2020-11-25 23:40:20 更新

概要

新シリーズ!!
25歳提督が元ブラック鎮守府に着任しました!


前書き

これからはこっちを書くと思う。
書き方変えて見た。...どうかな...?///




提督「はぁ....」


執務室に戻ってきた俺は小さくため息を吐いた。


提督「今日は爆撃か...」


今日、港を歩いていると5機の九九艦爆に爆撃を受けた。


榛名「提督、お茶です。...すみません、榛名も皆さんに注意はしているのですが...」

提督「いや、榛名は悪くないさ。俺が提督だから仕方ないさ。」


ここは元々かなりブラックな鎮守府だった。ここの艦娘はかなり提督という者を憎んでおり、俺が呉鎮守府からここ、大湊鎮守府(元警備府)へ着任して1ヶ月が経つが、友好的にしてくれる艦娘は俺と一緒に大湊にきた榛名と時雨、夕立しか居ない。


提督「正直もう呉に戻りたい。」

榛名「弱音吐かない!!ほら、執務が残ってます!」


榛名が仕事しろと言ってくる。

書類の山を見る。それだけで気が滅入るが、よく見ると既に仕分けされていた。


提督「あれ、榛名やってくれたの?」

榛名「はい!提督の仕事は全て把握しています!」


榛名、できる子!!


提督「鈴谷の要望書だ。えーと、『提督辞めてください』か。無理。」

榛名「不知火、長門さんからも同様に届いてます。」


提督「ん?夕立だ。『こいつら黙らせるっぽい!』....榛名、夕立見てきて」

榛名「はい!」


榛名、夕立、時雨は練度が非常に高く、呉ではトップ3の3人だ。

怒らせたら終わりだ。


提督「いい加減、良好な関係を築かないと作戦行動を取れないな...」


実際は、そんな立派な事は考えてない。

単純に、みんなと仲良くしたいだけだ。











翌日


提督「今日は第1艦隊は出撃、日本海の警備だ。編成は榛名、瑞鶴、千代田、鈴谷、不知火、夕立とする。その他の艦娘は待機だ。休んでも訓練してもいい。」

艦娘達「....」


今は朝の8時。ミーティングには半分くらいの艦娘しか来なかった。


提督「...返事くらいしなさい。」

艦娘「...うるさい」


まあこの通り、艦娘とは仲が良ろしくない。今のは多分鈴谷か。はあ。


提督「今はいいが、式典の場などではやめろよ。憲兵の目に入れば解体される」

鈴谷「....チッ」












提督「榛名、夕立、第1艦隊は頼んだ。」

榛名「はい!榛名におまかせください!」

夕立「任せるっぽい!!」


港では、第1艦隊が出撃準備を整えていた。


夕立「時雨、提督をお願いっぽい」

時雨「うん。提督は守るよ。安心して行ってらっしゃい」













提督「時雨、今日の執務は多分午前中に終わるけど、午後から予定あるか?」

時雨「ううん、ないよ。僕の今日の予定は秘書艦だけさ。」

提督「じゃあ買い出し行くけど、来るか?」

時雨「...!うん!」


鎮守府の食料は毎日補給が来るので買い物に行く必要はないのだが、娯楽品が一切無い。

駆逐艦の子達が暇すると思って買いに行く事にした。


時雨「提督、呉のみんなから手紙が届いているよ」

提督「あ、本当だ。どれどれ...」


手紙を読むと、新任の提督は女性であり非常に優秀という事が書いてあった。

あと、演習しましょう、とも。


時雨「流石に呉のみんなとの演習はレベルが違いすぎるよ。撃破数世界一の鎮守府は伊達じゃない。」

提督「.....いや、受けよう。」

時雨「提督がそう言うなら。...でも、なんでだい?」

提督「今の自分達がどれだけの強さなのか、みんなに知って欲しいからだ。それに、呉のみんなにも会いたいからな。」


時雨はクスリと笑って、


時雨「ふふっ、本当に提督らしいや。」


と言った。


時雨「...さ!早く執務を終わらせてしまおう!」

提督「そうするか!」


そう言って俺と時雨は執務を再開する。









??「あの提督...呉から来たんですね...」









提督「トランプ、UNO、将棋....あと何か欲しいな...」


執務を午前中に終わらせた俺と時雨は、近くにあるショッピングセンターに来ている。鎮守府の娯楽品を調達しに来たのだが、どれを買えばいいか分からない。


時雨「無難すぎるよ。それで彼女達が喜ぶかな?」

提督「そうは言ってもなぁ...」

時雨「ゲーム機とか買ってあげなよ。鈴谷とか喜ぶよ」

提督「...確かに」


ゲーム機か。うん、娯楽室でも作ってそこに置けばいいか。


提督「うん、そうしようか」


そうしてゲーム機本体と何本かのゲームソフトを買った。


提督(うん?スマホが鳴ってる)


スマホを取り出して見ると、第1艦隊が帰還したらしい。


榛名『提督!第1艦隊が帰還しました!今どこですか?』


榛名からのLINEに返信する。


提督『時雨とショッピングセンターにいる。なんか必要な物とかある?』

榛名『いえ、ありません!それで、何時くらいに帰りますか?』

提督『もう帰るよ』

榛名『分かりました!お気を付けて!』


よし、帰って早速娯楽室を作ろう。


提督「時雨、帰るよ〜」

時雨「うん、行こう」







提督「ただいま」

榛名「あ、おかえりなさい提督!」


時雨と共に鎮守府に帰り、執務室に入ると榛名が待っていた。


時雨「とりあえず買ってきたやつは第2会議室に置いてくるね」

提督「ああうん、頼む」


時雨は袋に入ったオモチャを持って執務室を出る。


提督「さて榛名、出撃の報告を。」

榛名「はい。陸奥湾を出てまもなく、潜水艦の雷撃を受け、瑞鶴さんが被雷しましたが無傷だったのでそのまま潜水艦を沈めて任務を続行しました。それ以降は何もありませんでした!」

提督「ん、お疲れ様。」


しかし、被雷しても無傷ってすごいな...。


榛名「提督、先ほど呉から電話が来てましたよ!」

提督「ん?誰って言ってた?艦娘の誰か?」

榛名「いえ、新任の...涼川少佐です!」


涼川。俺はその名前を知っている。


提督「...士官学校の後輩だわ。そいつ」










涼川綾音。彼女は士官学校の時に後輩だった。人当たりはよく、成績優秀で美人。完璧を人にしたような人物だ。生徒と教官の評判もよく、優しい人物として有名だ。

俺以外にはな。


提督「涼川、おれだ。」

涼川『先輩ですか?遅いです。何分待ったと思ってるんですか?』


こんな感じで俺にはきつい態度をとる。


提督「...少佐、口の聞き方がなってないぞ」

涼川『いいじゃないすか。私と先輩の仲なんですし。』

提督「少佐」

涼川『...申し訳ございません。』

提督「よし。じゃあ、演習の予定についてだが、いつがいい?」

涼川『あ、演習してくれ....くださるのですか?』

提督「ちょっと呉のみんなに会いたくてな。演習は呉でいいか?」

涼川『はい。呉のみんなも貴方に会いたがってます。』


その後は世間話をして電話を終わった。


榛名「提督、呉に行くんですか?」

提督「そうだ。行くのは、第1艦隊と水雷戦隊だ。」


ここの主力艦隊には世界一の艦隊の恐ろしさを体感してもらう。

それで自分達がどれほどの物か。知ってもらう必要がある。







鈴谷「長門さーん、呼びました?」

長門「お、来たか鈴谷。」


ここは第3会議室。恐らく提督はまだ知らない部屋だ。

この部屋には長門の他に瑞鶴と青葉がいた。


長門「青葉、報告を。」

青葉「了解です!青葉は提督を1週間尾行しました!わかったことは元々、提督は呉鎮守府に所属していて、呉の艦娘とは仲がいいということです。」


この報告は正直信じ難い。提督というものは艦娘を人間、いや生き物として見ていないものだ。

確かにあの提督が来てまともな食事が食べれているが、憲兵がいるからまともな人間を装っているだけだと思っている。


長門「...青葉には悪いが、その報告は信じ難い。」

青葉「そうですよね。青葉もそう思いますし、提督というのはクソしかいないはずです。」


既に瑞鶴による爆撃作戦も行い、提督を退けようとはしたが、同伴していた榛名の対空砲により提督は無事だ。


瑞鶴「...私が直接言う。出ていけって言ってくる!!」

長門「しかし、捕まってしまうかも知れんぞ!」

青葉「そうですよ!」


瑞鶴の提案に長門と青葉が反対する。


鈴谷「...私も行く」

瑞鶴「鈴谷?」

鈴谷「私が提督から瑞鶴を守るよ!」


この提案なら大丈夫か。そう思った長門と青葉はこの計画を承認した。







提督「榛名、その手に持ってる書類って何?俺午前中に執務終わらせたはずなんだが?」

榛名「隠したって無駄ですよ?夜中に残ってる執務をすることはバレバレですし」


俺が執務室に隠していた書類が見つかった。機密文書なので隠したのに、何故か榛名が持っていた。観念して榛名に文書の内容を話す。


榛名「...解体任務...?」

提督「ああ、あのクソ大将が送ってきやがった。多分、元帥殿の許可がない命令だから無視してもいいんだろうが、そうすると演習の度に嫌味を言ってくる」


その大将の鎮守府はブラックではないものの、大将は大の艦娘嫌いらしい。


榛名「で、何故隠していたんです?」

提督「ここの艦娘に見せる訳には行かないだろ」













瑞鶴「...鈴谷、今のって...」

鈴谷「...うん、確かに解体って聞こえた...」

瑞鶴「..解体なんて、させない...」











長門「...なに!?艦娘を解体するだと!?」


アジトに戻った瑞鶴と鈴谷は長門達に報告する。

提督が気に食わない艦娘を解体する可能性がある。今のうちに叩くべき。と。


鈴谷「どうします?」

青葉「やはり、夜襲しかないと思います!」

瑞鶴「夜襲って言ったって、艦載機は夜は精密爆撃が出来ないわ。」


どうにかして確実に提督を殺せはしないか。そう考えた長門に案が浮かぶ。


長門「艦砲射撃だ」















2200時




俺は執務室で時雨と夕立とお茶をしていた。


夕立「てーとくさん!!抱っこしてっぽい!」

提督「はいはい」

時雨「こら夕立。あんまり提督に迷惑かけちゃダメだよ?.......提督、僕も抱っこ」


夕立と時雨は俺に寄りかかって甘えてくる。

彼女達は元々、俺が呉鎮守府の頃に建造で来たので刷り込みのように俺に懐いた。

1度、彼女達が鎮守府沿岸で大破し、方位を見失ってしまった時、俺が魚雷艇にノリ、榛名と迎えに行ったことがある。そこから彼女達は積極的に甘えてくるようになった。


夕立「ふふーん、提督の膝の上、確保っぽい!!」

時雨「あ、いいなぁ。...じゃない、提督、僕も抱っこしてよ?」

提督「うん、分かってるよ」


そのまま夕立の頭を右手で撫でながら、時雨の頭を左手で撫でる。


夕立「ふにゃぁ...//」

時雨「あっ...//」


夕立達は目を瞑って幸せそうな顔をする。

このままこの時間が続いて欲しい。





この1分後。



執務室は原型を留めないほどの爆発に破壊される。










提督「...ゲホっ!!ぐっ!!」


目を開けると、目の前は瓦礫だらけだった。

立ち上がると、腹に激痛が走った。恐らく、あばら骨が2,3本折れている。


提督「時雨!!夕立!!何処だ!!」


声を出すだけで脇腹が痛い。それでも叫ぶ。


時雨「...けほっけほっ...提督、ここだよ」

夕立「...っぽい!!」

提督「!!良かった!!怪我はないか!?」


見ると、2人は艤装を展開していた。どうやら、一瞬のうちに俺を守ってくれたようだ。


時雨「...夕立、損害は?」

夕立「...第2砲塔が大破したっぽい。恐らく敵は戦艦級だから魚雷があればいいっぽい。」


時雨と夕立は互いの損害を確認している。恐らく、攻撃してきた敵を迎撃に向かうんだろう。


榛名「提督ー!!?大丈夫ですか!?」

提督「榛名!?無事か!?」


榛名がやってきた。幸い、攻撃は1回だけだったらしい。


榛名「はい!榛名は大丈夫です!提督!医務室に行きますよ!!」

提督「ああ....」











時雨「提督に怪我させるなんて....」

夕立「敵は発見次第殺すっぽい!」


時雨と夕立は敵がいると思われる海域に来ている。たった2隻の駆逐艦だが、恐ろしいほど殺気立っている。


時雨「...ん、3時方向、距離3000に艦娘発見」

夕立「あれは....長門さんっぽい?」

時雨「...夕立、信号灯でそっち行くって伝えて」

夕立「わかったぽい。」


長門に信号灯を使って伝達する。応答した。

そのまま長門に近づく。


時雨「長門さん!なんでこの海域にいるんですか?」

長門「?作戦は言われてないのか?」

夕立「作戦?」


長門は2人がこの事を知っていたと思って話した。


長門「提督を潰す作戦だが...聞いてないのか?」






時雨「....は?」

夕立「....あ?」









榛名「...提督!!目が覚めましたか!?」

提督「...榛名...?」

榛名「あっ無理しないでください!!」


目を開けると白い天井が見えた。どうやら、医務室のようだ。


提督「...あっ!!敵は!?」

榛名「先程、時雨と夕立が『反乱の可能性あり』と送って来ました。これは艦娘の仕業である可能性が高いです...」

提督「...そうか...。」


俺はそこまで信用されてなかったのか...。そう考えると胸が苦しい。


榛名「...横須賀の有坂提督から連絡です。『無事か?』と...」

提督「あいつか...無事だ。と答えとけ。情報が早いことで...」







時雨「....僕の聞き違いかな?提督を始末するって聞こえたんだけど?」

夕立「時雨〜夕立にも聞こえたっぽい...」

長門「聞き違いなどではないぞ?前から計画していたじゃないか!」


時雨と夕立はかなり苛立っていた。

愛する提督をこいつは殺そうとしたのだ。それなのにこいつは自分の罪に気づかずにいる。


時雨「長門...君には失望したよ...」

夕立「長門...夕立はお前を今すぐ殺したいっぽい」

長門「2人ともどうした?かなりふらついているが?」


長門はまだ気づいてない。2人が魚雷発射管を旋回させていることを。

自分に向けれる殺意にも。












涼川「大湊が攻撃を受けた...?」

大和「なんですって...?」

翔鶴「え....」


呉鎮守府の涼川少佐は無線で榛名から連絡を受けた。


大和「提督は!?無事なのですか!?」

榛名『ええ、命に別状はありませんが、あばら骨を2本と足の単純骨折と診断されました。』

翔鶴「良かった...」

涼川「先輩は生きているのか...良かった...」


呉鎮守府の執務室にいた3人は安堵した。ひとまず、彼は生きている。


榛名『ただ...』

涼川「どうしたの榛名?」


榛名が言葉を濁している。まさか、提督がなにかの後遺症を背負うことになったのか。心配だ。


榛名『先程、我が鎮守府所属の戦艦長門による本当にだったことがわかりました。』

大和「えっ....?」


絶句した。

まさか、艦娘が提督に攻撃するとは...。













時雨「逃がさないっ....!!」

夕立「早く沈めっぽい...!」


時雨と夕立は、目の前の戦艦に魚雷を放つ。


長門「なっ!?何をする!?反乱だぞ!?」


長門はそう叫ぶが、


夕立「黙れっぽい」

時雨「黙りなよ」


時雨達は無視して攻撃を続ける。


長門「くっ!!」


長門は回避しようとするが、艦尾に魚雷が命中する。


長門(まずい!!スクリューが完全に壊れた!!)


時雨は長門に向かって12,7cm砲を向ける。


時雨「トドメだよ」


時雨は引き金に指をかける。


時雨「沈め」

提督『待て!!時雨撃つな!!!』


無線から提督の声が聞こえる。時雨は引き金から指を離した。








榛名「提督、呉の涼川少佐が演習を呉ではなく大湊で行いたい、と言っています。」

提督「あ〜、こんな足じゃ呉に行くの難しいかもしれないからな。じゃあ、うちでやろっか」


事件から1晩。

俺は鎮守府に隣接する海軍の病院で入院していた。

怪我は入院するほどでは無いが、艦娘にまだ顔を合わせる訳には行かないので病室で執務をしている。


榛名「翔鶴や大和が心配してましたよ?後で電話してあげてくださいね」

提督「了解」

時雨「失礼するよ」


コンコン、とノックの音がして扉が開く。時雨が入ってきた。


時雨「提督、調子はどうだい?」

提督「おう、元気だぞ。」

時雨「そっか。良かった...」


時雨はほっと息を吐く。


提督「なんかようか?」

時雨「ああ、代理の提督が来たよ。提督の先輩だって」

提督「あの人か...」


士官学校で嫌われていた俺の先輩を名乗るのは1人しかいない。










榛名「気をつけ!」


榛名の号令で講堂内の艦娘が気をつけの姿勢をとる。


榛名「今日から提督の代理として大本営から来られました、赤坂大佐です。赤坂大佐、ご挨拶を。」

赤坂「うん、ありがとう榛名。...私が赤坂大佐だ。これから1ヶ月、この鎮守府の指揮をとる。」


しかし、彼女の着任は艦娘には歓迎されている空気では無かった。


鈴谷「....ちっ...」

不知火「せっかく前の司令官を辞めさせたのに...」


艦娘の声が聞こえる。


榛名(....反省してないですね...)

赤坂「今、舌打ちしたやつ、手を挙げろ」


赤坂大佐が少しドスの聞いた声で言う。

榛名も少しびっくりした。


赤坂「誰だ!手を挙げろ!!」ドンッ!!

鈴谷「...私ですが」


鈴谷が気圧されて手を挙げる。


赤坂「お前か...確か、鈴谷とか言ったな?」

鈴谷「はい...」


赤坂大佐は女性とは思えない声で鈴谷に言う。


赤坂「貴様、舐めているのか?殺すぞ?」

鈴谷「!?」

赤坂「まさかとは思うが、私の後輩にもそんな態度だったのか?」


鈴谷が震え始める。

怖い。


赤坂「答えろ!!!どうなんだ!!!」

鈴谷「ヒッ!はい!!」


鈴谷がそう答えると、赤坂大佐は


赤坂「....鈴谷と言ったな...今すぐに鎮守府の周りを5週走ってこい。艤装をつけたまま、だ。」

鈴谷「は....?」

赤坂「行けっ!!今すぐ私の前から消え失せろっ!!!」

鈴谷「っはい!!!」










赤坂「おい!誰が休んでいいと言った!!」

鈴谷「くっ!!...うるさい!!」

赤坂「貴様、反省の色が見えんぞ!上官に反抗したな!?罰として1人で哨戒任務だ!!5分で支度しろ!!」


赤坂大佐は非常に厳しい人でした。私情で命令はせず、全て上官として厳しい人なのです。


赤坂「榛名、少し手伝ってくれ」

榛名「はい!」


でも、普通に接していれば優しいんですよ?


榛名「大佐、少し厳しすぎじゃないですか?」

赤坂「ふん、連中が甘すぎるんだ。全く、あいつは何をしていたんだ?」


あいつ、とは私の提督のこと。


榛名「元々、ここはブラック鎮守府でしたから。優しい提督は手を差し伸べたんですよ」

赤坂「あいつは優しいからな...昔からそうだった」

榛名「そうなんですか?」


それからは昔の提督の話で盛り上がっていた。


長門「失礼する。」


ドアがノックされ、長門が入ってきた。


榛名「....なんの用ですか?」


私は警戒する。長門はこの鎮守府を砲撃して謹慎中のはず。


長門「すまない、そんなに警戒しないでくれ。」

赤坂「...なんの用だ。貴様は謹慎中のはずだが」


赤坂大佐が圧のある声で聞く。長門は、


長門「私の部屋に艦娘達が抗議にきた。提督の代理が厳しすぎると。これじゃ前任者と変わらないとな。」

赤坂「それで?」

長門「出ていってくれ。あなたはここにいるべきじゃない。」

赤坂「出て行かん。私は上からの命令で来ている。まあ、後輩のためもあるがな。」


長門は赤坂大佐を睨みつける。だが赤坂大佐は気にしないように見える。


長門「...仕方ない。実力で出ていってもらおう。」

赤坂「...それは上官に対する反逆か?」

長門「そうとってもらっても構わない。」


そういうと長門は赤坂大佐に向かって拳を振りかぶる。


長門「出ていけっ!!」


が。


赤坂「...貴様、本当に軍人か?子供のケンカみたいな殴りだったが」

長門「なっ...!?」


それを簡単に受け流して、長門の顔面に向かって目に見えない程のスピードでパンチする赤坂大佐。


赤坂「貴様、1度独房にぶち込んでやる。反省してろ!」










提督「なんかさっき鈴谷が走ってなかった?」

榛名「気のせいだと思います。」


お昼。

正直そんなに美味しくない病院飯を食べながら窓を見ていると、確かに緑色の髪の艦娘が走っていた。


榛名「それより提督!!」

提督「うん?」


榛名が詰め寄ってくる。


榛名「なんで仕事してるんですか!?赤坂大佐が代わりにやるって言ってたじゃないですか!!」

提督「いや、日常生活だから...」

榛名「今はお怪我しているんですよ!」


榛名が俺からノーパソを奪う。


提督「ああ!レポート途中なのに!!」

榛名「...じゃあ、私がパソコンに入力しますから提督は内容を喋ってください!!」

提督「....わかった」


ちなみに、レポートの内容は


『彗星艦爆よこせ』

『零戦五二型よこせ』

『信頼できる憲兵よこせ』


と言うものだ。












元帥「う〜ん....」

大淀「どうされました?」


大本営・元帥府にて。

元帥は悩んでいた。


大淀「ああ、大湊の提督の件ですね?確か、鎮守府が深海棲艦から砲撃されたとか。」

元帥「ああ。なんか、『彗星よこせ』とか『零戦五二よこせ』とか言ってきた。」


元帥は頭を抱えて


元帥「あいつの望みなら、彗星五四型改でも、烈風改でも渡すのにな。」

大淀「さすが、おじいさんですね。」














大本営・憲兵本部


川島「転任....ですか?」

元帥『そうだ。大湊に行ってくれ』


命令書をFAXで受け取った。その書類には


『第1特殊憲兵隊を大湊に転任とする』


と書かれていた。


川島「了解です。しかし、我が隊が配属となると、大湊の艦娘はなにか問題を抱えているのですか?」


第1特殊憲兵隊は、艦娘のメンタルケアを主任務とする部隊である。


元帥『元々、ブラック鎮守府だった。そのため、前任者に代わり、俺の息子を着任させた。』

川島「....彼ですか」


川島はあの提督が嫌いだ。

あの、誰にも見境なく優しく接する彼が。













士官学校時代の『彼』は、友人も多く、女性に大変モテた。成績は優秀、人格も良い。

もちろん、私もだ。

私は、いろいろな手を使い、彼と付き合い始めた。

しかし、半年後。

私は捨てられたのだ。













提督「ごめん...やっぱり、君に俺は釣り合わない...」


川島「え.....なん、で?」













赤坂「やあ、身体の調子はどうだ」

提督「先輩!ええ、元気です。」


病室で榛名と話していると、赤坂大佐が入ってきた。


赤坂「うん、元気そうで何よりだ。それで、お前の代理として着任したわけだが....」

提督「は....」

赤坂「...艦娘の態度が悪すぎ。でかい口叩く割にそんなに練度が高い訳でもない。...いっそ全員、横須賀か舞鶴に再教育してもらうか。」


先輩が頭を抱えて言う。


赤坂「...なあ、」

提督「はい」

赤坂「優しくしなくてもいいか?」

提督「ええ....ここの艦娘にはきついんじゃないですかね...」

赤坂「いや、大丈夫だ。陸軍の新兵教育よりは優しくするさ」


多分、この人も疲れてるんだなあ。あー...


提督「厳しくしてやってください。ただし、なにか罰を与える場合は連絡してください。」

赤坂「わかった」


先輩はそう言って出ていった。


榛名「...赤坂大佐、最後ちょっと笑ってませんでした?」

提督「...あの人、ちょっとSっぽい所あるからなあ..」














午前五時


『総員起こし!!配置につけ!!』


起床ラッパと共に、普段流れない大音量のアナウンスが鎮守府を震わす。


鈴谷「わっ!?えっちょっ!?」


それにびっくりして鈴谷がベットから落ちる。


鈴谷「うわー...いったーい...マジでなんなの?」


赤坂『総員、0830からミーティングを行う。講堂に集合せよ』

















鈴谷「ねえ瑞鶴、大丈夫?」

瑞鶴「...眠い....」


講堂に集まった艦娘達。赤坂大佐が来るまで整列もしない。


時雨(夕立、黙らせた方がいいかな?)

夕立(別にいいっぽい。...あ、大佐来たっぽい)


講堂の扉が開き赤坂大佐と榛名が入ってくる。


赤坂「....なんだ、貴様ら」


赤坂大佐は信じられないものを見るような目をしていた。


赤坂「...驚いた。整列ひとつまともに出来んのか?」

瑞鶴「なんですって!?バカにしてるの!?」


瑞鶴が反論する。


赤坂「...違うのか?事実、今整列して気をつけの姿勢をとっているのは時雨と夕立だけじゃないか。なあ榛名」

榛名「はい、榛名にはそう見えます。」

瑞鶴「だからって決めつけるのは...!」


食ってかかる瑞鶴に対し、赤坂大佐が言う。


赤坂「少し黙れ。そんなだから七面鳥なんて言われるんだ。」

瑞鶴「!!...なんですって!!」


恐らく瑞鶴にとって一番きくだろう言葉。


赤坂「聞こえなかったか?黙れ、と言ったんだ。」

瑞鶴「ぐ....」


押されて黙る瑞鶴。


赤坂「うん、じゃあミーティングを始める。まず、連絡事項から。来週から呉の艦隊がうちにくる。演習だ。姉妹が来るかもしれんぞ。」


艦娘達がはしゃぎ出す。


赤坂「おっと、誰が話していいと言った?黙って話を聞け。...それで、今日からこの鎮守府で強化演習を行う。1000時から第一艦隊と榛名、時雨、夕立は演習海域に向かえ。」

















榛名「時雨、夕立、敵艦隊、発見次第接近して」

時雨「うん、いつも通りだね。了解だよ。」

夕立「たっぷり痛めつけるっぽい!!」


鎮守府近海、訓練海域。

現在、大湊鎮守府第一艦隊と榛名、夕立、時雨が対抗演習を行っていた。この3人なら、負ける気がしない。


榛名(提督からは手加減してやれと言われましたが、無理ですね。榛名だって怒ってるんです。夜戦まで痛めつけて、終了ギリギリで決着をつけましょうか。)


いくら優しい榛名だって提督に危害を加えた彼女たちを許していない。それどころか、提督殺害計画を知った時はここの艦娘達を全員殺そうかとも思ったほどだ。


榛名「今夜は恐怖で寝かせませんよ?...ふふっ」
















長門「瑞鶴、敵艦隊発見の報告はまだか?」

瑞鶴「ダメね。偵察機を出してるけどまだ報告がないわ。」


大湊第1艦隊は榛名達を探していた。なるべく先に発見し、瑞鶴の航空攻撃で大方の決着をつける気でいた。榛名達の艦隊に空母がいないからだ。これならアウトレンジ戦法で一気に叩ける。そう思っていた。


瑞鶴「...待って、偵察機から報告!敵艦隊発見!されどこちらも発見された!」

長門「見つけたか!!」


どうやら、こちらから約50kmの海域にいるらしい。

早速艦載機を発艦させる瑞鶴。もはや旧式化した零戦二一型と九九艦爆、九七艦攻が榛名達の元へ向かい飛び立った。














榛名「...敵の偵察機発見。撃墜はしません」

時雨「おびき出すんだね。了解。」

夕立「了解っぽい」


















後書き

11月14日
寒い(((゚Д゚)))ガタガタ
11月16日
ガングート可愛い
11月17日
彗星五四改はオリジナル!!
機首13,2mm二丁と後部銃座13,2mm一丁、最高時速621km!
800キロ爆弾搭載!!
ぼくのかんがえたさいきょうの艦爆!!
※ふざけすぎましたごめんなさい。
11月19日
忙しい(言い訳)
3000PVありがとうございます!
11月21日
いつの間にか1作目を超えていた...
眠い....
11月21日
神州丸がかっこいい
11月25日
神州丸がかっこ(ry


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2020-11-16 07:32:35

あだっちさんから
2020-11-15 02:47:24

T提督さんから
2020-11-14 11:50:52

SS好きの名無しさんから
2020-11-07 10:55:57

たぴおさんさんから
2020-10-25 16:09:39

2020-10-24 23:26:24

このSSへのコメント

14件コメントされています

1: たぴおさん 2020-10-25 16:10:18 ID: S:zm2Igz

めっちゃ好きですこれ!

2: 昌一 2020-10-25 17:27:38 ID: S:UVLSGO

ありがとうございます!
良かったらこれからもよろしくお願いします!

3: SS好きの名無しさん 2020-11-06 22:00:21 ID: S:FJh8BS

…魚卵?

4: 昌一 2020-11-07 09:45:22 ID: S:mApx1K

あっ!やらかした笑
すぐ治します!

5: そんりく 2020-11-10 06:30:18 ID: S:OR-b0Y

続き楽しみですー

6: 昌一 2020-11-10 20:31:46 ID: S:Tczo6q

ありがとおおおおおおおお!!!

7: SS好きの名無しさん 2020-11-11 00:34:38 ID: S:sDsN8A

この程度じゃ足りないわ。
もっと、もっとだ……!

8: 昌一 2020-11-11 04:16:27 ID: S:34zVCd

あれ、オイゲンさん?

9: T提督 2020-11-14 11:51:34 ID: S:1HC7QV

良い…良いぞぉ…好きだぞぉ…このSSゥ

10: 昌一 2020-11-14 17:41:16 ID: S:dQOKcV

ありがとおおおおお!!

11: あだっち 2020-11-15 02:48:09 ID: S:4PNm4X

頑張れぇぇーーーー!!!!応援してるぞーーー!!!

12: 昌一 2020-11-15 09:37:22 ID: S:SFkWfn

ありがとうございます!そういうコメントを頂けると嬉しいです!!

13: たぴおさん 2020-11-16 00:56:56 ID: S:mkW84d

赤坂さん…強い…!

14: 昌一 2020-11-16 05:53:05 ID: S:MFMpAB

彼女はもはや兵器。
モデルはミカサ。


このSSへのオススメ

1件オススメされています

1: S.L.KⅡ 2020-11-26 00:40:43 ID: S:oRQUtR

とりあえず読んでみてください。
話はそれからです( ー`дー´)キリッ

滅茶苦茶面白いので、ぜひ読んでみてください!


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