2015-05-17 22:40:51 更新

概要

pixiv小説の方で書いている家庭教師ヒットマンREBORN!と緋弾のアリアのクロスオーバーシリーズです。こっちにもちょいちょい反映して行きます。


前書き

設定捏造注意。
現段階ではクロスオーバー要素は薄いです。





プロローグ



 【並盛町】

 大でもなく小でもなく、まさに並な、どこにでもある普通の町。

 一つ違う所があるとすれば、そこには海の向こう、イタリアの巨大マフィア【ボンゴレファミリー】の次期10代目ボスとその幹部達が普通に暮らしている所だろうか。


「集まったな。」

 

スーツを着こなし流暢に喋る赤ん坊、リボーンは皆が集まった事を確認すると満足そうに言った。

余談であるが、この赤ん坊は実際は赤ん坊ではなく、呪いの力(現在は解けて、成長中だが)で成人の姿からこの姿になったのである。


「今日呼びだしたのは、おめーらに提案があってな」


「提案?」

 

そう聞いたのは、日本人離れした金茶色の髪色と重力に逆らいふわふわの髪、発展途上ではあるものの、高校生にしては小柄な少年。しかし、見た目に反し、この人物こそが巨大マフィア、ボンゴレファミリーの次期10代目ボスである、沢田綱吉である。


「そうだ。まあ9代目に話も通してあるから実質強制だがな。」


「すでに、決定事項かよーーーー!!!」

 

リボーンの問題発言に綱吉が瞬間的に突っ込む。周りの者は、もはや見慣れた光景なようで、ある者は苦笑い、またある者は興味なさげにどこかそっぽを向いている。


「それで、その提案・・・というか任務ってなんなんすか?」

 

真ん中分けに襟元はピンと跳ね、さらにその色は銀色、瞳の色は青みがかった緑と、先ほどの少年よりもさらに、日本人離れした容貌・・・実際に日本とイタリアのハーフである少年、獄寺隼人ごくでらはやとは話を進めようとそう尋ねた。


「ん?まぁ簡潔に言うと・・・」


そして赤ん坊が発した言葉は、一同に衝撃を走らせた


「ツナ、獄寺、お前ら明日の始業式こなくていいぞ」


「んなっ!!」


「うぇっ!!」


明日から自分たちの通う並盛高校に来なくていい、というか退学?暗にそう言われたと思った10代目とその右腕(自称)は、傍から見ると多少オーバー・・・でもないか・・・ともかく驚いた様子だ。


「おやおや、無様ですねぇ。まさか高校2年を目前に退学とは・・・僕があなたを乗っ取って世界を手中にする日もそう遠くはないようだ・・・」


煽るようにそういったパイナップル・・・・・・・のような頭をした少年、六道骸ろくどうむくろ。彼は綱吉を煽ってはキレさせ、煽ってはキレさせ制裁を受け、温厚だった綱吉に黒い人格が出来てしまった元凶。揚げ足を取っては煽る。戦闘技能や知略はあるのに色々残念な果実である。


「骸、お前も黒曜高行かなくていいからな」


「クファッ!?」


彼もまた、自分の通う高校から去ることとなったようだ。ざまぁ。私は誰の味方でもないが、お前だけはざまぁ


「どういうことですか!!僕は仮にも成績トップで生徒会長も務めているのですが!?」

 

半ば憤慨してパイナップルが尋ねる。


「そうだよ/っすよ」


「そりゃあ成績は・・・悪いかも知んないけど・・・」


「俺らが、退学になる理由がないっすよ!」


沢田綱吉、獄寺隼人もそれに同調して赤ん坊に詰め寄る。


「てめーら、何を勘違いしてやがる。俺は来なくていいとはいったが、退学とは一言もいってねーぞ。」


「えっ?じゃあ、どういうことだよ?」

 

綱吉が返すと、またそれはそれで衝撃の発言


「おめーらと、あとクローム、てめーらは明日から東京武偵高校に転入してもらうぞ」


「んなっ!?」


「転校・・・っすか」


「おやおや・・・僕とした事がとんだ早とちりでした。まあ普通に考えて僕のような優秀な人間が学校などという小さい機関で失敗を犯すなんてありえな「骸様・・・うるさい」

 

彼の話を止めたのはさきほどクロームと呼ばれた少女。髪型こそパイナップルと瓜二つであるが、性格は物静かかつ優しさをもっており、片目には眼帯をしているが瞳は大きく、一目で美少女だと解る容貌。どっかのパイナップルとは似ても似つかぬ彼女の名はクローム髑髏。以前は事故で失った内臓を補うことと引き換えに、骸が現実世界に顕現するための寄りしろとして自分の存在意義を見出し、骸に絶対の信頼を置いていたが、自分の力で内臓を補えるようになってからは、霧の守護者としての役目を果たすべく健気に邁進。敬愛する骸とともに強大な敵とも戦った。しかし、日常が平和になってからと言うもの、骸の生来のウザさが覚醒し、それを目前にした彼女としては、信頼できる仲間というのは変わらないが、以前のような主従関係というわけでもなく、暴走する彼のストッパーとなることが多くなった。


「ありがとう、クローム。」


「ボス、骸様がごめんなさい。」

 

同じ霧として申し訳ない気持ちで一杯だと言うクロームに、心からの感謝を述べる綱吉。実は彼としては守護者の中

でも1,2で信頼しているらしい。こちらの主従関係は良好といったところだ。


「それでリボーン、転校ってどういうことなのさ?なんで今?」


「それはなツナ・・・」


かくかくしかじか、今回の転校がボンゴレを自警団に戻すために、必要なことだと諭された綱吉は、


「そっか・・・そう言われたら、行くしかないよね。」

 

と一応は納得した様子である。他のメンバーも


「10代目がそうおっしゃるのなら俺に異論はありません。というかありえません。」


「ボスがそういうなら、いい。」


「僕はまだ納得い「骸?」・・・きました。ぜひ転校させて頂きます。」

 

というわけで、全員の了解が得られ、晴れて4人は東京武偵高校へ行くこととなった。


「転入生はお前ら以外にも2人いるからな。おめーらの知ってるやつだから楽しみにしとけよ。」

 

そんな意味深な言葉を残してリボーンはどこかへ去って行った。


 なお居残り組は


「(ツナだけは確定として、雲雀は並盛からはなれねーし、山本と了平は部活もあるしな・・・残った奴らでいいか)」

 

というリボーンの適当さできまったようだ。


続け


せぐうぇい



俺、ツナこと沢田綱吉は、ボンゴレファミリーというマフィアの10代目である。

ボンゴレファミリーは元々は地元の民を守る自警団だったらしいけど、現在となってはイタリア全土に横たわる一大組織。

正直、俺にはその全てはカバーしきれない。

だから俺は、ボンゴレを巨大な自警団組織にすることにしたんだ。

そこで、俺の家庭教師で相棒のリボーンが目を付けたのは、【武装探偵】。通称武偵と呼ばれ、凶悪化する犯罪に対抗するために作られたれっきとした国家資格。その特徴は武装の許可と逮捕権の保有。現在では警察と並び、治安維持の二大組織になっているらしい。

今日から俺達が編入する【東京武偵高校】は、海岸からつながる人口浮島に居を構え、その名の通り武偵を養成するための高校で、一般科目に加えて、武偵の活動に関わる専門科目を履修できるらしい。


「えー・・・あっち、っすかね。」


道案内をする銀髪の少年、獄寺くんこと獄寺隼人。それに俺と、パイナップルこと六道骸、そしてクローム髑髏の4人は、今日の始業式に出席するために、人口浮島を歩きながら講堂を探していた。

その時、まさにどっかーんって感じの急な爆発音。

俺たちは音のした方へすぐに走っていった。


「ヘンタイ――――――!」


ここは体育倉庫だろうか。

駆けつけて聞こえてきたのは、いわゆるアニメ声という奴だろうか、そんな声の叫び声、

それと、この学校の生徒と思われる男子をぽかぽか殴るピンク色の髪の女の子。

その時―――

――――ズガガガガッズガガガガガッ!!

突然の轟音。銃撃音だ・・・発信源を確かめると――


「・・・セグウェイ?」


「セグウェイっすね」


そこにあったのはセグウェイ・・・近代が生んだ謎の移動器具である。

しかし問題は7台あるセグウェイの全てからから銃撃が続けられていることだ。応戦するのは先ほどのピンク髪の女の子。

俺達が救援に向かおうとしたその時、さきほど殴られていた男子生徒が急に立ち上がり、女の子を抱え上げた。あの体勢は・・・お姫様だっこ。抱え上げれらた女の子も流石に恥ずかしそうだ。

なにやら話した後、彼が銃弾を7発放った次の瞬間―――――

――――7台のセグウェイ全てから銃座が吹き飛んだ

俺の目には銃弾は7発しか映らなかった。とすると、


「(彼はほぼ同時に連射した7発全てを当てたのか――――!?)」


他の3人も驚いているようだ。

無理もないと思う。そして彼は・・・


「クフフフ、彼、相当な腕をお持ちのようですが。どうしますか?沢田綱吉」


珍しく真面目モードな骸が対処を聞いてきた。たしかに彼が何者なのか気になったが、


「どうもしないよ。とりあえず、ケガがないか声をかけてみよう」


とりあえずは、保留。闘ってたのだからケガがあるといけないと思った俺は、セグウェイを撃沈させた後なにやら、喧嘩?をし始めた二人の元へ、あ、男の子が逃げた。


「この卑怯者!でっかい風穴―――あけてやるんだからぁ!」


男子生徒に向かって捨て台詞を叫ぶ女の子・・・いや、同い年だ。勘がそう言ってる。

―――彼女に中学生とか、間違っても小学生と言ってはいけない―――


「あのー」


「っ!!・・・・もしかして、見てたの?」


「えっ、うん途中から。ところでケガとかないかな?闘ってたみたいだけど・・・」


「大丈夫よ。心配してくれてありがと。でも、情けは無用よ・・・」


ケガはないようだ。気が強いのか、情けはいらないと、余計なひと言まで添えている。


「じゃあ、私始業式あるし、行くわね」


制服からわかってはいたけど、やっぱりここの生徒か。

さっきの態度だと、ダメ元だけど、聞いてみよう。


「あっ、奇遇だね。俺たちも始業式なんだけど・・・講堂の場所が分からなくて・・・

もしよければ、案内してくれないかな?そっちのペースで歩いてくれれば勝手に付いて行くからさ」


そう、依然講堂の場所がわからないのだ。

損も得もない俺の頼みごとに彼女は、


「別にいいけど・・・転校生?」


「うん。俺は沢田綱吉。こっちの3人と一緒に、今日からこの高校に転入してきたんだ。」


意外にも了承をもらった。俺は一緒にいた3人を名前だけ紹介していく。


「こっちの銀髪の子が、獄寺隼人。女の子が、ちょっと変わった名前だけどクローム髑髏。で、この南国果実っぽい頭の奴が、六道骸」


「六道・・・骸?」


あれ?パイナップルの知り合いなのかな?

六道骸という名前に反応した彼女だが、骸本人を見て、


「どうしました?」


「いや、なんでもないわ。知り合いに名前が似てたから・・・

って、もうこんな時間じゃない!!4人とも!ちょっと急ぐわよ!」


どうやら時間が迫ってきているらしく、慌てて走りだす彼女。

さっきは少しクールなのかな?って思ったんだけど、どうやらそうでもないみたいだ。

とりあえず、俺たちは彼女に付いて行き、無事に始業式に間に合った。

                 



ちょっと短編:クラス分け



始業式を終えた俺達は、貼りだされたクラス分け表を見に行くことにした。

俺達の学年は2年だ。


「えーっと・・・2年・・・さ、さ、あった。」


自分の名前を見つける。2年A組だ。上の方に、獄寺って見えたから獄寺くんも一緒のようだ。


「10代目!!やっぱ俺ら運命で繋がってるんすね!!転校しても一緒のクラスっすよ!!」


「あ、うん。これからもよろしくね。」


「はいっす!!」


獄寺くん・・・元気だなぁ・・・


「ボス・・・私もA組・・・よろしく。」


「うん。こちらこそよろしく、クローム。」


クロームも一緒。しかし骸は・・・


「・・・僕もA組でしたよ。よろしくお願いしま「嘘だよね」


「・・・はい。」


骸はB組だった。ご丁寧に幻覚で名簿を作り変えている。俺にはきかないんだけどね・・・

ざまぁ。俺はストレッサーからの回避に成功し、内心ほくそ笑んでいた。


「そういえば、リボーンが言ってたあと2人って・・・」


「あっ、いました!沢田殿!」


「お久しぶりです。沢田さん」



                              続く       


後書き

今回はここまで。
ちなみに一応アリア一巻から再構成して行きます。


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