2020-07-04 02:09:07 更新

概要

今はもう退役したとある提督と艦これの世界の生まれから今現在へ至った歴史を現実の出来事を踏まえ、史実を踏まえ、振り返りながら、懐かしみながら語るお話

http://sstokosokuho.com/user/info/3157
前アカのSSをある程度読んでおくとさらに物語を楽しむことができると信じて話を作っていきます


前書き

この物語はある提督と艦娘たちの歴史をたどる物語
なぜ奴らが生まれたのか、なぜ彼女たちじゃなければだめなのか
なぜ、どうして、その疑問を時にリアルに時にSFに解き明かしていく物語となる


始まり


2012年11月某日


この世界に新種の魚類が発見された。それは機械の鱗を身にまとい漁船の網を破壊していった

けれどそれらが姿を現すのは浅瀬に鮫が現れる確率よりも低かった

被害は少なく人々は次第に忘れていった


12月某日


遂に初の犠牲者が出てしまう。それらは突如現れ近くを航行していた漁船にとびかかり乗組員事その胃袋に入れてしまった

軍はその一報を受けそれらの殲滅に動き出す

けれど並の重火器では奴らの鱗を破ることはできず一度目の攻撃はダメージを与えられず敗北する


何度目かの交戦ののちついに群れの一匹をしとめることに成功する。解剖の結果奴らは魚ではなく今まで見たことのない組織で体を構築した機械に近い何かということが発表された


前回の交戦の結果、歩兵の火器では奴らの装甲を破ることができないという結論が出た。

歩兵の飽和攻撃で何とか一匹を倒したもののやつらは日に日に数を増やしている

軍は護衛艦を使い奴らの掃討を始めた

結果多少の犠牲は出るものの遭遇から1時間もたたずに殲滅にすることに成功する


12月末


しばらく快勝を続けていたが時期に異変が始まる

なんと鎧魚に新種が現れたのである

それは全身に軍艦の砲塔を生やした化け物で何よりも恐ろしいのが体の半分がデカい顎上の形をしており顎の上部から人に酷似した何かが顔をのぞかせている

突如現れた新種は鎧魚を守るように立ち回り護衛艦を次々と沈めていったのである

条約などが絡みそのすべての性能を発揮できない護衛艦はなすすべもなくつぶされて行ってしまう

軍の会議により全面的に武装の解除を行い新種を撃破することに成功する

だが、奴らの手はそこで緩むことはなかった


12月末日


ついに恐れていたことが起きた。前回の会敵以来何とか優勢を維持できていた人類

けれど、その均衡はこの日壊された

今までは半漁人もどきと鎧魚で形成された群と戦っていた軍隊

その日2回目の戦闘の時にまたしても新種が現れたのだ

それは人間の少女の見た目をしていた。決定的に違うとすれば両腕から鎧魚のようなモノが生えておりそこから半漁人もどきとは比べ物にならない火力の砲撃を繰り出してきたのだ

その日人類は初めて決定的な敗北をしてしまう


2013年2月


幾度となく交戦し劣勢を虐げられながらもなんとか制海権を維持していた人類

過去の歴史を頼りに最新鋭の爆撃機や戦闘機などをフル稼働させ少女の化け物たちからの侵攻を抑えていた

ある時軍上層部の発案により燃料機化爆弾が作戦海域に落とされることになった

化け物たちを一か所に押し込みそのタイミングで投下したのだ

結果、敵群体を壊滅させることに成功する。けれど、環境への影響は多大なものとなってしまった

追い詰められた時の切り札としてそれは使われるようになっていった


3月某日


またしても。またしてもそれがやってきてしまう

そう。新たな新種がまたしても表れてしまったのだ

そいつは少女の体に珍妙な蛸に酷似した帽子をかぶっていた

軍はそれを発見次第即時機化爆弾を落とすよう命令を下した

が、そいつは蛸の口を開け艦載機とも思えるものを飛ばしてきた

敵艦載機は徐々に高度を上げていき爆撃機を瞬く間に撃墜していく

開戦当時から戦闘機に乗っていたエースパイロットによる決死の突貫で何とか爆弾を命中することに成功する

が、爆風が晴れた後には傷一つないそいつが悠然と立っていた

結果その日人類は完全なる敗北をし、以降制海権を奪われ続けていた

のちに長い戦いの相手となる敵の名前が決定する

深海棲艦。それがやつらの総称となった

突如海の中から現れる姿からついた名だ


4月中旬


人類はなすすべもなく追い詰められていったのである

一度は核を落とす決断を下すがもうまともに戦えるパイロットは残ってはいなかった

そして敵の艦載機は練度を上げていきもはや人類に勝てるビジョンは存在しない


そんな時彼女たちは現れた

それは旧日本海軍の軍艦が沈んでいる場所から突如現れた

船の艤装を身に着けた少女たちは近海にいる深海棲艦に突撃した。時に単独で、時に複数で攻撃をして制海権を取り戻していったのだ

ある程度戦ったのち彼女たちは軍の上層部に暗号通信を送ってきたのだ。それは第二次世界大戦時の大日本帝国が使っていたものであった

その内容は軍の指揮下に入り深海棲艦と戦わせてくれとのことであった

軍は何日も考えたのちにある男を”提督”として担ぎ上げ彼女たちの指揮にあたらせた

何とか近海の制海権を取り戻した彼女ら達だが次第に数が増えていき”提督”一人では手に負えなくなってしまう。

そして軍がとったのは一般から提督を募集し自らの傘下に入れたのち教育、育成し日本のために戦わせることだった

のちに彼女たちは艦娘と呼ばれるようになる


ここまでが一般に入手可能な情報である


そして月日は流れ7月某日


キャスター「昨晩また深海棲艦の侵略がありました。近くの鎮守府の提督により被害は最小限に抑えられました」


もう何百回と聞いたニュースだ

キャスターも機械のように感情もなく読み上げている

後に提督となりそう呼ばれる男性は携帯のテレビでニュースを見ていた


提督「いつになったら終わるんだろうな。提督なぁ……俺もそれになれたらこのくそみたいな会社ともおさらば出来るんだがな……」


当時の提督はまだ会社人であまり馴染めていなかった

元々の性格も影響して会社での居場所が徐々になくなって言っていたのだ

提督、艦娘というのはニュースで知っているが詳しくは知らない

街を歩いて帰宅しているとふと広告が目に入る


提督「なになに?提督募集?そんな簡単に募集するもんか?」


目に付いた広告には「新規提督募集!あなたもこれから提督に!!」という文字と住所が書いてあった


別に何かが変わるわけがないと思い提督はその住所に向かう


大きなビルの中に小さな事務所があり、人はいないが端末が置いてある

適当に端末をいじると様々な白地の名前が表示される。が、どれを触ってみても反応はない


提督「まぁそうなるな。簡単になれたら誰でも提督だわな。泊地?なんだそれは」


何も出来ないことがわかると提督は家に帰りすぐに床に就く


8月某日


それからひと月たち毎日ストレスを抱えながら提督はすごしていた

職場から帰宅中にある広告が目に入る


提督「これは……この前の広告か?」


それは先月目にしたものと同じ広告だった。違いがあるとすれば住所が違うのと書体が変わり目につきやすいようになっていた


提督「どうせ無理だろうが行ってみるか」


直ぐにその住所に移動する提督

今度はある程度の人がいて顛末に数台の空きがある

提督は端末の前に立ち前回と同じ手順で操作をしていく


提督「ん?ここだけ他と色が違うな…」


リンガ白地の文字が他の白地とは違い薄く青く光っていた

物は試しと提督はそこをタッチしてしまう


端末「新たな提督が着任しました!」


突如端末から音声が流れ提督はそれに驚いてしまう


提督「!?!?」


提督「な、なんだ?どういうことだ?」


何が起きたか分からない提督

しばらくすると端末にウインドウが出てくる

そこには簡単な個人情報(名前、性別、年齢、連絡先等)を入力する所がある

提督は細かいことを考えずそれらを入力していく

次は日時を指定することとなり空いてる日時を指定し登録が完了してしまう


提督「こ、細かい説明も見ずに何も考えずに登録してしまったけどどうするんだ?」


自分が愚かなことをしたと気がつく

状況を理解するために周りを見渡し受付にいる女性に声をかける


提督「す、すみません・・・。細かい説明とかが乗っている洋紙貰えますか?」


女性は馬鹿を見るめで睨んだ後、分厚い紙束をわたしてくる

それを手に家に帰り自分の部屋で読み進めていく

悲しいことにその紙束は細かい説明が乗っているのではなく登録した後のことが書いてあったのだ

その中で一番怪しい文字を見つける


「あなたはこれから艦娘という軍艦を指揮して新たに現れた深海凄艦という脅威と戦ってもらいます」


提督「あー・・・あかん奴や・・・」


当時の提督は仕事を辞めようにも周りへの迷惑のことを考えてしまい簡単に踏み出せずにいた。

しかし、今回の件はある程度の給料、そして衣食住が支給され秘書艦というものが付くということが分かった


提督「秘書艦?秘書官じゃなくて?艦。これは軍艦などの船に使われるほうの漢字だな」


読み進めていき気になったワードを検索し、調べていく

権限などが関係して調べられる限界があるがそれでも調べていく

深海棲艦についてはニュースでしか知らなかった提督は一般解放されている情報を読んでいく

軽はずみで選択してしまったことを後悔し、自分の今後を考える


提督「なるほど。で、軍を指揮するものが提督と呼ばれると。」


調べていくうちに事の重大性に気がつく


提督「これは俺が指揮をするということか?できはなくは・・・できないね。ゲームでも指揮や戦術組み立てる事なんてできないし俺ってコミュ損だろ?それが原因で職場の空気悪いわけで・・・」


提督「あーどうするんだよ!!ん?この文字は・・・」


資料を読み解き調べ自身がうかつに何に登録したのかを知る

そして最後のページに「徴兵令」という文字を見つける


提督「徴兵令?拒否権ないって?てか俺に死ねと!?」


徴兵令とは軍から直々に来るものでありそれを拒否することは理論上できない


提督「ま、まぁこれは確定じゃないはずだ。断れば・・・あれ?徴兵令って強制だよな!?はは・・・この人生面白いこと何もなかったしその時はその時だ。まともに彼女さえ作れなかったし(いたにはいたよ・・・)お国のためにわが人生捧げますか!!」


細かい説明は行ったときに聞けがいいと能天気に考え床に就く


数日後

登録した番号に電話がかかってきて詳しい面接の日程が決定する


提督「二日後の14時に指定された住所の三階に身分証を持って行けと」


後日指定された場所に行き面接を受けた。

登録した理由やいきさつなどを聞かれると思っていたが帰ってきた答えは予想外の答えだった


面接官「君みたいな若い子が来るのを待っていたのだよ。ちょうど前任の奴が問題を起こして艦隊が解体されてしまってね。場所が空いたんだよ」


話を聞くと前任者が艦娘に手を出して憲兵?というものに連行されたそうだ


提督「え?理由とかなんかを聞くのではないのですか?」


面接官「ん?登録した時点で君は提督という職業に努めることになってるよ?」


予想はしていたが拒否権はないようだ


提督「え!?やはり拒否権はないと?それと会社にどう説明すればいいんですか?」


面接官「そこはこちらに任せてください。軍のものが直接会社に話を通す段取りになってますので」


提督「軍の人がですか・・・軍!?」


面接官「ええ。私はこういう面接とかの雑用がメインですがこれでも軍属ですよ?」


そういうとテレビでしか見たことのない海軍のバッチを見せてくれた


提督「すみません。話が呑み込めないのですが・・・」


面接官「まぁここからは私も詳しくないので専門の方に代わってもらいますね」


「ここからは私が話します。あなたは下がっていいですよ」


提督は声をしたほうを向くが姿が見えない


妖精さん「あ、ここですよ」


声は下からする。視線を下げると30㎝ぐらいの後に妖精さんと呼ばれる小人がそこにはいた


面接官「では私はこれで失礼します」


面接をしてくれた人は足早に部屋を出て行ってしまう


提督「小人とは・・・」


妖精さん「今から説明。と行きたかったのですが時間があまりないので移動しながらにしましょうか」


提督「え、どういうことですか・・・?」


妖精さん「話は長いんですよ。そのあと移動してたら遅くなってしまいますので」



情報開示

妖精さん

艦娘と共に現れた未知の生命体だ

艦娘たちの話を聞くと目が覚めるとそばにいて今の状況を説明してくれたそうだ

その話を元に各自行動に移し人類の危機を救った

その技術力は未知数で現代科学から数段階、下手すると100年単位で上をいっている

主に艤装の整備や戦闘の補助、そして鎮守府の管理を任されることが多い

体長は30と小さいがその力は強く鉄骨などを1人で軽々と運ぶことが出来る、がサイズの関係で複数人で運ぶ



提督は妖精さんのあとをついていき軍の車に乗って移動をする

フルスモークされた場違いの車に乗った提督は生きた心地がしなくなっていく


車の中で妖精さんが説明をしてくいく

軍の指揮経験があろうがなかろうが始めは妖精さんの仲間が手取足取り教えてくれるそうだ

提督としてやることは主に鎮守府近海の警備にあたることだ

力をつけてくると長距離の海域の制海権の維持などを任される

場所はリンガ白地にある小さな鎮守府。別にシンガポールにあるわけではなくて白地を作ったときに分けるための名称だそうだ

呉、佐世保、横須賀、舞鶴と規模のでかい鎮守府にはそれぞれ大多数の提督が配備され、それが第1陣となりこれから提督が配備される場所は第2陣となり死角を無くすために新規で建造された鎮守府となり、新人1人につき第1陣からいる練度の高い提督3人が近くに陣取り成長するまでの間守るという形となる

規模としては初めは小さいが戦果をあげていくうちに徐々に大きくなる

人によっては今回見たく転属して新人のフォローに回る人もいる

そのために周辺の土地を買取新規で鎮守府を建造しているのが今の現状となる


妖精さん「あと1時間ほどで到着しますからね」


長々と説明していた妖精さんは一息付きながら後どれぐらいで到着するか伝えてくる


提督「は、はい。ここまで何時間かかってます?暗くなってきてますが」


車に乗ったときは明るかった空だが今では黄昏時に入り暗くなってきている


妖精さん「そうだね。車の町を離れて大体5時間ぐらいかな?」


提督「えぇ!?ご、5時間!?あれだけ説明してもらって5時間!?」


途中お茶などを飲みながら説明を聞いていたが相当の時間が経っていたのだ


妖精さん「あれでも4割ぐらいだけどね。戦果をあげていくうちに取得できる情報を開放していくからそれを抜けば7割といったところだね」


妖精さん「それと荷物は大丈夫?」


提督「あ・・・」


妖精さん「親御さんには事情説明は既にすましてあるから大丈夫。荷物は明日に部屋の中身全部届く手はずになってるから」


提督が話をする前に軍の方が先に話を通していた


提督「中身すべて・・・非常にあかん奴だ・・・」


妖精さん「大丈夫。個人情報に触れるようなことは何もしない。PCの中身なんて特にね」


提督「ひぃ・・・」


提督「さらば我が家。もう会うことはないでしょう」


妖精さん「有給上げるからたまには帰りなよ。親が心配するぞ」


提督「うぇ・・・。了解です・・・」


妖精さん「っと。話が脱線しすぎたね。では初めに秘書艦を選んでもらいたい」


妖精さんは手に持っていたリストをめくっていきあるページを開き見えるように渡してくる


妖精さん「叢雲、漣、吹雪、電、五月雨この5人の中から好きな娘を選んでくれ」


底には5人の女の子の写真が載っていたので


提督「この娘達からですか?あー思い出しました。昔の軍艦の装備を身に着けた女の子・・・そういうことですか」


何かを察する提督


妖精さん「あ!今私たちのことを幼女を戦わせる変態と思ったでしょ!!」


提督「(´・ω・`)違うんですか?」


妖精さん「違いますよ!この子たちは駆逐艦です。えー軍艦の種類はわかりますか?」


提督「(´・ω・`)NO!!」


提督「軍艦=戦艦。OK?」


それが提督にとっての全てである

実際は駆逐艦、巡洋艦、空母、戦艦と詳しく別れている

軽巡と重巡は日本のせいで別れたとか軽空母と正規空母の違いとかを無茶苦茶手取り足取り全力で軍艦について教えられた


妖精さん「はぁ・・・はぁ・・・。理解できましたか?」


提督「(´・ω・`)なんとか」


妖精さん「いい加減その仮面は外してください」


ある時から使っていた顔文字

いつしか気に入り、仮面として作ってしまう始末

結構お気に入りで使い込んでいたりするMY装備豚のペルソナ

提督はかなりそれを気に入っている


提督「で、この娘たちは性能的に大きなちがいがあるんですか?」


妖精さん「特にないですね?強いて言うのなら趣味?好み?ですかね?」


提督「えぇードン引きですわー」ジトー


妖精さん「徐々に提督君の性格を理解してきましたよ?それに初めから戦艦や空母などになると最悪艦娘に殺されますよ?」


提督「(´・ω・`)あっはい」


艦娘といえど性格や人格、好みなどがある

気に入らなければ敵視することもあれば最悪提督を殺害することもある

過去何件か事案が発生している


妖精さん「では決まりましたか?」


妖精さんは焦らせるようにしゃべり始める。いつしかなんども腕時計を確認している


提督「ふむ。性能に大きな違いがない。か。ここは趣味か?だがなぁ・・・」


手に持ったリストをもって考え始めるていとく


提督(吹雪は丸顔であまり好きじゃないし・・・(偏見)叢雲?漢字がすごくて読めないし頭のファンネルっぽいの気になるけど目つき怖いん((((;゚Д゚))))


漣は・・・活発そうだけどなんか違うんよなぁ。電は。ないなぁ・・・。ここまで幼いとないなぁ・・・。となると五月雨?髪綺麗だなぁ。優しそうな顔してるし)


提督「五月雨ちゃん可愛いなぁ・・・」


妖精さん「五月雨ですね」


提督「あ、ちょ!声に出てたの恥ずかしい!!」


妖精さんは携帯を取り出して連絡を始める


妖精さん「ええ。私です。新任の提督の件です」


妖精さん「ようやく決まりましたよ。え?1時間遅いって?まぁまぁそこを何とか」


妖精さん「彼を任せる秘書艦は五月雨にお願いします」


妖精さん「え?彼が危ない?それは彼自身の責任でしょう?」


電話の相手と何やら物騒な話をし始める


提督「話が読めないのですが」


妖精さん「ああ。すみません」


ひとしきり話し終えた妖精さんは提督に目線を向け答え始める


妖精さん「秘書艦を鎮守府に配備したんですよ」


提督「そんな簡単に済む話なんですか?」


妖精さん「ええ。もともと5人は待機してましたから」


提督「あ、森を抜けましたね。あそこに光っているのが私が勤める鎮守府なんですか?」


森を抜けるとサーチライトで照らされ光り輝く港が見えてくる


妖精さん「はい。今は規模が小さいですけどね。鎮守府に着いた後は秘書艦の指示に従ってください」


じきに規模が拡張されるのと初めは初期艦の指示に従うよう指示される


提督「ここまでありがとうございました。勉強になりました。そしてさらに勉強して早く提督として成長したいです」


妖精さん「模範解答みたいでなんか嫌だね。でも君がやりたいことを見つけてそれに全力を注ぐといいよ」


少ししてから鎮守府の敷地内に入り車から降りる


五月雨「五月雨っていいます! よろしくお願いします。護衛任務はお任せください!」


そこには写真より少し幼い五月雨?という娘がいた


妖精さん「では私は設備のチェックをしてきますね」


そういうと妖精さんは工廠のほうに歩いて行ってしまう


情報開示

工廠(こうしょう)

艦娘と建造や装備の開発他には整備などを行う場所

権限が解放されていくと装備の回収や大型建造などが可能になる


提督「・・・。君が五月雨っていうのね」


妖精さんの後ろ姿をある程度見たあと提督は五月雨と向き合う


五月雨「はい!提督!よろしくお願いします!」


空のように澄んだ髪の女の子がいる


提督「ん~まだ提督って呼ばれるのなれないな」


その後、五月雨ちゃんにいろいろと艦隊の指揮の方法を教えてもらった


提督「俺の部屋は提督室から二つ隣か」


今の鎮守府には3階建ての本部となる場所と各艦種の艦娘の寮、そして工廠がある

そしてそこの2回の真ん中に提督室がありそこから2つ隣に提督の寝室が用意された

部屋からすぐ指示が出せるようにと提督の身の安全のためである

提督の寝室には電子ロックとアナログの鍵のロックのふたつがあり簡単に侵入できないようになっている


五月雨に案内されて提督室に移動する

道中何度か躓く五月雨を支えていく


提督室に入る2人

中はダンボールが積み上げられていて机みたいになっている

他には何もない


五月雨「お疲れ様です。わからないことはないですか?」


提督「今のところすべてがわからない。が、今日はもう遅いから続きは明日にしようと思う」


五月雨「では、おやすみなさい」


五月雨と別れた提督は自室に入る

鍵とパスワードは妖精さんと別れるときに貰っている


提督「ここが自室・・・」


ベットとテーブルしかない部屋

備え付けのキッチンと並みのサイズの浴槽があるよくある部屋だ


提督「明日荷物届くんだろ?どう配置してやろうか」


しばらく考えて簡単に図面に起こして寝る準備を整えていく


提督「俺が提督かぁ・・・」


ぼんやりとベットに腰かけていたらドアがノックされる


五月雨「あのぉ・・・いいですか?」


声の主は先程見送った五月雨だ


提督「どうした?」


提督は扉を開ける。そこには枕を持った五月雨がいた


五月雨「一人きりで寝るのが寂しくて・・・」


話を聞くとこの鎮守府には駆逐、軽巡、重巡、戦艦、空母の寮があり、それぞれの艦種はそこで過ごすそうだ

規模は前から大きく徐々に小さくなっていく


提督「バカでかい館の中で一人で寝るのは怖いよな」


五月雨「べ、別に怖いとかじゃなくて!」


提督「今うちには俺と君しかいない。怖いのは仕方ないよな」


五月雨「提督って自分のこと俺っていうんですね」


提督「これでも公私は使い分けてるぞ?まぁ立ち話もあれだし入りなよ」


入口で話しても埒が明かないと考え五月雨を部屋に招き入れる


提督(うわぁ・・・初日に女の子を部屋に入れちゃったよ。てかこの流れは一緒に寝るのか!?)


何かを悟り始める提督

そしてテーブルを挟むように2人は座る


五月雨「それでですね・・・今日ここで寝ていいですか?」


モジモジしながら五月雨は話し始める


提督(まじだよ)


提督「べ、別に構わないぞ?俺も一人が寂しかったところだし」


提督「てか布団は一つしかないぞ?」


五月雨「ふぇ!?」


そんな簡単なことを考えていなかった五月雨はその一言で見てわかるぐらいに顔を真っ赤にしてしまう


提督「まぁ今はそんなに冷えるわけじゃないし俺は床で寝るからベット使ってくれ」


そそくさと提督は押し入れから毛布を取り出す


五月雨「それなら仕方ないですね。じゃないですよ!」


一瞬納得しかけた五月雨はツッコミを入れる


提督「あれか?一緒のベットで寝たいというか?今日会ったばっかの異性と」


五月雨「・・・」


一瞬考えた後に更に顔を真っ赤にする

気のせいか頭の上に煙が見える


提督「俺はもう寝る。タンスにしまってあった毛布にくるまってな。脳が処理しきれないんだよ……」


五月雨「お、おやすみなさい・・・」


五月雨は提督のベット(になる予定)に、提督は床で毛布にくるまる


あまりにも情報量が多く提督の脳では処理しきれなくなった

これから始まる提督という職務のことを考え、艦娘との付き合い方を考え、悩み始めたところで眠りについていく


五月雨(やっちゃったよ……)



1章


次の日


提督「……」


8時すぎに提督は目が覚める


提督「遅刻!!!」


携帯の時計を見て飛び起きた提督


提督「あ…れ……?」


飛び起きたが見慣れない部屋で混乱する


五月雨「な、なんですか!?」


提督のベットで寝ていた五月雨は飛び起きた提督に驚き目を覚ます


提督「誰?」


五月雨「五月雨です!昨日会ったはばかりですけど忘れないでください!」


提督はしばらく考えた後思い出す


提督「あー……。大体思い出した。仕事辞めたんだった」


五月雨「もう……脅かさないでください」


突然起こされて五月雨は胸を撫で下ろす


提督「ええと……おはよう?」


五月雨「おはようございます。提督」


ベットの上で正座した五月雨は朝の挨拶を返してくる


提督「礼儀正しいのね。何すればいいか分からないから教えてくれる?」


五月雨「はい!まずは建造をしましょう!工廠に行きましょう」


提督「了解。とその前に。着替えようか」


お互いに寝巻きのままだったのを思い出し着替えるよう促す


五月雨「へ……?」


水色の水玉模様のパジャマのままの五月雨は自分の格好を理解する


五月雨「わわわわわわ。す、すぐ着替えてきます!!」


昨日寝る前に提督は浴室に移動して五月雨に寝巻きに着替えるよう伝えていた

五月雨は慌てて着替えを手に浴室に駆け込んだ


提督「俺がそこで着替えるんだがなぁ……」


提督は前日に支給されていた提督服に着替える

身だしなみを整え帽子をかぶる


提督「帽子苦手なんだがなぁ……。似合うかな?」


提督は着替え終わって出てきていた五月雨に問いかける


五月雨「似合ってます!」


提督「ありがと。んじゃ案内お願い」


その後部屋を出たふたりは本館を出て工廠へ移動する


五月雨「それでは今日は艦の建造・・・についてやっていきましょう!」


提督「ええと。艦の建造にはあらかじめ支給されている資材を使うと」


前日に手続きを行った時にある程度の初期資材を貰っている


妖精さん「あ、提督さんいらっしゃい。説明入りますか?」


昨日と服装が違う妖精さんが工廠で出迎えてくれた


提督「始めからすべてお願いします」


妖精さんは提督たちを奥にある怪しげな機械がある場所へと連れていく


妖精さん「ではそうですね。支給されている資材をここに投入してください。量はお任せします」


情報開示 建造

建造とは。工廠にあるポットに一定量の燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイトを投入して艦娘を建造する

こことは違うところにある集合意識体から特定の意識をトレースし、それに合う肉体をポットの中で錬成する

投入し材料に応じて駆逐艦から戦艦までの艦種の艦娘が建造されることである


提督「今ある資材はそんなに多くないから適当でいいか」


提督はポットの上の投入口に25/3/20/3をそれぞれ投下して建造を開始する


妖精さん「4日ですか。待ってくださいね。今調べますから」


手に持ったリストをめくっていく


妖精さん「軽巡洋艦ですね。隣もあるのでそれも使っちゃってください」


同じ量を隣のポットに投下すると5日間と表示される


もとになる建造時間を4倍してそれを日数と見てます

軽巡なら1時間だから四倍して4時間。4日となります


妖精さん「っとこれは重巡洋艦クラスですか」


それぞれ軽巡と重巡が確定する


提督「やはりかなりの日数がかかるんですね」


日数を見た提督はそうボヤいてしまう


妖精さん「あ、別に私に敬語を使わなくてもいいですよ。今回は特別ですが高速建造材を使ってみましょう」


妖精さんは手に持ったバーナーで容器をあぶっていく


情報開示 高速建造剤


バーナーの見た目をした道具

これでポットを炙ることで中の時間を進めて建造の時間を一気にゼロにする


提督「なんかすごいことし始めたぞ」


先に建造を始めたほうが終わり、扉が開くと中から煙が漏れ出す

煙の中から少女が出てくる


天龍「オレの名は天龍。フフフ、怖いか?」


提督「おぉ~。眼帯」


片目に眼帯をし、ショートボブの少女が中から出てくる

片手に槍を持っているのが気になる提督


天龍「お前が俺の提督か。よろしくな!」


提督「おまけに俺っ娘と来たぞ」


五月雨「天龍さんですか」


天龍「お、五月雨じゃねぇか。元気してたか?」


五月雨「はい!天龍さんもお元気そうで!」


2人は再会を喜ぶ


妖精さん「次はこっちですね」


残ったほうのポットの扉が開き中から女性が出てくる


愛宕「ぱんぱかぱーん!私は愛宕。提督、覚えてくださいね。」


中からは凄いスタイルの女性が出てくる

金髪で肩までの長さの出るとこが出まくっている


提督「おおぅ・・」


五月雨「提督!どこ見てるんですか!!」


今まで見た事なかった女性を前に硬直する提督と提督の目の前で手を振り回す五月雨


提督「っとこれは失礼。ええと……天龍さんと愛宕さんでいいんだっけ?」


天龍「おう。さんはいらないぜ」


愛宕「私もよ~」


提督「昨日できたばっかの鎮守府だけどこれからよろしくな」


提督はそう言うと深くお辞儀をし2人を迎え入れる


妖精さん「まだ資材は残ってますけどどうしますか?」


2回の建造を行うが多少の資材が残っている


提督「今は少しでも戦力がほしいから建造しますか」


まだ提督として始まったばかりの提督は指揮をすることも出来ない。ので、残りの資材を全て建造に回す

日に一定量の資材は支給されるため多少無理をしてもマイナスにはならない


同じ資材量を入れ1日と4日半と表示される


妖精さん「ええと片方は駆逐艦でもう片方は・・・これは運がいいですね」


リストを見ていた妖精さんは運がいいと伝えてくる


提督「まぁ運がいいとか悪いとかじゃなくて今は戦力がほしい」


駆逐艦と軽巡と重巡と建造ができたがまだまだ戦力としては心もとない


妖精さん「では高速建造材がないので時間を待ってください。私は他の艦娘の艤装の整備を済ませますので」


妖精さんは新規で建造された艦娘の艤装の最終調整と整備に取り掛かる


提督「艤装はまだないんだっけ?頼む」


提督「んじゃ歓迎会でもしますか」


天龍「いきなりだな」


提督「昨日提督になったやつにいきなり指揮とれって無茶だろ」


愛宕「そうねぇ~。提督は料理は作れるの?」


提督「なんとかな」


五月雨「わ、私も作れますよ!!」


提督「ここにはまだ料理担当がいないから今いる奴でどうにかしないと」


4人はまだ稼働してない食堂に移動する


提督「んじゃ二人は食堂で待っててくれ。俺と五月雨ちゃんで作れるもの作るから」


1番近い席に2人を座らせると提督と五月雨は厨房に移動する


天龍「あいよ~」


提督たちは分かれて準備に取り掛かる


五月雨「で、何を作るんですか?」


提督「ん~。実は俺ほとんど作れないんだよ」



五月雨「えぇ!?」


提督「いや初対面の女性に見栄をはりたいのが男でしょ?で、五月雨ちゃんは?」


見栄だけで嘘をついた提督

まともな料理すら作れないこの男に料理ができるものか


五月雨「わ、私もそこまでのものは作れませんが・・・」


提督「カレーでいいよな。ルーはここに置いてあるし」


冷蔵庫を開いて中身を確認してカレーの材料があることがわかる

というか何故かそれ以外のものを作る材料がない

毎週食材が支給されるがまだその日まで日がある


五月雨「ではカレーを作りましょうか」


しばらく二人で格闘しながらカレーを作っていく


五月雨「うええん。うまくできないですぅ」


少し前から泣き続けている五月雨


提督「玉ねぎの大きさはでたらめ。ニンジンは無茶苦茶」


包丁をまともに握ったことがない提督は大きさをでたらめに切っていた


五月雨「水の分量は間違えました」


鍋には並々に湯が張っておりルーが溶けだして色が少し変わっている


提督「おまけに五月雨は包丁で指を何度も切りかけると来た」


途中交代した五月雨は何度も指を切りかけたまらず提督が包丁を握ることとなった


天龍「はぁ・・・いつまで経ってもできないと思ったら・・・」


愛宕「提督は料理が苦手だったのね。初めに言ってくれたら私たちが変わってあげたのに」


あまりにも遅いため二人が様子を見に来てしまう


提督「そこは俺に見えを張らせてくれよ」


天龍「で、これはなんだ?スープか?」


提督「カレーだよ!!」


天龍「はぁ・・・俺たちに任せて二人は座ってなって」


そうして二人にキッチンを奪われて提督たちは渋々椅子に座ることになった


提督「あいつら料理できたのかよ」


<愛宕。水がある程度飛ぶまで鍋を頼む。俺は足りない材料を切りそろえておく

<は~い。私はその間に味付けでもしようかしらぁ。ルーも入れなおさないとだわ


五月雨「私としたことが・・・」


提督「はぁ・・・。皿の準備だけでもするか」


提督は立ち上がりそれに五月雨がつづ


五月雨「わ、私も。うわぁ!」


こうとしたら足を躓いて倒れてしまう

すんでのところで提督が抱きかかえる


提督「だ、大丈夫か?」


五月雨「(優しい手・・・)だ、大丈夫です!!」顔真っ赤


提督「顔が赤いぞ?」


五月雨「な、なんでもないです!」


提督「…」


五月雨「…」


天龍「提督先に皿出してお……何してんだ?」


五月雨を抱き抱えたまま2人とも思考停止して固まっていた


天龍「はぁ……。いちゃつきたいのはわかるが後にしてくれ」


ため息をついた天龍は見なかったことにして厨房に戻ってしまう


五月雨「は、恥ずかしいので離して下さい!!」


やっと動けるようになった五月雨は提督の腕の中で暴れ始める


提督「すすすすすすまない!!!。抱きとめたまでは良かったがそのあとのこと考えてなかった。ほんとうに申し訳ない」


五月雨「わ、私がバランスを崩したのが悪いですし提督は悪くありません……」


提督「うぅ……。そ、そうだ!皿出さないと!」


やっと本題を思い出した提督は暑くなった顔を手で仰ぎながら五月雨に見られないようにせっせと皿を出していく


提督(うわぁ……。とっさとはいえあんな大胆なことしちゃったよ……。彼女に悪いことしたなぁ……)


五月雨(凄く暖かくて優しかった……)


顔を真っ赤にしたまま五月雨は動けずにいる


提督「ど、どこか痛めたのか!?」


皿を並べ終えた提督は五月雨を心配して声をかける


五月雨「い、いえ!その「おう!カレーできたぞ!」」


愛宕「あらあらぁ」


鍋を手に持った天龍と炊飯器を手に持った愛宕は見つめあっている2人を見つけてしまう


提督「お、おう……」


愛宕「2人はぁそういう関係なのぉ?」


五月雨「そ、そういう!?」


一瞬考え意図を理解した五月雨は耳まで真っ赤になってしまう


提督「はぁ……勘弁してくれよ……。昨日初めてあったのにそんな関係になれるかよ。それよか腹減ったから飯にしようぜ。俺のせいで遅れてるんだし」


天龍「っち。面白くなると思ったのによォ」


察していた天龍は肩を落とす


愛宕「水気も飛ばして具材も入れ直したからこれで食べれるわ」


天龍「おう。誰かさんたちがめちゃくちゃなの作ってくれたから整えるのに手間取ったぜ」


提督「すまなかったって。じゃいただきます」


スプーンを持った提督はカレーをすくい口に運ぶ


提督「んぐっ!!?」


五月雨「て、提督!?」


口に入れてすぐむせる提督


天龍「んあ?もしかしてお前辛いの苦手なのか?」


愛宕「これぐらいのは辛いとはいえないわよ」


提督「わ、悪かったな!辛いの苦手なんだよ!」


五月雨「か、かりゃい……」


五月雨にも辛かった


天龍「あ、はははは。こいつは傑作だ。あはははは」


腹を抱えて笑い始める天龍と水を飲む2人


愛宕「そんなに笑っちゃ悪いわよぉ。はい。蜂蜜でも入れなさい」


提督「ありがとう。辛いのは置いといて美味いぞこれ」


愛宕「ありがとう。作ったかいがあるわ」


その後談笑をし食事を終える4人


五月雨「片付けは私がやりますね!これ以上2人に迷惑をかけていられません!」


提督「俺も手伝うぞ。それぐらいしか出来んし」


皿を机の上で重ねて運ぶために立ち上がる2人


五月雨「はわわわわ!」


だが、予測通り五月雨はバランスを崩して倒れてしまう


提督「なんか分かってた、よっと」


倒れかけた五月雨の手を掴んで抱き寄せる


天龍「あのなぁ……わざわざ見せつけるんなって」


愛宕「あらあらぁ」


提督「これで4回目だ」


五月雨「は、恥ずかしいのでいい加減離してください!!」


なんだかんだ言って抱きしめたままの提督だった


天龍「早く片付けしろよな」


そう言い残して天龍と、愛宕は部屋を出て割り振られた自分の部屋に行ってしまう


提督「本当に済まないな。けどケガしないように気をつけてくれ」


提督「君に怪我されると色々と困るんだよ」


五月雨「すみません……」


その後テキパキと片付けをする提督と結局2回ほど転倒する五月雨


五月雨「ふぅ。やっと終わりました」


提督「誰かさんがドジらなければもっと早く終わってたぞ?」


五月雨「提督!何度も謝ってるじゃないですか!それに提督もその度に抱きしめてましたよ?」


提督「あ、あれは……。君に怪我されると困るから……」


五月雨「本当は私目当てですよね?」


提督「うぐ……。ああもう!片付けも終わったし執務に移るぞ!何も分からないけど」


顔を少し赤くした提督は誤魔化すように話を切り替える


五月雨「只今の時刻はヒトゴウマルマルですので……」


提督「ひとご……なんだって?」


今まで普通に生活してきた提督にはその独自の読み方を理解できなかった


五月雨「えー……っと15時です」


提督「あー、そーいう?ヒトゴウで15か」


頷きながら納得する


五月雨「では提督室に向かいましょう。私も詳しくは無いですが書類仕事などがあるんですよ」


提督「うえぇ……」


ニガい顔をする提督とその手を引っ張る五月雨は執務室に消えていく


数時間後


天龍「邪魔するぜー」


やっと書類仕事に慣れてきた所でドアがノックされる


提督「天龍さんか」


天龍「おう!さんはいらないぜ。お前が頑張ってるって聞いたから夜食作ってやったぜ」


五月雨「夕食ですね」


時計の針は19時を指していた


提督「なんか済まないな。天龍ちゃ「あ゛?」ひぃ」


天龍「さすがの提督でもそれは許されんぞ?」


提督「怖い……」


五月雨「提督を怖がらせないでください!」


提督「いや……俺が悪かった……。で何を作ってくれたんだ?」


手に持ったままそれを見せるタイミングを失っていた天龍


天龍「カレーだな」


提督「また……?」


天龍「文句あるならやらんぞ?」


提督「あ、ありません!」


結局辛かったカレーを完食した提督はその後1時間かけて全ての作業を終える


提督「やっと終わった……。今後の艦隊活動の申請に資材の配分や使用の報告書、それに新規で建造された艦娘の報告ほかには……」


五月雨「増えた人数分の食料の供給量アップや艤装の申請それに」


提督「周辺の提督に挨拶を含めたメール」


相当量の作業を何とか終えた提督はクタクタになっている


五月雨「もうフタヒトマルマルなので今日は休みましょう」


提督「まさかまた俺の部屋に来るのか?」


五月雨「明日には新しい駆逐艦の娘が来ますけど……」


提督「はぁ……何とか布団を調達したから今日で最後だぞ?」


五月雨「いいんですか?」


提督「なんかもう気にしなくなってきた」


五月雨「変なことしないでくださいよ!?」


提督「するわけないだろ!」


軽く言い合ったあと別れて提督は自室に戻った


提督「やっと一人の時間だ……。いや?違うか」


提督は届いている荷物をにほどいていく


五月雨「し、失礼します。提督いますか?」


ドアをノックして外から五月雨が声をかけてくる


提督「んあ?五月雨か。今開けるから待っててくれ」


ダンボールを開きっぱなしのままドアの鍵を開けて五月雨を部屋に招き入れる


五月雨「散らかってますね」


提督「昼間届いてたみたいだからな。やれるだけやっときたいからくつろいでいてくれ」


だが部屋はダンボールが広がっていたり荷物が拡がっていたりで足の踏み場もない


五月雨「くつろげませんよ?」


提督「来るのはやすぎるんだよ」


改めて五月雨の格好を見て察する


五月雨「あ、あまり待たせてもあれだと思ったので……」


手にパジャマを持っているが髪はまだ水気を持っている


提督「はぁ……。髪、乾かしてこい」


持ってきていたドライヤーを五月雨に押し付けると浴室に五月雨を押し込む


提督「なんでそうなるのかなぁ……」


その後ドライヤーの音と途中櫛を要求してくる五月雨を他所に提督はやれるだけの荷物を片付ける


提督「まさか一緒に寝たいとか言わないよな?」


五月雨「言ったら……どうなります?」


提督「どうもこうも追い出す」


五月雨「冗談です。明日新しい駆逐艦の娘が来るのでこれで最後ですし」


提督「怖いこと言うな。まだ日は浅いがお前のこと信頼してるんだぞ?」


五月雨「ありがとうございます!嬉しいです!」


提督「夜更かしもあれだからもう寝るぞ」


話を終わらせて部屋の電気を切って提督は床の布団に潜る


五月雨「おやすみなさい」(やっぱり気づいてくれないかぁ)


五月雨の思い、提督の思い鈍感な彼にはそれが分からない


翌日


提督「7時……ちこ……!くじゃないな」


時計を見て慌てかけたところで落ち着く


五月雨「おはようございます……」


うっすらと開けた目を擦りながら五月雨が声をかけてくる


提督「起こしちゃったか。んじゃ活動開始と行きましょうか」


目覚めが良かった提督はすぐに身支度をしていく


五月雨「ふわぁ……」


ベットの上で五月雨は大きな欠伸をしている


提督「はぁ……。女の子なんだからはしたないでしょ。早く着替えてきなさい」


変えの制服を五月雨に手渡し浴室に押し込む


提督「可愛いとは思うけど恋愛感情は何か違うんだよなぁ……」


軍服に着替えて帽子をかぶると五月雨が浴室から出てくる


五月雨「……のこ……ださ……」


提督「ん?なんて?」


耳まで真っ赤にした五月雨は声を振り絞っている


五月雨「さっきのことは忘れてください!!」


提督「さっきのって?乱れた服のまま挨拶してきたことか?あくびの事か?」


五月雨「ッ!?」


目に見えて真っ赤になった五月雨は涙目で提督を睨んだ後提督の腹に全力のストレートをお見舞する


提督「ッヴ!」


そのまま提督はうずくまって意識を失う


五月雨「あ……れ?て、提督!?」


数時間後


天龍「はぁ……なんだ朝っぱらからお前たちのイチャイチャを見せつけられなきゃいけないんだよ……」


五月雨の叫び声で駆けつけた天龍は倒れている提督をベットに運び五月雨に説教をしていた


天龍「いくら恥ずかしい姿を見られたとはいえ上官を殴るとか最悪どうなるかわかるよな?」


五月雨「はい……」


天龍「お前に悪気がなかったことはわかるしこいつにデリカシーがないこともわかる」


天龍「まったく……ついてないぜ……」


提督「済まないな……」


目を覚ました提督は天龍に謝る


提督「何とか動けるから建造される……」


立ち上がろうとすると腹の虫が鳴る


天龍「く、はははは!こいつはお笑いだな!!」


腹を抱えて笑い出す


提督「し、仕方ないだろ!」


天龍「んじゃ朝食にしますか。五月雨は愛宕を呼んできてくれ」


五月雨「はい!」


天龍「提督は俺のあとをついて来い。どうせ迷子になるだけだ」


提督は極度の方向音痴で昨日五月雨と別れたあと提督室に戻れなくてウロウロしてる所を天龍に見られている


提督「すまんな」


その後食堂に移動した4人は少し遅めの朝食を食らう


愛宕「天龍ちゃん美味しかったわ。私はこの後重巡寮の掃除をしたいから抜けるわね」


提督「了解。んじゃ2人とも行きますか」


天龍「先に行くなよ。また迷子になられたら困る」


提督「そう何度も迷子になってたまるか。それにしても2人の料理は美味かったぞ」


天龍「逆にお前が出来なさすぎだぞ」


提督「うぐ・・・」


五月雨「新しい仲間を迎えに行きましょう!」


妖精さん「いいタイミングで来ましたね。では、開けますね」


タイミングよく妖精さんが現れる。機械をいじると左の容器の扉が開き中から少女が出てくる


響「響だよ。その活躍ぶりから不死鳥の通り名もあるよ」


中からは五月雨より少し幼い銀髪の可愛らしい少女が出てくる


提督「これは駆逐艦?でいいのかな?」


響「そうだね。暁型2番艦の響だよ。司令官よろしく頼む」


提督「ここにきて司令官呼びか・・・ややこしくなりそうだな」


響「嫌だったかい?」


提督になりそう呼ばれるのには多少慣れてきていたがここに来て新しい呼び名が出てきて困惑する提督


提督「君の好きに読んでくれたまえ」


五月雨「響ちゃん!!」


今まで静かだった五月雨が突如響に飛びつく


響「ああ。五月雨か。元気してたかい?」


五月雨「うん!」


提督「俺はこれから妖精さんに指揮について詳しく説明してもらうからみんなはゆっくりしていてくれ。もう一つの容器が開いたら一度海域に出ようかと思う」


提督「それまでにやれることをやっておきたいんだ」


容器には3日と記されている


五月雨「じゃぁ私の部屋いこ!ここには駆逐艦は響ちゃんと私しかいないから」


響「そうか。っと引っ張らないでくれないか」


提督「お前の部屋って言っても初日以降俺のへっが!!」


提督が余計なことを言い切る前に五月雨は提督の脛を蹴り飛ばして黙らせる


響「大丈夫かい?」


五月雨「大丈夫ですよ。そういう人だから。行こ」


五月雨は響を引っ張る形で駆逐艦寮に走っていく


天龍「そうなると俺は暇になるな」


提督「お前も一緒に勉強するか?」


天龍「そうだな。お前が寝ないように監視してやるぜ」


提督「こりゃきつい」


会議室に移動して妖精さんの元で指揮についてを1から勉強していく


駆逐艦寮


響「ここが五月雨の部屋か。何もないね」


五月雨「うん。だってまだここにきて三日だから」


3日間提督の部屋で寝たということを内緒にする五月雨とそれを察する響


響「なら響は他の娘たちが来るまではここで寝るとするよ」


五月雨の心境を察した響は一緒に過ごすことを宣言する


五月雨「うれしい!」


その言葉を聞いた五月雨は響に飛びつき抱きしめる


響「こら。抱き着かないでくれ。抱き着かれるのなら暁がいいんだよ」


五月雨「え?」


突然の発言に理解できない五月雨


響「こほん。聞かなかったことにしてくれ。司令官はいい人か?」


五月雨「提督?うん。すごいやさしくていい人だよ」


顔がにやけてると言いかけて飲み込む響


響「パッと見ただけでいい人だってわかったよ」


五月雨「今夜は夜更かししちゃおっか。私たくさん響ちゃんと話したいの」


響「ははは。あと三日は暇なんだろ?話すことなくなっちゃうよ?」


五月雨「大丈夫!提督のことたくさん話すから!」


響「これは面白くなりそうだ」


その日二人が床に着いたのはフタサンマルマルを過ぎていた


次の日


提督は朝から昨日の続きをしながら復習も兼ねて天龍相手に練習する


天龍「腰が座ってないぞ!シャキッと声出せ!」


人見知り気味の提督には指示を出すなど難しいこととだ


提督「わかってる!だから付き合ってくれ」


五月雨「何やってんだろ?」


会議室の前を通った五月雨と響はその光景を目にする


響「邪魔しちゃだめだよ」


五月雨「うん。ご飯食べたら部屋に戻って話の続きしよ」


昨日の夜から付き合っている響は少し疲れているが五月雨のにやけた顔と嬉しそうな顔を見てそれを楽しんでいる


響「ちなみに今どれぐらい?」


五月雨「んー6割?」


響「参ったな今日の夜には話すことなくなっちゃうね」


五月雨「そしたらお互いのこと話せばいいじゃん



2人は談笑しながら駆逐艦寮に帰っていく


その後提督は徐々に力をつけていく


そして2日が経つ


提督「大体の指揮系統は理解した」


天龍「まさかノート冊にわたってメモするとは思ってなかったぞ」


提督「俺は昔から気になったことは調べないと気が済まないタイプでな」


提督は常にメモを取ったノートを持ち運んでいる

そこには2人に教えてもらったことから自分なりに調べたこと、そしてそれを応用することなどが書き込まれている


提督「俺の不備で君たちを沈めてしまっては目覚めが悪いというか俺が死にたい」


天龍「まぁその時はその時だろ。あんまり思い込むなよ」


響「眠たい・・・」


五月雨「ご、ごめん・・・」


工廠に集まった4人

愛宕は未だ来ていない間宮の穴を埋めるために料理などに専念している


提督「二人は打ち解けてるみたいだな」


眠気まなこの二人を見て微笑む提督


天龍「まぁ毎日23時まで起きてればな」


妖精さん「あと5分です」


提督「今ある資材は2000以上。開発資材もそれなりにある」


提督が考えていると扉が開き少女が出てくる


夕張「はーい、お待たせ?兵装実験軽巡、夕張、到着いたしました!」


緑髪のショートボブの少女は夕張と名乗る


提督「駆逐艦か」一部を見ながら


夕張「あっていきなりそれはひどくない!?」


天龍「ああ。俺もそう思うな」獲物をのどに突き付けながら


五月雨「ほんっとデリカシーないですよね!」


提督「じょ、冗談だって。天龍はそれをしまいなさい」


不備の事態に備えて天龍は自分の獲物である槍を常に携帯している

本来、艤装は鎮守府内での装備は禁じられているがそれはあくまで艤装であって獲物などの携帯はある程度許可されている


夕張「ふむふむ。軽巡1、駆逐2、それにぴぴっときました。重巡が1ですか」


空を見上げて右手でこめかみを抑えて艦隊を当てていく


提督「電波少女?」


夕張「違いますって!電探で調べたんですよ。わたしにやることはありますか?」


妖精さん「それでは艤装のチェックをお願いします。あいにくとできたばっかの鎮守府なので人手が足りてないんです」


夕張「なら夕張さんにお任せあれ」


妖精さんは艤装が格納されている部屋に夕張を案内する


提督「高速建造材も一定数ある。戦艦を作ってみたい。お前たちはどう思う?」


天龍「いきなり戦艦は荷が重いだろ。というか俺たちを戦わせろ!」


提督「そういうと思った。俺の中の作戦もいい感じに仕上がっててな」


五月雨「出撃ですか?」


提督「ああ。鎮守府近海の制海権を取り返すぞ」


響「腕が鳴るね」


天龍「いよっしゃ!!世界水準を軽く超えてる天龍様の実力見せてやるぜ!」


提督「戦艦を建造に挑戦して完了するまでに近海の制海権を取るという作戦で行くが異論はあるか?」


誰も口を開かない


提督「なら建造させてもらう。一度きりだがな。残った資材で攻略していくだけだ」


40/3/60/3を投入する

表示には20日と映し出される


妖精さん「これは戦艦ですね」


中にはうっすらとシルエットが見える


提督「いよっしゃ!!あとは彼女が出来上がるまでに近海を制圧。そして艦隊の練度を上げていくぞ!」


全員「おー!」


提督の掛け声にみんなが答える


そして鎮守府近海、鎮守府正面海域に響、五月雨、天龍、愛宕の4名で出撃する

夕張は艤装のチェックなどがあり待機している

提督は艦隊の後方数百メートルで船に乗って着いてきている


五月雨「すぅ……はぁ……」


艦隊の旗艦は五月雨である


天龍「肩の力をぬけ、お前一人で全てを背負わなくていいんだ。周りを見て指示を出せばいい」


その手のことに慣れている天龍だが提督が五月雨を旗艦にしたことで補佐を買ってでた


提督「あー聞こえるか。聞こえてるなら答えなくていい。これより第1次作戦を始動する。近海を警戒しながら敵深海棲艦を索敵。見つけ次第倒してくれ。みんなまだ練度が低い。練度上げも含めてここを反復出撃する。五月雨はその間に感を掴んでくれ」


天龍「さまになってんな。んじゃ行きますか」


五月雨「はい!複横陣で移動しながら索敵してください」


愛宕「りょうかーい。索敵行くわよ」


電探を起動して索敵していく


愛宕「前方10キロに適性反応。反応からしてイ級だわ」


提督「了解。陣形を単横陣に変更。射程に入り次第砲撃を始めてくれ」


砲撃戦とは

敵と抜擢して打ち合いを始めること

各艦種ごとに射程が決まっていて長いものから先制して攻撃する

その後雷撃戦に行こうし魚雷を装備している艦種が魚雷を放つ。相手が生存していた場合夜戦へと移行する


提督は手に持ったノートを読み練習の成果を見せていく


愛宕「主砲、うてぇーい!」


愛宕の主砲が火を吹き複数の弾が発射される

イ級に命中するが致命傷にはならない


天龍「っち。俺も続く!」


そう言うと槍を横なぎして砲撃する


提督「っおま!それ砲撃機能ついてんのかよ!!」


普通の槍だと、肉弾戦や近距離専用の護身具だと思っていた提督は度肝を抜かれる


天龍「うっさい!」


命中はしたが角度が悪くダメージが伸びなかった


天龍「お前のせいで集中が切れただろ」


深海棲艦は特殊なフィールドを持っている


情報開示 フィールド


深海棲艦は特殊なフィールドを所持している

イ級クラスなら対人兵器の飽和攻撃で破ることが出来るがサイズがでかくなるとその出力も上がる

人類が敗北した一番の原因とも言える

これにより基本的な武装は全部無力化されてしまう

けれど艦娘にも同じものが備わっている

彼女たち曰く精神力や気力で貼るという

このフィールドはお互いに敵対する場合鑑賞しあって消滅する

その結果艦娘と深海棲艦はお互いを攻撃することが出来る


五月雨「だったら!」


すかさず五月雨が砲撃する


イ級「ピィィィ」


機関部に直撃し爆発とともにイ級は海に沈んでいく


響「敵、轟沈を確認したよ」


提督「お疲れ様。初めての戦闘だったがどうだ?」


愛宕「カンが鈍ってるわ」


五月雨「運が良かっただけです」


提督「なるほど。引き続き警戒しながら索敵してくれ」


その後駆逐艦3隻の編成と戦い1度帰還する


天龍「ふぅ。みんな無事に帰ってきたぜ!」


響が小破した以外は誰も被弾していない


響「やられたよ。雷撃まで敵が残るね」


提督「そうだな。今は練度上げがメインだからもう一度出撃してくれ。同じように戦ったら帰投して昼休憩だ。そのあとは2回ほど出撃して今日は終わりだ」


天龍「おう!もっと強くなってやるぜ!」


その後出撃をし案の定響が大破する


響「派手にやられたよ。司令官いいかい?」


提督「なんだ?」


響「恨んでいい?」


提督「なんで!?」


天龍「小破とはいえ被弾してるんだ。それで出撃する奴がいるか」


提督「あー……すまない……」


響「あの程度を良けれなかった響が悪い。別に本心じゃないから安心して」


提督「安心できるか。次からは気をつけるからな」


提督「んじゃ昼食にするか」


響を入渠させ1時間後に昼食を取る


提督「カレーか」


天龍「嫌ならお前の昼飯は抜きになるぞ?」


提督「そうじゃない。他には無いのか?」


天龍「無いな。材料がこれしかないからな」


備蓄はカレーか肉じゃがを作るしか無い

次の補給日は明後日である


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