2020-10-18 23:14:56 更新

海斗や一宮、そして佐助。

彼らのようになにか目的があるわけでもなく、ただ海軍に入隊した青年。

この人物はつらい過去を背負いながらも生きている。

今回から新たにもう一人の人生を見ていこう。

その名は【坂本 平太】という。



??「なぁ。俺たちさ、絶対に海軍に入って日本を平和にしような!」



平太「あぁ!ずっと一緒だ」



1ヶ月後



??「亮介、ごめん。約束無理だったよ」



平太「駄目だよ。死んじゃ」



??「自分が死んでもお前は海軍に入るんだ。僕の分も」



平太「??。嫌だよ(涙)」



ピーーーーーーー



3年後



平太「ただいまぁ~」

(10歳)



シーーーン



平太「ん?母さ~ん、いないの~」



ガチャ



平太「母さん!」



そこには背中にナイフの刺さった母さんの姿があった。それからの記憶がなかった。お父さんは、その2ヶ月後に交通事故で他界。俺は孤児になったのだ。

それは10歳にしてはショックの大きいことだった。



2年後



俺はその後、親戚の叔父さんに引き取られた。

しかし、叔父さん家族はどうやら押し付けられた形で俺を引き取ったようで、俺を歓迎してはくれなかった。

特にひどかったのは叔父さんだった。

気にくわなければ暴力。腹立つことがあれば暴力。

ストレスが溜まれば暴力。息子が反抗してきたから暴力。部下になめられたから暴力。

といった理不尽な理由で俺は殴られ続けた。

え?だれか助けてくれなかったのだって?

誰も助けてなんかくれなかった。

叔父さんの妻は親の借金があり、叔父さんに返済してもらっている身であり逆らわれない。

息子さんは反抗期で、毎日夜遅くまで夜遊び。

家にいる時間の方が少なかったし、何より俺のことを嫌っていた。理由は明白、よそ者を自分のテリトリーに侵入されたくなかったからだ。



といったことを俺は成人になるまで我慢し続けついに、家を出ることになったのだ。

ちなみに、高校や大学には行かせてもらっていたため、

そこだけは感謝している。

息子さんは現在浪人中。まぁ、自業自得だな。



平太「ありがとうございました。」ペコッ



しーん



平太「誰もいないわな」



俺は、その後【京都】へ向かい海軍へ入った。

そこで待ち受けていたのはまさに地獄だった。




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