2015-08-28 19:31:27 更新

概要

(投稿日6/10)(7/2完結)のんたんhappy birthday!


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屋上



ワシワシマックスヤアアアアアアアアア



イヤアアアアアアアアアアアア



希「ふぅー。ワシワシ完了やね。」



凛「うっ、ううう...」ボロボロ



希「凛ちゃん、もう二度とそんな悪ふざけしたらあかんよ?」



凛「それにしてもぉっ...ワシワシは酷すぎるよおっ...」



花陽「り、凛ちゃーん...大丈夫?」



凛「今は...一人にさせて欲しいにゃ...」



花陽「り、凛ちゃん...」オロオロ



希「(花陽ちゃんも優しいね)」



海未「そっ、それで...」



海未「...中間報告ですか!?」



絵里「ええ。せっかくなんだし、各ユニットどれだけ進んでるか報告しないとね。」



海未「そっ、そうですか...」



希「でも...いきなり中間報告っていうのも難しいと思うから...」



希「三日後に中間報告会をするっていうのは決定ね♪」



希「(まあ、凛ちゃん海未ちゃんのうちらのユニットがまだ何も出来てないからやけど)」



穂乃果「おおっ、穂乃果達の努力の成果を見せる時が来たね!」



ことり「そうだねっ♪」



穂乃果「穂乃果達はね、ユニット名が決まったんだよ?」ドヤア



穂乃果「えーっと、何ていう名前だっけ...読み方が難しいんだよっ」



穂乃果「...そうだ、プリンだよ!!穂乃果とことりちゃんと花陽ちゃんはプリンって名前なんだよっ!!」



ことり「ち、ちょっと違うかな...」アハハ



穂乃果「あ、あはは...そうだっけ?」



絵里「...報告会ではちゃんと言えるようにね」アハハ



真姫「まあ、私達も名前ぐらいは決まってるけど」



真姫「作曲はにこちゃんが文句言うから全然進まないけど!」



にこ「何が文句よ!!あんたの作る曲が、かたっ苦しいから指摘してあげてるんじゃない!」



真姫「ならちゃんと指摘しなさいよ!!言ってることが抽象的すぎて分かんないのよ!!」



にこ「...」ムス-ッ



絵里「まあまあ。...それも後でじっくり話し合いましょう?」



絵里「それじゃあ、各ユニットに分かれて中間報告会の時どうするか決めちゃいましょう。」



オ-ッ!!!



ワイワイガヤガヤ...



海未「...」



海未「(何とか...しなくては!!)」



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部室



海未「...」



海未「(他のユニットはかなり進んでるように思います。)」



海未「(穂乃果達はユニット名も完成したようですし...)」



海未「(やはり、穂乃果がいると物事が進みやすいのでしょうか。)」



海未「(...絵里達のユニットも名前が完成したって言ってましたね。)」



海未「(曲に関しても...かなり話し合いをしているのが会話から読み取れました。)」



海未「(他のユニットはそうなのに...私達は...)」ワナワナ



凛「うううっ...うう」ボロボロ



希「もうっ、まだ泣いてるん?」



凛「うううっ...それにしても酷いよぉ...」



希「うちにワシワシされたぐらいで泣いてたらあかんって〜」



希「ワシワシされても減るもんじゃないやろ?」



凛「...凛の中で何かが減ったよお...っ...」



希「(変な所で乙女やね)」



希「わかったわかった!凛ちゃんはジュースおごってあげるから。」



凛「...えっ!?いいの??」



希「うん。だからちゃんと考えないと...海未ちゃんが...」アハハ



海未「...」イライラ



凛「希ちゃん、やっさしいにゃ〜!!じゃあ今から早速、ジュースを買いに 海未「凛!!!」



凛「は、はいっ!!」



海未「ジュースより先に、やることがありますよねぇ...?」ニコニコ



凛「(海未ちゃん必殺!怒った時の笑顔にゃ...)」



凛「もっ...もちろんにゃ!」



海未「...」ジロリ



凛「ひいっ!」



海未「...もうっ、本当に分かってるんですか!?三日後に報告しないといけないんでしよ!?」



凛「でも、何も出来なかったっていうのもちゃんとした報告にゃ!!...って」



海未「...」ゴゴゴゴゴゴ



希「(火に油を注ぐとはこのことやね)」



凛「ま...まあまあ、そんなに怒る暇があったら、考えた方がいいにゃ〜♪」



海未「怒る原因はあなた達なんですよ!?」



海未「希も凛も...ずーっと話してばかりで...本当にやる気はあるんですか!?」



凛「そんなの...当たり前にゃ!!」



海未「じゃあ、何か案はないんですか?」



凛「そ、それは...えーっと...」



凛「考え中にゃ〜♪」



海未「...」イライラ



凛「そ、そんなこと言ってる海未ちゃんも全然出来てないじゃん!」



海未「...凛と一緒にしないでください!!私は考えた結果思いつかないから仕方ないのです!!」



凛「でも、それじゃ進まないよ!!」



海未「だから凛に考えて欲しいって言ってるんです!!」ウワ-



海未「もうっ、希もどうなんですか!?」




希「...」



希「...カードのお告げを聞くしかないようやね。」



海未「の、希...?」



希「...」



希「...このカードや!」



希「(正位置の皇帝のカード。)」



希「...行動や。行動を起こす必要があるね。」



凛「こ、行動...?」



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屋上



ことり「...衣装はこんな感じかな?」



穂乃果「おおっ!...可愛いねっ!」



花陽「...」



ことり「そうかな?♪...それで、穂乃果ちゃんはユニットの名前の読み方分かってるかな...?」



穂乃果「えっへへー。何って読むか分からなかったよ!」



ことり「プランタンって読むって昨日言ったね...」アハハ




海未「...」



凛「...」



海未「なるほど。他のユニットの偵察をするんですね!」



海未「そうやってアイディアを盗むのも...いい作戦だと思います!」



凛「しーっ!...声が大きいとばれちゃうよー。」



海未「す、すいません...」



凛「(...それより)」



凛「(かよちんが静かなのが気になるにゃ...)」




穂乃果「だって穂乃果、英語できないもん!!」



ことり「穂乃果ちゃん、プランタンは英語じゃなくてフランス語なんだよ。」



ことり「フランス語で『春』っていう意味なんだって!」



穂乃果「へぇーそうなんだ!...ことりちゃん、詳しいねぇ」



ことり「昨日に同じこといったよね...」アハハ



穂乃果「...花陽ちゃんは、どうしたのかな?何か考え事?」



花陽「わ、私!?...そ、その」



穂乃果「もしかして、帰りにご飯食べ放題に行くからテンション上がってる!?」



穂乃果「穂乃果もそうなんだー!テンション上がりすぎて逆にテンション下がっちゃうよね!」ドヤア



ことり「それは、違うと思うけどな...」アハハ



穂乃果「そ、そうなの...?花陽ちゃん」



花陽「そ、その...」



花陽「凛ちゃんが泣いてたから、心配で...」



凛「(か、かよちん...)」



穂乃果「...凛ちゃんはきっと大丈夫だよっ!穂乃果みたいにすぐ忘れちゃうから!」ドヤァ



凛「(バカにされた気分にゃ...)」



花陽「そ、そうなのかな...」



穂乃果「...あのねっ、花陽ちゃん?」



穂乃果「穂乃果が凛ちゃんだったら、花陽ちゃんに心配されたくないと思うよっ!」



穂乃果「だって、花陽ちゃんは優しいから...花陽ちゃんを心配させたくないって凛ちゃんも思ってるよっ!」



凛「(も、もう...我慢の限界にゃ!)」ウズウズ



凛「かよちーん!!凛は大丈夫だy...んぐっ!」



凛「もおっ、海未ちゃん口塞がないでよ!!」



海未「凛!静かにしなさいと言ったのはあなたですよ!?」



花陽「...あ、あれ?海未ちゃんと...凛ちゃん?」



凛「さっき声出して、ばれそうになった海未ちゃんには言われたくないもーんっ!」



海未「だからといって花陽に駆け寄ろうとした凛を放っておくわけにはいきません!」



ことり「う、うみちゃ〜ん」



海未「もうっ、何ですかことり!?...って」



穂乃果「二人とも...どうしたのかな?」アハハ



うみりん「...」



凛「逃げるにゃー!!」



海未「ま、待ちなさーーい!!凛!!!」



スタスタスタ...



シ-ン...



花陽「な、何だったんだろうねっ...」エヘヘ



穂乃果「で、でも...凛ちゃんも、元気そうで良かったね!」



花陽「そ...そうだね!」



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音楽室



ジャ-ン♪



絵里「...は、ハラショー」パチパチ




希「(音楽室の外からやけど...真姫ちゃんのピアノの音が聞こえるね。)」



真姫「もうっ、にこちゃんはこれで満足!?」



にこ「...真姫、あんたね。そんなヤケになってもいい曲が出来ないことぐらい分かるでしょ?」



真姫「私をヤケにさせてるのはにこちゃんじゃない...」



真姫「指示するならもうちょっと具体的な指示を出しなさいよ!!」



にこ「だから、にこはちゃんと指示を出してるじゃない!分からないあんたが悪いのよ!」



真姫「...」イライラ



絵里「...二人とも、とりあえず落ち着きなさい。にこの言う通り、ヤケになってもいい曲にならないわよ。」



絵里「でもにこも一緒よ?自分の思いが伝わらないからって怒りながら伝えても伝わらないと思うわ。」



真姫「...」



にこ「...」



絵里「私は作曲に関しては真姫に具体的に言えることもないし...にこの理想としてる音楽にも口は出せない。」



絵里「でも、私達は同じユニットよ?個性もあるけど、協調性も大事よ。」



絵里「真姫も、にこも。相手の悪い所だけを見るんじゃなくて、良い所を探してみましょ♪」



にこ「...」



真姫「...」



真姫「...海未と三人で合宿した時、泣いてた人に言われたくなかったわ。」



絵里「そ、そのことは...言わない約束よ!」



真姫「(そんな約束覚えがないけど)」



絵里「そ、それで...これは私の提案だけど、作曲は真姫に任せていいんじゃないかしら?」



にこ「はぁ!?...あんたねぇ」



絵里「でも歌詞は、にこの好きなようにしていいわよ。」フフフ



にこ「ほ、ほんとに!?」



絵里「ええ!...真姫はこれでいいかしら?」



真姫「...好きなようにされたら困るけど、私が作曲できるならいいわよ。」



絵里「...よし!じゃあ、真姫は作曲を頼んで、にこは作詞をお願いするわ。」



にこ「...ふっふっふ。にこの本気を見ておきなさい!!!」



真姫「まあ、にこちゃんには期待してないけど!」



にこ「真姫...見ておきなさい。私の本気を舐めてもらっちゃあ困るわよ!」



絵里「...私は二人の様子をちょくちょく見たり、衣装作りとか頑張ってみるわ。」



真姫「え、エリー...ありがとね」



絵里「ふふふっ...任せなさい!」ドヤァ



希「...」



希「(こう見ると)」



希「(えりちも成長したなあ...)」



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部室



凛「...うーん。」



海未「ようやく真面目に考えてくれるようになりましたね。」



凛「思ってたよりかよちん達が進んでて...危機感を感じたにゃ。」



海未「それは良いことです...今からでも真剣に考えていきましょう。」



ガチャッ



希「お、二人は先に帰って来てたんや!」



凛「...やっぱり真姫ちゃん達も、作曲とか進んでた?」



希「...うん。ウチらが一番何も出来てないのは確かやね」



海未「そうですか...」



凛「ど、どうしよう...もう下校しないといけない時だし」



凛「あと三日で...他のユニットに今の状態を発表しないといけないんだよね」



海未「...もう今日は終わってしまったので、実質二日です。」



凛「...」



希「...みんな家に帰って、各自考えて来ようか。」



希「とりあえず何か一つでも報告できるようにしたいから...作曲について考えよう♪」



海未「はい。その通りですね...」



凛「で、でも...これだけ時間があっても無理だったのに...一人で考えて思いつくかな?」



海未「...だからと言って、何もしない訳にはいかないと思います。」



希「曲のメロディーとか歌詞は、意外と一瞬で思いつくものやから、心配せんくてええよ♪」



凛「そ、そうなのかな...」



希「うん!...じゃあ解散ね。ちゃんと考えてきてな。」



海未「は、はい...。」



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りんまき 帰り道



スタスタスタ...



凛「...」



真姫「そういや...花陽は?」



凛「...かよちんは、穂乃果ちゃんとことりちゃんと一緒に帰ったにゃ!」



真姫「そ、そう...」



凛「...」



真姫「...」



真姫「...いつもより静かね。凛」



凛「!!...そ、そうなの?」



真姫「ええ。明らかにテンション低いわよ」



凛「...そうかもしれないにゃ。」



真姫「何かあったの...?」



凛「い、言うのも恥ずかしいんだけど...」



凛「凛達は...全然作曲とか進んでなくて。どうしようかなって。」



真姫「...そんなこと?心配して損したわ」



凛「そんなことじゃないよ!!...もう三日後にはみんなに発表しないといけないんだよ?



真姫「別にメンバーに発表するだけだし、そんなに気にすることないじゃない。」



凛「でも、メンバーでも見せないといけないんだよ?」



真姫「...変なところで意識高いのね。」



凛「ど、どうしたらいいかな...」



真姫「...」



真姫「なら、私が手伝ってあげてもいいわよ」



凛「...」ピタッ



凛「えっ...?」



真姫「だ、だから...私が作曲手伝ってあげるって言ってるじゃない。」



凛「...ほんとに?真姫ちゃん、別のユニットだよ...?」



真姫「...別に、ユニットが同じじゃないからって助けたらいけないってルールはないでしょ?」



凛「...」ウルッ



真姫「な、なに泣いてんのよ」



凛「...まきちゃあ〜ん...優しいにやぁ...っ...ぐすっ」



真姫「も、もう!!凛のユニットだから、凛がちゃんと考えて、私がいい作品になるようにアドバイスするだけよ?」



凛「わかってるにゃ...それだけでも、嬉しいにゃ....ひぐっ」



真姫「ほ、ほら!泣き止みなさいよ...作曲するんでしょ?早く、私の家に行くわよ」



凛「...うっ...うんっ!」



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海未 帰り道



海未「...」スタスタ



海未「(一人で帰るのも久しぶりですね...)」



海未「(穂乃果達は...ユニットのメンバーで帰っているのでしょうか。)」



海未「(ことりが羨ましい訳ではありません!...で、でも)」



海未「(穂乃果達も頑張っているんですね...)」



「えーっ!?じゃあ、どうするの?」



海未「...?」



海未「(あ、あれは...穂乃果!?)」



花陽「ご、ごめんね...今日、定休日って知らなかったんだ...」



ことり「そ、そうだよ?...仕方ないよ...」



穂乃果「いっぱいご飯食べれると思って、楽しみにしてたのにぃ〜!」



ことり「う、うぅ...」



花陽「ご、ごめん...」



海未「(き、気づかれてないようですが...)」



海未「...」



海未「(もうっ、何なんですか穂乃果は!!!)」イライラ



海未「(あまりにも発言が自分勝手過ぎます。やはり私が...!)」



穂乃果「...!」



穂乃果「...やっぱり穂乃果、他に行きたいところが出来ちゃった!」



海未「...!?」



花陽「ええっ!?...い、いいの?」



穂乃果「うんっ♪穂乃果、行きたいパン屋さんがあったんだ!」



ことり「ほ、穂乃果ちゃん...」



穂乃果「じゃあ、いくよー!パン屋さんにれっつごぉー!!!」



スタスタスタ...



海未「...」



海未「(穂乃果も...成長してるのですか?)」



海未「(穂乃果...なのに...。)」



海未「(...!)」



海未「(こ、この気持ちを歌詞に...?)」



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のぞえり 帰り道



絵里「...」



希「...」



絵里「...ねえ希。中間発表のことなんだけど...」



希「...」



希「まあ、昨日よりはだいぶ進歩があったで。」



絵里「...本当に大丈夫?穂乃果達も結構出来上がってるみたいだし、正直心配だわ。」アハハ



希「本当に...どうしようかな。」



希「まあ、それにしても...」ジ-ッ



絵里「?...どうしたの?私の顔に何かついてるかしら?」



希「いや...絵里ちも成長してるねんなあと思って。」



絵里「そ、そうかしら...?」



希「生徒会長の時、穂乃果ちゃん達の壁みたいになってた時と比べたら」



希「絵里ち、変わったなあって。」



絵里「...私は、私自身が変わったとは思えないけどね。」



絵里「私を支えてくれる人が沢山いるから、こうやって自由に動けてると思うの。」



絵里「だから、私のやりたい事をサポートしてくれる希には本当に感謝してる。」



希「いやいや、うちは何もしてへんって。絵里ちが言ってることに文句言ってるだけやって。」



絵里「そんなことないわよ!希がいてくれるからミューズがあるんじゃない...」



絵里「まあ、そんな希のことだから中間報告も何とかしてくれるは思うけどね!」



希「ず、ずいぶん他人事やね...」



絵里「でも実際、これまで色んなことがあったけど何とかなってきたじゃない。」



希「そ、そうなんかな?」



絵里「...ここまで弱気な希って久しぶね」フフフ



希「うーん...まあ中間報告やし」



希「まだ本番じゃないから大丈夫って考えればええのかもしれへんけど...」



希「まあ、ほどほどに頑張るようにする!」



絵里「ふふふ...それでいいと思うわ。」



希「(...何となく負けた感があって、悔しいけど)」



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翌日 部室



希「うーん...」



希「(あかんな、何も思いついてへん)」



希「(いや...でも、昨日の絵里ちのこと考えたら何か思いつくかもしれへんけど...)」



希「(...まあ、頼りになる後輩達がどうにかしてくれることを祈ろう。)」



ガチャッ



凛「あ、希ちゃん、やっほーー!」



希「お、凛ちゃん来たね。」



凛「海未ちゃんはまだ?」



希「うん、まだやけど...」



凛「そうだっ!....凛はね、作曲したんだよ!!!」



希「え、ほんと...?」



凛「うんっ!音楽プレーヤーに入れてあるから、聞いて聞いて〜♪」



ーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーーー



希「...」



凛「ど、どうだったかな...?」



希「...真姫ちゃんのピアノ?」



凛「うんっ、真姫ちゃんに手伝ってもらったんだ」アハハ



凛「でもね、凛が考えたんだよ!!真姫ちゃんはピアノ弾いてくれたり、凛が考えたのを良いものにしてくれたんだにゃ〜!」



希「...さすが凛ちゃんと真姫ちゃん!」



凛「でしょ〜?」フフン



希「...なんとなく、海未ちゃんも意地になって作詞してそうな気もする...」



凛「...そ、そうなの?」



希「というか、凛ちゃんも遅かったけど...海未ちゃんも来るの遅いね。」



凛「凛はね、家に音楽プレーヤー忘れちゃってたから取りに行ってたんだ!」



希「そ、そうなんや...二年生の教室に海未ちゃん居るかな?」



凛「分からないけど...行ってみるかにゃ?」



希「うん、行ってみよ!」



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二年生教室



シ-ン...



海未「...」



海未「(さ、作詞は完成しましたが)」



海未「(やっぱり歌詞を見てみると...)ジ-ッ



海未「(....これって本当に昨日の私が書いたのですか?)」カァァ



海未「(は、恥ずかしすぎます...!)」



海未「(わ、私って...穂乃果のことをこんな風に思ってるのでしょうか...?)」



海未「(ち、違います!!!私は破廉恥ではありません!今から修正...するべきですか?)」



海未「(で、でも...歌詞としては...中々良いものだし、修正する必要性は...?)」



海未「(ど、どうしましょう...でも、このまま希達に見せるのは...流石に私のプライドが...)」アセアセ



ガラッ




希「あ、海未ちゃん!!いたいたぁ〜♪」



凛「さっすが希ちゃん、やっぱり教室だったにゃ〜♪」



海未「え、ええええっ!?」



希「...ん?海未ちゃん、どうかした?」



海未「ななななな何でもないです、何でもありません!!」



海未「何も聞こえません何も聞こえません!」



希「( 海未ちゃんが手に持ってるのは....作詞のノート?)」



希「(...なるほどね)」



凛「海未ちゃん、嘘がバレバレだにゃ!絶対に何かあるにゃ〜...むぐっ」



希「凛ちゃん、それは言ったらダメ!」コソコソ



凛「え、な、何でにゃ...?」



希「ここはゆっくりじっくり海未ちゃんを愉しむのが一番ええやん?」コソコソ



凛「(こ、怖いにゃ...)」



希「...何もないんかぁ。それは残念!!」



希「それで海未ちゃん、作詞のことなんやけど」



海未「ええええっ!?さ、作詞って何ですか?」



希「え、海未ちゃんが持ってるノートって作詞のノートやろ?」



海未「ちちち違いますよ!?」



希「じゃあ、何のノートなん?」



海未「そ、それは...」



凛「...」



希「...」



海未「...」



海未「...」ウルッ



希「(あかんやつや)」



海未「ひぐっ...一人に...っ...させてくださいっ!」パツ



凛「あ、う、海未ちゃ〜ん!」



タッタッタッ...



凛「な、泣いてどこかに行っちゃった...」



希「そ、それだけ重要なことがノートに書かれてたんかな...?ノート置いて行っちゃったけど」



凛「み、見るにも見にくいにゃ...」



希「...でも、見るしかないやん!」



凛「の、希ちゃん...!」



希「よし、今からノート開けるで...」ノートベラッ



希「...」



凛「...」ゴクリ



希「(これは確実に穂乃果ちゃんへの想いの歌詞やね...)」



希「(でも、泣いて逃げたってことは...?)」



希「...もしかして」



凛「も、もしかして?」



希「...海未ちゃん、フラれたかもしれへん。」



凛「...えっ」



凛「う、海未ちゃんがぁ!?」



凛「でも...何でそう思ったの...?」



希「...凛ちゃん。詞を見てみ?」ペラッ



凛「...」ジ-ッ



凛「こ、これは...」



凛「確かに、希ちゃんの言う通りかもしれないにゃ」



希「そうやろ?」



凛「それで海未ちゃん...どこに行っちゃったんだろ...?」



希「...うーん。家に帰ってる途中かもしれへんし」



希「海未ちゃんは探してもあんまり見つからなさそうやね」



凛「そうだよね...」



凛「じゃあ...凛達はどうしたらいいんだろ?」



希「...穂乃果ちゃんとことりちゃんが学校に来てるはずやから」



凛「お、屋上に...いるかな?」



希「多分...とりあえず、二人に事情聴取やね!」



凛「うんっ!」



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屋上



のぞりん「「ええっ、穂乃果ちゃんが休みぃ!?」」




花陽「うん...珍しいよね。」



希「...なんで休んだか知ってる?」



ことり「いつも穂乃果ちゃんと海未ちゃんと一緒に学校に登校してるんだけど...」



ことり「今日は穂乃果ちゃんの家に行ったら、穂乃果ちゃんのお母さんが出てきて、穂乃果は風邪で休むって...」



凛「...バカでも風邪を引くのかにゃ...」



花陽「ば、ばかは言い過ぎだよ〜」アハハ



希「...昨日、穂乃果ちゃんに変なこととか無かった?」



ことり「えー?...昨日か...」



希「...海未ちゃんと気まずかったりとか!」



ことり「うーん...」



ことり「特に無かったかな...花陽ちゃんと穂乃果ちゃんでパン食べに行ったし♪」



凛「ええっ...それはもしや!?」



花陽「り、凛ちゃん...?」



希「凛ちゃん、何か思いついた?」



凛「...なんで凛も誘ってくれなかったのかにゃ〜!!」ジダバタ



ことり「あはは...凛ちゃんらしいね。」



花陽「昨日はユニットで食べることになってたからねっ。ごめんね?」



凛「もうっ、かよちんが可愛いから許すにゃー!」ダキッ



花陽「え、えへへ」ヨシヨシ



希「...お二人さんは放っといて、何も海未ちゃんにも穂乃果ちゃんにも変なことは無かったんやね?」



ことり「う、うん。もしかして...海未ちゃんに何かあったの?」



凛「そうだよ!!...海未ちゃんが泣い...んぐっ」





希「凛ちゃん!ここは静かにしとこうか」コソコソ



凛「な、なんでにゃー?」コソコソ



希「...あとで説明する!」





ことり「う、海未ちゃんが...泣いてたの?」



希「...い、いや」



希「海未ちゃんがナイチンゲールって何ですかー?って質問してきたんよ〜♪」



花陽「...」



ことり「...」



凛「(そ、それは流石に無理があるんじゃ...)」



ことり「なんだ、ナイチンゲールかぁ〜♪海未ちゃんが泣いたのかと思ってびっくりしちゃった!」



凛「(流石ことりちゃんにゃ...)」



希「じゃ、じゃあウチらはちょっと探し物があるから、これで〜!...さらばっ!」



スタスタスタ...



凛「あ、希ちゃん、待つにゃ〜!!!」



スタスタスタ...



ことり「...」



花陽「...な、何だったんだろうね」アハハ



花陽「じゃあ、早く練習の続きを..」



ことり「...あっ!」



花陽「ど、どうしたの?」



ことり「そういや、穂乃果ちゃんが休んだ理由は風邪じゃなかった気がする!」



花陽「そ、そうなんだ...」



ことり「穂乃果ちゃんのお母さんは風邪って言ってたけど...穂乃果ちゃんからの電話には...」



ことり「う〜ん...確か...」



花陽「...」



ことり「...忘れちゃった♪」



花陽「あ、あはは...」




ーーーーーーーーーーーーーーーー




ーーーーーーーーーーーーーーーー



部室



希「...」ウ-ム



凛「...」



希「状況を整理しようか。」



希「まずは、海未ちゃんの作詞のノートを見せろって言ったら...海未ちゃんは泣きながら逃亡したんやね」



凛「それでノート開いたら...穂乃果ちゃんへの想いみたいなのが書いてて...」



希「でも、海未ちゃんは穂乃果ちゃんにフラれて...」



凛「フラれた時に穂乃果ちゃんに見せた詞を他の人に見られたくなかったから」



希「泣いて逃げた...」



凛「ことりちゃんに昨日二年生の中で何かあったのって聞いてみたら」



希「昨日はいつも通りだったけど、今日は穂乃果ちゃんは学校を休んでた...」



凛「...」



希「今日学校を休んだっていうのは、穂乃果ちゃんが海未ちゃんと会うのが気まずかったとも考えられるね...」



凛「そうかもしれないにゃ...」



凛「海未ちゃんと色々あったせいで、体調崩して風邪になっちゃったとか?」



希「それはありそうな感じやね!」



凛「...というか、何でことりちゃんに海未ちゃんが泣いたこと教え無かったの!?」



希「...凛ちゃん?ことりちゃんはとっくに二人の間に何があったか気づいてるはずや」



希「穂乃果ちゃんと海未ちゃんの幼馴染みで...ずっと側にいるからね。」



希「でもことりちゃんは、穂乃果ちゃんが休んだっていう事実だけで...それ以上は何も言わなかった。」



凛「も、もしや...」



希「そう。ことりちゃんは本当のことを知ってるけど、ウチらに話したくなかったんや...」



希「幼馴染みとして、海未ちゃんの失恋を広めたくなかったんやろうね。」



希「それで、もしあの場面で仮に海未ちゃんが泣いてることを教えたら...」



凛「こ、ことりちゃんも泣いちゃうよ...」



希「...そうなるかもしれへんね。だから教えなかった。」



凛「な、なるほどにゃ...」



凛「...このまま海未ちゃんと気まずい関係なのは穂乃果ちゃんも、凛達も嫌だよね...」



希「...そうやね...。」



希「いっそのこと...穂乃果ちゃんの家に行ってみたり?」



凛「ええっ、そ、それは流石に...」アセアセ



凛「それで穂乃果ちゃんが余計学校に来にくくなったら...どうしよう...」



希「...凛ちゃん、時には攻めることも必要やと思うで?」



希「何か行動を起こさない限り...何も変わらへんと思うよ。」



凛「...」



凛「わ、わかったよ...希ちゃん!」



希「...よし♪じゃあ早速、穂乃果ちゃんの家に...といきたい所だけど」



凛「だ、だけど?」



希「...お見舞いやし、お土産でも買っていこか♪」



凛「お土産...テンション上がるにゃー!」



凛「何買う何買う?ショートケーキとか?クッキーとか?ラーメンとか!」



希「いや、凛ちゃんが食べれる訳じゃないからね」アハハ



凛「何も聞こえないにゃ、早速買いに行くにゃ〜!!」




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海未 帰り道



海未「...」ドボドボ



海未「(凛と希に...見られてしまいました。)」



海未「(もう死にたいです...っ...ぐすっ)」



海未「(で、でも!...これまでのミューズの曲も私が作詞してきたじゃないですか!!)」



海未「(今さら詞を見られるのが恥ずかしいなど...言ってる場合ではありません!)」



海未「(それに、今から作曲もしなくてはなりませんし、ユニットの名前も決めなくてはなりません)」



海未「(だから作詞についてどうこう言ってる暇は...ありません!)」



海未「(そうです...よね?)」



海未「...」



海未「(きっとそうです!!...明日に希と凛に話しましょう。泣いたのは勘違いだと!)」



海未「(ついでに、今日学校を休んだ穂乃果の家にお見舞いに行きましょう。)」



海未「(...穂乃果が悪いんですからね!)」



海未「...」



海未「(よく考えれば、昨日のユニットの練習も見た感じ...穂乃果が成長してる気がします。)」



海未「(い、いきなり成長するなんて...)」



海未「(...嬉しいです。嬉しいですけど...)」



海未「...」



海未「(自分が分かりません...)」



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花屋



イラッシャイマセ-



凛「...」ムス-ッ



希「凛ちゃん、お花は嫌いなん?」



凛「...なんで食べ物じゃないのー!?」



凛「穂乃果ちゃんと言ったら食べ物じゃん!?いつもパン食べてるじゃん!!」



希「食べ物にしたら凛ちゃんが穂乃果ちゃんのお土産食べてる未来が想像できるもん」



凛「凛は食べない!!凛は食べないからー!!」



希「はいはい。嘘は大概にして...どの花を買うか決めて穂乃果ちゃんの家に行くよ?」



凛「もぉーっ。お花でしょ!?お花なんて何でもいいにゃ!!」



希「いや、凛ちゃん?よくお花を見てみ?」



凛「...」ジ-ッ



希「お、それは...ピンク色のバラやね♪」



希「お上品とか、おしとやかって意味があるねんで!」



凛「...うーん。おしとやか...?」



凛「穂乃果ちゃんは、そういう言葉とは遠い気がするにゃ」



凛「ねえねえ、こっちのお花は?」



希「それはゼラニウムっていうお花やね♪」



希「友情とか、育ちの良さとかいう花言葉があるらしいよ」



凛「友情...それは良いにゃ! 」



凛「でも、育ちの良さか...それはおかしいにゃ」



希「(けっこう毒舌やね凛ちゃん)」



凛「希ちゃんって、花も詳しいんだね...」



希「...お花一つだけでも沢山の意味があって、沢山の想いが込められてる。」



希「お花っていうのは、単に花が綺麗だけなんじゃなくて、花をあげる人の気持ちも込められてるからもっと綺麗に見えるんやで?」



希「凛ちゃんも、お母さんとか花陽ちゃんとか。いつもお世話になってる人にお花を届けたら喜ばれると思うよ♪」



凛「た、確かに...今日は凛はお金持って無いから...次はお母さんにもお花を買うにゃ!」



希「ふふっ、凛ちゃんは優しいね!」



凛「ねえねえ、このお花はどうなの?どんな感じなのかにゃ?」



希「白いユリ...やね♪」



凛「そうなんだ!...この花を見てると、なんか癒されるにゃ...」



希「純粋とか、純潔って意味があるんやで...凛ちゃんにぴったりやね♪」



凛「よ、よく分からないけど...可愛い花にゃ〜」ウットリ



凛「...このユリの花に決めたにゃ!!」



希「りょうかい♪...ついでに凛ちゃん用にもそのお花、買っちゃう?」



凛「ええっ!?...い、いいの...?穂乃果ちゃんのお土産も、希ちゃんのお金だよね...」



希「ええってええって。凛ちゃんがお花に興味持ってくれるだけで嬉しいし♪」



凛「の、希ちゃん...」



凛「次は...希ちゃんにお花をプレゼントするにゃ!」



希「ふふっ...ありがとう♪」




ーーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーーーー



オ買イアゲ.アリガトウゴザイマシタ-



凛「穂乃果ちゃんにあげる分も、凛の分のお花も買えたねっ!」



希「うん、そうやね♪」



凛「早く穂乃果ちゃんの家に行って、穂乃果ちゃんに花をあげたいにゃ〜♪」



希「...あっ」



凛「?...希ちゃん、どうしたの?」



希「現実に戻って悪いようやけど...今のうちに作曲とか考えといた方がええな」



凛「...作曲は凛が完成したし、作詞も海未ちゃんが完成してたものを使ったら良いんじゃないかにゃ?」



希「うーん...確かにそうなんやけど、あの恋文を歌詞に使ったら海未ちゃんが色々と死んじゃいそうやん」



凛「た、確かに...作詞もしないといけないのかな?」



希「でも...中々良い文章やからね。」ペラッ



凛「えっ...海未ちゃんの作詞のノート持ってきてたの!?」



希「うん、一応。...まあこれを元にして、ウチらで作っていけば作曲は何とかなりそうやけど...」



凛「...海未ちゃんが問題だよね...」



希「...これからの穂乃果ちゃんの返答次第で、うちらの未来は変わるね」



凛「う、うん。そうだね...」



希「...とか話してる間に穂乃果ちゃんの家やね。」



凛「...」ゴクリ



希「...入るよ?」



ガラッ




穂乃果「ふふ〜ん。おまんじゅう美味しい〜」ニヘラ



穂乃果「...あっ、いらっしゃいませー!って」



穂乃果「希ちゃんと凛ちゃん!こんにちは〜♪」




希「...あ、あれ...?」



凛「か、風邪じゃなかったのぉ!!?」



ーーーーーーーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーー



穂乃果の部屋



穂乃果「昨日にね、ことりちゃんと花陽ちゃんとパン食べたんだよっ!」



穂乃果「でもいっぱい食べすぎちゃって...お腹痛くなって学校休んじゃった」エヘヘ



穂乃果「でもね、すぐ元気になったから店番をしてたんだよ!!」ドヤア



希「ことりちゃんは風邪って言ってたけど...?」



穂乃果「そうだよっ!...パン食べ過ぎてお腹痛いっていうの恥ずかしいから、お母さんに風邪って言っちゃった」アハハ



穂乃果「あとで嘘はダメだ!と思ってちゃんと本当のこと言ったけどねっ!ことりちゃんにメールで!」



凛「そ、そうなのかにゃ...」



凛「せ、せっかくお見舞いにお花買って来たのに、もう元気だなんて...」シュン



希「...凛ちゃん。穂乃果ちゃんが元気になったことは良い事やから、それのお祝いで渡したらええんちゃう?」



凛「おおっ...その手があったにゃ!!...穂乃果ちゃん!はい、元気になったお祝いだよっ♪」



穂乃果「お、お花...?綺麗だねっ。ありがとう!」



凛「凛が選んだ花なんだよ!?すごいでしょ!!!」



穂乃果「うんうん。さすが凛ちゃんだね♪」



希「そうやね♪」



凛「でしょー?」フフン



希「...」



希「(いつもの穂乃果ちゃんなら『お菓子が良かったー!』とか言いそうなのに...ちょっと意外やね)」



希「(...やっぱり、穂乃果ちゃんと海未ちゃんの間で何かあって...穂乃果ちゃんの性格が変わったとか...?)」



希「...」



穂乃果「?...希ちゃん、何か考え事?」



希「...穂乃果ちゃん。」



凛「...」



穂乃果「(す、すごい真剣な表情...)」



穂乃果「な、何かな?」



希「海未ちゃんと...何かあった?」



穂乃果「...えっ?、海未ちゃんと?」



希「うん。」



穂乃果「特に何もないけど...ど、どうしたの?」



穂乃果「希ちゃんも凛ちゃんも、ちょっと怖いよ?」



凛「...本当に何もなかったの?」



穂乃果「うんっ!...海未ちゃんに何かあったのかな?」



希「...穂乃果ちゃ〜ん?」



希「嘘は...ついてないね?」



穂乃果「えっ?...嘘なんて言ってないよ?」



凛「ほんとに〜?」



穂乃果「う、うん...?」



希「もし嘘ついてたら...ワシワシの刑やで?」



穂乃果「いいよ?...穂乃果、嘘ついてないもん!」



希「...じゃあワシワシの刑やな〜♪」ニヤニヤ



凛「...えっ!?」



穂乃果「え、ええっ!?」



希「ふっふっふ...最近穂乃果ちゃんにワシワシしてなかったからね...」ニヤニヤ



凛「(希ちゃん、穂乃果ちゃんにワシワシすることが目的になってるよ...)」



穂乃果「そ、それは酷いよ!!そんなの果実の味だよっ!」



凛「そうにゃそうにゃ!果実の味...じゃなくて無実の罪だにゃ!!」



穂乃果「そう!それだよっ!」



希「あれ、凛ちゃんも穂乃果ちゃんの味方するんや...?」



凛「だって凛もワシワシの被害者だもんっ!流石にワシワシは酷いよ!!」



希「...ふーん?凛ちゃんもワシワシして欲しいんやなあ?」



凛「ええっ!?...そ、それは違うよ!」



希「二人まとめてワシワシか...ええなあ」ニヤニヤ



凛「も、もうっ...希ちゃんの鬼!悪魔!」



穂乃果「そうだよ〜!...穂乃果と凛ちゃんにワシワシしたいだけじゃん!」



希「うん。その通りやけど?」



凛「つ、ついに認めた!」



希「じゃあ...覚悟はええな?」



希「ふっふっふ...」テクテク



穂乃果「...凛ちゃん、あとは任せた!」


凛「あーっ!...穂乃果ちゃん、凛の後ろに隠れるのはずるいよ!!!」


穂乃果「ずるくないもーんっ!穂乃果何も悪くないもん!!!」


凛「それなら凛も一緒だよ!一年生の後ろに隠れる二年生ってどうなの!?」


穂乃果「ミューズは先輩も後輩も関係ないもんーっ!そんなこと言ってる間に、希ちゃんが迫ってきてるよ!」


凛「穂乃果ちゃんのバカぁー!もう絶対お土産とか持ってこないから!!」



希「二人とも、準備はええな?」



ほのりん「「ひいっ!」」



...ガチャッ



海未「あ、あれ?」



海未「希と...凛。」



凛「...えっ?」



のぞりん「う、うみちゃん!?」



ーーーーーーーーーーーーーーーー





希「...って言うことは、穂乃果ちゃんは海未ちゃんと何かあった訳でもないんや」



穂乃果「だから何回も言ってるじゃん〜!」



凛「海未ちゃんが泣いて逃げるからてっきり穂乃果ちゃんにフラれたのかと思ったにゃ」



海未「なんでそうなるんですか!?...二人は考えすぎですっ!」ムスッ



穂乃果「えっ、泣いて逃げたの!?...海未ちゃん、何かやっちゃったんだ〜」ニヤニヤ



海未「ち、違います!あれは誤解なんです!!」カァァ



希「ふーん。...どういう誤解なん?」ニヤニヤ



海未「そ、それは...学校に来ない穂乃果が悪いんですっ!」



凛「じゃあこの歌詞ノートに書かれてたことは、穂乃果ちゃんに見せても...」



海未「...」ゴゴゴゴゴ



凛「みっ...見せたらいけないよね〜!ユニットの企業秘密だし!」



海未「...そうです、私に返しましょうね。凛?」ニッコリ



凛「わ、分かったにゃ...」バサッ



穂乃果「...よく分からないけど、解決したみたいで良かったぁ〜♪じゃあ穂乃果、お菓子持ってくるね!」



希「はーい♪」



ガチャッ



希「もうっ、海未ちゃんが失恋したのかと思ってこっちは大騒ぎやん♪」



海未「な、何で私が悪いみたいになってるんですか!?...行動した希と凛に原因があります!!」



凛「いやいや、事の発端は海未ちゃんなんだよ?...詞を見られて泣いて逃げる海未ちゃんが悪いにゃ!」



希「もし海未ちゃんが泣いて逃げへんかったら、ウチらは何もせずに済んだんやで?」



海未「そっ、それはそうですが...」



希「じゃあワシワシの刑やね♪」



海未「それは違います!!」



希「ふっふっふ...凛ちゃん以上、真姫ちゃん以下といった所か」ニヤニヤ



凛「(ついに何か言いだしたにゃ!)」



海未「や、辞めてください...近寄らないでください!」



希「...凛ちゃんも後でしてあげるから...覚悟しときな?」



凛「何でそうなるの!?」



海未「...」



海未「(机の上に...花?)」



海未「...」ジ-ッ



希「?...海未ちゃん、どうかした?」



凛「(希ちゃんがどうかしてるにゃ)」



海未「ユリの花...ですか?」



希「...うん。穂乃果ちゃん風邪って聞いてたから、お見舞いに買ってきたんよ?」



海未「...いっそのこと」



凛「い、いっそのこと...?」



海未「花の名前をユニットの名前に使うのはどうですか?」



希「...」



希「...海未ちゃん。」



海未「は、はい...?」



希「ナイスアイディアやね!!」



ーーーーーーーーーーーーーーーー


翌日...


部室



ジャ--ン♪



凛「曲はこんな感じの曲が完成したにゃ♪...歌詞を曲に当てはめないといけないから、まだ途中までだけどね」エヘヘ



希「それで、ユニット名も決まりました!」



希「ユニットの名前は、lily whiteって言います♪」



海未「希、海未、凛の三人で...リリホワ三姉妹ですっ!!!いえ〜い!!!」



シ-ン...



海未「や、やっぱり三姉妹って...ふざけてる感じがしませんか?」



凛「うん、確かにふざけてるけど...凛達を振り回した罰ゲームだからね!」



希「明日のユニットの中間報告会でもちゃんと言うんやで〜♪」



海未「は、はあ!?...嫌ですっ、言いたくありません!!」



凛「も〜うっ。海未ちゃんリーダーなんだなら、しっかりしてよぉ〜!」



海未「だからと言って、無茶苦茶な意見を取り入れても元も子もありません!」



凛「そうやってすぐに意地を張るのが海未ちゃんの悪い癖だよ!」



海未「意地を張ってなどいません!...当たり前のことを言っただけです!」



希「...とりあえず、明日に報告会なんやから進めへんと時間が無いよ?」



海未「た、確かにそうですが...」



希「海未ちゃんには海未ちゃんの意見があるかもしれへんけど...大事なのはユニットの協調性やからね♪」



海未「は、はい!...そうですね...」



海未「...って」



海未「そうですねじゃありませんよ!!!!」



ーーーーーーーーーーーーーー


希「ユニットの名前?」完


ーーーーーーーーーーーーーー


おまけ


帰り道



凛「...ま〜きちゃん!」



真姫「さ、さっきから何よ...ずっと私の名前呼んで、何かあるの?」



凛「ふふん...だって真姫ちゃんは真姫ちゃんだもんっ!」



真姫「(...機嫌が良いのかしら)」



真姫「何かいい事でもあったの?」



凛「そうにゃそうにゃ!今日ね、明日に他のメンバーに発表するね、練習をしたんだよ!」



凛「真姫ちゃんが作曲を手伝ってくれたから...他のユニットに負けないぐらいになったよ!」ドヤア



真姫「わ、私が手伝ったんだから当たり前でしょ!...感謝しなさいよ?」



凛「分かってるにゃ〜♪...だからこれを真姫ちゃんにプレゼントにゃ!」バサッ



真姫「...ゔえっ」



真姫「花束...?」



凛「うん!真姫ちゃんにお世話になったから、お返しにゃ!ありがとうにゃ〜!」



真姫「(り、凛...)」



真姫「...分かったわ。私も受け取ってあげる!!感謝しなさい!」カァァ



凛「...あっ、真姫ちゃん、照れてるにゃ〜♪」



真姫「は、はあ!?...照れてないわよ!」カァァ



凛「照れてるにゃ〜♪可愛い〜♪」



真姫「照れてないーっ!!」





にこ「...」ムス-



希「もしかしてにこっち...凛ちゃんに嫉妬?」ふふふ



にこ「は、はあ!?...違うわよ!」



希「にこっちも素直やないなぁ〜」



にこ「...あの二人の上に雷でも落ちないかしら」






次回に続く...?


ーーーーーーーーーーーーーー







このssは以下のssに関連があります!

そちらもご覧ください(=゚ω゚)ノ


絵里「...後輩に嫌われてる気がするわ」



真姫「(...テスト一週間前か。)」


後書き

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!


○のんたん誕生日の一日遅れになってしまいました( ˘•ω•˘ )申し訳ないです

◯7/2に完結しました!次々回のssに繋げていく予定なのでお楽しみに!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ु⁾⁾˚*

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6件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-06-11 01:17:38 ID: 0zZ2eb4d

いやぁよかった

2: りんたそおおおおお 2015-06-11 21:19:09 ID: IcrkgpLJ

ありがとうございます(・ω・)ノ

3: SS好きの名無しさん 2015-06-11 21:49:57 ID: X5X9RUTd

しのしですw

映画も楽しみだけど、SS更新も楽しみだよー(*´﹀`*)

これからもSSファイトだよ! (و'ω')و

4: りんたそおおおおお 2015-06-12 09:57:59 ID: Cf4fklk9

毎回ありがとうございますm(__)m

5: アカツキ 2015-06-12 14:50:54 ID: Ueb6lZJ7

良いですね!
こんな 優しい キャラばかりの SS ワシには 書けん(× 8 ×)

-: - 2015-06-28 12:46:50 ID: -

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このSSへのオススメ

2件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2015-06-11 01:17:49 ID: 0zZ2eb4d

フゥン!

2: SS好きの名無しさん 2015-06-11 21:50:16 ID: X5X9RUTd

(_・ω・)_バァン


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