2016-12-31 14:39:09 更新

概要

上条さんがメンタルズタボロになっていく物語です


前書き

加筆修正完了しました。

初心者ゆえ目も当てられないような文章ですが生暖かい目で見守ってくださると幸いです。


上条「インデックス?いないのかー?」


インデックス「…」


上条「お、いたのかインデックス。ただいま」


インデックス「さっきも聞いたんだよ、そんなことよりさっさとごはんを作るといいかも!!」


上条「お前なぁ……」ハァ


上条「まあいいや、すぐ作るから大人しくしとけよー」



上条「最近変だよな、インデックス」トントン


上条「……まさか今更反抗期とか言わねえだろうな?」ジュ−


上条「ま、考えても仕方ねえか」コトコト



上条「出来たぞインデックスー」


インデックス「遅いんだよ!」ガツガツ


上条「飯は逃げねえんだから落ち着いて食べろよ」


インデックス「十分落ち着いてるかも」ガツガツ


上条「さいですか……」



上条「んじゃ、俺も食うとする、か……」ピタ


インデックス「全然足りないんだよ」ゲプッ


上条「あ、あのー、つかぬ事をお聞きしますが……」



上条「俺の分は?」



インデックス「あるわけないかも」


上条「ですよね……」ハア



上条「……あのさ、インデックス」


インデックス「なにかな」


上条「明日からお前のメシの量ちょっと減らしてもい「ダメかも」」


上条「せめて最後まで言わせてッ!!」



上条「っていうか頼む!!今月ほんとにヤバいんだ!!」


インデックス「それなら自分の分を削ればいいんじゃないかな」フン


インデックス「それじゃ、せいぜい頑張るといいかも」スタスタ



上条「……これ以上、削るモンなんてないっての」ハァ


上条「どうすっかな、カップ麺も食い尽くされてたし」ギュルルル~


上条「は、腹減った……」


上条「金も今日の買い出しでほとんど尽きた……、今月は今冷蔵庫にある分だけでなんとかしないと」


上条「これ以上インデックスの飯減らす訳にも行かねえみたいだし」


上条「……昨日からろくに食ってねぇの、あいつ気づいてんのかな」



上条「まあいいや、寝よう……」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



チュンチュン



上条「ふぁあ、朝だ……」


上条「トイレトイレっと……」ガチャ



インデックス「」


上条「」



上条「……お、おはようございます」


インデックス「とうまァァァァ!!!!」ガブゥッ


上条「不幸だァァァァァァ!!!」




ー二分後ー




上条「すいませんでした」ドゲザ


インデックス「死にたいんだよ……死にたいんだよ……」ブツブツ


上条「そ、そんなにかよ…」


インデックス「歯が腐るんだよ……」


上条「それはあなたのせいですよね!?あなたが上条さんに噛み付くのがいけないんですよね!?」


インデックス「黙るといいかもウニ頭」


上条「理不尽!!なんという理不尽!!」


インデックス「黙れって言ってるんだよ」


上条「確かにトイレについては上条さんが悪いとは思いますよ!?

だけど見たっつってもパンツ履いたあとだったし鍵掛けてないお前もお前だし自分からかぶりついておいて歯がk」


インデックス「黙れよ」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「追い出された……俺の家なのに……」トボトボ


上条「珍しく補習もないからゆっくりしようと思ったのに、不幸だ……」ハァ


上条「それになんとなくインデックスの言葉遣いが荒かったような……?」ブツブツ


上条「ってあれ?あいつは……」



上条「おーいビリビリー」


美琴「げ……」



美琴「……何?なんか用?」


上条「い、今あからさまに嫌な顔……」


美琴「したわよ、それが何?あと次ビリビリって言ったら殺すから」ギロ


上条「え?わ、悪い」


美琴「はぁ……、で?一体何の用かしら?私としては一刻も早くアンタから離れたいんだけど」


上条「いや、特に用はないんだけどな」


御坂「……」ギロリ


上条「な、なんだよ」



御坂「帰る」スタスタ



上条「なっ!?ちょ、ちょっと待てよビリビリ!!」ガシッ



美琴「……」ピタッ


上条「あ」


美琴「……」ピンッ


上条「ちょっ!!レールガンはヤバイって!!!」ダッ


美琴「死ねクソボケェェェェェ!!!!」ドガァァァァァ


上条「いやぁぁぁぁぁ!!!」パリ–ン




美琴「相っ変わらず忌々しい右手ね…」


美琴「はぁ、腕握られた……」ズ−ン



美琴「帰ったら消毒しなきゃ」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「ハア、はあ、酷い目にあった…」ズ−ン


上条「なんだってあんなに機嫌悪いんだよあいつ…」


上条「くそ、不幸だ……」



ステイル「や、やあ上条当麻」



上条「ん、ステイル?どうしてここに……」


上条「まさか、またなんかあったのか?」グッ


ステイル「いや、そんな大したことじゃないさ」



ステイル「ちょっと…君の顔を見に、ね//」テレッ



上条「」ゾワッ


ステイル「うん?どうかしたかい?」


上条「い、いやなんでもねぇよ」アセアセ


上条「そ、そうだ!せっかくだしインデックスに顔見せて来いよ!うん!それがいい!!」


ステイル「はぁ?ふざけないでくれ、なんでアレにわざわざ顔を見せに行かなきゃいけないんだ」ギロリ


上条「えっ」


ステイル「ああ、思い出しただけで気分が悪い…」ムカムカ


ステイル「やっぱりちょっと顔を見せてくることにするよ」ゴゴゴ


上条「ま、待てステイル!!一体どうしちまったんだ!!」ガシッ


ステイル「止めないでくれ上条当麻!!僕にはやらなきゃいけないことがあるんだ!!」ジタバタ


上条「そうもいくか!このまま行かせたらお前インデックスをまるやk…」ズルッ



ドテ−ン



上条「」ユカドン


ステイル「」ユカドンサレテル



ステイル「ぁ………////」プシュ−


上条「なっ」


上条(なんで、なんでこの状況で赤面なんだよステイルゥゥゥゥゥ!!!!)


ステイル「////」スッ


上条(なぜ目を閉じる!!唇を突き出して何を期待してるんだステイル!!)



上条(はっ!!そうだ、今の内に…)ダッ



ステイル「と、ととと当麻……?///」チラッ



ダレモイナ−イ



ステイル「…………!!」プルプル


ステイル「はぁ。まったく、彼もシャイだね」



ステイル「まあそこが僕を夢中にさせるんだけど」ポッ





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「なんとか逃げれた……」ゼェゼェ



上条「まさかステイルにあんな趣味があったなんてな、今まで隠してたのか?」ゾワッ


上条「いや別にそういう方々を否定するわけじゃないけど、ただ上条さんにソッチの気は無いということだけは憶えておいていただきたい!!」




シュンッ



黒子「お・に・い・さ・ま〜〜〜!!」ダキッ



上条「おわっ!!しっ、白井!?」


黒子「黒子ですの!!」


上条「へ?」キョトン


黒子「く・ろ・こ!ですの!!」ズイッ


上条「な、何なんだ一体!?って近い!!流石に近すぎますって白井さんー!?」グイ


上条(あ、あぶねえ、危うく鼻先が触れるとこだったぞ)


黒子「…………ふぇ」



上条「!?」


黒子「ぐす、お兄様は黒子のこと、ひぐ、お嫌い、ですの……?」ウルウル


上条「はうっ」ズッキュ-ン


上条(反則!!目ぇうるうるさせて上目遣いは反則だって!!)


黒子「そうですのね……、黒子はいらない子、お兄様のお側にいる資格など……」シクシク


上条「そんなことないぞ!!お前に何があったかは知らんが俺なんかでよければいつでも相談にのるからな」キリッ


黒子「……でしたら、いつものようにファーストネームでお呼びくださいまし」


上条「いつも……?本当にどうしたんだお前、ていうかそんなに馴れ馴れしい呼び方でいいのか?」


黒子「呼んでくれなきゃイヤですの」


上条「そ、そうなのか?それじゃあ……」



上条「く、黒子……?」


黒子「はいですの」



上条「……」


黒子「……」


上条「……」



上条「えっ、終わり!?」


黒子「ひぐ、ぐすっ」


上条「あぁっ!!今度はなんだ!?」



黒子「愛が……、お兄様からの愛がまっっったく感じられませんの……!!」オヨヨ


上条「愛!?お前俺からそんなもん向けられて嬉しいのか!?」


黒子「嬉しくないわけがありませんのおおおお」ビェェェ


上条「ああもうわかった、ここまできたらとことんだ!!俺はどうすりゃいい?出来ることはなんでもするぞ」


黒子「なんでも、ですの?」グスッ


上条「……私めに出来る範囲でなら」


黒子「でしたら、私を優しく抱きしめて頭を撫でてくださいまし」キラキラ


上条「切り替え早いな……、そんなことでいいのか?んじゃ、ほれ」ダキッ


黒子「はぅっ」ギュッ



上条「よしよし」ナデナデ


黒子「ぁ…えへへ……お兄様お兄様ぁ………」スリスリギュ−


上条「ははは…」ナデナデ


上条(な……)



上条(何この可愛い生き物ッッ!!)



上条(何だこれ!!何ッッだコレ!!可愛いすぎるだろ!!)ナデナデ


上条(犬とか猫とかにチューする人って正直ないわとか思ってたけど今なら少し気持ちが分からんでもない気がしないでもない……)


上条「って違う!!」カッ


黒子「……?どうかいたしましたの?」キョトン


上条「い、いや!なんでもないぞ」ナデナデ


黒子「んぅ…ならいいんですの……えへ」スリスリ



上条(なんでこんな状況になってんだ!上条さんさっぱりわかりませんのことよ!!)


黒子「ふへへ……、ッ!!」ピクッ


上条「ん?どうかしたか?」


黒子「この忌々しい気配は……」ワナワナ



美琴「うわぁ、とんでもないもん見ちゃった……」ゲンナリ


黒子「出ましたわね電気鼠ィィィィ!!!」ウガァァ


上条「電気鼠!?」



美琴「うっさいわね!!それより公衆の面前で毒ばら撒いてんじゃないわよアンタら!!」


上条「ど、毒なんてばら撒いてませんのことよ御坂さん!?」


美琴「アンタの存在自体が毒だっつってんのよこのウニ頭!!」


上条「酷い!!」ガ−ン



美琴「目に毒だわマジで……あぁ、眼科ってどこにあったかしら…」


黒子「この黒子の前でお兄様を愚弄するとはいい度胸ですのォォォ!!」


黒子「覚悟はよろしくてェ!!??」シャキン


美琴「そっちこそ死ぬ覚悟はできてんでしょうねぇ!!」ビリビリ



上条「はいストップストォォォップ!!」パキ−ン


美琴「チッ!」


上条「黒子もちょっと落ち着け!」


黒子「むぅ…お兄様がそう仰るならひとまずは矛を収めますの」


美琴「私も今日はこれから用事もあるしこれくらいで勘弁しといてやるわよ」



上条「できればお互いケンカはもうやめ」


美琴「今度会ったらただじゃおかないから」スタスタ


黒子「こちらの台詞ですの」フン


黒子「それではお兄様、私も巡回がありますのでこの辺りで失礼致しますわ」シュンッ



上条「……」ポツ−ン


上条「嵐のような奴らだったな……」



上条「それより、俺って白井に毛嫌いされてたはずだよな」


上条「って嫌われるようなことした覚えもないんだけどな」ハァ


上条「それがどうしたらあんな風に……」



上条「ん?あいつは……、一方通行か」


上条「おーい、一方通行!」フリフリ


一方通行「あァ?」


一方通行「気安く話しかけんじゃねェよ三下がァ」


上条「」



一方通行「チッ、気分悪ィぜ……」ガシガシ


上条「なぁ、一方通行」


一方通行「ンだよ」イライラ


上条「お前って俺のこと嫌いか?」


一方通行「あァ嫌いだねェ」


一方通行「顔見ただけで吐き気がするくらいには嫌いだァ」


上条「そ、そこまでかよ……」



一方通行「そもそも俺たちはいつ軽々しく声かけられるよォな間柄になったンですかァ?」イライラ


上条「んー、そんな最近の話じゃないからな……」


一方通行「」ブッチン☆



一方通行「なァァァにほざきやがってンですか三下くゥゥゥゥゥゥゥン!!!!! ブッ殺されてェンですかァァァァァァ!!!!」カチッ


上条「うわああああ!! 待て!! 待ってくれ!!! よく分かんねえけどとりあえず謝るからスイッチを切ってくれ!!!!」


一方通行「遠慮するこたァねェ!! お前は愉オブ確定だァ!! 喜べ三下ァァァァ!!」ギュインギュイン


上条「やめてええええ!! 頭上に物騒なモノ作らないでええええ!!」ダッ


一方通行「愉快なオブジェになりやがれェェェェ!!!!」ハッシャ


上条「不幸だあああああ!!!」ダッシュ





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「あ、危ねえ…あいつ本気で殺しに来てたぞ……」


上条「あんなのくらったら上条さん、愉快なオブジェどころか跡形もなくなっちゃいますよ…」


上条「アレが落ちたところすんごいクレーター出来てたしな」



上条「ってもうこんな時間か、そういや今日も何も食ってねぇ…」ギュルル


上条「…帰ろう」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー






上条「ただいまー」ガチャ


インデックス「…」



上条「あ、あれ?」


上条「おーい、インデックスさーん?」


インデックス「話しかけないでほしいかも」



上条「朝のことまだ怒ってんのか?あれは悪かったって、な?」


インデックス「…」



上条「な、なぁインデックス」


インデックス「…」スタスタ


上条「あ、どこ行くんだ?」



インデックス「…小萌のとこ」ガチャ


上条「へ?あ、おい!」


上条「行っちまった…」



上条「…やっぱなんかおかしい」


上条「インデックスだけじゃなく、他のやつらもだ」


上条「特にステイルと白井、あれはおかしいってレベルじゃねえだろ」



上条「…正直なところ、白井に関しては上条さんとしてはすっごい良かった」


上条「すっごい良かった」



上条「だがおかしいもんはおかしいんだ」


上条「白井と御坂もなんか不穏な感じだったし」



上条「御坂はレールガン撃ってきたり一方通行はプラズマ発射してきたりな」


上条「どっちも割と殺す気で攻撃してきたよな」



上条「一方通行に至っては、アレは幻想殺しじゃ打ち消せねぇってのになんの躊躇もなく撃ってきやがった」


上条「…結構本気で嫌われてんのかな」ズ−ン


上条「なんか嫌われるようなことしたかn…」





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




上条『歯を食いしばれよ、最強――――

――――俺の最弱は、ちっとばっか響くぞ』




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




上条「…いやいや!あの後は普通に接してくれてたし!!アレ根に持ってるわけじゃねぇだろたぶん!!」


上条「最強と書いて最弱って皮肉って読んじゃう辺りめっちゃイラついてそうだけど関係ねぇだろたぶん!!」



上条「…自信なくなってきた」シクシク


上条「白井の件については今度聞いてみよう」



上条「それより、インデックスの飯どうすっかn…」


上条「そういや小萌先生のとこ行ったんだっけか」


上条「パンツどころか裸見たこともあるけどここまで怒ることなかったのにな…」ハァ


上条「い、いや!もちろん見たくて見たわけじゃないですよ!?あれは事故なんだ事故!!」ブンブン



上条「って誰に言い訳してんだ俺…」


上条「うん飯食って寝ようそうしよう」パカ



冷蔵庫「」カラッポ−



上条「やられた…はぁ、不幸だ…」


上条「…寝よう」





喪失





上条「ううん…」


???「…」モゾモゾ



上条「ん…うぅ……」


???「…」ギュッ



上条「うん……?」パチッ


???「…エヘヘ」スリスリ



上条「な、なんだ!?一体どこのどなたでせうか!!?」ガバッ




黒子「あら、お目覚めでして?」オハヨウゴザイマス


上条「オ、オハヨウゴザイマス」



上条「って違う!!なんでここにいるんだ!?」


黒子「いやですわお兄様、毎朝恒例のお目覚めのキッスを…」ン~


上条「ちょ、ちょっと待ってくれ黒子!!上条さんは毎朝キスなんて贅沢なことしてませんのことよ!!」



黒子「え…?」


上条「へっ?」



黒子「そ、そんな…酷いですわお兄様…」ウルウル


上条「え!?わ、悪い!なんか変なこと言っちまったか?」アセアセ



黒子「毎朝交わしたあの熱いキッスを覚えていらっしゃらないなんて…」ポロポロ


上条「へっ!?あ、あー!あれだな!!お、思い出したぞ黒子!!」アセアセ


黒子「本当、ですの…?」グスッ


上条「あ、あぁ本当ですとも!!いやー実に激しいキッスだったなうん」アセアセ



黒子「もう、朝から驚かさないでくださいまし」ホッ


上条「わ、悪い悪い、朝は頭回んなくてさ」ホッ



黒子「では、さきほどの続きを…」ン~


上条「ちょっと待ったァァァァ!!」


黒子「もぅ…どうかいたしましたの?」ム–



上条「…どうしてもしなきゃいけないのか?」



黒子「しちゃダメ、ですの?」ウルウル


上条「ダメじゃないです」



黒子「それでは…」


上条「だが今日はほっぺで勘弁してくれ」


黒子「…多少不満ですが何か理由がございますのでしょうし、今回は我慢しますの」


上条「うんうん、素直に言うことを聞ける良い子は上条さん大好きですよ」ナデナデ


黒子「んぅ…子供扱いしないでくださいまし…」スリスリ


上条「はは、悪い悪い」ハハ



上条「んじゃ、ほら」スッ


黒子「それでは失礼して…」


チュッ



黒子「改めて、おはようございます、お兄様」


上条「ああ、おはよう黒子」




黒子「それでは、目的も果たしましたし、そろそろ寮に戻りますわ」


黒子「失礼しますの」シュンッ


上条「気をつけてなー」



上条「…こんな朝も悪くないな」


上条「さて、さっさと準備して学校行きますか」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー






ーー教室ーー




ワイワイガヤガヤ


ガラッ



上条「おはよーっす」



シ~ン…



上条「…あ、あれ?」



…ガヤガヤワイワイ



上条「な、なんなんだ一体?」



上条「よっす青ピ」


青ピ「…」


上条「…?なぁ青ピ、今日土御門は休みなのか?」


青ピ「…」


上条「おい、青ピ?」



青ピ「やかましいでカミやん、なんで僕にそないに構ってくるん?」ギロ


上条「えっ」


青ピ「できれば話しかけないでもらいたいんやけど」


上条「青ピ、お前一体何言って…」



吹寄「おい貴様、朝っぱらから何を騒いでいる。あまりうるさいと叩き出すぞ」


上条「ふ、吹寄さん!?えっと、俺よりも騒いでるやつらいっぱいいますよね!?」アセアセ


吹寄「貴様は特に目障りだからな」


上条「酷い!!」ガ−ン



青ピ「ええでええで!! いけフッキー!! そいつを叩き出すんやー!!」



ソ−ダソ−ダ‼︎


ヤッチマエフキヨセ~‼︎



上条「…!」ピコ−ン


上条「…ふふ、そうか」



上条「ふははははは!!残念だったな!!こんな分かりやすいドッキリに引っかかるほど上条さんアホの子じゃありませんのことよ!!」バ−ン


青ピ「…」


吹寄「…」



上条「仕掛ける相手を間違えたな」ドヤァ…



青ピ「…何言うてんのコイツ」ヒキッ


吹寄「さあね、本気でイカれたんじゃない?」ヒキッ


上条「えっ?」



上条「えっ、と…?」


上条「もしかしなくても…本気、でせうか?」



吹寄「何を今更」


吹寄「別に今に始まったことじゃないでしょ」フン


青ピ「全くもってその通りやね」ウンウン


上条「は、はは、冗談、だよな…?」



ガラッ



小萌「はーい、さっさと席につきやがれなのです〜」


小萌「それでは、出席をとるのですよ〜」



小萌「青髪ちゃん!」


青ピ「小萌せんせのおかげで今日もいろいろと元気やでー!!」


吹寄「フンッ!!」ヒュッ


青ピ「ありがとうございます!!」ドゴォ


ドサッ



小萌「おぉ〜!見事なヘッドバットです吹寄ちゃん!」パチパチ


吹寄「いえいえ、それより続きをどうぞ」


小萌「あ、そうでした!ありがとうなのですよ〜」



小萌「えーっと土御門ちゃんがお休み、と…」



小萌「吹寄ちゃん!」


吹寄「はい」



小萌「姫神ちゃん!」


姫神「ここまで出番なし…そしてこれ以降もなし…」ズ−ン


小萌「なんかドンマイです…」



小萌「Aちゃん!」


A「はい」


小萌「Bちゃん!」


B「はーい」



……

………



小萌「はい!では今日も1日頑張るのですよ〜!」


上条「ちょ、ちょっと待ってください!俺呼ばれてないんですけど!!」


小萌「あ、いたんですか?気づかなかったです〜」シラッ


上条「っ…」



上条「あ、あの…」


小萌「なんですかー?用があるなるさっさと言いやがれなのですよ〜」イライラ


上条「…具合悪いんで早退してもいいですか?」


小萌「なんだそんなことですか、勝手にどうぞです〜」


上条「し、失礼しますっ!」ダッ






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「なんなんだ本当に…」



上条「あいつらの言動からして以前から嫌いだったってことだよな」


上条「…元々嫌いだったけど今まで我慢してたってことか?」



上条「あ、ヤバイ泣きそう」グッ



上条「…着いたな、なんか嫌なことあるとココ来ちゃうんだよな」



上条「あの頃の御坂はもっとデカいこと抱えて、一人でもがいてたんだ」


上条「俺も…頑張らないとな」



上条「よし!今日は学校サボっちまったし、帰ってのんびりすっかなー!!」パン



美琴「…何やってんのアンタ」ヒキッ


上条「み、御坂!?どうしてここに!?」ビックゥ



美琴「こっちのセリフよ馬鹿、今はまだ学校のはずでしょ?なんでアンタがこんなとこにいんのよ」


上条「…ちょっと学校でいろいろあってな」


美琴「はっ、どうせイジメにでもあって逃げて来たんでしょ」


上条「…」


美琴「…まさか図星?」ハァ


御坂「まぁアンタみたいなのと友達になろうなんてヤツもいないでしょうし」


美琴「長いことクラスに馴染めずにいたら、そりゃいじめられるわよ」


美琴「自業自得よ、自業自得」ハッ


上条「ち、違ぇよ!いや違わないけど!」


美琴「どっちなのよ」


上条「た、確かにそれっぽいことはされたけど!!」


上条「だけど、今まで普通に友達もいたし、クラスにだって馴染めてましたぁ!!」



美琴「で、アンタはその馴染めてたってクラスの友達って人たちにハブられてると」


上条「うぐっ」



上条「で、でもホントに心当たりがねぇんだ…なんで急に…」


美琴「簡単じゃない、単に愛想を尽かされただけよ」


美琴「いい気味だわ」


上条「そ、そんな…」




上条「…俺は、さ」


美琴「ん?」



上条「知っての通りこの右手のせいで、いろんな事件に遭遇しちまうんだ」


上条「それこそ、日常茶飯事なレベルでな」



上条「だけど、それってつまり困ってる誰かを助ける機会に恵まれるってことだろ?」


上条「こんな右手でも人の役に立てるんだー、ってさ」



上条「そう信じて、結構頑張ってきたつもりなんだぜ?」


上条「それなのに…」



上条「その先で待ち構えてたのがコレじゃあ、どうしようもねえじゃんか」



美琴「ばっかみたい」


上条「…」ピクッ


美琴「確かに私も、アンタに助けられた内の一人かもしれない」



美琴「でもアンタ、助けられる側の人間の気持、少しは考えたことある?」



上条「へ…?」


美琴「膨大な時間と労力、その他諸々大事なものを山ほどつぎ込んで、血を吐く思いで今まで頑張ってきて…」


美琴「だけどどうにもならなくて、最終手段を選ばざるを得ないって段階まで追い詰められて」



美琴「アンタが現われて」



美琴「そりゃ助かったわよ、でもね」


美琴「自分が死ぬことでしか成し得なかったことを、突然割り込んできた男がぱぱーっと解決しちゃったのよ?」


美琴「私が犠牲にしてきたものってなんだったんだろって」


上条「それは…、キツイな」


美琴「軽々しく言ってくれるわね」フン


美琴「それとアンタ、まるで自分が事件に巻き込まれてるみたいな言い草だったけど」


美琴「その事件すらアンタの〝不幸″ってのが引き起こしてるかも知れないって自覚はあるの?」


美琴「結局アンタが助けてきたって人たちは、アンタの不幸が引き起こした事件に巻き込まれただけの不幸な人たちかもしんないのよ」


上条「っ…」


美琴「滑稽ね」ケラケラ



上条「…確かに、確かにそうかもしんねぇよ」


上条「自分でそう思っちまうことだって、たまにだけどある」


上条「けど…そう目の前で言い切られると、アレだな」


美琴「こういった類のヤツには一度 ハッキリ言っといた方がいいのよ」



美琴「この自惚れ偽善野郎」ハッ



上条「…ははっ」


美琴「なによ」イラッ


上条「いや、そんな風に思われてたんだなって」



上条「俺が今までやってきたことを、俺自身を、ぜんぶ否定された気がしてさ」 グッ



美琴「気のせいじゃないわよ」ニヤニヤ


上条「…はは、なんつーか…改まって言われると」


上条「結構、キツイな」ジワ…


美琴「ぶふっ!!ア、アンタ泣いてんの!?」プルプル


上条「あ、あれ…?」ポロポロ


美琴「あはっ、あははははは!!中学生に、それも女の子に泣かされちゃったの!?」バンバン


美琴「こんなのが知り合いとか恥ずかしいわ!!」アハハ


上条「く…」ゴシゴシ


美琴「あ、そうそう!!」


美琴「今後一切、私に話しかけないでよね」



美琴「アンタなんかと知り合いだと思われたら、学園都市第三位の名が廃るから」



上条「…ごめん、もうお前には関わらないよう、気をつけるから」


御坂「ぶふっ!!そ、そうしてもらえると助かるわ!あはは!!」


上条(く、しっかりしろ、俺……!!)



上条「それじゃ……元気でな、御坂」



御坂「ひぃ、ひぃ…はぁー、やっと落ち着いてきた…」オナカイタイ


御坂「あれ?逃げちゃった?」キョロキョロ


御坂「まぁいっか! アイツの泣き顔見れたし満足満足♪」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「…」ゴシゴシ


上条「情けねえなぁ俺…」


上条「はは、今後一切関わるな、か…」



御坂妹「何をブツブツ言っているのですかこのクズ、とミサカは出会い頭に罵声を浴びせかけつつ目の前のウニ男に声をかけます」


上条「…妹の方か、ミサカ…悪ぃ、何号かわかんねえけど、今はそんな気分じゃねえんだ。ちょっと一人にしてくれ」


御坂妹「そういうことなら『死』というのはどうでしょうか? 永遠に一人になれますよ。と、ミサカは経験則からこれ以上にないグッドアイデアを提案してみます」


上条「な」


御坂妹「あ、ちなみミサカの検体番号は10032ですよ」


上条「……御坂妹、か」チラ


上条「今日はネックレスつけてないんだな」



御坂妹「あのようなナンセンスな金属片、引きちぎって溶かして川に流しました、とミサカは意地悪い顔で報告します」


上条「へ?」


御坂妹「聞こえませんでしたか?とミサカは理解力の乏しい男に辟易としながら返答します」


上条「本当、なのか?」


御坂妹「わざわざ嘘をつく必要がありますか?とミサカは逆に問いかけます」


上条「っ…」ズキ


御坂妹「いい表情です、とミサカはいやらしい笑みを浮かべながら言い放ちます」ニヤニヤ



上条「…なぁ、御坂妹」


御坂妹「なんでしょうか? とミサカは暗にさっさと言えと促します」



上条「…俺って、何なんだろうな」


御坂妹「唐突に哲学ですか、とミサカは軽く引きつつ返答します」



上条「俺は今まで、いろんな事件に巻き込まれて、その中でたくさんの人を助けてきたつもりだった」


上条「でも、そりゃ間違いだったのかもしれない」


上条「ホントは、たくさんの人を事件に巻き込んで、その巻き込まれた人たちを俺が解放してだけなのかも知れない」


上条「俺の不幸が原因で他人をトラブルに巻き込んだくせして、その人を助けて良いことした気になって」



上条「…御坂の言う通りじゃねえか、まさに偽善野郎だ」グッ



御坂妹「流石はお姉さま、ミサカの言いたいことは全て言われてしまったようですね、とミサカは感嘆の声を洩らします」


上条「だよな…」


上条「ごめんな御坂妹、お前も俺なんかと話なんてしたくねぇよな」


御坂妹「ええ、出来れば顔も合わせたくありませんね、とミサカは包み隠さず心中を吐露します」


上条「ははっ、言うじゃねえか」



上条「じゃ、さよならだな御坂妹…いや、ミサカ10032号」ニッ




御坂妹「なぜあの場面で笑ったのかについては理解しかねます、とミサカは戸惑いつつも歓喜します」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー






上条「はぁ…」


上条「分かっててもキツイもんはキツイな……」


上条「笑って誤魔化しでもしなきゃ耐えきれなかったぜ」



上条「……」


上条「…………黒子」ボソッ


黒子「お呼びでして?」


上条「おわっ!!い、いつのまに!?」


黒子「お兄様があの電気鼠とお話しているのを偶然見かけましたの」



上条「…聞いてたのか?」


黒子「まっさか。この黒子、盗み聞きのような下劣な行為なんていたしませんの」フフン


上条「だよな、悪い」ハハ



黒子「……お兄様が、とても辛そうなのは私にも分かりましたの」


上条「…」ピクッ


黒子「何かおありでして?」


黒子「無理にとは言いませんが、私としては話してくださると嬉しいですの」


黒子「私でよければ、お力添えいたしますわよ?」



上条「…ごめん黒子、ちょっと無理かもしれねぇ」


黒子「そう…ですの」シュン


上条「話し始めたら止まんねえだろうし、話してる途中で耐えられなくなるのは目に見えてる」


上条「流石に、そんなカッコ悪ぃとこ見せたくねえからな」ハハ



黒子「でしたら、これ以上は何も訊きませんの、ですが……」


上条「?」




黒子「とりあえずその溜め込んでるモノ、全部吐き出してしまいなさいな」ギュッ



上条「っ!?」


黒子「何も話してくださらなくても構いませんわ」


黒子「ただ、どうしても耐えられないときは、遠慮なく呼んでくださいまし」



黒子「そのときはこの白井黒子、全力でお兄様をサポートいたしますわ」ギュウ



上条(ああ、ダメだなぁ俺……)




上条「ーーーありがとう、黒子」グズッ





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「結局、カッコ悪いとこ見せちまったな…」ハァ


上条「なんか、久々だったな…あんなに優しくされたの」


上条「黒子のおかげでだいぶ楽になった」


上条「女子中学生に慰められるなんて、情けねえよな」ハハ



上条「…やっぱ黒子にいつまでも甘えるわけにはいかねえか」


上条「俺と一緒にいると、黒子にまで被害がでちまう」



上条「…御坂の連絡先、消しとかないとな」カチャ



上条「…あれ?」ポチポチ


携帯「」シ−ン



上条「あー、御坂の電撃受けたときか…」


上条「不幸だ…」ズ−ン




神裂「…最悪なのと鉢合わせましたね」


五和「まったくですよ…」ハァ



上条「神裂に五和?どうして…あぁ、そういやステイルも来てたな」


五和「喋らないでくださいよ、耳が腐っちゃいます」ギロリ


上条「」


神裂「落ち着きなさい五和、まぁあなたの気持ちも痛いほどわかりますが」ギロリ



上条「はは…アンタらもそうだったのかよ」


上条「だったら最初からそうしてく「喋るなと言ったのが聞こえませんでした?」れ…」


五和「行きましょう女教皇様、これ以上ここにいるとどうにかなってしまいそうです」


神裂「そうですね、移動するとしましょう」スタスタ




上条「…はは」


上条「帰ろう」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「ただいま」ガチャ


上条「食える気分じゃねえし、晩飯はいいや」


上条「さっさと寝ちまおう」



上条「…ん?置き手紙?どれどれ」



上条「これからは小萌のところにお世話になります、か…」



上条「…ははっ」


上条「なんだ、簡単じゃねぇか」


上条「だからあんなに怒ってたんだな」



上条「あいつもみんなと同じで、俺のこと嫌ってただけなんじゃねえか」ハハ






(『とうま、覚えてない?』)



上条「…」ジワッ


上条「あ、あれ?」ゴシゴシ


上条「…」



(『とうまぁーーー!!!』ガブゥゥ)



上条「はは、結構痛かったな、アレ…」


上条「……」



(『もう!とうまはまた私の知らないところでこんなにケガして!!』)



上条「なんだかんだ、俺のこと心配してくれてたっけ…」


上条「……」




(『とうま、覚えてない?』)







(『インデックスは、とうまの事が大好きだったんだよ?』)




上条「ふっ、く……」ポロポロ


上条「あれも全部…ふ、今の俺に、ふぐぅ…‼︎ 向けられた言葉じゃ、うっ、ねぇん、だよな…」ポロポロ


上条「あれも、どれもこれも全部、ウソだったのか……?」


上条「インデックス…‼︎」グスッ


上条「俺はお前のこと、家族みたいに想ってたけど、お前は違ったんだな…」ゴシゴシ



上条「でも、これで良かったのかもな……」


上条「俺の近くにいると、不幸に巻き込んじまう」



上条「…俺は、お前と過ごせて楽しかったよ」




上条「ありがとう…元気でな、インデックス」






ーー

ーーー





『この疫病神‼︎』


『近寄るなよ、不幸がうつるだろ』


上条『うっ…ぐすっ…』



???『…大丈夫??』


上条『あんまり…僕と、ひぐっ、しゃべらない方が、いいよ』グスッ


???『どうして?』


上条『…僕と関わると、みんな怪我しちゃう、から』ゴシゴシ


???『上条くんが、ケガさせちゃったの?』


上条『…ううん』フルフル


???『だったら上条くんが気にすることはないんじゃない?』


上条『で、でも…』


???『たまたまケガしちゃっただけだよ!上条くんのせいじゃない!』



上条『そう…かな?』


???『そうだよ!あ、そうだ!上条くん、これから一緒に遊ぼうよ!』


上条『!…いいの?』


???『もちろんだよ!それじゃ、あそこの公園に行こうよ!』


上条『うん!』



???『競争だ〜!』ダッ


上条『あ、ずるい!』ダッ


???『へーんだ!僕はかけっこ負けたことないもんね!』


上条『くそー、待てー!!』




上条『あっ…』



上条『危ない!!!』






???『ーーーえっ?』





キキィィイイイイイ

ガシャァァアアアン




ーー

ーーー




『ねぇ聞いた?あいつまた事故起こしたんだって…』


『なんか追いかけ回されてた男の子がトラックにはねられちゃったらしくてね』


『即死だって』


『うわぁ、まじかよ』


『人殺しじゃん』




上条『ひぐっ…うくっ』グスッ



『ひっ! 出たぞ、疫病神だ!!』


『うわぁ! 来るな疫病神!! この人殺し!!』ブンッ


上条『痛っ!』ゴンッ


上条『い、痛い…痛いよ、石投げないでよ……』ガッゴッ



『全部、全部お前のせいだ!! お前がいるからいけないんだ!!』ブン


『死ね! 死んじゃえよ疫病神!!』ブン



上条『ごめんね、???くん…ごめんね…』ガッゴスッ



『オマエのせいで???ちゃんが…!! オマエがやったんだ!! オマエが殺したんだ!!』バチ−ンバチ−ン


上条『???くんのお母さん…?痛っ! 痛いよ…ぶたないでよぉ…』ビシ−ンバシ−ン



『口答えしてんじゃないわよ!! ???ちゃんを返せ!! 返せエエエエエ!!!』ドゴッバキッ


上条『ごめんなさい…ごめんなさい……』ゴッバキッ




上条『???くん…』


上条『やっぱり、僕は独りでいることしか許されないみたい』





上条『ーーーまた…ひとりぼっちだ』





ーーー

ーー





上条「…はぁッ!! はぁッ!!」ガバッ


上条「ゆ、夢か…」ホッ


上条「ってあのまま寝ちまったのか、俺」



上条「幼少期の俺、か…」


上条「…何だろうな、ただの夢とは思えねえ」



上条「ってやべぇ!! 遅刻しちまう!!」


上条「着替え!! 歯磨き!!!」バッバッバッ


上条「行ってきます!!」バタ−ン





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





ワイワイガヤガヤ


ガラッ



上条「…おはよ」



シ−ン



上条「…」スタスタ



ヒソヒソ



上条「…あれ?」


上条「俺の机が、ない」



クスクス



上条「…あのー、俺の机はどこでしょうか?」



シ−ン…



上条「…はぁ、不幸だ」


吹寄「また貴様は…朝っぱらから不幸だ不幸だやかましいのよ」





吹寄「不幸がうつるわ」シッシッ




(『チカヨルナヨ、フコウガウツル』)


ーーードクン‼︎



上条「‼︎」



青ピ「ほんまほんま、何でもかんでも不幸のせいにしくさって、無責任な」


青ピ「全部全部自分のせいなんやで!!」


(『ゼンブ、ゼンブオマエノセイダ!!』)



ドクン‼︎ドクン‼︎


上条「ぐッ、ぁ…!!」



(『ウワァ!!ヤクビョウガミダ!!』)


(『ヤクビョウガミガデタゾーー!!』)



ドクンドクンドクンドクン


上条「なん、だ、コレ…!!」グラッ


上条「ま、ず…」バタリ



青ピ「なんやなんや!!倒れおったで!!お豆腐メンタルかいな!!」ハハハ


吹寄「面白いから放置しときましょ」フン



ガラッ


小萌「はいはい子猫ちゃんたち〜、ってきゃああああ!!誰ですかそこで倒れてるのは!早く救急車を…」ワタワタ



小萌「ってなんだ上条ちゃんでしたか」ホッ


小萌「それじゃ出席を取るのですよー」シレッ



小萌「青ピちゃーん」


青ピ「はーい!k」


吹寄「ヌンッ!!」ヒュッ


青ピ「まだ何も言うてへんのに!!」ドゴォ




黒子「なんだか嫌な予感がしましたの!!」シュン


青ピ「なんやなんや、キュートなツインテが突如として現れたで!」ガバッ


吹寄「寝てろ」ゴォッ


青ピ「ありがとうございます!!」メコォ


黒子「何ですのコレ…」ヒキッ



小萌「気にしないでくださいなのですー」


小萌「それよりそこのツインテちゃん、どうかしたのですか?」


黒子「いえ、なんだか妙に胸が騒…ってお兄様!?」



黒子「お兄様!!お兄様!!しっかりしてくださいな!!」ユサユサ


上条「」ガックンガックン



吹寄「…アレに妹がいたの?」


小萌「さぁ、聞いたことないのですよー」


黒子「あなた方もどうしてシレっと放置しておりますの!?早く病院へ運ばなければ…」



吹寄「どうしてって…ねぇ?」


小萌「ねぇ?なのですよ〜」



黒子「…あなた方、人間じゃありませんわ」ギリッ



青ピ「そいつこそ人間やあらへんで!!」ビシッ


吹寄「貴様に同意するのはしゃくだけど、まあそうよね」


青ピ「甘いでフッキー、ボクらの世界じゃその辛口もご褒美なんや!!」


黒子「ダメですわ、こいつら完全にイカレてやがりますの」



黒子「うっ、流石に重いですわね」ヨイショ


黒子「早く病院へ…」ガラッ




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




黒子「くっ…あいつら一体どんな神経してやがるんですの…」


黒子「それにしても、お兄様は何故お倒れに…?」



上条「うっ…」


黒子「お兄様!!気がつきましたの!?」


上条「く、黒子?どうして…」


黒子「なんだか嫌な予感がしたのでお兄様の教室へと向かいましたの」


上条「…そしたら俺がぶっ倒れてたってわけか」


上条(ってことはあのまま放置されてたのか、俺……)


上条「悪いな黒子、世話かけちまって」



黒子「…それは構いませんがお兄様、いつまでそこにいらっしゃるおつもりで?流石にそろそろ限界が近いのですが」プルプル


上条「うわ、おぶってくれてたのか!?わ、悪い!!すぐ降りる!!」アセアセ



黒子「ふぅ、疲れましたの…」


上条「ちっちゃいのによく背負えたな…上条さんびっくりですよ」


黒子「日々の鍛錬の成果ですの」フンス



黒子「それより、お身体の方はもうなんともありませんの?」


上条「あ、ああ心配ない、もう大丈夫だ」



黒子「ならよかったですの…それはそうと、どうしてお倒れに?」


上条「それが俺もよくわかんねえんだ、なんかこう…急に心臓がバクンバクンなり始めて、目の前が真っ暗に…」


黒子「確かによくわかりませんわね、貧血というわけではなさそうですし……」



上条「っていうか、学校行かなくて大丈夫なのか?」


黒子「…すっかり忘れてましたの」


黒子「行ってきますわお兄様!!」シュンッ


上条「気をつけてなー」



上条「さて、どうしたもんですかね…」


上条「とりあえず帰るか」スタスタ





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「ただいまー」バタン


上条「帰ってきたはいいけどやることねえな…」


上条「うん、寝よう」




ーー

ーーー





(『疫病神!!』)


(『近寄るなよ疫病神』)


(『―――え?』)


(『即死だって』)


(『オマエが殺したんだ!!』)


(『???ちゃんを返せエエエエエ!!』)





上条「はぁっ!!は、また…」ガバッ


上条「また、この夢…」


上条「うう、気持ち悪ぃ…」ジットリ


上条「今何時だ…って結構寝てたんだな、もう5時だ」


上条「気分転換に散歩にでも行くかな」


上条「行ってきます…つっても誰もいないんだったな」ハハ


上条「はぁ…行ってきます」バタン





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「うーん、風が気持ちいい」テクテク


上条「よっこらせっと」


上条「思い出すなぁ…記憶失ってから、御坂と初めて会ったのがココだったっけ」


上条「短パン穿いてるとはいえ、スカートで回し蹴りとかほんとにお嬢様かよ」ハハ


上条「…あの自販機、凹んじまってんじゃねえか」



「げっ」


上条「ん?」




インデックス「さ、最悪なんだよ…」


上条「!」


上条(この声は…インデックスか)


上条(ここは気付いてないフリだな…俺とアイツは他人、他人なんだ)


御坂「どうしたのよ急に立ち止まっ…」


御坂「あー、なるほど」


上条(御坂と一緒なのか…? 仲良くなったんだな、二人とも)


上条(なんか、複雑な気持ちだな)


上条(こう、子を見守る親の気持ちと言いますか……)



御坂「くらえッ!!」バリバリ



上条「があッ!!?」ビリビリ


御坂「よっしゃ!!」


インデックス「おお!効いたんだよ!!」


上条「う、ぐ……」ピクピク


上条(体が痺れて、動かねぇ…)



御坂「あっははは!!何ピクピクしちゃってんのよ!!」


上条「く、な…んで…」ピクピク


御坂「なんでって、ねぇ?」プクク


インデックス「ムカつくからに決まってるかも!!」アハハ



インデックス「なんなのかなあの粗末なご飯は!!あんな犬の餌で私が満足するとでも思ってるのかな!!」


上条「ぐ…!!」ズキッ


上条(結構、頑張ってたつもりだったんだけどな…)



御坂「ぶはっ!もうやめたげなさいよ!!くくっ…!ソイツ、涙目じゃない」プルプル


インデックス「みことは甘いんだよ!!私にドッグフードを与え続けた罪は大きいかも!!」ゲシッゲシッ


上条「ぐっ!?げふッ!!」ドスッドスッ



御坂「あ、ちょっとアンタずるいわよ!!あたしも混ぜなさい!!」ブンッ


上条(い、石っ!?)


上条「がッ…!!」ゴッ


インデックス「あはは!!顔面に投石なんて、みことってばえげつないんだよ!!」キャハハ



上条「げほっ!げほっ!ぐぁ…!!」ボタボタ


上条(はは、こりゃやばいな…確実に鼻折れてるぜ)ダラダラ


インデックス「汚いんだよ!」ブンッ


上条「ごひゅッ!?」ドスッ



御坂「アンタこそ的確に内臓潰しにいってる辺り相当えげつないわよ」


インデックス「そうでもあるかも」エヘヘ


御坂「よし、そろそろ飽きてきたしアンタはさっさと…」



御坂「死んじゃえ」バヂィ‼︎





(シネ!!シンジャエヨヤクビョウガミ!!)


ーーードクン‼︎



上条「ッ!? また…!!」


上条「がッああァアああああ!!!!」バリバリ



インデックス「とうまのせいで私はひもじい思いをしてたんだよ!!」ドスッドスッ



(オマエノセイデ???チャンガ…!!)



ドクンッドクンッ


上条「がはっ!!がっ…!!」ドスッドスッ


上条(くそ…なんだよこの感覚…!!)






(マタ…ヒトリダ)



上条「い、いやだ…!!」フルフル



御坂「ん?」




(ヒトリデイルコトシカユルサレナイミタイ)



上条「ひっ、ヒィ…!!」ガクガク


インデックス「あはは!ちょっとやりすぎたかな?ついに壊れちゃったんだよ!」キャハハ






ーーーマタ、ヒトリニナルノ?



上条「う、あ、ああああああああああああああああああ!!!!!」


上条「い、嫌だ…もう、独りは嫌だ…嫌だああアあアアア!!!」ガクガク


御坂「ね、ねぇコレちょっとマズイんじゃない?」ヒキッ


インデックス「イカれちゃったんだよ!!」アハハ



上条「あ、あぁ…た、助けて……!助けてくれ……!!」ジワァ…


御坂「うわ…漏らしやがったわよコイツ」


インデックス「最低なんだよ」ジト−

 


上条「怖い…怖いよ…」ポロポロ


インデックス「いこ!みこと!!」フンッ


御坂「ええ、そうね」ジト−



上条「嫌だ…!!行かないで…!!」ポロポロ




上条「独りに、しな、いで……」ガクッ





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー






上条「…」パチッ


上条「ここは…」



冥土帰し「気がついたようだね?」


上条「え、ええ、おかげさまで」



冥土帰し「しかし君も好きだねぇ、そんなにここがお気に入りかい?」


上条「俺だって好きで来てるわけじゃないんですってば…」ハァ


冥土帰し「はっはっは、…ところで、どうしてまたあんなところでボロボロになってたんだい?」



上条「え?えっと…」




(ーーーマタ、ヒトリニナルノ?)



上条「…」


冥土帰し「上条くん?」


上条「ひっ」ビクッ


冥土帰し「落ち着くんだ上条くん」


上条「嫌だ、嫌だ……」ガタガタガタガタ


冥土帰し「上条くん!!」ガシッ


上条「あ」ピタ



冥土帰し「落ち着いたかい?」


上条「ありがとうございます…」



冥土帰し「…ボクは一旦失礼した方がいいみたいだね」


冥土帰し「もし何かあったら、すぐに呼ぶんだ。いいね?」


上条「わかりました、ありがとうございます」ペコ



冥土帰し「よろしい」ガラッ





冥土帰し「ふむ、身体の方は全身の感電による火傷に内臓が幾つか破裂していたりでいつもと大差ないものの…」


冥土帰し「今回は、精神的にも相当やられてるみたいだね」



冥土帰し「どうしたものか…」ウ−ム



冥土帰し「…今日の深夜、彼の目が醒める前に右手に触れさせるように、と手渡されたコレは何なんだろうね」


冥土帰し「やれやれ、上のやることはさっぱりだよ」フゥ





解放





パキ−ン





ーー

ーーー





チュンチュン



上条「ふぁ…朝、か…」ノビ−


コンコン


上条「はい」



冥土帰し「ボクだ、失礼するよ?」


上条「ええ、どうぞ」



冥土帰し「やあ、調子はどうだい?」ガラッ


上条「ばっちりですよ、おかげさまで」


冥土帰し「それはよかった」ニコリ



冥土帰し「身体自体はもういつでも退院できる状態で後はキミ次第なんだけど、どうする?」


上条「うーん…もう少しだけ、ここにいようかと思います」



上条「いろいろ心配なので、落ち着くまで」


冥土帰し「うん、僕もそうすることをおすすめするよ」


上条「ありがとうございます」



冥土帰し「それじゃ、またなにかあったら呼ぶんだよ?」ガラ




上条「くぁ…もうひと眠りするか」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





インデックス「ふぁあ…よく寝たんだよ…」ノビ−


インデックス「あれ?なんだか変な違和感がする、ような……」ピタッ



インデックス「な、なに…これ……」


インデックス「私…なんてこと……!!」ガクガク



インデックス「ごめんなさい、ごめんなさいなんだよとうまあああ!!」ボロボロ


インデックス「私、どうにかなっちゃってたんだよ……!!ごめんなさい、なんだよ…」グスッ



インデックス「…かなきゃ」ゴシゴシ



インデックス「泣く資格なんて私にはないんだよ」


インデックス「とうまのとこに、いかなきゃ」



ガチャ、バタン‼︎



小萌「もぉ〜せっかくのお休みなのに目が覚めちゃったのですよー」ネムネム


小萌「シスターちゃんったら朝っぱらから一体何、を…」ピタ



小萌「かみ、じょうちゃん?」ジワッ


小萌「い、いやああああああ!!!」ウワ−ン


小萌「先生は教師として、いえ、それ以前に人として失格なのですよぉぉぉぉ!!」ウエ−ン





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




美琴「ふぁ…」グッ


美琴「あれ、黒子がいな…い…」ピタ




美琴「…え?う、うそ?」


美琴「何!?何なのこれ!?」


美琴「あ、い、いや…」プルプル



美琴「……あたし…どうして…」ジワッ



美琴「…ううん」ゴシゴシ



美琴「一番辛いのは、私じゃない」グッ


美琴「…いこう」スクッ



ガチャ

バタン





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




御坂妹「…」


御坂妹「……ぁ」


御坂妹「あの人に頂いたネックレスを、ミサ、カは……」フルフル


御坂妹「一体なんなのですか、この気持ちはと、ミサカは未知の感情に戸惑いを隠せません」ポロッ



御坂妹「ふ、胸の痛みと、ふぅっ、なみ、だが…」ポロポロ


御坂妹「とま、りません…」ポロポロ



御坂妹「ミサカは、最低な人間です」ポロポロ


御坂妹「あの人に合わせる…ひぐっ、顔もありませんと、ミサ、カは…うくっ、自身の言、動をこれでもかと非難します」ボロボロ


 





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





黒子「…」


黒子「わ、私は…」


黒子「一体!!一体ナニをしていたんですのおおおおおおおお!!!!」ゴンゴン


黒子「殿方の家まで出向いて頬に自らキッスだなんて…」プルプル


黒子「黒子は!!黒子はそんなはしたない子じゃありませんのおおおおおおお!!」ゴンゴン


黒子「しかもよりによって、そのお相手がにッッくき類人猿だなんてええええええ!!!!」ゴンゴン


黒子「はぁ、はぁ…落ち着きなさい白井黒子、こういうときこそ冷静であるべきですわ」


黒子「まず、類人猿…」


黒子「何故私は、あの類人猿のことをお兄様などと呼び慕っていたのか」


黒子「一度私と類人猿の本来あるべき関係について整理するんですの」


黒子「お姉様があの殿方に好意を寄せているのは明らか…、つまり黒子とお姉様のラブロードにおける最大の障壁、故にヤツは私の敵」


黒子「だった、はずですのに…」


黒子「だああああ!!全くもってわかりませんのおおおおお!!」ゴンゴン






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「うっ、うぅ…」ス−ス−




(『私が犠牲にしてきたものってなんだったんだろって』)


(『この自惚れ偽善野郎』)




(『あんな犬の餌で私が満足するとでも思ってるのかな!!』)


(『とうまのせいで私はひもじい思いをしてたんだよ!!』)




上条「…」パチッ


上条「嫌な夢見たな…」


上条「御坂…インデックス…」


上条「…っ」ポロッ



ガラッ‼︎


上条「‼︎」ビクッ



インデックス「とうま!!」



上条「イ、インデックス…!?」ゴシゴシ


インデックス「と、とうま…?泣いてたの…?」


上条「…」


インデックス「とうま……?」




上条「…何しに来た」


インデックス「え?」


上条「何しに来たんだっつってんだよ」キッ



ガララッ‼︎




美琴「やっぱりここか…!!」



上条「…」


上条「そういうことか」


美琴「へ?」


上条「また御坂と一緒になって俺をリンチしに来たのか?」


美琴「ッ!?」


インデックス「ち、違うんだよ!!」


上条「いいや、違わないね」


上条「……だけどひとつ、ひとつだけ言わせてくれ」



上条「ごめんな、粗末なメシしか食わせてやれなくて、ひもじい思いさせて…」



インデックス「あ…」ピクッ


上条「全部謝るからさ…もう、勘弁してくれよ…!!」



インデックス「あれは違うんだよ!!本当は私、とうまのごはん大好きなんだよ!!」


上条「無理すんなよ」


上条「心の底からって感じでドッグフード呼ばわりしてたじゃねぇか!!」


インデックス「そ、それは…」


上条「なんだよ、なんか特別な理由でもあったってのか?」ギロ

 

インデックス「…私にも、わからないんだよ」


インデックス「なんであんなこと言っちゃったのか、わからないんだよ…」ジワッ



上条「何だよそれ…」


上条「何なんだよホント…!!御坂だって、俺の顔なんてもう見たくもねえんじゃなかったのかよ!!」


美琴「っ!!」ビクッ


上条「俺と知り合いだって思われたくないんだろ…」


上条「そんなに嫌いならもう俺に構わないでくれよ、頼むから!!」



上条「……頼むから、これ以上俺を苦しめないでくれ」グッ



美琴「…」ジワッ


美琴「…っ」ブンブン



美琴「あ、あの…」


上条「…」


美琴「その、私、ひ、酷いこと、たくさん言って、こんな大怪我までさせちゃって…」ウルウル


美琴「も、もちろんこの程度で許してもらおうだなんて思ってないけど、その…」


美琴「ごめん、なさい」



上条「気にすんなよ」



美琴「え……?」


上条「あれが、本心なんだろ?」


美琴「へっ…」


上条「俺さ、実際に言われるまで気づかなかったんだ」


上条「お前の努力を踏み躙った自覚すらなかった」



上条「情けねえよな、そりゃみんなにも鈍感鈍感って馬鹿にされるわけだ」


美琴「ち、違う!!」


上条「何が」


美琴「その、あのときはなんていうか…」


美琴「私の気持ちが、無理やり悪い方向に捻じ曲げられたみたいな感じで…」


美琴「とにかく、実際にはそんな風には思ってないの」ウルウル


上条「…」



美琴「さっきその子も言ってたけど…、どうしてあの時、あんなことしちゃったのか」


美琴「どうしてあんな気持ちになってたのか、全くわからないの…」



上条「…俺さ、ちょっと考えたんだ」


美琴「?」グスッ


上条「お前らがつい最近まで俺と普通に接してくれてたのは、……自分で言うのもアレだけどさ」



上条「俺が命の恩人だから」



上条「今すぐにでも縁を切りたい、でも流石に命の恩人相手にそれはできない…」


上条「そんなとこだろ?」


上条「だから普通に接してくれてた」


上条「でも、また俺が何かしちまったんだろうな」


上条「お前らに愛想を尽かされちまった」


美琴「違う、違うの…」


上条「…仮にお前らの言ってることがホントだとしても」


上条「俺はお前らのことを信じることができない」



インデックス「…当然の報い、かも」ジワッ


美琴「ひぐっ…ぐすっ…」



上条「ちょっと、ひとりにしてくんねぇか」



インデックス「…わかったんだよ」


インデックス「ほら、行くんだよみこと」


美琴「…うん」グスッ



インデックス「またね、とうま」


ガラッ



上条「…」


上条「またね、か…」



上条「ホントにアイツら、何企んでるんだ……」


上条「今アイツらに心を許して、またああなったら今度こそ完全におかしくなっちまう」





ーーーマタ、ヒトリニナルノ?


ドクン‼︎



上条「ぐゥッ!?」ギュウウ


上条(落ち着け、落ち着くんだ上条当麻…!!)


上条(俺はまだひとりじゃねぇ…!!俺には…)



上条「俺にはまだ、黒子がいるじゃねえか…ッ!!」カッ



上条「お、治った…」ホッ


上条「案外、気力でなんとかなるもんだな」ハハ



上条「…もしも、もしも御坂たちの話が本当で、今までのは全部何かの間違いだったとしたら」




上条「って流石にそりゃ都合が良すぎるよな」ハァ…






過去





インデックス「追い出されちゃったね」


美琴「うん…」


インデックス「当然だよね、あんなことしちゃったんだもん」


美琴「……うん」


インデックス「普通なら、今後一切口を聞いてもらえなくて当然のレベルなんだよ」



インデックス「でも、良くも悪くもとうまは優しすぎるから」


美琴「…っ」



インデックス「みこと?」



美琴「…あのね」



美琴「私は…、アイツの過去を知ってた」


インデックス「?」


美琴「私の両親とアイツの両親が昔からの知り合いでね」


美琴「アイツがまだ小さい頃の、学園都市に来る前の話をママから聞いたことがあるの」


インデックス「それが、どうかしたの?」


美琴「…アイツのあの不幸体質は、どうやら生まれつきみたいでね」


美琴「その不幸のせいで、よく周りの友達を巻き込んでケガしたり事件に遭ったりしてたらしいの」


インデックス「昔から変わってないんだね、とうまは」


美琴「最初の方は、お前もついてないな、みたいな感じで笑い事で済んでたらしいんだけど」



美琴「身近なところで頻繁に事件が起きて、そのほぼ全ての事件に重要参考人レベルで同じ人間が関わってたとしたら、どうなると思う?」


インデックス「‼︎」ハッ


美琴「そう、その人は間違いなく怪しまれるでしょうね」



美琴「例に漏れず、アイツも怪しまれ始めた」


美琴「でも、どれだけ調べてもアイツが原因で起こった事件はひとつも見つからなかった」


美琴「偶然その場に居合わせた、はたまた事故に巻き込まれた」


美琴「全部、全部そんな感じだったの」



美琴「まさに“不幸“としか、言いようがなかった」



美琴「それからアイツは、関わると不幸なことが起こるからって理由で迫害を受けるようになった」


美琴「疫病神、って蔑まれてね」


美琴「相当陰湿なものだったらしいわ」


インデックス「…理不尽なんだよ」


美琴「ホントそうね…」



美琴「そしてある日、大きな事件が起きた」



インデックス「…」



美琴「引っ越してきたばかりでアイツの事情をよく知らない男の子が、アイツと一緒に遊んでくれてたの」


美琴「だけどね…」


インデックス「…」ゴクリ




美琴「突然、居眠り運転の大型トラックが歩道に突っ込んできたの」



美琴「アイツは間一髪で難を逃れた、でも、その子は……」


インデックス「そう、だったんだね…」


美琴「運良く助かったものの、アイツにとって最も不幸な展開になってしまった」


美琴「それ以降、アイツに対する迫害はさらに酷くなった」


美琴「そのあまりに不幸な人生をネタにしようとするテレビ局まで出てきたらしいわ」



美琴「それで、『不幸』なんて曖昧なものが一切通用しない科学の街――」



美琴「『学園都市』に来た」



美琴「…これが、アイツの過去」


インデックス「とうま…そんな暗いものを抱えてたんだね」


美琴「…哀しい話よね」


美琴「でも…話を聞いて、なんか納得しちゃったのよね」


美琴「アイツが底抜けてお人好しなのは、アイツがあんなにも優しいのは」



美琴「自分が、本当の孤独をしってるからなんだなって」



インデックス「…強いんだね、とうまは」


美琴「私は知ってた、のに…」ジワッ


美琴「私は…ひぐっ、

アイツを、うくっ、罵って、痛めつけて…」ポロポロ


美琴「助けを、ぐす、求め、ふっ、アイツを、見捨てて…」


インデックス「…酷すぎる話かも」


美琴「こればっかりは…言い、返せないわ」グス



インデックス「でも、私も同じくらいに最低なんだよ」


美琴「?」ゴシゴシ



インデックス「私は昔ね、とある事情で追われる身だったんだよ」


インデックス「それで、逃げてる最中にビルからビルに飛び移ろうとしたんだけど、失敗しちゃって」


美琴「…アンタよく生きてるわね」


インデックス「歩く協会のおかげかも」


美琴「⁇」


インデックス「…それでね、落ちたところがたまたま、とうまのお部屋のベランダだったんだよ」


インデックス「私がベランダに引っかかったまま気を失ってたところを、とうまが助けてくれた」



インデックス「とうまは、腹ぺこだった私のためにごはんを作ってくれて」


インデックス「すっごく胡散臭い話を、…多少のトラブルはあったけど、信じてくれて」


美琴「…私には言えないような内容なの?」


インデックス「胡散臭い話の方?トラブルの方?」


美琴「トラブルの方は大体予想つくからいいわ」


インデックス「だよね」



インデックス「…信じてくれる?」


美琴「どんな内容であれ信じるわ、ここまできてウソつく必要もないでしょ」


インデックス「それもそうかも」



インデックス「じゃあ、まずひとつ」


インデックス「この世には超能力とは別に、『魔術』ってチカラが存在するんだよ」


美琴「…」


インデックス「意外かも、驚かないんだね」


美琴「ええ、実際ロシアでちらほら見聞きしたから」


インデックス「なら話は早いんだよ」


インデックス「えっと、これは魔術とは関係ないんだけど…」



インデックス「私はね、『絶対記憶能力』を持ってるんだよ」



美琴「絶対記憶、能力?」


インデックス「うん、能力というよりかは体質って表現が正しいんだけど」


インデックス「見たもの聞いたもの感じたもの全ての情報を、自分の意思とは関係なく片っ端から記憶してしまうんだよ」


美琴「……それってメチャクチャすごくない?」


インデックス「それほどでもあるかも」



インデックス「それでね、私はこの絶対記憶能力を利用して、一〇万三〇〇〇冊の魔導書を、文字・記号の書体、字の癖から羊皮紙のシミまで寸分の狂いもなく完璧な精度で記憶しているんだよ」


美琴「じゅ、一〇万⁉︎」


インデックス「うん、魔術に耐性のない人が一ページでも目を通すと、その場で発狂しちゃうような本をね」


インデックス「そして私は、特別な処置を施さない限り、一度憶えたことを忘れることができない」


インデックス「それがどんなに無駄な記憶でも、ね」


インデックス「たとえば、街中ですれ違った人の顔、聞こえてくる会話の内容、公園の木の葉の一枚一枚の色形…、とか」


美琴「つまり、どういうこと?」


インデックス「その膨大な情報量のせいで、一年周期で記憶を消去しないと記憶が脳の許容量をオーバーして……」



インデックス「死ぬ、って言われてたんだよ」



美琴「…?そんなことありえないわよ」


インデックス「うん、その通りなんだよ」


インデックス「でも私たち魔術師に、そんな知識はなかった」


インデックス「上から、そう刷り込まれてたんだね」


インデックス「そしてとうまも、そんなことありえないってことに気がついた」


インデックス「だけど……、周期が近づいてくるにつれ、私は弱っていったんだよ」


美琴「そんな、どうして…」

 


インデックス「私はね、一年周期で特殊な術式で記憶を消去しないと死んじゃう魔術をかけられてたんだよ」



美琴「‼︎」


インデックス「考えてみれば当然といえば当然かも」


インデックス「私の頭の中にある魔導書は、正しく使えば世界の全てを捻じ曲げることができると言われてるんだよ」


インデックス「そして、私は言わば魔導図書館。それを常に手元に置いて管理したいがためにかけられた、首輪みたいなものだね」


インデックス「それを見抜いたとうまは、あの右手でその術式を破壊して、またしても私を救ってくれた」



インデックス「私を、地獄の底から引っ張り上げてくれた」



美琴「…アンタも、壮絶な人生送ってんのね」


インデックス「とうまほどではないかも」フフッ


インデックス「それから私は、成り行きでとうまのお家に住まわせてもらうようになったんだよ」


美琴「…」


インデックス「毎日ごはんを作ってもらって」


インデックス「掃除に洗濯もしてもらって」


インデックス「そのくせ私は、わがままばっかり言ってとうまを困らせて」


インデックス「…」


インデックス「ここから先は…言わなくても、わかる…よね?」フルフル


美琴「ええ…私も、出来れば思い出したくない」グッ




美琴「というか今聞くべきじゃなかったわね、まだ頭の中ゴチャゴチャで何が何だか……」


美琴「今日はここまでにして、また明日出直しましょ」


インデックス「そうだね、気持ちの整理も大切なんだよ」





自意識過剰?




上条「孤独感に耐えかねて病院を飛び出してきました」


上条「出てきたところで、ひとりであることに変わりはねえんだけどな…」ハア


上条「とりあえず、その辺ぶらついてリラックスしよう」



上条「上条さんのお気に入りスポットのひとつ、河川敷にでも行きますか」テクテク




上条「おっ、見えてきた」テクテク


上条「この土手から眺める川がキレイで落ち着くんだよな」テクテク



上条「ん?あいつは…」




御坂妹「…」ザブザブ


上条「ミサカ…何号かわかんねぇけど、何やってんだアイツ?」



御坂妹「…」ザブザブゴソゴソ


上条「なんか、探してるみたいだな」



上条「…あいつらは記憶を共有してるんだ、何号だろうと俺には会いたくねえに決まってるじゃねえか」グッ



上条「…ん?」


御坂妹「グスッ…ズビ…」ザブザブゴソゴソ


御坂妹「…っ」ゴシゴシ



上条「泣いてんのか…?」


上条「泣くほど大事なモン落としちまった、の…」ピクッ





ーーー

ーーーーー



(『あのようなナンセンスな金属片、引きちぎって溶かして川に流しました。と、ミサカは嬉々として報告します』)



(『どうしてあんな気持ちになってたのか、全くわからないの…』)



ーーーーー

ーーー




御坂妹「ヒグッ…ウゥ…」ザブザブゴソゴソ



上条「…まさか、な」


上条「自惚れにも程があるだろ、俺」



上条「さて、気づかれる前に他のお気に入りスポットに移動し」ズルッ



上条「へっ」



上条「あ、あっああああああ!!!!」ゴロゴロゴロ


バッシャ−−ン



御坂妹「!!」クルッ


御坂妹「ぁ…」ピタ



上条「…」ザブザブ



御坂妹「ふ…」ジワッ


上条「…悪い、すぐ消えるから」ザバァ



御坂妹「…」ザバッガシッ


上条「ひぃっ!!ごめんなさいわざと落ちてきたわけじゃないんです!!」


御坂妹「…」スッ


上条「へっ?」





御坂妹「…申し訳、ありませんでした」ドゲザ


上条「お、おい!!」



御坂妹「ミサカは、取り返しのつかないことをしました」



御坂妹「命の次に大切な、あなたからもらったネックレスを」フルフル


上条「‼︎」



御坂妹「見るも無残な姿にして、川に投げ捨ててしまうなんて」グス


御坂妹「…ミサカは、どうにかなってしまっていました」ポロポロ

 


上条(これは、ホントに…?)


上条(いやいや、冷静になれ上条当麻…、御坂たちとグルになって俺をはめようとしてるに違いねえ)



上条(そうに、決まってる)キッ




上条「どうしてあんな気持ちになってたのかわかんねぇ、ってか」


御坂妹「え…」


上条「その手には乗らねえよ」


上条「御坂たちと組んで、俺を貶めようって魂胆だろ?」

 


御坂妹「み、ミサカはそんな話は知りません!!ミサカはただ……っ!!」


上条「うるせえよ!!」


御坂妹「っ!!」ビクッ



上条「ふざけんなよ…!!」


上条「大勢でよってたかって一人の人間を苦しめて、そんなに楽しいかよ」


御坂妹「み、ミサカはそんな…」ビクビク


上条「ミサカは何も悪くありません〜ってか」


上条「ふざけやがって」


御坂妹「ふっ、く…」ポロポロ


上条「は、泣けば許されるとでも…」ピタ



上条(あれ?俺は、今何を……)



上条(……最低だ)



御坂妹「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ


上条「悪い、一〇〇三二号……、流石に言いすぎた」


上条「さっきのは聞かなかったことにしてくれ、じゃあな」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




上条「クソッ!!何やってんだよ俺!!」ダンッ


上条「感情にままに好き勝手言って当たり散らして、その挙句女の子泣かして……」


上条「最ッ低のクソ野郎じゃねえか…!!」


上条「アイツらの言うことは信じらんねえけど、あれじゃただの八つ当たりだろ」


上条「なんであんなこと言っちまったんだよ、俺……」



一方通行「よ、よォ…なンかあったのか?」


上条「…一方通行か、何でもねえよ」


上条「それで、なんか用か?」


一方通行「いやその…この前のアレのことなんだがよォ…」


上条「うん?なんのことだ?」


一方通行「アレだ、オマエにプラズマぶン投げたときの…」


上条「あー、あれがどうかしたのか?」


一方通行「まァ…なんだ…」


一方通行「少々やりすぎちまったっつーか…」ゴニョゴニョ



一方通行「その……悪、かったァ…」


上条「‼︎」ピクッ



上条「…お前もか」


一方通行「あァ?」キョトン


上条「バレバレなんだよ一方通行、お前がわざわざ謝り来るとかありえねぇだろ!!」


一方通行「」


上条「もういい、お前と話すことは一つもない」


一方通行「あ、オイ……」


上条「クソッ!!どいつもこいつもふざけやがって…!!」スタスタ


一方通行「……」


上条「ナンデオレガコンナメニ‼︎ ――」スタスタ




一方通行「…」ポツ−ン


一方通行「なンだったンだ…」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





神裂「落ち着きなさい五和」


五和「これが落ち着いていられますか!!上条さんにあんな、あんなこと……!!」


五和「絶対、嫌われちゃいましたよ……」ショボ-ン



神裂「…いいですか五和、よく聞きなさい」


五和「なん、でしょうか」


神裂「この数日間、私たちは何らかの魔術の影響を受けていました」


神裂「あなたもそれには気づいているはずです」


五和「はい、確かに魔術を受けた形跡はあります。でも特に異変のようなものは何も…」



神裂「…対象者の上条当麻に対する価値観を反転させる魔術」



五和「……?」


神裂「あなたも一度耳にしたことがあるはずです」


五和「はい、たしか前回の集会で念の為頭の隅に置いておけと建宮さんから注意のあった……」



五和「上条当麻を精神的に破壊することを目的として開発された魔術、ですよね?」



五和「でも……、そんなものが本当に実在するのでしょうか?」


神裂「情報が少ないのでまだ何とも言えませんが……」


神裂「このタイミングでこの状況となると、そう考えるのが妥当でしょう」


五和「そうですね…」ハァ



インデックス「あれ、いつわ?それにかおりも、こっちに来てたんだね」



神裂「!!」


五和「ちょうど良かったです!!ちょっと聞きたいことが…」


インデックス「なにかな?」


神裂「ここ数日で、何か変わったことはありませんでしたか?」



五和「たとえば、自分を含め周囲の人の、上条さんへの態度が目に見えておかしくなったりとか」


インデックス「!!」バッ


神裂「心当たりが、あるのですね」ギリ


五和「ま、まさか、そんな……」


インデックス「な、なに?二人ともなにか知ってるの?」


神裂「…」



神裂「いえ、ちょっと気になる噂がありまして」


インデックス「あ…そ、そうだよね、そりゃうわさにもなるよね…」


神裂「ええ…」



五和「?」


神裂「では、まだ調べることがあるので、私たちはこれで」


インデックス「え?あ、うん、じゃあね…」フリフリ


五和「さよならー」フリフリ



五和「あの、良かったんですか?」


神裂「何がです?」


五和「例の術式の解析も、彼女がいたらぱぱーっと終わっちゃいそうですけど…」


神裂「そうですね。たしかに、魔術解析において彼女ほど頼りになる人物はいません」


神裂「あの子の力をもってすれば、今回のような未知の魔術だろうとすぐに解きほどいてしまうでしょう」



神裂「それに…、私としても、本当は今すぐにでも伝えてあげたいのです」


五和「それなら、どうして誤魔化しなんて…」



神裂「あの子は性格上、少々無茶をしすぎるところがあります、…上条当麻の事となれば特に」


神裂「それに解析が終われば、当然術者と交戦することになります」


神裂「これほどの術式を組み上げた術者…、只者ではありません」


五和「……」ゴクリ



神裂「そんな危険な場所に、あの子を巻き込むわけにはいきません」



神裂「それに、オルソラやシェリーをはじめとする解析のエキスパートには既に依頼済み、直に報告があるはずです」


五和「オルソラさんたちなら安心ですね!!連絡待ちの間、私たちは私たちで情報収集ですね」


神裂「ええ、ことが大きくなっていなければいいのですが…」


五和「上条さんの場合、交友関係が尋常じゃなく広い上に深いですからね…」



五和「…魔術のせいとはいえ私たちが上条さんを傷つけたことに変わりはありません」


神裂「ええ、分かっています。なんにせよ、彼に謝罪に行かなければ」



五和「あ」


神裂「どうかしましたか?」


五和「ぷ、女教皇様、あの人…」ユビサシ




上条「そもそも俺が何したってんだ…」ブツブツスタスタ



神裂「…行きますよ、五和」


五和「はい」ギュッ



五和「す、すみません、上条さん…、この間のことで話があるのですが…」


上条「なんで俺がこんな目に…」スッ


五和「あっ…」



五和(む、無視された……?)


五和(だめ、怯むな五和……事情を説明して安心して貰って、その上でちゃんと謝らないと!!)



五和「かっ、上条さんっ!!」


上条「あぁッ!!?」グルッ


五和「ひっ!?」ビクッ


上条「何の用だ」


五和「あ、そ、その……」ビクビク


上条「無ぇなら帰るぞ」


神裂「コホン…上条当麻、少し話を聞いてください」


上条「はぁ!!?聞くわけねえだろうが!!その手には乗らねえって何回言えば分かんだよ!!」


神裂「は、はい?」タジッ


上条「はっ、此の期に及んでシラを切る気か?」


神裂「…何のことか分かりませんが、あなたに言っておかなければならないことがあります」


上条「そうか、こっちは聞きたいことなんて一つもない」


上条「それじゃ」スタスタ


五和「あ…」



神裂「…だいぶ滅入ってるようですね」


五和「はい…」


神裂「あの様子じゃ話をしようにも取り合ってくれそうにありませんし…」


五和「上条さん、大丈夫でしょうか……」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「はぁ…」


上条「なんで、こうなっちまったんだっけ…」


上条「クソッ…」



シュンッ


上条「うぉっ!?」


黒子「きゃっ!?」


ドサッ



黒子「」オシタオシ


上条「く、黒子!?」オシタオサレ



黒子「はっ!!い、いやぁぁぁぁですのォォォ!!!!」バチ−ン


上条「ぐほぁッ!!」バチコ−ン


上条「何すんだよいきなり!!」ヒリヒリ


黒子「それはこちらのセリフですわ!!」



黒子「類人猿の分際で下の名前を呼び捨てだなんて、馴れ馴れしいにも程がありますの!!」


上条「はぁ!?それはお前がそう呼べって言ったからだろうが!!」


黒子「はぁ〜、これだから類人猿は…」ヤレヤレ


黒子「ちょーっとからかうつもりで、呼び方を変えたりキスやハグをしただけですのに…」



上条「な、なに言ってんだ、お前…?」


黒子「あら、聞きとれませんでしたの?しょうがないですわね…」




黒子「私が、わざわざ呼び方を変えたりキスやハグをしたりしていたのは」


黒子「類人猿さん、あなたをからかっていただけで他意はありませんの」


黒子「ご理解いただけまして?」



ドクン……


上条「うぐ…っ!!」ギュ


上条「…ははっ、やめろよ…冗談でも笑えねえぞ」



黒子「ご安心を、冗談などではありませんので」キッパリ


黒子「それに…」





黒子「ーー黒子の人生において、あなたは最も邪魔な存在ですのよ?」




上条「は、は…」フラッ


上条「ち、くしょ…」ドサッ



黒子「ちょっ!!どうしたんですの?!!しっかりなさーーー………………








ーーーまた、独りだ






電話





上条「…」パチッ



冥土帰し「お目覚めのようだね?」


上条「…どうも」


冥土帰し「まったく、退院手続きもせずに飛び出していったかと思えば…」ヤレヤレ


上条「…すみません」



冥土帰し「まぁ外傷はないようだし、今回は多めにみようかな」


冥土帰し「それと、手続きの方は僕が適当に済ませてしまったけどよかったかい?」


上条「…はい、ありがとうございます」


冥土帰し「うん、好きなときに帰るといい。それじゃ、失礼するよ」



冥土帰し「…くれぐれも、無茶はしないようにね?」ガラッ



上条「はい」


上条「…」


上条「帰ろう」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「…」ガチャ




インデックス「あ…お、おかえりなさい、とうま」


上条「…」フラフラ


インデックス「だ、大丈夫? 足がふらついてるんだよ」


上条「…」ゴロン


インデックス「…疲れてるんだね、おやすみなさい、とうま」


prrrrrr prrrrrr



上条「…」ムクッ


インデックス「あ、私が出…」


上条「…」ガチャ



黄泉川『警備員の黄泉川だ、上条か?』


上条「…そうですが」


黄泉川『いいか上条、落ち着いて聞くじゃんよ、実はーー』





上条「…」


上条「…」ガチャ


インデックス「と、とうま?」



上条「…」ダッ


インデックス「うわっ!!」ドンッ


ガチャッ

バタ−ン‼︎



インデックス「…行っちゃったんだよ」





行方不明





インデックス「…おかしいんだよ」


インデックス「とうまがもう三日も帰ってきてないんだよ」



インデックス「今のとうまが誰かのお家に行ってるっていうのは考えにくいし…」



インデックス「まさか、行き倒れてそのまま……」サ−ッ



インデックス「捜しに行かなきゃ!!」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





美琴「…最近アイツ見ないわね」


美琴「病院にもいないみたいだし」


美琴「ってことは家に閉じこもってんのかしらね…」



美琴「うん? 何あの白いの……」



インデックス「」グッタリ


美琴「え!? ちょ、ちょっとアンタ大丈夫!?」ユサユサ



インデックス「み、こと…?」


美琴「なに!? 何があったの!?」


インデックス「……お、なか…」ガクガク


美琴「お腹!?ちょっと見せてみなs」




インデックス「へっ、た…」ギュルルル~



美琴「…」


美琴「へっ?」



インデックス「」ガクッ


美琴「ちょっとおおおおおお!!」ユサユサユサユサ





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





インデックス「おいしいんだよ!!おいしいんだよ!!」ガツガツムシャムシャ


美琴「ご飯は逃げないんだからもうちょっと落ち着いてたべなさいよ」


インデックス「十分落ち着いてるかも」ガツガツモシャモシャ



美琴「はぁ…、それで? なんであんなとこで倒れてたわけ?」


インデックス「‼︎」モグモグ


インデックス「…ゴキュン、そうだったんだよ!!」バン


美琴「な、なによ」ビクッ



インデックス「短髪、最近どこかでとうま見てない?」



美琴「え?家にいないの?」


美琴「あと短髪いうな」


インデックス「ごめんなんだよ」



インデックス「三日前にお家を飛び出ていったきり帰ってこないんだよ!!」


美琴「三日!? 今のアイツならその辺で野垂れ死んでてもおかしくないわよ!!」


インデックス「うん、私もどこかで行き倒れてるんじゃないかと思って…」


美琴「…もしかしてアンタ、その三日間何も食べてなかったの?」


インデックス「…」コクリ


美琴「そりゃぶっ倒れるわ」ハァ



美琴「捜しに出たアンタが行き倒れてたんじゃ意味ないじゃない」


インデックス「面目無いんだよ」テヘ


美琴「てい」ピン


インデックス「あたっ」ビシッ


美琴「三日間も食べてなかったらホントに危ないんだからね」


美琴「おふざけはここまでにして、早くアイツを捜しに行くわよ」


美琴「あ、黒子にも手伝ってもらいましょ」メルメル


インデックス「…うん」サスサス






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





黒子「はぁ…なんなんでしたのあの気持ちは…」


黒子「あれではまるで、素直になれない恋する乙女…」


黒子「いえいえいえ!! ありえませんの!! 私は、白井黒子はお姉様一筋のはずですの!!」ブンブン


黒子「黒子はそんなの認めませんわ!!ええ認めませんとも!!」ブンブン




ーーー

ーーーーー



『ーー黒子(とお姉様)の人生(ラブロード)において、あなたは最も邪魔な存在ですのよ?』



ーーーーー

ーーー



黒子「…しかし、いくら混乱している自分に言い聞かせるためとはいえ、少々言い過ぎましたの」


黒子「今度、お詫びにお茶でも奢って差し上げましょうかね」



クロコォ~ クロコォ~


黒子「はっ、お姉様からメールですの」カチャ


黒子「…」


黒子「‼︎」


黒子「…」ポチポチ



シュンッ





ーーー

ーーーーー




美琴「…」トボトボ


インデックス「…」トボトボ



美琴「…あ、黒子」


黒子「…その様子ですと、そちらもダメだったようですわね」ハァ


インデックス「ってことは、そっちもいなかったんだね…」ハァ


美琴「まったく…どこ行っちゃったのよアイツ…」


インデックス「とうま…」


黒子「お兄様…」



美琴「…」


インデックス「…」


黒子「…」




美琴ックス「「へっ?」」




黒子「ハッ!?」


インデックス「お、おにい…」


美琴「さま、ですって……?」



インデックス「一体、一体全体どういうことなのかな、くろこ!!」


御坂「くぅろこォ??何時の間にアイツとそんな関係になっちゃったわけェ??」ゴゴゴゴ


黒子「ち、違いますの!! これはその、以前の名残というかなんというか…」


インデックス「余計アウトなんだよ!!」


黒子「くぅっ…!!」



上条「よっ、何騒いでんだ? こんなとこで」


インデックス「あ、聞いてよとうま!!くろこってばおかしいんだよ!!」


美琴「そうそう!! アンタのことお兄様〜なんて呼んじゃってさ!!」


黒子「うわああああ!!違いますの、これは何かの間違いですのおおおおお!!」


上条「そ、そうなのか? いや〜、そんな呼び方されると上条さん照れちゃうなぁ」ハハ



インデックス「」


美琴「」


黒子「」



上条「…あ、あれ?」


上条「おい、インデックス?」ペチペチ



インデックス「」


上条「し、死んでる……」



上条「御坂に白井もどうしたんだ? いきなりフリーズして」


美琴「」


黒子「」


上条「お〜い、何処へ行ってしまわれたのですかお嬢さん方〜?」フリフリ



インデックス「…こ」


美琴「こ…」


黒子「こ…ッ!!」


上条「こ?」



美ンデッ黒「「「こっちのセリフ(なんだよ)よ)ですの)!!!!」」






帰還?






インデックス「まったく!! 突然飛び出して行ったきり戻ってこないから心配したんだよ!!」


美琴「今朝この子から三日も帰ってないって聞いて、急いで捜しに出たってのにアンタは…」


上条「は、はは…」



黒子「…上条さん、ちょっとよろしくて?」


上条「ん? ああ、なんだ?」


黒子「先日の件についてですが…少々言い過ぎたと反省しておりますの」



美琴「‼︎」


インデックス「‼︎」


美琴(アイツが自然体すぎて思わず普通に喋ってたけど…)


インデックス(私たちの立場、すっかり忘れてたんだよ…)



黒子「言い過ぎだったものの、あれは紛れもなくお姉様を巡り争う恋敵としての、黒子からの本気の言葉ですので」


黒子「くれぐれもお忘れなきよう」



美琴「ふぇっ?」


インデックス「…とうま」ゴゴゴゴ


上条「ちょ、ちょっと待って!!俺もなにがなんだかさっぱり!!」


インデックス「言い訳ならあとでゆっくり…」ピタッ



インデックス(……ダメ、なんだよ)


インデックス(それに、どうしてこんな急に…)



上条「あ、あれ…? どうかしたか?」


インデックス「とうま…」



インデックス「とうまは、私たちのこと恨んでないの?」


上条「なんだ急に? 別にお前らを恨む道理なんてねえだろ」



美琴「…どうして」


美琴「どうしてアンタは、そんなことが言えるの?」


上条「どうしてって言われてもなぁ…」



美琴「私たちは、アンタにあんなことして大怪我させた張本人なのよ!?」


上条「大怪我?」


上条「あー、もしかしてアレか?」



上条「ハハ、アレはなかなか効いたぞ」


上条「上条さん本気で死ぬかと思いましたよ」



美琴「ご、ごめんなさい…」


インデックス「なんだよ…」



上条「…? まぁ、お前もそれだけ追い詰められてたってことだろ」


上条「いくら超能力者といえど、それ以前にお前はまだ中学生なんだ」


上条「一人じゃ解決できないことだってある」



上条「その時はあんな風になる前に、もっと周りを頼ってみろ」


美琴「う、うん…」



美琴(なんかこう…微妙に話が噛み合ってない気がする…?)


黒子(空気ですの……)



上条「ってやべぇ!!タイムセールに遅れちまう!!」ダッ


美琴「あっ、ちょっと!!」


上条「悪い御坂、また今度な!!」



インデックス「…行っちゃったんだよ」


美琴「とりあえず、一件落着…なのかしら?」


インデックス「よくわからないけど、とうまは許してくれたみたいだね」


美琴「…アイツの寛大さもここまでくるとただの馬鹿よね」


インデックス「本当にその通りかも」フフ


インデックス「でも、許してくれたからって開き直っちゃだめなんだよ」


美琴「当然でしょ、その辺はちゃんと弁えてるわよ」



美琴「それじゃ、門限も近いし私はそろそろ帰るわね」フリフリ


インデックス「うん、またねみこと」フリフリ




黒子(黒子は要らない子、ですの……?)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ガチャ


インデックス「あ、とうま!!おかえりなんだよ!!」


上条「おう、ただいま」


インデックス「‼︎」パァ



インデックス「…えへへ」


上条「なんだ?ニヤニヤして」


インデックス「ふふふ、なんでもないかも」


上条「ははっ、なんだよそれ」ハハ



上条「それより腹減ったろ? すぐ作るからちょっと待ってろな」


インデックス「そうだね、おなかぺこぺこなんだよ」


上条「今日は上条さん特製もやし炒めですよ〜」


インデックス「わーい、楽しみなんだよ!!」



上条「悪いなインデックス、ここのところもやし続きで」ハハ


インデックス「‼︎」ハッ


インデックス「私は全然嫌じゃないんだよ!!とうまのご飯はみんな美味しいんだから!!」


上条「そんなに褒めたってご飯は豪華にはなりませんのことよ?」


インデックス「わ、わかってるんだよ!!」ムキ−



上条「いつか就職して、俺が自分で金稼げるようになったら、もうちょっとマシなもん食わせてやれるように頑張るからさ」



インデックス「…ふぇっ?」


上条「それまでは、我慢しててくれよ?」


インデックス「あの、そ、それって、もしかして…」カァァ



上条「ん?どうかしたか?」


インデックス「…いや、そうだよね、とうまに限ってそんなことあるはずないんだよ…」ハァ


上条「?」



上条「まあとりあえずメシを…」カチッ


上条「ん?」カチッカチッ


上条「あ、あれ?」ガチャガチャガチャッ


インデックス「とうま?どうかしたの?」



上条「…ガスが」


インデックス「ガスが?」



上条「ガスが、止まってる…」




ーー

ーーー



インデックス「おかわり!!」バッ


小萌「はいはい、どうぞなのですよー」サッ


上条「お、おいインデックス、ちょっとは遠慮ってモンをだな…」



小萌「上条ちゃん…これが、先生のできるせめてもの罪滅ぼしなんです」


小萌「これぐらい、させてくださいなのですよ…」プルプル


上条「い、いやでも…」


小萌「上条ちゃん…先生は、先生はもう必要ないのですか…??」ジワッ


上条「だあああ!!わかりました!!遠慮なく頂くんで泣かないでください先生!!」


小萌「な、泣いてなんかないのですよぉ…」ゴシゴシ


上条「それじゃいただきます!!」ガツガツ


上条(罪滅ぼしってなんなんだ一体…!!上条さんまったく身に覚えがありませんのことよ…!!)



インデックス「美味しいんだよ!!美味しいんだよ!!」ガツガツ


小萌「こんなことで許してもらえるだなんて思ってないのですよ…」


小萌「でも、でも!!こうでもしてないと先生、どうにかなってしまいそうなんですよぉー!!」ウエ–ン


上条「先生もうホント大丈夫ですから!!こうして食べさせてもらえてすっごく助かってますから!!」アセアセ


小萌「ぐすっ…ほ、ほんとですか…?」ウルウル


上条「ほんとですとも!! はい!!」



インデックス「ふう、お腹いっぱいかも」ゲフ


インデックス「小萌、お肉美味しかったんだよ!!」


上条「ほらインデックスも喜んでますし!!」


小萌「なら、よかったです…」ゴシゴシ


上条「ほっ…」



上条「それじゃ、あまり長居してもアレなんで」


小萌「もういいんですか?」


上条「ええ、インデックスも俺も大満足ですよ」ポンポン


上条「ほら、行くぞインデックス」


インデックス「うん! 小萌、ありがとうなんだよ!!」


小萌「はい、また困ったことがあれば先生のところにくるのですよー!」


上条「はい、ありがとうございました」ガチャ




ーー

ーーー



上条「ただいまー」ガチャ


インデックス「ただいまなんだよ」


上条「もうこんな時間か、さっさと風呂入って寝ようぜ」


インデックス「そうだね、じゃあお先に失礼するんだよ」トコトコ


上条「おう、のぼせんなよー」



上条「ふう、喉乾いたな」パカッ


上条「乾いた喉にはキンキンに冷えた麦茶に限るぜ」トポトポ


上条「一気に飲み干…」ツルッ


バシャッ


上条「…」ビッショリ


上条「不幸だ…」



上条「タオルタオルっと…」ガチャ


インデックス「タオ…」


上条「…」


インデックス「…」



上条「…」パタン


インデックス「とうまァァァァ!!!!」




ーー

ーーー



上条「申し訳ありませんでした…」ドゲザ


インデックス「まったく!!油断も隙もないんだよ!!」プンスコ


上条「人を暇さえあれば覗いてるみたいに言わ」


インデックス「なにか言った?」


上条「…イエ、ナンデモナイデス」



インデックス「ふん!まったく、とうまはいつまでたってもとうまなんだから!!」プンスコ

 

上条「はは…」



上条「それじゃ、俺も風呂入ってくるな」ガチャ


インデックス「うん、いってらっしゃいなんだよ」



上条「はぁ、まったく…今日もいい一日でしたよ…」ヌギヌギ


上条「あいつもなんであのタイミングで全裸で出て来ちゃいますかねぇ…」ガチャッ



上条「ふぅ…」チャプン


上条「…」


上条「そういや、今日は噛みついてこなかったな」


上条「ていうか、なんかちょっと嬉しそうだった気も…」



上条「まさか裸を見られて悦ぶような変態さんになってしまったのでせうか…?」


上条「上条さんはそんな子に育てた覚えはありませんのことよ…」ハァ



上条「それじゃ、体洗ってさっさと寝ますか」ザバァ




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





上条「…」


インデックス「んぅ…」スヤスヤ


上条「しまった…鍵閉め忘れてたか」


インデックス「えへへ…」ギュッ



上条「…起こすのは気が引けるな」


インデックス「えへ…とうまとうまぁ…」スリスリ



上条「…」


上条「…」ナデナデ


インデックス「ぁ…」ピクッ


上条「ん?インデックス、起きてんのか?」


インデックス「…」スヤスヤ


上条「…気のせいか」ナデナデ



インデックス(危なかったんだよ…!!)



インデックス(えへへ…私、とうまに撫でられてるんだよ)


インデックス(あたたかくて、優しくて…)


インデックス(すごく…落ち着くんだよ…)スヤァ




上条「…寝れねえ」




ーー

ーーー



インデックス「ん…」パチッ


上条「ん、やっと起きたか」


インデックス「うん…おはようとうま…」ノビ~


上条「しっかしよく寝てたなお前、もう10時だぞ」


インデックス「えへへ、なんだか気持ちよく寝られたんだよ」ギュ



上条「ところで…インデックスさん?」


インデックス「な、なにかな?」


上条「どうしてこんなところで寝ていたのかな…?」ゴゴゴゴ


インデックス「……」



インデックス「…てへっ☆」キャル–ン



上条「てへじゃねえッッ!!」


上条「一緒に寝るのはダメだって何回も言ったろ!!」


インデックス「いつもいつも思うんだけどどうしてダメなのかな!!」


上条「そりゃお前、年頃の男と女が同じベッドで寝るってことはだぞ?」


インデックス「うん、何か問題でもあるの?」


上条「大ありですとも!!何か間違いが起きたらどうするつもりですか!?」



インデックス「…わ、私は構わないんだよ?」ドキドキ


上条「はい?」


上条「い、今なんと…」


インデックス「だから私はいつでもウェルカムだって言ってるんだよ!!」


上条「こ、コラ!!年上をからかうんじゃありません!!」


インデックス「からかってなんかないんだよ!!」


インデックス「女の子にこんなことを何度も言わせるなんて、とうまはサディスティック趣味なの!?」


上条「ちげえよ!!とにかく、ダメなもんはダメなの!!」


インデックス「えー…」



インデックス「どうしても、ダメ…かな?」ウルウル


上条「ダメ」バッサリ



インデックス「ちょ、ちょっと!!少しくらい揺らいでもいいんじゃないかな!!」


上条「はいはい、今日は昼から用事もあるんだからさっさと準備済ませようぜ」


インデックス「むきーっ!!軽く流されたんだよ!!」


インデックス「それで、用事ってどこにいくの?」


上条「集合はベンチの公園になってるな」


上条「俺もよくわかんねえんだけどさ、御坂に呼び出されちまって」ハハ


インデックス「みことが?」


インデックス(…なんだか嫌な予感がするんだよ)


インデックス(あ、そういえば…)



インデックス「ねえ、とうま」


上条「ん、なんだ?」


インデックス「とうまは昨日までの三日間、どこに居たの?」


上条「あー、それな…」



上条「実を言うとな、覚えてないんだ」


インデックス「?」


上条「気がついたら路地裏にいて…」


上条「ちょっと前までは違うところにいたんだけど…」


上条「…悪い、なんて言えばいいかわからねえ」ガシガシ


インデックス「ううん、とうまが無事ならそれでいいんだよ」



インデックス「ところでとうま、時間は大丈夫なのかな?」


上条「!!」


上条「や、やべえ!!もう行けるか!?」ドタバタ


インデックス「私はいつでも行けるんだよ!!」


上条「よし、これならちょっと急げばなんとか間に合いそうだ」フゥ



上条「行くぞ、インデックス」


インデックス「いってきますなんだよ」




ーー

ーーー



上条「…あ」ピタッ


インデックス「とうま、どうかしたの?」



上条「家の鍵、閉めてないかも…」


インデックス「大丈夫なんだよ!!」


上条「お、さすが絶対記憶能力者!じゃあちゃんと閉めて」


インデックス「とうまのお家に盗られるものなんてないから、大丈夫なんだよ!!」


上条「…それもそうだな」ズ–ン




上条「ん、あれは…」


インデックス「クールビューティー?」



御坂妹「…」ザブザブ


上条「川遊びしてんのか? 元気だなあいつ、まだ寒いだろ…」


インデックス「何か探してるみたいなんだよ」


上条「ほんとだな、ちょっと声かけてみるか」タッ


インデックス「あ、ちょっととうま!!」



上条「よっ、何やってんだ?」


御坂妹「あ…」ピクッ


上条「何か落としちまったのか? 俺でよければ手伝うぜ」ザブザブ


御坂妹「‼︎」


御坂妹(これは、一体…)



御坂妹「…いいのですか? とミサカは思わずといった様子で確認をとります」


上条「当たり前じゃねえか、困ったときはお互い様ってな」ハハ



御坂妹「…一つ、よろしいでしょうか」


上条「ん、なんだ?」


御坂妹「あのようなことを言ってしまったミサカを、許してくれるのですか? とミサカは恐る恐る問いかけます」


上条「あのようなこと?」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



御坂妹『いくらでも換えを作れる模造品のために、あなたは何をしようとしているのですか? とミサカは再三にわたって問いかけます。』



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



上条(アレのことか…? でもなんでまた今更…)



上条「…まあ、俺はもともとそれに関しては怒っちゃいねえよ」


御坂妹「そう、なのですか? とミサカは目を丸くして驚きます」


上条「ああ、仕方ないと言えば仕方なかったことなのかも知んねえしな」



上条「だけど誰がなんと言おうと、お前はお前だ」


上条「他に替わりなんていないんだからな」


上条「だからもう、作り物の体だとか借り物の心だとか、そんな自分を貶すようなこと言うんじゃねえぞ?」


御坂妹「ちょっと待ってください、一体何の話を」


「ちょろーっといいかしらぁ?」ゴゴゴゴ



上条「…………」


上条「あっ」



上条「ち、違うんだ御坂!!決して忘れてたとかじゃなくてだな!!」アセアセ


美琴「へぇ〜?覚えておきながら他の女とイチャついてたわけ?」ゴゴゴゴ


上条「だから違うって!!お前の妹が困ってるみたいだったから話しかけただけなんだ!!」


上条「そうだよな!えっと…お前何号だ?」



御坂妹(…なるほど、そういうことでしたか)


御坂妹(あのとき、一〇〇三二号とわざわざ言い直したのにはそういう意味があったのですね)



御坂妹「…ミサカはミサカ一〇〇三二、あなたが御坂妹と呼称していた個体です、とミサカは過去形にアクセントをつけ、懇切丁寧に説明します」


御坂妹(ミサカがミサカだとわかれば、離れていくはず…)



上条「なんだ御坂妹だったのか、ネックレスしてないからわからなかったぜ」ハハ



御坂妹「…」ボ−ゼン


御坂妹(どういう、ことなのですか…)



美琴「はぁ…もういいわ」ヤレヤレ


美琴「で? この子が困ってたってのはどうなったの?」


上条「そうそう、ここになんか落としちまったみたいなんだ」


美琴「ふーん、大事なものなの?」


御坂妹「…はい」


御坂妹「とても、とても大事なものです、とミサカは現状を把握できないまま応えます」



美琴「私も協力するわ、どんなものなの?」


御坂妹「…元々は、金属製の綺麗なネックレスでした、とミサカは意味ありげな言い方で説明します」


上条「それってもしかして、あのネックレスか?」


御坂妹「はい、あなたの想像しているもので間違いありません、とミサカは肯定します」



御坂妹「それを、ミサカは……」ジワッ


上条「ちょっ、おいどうしたんだよ!?」アセアセ


美琴「それだけ大事なものだったってことでしょ、ね?」


御坂妹「…はい」ウルウル



上条「それならまた同じの買ってやるからさ、それじゃだめか?」オドオド


御坂妹「ダメです」


上条「んなこと言ったって、川の中であんな小さな物探すのってかなり厳しいぞ…」


御坂妹「あれじゃなきゃ、ダメなんです」ジワッ


上条「だぁぁああもう!!わかった、なんとかして見つけるから!!くっそー、一体何時間かかることやら……」



美琴「あー、それっぽいの見つけたかも」



御坂妹「‼︎」


上条「あれ!? そんなにあっさり!?」


美琴「美琴センセーを舐めないでよね、電磁波レーダーにそれらしい反応があるのよ」



御坂妹「どこですか!!」ズイッ


美琴「へっ」


御坂妹「どこにあるのですか!!」


美琴「あ、えっとね…西に12.7メートル、南に2.3メートルってとこだけど…」


御坂妹「ありがとうございます!!」ザブザブ



美琴「あんなに必死なあの子、初めて見たわ…」ボ−ゼン


上条「同じく…」




御坂妹「…」ゴソゴソ


御坂妹「‼︎」


御坂妹「…あった」



御坂妹「…っ」ギュ


美琴「どう?見つかった?」


御坂妹「はい、ありがとうございました、とミサカはもう二度と離さないと心に誓いつつ感謝を述べます」


上条「はは、よかったじゃねえか」



上条「ってお前、それ…」


美琴「‼︎」


御坂妹「…そう簡単に許されることではないことはわかっています」


御坂妹「せっかくあなたがプレゼントしてくれたのに、こんな姿にしてしまって…」ギュッ



上条「いいって、どうせ安物だしな」ハハ


御坂妹「…わかりません」


御坂妹「どうしてそう簡単に許してしまうのか、私には理解しかねます、とミサカはあなたの言動に困惑します」



美琴「…ねぇ、ソレ元々はハートの形だったの?」


御坂妹「はい、そうでしたが…」


御坂「ちょっと貸してみなさいよ、直せるかも」


御坂妹「‼︎ 」


御坂妹「お願いします、とミサカは期待を込めて宝物を手渡します」スッ


美琴「まっかせなさい!!」フフン



美琴「どれどれ…」


美琴(…川に落とした結果こうなったってワケじゃなさそうね)


美琴(どちらかというと、故意に溶かして川に投げ捨てたみたいな…)



美琴「…まさか」ボソッ


上条「ん、どうかしたか?」


美琴「あ、いや、なんでもないわよ」



美琴「えっと…ちぎれたチェーンを突合せ抵抗溶接、ここをこうして…」ビリビリ


上条「す、すげぇ…」


御坂妹「まったくです、とミサカは応用の幅の広さに舌を巻きます」



美琴「ふぅ、こんなもんかしら?」


御坂妹「すごい…完全にもとどおりです、とミサカは感嘆の声をあげます」


美琴「あとは10分くらい空冷すれば大丈夫なはずよ」パンパン



上条「良かったな、御坂妹」ポンポン


御坂妹「‼︎」


御坂妹「…はい」スリ



美琴「…」ムッス−


御坂妹「お姉さまにはなんとお礼を言うべきか…と、ミサカは言葉に迷います」


美琴「いいわよ、お礼なんて」プイッ


御坂妹「お姉さま…?」



御坂妹「‼︎」ピコ−ン


御坂妹(ちょっとよろしいですか、とミサカは声を低くして問いかけます)ボソボソ


上条(ん、なんだ?)


御坂妹(お姉さまの頭を撫でてあげてくれませんか? と、ミサカはお願いしてみます)


上条(…はい?)


御坂妹(聞こえませんでしたか? )


上条(い、いや、聞こえたし別に構わねえけど、なんでまた急に?)


御坂妹(それを訊くのは野暮というものですよ、とミサカは可愛らしくウインクで誤魔化します)バチコ−ン


上条(自分で可愛らしくとか言っちゃいますか…)



上条(まあ、とりあえず行ってみますか)




上条「なぁ、御坂」


美琴「…なに?」



上条「今日は助かったよ、いろいろと」ナデナデ


美琴「ひゃうっ!!」ビクッ


上条「おかげで御坂妹も元気になったみたいだし…ありがとな」ナデナデ


美琴「い、いいのよ、別に…」ピトッ


御坂妹「む…今回ばかりは手は出せませんね、とミサカは指を咥えて見守ります」



上条「あれ、そういやなんか忘れてるような気が…」




インデックス「…」ゴゴゴゴ




上条「あっ」


インデックス「とうま……?」ゴゴゴゴ


美琴「アンタ…、まさか、ずっと放置してたの?」


御坂妹「これは何をされても文句は言えませんね、とミサカはせめて天国に行けるよう祈りを捧げます」



インデックス「ねぇとうま、楽しかった? 」ギラリ


インデックス「私を置き去りにしてみこととクールビューティーをたぶらかして、楽しかった?」ガチガチ


上条「い、インデックスさん? その口元にキラリと輝くステキな歯を剥き出して噛み鳴らしているのは何故でせうか…?」ビクビク



インデックス「なんだかお腹が減ってきたかも」



上条「ひぃ…!! か、上条さんは食べ物じゃありません!!」


インデックス「あれ?目の前に特大のウニがあるんだよ」ジュルリ



上条「ま、まて!! ちょっと落ち着こうぜインデックs」


インデックス「いっただっきまー…すッ!!」ガブゥ


上条「んぎゃぁぁああ!! ふ、不幸だああああ!!」





悲報





美琴「ホントに食べちゃいそうな勢いだったわね、あの子…」


御坂妹「話には聞いていましたが、まさかあんなにハードだったとは…とミサカはあの人の頭皮の将来を心配します」


美琴「日常的にあんなことされてたら間違いなくハゲるわよね」




御坂妹「…ところで、お姉さま」


美琴「ん、なに?」



御坂妹「ミサカはあの人、上条当麻は記憶喪失なのではないかと思うのですが…とミサカは推測します」


美琴「へっ?」


御坂妹「解離性健忘、と言った方が正しいですね、とミサカは訂正します」


美琴「解離性、健忘…?」



御坂妹「はい、人は耐えることが不可能なレベルの身体的、精神的なダメージやストレスを受けると」


御坂妹「自分を守ろうとする防衛本能がはたらき、記憶を抹消してしまうことがあるのです、とミサカは学習装置で得た知識を披露します」


美琴「まさか、そんな…!!」



美琴「…でも、そう考えたら全てに納得がいく」


美琴「あいつが何事もなかったかのように現れたのも、あの微妙に話が噛み合ってない感じも」


御坂妹「どうやら、あの人は辛い記憶の部分だけを抹消したようですね、とミサカは最悪の事態にならなかったことに胸を撫で下ろします」


美琴「最悪の事態?」


御坂妹「はい、あの状況から起こり得るものには幾つか種類があるようなのですが…」



御坂妹「一つは、記憶が消えるだけの解離性健忘」


御坂妹「そしてもう一つは、不意に家や学校から遠くへと旅立ち、記憶もなくなってしまう解離性遁走」



御坂妹「後者の重症患者の中には、元の家から遠く離れた場所で、まったく別の人間として新しい生活を始めていた人もいたそうです」


美琴「それってすごく、怖いわよね」


美琴「気がついたら知らないところにいて、自分の名前すらわからないなんて…」ブ-ブ-



美琴「あ、電話だ…ママから?」


美琴「もしもし?」


美鈴『あ、もしもし美琴ちゃん⁉︎ 当麻くんどこか知らない⁉︎』


美琴「えっ? あ、アイツならさっきまで一緒にいたけど…」


美鈴『えぇっ⁉︎ 一体何やってんのよ…‼︎ もう御葬式始まっちゃうわよ…』


美琴「…葬式?」


美鈴『あれ、当麻くんから何も聞いてないの?』


美琴「うん…でも、ママとアイツが参列するような人って一体…」




美鈴『…ご両親よ』


美琴「…えっ?」


美鈴『当麻くんの、ご両親』



美鈴『昨日ね、何故かはわからないんだけど、当麻くんに会うために電車で学園都市に向かってたみたいなんだけど…その途中でね』


美鈴『脱線事故が起きたの』


美琴「…」


美鈴『とはいっても、奇跡的に綺麗に着地したおかげで死傷者はほとんど出なかったんだけどね』


美琴「じゃあ、どうして…」



美鈴『たまたま、ドアの真正面に座ってたんだけどね』


美鈴『脱線の衝撃でドアが開いて、そこから放り出されちゃったみたい』


美鈴『その後すぐ病院に搬送されたわ、だけど…』


美鈴『当麻くんが連絡を受けて到着した頃には、もう…』


美琴「そんな…」



美鈴『……関係あるかはわからないんだけど、ママちょっと気になることがあって』


美琴「気になること?」


美鈴『うん、当時はなんとも思わなかったんだけど、今思うと異常だなって』


美鈴『なんかあの二人、事故の少し前から様子がおかしかったのよ』


美鈴『当麻くんの小さい頃の話、憶えてる?』


美琴「憶えてるけど、それがどうかしたの?」


美鈴『うん、そっちでは放送されてない局なんだけどね、あの二人……』



美鈴『当麻くんの幼少期のエピソードの放送を、許可したの』



美琴「え?」


美鈴『おかしいわよね、どんなにお金を積まれようと相手にしなかった、あの二人がよ?』


美鈴『私はその番組見てなかったんだけど、それは酷い言われようだったらしいわ』



美鈴『あ、ゴメンもう始まっちゃう!!』


美鈴『とりあえず、御焼香ならまだ間に合うかもだから急いで来てって伝えて!!』


美鈴『場所は××の–––––』



美鈴『それじゃ、お願いね!!』ブチッ



御坂妹「…概ね状況は把握しました、とミサカは報告しつつあの人のご両親の冥福を祈ります」ギュッ



美琴「…」



美琴(…おそらく、あいつは二人が亡くなったことも覚えていない)


美琴(ご両親の死から、私たちの非行まで、何一つ)



美琴(覚えていない)



御坂妹「どうかしたのですか…? とミサカは一点を見つめ続けるお姉さまを案じて声をかけます」




美琴「そうよ、そうだわ…」


美琴「アイツがこのまま記憶を取り戻さなければ、 そ、それで全部解決じゃない…」フルフル


御坂妹「お姉さま…?」


美琴「知らない方がいいことだってあるし、アイツもその方が幸せよ…」


美琴「へ、変に気を遣ったりしたら、それがきっかけでアイツの記憶が戻っちゃうかもしれない… 気をつけなきゃね…」



御坂妹「お姉さま」グッ


美琴「…なに、よ」グッ



御坂妹「…本気で言っているのですか? とミサカは確認をとります」


美琴「あ、当たり前じゃない…それが一番平和的で、誰も傷つか」


パンッ



美琴「…、」


御坂妹「目は、覚めましたか?」



美琴「ごめんなさい…」ジワッ


御坂妹「謝る相手は私ではありませんよ、とミサカは言い聞かせます」


美琴「ごめんなさい… ごめんなさい…」ポロポロ



御坂妹「…逃避に走ってしまう気持ちもわかります、それだけあの人のことを想っていた証拠です」


御坂妹「ですが、お姉さまがそんな調子ではあの人は余計悲しみますよ、とミサカは優しく厳しく叱咤します」


美琴「…うん、ありがと」グスッ



御坂妹「それよりお姉さま、早くあの人に連絡しなければ間に合わなくなってしまいますよ? とミサカは催促します」


美琴「そうね、すぐ電話するわ」ゴソ




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




上条「いってて…」ズキズキ


インデックス「まったく!! 一体どういう神経してるのかなとうまは!!」プンスコ


上条「悪かったって…上条さん、てっきりついて来てるもんだとばっかり」



インデックス「とうま?」ニコ−


上条「ヒッ」


インデックス「ウソは良くないんだよ?」ニッコォォ


上条「…正直、忘れてました」ドゲザ−



インデックス「…」ニコニコ


上条「…」ドキドキ



インデックス「うん、正直でよろしいんだよ」


上条「ほっ…」スッ


インデックス「でも私を放置した罪は大きいかも」


上条「な、何をご所望で…?」ビクビク



インデックス「ふふん、ずばり…」


上条「ずばり…?」




インデックス「とうまの作ったごはんをお腹いっぱい食べさせてくれれば、それで許してあげるんだよ」ニコ


上条「…」ポカ−ン


インデックス「どうしたのかな? 信じられないものでも見たかのような顔して」



上条「いやその…そんなんでいいのか?」


インデックス「そんなものとは失礼な!! とうまのごはんは絶品なんだよ!!」プンスコ


上条「いや嬉しいですよ!? そりゃあもう嬉しいですけどもね!?」


上条「上条さん的には、レストランに連れてけとかそんな恐ろしいこと言われるとばかり」



インデックス「別にそれでもいいんだよ?」


上条「すいませんでした勘弁してください」


インデックス「まったく…ふふ」クス


上条「ん、なんで笑ってんだ?」


インデックス「なんでもないかも」ニコニコ



インデックス「さ、早く帰るんだよ!!」グイグイ


上条「はいはい、わかったから引っ張らない」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



上条「ただいまー」


インデックス「ただいまなんだよ!!」



インデックス「とうまとうま、ごはんは何を作ってくれるの?」キラキラ



上条「さっきからずっとそれだなお前…」


上条「まあそうだな、とりあえず野菜炒めともやしのナムルと…」


インデックス「うんうん!!」コクコク



上条「それから唐揚げにハンバーグなんてどうだ?」


インデックス「‼︎」パァ


インデックス「わーい!! 今日はご馳走なんだよ!!」ピョコピョコ


上条「はは、上条さん頑張っちゃいますよー」



prrrr prrrr



上条「お、電話だ」ガチャ


上条「はい、上条です」



上条「御坂か、なんか用か?」


インデックス「む、またみことなのかな!!」



上条「…悪い、もう一回言ってくれるか?」


上条「は、はは、何言ってんだよ御坂、冗談でもそういうこと言うもんじゃねえぞ」


インデックス「もう!! 一体いつまでみことにうつつを抜かすつもりなのとうま!!」プンプン


上条「インデックス、ちょっと静かにしててくれ」


インデックス「あ…ごめんなさいなんだよ…」シュン


インデックス(まじめなお話だったのかな…?)ショボ−ン



上条「…御坂、そろそろ怒るぞ?」



上条「…だっておかしいじゃねぇか!! なんで俺も知らないのにお前がそんなこと知ってるんだよ!!」



上条「は…」




上条「記憶、喪失…?」


インデックス「?」



上条「あっ、おい!!」ブチッ ツ− ツ−



上条(記憶喪失が、バレた…?)


上条「クソッ、何がどうなってやがんだ…」ガシガシ



上条「…行かないわけにはいかねえよな」


インデックス「とうま、どこかへ行っちゃうの…?」


上条「ああ、ちょっとな…」



上条「悪い、インデックス…飯はまた今度にしてくれねえか?」


インデックス「…たのしみにしてたのに」


上条「ごめんな、どうしても行かなきゃいけないんだ」


インデックス「…」ムスッ



上条「ホントごめんな…俺が帰ってくるまで、我慢しててくれ」ナデナデ


インデックス「…うん、わかったんだよ」ニコ


上条「ありがとな」ナデナデ




上条「それじゃ、困ったことがあったら小萌先生に連絡するんだぞ?」


インデックス「うん、気をつけてね」


上条「ああ、いってきます」ガチャ


インデックス「いってらっしゃい、とうま」





離別





美鈴(遅い…もう御焼香始まっちゃうわよ…)



ガチャッ バタ−ン‼︎


美鈴「‼︎」



上条「はぁ、はぁ…」


美鈴「やっと来たわね、一体今までなにやって…」ヒソヒソ


上条「…ウソだろ」ダッ


美鈴「あっ、ちょっと!!」ガタッ




上条「親父、母さん」


美鈴「戻りなさい当麻くん!!」



上条「二人揃ってなんでそんなとこで寝てんだよ」


上条「わかった、あれだろ? 突然ガバって起き上がってさ、俺をびっくりさせようとしてるんだろ」



美鈴「当麻、くん…?」



上条「こんな会場まで作っちゃってさ、張り切りすぎだって」ハハ



美鈴(あれ)


美鈴(この光景、どこかで…)



上条「俺は十分びっくりしたからさ、もう起きてくれよ」



上条「…っ」


上条「なぁもういいだろ? 起きてくれよ母さん!!」


上条「親父も聞こえてんだろ!?いい加減起きろよエロ親父!!」




美鈴「…それくらいにしときなさい」ガシッ


上条「っ!! 離してください!!」ジタバタ



美鈴「もういいでしょ?」


美鈴「最期くらい…しっかり見送ってあげましょ」



上条「だってこんなの納得できるかよ!! 」


上条「気がついたら親が死んでて、しかももう葬式が始まってるとか普通じゃありえねえよ!!」


美鈴「それは当麻くんが時間通り来ないのがいけないんじゃない?」


上条「来れるワケねえだろ!!」グイッ


美鈴「っ!!」



上条「…すみません、言葉が足りませんでした」パッ


美鈴「え、ええ…」



上条「俺は…もう葬式始まってるっていう連絡があって、そこで初めて二人が死んだって知ったんです」



上条「時間通りにくるとか…それ以前の問題だ」



美鈴「なに言ってんのよ、キミも見たでしょ」




美鈴「…二人の最期を、その目で」



上条「…」


上条「…記憶にありません」



美鈴「当麻くん、流石に二人に失礼だよ」キッ


上条「いえ…本当にないんです」


美鈴「いい加減に…ッ!!」ハッ



美鈴(まさか)


美鈴(当麻くん……)グッ



上条「どうかしました?」


美鈴「当麻くん…」



美鈴「キミ、記憶喪失でしょ」



上条「ッ!??」


上条「ど、どうしてそれを…」アセ



美鈴「だって、明らかに不自然なんだもの」


上条(どこだ…? どこでバレた…!?)



美鈴「キミは病院で一度、二人の死をしっかりと確認してるのよ」


美鈴「覚えてないでしょ?」



上条(ん…?)



美鈴「当麻くんね、病院で二人を見たときもまったく同じ反応してたのよ」


美鈴「流石に気づくわ」



上条(おや…?)



美鈴「…人はね、あまりに大きなショックを受けたとき、自分を守るために部分的に、酷いときは全ての記憶を消しちゃうことがあるの」



上条(あの記憶喪失の話じゃない…?)


上条(…そりゃそうだよな、美鈴さんが知るわけないじゃねえか)ホッ



美鈴「いくら両親が亡くなったからといって、記憶喪失にまでなるかな? とも思ったんだけど…」



上条(ちょっと待て、それじゃ俺はまたどこかで記憶を失って…)





美鈴「当麻くんの場合、過去が過去だからね…」


上条「…はい?」



美鈴「これじゃあ当麻くんを責めようにも責められないわね」


美鈴「とりあえず、席に戻りましょ」スタスタ



上条(美鈴さん…もしかして俺のこと昔から知ってるのか?)


上条(ってか過去に何があったんだ…?)


上条(ここも片手で数えれるくらいしか人いねえけど… 俺の過去が関係してんのか…?)



上条(…いや)


上条(あれこれ考える前に、やる事があるよな)




美鈴「当麻くん?」


上条「はい、今行きます」スタスタ




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




上条「はぁー、終わった…」


上条「案外疲れるもんなんだな、葬式って」ウダ−



上条「葬式終わってから美鈴さんの部屋に泊めてもらったけど…」


上条「いや泊めてもらった身で言うのもアレなんですけど…」


上条「ゴミ屋敷でしたね、はい」



上条「なーんか、実感わかねえなぁ…」


上条「最初は二人を見てちょっと取り乱しちまったけど」


上条「気持ちが落ち着いてからは、こう… 非現実的と言いますか…」


上条「そんな感じだったな」



上条「…インデックス、ちゃんと待ってっかな」


上条「帰ったら今度こそ美味いもん食わせてやんねえとな」




上条「はい、ぶつくさ言いながら歩いてたら我が家に着いちゃいましたよっと」


上条「完全に不審者だな、オレ」ハハ



上条「ただいまー」ガチャ



シ−ン



上条「インデックスー? いねえのか?」


上条「小萌先生んとこかな… 電話してみますか」ガチャ



上条「…あっ、もしもし上条です、そっちにインデックス来てませんか?」


上条「…わかりました、ありがとうございます」ガチャ



上条「んじゃ、御坂とかと遊んでんのか?」


上条「とりあえず電話してみっか」ガチャ



上条「…あ、御坂? 上条さんですよー」


上条「なんだ? ビリビリの方がよかったか?」


上条「ははは、悪かったって」ハハ


上条「それより、インデックスそっちに来てねえか?」



上条「‼︎」


上条「じゃあ、どっかで見かけたりとかは…」


上条「…わかった、ありがとな」



上条「いや大丈夫だ、多分その辺にいるだろうからさ」


上条「おう、それじゃな」ガチャ




上条「…まさか、な」


上条「そのうち、帰ってくるよな」




元凶





魔術師A「ククク…」


魔術師A「まさかここまで上手く行くとは思ってもみなかったよ…」


魔術師B「禁書目録は手に入れた… あとは刻が来るのを待つのみだ」



魔術師A「それで、ビデオとやらはどうだ? 俺は機械の類はサッパリでね…」


魔術師B「心配いらない、バッチリ撮れてる」


魔術師A「そうか… ったく、こいつらもエグいことするよなぁ」ケラケラ


魔術師B「まったくだ。あの男、あと一歩で死んでたぞ」


魔術師A「はっ、それはそれで面白そうだな」


魔術師B「…あの男はショックのあまり記憶の一部を失っているようだが、問題はないのか?」


魔術師A「大アリだ、だから俺らの出番ってわけ」



魔術師A「それじゃ、準備に取り掛かろうぜ」


魔術師B「ああ、さっさと終わらせよう」




対峙




上条「…おかしい」


上条「帰ってこない… 帰って来ねえぞ…」ソワソワ



上条「…本当に攫われちまったってのか?」


上条「ここの所インデックスを狙ってくる連中なんていなかったからな…」


上条「クソッ、油断した…!!」


上条「急がねえと!!」



上条「待ってろよ、インデックス!!」ガチャ




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




上条「はぁ… はぁ…」



上条「飛び出してきたはいいけど… 何処に向かってんだろ、オレ」


上条「土御門ならなんか知ってそうだけど、ちょっと前から連絡つかねえんだよな…」



上条「クソッ、どうする…」



上条「ん? これは…」


上条(不自然なくらい人気がない……、人払いのルーン!!)




上条「はは、ツイてんのかツイてねえのか…!!」


上条「隠れてねぇで出て来いよ、魔術師!!」






魔術師B「ほぅ…人払いのルーンを知っているのか」


魔術師A「え、なになに? 経験アリなの?」ケラケラ



上条「テメェらか…!! インデックスはどこだ!!」


魔術師A「落ち着けって、攫ったやつの居場所をそう簡単に吐くわけねえじゃん」


上条「そうか、だったら無理矢理吐かせるしかねぇな!!」ダッ





魔術師A「だから落ち着けって、な?」ガシ



上条「ッ!!」ブン


魔術師A「おっとと、危ねえ」ケラケラ


上条(空間移動系の魔術か、厄介だな…)



魔術師B「まあそう焦るな、ちょっと話をしよう」


上条(…下手に動くとかえって危険、か)



魔術師B「お前、ここ最近で記憶の一部を失っているとには気づいているか?」


上条「…? ああ、どっからどの辺かの記憶かはわかんねえけどな」


魔術師B「そうか、では…」



魔術師B「記憶を失った原因はなんだと思う?」


上条「…テメェらに話す義理はねぇ」



魔術師A「ま、大方親が死んだことが原因だって思ってんだろうけどな」ニヤニヤ


上条「‼︎」


上条「なんでそれを知って…まさか、テメェらが!!」グッ


魔術師A「おいおい、親が死んだ責任を俺らに押し付けんのはやめてくれよ」



魔術師A「勝手に事故って、勝手に死んだだけじゃねえか」ケラケラ


上条「なんだと!!」


魔術師B「はぁ…あまり挑発するな、面倒が増える」


魔術師A「はは、悪い悪い」


魔術師B「まったく…」




魔術師B「それでは、本題に入ろうか」


上条「…なんだ」


魔術師B「そう怖い顔をするな、情報提供をしようってだけだ」フッ



上条「情報提供?」


魔術師B「ああ、そうだ」


魔術師A「それがお前にとってプラスになるかはさて置きってな」ケラケラ



上条「そんなもんいらねぇ、さっさとインデックスの居場所を…」


魔術師A「そうだな… 俺たちの話を大人しく聞いてくれたら教えてやるぜ」


上条「…本当なんだろうな」


魔術師A「もちろんだとも、神に誓うぜ」



上条「…わかった、聞くだけ聞こう」


魔術師B「物分かりが良くて助かるよ」フッ



魔術師B「まず、記憶を失った原因についてだが…」


魔術師B「お前の両親の死が原因という訳ではない」


上条「…」ピク



魔術師B「厳密に言うと、記憶を失うきっかけにはなったわけだが」


魔術師B「主な原因は別にあるってことだ」


上条「なんでお前らにそんなことが分かる」キッ



魔術師A「まあとりあえずコレ見ろよ、話はそれからだ」スッ


上条「…動画か」




上条(これは…俺か)


上条(ん、後ろから御坂が…)



クラエッ‼︎ ビリビリ


上条「!?」



アタッタンダヨ‼︎


上条「インデックスも……」



ワタシニ ドッグフ−ドヲ アタエツヅケタ ツミハ オオキイカモ‼︎ ゲシゲシ


上条「な、なんだコレ!?」



アタシモ マゼナサイ‼︎ ブンッ


上条「どう見たって合成じゃねえぞ…!!」ゴシゴシ



ウ、ウワアアアアア‼︎


上条「なんだ!? 何が起きたんだ…!?」



タ、タスケテ…タスケテクレ…‼︎ ジワァ…


上条「明らかに様子がおかしい、大丈夫なのかこれ!?」



ウワ…モラシヤガッタワヨ コイツ

サイテイナンダヨ


上条「なんで…なんでこんな…!!」



イコ‼︎ ミコト‼︎

エエ、ソウネ


上条「なん、で…」




魔術師B「どうだ? これがお前の中で失われた記憶の、ほんの一部だ」


上条「俺の、記憶…」


魔術師B「そうだ、お前はこの暴行の少し前から、周囲の人間からいわゆる言葉の暴力を受けるようになってな」


魔術師B「日に日にエスカレートする暴力に、精神的に不安定になっていき」


魔術師B「そして、今に至る」



魔術師B「今は普通に接してきているようだが…、俺はそれも何かの企みだと睨んでいる」




魔術師B「それでも…禁書目録の居場所が知りたいか?」


上条「…」


魔術師B「これは奴らの罠だ。お前が心を許した途端、また必ずお前を痛めつけにくる」


魔術師A「お前を記憶喪失にまで追い込んだ悪魔だぞ? そんなやつを助けてどうする」


上条「俺は…」





魔術師A「どんな理由があれ、他人をあれだけ傷つけたんだ、自分も多少痛い目に遭わないと割りに合わないだろ?」



上条「……」



上条「そう、だよな」


魔術師A「…」ニヤリ


上条「はは、何を迷ってたんだろうな、俺は」


魔術師A「まったくだ、というわけで後は俺たちがしっかりと…」





上条「ーー自分がどんだけ傷つけられようと、それでアイツが傷ついていい理由にはならねぇよな!!」ダッ


魔術師A「なに…ッ!?」


上条「くらいやがれッ!!」ブンッ



上条「‼︎」ピタ


ドォン‼︎


上条「うおっ…!!」グラ


上条(コンテナ…!?)



魔術師B「ほう、あのタイミングで直撃を避けたか…」


上条「お前も…空間移動系か…!!」


魔術師B「空間移動か… あながち間違いではないが、俺たちの用いる術式は…」



魔術師A「ただの転送術式をちょーっと弄った応用魔術だ」スッ



上条(来る!!)ダッ


ドォン‼︎


上条「ぐっ…!!」


ズドォン‼︎


上条「クソッ!!」ダッ


上条(どうする…!! このままじゃマズいぞ…!!)




ドガァァァァァ‼︎



上条「‼︎」


魔術師A「あっぶねぇ!!」ドサ


魔術師B「なんだ…!? 何が起きた!!」


上条「今のは…」



上条「レール、ガン…?」


上条(ってことは…)





美琴「はぁ、はぁ… やっと、見つけた…!!」パリッ



上条「み、御坂…!!」


上条(畜生、さっきの動画のせいで身構えちまう…!!)


美琴「アンタは、下がってなさい…見たところどっちも、空間移動能力者でしょ…?」ゼェゼェ


美琴「アンタじゃ、相性が悪すぎるわ」


上条「‼︎」



上条「で、でも…」


美琴「いいから、たまには美琴センセを頼んなさい」


上条(…今、疑心暗鬼になったって仕方ねえよな)



上条「……わかった、任せる」


美琴「そうこなくっちゃ」



上条「…なあ御坂」


美琴「ん? 何よ」



上条「これが片付いたら、ウチに来いよ」



美琴「ふぇ?」


上条「ちょっと…話がある」



美琴(な、なによ真剣な顔して…、ハッ!ウチに来いって、ま、まさかこいつ……!?)カァ



美琴「し、しょうがないわね!!この私が直々に出向いてあげるわよ!!」




美琴「ふぅ… それじゃ、さっさと始めちゃいましょ」


魔術師B「…さっきの閃光はお前の仕業か?」


美琴「まーね、なんならもう一発プレゼントしてあげてもいいけど」


魔術師A「いやーもう勘弁願いたいね、避け切れる自信がねぇ」ケラケラ


美琴「そりゃ良かったわ、それじゃ遠慮なく受け取り…」ピン




魔術師A「ってなわけで死んでくれや」グッ


美琴「あ…ッッ!!?」ギリギリ


美琴(た、タイムラグなしで空間移動…!? そんなのアリ!?)ギリギリ


上条「み、御坂!!」


美琴「これ、くらい…どうってこと…」パリッ


魔術師A「‼︎」


美琴「ないわよッッ!!」ビリビリ



美琴「はぁっ、はぁっ…」


魔術師A「電気使いか、迂闊には近寄れねえな…」



美琴「くっ…」


美琴(マズいわね… 一対一なら負けることは無いにしても)



魔術師B「こっちも忘れてもらっちゃ困るよ」スッ


美琴「そりゃ来るわよ、ねッッ!!」バリバリ


ドォン‼︎


魔術師B「ほぅ、磁力で投げるか」


魔術師A「こっちだ」バッ


美琴「‼︎」


美琴(コンテナの陰から…!!)



美琴「くぅッ!!」ピリビリ ガァン


美琴「いったぁ…!だから使いたくないのよこれ…」ズキズキ


魔術師A「磁力で自分をも投げれるってか、便利だねぇ」ケラケラ



上条「畜生、いい連携してやがる…!!」


上条「俺が出てったところで足を引っ張るだけだよな…」



上条「クソ!! 何か…何か俺にできることはねえのかよ!!」ダン‼︎


パキ−ン‼︎



魔術師A「⁉︎」


魔術師B「⁉︎」



上条「…お?」


美琴「え?なに?」



魔術師A「術式が…」


魔術師B「消えた、だと…!?」



魔術師B「ま、まずい!! 一旦退くぞ!!」ダッ


魔術師A「あ、ああ!!」ダッ



上条「よっしゃあ!! ラッキーだ!!」


上条「御坂!! 恐らくアイツらは今空間移動は使えない!!」


美琴「え? え?」コンラン


上条「あとで説明する!! とりあえず逃がすな!!」


美琴「わ、わかった」




美琴「はあッ!!」ビリビリ


魔術師A「あが…ッ!!」バタッ



美琴「そこぉ!!」バリバリ


魔術師B「うぐ…ッ!!」ドサッ



上条「よっしゃあ!! ナイスだ御坂!!」


美琴「私にかかればこんなの朝飯前よ」フフン



美琴「で、これどうするの? とりあえず砂鉄ワイヤーで縛っとく?」


上条「だな、とりあえずそうしよう」



美琴「よいしょっと」ビリビリグルグル


美琴「これでよし」パンパン



美琴「…なんか、釈然としない決着ね」


上条「俺もそう思う」



上条「まあとりあえず、コイツらからインデックスの居場所を聞き出さないとな」


美琴「あっ、そうそう、それなんだけど」



美琴「神裂さんと五和さんって人があの子の捜索をしてくれてたんだけど」


美琴「なんとか術式?ってのを使って居場所を特定できたみたいだったから、もう保護し終えてるかもしれないわよ」


上条「流石としか言いようがないな…神裂と五和にも、感謝しねぇと」


美琴「そうね」フフ



美琴「……あ、そ、そそそういえば話ってなによ!?」カァ


上条「ん? あー、アレか」


美琴「う、うん」ドキドキ



上条「ちょっと聞きたいことがあってな」


上条「インデックスにも同じ話があるからさ、揃ったときに話すよ」



美琴「……どーせそんなことだろうとは思ったわよ」グスッ


上条「?」



美琴「よし!! それじゃそのお話とやらもさっさと帰って済ませちゃいましょ」


上条「そうだな」ハハ



上条「じゃ、行こうぜ」


美琴「うん!!」





エンディング?





上条「ふう、着いたな」


美琴「え、ええ、そうね」


美琴(何気にコイツん家って来るの初めてなのよね…)ドキドキ



上条「ただいまー」ガチャ


上条「おーい、誰かいる、か……」ピタ


美琴「なに?どうかしたの?」



上条「五和、神裂……ッ!?」



美琴「!!」


上条「御坂、ちょっと外で待っててくれ」


美琴「え?」


上条「中を調べてくる」


美琴「あ、ちょっと私も」


上条「ダメだ」バタン



上条「おい、大丈夫か!?神裂!!五和もしっかりしろ!!」


上条「…ダメだ、起きる気配がない」


上条「息はしてるし」



上条(見たところ派手に争った形跡はない…、不意打ちってとこか)


上条(でなけりゃ五和、それに神裂をも一瞬でねじ伏せるほどの化物か)





「無駄だ、少なくともあと三時間は起きん」




上条「ッッ!!?」バッ


上条(いつの間に…っ!?)



「対聖人では前例がないからわからんが……、まあしばらくは動けないだろう」


上条「って、まさか、お前……」


上条「お前の、仕業なのか……?」




上条「土御門……ッッ!!」


土御門「よっ、カミやん、元気してたか?」



上条「本当にお前が、こいつらを…?」


土御門「そうだが、それがどうかしたのかにゃー?」


上条「どういうつもりだ…!!」キッ


土御門「いやー、ねーちんに動かれるといろいろと厄介だからにゃー、ここでくたばって貰ったってわけですたい」


上条「神裂に動かれると困る理由はなんだって聞いてんだよ!!」


土御門「はぁ、相変わらずだにゃーカミやんは……」



土御門「まだ、気がつかないのか」



上条「な、ん…!?」ゾッ


上条(雰囲気が変わった…!!)



土御門「よく思い返してみろ」


土御門「俺が身を隠している間、何が起こったのかを」


上条「え、えっと……」


上条(たしか、土御門を見なくなったのは…)



上条「いつから、だっけ……?」


土御門「…」



土御門(そうか、記憶が……)


土御門「仕方ない、大ヒントだ。さっきお前が倒した二人だが…」



土御門「あれは、俺の配下の魔術師だ」



上条「!?」


上条「ちょ、ちょっと待て、ってことはまさか、インデックスを攫ったのって……!!」


土御門「ああ、俺だ」


上条「そんな、なんで……!!」


土御門「こちらにも、色々と事情があってな」



上条「くそ……あいつは、インデックスは無事なんだろうな!?」


土御門「そうだな、今アレはとある魔術の心臓として術式に組み込んであるんだが……」


上条「ってことは、一応は無事、なんだよな……?」


土御門「現状では無事…とは言えんが、まあ命はあるだろう」


土御門「簡単に言えば魔道書を頭から無理矢理引っ張り出してる状態、禁書目録にとっちゃなかなか無茶な負荷だ……」



土御門「さて、いつまで保つかな」ニヤリ



上条「て、めぇ……ッ!!」ギリッ


土御門「さあどうするカミやん」


土御門「早く助けに行った方がいいぜい? ま、もう死んじゃってるかもだけどにゃー」ヘラヘラ



上条「ふざッッけんじゃねえええええええええええええええええ!!!!」ダッ



上条「らあっ!!」ブン


土御門「おっと」ヒョイ


上条「ッ!!」ブン


土御門「甘いなーカミやん」フッ


上条「!?」


上条(消えた!? 一体どこに……)キョロキョロ



土御門「そんなんじゃ、オレは倒せないぜい?」



上条(下!? しゃがんだだけかよっ!?)


土御門「ふっ!!」


上条「うぐ!!」ドゴォ‼︎


土御門「もう一丁っ!!」


上条「ッ!!」バキィ‼︎


上条(速……)フラ



土御門「おいおいどうしたカミやん、もう足がフラついて「なんつってな!!」ブン


土御門「!?」バッ


上条(ガード!!もらった、隙を与えずこのまま一気に…… )グッ



土御門「なんてな」ヒュッ



上条「あ、が……ッッ!?」ドゴォ‼︎


上条(読まれてた!? やば、肘がモロに肺に……!!)


上条(防御しつつ一旦距離を……)バッ



土御門「足がガラ空きだぜい?」ダンッ‼︎



上条「ッ!?」ガクン


上条(しまった、足を踏まれて動かせなく……!!)


土御門「からのヘッドバット!!」ゴガッ‼︎


上条「あぐっ!!」ズサァ‼︎



上条「げほっ、ごほっ!!あ、ぐぁ……!!」グワングワン



土御門「結局、一〇秒も立ってられなかったにゃー」


上条「く……!!」ガクッ


上条(くそ、頭がグラグラする……)ゲホゲホ


土御門「動かない方がいいぜい、脳震盪は軽度でも侮れんからにゃー」



上条(やばい、ほんとにやばい)


上条(ただでさえ勝ち目がねえのに、まともに動けもしねぇんじゃ…)ピタ


上条(……待てよ?)


上条(いや、でも……)


上条(そもそも通用するかもわかんねえし出来ればこんな手は使いたくねぇ、でもやらなきゃインデックスが……!!)



土御門「カミやんならもうちょっと楽しませてくれると思ったんだけどにゃー、とんだ期待はずれですたい」


上条「つ、土御、門……」


土御門「なんだにゃー?禁書目録に最期の言葉でも遺しとくか?」



上条「お前、舞夏はどうした……?」



土御門「!」ピクッ


土御門「……何の話だ?」


上条「さあ? 最近不自然なくらい見なくなったから何かあったのかなーと思っただけだ」


上条「インデックスも御坂も心配してるぞ」


土御門「……」


上条「まさかとは思うが……お前ともあろうものが、愛する義妹が今どんな状況に置かれているか把握してないわけじゃねぇよな?」



上条(ふっ、コレはなんの根拠もないただのハッタリ。舞夏は今頃そこらで元気に清掃ロボットを乗り回していることだろう……)


上条(とにかく、どうにか動揺を誘って、その隙に一撃で仕留める)


上条(これでダメなら……、もう勝機はない)



土御門「…………気づいて、いたのか」ボソッ



上条「はい?」


土御門「クソったれ……、やはりすぐ追いかけたのは失敗だったな」


上条(え、なに?まさかホントに? ホントに何かあったの!?)ドキドキ



土御門「カミやんが何をどこまで知ってるかは分からない……だが、つまりはそういうことなんだろう?」


上条「え?あ、ああ、そうだな!!」アセアセ


上条(な、何だ、何がそういうことなんだ!?頭が混乱して作戦どころじゃ……)



土御門「ごめんなカミやん、こんなことに巻き込んじまって……」


土御門「一人の友人として、本当に申し訳なく思う」



土御門「俺は立場上、上辺だけの偽りの関係ばかりだが……カミやんとの仲はホンモノだったぜい?」


上条「土、御門……?」


土御門「ふ。こんなやり方、舞夏が知ったらなんて言われるかわかったもんじゃないな」スッ



土御門「――少なくとも、俺は義妹と親友を天秤にかけられる程度には堕ちた人間らしい」



上条「ま、待て、それってどういう……」


土御門「カミやんみたいに両方を救っちまうなんて馬鹿みたいに器用な真似、俺には到底できないよ」



土御門「Fallere825」ガチャッ


上条「なんっ…!?」


土御門「悪いな、カミやん」


上条「くっ!!」バッ


土御門「悪い」



パァン‼︎





ーーー

ーーーーー





上条「」



土御門「はぁ……」


土御門「結局、こうなっちまうのか」




土御門「なぁ、ねーちん?」


神裂「Salvare000」シャキン




土御門「発射された弾と拳銃をただの一刀で真っ二つ、か。聖人ってのはつくづくチートだな」


上条「はっ!!か、神裂!?」


神裂「……本気で、殺す気でしたね」


土御門「ああ、そうだな」


上条「ま、マジかよ……」ゾッ


神裂「まったく、彼女のこととなると途端に冷静さを欠き周りが見えなくなる……、貴方の悪い癖です」


土御門「……事前に調べていたか狸寝入りで得た情報なのかはもはやどうでもいい」



土御門「そこをどけ、聖人」


神裂「お断りします。私の魔法名を忘れたのですか?」


土御門「ま、そうだよな……」ハァ


土御門「どう足掻こうが俺はアンタには勝てない、さっさと俺を倒してカミやんに救いの手を差し伸べるがいいさ」


神裂「言われずともそうさせていただきます」ザッ‼︎



土御門「だが忘れるな」


土御門「その名を名乗る影で、犠牲になる救われない人間が存在する事実を」



神裂「もう一度だけ問います」



神裂「――私の魔法名を、忘れたのですか」



土御門「……正気か」


神裂「ええ、また貴方の手のひらで踊らされていると思うと少々癪ですが」


土御門「何のことかさっぱりだにゃー、……ッ!?」ドッ‼︎



神裂「妹さんは必ず助け出します。貴方は少し休んで、それからやるべき事をやってください」



ドサッ



上条「…………あ、あのー、神裂さん?」


神裂「礼なら結構です、貴方にはまだ大きな借りが……」


上条「い、いや、そうじゃなくてな」



上条「お前手刀で首チョンパでもするつもりかよ!? つ、土御門の首の角度がエライことになっちゃってるんですが!!」ガクブル


神裂「えっ? は、はッッ!?!? す、すみませんつい力んでしまって……!!」アセアセ


神裂「い、今すぐ元の位置に戻せば問題ありませんよね!!」


上条「あ、ちょっ」



神裂「ふんっ!!」ゴリッ


土御門「コキャッ!!?」


土御門「……ぁ…………」ガクッ



上条「土御門ォオオオオオ!!!!」




インデックス「とうまああああああああ!!!!」バ-ン‼︎


上条「うおっ!? い、インデックス!? お前、無事だったのか!!」


インデックス「それはこっちのセリフなんだよ!!」


上条「大丈夫かインデックス、怪我は!? どっか痛むところは!!?」バッ


インデックス「ひゃんっ!? と、とうま!? 出会い頭いきなり身体中をまさぐりだすのは流石に大胆っていうか!! って、ちょっ、と、とう……」



インデックス「とうまァァアアアアアアア!!!!」ガブゥ





ーーー

ーーーーー



上条「スンマセンっしたぁ……」ピクピク


インデックス「まったく、呆れたんだよ!!」


インデックス「帰ってきたら何故かドアの前でみことがいじけてるし!話を聞いたら中で闘ってるって言うし!!」プンプン


美琴「いじけてないわよッ!! あ、お、おじゃまします」


インデックス「とうまはどうしていつも私をお荷物扱いするの!? 対魔術師戦は私の十八番なんだよ!!」


インデックス「それとどうしてもとはるがここで寝てるの?」


上条「いや、ちょ、ちょっと待ってくれ!!」


上条「十八番だ何だの前に、お前は土御門に拐われて酷い目に遭わされてたんじゃねぇのか!?」


インデックス「なに言ってるの? もとはるは酷い目どころか私を食べ放題に連れてってくれたんだよ」


上条「…………はい?」


インデックス「お腹いっぱいなんだよ」ゲプ


上条「ど、どういうことだ? 土御門が言ってたことは全部嘘……? 無事なのに越したことはねえけど、じゃあなんでそんな嘘を……」コンラン


インデックス「もとはるはなんて言ってたの?」


上条「た、たしか頭の中の魔道書を無理やり引っ張り出して術式に組み込んだとかなんとか……」


上条「と、とりあえず、このまま放っとくと命があぶないって」


インデックス「……」



神裂「……全ては、妹さんを助けるための行動でしょう」



インデックス「!! まいかに何かあったの!?」


美琴「まいか、か……」


美琴「土御門土御門言ってるからもしやとは思ってたけど、やっぱ土御門の兄貴だったんだ……」



神裂「彼の言動からして、妹さんはタチの悪い連中に人質にとられたとみて間違いないでしょう」


上条「なんだって!?」


インデックス「まいか……」


神裂「念のため言っておきますが、ここからは私の憶測にすぎないのでそのつもりで」


神裂「まず、彼には常に監視がついている状態だった……、でなければ得意の奇襲をしかけるなり何なりで解決できたはずですからね」


上条「た、たしかに……」


美琴(奇襲が得意ってどういうことよ……、この人もワケありだっての?)



神裂「少しでも不穏な動きをすれば殺す、と脅しをかけられていたと見るのが妥当でしょう」


神裂「だから、とりあえず命令に従い、機を待つしかなかった」



神裂「……『対象者の上条当麻に対する価値観を反転させる魔術』を展開しろ、という命令に」



インデックス「!!」


美琴「!?」


上条「……ッッ!?!?」



神裂「苦渋の決断だったはずです……」


神裂「なんせ上条勢力を内部崩壊させるためだけに開発された術式を、他でもない自分が自らの手で発動させなければならなかったのですから」


上条「なんだそれ!? そんなもんが存在すんのか!?」


神裂「ええ、私も聞いたときは耳を疑いました……」


インデックス「そういうことだったんだね……うん、もとはるくらい陰陽道を極めた魔術師なら術式を組み上げられてもおかしくないんだよ」


美琴「ちょ、ちょっと待って、一旦頭の整理を……」グルグル


美琴「ええと、土御門が変なヤツらに人質にとられて、そいつらに脅迫された土御門のお兄さんが仕方なくそのなんとかって魔術を使って」


美琴「それで、そのせいで私たちはあの時おかしくなってたってわけ……?」


神裂「そういうことです」



上条「そ、それで、具体的に言うとその影響でどんなことが起きるんだ…?」


神裂「単純に、好かれていた人に嫌われるようになったり、嫌われていた人に好かれるようになったりすると考えてもらって結構です」


神裂「あくまで反転なので、元々なんとも思ってなければ影響はありません」


神裂「逆に、良くも悪くも想いが強ければ強いほど影響は色濃くなる……」


神裂「その他にも、貴方に対する価値観を反転させた上で、辻褄が合うよう記憶が改竄されたりもするようです」


上条「な、なんだよそれ…」


上条「それじゃつまり、インデックスや御坂は…」



神裂「反転させると暴力行為に及んでしまうレベルで、貴方を慕っている、と……」ハァ


美琴「はぁ!? ちょっ、デタラメ言ってんじゃないわよ!!///」ボッ


インデックス「否定はしないんだよ」テレテレ


上条「ああ!! じゃあ御坂妹のネックレスの件も!!」ポン


美琴「ででででもそうね別にアンタのこと嫌いってわけじゃ……へ?あ、ああ、そうね」


上条「なるほどな、それであんなめちゃくちゃな壊れ方してたのか」スッキリ


インデックス「…ちょっとは私たちに反応を示して欲しかったかも」


美琴「まったくよ…」ハァ


上条「なんだ、はは、そっか……」



上条「そっか」



美琴「……なによその緩んだ顔は」


上条「いや、そこまで俺のことを想ってくれてたんだなーって思うとついな」ニヘ-


美琴「バ、バカ……」カァ



美琴「でも、これを言い訳にするつもりはないわ」


上条「うん? 何だよ別にいいじゃねえか、お前らのせいってわけじゃねぇんだし」


上条「おまけに記憶喪失みたいでな、その辺の記憶があやふやでよく覚えてねえんだ」


インデックス「!?」


上条「はは、なんて顔してんだよインデックス」


インデックス「ほ、本当なの!?」


上条「まあな、でも俺としちゃむしろ助かってんだぜ? そんな記憶、思い出したって辛いだけだろ」


上条「それに、裏を返せばお前らだって被害者なんだ。お前らが罪悪感感じる必要は何にもねえよ」



美琴「いいえ……今ここで、綺麗さっぱりぜーんぶなかったことにしちゃったとして、それはきっと根本的な解決にはならない」


美琴「心のどこかでずるずるずるずる引きずりながら生きてくことになる」


美琴「ええそうよ、わかってる。これはただの私のわがまま」


美琴「だから、アンタが忘れろって言うんなら私は忘れる。だけど……」



美琴「せめて、ここでちゃんと謝らせて」スッ



上条「お、おい!」


美琴「本当に、本当にごめんなさい」ドゲザ


インデックス「みこと……」



五和「……私も、同じ気持ちです」ムクッ


上条「いっ、五和!? 起きてたのか!!」


五和「はい、意識はあったんですが身体が痺れて動けなくって……」


五和「割と早い段階で起きてたので話は大体把握してます……もちろん、上条さんの記憶の件も」



五和「実は術式が発動する少し前から、女教皇様と共に学園都市に偵察に来ていまして」


神裂「そこで貴方とばったり遭遇した際に、私たちは……」


上条「五和、神裂まで」


五和「私たちからも、謝罪をさせてください」



五和「すみませんでした」


神裂「申し訳、ありませんでした……」




五和「…………あ」


上条「うん?」


五和「あ、いっいえ!! ななななんでもないです!!」アタフタ



五和(わ、私ってば!! 反転魔術のこと説明したあとにこんなこと白状したら、もう遠回しに好きって言ってるようなもんじゃないですか!!)カァァ



上条「?」



美琴「話は終わった?」


上条「……お前まだ土下座してたのかよ」


美琴「仕方ないでしょ、タイミング失っちゃったのよ」


五和「ご、ごめんなさい……」



上条「いやぁ、なんつーか」


インデックス「?」


上条「いつも不幸不幸言ってるけど、思ったより幸せなんだなぁ俺って」


美琴「何、アンタまさか……マゾ?」ヒキッ


インデックス「……」


上条「ち、違ぇよ!! 違うからインデックスさんそんな生暖かい目で上条さんを見ないで!!」


五和「だ、大丈夫です! 私はそんな上条さんも受け入れます、はい!!」グッ



上条「何を決意してらっしゃるんでしょうか五和サン!!……ってだからそうではなく!! 」



上条「そのなんとかって魔術のせいで俺が記憶を失くしちまうほどフルボッコされたってことはさ」


上条「さっきも言った気がするけど、それくらいみんなから愛されてるってことなんだろ?」



上条「それなら俺は、これ以上ないくらい幸せなんですが」



インデックス「!!」


美琴(ふふ。そういうヤツよね、アンタは)



美琴「……自惚れてんじゃないわよ馬鹿」


上条「んなっ」


インデックス「と、とうまがついに自覚を!? 事件……これは事件なんだよ……!!」ワナワナ


上条「け、結構マジメにいいこと言ったつもりだったんですが……」ズ−ン



五和「まあまあ、わ、私はかっこいいと思いましたよ!!ね、女教皇様?」


神裂「ええ、彼女たちのアレも言うまでもなく照れ隠しでしょうし」


上条「五和、神裂……!!」ジ−ン



上条「優しいなぁ二人とも、上条さん癒されますよ。それに比べて……」チラッ


美琴「な、なによ」


インデックス「む、なにかなその目は」



上条「やっぱり……」チラッ


五和「やっぱり?」


神裂「?」



上条「やっぱり、女性の胸には優しさが詰まってると上条さん思うんです!!」



五和「と言いますと?」


上条「よくぞ聞いてくれた! 上条調べによると、女性の胸の大きさはその持ち主の優しさに比例するという夢いっぱいの法則……」


上条「名付けて、カミジョーの法則!!」バ−ン


神裂「〜〜!!///」バッ


五和「な、何言ってるんですか上条さんっ!!///」


上条「ふっ、やはりこの法則に間違いはなかった……」フッ


神裂「さっきからチラチラと何を見ていたと思えば!!///」プルプル


五和「か、上条さん、私としてはちょっとだけ嬉しい気持ちもあるんですけど、えと、その、う、後ろ…」ビクビク


上条「へ?」クルッ




インデックス「とうま……?」ゴゴゴゴ


美琴「覚悟はいいかしらァ……?」ゴゴゴゴ


上条「」サ−ッ


五和「あっ、顔から血の気が消えちゃいました…」


上条「そ、そんな怖い顔すんなって!! な!? ホラ、笑顔笑顔!!」ニ、ニコォ


インデックス「…」ニタァ


美琴「…」ニッタァ


上条「黒い!! 笑顔が黒い!!」



インデックス「みこと、とうまは酷いことされると幸せなんだよね?」チラッ


美琴「ああ、なんかそんな感じのこと言ってたわね」チラッ



上条「ヒィッ! 助けて五和ぁ!!」


五和「ごめんなさい上条さん私まだ死にたくないです」サッ


上条「五和ぁぁぁぁぁ!!」ガ−ン



上条「か、神裂…」


神裂「いくら貴方に借りがあるとはいえ、今回は二人の粛清を受けるべきです」プイッ


上条「ですよねそんな気はしてました!!」



インデックス「いい、判断、なんだよ、二人とも」ガチッガチッガチッガチッ


美琴「やっぱり胸? 男はみんな胸なの?」バチバチ


上条「は、はは…」ヒクッ



上条(マズいな… このままじゃ上条さん本当に死んじゃいますよ)


上条(こんなときは…)



インデックス「それじゃ、そろそろ裁きを…」



上条「逃げるに限るぜえええ!!」ダッ


美琴「あっ!! 逃げたわよ!!」ダッ


インデックス「チッ、油断したんだよ…!!」ダッ



ガチャッ バタ−ン‼︎

マテヤゴラアアアァァァァァ…



五和「……」


神裂「……」


五和「行っちゃいましたね」


神裂「ええ」



五和「……上条さん、やっぱりすごいです」


神裂「そうですね、相変わらず運がいいのか悪いのか……」


神裂「なにしろ記憶を失って精神的ダメージがリセットされたおかげで、彼は壊れずに済んだのですから」


五和「こんな状況に立たされてる時点で運メーターはマイナス側に振り切れてますよ……、たしかにそこもすごいんですけど」


神裂「なんでしょう?」



五和「上条さんは、わざとあんな事を言って二人を怒らせたんだと思います」


神裂「あ、あの法則とやらですね……そうだったとして、なぜわざわざそんなことを?」



五和「きっと、いつもの関係に戻りたかったんだと思います」


神裂「?」


五和「あのまま普通に解散していれば、少なからずわだかまりが残っていたはずですから」


神裂「……なるほど、それで突然あのようなことを」



五和「そういえば、土御門さんがいませんね」キョロキョロ


神裂「はっ!? つ、土御門……ッ!! さては初めから起きてましたね!!」 プルプル



〜一方その頃〜



美琴「見つけたわよ!!」


インデックス「とうまァァァァ!!」ガッブゥ


上条「んぎゃあああああ!! 不幸だぁぁぁぁ!!」





エピローグ





上条「えー、今日の特売は、っと…」


上条「おっ!! 卵が半額じゃねえか!!」


上条「時間もいい感じだな… よし!!」



上条「いざ、戦場へ!!」ダッ




ーー

ーーー



上条「ふぅ、なんとか勝ち取ったぜ」


上条「上条家の貴重なタンパク源の卵様…!!」キラキラ



上条「今日は何にすっかなー…」ウ−ン




上条「…あれ以来、インデックスが本当に美味そうに飯食ってくれるようになったんだよな」


上条「いや、前から美味そうに食ってくれてましたよ?」


上条「でも最近はさらに磨きがかかったといいますか…」


上条「仕送りがなくなった分食う量もちょっとだけ減らしてくれたし、上条さん大助かりですよ」



上条「御坂は相変わらずビリビリしてるな。……なんかあれ以来ちょっとだけ控えめになった気がしないでもないけど」


上条「舞夏も神裂の奇襲により無事救出、そんで一件落着って感じだな」



上条「お、喋りながら歩いてたらいつの間にか着いてたぜ」



上条「――よし、それじゃ」ガチャ




上条「ただいま、インデックス」



インデックス「おかえりなさい、とうま!!」


後書き

今度こそ完結!!
土御門を無理やりねじ込んでみましたが、いかがでしたでしょうか。

いろいろとおかしな点も多い中最後まで付き合ってくれた方々、ありがとうございました。

次回作も是非見に来てください!!


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このSSへのコメント

24件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-07-06 18:15:55 ID: k5cGXLra

続き早よ

2: SS好きの名無しさん 2015-07-10 02:56:21 ID: 4kgvTVbQ

イイねェ!最ッ高だよォ!

3: SS好きの名無しさん 2015-07-12 15:41:53 ID: kFsqRj7a

クコケキクコココケケキククケキカ

4: SS好きの名無しさん 2015-07-31 03:16:02 ID: JaK6e1S8

最初泣いた(´;ω;`)

5: なーまる 2015-08-02 20:46:01 ID: xMny9oKb

お知らせがあります!!
詳しくは作者の活動報告をご覧下さい_(:3」∠)_

6: SS好きの名無しさん 2015-08-03 15:50:16 ID: ekUIJSqX

良ss 期待age

7: SS好きの名無しさん 2015-08-10 13:44:12 ID: BOrF6x7H

良かったです

8: SS好きの名無しさん 2015-08-12 20:18:10 ID: pPvpDEJG

すげー面白かったです!!
五和可愛い

9: SS好きの名無しさん 2015-09-11 00:15:18 ID: S65CcbuE

あんだけ酷いこと言ってた青ピや吹寄を含めたクラスメートのその後の反応を見たいです。
駄菓子菓子、鬱な筈だったのに思わず読み耽ってしまった。この作者は有能に違いない。

10: SS好きの名無しさん 2015-09-19 21:20:14 ID: oaVsSoh2

んーわかっちゃいたけど、胸糞悪い。

11: SS好きの名無しさん 2015-09-23 01:14:42 ID: nOmHI6zr

もう少し黒子を!!

12: SS好きの名無しさん 2016-01-17 09:39:46 ID: KCHMThVE

両親死ぬ意味あったか?

13: SS好きの名無しさん 2016-02-05 21:17:57 ID: 0OeFJ97J

良い!良い!最高だよ!!

14: SS好きの名無しさん 2016-04-25 22:08:00 ID: q6HIMV91

面白かったけど、両親が救われないな(´;ω;`)

15: SS好きの名無しさん 2016-05-08 01:54:31 ID: fXXddNb9

途中までしか読めないけど

16: なーまる 2016-05-08 19:35:09 ID: 6ZoTy0ZG

申し訳ないです更新しておきました!

17: SS好きの名無しさん 2016-05-24 16:55:24 ID: d4g6M2MN

人間の想像力って計り知れないわね(´・ω・`)ここまでのストーリーを考えるなんてほんとビックリ(´・ω・`)

18: SS好きの名無しさん 2016-07-24 02:32:40 ID: sBTTM4tt

見当違いだったらすまないがこれ数年前に作者が放り投げて未完で終わったやつにめちゃくちゃ似てるんだけど
まあSSに盗作もクソもないか

19: SS好きの名無しさん 2016-07-24 05:01:39 ID: 4bPe_l4-

おもしろかった

だが、も少し黒子との絡みをだね…

20: SS好きの名無しさん 2016-09-10 12:13:49 ID: Mv0bdlF9

両親が死ぬ意味がなかったな。 後記憶喪失もいらなかった。
あと、黒子は残骸編で上条に命を救われてるから嫌ってはないと思うぞ
それとクラスの皆が謝ってないしな

21: SS好きの名無しさん 2016-10-31 00:28:14 ID: 7XbFYAyV

最初泣くな。真面目にそれにしても、黒子って言葉だけでかみやんのことそんな嫌って無くね?

22: SS好きの名無しさん 2016-11-04 22:52:47 ID: 2KhdCTuD

面白いな、序盤の美琴とインちゃんが後悔して泣く所最高だったわ。

23: SS好きの名無しさん 2018-09-08 03:02:31 ID: MeLYdfts

うーん…面白かったけど黒子や学校、両親の描写が少なすぎる

24: SS好きの名無しさん 2019-07-15 08:46:37 ID: S:k1Q11o

どうせなら上条くんがぶち切れ&覚醒して全員殺す展開が見たかった。


このSSへのオススメ

14件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2015-06-20 22:42:36 ID: _2zESs3V

すごく面白いです!!
更新楽しみにしてます(⁎˃ᴗ˂⁎)

2: SS好きの名無しさん 2015-06-27 09:11:32 ID: I5BbQCwE

ssとか誇張表現が多いからだろうが、
実際、黒子は上条をそこまで嫌ってはいないのではと

面白いだけになんだかなーと思う

3: SS好きの名無しさん 2015-06-27 16:16:04 ID: IdWuqdr4

黒子上条のこと嫌いすぎだろって思ったけど
なんだかんだ心配してるあたりなんかありそう

単に黒子の正義感なのかもだけど


今後に期待!!

4: SS好きの名無しさん 2015-07-10 22:19:11 ID: 0MqlvU6t

上条さんの電話の内容とかなんで戻ったのかとか気になる…!!

5: SS好きの名無しさん 2015-08-03 15:51:50 ID: ekUIJSqX

非の打ち所が無い
逸ss

6: SS好きの名無しさん 2015-08-24 21:40:39 ID: N5XhL3NH

黒幕ツッチーみたかったあああ

7: SS好きの名無しさん 2015-12-29 16:30:33 ID: dVPshCUP

ぱないの

8: SS好きの名無しさん 2016-01-10 01:52:52 ID: TJtihy7i

泣いた(´;ω;`)

9: SS好きの名無しさん 2016-03-03 02:24:32 ID: cD8FTzyA

むちゃくちゃ面白かった
土御門どうしてたのかめっちゃ気になった、もしかしたら反転魔術の犯人じゃないかとかと思ってたわ

10: SS好きの名無しさん 2016-07-09 23:55:00 ID: fV2Jv_yk

君は天才か?

11: SS好きの名無しさん 2016-09-24 01:52:42 ID: F3DPXyeX

最初の鬱展開はよかったけど
両親亡くなったこと軽すぎない?
元々記憶喪失だから?
黒子ともっと絡みあってもよかった気がする
マイカの件雑じゃないか?
最後ハッピーエンドっぽく終わったけど前半の鬱展開のまま走って欲しかった
他のコメントしてる人達の高評価が分からない
最後の無理やり感はんぱない
こんなコメントわざわざする必要無かったとは思ってるけど他の人の評価が高すぎてはっきり言って気持ち悪い
ホントに前半は楽しく読めた。

12: SS好きの名無しさん 2016-10-09 04:39:15 ID: MYopcv0k

とりあえず何これ?黒子とかステイルの扱いは微妙だったけど最近は良かったと思う。両親が死んだ辺りから何か陳腐な感じになっていって最後の方は雑すぎ。
後は上の人も言ってる様に信者なのか知らんけど感想が気持ち悪い。

13: SS好きの名無しさん 2016-11-12 12:28:54 ID: A9N7qHx9

序盤は原作に並ぶ位面白い。あとは分かるな..?

14: SS好きの名無しさん 2017-03-09 20:46:19 ID: AQQuuGWY

最高


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