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真姫の部屋

ｼ-ﾝ...

真姫「き、今日は...家に誰も居なかったわね」

真姫「ご飯も自分で作らないといけないのね...」

真姫「めんどくさいわね...」

真姫「」ｸﾞ---

真姫「お、お腹から音が...面倒くさがってる場合じゃないわ」

真姫「...キッチンに行きましょう」

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真姫の家 キッチン

真姫「花陽が...花陽が美味しそうにご飯を食べてたのが頭から離れないじゃない」

真姫「お米を...お米を食べたいわ！」

真姫「お米って、炊かないといけないのよね...」

真姫「...どうやって炊くのかしら」

真姫「...」

真姫「は、花陽に聞いてみようかしら？」

真姫「！！」

真姫「ダメよ。お米を炊くことぐらい一般常識じゃない」

真姫「私だって分かるわよ？お米の炊き方ぐらい」

真姫「まずはお米を洗うのよね。」

真姫「...」

真姫「せ、洗剤で洗えばいいのよね？」

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真姫「よし、洗剤でお米もピッカピカよ」

真姫「...次は、お米を水につければいいのよね？」

真姫「...何分か水につけておかないといけなかった気がするわ」

真姫「な、何分だろう...」

真姫「...！」ﾋﾟｺ-ﾝ

真姫「確かお米って膨らむのよね。」

真姫「水につけて膨らむのを見て、膨らんだら水から離せばいいんじゃないかしら！」

真姫「ふふっ...さすが私ね」

真姫「じゃあ、水につけて観察しましょう！」

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十分後...

真姫「...」

真姫「ずっと観察してるけど」

真姫「...あまり変わってない気がするわ。」

真姫「中々お米を炊くのも大変なのね...」

真姫「毎日作ってくれてるシェフには感謝ね」

真姫「でもね...これは私の予測だけど、もう膨らんでると思うの」

真姫「その変化が小さいから、違いが分からないんじゃないかしら？」

真姫「...さすがの名推理ね。きっとそうよ」

真姫「そろそろ、炊飯器にいれて炊いて良い時期だと思うわ！」

真姫「で、でも...炊飯器で炊くとき水を入れなきゃいけなかったような気もする...」

真姫「...」

真姫「どれぐらい入れれば良いのかしら？」

真姫「わ、分からないわ...」

真姫「...もう、適当よ！！！よく料理のレシピに適当って書いてるじゃない！」

ﾄﾞﾎﾞﾄﾞﾎﾞ...

真姫「ふう...大体このぐらいね」ﾄﾞﾔｱ

真姫「あとは炊飯器のボタンを押すだけよ！」ﾎﾟﾁｯ

ﾋﾟ-ｯ

真姫「あ、あれ？...すぐ炊けるわけじゃないのね。」

真姫「...よし、待ちましょう。」

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真姫「...」ｼﾞ-ｯ

真姫「もうかなり時間が経った気がするけど...まだ炊けないわね」

真姫「...やっぱり花陽に電話した方がいいかしら？」

真姫「そうね...電話しましょ！」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ...ﾌﾞﾙﾙﾙﾙ

花陽「『真姫ちゃん、どうしたの？』」

真姫「花陽？その...ご飯の炊き方とか分かる？」

花陽「『ええっ！？...ついに真姫ちゃんもこっち側の人間に...』」

真姫「い、いや...今日は家に誰も居なくて。炊き方忘れちゃったの。」

花陽「『そうなんだ...でも、ご飯を炊くのはお米を水で洗って』」

真姫「...ゔぇぇ！？」

花陽「『...ど、どうしたの？おかしいこと言ったかな？』」

真姫「...いや、何でもないわ。続けなさい」

花陽「『その後は水につけて三十分待って、お米の量だけ水を入れて炊飯器で炊くだけだよ...？』」

真姫「...そ、そうなのね。大丈夫よ私。何とかなるわ」

花陽「『も、もしかして...』」

花陽「『炊き方間違えちゃったとか？』」ｴﾍﾍ

真姫「...」

真姫「花陽。少し用事が出来たから切るわね。じゃあね」

花陽「『あ、あはは...頑張ってね〜』」

ﾌﾟﾁﾂ

真姫「...」

真姫「す、炊飯器を開けるわよ！」ﾊﾟｶｯ

真姫「...」

真姫「ぐ、グロい...！！」

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真姫「お米...か。」完

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