は金剛さん?)ドキドキ


大淀(角の向こうから聞こえるわね…)


大淀 チラッ


………


金剛「今日もティータイム来て下サーイ!!!」グイ


提督「今からか?」


金剛「はぁい!!もう準備はできていマース!!」グイグイ


……


大淀(金剛さん…あんなに提督の腕に……)


……


提督「今からか…でもまだ書類残ってるしな…」ウゥーン


金剛「それなら心配いりまセーン!!私が後でいっしょに手伝うネ!!」


提督「本当か?」


金剛「ハイ!!だから一緒にお茶するネー!!」グイグイグイ


提督「そうか…なら、ご一緒させてもらおうかな」ウム


金剛「本当デスカ!!それなら早く行くネー!!」ウキウキ


提督「おぉ…そんなに引っ付かれると歩きにくいんだが…」ヤレヤレ


ワイワイガヤガヤ


…………


大淀(いいなぁ金剛さん……提督とお茶かぁ…)ハァ…


明石「いいですねぇ~金剛さんは。提督と二人でお茶なんて」


大淀「そうね~…」ハァ…


大淀「……………」


大淀「……………」



大淀「って…あ、ああ明石ぃぃぃ!?!?」ビクッ



明石「そんな驚かなくてもいいじゃないですか~」ニヤニヤ


大淀「い、いつから…いつからそこに!?」アセアセ


明石「向こうから歩いてたら、角で何かをうかがっている怪しい大淀が見えたから何してるのかな~って」


大淀「こ、これはその…別に怪しいこととかじゃなくて!」アセアセ


明石「まぁまぁ落ち着きなって。だいたいの事情はわかってるから」マァマァ


大淀「恥ずかしい…」シュー


明石「あらら…座りこんじゃった…」アリャ


大淀「……………」ウゥ… ///


明石「それで、提督さんと金剛さんが羨ましいの?」ニヤニヤ


大淀「聞かないで…」ウゥ…///


明石「まぁまぁまぁ!そんな踞らないでって!お詫びにほら!間宮で何か甘い物奢るから!!」


大淀「うぅ…」///


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

間宮


間宮「お待たせしました。特製餡蜜アイスです♪」


明石「うわぁ!美味しそー!!」キラキラ


大淀「ありがとうございます…」


間宮「ごゆっくりして下さいね」ウフフ


明石「ありがとうございます!それじゃあいただきまーす!!」パク


大淀「いただきます…」シャリ


明石「うーん!!美味しいーー!!」ニヘラァ


大淀「……………」シャリシャリ


明石「もうちょっと美味しそうに食べたらどうよ…」パクパク


大淀「うん……美味しい…」シャリ


明石「…………」


明石「それで?大淀は提督さんとどうしたいの?」パク


大淀「んな!?ど、どうしたいって…そんな!!」ゴト


明石「ま、まぁまぁ落ち着きなって。ここには私と大淀しかいないんだし!そうむきにならずに、話し合おうではないか」ウム


大淀「うぅ……」


明石「てか、急にどうしちゃったのさ。別に提督なんて昨日今日初めてあったわけじゃないんだし」パク


大淀「それは…その……」モジモジ


明石「んー……」パクパク


明石「…………」パク


明石「朝何かあった?」


大淀「……………」


大淀 コク ///


明石「なになに?どんなこと??」ウズウズ


大淀「だ、誰にも言わない?」小声


明石「もちろん!」ワクワク


大淀「その…今朝執務室に書類を届けにいったら…私が誤って書類を床に落としてしまって……散乱した書類を急いでかき集めてたら提督さんも集めてくれて……」///


明石「ま、まさか…」ゴクリ


大淀「その時にたまたま私の取ろうとした書類と提督の取ろうとした書類が同じで…誤って手が触れてしまって……」カァァァァ///



明石「甘ぁぁぁぁぁぁぁい!!!」



明石「ってちょっと待て!まさか大淀…それだけが原因??」スッ


大淀「げ、原因ていうか…その……確かにそうかも……」カァァ///


明石「ちょちょちょちょっと待った!!それだけが原因で提督のことを!?」ガタ


大淀「ち、違うわよ!!確かに今朝のことも原因だけど…その……もっと前から提督のことは……その……ス……き、気になってたから……」カァァァァァァ///


明石「そ、そう。それだったらよかった…」ホッ


大淀「そんな失礼ね!」ムッ


明石「いやごめんごめん。まさか触れただけで好きになっちゃったとか言うのかなって思っちゃって。でも、提督となんか一番いっしょに長くいる歴では大淀は最初の方からいたじゃん。それなのに何で今さら…」


大淀「それが……そのぉ………じ、実は…提督の身体に触れたのが……は、初めてで………」カァァァァ///


明石「え?」


明石「えぇぇ!?」ガタン


明石「待って!?触ったことないの!?」


大淀「え、えぇ…」カァァ///


明石「いや、でもほら!握手とか物を受けとるときとかさ!後、ぶつかっちゃったりとか!」


大淀「……………」///


明石「そんな……潔白な少女がこんなところに……」ガタ


大淀「今日初めて触れて…今までの思いが急にギューって締め付けられるような…苦しくてドキドキして…どうしたらいいのか……これじゃあ明日の朝、提督とまともに会話もできない…」カァァ///


明石「あぁ……」キョトン


明石(こりゃ重症だ…)


大淀「どうしたらいいの明石!」ガタン


明石「うぉ…」


大淀「このままだと…私……私………」ドキドキ


明石「ま、まぁまぁ落ち着いて!ほら!アイス溶けちゃうよ!」パクパク


大淀 シャリシャリシャリ


明石「ま、まぁ…とりあえず提督に会って慣れればいいんじゃない?そしたらまた普段通りに会話もできるだろうし…」


大淀「できるかしら…」ウゥ…


明石「できるって!私は応援してるから!ね?」アセアセ


大淀「そ、そうね…少し喋ったら楽になったわ…」ニコ


明石「そう?それならよかった!それじゃ、さっさと食べちゃお!」パクパク


大淀「うん……ありがとう明石」


明石「どういたしまして」パクパク


……


明石「間宮さんお会計お願いしまーす」


間宮「はーい」


大淀「本当にいいの?」


明石「いいっていいって!ほら、大淀が元気になってくれたら私はそれでいいの」


大淀「明石……」


間宮「えぇと、特製餡蜜アイスが二つで……合計0円です♪」


明石「ん?」


大淀「え?」


明石「え…間宮さん、合計0円って…」キョトン


間宮「うふふふ。お代はいらないですよ」


大淀「で、でも私達アイスを…」


間宮「餡蜜より甘~い良い話を聞かせてもらったからそれで十分よ♪」ウフフ


大淀「んな…」カァァ///


明石「あー…なるほど…」


間宮「もちろんこの話は誰にも言わないから安心して大丈夫よ」


大淀「恥ずかしい…」シュー


明石「そうですか…それなら……お言葉に甘えて…ありがとうございます」ペコリ


間宮「こちらこそありがとう♪大淀さん、頑張って下さいね!私にできることならなんでも協力しまので、また来て下さいね」ニコ


大淀「あ、ありがとうございます…」///


明石「それじゃあ行きますか。ご馳走さまでした!」


大淀「ご馳走さまでした」ペコリ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

次の日


大淀「ふぅ…」


大淀(落ち着いて大淀…いつも通り。いつも通りにすればいいのよ。ただそれだけのこと…)


大淀「よし」



扉 ガチャン



大淀「おはようございます提督。書類をお持ちしました」ニコ


提督「おぉ、おはよう。毎朝わざわざ悪いな」


大淀「いえ、これも提督のことがす………」


大淀「なっ……」ハッ!?


大淀「………………」ガチガチガチガチ


提督「ん?どうした?」


大淀「あっ…あ……えっと……」混乱


提督「大淀?大丈夫か?」


大淀「あの………え、えと………」混乱


提督「お、おい…大丈夫か?大淀!」



大淀「はっ!」スッ



提督「大丈夫か?」


大淀「え?……あ、はい!大丈夫です…」///


提督「そうか…それならいいんだが。体調が悪いなら今日は休むか?」


大淀「い、いえ!!そんな、大丈夫ですから!!」アセアセ


提督「本当か?」


大淀「はい!!ご心配なく!!」アセアセ


提督「まぁ、本人が言うなら…でも、少しでもしんどくなったら言ってくれよ」


大淀「は、はい…」///


提督「それじゃ、書類ありがとな」スッ


大淀「あ、はい!」


大淀「……………………」




大淀(い、今さらだけど、今は提督と二人っきりよね……この機会に提督に私のことを……いや、でもそんなこと聞いてもし……それに今は勤務中だし……いや、でも……)




大淀「………………」



大淀「あ、あの!……」ドキドキ



提督「ん?どうした?」



大淀「えっと…その…お聞きしたい……ことが……アリマ……シテ……」カァァァ///


提督「ん?すまん。もう少し大きな声で話してくれないか…」


大淀「え?あ、はい!あの…その…お聞きしたいことが………」



扉 バァン!




夕立「ぽいぽいぽいぽーい!!!!」ダッシュ




大淀「 」


提督「ぬわっ!?びっくりした…」


夕立「提督さん!おはようっぽい!!」ギュー


提督「お、おぉ……てか、いきなり飛びかかるのは禁止って言っただろ…」


夕立「んー…忘れてたっぽい」アハハ…


提督「忘れた?はぁ…頼むぞ…」ヤレヤレ


夕立「ごめんなさいっぽい!」ギュー


提督「反省してるならまず離れろ…ほら大淀もいるんだし…」ハァ…


大淀「 」


提督「大淀?おい!大丈夫かー」


大淀「……えっ!?あ、はい。すみません」ハッ


提督「やっぱり今日は休むか?」


大淀「い、いえ!本当に大丈夫ですから!!」アセアセ


提督「それならいいんだが… それで、さっきの話って…」


大淀「あっ!そう言えば明石に頼まれごとをしているのを思い出しました。すみません提督。それでは失礼します!」


提督「え!?お、おう…」




扉 バタン!




シーン…


提督「……結局、何の話だったんだ?」


夕立「提督!」


提督「なんだ?」


夕立「今日は夕立が秘書官っぽい!!」ニヒヒ♪


提督「まぁたか…やれやれ……」ハァ…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

資料保管庫


大淀「ぬわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」大声


大淀「私の意気地無し!!何をそんなに怖じけずいてるのよ!!この!この!!」狂


書類 ビリ ビリ ビリ ビリ


大淀「それにあの夕立さん!!さすがにさっきのはないですよ!!いくらなんでも提督に引っ付きすぎですよ!!!」狂


書類 ビリ ビリ ビリ ビリ


大淀「そりゃ?夕立さんはまだまだ子供だし?私より可愛いし。提督に引っ付いたって何も怪しまれないでしょうけど?いくらなんでもあれは!!」狂乱


書類 ビリ ビリ ビリ ビリ ビリ ビリ


大淀「あぁぁ!私ももっと若かったらな!!そしたら提督とスリスリハムハムできるのになぁぁ!!!」狂


書類 ビリ ビリ ビリ ビリ ビリ ビリ ビリ ビリ




??「あ、あの……」




大淀「え?…」ピタ




青葉「お、お淀さん…ですか?…」震え声




大淀「あー……」




青葉「………」ブルブルブル




大淀「…………見ちゃいました?」震え声





青葉「青葉………み、見ちゃいました…」震え声



………………



青葉「なるほど…そんなことがあったのですか…」


大淀「はい……あ、あの…青葉さん…さっきのことは…その…」///


青葉「あ…はい!もちろん誰にも言いません!!」


大淀「すみません…お願いします…」ペコリ


青葉「それにしても、また夕立さんですか…」ウゥム…


大淀「夕立さんがどうかされたのですか?」


青葉「はい。その、最近鎮守府の方々から取材で聞いたのですが…最近の夕立さんは提督さんへのスキンシップが目立つとかなんとか」


大淀「スキンシップ…」


青葉「大淀さんにも聞こうとして探していたのですが、まさか見つけた矢先こんなことがあるとは思ってもみませんでしたので…」アハハ…


大淀「恥ずかしい…」シュー///


青葉「しかし、聞いているかぎりではやはり夕立さんの情報はどうやら本当のようですね~」


大淀「そうですね……扉を開けた途端に提督に抱きついてましたから……はぁ…」イライラ


青葉「大淀さん…顔が怖いですよ……」


青葉「でもこれでしっかりした証言を得たのでさっそく記事にしたいと思います!」ヨシ


大淀「でもそんなことをして何の意味が…」


青葉「んー…意味と聞かれてしまうと困っちゃいますが…」ウゥム…


青葉「まぁ、ほぼ私の趣味ですが…もしかしたら時雨さん辺りが知ったら夕立さんを叱ってくれるかもしれませんよ!」


大淀「なるほど…」


青葉「まぁ、楽しみにしてて下さいね!それでは!」サッ


大淀「あ…行っちゃった……」


~~~~~~~~~~~~~~~~

廊下 1400


大淀「はぁ…。仕事に気がはいらないな…」


大淀「こう…もっと提督といい感じになれればいいのだけれど…」///



提督 スタスタスタ



大淀(っ!?あ、あれは提督!)


大淀(せっかくだし声を…)ドキドキ



大淀「あ、あの!て…」



???「提督さん!!」



大淀「っ!?」サササ



角 ジー



……



提督「ん?おぉ、大和か。どうかしたか?」


大和「いえ!私はたまたま通りかかっただけですよ」


提督「そうか」


大和「それより提督…」


提督「ん?」


大和「今日の夜の約束、ちゃんと覚えていますか?」ドキドキ


提督「あぁ、もちろん。楽しみにしているからな」ウム


大和「よかったです!楽しみにしていただいているなら大和も頑張りがいがあります♪」グッ


提督「楽しみにしてるよ。7時ぐらいに行けばいいか?」


大和「はい!大和のお部屋でお待ちしておりますね」ニコ


提督「あぁ。じゃあ、また後で」


大和「はい♪」


…………


大淀(提督と大和さんの二人っきりの約束…)ガク


大淀(いったい何を………は!まさか…あんなことやこんなことを!)アワアワアワ


大淀(いや落ち着くのよ大淀…あの二人にそんなやましいことはないはず…きっと何かの相談よ!きっと…)スーハー


大淀「………」


大淀「提督…」ズキ


~~~~~~~~~~~~~~~~~

執務室 1955


提督「よし!今日の執務は終わり!」ウーン


夕立「お疲れ様っぽい!」


提督「おぉ、お疲れさん!夕立はもう戻っていいぞ」


夕立「いや、今から提督さんと遊ぶっぽい!」パァ


提督「残念だったな。俺はこれから予定がある」


夕立「えー…遊びたかったっぽい~」ウダー


提督「また今度遊んでやる」ヨイショ


夕立「どこに行くっぽい?」


提督「大和のところだ。今日は大和と夕食を食べる約束だからな」


夕立「えぇ~羨ましいっぽい~。夕立も行きたいっぽい~」ウダー


提督「また今度大和に頼んでみたらどうだ?さ、早く行かないと遅刻するから行くわ。じゃあな」


夕立「行ってらっしゃいっぽい!」



扉 ガチャ



大淀「きゃ!提督!?」ビク


提督「うぉ!?大淀か…びっくりした…」ホッ


大淀「ど、どこかへ行かれるのですか?」


提督「ちょっと大和のところにな」


大淀「あ……そうですか…」シュン


提督「それより、大淀こそ何か用か?」


大淀「え、えぇ…書類が届いていたのでお届けに…」シュン


提督「おぉ、わざわざすまない。ちょっと急がないとまずいから、机の上に置いといてくれ。頼んだ」


スタスタスタスタスタスタ


大淀「了解しました…」シュン



扉 ガチャ



夕立「大淀さんっぽい!」


大淀「あぁ…夕立さん……」シュン


夕立「?」


大淀 トボトボ


書類 ガサ


大淀「はぁ…」


夕立「大淀さん…元気ないっぽい」


大淀「え?あ、あぁ…すみません…」


夕立「どこか具合でも悪いっぽい?」


大淀「え?い、いえ!大丈夫ですよ!」アハハ…


夕立「うぅん…」


大淀「あ…そう言えば夕立さん。そ、その…提督がどこへ行ったかってわかりますか…」


夕立「えぇと…確かぁ、大和さんのところに夜ご飯を食べに行ったっぽい」ウゥン…


大淀「え?……夜ご飯?」


夕立「提督はそう言ってたっぽい!」


大淀「そ、そうですか…ありがとうございます」


夕立「どういたしましてっぽい」



扉 バタン



大淀「大和さんと夜ご飯……」


大淀「ディナー…だったのね…」ホッ…


大淀「私ったら……」///


~~~~~~~~~~~~~~~~~

廊下 1930


大淀「書類の片付けも終わって……今日の業務は全部終了ね」ウーン!


大淀「何だか今日は疲れたわね…」ハァ…



ゲラゲラゲラ…



大淀「ん?」チラ


大淀(確か向こうに見えるのは大和さんの部屋だったはず…………っ、提督!)ドキ



提督・大和 ワイワイ



大淀「提督……」


大淀(大和さんと何だか楽しそう……いったい何を話しているのかしら………)ボー


大淀(………………)



大淀「っ……」ズキ



大淀「提督……」ウッ…





武蔵 スタスタスタ



武蔵「おや?」



大淀「……………」



武蔵「こんなところで何を見ているのだ?」



大淀「っ!?!?」ビクッ



大淀「む、む武蔵さん!?」ゼェゼェ…



武蔵「す、すまない。そんなに驚くとは……それより何を見ていたのだ?」


大淀「へ?い、いや!?別に何も!!」アセアセ


武蔵「そうか?何か向こうの方を…………あぁ、大和の部屋か?」


大淀「へ!?い、いや!そそんなこと!」アセアセ


武蔵「ん?大和の部屋でいっしょに食事をしてるのは……提督か?ふふ、二人とも楽しそうだな」


大淀「そうなんですよね…」ハァ…


武蔵「ん?それが何か問題なのか?」


大淀「へ!!」///


大淀「わ、私、今何か言いました!?」アワアワ


武蔵「少し寂しそうな顔をしたからな」


大淀「何もありませんよ!!」アセアセ


武蔵「そうか。しかし、大和があんなに笑っているのは中々見たことがないな。よほど提督との食事が嬉しいんだろうな」


大淀「え?」


武蔵「大和のやつ、数週間前から毎日提督との食事について話していたからな。よほど楽しみだったんだろう…」ウム


大淀「そうなんですか…」ズキ


武蔵「今日のところは邪魔しないでおくとするか」ウム



武蔵「ってあれ?大淀??」キョロキョロ



武蔵「何処へいったんだ??」




…………………………

大淀の部屋


ベッド ボフ


大淀「……………………」ギュウ


大淀(提督を思えば思うほど………)ズキ


大淀「……………………………」



大淀「提督……………………」ギュウ



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

翌日 執務室 0715


陸奥「今日は私が秘書艦よ♪よろしくね!」フフ


提督「おう、よろしくな」



提督 ソワソワ



陸奥「あら?どうかしたの?」


提督「ん?あ、あぁ… 何かしてたか?」


陸奥「何だかさっきからずっとチラチラと時計を見ながらソワソワしているわよ?」


提督「うぅ…まじか…」


陸奥「何かあるの?」


提督「いや、何… いつも毎朝大淀が書類一式を持ってきてくれるのだが、今日はいつもより遅いなって」


陸奥「あら…何かあったのかしら?」


提督「うぅむ…時間にシビアな大淀がこんなにも遅れるのは珍しい…もしかしたら何かあるかもしれないから大淀の部屋を訪ねてみるよ」


陸奥「あら、それじゃあ私が…」


提督「いや、ついでに書類と自室に忘れ物もしたのを取りに行くから陸奥はここに居てくれていいぞ」


陸奥「そう?じゃあコーヒーでも淹れておくわね♪」


提督「おう、ありがとな」



扉 バタン



~~~~~~~~~~~

同時刻 大淀の部屋


大淀「し、しししまった!!寝坊しちゃったぁぁぁ!!!」アセアセ


大淀「と、取り敢えず服着て…えっと…メガネ、メガネ………」カチャ


大淀「えぇぇい!!取り敢えずこれで!!」アセアセアセアセ



扉 バタン!!




………………………

執務室


扉 バァァン!!



大淀「も、申し訳ございません提督!!!今書類を!!!」アセアセアセアセ



陸奥「あらあら」



大淀「あ、あれ?て、提督は…」ハァハァ…


陸奥「提督ならついさっきあなたを心配して見に行ったわよ?」クス


大淀「え、えぇ??」


陸奥「ふふ。入れ違ったのね。今頃提督は慌ててるでしょうね」ウフフフフ




ーー

ーーー


提督「お、大淀が……いない!?」


提督「い、いったい何処へ!?」アワワ


ーーー

ーー




大淀「そ、そんな…それじゃあすぐに提督を!」アセアセ


陸奥「まぁまぁまぁ!また探しに行って入れ違ってもあれだし、取り敢えずコーヒーでもどう?」ゴト


大淀「そ、そんな…」


陸奥「そう?私けっこうコーヒーを淹れるのは自信があるのよ?」


大淀「いや、でも…」


陸奥「そ・れ・と♪」スッ


大淀「???」


陸奥「もうちょっと身だしなみを整えないとね♪」スー


大淀「なっ……む、陸奥さん!?」///


陸奥「ふふふ♪起きて一度も鏡を見ていないでしょう?あなた今、すごい寝癖よ?」スースー


大淀「す、すみません……後は、自分で……」///


陸奥「いいのよ♪私がやってあげる。長門にもこうしてたのだけれど、最近は嫌がってさせてくれないのよ。本当に照れ屋さんよね」クス


大淀「そうなんですか?」クスクス


陸奥「女の子は身だしなみが最も重要なんだからっていつも私が言ってるのに。そんなんじゃ提督に嫌われちゃうかもよ~?ってね」ウフフ


大淀「…………」ドキ


陸奥「あなたも提督に会わなくてよかったわね~。もしあのまま提督に見られちゃってたら提督が何て思うか」


大淀「…………」


陸奥「よし、できた!これでちゃんと綺麗になったわよ!」


大淀「陸奥さん……」


陸奥「何?」


大淀「提督は……綺麗な人が好きなんですかね…」


陸奥「んー…どうかしらね~。提督ったら、好きな女性のタイプとかあまり言わないから詳しくわ知らないわね……でもやっぱり男性だから綺麗な女性が好きなんじゃないかしら?」ウゥン…


大淀「そうですよね…」


陸奥「大淀さん、提督のこと気になるの?」


大淀「へ!?い、いや別にそんなこと!!」アワアワアワ


陸奥「まぁでも、提督は優しいし外見とかはあまり気にしなさそうだけれどね。あなたも頑張って♪」ウフフ


大淀「っ……」カァァァ///


陸奥「………ハイ…」///



扉 ガチャ



提督「大淀がどこにもいないんだが何処に………」ウゥン…


大淀「提督!」


提督「ん?あれ?大淀!?」アレ?


陸奥「提督が出ていってからすぐに来たわよ?」クスクス


提督「何だそうだったのか……」ハァ…


大淀「すみません…私が寝坊したばかりに…」


提督「いや、気にするな。と言うか、さっき調べたんだが…一応、大淀は今日非番だった」


大淀「え…?」


提督「いや、俺もすっかり忘れてて昨日言えばよかったんだが…こちらこそ申し訳ない。今日はゆっくり休んでくれ」


大淀「そ、そうだったんですか…」アハハ…


陸奥「あらあら♪」ウフフ


大淀「でも…」


提督「ん?」


大淀「せっかく身だしなみも整えてもらったので…今日もしっかりとサポートしますね」


提督「い、いいのか?」


陸奥「いいじゃない!本人がそう言うんだし♪」


大淀「お願いします!」


提督「そうか…まぁ、本人が言うなら。んじゃ、今日もよろしくな」ウム


大淀「はい!」



陸奥 グッ


大淀 /// ペコリ





~~~~~~~~~~~~~~~~~~

資料保管庫 1000


大淀「はぁ……」


大淀「って、いい感じになれると思ったのに……どうしてあぁなるのよ…」ハァ…



ーー

ーーー

15分前


大淀「書類をお持ちしました」


提督「おう、ありがとな。そこ置いといてくれ」


大淀「はい!」バサ


陸奥「提督、次の演習についてのこの書類なのだけれど…」


提督「あぁ…それなら……」


カキカキカキカキ


大淀「あの…他に何か手伝えることはありませんか?」


提督「んー…そうだなぁ…あ、すまんがあっちの要らなくなった書類達を処分してきてくれないか?」


大淀「はい!お安いご用です!」



陸奥「あら?」ピク



提督「ん?どうかしたか?」


陸奥「何だかすごい勢いでこっちに誰かが向かってくる気が…」



ドタドタドタ



提督「ん?」


陸奥「来るわ」



扉 バァァン!!



夕立「提督遊ぶっぽーい!!!!」ワッ



大淀「夕立さん!?」ビク



提督「夕立か…すまんが今は遊べん」ヤレヤレ


夕立「えぇ~…最近、全然遊んでくれないっぽい~…」ウダァー


陸奥「あらあら…」


大淀「今は提督は執務中ですし、困らせてはいけませんよ」



夕立「秘書艦じゃない大淀さんが何でいるっぽい?」???



大淀「むっ…」ピキッ



夕立「今日は陸奥さんが秘書艦っぽい!でもなんで大淀さんがいるっぽい?」



大淀「そ、それは…」アセアセ


提督「大淀は手伝いをしてくれてるんだ。ほれ、わかったなら部屋に戻れ」ハァ…


夕立「それじゃあ夕立も提督さんのお手伝いするっぽい!」ポイポーイ!


提督「……………え?」キョトン


陸奥「あら…」


大淀「そ、それは…!」アセアセ


夕立「夕立もお手伝いして提督さんといっしょにいたいっぽい!いいっぽい?」ニコ


提督「うぅむ…」コマッタ


陸奥(なかなかやるわね…)


大淀「ゆ、夕立さん!今はお手伝いすることは特にありませんし!私だけで十分かと!」アセアセ


夕立「それじゃあ、大淀さんと夕立が交代するっぽい!」


大淀「んな……」ビクッ


提督「はぁ……わかった……」ヤレヤレ


陸奥「あら、いいの?」


提督「そこまで言うなら… じゃあ、夕立。この部屋にある机とか椅子の掃除を頼んでいいか?」


夕立「いいっぽい!!」キラキラ


大淀「そんな……」


提督「その代わり!夕立、しっかり手伝ってくれよ」


夕立「わかったっぽい!」ビシ


陸奥「あらあら」ウフフ


提督「すまんが大淀、その資料頼んでいいか?」


大淀「……………」ボー


提督「大淀?」


大淀「………はっ!! は、はい!わかりました…」


ーーー

ーー



大淀「夕立さんめ……」ピキッ


明石「う~む。なるほど… なかなかやりますね~夕立さん」フムフム


大淀「本当よ!まったく……」チッ


大淀「………………」


大淀「………………」



大淀「…………………あ、明石!?」ビクッ



明石「やっと気づきました?」ニカ



大淀「い、いつからそこに!?」アセアセ


明石「イライラしながらブツブツ言って、シュレッダーで紙を粉砕する姿が見えたので」


大淀「まったく………って、あなた勝手に私の頭の中の回想見ないでよ!!」ウワッ…


明石「しかし…夕立さんもなかなか悪い娘ですね~…」ウゥム…


大淀「ちょっと聞いてる?」ジトー


明石「これはもはや意図的と言ってもいいかと…。何か打開策はあるの?」


大淀「はぁ…………ないわ…」ヤレヤレ


明石「あらら… まぁ、夕立さんだし何気なく自然に接してるかもしれませんしね…どうしたものか」ウゥム…


大淀「はぁ…」ドヨーン


明石「あ!もう大淀も語尾に ぽいっ! って付けたら……」


大淀 ギュウウウウウウ


明石「痛たたたたたたた!!ごめんなざい!!ふざげまぜんがら、頬っぺた引っ張らないで~!!」涙目


大淀「はぁ…まったく…」パンパン


明石「うぅ…」サスサス


大淀「あ!そう言えば!」ピコン!


明石「どうかしたの?」サスサス


大淀「前に青葉さんが夕立さんのことについて新聞を発行するって言ってたわ!!提督がもしそれを読んだら夕立さんも少しは大人しくなるかもしれない!」


明石「あー…それはちょっと難しそうですね……」


大淀「え?なぜ?」


明石「え?知らないの??」


大淀「何が?」キョトン


明石「青葉さん、昨日の夕方から風邪で寝込んでるわよ?」


大淀「え、えぇ!?」ビックリ


……


青葉 ゴホッゴホッ


青葉「恐縮です…ゴホッゴホッ」ウゥ…


……


明石「どうやら記事作りに熱中しすぎたようで…」アハハ…


大淀「そ、それは……お大事にです……」アラ…


明石「だから新聞の件は今すぐにはいかないかと…」


大淀「はぁ…どうしたら…」ハァ…


明石「提督といい感じになれるか?」ニヤニヤ


大淀「……何よその顔……」ジトー


明石「いや~?別に何でもないわよ?ただ、恋する乙女の悩みは解決してあげないと!ってね~」ニヤニヤ


大淀「そのニヤニヤやめないともっかい頬っぺ引っ張るわよ」スッ


明石「すみません。すぐにやめます」真顔





後書き

この度はこの作品を読んでいただきありがとうございます。
反響がよければ随時更新していく予定です。

よろしければ評価・コメントなどもよろしくお願いします。


このSSへの評価

このSSへの応援

1件応援されています


SS好きの名無しさんから
2020-03-27 03:50:15

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください