2020-10-04 07:00:33 更新

概要

新章、突入です。
章の名前が不穏ですが、第1話はまだセーフです。


前書き

第1話は、前回の「大好きだから、シちゃうんです。」のコメント欄にあった、優斗と茜の新婚生活の1日をまとめてみました。
第2話以降では、皐月たちがいる亮太の鎮守府の話が絡んできます。


とある日の朝。

いつも通り、スマホのアラームが鳴り始めると同時に起きる。

もちろん、鎮守府の中では1番最初だ。


白露「んんーっ…。今日も晴れてるなぁー」


空は、青色と橙色が混ざり夜が明けてきている事を示している。

雲は、出てはいるものもさほど多くはなく1~10で表すとするならば、せいぜい2ぐらいだろう。

太陽も、少しずつ上がってきていて温度もそれに伴い上がってきている。


白露「さーて、ゆーくんを起こしに行こっ」


茜は、まだ眠っている優香を起こさないように、そっと部屋を後にした。

そして、執務室の横にある優斗の自室へと向かう。

部屋の中では、優斗は爆睡中だ。


優斗「zzz…」


ガチャッ。


白露「起っきろー!!」


そう言うと、茜は布団をはがした。

まだ、そんなに温度は低くはないが、早朝は少しだけ寒かったりするので毛布を取られると、中々ツラい。


優斗「寒っ!?」


白露「ほらー、早く起きないと窓全開にするぞー?」


優斗「やめーや」


優斗が、勢い良く起きてくる。

毛布無しで窓全開は、この時間帯にとっては拷問でしかない。


白露「おっはよー」


優斗「おはよ」


白露「テンション低いねー」


優斗「寝起きにんな事されたら、普通はそうなりますよ」


白露「だろうねー」


優斗「分かっててやるなよ!?」


白露「ちょっとしたイタズラってやつだよ、うん」


優斗「えぇ…」


白露「そんな事よりも、朝ご飯作るよ!」


優斗「へいへーい…」


2人は、部屋に備え付けてあるキッチンの方に向かう。

冷蔵庫から野菜だったり、色々と取り出していく。

優斗が、食パンをトースターに入れ、茜が野菜を刻んでいく。


優斗「あ、ベーコンが無くなった…」


白露「じゃあ、仕事終わったら買い物行く?」


優斗「そうだな…。あ、卵もあんまし残ってないな。って、牛乳は期限が明日やんけ」


白露「買うものが増えたね…」


優斗「コーヒーもねぇ!?」


白露「色々足りてない…」


優斗「まぁ、全部スーパー行けば帰るけれどもな」


色々と話しつつ、2人分の朝食を作っていく。

出来上がった後は、テーブルで談話しながら食べていく。


優斗「スープがうめぇ」


白露「そりゃあ、私がいっちばん頑張って作ったやつだからね!」


優斗「いやー、一番最高のお嫁さんをもらえて俺は、幸せだなぁ…」


白露「ちょっ…///」


茜が恥ずかしがって、顔を隠す。


優斗「おーい、食べないんならもらうぞー」


白露「ちょ、ダメだから!!」


2人は朝ご飯を食べ終えると、執務室で仕事を始めた。


優斗「これに印鑑押しといてー」


白露「りょーかい。あ、ここ間違ってるよ?」


優斗「あ、ホントだ…。サンキュー」


執務室では、2人が書類整理と資料作成を行っていた。

まだ一緒に仕事をし始めてから、1年ほどしか経っていないが息ぴったりだ。


優斗「あ、茜。これ出さなきゃならないやつだから、確認よろしく」


白露「分かったー。じゃあ、ゆーくんはこれの整理してもらってもいい?」


優斗「ほいほーい」


サクサクと作業が進む。

朝ご飯を6時ぐらいに食べてから、まだ2時間程度しか経ってないが仕事はもう、半分近くも終わってしまっていた。

少し経つと、9時になった。

執務室に、他の艦娘たちが入って来る。


夕立「演習の時間っぽーい! 茜お姉ちゃんも準備するっぽい?」


白露「りょーかいっと…。じゃあ、ゆーくん行ってくるね?」


優斗「おう、行ってきな」


時雨「今日の相手は…。中々めんどくさい相手ばっかりだね」


廊下で、演習相手のデータを見ながら話す。


村雨「まぁ、普通通りやれば、大丈夫な相手でしょ?」


夕立「近くまで行って、ドーンってやればOKっぽい」


時雨「咲はメチャクチャすぎるんだよ…。そのせいで前は大変な事になっちゃったじゃないか…」


白露「ま、まぁ、あれは、ね…」 


春雨「おかげさまで、演習場が壊れちゃっいましたもんね…」


夕立「それはもう反省してるっぽい」


村雨「また、やらかしそうだから言ってるんでしょ…」


夕立「二度あることは三度あるっぽい?」


時雨「それだと、あと2回やらかす事になるんだけれども」


春雨「また演習場が壊れるんですか…?」


白露「あれ、直すの大変なんだからね…」


夕立「今度からは壊さないようにするっぽい…」


白露「ま、まぁ、そんな事は置いといて…。演習行くよー!」


時雨ら「おー!」


その後、演習は昼頃まで行われた。

茜たちはいつも通り、演習を終え食堂の方へと向かっていた。


時雨「あっさりと勝てたね…」


春雨「咲お姉ちゃんが、またやらかしちゃいましたけれどもね…」


村雨「さ~き~!?」


夕立「ごめんなさい…ぽい…」


白露「ま、まぁまぁ…。一旦落ち着いて…」


優斗「おーい、お前らー」


演習終わりの5人を優斗が呼んだ。


優斗「いやー、まさか、また咲が壁に模擬弾ぶっ放して破壊するとはな…」


夕立「またやっちゃいましたっぽい…」


白露「ま、まぁ、今回は、被害は軽微だったから…」


時雨「まぁ、全開は粉々になってたからね」


村雨「けども、なんであんな無理な姿勢で撃っちゃうのかね…。咲は」


春雨「咲お姉ちゃんは、いけると思ったら即行動しちゃうタイプだからじゃないからですか?」


夕立「ぽい…」


優斗「おーい、咲に集中砲火するのやめーや」


白露「あ、そういえば私たち、今から食堂行くけれども一緒に来る?」


優斗「あぁ。仕事もほとんど終わったからな」


6人は、食堂に向かった。

食堂は、お昼時というのもあってかとても混んでいた。


優斗「人多いなぁ…。先に席とっとこ」


優斗が、早めに6人が座れる座席を確保した。

その後、6人は昼食を取りに行った。


優斗「さて、今日の昼飯は何にするかな…」


白露「これとかいいんじゃない?」


優斗「えーっと、焼きさんま定食?」


白露「最近、さんまとかの魚類食べてないし…」


優斗「じゃあ、コレにするか」


優斗と茜は、いつも通り同じメニューを頼んだ。

食堂の担当である、間宮さんは優斗と茜が一緒に来た時はいつも2人分を用意するようにしている。

席では、優香が先に食べ始めていた。


時雨「また、同じやつにしたのかい?」


白露「だってー、一緒のやつがいいでしょ?」


優斗「だよな」


時雨(いや、それは優斗とお姉ちゃんだけだと思うけども)


村雨「咲…。そんなに食べれるの?」


夕立「お腹ペコペコだから余裕っぽい」


由衣と咲が戻ってきた。

由衣は、サンドイッチのセットに対し、咲はハンバーグに何やら色々と付いているヤツだった。

春香は、その後に戻ってきた。

パンケーキのセットを持ってきたのだが、ナイフを持ってくるのを忘れて取りに戻っていた。


優斗「さんまがうめぇ」


白露「確かに…」


時雨「さっきから同じことばっかり言ってない?」


優斗「そうか?」


白露「そんなに言ってたっけ…? あ、ゆーくん、ほっぺたに付いてる…」


優斗「え? どこだ?」


優斗の頬に付いていたご飯粒を、茜が手ではなく口で取った。


優斗「ちょっ…。おい…」


白露「イタズラだよーっ」


時雨「…」


村雨「…」


夕立「…」


春雨「…」


時雨ら(食堂でもいちゃついてんじゃないよ、このバカップルは!!)


時雨(ご、ご飯が…。甘い…)


村雨(あれ? フルーツサンド頼んだっけ?)


夕立(デザートのプリンよりも、甘いっぽい…)


春雨(蜂蜜が要らないぐらい、甘いです…。はい…)


優斗「ん? どうしたんだ、みんな固まって」


白露「みんな、何かあったの?」


村雨「い、いや? 何もないわよ?」


優斗「そ、そうか…」


村雨(本当は砂糖を口から出したいぐらいですけれどもね…)


食事を終えると、優斗と茜は買い物に出かけた。

優香らは、部屋の中に戻って暇をつぶしていた。



ーースーパーにてーー

優斗「えっと…。コレとコレだっけね…」


白露「あと、コレもいるでしょ?」


優斗「そうだな…。あ、コレ安くなってるけれども…」


白露「賞味期限がね…」


優斗「やめとくか…」


2人は、ゆっくりと買い物を過ごした。

ついでの話だが、2人は一緒に買い物に行った時は必ず1個だけアイスクリームを買っている。

1個だけの理由は…。


白露「ゆーくん、じゃあ、一口」


優斗「サンキュ…。じゃあ、今度は茜、一口どうぞ」


こんな感じで、食べ合わせながら帰るためだ。

そのまま、いつも通り食べ合わせながら鎮守府に戻ってきた後は2人で夕食の準備をする。


白露「今日は、私が夕ご飯作るね?」


優斗「おう、楽しみにしてるぞ。じゃ、俺は洗濯とか済ますか」


2人は、結婚後は家事を入れ替わりでやっている。

優斗が夕飯を作る時は、茜はそれ以外の家事をやっている。

互いにその仕事をする事を嫌がっていないので、上手くいっている。


数時間経った後、夕ご飯が出来上がった。


優斗・白露「いっただきまーす!」


茜が今夜作ったモノは、オムライスだった。


白露「お母さんと、ゆーくんが作ったものには及ばないけれども…」


優斗「そうか? 普通に美味しいぞ?」


白露「そう言ってもらえる、なら嬉しいな…///」


優斗「あと、俺には及ばないって言ってたけども、もうそんな事ないって」


白露「そ、そう…?」


優斗「うん」


白露「えへへ…///」


こんな感じで、いつも通り夕飯が終わる。

そして、いつものように2人でお風呂に入って明日の準備をするのが普通なのだが…。


今日はいつもとは違った。

執務室に置いてある電話が鳴った。


優斗「あれ? こんな時間に電話…?」


白露「いつもなら、鳴らないのにね」


優斗「もしもし…。優斗ですけれども…」


優斗が電話に出る。相手は、後輩である亮太だった。

電話に出てた最初の頃は、何もない感じだったが少しずつ優斗の顔色が悪くなっていくのを見て、茜は悪い事が起きているという事を瞬時に理解した。

けれども、少し怖くなり優斗に電話の内容を聞いた。


白露「ゆーくん…。電話の内容って…」


優斗「…」


優斗は、答えるのを戸惑っていた。


白露「そ、そんなにヤバいの…?」


優斗「まぁ、な…」


白露「そ、そうなの…?」


静かに、優斗は頷いた。そして、小さな声でこう言った。


優斗「亮太の鎮守府の皐月と文月が…。ヤバい事になった」


白露「…え?」


(次回に続く)


後書き

茜 「久しぶりの次回予告だけども…」

優斗「まぁ、ヤバいんだな。コレが」

茜 「あ、あそこの鎮守府の文月ちゃんって…」

優斗「…いわゆる、ヤンデレって言われるヤツだな」

茜 「暴走って事は…」

優斗「考えただけで…。うん」

茜 「えっと…。次回のタイトルは『皐月と文月、2人の想い』だよ」

優斗「想いって事は…。おう、鳥肌が立ってきた」

優斗「ま、まぁ、とりあえず…」

優斗・茜「じ、次回をお、お楽しみに…」




皐月「…司令官はボクが護るよ。だって、ボクの大切な人だから…」

文月「皐月ちゃんには渡さない。だって、私の大切な人だもん」

皐月・文月「だから…」

皐月「文月を」

文月「皐月ちゃんを」

皐月・文月(ハイライトオフ)「 殺 っ ち ゃ っ て も い い よ ね ? 」


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SS好きの名無しさんから
2020-10-04 16:50:45

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SS好きの名無しさんから
2020-10-11 14:39:33

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2020-10-04 14:06:23 ID: S:Ffkmd_

リクエストに答えてもらいありがとうございます。楽しく読ませてもらいました。

2: 白露型提督になりたい 2020-10-04 16:18:31 ID: S:M6-nBC

※1
いえいえ〜。


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