2015-10-17 23:18:36 更新

概要

世紀末チックな鎮守府に配属された提督が、命懸けで仲裁に入り、それがきっかけで大団円になるはずが
仲直りとまではいかず、たえず悶着を起こしている。
けれど互いに共通しているのは、艦娘達の心を掴んだ提督を射止めようと艦娘たちが奔走する物語である

提督が着任するまでの鎮守府内における一つの不文律・・・

「欲しいものは己が実力で獲るべし」


前書き

弟に勧められて始めたSS投稿ですが何分初めてだらけで、夜勤で仕事してるので書く気力が残ってれば極力書こうと思ってますが、基本的に進行ペースが亀以下です
誤字・脱字等には生温かい目で見ていただけると幸いです


板挟み

提督「どうしてこうなった・・・」


拝啓、故郷の父さん、母さん、この鎮守府に着任してはや半年、なんとか環境にも少しずつだが慣れてきて艦娘達とのコミニュケーションも

ぎこちなさが抜け始めた頃だが・・・俺は・・・どうしていいか判断に困る事態に直面している・・・


金剛「ヘイ!提督が困っているネ。さっさとその腕を離すネ」グイグイ


提督「おい・・・」オイオイ、アタッテルンダガ


愛宕「あらあら、何を言ってるんですかぁ~?そちらが離せば済む事ですよぉ~?」グイグイ


提督「ちょっと・・・」コッチモアタッテルゥ


今、金剛と愛宕に両腕を絡め取られまともに身動きが取れない状態にある


比叡「これから提督とお姉様達皆でティータイムの時間なんですっ離してくださいっ」プンスコ


他の戦艦・空母勢「そーだ、そーだ」ブーブー


高雄「こちらも提督に私たちの装備について確認したいことがあるので譲れませんっ」ビキビキ


他の重巡・軽巡・駆逐勢「負けるなー」ブーブー


これがこの鎮守府の日常の一幕に過ぎないのである・・・


この鎮守府では戦艦・空母の派閥、重巡以下の艦種の派閥で分かれていて、事あるごとに言い争いをしている

ぶっちゃけるとものすごく・・・仲が悪い・・・


俺が着任する以前に比べたら口喧嘩程度なら全然マシと言える程の状態であった・・・


回想 学生時代


半年前、俺は士官学校の生徒だった。もうすぐ卒業で、その後各鎮守府に配属され提督として御国の為に邁進することになっていた。

ある日学校の一室で、仲間達と「とある鎮守府」の噂について談笑していた__


{荒れた鎮守府が存在する}


と、仲間内から切り出された話で、卒業して配属される鎮守府がソコだった場合、自分達ならどうするかという話題だった


噂では鎮守府の規模はそんなに大きくはないものの、各艦種には粒揃いの「エース」と呼ばれる強者を擁し、それを束ねる提督はかなり優秀で

武勲も数々挙げた指折りの猛者と呼ばれる人物であったらしいが、不慮の事故で殉職してしまい、本来ならばすぐにでも後任の提督が派遣されるはずが

深海棲艦の度重なる出没で、大本営も混乱し派遣が遅れに遅れその結果、艦娘達は指揮系統から外れ、野生化もといアマゾネス化してしまい


最後の通信では

「派遣は好きにすればいいが、こちらも好きに行動させてもらう・・・そこからはそちらが判断されたし・・・」

と、あった後、音信不通になったという


作り話ではないか?という疑問が浮かぶが、各地の士官学校やウチからも過去何名かが派遣されたらしいが

その日の内に蒼白な顔をして帰還し、転属願いを出したという


そういった眉唾モノの話を伝え聞くことによって噂が噂を呼び、学生達の話題のタネになっているのだ___


仲間A「もしさぁ、卒業してあの噂の鎮守府に配属されることになったら、お前らならどうする?」ドウヨ?


仲間B「えー俺だったら無いなw。速攻転属願いモンだわ」フリフリ


仲間A「だよなー。俺もだわー・・・××(提督)は?」フッ


××(提督)「んーそうだなぁ・・・俺だったら第一印象は最悪でも話はしてみたいなー」ムー


仲間A「え、マジで?」マジ?


仲間B「嘘でしょwww」ウケル


××(提督)「嘘言ってどうするよ・・・だってさ、その鎮守府が壊滅したって話は聞かないじゃん・・・」ンー


××(提督)「なら今でも存在して「ヤツら」とやりあってるってことだろう?それなら頼もしい限りじゃないか」ダロ?


仲間A「まぁ・・・それはそうだが・・・」ウーン


仲間B「しかし××(提督)も変わってるよな」ハァ


仲間A「それは言えてる」ウム


××(提督)「ん?何がだ?」ハテ


仲間B「だってさ、俺等みたいな成績の中の中ぐらいだったヤツが、そんな所に回されるわけないじゃん」ナイナイ


仲間A「そうだなー、まぁ行くとしたら成績が常にトップだったエリートみたいなヤツらが配属されるんじゃないか?」タブン


仲間B「それはアリそうだよなーいつもお高くとまってていけ好かなかったがな」フン


仲間A「そんな話を××(提督)は生真面目に熱く語ってくれるなんて、俺は嬉しくて涙が出てくるわ」シクシク


仲間B「笑いをこらえてるだけだろw」プッ


仲間A「正解w」ビシッ


××(提督)「なんだよ!!俺は単純に興味が沸いた事を言ったまでだろうがよ」プンスコ


仲間A「まぁまぁ怒るなって・・・まぁ××(提督)らしいっちゃ××(提督)らしいわな」アセッタ


仲間B「びっくりしたwいきなり怒鳴るんだもんよ・・・悪かったよふざけすぎた」メンゴ


そんなやり取りをしながら自然と話題が変わっていき話は盛り上がっていった___


回想 卒業・・・そして

元帥「本日をもって諸君等はこの士官学校を卒業し、派遣される鎮守府にて今まで培ってきた物を存分に発揮し、この国の為に邁進して欲しい」


一同「ハッ!!」ビシッ


元帥「これから色んな苦難が諸君等を待ち受けているだろう・・・だが臆せず立ち向かっていってほしい」


元帥「上に立つものが臆すれば、下の者たちは尻込みをするだろう!!しかし無茶と無謀を履き違えてはならない」


元帥「先人が残した言葉を君たちに贈ろう・・・「帰ろう。帰ればまた、来られるから」」


元帥「諸君等の健闘を祈る!!」


一同「ハッ!!」ビシッ


元帥「最後に、後ほど書面で通達が行くと思うが諸君等が各々配属される鎮守府を略式ではあるが、口頭で告げようと思う」


元帥「それで、各人のモチベーションが上がればと思ってな」ニッコリ


元帥「ではまず、主席卒業の者から・・・エリート、○×鎮守府!!」


エリート「ハッ!!」ビシッ


オオ~  ザワザワ・・・


仲間A「さすがエリート・・・超有名な鎮守府じゃん」ハー


仲間B「あぁ・・・将来が明るい奴は羨ましいもんだ」ケッ


その後、順々に読み上げられていく__


元帥「仲間A、○○鎮守府!!」


仲間A「ハッ!!」ビシッ


仲間A「(あ~あの鎮守府か~)」ボソボソ


仲間B「(ここからすげー近いじゃん)」ボソボソ


仲間A「(あぁ景色はココとあんまり変わらないかもな)」ボソボソ


元帥「続いて、仲間B、□□鎮守府!!」


仲間B「ハッ!!」ビシッ


仲間B「(うわ~スッゲー遠いじゃんあそこって)」ボソボソ


仲間A「(確かにな・・・俺時々メールすっからよ)」ボソボソ


仲間B「(俺もするわ~忘れんなよ?)」ボソボソ


仲間A「(解ってるって)」ボソボソ


呼ばれてない者がどんどん少なくなっていき・・・そして・・・


元帥「最後に、××(提督)、幌筵鎮守府!!」


ザワッ!! ザワザワ・・・


エリート「・・・」ギリッ


仲間A「(おい!、幌筵鎮守府って・・・)」ボソボソ


仲間B「(あぁ・・・アノ、鎮守府だ・・・)」ボソボソ


その場に居たすべての者の視線を浴びた・・・


××(提督)「ハハッ・・・マジかよ・・・」アセタラリ


その後、式は終了し各自解散の流れになり、俺は抱いてる疑問を問いただす為に失礼を承知で元帥の元へ向かった__


××(提督)「閣下、××(提督)です・・・」コンコン


元帥「入りたまえ」ヨロシイ


××(提督)「失礼します!!」ガチャ


元帥「おそらく来るだろうと思っていた」ユビクミ


××(提督)「では・・・私の要件はお分かりですね?」グッ


元帥「あぁ・・・幌筵鎮守府の件だな」フゥ


××(提督)「なぜ自分のような者があの鎮守府に?エリートのような優秀な者が配属されるべきではないですか?」ナゼ


元帥「・・・君はある事を隠しているね?」ジー


××(提督)「!?」エッ


元帥「君のお父上とは旧知の仲でね・・・君の事も聞かされていた」ヒゲサスリ


××(提督)「なっ!?」ビックリ


元帥「君はかつて「神童」と呼ばれ、家(合気道の名門)の流派を継ぐ者として期待されていた・・・」


元帥「だがある時を境に、その輝きを失って塞ぎ込んでしまった」


××(提督)「・・・」ギリッ


元帥「そして家を飛び出す形でこの士官学校に入学してきた・・・」


元帥「学内では出来るだけ目立たないように、実力を押さえ込むようにして平凡なフリをしていた」


元帥「お父上はこう言っていたよ。「倅は眠れる龍になってしまった・・・」と」


××(提督)「自分は人に期待されるのが煩わしくなっただけですよ・・・普通だと余計なしがらみが少ないですからねぇ」イライラ


元帥「それは「逃げ」ではないか?」キリッ


××(提督)「だからどうだって言うんです!!貴方には関係のないことではないですか!!」ガァッ


××(提督)「・・・すいません、声を荒げてしまって・・・」シュン


元帥「構わないよ。私も踏み込み過ぎた・・・いかんな。つい老婆心が働いてしまってな」


元帥「だが君は今、「迷い」を感じているのではないか?」ン?


××(提督)「・・・それはあるかもしれません」タブン


元帥「仮に他の鎮守府に配属されたとしても、君なら何も不自由なく提督としてやっていけるだろう」


元帥「しかしそれでは「迷い」が解消されずに、ずっと君の中でくすぶり続けるのではないかな・・・?」


元帥「幌筵鎮守府ならば、「迷い」を払うきっかけになるのではないかと思い、他の反対を押し切って君をあてがったのだ」


××(提督)「慧眼、畏れ入ります・・・」


元帥「だがそれだけではないのだ・・・君をあの鎮守府に推した理由は」


××(提督)「えっ?」


元帥「ある日、校内を歩いていたらとある一室から話声が聞こえてきたのだ」


××(提督)「話声?」


元帥「そう、幌筵鎮守府についての話声だ」


元帥「ある者は拒絶し、ある者は一笑に伏した、だがある者は対話を望んだ」


××(提督)「あっ」


元帥「幌筵鎮守府についての噂話は、ほぼ事実だ。過去に我が士官学校からも何人も優秀な人材を派遣してきたが」


元帥「その日の内に戻ってきて、転属願いを出してきたのだ・・・」


元帥「彼らは保身に走ってしまったのだ・・・その光景を見たであろう艦娘達の心境はいかばかりだろうか」


元帥「だがある時の話声で一筋の希望が見えた気がしたのだ・・・」


元帥「それに鎮守府の中心とも言えるべき提督が不在が故に、艦娘達も荒れているに過ぎないのだ・・・」


元帥「推して頼む、幌筵鎮守府を救ってやってはくれないだろうか」ペコリ


××(提督)「頭をお上げください閣下。自分がどこまでできるか解りませんがやってみましょう」グッ


元帥「よろしく・・・頼む!!」ビシッ


××(提督)「ハッ!!」ビシッ


そして俺は一抹の不安を抱きながら幌筵鎮守府へ向かうのだった__


回想 我、殺伐鎮守府ニ突撃ス!!


××(提督)「ふぅ・・・着いたか」ツカレタ


飛行機を乗り継ぎ移動すること数時間、鎮守府のある地域の最寄の空港に降り立った。


××(提督)「いよいよもって秘境みたいというかパッと見ド田舎だが・・・さて、ここからどう向かっていいやら・・・」


そう言いつつ、この島の地図を開いた_


××(提督)「ん~地図を見る限りそんなに遠くはなさそうだ・・・徒歩で向かうか」スタスタ


自然を肌で感じながら鎮守府に向かって歩いていると、島民と思われる人達と何人かすれ違ったが俺の格好を見て一様に目線をそらした

どうやら軍属の人間だと判断して関わらない様にしようとしているのか?そう感じながら歩みを進めた


××(提督)「ふむ、緑も多いし川の音も聞こえる・・・思ったよりいい所じゃないか~」


××(提督)「しかしこんな所にある鎮守府って一体どんな所なんだ?」


ブツブツと独りごちて歩みを進めると、ある施設に辿りついた・・・


××(提督)「こ、ここが・・・そう・・・なのか?」


一瞬言葉が詰まるほどの光景に度肝を抜かれた・・・

正面から見える壁や建物ははあちこちひび割れ、一部崩れている部分もある。そして、少しだが黒煙らしきものも見受けられる・・・

鎮守府を表す表札は、大部分が欠けてなんとか読み取れるぐらいになっていた。


××(提督)「何がどうなっているんだ?」


現状を理解しようと頭をフル回転させようとした時だった・・・


ヒューーーーーーン・・・ドォーーーン!!!


近くの建物に一発の砲弾が着弾して爆発した!!その衝撃波で俺は1メートルほど吹っ飛ばされた。

そして凄まじい土埃が舞い上がり、辺りの視界を遮った・・・


××(提督)「ゲホッゲホッ!!・・・イテテ・・・何だ一体!?」


土埃が晴れた後、俺の目に飛び込んできた光景に唖然とした・・・


??「そろそろ資源が貯まった頃合いネー、頂いていくヨー!!皆サーン、付いて来てくださいネー!!」ヒャッハー


戦艦・空母一同「ヤー」ヒャハー


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


ドォンドォンドォン!! ヒューーーン・・・ドガーン!!


ブゥォォォォォォォン!!  ヒューン ヒューン ダダダダダダダ!!


人数は少ないが、それを補って余りある戦艦の凄まじい砲撃音と、空母の艦載機から放たれる爆撃や銃撃音が辺り一面に木霊する!!


片や一方___


??「くっ、気付かれたみたいね~・・・このままだと根こそぎ持って行かれちゃうわ~?」パンパカパーン?


??「そうはさせないわ!!だけど流石に正面切っての火力を受けてはひとたまりもないわ!!各自艦隊陣形を組んで相手を翻弄して」ユビサシッ


重巡以下艦種一同「了解!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


バララララララララララ!! バンバンバンバン!!

ドンドン!!ドンドン!! バンドン!! バンバン!!


迎えるは火力は劣るものの、数で勝る軽巡・駆逐の人海戦術を用いて対空砲火を行い艦載機を次々に落としていく・・・

そして重巡の馬鹿にはできない火力で弾幕を張り相手を押さえ込もうとする。


傍から見ると、危うい程のバランスで膠着しているように見える・・・ふとした事で均衡が崩れそうではあるが・・・


暫く一進一退を繰り返しながら俺の視界から、左手に見える建物の影に消えていった。


××(提督)「これが・・・幌筵鎮守府の現状・・・」ゴクッ


××(提督)「こりゃ確かに逃げ帰って転属願いを出したくなる気持ちは良く解かるわ・・・」ハハハ


××(提督)「俺も逃げ出したいところだが・・・ん?あそこに誰か倒れてるぞ!?」


建物の片隅で倒れている艦娘を発見し、駆け寄り声をかけた・・・


××(提督)「おい!大丈夫か!?しっかりしろ!!」ダッ


??「どなたか知りませんが・・・お気遣いなく・・・私は大丈夫です・・・」ニコッ


××(提督)「全然大丈夫そうには見えないぞ!?くそっ、どうすれば・・・」ハラハラ


??「私が悪いんです・・・私がヘマをしたからこうなったんです・・・ここではこれがルールだから・・・」ウッ


××(提督)「ルールだと・・・!?」ビキッ


??「欲しいものは己が実力で獲るべし・・・それが唯一にして絶対のルール・・・」ハァハァ


××(提督)「ふざけるなっ!!」


??「!?」


××(提督)「こんな事をして良いはずがない・・・こんな事の先に何があるっていうんだ!!」クソッ


××(提督)「聞きたいことがある・・・この鎮守府の放送室はどこにある?」


??「放送室ですか?この右手の建物の裏を真っ直ぐ行って突き当たって左手側の2棟目の建物の2階です」


××(提督)「この裏を通って左手側2棟目の2階だな・・・よし」


??「行くんですか!?今の戦況がどうなっているか分からないのに・・・危険すぎます!!」


××(提督)「だがこの馬鹿騒ぎをすぐに止めないと君みたいな子が出ないとも限らない!!」


××(提督)「誰かがやらないとダメなんだよ・・・俺しか居ないだろう?」


??「貴方は一体・・・」


××(提督)「俺は今日この鎮守府に配属された提督候補だよ」


??「えぇ!!?」


××(提督)「君は物陰に隠れていなさい。危ないからね・・・ウシ、行くか!」


俺は辺りを警戒しながら、目的の放送室に向かって走り出した。


_______________________________________________


突き当たりまで走り、2棟目の建物に向かって走り始めたその時だった!


左手の建物と2棟目の建物の通路から一人の艦娘が飛び出してきた!!


??「貴方は誰!?」ガチャッ


主機をこちらを向けて、最大限に警戒している・・・見るからに軽巡だろうか?


どうやら艦隊戦からゲリラ戦に変わっているようだった。そう頭の中で判断していると__


??「聞いているの?答えなさい!!」ガチャッ


今にも撃ちそうな勢いでまくし立ててくる・・・


××(提督)「答えてもいいが、今の現状じゃキミは納得しないだろうし、俺も急いでいる」


××(提督)「この先に用があってね・・・」


??「何を言って・・・」


××(提督)「少し強引に通らせてもらうよ?」


??「なっ」


一瞬、視線を左上の明後日の方に向け、相手の視線を誘導しつつ主機の射線を外し相手に向かって右斜めに移動し

主機を慌てて向けてくる動きに合わせて右腕を左手で取り、その流れで右に引き込み体制を低くし、相手の重心が崩れたタイミングで

右手で相手の体を抑え、地面に叩きつけた!!


××(提督)「フッ!!」


??「カハッ!」


地面が草むらではあったが加減ができずに相手の艦娘は気絶してしまった・・・


××(提督)「いかん・・・やりすぎたか」アセアセ


××(提督)「しかし「眠れる龍」も寝相が悪いってか?」ムゥ


自分が思いの外、動けている事に驚いていた。


××(提督)「よいしょ、ここならとりあえず安全だろう・・・時間を食ったな・・・急がないと」


気絶させた艦娘を目立たない場所に寝かせ、移動しようとした時だった__


ビシッ!!


××(提督)「ウグッ!?」


1発の銃弾が××(提督)の左腕を貫いた!!


××(提督)「流れ弾!?クソッ、戦線が近づいているのか!?早く行かないと!!」チィッ


しかし腕を抑えながら歩いている所を、何人かの艦娘に見られていた。


??「ねぇあの人誰?」ユビサシ


??「はぁ?私が知るわけないでしょ」フン


??「服装からして軍人さんぽかった気がするけど・・・」ンー


??「このタイミングに・・・軍人さん?・・・見間違いじゃないの?」


??「何か怪我してたっぽい?」


??「アンタ達、静かに!・・・体勢を立て直すよ。もうすぐアイツ等がここに来る」


一同「了解」


なんとか怪我を負ったが目的の建物に侵入することができた。


××(提督)「ハァハァ、やっと辿り着いたが・・・クソ・・・痛てーな・・・弾は・・・貫通してるか・・・トンネルになってる」


××(提督)「一応止血をしたが・・・この上か・・・」


階段を見つけ、登り切る直前___


ヒューーーン・・・ドーン!!


建物に砲弾が着弾した!!その影響で壁が××(提督)に向かって崩れてきた__


××(提督)「後少しだってのに!!」


間一髪瓦礫に埋もれる事はなかったが、弾みで左足を負傷してしまった・・・


××(提督)「あぁもう・・・今日は最悪の着任初日だ・・・」


××(提督)「こうなりゃヤケクソだ!」


体を引きずりながら放送室に辿りつきドアを体当たりで壊し、最大音量で放送を始めた


××(提督)「聞こえっかコラァ!!俺は今日この鎮守府に配属になった××(提督)ってモンだ!!今すぐこのバカ騒ぎを止めろぉ!!」


キーーーーン


××(提督)「双方、戦闘行為を中止し、武装を解除しろ!!んでもって双方の代表は今すぐ放送室の俺のとこまで来い!!俺は今動けないからな」


少しして代表の二人が現れた__


××(提督)「来たか・・・俺の事は今しがた話した通りだ。まずはそちらの自己紹介をしてもらおうか」


金剛「戦艦・空母代表、金剛型戦艦一番艦の金剛ネ」フンッ


愛宕「重巡以下艦種代表、高雄型重巡二番艦の愛宕で~す」ムスッ


××(提督)「金剛に愛宕か・・・とりあえずまず初めに」


パシィッ パシィッ


鎮守府内に2発の乾いた音が響いた・・・


××(提督)「お前達は何をやっている!!お前達は何者だ!?お前達は艦娘だろう!!」


××(提督)「深海棲艦と呼ばれる奴等からこの国と、この国の人々を守る為に存在するのではないのか!?」


××(提督)「それなのになぜ艦娘同士で傷付け合っている!?艦娘としての誇りは無いのか!!」


シーーーン


金剛「びっ」


愛宕「うっ」


××(提督)「??」


金剛「びぃえええええええええええええん」シクシク


愛宕「うぇえええええええええええええん」メソメソ


××(提督)「ど、どうした!?」アセアセ


金剛「悲しかった・・・」シクシク


愛宕「寂しかった・・・」メソメソ


××(提督)「どういうことだ?」


金剛「前提督は、私たちの目の前で殉職してしまったネ」ウゥッ


愛宕「それから心の拠り所を求めて色々やったけど結局は私たちは艦娘・・・戦うことしかできなかった・・・」クッ


金剛「前提督に報いるためにも、私たちは強く生きる事を選択したネ・・・」


愛宕「だけど生きている充実感は得れても、喪失感だけは埋まることなかった」


金剛「提督候補が何人もこの鎮守府に派遣されてきたけれど、誰もがここの現状を見て逃げ出していったヨ」


愛宕「その光景を見るたびに私たちは喪失感を紛らわせる為に、戦いに明け暮れていった」


金剛「それがこの鎮守府の顛末ネ・・・」


愛宕「申し開きすることもありません・・・」


××(提督)「そうだったのか・・・よし、これからは俺が皆の面倒を見よう!!」


金剛「えっ?」


愛宕「えっ?」


××(提督)「いや、えっも何も俺は今日この鎮守府に配属された提督候補なんだぞ?お前達が俺を認めてくれるなら」


××(提督)「俺はこの鎮守府の提督としてやっていけると思う。もしダメなら上に掛け合って俺より優秀なヤツがここに配属されるだろう」


金剛+愛宕「お願いします!!」ペコリ


××(提督)「え?」


金剛「××(提督)に、ここの提督になって欲しいデスネ」ニッ


愛宕「こんな私たちに向き合ってくれた××(提督)しか考えられません」ニコッ


提督「・・・分かった。若輩者ではあるが、幌筵鎮守府の提督としてこれからよろしく頼む!!」ビシッ


金剛「ハッ!」ビシッ


愛宕「ハッ!」ビシッ


幌筵鎮守府一同「ハッ!」ビシッ


提督「あ、マイクの電源切るの忘れてた・・・今の会話外に丸聞こえだったのか?」ハズカシイ


愛宕「良いんじゃないですか~提督の想い、皆に伝わったと思いますよ~」フフフ


提督「そうか・・・とりあえずまず初めるのは、入渠ドッグの修理最優先と俺の治療だな・・・」アァ、チガタリナイ


金剛+愛宕「えっ!?」


提督「意識がもう持たない・・・済まないがお前達で鎮守府復興に向けて進めておいてくれないか・・・」モウダメダァ


バターーン


金剛+愛宕「メディーーーック!!」ヘループ


こうして提督の長い鎮守府着任初日が終わったが、これから提督に降りかかる受難を知る者は誰も居なかった____


両成敗?


__なんて事があったなと物想いにふけっていると体が左右に揺れだした・・・


金剛「いい加減離すヨー紅茶が冷めてしまうネー」グイグイグイグイ


愛宕「紅茶なんていつでも飲めるんじゃないんですか~?そっちが離してくださいね~」グイグイグイグイ


提督「あーもうっいいかげんにしろ!お前達が引っ張り合ったら、俺がチーズみたいに2つに裂ける!」ウガー


金剛+愛宕「スミマセン」シュン


提督「まだそんなに遅い時間じゃないから両方行くよ・・・」ヤレヤレ


提督「まず、金剛達の茶会に参加する。折角用意してくれた物を無下にはできない」


金剛他一同「」パァァァ


提督「だが、そんなに長くは時間は取れないぞ?、その後愛宕達の装備の相談に応じる事にする」


愛宕他一同「」エーー


提督「それでいいか?それが受け入れられないなら茶会の話はナシだ。装備の相談に時間を割こう」


提督「装備に不備が見つかったら万が一になりかねないからな、優先度は愛宕達の方が高い事を忘れないでくれ?」


金剛「分かったネ。それで構わないヨ」シュン


愛宕他一同「」ワタシタチノコトカンガエテクレテル


提督「愛宕達もそれでいいか?少し時間が空くと思うが・・・?」スマナイ


愛宕「いえ、それじゃあ私達で詰めれるとこまで詰めておきますね?後は提督のご判断にお任せします~」イエイエ


提督「分かった。それじゃあ金剛、案内してくれ」


金剛「了解!私について来てくださいネー」キラキラ


愛宕「」グヌヌ


後で聞いた話だが、俺と金剛以外のその場に居合わせたメンバーが、愛宕達に向かってアッカンベーをしていたらしい・・・


ホント仲が悪いな・・・いい加減仲直りしろよと思う提督であった。


見えない視線


提督の俺は執務室の窓から外を見ていた。


提督「そこそこ鎮守府の復旧も少しは形になってきたかな・・・?」


コンコン


提督「誰だ?」


赤城「提督、赤城です」


提督「おぅ、入っていいぞ」


赤城「失礼します!」


提督「今日は、赤城だったか」


赤城「はい。本日の秘書艦の任務、着任します!」ビシッ


提督「よろしく頼む」ビシッ


この鎮守府での秘書艦は持ち回りの交代制のシステムを使っている。

1人の方が機密保持の観点からは良いのだが、それだと他の艦娘達から「贔屓だ!」と嫉妬と不満が噴出したので

やむなく交代制を使うことにした


戦艦→空母→重巡→軽巡→駆逐→戦艦→空母→


といったローテーションで回っている。戦艦・空母達の数が少ないので、回ってくる回数が多いのはご愛嬌だ・・・


赤城「提督、今日のご予定は?」


提督「うん。午前中は書類とかの整理をして、午後は鎮守府内を回って復旧状況を確認したいと思う」


提督「各施設で改善点等の要望があれば、自分が行った時や書類等で報告してほしい」


赤城「分かりました。それではそのように各施設に伝達しましょう」


提督「頼む」


そして執務をこなしていき時間が経過し、時刻は昼前になっていた__


提督「ん?あぁ、もうこんな時間か。赤城、一息つこう。一緒に飯でもどうだ?」フゥ


赤城「私がご一緒していいのですか?」エッ


提督「あぁ、一緒に食ったほうが効率的だし、何より1人で食うより楽しいだろ?」ニコッ


赤城「あ・・・」カオマッカ


提督「赤城?どうした?顔が赤いようだが・・・大丈夫か?」ン?


赤城「い、いぇ。大丈夫です!!(笑顔であんなこと言うなんて・・・)」テヲフリフリ


提督「そうか?じゃあ行くとするか」ガタッ


赤城「はい・・・」モジモジ


2人は食堂に移動し、注文して料理を受け取り席に座った。少し早い時間だからか席は結構空いているように思えた。


提督「赤城、お前その量を1人で食うのか?流石は一航戦といったところか」ハハハ


赤城「もう、提督ったらヒドイです!!(提督の手前、量を減らしてるなんて言えない・・・)」ムー


提督「スマンスマン。冷める前に食べてしまおう」イタダキマス


赤城「・・・」イタダキマス


少しして、俺は食べ終わり一息ついていると、ふと気づいた・・・


提督「赤城」ナァ


赤城「何です?提督」ハイ?


スッ


提督「頬にご飯粒が付いてたぞ。急いでないからゆっくり食え」ヒョイパク


赤城「あ、あぁ・・・」カオマッカッカ


赤城「す、すみません・・・」カァー


ギリギリッ  バキッ!!


ふと聞こえた音で辺りを見回すと、歯ぎしりをしている者や、箸を折る者や、恨めしそうに見ている者も居る・・・


提督「(何か俺変な事したかな・・・?)」


ギンッ


そんな事を思っていたらふと射抜く様な鋭い視線を感じた__


その視線を感じて、改めて周囲を見渡すが視線の主を見つけることは叶わなかった。


赤城「どうかしたんですか?提督」オロオロ


提督「いや、勘違いだったようだ・・・なんでもない・・・」フゥ


赤城「そう・・・ですか」


赤城も食事を済ませ2人で食堂を後にし、残りの作業を終わらせるべく執務室に戻っていった__


スッ


??「赤城さんにあんな事を・・・羨ましい・・・私も・・・」ジー


そして書類整理を終わらせ、午後の予定の鎮守府内の視察に向かった。


提督「うーん、大分見た目的には元通りになりつつあるようだな~」


提督「まぁ俺が来た頃が酷かった訳だが・・・」フフッ


赤城「あはは・・・」ニガワライ


各施設の現状や要望等を確認して回り、鎮守府の裏山側に差し掛かった所でふと気付く・・・


提督「あれ?こんな所にこれだけ空いてるスペースなんてあったかな?」


赤城「えーっとですね。ここは以前物置とゴミの集荷場として使っていた場所ですが」


赤城「建物の損傷が酷かったために完全に取り壊して、以前の物置と集荷場は効率を考えて他の場所に移動していますね」


赤城「よってこのスペースは、まだ用途の決まっていないスペースと言えますね」


提督「そうなのか・・・赤城、一つ提案なんだが・・・というよりは俺の願望だな」


赤城「何ですか?提督」


提督「ここに・・・道場を建てて欲しいと思っているんだが・・・無理だろうか?」


赤城「道場ですか?それは・・・どうして?」


提督「いや何、ウチの実家は合気道の道場を構えていてな。俺も椅子に座りっぱなしというのも何だしな」


提督「体を動かしてストレスを解消するのもいいだろうし、自然の息吹を感じながら座禅を組むのもいいだろう・・・」


提督「まぁ気分転換をする場所が欲しいなって思った次第なんだが・・・駄目だろうか?」


赤城はしばらく考え込み口を開いた__


赤城「大丈夫ではないでしょうか?戻って他の部所からの要望とかその辺りと、つき合わせてみないと何とも言えませんが」


提督「そうか・・・では戻ったらその辺りを確認してみてくれ。無理だったら別に構わない」


赤城「分かりました。確認しておきます」


ジロッ


提督「うっ・・・またか」


またあの視線を感じてしまった・・・いったい誰だ?


赤城「どうされました?提督」


提督「いや、誰かの視線を感じてな・・・」


赤城「視線・・・ですか?」


提督「ちょっと気になるから・・・少し・・・集中させてくれ」


赤城「?」


俺は目を瞑り、手を合わせ静かに集中し始めた・・・自然とと同化する様に高めた集中で辺りに意識を向けた__

気配は絶たれているようで位置を確認するのは難しいが、なんとなくだが「気」みたいのを幼少の頃から感じる事はできた。


今の状態だと半径30Mぐらいの気配と気を感じ取れる事ができる__


赤城「(何だか提督の姿がカッコよく見える・・・)」ポー


提督「(近くにある赤く温かく感じるモノのは赤城だな・・・)」ム


提督「(視線を感じた裏山の方から微かだが感じる・・・この感じは青く、少し冷たく感じるモノ・・・そうか・・・)」ハァ


俺は静かに息を吐き、ゆっくり目を開けた。


提督「赤城、俺はもう少し鎮守府を見て回る。先に戻って確認の作業だけでも進めておいてくれないか?」スマンガ


赤城「分かりました」イエ


提督「後それと・・・」ソウダ


赤城「はい?」


提督「加賀に言っておいてくれ。あまり変な事をするな・・・とね。それじゃよろしく頼む」ヒラヒラ


俺は後ろ手で手を振りその場を後にした__


ガサガサガサッ ガサッ


??「どうやら私の事に気付いた様ですね・・・提督を奇襲して気絶した処をお持ち帰りしようと思っていたのだけれど」フム


赤城「加賀さん!?いつから!?」エエッ


加賀「昼食の時から見ていたわ・・・今日の赤城さんいつになく張り切っていたし・・・」ジー


赤城「そ、そんな事無いわよ?加賀さん」アセアセ


グニッ グニッ


加賀は赤城の頬っぺたを両手で強く握った__


赤城「加賀はん!?何をふるほー!?いふぁい、いふぁいは!!」シクシク


加賀「提督と赤城さんの食堂での光景を見て、少し・・・頭にきました・・・」ビキビキ


グニグニグニグニ・・・


少しして加賀が手を離した後、赤城は自分の頬を涙目で撫でていた・・・


赤城「どうしたの加賀さん?・・・もしかしてヤキモチ?」ジー


加賀「別にそんなことは無いけれど・・・」ビクッ


赤城「ふーん。で、どっちに妬いてたの?提督?私?気になるわ」ジロジロ


加賀「・・・す」


赤城「え?聞こえなーい?」ニヤニヤ


加賀「両方です!!」


赤城「えっ!?」


加賀「・・・」モジモジ


その後、加賀の説明で食堂での光景を見て提督と赤城に、嫉妬と恋慕の情を両方それぞれを自分の中に感じて視線を送ったという・・・

(提督への恋慕と赤城への嫉妬 赤城への恋慕と提督への嫉妬 の2通り)


その説明を聞いて赤城はしばらく開いた口が塞がらなかった__


回想 一触即発


次の日の朝__


コンコン


??「提督?失礼しますね~」


提督「入っていいぞ」


愛宕「愛宕、本日の秘書艦の任に着任しま~す」ビシッ


提督「よろしく頼む」ビシッ


提督「赤城からの引継ぎは済んでいるか?」


愛宕「えぇ。滞りなくバッチリですよ~」


提督「まぁなんというか・・・今のところ問題なく機能はしているのかな?」


愛宕「秘書艦の持ち回り制度ですか~?」


提督「あぁ・・・これを決めるのに一騒動あったからなぁ・・・」ハァ


愛宕「確かに危なかったですね~また思わず手が出ちゃいそうになりましたよ~」ウフフ


_______________________________________________________


鎮守府の復旧に向けて動き出したことを受けて、負傷した提督が復帰し着任した際に秘書艦をどうするべきか話し合いを持つために

全艦娘を食堂に集め議長を提督として、進行役を置き、そして前提督の代行だった艦娘達が俺の横で補佐をする形で鎮座し

それぞれのグループに分かれて意見を出し合っていった__


金剛「納得いかないデース!秘書艦を一人に絞って他の者は我慢しろだなんて!」プンスコ


高雄「そうは言っても中には重要な案件とかも含まれてたりするのよ?それが解らないなら、バカめ!と言って差し上げますわ?」プッ


金剛「バカはバカって言ったほうがバカなんデース!!」ベー


比叡「お姉様落ち着いて。あまり大きな声をあげるとはしたないです」ドウドウ


金剛「比叡・・・そうは言っても・・・」ウー


愛宕「やっぱり年代艦は装甲の耐久は高くても、煽りに対する耐性はないみたいですね~」


比叡「え?」ビキッ


愛宕「ん?」ビキッ


金剛「比叡やめるデース。不用意に反応しては足元を見られマース。ここは冷静に・・・」


高雄「そうよ愛宕。この国には「長幼の序」という秩序があるわ。艦隊最高齢に分類される金剛さんの手前もあるのだしね」


金剛「は?」ビキビキ


高雄「お?」ビキビキ


そういったやりとりを初め、双方のグループが意見を出し合い、そしてお互いの案に水掛け論を展開している__


提督「(あー大分荒れてきたな・・・一旦止めて冷静になってもらおう・・・)」


そう思って俺が立ち上がろうとした時、隣から声が上がった。


??「提督、構わない。私が話を付けよう・・・」スッ


長門「戦艦、長門だ!。お前達少し黙れ・・・」ゴゴゴゴゴゴ


??「長門。お手柔らかにね?」アラアラ


長門「あぁ・・・」フゥ


シーン 


あれだけ騒がしかった食堂が静まり返った__


長門「お前達はあれだけの面倒を起こしておきながら、今こうしていられるのは誰のお陰だ?」


長門「ここに居る提督だろう!その提督の前でなんという醜態を晒しているんだ!恥を知れ!」


長門「これでは先に亡くなられた前提督も、さぞ無念だろうな・・・私は恥ずかしくて涙が出そうだ・・・」


シーーン


長門「これ以上提督の手を煩わせるわけにはいかない。よって私が一つ案を出す。」


長門「それが気に入らなければ、存分に意見をぶつけてこい」


長門「私の案は秘書艦の持ち回り交代制だ。毎日各艦種毎に交代していき、その艦種で秘書艦を務めたい者が立候補し」


長門「そしてその艦種内で決めろ。そして交代時には情報の漏れを一切無く遂行すること。それを怠った者にはペナルティを課す」


長門「これが私の案だ・・・。異論のある者は?」


シーン


長門「無いようだな・・・ではこれからはその様に行う!秘書艦の任は来週の月曜からとする!」


長門「それと金剛」


金剛「ハ、ハイネ!」ビクッ


長門「最初の戦艦内での秘書艦の受け持ちだが私か陸奥がやって構わないか?」


金剛「ハイ!大丈夫デース」ガタガタ


長門「そうか・・・陸奥も構わないか?」


陸奥「えぇ。問題ないわ。長門もこれから忙しくなるものね。私も協力するわ」


長門「すまない・・・では今回の議題は以上だ!各艦種はある程度でいい。秘書艦の立候補者を挙げておけ!」


長門「話を円滑に進める為にもな」


長門「では、解散!!」バンッ


一同「はい!」ビシッ


長門「すまない提督。私の一存で話を進めてしまって・・・ああでも言わないと収まらない気がしてな」


提督「ああ問題ないよ。むしろ良くやってくれた。流石、連合艦隊の旗艦だな!」ニコッ


長門「そ、そんな褒めても何も出ないぞ」アセアセ


陸奥「あー長門、珍しく照れてるー」ニヤニヤ


長門「馬鹿!からかうなっ」


提督「ははっ姉妹睦まじいな。後で間宮の羊羹を手配しておく。二人で食べてくれ」


長門「良いのか?私達二人だけなんて・・・」アセッ


陸奥「わぁい、やったぁ」キラキラ


提督「俺からのささやかな報酬だ。受け取ってくれ」フフッ


長門「そうか・・・では受け取っておこう・・・」キラキラ


提督「新米提督の俺ではあるが、これからよろしく頼む!」ビシッ


長門・陸奥「ハッ!」ビシッ


___________________________________________________________


提督「って感じだったな~長門がいなかったら纏まらなかった気がするよ」


愛宕「長門さん達と特殊艦の人達は、私たちが鎮守府内で争っていた時に絶対中立を貫いた方たちですからね~」


愛宕「なので私達の側でも長門さん達の存在はとても大きなものなんですよ~」


提督「そうだな~俺から見てもとても頼りになる艦娘だと思うよ」


提督「おっと長話が過ぎたようだな。仕事を始めようか」ヨシ


愛宕「は~い。愛宕頑張りま~す」パンパカパーン


そして2人はその日の執務をこなしていった__


意外な一面 その1


コンコン


??「提督、失礼します」


提督「おぅ、開いてるよ」


神通「提督、本日は秘書艦を務めさせていただきます」ビシッ


提督「よろしくな」ビシッ


提督「ん?前から気になっていたんだが、艦娘のカタログスペック表とここの艦娘達はかなり違うように感じるが・・・」ジー


神通「ここの鎮守府は他所の鎮守府と違って、少し特殊な環境でしたから私の改二の装備も少し違うんですよ?」


提督「確かにスペック表では明るい感じの服の色合いだが、今の神通の服は薄い青色に迷彩が少しかかっているのか?」


神通「えぇ。前の服も好きでしたが、今はこちらの方がしっくりきますね」


提督「そうなのか。どちらにしても神通は似合っているよ」ニコッ


神通「そんな・・・お世辞なんて・・・恥ずかしい」カァァ


提督「そんなことないって。本心だよ」


神通「・・・コホン。・・・本日のご予定は?」ドキドキ


提督「うん。午前は書類整理して、その後に大本営に出向こうと思っている。それに同行して欲しい」


神通「大本営にですか?」


提督「あぁ。幌筵鎮守府に着任したことは書類で報告してはいるが、一度元帥の所に顔を出しておこうとな」


提督「この鎮守府に配属を具申したのは元帥でな。色々お世話になったので挨拶をしておこうと思った次第だ」


神通「そうでしたか」


提督「うん。後それと・・・ここに来た時に酷い目に遭わせてしまったな・・・済まない事をした・・・悪かった」ペコリ


この鎮守府に着任初日にやむ無く投げ飛ばした軽巡は彼女だった__


神通「そんな・・・顔を上げてください・・・あの時は皆必死でしたから」


提督「すぐにでも謝りたかったが、あれからバタバタして今になってしまった・・・申し訳ない」


神通「そのお気持ちだけで十分です。あまり頭を下げると提督としての威厳が無くなってしまいますよ?」


神通「今こうしていられるのも提督のおかげなのですから」


提督「そう言ってもらえると助かる」


神通「はい」


提督「・・・少ししんみりしてしまったが、仕事を始めようか」


神通「はい」


_____


提督「工廠から要望が来ているな。えーと、休憩室兼仮眠室にシャワー室を設置して欲しいってのと」


提督「対深海棲艦用ではなく、対人制圧用の弾薬の開発をしたいってのか・・・」


神通「前者は解かりますが・・・後者は・・・対人制圧?ですか?」


提督「あーこの鎮守府ならではって事かな?いざこざでドンパチ騒ぎになっても通常弾薬なら被害が相当でるから」


提督「ゴムスタン弾的な相手を無力化させる弾薬といったとこだろう」


神通「なるほど・・・それなら被害は抑えられるかもしれませんね」


提督「あぁ。ウチにとっては画期的なモノになるかもしれないな」


神通「では?」


提督「うん。シャワー室の件も含めて承認する」


神通「了解」


提督「後は・・・うーんこの感じだと俺の要望も通りそうだな~良かった」


神通「提督のですか?」


提督「あぁ・・・元物置に使われていた建物が損耗が酷くて取り壊されてな。その空いたスペースに道場を立てたいと進言したんだ」


神通「道場・・・それはいいですね」


提督「演習場は基本的に艦娘達が使っているから、自分が入っていくには悪い気がしてな」


提督「小ぢんまりとした物でいいから、落ち着ける場所が欲しいと思ったんだ」


提督「椅子に座りっぱなしじゃ体も訛っちゃうからな~」


神通「そうですね。提督は何か嗜んでいたのですか?」


提督「あぁ・・・合気道を少しな。家は名門で通ってる道場なんだが、ちと訳ありでな。あまり踏み込まないでくれ」


神通「分かりました。これ以上は・・・」


提督「すまない・・・本質は俺自身の問題なんだが・・・今はヤメにしよう」


神通「はい」


提督「後は何かあっただろうか?」


神通「後は__」


そうこうしながら仕事を済ませて、昼食を摂った後大本営へ向かうのだった___


{大本営}


提督「やっと着いたか・・・よくよく考えたら凄い遠いよなウチからココまで。幌筵鎮守府へ向かう時はそんなに思わなかったが」


神通「きっと緊張していたんだと思いますよ?誰しも初めて行く場所には緊張するものですから」


提督「そういうものかな?」


大本営に着いた時点で夕方になっていたので、足早に元帥の元へ向かう事にした。


大本営を進む間に何人かとすれ違ったが、その際に目線で俺を追っていた・・・何だろう一体?いい気分じゃないな・・・

そして少し進むと何人かのグループで固まっているのを視認できたがその内の一つが俺に話しかけてきた。


??「おい、××(提督)だろ?久しぶりだなぁ?元気にしてたか?」


??「やっぱりそうだ。なんだよ連絡の一つも寄越さないで!」


提督「あぁ、お前達か。久しぶりだな」


仲間A「あぁ。とはいってもそんなに経ってないけどな」


仲間B「パッと見た時一瞬解らなかったよ。提督の風格ってのがもう身に付いているんじゃないのか?」


提督「まだまだ、新米もいいところだよ。色々迷惑もかけてるさ」


仲間A「ん?後ろの艦娘は・・・?」


提督「あぁ、今日大本営に行くのに護衛としてついて来てもらった神通だ」


神通「お初にお目にかかります。神通です。お見知りおきを」


仲間B「よろしく~俺たち、××(提督)とは同期でクラスメートだったんだわ」


仲間A「俺の鎮守府にも神通は居るが少し違うな・・・?」


提督「まぁ、幌筵鎮守府だからかもしれないな・・・」


などと久しぶりの再会に、話を咲かせていたところに舌打ちが聞こえてきた__


「チッ」


エリート「本来ならこの私が幌筵鎮守府に配属されていたはずなのにあんな奴が彼処の提督だなんて」ギリッ


取り巻きA「そうだよな~成績優秀だったエリートが配属されるのが筋だろうに」モミモミ


取り巻きB「何か裏から手を回したんじゃないですか?でないと不自然だ」スリスリ


そんな恨み節をわざと聞こえるように大きな声で言うものだからロビーに響いた__


仲間A「あーヤダヤダ、エリートの嫉妬なんて見苦しいね」


仲間B「だなー変にプライドが高いと、ああもかっこ悪く見えるものかね」


提督「まぁまぁ・・・俺は気にしちゃいないよ。神通も気にす・・・あれ?神通?」


後ろにいたはずの神通を探して辺りを見回したところ、持っていた短刀を抜いてエリートの首筋にあてがっていた・・・


神通「あまり私の提督を辱めると、その首と胴が泣き別れすることになります・・・よ?」ゴゴゴゴゴ


エリート一同「ヒィィィィィ」


仲間A「速い・・・」


仲間B「流石、神通といったところか」


提督「はぁ・・・」


俺は神通の元に行き、神通をたしなめた__


提督「神通、俺は気にしちゃいない。その物騒な物をしまえ・・・帰ったら始末書モノだぞ。お前らしくもない」


神通「はい・・・申し訳ありません。ついカッとなってしまって」


提督「悪いな、エリート。神通も悪気があってやったわけじゃないみたいだ。許してやってもらえないか?」


エリート「そんな事を言って!お前がけし掛けたとかじ・・・」


エリートの激昴に被せるように俺は静かに言い放った。


提督「確かに神通はやりすぎた・・・だが、俺の鎮守府の大切な仲間であり家族を侮辱するな・・・でなければ俺がお前を斬るぞ?」


俺は腰の帯刀に手をかけた__その時後ろから声がかかった。


意外な一面 その2


「そこまでにしておけ__」


その声に反応して辺り一面静まり返った・・・俺と向かい合っているエリートの顔は引きつっている。


俺も振り返るとそこには元帥の姿があった__


元帥「何やら騒がしいので見に来たら・・・これはどういう事だ?」


誰もが萎縮してしまっていて、反応を示す者はいない・・・


元帥「・・・どうやら煽りに対して反応したといったところか。しかし穏やかではないな」


元帥「××(提督)、後で私の執務室に来なさい。少し話をしよう・・・」


エリートは自分が呼ばれないことに対して安堵した一方、俺に対して醜悪な笑みを見せた。


提督「(うっわ、こいつすごい顔してるわ・・・写メに撮りたい・・・)」


元帥「エリート」


エリート「は、はいっ」


元帥「お前も程々にしないと、程度が知れるぞ?」


エリート「はい・・・」


提督「(引きつってる顔も面白いな・・・これも撮りたい・・・)」


元帥「では、××(提督)。後ほどな・・・」


元帥はそれだけ言ってこの場から去っていった__


エリートはその場でヘタリ込み、取り巻きが担ぎ上げてエリートを医務室に運んでいった。


その後仲間達が自分に駆け寄ってきた。


仲間A「大丈夫か?××(提督)。ちょっと間が悪かったな・・・」


仲間B「エリートもあんなでかい声で言わなきゃよかったのにな」


提督「大丈夫だろ・・・多分。危害は加えてないわけだし・・・自信ないけど」


神通「・・・」

____


しばらくして、俺と神通は元帥の居る執務室に足を向けた__


コンコン


提督「元帥。××(提督)です・・・」


元帥「開いている。入っていいぞ」


提督「失礼します」


元帥「久しぶりだな、××(提督)。まずは幌筵鎮守府の提督着任おめでとうと賛辞を贈ろうか」


提督「あ、ありがとうございます」


元帥「ん?何だ緊張しているのか?もしかして先程の揉め事に対しての咎めを心配しているのか?」


元帥「はははっ何気にするな。もしあそこで手を出していたなら処罰の対象だったが、あの程度なら問題ない」


元帥「私が気にしているのは、あの程度の煽りに対して食いついた君の変化に驚いているほどだ」


元帥「どうやら幌筵鎮守府に行って変わったようだな。私からしてはいい傾向だと思うぞ」


提督「いえ、自分に関わる者が貶められるのは我慢が出来なかっただけです・・・」


元帥「以前の君ではハナにもかけなかっただろうになぁ・・・人は環境で変わるものだな」


元帥「幌筵鎮守府は、優秀な艦娘達が揃っている。君の手腕に期待しているよ」


提督「自分などがどこまでできるか解りませんが、尽力したいと思います」


提督「挨拶でもと思い大本営に趣いた次第ですが、このような事態になり元帥の手を煩わせたことに関しては申し訳ないです」


元帥「ははっ別に気にしなくてもいい。君の変化を見れただけでも私は満足だよ」


提督「そう言ってもらえると恐縮です」


提督「できれば本日中に鎮守府に戻ろうと思っていますので、私はこれで失礼しようと思います」


元帥「そうか。他愛ない会話に付き合わせて悪かったな・・・息災でな」


提督「はい。ありがとうございます!では・・・」


元帥「うむ。またな」


___


ロビーまで戻ってきた時に仲間達が心配そうな顔で駆け寄ってきた。どうやら待っていてくれたようだ。


仲間A「元帥に呼ばれたんだよな?どんなことを言われたんだ?」


仲間B「まさか懲罰なんてことはないよな?」


提督「特に咎められる事はなかったなぁ。世間話をした程度だよ」


仲間A・B「あ~良かった」


提督「まぁ気にしなくてもいいだろう。大丈夫だよ」


提督「俺達できれば今日中に鎮守府に戻ろうと思っているから、そろそろここを発つよ」


仲間A「そうか、気をつけて帰れよ」


仲間B「ちゃんと今度は連絡しろよ」


提督「あぁ、またな」


___


俺たち二人は会話しながら最寄駅に向かって歩いていた


神通「本日は申し訳ありませんでした。この様な事になるなんて・・・」


提督「普段見れない神通の一面を見れたのは今日の収穫だったかな?ははは」


神通「そんな・・・恥ずかしいです。私は提督の事を思って・・・」


提督「そう思ってくれてるだけで嬉しいよ。だけどやりすぎると、俺だけじゃなくお前達も処罰の対象になりかねないからな」


神通「はい。胸に留めておきます」


そう言って歩きだそうとした時に俺の服を引っ張る神通がボソッと呟いた・・・


神通「あの・・・提督・・・あそこで休憩していきませんか?」


恐る恐る指を指す先にあったのは・・・ラブホテルだった・・・!


提督「じ、神通!?どうしたんだ?」


神通「あの・・・提督は気にするなと仰っていましたが・・・是非償いをしたいと・・・」


そう言う神通は赤みを帯びた顔をしつつ小刻みに震えていた。


提督「そんな簡単に体を預けようなんて思うもんじゃないぞ!?もっと良い男が他にも・・・」


神通「いえ・・・提督が着任してから、ずっと慕っていました・・・」


提督「・・・俺なんかでいいのか?」


神通「」コクン


少しの静寂が包んだ後、二人が歩きだそうとした時、地響きが聞こえてきた__


ドドドドドドドドドドドドドドドド


金剛「テーーイーートーークーー」バーニングラーブー


比叡「お待ちしていました提督」ハァハァ


榛名「少し蚊に食われましたが、榛名は大丈夫です」ボリボリ


霧島「お疲れでしょう。私達で宿を手配しておきました」メガネクィ


高雄「そろそろお帰りだろう思っていました」ビシッ


愛宕「お帰りなさ~い」パンパカパーン


赤城「お帰りなさい提督」フゥ


加賀「何やら怪しい気配を感じましたが・・・」


駆け込んできた艦娘達に俺達は面食らったが、神通は顔を逸らし悔しそうな顔をしているように見えた


提督「お前ら皆ここまで来たのか?」


金剛「提督が着任してから初めての外出だったからネー。とっても心配したヨー」ハハハ


愛宕「それに護衛としてついて行った神通も気にはなっていましたからね~」ウフフ


神通「(あと少しで想いを遂げられたのに・・・もう少し気をつけるべきでした)」チィ


艦娘一同「(そう簡単に上手くいくと思わないでね・・・)」ゴゴゴゴゴゴゴ


提督「じゃあ皆、移動しようか」


艦娘一同「はいっ」


神通「はい・・・」


提督「(中々刺激の強い一日だったな・・・色んな事があって少し疲れたな)」


そうして提督に着任してからの初の外出はなんとか無事に終わりそうだ__

翌日、帰りは船で帰ることになって、金剛達に護衛してもらいながら帰還したが、途中神通が金剛達に質問攻めにあってゲンナリしていた__


奇襲


あれから数日・・・今日は久しぶりのオフの日だ。


前日まで何かと忙しかった為に睡眠時間も削られがちだったので、普段より長めに就寝時間を取っていた


チュンチュン


提督「ん・・・朝か・・・昨日まで忙しかったから少し寝すぎてしまった感じだが・・・何か体が重い・・・よっこい・・・」


モニュン


??「アァン!」


体を起こそうと動いた時だった!・・・柔らかい感触と共に布団の中から喘ぎ声が聞こえた・・・


提督「ワァツ!?」


慌てて布団をまくり上げるとそこには官能的な寝巻き姿の金剛が居て、俺は金剛の胸を揉む形になっていた__


提督「な、なんじゃこ・・・」ワナワナ


金剛「ノー!」ストップ


提督「(りゃぁぁぁぁぁ)」モゴモゴ


金剛「シー!、静かにするネー。騒いだら皆が来ちゃうネー」


提督「プハッ・・・金剛・・・おま・・・何やってんのぉおお」


金剛「何って決まってるヨ。夜這いネー」オヤユビ ビシッ


提督「おま・・・夜這いって」ポカーン


金剛「誰かに先を越される前に先手必勝と思って提督の布団に忍び込んだネー」フフフ


金剛「それに古来より夜這いは相手が拒否しなければ成立するヨ」


提督「って俺は許可した覚えはないが!?」エー


金剛「だって提督、いくらゆすっても起きないからそのまま、抱き枕にして寝たネー」スッキリ


金剛「それに・・・今だったら時間と場所はわきまえなくても良いんダヨー?」ススス


そう言って金剛がゆっくり近づいてきて俺と金剛の唇が触れそうな瞬間___


コンコン


??「司令官?起きてますか?いくら今日がオフの日とはいえ、怠けるとお体に響きますよ?」


その声に慌てて飛びのいた俺を見た金剛は右手人差し指を口に当てて、とても残念そうにしていた・・・


提督「あ、あぁ。起きてるよ!少し寝すぎてしまったようだ・・・今から着替えるよ!」アセアセ


??「そうですか?後で少しお聞きしたい事が・・・」


金剛「あーぁ、もう少しで提督との甘い時間を過ごせると思ったのに残念デース!」ブー


廊下からの声に被せるように金剛は不満の声を上げた___


提督「(何言っちゃってんのこの子はぁぁぁぁぁぁ!!)」イヤァァ


??「!!?」


バーン!


金剛の声に反応して、勢いよく扉が開け放たれた・・・


提督「(これは嫌な予感しかしないフラグがビンビンなんだが・・・)」


??「金剛さん・・・何やってるんですかぁぁぁ!」シャー


金剛「グッドモーニングネー、あれー?以前のここの鎮守府にあった不文律を忘れたんデスカー?ブッキー?」


吹雪「あれは提督が鎮守府に着任される前の話じゃないですか!着任された以上アレはもう無効じゃ・・・」


金剛「オーゥ、やっぱりブッキーはお子様デスネー!そう思ってるのはブッキーだけだと思うヨー?」ニヤニヤ


吹雪「なっ!?」エエッ


金剛「皆提督を狙っているのは一緒ネー、なら以前の流儀に立ち返るのは基本デスネー」


提督「(何か凄い事を言っている気がするんだが・・・もしかして俺ってオオカミの群れに放り込まれた羊ポジション!?)」ガビーン


金剛「提督が理解してないみたいだから教えてあげるネー。提督が来るまであった、たった1つのルール・・・」


金剛+吹雪「欲しいものは己が実力で捕るべし!」


ドーーーーン!


あまりの事に俺は言葉を失い・・・ただ呆然と立っていた。

そういえばここの鎮守府に来た時に介抱した吹雪も言ってたな・・・ここでのたった一つのルールだと。それって・・・


金剛「これで提督も私達の思いも知ってしまった訳だし、これからは色んな事に気をつけた方がいいと、ささやかながら進言しておくネー」


吹雪「ぐぬぬ・・・これからは私も・・・!」フルフル


金剛「あ、勘違いしてもらっちゃうと困るから先に言っておくけど基本的に皆、純情だからソコのところ解ってあげて下さいネー」フフフ


金剛「それじゃ私も部屋に戻って着替えるヨー。提督ぅ覚悟してネー?・・・それと・・・」スッ


チュッ


金剛が俺の横を通り過ぎる間際に頬にキスをしていった__


吹雪「アーーーーーーーーッ!!」


金剛「これは私からの先制攻撃ネー。フフフ高速戦艦ならではだと思いませんカー?」ニカッ


そしてこの後、吹雪によって朝の出来事が伝達され鎮守府内を駆け巡り、オフという休日を境に提督争奪戦?が勃発したのは何の因果だろうか?__


奇襲 その2


あれから2週間・・・幾度となく繰り返される艦娘達の猛攻に俺は悩まされていた・・・


提督「あー疲れが抜けてない・・・昨日も飛びかかってくる戦艦達をあしらうのには苦労したなぁ・・・」


提督「好意を寄せてくれるのは嬉しい事だが・・・押しが強すぎて逆にこちらが引いてしまうわ・・・んでもって全然諦めないし・・・」


以前、飛びかかられた際に腰を痛めそうになってから、条件反射で相手に怪我をさせない程度に合気道で捌いていた。


提督「今日のオフは気分転換に裏山を散策してみるのもアリかな~自然に触れれば、多少は英気を養えるだろう」


提督「そうと決まれば、誰かが押し寄せてくる前にちゃっちゃと用意を済ませますかね~♪」


??「フフフ・・・今日は裏山に行くんだね~そうと解かればこっちも準備しなきゃね~」


____


ザッザッザッザッ・・・


俺は早々に支度を済ませ、裏山の散策に乗り出した__


提督「ん~今日は天気も良いし、これは散策にして正解だったかもな~1人だと心なしか落ち着くしなぁ~」


裏山といっても結構な高さを誇る山で、森は深さを感じられて、あまり奥に踏み込むには躊躇してしまうほどだ・・・


けれど地元の人達が整備したのか、遊歩道はある程度整備されている。とても有り難い事だ。


そこそこの距離を歩いたところで、一息つこうとした時だった!


シューーーーーーーン


どこからともなく風斬り音がし、何かが自分に向かってくる気配を感じて咄嗟に遊歩道から森の中に身を隠した。


ボフン!


自分が元居た地点付近に着弾したのは煙幕だった!


辺り一面煙で覆われて視界が殆ど効かなくなってしまった。どうするか考え始めたところに何処からともかく声が聞こえた・・・


??「提督おはようございま~す。ようこそ私のテリトリーへ」


提督「俺を提督と呼ぶという事は、幌筵鎮守府の者か?誰だ!?こんな事をするのは?」


そう言いつつ俺は呼吸を整え、目を閉じ手を合わせて集中し辺りへ意識を向けた__


提督「(そう遠くない位置に誰か居るな・・・だが誰だ?ここまで大げさな事をやるのは)」


??「どうやら私の位置を把握したみたいだね~けれど私を捕まえることは出来ないよ?」


??「けどまぁ少し種明かししちゃうとね~私は川内型軽巡3番艦の那珂ちゃんだよ~?よろしく~」


提督「川内型?の3番艦だと?それじゃあ神通の姉妹艦か?」


那珂「そうで~す。神通姉さんがいつもお世話になってるね~。けど那珂ちゃんの事嫌いにならないでね~?」


提督「よくまぁいけしゃーしゃーと、他に地元の人達が居たらどうする!?迷惑をかけることになるんだぞ!」


那珂「其の点はだいじょ~ぶ。この周辺には他の人が居ない事は確認済みだから、煙幕を撃ったんだよ~?」


提督「それなら・・・って違う!何でこんな事をした?理由如何では・・・」


那珂「傍から見てたら皆、正面から突っ込みすぎて進歩がないなぁって思えてね」


那珂「じゃあ正面からダメなら搦め手ならどうなんだろうとね~思いついちゃった次第で~す」ピーン


那珂「それにその場からあまり動かないほうがいいですよ~?そこには私が仕掛けた罠がいっぱいありますからね~?」キャハ


提督「な、何だと・・・」


那珂「けど安心してください~。危害を加えたりする物は設置してないので、あくまで捕獲用ですからね~」


那珂「海の上では艦隊のアイドルを名乗ってますけど、陸の上ではこう呼ばれてます・・・」


那珂「罠使い(トラップ・マスター)ってね」フフフ


那珂「気をつけて鎮守府の方まで戻ってくださいね~用事が済んだら罠は解除するのでご安心を~」


提督「今までの艦娘達のアプローチの中で、一番ゲスい感じがするな・・・」


那珂「そんなこと言ったってねぇ~誇りでお腹は膨れないよ~?」


提督「そうか・・・なら意地でも戻るしかないな!」


那珂「頑張ってくださいね~那珂ちゃんは見てますからね~」


___


あれから少し歩いた所で何かに引っかかる感覚を覚えた。その瞬間_


ヒュン コォン!


草むらの影から何かが飛んできた!間一髪避けて木に当たった物を見てみるとそれは胡桃だった。


提督「あー危な。さっきから上から下から横からと・・・キリがないな・・・」


これまで来た道程の半分ぐらいまできただろうか・・・気をつけて進んできたつもりが結構罠に引っかかっている。


どうやら意識誘導の先にも罠を仕掛けていたりと、まさにスキの無い布陣になってた。


那珂「ん~引っかかってはいるんだけどな~反応速度と身のこなしが半端じゃないなぁ~」


那珂「このままだと鎮守府に戻られちゃうな~そしたら姉さん達のキツイお仕置きが待ってると考えただけで鳥肌モノだよ」


那珂「こうなったらとっておきの引っ掛けやりますかね~これは躱せないと思うな~ニヒヒ」


______


更にあれから結構歩いた・・・もうそろそろ見えてもいい頃合だが・・・


ガサッ


提督「・・・見えた!鎮守府だ!」


鎮守府を視認できた安堵感からか、注意が逸れたその時だった__


クンッ   ヒュッ   ピンッ   ザァ


何かを踏んだ感覚と、体に引っかかる感覚を時間差で感じた瞬間_


ガン!    スパァン!


棒のような物が俺の足のスネを強打し、しゃがみこみ悶絶した所に振り下ろされた竹刀で頭を打ち抜かれ気絶した・・・


那珂「あ~やっぱり引っかかっちゃったか~誰しも安心した時が一番注意が逸れるんだよね~でもまぁこれで・・・フフフ」


__


提督「ん・・・んん・・・俺は・・・一体・・・イテテ!」


ふと気がつくと俺は、手を後ろ手に縛られていて身動きができない状態になっていた__


那珂「あっ気がついたんだね~お疲れ様~」


提督「一体何をしたんだ・・・この状態は・・・?」


那珂「あぁ安心してね~まだ何もしてないから~」


那珂「提督ったら最後の最後に気を抜いて、最後の罠にかかっちゃうんだもん・・・修練が足りないかな?」


提督「それはどうも・・・今後の課題にするよ・・・ってまだ何も・・・?」


那珂「気絶してる間に色々やっても良かったんだけど・・・それだと楽しくないじゃない?」


提督「色々って・・・?」


那珂「男と女がやる事なんて、限られてると思うけど~?」


提督「なっ・・・!」


那珂「提督が初めて鎮守府に来た時からとっても気になってたんだよ~?」


那珂「あの時、あの神通姉さんをああも見事に無力化するなんて・・・今でも私の目に焼き付いてるよ~」


那珂「こういうのって一目惚れっていうのかな?あれから提督の事を調べて、ずっと観察していたんだよ?」


那珂「そして今日、提督が一人になる所を見計らって、行動に移したって訳だよ」


提督「気持ちは嬉しいが・・・こういうのはもっと段取りを踏んでからだな・・・」


那珂「それだと提督は振り向いてくれないでしょ?それだったらあのルール通りに行動するしか・・・ないじゃない・・・!」


ガバッ


那珂が俺に抱きついてきた!。そしておもむろに俺の服のボタンを上から外し始め、自分の服のボタンも外し始めた・・・


提督「那珂、落ち着け!少し話をしよう・・・な?」


那珂「私は冷静だよ?提督・・・私の気持ち・・・受け取って欲しいな・・・」


提督「(冷静とか言って顔が飢えた獣みたいになってるぅぅぅ)」


カチャカチャ


そして俺の上の服をはだけさせ、ズボンのベルトに手をかけて外し始めた時だった__


トンッ  ドサッ


突然目の前の那珂が気を失い俺にもたれ掛かってきた・・・一体何が・・・?


??「提督。危ない処だったね。大丈夫かな?」


提督「あ、あぁ、ありがとう・・・君は?」


??「私はこの子の姉でね・・・川内型軽巡の1番艦・・・川内だよ。よろしく」


提督「川内?なるほど・・・道理でよく似ているわけだ」


川内「妹が迷惑をかけたね・・・私から謝罪しよう・・・申し訳なかった」


提督「いや、大事には至ってないから気にしなくてもいいさ。俺も貴重な体験をさせてもらったから、お互い様さ」


川内「そう言ってもらえると助かるよ・・・それと那珂を責めないでやって欲しいんだ・・・」


川内「いつもは明るく振舞っているが、その実とても臆病でね・・・罠の技術もそれに応じて磨かれていった」


川内「那珂は心を許せる相手が欲しかったんだ・・・今までは私達姉妹にしか殆ど心を開いてなかった」


川内「そこに提督が鎮守府に着任して、想いが募っていって暴走してしまったんだろう」


川内「いたずら心の持ち主ではあるが、根は誰よりも純粋なんだ・・・それだけは解ってやって欲しい」


提督「解った・・・。俺の心に刻んでおこう」


川内「ありがとう・・・それと」


提督「ん?どうした?」


川内「私も・・・妹達と一緒で・・・貴方に惚れてるんだから・・・、覚悟はしておいて?絶対だからね?」


提督「あぁ・・・お手柔らかに頼むよ」


その後鎮守府に戻った後、那珂は事情を聞いた神通にメチャクチャ怒られた___


危機一髪


以前に工廠から要望を受けていた対人制圧用の弾薬の開発のメドがついたというので、確認の為に工廠に足を向けていた。


提督「新しい弾薬か~一体どういうものだろうなぁ~火薬は使うんだろうか?皆目見当がつかないなぁ」


??「まぁ私と明石が共同で開発したものだから、威力は保証できると思うわよ?・・・テストはまだだけど」


俺の隣でそう説明するのは軽巡の夕張。今日の秘書艦だ。新しく開発された装備のテスト等を担う少し特殊な軽巡だ。


明石というのは、主に工廠で装備の開発や、改修・修理等を行い資材の管理もしている、所謂何でも屋みたいな工作艦である


そうこう話をしていると工廠に着いた__


夕張「じゃあ明石を呼んでくるわね?」


提督「あぁ、頼む」


提督「相変わらずここの施設は広いな~確かにここから入渠ドッグまでは少し遠いから近くにシャワー室をつけて欲しいってのも頷けるな」


なんて独り言を言っていると夕張達が戻ってきた__


夕張「提督~明石連れてきたよ~」


明石「提督、ご足労ありがとうございます~わざわざお手を煩わせなくても結果報告を送らせてもらうつもりだったのですが」


提督「まぁどんなものか気になっちゃってねぇ。丁度今日の分の仕事は終わったから問題ないよ」


夕張「最近提督、仕事の処理が早くなってきたよね。秘書艦担当した子達が驚いてたよ」


提督「まぁ慣れてきたのもあるんじゃないかな?俺は自分なりのペースでやってきたつもりだが・・・」


明石「何事も早く済ませるのはイイ事ですよ!ほかのことに時間を使えますもんね~」


提督「話がそれてきたな(苦笑)。そろそろ本題に入ろうか・・・明石説明してくれ」


明石「あっはい。それじゃあ説明しますね~」


俺は明石から新型弾薬について説明を受けた。


提督「じゃあ、一般人がその弾を受けても死ぬことはないんだな?」


明石「理論上はそうなりますね~打ち出しは火薬を使いますが、弾頭は非殺傷性の素材を使っています」


明石「艦娘に当たれば痛いと思う程度でしょうが、人に対しては悪くても骨折程度で済むんじゃないでしょうか?」


明石「そこでですが・・・提督に・・・お願いがあるんですが・・・」


提督「何だ?急に歯切れが悪くなったが?」


明石「それが・・・新型弾薬のテストを提督にお願いしたいんですが・・・」


夕張「え?それって大丈夫なの?」


明石「至近距離で撃つ訳じゃないから、大丈夫だと思うんだけど・・・」


提督「まぁそれなら大丈夫じゃないかなぁ・・・ちょっと怖いけどな」


夕張「提督が言うなら・・・けど本当に大丈夫かなぁ」


明石「それじゃあお願いできますか?それで夕張はちょっと席を外して欲しいんだけど」


夕張「え、何で?私も開発に関わってるし、それに今日の秘書艦は私だよ?どうして・・・」


明石「細かい所は私にしか解らないし、安全には最大限に配慮するから・・・ね?」


夕張「凄い納得いかないんだけど・・・私は出来た物をテストする側なのに・・・」


明石「夕張・・・ちょっと」


夕張「何よ・・・」


明石が夕張にそっと耳打ちした・・・


明石「少しだけ・・・2人にさせて・・・?こういう時ぐらいしか2人きりになれそうにもないし・・・ね?お願い」


夕張「・・・解ったわ。今度間宮で何か奢りなさいよ?」


明石「是非ご馳走させてもらうわ」


2人は少し会話をして離れた。


夕張「提督?私少し席を外すから、効果の程を後で聞かせてね?」


提督「あ、あぁ・・・後でな」


そう言って夕張は工廠を後にした__


明石「・・・それじゃあ提督。早速始めましょうか?」


提督「あぁ・・・それでどうすればいいんだ?」


明石「打ち出しの火薬を少し減らして、勢いを減らし射程距離ギリギリのところで、提督に受けていただきたいんです」


明石「そうすれば提督への負担は最小限に抑えられるはずです」


提督「そうか・・・解った。じゃあ立ち位置をして指定してくれ・・・移動しよう」


明石「じゃあ・・・その位置に立って下さい。私は少し離れたとこから撃ちますので」


提督「おぅ、お手柔らかに頼むよ・・・ちょっとビビってきた」


そして、所定の位置に立った所でお互いに構えた__


明石「それじゃ行きますね~お腹に力入れてくださいね~」


提督「バッチ来いや!!」


ドォン!  シューン・・・


提督「(き、来た・・・おーし耐えてやるぞ)」


シューン・・・・・・・・・・ンンン・・・ククッ


提督「え?」


ゴーーーーン・・・・


提督「ご・・・はっ」


ドサッ・・・


俺が腹に力を込めて待機していたら・・・射程ギリギリの位置だった為か推進力が落ち、軌道が変わって・・・弾頭が股間に炸裂した__


明石「提督ーーー!!」アチャー


提督「明石・・・これは十分に役に立つぞ・・・性能を上げて行ってくれ・・・ぐふっ・・・」マッシロダ・・・


明石「そんな・・・提督・・・!!・・・メディーック!!・・・って今日は人が少ないんだった!!どうしよう・・・どうしよう?」オロオロ


ジーッ・・・


明石「・・・っは!!これはチャンスなんじゃ・・・こうしちゃいられない!!」キラーン


ズリズリズリズリズリ___


_____________


提督「っは!!・・・俺は一体!!ここは一体・・・工廠だよな?」キョロキョロ


シャーーーーーーーーキュッキュッキュッ・・・


バタンッ


明石「あ・・・提督、目が覚められたんですね~ちょっと時間かけちゃったかな?」チェッ


提督「明石お前何言って・・・ってその格好・・・ん?」


何か違和感を感じで自分の状況を再確認してみると__


提督「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!何で俺素っ裸なのぉおおおおおおおおおおお」


布団の中はスッポンポンの状態だった__


明石「提督声を抑えてください!誰か来ちゃいます・・・!」シー


提督「あ、あぁ・・・どうしてこんな事に?」


明石「えぇ・・・あの後、提督が倒れられて服が汚れてしまっていたので、勝手ですが脱がさせてもらって体の汚れを拭かせていただきました」


明石「それで、その後私も結構汚れていた事に気づいて、シャワーを浴びていました・・・そしてあわよくば提督とゴニョゴニョする為に・・・」モジモジ


提督「え?・・・もしかしてその格好で出てきたって事は・・・」アセタラリ


明石「もう・・・女の口から2度も言わせるんですか?恥ずかしいです・・・」カァー


提督「いやいやいや・・・気持ちは嬉しいが何もそんな急に・・・」アセアセ


明石「提督の・・・ゴニョゴニョの平常時のサイズは確認していますので・・・是非、臨戦態勢のデータも取らせて欲しいな・・・と」ススス


明石「提督・・・私の体・・・メンテしてください」ポッ


そう言って明石は俺が横になっている仮眠用のベッドに手をかけた時だった__


夕張「提督~明石~何処に居るんですか~!!・・・ったく戻ってきたら誰も居ないし・・・ここかな?提督?明石~?」


ガチャ!  キィ・・・


提督「あ」


明石「あ」


夕張「あ」


シーーーーーーーーーーーーン


夕張「・・・な、何やってんですか!!アンタ達ぃ!!そ、そんな格好で!!」


提督「夕張・・・落ち着いてくれ!これには訳があってだな・・・」


明石「そうです!!冷静になってください・・・」


夕張「へぇ・・・訳?冷静に?男女がほぼ裸でベッド付近で向き合ってるこの状況に、どういう訳があるのかぜひ聞いてみたいもんですねぇ」ゴゴゴゴゴ


提督「とりあえず・・・服を着させてくれ・・・このままではまともに話もできない」


明石「夕張・・・後生ですからお願いします・・・」


夕張「・・・分かりました。部屋の前にいるので着替えたら呼んでください。くれぐれも・・・逃げようなんて考えないで下さいね!?」


提督「あ、はい」


明石「あ、はい」


2人共そそくさと着替えを済ませて、夕張を呼び、どういう経緯でこうなったか懇切丁寧に説明した__


夕張「状況は理解できました・・・」


提督「そうか?それなら助かる・・・」


明石「そうですね~一時はどうなることかと・・・」


夕張「ですが・・・前半は理解はできましたが後半が納得いきませんね!!」


夕張「予想外の出来事とはいえ、提督と改修(オブラートに包んだ言い回し)しようだなんて・・・抜けがけもいいとこですね・・・」ズズズズ


夕張「これは・・・2人共お仕置きですね・・・許せません」


提督+明石「「えっ?」」


夕張「確か、試した弾薬は中口径の物でしたね・・・じゃあ大口径のと言いたいところですが、人に向けるのは危険だと思うので」


夕張「小口径の弾薬で試し撃ちしましょうか!!ただし!連装砲を4門積んでね!!」


カチャカチャ・・・ガキンッ!!


提督「明石・・・逃げるぞ・・・かなり危険な香りがする・・・」ボソボソ


明石「えっ・・・逃げるんですか?」ボソボソ


提督「一応未遂で終わっただけだし、時間が経てば落ち着くだろう・・・」ボソボソ


明石「けど逃げたら、火に油を注ぐようなもんじゃ?」ボソボソ


提督「あれは加減をしそうな目には見えない」ボソボソ


明石「まぁ・・・確かに」ボソボソ


提督「こちらに意識が向いていない今しか無い・・・という訳で俺は離脱する・・・」ボソボソ


明石「待ってください・・・私も行きます」ボソボソ


コソコソコソコソコソ・・・


夕張「さぁて用意できましたよぉ~覚悟はいいですかぁ~~~」ガキンッ


シーーーーーン


夕張が振り向いた時、そこには誰もいなかった__


夕張「あの2人~~~~~~~~~~!!逃がすかぁ~~~~~~~~!!」オラー


その後、追いかけてきた夕張にしこたま撃ち込まれ、体中アザまみれになり酷い目にあった。


しばらくの間夕張は口をきこうとしなかったが明石からお詫びにと、提督の身体データ(平常時)を渡されて、少し機嫌が直った__


まさかの・・・


とある日、いつものように執務をこなしているといきなり爆音が聞こえた__


ドォォォォン!!


提督「な、何だ!?敵襲か!?」マドカブリツキ


慌てて窓に寄り周囲を確認すると・・・


提督「・・・どうやら裏山に着弾したらしいが、何か水柱みたいなの上がってるし何が起こった?」


ダダダダダダダ・・・


バーン!


駆け込んでくる足音と共に扉が勢いよく開け放たれた__


高雄「提督!!」


息を切らせながら入ってきたのは高雄だった。


提督「高雄か!何があった!?」


高雄「金剛さんと愛宕が・・・」


提督「アイツ等がどうした?」


高雄「実は・・・」


呼吸を落ち着かせて、高雄は説明しだした__


___________________________


金剛「フー、今日の演習の相手は歯ごたえが無かったデスネー」


愛宕「そうはいっても夜戦までもつれ込んじゃいましたけどね~」


高雄「そうですよ?金剛さん、相手だって必死なんですから」


赤城「私達空母は夜戦になると何も出来ませんから何とも言えませんけどね」


加賀「そうね・・・私達相手に昼戦で仕留めきれなかったのは、相手を評価するべきです」


吹雪「まぁまぁ皆さん落ち着いて、演習は勝てたんですからよかっただじゃないですか」


演習には勝利したものの、提督の采配で仲直りのキッカケになればと仲の悪い者で編成を組まれた手前、どうも空気が重い・・・


吹雪「・・・そうだ!もしかしたら提督からお褒めの言葉が頂けるかもしれませんよ?」グッドアイディ~ア


一同「何ですって!?」キラーン


吹雪「も、もしかしたらです・・・よ?」アセアセ


金剛「だったら、MVPを取った私が一番デスネー」


愛宕「何を言ってるんですか~夜戦で旗艦を無力化したのは私ですよ~」カチン


愛宕「たまたまMVPになったからといって~ちょっと大げさじゃないですか~?」イライラ


金剛「え?」


愛宕「ん?」


金剛「まぁ夜戦とはいえ、おこぼれで旗艦を仕留めたんだから上出来じゃないデスカー?」ビキビキ


愛宕「あ?」


金剛「お?」


吹雪「お二人共落ち着いて・・・何もこんな所でケンカしなくても」


金剛「ブッキーは少し黙ってるネー」ドドドドドド


愛宕「吹雪ちゃん。離れてないと危ないわよ?」ゴゴゴゴゴゴ


金剛「こうなったらどちらが提督に褒めてもらうか、勝負しマスカー?」ズイッ


愛宕「上等じゃないですか~手加減はしませんよ~」ズズィ


自分の胸を押し付け合う形で睨み合ったその時だった__


ガキン!  ドォォン!!


金剛+愛宕「あっ」


他一同「あっ」


艤装が接触した際に、装填されたままだった砲弾が暴発して鎮守府方面に向かって発射される形になった。


_________________________________


高雄「といった経緯です・・・」


提督「はぁ・・・何をやってるんだアイツ等は・・・別に誰かを特別に贔屓なんてしないのに・・・」


提督「とりあえずあの水柱は気になるから、工廠に連絡して明石と夕張、あと妖精さん達に調査をさせてくれ」


高雄「かしこまりました」


提督「あ、後それと・・・」


高雄「何か?」


提督「金剛と愛宕をここに呼んでくれ・・・この事態を引き起こした張本人達をお仕置きしないといけないから・・・」ズゴゴゴゴゴ


高雄「は、はいぃぃぃ」


その後、呼び出された2人の悲鳴が鎮守府内に木霊したのは言うまでもない___


それ以上はいけない


その後、ある出来事で起こった水柱の調査が終わり、その結果水柱の正体は温泉だった。


その為鎮守府の工廠から温泉周りを整備するために派遣した__


提督「まさか温泉が出るとはなぁ・・・本当に世の中何が起こるかわからないもんだな。・・・なぁ2人共?」


金剛「ソ、ソウデスネー。本当にそう思いマース・・・イタタ」オシリイタイ


愛宕「あ、後でゆっくり入りたいですね~ううっ」オシリサスリ


ちなみに2人にしたお仕置きはお尻百叩きで、反省を促した・・・ちょっと恥ずかしそうにしているしこれで少しは懲りただろう。


そしてしばらくして改修が終了したと報告が入った。


明石「提督。温泉周りの改修が終了しました。これでいつでも入ることができますよ。ですが・・・」


提督「どうした?最後の歯切れの悪さが気になるんだが・・・?」


明石「えっとですね・・・資材の関係で、仕切りが付けられなくて・・・混浴になってます・・・」カァァァァ


提督「なん・・・だと・・・」ドーン


キラーン


金剛「じゃあ、一緒に入れば良いじゃないですカー?」


愛宕「そうですよ~。男性は提督お一人ですし~皆とのスキンシップは大切ですよ~?」


提督「何だか2人共、キラキラ状態になってるのは気のせいか?凄くいい顔してるが・・・」


フイッ


提督「・・・わかった。資材もバカにならないし、これ以上は手を加えないことにしよう。ただし!」


提督「最近までご迷惑をかけてきた島民の方達にも週末は開放しようと思うので、入浴の際は水着の着用を義務とすること」


提督「それが条件だ・・・」ハァ・・・


一同「了解しました!」ヤッター


その後、温泉の話は鎮守府内に広まり、すぐに入りに行こうとする者、見学する者、何か良からぬ事を考えていそうな者

それぞれの思いが交錯する中温泉が解放された__


それから時間が経ち、提督が執務を終えた頃にはすっかり夜も更けていた。


提督「あー今日も疲れた・・・結構遅くなってしまったな。間宮もこの時間だと閉まっているだろうし、どうしたものか・・・」ウーン


提督「とりあえず風呂に入ってから考えるか~疲れを残すわけにはいかないからな~温泉にでも浸かりに行こうかな~?」


提督「この時間ならもう誰も入ってないだろうし気兼ねする必要もないかな・・・んじゃ用意するか」


そう独り言を言いながら考えをまとめた後、温泉の方へ足を向けた__


しばらくして温泉について目にした光景は圧巻だった。


提督「お~これは凄いな~本格的な露天風呂じゃないか・・・これは疲れも取れそうだ」


山奥にある秘湯を思わせる荘厳な雰囲気を感じられる露天風呂に感動しながら、俺は湯船に体を浸けた。


提督「あ~気持ちいいな~いい眺めだし、湯の温度もちょうどいい感じだし極楽ってこういうのを言うのかもな~」


提督「何だか一杯やりたい気分になっちゃうなってか」


そう独り言をしていると__


チャプン・・・


??「そういう事でしたら、提督も一杯いかがです?」


??「皆で飲んだらとてもハッピーになれるネー」


??「お姉様達あまり無茶を言っては・・・」


??「そうですよ、榛名の言うとおりです」


湯けむりの向こうから現れたのは水着姿の金剛姉妹だった!!


提督「え?何で?皆はもう入った後なんじゃ・・・」


温泉の湯けむりでもなんとなく幅は理解できていたが、誰かが入っているとまでは気がつかなかった__


霧島「えぇ・・・解放されてからすぐに入ったのですが、金剛お姉様が夜の温泉も入りたいと仰るものですから」


と、一部始終を霧島が説明してくれた。


提督「そ、そうだったのか・・・わ、悪いな。姉妹水入らずで入っていただろうに。俺は出ることにするよ」アセアセ


そう言いながらそそくさと温泉から出ようとした時に腕を引っ張る者がいた。


金剛「まぁまぁ折角来たんだし、提督もゆっくりしていきなヨー」グイグイ


比叡「お姉様の言うとおりです!付き合ってくださいよ」グビグビ


榛名「提督もご一緒だと、榛名、嬉しいです」カァァ


霧島「提督?お姉さま達の厚意を無下にすると、更に大胆になっていきますよ?」メガネクィ


提督「はぁ・・・少しだけだからな?」


ヤッター


提督を中心に2人ずつ陣取り両手に花束状態で温泉にて進められるお酒に舌鼓を打っていた。


しばらくして酔いが回ってきたところで、不意に金剛から質問が飛んだ。


金剛「前から思ってましたが提督は意中の人は居ないんデスカー?」


比叡「ちょ、お姉様!それはあまりに直球すぎでは?」


金剛「(オーゥ比叡わかってませんネー。こういう開放的な場所でお酒が入ってる時だからこそ本音がポロッと出るものデース)」ボソボソ


比叡「(それはあるかも知れませんが・・・提督に限ってそんな事は・・・)」ボソボソ


提督「・・・居たよ。片思いだったけどな・・・」ボソボソ


一同「え?」


提督「まぁ数年前に諦めたというか・・・何ともいえない状況になってな・・・」フラフラ


金剛「その話凄く気になりマース!」ウデカラミ


榛名「榛名、とても気になります!」ウデカラミ


提督「・・・」シーン


水着とはいえ2人に女性に抱きつかれているのにも拘らず、提督の反応が薄い・・・


一同が様子を伺うと提督の顔が真っ赤っかになっており、2人が提督から離れると支えを失ってか湯船に沈んでいった


一同「提督ー!!」


提督の意外な一面を見た金剛姉妹だったが、その後の処置に奔走して真相はうやむやになってしまったのだった。


最悪の再会


以前より空き地となったスペースを利用して建設していた道場が完成し、お披露目となった。


見学希望の艦娘達は道場の端に並んで座り、俺は道着に着替え道場の真ん中で体をほぐしていた。


提督「ふぅ、ウォーミングアップはこれぐらいでいいか・・・それにしても新品の畳の匂いは気が引き締まるな」フフッ


提督「さて型の復習からするかな。相当鈍っているだろうし基本は大切だしな」


フッ・・・ハッ・・・ヤッ・・・セイッ!!


金剛「ハー・・・提督、格好良いですネー」ポワーン


比叡「お、お姉様。ヨダレが出てますよっ」アセアセ


榛名「何だか舞を舞っているかのように見えます・・・」ポー


霧島「仮想の相手をしているように見受けられます。何だか顔が少し引きつっているようにも見えますが・・・」メガネクイッ


神通「この動きでここに来た時より鈍ったというぐらいですから、全盛期だとどれほどの・・・」ゴクッ


愛宕「見てるだけでも眼福だけれど少し足が痛くなってきたわ~皆よく我慢できるわね~」ウウッ


高雄「私達はあまり正座に習慣がないものね。もう少し我慢をしましょう。これも修行になるかもね?」マァマァ


赤城「私達の弓術とは違うのは当たり前だけど・・・何かしら・・・」ウーン


加賀「そうね・・・何処か通じるものを感じてしまうわね」フム


吹雪「司令官、素敵です~」ポワワーン


暫くして、激しく動いていた提督が動きを止め首を左右に振ったかと思うと大きく一息ついて、艦娘達に声をかけた。


提督「ふぅ・・・少し入り込みすぎてしまったか。お前達足が辛かったら崩して構わないぞ。無理をしてはかえって良くない」


そう言われて安堵の息を洩らした艦娘の何人かが一礼をして足を崩した。


提督「んーそうだな。お前達の中で合気道をやってみたいと思うのは居るか?」


吹雪「ど、どうしてですか?」


提督「合気道は護身術としても使われていてな。どちらかといえば女性向けの武術と言えるかな」


提督「まぁお前達をどうこうできる者なんてそうはいないだろうが・・・な」


金剛「提督ったら酷いデース」


提督「ははスマンスマン・・・そうだ金剛。なんだったら俺に抱きついてきても構わないぞ?」


一同「え?」


金剛「い、いいんデスカ?遠慮なんてしませんヨー?」


比叡「お姉様ずるい」


榛名+霧島「そうですよお姉様」


提督「じゃあ俺は後ろを向いているからいつでも構わないぞ」


金剛「(皆には悪いケド、せっかくのご指名だしネー役得だと思って行きマスヨー)」ジリジリジリ


金剛以外の姉妹「(お姉様目が座ってる・・・それに手つきがすごくイヤラシイ動きしてるし)」ハァ


金剛「・・・バーニングゥ・・・ラーヴ!!」ウォォ


ダキッ・・・フワァ・・・トサッ


金剛が提督に抱きついたかと思った瞬間、金剛の体が宙に弧を描き、畳に下ろされた。


一同「今のは一体・・・」


何が起こったか理解できていない艦娘達をよそに、提督は倒れこむ金剛に顔を近づけた。


提督「どうだ金剛?これが合気道だ」ニカッ


金剛「ハ、ハイ(顔が近いよ提督)」ボッ


一同「ムー」ギリッ


??「フフッ相変わらずの技のキレですね・・・鈍ったというのはご謙遜ですね。あの時に近い動きをしていた」


ドクンッ!


艦娘一同「!?」


艦娘一同が声がした方向に顔を向けると、道場の入口に和傘をさした1人の女性がそこに佇んでいた。


ドクンッ!!


赤城「どちら様でしょうか?事と次第によっては・・・」グッ


一様にその女性に向かって構えだしたその時、女性が胸に手を当て一言告げた。


??「私の名は大和。そちらに居られる提督の縁の者です。どうかお見知りおきを」シャナリ


艦娘一同「!?」


そう言って会釈をする女性を見た後、提督に向かって振り返ると・・・提督の顔は青ざめていた・・・


累々の惨状


提督「貴女がなぜ・・・ここに・・・」


震える体を揺り動かし、右手で顔を抑えながら自分に視線を向ける彼女、大和に問いかけた。


大和「ここでは何ですので、失礼いたします」


そう言って履物を脱ぎ、道場を進んで提督の前で止まり正座した。


道場中央で提督と大和が向き合い、艦娘達は少し離れた所に鎮座することになった__


大和「私がここに来た理由はただ一つ。貴方をお迎えにあがりました」


提督+艦娘一同「!?」


提督「それは一体どういう事だ?」


大和「単刀直入に言います。叔父上がお倒れになられました」


提督「!?。親父が!?」


大和「この一報を届けるには電報では遅すぎる。他の家の者ではここまで来るのに時間がかかる。それで私が単独でここに来ました」


榛名「提督。その方は一体・・・」


提督「あぁ・・・彼女は俺の従兄妹でな俺が宗家、彼女が分家にあたる間柄だった」


霧島「だった・・・という事は?」


提督「・・・跡目相続の仕合で俺が負け、彼女が道場を継ぐことになった。」


提督「今となっては恥ずかしい話だが当時の俺は神童と持ち上げられて少し天狗になっていたようだ。無論鍛錬は怠っていなかったがな」


大和「あの仕合はどちらが勝ってもおかしくはなかった。自身を貶めるのはお止めください」


提督「謙遜はよしてくれ・・・結果が全てを物語っている」


提督「そして俺は周囲の目を嫌い、家を飛び出す様に士官学校に入る事となった次第だ」


この場一同「・・・」


提督「何より彼女は俺達の祖母である艦娘:武蔵の血を色濃く受け継いでいてな、祖母曰く「姉の生まれ変わり」のようだと言っていたよ」


提督「俺も武蔵の血が流れているのは感じているが男故に艤装は出せない・・・が彼女は出せる。なので彼女が1人でここまで来れたんだろう」


提督「・・・話が反れたが、親父の容態は?」


大和「主治医の先生の話では週末が山だと伺っています。それで貴方をお連れしようと参った次第です。」


大和「断るようであれば力づくでも・・・」


一同「!?」ザワッ


提督「待て!俺はこの鎮守府の提督だ。ここを勝手に離れるのは、ここを推薦してくださった元帥に申し訳が立たない」


提督「それに残された艦娘達はどうなる?責任はどう取るつもりだ?これは家の総意なのか?」


大和「それには及びません。ここに来る前に大本営に趣き、この旨を元帥閣下にお伝えしてあります」


大和「それと・・・この話は家の総意ではありません。私個人の意志です」


提督「なんだと!?そこまで手を回していたのか?・・・それで元帥の返事は?」


大和「『あの者の判断に任せる』・・・とだけ」


大和の挑発に激昴して立ち上がったが元帥の答えを聞かされた途端に力が抜け、床にへたりこんでしまった。


艦娘一同「提督!」ガタッ


大和「では・・・一緒にご同行を・・・」スッ


大和が提督に向かって手を出そうとした時だった___


ガシッ!!


提督の下に一瞬で詰め寄った金剛が大和の腕を掴んで止めた。


金剛「話を聴いていれば勝手なことを・・・提督は私達にとってとても大切な人デース。ハイそうですかといかせる訳にはいかないネー」ギリギリ


大和「中々の瞬発力ですね。流石高速戦艦といった所でしょうが・・・フッ!」


ガクンッ  ズダァン!!


大和が掴まれた腕ごと金剛に体を寄せ、あまりの事で体勢を崩した金剛を大和はその勢いのまま道場の床に叩きつけた__


金剛「グッ」


金剛姉妹「お姉様!!」


他艦娘「金剛(さん)!!」


大和「穏便に・・・と思っていたのですが、この状況ではそうも言ってられませんね」フゥ


金剛姉妹「よくもお姉様を・・・」ギリッ


高雄「吹雪さん!貴女はこの事を鎮守府内の全艦娘に伝えて!!一大事よ」ビシッ


吹雪「ハイ!!」ダッ


愛宕「赤木さん達は艦載機を飛ばして空から指令を出して連絡を密に!」


赤城「了解!!」


加賀「頭にきました・・・」


大和「どうやら大事になりそうですね・・・××さん。ここは一旦引きましょう。今日は島の宿に泊まりますので、後日答えをお聞かせください」


提督「ま、待て!!」


道場内艦娘「逃がすかコラァ!!」オラァァ


向かってくる比叡達をあしらいながら、歩を進め入口にて履物を履いた大和が振り返り、会釈をした。


大和「では・・・それでは」シャナリ


そして踵を返し、吹雪達によって集められた鋭い目つきをした人垣ならぬ艦娘垣に向かって軽く笑みを浮かべながら歩いて行った__


__


数分動けなかった提督が道場内の艦娘達を介抱した後に道場の外を見渡すと、一見大怪我をしているようには見えない艦娘達が


辺り一面に倒れ伏してうめき声を上げるその光景に提督は言葉を失った・・・


提督の答え


大和が現れたその日の夜、俺は道場に明かりを消し1人正座し瞑想していた__


提督(俺が家に戻れば大和が艦娘として活躍し、多くの人達が深海棲艦の脅威から救われるだろう)


提督(だが、鎮守府を離れたらここの艦娘達はどうなる?以前に逆戻り?それとも次に来る提督の下で戦うのか?)


提督(あの後、介抱の手伝いをし終え各自に休息を指示した後ここに来て、考えを纏めようとこうしているが・・・)


提督(くそっ・・・考えが纏まらない・・・俺は一体どうしたいんだ!!)


??「提督?」


呼びかけられた声に反応して目を開け振り返ると、入口に金剛が様子を伺うように立っていた。


提督「あぁ金剛か・・・どうしたんだ?」


金剛「提督を探していてここを覗いたら居られたノデ・・・お邪魔だったデスカ?」


提督「そんな事はないさ・・・そこだと少し冷えるだろう?中に入るといい」


金剛「それジャ・・・失礼するネ・・・」


そう言って中に入った金剛は俺の横に座った。


金剛「・・・提督はあの女性が言っていた事をお考えだったのデスカ?」


提督「あぁ・・・明日、大和は俺の返答を聞きにまた来るだろう。その時俺はどう答えたらいいかずっと考えていた」


提督「俺はあの日を境に彼女を家に縛り付けてしまった・・・俺の実力が足りないばっかりに・・・」


提督「それなのに手前勝手で士官学校に入り、その事に目を背けてしまっていた」


提督「それが何の因果か、俺にとって大切なものが出来た今になって降り掛かるとは自業自得だな・・・」


金剛「提督・・・」


提督「ははっ・・・提督である俺が艦娘である君に情けない姿を見せてしまっているなんてな。威厳も何もないな・・・」


金剛「そ、そんな事ないデス!ここに来てまだ少しの間ですが提督は私達に色んな事をしてくれまシタ」


提督「そう言ってくれるのは嬉しいが・・・俺には正解が見えてこないんだ・・・」


そう言ってうつむく提督を見た金剛は、少し考えた後意を決した様に提督に言った__


金剛「提督、私が提督におまじないをかけてあげマース。そうすれば答えが見えてくるかもしれないネー」


提督「おまじない?」


金剛「そうネ。後ろを向いて目を瞑るネー絶対に目を開けちゃノーね」


提督「わ、解った・・・」


金剛が言うように金剛に背を向ける形をとり、目を瞑った・・・


ガバッ


提督「こ、金剛!?」


金剛が提督の後ろから抱きつき、手を提督の胸に回した__


金剛「目を開けちゃダメネ・・・これから言う事をしっかりと心に刻むネ」


深呼吸した後、金剛は正直な気持ちを提督に打ち明けた。


金剛「正直に言って、提督がここを離れることになったらとても淋しいデス・・・それでも提督の出した答えならどんな形でも受け入れるつもりデス」


金剛「おそらく、この鎮守府に居る艦娘達は誰もが同じことを言うはずデス」


金剛「ダカラ・・・家の事とか、私達の事、全て考えから取り除いて提督が本当にどうしたいかを思い浮かべてくだサイ」


そう言って離れた金剛を目を開け振り返って見ると道場の天窓から差し込んだ月の光が彼女を照らし出し、今にも泣きそうなのを堪え笑顔を作っていた。


その光景を見た俺は反射的に金剛を抱き寄せた_


金剛「提督!?」


提督「金剛・・・ありがとう」


金剛「提督・・・」


金剛の目から一筋の涙がこぼれ落ち、数瞬向き合った後互いの唇が近づいた・・・


パチン


高雄「ちょっと待ったー!!」


いきなり道場の明かりが点いた事に驚き、互いに後ろに飛び退いた。そして辺りを確認すると金剛を中心に艦娘の輪ができていた。


愛宕「金剛さ~ん?途中までは賛成だったけど最後のはダメだわ~?」


金剛姉妹「お姉さまったらとても大胆です・・・」


吹雪「司令官!私達も金剛さんと一緒の考えです!!だから気にしないでください!」


赤城「金剛さんが提督に抱きついているのを見た時は飛び出しそうになりましたけどね~」


加賀「少し頭にきました」


暗がりだったのと、ムードに浸っていた為か他の艦娘達の気配に気がつかなかった。


だけどこの光景を見て、少し胸がすく気がした。明日には自信を持って答えを言えるだろう・・・そう心に決めた時だった。


高雄「提督?さっきの状況をご説明して頂きましょうか?」


高雄「提督が見当たらないのでここに居るメンバーで探していたら、道場から声がして中を確認したら金剛さんが提督に抱きついているじゃありませんか」


高雄「様子を伺っていればお2人の話の内容は理解していましたが、提督からも抱き寄せていましたし・・・どういう事ですか?」


提督「そ、それは・・・」


金剛以外の艦娘「それは?」


誤解を解くために一から説明しないといけないと感じた俺は、長い夜になりそうだとため息をつくばかりだった


絢爛舞闘


次の日の早朝、鎮守府一帯には朝霧が立ち込めていた__


その霧の中を進む人影が1つ・・・大和が鎮守府の中を進み、道場に着くとそこには提督が1人道着姿で正座して座っていた。


提督「お早いお着きだな・・・」


大和「そちらも、私がこの時間に来ることをお見通しだったようで・・・って、あら?」


大和「どうされたんですか?その目の下のクマは・・・?」


提督「何、気にしないでくれ。こちらで行き違いがあっただけだ」


大和「そうですか・・・では先日の返事を・・・と言うまでもありませんね。その格好を見れば」


提督「俺はこの鎮守府から離れるわけにはいかない!ここは俺にとって、とても大事な場所になっているからな!!」


提督「それに・・・俺の答えを聞くまでもなかったんじゃないか?貴方も道着姿で来たという事はそういう事だろう」


大和「えぇ・・・××さんが納得して鎮守府を出る形にしないと。あんなに艦娘達に慕われていたんですからね。皆さんのお怪我のほどは?」


提督「あぁ・・・大したことはない。打ち身・捻挫と言ったところだ」


大和「余りにも殺気立って向かって来られるものですから、加減を間違えたのではないかと考えていました」


提督「アイツ等も外の世界の物に触れてこれを機に成長するだろうさ」


提督「そろそろおしゃべりはこれくらいでいいだろう・・・」


大和「そうですね・・・後は」


提督+大和「「己の信念を貫くのみ!!」」


そういって、提督と大和は道場の中心で向き合い、互いに一礼をし構えを取った__


提督「ハァァァァ・・・」


大和「フゥゥゥゥ・・・」


互いの気合に影響されてか、鎮守府一帯に立ち込めていた霧が道場を中心に渦巻いていた。


大和「あら、攻めて来ないんですね?」


提督「何を言ってる。後の先は貴女の得意技じゃないか」フッ


大和「そうは言ってもそこからの返し技は××さんの本領ではないですか?」アラアラ


提督「・・・」シーン


大和「・・・」シーン


静かな時間が過ぎていく中で、その均衡が崩れた__


大和「互いに睨み合っていては埓があきませんね・・・ここは苦手分野で行ってみましょう・・・か!!」ヒュッ


大和が一瞬で間を詰め、右手の手刀を突き出してきた。


それに反応し、体を手刀の隙間に向きを変えながら滑り込ませ、提督はその腕を取り重心をずらし投げた


しかし、その投げに対応するかの様に投げられざま突き出した手を返し、俺の腕を掴みその勢いで投げ返して来た。


フワッ


互いの体が宙を舞い、それぞれ体制を整え受身を取った


ズダンッ!


バッ ババッ


そして両者起き上がり互いに構えを取り直した__


提督「フゥ・・・何が苦手分野か・・・早すぎて面食らったじゃないか」オイオイ


大和「フフフ・・・××さんこそ・・・本気で突きに行ったのにあそこまで綺麗に投げられるなんて思ってもみませんでした」ビックリ


その後、2人は互いが出してくる手を掴もうとせず絶妙のタイミングで捌き、相手に隙を見せないように・・・


或いはあえて隙を見せ誘い込む様に仕向け、そして互いの立ち位置が目まぐるしく入れ替わる。


そこに駆けつけてきた艦娘達が見たものは・・・


金剛「は、早すぎて何をやっているのか分かりまセーン」ドーン


比叡「ヒ、ヒエー」ガビーン


榛名「まるで・・・踊っているようです」ハァ・・・


霧島「互いの実力は伯仲・・・いつ均衡が崩れてもおかしくありません」キラーン


高雄「提督・・・」ギュッ


愛宕「頑張って・・・」ギュッ


吹雪「司令官・・・」ジー


赤城「私達には見届けることしか・・・」クッ


加賀「とても歯がゆいですね・・・」ギリッ


那珂「提督ー!負けr__」イケイケー


川内「馬鹿!大きな声だしちゃダメ!」シッ


神通「姉さんも那珂ちゃんも静かに・・・」オロオロ


お互い肩で息をしながら声がした方に2人が振り返ると、そこには艦娘達が沈痛な面持ちで2人を見ていた。


提督「アイツ等・・・」ヤレヤレ


大和「来てしまいましたか・・・彼女らが来る前に決着を付けたかったのですがね・・・××さんが負ける所を見せたくなかったもので」アラ・・・


提督「ハッ・・・好きに言ってくれるな」


提督「(だがしかし・・・このままだとジリ貧で押し込まれて負けるだろう・・・こうなったら今まで試してできなかったアレをやるしかない)」


大和「(ここまで実力に差がないことに驚きました・・・やはり貴方がお家を継ぐべきでした・・・いえ、止めましょう。こんなことを考えるのは)」


提督がおもむろに目を閉じ何かに集中し始め、それを大和が訝しげに感じた時だった__


ヒュッ


大和は背後に気配を感じ、振り向きざま手刀で薙いだ・・・だがそこには誰も居ない__


ガッ


今度は腕を捕まれ投げられる感覚に陥った__


ズダンッ!


大和は受身を取る形で畳に倒れた__


高雄「え?一体何が・・・」


愛宕「提督は何もしていないのに、彼女が急に倒れた?」


傍から見ている艦娘達には何が起こっているのか理解できていなかった・・・それ以前に大和自身も不意に感じる違和感に動揺を隠せないでいた。


大和「(一体何が・・・後ろに気配を感じたり、投げられた感覚を感じたから受身を取ったけど・・・何が何だか・・・)」


大和「(××さん・・・もしかして貴方が・・・?)」


目を閉じ、一切こちらの行動を把握できないはずの提督に翻弄されているように感じた大和は戦慄していた。


シュッ ヒュッ


大和「(またっ・・・!)」


提督の姿がブレた様に見え、その刹那、手刀や掴みかかってくるような感覚を感じ慌てて回避行動をとる


ガシッ ブンッ


不意に行った回避行動により体制を崩した大和がまた投げられる感覚に陥った__


ズダンッ


大和はまた受身を取る形となった。


大和「(今度はハッキリと感じた!さっきまで一瞬しか感じなかった感覚が鮮明に・・・!)」


大和「こうなったら、やられる前にやるしかない!」


大和がこの現象を提督が引き起こしていると確信し、おもむろに突っ込んだ__


スッ スパンッ


提督が目を開け、向かってきた大和を今度は実際に投げた__


ズダァン!!


意識が散漫になり、視界を狭めた大和は受身を取りきれず畳に打ち付けられる形となった__


大和「カハッ!」


ヒュッ ピタッ


そこに提督の振り下ろされた手刀が大和の眼前で止められた。


大和「・・・参りました」


艦娘一同「・・・提督の勝ちだぁー!!」


そして手刀を引いて大和を引き起こす形に手を出し、大和もそれに応じ手を取り起き上がり、お互いに礼をした。


提督「ありがとう」


大和「お疲れ様でした」


激闘を演じた2人の顔はどこか晴れやかだった。そして立ち込めていた朝霧もすっかり晴れていた__


そしてそれぞれ汗を流し、提督は軍服を、大和は普段の格好に着替え、帰り支度をしていた


大和「××さん・・・さっきのアレは一体・・・」


提督「ん?アレか?アレは昔練習はしていたんだが中々モノにできずに放置していた技だ」


提督「相手に己の気を叩き込み、相手自身に自滅させる様に仕向けるって寸法さ」


提督「気を受けた相手は錯覚に陥り、良くて受身、悪くて戦闘不能に陥らせることが可能・・・と考えていた」


大和「じゃ、じゃあぶっつけ本番で、技を試したんですか!?」


提督「あぁ。あのままだったらジリ貧で、贔屓目に見ても俺が負けていただろう」


提督「なら一か八かってね・・・上手くいってよかったよHAHAHA」


大和「な・・・」


提督「断っておくが、気配を察知できるぐらいの相手にしか効かない技だからな?気を感じないんじゃ梨の礫だからな」


大和「はぁ・・・分かりました。今回の事は無かった事にしましょう。先代様には私から言っておきます」


提督「あぁ・・・なんだ・・・その・・・オヤジにはその内、家に帰るからそれまでくたばるんじゃないぞって伝えておいてくれ」


大和「ふふっ・・・分かりました。お伝えしておきましょう」


大和「そうでした。アレを渡しておかないと」


そう言って大和は自分の荷物を漁り始め、荷物から封筒を取り出し提督に手渡した。


大和「これを・・・」


提督「これは?」


大和「私が帰った後に、ご確認ください」


大和「それではこれで私は失礼致します」


大和は提督達に会釈をし、鎮守府を去っていった__


金剛「嵐みたいなヒトでしたネー・・・提督?あのヒトは一体・・・」


提督「あぁ・・・彼女、大和は俺の初恋の相手だったんだ・・・」


艦娘一同「な、何だってー」


榛名「それじゃぁ・・・さっき渡された封筒って・・・」


提督「何だったんだろうな?開けてみるか」


ペリペリペリペリ


提督が何気なく封筒に手を入れ、その光景を見ている艦娘達は一様に顔を赤くしていたが__


提督「ん?用紙と手紙?」


内容を確認してみるとそこには__


___________________

           請求書  


燃料代・弾薬代・宿泊費・飲食代  


請求先:幌筵鎮守府  代金100000円

___________________


ピシッ!


空気が凍る音がした気がした・・・


提督「手紙の方は・・・」


______________________________________


大和「御馳走様でした。旅館のご飯美味しかったです」


大和「追伸:請求は鎮守府に回させていただきました。私あんまりお金持ってきてなかったので」


______________________________________


ピシッ パキパキパキパキ・・・


吹雪「し、司令官・・・?」


提督「あ、あの野郎ぉーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


提督が空に向かって叫んだ声が鎮守府に響き渡る中、空に浮かぶ大和のイメージは満面の笑みで手を振っているように感じた。


提督の受難


最近・・・朝目覚めると体が動かないことが多い・・・なぜなら艦娘達が俺を抱き枕にして寝ているからだ・・・

今日も抱き枕にされて、艦娘達の足などが絡みつき身動きが取れないでいる・・・


先日、家の事情で俺が鎮守府から去るかもしれない状況にあったせいか、スキンシップを求める事が多くなっている。

男としてはこのシチュエーションは大変ありがたい事ではあるが、こう毎日だと気が気ではない。


この前なんて俺の寝間着に血が付いていて、ある艦娘から「ご馳走様でした」と告げられた時はまさかと冷や汗をかいたが、

その話のオチはある艦娘の寝返りで俺の下の寝間着がずり下がり、俺の20.3cm単装砲が最大仰角になっているのを見た別の艦娘の鼻血だったらしい

「ご馳走様」というのは「眼福でした」ということだった。


それに色々対策は講じてはいるが、それに対応する速度がすさまじく速い・・・

私室のドアノブを鍵付のドアノブにするとピッキングで開けられたり、電子ロック錠に変えると、今度は屋根裏から、それに対応すると

窓から侵入したりとイタチごっこの様相を呈してきている。


そうした状況に一石を投じるために俺はある行動に出ることにした・・・


そしてその夜___


??「うふふ~、抜け駆けを避ける為に出来た提督抱き枕ローテーションの割当日にやっと回ってきたわ~」コソコソ


??「そうは言っても油断は禁物よ?提督に気付かれては全てお終いだし・・・提督が一度寝ると中々起きないのを逆手にとっての手段なのだから」コソコソ


??「提督が留守の間に提督の私室を私達のヘソクリで改修している事はまだバレていないようね~」フフフ


??「まさか電子ロック錠に変えられた時は驚いたけどね」ヤレヤレ


??「入口が無いなら別の所から入るしかないわよね~」ヨイショ


そう言っておもむろに廊下から提督の私室の壁に手を当てると__


ギイィ・・・


何と提督の私室の壁が一部動き、カラクリ扉の要領で中に侵入した。


??「ここまでやったのは私達が初めてかしらね~?」ウフフ


??「ちょっと大掛かりだし、改修してくれた妖精さんに口止めも渡したから、あまり割にあってないかもね」フゥ


??「まぁ今日提督と一緒に寝られれば、その甲斐があったってものだわ~」


??「さぁ提督?覚悟して下さいね・・・私達で極楽に連れて行って差し上げますわ」


ガッ バサァ・・・


??+??「」シーン


??「ハッ・・・これは・・・変わり身!!一体いつの間に!!」


??「そんな事言ってる場合じゃないでしょ~?非常事態だわ~気付かれたのよ~」


??「そうね!緊急配備を打電!提督捜索に尽力せよと通達よろしく!!」ドドドドドドドドド


??「了解したわ~。提督さんったら逃がさないんだから~」ゴゴゴゴゴゴゴ


一方その頃___


ガサガサ・・・ガサ・・・バサァ・・・


提督「ふぅ・・・ここまで来ればひとまずは安心だろう。しかし偶然とは恐ろしいな・・・」ハァハァ


提督「たまたま落とした荷物が転がって壁に当たって止まった事で、荷物を取って手を壁に付かなければ気が付かなかっただろう」


提督「まさか壁までいじっていたとはな・・・油断大敵といったところか。これからは常在戦陣の気構えを持って挑まないとな」


ウ~~~~~~~~・・・ウ~~~~~~~~~~~


提督「おいおい、深海棲艦が攻めて来た時並の騒ぎようじゃないか?あいつら何考えてんだ?」


シューーーーーーーン・・・


提督「ん?あの音は?・・・もしかして川内が言っていた夜偵ってヤツか?本気出しすぎだろ・・」


ガサッ


提督「気づかれたか?・・・ちょっと探ってみるか・・・ん・・・」


目を閉じ意識を辺りに向けて集中し始めた。


シーーーーーーン


提督「まさか夜偵の力か?もうすぐそこまで来てるじゃないか・・・夜戦特化の偵察機恐るべしってとこだな。さて逃げるか」


ガサガサガサ


??「ハァハァ、参謀の話ではこの辺だと聞いてきたのに見当たりまセーン」エーン


??「お姉様、少し前までここに居たようですよ?少し提督の匂いがします」クンクン


??「ワァツ!?どこ?どこデスカ!?」ドキッ


??「お、お姉様そんなにがっつかないで下さい!それに提督を見つけたら抱きついて嗅げばいいじゃないですか」オロオロ


??「ハッそれもそうデスネ!、改めて提督を探すデスヨ」


??「はいっお姉様」


少し離れた木の上にて___


提督「あれは金剛と比叡か?どうやら2人1組で捜索しているようだな・・・広い敷地周辺を探すには数が居る艦娘を分散させて探す方が効率はいい」


シューーーン


提督「おっとこうしちゃいられない。また夜偵の音が近くを通った・・・見つかったかもしれないからな。だが少し楽しくなってきた」


そうこうして約2時間が経過した頃、提督はある場所にいた__


提督「ハァハァ、これぐらい掻き回せばしばらくは大丈夫だろ。流石に疲れたな・・・あいつら凄い必死だし・・・俺が何したってんだ」ヤレヤレ


提督「汗かいたしシャワーを浴びたいところだが水音で気付かれてしまうから、頭は少し水で流して体はタオルで拭く程度に済ますかな」


出来るだけ物音を立てずに諸々の行動を済ませ、寝間着に着替えて隠れるように窓から外の様子を伺った。


提督「フフフ、まだ俺が外に居ると思って探しているようだな・・・だが俺が今居る所は自室だ」


提督「試作段階のアレを使ってもよかったが、あれは相当疲れるからな。まさに秘密兵器だな・・・失敗しても結局疲れるしなぁ」


提督「まぁ外に意識を集中させておいたから、捜索に割かれる人数も増えているだろう」


提督「その流れで、警戒していただろう自室に舞い戻っているとは思わないだろう。まさに灯台下暗し」


提督「自室周辺の艦娘の気配は数が少ない・・・これなら寝られるかな?外はやかましいが」


布団に潜り、一呼吸おいて眠りにつこうとその時だった・・・


コンコンコン・・・


ビクッ


不意に自室のドアをノックされ心臓が飛び出す感じでびっくりした__


??「しれぇ、居られますか・・・?」


ドアからの声に対して警戒しながらも恐る恐るドアの前に立ち、誰かと問いただした。


提督「・・・誰だ?」


??「雪風です・・・」


いつも元気に振舞っている雪風の声の感じが気になったので、意を決して雪風を招き入れた


提督「どうしたんだ雪風?こんな夜遅くに・・・」


雪風「実は・・・とても怖い夢を見たんです・・・年に1、2回は見る夢を・・・」


提督「・・・夢?」


雪風「私は今までまともな被弾を受けずに幸運艦として、皆に周知されてきました」


雪風「ですが裏を返せば数多くの仲間の艦を沈んでいく処を見てきた艦でもあります」


雪風「それがフラッシュバックの様に夢に現れるんです・・・」


雪風「そして、その夢を見る日はとても1人では眠れなくて、以前夢を見た時は前提督に添い寝をしてもらって眠ることができたんです」


提督「そうか・・・それでその夢を見てここへ」


雪風「はい・・・お邪魔でなければ、今日しれぇと一緒に寝させてもらってもいいですか?ダメでしたら他の駆逐艦の所へ・・・」


提督「良いぞ。そんな怖い思いをしちゃ寝たくても寝れないもんな」


雪風「本当ですか?」


提督「あぁ。前提督がやって俺がやらないんじゃ提督の器量が疑われる。何より怖がってる雪風を放っておけないさ」


雪風「ありがとうございます。しれぇ」


涙目の雪風の頭を撫で、布団に向かい合うように入り、不安を出来るだけ感じないように片腕で頭を抱きかかえる形でお互い眠りについた。


2人が眠りについて数十分後、2人が静かに寝息を立てている光景を複数人が怒りのオーラを滾らせながらそれを見つめていた。


??「あれだけ探し回ったのにまさか自室に戻っていたなんて・・・」ゴゴゴゴゴ


??「そうね~私達の貴重な時間が失われてしまったわ~」ゴゴゴゴゴ


??「ですが雪風ちゃんがここにいるって事は、丁度アノ日だったみたいですね」ムムッ


??「そうデスネ~・・・今日のところはユッキーに免じてこのまま寝かせてあげるネー」ヤレヤレ


??「それはいいとして、抱き枕ローテーションは今日の分はノーカンでいいですよね?」ジー


??「そうよね~でないと私達納得できないわ~?」ジー


??「あー解ったネ。霧島にローテーションをずらすように周知させるネー」フゥ


??+??「やったぁ」キャイキャイ


かくして、提督の頭の上での不穏な会話が提督の耳に入っていたかは分からないが、これからも提督の受難は続きそうだ___


予期せぬ来訪者


今日も今日とて、忙しさに忙殺されそうになりながらも秘書艦と共にせわしなく執務をこなしていた。


たまに遠征報告に執務室に訪れる艦娘達と会話したり、突如巻き起こるスキンシップ争奪じゃんけん大会に戸惑いながらも


ほのぼのとした光景に癒しを感じながら、その様子を見守っていた。


そして暫くして仕事が一段落して一服して一心地着いた頃にその出来事が起こった__


ドゴォォォォォン!!


提督「な、何が起こった!?」


ガァン! カァン! ダダダダダダダ・・・ ドォン!!


慌てて窓から外の様子を伺うと、港の方から大きな黒煙が上がっていて戦闘が行われていた。


??「まさか・・・アイツは・・・!!」エェ!?


提督「陸奥!アイツが何か知っているのか?」


陸奥「噂で聞いた程度だけど、深い海域の一部でしか確認されていないとされる深海棲艦だったはずよ?確か名前はレ級・・・」エーット


提督「そんな深海棲艦が居たのか・・・俺ももっと知識を深めないといけないな・・・っとこんなことをしている場合じゃない俺達も行くぞ」


陸奥「えぇ!!」


執務室を飛び出し深海棲艦が居る港の方に向かった___


提督「(アレ程の奴だと用心してあの技を使った方が良いかもしれないな)」


陸奥「提督?何か言った?」


提督「いやなんでもない・・・先を急ぐぞ!」


_______________


レ級「ハハハ、イイゾ!モット俺ヲ楽シマセロォ!」ヒャッハー


川内「くっ、私達姉妹が束になってかかっても拮抗に持ち込むのが精一杯だなんて・・・悔しいなぁ」チッ


神通「とは言っても私達は軽巡ですからね・・・初めて見るタイプですが、相手は火力からして戦艦クラスに間違いないかと」フゥ


那珂「んもーっ、那珂ちゃんより目立つなんて許せないんだからぁ」プンプン


レ級「ココノ鎮守府ニハ強者ガ揃ッテルッテ深海棲艦ノ間デ噂ダッタカラナァ・・・チット遠カッタガ来テ正解ダッタゼ」ククク


建物の陰にて__


提督「思ったより小さいな・・・それであの火力とは、見かけで判断すると痛い目を見る典型ってとこだな」


陸奥「提督、これからどうするの?」


提督「ここに来るまでに考えていたが、アレをやるしかないな」アー


陸奥「アレ?」


提督「少し集中するから静かにしてくれ」


提督が呼吸を整えて少しすると、提督の姿が少しずつブレる様に見え最終的には提督が二人居るように見れるまでになった


陸奥「提督・・・これって一体」


提督「あぁ・・・少し前から出来るようになっていた氣で作った俺の複製体だ。俺の意思で形は思いのままだし、ちゃんと触れるぞ?」


陸奥「ホントだ・・・触れるし・・・ちょっと暖かい」


提督「俺の意思で動かせるからな、コイツをレ級に接触させて、様子を見る」


レ級「オ前達ハ面白カッタガ飽キテキタ、ソロソロモット歯応エノアル奴ト遊ビタイナァ・・・ククク」


川内「くっ、舐めるなぁ!」


神通「行かせる訳にはいきま・・・え?提督!?」


提督「これは戦艦レ級・・・当鎮守府へどういった要件で?」


那珂「提督!?危ないから下がってなよ~」


レ級「ヘェ・・・アンタガコノ鎮守府ノ提督カイ?ソウトモ俺ハ戦艦レ級。マァヨロシクナ」


レ級「ソレト俺ガココニ来タ理由?ココノ鎮守府ノ艦娘ガ強イッテ噂ダッタカラナ。少シ遊ビニ来タダケサ」


レ級「マァ、アンタラハ誇ッテイイト思ウゼ?俺ノ姿ヲ拝メル奴ナンテソウハ居ナイカラナ」


提督「それでこの騒ぎと・・・。戦艦レ級、お近付きの印に握手なんてどうですか?」


川内三姉妹「!?」


レ級「ハハッ・・・アンタ面白レェナァ!深海棲艦デアル俺ト握手ダッテ?イイゼ、アンタノ面白サニ免ジテヤッテヤルヨ」


神通「いけません提督、そんな事をしては・・・提督は私達の希望なんですから」ハラハラ


レ級「艦娘ハ黙ッテロ、空気ニ水ヲ刺スンジャネェ。ブッ飛バスゾ」ニヤニヤ


スッ ガシッ


レ級「(ナンダ?手ガ離セナイ・・・ン?体モ動カセナイ・・・ナゼダ?)」


提督「よくもこの鎮守府に攻撃してくれたな?それに何より彼女達を馬鹿にしたのが一番許せん」


レ級「テメェ・・・何シヤガッタ?」コノッ


提督「特に何も?ただ少し俺とお前の重心をずらしただけだよ。それでお前は動けないだけだ」


レ級「クッソ!フザケヤガッテ・・・許サネェ」ワナワナ


提督「許さない?それはこちらのセリフだ。お前をここで無力化する」


レ級「面白エ、ヤッテミナァ!!」


提督「それじゃお言葉に甘えて」


ドタン! バタン! ベタン! ビタン! ズバン!


レ級「イテテ・・・ナンデ、ナンデ手ガ離レナインダ・・・」


提督「どうした?まだこんなもんじゃないぞ?」


ズダァン! ドォン! バァン! ズガァ! ベチャァ! スパァン!


数分後__


提督「どうだ?降参するか?」


レ級「」チーン


提督「どうやら気絶したようだな・・・川内!」


川内「は、はい!」


提督「工廠に行って明石と夕張を連れてきてくれ。レ級の偽装を外して無力化させる」


川内「了解」ダッ


提督「それと神通!」


神通「はい!」


提督「大淀の所に行って大本営に「戦艦レ級、鹵獲。尚、処遇はこちらに一任されたし」と打電するように伝えてくれ」


神通「分かりました」ダッ


提督「最後に那珂!」


那珂「はーい」


提督「レ級が暴れた後の後始末をしなくちゃいけないから、手の空いてる艦娘に片っ端から声をかけてコレの修復にかかってくれ」


那珂「まっかせてー」ダッ


提督「ふぅ・・・これで落ち着いたか・・・」


サアッ・・・


提督を型どっていた氣の思念体は霧となって跡形もなく消え去った_


ドサッ


提督「ハアッハアッ・・・こいつは本当に疲れるな・・・まだまだ改善の余地があるだけに鍛錬しないとな」


陸奥「フフッ、お疲れ様」


提督「陸奥。すまないが肩を貸してくれないか?少し力を使いすぎた」


陸奥「いいわよ。あそこのベンチまで行きましょうか」


提督「それと何だ。皆に指示を出しておいてなんだが、陸奥に後は頼めないか?体が思うように動かせない」


陸奥「指示も様になっていたわよ?大分提督業が板に付いてきたみたいね」


陸奥「分かったわ。今日の秘書艦は私だものね、提督の仰せのままにってね」


提督「はは・・・すまないな」


陸奥「いいってことよ」


そうして陸奥の指揮の下に復旧作業が進められる中で、提督は沈みゆく太陽を見ながら今日も一日が終われると安堵して物思いにふけるのであった。



後書き

10/17 長期連勤は無いものの仕事が忙しく、パソコンに向かっても他のやりたい事を優先して中々SSに手がつけられず
モチベーションが上がらないのも手伝って大分空いてしまう形になってしまいました

できる限り更新していこうと思っていますが、ポッカリ空いてしまうのもご容赦下さい


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1: ポテ神 2015-06-12 07:41:56 ID: d43gzX1w

応援してますぜ!

2: ダンテ 2015-06-13 00:22:34 ID: jMR42RBl

ポテ神さん>

応援ありがとうございます~

色々話は考えてますがどういう順番で出すか迷ってたり、やらかした部分も多々あるので四苦八苦しながら書いてます(笑)

3: SS好きの名無しさん 2015-08-06 16:41:36 ID: 97Y_3LGQ

大和強い(゚Д゚;)

4: ダンテ 2015-08-09 12:19:32 ID: WuHwzSIg

コメントありがとうございます~返事遅れました

流石に大和でも一度に相手すると持たないので、100人相手するとして彼女は1対100ではなくて、1対1を100回繰り返すイメージで応対しているイメージですね

累々な感じになってますが、重傷者はいない方向で考えてます

5: SS好きの名無しさん 2015-09-24 04:17:53 ID: LQ_I7fLK

12連勤とはお疲れ様です(_ _ )/体調には気おつけてください

6: ダンテ 2015-09-26 22:42:00 ID: twhL5wvp

>>5さん

書き込みありがとうございます

忙しくなってくるタイミングで大量の発注が来たので、本来の生産品を後回しにしてでもやらないと納期に間に合わないとのことでの12連勤でした

その前までは有休使っていいから休めとか言われて給料ガッツリ下がったのになぁ

今度は後回しにしていた本来の生産分がシワ寄せで回ってきそうなので来月も安定しなさそうですね

7: ポテ神 2016-01-07 07:49:46 ID: 8hYx6heu

面白くなってきましたね!これからも楽しみです!ふははは!

8: SS好きの名無しさん 2018-09-24 19:17:06 ID: CE9_5s8K

失踪はしてほしくないなぁ

9: SS好きの名無しさん 2018-10-10 00:10:51 ID: U70uLslr

まだ更新されてませんね…(´・ω・`)


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