2020-11-15 06:25:39 更新

概要

あー、イチャイチャ書きたいなぁー。


前書き

イチャイチャ成分が不足している!
急いでイチャイチャ成分を補給しなければ!!
と言っても、この作品にはイチャイチャ成分は入ってません。


白露「…」


駆逐艦寮にある、白露と時雨の部屋にあるベッドの上で、白露は枕を抱いていた。

足をばたつかせてみたり、ベッド上をゴロゴロと転がり回ってみるけれども、どうにもならない。


白露「あー、もう…」


白露(なんで、まだ半月しか経ってないのぉ…)


1ヶ月間、優斗と色々とする事を我慢する、という約束をしてから半月が経った。

茜も、優斗も我慢出来てはいた。けれども、そろそろキツくなり始めてきていた。


…1週間前から。



(1週間前)

白露「1週間経ったけれども、なんとかなりそうかも」


時雨「ホントにそうかなぁ…」


白露「けれども、ここまでなんとか我慢出来てるんだよ?」


時雨「まだ、たった1週間だけじゃないか…」


白露「まぁ、うん…」


時雨「こっちはこっちでいい迷惑だけれどもね」


白露「え? なんで?」


時雨「寝言がね…」


白露「寝言? なにそれ?」


時雨「寝てる時、ずっと優斗の事呼んでたよ…。もはや、呪いか何かと思ったよ」


白露「そんなに言ってたの!?」


時雨「うん」


白露「マジで…? 知らなかった…」


時雨「じゃあ、僕は出撃があるから行ってくるね」


白露「行ってらっしゃーい」


部屋から優香が出ていった後、1人になった部屋の中で茜は天井を眺めながら、また優斗の事を考えていた。


白露「って、ダメダメ!! また優斗の事考えてたよ…」


大好きな人の事を考えてしまうと、やっぱり我慢出来なくなりそうになってしまう。

頭を思いっきり左右に振る。頭の中からどうにかして優斗の事を消そうとする。

けれども、完全には消せない。というか、消したくない。


白露「あー、もう…。好きって気持ちが普通は我慢できるワケないでしょ…いっちばん大好きなんだから…」


文句に近いような事をブツブツと呟きながら、机に突っ伏す。


白露「早く1ヶ月終わんないかなぁ…」


ストレスも溜まるし、時間もゆっくり過ぎていくように感じられるようになっちゃっうしで、色々と嫌な感じだ。

けれども、こうなってしまったのも、自業自得でもあるから仕方がない。



ーー同時刻、執務室ーー

優斗「あぁ…。辛いなぁ…」


村雨「それ言うの、今日で10回目ぐらいよ?」


優斗「マジか…」


村雨「マジよ…」


優斗「いつもなら、この時間にはこんぐらいの仕事なら終わってんだけれどもなぁ…」


村雨「あら? それは私に対しての苦情?」


優斗「そんなワケではありませぬ」


村雨「いや、分かってるわよ…」


優斗「あぁぁぁあああ…。たった1週間でこんなに辛いのかよおぉぉぉ…」


村雨「うるさいわよ、優斗」


優斗「アッハイ」


執務室でも、似たような光景が広がっていた。

しかし、まだ、1週間しか経ってないのである。

ホントに大丈夫かと優香たちが思っていたが、2週間目にはもうダメになった。

そして、今に至ってしまうのである。



ーー白露と時雨の部屋ーー

白露「ああぁぁぁ…。もう嫌だぁぁぁ…」


大きなため息をつく。

ストレスも限界を超えるどころか、もう天井を貫いて地球1周以上しちゃってるよ…。

ホンットに、なんでこんなにも1ヶ月って長いのかがわっかんないよ…。

あー、もう嫌になる…。

そもそも、いっちばん大好きな人とイチャイチャしちゃうのが罪ってどういう事なのよ!?

早く1ヶ月経ってよぉ…。


茜は、ストレスが溜まりに溜まり過ぎてもはや壊れる一歩手前になってきてしまっていた。

まだ、どうにかなりそうな所だが。

同室の優香が、なんとか抑えようとはしてはいる。けれども、茜が優斗の事を好きすぎる所為か、抑えがまったく効いてない。

優香が部屋にいない間は、茜はいっつもこんな感じになってしまっていた。



ーー同時刻、執務室ーー

優斗「…チッ」


海風「…」


海風(最近、優斗さんの期限が悪すぎます…。昨日は、机を蹴っ飛ばしかけてたらしいですし…)


優斗は、ストレスが溜まり過ぎて色々と大変な事になってしまっていた。

作った資料は、もはやいつもの綺麗な文字ではなく、殴り書いたと言っていいレベルの汚い文字になってしまっていた。

優斗の目の下には、眠れなかったのか、くまが出来てしまっていた。


海風(このままだと、茜姉さんも優斗さんもどっちも1ヶ月経つ頃には、完全に壊れちゃうんじゃないでしょうか…)


優斗「…クソがッ!!」ガンッ!!


また、優斗が机を蹴り飛ばす。

ストレスの所為か何かはこの時点では言い切れないが、荒れまくっていた。

もはや、いつも真面目な優斗はここには残っていない。

完全崩壊しかけている、人間しか目の前にいない。


海風(もう、止めた方がいいんじゃ…)



日が沈み、月が空に浮かび始めた。

1日の作業が終わり、七海は部屋に戻る。優斗は、部屋の中で机をまた蹴っていた。


優斗「あぁぁぁああ!! イライラするなぁ…」


文句を言ってはみるけれども、何かが解決するワケではない。

それどころか、余計にイライラする。

頭を壁に打ち付けてみるけれども、頭が痛くなっただけで特に何も起きなかった。

血が出てきただけだった。


優斗「クッソ…。茜と2週間だけ別れてるだけなのに…」


思ったよりも、苦しい。

茜と一緒にいれないだけで自分はこんなにも酷くなってしまうのか。

自分自身にイライラするし、茜に会えないのもイライラする。

あー、マジで辛い。というか、地獄でしかない。


優斗「どうすりゃいいんだよ…。もう我慢は嫌だぞ…」


部屋の中で文句をただただ言い続ける。

解決策もなく、半殺しに近いような感じだ。早く1ヶ月終わってくれ。頼む…。


優斗と茜が、部屋の中であーだこーだ言ってる最中、優香たちは別部屋に集まっていた。



ーー会議室ーー

時雨「さて、どうすりゃいいんだろうか」


村雨「いや、優香お姉ちゃんが呼んだんでしょうが」


時雨「まぁね」


夕立「けれども、本当にどうしようもなくなってきたっぽい」


春雨「もう、優斗さんも茜お姉ちゃんも壊れる一歩手前です。はい…」


五月雨「そういえば、他の娘から苦情がなぜか白露型の部屋に来てました…」


春雨「なんでそうなるんですか…」


夕立「今の優斗の所に苦情なんか、送れないっぽい」


時雨「それで、どんな苦情だったの?」


五月雨「提督が怖くなった、とか…。茜お姉ちゃんが最近色々と上手くいってないとか…」


村雨「いや、完全にダメなヤツじゃない!?」


時雨「ダメだコリャ…」


夕立「もう、我慢させても何もいい事ないっぽい」


春雨「あと1週間も持たない気がしちゃいます…」


五月雨「茜お姉ちゃんも、優斗さんも明日にも壊れてそうです…」


時雨「もう、これは無理だね。じゃ、もう元に戻っていいって言っておくよ…」


五月雨「あ、そうだ…。1ヶ月我慢できてないけれども、少しだけご褒美あげちゃうのってダメかなぁ…」


時雨「まぁ、いいと思うけれども…」


村雨「何にするのよ?」


夕立「あの2人なら、1日中イチャイチャさせるだけでご褒美になりそうっぽい」


春雨「ですよね。はい」


五月雨「じゃあ、それで決定ですね!」


こうして、優斗と茜の地獄のような半月は終わる事になった。

優斗と茜はまだ、知らないのだが。



(翌日)

優斗「…え?」


江風「私も今朝聞いたばっかなンだけれどもな。まぁ、これからは姉貴と何しても大丈夫って事だと思うぞ」


優斗「い、いや、でも…」


江風「姉貴達曰く、このままだと2人ともぶっ壊れそうだから元に戻した方がいいんじゃないかってなったってさ」


優斗「そ、そうか…」


江風「とりあえず、姉貴の所に行けばいいンじゃねぇか?」


優斗「そ、そうだな。じゃあ、行ってくる」


執務室から、飛び出すように優斗が出ていった。

それを確認すると、愛香が持っていたスマホを操作する。


江風『姉貴の方に行ったぞ』


海風『分かりました』


江風「それにしても、ホントにここまでやるとはねぇ…」


ラインを送った後、愛香はそう呟くと別の場所に向かって行った。



ーー白露と時雨の部屋ーー

白露「…え?」


山風「だから、茜お姉ちゃんはもうお兄ちゃんと普通に過ごしていいって言ってるの…」


白露「いや、でも、まだ半月しか経ってないんだけれども…」


山風「茜お姉ちゃんが、もう壊れそうだったみたいだったから…」


白露「そ、そうだったっけ…?」


山風「そうだったよ…」


白露「じゃあ、行ってくる!」


山風「う、うん…」


茜が走って別の場所に向かって行った。

それを見て、里奈も愛香と同じようにラインを送る。


山風『そっち行ったよ』


海風『了解しました』


山風「私も、移動しなきゃ…」


里奈も別の場所に移動する。



ーー倉庫ーー

優斗「んで、何でこんな所に茜がいるんだ?」


倉庫の前で、優斗は茜を探していた。

愛香は、倉庫の近くに茜がいるとしか言ってないので、どこにいるかは分からない。

色々と探し回るが、見当たらない。


優斗「もしかして、もう移動しちゃってるのか? それじゃ、どうしようもなくねぇか?」


どうしようもなく、倉庫の壁に寄りかかろうとする。

しかし、壁はそこにはなく、倉庫の中に尻餅をつくように入ってしまった。


優斗「イッテッ…。って何だコリャ!?」


倉庫の中は、なぜか人が住めるように改造されていた。

まぁ、もう使わない倉庫だったのだが。


優斗「ま、まぁ、いいか。さっさと出よ。…あれ? ドアが開かねぇ」


ドアノブをひたすらに動かすが、開かない。

蹴ってみるけれども、何も起きなかった。タックルしてみるも、開かない。


優斗「なんてことだ…。なんてことだ…」


汗が止まらなくなり始める。

これって、アレか? 閉じ込められましたってヤツかな?

アハハ…。


優斗「ウゾダドンドコドーン!」


優斗「なんでだ!? なぜこうなるんだ!? わけがわからないよ!」


優斗「嫌ぁぁぁぁぁ!!」


叫んでみるけれども、誰も反応しない。

携帯は電波が入らない。はい、詰んだわ。もう、どうしようもないわコレ。\(^o^)/ですよこれ。



優斗「あーあ、せっかく茜と会えると思ったのに…。はぁ…」


??「うわぁ!?」ズドーン!!


優斗「今度はなんだぁ!?」


部屋の中で呆然としていると、横のドアが急に開いたと思ったら誰かが入ってきた。


白露「いったぁ…」


優斗「え?」


白露「…え?」


閉じ込められたかと思ったら、今度は茜が一緒になった。

この後、俺は…。どうしろと?


(次回に続く)


後書き

鈴奈「姉貴と優斗が閉じ込められたな」

優香「そうだね」

鈴奈「まぁ、元凶は…」

優香「はい、それ以上は言わなーい!」

鈴奈「そういえばそうだったな」

優香「さて、次回予告は『変な部屋に閉じ込められた』に続くよ」

鈴奈「相変わらず、タイトルがド直球なんだよな」

優香「仕方ないよ、こればかりは」

鈴奈「じゃ、これで次回予告終えるか」

優香「今回も、ここまで見ていただきありがとうございました!」

鈴奈「次回も、作者にどうにかして書かせるから待ってろよ!」

優香・鈴奈「次回もお楽しみにー!」


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