2020-10-19 19:29:39 更新

概要

日本中から嫌われた提督がやってきたのは何もない孤島⁉︎この孤島で仲間を得た彼は今後どのように生きるのか…


前書き

捨てられた提督の生活録第二期です。一期をまだ読んでいない方はそちらから読んだ方が分かりやすいです。では、お楽しみください


孤島鎮守府。それは、国に捨てられた提督の居る鎮守府である。彼の名は一樹。世間からはこの名は忘れられている。彼には敵が多い。国民全てが敵なのだ。そんな彼にとってここ、孤島鎮守府での暮らしは最高であった。誰からも後ろ指を刺されることなく暮らせるからだ。彼の親は、今、日本中の誰もが知っている大事件の首謀者である。だから息子である彼は世間からは社会のゴミと言われている。理不尽な話だ。

そんな彼にも、慕ってくれる人がいないわけではない。今は仲間も増えた。飛龍、蒼龍、ヴェールヌイ、暁、雷、電、加賀、リヴァイアサン、クラーケン、吹雪、時雨、長良、青葉、衣笠、川内、神通、伊168、千代田、縁羅、翔鶴、瑞鶴、元総元帥、元関東元帥。彼の数少ない味方だ。さて、これから彼と仲間たちは、どう歩んでいくのだろうか?



第一章 台風襲来




孤島鎮守府近海海戦より少し前。

何処かの漁村



男「一体なんなんですか!急に押しかけてきて!」


憲兵A「貴様、これが見えるか?」


男「あ?妖精だろ?」


憲兵A「やっぱり…連れて行け!」


憲兵B「は!」


男「放せ!このやろう!」


憲兵A「貴様には、提督になってもらう!」


男「なんだと!?軍役につけと言うのか!」


憲兵B「その通りだ。妖精の見える人材は少ないんだ。お前は貴重なんだよ」


男「ふざけんな!俺は死にたくねえんだ!放しやがれ!」


憲兵A「諦めろ。このあと一ヶ月間の講習を受けた後に正式に配属になる。給料は高いから悪くはないはずだ」


男「軍隊ってのが嫌なんだよーー!!!」



戦争の魔の手が若き青年を襲った



孤島鎮守府



提督「…」トン!トン!トン!


青葉「何してるんですか?」


提督「補強だよ。もうすぐここに台風が通るんだろ?」


青葉「気象庁の発表によるとそうみたいです」


提督「…お前、ハッキング得意なのか?」


青葉「ハッキングと言いますか……電波系の工作活動は得意ですね…」


提督「…今度お前にパソコン買ってやろうか?」


青葉「良いんですか!」


提督「変なことに使わない限りはな。」


青葉「ありがとうございます!」


提督「…まあ、いつになるかわからんが……今の俺じゃ、本土に入れやしないからな」


青葉「気持ちだけでも嬉しいですよ!ありがとうございます!」


提督「……まあ、今はこれから来る台風にどう備えるかが問題だ」


青葉「台風ですからね……私たちみたいにまたSOSが飛んでくる可能性はあります」


提督「台風でも出撃させるのか⁉︎」


青葉「空母や戦艦は出撃させませんが、沈んでもいい艦…駆逐艦や軽巡などは遠征に行かせるところが多いです」


提督「…海軍には本当にクズしかいないんだな…」


青葉「ここみたいなところなんて一つもありはしませんよ」


提督「…クソッ!」


青葉「…優しいですね…」


提督「……どうだろうな」



V鎮守府



V提督「明日の遠征部隊を言う」


??「ちょ!ちょっと待ってください!」


V提督「なんだ?」


??「明日って台風ですよ!そんな時に海に出たら「黙れ!」!っ…」


V提督「お前らは役立たずだ!そんな奴が、この俺様に反抗するな!分かったか!」


??「……はい…」


??「…ここは大人しく言うこと聞くしかないよ…初霜ちゃん…」


??→初霜「うう…」


V提督「…編成を言う。旗艦を睦月とし、朧、初霜、白雪、深雪、白露とする。以上だ。分かったら部屋に帰れ!」


一同「はい…」



翌日



孤島鎮守府

ザーーーーーー


飛龍「……」


吹雪「大雨ですね…」


提督「台風だからな…」


飛龍「大丈夫でしょうか…」


提督「さあな……自然災害は予測できないから怖いんだ…」


吹雪「台風なんて無くなればいいのに…」


提督「いや…台風にもいいところはあるんだぞ」


飛龍「?どんな?」


提督「台風ってのは強い風が吹くもんだ。だから大気中に含まれる汚れを掃除してくれるんだよ。だから台風の次の日は空気が澄んでるよ」


飛龍「へぇ…」


吹雪「じゃあ、台風ってどうやってできるんですか?」


提督「台風の元は、熱帯低気圧だ」


吹雪「その低気圧ってなんなんですか?」


提督「…まず高気圧と低気圧の説明をしようか…」


提督「まず高気圧というのはだな、名前の通り気圧が高いんだ。気圧が高いと下降気流が発生する。だから、高気圧の周辺は晴れやすいんだ」


提督「逆に低気圧というのは、気圧が低いことを言う。気圧が低いと上昇気流が発生して雲ができやすくなる。だから、低気圧の周辺は曇ったり雨が降ったりする。」


吹雪「へぇー」


提督「で、台風の元である熱帯低気圧は、低気圧だからその中心には上昇気流が発生し、雲が大きくなる。そして、台風ができるんだ」


飛龍「なるほど……勉強になりました」


吹雪「ありがとうございます」


提督「…まあ…もっと詳しいことがあるんだが…俺もそこまでは知らんが、だいたいこんなものだと言うのは分かったか?」


吹雪「はい!」


提督「そうか。それはよかった」


飛龍「……」


吹雪「飛龍さん?」


飛龍「……こんな暴風の中でも、他のところは出撃させられているんだろうな…」


提督「……」


吹雪「……」



ザーーーーーー



白露「…寒い…」ブルブル


初霜「…どうですか?通信の様子は」


睦月「…だめ…こんな大荒れの天候じゃ、鎮守府と繋がらない」


深雪「……もう…私達は捨てられたんだな…」


白雪「……」


朧「……」


白露「……あ……めまいが……」


朧「…私も…頭がクラクラする…」


白雪「!しっかりしてください!」


睦月「まだ諦めたら駄目!生きて帰るんです!」


深雪「あんな鎮守府にか?」


睦月「う……でも……帰るところない…」


深雪「帰れるかもわからねえぞ」


初霜「…まだ…生きてる限り、希望はあります」


睦月「…!3時の方向に!高潮!逃げて!」


朧「え…?」


バッシャーーン!!


一同「キャアアアアアアアアアアア!!!!!!!」



初霜「プハ!…はあ…はあ…」


睦月「プフ!」


深雪「みんな無事か?」


白露「な…なんとか…」


朧「し…死ぬかと思った…」


深雪「……白雪は?」


初霜「え?」


睦月「……いない……」


深雪「白雪!」


白露「……まさか…」


深雪「なんだ!」


白露「今の波で沈んだんじゃ…」


睦月「…」


深雪「……そんな…」ガク


朧「……」


深雪「クソ!…クソ!」


初霜「…進みましょう…これ以上、犠牲を増やしてはいけません…」


朧「…うん…」


睦月「あ…あれ…?」


朧「どうしたの?」


睦月「何かが足を引っ張っているような…」


初霜「……⁉︎渦潮⁉︎」


深雪「……」


白露「う…うかつだった…まさか渦潮に巻き込まれるなんて…」


睦月「全力で抜け出すよ!」


初霜「分かってます!」


白露「…う…!」


睦月「白露ちゃん?」


白露「あ…ああ……」


初霜「どうしたの!」


白露「」気絶


睦月「白露ちゃん?白露ちゃん!」


朧「……気を失ってる…」


睦月「震えもいつのまにか止まってる…」


深雪「…」


睦月「…とにかく、抜け出すよ!」



数分後



睦月「なんとか抜け出せたね…」


深雪「……白露…」


初霜「白露さん、まだ気絶してるみたい…」


深雪「…」白露の胸に耳を当てる


深雪「……いや…」


睦月「?」


深雪「…もう……亡くなっているよ…」


初霜「……え…」


深雪「…もう…息もしてないし…心臓も動いてない…」


睦月「そんな!なんで!」


深雪「…分からない…私もさっきまで日頃の疲れで眠ってしまったのだと思ったんだけど…」


初霜「…確かに白露さんはこの中では一番よく提督にこき使われているけど…」


深雪「……そのせいなのかはわからないけどな…」カチャ


睦月「…⁉︎何してるの⁉︎」


深雪「……もう…覚悟はできてる…」


初霜「そんなことして何になるんですか!」


深雪「……白雪とはずっと一緒だった…一緒にいろんなことを乗り越えてきた…だから、いなくなったら私は…」


深雪「もう…生きていけない……」


初霜「待って!」


深雪「悪く思わないでくれ!」

ドカーーン!!


初霜「あ……あ……」


睦月「そんな…」ガク


睦月「…もう…何もかもめちゃくちゃだよ…」


初霜「……睦月さん?」


睦月「……そういえば朧ちゃんは?」


朧「……」ボーー


初霜「朧さん!何をしてるんですか!」


朧「……はやく…いこう…?」


睦月「……朧ちゃん?」


朧「……」ヒザカラクズレオチル


初霜「朧さん?」


朧「あ…ああ……あ…あ……あ……」


初霜「……」


睦月「どうなってるの?」


朧「……」


朧「…」


朧「」キヲウシナウ


初霜「え…」


朧「」


睦月「…!心臓の動きが弱まってきている!」


初霜「え!どうすれば」


睦月「……もう…駄目…いずれ死んじゃう…」


初霜「……そんな……」


睦月「……めまいがしてきた…」


初霜「睦月さん?」


睦月「……初霜ちゃん、こっち…」



少し進んで



睦月「この小さな島なら良さそうね…」


初霜「睦月さん?」


睦月「……もう、私も駄目だよ…」


初霜「え…?」


睦月「……どこか…遠くに行くから……大丈夫…SOS信号の座標もここにしておいたよ」


初霜「ちょ…ちょっと待って」


睦月「バイバイ。生き残ってね」ポタ


初霜「い…いや!行かないで!睦月さん!」


初霜「追いかけないと!」


初霜「!……なんで…燃料がないの?」


初霜「はっ!」


初霜「あの時…渦潮のせいで…白露さんを背負っていたのも私だから…」


初霜「…う……う…ひっく……そんな…こんなの夢と言って……」


初霜「嫌…!嫌!」



少し時間が過ぎ



初霜(…めまいがしてきた…)


初霜(このまま…死ぬのかな…)


初霜(……意識が遠のいていく…)



翌日の早朝



提督「やっと台風が過ぎたか…」


飛龍「はい。準備はできてます」


提督「分かった。じゃあ、頼んだぞ」


飛龍「はい!」


救助妖精A「急げ!みんな乗り込め!」


救助妖精B「……みんな乗り込んだよ!」


救助妖精A「それじゃあ、出発!」


救助ヘリ バババババババババババ



提督(…手遅れになる前に着くといいんだが…)



小島



バババババババババババ


初霜「う……あ……」


救助妖精C「大丈夫かい?」


初霜「…あなたは…?」


救助妖精C「君を助けにきたよ」


初霜「……」


救助妖精C「あともう少しで運んであげられるよ。だから、眠ったら?」


初霜「…うん…」





初霜「…うん…あ……」


初霜(…天井?)


提督「気がついたか?」


初霜「……あなたは?…!」


提督「ん?俺のこと知ってるのか?」


初霜「ああ…ああ……あの時千代田さんを連れ去った悪魔…」


提督「……」


飛龍「…無理もありませんよ…」


提督「…だけどよ…面と向かって言われるのはくるものがあるよ…」


初霜「ヒイ……私を一体どんな方法で処刑するの…?」


提督「……やらねえよ……」


初霜「……」


提督「…信用してないようだな…飛龍」


飛龍「はい?」


提督「千代田呼んできてくれ」


飛龍「分かりました」


初霜「…え…」



飛龍「連れて来ました」


千代田「何かご用ですか?」


初霜「あ…あれ…生きてる…?」


千代田「…あー……そういえば私、死んだことになってるんでしたっけ?」


提督「うん」


初霜「え?どうして生きてるの?それともあの時の千代田さんとは違う千代田さんなの?」


千代田「あの時処刑されかけた千代田ですよ。腕に釘の跡残ってますし」


初霜「…本当だ…」


初霜「でもどうして…」


千代田「提督が助けてくれました。あの時の言葉は私を連れ出すために言った嘘だったみたいです」


初霜「……へぇ…」


提督「ま、そう言うわけだ」


初霜「…先ほどはすみませんでした…悪魔なんて言ってしまって…」


提督「いや、もういい。それよりお前は休め」


初霜「そうさせてもらいます」


初霜「……」


提督「どうした?」


初霜「…実は…」


あったことを説明中


提督「……なるほど…お前以外に五人いたのか…」


初霜「…はい…しかしよく分からない謎の症状のせいで…」


飛龍「謎の症状…なんでしょうか……疫病かなんかでしょうか…」


提督「……いや違う。話を聞く限りだとそれは低体温症だ」


千代田・飛龍・初霜「低体温症?」


提督「体の体温が下がることによって起きるものだ」


提督「低体温症は怖くてな、軽度なら震え程度で済むが、中度になるとめまいや判断力の低下。心拍数が低下し、重度になると錯乱や幻覚が見えるようになり、さらに体温が下がると昏睡状態に陥り、最終的に死に至る」


初霜「……」


提督「…それぞれの死因をまとめると、白雪は波に呑まれて沈み、白露は日頃の疲れもあったせいで低体温症が加速し、そのまま息絶えて、深雪は白雪が沈んだことによるショックで自殺。朧は低体温症により意識がなくなり死亡。睦月は自分も低体温症だと気付いて初霜をあの小島まで連れて行った後そのまま消息不明…と言う感じだな…」


飛龍「……悲惨ですね…」


初霜「…睦月さんはどうしてあの場を離れたのでしょう…」


提督「…おそらく、睦月はみんなに起こっていた症状が何かの疫病だと思っていたのだろう…そして、自分もその疫病にかかったと思い、初霜に病気がうつらないように離れたんじゃないかな…」


初霜「…そんな…」


提督「…低体温症とは気づいてはいなかったから…疫病と思うのも無理はない…」


千代田「……」


初霜「…私…これからどうなるのでしょうか…」


提督「もちろんここにいるしかないな」


提督「初霜、お前に早速だが任務をやろう」


初霜「…なんですか?」


提督「自分のやりたいこと、好きなことを見つけろ。俺もできる限り協力する」


初霜「…え?」


提督「ま、何か困ったことがあったら俺に聞いてくれ。それじゃ、俺は戻る」

ガチャン


飛龍「……」


千代田「……」


初霜「…あの…」


飛龍「なんでしょうか?」


初霜「ここの提督は一体どんな人なんですか…?」


飛龍「……何から話そう……」



執務室



提督「……」カキカキカキ


縁羅「…兄さん…」


提督「なんだ?」


縁羅「…艦娘は何故、ここまで酷使されるのでしょうか…」


提督「……さあな……あいつら(海軍の人間)の考えが俺にはわからん…」


縁羅「……」


提督「…今は考えないでおこう…」


縁羅「そうですね…」




とある本土の街中




男「…」トボトボ


男「…不幸だ…」


男「…居酒屋で飲もう…」



居酒屋



店主「いらっしゃい!」


男「…小瓶一つ頼む…」


店主「了解」


男「……」クピクピ


男「…クソ!」




第二章 戦争に引き摺り込まれた男



数時間後



男「…うい〜…」


男「……あそこで休もう…」


男「……公園のベンチはいいな…ずっとこんなところにいられるのに…」


ベンチ いや意味わからんよ


男「俺なんか…妖精が見えるってなだけで軍役につかされるんだぜ?本当うらやましい…ん?」


瑞鶴「…ふう…」テクテク


男「…おい、そこのお嬢はん」


瑞鶴「え?私?」


男「ちょっと俺の悩み聞いてくれねえか…」


瑞鶴「…いいですよ…」


男「ありがてぇ」


瑞鶴「…で、悩みとは?」


男「実はな、俺さ、海軍に入らされているんだよ」


瑞鶴「!…」


男「ほんでよ…海軍に入らされた理由が妖精が見えるからだと」


瑞鶴「…」


男「…でもよお…俺は海軍になんて入りたくねえんだ。ずっと故郷の漁村で漁師をしていたいだけなんだ…」


男「俺はまだ…死にたくねえんだ…」ポタ


瑞鶴「……」


男「情けねえよな……大の男が泣くなんて…もう20歳だってのに…」


瑞鶴「……提督になるの?」


男「そうみたいだ…なりたくねえのに…」


瑞鶴「…そう……」


瑞鶴「……海軍内で私が信頼できる人がいる」


男「…え…」


瑞鶴「もう提督になると言うあなたの運命は変えられない。でも、提督になった後に、困ったときに力を貸してくれる人はいる」


男「…誰なんだ…」


瑞鶴「…海軍内で噂になってる人物の一人よ」


男「噂って…ホストみたいな見た目の提督か?」


瑞鶴「あいつはクズよ」


男「じゃあ…最近、出世が噂されてる少将か?」


瑞鶴「……あいつ…出世するの…」


男「そうなのか?」


瑞鶴「違うわよ。あいつのことは私大っ嫌いだから」


男「…じゃあ………」


男「最近、関東元帥と総元帥に縁を切られた社会のゴミと言われたやつか?」


瑞鶴「……一樹さんよ…」


男「え…」


瑞鶴「その人の名前。今じゃ、忘れられてるみたいね」


男「……あいつは極悪非道なやつだって聞いたぞ?」


瑞鶴「噂ではなんとも言えるわ。けど、私が信頼している人よ」


男「……あいつのどこが良いんだ?」


瑞鶴「…会ったらわかるわ。会ったときに私に言われて来たと言ったら助けてくれるはずよ」


男「……さっきから気になっていたんだが…」


男「お前、何者だ?」


瑞鶴「……ここであったことは他人に言わないと約束してくれる?」


男「…する…」


瑞鶴「…艦娘よ」


男「君が⁉︎」


瑞鶴「瑞鶴って言うの。私は脱走して来て今はこの社会に溶け込んでいるわ」


男「…なるほど…」


瑞鶴「絶対に言わないでね!」


男「わ、分かった」


瑞鶴「…私が言えるのはここまでよ。それじゃ」


男「おう、じゃあ」


男「……」



一ヶ月後



男「……ここか…」


??「あなたが提督ですか?」


男「ん?」


??→五月雨「五月雨って言います!よろしくお願いします」


男→健四郎「俺は䓔原 健四郎と言う。ここに配属となった提督だ」


五月雨「…間違いないようですね…これからよろしくお願いします!」


健四郎「よろしく」


五月雨「早速中を案内します。ついて来てください」


健四郎「頼んだ」



その後、一通り案内を済ませて

執務室



五月雨「ここが執務室です」


健四郎「……本当に軍人になっちまったんだな…」


五月雨「?」


健四郎「あ、気にしないでくれ」


五月雨「?分かりました」


健四郎(…瑞鶴さんの助言通り…まずは例の鎮守府に行ってみるか…)


健四郎「五月雨、君は艦娘なんだよな?」


五月雨「?はい」


健四郎「今から言うところに連れて行ってくれないか?」


五月雨「…どこですか?」


健四郎「…ここから南東に位置する孤島だ」


五月雨「ここから南東……え………」アオザメル


健四郎「……頼む…」


五月雨「……正気ですか…?」


健四郎「…ああ…」


五月雨「あの…悪魔のいる孤島に…?いやですよ!」


健四郎「……悪魔ってのは噂上だろ…?」


五月雨「でも……あんなことしたから…」


健四郎「……何をしたんだ?」


五月雨「……映像で見せられたんだけど…」



説明中(千代田の映像について)



健四郎「……分かった……じゃあ俺が自力で行く」


五月雨「⁉︎何故ですか!」


健四郎「そんな映像だけでその人を悪魔とは言い難い。俺はこの目で確かめねえと信じない人間なんだ」


五月雨「………」


健四郎「…俺は一回あの人に会う。もしお前は会いたくないんだったら、俺一人で行く」


五月雨「…分かりました…私も行きます!腹を括ります!」


健四郎「…ありがとう」


五月雨「……今から行きます?」


健四郎「もちろんだ。早い方が良い」


五月雨「分かりました。では、あの船に乗ってください。操縦は私がします」


健四郎「いや、大丈夫だ。俺でもできる。ここに来る前は漁師をやっていたからな。船舶免許を取るときに、一応大型船舶も取っておいた」


五月雨「そうだったんですか!」


健四郎「ああ、だから俺に任せてくれ」


五月雨「ありがとうございます!」


健四郎「さあ、行くぞ!」



数時間後

孤島鎮守府



飛龍「提督、沖に船が」


提督「船?どうして船が?」


飛龍「こちらに向かって来ているようです」


提督「……一応警戒しておこう…みんなには?」


飛龍「伝えています」


提督「俺とお前が出る。他のものは隠れてくれ。と言って来い」


飛龍「分かりました」



接岸地点



健四郎「……」


五月雨「……ここが……孤島鎮守府…」


提督「…ここに何の用ですか?」


五月雨「ヒッ!悪魔!」サッ


健四郎(俺の後ろに隠れるな…)


提督「……悪魔…ね…」


飛龍「まあ…仕方がありませんよ…」


提督「…何のようで?」


健四郎「…あなたが、一樹さんですか?」


提督「⁉︎……俺の名前知ってるのか…?」


健四郎「……やっぱり……瑞鶴という艦娘はご存じで?」


飛龍「瑞鶴?」


提督「……いや。知らないな」


健四郎「その人に言われて来ました。困ったことがあればあなたを頼れと」


提督「……なるほど。会ったのか」


健四郎「一ヶ月ほど前に…」


提督「…何かあったのか?」


健四郎「…実は私…」



今までのこと説明中



飛龍「……酷い話ですね……」


提督「ああ、気持ちは痛いほどわかる。俺も同じだからな」


健四郎「…ありがとうございます」


健四郎「それで…相談なんですけど…」


提督「聞こう。」


健四郎「…これから、どうして行ったら良いのかわからなくて…」


提督「……絶対条件としては、艦娘には普通の人間として接し、自由にしてやると良い」


五月雨「…え?」


提督「その方が幸せだろ?……なんていうんだ?名前」


五月雨「あ、五月雨です」


提督「五月雨か。お前は束縛され、罵られ、疲れてもなおずっとこき使われるか、何も囚われずに嫌な事は嫌と言ってやりたいことをしても構わない生活を送るか、どっちが良い?」


五月雨「…それは…何も囚われずに自由に生きる方が良いですけど……私は兵器です…物です…そんな望みは許されません…」


提督「…兵器じゃない…」


五月雨「え?」


提督「お前らは兵器ではなく兵士だ。つまり、物じゃなくて者なんだよ」


五月雨「…物じゃなくて…もの??」


提督「物じゃなくて人。と言った方がよかったな…すまん」


五月雨「…人…私が…人?」


提督「正確には人じゃないかもしれないが、感情はあるだろ?だから、生き物であることには変わりはない」


五月雨「……そう…ですか…」


五月雨「……嬉しい……」ポロポロ


健四郎「…確かに…感情はあるな…」


提督「ま、そういうことだ。まずは自分の部下を大切にしろ。そこからでないと、良い事は起きんぞ」


健四郎「はい!ありがとうございました!」


提督「また困ったことがあれば来い。相談に乗ってやる」


健四郎「はい!これからもよろしくお願いします!」


提督「ああ。じゃ」


健四郎「今日はありがとうございました」






飛龍「…行きましたね…」


提督「ああ。」


飛龍「…あの人は…良い人みたいですね」


提督「…これからどうなるのかに期待してみよう」



健四郎の船の上



健四郎「……結構いい人だったな…」


五月雨「…じゃあ何故あんなことを…」


健四郎「……何かわけがあるんじゃないか?」


五月雨「…それとも…今は優しく振る舞って後から……」


健四郎「……どうだろうな…」


五月雨「……うん?」


健四郎「どうした?」


五月雨「あそこに何か浮いてる…」


健四郎「どれどれ…」双眼鏡


健四郎「……!人だ!」


五月雨「え⁉︎」


健四郎「助けるぞ!」


五月雨「は、はい!」



健四郎「スウ〜……ほ!」ドボーン!


五月雨「え…」


健四郎「よし!掴んだ!」


健四郎「船に引き上げるぞ」


五月雨「はい!」


健四郎「よっこらせ!」


五月雨「よいしょ、よいしょ」


健四郎「よし!鎮守府に早く帰るぞ!」


五月雨「分かりました!」



孤島鎮守府



縁羅「…なるほど…健四郎さんを使って海軍の現状を知るということですか……」


提督「使うって言い方はちょっと違うが、まあその通りだ」


飛龍「…ここの電話番号を教えたのもそれが狙いというわけですか…」


提督「ああ。」


リヴァイアサン「……確かに…海軍の今の状況は知っておくに損はありませんから」


クラーケン「でも、その人本当に信用できるんですか?」


提督「…ああ。信用できる。俺には分かる。あいつがいい人間だって事はな」


提督「裏切ったらその時はその時だ」


飛龍「……」


提督「ま、様子を見てみよう」



健四郎の鎮守府

医療室



健四郎「これでいいのか?」


五月雨「はい。これで目が覚めるのを待ちましょう」


健四郎「…しかし、目立った外傷がない…どうやら戦ってああなったわけではなさそうだ」


五月雨「起きたら事情を全部聞きましょう」


健四郎「……ところで…五月雨」


五月雨「なんでしょうか?」


健四郎「…この鎮守府、名前なんて言うんだ?」


五月雨「え!知らないんですか!」


健四郎「何も言われずにここに行けと言われたからな」


五月雨「…そうですか…ここの鎮守府の名前は」



突然ですがここでリクエストを取ります。

健四郎の鎮守府の名前は何が良いでしょうか?

コメント欄に書いてください



→良野鎮守府



五月雨「良野鎮守府です」


健四郎「良野か……分かった」


五月雨「覚えてくださいね!」


健四郎「分かってるよ」



数時間後



??「う……ん………」


五月雨「!目を覚ました!」


??「……ここは…?」


健四郎「良野鎮守府だ」


??「良野鎮守府……」


五月雨「あなたのお名前は?」


??「私は……」


??→白雪「白雪と言います」


健四郎「白雪か……大丈夫か?何か悪いところはないか?」


白雪「だ…大丈夫です…」


五月雨「…どうして漂流していたのですか?」


白雪「……えっと……」


白雪「…高波に襲われて…それで…」


健四郎「それで?」


白雪「……記憶がそこで途切れています……」


健四郎「…なるほど…」


五月雨「所属の鎮守府はどこですか?」


白雪「…V鎮守府です…」


健四郎「そうか…じゃあ戻れるように手配をしよう」


白雪「…はい…」


健四郎・五月雨(…ん?)



執務室



健四郎「……戻りたくなさそうな返事だったな」


五月雨「そうですね…何か訳がありそうです」


健四郎「…早速相談するか……」



プルルルル プルルルル プルルガチャ

提督『もしもし』


健四郎「一樹さん、相談よろしいですか?」


提督『いいぞ』


健四郎「ありがとうございます。今日の帰り道に漂流している艦娘を助けたんですが…その娘がどうも元の鎮守府には戻りたくなさそうで…」


提督『名前は?』


健四郎「白雪と言うみたいです」


提督『白雪……吹雪の妹だな』


提督『所属は?』


健四郎「V鎮守府だそうです」


提督『…V鎮守府…』


健四郎「高波に襲われてそこから覚えてないらしくて…」


提督『……………生きてたとは……』


健四郎「…え?」


提督『…ま、戻りたくないって言うんだったら、そっちで居させてあげれば良い』


健四郎「分かりました。しかし…大丈夫なんでしょうか…」


提督『もう大丈夫だろ。それじゃ、頑張れよ』


プー プー プー


五月雨「……」


健四郎「……とにかく、一度医療室に行こう」


五月雨「はい!」



医療室



健四郎「どうだ?体調は?」


白雪「おかげさまで良くなりました」


健四郎「それは良かった。それで…これからについてなんだが…」


白雪「…」


健四郎「ここに居ないか?」


白雪「…え…」


健四郎「元の鎮守府が嫌ならここにいれば良い。俺は別に構わん」


白雪「…良いんですか…?」


健四郎「ああ、こっちも仲間が増えるから大歓迎だ」


白雪「…ありがとうございます」


健四郎「いいよ。お前を捨てるようなことなんてしないから」


白雪「……分かりました…」


健四郎「これからよろしく」


白雪「よろしくお願いします」


五月雨「私は五月雨と言います。よろしくお願いします」


白雪「よろしくお願いします」



孤島鎮守府

執務室



初霜「白雪ちゃんが…生きてる⁉︎」


吹雪「本当ですか!」


提督「ああ。今日来たあの提督が保護したらしい。近いうちに会えると思う」


初霜「よ…良かった…」ボロボロ


吹雪「うう…良かった…」ボロボロ


提督(……きっとあの提督なら大丈夫だろう)



翌日



初霜「…もしもし…」


白雪『!初霜さん!生きていましたか!』


初霜「白雪さん!本当に良かったです!」


白雪『良野鎮守府の司令官に助けてもらいました。そっちはどうやって助かったのですか?』


初霜「ここの提督が救助してくださいました」


白雪『…そちらの鎮守府はなんと言う鎮守府ですか?』


初霜「孤島鎮守府です」


白雪『……え?』


初霜「孤島鎮守府です」


白雪『……え……』


白雪『…本当?』


初霜「はい。本当です」


白雪『えええええーーーーーーー!!!!!!』


白雪『孤島鎮守府ってあの悪魔がいる…』


吹雪「こら!白雪!そんな言い方しない!」


白雪『その声は…もしかして吹雪お姉ちゃん⁉︎』


吹雪「そうです!」


白雪『大丈夫なの⁉︎そこにいて…』


吹雪「ここの司令官は噂とは真逆の人間だよ!」


白雪『そ…そうなの…』


初霜「それは間違いありませんね」


白雪『…ごめんなさい…』


吹雪「分かればいいのです!」


白雪『……初霜さん以外の方々は?』


初霜「……」


吹雪「……」


白雪『…え…』


初霜「……ごめんなさい…」


白雪『…そんな…』


初霜「助けられたのは私だけ…あとは…もう…」


白雪『……うう……』


初霜「…泣きたいのはこっちも同じです。でも、いつまでも引きずっては行けません」


白雪『…そうですね……これから頑張って生きましょう!みんなのために!』


初霜「うん!」


吹雪「白雪、そっちでも頑張って」


白雪『ありがとう!吹雪お姉ちゃん!』


吹雪「それじゃ」


白雪『また会いましょう!』


初霜「バイバイ」


ガチャン


初霜「……深雪さんのことはタイミングを見計らってから言いましょう…」


吹雪「それがいいですね…今言うとショックでどうなるか分かりませんし……私も辛いですし…」ポロ


吹雪(…深雪…安らかに眠って…)



執務室



提督「…何だと?」


飛龍「…もう一度言ってくれませんか?」


健四郎『総元帥がどうやらリヴァイアサンと言う戦艦を欲しがっていて、全国の鎮守府に調べを入れたらしいです。しかし、一ヶ月経っても見つからないため、戦艦リヴァイアサンは横須賀提督の空想上の艦娘と言う結論を出したそうです』


提督「……そうか…」


健四郎『…あなたも戦艦リヴァイアサンを狙っていたんですか?』


提督「いや…違う。実はだな…」


健四郎『?』


提督「戦艦リヴァイアサンはうちにいるんだよ…」


健四郎『……へ…』


健四郎『……マジですか…』


飛龍「マジです」


健四郎『…それは…良かったってことですかね…』


提督「ああ!ありがとう!」


健四郎『よかったです』


提督「教えてくれてありがとな」


健四郎『いえいえ、困った時はお互い様です』


提督「話は以上か?」


健四郎『はい。もうありません』


提督「そうか。それじゃ切るぞ」


健四郎『お元気で。では』


ガチャン


飛龍「…よかったですね」


提督「ああ。これでリヴァイアサンを狙う輩は増えん」


飛龍「…そういえば…提督」


提督「どうした?」


飛龍「この前、海に出た時に妙な艦娘を見つけたんですよ」


提督「妙な艦娘?」


飛龍「なんか…話しかけても応答せず…まるで自分の意思では動いていないような…誰かに操作されてるような動きをしているんです」


提督「……」


飛龍「提督?」


提督「……何か…また一波乱ありそうな気がする…」


飛龍「……」




第三章 挙動不審な艦娘




数日後



伊168「……」ブクブクブク


リヴァイアサン『どうですか?何か分かりましたか?』


伊168「…やっぱり、頭につけてる変な装置が原因だろうね…」


飛龍『そうですか…』


飛龍(動きが不審な艦娘達を初めて見てから数日……彼女達は何回か孤島鎮守府近海に姿を表すようになった…)


飛龍(気づかれないようにこっそり監視して分かったのは、頭に変な機械が付けられていること)


飛龍(多分あの機械のせいでああなってるに違いない。それで提督が出した命令は彼女達の誰か一人を連れ去ること)


飛龍(今はイムヤさんに感づかれないように監視してもらってる)


飛龍「…隙を見て連れ去ることができればいいんですが…」


ヴェールヌイ「…今は機会を待とう…」


伊168『…?あれ?』


リヴァイアサン「どうかしましたか?」


伊168『…連れ出せるかもしれない…」


飛龍『え?』


伊168「私から見て3時の方向に敵!」


クラーケン『本当!?』


伊168「交戦するみたい」


飛龍『…大丈夫ですかね…』


伊168「敵は戦艦二隻、重巡二隻、空母二隻だね」


飛龍『…対するこちらは…』


伊168「空母一隻、駆逐艦四隻、軽巡一隻だね」


飛龍『勝てる要素がありませんね…』


伊168「あ!どうやら逃げるみたい」


ヴェールヌイ『賢明な判断だね』


伊168「だけど敵戦艦から放たれた砲弾が空母にあたっちゃった…大破してる…」


飛龍『……その空母を連れてこれませんか?』


伊168「分かった!連れてくる」



伊168「さあ捕まえたよ!」ガシ!


伊168「このまま逃げるよ!」


ビューーーーーー




飛龍「お疲れ様」


伊168「全速力で逃げてきたよ…」


ヴェールヌイ「他の人達はどうなるんだろう?」


伊168「足は速いから逃げられると思うよ」


リヴァイアサン「逃げられることを祈りましょう…」


飛龍「……さて…問題はこの人をどうするか……」


伊168「とりあえず医療室まで運ぼう」



孤島鎮守府

執務室



提督「…そうか。気をつけて帰って来いよ」


縁羅「…兄さん…」


提督「……クソ!自分の欲のためなら部下なんてどうなってもいいのか!」


縁羅「……」


提督「……胸糞悪い話だ…」


縁羅「……」



翌日



??「う……ん……」


時雨「目を覚ましたかい?」


??「……ここは……」


提督「ここは孤島鎮守府だ」


??「孤島鎮守府…………………え……」


提督「……俺はここの提督だ」


??「あ……」


提督「あ?」


??「悪魔……」


提督「誰が悪魔じゃい!」


時雨「あんな大胆なことするからでしょ」


提督「しょうがなかったじゃないか…ああするしか助けられなかったんだから…」


時雨「しばらくは言われ続けられるだろうから我慢するしかないね」


??「……」


提督「…名前は?」


??「…私は…」



安価をとります。

この空母は誰?

誰でもいいです。


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→鳳翔



鳳翔「航空母艦鳳翔です」


時雨「ふーん…」


時雨「確か航空母艦の母と言われた人?」


鳳翔「確かに私は世界初の航空母艦ですが…」


提督「…まあ今はそんなことはどうでも良い。それよりも所属はどこだ?」


鳳翔「…J鎮守府です…」


時雨「J鎮守府…特に目立った鎮守府ではないね」


提督「…J鎮守府はどんなところだ?」


鳳翔「……」


提督「?どうした?」


鳳翔「…言えません…」


提督「どうして?」


鳳翔「……命令です…J提督からの…」


提督「命令?」


鳳翔「……言ったら…消されます…」


時雨「…え?」


鳳翔「……だから…言えません……」


提督「……安心しろ。ここにお前を消すような奴はいない」


鳳翔「……」


提督「…信用できないって?時雨、」


時雨「何だい?」


提督「千代田呼んでこい」


鳳翔「…え?」


時雨「分かった」


ガチャン


鳳翔「……どう言うつもりですか?」


提督「あの時処刑されかけた千代田は生きている」


鳳翔「……」


提督「ま、自分の目で確かめろ」


ガチャ


時雨「連れてきたよ」


千代田「またですか…」


鳳翔「…九州元帥の千代田さん?」


千代田「はい。」


鳳翔「……」


千代田「これでどうですか?」腕を見せる


鳳翔「⁉︎」


時雨「…いつ見ても痛々しいね」


鳳翔「…本当に…生きているのですか…?」


千代田「はい」


鳳翔「…ああ…」


提督「鳳翔?」


鳳翔「よかった…よかった…」ボロボロ


千代田「…」


時雨「複雑な気持ちかい?」


千代田「…ええ…」



鳳翔「先程は悪魔なんて言ってしまいすみませんでした!」


提督「別に気にしてねえよ」


鳳翔「…では、話させてもらいます」


鳳翔「J鎮守府は他の鎮守府同様、私たち艦娘を酷使しています…」


鳳翔「……物として……」


提督「……」


鳳翔「…J提督は…どこから手に入れたのかもわからない機械を、出撃時に私たちの頭に取り付けるんです…」


提督「…それがあの装置か」


鳳翔「……取り付けられた後、そこから意識がなくなるんです……そして…目覚めた時に…」


鳳翔「とてつもない過労に襲われるんです」


提督「……」


鳳翔「…その過労に押しつぶされ、弱い娘はすぐに息絶えるんです」


時雨「…極限も優に超えるほどコントロールされている間は働かされるんだね…」


鳳翔「……そんなふうに…息を引き取って行った娘を何人も見てきました……」


鳳翔「その度に…自分もいつかはこうなるんだと…怖くて……うう…」ポト…


提督「……もう良い。辛かっただろう…休め」


鳳翔「ありがとうございます」


提督「………」


提督「…それじゃ、時雨、あとは頼んだぞ」怖い顔


千代田「⁉︎」


鳳翔「⁉︎」


時雨「⁉︎…分かったよ」


ガチャン


時雨(……提督のあんな顔…見たことがない……)


鳳翔(こ…怖い……)


千代田(…艦娘のためにあんな顔ができるんだ……優しいな…)



執務室



提督「……クソが…」


飛龍「…どうしたのですか…?」


提督「……鳳翔の話を聞いてな……あのJ提督に腹が立ってきた」


飛龍「……」


縁羅「……何かするのですか?」


提督「…いや。こっちに干渉してこない限り、何もしない」


縁羅「…そうですか…」


提督「…だが…奴は鳳翔のことを探しにくる可能性が高い」


飛龍「何故そう思うのですか?」


提督「鳳翔話から、奴はあの装置を海軍に秘密で使っているそうだ。その証拠に鳳翔や他の艦娘達にも、口止めをしている」


提督「もし、鳳翔が他の海軍関係者にマインドコントロール装置の存在を暴露すると、J提督の立場が危なくなる上に、下手すると処罰を受ける可能性だってある」


飛龍「…なるほど…」


縁羅「…じゃあ…ここにきた時はどうしましょう…」


提督「…その対策を今考えている」


飛龍「…」


提督「…大丈夫だ。何とかする」



三日後



提督「どうだ?調子は?」


鳳翔「おかげさまですっかり良くなりました」


提督「そうか。それはよかった」


鳳翔「…あの…」


提督「どうした?」


鳳翔「…J提督がここにきた時はどうするのですか?」


提督「…まだ定まっていない。J提督がどんな人間なのかが分かれば良いんだが…」


鳳翔「…J提督は…目の前にあるものが自分にとって良い物ならなんでも取る性格です。自分の思い通りにならなかった時は、私たちに八つ当たりしてくる人です…」


提督「…自分の思い通りにならないと八つ当たりね……」


提督「…J提督はどんな艦娘を持っているんだ?」


鳳翔「…まだ戦艦が一隻いるくらいで…後は駆逐艦や軽巡洋艦などです」


提督「…空母はお前だけなのか?」


鳳翔「はい…」


提督「…じゃあ目の前に立派な空母がいれば欲しがるだろうな」


鳳翔「はい。間違いありません。ですが…ここにJ提督が目をつけるような娘は居ませんよ…空母でも千代田さんだけですし…」


提督「……お前…医療室では時雨と千代田以外会ってないのか?」


鳳翔「はい…提督が出て行った後すぐに眠ってしまいましたから…」


提督「……そうか……」


飛龍「あ、鳳翔さん目を覚ましましたか」


鳳翔「え?」


飛龍「初めまして。二航戦の航空母艦飛龍です」


鳳翔「え…あ…二航戦⁉︎」


飛龍「はい」


鳳翔「え……正規空母居たんですか…」


飛龍「はい。私以外に正規空母は二人」


鳳翔「ええええ!!」


飛龍「同じ二航戦の蒼龍と一航戦の加賀さんです」


鳳翔「…あう…」


提督「ここは印象の割に戦力は結構あるぞ」


鳳翔「…他にはどんな方が居るのですか?」


飛龍「えっと…駆逐艦は暁さんとヴェールヌイさんと電さんと雷さんと初霜さんと時雨さん。軽巡洋艦は長良さんと川内さんと神通さん。重巡洋艦は青葉さんと衣笠さん」


提督「ちなみに千代田は改造を受けて軽空母になってる」


鳳翔「…はあ…」


提督「あと、戦艦がリヴァイアサンとクラーケンが居るな」


鳳翔「…え?もう一度お願いします」


提督「戦艦はリヴァイアサンとクラーケンが居る」


鳳翔「もう一度」


提督「戦艦はリヴァイアサンとクラーケンが居る」


鳳翔「ええええ!?!?!?」


提督「ガチだ」


鳳翔「あの…62cm砲を五基二十門搭載した…」


提督「ああ。ついでに、クラーケンはリヴァイアサンの妹だ」


鳳翔「…なんと…」


提督「ま、そんなもんだ。うちは」


鳳翔「あわわわわ!」


鳳翔「……じゃあ……もしここにJ提督が来たら…」


提督「お前の話から聞いた奴じゃ、大喜びするだろう」


鳳翔「…大丈夫…なんですか?」


提督「何とかする」


飛龍「…大丈夫です。鳳翔さんは必ず守ります」


鳳翔「え…」


提督「当たり前だ。お前もあそこには戻りたくないだろ?」


鳳翔「…そうですけど…それでは提督「大丈夫だ」


提督「ちゃんと策は練っている。お前が奴の性格を話してくれて助かった」


鳳翔「…ありがとうございます」ボロボロ


提督「いいって」


飛龍「…それで…策とは…」


提督「ああ、それはな……」



翌日



飛龍「…提督…こちらに向かってきました」


提督「やっぱりか…」


提督「接岸地点に行ってくる」



接岸地点



J提督「…嫌な島だ…」


J憲兵A「本当でありますな」


J提督「さっさと用件済ませて帰るぞ」


J憲兵B「了解であります」


提督「ようこそ。孤島鎮守府へ」


J憲兵A「貴様がここの提督か」


提督「はい」


J提督「…その顔…クズで間違いないようだな」


提督「それで?用件は?」


J提督「ここに鳳翔という空母が来なかったか?」


提督「ああ、来ましたよ。今ここで保護しています」


J提督「そうか。早く連れてこい」


提督「了解しました」


3分後


提督「お待たせしました」


J提督「⁉︎」


鳳翔「……」飛龍に連れられて


J提督「……」


鳳翔「……」


飛龍「……」


J憲兵B「…?提督殿?」


提督「どうされました?」


J提督「まさか…お前は…」


J提督「正規空母飛龍ではないか!何故こんなところに!」


飛龍「ここに配属しているからです」


J憲兵B「正規空母飛龍って?」


J憲兵A「二航戦の航空母艦だよ!提督殿が欲しがっていた!」


J憲兵B「え!マジかよ…」


J提督「…おい!そこのクズ!」


飛龍「」イラ


提督「はい?」


J提督「この飛龍はどうやって手に入れた!」


提督「え、あ…この島に流れ着いてきました」


J提督「…なるほど……そうだ…」


提督「?」


J提督「その飛龍をこっちに明け渡せ!」


提督「…はあ!?」


提督(予想通り…飛龍に目をつけたか)


J提督「こいつはいい戦力になる。これほどのものを、ここで腐らせてはいかんだろ?」


J提督「だから、俺が使ってやる。俺ならお前みたいなクズと違って戦果をちゃんと挙げられるからな」


提督「それは無理です」


J提督「…ほう…少尉のお前が、少佐の俺に逆らうってのか?」


提督「まず、あなたは彼女のことを全く理解していない。あなたの感覚で言えば、使い方が分かっていないということです」


J提督「使い方など…拷問なり何なりすれば、従う。それに、俺にはこれがあるからな」スッ


提督「…マインドコントロール装置…」


J提督「よくわかっているじゃないか。鳳翔が話したのか」


提督「…それでどうするつもりで?」


J提督「これを…飛龍の頭にかぶせる!」ガシッ!


飛龍「嫌!放して!」


J提督「俺の所有物が持ち主に逆らうな!大人しくしr」

ドカーーン!!

J提督「ウワアアアアアアア!!!」


J憲兵A・B「提督!!??」


提督(…時雨か)


時雨「」オヤユビヲタテル


J提督「ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!………代わりを持っtゴホッ!ゴホッ!…ゴホン!」


J憲兵A「た、ただいま!」タッタッタッタッタッタ


J提督「…クソう…」


飛龍「…放してください」ドカッ!

J提督「グフッ!」


提督「飛龍、大丈夫か?」


飛龍「何とか…」


J提督「!おい、俺よりそいつの心配をするのか?これだからゴミは」


飛龍「…」ブチッ


J憲兵B「たっ大変です!提督!」


J提督「どうした?」


J憲兵A「マインドコントロール装置が…」


J憲兵A「全て破壊されました!」


J提督「なに⁉︎」


提督(…よくやった川内、神通)


J提督「っ……貴様………」


提督「はい?」


J提督「一体何をした!どんな手を使った!」


提督「いえ。何も。ただここに突っ立っていただけです」


J提督「……」ギリリリリ


提督(おお怖い怖いw)


J提督「…まあいい。とりあえず、飛龍を船に乗せて引き上げるぞ!」


飛龍「…はい?」


J提督「はい?ってなんだはい?って…お前はもう俺のものだから」


飛龍「いえ意味がわかりません。いつ、私はあなたのものになったのですか?」


J提督「今日だ」


飛龍「私はなった覚えはありません。私は今日も明日もここの配属です」


J提督「いいや、今日からは俺の物だ。このクズから離れられるんだ。ありがたく思え」


飛龍「」イラ


提督「失礼ですが、私もあなたに飛龍を渡した覚えはJ提督「ゴミはゴミらしく黙っとれ!」


提督「…」


J提督「だいたいさ、お前のせいでこのマインドコントロール装置壊れてんだよ。弁償して欲しいよマジで。それをこいつで手を打つって言ってるんだからさ、感謝の言葉とかないの?あ、ゴミだから人のこと分からないんだったなw」


提督「…」


J憲兵A「そうだそうだ。大人しく従え」


提督「…わかりました…しかし、責任は取れませんよ」


J提督「別に良い」


J提督「ゴミのお前に責任なんぞとって欲しくないわ」


J提督「感謝の言葉もろくに言えないクズはここで腐ってろw」


飛龍「…………………」



時雨「…あいつ撃ち抜こうかな?」


川内「確かに腹立つね」


神通「」イライライライラ


蒼龍「…でも…あれ…明らかにやばいよね…」


クラーケン「?蒼龍さん?」


蒼龍「あれ…もうすぐで爆発するんじゃない…飛龍」


ヴェールヌイ「…確かに…あそこまで怒っているのは初めて見るね…」


電「はわわわ」


雷「はわわわ?」


暁「レレレレディはははここここわがらららないのよよよよ」ガクブルガクブル


吹雪「思いっきり怖がってるよ…」


長良「無理もないよ…ここまで殺気が漂っているんだもん…」


青葉「背筋がゾクゾクしますね…」


衣笠「確かに…威圧がすごい…」


加賀「飛龍さん…大丈夫でしょうか……⁉︎」


リヴァイアサン「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


加賀(ここからもすごい殺気が…)


千代田(無言の殺気って怖いですね)


加賀(千代田さん…脳内に直接…)


初霜(私も怖いです)


加賀(初霜さんまで!)


伊168「…落ち着いて…リヴァイアサン…飛龍さんが何とかしてくれるよ…」


縁羅「そうですよ」無言の怒り


伊168「縁羅さんも抑えて」



J提督「さあ、ここで時間を潰すのももったいない。行くぞ」


飛龍「嫌です」


J提督「うるせえ!命令だ!」


飛龍「あなたの命令なんて聞きたくありません」


J提督「何だと…?」


飛龍「私に命令していいのは提督少尉だけです。それ以外の命令は、たとえ総元帥といえど聞きません!」


J提督「この愚か者が!」


飛龍「愚か者で結構です」


J提督「何故だ!何故俺の命令を聞かずにそこの脳のないゴミの命令なんぞ聞くのだ!」


飛龍「……さっきから提督のことをゴミなどクズなど言って……」プルプル


J提督「なんだ?他にどんな呼び方がある?」


飛龍「……もう……限界……」


J提督「何がだ?」


飛龍「あなたの存在よ!」


J提督「!?」


J憲兵コンビ「!?」


飛龍「……もう目に映るだけで気分が悪くなる……とっとと…」キリキリ


J提督「⁉︎おい!まさか!」


飛龍「地獄に落ちろ!」パシュ!


彗星改二 ブーーーーン


J提督「!お、おい!逃げるぞ!帰るんだ!」


飛龍「遅い!」


彗星改二 ブーーーーン

ヒュ〜


ドカーーン!!



J憲兵A「ウワアアアアアアア!」


J憲兵B「だっ大丈夫か?」


J憲兵A「ああ。バランス崩しただけや」


飛龍「…次は当てます」


J提督「おい!急げ!逃げるんだ!」


ドカーーン!!


彗星改二 ズダダダダダダダダ


J提督「う!う!う!」

バタン



時雨「あーあ…」


ヴェールヌイ「止めようがないね」


神通「…あのまま沈めばいいのです…」


川内「だね」


電「……」


長良「……と、提督がなだめたみたい」


吹雪「…まあ…沈めたら沈めたでまた厄介なことになりますからね…」


リヴァイアサン「…少々…イライラが残りますが…」


ヴェールヌイ「多分また一悶着起きると思う」


クラーケン「…もう会いたくないけど…」


加賀「でも、いつかはあのJ提督に一生の爪痕を残したいです」


蒼龍「あの機銃の跡はしばらく残るでしょう…」


少しして


提督「ありがとう」


飛龍「いえいえ」


時雨「今回も災難だったね」


鳳翔「……」


提督「……あの野郎…飛龍が目の前に現れたら鳳翔なんて眼中にないってか…」


鳳翔「…」ウツムキ


提督「そう落ち込むな。これからがある」


鳳翔「……提督…あとで相談があります…よろしいでしょうか?」


提督「?いいよ」


飛龍「相談?」



執務室



提督「で?相談とは?」


鳳翔「……普通の人間として行きたいんです」


提督「…そうか…」


鳳翔「…ですから…私を人間としてここにおかせてもらえないでしょうか?」


提督「……部分解体…」


鳳翔「……え…解体…」


提督「部分解体という方法がある。ついてこい」



工房跡地



鳳翔「…ここは…」


提督「もともと工房だった場所だ。今は見る影もないが」


鳳翔「……それで…これは…」


提督「これが部分解体機だ。艦娘から人に変える装置だ」


鳳翔「……艦娘から人に……そんなこと本当にできるんですか?」


提督「ああ。現にこの鎮守府にいる吹雪は部分解体を行い、人間になっている」


鳳翔「……そうなのですか…」


提督「…で?どうする?やるか?」


鳳翔「…はい。是非とも」


提督「……言い忘れていたが、実行したあと、艦娘には戻れないぞ。それでもいいのか?」


鳳翔「はい!」


提督「…後悔はないな?じゃあ行ってこい」


鳳翔「分かりました」



翌日

執務室



提督「という訳で、今日からここでみんなの食事を担当することになった鳳翔だ」


鳳翔「よろしくお願いします」ペコリ


提督「みんな、仲良くやってくれ」


鳳翔(提督、ありがとうございます!)



こうして、孤島鎮守府に食堂を担当する鳳翔が仲間に入った。また、孤島鎮守府は賑やかになったのである


その頃……


???


??「……孤島鎮守府…縁羅ちゃん…今迎えに行くよ!」


??「僕の艦隊であのゴミクズを、海の底に沈めてやろう」


??「フフフ…待っててね縁羅ちゃん」



縁羅「⁉︎」ゾクゾクゾク!


提督「⁉︎」ゾクゾクゾク!


クラーケン「?提督?」


提督「あ…ああ、問題ない」


リヴァイアサン「風邪ですか?」


提督「…さあ…」


提督(…いや…違うな…)


縁羅(……嫌な感じ…何かまた厄介なことが起こる前触れかしら?)




第四章 ホスト風の見た目の提督



執務室


ガガッ ガーーーーーーーーー


飛龍「?プリンターが動いてる?」


飛龍「…書類?どれどれ………………⁉︎」


飛龍「提督!」


提督「どうした?」


飛龍「プリンターからこんな物が!」


提督「…なになに…果たし状?」


提督「やあ、ゴミクズ。これから貴様の鎮守府に行って僕の艦隊でお前を討ち取りに行く。死にたくなければ大人しく僕の妻、縁羅ちゃんを解放しろ……K提督より…」


飛龍「……」


提督「……なにこれ…」


飛龍「分かりませんよ!」


ガチャ


時雨「遠征から戻ったよ」


提督「おお、ご苦労さん」


時雨「……どうしたの?」


提督「実はな…さっきこんな内容の書類が来てな……」


時雨「…………………K提督…ね……」


提督「時雨、知っているのか?」


時雨「彼の鎮守府には一度行ったことはあるね」


飛龍「…じゃあこの人のこと…詳しく教えてくれない?」


時雨「…いいよ」


時雨「彼は僕が今まであってきた人の中で一番嫌いな人間だよ」


時雨「実家は大金持ちらしい。そのせいで、わがままで自己中で、少しでも自分の思い通りにならないと、何かに八つ当たりする」


提督「……」


時雨「…例えば…建造で強い艦娘が出なかったら、問答無用でその建造された娘を解体機に建造妖精とともに入れる」


飛龍「…酷い…」


時雨「…自分はイケメンで金持ちだからなにをしても許されると思ってる。多分、今は目障りだったあの総元帥も関東元帥もいないから…さらに調子に乗っていると思う…」


提督「……」


時雨「…多分、今回も縁羅は自分に惚れているということを前提にしてくるんだと思う」


提督「…D提督みたいにか…」


飛龍「……」←今までD提督のことをすっかり忘れていた人


提督「…縁羅を呼んできてくれないか?」


時雨「分かった」




縁羅「……そうですか…」


提督「…そういうわけでお前を呼んだ」


縁羅「…兄さん」


提督「なんだ?」


縁羅「このK提督…斬ってもいいですか?」


提督「……へ…?」


時雨「僕も。撃ち抜いていいかな?」


提督「いやいや待て待て待て!」


飛龍「お気持ちは十分分かりますが、抑えてください。演習で返り討ちにしましょう」


縁羅「……分かりました…」


時雨「……」


提督(その演習で出されるのはK提督に酷い扱いを受けてる艦娘達なんだよな…)


提督「ま…まあやりすぎるなよ…」


飛龍「…にしても…向こうの戦力はどのくらいなのですか?」


時雨「……僕がいた時点だと…」


時雨「戦艦武蔵が居たね」



翌日



提督「……来たか……」双眼鏡


縁羅「……」


飛龍「…でも沖に泊まっているようです。ここにくる気配がありません」


提督「……」


プルルルル! プルルルル! プルルルル!ガチャ

提督「はいもしもし」


??『お前が孤島鎮守府の提督だな!』


提督「はい。間違いありませんよ。K提督」


K提督『縁羅ちゃんを解放しろ!』


提督「だとよ。縁羅」っ受話器


縁羅「あなたがK提督ですか?」


K提督『!この声は…僕の妻!縁羅!』


飛龍(なにこの人気味が悪い…なんで初対面なはずの人に妻なんて言えるのかな…)


縁羅「いつから私はあなたの妻になったのですか?」


K提督『生まれたときさ。神様がそう決めたんだよ』


提督「⁉︎……」プルプル


縁羅「…ちょっとなに言ってるか分かりません」


K提督『言葉の通り、神様が君と僕を運命の赤い糸で結んでいるんだよ』


飛龍(怖っ)


K提督『大丈夫だよ。僕が今君を捕らえているこの島から救い出して見せるからね』


縁羅「……」←呆れてなにも言えなくなっている


提督「…w…」プルプル←必死に笑いを堪えてる


K提督『そして助けた後は、共に結婚式場に行こう!』


縁羅(……なにを言ったらいいのかしら…)


飛龍(取らぬ狸の皮算用とはこのことを言うのですかね?)


提督(ちょっと違うと思うぞ)


飛龍(提督⁉︎脳内に直接……)


K提督『え?本当に助けられるのかって?大丈夫大丈夫。なんせ孤島鎮守府の艦隊なんて駆逐艦と軽巡くらいだからw』


飛龍(初期艦私なんですが…)


K提督『え?何?嬉しいって?いやいやそんな。当たり前だよ。妻を助けるなんて』


縁羅(私なにも言ってないんですが…)


提督(どうやらK提督には幻聴が聞こえているようだwwはよ病院行けwww)


K提督『ま、そう言うわけで、おい!そこにいるんだろ!ゴミクズ!首を洗って待ってろよ!縁羅ちゃん、必ず助け出すからね〜』

ガチャン


提督「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」爆笑


提督「あいつww俺を笑い殺す気かwwww」


飛龍「笑いすぎです。でも頭のネジが何本かぶっ飛んでいて、脳内お花畑なのは分かりました」


縁羅「最初っから最後までなにを言っているのか分かりませんでした…」


提督「それは俺もだ」


ガチャ

ヴェールヌイ「あとで聞かせてもらえる?会話のやりとり」


提督「おう、いいぞ。録音していたし」


縁羅「いつの間に…」


提督「元は何かボロを出さないかと思ってつけていたんだが、こんな面白い内容を喋ってくれるなんて想定外だったw」


ヴェールヌイ「じゃあ会議室でみんなで聞くことにするよ」


飛龍「……と…それは後になりそうです…」


カチッ

提督「「「……みんな!出撃だ!」」」



一方、K提督サイド



K提督「おい、お前ら、今回は生温い任務だ。あの孤島にいる提督を殺してこい!」


K武蔵「…しかし…」


K提督「逆らうのか?」


K提督「じゃあ解体な」


K武蔵「!」


K大和「まっ待ってください!武蔵、ここは従うしかないわよ…」


K武蔵「……分かりました…」


K提督「それじゃあ、大和、武蔵、霧島、飛龍、蒼龍、天龍、行ってこい。失敗するわけないと思うが…失敗したら…」


K天龍「……分かってるよ…」


K提督「……天龍…この僕にその口調はなんだい?」


K天龍「…すみませんでした…」


K提督「…さあ、さっさと行ってこい」



孤島鎮守府

会議室



提督「相手は六人。じゃあこちらも公平に六人出すとする」


提督「編成は……」



安価を取ります。

編成は誰がいいですか?

コメント欄に書いてください



→時雨、響(ヴェールヌイ)、飛龍、蒼龍、加賀、神通



リヴァイアサン「時雨さんと響さんと飛龍さんと蒼龍さんと加賀さんと神通さんでどうでしょうか?」


提督「…え?」


時雨「どうせ今回はこうなるだろうと思って昨日、みんなで決めたんだ」


提督「…そう…だったのか…」


飛龍「すみません。黙っていて」


提督「…いや…むしろ感謝したい。ありがとう」


ヴェールヌイ「気にしないで」


蒼龍「!提督!敵艦隊がまっすぐこちらに向かってきます!」


提督「…さあ、出撃だ!」



K鎮守府サイド



K飛龍「…航空機…発艦…」キリキリ パシュ!


K蒼龍「…たった数隻の駆逐艦や軽巡洋艦にこんな戦力ぶつけてもいいのかな…」


K天龍「……」


K霧島「……向こうの娘達も…無理やり出されている者です……」


K武蔵「…まあ…あの鎮守府より、こっちの方がまだ優しいって言うから…向こうが可哀想だ…」


K大和「……」


K霧島「それに……今回は演習弾ではなくて実弾ですから…向こうを沈めてしまいます……」


K天龍「噂じゃ、苦しみのあまり自ら沈む奴だっているらしいぜ…」


K大和「…可哀想に…」


K飛龍「……⁉︎墜とされた⁉︎一体誰に…」


K蒼龍「え…」


K大和「え?まだ、向こうの艦隊発見してないですよね?」


K飛龍「はい…しかし、偵察機が撃ち落とされたそうで…」


K霧島「…向こうに空母がいる可能性が出てきましたね…」


K武蔵「……ああ……」


その頃…上空1万メートルでは…


桃華改×2 ゴオオオオオオオオ!


トトーツツツツーツツーツツツートト

(我、敵艦隊発見セリ)



飛龍「来た!」


飛龍「敵は空母二、戦艦三、軽巡一です!」


提督『名前はわかるか?』


飛龍「えーと………時雨ちゃんの言った通り、戦艦武蔵が居るのと、その姉の大和も居ます…」


ヴェールヌイ「…意外と戦力揃ってるね…」


蒼龍「あと…戦艦霧島と…軽巡洋艦天龍と………え…」


提督『どうした?』


蒼龍「……私と飛龍がいる…」


神通「…これは…」


時雨「……」


飛龍「いずれそうなるだろうとは思っていましたが…いざなってみると…」


蒼龍「…なんか…くるものがあるね…」


提督『……』


加賀「……気持ちが複雑なのは分かりますが、やるしかないでしょう…」


飛龍「大丈夫です!腹は括っています!」


蒼龍「じゃあ攻撃隊、発艦!」キリキリ パシュ!


天山改二 ブーーーーーン


加賀「それでは続けて…」キリキリ パシュ!


飛龍「私も」キリキリ パシュ!


時雨「……と、どうやら向こうに発見されたみたい」


零戦二一型 ブーーーーーン



K飛龍「敵艦隊発見!」


K提督『編成を伝えろ』


K飛龍「…え…」


K蒼龍「……」


K霧島「どうしましたか?」


K飛龍「……空母三、軽巡一、駆逐艦二……」


K武蔵「意外だ…空母が三人いるとは…」


K蒼龍「……それが…そのうち二隻は私と飛龍なんです…」


K提督『…ふーん…』


K大和「他は?」


K飛龍「軽巡洋艦神通と駆逐艦時雨と駆逐艦響…?に似てるけど…ちょっと違う…」


K天龍「なんだそれ」


K飛龍「…前に別の鎮守府で見た響ちゃんってあんな装備だったっけ…」


K蒼龍「…確かに…服装も違う…」


K提督『そんなもんどうだっていいだろ?それより、早く縁羅ちゃんとあのゴミクズの首を持って帰って来い!』


K大和「…分かりました…」


K天龍「…!敵機だ!」


K武蔵「何⁉︎」


K飛龍「戦闘機隊…発艦!」キリキリ パシュ!


零戦二一型 ブーーーーーン


桃華改 ゴオオオオオオオオ!

ダダダダダダダダダダダダダダ


零戦二一型プシュウ…

ゔうぅぅぅん…(墜ちて行く)


K蒼龍「…何…あの戦闘機…」


K飛龍「ああ……戦闘機が…」


K霧島(……一体どうやって飛んでいるの…プロペラがついてない…)


K大和「くっ……対空戦闘用意」


ドン! ドン! ドン!


彗星改二 ブーーーーーン

爆弾投下


ヒュ〜


K大和「武蔵!」


K武蔵「しま…」

ドカーーン!!


K武蔵「う…このくらいで…」


K天龍「武蔵!避けろ!魚雷だ!」


K武蔵「え?」


K武蔵「キャアアア!」ビシーーン!!


K飛龍「武蔵さん!」


K蒼龍「飛龍!直上!」


彗星改二 ブーーーーーン

爆弾投下


ヒュ〜


K飛龍「く…やられるわけには…」


K大和「多方向から魚雷!」


K飛龍「え!」


シャーーーーー


K飛龍「キャアアアアアアアアアアア!!!!!!!」ビシーーン!


K蒼龍「飛龍!」


K飛龍「あ…が…」大破


K提督『何をやっているんだ!この無脳どもが』


K天龍「……」


K武蔵「…ぐう…」中破


K大和「!霧島さん!危ない!」


彗星改二 ブーーーーーン

爆弾投下


K霧島「!避けられない!」

カン!


K霧島「っ!………?え?不発?」


K大和「良かっt」

ドカーーン!!

K霧島「キャアアアアアア!」


K大和「⁉︎」


K霧島「……なるほどね……時限信管つきの爆弾というわけね……やられた…」中破


K蒼龍「大丈夫…じゃなさそうね…」


K霧島「……そんな…」


K武蔵「どうした?」


K霧島「機関が破壊され、航行できなくなりました!」


K武蔵「何!」


K天龍「…ひとまず、攻撃隊は去っていくようだぜ…」


K大和「…!あの方向って!」


K武蔵「…!K提督が乗っておられる船の方向だ!」


K提督『何⁉︎』


K提督『今すぐ戻ってきて僕を守るんだ!』


K大和「しかし…縁羅さんは?」


K提督『また今度だ!とりあえず僕を守れ!死んでもだ!あああ…もう来た!』


K大和「……皆さん、戻りましょう」


K武蔵「しかし、霧島はどうするのだ!」


K提督『捨てろ!航行のできなくなった艦娘なんぞ今はいらん!』


K飛龍「…そんな…」


K提督『とりあえず、とっとと戻ってこい!もしこの僕に…何か怪我ができたら…分かってるよな?』


K大和「……」


K天龍「……」


K霧島「……皆さんは戻ってください…」


K武蔵「そんなこと…できるわけ」ガシッ


K大和「…戻りましょう…」


K武蔵「大和姉さん!いいのか⁉︎」


K大和「…やむを得ないわ…もし、あの提督の身に何かあったら…みんなただじゃすまないわ…」


K武蔵「……」


K蒼龍「……ごめんなさい…霧島さん…」


K霧島「いえいえ。大丈夫です。それより、早く行かれてください」


K武蔵「…すまない…」


K天龍「……すまん…」


K大和「ごめんなさい…」


K飛龍「ごめんなさい…」


K霧島「皆さんと戦えたことを誇りに思っています!さあ、早く」


K大和「…行きましょう」




霧島「……ここが私の墓場…ですか……」


霧島「……」





飛龍「…というのが現状です」


提督『…ほう…霧島という戦艦は捨てられたのか…』


ヴェールヌイ「そうみたい……どうする?」


提督『決まってるだろ。保護しろ』


時雨「そう言うと思った」


提督『で?今のK提督の様子は?』


飛龍「沈めないように攻撃しているので、別に対したことにはなっていません。でも、帰るようですね」


神通「…尻尾を巻いて帰っていますね」双眼鏡


加賀「?K提督には尻尾はついていませんが…」双眼鏡


一同「……」


提督『…あー……加賀、尻尾を巻いて帰るは物の例えだ。あんな風に逃げ帰ることをいうんだよ』


加賀「そうなんですか」



プルルルル! プルルルル!

提督「おっと電話だ。もしもし?」


K提督『今回はお前に勝ちを譲ってやる!ありがたく思え!次来たときは、その首跳ねるからな!縁羅ちゃん、次こそは助け出してあげるからね。僕のこと、思いすぎて寝られないなんて言わないでね。じゃあねぇ〜」

ガチャン




縁羅「……あなたのことを思いすぎて寝られませんよ…本当に………いつか必ず切り刻んで見せます」怖い笑顔で刀を少し抜く


提督「wwwwwwwwwwww」爆笑


ヴェールヌイ『これは録音データを聴くのが楽しみだ』


飛龍『最初っから最後まで頭の中がどうなっているのかわからない人間でした…』


提督「ま、とりあえずその霧島ってやつを保護して戻ってきてくれ」


飛龍『分かりました』



霧島(……金剛お姉様…比叡お姉様…榛名お姉様……どうやら私は…ここまでのようです…)


霧島(最後に一目会いたかったです…)


霧島の主砲が霧島本人に向く



時雨「……不味いね…」


ヴェールヌイ「急がないと!」ザザッ


蒼龍「……まさか…」


飛龍「敵に捕まるよりは自分で沈んだ方がマシだということですか…」


神通「……」


加賀「……」



霧島(……さようなら…)ポト…

ドカーーン!!






数時間後

執務室



縁羅「今回も大変でしたね」


提督「ま、なんとかなって良かった」


飛龍「もうあんな人には会いたくないです」


提督「どうせまたくるだろ。あいつ諦め悪そうだし」


飛龍「ええぇぇぇ………」


提督「で?どうだった?あの後会議室で録音データ聞いたんだろ?」


時雨「ちょっとK提督が何言ってるのかわからなかった」


提督「安心しろ。俺も分からなかったから」


飛龍「蒼龍なんて大笑いしてましたよ…」


時雨「あれは笑わせに来てると思ったよ」


提督「残念ながら向こうはガチで言ってたみたいだ」


時雨「…重症だね…」


リヴァイアサン「…世の中にはああいうおかしい人間もいる…恐ろしい…」


提督「人なんてそれぞれだ。でも、K提督はさすがに異常としか思えないがな」


飛龍「……ところで、霧島さんの様子はどうですか?」


時雨「さっきようやく意識が回復したよ」


提督「そうか…じゃあ会いに行ってくる」


飛龍「同行します」



医療室



ガラガラ

提督「失礼する」


霧島「……」


提督「どうだ?調子は?」


霧島「……少しはマシになりました」


提督「そいつは良かった」


霧島「……何故…」


提督「ん?」


霧島「何故…私は生きているのですか…?あの時…自沈したはず…」


提督「それはな、お前の主砲が暴発したんだよ」


霧島「…え…」


提督「…お前、しばらく艤装の手入れしてないだろ?」


霧島「…はい…手入れもする暇もなく出撃させられていましたから…」


提督「そのせいで、砲身に錆ができていたんだ。それで暴発した」


霧島「……では…」


霧島「何故…そのまま見捨てなかったのですか?」


提督「見捨てる理由がないから」


霧島「……はい?」


提督「お前をなんで見捨てなきゃいけないんだ?」


霧島「……」


提督「…ま、俺の自己満足だ」


提督「それで、これからどうする?K提督の元に帰りたいんなら手配してやるぞ?」


霧島「……」


ガチャ

千代田「失礼します。霧島さんの様子を見に来ました」


提督「千代田か」


霧島「…え…」


千代田「?どうされましたか?」


霧島「……どうして…」


千代田「…」サッ(腕を見せる)


霧島「っ!…」


千代田「生きています」


霧島「…どうして…」


提督「俺が連れ出した」


霧島「…え…でもあの時の言葉は?」


提督「あれは嘘だ」


霧島「……そう…だったのですか……」


霧島「……良かった…」


千代田「…霧島さん、困ったことがあれば相談してくださいね」


霧島「ありがとうございます」


千代田「それでは私はこれで」


提督「分かった」


千代田「失礼しました」

ガチャン


霧島「……」


提督「…で?どうしたい?」


霧島「…ここに…置かせてもらえませんか…」


提督「いいぞ。ただ、一つ任務を行ってもらう」


霧島「…分かりました」



翌日



提督「……飛龍よ…俺が言いたいことは分かるか?」


飛龍「分かります…私も同じこと言いたいです…」


提督・飛龍「なんだそのひどい話は!」


健四郎「俺だって言いたいですよ!大本営から、急に大規模作戦に投入ね、って言われたんですよ!」


提督「まだ着任して間もないお前が大規模作戦なんて出されるんだな…」


飛龍「あの総元帥のことです…何をするか知ったことじゃありませんよ…」


健四郎「…と言うわけで…うちはまだ駆逐艦二隻しかいないので、どうしようかと…」


提督「……」


飛龍「……」


健四郎「……俺は…どうすればいいんでしょうか…」


提督「…俺にはわからん…だが、」


提督「お前は、何があっても五月雨と白雪を守らなければならない。それだけは確かなことだ」


健四郎「……」


提督「…俺が言えるのは、これくらいだ…あとは自分で考えてくれ」


健四郎「…ありがとうございました…」


提督「…あまり力になれなくてすまない…」


健四郎「いえいえ、そんなとんでもない」


提督「……最悪、うちに逃げてくれば、守ってやれる」


健四郎「ありがとうございます」


提督「…頑張りな」


健四郎「はい!」




白雪「……そうですか…」


吹雪「まあ、一回信じてみてもいいと思うよ」


五月雨「そうだよ!」


白雪「……分かりました。健四郎さんを信じてみます」


吹雪「まあ…ここの司令官も健四郎さんも聴く話だと苦労されたみたいですから…」


初霜「?提督はどんな過去を?」


吹雪「……健四郎さんよりも辛い過去だよ…」




その後帰って良野鎮守府



健四郎(……大規模作戦まであと一ヶ月か……)


健四郎(……)


提督『何があっても五月雨と白雪を守らなければいけない』


健四郎(……)




孤島鎮守府

会議室



霧島「どうして提督は大規模作戦に援軍を送らないのでしょうか…」


吹雪「そう言うわけにも行かないんですよ…」


霧島「どうして?」


吹雪「もし、この鎮守府に大規模作戦を動かすような戦力があると知られたら大変なことになります」


霧島「…例えば…?」


吹雪「まず司令官が解任され、新しい司令官が来るでしょう」


霧島「……」


吹雪「…それか、ここの鎮守府は解体され、私たちはバラバラになり、またひどい扱いを受ける…」


霧島「……もう…大丈夫です…理解しました」


吹雪「理解していただけたようで何よりです」


霧島「……提督も…大変なんですね…」


吹雪「…ここまで私たちのことを思ってくれる方はそういませんよ…」


霧島「……K提督とは…大違いですね…」




???



??「……」


??「今日はこんだけか……最近量が減ってきている。これじゃあ大型建造出来ねえじゃねえか」


??「……」


??「俺が今欲しい艦娘は何か知ってるか?」


??「…戦艦リヴァイアサン…」


??「そうだ。あれは横須賀提督の妄言と言っていたが、俺は存在を信じている。いつか必ず、戦艦リヴァイアサンをこの手に収める」


??「……」


??「そのためには…資源がいるよなぁ?」


??「…今すぐに集めてきます!ですから…お願いですから…」


??「妹を殺さないでください!」ポロポロ


??「さあな?それはお前の行動によるぞ?」


??「今すぐ行ってきます!」タッタッタッタ


??(……なんてなw戦艦リヴァイアサンができたら、お前と妹を標的艦にして沈めてやるよw)



海上



??(早くしないと…早く…)


??(ああ…疲れで腕が言うこと聞かない……)


??(お願い!動いて!早く!)


??(ああ……意識が……嫌だ!絶対にあんなやつに望月を奪われてたまるか!)


(…ねぇ…大丈夫?フラフラしてるけど……)


??(絶対に嫌だ!睦月お姉ちゃんまで奪われたのに!)


(ねぇってば!)


??(嫌…嫌…………お願いだから…動いてよ……資源持って帰らないと……)


??(望月が殺されるんだよ…)


(ちょ………今運……か……!………)


??(ああ……あああ……そんな…)


??(嫌だ……)


??「嫌……」








神様…


もし神様がこの世にいるなら…


お願いです…


僕はどうなっても構いませんから……


僕の妹を………


望月を……守ってください…






第五章 悲しく残酷な運命





提督「……」


飛龍「……l


ヴェールヌイ「…お願い…」


提督「……無理はするんじゃないぞ」


ヴェールヌイ「!ありがとう!」


提督「それじゃ、頼んだ」


ヴェールヌイ「わかった!」


バン!


三人「⁉︎」


クラーケン「提督!大変!」


提督「どうした!」


クラーケン「海上で、意識が無くなった艦娘を連れて帰ったの!」


提督「何!」



医療室



??(…眩しい…)


??(…天井…?)


??(僕は…一体…)


時雨「意識が戻ったかい?」


??(……誰…?)


時雨「多分、そろそろ提督が来ると思うよ」


??(……ここは…どこ…)


ガチャ


提督「失礼する」


時雨「あ、提督」


提督「どうだ?そいつの様子は?」


??(……この提督何処かで……あ!)

時雨「意識が回復したよ」


??(ああ……そうか…僕はこの人に殺されるんだ…)

提督「そうか。それは良かった」


提督「おい、」


??「……はい…」


提督「名前は?」


??→皐月「…睦月型駆逐艦…皐月です…」


提督「所属は?」


皐月「…V鎮守府です…」


提督「…V鎮守府…」


時雨「初霜ちゃん呼んでくるね」


皐月「え…?」


ガチャン


提督「…仕事が早いやつだ…」


皐月「……あの…」


提督「なんだ?」


皐月「…初霜って…V鎮守府の…?」


提督「ああ。そうだ。台風の中、遭難していたところを助けた」


皐月「…そう…なんですか…」



ガチャ


時雨「連れてきたよ」


初霜「皐月さん!」


皐月「初霜ちゃん!生きてたんだ!」


初霜「この鎮守府の皆さんに助けてもらったんです」


皐月「そうだったのですか…」ポロポロ


初霜「また会えて良かったです!」


皐月「……は!資源!」


提督「は?」


皐月「早く持って帰らないと!…うっ!」


提督「落ち着け!今のお前じゃ、まともに立つことすらできん。安静にしとけ」


皐月「…ご心配感謝します…でも…早く帰らないと…望月が……」


初霜「…望月さんがどうされたのですか?」


皐月「殺されるんです!」


一同「⁉︎」


提督「はあ!?」


時雨「な…なんで…」


皐月「…V提督は…大型建造をするために、私に期待通りの働きをさせるために、望月を人質にしたんです…」


初霜「……そんな…」


皐月「…これで、もし一日でも資源を持って帰らなかったら…望月を殺す。と」


提督「……」


時雨「…酷い…」


初霜「…」


皐月「…ですから…はや…く……かえら…ない…と………」

バタン


提督「…長い間の疲労が溜まったか…」


時雨「どうにか出来ないの?」


提督「……こんな提案を出すのも酷だが…」


初霜「…なんでも良い…とにかく、望月さんを助け出す方法があるなら乗る!」


提督「……そうか…」


提督「…V鎮守府に少人数で忍び込む」


時雨「…つまり、隠密行動だね…」


提督「そうだ」


初霜「…メンバーは…」


提督「ここにいる四人で行く」


時雨「四人…え…」


提督「俺も行く」


時雨「…大丈夫なの?」


提督「大丈夫だ」


時雨「……」


提督「…さあ、準備しよう」




その夜



飛龍「では…お気をつけて…」


縁羅「鎮守府のことは任せてください」


提督「ああ、頼んだ」



提督「…V提督ってどんなやつなんだ?」


皐月「…戦果にしか興味がない…強い艦娘にしか興味がない…拷問好きで、艦娘が苦しんで死んでいくところを見て楽しむような人…」


提督「…サイコパスかよ…」


初霜「…さらに…鎮守府の地下室には…V提督が作った拷問部屋があります…」


皐月「…そこに望月がいる…他にも、沢山の艦娘が……死体も…」


提督「……」


皐月「…本当に助け出してくれるんですか?」


提督「ああ」


皐月「…ありがとうございます」ペコリ


提督「礼は助けた後に行ってくれ」


時雨「まだ、助けたわけでもないから」


皐月「助けてくれるその心だけでもありがたいんです!」


提督「…まあ…あのV提督は、一発ぶん殴りたかったからな」


時雨「…ふふ…」


青葉「…すみません…急に行きたいだなんて言い出して…」


提督「良いって。お前いると色々助かりそうだし」


青葉「そ、そうですか」テレテレ


提督「ま、いざと言うときには頼む」


青葉「お任せください!」



V鎮守府沖



提督「…あそこか…」双眼鏡


時雨「で?どうやって上陸するの?」


提督「この船に小さなゴムボートが乗ってある。それに乗るんだ」


時雨「…それだとエンジン音でバレるんじゃ…」


提督「だから、慎重に近づく」


時雨「…わかった」


初霜「さあ、早く行きましょう!」


皐月(…望月…今行くよ!)


青葉(…望月さん…無事でいてください…)




提督「エンジン止めろ(小声)」


ヴゥゥゥゥゥゥン………


V憲兵A「提督殿は今どこにいるんだ?」


V憲兵B「拷問部屋だ。また艦娘を殺してる」


V憲兵A「悪趣味だねぇ…艦娘だから良いけど」


V憲兵B「でも艦娘を開発した人達も嫌なことするな…どうして人間…それも女に似せたんだろうな…」


V憲兵A「さあな?そう言う趣味だったんじゃないんじゃね?」


V憲兵B「それも悪趣味だな…」


皐月「……」




提督「…よし、ゴムボートを固定できた」


時雨「で…ここからどう忍び込む?」


初霜「V鎮守府の憲兵はさほど多くありません。闇夜に紛れて入っても大丈夫です」


提督「…それじゃあ、あの窓から入ろう」




提督「侵入成功」


時雨「…鎮守府内の見回りは?」


皐月「憲兵が五人ほど…」


提督「拷問部屋の入り口は?」


皐月「こっちだよ。付いてきて」


提督「わかった」




皐月「…ここだよ…」


提督「…鉄の扉か…」


時雨「…」


ギギ…


時雨「無用心だね」


提督「開いてるのか…運がいいな」


皐月「こっちです」


提督「う!死体の匂い…」


時雨「…凄い…鼻に悪い匂いだね…」


初霜「…この下にはたくさんの艦娘の死体があります…」


提督「……」



皐月「司令官!」


V提督「おお、遅かったじゃないか。で?どうだ?」


皐月「こ…これ…」っ資源


V提督「……ふーん…多いじゃないか」


皐月「こ…これで望月を解放してください!」


V提督「……皐月ィ…」


皐月「ひっひぃ…な、なんでしょうか…?」


V提督「いつからお前は俺に指図できるほど偉くなったんだ?」


皐月「あわわわわ!申し訳ございません!」


V提督「…ま、そろそろ望月に会わせるのもいいかもな…」


皐月「!」パァァ!


V提督「こっちだ」



望月の檻


ガチャ…ギイイイイイイ


皐月「望月!」タタタ


皐月「私だよ!お姉ちゃんだよ!」


皐月「望月?」


皐月「…もち…づ…き…?」


皐月「…え…」


V提督「クックック…アッハッハッハッハッハッハw」


皐月「…あ……え……」


V提督「皐月よ…お前の妹、望月は」


V提督「もう死んでるよw」


皐月「…う……そ……」


V提督「残念だったなwお前が昨日、持って帰る資源がもう少し多かったら生きれたのにw」


V提督「お前のせいで死んだw」


皐月「そ……そんな………」


皐月「ウワアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」ボロボロ


V提督「wwwww」


初霜「V提督……」激怒


V提督「おや?どこのどいつかと思ったら台風で行方不明になった初霜じゃないか」


初霜「……あなた………よくも……」


V提督「はいざーんねーんww俺はお前ら艦娘を殺しただけだから罪には問われないんだよww」


初霜「……」ギリィ


皐月「あああああ……ああああ……ああ………望月……」ボロボロ


初霜「…殺す…」ガシャン!


V提督「⁉︎な…なんでだ⁉︎鎮守府内では提督の許可が無い限り艤装の展開はできないはず…」


初霜「…今私は…あなたのものではない…」


V提督「?」


初霜「今は…孤島鎮守府の提督のものです!」


V提督「…はぁ…?」


提督「こういうことだ」


V提督「⁉︎お…お前は!」


提督「孤島鎮守府の少尉だ」


V提督「…何故…」


提督「お前が知っても何もならないだろう」


V提督「…ま…待て…取引をしよう。孤島鎮守府の提督。な…何が欲しい?資源か?金か?」


提督「俺が欲しいのはな……」


V提督「……」


提督「お前の首だV提督」


V提督「⁉︎あ…いえ……そ…それは……無…無理で……す…」


提督「問答無用!初霜!やれ!」


初霜「地獄で苦しめ!!!」


V提督「や…やめろ!」


初霜「ヤアアアア!」

ドン!ドン!ドン!ドン!





初霜「はぁ…はぁ……はぁ………」


提督「……」


V提督だったもの「」とてもグロテスクな死体


青葉「うわぁ………」


提督「…これで…いいだろう…」


初霜「…うう……守れなかった…」ポロポロ


提督「……」


時雨「…初霜…」


青葉「……」カシャ


首の無い艦娘の遺体


青葉「……」カシャ


四肢を引きちぎられた艦娘の遺体


青葉「……」カシャ