2016-01-12 14:17:02 更新

概要

テイルズオブラブライブ~みんなで叶えるRPG~

後編となります。前編を読んでからこちらを読むことをお勧めします。


前書き

7/12 第12章
7/14 第13章
7/18 第14章
7/21 第15章
7/22 エピローグ
7/24 術技・ステータスまとめ
7/28 元ネタまとめ


【第12章】


~試練を乗り越えて~



≪ブルベリ大森林≫

マキ「ったく、どうしてこうも魔物ばかりいるのよ」


エリ「魔王復活の影響があるのかしら。面倒ね」


ノゾ「(エリち。ホノカちゃん心ここにあらずだから、助けたってな)」


エリ「(分かってるわ。ノゾミも頼むわよ)」


ニコ「あ、向こうに大きな石碑があるわよ」


8人が近づくと、石碑からまばゆい光が放たれ、何者かが現れた


ハナ「あ、あなたたちは一体・・・?」


エミ「私たちは古の英雄。私は≪情熱のミューズ・エミツン≫」


ウチ「≪博愛のミューズ・ウッチー≫です」


シカ「そして私が≪誠実のミューズ・シカコ≫です」




ウミ「あなたたちが、私たちに力をくれた古の英雄の方々ですか?」


シカ「そうです。あなた達のような素質を持つ者が現れるのを500年待っていました」


エミ「私たちの力もそろそろ限界を迎えていました。そこに悪の魔力が襲いました」


ウチ「そして、今回の悲劇が起きました。それに打ち勝つのにはあなた達の力が必要です」


マキ「で、具体的にはどうしたらいいの?」


エミ「私たちが≪ミューズ≫の持つ真の力を解放します。ホノカ、私の前へ」


ホノ「・・・はい」


シカ「ハナヨはこちらでおいでなさい」


ハナ「ふえっ!?は、はい・・・」


エミ「ホノカ。あなたは恐らく人生で一番の苦悩を強いられているでしょう。今のままでは


力を解放してあげられません」




ホノ「どうしたら良いか分からないんです。世界も大事だけど、コトリちゃんも大事です。


どうにかしてコトリちゃんを元に戻す事は出来ませんか?」


エミ「その為には、力もそうですが、あなた自身の強い気持ちが必要です。今のままでは力を


授ける事は出来ません。今一度考えて下さい。あなたの本当に大切なものは何ですか?そして


コトリを取り戻す為に、覚悟を決めなさい。強い心を持って、彼女と対峙する覚悟を」


ウミ「ホノカ。私たちはいつだってあなたの味方です。だから安心して下さい」


リン「一緒にコトリちゃんを取り戻そう!リンたちもみんなで協力するから!」


ホノ「みんな・・・!ありがとう。私も・・・私が覚悟を決めないといけないんだよね」


エリ「あなただけじゃないわ。私たちは仲間なんだから。私たち「9人」は、ね?」


エミ「さあ、覚悟は決まりましたね?今一度こちらへ」




エミ「大切なものを守るため、大切なものを取り戻すため、あなたに力を授けます」


『情熱の名の下に、その力を示せ。我が名は≪太陽の笑顔(オレンジ・スマイル)≫』


ホノ「凄い・・・体の中から力と暖かい何かが湧き出てくるよう・・・!」


ノゾ「あれ?エミツン様がいなくなってしもたよ?」


ホノ「いるよ・・・私の中に。一緒に戦ってくれるって」


シカ「さて、次はハナヨですよ。あなたも覚悟は出来ましたか?もしかしたら命を落とすかもしれません。


それでも仲間の為に戦うと誓えますか?」


ハナ「本当は怖いけど、もうマージナル村みたいな思いをするのはいやだから・・・だから戦います!」


シカ「分かりました。それでは私も力を授けます」


『誠実の名の下に、その力を示せ。我が名は≪萌ゆる新緑(フレッシュ・ヴェルデュール)≫』


ハナ「あ、あれ?あまり変化がないような・・・」




シカ「どうやら・・・素質はあるものの、まだ自分自身への信頼がまだ足りていないのかもしれません。


ハナヨ、自信を持ちなさい。あなたならその内、力を発揮出来るでしょう」


ハナ「は、はい・・・頑張ります・・・」


ウチ「さて、私が力を授けるべきコトリは・・・私の力だけを奪っていってしまいました。


さらに自身の魔力でその力を捻じ曲げています。なので、ホノカ?」


ホノ「はい?」


ウチ「私もあなたの中にお邪魔します。コトリが正気を取り戻したときの為に、ね?」


ホノ「・・・はい!」


ニコ「三人ともいなくなっちゃったわね」


ウミ「でもこれでよかったのですよね?次はスイホリ港からトラバス港を経て、ビビ帝国にある


オトメシキ石英林を目指しましょう」





≪オトメシキ石英林≫

リン「何か、透明な石がいっぱいあって綺麗にゃ~」


ニコ「これ、凄いわね・・・少し採ってもばれないかしら・・・」


マキ「何言ってるのよ!もうすぐ最深部に着くはずよ」


エリ「急に狭くなったと思ったら、広いところに出たわね・・・あら?」


ホノ「うわー・・・凄い!一面キラキラ光る石だらけだ!」


ウミ「まるで心が洗われるようです・・・おや?あれは・・・」


ソラ「待っていました。現代に現れし新たな英雄よ。私は≪信念のミューズ・ソラマル≫


パイ「私は≪献身のミューズ・パイル≫です」


ナン「≪正義のミューズ・ナンジョルノ≫よ」




ソラ「さて、ニコ。こちらへ」


ニコ「あ、あたしから?き、緊張するわね・・・」


ソラ「あなたはとてつもない強い心を持っています。常に周りを鼓舞し、自分が犠牲になることを


厭わない。だからこそ私とあなたは遠い距離を越えて、その能力を開花させました。あえてもう一度


尋ねます。強い信念を持って、戦うと誓いますか?」


ニコ「もちろんよ。家族のために、世界のために、仲間のために、戦うわ」


『信念の名の下に、その力を示せ。我が名は≪撫子小悪魔(ピンキスト・インプ)≫』


パイ「次は私ですね。マキ、いらっしゃい」


マキ「は、はい!」


リン「まきちゃん珍しく緊張してるにゃ~」


パイ「昔の私と似てますね。素直に気持ちを表現出来ない。不器用な性格」




マキ「う、うるさいわね!」


パイ「力を授かるには、仲間を信頼する心が必要です。あなたは仲間を心から信頼していますか?


背中を預けられますか?素直な気持ちで答えて下さい」


マキ「私は・・・私は、みんなを信頼しているわ。国を救ってくれて、パパを救ってくれたみんなを・・・


そしてニコちゃんのパパの為にも、この世界を救いたい。だからその為に力を合わせて戦うわ」


パイ「分かりました。普段からそうやって素直になれれば良いのですが・・・」


『献身の名の下に、その力を示せ。我が名は≪紅緋の姫君(スカーレット・プリンセス)≫』


ホノ「マキちゃん、良かったね。マキちゃんの気持ちはみんな分かってるから」


マキ「う、うん。あ、ありが、とう・・・」


ニコ「やーん、マキちゃんかわいいー」


マキ「カ、カラカワナイデヨ!」




ナン「仲睦まじいようで安心しました。さて私は・・・エリ、あなたですよ」


エリ「私ね・・・もうとっくに覚悟は出来ているわよ」


ナン「ええ。まったく心配していないわ。あなたの強い気持ちは既に伝わっているから」


『正義の名の下に、その力を示せ。我が名は≪氷上を舞う白鳥(アイスブルー・ワルツ)≫』


ハナ「エリちゃん、どんな感じ?私はまだだから・・・」


エリ「ホノカも言ってた通り、何か胸の奥から勇気が沸いてくるみたいね」


エリ「さあ、時間が惜しいわ。早速次へ行きましょう」


ウミ「トラバス港に戻ってフタハピ港ですね。そこから東に行けばビネツカラ古仙洞があるはずです」



≪ビネツカラ古仙洞≫

ホノ「高いねえ・・・落ちたらひとたまりもないよ!」


ウミ「走り回って落ちないで下さいよ。リンも」


リン「そ、そんなことしないにゃ~」


マキ「今、走る構えしてたわよね・・・?」


ノゾ「ほら、魔物も出てきてるし、気をつけないとアカンよ?」


ハナ「だんだん海が近づいてきたね。結構下ってきたからね~」


ホノ「あ!あったよ!大きな石碑!」


ウミ「残るは私と、ノゾミ、リンですね・・・」


リン「ドキドキするにゃ~!」


ノゾ「楽しそうやん?」




ミモ「お待ちしておりました。≪精悍のミューズ・ミモリン≫と申します」


クス「≪慈愛のミューズ・クッスン≫だよ」


リピ「私は≪友情のミューズ・リッピー≫です」


ウミ「世界と仲間の危機です。私はいかなる試練もお受けします。力を授けて下さい」


ミモ「ここまで仲間を良く引っ張って来ました。賞賛に値します。しかし、焦らないで下さい。


あなたが焦るとみんなに伝染します。常に平常心で、凛とした態度でおりなさい」


ウミ「・・・分かりました。頭の痛い言葉ですね。そのように心がけます」


ミモ「殊勝な心構えです。その実直な気持ちをずっと持ち続けていて下さい」


『精悍の名の下に、その力を示せ。我が名は≪無垢なる蒼(ピュアレスト・ブルー)≫』


クス「次は私の番だね。ノゾミちゃんは私よりずっと大人だね。何も心配してないよ」




ノゾ「嬉しいなあ。照れるやん?」


クス「でも、どうか辛い時は辛いと仲間に言ってね。いつも気張っている必要はないんだよ?」


ノゾ「・・・そうやね。みんな信頼出来る人たちやから。カードもそう言ってる」


『慈愛の名の下に、その力を示せ。我が名は≪月下の紫苑(バイオレット・ムーン)≫』


ニコ「ずいぶんと嬉しそうね」


ノゾ「何だか妹が出来たみたいで。ウチずっと一人やったから、嬉しいんよ」


ホノ「でも、もう一人じゃないよ。みんないる」


エリ「そうよ。私たちはもう一蓮托生よ」


ノゾ「そうやね。何でやろ、これから戦いに挑むのに・・・凄く穏やかなんよ」


ウミ「これもミューズの力なのかもしれませんね」




リン「最後はリンだよね?」


リピ「そうです。こちらへ。あなたは仲間と友達を大切にする優しい心を持っていますね


どうかそれをこれからも忘れないで下さい。そしてその拳で未来を切り拓きなさい」


リン「任せてにゃ、じゃなくて・・・任せて下さい!」


『友情の名の下に、その力を示せ。我が名は≪福来の黄鈴(ハピネス・イエロー)≫』


ハナ「リンちゃん・・・ど、どう・・・?」


リン「なんか凄いにゃ!今なら空も飛べそうにゃ~!」


ハナ「すごいよリンちゃん!羨ましいな~・・・」


ホノ「これで準備万端だね?さあモブの村へ戻ろうか!」




≪モブの村≫

ヒデ「お帰りなさい。どうだった?」


ホノ「みんなのおかげで無事、パワーアップしてきたよ!」


フミ「それは良かったね!ホノカちゃんも元気を取り戻したみたいだし」


ホノ「ごめんね、心配かけて」


ミカ「気にしないで。これからどうするの?」


ウミ「この村の封印にもう一度向かいます。そこでデリス・サンライズへの道しるべを見つけます」


ヒデ「そっか。一度行ったら当分戻ってこれないよね。絶対帰ってくるんだよ!」


ホノ「もちろんだよ!全てを終わらせて、9人で笑顔で帰ってくるんだ!」


フミ「信じてるからね。もし良かったら今晩はここで英気を養っていったら?」


ウミ「そうですね・・・ここはお言葉に甘えましょう」


エリ「ハラショー!流石ウミね。そうこなくっちゃ!」


ミカ「じゃあこれから準備するね。いっぱい食べて、ゆっくり寝るんだよ?」


マキ「リンもハナヨもホノカも、食べ過ぎてお腹壊すんじゃないわよ?」


ノゾ「あはは・・・よーし、ウチもいっぱい食うでー!」


ハナ「白米・・・!白米はありますか・・・っ!!!」


リン「カヨちん落ち着くにゃー!」




ホノ「ふー。いっぱい食べたし、そろそろ眠くなってきたよ」


ウミ「・・・隣、良いですか?」


ホノ「あ、ウミちゃん。・・・どうぞ」


ウミ「私は謝らなければいけません。あなたを殴ってしまいました」


ホノ「しょうがないよ。私があんなんだから・・・でも今は感謝してるよ!」


ウミ「ホノカ・・・!明日はいよいよ出発です。最後の戦いです。必ずコトリを取り戻しましょう」


ホノ「もちろんだよ!私たちだけじゃない。英雄様たちもいるから、きっと大丈夫!」


ウミ「そうですね。さあそろそろ寝ないと、また寝坊しますよ?」


ホノ「し、しないよ!まったくもー!・・・ありがと、ウミちゃん」




ハナ「はあ・・・緊張するな・・・」


リン「大丈夫だよ、カヨちん!みんないるから!もしいざとなったらリンがカヨちんを守るから!」


ハナ「ありがとうリンちゃん。リンちゃんは強いね。私は・・・まだ皆より弱いから・・・いたっ!」


リン「カヨちん!いつまでも弱気になってると、怒るよ!」


ハナ「もう怒ってるよ~!」


リン「ご、ごめんごめん。でも、いつまでも弱気じゃダメだよ。カヨちんはリンのこと守ってくれないの?」


ハナ「そんなことない!・・・そうだよね。いつまでもクヨクヨしてたらダメなんだ・・・!」


リン「そうにゃそうにゃ!いっぱいご飯も食べたし、ぐっすり寝て明日頑張るにゃ!」


ハナ「ありがと、リンちゃん。凄く安心したよ。よーし、頑張る!」


リン「その調子にゃ!ふあ~あ・・・もう眠くなってきたにゃ」




ニコ「ちょっといい?」


マキ「う゛ぇえ!?び、ビックリさせないでよ・・・」


ニコ「パパのことなんだけど・・・あんたが気に病む必要はないのよ?」


マキ「そうかもしれないけど・・・なかなかそうも割り切れないわ」


ニコ「別に無理に考えるなとは言わないわ。でも、気にしすぎて目測を誤らないでよ?」


マキ「ふ、ふん!私を誰だと思ってるの?」


ニコ「そうよ、その意気よ。そうじゃないとやりにくいわ」


マキ「・・・ありがと。今なら素直に言えるわ」


ニコ「私ね、帰ってきたらパパと同じ医者になろうと思うの」


マキ「じゃあ・・・ウチのお城で雇ってあげるわ」


ニコ「破格の待遇じゃないと行かないわよ?」




エリ「みんなには言ってないけど・・・まさかあなたとまた会うとはね」


ノゾ「同じハ・ラ・ショー出身の研究者。でも私は非科学的な道へ進んだ・・・」


エリ「びっくりしたわ。それと同時にノゾミらしいとも思ったわ」


ノゾ「でも、どうしてすぐにみんなに言わなかったん?」


エリ「余計な気を使わせたくなかったから・・・それに・・・」


ノゾ「それに?」


エリ「二人だけの秘密ってのも悪くないでしょ?・・・別にみんなを信頼してない訳じゃないわよ?」


ノゾ「それは分かってるって。でも、この戦いが終わったら・・・ハ・ラ・ショーへ戻るわ」


エリ「・・・そう言うと思ってたわ。少しだけ」


ノゾ「エリちは何でもお見通しなんやな。ちっとも変わってへん」


エリ「当然じゃない。かしこいかわいいエリーチカの異名、忘れたとは言わせないわよ?」




ホノ「さて、皆の衆!準備はいいかね?」


マキ「いきなりどうしたって言うのよ・・・」


ウミ「ふふふ・・・さて、封印の元へ来ましたね。後は英雄の皆さんに託しましょう」


ハナ「でもあんな遠くにどうやって行くんだ、ろ、う・・・」


リン「か、体が光にす、吸い込まれ、てい、くよ・・・」


一同「わあああああああああああああ!!!!!」


ミカ「いなくなっちゃった・・・」





【第13章】


~ひとひらの希望~



≪デリス・サンライズ≫

ホノ「いたたたた・・・乱暴すぎるよー!」


ウミ「この距離を飛んできたのです・・・致し方ありません」


ハナ「そ、そんなことよりも・・・」


リン「すーーーーっごく・・・高い塔だにゃ~」


ノゾ「頂上が見えへんくらいやねえ」


マキ「ここを登るのね。骨が折れそうってレベルじゃないわね」


ホノ「・・・気を引き締めて行こう。どこで何があるか分からないよ」


ニコ「随分と頼りになるリーダーになってきたわね」


エリ「そりゃあ固い決意をしたんだもの。親友を取り戻して、世界も救うって」




ホノ「さあ、行くよ!」


塔の入り口である重い扉を開くと、一筋の光が差し込む空間に人影があった


ウミ「あ、あれは・・・」


ホノ「コ、コトリちゃん!」


ニコ「いきなり現れるとはね・・・!」


コト「うふふ♪思ったより早かったね~待ちきれなかったよ♪」


ホノ「コトリちゃん!私たちはもう迷わない!必ず本当のコトリちゃんを取り戻してあげるから!」


コト「・・・本当の私って何?私の何を知ってるの?何も知らないじゃない!!」


ホノ「確かに、私はコトリちゃんの本当の気持ちを知れなかったのかも知れない。仲良かったはずなのに


いつの間にかいなくなって、いつの間にか遠い記憶になっていって・・・大好きな友達だったのに・・・


ずっと一緒にいると思ってたのに、薄情だって言われても仕方ないよね」




ウミ「私たちは子供でした。会いに行こうと思っても限界がありますし、どこに行ったかも分からない


と両親から聞かされた時は、本当に悲しかった・・・でも、その気持ちもいつの間にか薄れていったのかも


知れません。私もコトリを責める資格はありません。でも!まだやり直せます。まだ私たちには未来が


あるんです!何かに操られているなら目を覚まして下さい!」


コト「さっきから好き勝手言ってくれるなあ・・・もう聞きたくなんだよね!オトノキの人間どもの所為で!


お前達の所為で!母と私は壊れたんだ!その恨みと憎しみの負の感情が私をこうした!」


コト「だから・・・ここで終わりにしよう?もう・・・戻れないんだよ♪」


エリ「来るわよ!」


ウミ「コトリ・・・少しだけ痛いと思いますが、我慢して下さい・・・」


ホノ「絶対に取り戻す!私たちの大切な親友を!」




コト「もう手加減なんてしないから♪裁きのとき来たれり、還れ!虚無の彼方!エクセキューション!」


ノゾ「くっ・・・相変わらずとんでもない力やね・・・」


コト「深淵の盟約を果たせ!リベールイグニッション!」


ニコ「きゃあっ!くっ・・・一瞬でも気を抜いたらやられるわよ!」


コト「そんなの当たり前でしょ?だって殺すことしか考えてないから♪」


コト「薙ぎ払え葬送の鎌!ブラックガイド!」


エリ「ハナヨ危ないっ!ぐうっ・・・!」


ハナ「エリちゃん!癒しの恵みよ・・・キュア!」


マキ「ったく・・・防戦一方じゃない!我慢ならないわ!」


『献身の名の下に、その力を示せ。我が名は≪紅緋の姫君(スカーレット・プリンセス)≫』


コト「その力は・・・!ちょっとは楽しめそうだね♪」




マキ「数多の刃よ、ここに集え…汝が見る夢、刹那と消える!奥義!百花繚乱!」


コト「ぐうっ・・・!やるじゃないか・・・」


エリ「余裕が無くなってるわよ?次は私ね!」


『正義の名の下に、その力を示せ。我が名は≪氷上を舞う白鳥(アイスブルー・ワルツ)≫』


エリ「貫け!荘厳なる神槍!インペリアル・スピア!」


コト「ぬううっ・・・!ちょこまかと・・・小賢しい!」


ウミ「目を覚まして下さい!あなたは本物のコトリじゃない!だから・・・だからっ!」


『精悍の名の下に、その力を示せ。我が名は≪無垢なる蒼(ピュアレスト・ブルー)≫』


ウミ「逃がしません!降り注げ星光、アストラル・レイン!」


コト「ぐああああ!!!・・・ふざけるな・・・お前たちなんかに負けてなるものか・・・!」




ウミ「ホノカ!今です!あなたの想いを、気持ちをコトリに伝えて下さい!」


ホノ「コトリちゃん・・・思い出して、楽しかった日々を。笑顔だった日々を!」


『情熱の名の下に、その力を示せ。我が名は≪太陽の笑顔(オレンジ・スマイル)≫』


ホノ「燃え上がれ、紅蓮の刃!緋凰絶炎衝!!」


コト「ぬおおおおお!!!・・・ぐふっ・・・貴様らあああああ!!!!」


ホノ「もう立ち上がらないで・・・出て行って!コトリちゃんの中から!」


コト「(・・・ホノカ・・・ちゃん・・・)」


コト「貴様・・・!まだ意思が残っているか!」


ホノ「コトリちゃん!・・・ど、どうしたら良いの!?」


ウチ『私がコトリの中に入ります!今ならきっと悪しき者を排除出来るはず!』




コト「・・・!?何だ貴様は!・・・出ていかんか!こしゃくなああああ!」


一瞬の静寂、そして―


コト「ホ、ノカ・・・ちゃん・・・?」


ホノ「コトリちゃん!大丈夫?私が分かる!?」


コト「・・・!分かるよ・・・!ホノカちゃん・・・ウミちゃん・・・」


ウミ「コトリ・・・!良かった、本当に良かった・・・!」


コト「みんな・・・ごめんね。私は・・・」


コトリは今までの顛末を話した




コトリたちが10歳の頃、今から約6年前。オトノキの村長だったコトリの母は、過疎化する


村の現状に頭を悩ませていた。色々な策を講じていたが、裏目に出ることばかりで、いつしか


周りの人間からの信用を失うような言動や行動が増えていった。そして村の人間がそのことについて


責め立てると、常に付き纏っていた重圧に耐えかねて自殺する為に、村の奥にある洞窟へと向かう


そこで負の感情に塗れた母は封印と干渉し合い、魔力に目覚めた


そして、コトリを連れて村を蒸発する。母は操られるように最も強力なモブの村にある封印に赴き


より強力な魔力を得る。それと同時に人としての感情を失ってしまった


(この時点でオトノキとモブの封印には魔力注入の仕掛けを施してあった)


いつしか母の願望は「世界の破滅」と「古の魔王の復活」に傾倒していった




その理想の為に、母は我が子を利用する


コトリが親友と離れ離れになったのは10歳。オトノキからミナリンの町へ移り住んだものの、引っ込み


思案な性格から、なかなか馴染めないでいた。それと同時に母の異変にもうっすらと気づいていた


それから数年にかけて母はコトリを少しずつ蝕んでいく。コトリにも≪ミューズ≫の素質は備わっていたが


魔力によって強引に歪められてしまった。そしていつしかコトリは自分の意思を完全に乗っ取られてしまう


そこで今回の計画が始まった。9つの封印の復活を成し遂げる為に、魔物を操り、コトリを送り込ませて


ホノカたちを利用した。そして成し遂げられた魔王の復活。ここまで全てがコトリの母の計画だった


しかし想定外の出来事は、ホノカたちの予想以上の成長と能力。そして遂にコトリを正気に戻されてしまう




ホノ「そんな・・・そんなの酷すぎるよ・・・」


コト「私は薄れゆく意識の中で、消えそうな最後の灯を必死に守ったの。何年も。だから、何とか自分自身


を消さずに済んだ。でも・・・ずっと眠ったままのようだった・・・ホノカちゃんたちと冒険している時も


何度も試みたの。乗っ取られた意識を取り戻そうって。でも・・・ダメだった。言葉一つ出せなかった・・・


ウミ「コトリ・・・今全てを話さなくても大丈夫です。戻ってからいくらでも・・・」


コト「ウミちゃんありがとう。でもね・・・私はやっぱりどこかで二人の仲を羨んでいたんだと思う。だから


こんなことになっちゃたんだよ。私、本当に馬鹿だね・・・」


ホノ「そんなことない!自分を責めないで・・・ホノカはウミちゃんもコトリちゃんも大好きだよ!


昔だってこれからだって変わらない!ずっとずっと変わらないよ!」


ウミ「当然です。でも当時何かそういう風に勘違いをさせてしまったのなら、私たちに責任があります」




コト「ううん・・・違うの。ただの私の思い違い。その思い違いを抱いたまま離れ離れになって、そして


その心の隙間につけ入れられちゃった。私の所為で多くの人が・・・」


ニコ「今更過去のことを言ってたってしょうがないわ。私たちに今出来ることは何よ」


マキ「魔王をやっつけることでしょ?そして、あなたのお母さんも助けましょう?」


コト「・・・ありがとう、みんな。私も行かなきゃ。迷惑をかけた分を取り戻し―」


その瞬間、何者かの力によってコトリの体は塔入口の扉の外へ放り投げられてしまう


コト「きゃあああああああっ!!!」


ホノ「コトリちゃんっ!」


ホノカは追いかけようとするものの、扉は完全に閉ざされてしまう


ウミ「い、一体何が・・・?」




『あのような役立たずはもういらないわ。この舞台からは退場してもらいましょう』


ハナ「誰っ!?」


リン「姿を見せるにゃ!」


『姿が見たければ塔を登ってくることね。魔王の力を見せ付けてあげるわ』


エリ「魔王・・・アライズね。コトリはもちろん気になるけど、ひとまず記憶を取り戻したわ。まずは


塔を登ることが先決だと思うの」


ウミ「そうですね。後ろ髪を引かれる思いではありますが、魔王を倒したあとでいくらでも会えますから」


ノゾ「扉が開かない以上どうしようもないけど・・・きっと大丈夫」


ホノ「・・・行こう。ここでうだうだしてるより、やるべきことがあるはずだから」


エリ「そうこなくっちゃ。さあ、上を目指しましょう」





【第14章】


~魔王との対峙~



雑念を振り払い塔を駆け上がる一行。今やるべきことは何か、全員が理解していた


襲い掛かる魔物をなぎ払い、延々と続く階段を登り続ける


そしておおよそ中腹にたどり着いたところで、外の景色が見える部屋にたどり着いた


リン「うっひゃ~高いにゃ~。落ちたらひとたまりもないよ!」


ハナ「リ、リンちゃん危ないよ!壁も無いんだから本当に落ちちゃうよ!」


ウミ「・・・姿を現しなさい。そこにいるんでしょう」


??「うふふふふ。流石ね。待ちくたびれたわ」


ニコ「あんたが魔王とか言うやつなの?」


ツバ「私は古の魔王≪アライズ≫の一人、ツバサよ」


ノゾ「ま、魔王って一人やなかったん・・・?」


マキ「やっかいなことになってきたわね・・・」




ツバ「あなた達の中にあの憎き英雄とやらがいるのね?」


ホノ「そうだよ。私たちの中には英雄様がいるの。あなた達を倒すために」


ツバ「倒すため?一体どうやってかしら?」


ウミ「力ずくしかありませんでしょう・・・!」


ツバ「やれるもんなら・・・と思ったんだけど、流石に1対8じゃあ分が悪そうね・・・


アンジュ、エレナ、おいでなさい」


アン「・・・」


エレ「・・・」


ツバ「まだ復活してから時間が間もないから、完全体でないのが残念だけど・・・仕方ないわね


ここであの方の野望を終わらせる訳にはいかないの」


ホノ「来るよっ!」




ツバ「さあ、楽しませて頂戴!現世に生まれし新たな英雄達よ!」


アン「・・・あはは!あはははは!」


エレ「殲滅スル」


エリ「私とノゾミはアンジュと戦うわ!マキとニコはエレナの相手をして!」


マキ「分かったわ!行くわよ、ニコちゃん!」


ニコ「任せなさい!」


アン「あはははは!つぶす!つぶす!」


ノゾ「不気味な奴や・・・動きがまるで読めへん」


エリ「落ち着いて!私たちならやれるわ!切り刻め、風の如く!風塵封縛殺!!」


ノゾ「無光なる最果ての渦。永遠の安息へと導け!ブラックホール!」




アン「あはははは!・・・ぐふっ!きえろ!きえろ!」


アン「朽ち果てよ!私の世界に貴様らなどいらぬわ!シェイドムーン・レベリオン!」


エリ「くっ・・・!きゃああっ!?」


ノゾ「エリち!・・・ぐっ・・・!後先考えてられないか・・・!行くで!」


『慈愛の名の下に、その力を示せ。我が名は≪月下の紫苑(バイオレット・ムーン)≫』


ノゾ「一撃で決めるで!忌まわしき闇を飲み込む、忘却の終焉!サイレントエンド!」


アン「あはっ!?ぬううううおおおお!!!がはっ!」


エリ「やったかしら・・・!」




マキ「こいつ・・・気味悪いわね・・・」


ニコ「気を抜くんじゃないわよ!」


エレ「消エロ。コロス」


マキ「くっ・・・目を合わせると動きが鈍るわ、気をつけて!」


ニコ「そんなのあり!?やっかいな相手を振られたわね・・・!」


マキ「霜雪散らし奮え断命の剣!アゼリアブレード!」


ニコ「舞い踊る水魔! ディフュージョナルドライヴ!」


エレ「グアア!・・・滅スル・・・破壊スル!」


エレ「・・・吹キ飛ベ、スペクトルフィールド!」




マキ「きゃあああああっ!・・・いたっ・・・」


ニコ「あんた、いい加減にしなさいよっ!」


『信念の名の下に、その力を示せ。我が名は≪撫子小悪魔(ピンキスト・インプ)≫』


ニコ「宙(そら)に放浪せし無数の粉塵、驟雨となりて大地を礼賛す!メテオスウォーム!!」


エレ「ガハッ!・・・コ・・・ロス・・・殲滅・・・スル・・・」


マキ「・・・そのまま倒れてて、お願い!」


ニコ「はあ・・・はあ・・・」


マキ「みんなは大丈夫かしら・・・?」




ツバ「さあ、ライブの時間よ。愉しみましょう」


ホノ「楽しんでる暇なんてない!野望も企みも何もかも全て終わらせる!」


ウミ「あなた達の好きにはさせません!行きます!」


ツバ「疾風の爪にて引き裂かん、ガスティーネイル!」


ウミ「くっ・・・!動きが・・・早い!」


ハナ「開口、無窮に崩落する深淵!グラヴィティ!」


ツバ「ふっ!当たってないわよ!私に姿が見えないのかしら!?」


リン「臥龍空破!そこだっ!双撞掌底破!」


ツバ「おっと!ふふふ・・・やるじゃない!」


ホノ「灰燼(かいじん)の焔!魔王炎撃波!」




ツバ「思ったよりついて来てるわね!ちょっと火傷したわよ」


ウミ「3箇所での同時での戦いとなると、いくら広くても落下の危険性が・・・」


ハナ「落下の恐怖で動きが制限されちゃう・・・!どうしよう・・・」


リン「勢い余って・・・なんて想像するだけでも怖いよ~!」


ツバ「あらあら?動きが鈍ってきたわよ?」


リン「でも・・・!勇気を出さなきゃ!このままじゃ終わらないっ!」


『友情の名の下に、その力を示せ。我が名は≪福来の黄鈴(ハピネス・イエロー)≫』


リン「諦めない!天破!地砕!拳砕けても、開く!殺劇、舞荒拳!!」


ツバ「なにっ!?くっ・・・格段にスピードが上がったわね・・・」




ホノ「私たちには英雄様がいるから!だから・・・負けない!この世界を取り戻す!」


ウミ「英雄の方々の積年の思い、無駄には出来ません!」


ツバ「英雄英雄英雄英雄・・・馬鹿みたい。そんなもの、絶望に変えてア・ゲ・ル」


ツバ「楽に死ねるなんて思わないで!吹き荒れろ狂乱の嵐、シュタイフェ・ブリーゼ!」


目にも止まらぬ速度で放たれた衝撃波がハナヨを襲う


リン「カヨちん!危ないっっっ!!!」


ハナ「えっ・・・」


それを庇ったリンは容赦なく屋外へ吹き飛ばされる


ハナ「リ、ン・・・ちゃ・・・」




ハナ「いやあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」


ウミ「リン!・・・そんな!」


ホノ「よくも・・・!よくもリンちゃんを!」


ツバ「英雄?笑わせないで。あなた達は無力よ。それを教えてあげ・・・!?」


ツバサを四方から巨大な岩石が襲う。


ツバ「何だこれは!?一体何が・・・!」


ニコ「何があったの!?」


エリ「・・・リンが・・・いない!?」


ノゾ「嘘や!そんなわけ・・・」




マキ「ハナヨの様子が・・・おかしいわ!」


ニコ「二人はもう動けないわ。全員でツバサを倒すわよ!」


ハナ「私が弱いから・・・私が悪いんだ・・・」


ツバ「詠唱無しで魔法を発動している、だと・・・!?」


ハナ「殺す。塵一つ残らず、この世から抹消してやる」


エミ『まずい・・・!あれは、力が暴走しています!』


ホノ「ど、どうしたらいいの!?」


ツバ「ひぃっ・・・!!!来るな!来るなああっっ!!!」


『誠実の名の下に、その力を示せ。我が名は≪萌ゆる新緑(フレッシュ・ヴェルデュール)≫』


ハナ「地神招来我が腕は雌黄(しおう)煌(かが)やくは瓦解の黄昏・・・死ね・・・アーステッパー!!」




ツバ「・・・っ・・・」


エリ「た、倒した・・・?」


ウミ「それよりも・・・ハナヨが!」


ハナ「あはははは・・・私が、私がリンちゃんを殺した!私が・・・弱いから!」


ニコ「まずいわ!力が暴走して、壁も床も破壊しかけてる!」


ホノ「ハナヨちゃん!落ち着いて!このままじゃみんな死んじゃう!」


ハナ「うるさいうるさいうるさいうるさい!私が・・・私が・・・!」


ツバ「このままでは、死んでしまう・・・。アンジュ、エレナ、力を・・・」




マキ「二人が・・・消えた!?」


ノゾ「仲間を吸収した・・・!?」


ツバ「・・・もう許さんぞ。この塔もろとも、全てをぶち壊してやる!エンド・オブ・フラグメント!!」


ハナ「死ね!アーステッパー!」


とてつもない衝撃がぶつかり合い、ついに塔の一部が破壊し始める


ウミ「床が・・・!もう立っているのも不可能です・・・!」


エリ「ハナヨを・・・ハナヨを止めないと!」


その瞬間、糸が切れたかのように倒れるハナヨ


ツバ「ふはははは!このまま全員殺してやろう!終焉の時だ!」


ホノ「・・・ダメっ!早く体制を整えないと・・・」




マキ「とにかく自分の身を守ることに徹しなさい!・・・きゃあっ!?」


ニコ「天井の瓦礫が・・・!」


ツバ「もう一度だ!次は直撃させてやろう!エンド・オブ・フラグ・・・」


『博愛の名の下に、その力を示せ。我が名は≪純白の小夜啼鳥(ホワイト・ナイチンゲール)≫』


コト「来たれ、生誕の雷!怒れ、創生の大地!リバース!クルセイダー!」


ツバ「ぐがあっ!貴様・・・!生きておったかぁ!」


ホノ「コト・・・リ、ちゃん・・・?」


ウミ「コトリ!」


コト「みんな、遅れてごめんね」


ノゾ「それに・・・リンちゃん!?」




真の≪ミューズ≫の力に目覚めたコトリは背中に羽根を携え、塔を登ってきた


コト「あの後、英雄様に助けてもらったの。私も・・・みんなと一緒に戦う!」


ニコ「首の皮一枚のところで助かったわね・・・」


コト「フォースフィールド!リンちゃんと一緒に、ハナヨちゃんもこの中へ!」


ホノ「分かった!」


ツバ「一人増えたところで何が変わる!お前も一緒に海の藻屑にしてやろう!」


コト「聖なる鎖に抗って見せよ!シャイニング・バインド!」


ツバ「ぐっ!な、何だこの鎖は!こしゃくなあ!」


コト「みんな、今だよ!これ以上戦ってたら、本当に私たちも死んじゃう!」


ホノ「足場は悪いけど、敵が動けない今なら行ける!」




ツバ「ぬおおおお!?やめろ!離さんかあああ!!!」


ホノ「これで・・・終わりだ!これは、未来へ託す永劫の剣(つるぎ)だ!斬空!天翔剣!!!」


ツバ「ぐおおおおおおおおおおお!!!!!」


ウミ「やりましたか!?」


ノゾ「・・・完全に動かなくなったやん!」


マキ「やった・・・やったわ!」


ニコ「リンは!?ハナヨは無事なの!?」


コト「リンちゃんは大丈夫。空から降ってきたところを私が受け止めたから。もちろんダメージは


あるけど。ハナヨちゃんは・・・分からない」


リン「う・・・ん。あれ、みんな・・・私、どうして?」




リン「はっ!カヨちんは!?ねえっ!」


ウミ「ハナヨは・・・あの後、力を暴走させてしまい・・・今は意識がありません」


コト「いくら回復魔法を使っても全然ダメなの・・・」


リン「そんな!カヨちん!私だよ・・・!リンもう大丈夫だから!だから戻ってきて!」


リンの涙がハナヨの頬にぽたりと落ちた瞬間


ハナ「う、ん・・・あれ?私・・・」


マキ「ハナヨ!意識が・・・!」


リン「カヨちん!分かる?リンだよ!コトリちゃんが助けてくれたんだよ!」


ハナ「・・・へ?リンちゃん・・・?助かった・・・の?良かったあ・・・」


ニコ「ちょ、ちょっと!次は安心して意識を失ったわよ!」





【最終章】


~それは僕たちの奇跡~



コト「落ち着いたところで、改めて話をするね。さっきも話したとおり、私のお母さんは既に魔の力に


よって昔の記憶を完全に失っているの。でも・・・私と違って負の感情に身を任せて、魔力に自分の意識を


完全に預けてしまっていると思うの。だから・・・お母さんはきっともう戻ってこないと思う」


ホノ「そんな!そんなのヒドすぎるよ・・・」


エリ「何か方法があるはずよ!みんなで考えましょう!?」


ノゾ「そうや!コトリちゃんだって大丈夫やったしきっと解決策はあるはず!」


コト「みんな、ありがとう。でももう大丈夫。私もお母さんも、みんなに迷惑をかけてしまった責任を・・・」


ホノ「そんなのおかしいよ!確かに色々な人に迷惑をかけてしまったかもしれないけど、それは悪い奴ら


の所為でしょ!?その責任をコトリちゃんとお母さんだけが背負うのなんておかしいよ!」


ウミ「そうです!お母様も助けて、そしてみんなで世界の人たちに謝りに行きましょう」




コト「ホノカちゃん、ウミちゃん・・・ありがとう。でもね、きっと命を懸けて戦うことになると思う・・・


私に気を使う必要はないから。それが世界を救うたった一つの方法なの」


ハナ「コトリちゃんは辛くないの・・・?」


コト「ずっと・・・ずっと考えてきたことだから。それに・・・もうお母さんを楽にしてあげたいの」


リン「でもやっぱり悲しいよ・・・」


コト「ここでいつまでも言っててもしょうがないから、そろそろ行こう。本当の最後の戦いだよ」


ホノ「分かった。でも最後まで諦めないこと。私たちも諦めないから」


ニコ「そうよ。死ぬことが責任を取ることになるなんておかしいんだから」


マキ「想いはみんな一緒よ?自分だけで背負い込まないで」


コト「分かった。さあ、全ての決着をつけに行こう!」




遂に揃った9人の選ばれし者


想いを一つに塔を駆け上がり、とうとう頂上にたどり着く


ホノ「この扉の向こうに・・・」


ウミ「いるんですね・・・」


コト「行こう!もう立ち止まってる時間はないよ!」


3人で重たい扉を開けると、玉座に座る女性の姿があった


??「ようこそ、我が城へ。まさかたどり着くとは思っていなかったよ」


ホノ「あなたが・・・コトリちゃんのお母さん・・・?」


リジ「我の名はリジチョー。誰かの母でもなければ人間でもない」


ノゾ「そんな・・・じゃああなたは誰なん?」




リジ「我は古の時代に生まれた守り神。漆黒の翼(スピカテリブル)と呼ばれていた。しかし


いつしか人間どもは争いを起こし、自然を壊し、そして我々守り神の領域を侵した。それに抵抗した


我々は反旗を翻した。愚かな人間を消滅させてしまおうと。そんな中現れた謎の力を持つ9人の人間。


我々はその英雄とやらの力に屈した。勝機が無くなり、苦し紛れに我々が守り神の時に封じていた


魔王を解放した。全てを破壊してしまおうと。しかし英雄どもはそれすらも打ち破った。最後は


自らの命を犠牲にして我々を封印したのだ。そして現代まで封印させられてきた。あれから500年・・・


永遠とも思われる時間を経て、遂にその封印を解く鍵が現れた。深い闇を抱える人間に共鳴し、我は


その人間に乗り移ったのだ。そして、また数年かけて全ての封印を解く為の好機をうかがってきた・・・


その為には娘を利用する必要があった。一度封印を解き、他の守り神を目覚めさせる。そして貴様たち


の手によって再び封印させる。その際に娘によって魔力を注ぐ。そしてその魔力を一斉に解放することに


よって9つの強力な魔力で海底に沈められたこの城と古の魔王を復活させた」




リジ「封印を解いた際に英雄も解放された。そうすれば英雄はその素養を持った人間に力を与え、


我々を再び封印しようと企てるだろう、そう考えたのだ。その目論見が見事に的中したよ。


娘を送り込み、その後は貴様らも良く分かっているだろう?」


ホノ「そんな・・・」


ウミ「確かに、昔は争いの絶えない世界だったと言われておりますが、そこまで酷いとは・・・」


マキ「でも、だからと言って今のこの世界を壊しても良いなんて道理にはならないわ」


ニコ「まったく同感だわ。何の権利があるって言うのよ?」


リジ「くくく・・・。最早理由など無い。全ては人間どもへの復讐。そして我々を封印した英雄ども


への復讐。今の世界がどうであろうと変わらん。我々が全てをゼロに戻し、理想郷を作るのだ」


エリ「ふざけないで!そんな事許されると思っているの!?」


ハナ「この素敵な世界を壊すなんてそんなの絶対ダメ!」




リジ「お前らに何か言われたところでやめると思うか・・・?」


コト「・・・話し合いは終わりだよ、みんな」


ホノ「コトリちゃん・・・」


コト「こいつは世界の敵であり人間の敵。だから、ここで終わりにしなくちゃ」


リジ「我は、貴様の母を土台とし、9体の漆黒の翼を内包している。長年の封印によってその力は


更に増している。その意味が分かるか・・・?」


リン「うう・・・凄い威圧感が・・・」


リジ「お前らを消し炭にすることなぞ造作もないと言うことだ!」


コト「来るよ!」




リジ「切り刻む!ヘルスライサー!」


ホノ「くっ!は、早い・・・!」


リジ「光と闇の狭間に消えろ!アンビバレンス!」


ノゾ「きゃあっ!少し触れただけで、こんなにダメージ食らってまうなんて・・・」


リジ「ふはははは!どうしたさっきまでの威勢は!?プラークマゴッツ!」


ニコ「これは長期戦を覚悟しないとね・・・フィールドバリアー!」


マキ「ニコちゃんありがとう!受けよ、無慈悲なる白銀の抱擁!アブソリュート!」


リジ「そんなもの効かぬわ!苦しんで死ね!デスブリンガー!」


ウミ「ぐうっ・・・!息が・・・苦しい!」


エリ「ウミ、今助けるわ!リザレクション!」




リジ「小さき者どもよ、我に歯向かう愚を知れ!永遠の真実と共に滅びよ!セベラティ・オーバーロード!」


ホノ「きゃああああ!!!」


エリ「ホノカ!きゃあっ!?」


ニコ「人の心配してる暇あったら自分の身を守りなさい!」


エリ「でも・・・!くっ・・・」


リジ「逃げ回ってばかり・・・滑稽だな」


コト「油断してたら危ないよ?想いの翼よ舞い上がれ…!遥翔天凰斬!」


リジ「ふん。やるじゃないか、我が娘よ」


コト「そんな言葉で揺さぶられる覚悟なんかじゃない!」


ハナ「もう守られるだけの私じゃないの!クウェイクトリガー!」




リジ「むう・・・そんな術じゃ傷一つもつかんわ!」


リン「カヨちん凄いにゃ!リンも行くよ!迫撃掌!飛連幻竜拳!」


リジ「速度が上がってきたな・・・!だがまだ追いついておらぬぞ!」


エリ「それはどうかしら?穿孔嵐陣射!」


リジ「ぐっ!いつの間に・・・」


ウミ「くらいなさい!蒼天の閃き!」


リジ「くっ!遅いわ!」


ホノ「ウミちゃんナイス!吹き飛べ!紅蓮襲撃!」


リジ「ぐはっ!・・・ちょこまかちょこまかと・・・!」


ニコ「私たちのコンビネーション舐めんじゃないわよ!」




リジ「・・・ふっ。なら、動けないようにするまでよ!受けよ、これが再生の輝き!ビッグバン!!」


全員「きゃああああああっ!?」


リジ「ふっふっふ。所詮この程度よ。大きな力の前では貴様ら人間は無力だ」


ハナ「そんな・・・そんな事ないっ!」


『誠実の名の下に、その力を示せ。我が名は≪萌ゆる新緑(フレッシュ・ヴェルデュール)≫』


ハナ「力を与えよ。命の奇跡を。貫け!セレスティアル・アース!」


『友情の名の下に、その力を示せ。我が名は≪福来の黄鈴(ハピネス・イエロー)≫』


リン「続けていくよ!震天裂空斬光旋風滅砕神罰割殺撃!」


リジ「ぐふあっ!くっ・・・どこにそんな力が・・・!?」




ニコ「まだ終わらないわよ!」


『信念の名の下に、その力を示せ。我が名は≪撫子小悪魔(ピンキスト・インプ)≫』


ニコ「星の狭間で己を恥じよ!ブライティスト・ゲート!」


マキ「凄い・・・英雄様と更に一つになっている気がする・・・」


『献身の名の下に、その力を示せ。我が名は≪紅緋の姫君(スカーレット・プリンセス)≫』


マキ「水精の后妃 彼の者に粛清の慈悲を!プリンセス・オブ・マーメイド!」


リジ「ぬうううう!!!ぐ・・・まさか、ここまでとは・・・」


ホノ「私たちは負けない!英雄様の想いも無駄にはしない!」


リジ「認めてやろう。予想以上の力を持っていると・・・」


ウミ「もう終わりにしましょう。これ以上は何も生みません。お母様の体を返しなさい!」




リジ「だが・・・負ける訳にはいかない。積年の恨みを晴らすまでは。その為ならば・・・!」


エリ「きゃっ!?な、何?」


リジ「ぬうううおおおおおお!!!!アライズよ、その力を私によこせえええええ!!!」


ノゾ「ま、まさか・・・魔王すらも取り込もうとしてるんやない!?」


コト「既に9体分の魔力を取り込んでいるのに、これ以上したら体が・・・!」


ホノ「うおおおっ!!くっ・・・!剣がはじかれる・・・」


『精悍の名の下に、その力を示せ。我が名は≪無垢なる蒼(ピュアレスト・ブルー)≫』


ウミ「流道の水よ!アクエリアス・スフィア!」


リジ「もう遅いわ。魔力が・・・溢れてくるようだ・・・これが魔王の力・・・!さて、軽く


その力を試してみようか。深淵なる闇よ、絶望へと誘え、ブラックアウト!」




リン「うわあっ!うう・・・息が、苦しい・・・」


リジ「くはははは!じわじわ嬲り殺してやるわ!」


ノゾ「エリち!ウチらのコンビネーションも行くで!」


『慈愛の名の下に、その力を示せ。我が名は≪月下の紫苑(バイオレット・ムーン)≫』


エリ「荒廃の風よ・・・プリズミック・スターズ!!」


『正義の名の下に、その力を示せ。我が名は≪氷上を舞う白鳥(アイスブルー・ワルツ)≫』


ノゾ「常世(とこよ)の闇よ・・・マクスウェル・ロアー!!」


リジ「ぐふふふっ、効かぬわ!どんなに傷がつこうと、痛みすら感じぬぞ!」


ウミ「これ以上・・・傷つけてしまうと・・・!」




コト「ウミちゃん!躊躇しないで!私たちが決めたこと・・・忘れちゃダメ!」


ホノ「でも、でもやっぱり・・・!」


リジ「話なぞしてる場合か?そろそろ終焉の時が来たようだ・・・」


ハナ「な、何か来るよ!みんな、気をつけて!」


コト「身構えて!フォースフィールド!」


リジ「くっくっく・・・そんなもので防げると思わないことだ・・・!」


リジ「古の力、見るがいい!さらばだ・・・!エンシェント・レクイエム!」


全員「きゃあああああああああああ!!!!」


リジ「ぎゃははははは!!!遂に、遂に復讐を果たしたぞ・・・!」




エミ(ホノカ・・・ホノカ。私の声が聞こえますか・・・)


ホノ(・・・うっ・・・エミツン様・・・?)


エミ(良かった・・・。しかし、恐らくみんなもう戦う力はほとんどありません)


ホノ(そんな・・・どうしたらいいの?このままじゃあ・・・)


エミ(我々の力を残り全てあなた達に託します。もう一度だけ頑張れますか?)


ホノ(・・・大丈夫。やれるよ。だから力を貸してください!)


エミ(全員で一斉に攻撃を仕掛けましょう。そうすれば、相手は最後の切り札を放ってきます)


ホノ(最後の切り札?)


エミ(そうです。それは「闇の極光術」相手は全てを投げ打ち、攻撃をしかけて来るでしょう)


ホノ(そ、それをどうすれば・・・?)




エミ(我々の力で受け止め、打消します。そして・・・最後は我々の「光の極光術」を発動します)


ホノ(光の・・・極光術?で、でもどうやったら・・・?)


エミ(私たちに身を委ねて下さい。あなたたちの強い心が必要です)


ホノ(分かった・・・覚悟は、出来ました)


エミ(9人とも同じ話を聞いているでしょう。さあこれが最後です。立ち上がりましょう)


ホノ(最後・・・!本当に最後なんだ。この世界を救う、そしてお母さんも・・・)


エミ(そう・・・最後です。本当に本当の・・・最後です)


ホノ(・・・?それってどういう)


エミ(行きますよ!はあっ!)




ホノ「ううっ・・・。終われない!最後までやり遂げるんだ!」


ウミ「そうです・・・。私たちはここで立ち止まってはいられないのです!」


コト「ここで断ち切らなきゃ・・・未来が無くなっちゃう!」


リジ「まだ・・・まだ立ち上がるか!何故そこまでする!?」


ハナ「この世界が好きだから!大切な人や村があるから・・・!」


リン「絶対に失いたくないものがたくさんあるんだよ、この世界には!」


リジ「だから何だ!お前たちも全て無にすれば失う悲しみも無くなる!」


マキ「何かを失うのはとても辛いことだわ。でもね」


ニコ「その苦しみも、痛みも・・・その全てが私たちの生きる意味なの!」




リジ「下らん!争いばかりを繰り返す愚かな人間どもは全て消してしまえばいいのだ!」


エリ「そうよ。私たちは愚かだわ。それでも・・・この世界で生きていくの」


ノゾ「時に間違い、時に助け合い、時に笑い合う・・・そんな世界を愛してるんよ」


リジ「愚かだ・・・!愚かすぎる!最早相容れん!」


ハナ「リンちゃん、行くよ!私たちの絆を見せつけよう!」


リン「うん!派手に行くにゃ!この拳に全てを込める!」


ハナ「追撃するよ!荒れ狂う大地!」


二人「「烈・震皇圧砕撃!」」




マキ「私たちも行くわよ!奏でる旋律!」


ニコ「任せなさい!終焉へのロンド!」


二人「「四象移ろいて始光を生ず!歌劇!ティーロ・スフォルツァンド!」」


エリ「続くわよ、ノゾミ!」


ノゾ「ほいきた!解放するで、闇の力!」


エリ「闇より出ずるは疾風の光!はあああああ!」


二人「「混沌の波動!ベンヴェヌート・エンフェルネ」」


リジ「ぐっ・・・ぐぬうう・・・!どこにそんな力を・・・!」


ホノ「想いの強さ、この世界を愛する心、だから・・・絶対に負けられない!」




ウミ「私たちが、未来を紡ぐ!この一撃で!」


コト「私たちの、意思は揺らがない!」


ホノ「私たちが・・・繋ぎ止めてみせる!ブルーアース!!」


リジ「こ、この力・・・これは、ぬうう・・・ぐわああああああ!!!」


ホノ「これで・・・どうだ!」


リジ「ぐふっ・・・許さん。もう許さんぞ!全てを無に返す・・・魔王の力を見よ!」


エミ(ホノカ、来ます!私たちに身を委ねて下さい!)


ホノ「分かった!みんな、踏ん張って!」


リジ「開け!虚空の扉!我が闇の洗礼を受けよ!エターナル・ファイナリティ!」


ホノ「くっ・・・!お、押しつぶされそう・・・!」




コト「諦めちゃダメっ!みんなで、みんなで帰るんだよ!」


ウミ「大切な人がたくさんいる、この世界を守りたいんです!」


リジ「消えろ・・・!消えて無くなれ!」


エミ(今です!)


ホノ「今だ!極光波(エターナル・インフィニティ)!」


ハナ「やった!打ち消した!」


リジ「何・・・だと!どこまでもコケにしおって・・・!」


リン「凄い!これが英雄様の最後の力・・・!?」


リジ「これで終わりと思うな!これが最後の、我が肉体全てを捧げる、深淵なる極限の闇!


神にたてつく愚か者めが!滅びよ!ファイナリティ・デッドエンド!」




ホノ「みんな、これが本当に最後だよ!心を一つにして全てを守る、真の極光!」


リジ「負けてなるものか・・・!消えてなるものか・・・!」


ホノ「くううっ!!!もう一押し!あとほんの少し・・・!」


コト「みんな、頑張って・・・!」


ウミ「ぐっ・・・あ、あれは・・・!?」


コ母「みんな、私が抑えます。その隙をついてトドメを刺してください」


コト「お、お母さん・・・!?」


リジ「貴様ぁ!まだ完全に意識が消えていなかったというのか!」


ホノ「でも・・・でもっ!」




コ母「もう、良いのです・・・。私は多くの罪を犯しました。せめてもの償い。さあ!」


マキ「そ、そんな・・・」


ニコ「ちょっと英雄様!何か方法はないの!?」


エミ(あります。トドメを刺す瞬間に私たち9人の力を合わせて、救出します)


ホノ「本当に!?でも・・・本当に大丈夫なの?」


エミ(成功する可能性は・・・低いです)


ホノ「それも大事だけど・・・英雄様自身はどうなるの!?」


エミ(消えてなくなります。しかしそれはこの極光術を使った時点で決まっていることです)


エリ「嘘よ・・・!そんな事言ってなかったじゃない!」


ノゾ「どうして・・・どうして言ってくれなかったん!?」




エミ(言ってどうなることではありません。それに・・・我々は長く生きすぎました)


ホノ「そんな・・・そんなの寂しすぎるよ・・・」


エミ(この世界の未来をあなたたちに託します。ホノカ)


エミ(さあ、これがあなたたちの最後の決意、そして覚悟です。もう一度心を一つに!)


全員『私たちはひとつの光になる!紡がれし光の波動!インフィニティ・スノーハレーション!』


リジ「何故だ・・・!何故勝てない!ぐうおおおおおあああああ!!!!!」


ホノ「お、終わった・・・?あ、力が・・・抜けて・・・」


コト「お母さん!」


コ母「・・・う・・・」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


ウミ「な、何が・・・!?」




ホノ「塔が・・・崩れる!?」


塔が音をたてて崩れる中、9つの暖かい光がホノカたちを包み込む


ホノ「あ・・・。最後まで、ありがとう。分かるよ、英雄様だよね」


崩壊する塔の中から発射された光は9人を乗せ、モブの村へ到着する


ヒデ「あ、あの光は何?」


フミ「すごいスピードでこっちに来るよ!」


ミカ「え?あれって!」


三人「戻ってきたんだ!」


ホノ「うわーっ!・・・いてててて!」


ウミ「相変わらず・・・乱暴でしたね」


コト「お母さん!大丈夫!?私だよ?分かる?」


コ母「う・・・。コ、トリ・・・ごほっ」


ハナ「ち、血が・・・」


リン「早く手当てしないと!」


ヒデ「こっちに運んで、早く!」




フミ「お医者さんが、あと数日経って目覚めなかったら、ダメだって」


ニコ「大丈夫よ、きっと。そうじゃなきゃ、許さないんだから!」


マキ「落ち着いてニコちゃん!」


エリ「気持ちはみんな一緒よ」


ノゾ「大丈夫や。カードもそう言ってる。きっと大丈夫」


ホノカたちは激戦の疲れを癒すため、そしてコトリの母を見守る為、モブの村で数日を過ごした


ホノ「コトリちゃん・・・そろそろ寝ないと。もう何日続けて起きてるの?」


コト「心配してくれてありがとうホノカちゃん。でも、大丈夫だから」


ホノ「私、代わるよ?」


コト「じゃあ、ちょっとだけ一緒にいてくれる?」




コト「お母さんはずっと頑張ってたの。私はまだ小さかったけど、頑張ってたのがわかった。


だから、わがままも言わなかったの。いつしかお母さんから笑顔が消えていって・・・


あの日・・・帰ってきたお母さんの顔は、いつもと違った。でも・・・それでもたった一人の


お母さんだから・・・」


ホノ「コトリちゃん・・・。ごめんね、今までずっと力になれなくて・・・」


コト「ううん。ホノカちゃんは何も悪くない。今だってこうやって」


コ母「う・・・ん。コ、トリ・・・?」


コト「お母さん!?私が分かる?コトリだよ!」


コ母「声が、聞こえる・・・分かるわ。分かる・・・愛する我が子、私の宝・・・」


コト「お母さん!!!」





【エピローグ】


≪帝都ダーリン≫


マキ「パパ、ただいま」


国王「おお!帰ったか!無事で何よりだ、愛する娘よ」


マキ「私・・・今までずっと自分のことばかり考えてて、何もしようとしなかった。でも


今回の旅で分かったの。もっと自分に素直に生きようって」


国王「そうか。良い経験になったのだな。顔つきが変わっているよ」


マキ「・・・私、医者になろうと思うの。困っている人を助けたい。誰かの力になりたい」


国王「分かった。その為の準備やらは任せるがいい」


マキ「いらないわ。全部自分でやりたいの。お父さんの力を借りずに」


国王「・・・そうか。しかし、困った時は人を頼りなさい。誰しも一人では生きていけないのだから」


マキ「ありがとう、パパ」


国王「寂しくなるな・・・」


王妃「何言ってるんですか。愛する娘の成長を喜びましょう?」



≪ニコプリ村≫


コロ「お姉さま、お帰りなさいませ!」


ニ母「・・・お帰りなさい」


ニコ「お、お母さん・・・ただいま」


ニ母「あらあら。急に泣き出してどうしたの?」


ニコ「怖かった・・・寂しかったよお・・・」


ニ母「・・・頑張ったわね。さすが私の子ね。お父さんも喜んでいるわよ」


ニコ「うん・・・うん!・・・ママ、あのね。私・・・」


ニ母「医者になりたいんでしょ?」


ニコ「・・・!?うん。私もお父さんみたいになりたい」


ニ母「大変なこともいっぱいあるわよ?それでもやるの?」


ニコ「うん。だから・・・またこの村を離れることになる。でも私、頑張るから!」


コロ「お姉さま、またいなくなってしまうのですか?」


ニコ「大丈夫よ。いつだって戻ってこれるから。だから少しだけ待っててね」



≪ワシワシティ≫


ノゾ「お、だいぶ町も復旧してきてるやん!」


町人「お~ノゾミちゃん!帰ってきたんか!話は聞いとるよ」


ノゾ「そうなんよ~ウチ大活躍やってん!」


町人「そうかそうか。私たちも頑張らんとなあ!」


ノゾ「頼むで~。あ、ほんでな、ウチちょっと引っ越すねん」


町人「え?それまたどうして・・・?」


ノゾ「この世界をもっと発展させる為に、故郷に戻ろうと思って」


町人「そうか・・・そら寂しくなるなあ・・・」


ノゾ「別に今生の別れって訳じゃないんやし、時々戻ってくるよ」


町人「それなら良かった。この町は私らに任せて、行っておいで」


ノゾ「うん!ありがとうな」


町人「あ、その前に、この町の未来を占ってくれないか?」


ノゾ「何言ってるん。占うまでもないよ。光り輝く未来が待ってるで!」



≪英知の町ハ・ラ・ショー≫


エリ「みんな!帰ったわよ!研究の方は進んでる?」


町人「おお!お帰りなさい!エリちゃんがいない間もみんなで協力して頑張ってるよ」


エリ「それなら安心だわ。この町も、世界ももっと発展させないとね」


町人「その為にはまずはこの町がしっかりしないといけないからね」


エリ「その意気よ。さて、私も手伝うわ」


町人「いやいや!長旅で疲れただろう?我々に任せてまずはゆっくり休んでおいで」


エリ「あら、じゃあお言葉に甘えるわ」


町人「時間はいっぱいあるから。我々にも、この世界にも」


エリ「そうね。人々が手を取り合っていけばきっと素晴らしい未来が待っているわ」


町人「それを気づかせてくれたのは、エリちゃんだよ」


エリ「私だけじゃないわ。かけがえのない仲間がいたから・・・あら?あの人影は・・・」



≪星降る町リンガベー≫


リン「あ、カヨちーん!」


ハナ「お待たせー!うわあ・・・凄い綺麗・・・!」


リン「この町で一番星が綺麗に見える場所だもん!当然だよ~」


ハナ「良い町だね・・・」


リン「カヨちんたちがこの町を救ってくれたんだよ。もしあの時・・・」


ハナ「あれから随分時間が経ったような気がするね・・・」


リン「長いようで短い旅だったにゃ」


ハナ「でも・・・私たちは凄く成長したと思う。リンちゃん、本当にありがとう」


リン「照れるにゃ~!・・・カヨちんも、ありがとう」


ハナ「えへへ・・・」




リン「ところでカヨちんはこの後どうするの?」


ハナ「マージナル村のお米をもっと世界中に広めたい!色んな人に食べてほしいなあ・・・」


リン「そっかあ・・・村のお米、美味しいもんね!」


ハナ「リンちゃんはどうするの・・・?」


リン「うーん・・・まだ分かんないや・・・。あ、そうだ!リン、写真撮る!」


ハナ「へ?写真?」


リン「うん!写真。この綺麗な星空を色んな人に見てほしい。そして実際に見に来てほしい」


ハナ「じゃあ私と似てるね。色んな人に幸せを届けたい。そんな気持ち」


リン「この夜空の下で、結婚式とか絶対感動するにゃ!素敵な観光地にもするにゃ!」


ハナ「わぁ・・・!想像しただけで幸せになっちゃうね!」


リン「うん!ねえカヨちん。これからもずっと親友でいてくれる・・・?」


ハナ「うん!ずっと、ずっと親友だよ。またすぐに遊びにくるから・・・」



≪始まりの村オトノキ≫


ホノ「ふう・・・。これで全部の町を回れたね!」


コト「二人とも・・・本当にごめんね。最後まで迷惑かけて」


ウミ「コトリ?もうそういうのはやめようと言ったではありませんか。迷惑なんて思っていません」


コト「うん。でも・・・」


ホノ「謝られるより、ありがとうって言ってくれた方が嬉しいな!」


コト「ホノカちゃん・・・。そうだよね。ありがとう!」


コ母「あら、みんな。お帰りなさい」


コト「お母さん!体は大丈夫なの?」


コ母「ええ。もう歩くぐらいならなんともないわ」


ホノ「良かった~。ふい~そろそろお腹減ったよ!」


ホ母「そう言うと思って、ご飯用意しておいたわよ。もちろん三人分ね」


ウミ「ありがとうございます!食後はお饅頭も食べたいですねえ・・・」


コト「ウミちゃん、心の声が出てるよ?」




ホノ「いやー!食べた食べた!」


ウミ「ホノカ!下品ですよ!」


コ母「二人とも、わざわざ世界各地まで足を運ばせる形になってしまって申し訳ありません」


ホノ「いえ。これはコトリちゃんとお母さんだけの問題じゃないから、大丈夫です!」


ウミ「私たちにも、そしてオトノキの人たちにも原因はあります。人に任せっきりで、自分では何も


しないのに、文句だけは言う・・・それでは心を病んでしまっても仕方ありません」


コ母「それでも私は許されては良い人間ではありません。世界を滅亡の危機に追いやり、多くの


犠牲を出してしまった。自分の娘までも・・・」


ホ母「もう、いいじゃないですか。無事に全て終わったんですから。で、町の人たちの反応はどうだったの?」


ウミ「はい。話を始めた当初は顔を歪めて、中には怒り出す人もいました。ですが、話していく内に


理解を示してくれる人が殆どでした。とは言え、やはりきつくあたってくる人もいました」


ホノ「それは仕方ないよ。でも、いつか分かってくれる。今回の出来事を風化させない。未来を生きる


人たちに伝えていかなきゃ」




ホ母「ホノカ・・・成長したのね・・・お母さんは嬉しいわ」


ホ父(うんうん、と頷く)


ウミ「今回の出来事は私たちを成長させてくれました。決して無駄にしてはいけません」


コト「うん。オトノキに来て、これからはみんなと世界の人たちに恩返ししていかなきゃ!」


ウミ「コトリが引っ越してきて、これでまた一緒にいられますね」


ホノ「そういえばさ、村の外れにある大樹に三人の名前を刻んでたような記憶があるんだけど」


ウミ「・・・ありましたね」


コト「思い出した!」


ホノ「行ってみよう!」




ホノ「あ、あったあった。これだよ!」


ウミ「ホノカ、ウミ、コトリ・・・確かに書いてありますね」


コト「ホノカちゃんが、「友情の誓い」として刻もう、って言ってたんだよね」


ホノ「あ~・・・そうだった、ね?」


ウミ「絶対忘れていますね」


コト「あはは・・・。そういえばあと一言何か書いてたよね?」


『どんな事があっても三人はずっと一緒。辛いことも悲しいことも一緒に乗り越える』


ウミ「確かに、一度は離れ離れになってしまいましたが、これからまたこの続きを始めましょう」


コト「うん。時間は巻き戻らないけど、いくらでもやり直せるよね。私たちが望めば」


ホノ「そうだよ。間違って、躓いて、時にはぶつかって・・・それでも、三人は一緒」


三人『ずっと、ずっと一緒!』



ホノ「やり遂げたよ。最後まで」




【術技、ステータスまとめ】


ホノカ タイプ:剣士 武器:剣 属性:火 モデル:スタン、アスベル、リッド等

性質:情熱 二つ名:≪太陽の笑顔(オレンジ・スマイル)≫

HP:A TP:C 攻撃:S 防御:B 術攻:C 術防:C 集中:D

紅蓮剣 屠龍閃 獅吼爆炎陣 魔王炎撃波 紅蓮襲撃

緋凰絶炎衝 斬空天翔剣 ブルーアース(ウミ、コトリと共鳴)

極光波(エターナル・インフィニティ) 真の極光術(インフィニティ・スノーハレーション)


ウミ タイプ:アーチャー 武器:弓矢 属性:水 モデル:ナタリア、ミクリオ、レイヴン等

性質:精悍 二つ名:≪無垢なる蒼(ピュアレスト・ブルー)≫

HP:D TP:B 攻撃:C 防御:C 術攻:A 術防:B 集中:S

鳶氷雨 蒼の四連 アストラルレイザー 蒼穹の十二連 蒼天の閃き

アストラル・レイン アクエリアス・スフィア


コトリ タイプ:魔法剣士 武器:剣 属性:雷 モデル:ゼロス、クラトス、カルセドニー等

性質:博愛 二つ名:≪純白の小夜啼鳥(ホワイト・ナイチンゲール)≫

HP:C TP:B 攻撃:B 防御:C 術攻:B 術防:B 集中:C

サンダーブレード 閃光墜刃牙 ヒールウインド フォースフィールド 遥翔天凰斬

シャイニング・バインド リバースクルセイダー


ハナヨ タイプ:僧侶 武器:杖 属性:地 モデル:ハロルド、エドナ等

性質:誠実 二つ名:≪萌ゆる新緑(フレッシュ・ヴェルデュール)≫

HP:D TP:B 攻撃:D 防御:B 術攻:S 術防:B 集中:B

ロックブレイク エアプレッシャー グランドダッシャー キュア グラヴィティ クウェイクトリガー

アーステッパー セレスティアル・アース 烈・震皇圧砕撃(リンと共鳴)


リン タイプ:格闘家 武器:ナックル 属性:風 モデル:ファラ、ジュード、セネル等

性質:友情 二つ名:≪福来の黄鈴(ハピネス・イエロー)≫

HP:A TP:B 攻撃:A 防御:B 術攻:D 術防:C 集中:D

獅子戦吼 鷹爪蹴撃 臥龍空破 双撞掌底破 迫撃掌 飛連幻竜拳

殺劇舞荒拳 震天裂空斬光旋風滅砕神罰割殺撃


マキ タイプ:ナイフ使い 武器:短剣 属性:氷 モデル:シェリア、ローエン等

性質:献身 二つ名:≪紅緋の姫君(スカーレット・プリンセス)≫

HP:D TP:B 攻撃:C 防御:C 術攻:A 術防:C 集中:A

凍驟雨(フリーズレイン) フリーズランサー 水蛇刀 清潤 無限刀 アゼリアブレード アブソリュート

百花繚乱 プリンセス・オブ・マーメイド ティーロ・スフォルツァンド(ニコと共鳴)


ニコ タイプ:鞭使い 武器:鞭 属性:色々 モデル:リタ、コレット等 

性質:信念 二つ名:≪撫子小悪魔(ピンキスト・インプ)≫

HP:C TP:C 攻撃:C 防御:C 術攻:A 術防:A 集中:B

ヴァイオレントペイン ピコピコハンマー ディフュージョナルドライヴ フィールドバリアー

メテオスウォーム ブライティスト・ゲート


エリ タイプ:槍使い 武器:槍 属性:光 モデル:ジュディス、キュキュ等

性質:正義 二つ名:≪氷上を舞う白鳥(アイスブルー・ワルツ)≫

HP:B TP:B 攻撃:B 防御:B 術攻:C 術防:C 集中:B

孤月閃 飛燕崩蹴月 封塵衝月華 風塵封縛殺 リザレクション 穿孔嵐陣射

インペリアル・スピア プリズミック・スターズ ベンヴェヌート・エンフェルネ(ノゾミと共鳴)


ノゾミ タイプ:魔法使い 武器:タロットカード 属性:闇 モデル:コンウェイ、アニス等

性質:慈愛 二つ名:≪月下の紫苑(バイオレット・ムーン)≫

HP:B TP:A 攻撃:D 防御:B 術攻:S 術防:C 集中:C

ブラックホール フェアリーサークル ブラッディハウリング ネガティブゲイト

サイレントエンド マクスウェル・ロアー 



闇コト タイプ:魔法剣士 武器:剣 属性:雷、闇 モデル:特になし 

性質:博愛 二つ名:≪暗黒の堕天使(ブラック・ルシフェル)≫ 

バニッシュヴォルト エクセキューション リベールイグニッション ブラックガイド

インディグネイション


リジチョー モデル:クリード、シゼル、ヴァン、ミクトラン

ヘルスライサー アンビバレンス プラークマゴッツ デスブリンガー セベラティ・オーバーロード ブラックアウト

ビッグバン エンシェント・レクイエム 

エターナル・ファイナリティ ファイナリティ・デッドエンド




【元ネタまとめ】


第3章でホノカが「あれから10年~」とありますが、これはコトリの記憶改変によるものです


本来は10歳ぐらいまで一緒にいたのですが、そうすると何故覚えてないのかという


疑問が強くなりすぎる為、コトリが少しだけいじったのです



マキがニコ父の墓に供えた「キルタンサスの花」はヴェスペリアに出てきた花


レイヴンの想い人、キャナリの好きな花です


ヴェスペリア好きな人は「虚空の仮面」、ぜひ読んでみて下さい(ステマ)



第8章に登場した「ラブレスライズ神殿」はデスティニーに登場した「ストレイライズ神殿」がモデルです



舞台となる「シルヴァランティス」はシンフォニアの「シルヴァラント」から


「デリス・サンライズ」は同じくシンフォニアの「デリス・カーラーン」からとっています



モブの町を「栄光」と呼ぶのは、アビスの「ホド」と同じです



ブルベリ大森林→ケーブモック大森林、ビネツカラ古仙洞→レレウィーゼ古仙洞


オトメシキ石英林→エレアルーミン石英林、ソルゲ氷刃海→ゾフェル氷刃海


エムスタ孤島→ナム孤島(全てヴェスペリアより)



アンジュのモデルはジルバ・マディガン、エレナのモデルはミリッツァ


ツバサのモデルはサレです(全てリバースの敵キャラ※四星)


ただし、二人を吸収したツバサが使う「エンド・オブ・フラグメント」はアビスのレプリカネビリムから


「英雄英雄英雄英雄・・・馬鹿みたい」はサレの「クレアクレア~以下略」と同じです



第11章のタイトル「悪夢の始まり」はデスティニーより。海底洞窟でリオンと戦う場面があるチャプターです



テイルズシリーズお約束の「漆黒の翼」今回は守り神(スピカテリブル)として登場させました



最終章の


マキ「何かを失うのはとても辛いことだわ。でもね」


ニコ「その苦しみも、痛みも・・・その全てが私たちの生きる意味なの!」


この台詞はデスティニー2の「この胸の痛みも苦しみも、全部オレのものだ・・・神にだって癒せない


癒されて、たまるもんか!!」というカイルの台詞を参考にしました



リンとハナヨの共鳴秘奥義「烈・震皇圧砕撃」はルドガー×レイア


ニコとマキの共鳴秘奥義「ティーロ・スフォルツァンド」はルドガー×ローエン


エリとノゾミの共鳴秘奥義「ベンヴェヌート・エンフェルネ」はルドガー×エリーゼ


ホノカ、ウミ、コトリの共鳴秘奥義「ブルーアース」はテイルズシリーズ恒例の秘奥義


発動時の三人の台詞はグレイセスより


ホノカ=アスベル、ウミ=ソフィ、コトリ=リチャード



最終章のエミツンの台詞


「言ってどうなることではありません。それに・・・我々は長く生きすぎました」


「この世界の未来をあなたたちに託します。ホノカ」は


デスティニーのディムロスの台詞


「いいのだよスタン。我らは長く生きすぎた。」


「この世界の未来をお前に託す。我がマスター、スタン・エルロンよ」を参照



エピローグの木に名前を彫った「友情の誓い」は


グレイセスの「友情の誓い」(アスベル、ソフィ、リチャード)を参照


その為、上記にあるブルーアース発動時の台詞はそれぞれ三人からとった・・・


というのは後付けでただの偶然(笑)


後書き

これで完結です。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。


このSSへの評価

1件評価されています


ワタルさんから
2015-07-22 21:24:31

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SS好きの名無しさんから
2015-07-25 01:09:07

SS好きの名無しさんから
2015-07-18 11:34:37

ワタルさんから
2015-07-14 05:36:07

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: ワタル 2015-07-22 21:25:00 ID: h9Ndaipq

完結お疲れ様です!
更新楽しみな作品のひとつでした

2: なべ 2015-07-22 22:59:49 ID: WzlzSFmu

ワタルさん
ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです^^


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